JP2000002376A - 燃料ホース - Google Patents

燃料ホース

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JP2000002376A
JP2000002376A JP10188217A JP18821798A JP2000002376A JP 2000002376 A JP2000002376 A JP 2000002376A JP 10188217 A JP10188217 A JP 10188217A JP 18821798 A JP18821798 A JP 18821798A JP 2000002376 A JP2000002376 A JP 2000002376A
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JP
Japan
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fuel
hose
fuel hose
bellows
volume change
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JP10188217A
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English (en)
Inventor
Tomohisa Imaeda
知久 今枝
Hisatsugu Goto
久嗣 後藤
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料ホース30は、エンジンの燃料噴射時に
おける異音を低減することを課題としている。 【解決手段】 燃料ホース30は、耐燃料油性の樹脂材
料から形成するとともに、複数の山部33a及び谷部3
3bを連続して形成した蛇腹部33を備えている。蛇腹
部33は、燃その体積変化率を7mm3/(MPa・mm)以上
になるように形成されている。このような体積変化の大
きい蛇腹部33により、燃料噴射時における燃料圧力の
変動が吸収されて、ダッシュパネル14を振動させず、
異音を発生させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の燃料タン
クから汲み上げた燃料をエンジンの燃料噴射弁に供給す
るための燃料ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃料ホースは、自動車の
燃料タンクとエンジンとを接続する燃料供給系に設けら
れている。図9は燃料供給系を示す概略構成図である。
図9において、自動車の燃料タンク102には、燃料ポ
ンプ104を介して金属製の燃料配管106が接続され
ている。燃料配管106は、ダッシュパネル108に固
定されたフィルタ110を介して支持され、さらにフィ
ルタ110に燃料ホース112が接続され、エンジン1
14の燃料噴射弁116に燃料を供給している。上記燃
料ホース112は、通常、ゴム材料から形成されている
が、近年、コストダウンを図るために、樹脂材料へ変更
するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料ホ
ース112の樹脂化にともなって以下のような問題が発
生している。すなわち、燃料噴射弁116から燃料が噴
射されると、燃料ホース112内の燃料供給圧が急激に
低下する。このような燃料供給圧の急激な低下は、燃料
脈動となって燃料ホース112を含む燃料配管106へ
伝搬して、ダッシュパネル108を振動させて異音を生
じる。
【0004】こうした異音は、近年、騒音の低減が図ら
れている自動車において、小さくても耳障りとなり不快
感を与える。このために、パルセーションダンパ(図示
省略)を用いて異音の低減を図っている。しかし、パル
セーションダンパを用いることは、部品点数が増加し、
ゴム材料から樹脂材料に変更したコストダウンの効果が
十分に得られないという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、エンジンの燃料噴射時における異音を低
減した樹脂製の燃料ホースを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するためになされた本発明は、燃料タンク
から汲み上げた燃料をエンジンの燃料噴射弁に供給する
とともに、耐燃料油性の樹脂材料から形成した燃料ホー
スにおいて、複数の山部及び谷部を連続して形成した蛇
腹部を備え、燃料ホース自体の体積変化率が7mm3/(M
Pa・mm)以上になるように上記蛇腹部を形成したこと、
を特徴とする。
【0007】本発明にかかる燃料ホースは、燃料タンク
から汲み上げられた燃料をエンジンの燃料噴射弁に供給
している。この燃料ホースは、樹脂材料で形成されると
ともに、山部と谷部とを連続的に形成した蛇腹部を備え
ている。この蛇腹部は、燃料噴射弁による燃料噴射に伴
う圧力変動に対して、燃料ホースの体積変化率が7mm3
/(MPa・mm)以上になるように形成されている。これ
により、燃料噴射時に、蛇腹部が燃料ホース内の燃料の
圧力変動に応じてその体積を大きく変えて脈動を減衰さ
せることから、異音の発生を抑制することができる。す
なわち、燃料ホースは、ゴム材料よりコストダウンを実
現できる樹脂材料を用いても、ゴムホースと同等かそれ
以上に、燃料噴射に伴う脈動を低減して異音を抑制する
ことができる。
【0008】また、燃料ホースは、蛇腹部により大きな
脈動吸収効果が得られるので、従来の技術で説明したよ
うな、パルセーションダンパを用いる必要がなく、部品
点数を減少させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。
【0010】図1は本発明の一実施の形態にかかる燃料
ホースを使用している燃料供給系を示す概略構成図であ
る。図1において、自動車の燃料タンク11には、燃料
ポンプ12を介して金属製の燃料配管13が接続されて
いる。この燃料配管13は、エンジンルームの後部のダ
ッシュパネル14に固定されたフィルタ15に接続され
ている。フィルタ15の出口側には、クイックコネクタ
16を介して燃料ホース30が接続されている。燃料ホ
ース30は、エンジンルーム内を引き回されて、デリバ
リパイプ17の口金19に接続されることによりエンジ
ン20の燃料噴射弁21に接続されている。
【0011】上記燃料供給系では、燃料ポンプ12によ
り燃料タンク11から燃料が汲み出されると、燃料配管
13、フィルタ15を介して燃料ホース30に燃料が圧
送され、燃料噴射弁21の開閉によりエンジン20に燃
料が噴射される。このときの燃料供給圧は、燃料噴射に
伴って圧力変動を生じ、つまり、燃料ホース30の燃料
噴射弁21側の出口にて、0.3MPaを中心に、約
0.02MPaの範囲にて圧力変動を生じる。
【0012】図2は燃料ホース30を示す外観図、図3
は燃料ホース30の要部の断面図である。燃料ホース3
0は、樹脂材料により単層または多層に形成されてお
り、円筒状の一般部31と、一般部31の間に一体形成
された蛇腹部33とにより構成され、その両端部が接続
端部32a,32bになっている。燃料ホース30の材
料として、ポリアミド系、フッ素系、ポリエステル系、
ポリケトン系、ポリスルフィド系の樹脂、熱可塑性エラ
ストマ、エチレン・ビニルアルコール共重合体などを用
いることができる。また、燃料ホース30自体の可撓性
を増加するために、可塑剤として、ポリアミド系樹脂の
場合にはN−n−ブチルスルホンアミドを2〜20重量
%添加し、また、熱可塑性エラストマの場合にはパラフ
ィン系やナフテン系オイルを1〜30重量%添加したも
のを用いることができる。
【0013】また、燃料ホース30の蛇腹部33は、山
部33aと、谷部33bとを連続して形成され、軸方向
に可撓性を有している。燃料ホース30の可撓性は、蛇
腹部33の数、樹脂材料の種類、硬さなどのパラメータ
に基づいて、耐圧性、流量などを満足するとともに、体
積変化率が7mm3/(MPa・mm)以上になるように形成さ
れている。ここに、体積変化率は、燃料ホース30の1
mm当たり、1MPaの圧力が変化したときの体積変化
量をいう。
【0014】また、燃料ホース30の体積変化率の要件
を満たすために、蛇腹部33の形状の一例として、燃料
ホース30の外径D1が6〜17mmの場合に、図4の拡
大断面図に示すように蛇腹部33の山部の高さhが1〜
7mm、山部肉厚t1が0.3mmより大きく、1.7mmよ
り小さく、谷部肉厚t2が0.3mmより大きく、1.7
mmより小さくし、更に好ましくは上記肉厚t1,t2を
0.5〜1.0mmとすることができ、そのときのピッチ
長Pが2〜8mmとする寸法をとることができる。
【0015】なお、燃料ホース30の製造方法は、通常
の蛇腹部33を形成できる方法であればよく、例えば、
射出成形法、連続押出ブロー成形法、単品ブロー成形法
などの各種の製造方法を用いることができる。
【0016】上記燃料ホース30によれば、蛇腹部33
が、燃料ホース30内を流れる燃料の圧力変動に応じ
て、その体積変化を大きく変えて、圧力変動に伴う振動
エネルギを吸収し、これにより、燃料噴射に伴う脈動を
減衰して異音を抑制することができる。
【0017】また、燃料ホース30は、樹脂から形成さ
れているために、ゴムを用いた場合に比べてコストダウ
ンを図ることができる。
【0018】しかも、燃料ホース30は、樹脂で形成さ
れているが、蛇腹部33によって、ゴムホースと同等ま
たはこれを上回るような大きな脈動吸収効果が得られる
ので、従来の技術で説明したようなパルセーションダン
パを用いる必要がなく、部品点数を減少させることがで
きる。
【0019】さらに、蛇腹部33を有する燃料ホース3
0は、汎用の方法により製造することができるので、コ
ストアップの要因にならない。
【0020】このような蛇腹部33を有する燃料ホース
30の脈動抑制効果を調べるための実験を、図5に示す
試料1〜試料9により行なった。試料1は、本実施例に
かかる燃料ホース30であり、試料2〜試料6は蛇腹部
のないナイロンホース、試料7は図6の(A)に示す蛇
腹部の形状を有するナイロンホース、試料8は図6の
(B)に示す蛇腹部の形状を有するナイロンホース、試
料9はゴムホースである。なお、試料1は、全長が31
0mm、蛇腹部33の数が76個のものを用い、ナイロ
ン(PA11)に、14重量%の可塑剤(N−n−ブチ
ルスルホンアミド)を添加した材料を用いた。
【0021】図7は図5に示した各種の燃料ホース30
の変動圧力kPaと体積変化率mm3/(MPa・mm)との関係
を示すグラフである。図7から分かるように、蛇腹部3
3を有する燃料ホース30では体積変化率が大きくな
り、この体積変化率が大きいことにより燃料ホース30
のホース出口30c付近における圧力変動値を低減でき
ることが分かった。すなわち、燃料ホース30の体積変
化率と圧力変動率との間には相関関係があり、つまり体
積変化率を大きくすると、変動圧力を小さくできる。な
お、試料6のように、ホース壁厚さを0.3mmと小さく
することでホース出口での圧量変動を低くすることもで
きるが、耐圧性の要求値を満足することができなくな
る。
【0022】次に、実車と同じ条件下において、燃料ホ
ース30に所定燃料供給圧を加えるとともに燃料噴射を
行ない、そのときの燃料ホース30の出口における燃料
圧力を調べた。図8は燃料噴射時における燃料ホース3
0の出口における燃料圧力を示すタイミングチャートで
あり、Aは本実施例、Bは従来のパルセーションダンパ
を用いたナイロンホース、Cはパルセーションダンパを
用いないナイロンホースである。図8に示すように、本
実施例では、蛇腹部33を設けて体積変化率を大きくす
ることにより、パルセーションダンパを用いないナイロ
ンホースCに比べて、約20%まで燃料圧力を抑制する
ことができた。
【0023】なお、燃料ホース30の体積変化率は、7
mm3/(MPa・mm)以上に形成すれば、そのゴムホースと
同等以上の効果を得ることができるが、好ましくは、1
5mm3/(MPa・mm)以上とすると、ほとんど異音を感じ
ない仕様とすることができる。
【0024】また、試料1と、試料7(図6(A))及
び試料8(図6(B))との比較から明らかなように、
蛇腹部33の山部33a及び谷部33bを、滑らかな曲
面に形成することにより、大きな体積変化率を得ること
ができ、脈動吸収効果を高めることができる。
【0025】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる燃料ホースを使
用している燃料供給系を示す概略構成図である。
【図2】燃料ホース30を示す外観図である。
【図3】燃料ホース30の蛇腹部33の付近を拡大した
断面図である。
【図4】図3の要部の拡大断面図である。
【図5】実験例の試料を説明する説明図である。
【図6】燃料ホースの比較例の形状を説明する説明図で
ある。
【図7】燃料ホース30の変動圧力kPaと体積変化率mm3
/(MPa・mm)との関係を示すグラフである。
【図8】燃料噴射時における燃料ホース30の出口にお
ける燃料圧力を示すタイミングチャートである。
【図9】従来の燃料ホース112を用いた燃料供給系を
示す概略構成図である。
【符号の説明】
11…燃料タンク 12…燃料ポンプ 13…燃料配管 14…ダッシュパネル 15…フィルタ 16…クイックコネクタ 17…デリバリパイプ 18…パルセーションダンパ 19…口金 20…エンジン 21…燃料噴射弁 30…燃料ホース 31…一般部 32a,32b…接続端部 33…蛇腹部 33a…山部 33b…谷部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクから汲み上げた燃料をエンジ
    ンの燃料噴射弁に供給するとともに、耐燃料油性の樹脂
    材料から形成した燃料ホースにおいて、 複数の山部及び谷部を連続して形成した蛇腹部を備え、 燃料ホース自体の体積変化率が7mm3/(MPa・mm)以上
    になるように上記蛇腹部を形成したこと、 を特徴とする燃料ホース。
JP10188217A 1998-06-17 1998-06-17 燃料ホース Pending JP2000002376A (ja)

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