JP2000002255A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JP2000002255A
JP2000002255A JP18146798A JP18146798A JP2000002255A JP 2000002255 A JP2000002255 A JP 2000002255A JP 18146798 A JP18146798 A JP 18146798A JP 18146798 A JP18146798 A JP 18146798A JP 2000002255 A JP2000002255 A JP 2000002255A
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grease seal
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grease
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Yoshiyuki Abe
良行 阿部
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/784Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱膨張係数の差の大きな相手部材に嵌合装着
可能であり、装着性と長期にわたる安定したシール性を
兼ね備えた単一材による密封装置を提供する。 【解決手段】 単一材による環状の本体部1aと、本体
部1aの少なくとも一部を周方向に波打つように変形さ
せて装着状態で撓ませられるリブ1b(撓み部)とを備
え、嵌合しめ代をリブ1bの撓み変形の復帰力により持
たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相手部材の環状嵌
め合い部に装着される単一材による密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ベアリング内部へのダスト等
の異物の侵入及びグリスの漏出を抑制するために、ベア
リングの外輪と内輪の間の環状隙間に配置されるグリス
シールが採用されている。
【0003】図5(a)はグリスシール101の断面図
であり、図5(b)はグリスシール101をベアリング
102の外輪103と内輪104の環状隙間105を覆
うように、外輪103側の取り付け溝103aに装着し
た状態の要部の断面構成説明図である。
【0004】従来のグリスシール101は、ステンレス
等の金属による補強板101aに対し、ゴム状弾性体に
よるシールリップ部材101bが一体的に成形(焼き付
け成形や接着等)されている。
【0005】補強板101aは外輪103と内輪104
に直接接触しないように、シールリップ部材101bよ
りも径方向寸法において内側に収まるように設定されて
いる。
【0006】そして、外輪103の端面に近い内周面側
の取り付け溝103aにシールリップ部材101bの外
周であるリップ先端部101cが嵌合され、グリスシー
ル101がベアリング102に取り付けられている。
【0007】グリスシール101の外径寸法(リップ先
端部101cの部分)は、取り付け溝103aの溝底部
に対してしめ代を持っており、グリスシール101の取
り付けに際しては、取り付け溝103aの溝底部よりも
小さい径となる縁部103bをリップ先端部101cが
乗り越えるようにして装着する。
【0008】従って、この従来技術では、固定された内
輪104に対して回転する外輪103にグリスシール1
01が共回りして、主としてベアリング103の環状隙
間105からのグリスの漏出を効果的に防止可能として
いる(異物の侵入抑制効果ももちろんある)。
【0009】また、グリスシール101に許容される軸
方向の寸法に制限あり、薄いものが求められているが、
金属による補強板101aの剛性によって、ゴム状弾性
体によるシールリップ部材101bの変形を抑制しかつ
安定した保持がなされるので、シール作用を効果的に発
揮することが可能となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術におけるグリスシール101の構成では、
補強板101aとシールリップ部材101bとの2部材
による構成となっているので製造コストが嵩み、コスト
低減が求められていた。
【0011】そこで、ゴム単体によるグリスシールを検
討するが、ゴム単体で薄い板厚のグリスシールを形成し
た場合には剛性が不足し、装着後の保持性やシール性が
満足するものではないことが判明した。
【0012】また、金属単体では、剛性を高めることは
可能であるが、装着性やシール性に問題があることが判
明し、ゴム単体または金属単体では、いずれも要求性能
を満たすことが出来なかった。
【0013】そこで、上記の問題を解決するために、ゴ
ムと金属の中間の剛性を有する樹脂単体(単純な円盤形
状のもの)によるグリスシール110(図6(a))を
検討するが、図6(b)に示されるようにベアリング1
02の部材(外輪103)に対して径方向にしめ代を備
えて装着された状態では、ベアリング102の部材との
熱膨張係数の差が大きく、ベアリング102の回転発熱
や装置内部の温度上昇等に伴う高温履歴を受けると、樹
脂単体のグリスシール110の嵌合部S101(外輪1
03の取り付け溝103a)にクリープによるクリアラ
ンスが発生して装着状態が不安定となったり、シール性
低下に伴うグリス漏れが生じてしまうという懸念があっ
た。
【0014】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、熱膨張
係数の差の大きな相手部材に嵌合装着可能であり、装着
性と長期にわたる安定したシール性を兼ね備えた単一材
による密封装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、外周端部または内周端部を相手部
材の環状嵌め合い部に密着して装着されるシール部とし
た、単一材による環状の本体部と、前記本体部の少なく
とも一部を周方向に波打つように変形させ、装着状態で
撓ませられる撓み部と、を備え、前記シール部における
環状嵌め合い部との嵌合しめ代を前記撓み部の撓み変形
の復帰力により持たせることを特徴とする。
【0016】これにより、密封装置が使用されることで
受ける熱履歴により、クリープ等の変形が生じても、シ
ール部における環状嵌め合い部との嵌合しめ代を撓み部
の撓み変形の復帰力により得ることができる。
【0017】また、密封装置と環状嵌め合い部との熱膨
張係数の違いにより、密封装置が拡径して環状嵌め合い
部に対するしめ代が大きくなっても、撓み部が容易に変
形して応力を吸収するため、クリープは発生しにくく、
両者の効果によりシール部におけるシール性を長期にわ
たり維持することが可能となる。
【0018】また、前記撓み部は、径方向のリブである
ことも好適である。径方向のリブは、本体部の板圧を変
えずに本体部の一部を径方向に凹凸条となるように変形
させることで形成することができる。そしてこの径方向
のリブが撓むことで、本体部の周方向の寸法が変化し、
クリープの発生を抑え、かつしめ代を得ることができ、
シール部におけるシール性を長期にわたり維持すること
が可能となる。
【0019】外周端部または内周端部を相手部材の環状
嵌め合い部に密着して装着されるシール部とした、単一
材による環状の本体部を備えた密封装置において、前記
シール部は、軸方向のつぶし代を持って相手部材の環状
嵌め合い溝の側壁面部に当接する凸部を備えることを特
徴とする。
【0020】凸部を軸方向につぶしてシール部を環状嵌
め合い部に装着することで、単に厚みを大きくしたもの
と比較してより容易に装着することができ、つぶれた凸
部の復帰力により軸方向のしめ代を持たせることができ
る。
【0021】凸部による軸方向のしめ代は、径方向のし
め代における径方向クリープ量と比較して軸方向クリー
プ量が小さいことから温度履歴を受けた場合でも安定し
た装着性とシール性が得られる。
【0022】前記シール部の凸部は、円周方向に連続し
たビード状であることも好適であり、ビード状の凸部の
環状嵌め合い部の側壁面部への接触部が、接触幅が小さ
いシール先端部となり高い接触面圧を発生することが可
能となり、よりシール性を高めることが可能となる。
【0023】また、前記単一材は、樹脂材であることも
好適である。樹脂材であることから剛性とシール性を兼
ね備えることが容易に可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明を
適用した第1の実施の形態における、密封装置としての
グリスシール1の構成を説明する図である。
【0025】このグリスシール1は、ベアリング102
内部へのダスト等の異物の侵入及びグリスの漏出を抑制
するために、ベアリング102の外輪103と内輪10
4の間の環状隙間105に配置される。
【0026】図1(a)はグリスシール1の装着前の断
面図であり、図1(b)はグリスシール1をベアリング
102の外輪103側の環状嵌め合い部としての取り付
け溝103aに装着した状態の要部の断面構成説明図で
ある。
【0027】図2(a)はグリスシール1の平面図であ
り、図2(b)は図2(a)のS1−S1断面図、図2
(c)は、リブ1bの撓み状態の説明図である。
【0028】グリスシール1は、単一材として樹脂材で
あるPTFE(4フッ化エチレン樹脂)による概略平ワ
ッシャ形状を呈する環状部材であり、環状の本体部1a
と本体部1aの一部が周方向に波打つ円弧状断面となる
ように変形させた撓み部としての径方向に延出したリブ
1b(複数本であり、この実施の形態では等配的に8本
備えられている。)を形成している。
【0029】また、グリスシール1の外周端部は取り付
け溝103aに密着しつつ装着されるシール部1cとし
て機能している。
【0030】グリスシール1が装着されるベアリング1
02は、従来のものと同じ構成であり、外輪103の端
面に近い内周面に、環状嵌め合い部としての取り付け溝
103aと取り付け溝103aの溝底部103cよりも
小さい径となる縁部103bを備えている。
【0031】また、取り付け溝103aは、溝底部10
3cを介して開口端面側の側壁面部103dと、側壁面
部103dに対向すると共に側壁面部103dよりも内
径側に延出している側壁面部103eとを備えている。
【0032】そして、グリスシール1と取り付け溝10
3aとの寸法関係は、グリスシール1の外径寸法をD
1、取り付け溝103aの溝底部103cの内径寸法を
D2とすると、D1>D2のように設定されている。
【0033】グリスシール1の取り付け溝103aへの
装着は、本体部1aのほぼ全面に当接する環状の押圧治
具によって押し込むが、その際、シール部1cを一旦縮
径させて縁部103bを乗り越えさせて嵌合させる。
【0034】リブ1bは、グリスシール1の取り付け溝
103aへ装着された状態で、上記の通りD1>D2の
関係から、図2(b)の装着前の状態より、図2(c)
の上図のように周方向に収縮(大きく撓んだ状態)した
状態となり、シール部1cにおける取り付け溝103a
との嵌合しめ代をリブ1bの撓み変形の復帰力(図2
(c)の下図参照)により得ることができる。
【0035】これにより、グリスシール1が使用の際に
受ける熱履歴によるクリープ等の変形が生じても、シー
ル部1cの拡張力が失われることなく取り付け溝103
aへの密着性が維持されている。
【0036】また、グリスシール1と取り付け溝103
aとの熱膨張係数の違いにより、グリスシール1が拡径
して取り付け溝103aに対するしめ代が大きくなって
も、リブ1bが容易に変形して応力を吸収するため、ク
リープは発生しにくく、両者の効果によりシール性を長
期にわたり維持することが可能となる。
【0037】尚、グリスシール1の材料としては、単一
材の樹脂材であることによって、剛性とシール性を兼ね
備えることが容易に可能となるが、樹脂材としてPTF
E(4フッ化エチレン樹脂)に限定されるものではな
く、耐摩耗性や耐圧性のさらなる向上を求めてファイバ
ー等の充填材を含有したPTFE樹脂や、その他にPF
A,ポリアセタール、ナイロン等の材料、或は弾性プラ
スチック(例えば、ポリエステルエラストマーやポリア
ミドエラストマー)、液晶ポリマー(例えば、全芳香族
系ポリエステル)等を適宜要求仕様に合わせて使用する
ことができる。
【0038】また、グリスシール1のリブ1bの形態と
しては、図1に示された形態に限定されるものではな
く、例えば両面に突出するサインカーブ形状とすること
や、円弧の幅を大きく設定したり、蛇腹状とすること
も、要求される仕様やグリスシール1の材料特性や厚み
に応じて適宜に設定することが可能である。
【0039】(実施の形態2)図3は本発明を適用した
第2の実施の形態における、グリスシール21の構成を
説明する図である。
【0040】このグリスシール21は、第1の実施の形
態と同じベアリング102内部へのダスト等の異物の侵
入及びグリスの漏出を抑制するために、ベアリング10
2の外輪103と内輪104の間の環状隙間105に配
置される。
【0041】図3(a)はグリスシール21の装着前の
断面図であり、図3(b)はグリスシール21をベアリ
ング102の外輪103側の取り付け溝103aに装着
した状態の要部の断面構成説明図である。
【0042】図4(a)は図3(b)のV1部を拡大し
た図であり、図4(b)はグリスシール21を装着方法
を説明する図、図4(c)は、別の構成を備えたグリス
シール31の要部を示した断面図である。
【0043】グリスシール21は、単一材として樹脂材
であるPTFE(4フッ化エチレン樹脂)による概略平
ワッシャ形状を呈する部材であり、環状の本体部21a
と本体部21aの外周端部を取り付け溝103aに密着
しつつ装着されるシール部21cとしている。
【0044】そして、グリスシール21が取り付け溝1
03aに装着された際に、取り付け溝103aの側壁面
部103dにつぶし代を持って当接する凸部としての円
周方向に連続したビード状の凸条部21d,21eが本
体部21aと一体的に形成されている。
【0045】この実施の形態では、グリスシール21の
一方の端面から他方の端面に形成された凸条部21dま
たは21eまでの厚み寸法H1を取り付け溝103aの
軸方向の幅W1の寸法よりも大きく設定している。
【0046】従って、グリスシール21が取り付け溝1
03aに装着された状態では、凸条部21dがつぶれた
状態となる。即ち、凸条部21dは軸方向のつぶし代を
持っていることになり、つぶれた凸条部21dの復帰力
により軸方向のしめ代をグリスシール21に持たせるこ
とができる。
【0047】ここで、単にグリスシールの厚みを取り付
け溝の幅よりも大きく設定して軸方向につぶし代を設定
すると、グリスシールをつぶすことが困難となり、装着
性が低くなる。
【0048】このような装着性の低下を避けるために、
凸条部21dの径方向の幅や軸方向の高さを適切な値に
設定することが重要である。
【0049】また、凸条部21dのように全周的に側壁
面部103eへの接触部が、接触幅が小さいシール先端
部となり高い接触面圧を発生することが可能となり、よ
りグリスシール21のシール性を高めることが可能とな
る。
【0050】さらに、凸条部21dによる軸方向のしめ
代は、クリープ量が小さいことから温度履歴を受けた場
合でも安定した装着性とシール性が得られる。
【0051】例えば、グリスシール21の大きさが内径
7mm、外径11.5mm、厚み0.3mm程度の薄い
円板状のポリアセタール(POM)部材とし、ベアリン
グ102の外輪103を鉄部材とした場合において、径
方向及び軸方向の寸法変化量は以下のように求められ
る。
【0052】径方向:11.5*((10−1.2)*
10-5)*(90−25)=0.06578mm 軸方向:0.3*((10−1.2)*10-5)*(9
0−25)=0.00172mm 但し、POMの熱膨張係数を10*10-5/℃とし、鉄
の熱膨張係数を1.2*10-5/℃とし、25℃から9
0℃の温度変化を想定している。
【0053】上記の計算結果より、径方向と対比して軸
方向の寸法変化量は極めて小さく、温度変化によるクリ
ープ量は無視できる程度のものである。
【0054】グリスシール21の取り付け溝103aへ
の装着は、図4(b)に示されるように、本体部21a
のほぼ全面に当接する環状当接部を備えた押圧治J1具
によって押し込むことによって行なうことが可能であ
る。
【0055】また、図4(c)は、本体部31aから突
出する凸条部31d径方向位置を側壁面部103d,1
03eに挟持される位置まで外周側に移動させた別の形
態のグリスシール31である。
【0056】また、このグリスシール31は、本体部3
1aの片側にのみ凸条部31dを備えている(両側に備
えてもなんら問題ない)。
【0057】グリスシール31は、このような構成とす
ることにより、本体部31aの撓みが抑えられて軸方向
のより強い反発力を得ることができる。
【0058】尚、凸部として円周方向に連続したビード
状の凸条部に限定されるものではなく、マウンド状に突
出する複数の凸部とすることも可能である。
【0059】第2の実施の形態では、グリスシールが受
ける熱履歴による径方向のクリープ等の変形が生じても
凸部に持たせた軸方向のしめ代によって、確実な装着性
及び長期にわたるシール性の維持を行なうことが可能と
なる。
【0060】尚、グリスシール1の材料としては、単一
材の樹脂材としてPTFE(4フッ化エチレン樹脂)に
限定されるものではなく、耐摩耗性や耐圧性のさらなる
向上を求めてファイバー等の充填材を含有したPTFE
樹脂や、その他にPFA,ポリアセタール、ナイロン等
の材料、或は弾性プラスチック(例えば、ポリエステル
エラストマーやポリアミドエラストマー)、液晶ポリマ
ー(例えば、全芳香族系ポリエステル)等を適宜要求仕
様に合わせて使用することができる。
【0061】
【発明の効果】上記に説明されたように、本発明を適用
した密封装置では、熱膨張係数の差の大きな相手部材に
たいしても安定して装着することが可能となり、また長
期にわたる安定したシール性を維持することが可能とな
る。
【0062】径方向のリブ等の撓み部を備えた構成によ
ると、密封装置が使用されることで受ける熱履歴によ
り、クリープ等の変形が生じても、シール部における環
状嵌め合い部との嵌合しめ代を撓み部の撓み変形の復帰
力により得ることができる。
【0063】また、密封装置と環状嵌め合い部との熱膨
張係数の違いにより、密封装置が拡径して環状嵌め合い
部に対するしめ代が大きくなっても、撓み部が容易に変
形して応力を吸収するため、クリープは発生しにくく、
両者の効果によりシール部におけるシール性を長期にわ
たり維持することが可能となる。
【0064】軸方向のつぶし代を持つ凸部を備えた構成
によると、凸部を軸方向につぶしてシール部を環状嵌め
合い部に装着することで、単に厚みを大きくしたものと
比較してより容易に装着することができ、つぶれた凸部
の復帰力により軸方向のしめ代を持たせることができ
る。
【0065】凸部による軸方向のしめ代は、径方向のし
め代における径方向クリープ量と比較して軸方向クリー
プ量が小さいことから温度履歴を受けた場合でも安定し
た装着性とシール性が得られる。
【0066】円周方向に連続したビード状の凸部によ
り、環状嵌め合い部の側壁面部への接触部が、接触幅が
小さいシール先端部となり高い接触面圧を発生すること
が可能となり、よりシール性を高めることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施の形態に係る密封装置の要部
断面構成説明図。
【図2】図2は第1の実施の形態に係る密封装置の説明
図。
【図3】図3は第2の実施の形態に係る密封装置の要部
断面構成説明図。
【図4】図4は第2の実施の形態に係る密封装置とその
他の形態例の図。
【図5】図5は従来の密封装置の要部断面構成説明図。
【図6】図6は従来の密封装置の要部断面構成説明図。
【符号の説明】
1,21 グリスシール(密封装置) 1a,21a 本体部 1b リブ(撓み部) 1c,21c シール部 21d,21e 凸条部(凸部) 102 ベアリング 103 外輪 103a 取り付け溝 103b 縁部 103c 溝底部 103d,103e 104 内輪 105 環状隙間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周端部または内周端部を相手部材の環
    状嵌め合い部に密着して装着されるシール部とした、単
    一材による環状の本体部と、 前記本体部の少なくとも一部を周方向に波打つように変
    形させ、装着状態で撓ませられる撓み部と、 を備え、前記シール部における環状嵌め合い部との嵌合
    しめ代を前記撓み部の撓み変形の復帰力により持たせる
    ことを特徴とする密封装置。
  2. 【請求項2】 前記撓み部は、径方向のリブであること
    を特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 【請求項3】 外周端部または内周端部を相手部材の環
    状嵌め合い部に密着して装着されるシール部とした、単
    一材による環状の本体部を備えた密封装置において、 前記シール部は、軸方向のつぶし代を持って相手部材の
    環状嵌め合い溝の側壁面部に当接する凸部を備えること
    を特徴とする密封装置。
  4. 【請求項4】 前記シール部の凸部は、円周方向に連続
    したビード状であることを特徴とする請求項3に記載の
    密封装置。
  5. 【請求項5】 前記単一材は、樹脂材であることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の密封装
    置。
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JP (1) JP2000002255A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004278738A (ja) * 2003-03-18 2004-10-07 Koyo Seiko Co Ltd 軸受ユニット
JP2009236210A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Honda Motor Co Ltd 伸縮アクチュエータ
KR200460117Y1 (ko) 2009-10-21 2012-07-12 조병호 다 목적용 보
DE102010025803B4 (de) * 2010-07-01 2016-05-19 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Dichtungsanordnung

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