JPH11351264A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH11351264A
JPH11351264A JP17221598A JP17221598A JPH11351264A JP H11351264 A JPH11351264 A JP H11351264A JP 17221598 A JP17221598 A JP 17221598A JP 17221598 A JP17221598 A JP 17221598A JP H11351264 A JPH11351264 A JP H11351264A
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Yoshiyuki Abe
良行 阿部
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱膨張係数の差の大きな相手部材に嵌合装着
可能であり、剛性とシール性を兼ね備えた単一材による
密封装置を提供する。 【解決手段】 単一材による環状の本体部1aと、本体
部1aよりも薄肉とされ装着される相手部材の取り付け
溝103a(環状嵌め合い部)との嵌合しめ代を持った
薄肉部1bと、を一体的に構成し、薄肉部1bを取り付
け溝103aに対し屈曲させた状態で装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相手部材に嵌合装
着可能とした樹脂単一材による密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ベアリング内部へのダスト等
の異物の侵入及びグリスの漏出を抑制するために、ベア
リングの外輪と内輪の間の環状隙間に配置されるグリス
シールが採用されている。
【0003】図5(a)はグリスシール101の断面図
であり、図5(b)はグリスシール101をベアリング
102の外輪103と内輪104の環状隙間105を覆
うように、外輪103側の取り付け溝103aに装着し
た状態の要部の断面構成説明図である。
【0004】従来のグリスシール101は、ステンレス
等の金属による補強板101aに対し、ゴム状弾性体に
よるシールリップ部材101bが一体的に成形(焼き付
け成形や接着等)されている。
【0005】補強板101aは外輪103と内輪104
に直接接触しないように、シールリップ部材101bよ
りも径方向寸法において内側に収まるように設定されて
いる。
【0006】そして、外輪103の端面に近い内周面側
の取り付け溝103aにシールリップ部材101bの外
周であるリップ先端部101cが嵌合され、グリスシー
ル101がベアリング102に取り付けられている。
【0007】グリスシール101の外径寸法(リップ先
端部101cの部分)は、取り付け溝103aの溝底部
に対してしめ代を持っており、グリスシール101の取
り付けに際しては、取り付け溝103aの溝底部よりも
小さい径となる縁部103bをリップ先端部101cが
乗り越えるようにして装着する。
【0008】従って、この従来技術では、固定された内
輪104に対して回転する外輪103にグリスシール1
01が共回りして、主としてベアリング103の環状隙
間105からのグリスの漏出を効果的に防止可能として
いる(異物の侵入抑制効果ももちろんある)。
【0009】また、グリスシール101に許容される軸
方向の寸法に制限あり、薄いものが求められているが、
金属による補強板101aの剛性によって、ゴム状弾性
体によるシールリップ部材101bの変形を抑制しかつ
安定した保持がなされるので、シール作用を効果的に発
揮することが可能となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術におけるグリスシール101の構成では、
補強板101aとシールリップ部材101bとの2部材
による構成となっているので製造コストが嵩み、コスト
低減が求められていた。
【0011】そこで、ゴム単体によるグリスシールを検
討するが、ゴム単体で薄い板厚のグリスシールを形成し
た場合には剛性が不足し、装着後の保持性やシール性が
満足するものではないことが判明した。
【0012】また、金属単体では、剛性を高めることは
可能であるが、装着性やシール性に問題があることが判
明し、ゴム単体または金属単体では、いずれも要求性能
を満たすことが出来なかった。
【0013】そこで、上記の問題を解決するために、ゴ
ムと金属の中間の剛性を有する樹脂単体(単純な円盤形
状のもの)によるグリスシール110(図6(a))を
検討するが、図6(b)に示されるようにベアリング1
02の部材(外輪103)に装着された状態では、ベア
リング102の部材との熱膨張係数の差が大きく、ベア
リング102の回転発熱や装置内部の温度上昇等に伴う
高温履歴を受けると、樹脂単体のグリスシール110の
嵌合部S101(外輪103の取り付け溝103a)に
クリアランスが発生し、グリス漏れが生じてしまうとい
う懸念があった。
【0014】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、熱膨張
係数の差の大きな相手部材に嵌合装着可能であり、剛性
とシール性を兼ね備えた単一材による密封装置を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、単一材による環状の本体部と、前
記本体部よりも薄肉とされ、装着される相手部材の環状
嵌め合い部との嵌合しめ代を持った薄肉部と、を一体的
に構成し、前記薄肉部を相手部材の環状嵌め合い部に対
し屈曲させた状態で装着することを特徴とする。
【0016】これにより、密封装置の本体部で剛性を維
持し、薄肉部が屈曲変形することで装着性と耐クリープ
性が向上し、良好なシール性が得られる。
【0017】薄肉部が本体部の外周側に配置されて密封
装置が回転する場合には、クリープ等により変形した薄
肉部に拡張力が働き、シール性回復機能が発揮される。
【0018】また、前記相手部材の環状嵌め合い部は、
対向する側壁面部を有する凹溝であり、屈曲した前記薄
肉部は、根本側を前記凹溝の一方の側壁面部に当接さ
せ、先端側を前記凹溝の他方の側壁面部に当接させるこ
とも好適である。
【0019】これにより、密封装置を相手部材の環状嵌
め合い部の中で移動しないようにしっかりと固定するこ
とが可能となる。
【0020】前記本体部は、前記凹溝の一方の側壁面部
に当接することも好適である。
【0021】これにより、剛性の大きな本体部が凹溝の
一方の側壁面部に当接するので、本体部が該一方の側壁
面部に押し付けられる方向の押圧力を受けても密封装置
を変形させずにしっかりと保持することが可能となる。
【0022】相手部材の装着部に装着される単一材によ
る環状の本体部と、前記本体部よりも薄肉とされ、相手
部材の環状嵌め合い部との嵌合しめ代を持った薄肉部
と、を一体的に構成し、前記薄肉部を相手部材の環状嵌
め合い部に対し当接させることを特徴とする。
【0023】これにより、密封装置は本体部によって相
手部材の装着部に装着される。そして、薄肉部が相手部
材の環状嵌め合い部に対して嵌合してシール性を発揮す
るので、本体部にクリープが発生しても薄肉部によりシ
ール性が維持される。
【0024】前記薄肉部は相手部材の環状嵌め合い部に
対し全周に渡り密封当接していることも好適である。
【0025】従って、密封装置の外側と内側の間のシー
ル性が薄肉部により発揮させる。
【0026】また、前記単一材は、樹脂材であることも
好適である。樹脂材であることから剛性とシール性を兼
ね備えることが容易に可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明を
適用した第1の実施の形態における、密封装置としての
グリスシール1の構成を説明する図である。
【0028】このグリスシール1は、ベアリング102
内部へのダスト等の異物の侵入及びグリスの漏出を抑制
するために、ベアリング102の外輪103と内輪10
4の間の環状隙間105に配置される。
【0029】図1(a)はグリスシール1の装着前の断
面図であり、図1(b)はグリスシール1をベアリング
102の外輪103側の取り付け溝103aに装着した
状態の要部の断面構成説明図であり、図1(c)は図1
(b)のV1部を拡大した図である。
【0030】グリスシール1は、単一材として樹脂材で
あるPTFE(4フッ化エチレン樹脂)による概略平ワ
ッシャ形状を呈する部材であり、環状の本体部1aと本
体部1aの外周側に本体部1aよりも薄肉とされた薄肉
部1bが一体的に形成されたものである。この実施の形
態では、薄肉部1bの一方の面1b1は本体部1aと同
一面とされている。薄肉部1bの他方の面1b2側の付
け根部分1cにはアール形状とされている。
【0031】グリスシール1が装着されるベアリング1
02は、従来のものと同じ構成であり、外輪103の端
面に近い内周面に、環状嵌め合い部としての取り付け溝
103aと取り付け溝103aの溝底部103cよりも
小さい径となる縁部103bを備えている。
【0032】また、取り付け溝103aは、溝底部10
3cを介して開口端面側の側壁面部103dと、側壁面
部103dに対向すると共に側壁面部103dよりも内
径側に延出している側壁面部103eとを備えている。
【0033】そして、グリスシール1と取り付け溝10
3aとの寸法関係は、以下の通り設定されている。
【0034】グリスシール1の薄肉部1bと本体部1a
のそれぞれの外径寸法をD1,D2、外輪103の溝底
部103cの内径寸法をD3、縁部103bの内径寸法
をD4とすると、D1>D3、D2<D4と設定されて
いる。
【0035】また、グリスシール1の薄肉部1bと本体
部1aの厚みをそれぞれH1,H2とすると、H1<H
2である。
【0036】グリスシール1の取り付け溝103aへの
装着は、薄肉部1bを他方の面1b2側に向けて軸方向
に平行となる程度まで屈曲させ、薄肉部1bの一方の面
1b1側の根本部及び本体部1aが側壁面部103eに
当接するように押し込む。
【0037】薄肉部1bの根本部と本体部1aが側壁面
部103eに当接した状態で、薄肉部1bの一方の面1
b1の略中央部(径方向寸法における)は、全周に渡っ
て溝底部103cとの間に密封機能を発揮させるように
嵌合当接し、かつ薄肉部1bの先端部1b3は側壁面部
103dに当接することになる。
【0038】これにより、グリスシール1は、本体部1
aで剛性を維持し、薄肉部1bは容易に屈曲変形するの
で、装着を容易かつ確実に行なうことが可能となる。
【0039】また、薄肉部1bが略90度屈曲された状
態となるので、取り付け溝103aに対する薄肉部1b
の嵌合しめ代を大きく持たせることが可能となり、高温
履歴を受けてクリープが発生した場合でも嵌合しめ代を
維持することができ、耐クリープ性に優れている。
【0040】さらに、この実施の形態のように、薄肉部
1bが本体部1aの外周側に配置されてグリスシール1
が回転する場合には(グリスシール1は、例えば外輪1
03と共に7000〜8000rpmの高速で回転す
る)、クリープ等により変形した薄肉部1bに遠心力に
よる拡張力が働き、隙間が発生してもシール性を回復さ
せることが可能となる。
【0041】従って、大きな熱膨張係数の差の存在する
ベアリング102の外輪103に樹脂材によるグリスシ
ール1を嵌合装着可能であり、しかも剛性とシール性を
兼ね備えることが可能となる。
【0042】また、取り付け溝103aの側壁面部10
3e,103dに対してグリスシール1の本体部1aと
薄肉部1bの先端部1b3と根本部が当接するので、グ
リスシール1を取り付け溝103aの中で移動しないよ
うにしっかりと固定することが可能となる。
【0043】尚、グリスシール1の材料としては、単一
材の樹脂材としてPTFE(4フッ化エチレン樹脂)に
限定されるものではなく、耐摩耗性や耐圧性のさらなる
向上を求めてファイバー等の充填材を含有したPTFE
樹脂や、その他にPFA,ポリアセタール、ナイロン等
の材料を適宜要求仕様に合わせて使用することができ
る。
【0044】グリスシール1の薄肉部1bの形態として
は、図1に示された形態に限定されるものではなく、例
えば図2(a),(b),(c)に示されるグリスシー
ル1B,1C,1Dのとおり、所定角度θ1で傾斜させ
たり(図2(a))、円弧状としたり(図2(b))、
本体部の軸方向(厚み方向)中央部から突出するような
構成(図2(c))とすることも可能である。
【0045】(実施の形態2)図3は本発明を適用した
第2の実施の形態における、グリスシール21の構成を
説明する図である。
【0046】このグリスシール21は、第1の実施の形
態と同じベアリング102内部へのダスト等の異物の侵
入及びグリスの漏出を抑制するために、ベアリング10
2の外輪103と内輪104の間の環状隙間105に配
置される。
【0047】図3(a)はグリスシール21の装着前の
断面図であり、図3(b)はグリスシール21をベアリ
ング102の外輪103側の取り付け溝103aに装着
した状態の要部の断面構成説明図であり、図3(c)は
図3(b)のV2部を拡大した図である。
【0048】グリスシール21は、単一材として樹脂材
であるPTFE(4フッ化エチレン樹脂)による概略平
ワッシャ形状を呈する部材であり、環状の本体部21a
と本体部21aの一方の側壁面に本体部21aより薄肉
とされた略垂直に突出した薄肉部21bが一体的に形成
されたものである。
【0049】この実施の形態では、薄肉部21bの一方
の面21b1の外径寸法D5は、本体部21aの外周端
部21a1が装着部としての取り付け溝103aに嵌合
装着した際に、ベアリング102の外輪103の環状嵌
め合い部として機能する内周面103fの内径寸法D6
とほぼ等しく、所定の嵌合しめ代を持つように設定され
ている。
【0050】このような構成とすることにより、グリス
シール21は、本体部21aで取り付け溝103aに対
する装着強度を確保し、薄肉部21bが外輪103の内
周面103fに当接することで、本体部21aが高温履
歴を受けてクリープが発生した場合でも薄肉部21bで
嵌合しめ代を維持することができ、耐クリープ性に優れ
ている。
【0051】また、第1の実施の形態と同様に、薄肉部
21bが外輪103の内周面103fに当接し、外輪1
03と共にグリスシール21が回転する場合には(グリ
スシール21は、例えば外輪103と共に7000〜8
000rpmの高速で回転する)、クリープ等により変
形した薄肉部21bに対し、自身に作用する遠心力のみ
ならず、環状隙間105に封入されて遠心力を受けるグ
リスによっても作用される拡張力が働き、たとえ隙間が
発生してもシール性を回復させることが可能となる。
【0052】また、グリスシール21の薄膜部21bの
形態としては、図3に示された形態に限定されるもので
はなく、例えば図4(a),(b),(c)に示される
グリスシール21B,21C,21Dのとおり、所定角
度θ2で傾斜させたり(図4(a))、円弧状としたり
(図4(b))することができる。このようにすること
で、薄膜部21bのしめ代を大きく設定することがで
き、より耐クリープ性を向上させることが可能となる。
【0053】薄膜部21bの形成方法としては、図4
(c)に示されるように、本体部21aの外周端部21
a1から径方向に切れ目を入れ、薄膜部21b’を本体
部21aから分岐して突出するような形成方法を採用す
ることも可能である。このような形成方法により、材料
の無駄を省き、安価に製造することが可能である。
【0054】
【発明の効果】上記に説明されたように、本発明を適用
した密封装置では、密封装置の本体部で剛性を維持し、
薄肉部が屈曲変形することで、熱膨張係数の差の大きな
相手部材に容易に装着でき、かつ、剛性と装着部におけ
る耐クリープ性を向上し、良好なシール性が得られる。
【0055】薄肉部が本体部の外周側に配置されて密封
装置が回転する場合には、クリープ等により変形した薄
肉部に遠心力による拡張力が働き、シール性回復機能が
発揮される。
【0056】薄肉部及び本体部が凹溝の側壁面部に当接
することにより、密封装置を相手部材の環状嵌め合い部
の中で移動しないようにしっかりと固定することが可能
となる。
【0057】相手部材の装着部に装着される本体部を備
え、薄肉部を相手部材の環状嵌め合い部に対し当接させ
ることにより、密封装置は本体部によって相手部材の装
着部に装着される。そして、薄肉部が相手部材の環状嵌
め合い部に対して嵌合してシール性を発揮するので、本
体部にクリープが発生しても薄肉部によりシール性が維
持される。
【0058】薄肉部は相手部材の環状嵌め合い部に対し
全周に渡り密封当接していることで、密封装置の外側と
内側の間のシール性が薄肉部により発揮させる。
【0059】単一材は、樹脂材であることにより、剛性
とシール性を兼ね備えることが容易に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施の形態に係る密封装置の要部
断面構成説明図。
【図2】図2は第1の実施の形態に係る密封装置のその
他の形態例の図。
【図3】図3は第2の実施の形態に係る密封装置の要部
断面構成説明図。
【図4】図4は第2の実施の形態に係る密封装置のその
他の形態例の図。
【図5】図5は従来の密封装置の要部断面構成説明図。
【図6】図6は従来の密封装置の要部断面構成説明図。
【符号の説明】
1,21 グリスシール(密封装置) 1a 本体部 1b 薄肉部 1b1 一方の面 1b2 他方の面 1c 付け根部分 102 ベアリング 103 外輪 103a 取り付け溝 103b 縁部 103c 溝底部 103d,103e 104 内輪 105 環状隙間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一材による環状の本体部と、 前記本体部よりも薄肉とされ、装着される相手部材の環
    状嵌め合い部との嵌合しめ代を持った薄肉部と、 を一体的に構成し、前記薄肉部を相手部材の環状嵌め合
    い部に対し屈曲させた状態で装着することを特徴とする
    密封装置。
  2. 【請求項2】 前記相手部材の環状嵌め合い部は、対向
    する側壁面部を有する凹溝であり、 屈曲した前記薄肉部は、根本側を前記凹溝の一方の側壁
    面部に当接させ、先端側を前記凹溝の他方の側壁面部に
    当接させることを特徴とする請求項1に記載の密封装
    置。
  3. 【請求項3】 前記本体部は、前記凹溝の一方の側壁面
    部に当接することを特徴とする請求項2に記載の密封装
    置。
  4. 【請求項4】 相手部材の装着部に装着される単一材に
    よる環状の本体部と、 前記本体部よりも薄肉とされ、相手部材の環状嵌め合い
    部との嵌合しめ代を持った薄肉部と、 を一体的に構成し、前記薄肉部を相手部材の環状嵌め合
    い部に対し当接させることを特徴とする密封装置。
  5. 【請求項5】 前記薄肉部は相手部材の環状嵌め合い部
    に対し全周に渡り密封当接していることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれか1項に記載の密封装置。
  6. 【請求項6】 前記単一材は、樹脂材であることを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の密封装
    置。
JP17221598A 1998-06-04 1998-06-04 密封装置 Withdrawn JPH11351264A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006297573A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Isuzu Motors Ltd 工作機械の主軸穴構造
JP2009236210A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Honda Motor Co Ltd 伸縮アクチュエータ
CN110337550A (zh) * 2017-02-23 2019-10-15 日本精工株式会社 滚动轴承

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