JP2000000233A - X線撮影装置 - Google Patents

X線撮影装置

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JP2000000233A
JP2000000233A JP11132307A JP13230799A JP2000000233A JP 2000000233 A JP2000000233 A JP 2000000233A JP 11132307 A JP11132307 A JP 11132307A JP 13230799 A JP13230799 A JP 13230799A JP 2000000233 A JP2000000233 A JP 2000000233A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に、かつ、迅速に多方向からの撮影がで
きるX線撮影装置を提供する。 【解決手段】 各メモリスイッチ30a〜30iは、被
検体Mの平面視における回動方向および回動角度と関連
する、追加操作盤30上の位置に配設されている。メモ
リスイッチ30aは、CRAN及びLAO 方向を示す位置に配
設され、メモリスイッチ30bは、CRAN方向だけを示す
位置に配設され、メモリスイッチ30cは、CRANおよび
RAO 方向を示す位置に配設されている。さらに、メモリ
スイッチ30dは、LAO 方向だけを示す位置に配設さ
れ、メモリスイッチ30eは、どの回動方向に対しても
回動角度が0°であることを示す位置に配設され、メモ
リスイッチ30fは、RAO方向だけを示す位置に配設さ
れている。同様に、各メモリスイッチ30g〜30i
は、各々CAUDおよびLAO 方向,CAUD方向だけ,CAUDおよ
びRAO方向を示す位置に配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、X線管とX線検出器
とを対向させて支持した状態で、被検体の体軸方向およ
び体軸周りに回動させて、多方向からのX線撮影を行な
うX線撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のX線撮影装置として、例
えば、X線管とX線イメージインテンシファイアとを対
向支持するC形アームと、ベッドに仰臥した被検体の周
囲におけるC形アームの位置であって、その回動方向
(被検体の体軸方向および体軸周り)と回動角度との実
回動情報を検出する位置検出部と、C形アームの目的と
する回動方向と回動角度との目的回動情報を入力する入
力部と、入力された目的回動情報と位置検出部からの実
回動情報とが一致するように前記C形アームの回動を制
御する回動制御部とを備えたX線撮影装置がある。
【0003】目的回動情報を入力する入力部には、回動
方向を指示するための回動方向キーと、回動角度を設定
するための角度設定キーと、これらによって設定された
複数個の目的回動情報を記憶するための複数個のメモリ
スイッチと、メモリスイッチへの目的回動情報の記憶を
実行するための記憶実行キーとが備えられている。な
お、複数個のメモリスイッチは、アップダウン式で順次
に数値を切り換えたり、数字キーにより直接数値を指定
することによって複数個のメモリスイッチのうち一つが
選択されるように構成されている。
【0004】このように構成されているX線撮影装置で
は、例えば、C形アームの多方向の回動方向が次のよう
に表されている。C形アームを被検体の体軸を中心にし
て回動させた状態(体軸周り)であって、被検体の頭部
側から見て左側への回動方向を「LAO」(左前傾位)
と表し、逆に右側への回動方向を「RAO」(右前傾
位)と表す。また、被検体の体軸に沿って回動させた状
態(体軸方向)であって、被検体の頭部側への回動方向
を「CRAN」(CRANIAL )と表し、逆に足部側への回
動方向を「CAUD」(CAUDAL)と表す。
【0005】このX線撮影装置では、まず撮影前に予め
次のように目的回動情報を記憶しておく。まず、回動方
向キーにより回動方向(LAO,RAO,CRAN,CAUD )を指定す
るとともに、角度設定キーにより回動角度を指定する。
そして、メモリスイッチの番号を指定し、記憶実行キー
を押下することにより、指定した番号のメモリスイッチ
に回動方向および回動角度からなる目的回動情報が記憶
される。次いで、メモリスイッチの番号を順次変えて同
様の操作を行ない、複数個の目的回動情報をメモリスイ
ッチに設定する。
【0006】そして、撮影時には、所望する目的回動情
報を記憶しているメモリスイッチの番号を撮影者が指定
する。すると、この番号のメモリスイッチに記憶されて
いる目的回動情報が、回動制御部に出力される。目的回
動情報を入力された回動制御部は、位置検出部からの実
回動情報と前記目的回動情報とが一致するようにC形ア
ームの回動を制御する。そして実回動情報と目的回動情
報とが一致した時点で、X線管からX線を曝射してX線
イメージインテンシファイアからX線画像を得るように
なっている。次いで、順次に所望する番号のメモリスイ
ッチを指示して、多方向からの撮影を順次に行なうよう
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、X線撮影装
置による心血管造影検査においては、被検体に対して造
影剤を注入するとともに、次に示す9方向からの撮影が
一般的に多く行なわれている。
【0008】 回動方向 体軸方向 体軸周り 「CRAN」「CAUD」 「LAO」「RAO」 回動情報 30° − 30° − 回動情報 30° − 0° 0° 回動情報 30° − − 30° 回動情報 0° 0° 30° − 回動情報 0° 0° 0° 0° 回動情報 0° 0° − 30° 回動情報 − 30° 30° − 回動情報 − 30° 0° 0° 回動情報 − 30° − 30°
【0009】すなわち、回動方向が体軸方向であって、
頭部側(CRAN)に30°と、鉛直方向(0°)と、足部側
(CAUD)に30°の各々の回動角度において、回動方向が
体軸周りであって、左側(LAO) に30°と、鉛直方向
(0°)と、右側(RAO) に30°の回動角度となる、合
計9つの回動情報によって表される方向での撮影が特に
頻繁に行なわれている。
【0010】この9方向の〔目的〕回動情報は、上述し
たように複数個のメモリスイッチに記憶されており、ア
ップダウン式で順次に数値を切り換えたり、数字キーに
より直接数値を指示することにより特定のメモリスイッ
チを指定することができる。したがって、多くの方向の
目的回動情報、例えば、心血管造影検査だけでなく、循
環器系造影検査用の目的回動情報などもメモリスイッチ
に設定しておくことができるという長所がある。
【0011】しかしながら、その反面、メモリスイッチ
の番号だけでは目的回動情報が撮影者に認識されないの
で、メモリスイッチの番号を指定してC形アームを実際
に回動させ、所望する位置にC形アームが位置するまで
メモリスイッチの番号の指定を繰り返したり、メモリス
イッチの番号と目的回動情報との対応関係を撮影者が記
憶しておくか、メモリスイッチの番号と目的回動情報と
の対応表を入力部の近辺に貼付しておく必要があり、多
方向の撮影が煩雑になるという問題点がある。
【0012】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、目的回動情報の示す回動方向および
回動角度に関連する位置にメモリスイッチを備えること
により、容易に、かつ、迅速に多方向からの撮影ができ
るX線撮影装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、被検体の多方向からX線撮影を
行なうX線撮影装置であって、X線管とX線検出器とを
対向させて支持し、ベッドに仰臥した被検体の体軸方向
(頭部側への回動方向「CRAN」及び足部側への回動
方向「CAUD」)および体軸周り(頭部側から見て左
側への回動方向「LAO」及び右側への回動方向を「R
AO」)に回動可能な支持手段と、前記被検体の周囲に
おける支持手段の位置であって、前記体軸方向(前記
「CRAN」及び「CAUD」)及び体軸周りとそれら
の回動角度との実回動情報を検出する位置検出手段と、
前記支持手段の目的とする前記体軸方向(前記「CRA
N」及び「CAUD」)および体軸周り(前記「LA
O」及び「RAO」)とそれらの組合わせの計8方向
と、それぞれの回動角度からなる目的回動情報を入力す
る入力手段と、前記体軸方向(前記「CRAN」及び
「CAUD」)および体軸周り(前記「LAO」及び
「RAO」)に対応させて配置された4つのメモリスイ
ッチと、前記「CRAN」と前記「LAO」にそれぞれ
対応する2つのメモリスイッチの間に配置されたこれら
の組合わせ動作に対応するメモリスイッチと、前記「C
RAN」と前記「RAO」にそれぞれ対応する2つのメ
モリスイッチの間に配置されたこれらの組合わせ動作に
対応するメモリスイッチと、前記「CAUD」と前記
「LAO」にそれぞれ対応する2つのメモリスイッチの
間にを配置されたこれらの組合わせ動作に対応するメモ
リスイッチと、前記「CAUD」と前記「RAO」にそ
れぞれ対応する2つのメモリスイッチの間に配置された
これらの組合わせ動作に対応するメモリスイッチを備え
るとともに、前記入力された目的回動情報を、それらの
動作に対応する前記メモリスイッチに記憶する操作手段
と、前記操作手段のメモリスイッチが操作された際に、
そのメモリスイッチに対応する目的回動情報と、前記位
置検出手段からの実回動情報とが一致するように前記支
持手段の回動を制御する回動制御手段とを備えたことを
特徴とする。
【0014】この発明の作用は次のとおりである。ま
ず、入力手段を介して、目的とする支持手段の目的回動
情報を入力する。このとき目的回動情報は、操作手段の
8個のメモリスイッチのうち、その回動方向および回動
角度に関連付けられたメモリスイッチに記憶される。そ
して、実際に撮影を行なう際には、撮影者が操作手段を
見て、目的回動情報に関連する位置に備えられたメモリ
スイッチを選択して操作する。操作手段に備えられた複
数個のメモリスイッチは、それぞれの配置位置が目的回
動情報に関連しているので、どのメモリスイッチを操作
すれば所望の〔目的〕回動情報が得られるかを撮影者が
判断することができる。そして操作手段からは、操作さ
れたメモリスイッチに記憶されている目的回動情報が回
動制御手段に出力される。回動制御手段は、入力された
目的回動情報と位置検出手段からの実回動情報(実際の
支持手段の回動方向および回動角度)とが一致するよう
に、支持手段の回動を制御する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施例を説明する。図1は、この実施例に係るX線撮
影装置の概略構成を示す斜視図である。
【0016】図中、符号1は、被検体Mの周囲を移動可
能なC形アームである。このC形アーム1は、被検体M
を挟むように、天井壁に吊り下げられた状態で被検体M
の周囲空間に配置されている。C形アーム1の両端部に
は、X線管2とX線イメージインテンシファイア3(X
線検出部)が対向支持されている。このC形アーム1
は、被検体Mの体軸方向および体軸周りとなる方向(回
動方向)に回動が可能であり、さらには被検体Mの周囲
の空間を回動移動するように構成されている。
【0017】次に、図2に示すC形アーム1の一部破断
平面図も参照して、回動機構について説明する。まず、
C形アーム1(支持手段)の被検体Mの体軸方向の回動
(被検体Mの頭部側:CRAN,被検体Mの足部側:CAUD方
向への回転)は、C形アーム1を保持しているアームホ
ルダ4内の駆動機構で実現される。アームホルダ4内に
は、C形アーム1に両端部を固定しているベルト(また
はチェーン)5の一部が収納されており、このベルト5
は駆動ローラ6に架け渡されている。この駆動ローラ6
を回動させる駆動モータM1の回転方向および回転量を
検出する、位置検出手段に相当するロータリエンコーダ
R1がアームホルダ4内に備えられている(但し、図面
上ではアームホルダ4の外に示している)。その駆動モ
ータM1の回動作用により、ベルト5を介してC形アー
ム1は被検体Mの体軸方向に回動するようになってい
る。なお、符号7は、ベルト5を駆動する駆動ローラ6
に案内するためのガイドローラである。
【0018】C形アーム1の被検体Mの体軸周りの回動
(被検体Mの頭部側から見て左側への回転方向LAO ,逆
方向である右側への回転方向RAO )は、アームホルダ4
を被検体Mの体軸周りに回動させることで実現される。
アームホルダ4の基部(C形アーム1を保持している反
対側の端部)は、伸縮アーム8の側面部に回動可能に支
持されており、その支持面付近には、ギヤ9が固定され
ている。ギヤ9はピニオンギヤ10と噛合され、ピニオ
ンギヤ10は伸縮アーム8内に設けられている駆動モー
タM2の出力軸に取り付けられている。この駆動モータ
M2の回動作用によって、アームホルダ4とともに、C
形アーム1は被検体Mの体軸周りに回動する。なお、符
号R2は、駆動モータM2の回転方向および回転量を検
出する、位置検出手段に相当するロータリエンコーダで
ある。
【0019】また、上述した伸縮アーム8は被検体Mの
体軸と直交する方向に沿って上下に伸縮するもので、L
の字状の回動アーム11の下端部に保持されている。回
動アーム11の他端部は、回動体12に固定されてお
り、回動体12はX線撮影装置が設置される検査室の天
井壁に固定されている回動基台13をベースにして回動
する。この回動体12を回動させるのが駆動モータM3
であり、R3は回動体12の回転方向および回転量を検
出することによって、C形アーム1の被検体Mの周囲空
間における位置を検出するロータリエンコーダである。
【0020】このように、X線管2とX線イメージイン
テンシファイア3とを対向支持したC形アーム1は、駆
動モータM3によって被検体Mの周囲空間を回動移動
し、駆動モータM1および駆動モータM2によって、被
検体Mの体軸方向および体軸周りに回動するように構成
されている。
【0021】上述した各回動を制御するための制御系
は、図3に示すように構成されている。なお、この図に
おいてX線撮影装置は図示を簡略化している。
【0022】符号20は、C形アーム1の各回動方向お
よび回動角度を指示するためのものであり、複数個のス
イッチを備えた操作盤である。この操作盤20は、所望
する回動方向および回動角度からなる目的回動情報を入
力するための手段であり、この発明における入力手段に
相当する。CPU21は、操作盤20からの目的回動情
報を入力して、駆動モータM1および駆動モータM2の
回転方向と回転角度(回動方向および回動角度に相当す
る実回動情報)を制御し、実回動情報が目的回動情報に
一致するように制御する。したがってCPU21は、こ
の発明における回動制御手段に相当する。また、MD
1,MD2は、CPU21からの指令信号によって各駆
動モータM1,M2を回動駆動させるモータドライブ回
路であり、MD3は、操作盤20からの操作信号によっ
て駆動モータM3を回動駆動させるモータドライブ回路
である。
【0023】表示パネル22は、実回動情報である駆動
モータM1および駆動モータM2の回転方向(CRAN,CAU
D,LAO,RAO )および回転角度を表示したり、後述するメ
モリスイッチに記憶されている目的回動情報を表示し
て、撮影者に情報を表示するためのものである。表示制
御部23は、CPU21が実回動情報を目的回動情報に
一致するように制御している間、回動方向や回動角度を
点滅表示させたり、前記両情報が一致したときに回動方
向や回動角度の点滅を中止して点灯させるといった、表
示パネル22の制御を行なうためのものである。
【0024】撮影者が操作盤20を介して目的回動情報
を入力した際に、この目的回動情報を記憶したり呼び出
すための機能を有するのが、追加操作盤30である。こ
の追加操作盤30は、9つのメモリスイッチ30a〜3
0iおよび操作盤20を介して入力した目的回動情報を
メモリスイッチ30a〜30iのうちの一つに記憶した
り、メモリスイッチ30a〜30iが押下された際に、
これに対応する目的回動情報と実回動情報とが一致する
ようにCPU21に対して回動制御開始を指示するため
のSETスイッチ30jを備えている。
【0025】各メモリスイッチ30a〜30iは、図4
に示すように、被検体Mの平面視における回動方向およ
び回動角度と関連付けられた、追加操作盤30上の位置
に配設されている。すなわち、メモリスイッチ30a
は、CRANおよびLAO方向を示す位置に配設され、
メモリスイッチ30bは、CRAN方向だけを示す位置
に配設され、メモリスイッチ30cは、CRANおよび
RAO方向を示す位置に配設されている。さらに、メモ
リスイッチ30dは、LAO方向だけを示す位置に配設
され、メモリスイッチ30eは、どの回動方向に対して
も回動角度が0°であることを示す位置に配設され、メ
モリスイッチ30fは、RAO方向だけを示す位置に配
設されている。同様に、各メモリスイッチ30g,30
h,30iは、それぞれCAUDおよびLAO方向,C
AUD方向だけ,CAUDおよびRAO方向を示す位置
に配設されている。
【0026】目的回動情報メモリ40は、追加操作盤3
0の各メモリスイッチ30a〜30iに対応する目的回
動情報を記憶するものである。記憶は、操作盤20によ
り目的回動情報が入力され、メモリスイッチ30a〜3
0iのうちの一つのスイッチが押下されるとともに、操
作盤20上の図示しない設定記憶スイッチが押下される
とCPU21を介して対応するアドレスに目的回動情報
が格納されることによって行なわれる。追加操作盤30
は、この発明における操作手段に相当し、メモリスイッ
チ30a〜30iおよび目的回動情報メモリ40は、こ
の発明におけるメモリスイッチに相当する。
【0027】次に、図5に示すフローチャートを参照し
て、撮影前に予め行なわれる処理であって、目的回動情
報をメモリスイッチに設定する目的回動情報設定処理に
ついて説明する。なお、目的回動情報としては、従来例
で挙げた心血管造影検査で頻繁に利用されるものを例に
説明する。
【0028】ステップS1では、目的回動情報(回動方
向および回動角度)を操作盤20を介して設定する。具
体的には、図6(a),(b)に示すように、CRAN
方向に30°、LAO方向に30°となるように目的回
動情報を設定する。
【0029】ステップS2では、ステップS1で設定し
た目的回動情報に対応するメモリスイッチを押下する。
ここでは、追加操作盤30上の、CRANおよびLAO
方向を示す位置に配設されているメモリスイッチ30a
を押下する。そして、操作盤20上の図示しない設定記
憶スイッチを押下することによって、設定されている目
的回動情報(CRAN30 °,LAO30°) が目的回動情報メモリ
40内に格納される(ステップS3)。
【0030】ステップS4では、設定を終了するか否か
を判断して処理を分岐する。ここでは、設定する必要の
ある目的回動情報が8個あるのでステップS1に戻って
処理を続ける。
【0031】上述したようにステップS1ないしステッ
プS4を繰り返すことにより、次のように各メモリスイ
ッチ30b〜30iに〔対応する目的回動情報メモリ4
0に〕目的回動情報が設定される。
【0032】 メモリスイッチ 目的回動情報 参照図 30b ……… CRAN: 30° LAO/RAO:0° 図7(a),(b) 30c ……… CRAN: 30° RAO:30° 図8(a),(b) 30d ……… CRAN/CAUD:0° LAO:30° 図9(a),(b) 30e ……… CRAN/CAUD:0° LAO/RAO:0° 図10(a),(b) 30f ……… CRAN/CAUD:0° RAO:30° 図11(a),(b) 30g ……… CAUD: 30° LAO:30° 図12(a),(b) 30h ……… CAUD: 30° LAO/RAO:0° 図13(a),(b) 30i ……… CAUD: 30° RAO:30° 図14(a),(b)
【0033】これらの目的回動情報は、CPU21によ
ってメモリスイッチ30a〜30iに対応する目的回動
情報メモリ40に格納される。この状態を図15の模式
図に示す。すなわち、メモリスイッチ30a〜30iに
対応して、アドレスの上位から下位に向けて目的回動情
報が格納され、一つのメモリスイッチに対応する目的回
動情報が二つのアドレス(上位にCRAN/CAUD ,下位にLA
O/RAO )にわたって格納されている。なお、目的回動情
報の格納方法は、メモリスイッチと一対一に対応付けで
きれば種々の格納方法を採ることができる。
【0034】次に、図16を参照して、X線撮影処理に
ついて説明する。ステップU1では、撮影者が追加操作
盤30に配置されているメモリスイッチ群30a〜30
iの中から、目的回動情報を示す位置に配設されている
スイッチを選択して押下する。この9つのメモリスイッ
チ30a〜30iは、図4に示すように回動方向および
回動角度に関連する追加操作盤30上での位置に配設さ
れているので、容易に所望する目的回動情報を記憶して
いるスイッチを選択することができる。具体的には、撮
影者が図6(CRAN30 °,LAO30°)に示す状態での撮影を
所望しているものとして説明する。追加操作盤30には
図4に示すように各メモリスイッチ30a〜30iが配
設されているので、撮影者は追加操作盤30を見てメモ
リスイッチ30aがCRAN,LAO方向に回動角度を
もった目的回動情報であることを容易に、かつ、迅速に
判断することができる。
【0035】ステップU2では、ステップU1で選択さ
れたメモリスイッチに対応する目的回動情報メモリ40
のデータをCPU21が読み出す。具体的には、メモリ
スイッチ30aに対応する目的回動情報メモリ40のア
ドレスから、目的回動情報(CRAN30 °,LAO30°)を読み
出す(図15参照)。そして読み出された目的回動情報
は、表示制御部23を介して表示パネル22に表示され
る。
【0036】ステップU3では、ステップU2で読み出
された目的回動情報と実回動情報とが一致するように、
追加操作盤30のSETスイッチ30jを押下すること
により回動制御を開始する。これにより撮影者が誤って
メモリスイッチを押したとしても、SETスイッチ30
jが押下されるまではC形アーム1が回動を開始しない
ので、撮影者が意図しないC形アーム1の回動を防止で
き、被検体Mや撮影者を保護することができる。回動制
御は、CPU21がモータM1をCRAN方向に回転駆動し
てロータリエンコーダR1からの回転角度が30°となる
ように回動制御するとともに、モータM2をLAO 方向に
回転駆動してロータリエンコーダR2からの回転角度が
30°となるように行なわれる。すなわち、目的回動情報
と位置検出手段からの実回動情報とが一致するように回
動制御する。このとき、目的回動情報と実回動情報とが
不一致である場合には、表示パネル22に表示した目的
回動情報を点滅させ、一致した時点で点灯させるように
表示制御部23が表示を制御する。これにより撮影者
は、目的回動情報と実回動情報とが一致したか否かを判
断することができる。
【0037】ステップU4では、X線曝射を行なう。具
体的には、CPU21が図示しない高圧発生部を制御し
てX線曝射に必要な高電圧をX線管2に供給する。そし
てX線イメージインテンシファイア3からX線画像を得
る。
【0038】ステップU5では、撮影を終了するか否か
を判断して処理を分岐する。ここでは、心血管造影検査
に必要な残り8方向の撮影を行なう必要があるので、ス
テップU1に戻ってステップU1ないしステップU5を
繰り返し実行する。この繰り返しの際には、撮影者が次
に必要な目的回動情報を追加操作盤30の9つのメモリ
スイッチ30a〜30iの中から容易に選択することが
できる。したがって、多方向の撮影を容易に、かつ、迅
速に行なうことができる。
【0039】なお、この実施例では、メモリスイッチ3
0a〜30iを押し込み式のスイッチとしたが、タッチ
スクリーンを備えた液晶表示パネルにこれらのスイッチ
を表示した、タッチ式のメモリスイッチとしてもよい。
また、多方向を指示可能なジョイスティックを追加操作
盤30の中央部付近に配設するとともに、追加操作盤3
0に複数個のメモリスイッチを内蔵し、ジョイスティッ
クで指示した方向を検知するようにしてもよい。
【0040】また、この実施例では心血管造影検査を例
に採り、9方向からの撮影で説明したが、回動方向およ
び回動角度に関連する位置にメモリスイッチが配設して
あれば、何方向でも実施可能である。
【0041】また、X線撮影装置としてC形アーム(支
持手段)を天井から吊り下げた構造のX線撮影装置を例
に挙げたが、C形アームを床面に配置して、被検体の周
囲を回動させるX線撮影装置でも実施可能であり、さら
に支持手段はC形アームだけに限定されるものではな
い。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、操作手段に備えられた複数個のメモリスイ
ッチは、それぞれの配置位置が目的回動情報の回動方向
および回動角度に関連しているので、どのメモリスイッ
チを押下すれば所望の回動情報が得られるかを撮影者が
判断することができる。したがって、容易に、かつ、迅
速に多方向からのX線撮影を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るX線撮影装置の概略構成を示す斜
視図である。
【図2】C形アームの回動機構を示す一部破断平面図で
ある。
【図3】装置の制御系を示す概略ブロック図である。
【図4】追加操作盤と回動方向および回動角度との関連
を示した模式図である。
【図5】目的回動情報設定処理を示すフローチャートで
ある。
【図6】C形アームの回動方向および回動角度を示す平
面図である。
【図7】C形アームの回動方向および回動角度を示す平
面図である。
【図8】C形アームの回動方向および回動角度を示す平
面図である。
【図9】C形アームの回動方向および回動角度を示す平
面図である。
【図10】C形アームの回動方向および回動角度を示す
平面図である。
【図11】C形アームの回動方向および回動角度を示す
平面図である。
【図12】C形アームの回動方向および回動角度を示す
平面図である。
【図13】C形アームの回動方向および回動角度を示す
平面図である。
【図14】C形アームの回動方向および回動角度を示す
平面図である。
【図15】目的回動情報メモリの内容を示す模式図であ
る。
【図16】X線撮影処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 … C形アーム 2 … X線管 3 … X線イメージインテンシファイア 20 … 操作盤 22 … 表示パネル 30 … 追加操作盤 30a〜30i … メモリスイッチ 30j … SETスイッチ M … 被検体 M1〜M3 … モータ R1〜R3 … ロータリエンコーダ57

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の多方向からX線撮影を行なうX
    線撮影装置であって、X線管とX線検出器とを対向させ
    て支持し、ベッドに仰臥した被検体の体軸方向(頭部側
    への回動方向「CRAN」及び足部側への回動方向「C
    AUD」)および体軸周り(頭部側から見て左側への回
    動方向「LAO」及び右側への回動方向を「RAO」)
    に回動可能な支持手段と、前記被検体の周囲における支
    持手段の位置であって、前記体軸方向(前記「CRA
    N」及び「CAUD」)及び体軸周りとそれらの回動角
    度との実回動情報を検出する位置検出手段と、前記支持
    手段の目的とする前記体軸方向(前記「CRAN」及び
    「CAUD」)および体軸周り(前記「LAO」及び
    「RAO」)とそれらの組合わせの計8方向と、それぞ
    れの回動角度からなる目的回動情報を入力する入力手段
    と、前記体軸方向(前記「CRAN」及び「CAU
    D」)および体軸周り(前記「LAO」及び「RA
    O」)に対応させて配置された4つのメモリスイッチ
    と、前記「CRAN」と前記「LAO」にそれぞれ対応
    する2つのメモリスイッチの間に配置されたこれらの組
    合わせ動作に対応するメモリスイッチと、前記「CRA
    N」と前記「RAO」にそれぞれ対応する2つのメモリ
    スイッチの間に配置されたこれらの組合わせ動作に対応
    するメモリスイッチと、前記「CAUD」と前記「LA
    O」にそれぞれ対応する2つのメモリスイッチの間にを
    配置されたこれらの組合わせ動作に対応するメモリスイ
    ッチと、前記「CAUD」と前記「RAO」にそれぞれ
    対応する2つのメモリスイッチの間に配置されたこれら
    の組合わせ動作に対応するメモリスイッチを備えるとと
    もに、前記入力された目的回動情報を、それらの動作に
    対応する前記メモリスイッチに記憶する操作手段と、前
    記操作手段のメモリスイッチが操作された際に、そのメ
    モリスイッチに対応する目的回動情報と、前記位置検出
    手段からの実回動情報とが一致するように前記支持手段
    の回動を制御する回動制御手段とを備えたことを特徴と
    するX線撮影装置。
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