WO2022264392A1

WO2022264392A1 - コネクタパネル

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Publication number: WO2022264392A1
Application number: PCT/JP2021/023156
Authority: WO
Inventors: 善之草野; 健二廣瀬; 喬太大塚
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2021-06-18
Filing date: 2021-06-18
Publication date: 2022-12-22
Also published as: JP7345707B2; JPWO2022264392A1; CN117480692A; US20240079832A1; DE112021007515T5

Abstract

コネクタパネル一面側に一方の端部が突出し、他面側に他方の端部が突出した複数のコネクタ（４）が装着され、外周面に第１のねじ部（１ａ）を有する円板上のパネル基体（１）と、第１の円筒部（２ａ）及び第１の円筒部（２ａ）と一体に形成されたフランジ（２ｂ）を有し、フランジ（２ｂ）が内と外を遮蔽する構造体に設けられた開口部の縁部に固定され、第１の円筒部（２ａ）の内周面の一端部に第２のねじ部（２ｄ）を有する装着体（２）と、内周面にパネル基体（１）の第１のねじ部（１ａ）が螺合される第３のねじ部（３ｃ）、及び外周面に装着体（２）の第２のねじ部（２ｄ）が螺合される第４のねじ部（３ｅ）を有し、中心軸が装着体（２）の第１の円筒部（２ａ）の中心軸と一致する第２の円筒部（３ａ）を有する中間保持体（３）を備える。

Description

コネクタパネル

　本開示は、内と外を遮蔽する構造体に装着され、複数のコネクタを有するコネクタパネルに関する。

　特許文献１に、径の異なる雄雌のネジ構造を、その間をつなぐネジ構造の接続用アタッチメントにより、互いに螺合するネジ締め型コネクタが示されている。
　一方、電波暗室など遮へいされた閉鎖空間の外と内を複数の信号ケーブル等により接続するために、遮へい用の壁面等の外と内を遮蔽する構造体に複数のコネクタを個々に装着するのではなく、構造体に開口部を設け、構造体の開口部に複数のコネクタを有するコネクタパネルを装着することにより、遮蔽性（シールド性能）を担保して、構造体の内外を複数の信号ケーブル等により接続することが考えられている。

特開平０７－１３０４２７号公報

　構造体の開口部に装着されるコネクタパネルにおける複数のコネクタを、特許文献１に示されたネジ締め型コネクタとしたとしても、コネクタとしての締め付けは向上するものの、コネクタパネルとしては次のような点が望まれている。
　すなわち、コネクタパネルを構造体の開口部に装着した場合に遮蔽性を担保し、かつ、複数のコネクタに接続されるケーブル類のメンテナンスを行う場合に、コネクタパネルを構造体から取り外す作業、及び取り外したコネクタパネルを構造体に装着する作業が容易に行うことができることが望まれる。

　本開示は、上記した点に鑑みてなされたものであり、遮蔽性（シールド性能）を担保し、複数のコネクタが装着されるパネル基体の取り外し作業、及び取り外したパネル基体の装着作業が容易に行うことができるコネクタパネルを得ることを目的とする。

　本開示に係るコネクタパネルは、一面側に一方の端部が突出し、他面側に他方の端部が突出した複数のコネクタが装着され、外周面に第１のねじ部を有する円板上のパネル基体と、第１の円筒部及び第１の円筒部と一体に形成されたフランジを有し、フランジが内と外を遮蔽する構造体に設けられた開口部の縁部に固定され、第１の円筒部の内周面の一端部に第２のねじ部を有する装着体と、内周面にパネル基体の第１のねじ部が螺合される第３のねじ部、及び外周面に装着体の第２のねじ部が螺合される第４のねじ部を有し、中心軸が装着体の第１の円筒部の中心軸と一致する第２の円筒部を有する中間保持体とを備える。

　本開示によれば、複数のコネクタが装着されるパネル基体を、構造体の一面に固定される装着体に、中間保持体を介して取り付けるので、構造体に対するシールド性能を担保しつつ、パネル基体の装着体からの取り外し作業及び装着作業が容易である。

実施の形態１に係るコネクタパネルを示す斜視図である。図１に示すＡ－Ａ断面図である。実施の形態１に係るコネクタパネルにおける中間保持体を示す正面図である。図３に示すＢ－Ｂ断面図である。図４に示すＣ部拡大図である。実施の形態１に係るコネクタパネルにおける螺合前の配置状態を示す要部拡大断面図である。実施の形態１に係るコネクタパネルにおける螺合後の螺合状態を示す要部拡大断面図である。実施の形態２に係るコネクタパネルにおける螺合前の配置状態を示す要部拡大断面図である。実施の形態３に係るコネクタパネルにおける中間保持体を示す正面図である。図９に示すＤ－Ｄ断面図である。図１０に示すＥ部拡大図である。実施の形態３に係るコネクタパネルにおける螺合後の螺合状態を示す要部拡大断面図である。実施の形態４に係るコネクタパネルにおける螺合後の螺合状態を示す要部拡大断面図である。実施の形態５に係るコネクタパネルを示す斜視図である。図１４に示すＦ－Ｆ断面図である。

実施の形態１．
　実施の形態１に係るコネクタパネルを図１から図７に基づいて説明する。
　コネクタパネルは、図１及び図２に示すように、パネル基体１と装着体２と中間保持体３と複数のコネクタ４を備える。

　コネクタパネルは、電波暗室などの遮へいされた閉鎖空間の内と外を遮蔽する壁である構造体（図示せず）に装着される。コネクタパネルが構造体である壁に設けられた円筒状の貫通孔に装着された場合、実施の形態１では表面側を電波暗室の外側とし、裏面側を電波暗室の内側とする。
　電波暗室を構成する壁の裏面に電波吸収体が装着されている。

　パネル基体１は、外周面に形成された第１のねじ部１ａを有する円板の導電性部材である。
　第１のねじ部１ａは雄の平行ねじである。
　パネル基体１は、表面側である一面側に一方の端部が突出し、裏面側である他面側に他方の端部が突出した複数のコネクタ４が装着される。

　パネル基体１の裏面に電波吸収体（図示せず）が装着される。
　また、図示はしていないが、パネル基体１の表面側と裏面側とを貫通する貫通管など電波暗室の内外を接続するポートがパネル基体１に実装される。

　複数のコネクタ４それぞれは、外形部分がシールドのために導電性部材により構成され、４隅において、パネル基体１にねじ止めにより固定され、パネル基体１と同電位、つまり接地電位にされる。
　また、複数のコネクタ４それぞれは、一方の端部に設けられた第１の端子に信号ケーブル等の第１のハーネスケーブル（図示せず）が接続され、他方の端部に設けられた第２の端子に信号ケーブル等の第２のハーネスケーブル（図示せず）が接続される。

　複数のコネクタ４それぞれは、電波暗室を構成する構造体である壁の外と内に配置される第１のハーネスケーブルと第２のハーネスケーブルを電気的に接続するＮ型コネクタである。
　コネクタ４の数は、一例として４個としているが、４個に限るものではない。

　装着体２は、第１の円筒部２ａ及び第１の円筒部２ａの他端に第１の円筒部２ａと一体に形成された第１のフランジ２ｂを有する。装着体２は導電性部材であり、接地される。
　第１の円筒部２ａは、構造体の内側から構造体に設けられた開口部に外周面が密着されて挿入される。
　第１のフランジ２ｂは、周辺に沿って等間隔に複数のねじ用貫通孔２ｃが形成され、構造体に設けられた開口部の縁部、つまり、構造体である壁に設けられた開口部の内面側の縁部に、ねじ用貫通孔２ｃを貫通したねじにより多点で固定される。

　なお、装着体２の構造体への装着は、第１の円筒部２ａが構造体に設けられた開口部に外周面が密着されて挿入され、第１のフランジ２ｂが開口部の内面側の縁部に固定されるものに限られるものではない。
　例えば、装着体２の構造体への装着は、第１の円筒部２ａの内径が構造体に設けられた開口部の内径と同じにして、第１の円筒部２ａが開口部と連通して構造体の外側に配置され、第１のフランジ２ｂが開口部の外面側の縁部に固定されるものでもよい。

　第１の円筒部２ａは、内周面の、第１のフランジ２ｂと反対側に位置する一端部に形成された第２のねじ部２ｄを有する。
　第２のねじ部２ｄは雌の平行ねじである。

　装着体２は、構造体に設けられた開口部に固定されて接地されるため、遮蔽性が担保され、第１の円筒部２ａにより内部を挿通する第２のハーネスケーブルに対してシールドする。
　中間保持体３は、パネル基体１と装着体２との間に、パネル基体１及び装着体２それぞれと螺合されてパネル基体１を装着体２に取り付ける。中間保持体３は導電性部材であり、装着体２により接地され、パネル基体１を接地させる。その結果、パネル基体１と装着体２と中間保持体３は電気的に接続されて接地されるため、シールド性能を満足する。

　中間保持体３は、図３から図５に示すように、装着体２の第１の円筒部２ａと連通する第２の円筒部３ａ、及び第２の円筒部３ａの一端に第２の円筒部３ａと一体に形成された第２のフランジ部３ｂを有する。

　中間保持体３は、内周面の全面にパネル基体１の第１のねじ部１ａが螺合される第３のねじ部３ｃを有する。第３のねじ部３ｃは雌の平行ねじである。
　第３のねじ部３ｃはパネル基体１の第１のねじ部１ａと同じねじサイズである。

　中間保持体３は、第２の円筒部３ａの外周面の全面に装着体２の第２のねじ部２ｄが螺合される第４のねじ部３ｅを有する。
　第４のねじ部３ｅは、図５に示すように、雄の平行ねじ３ｅ１と平行ねじ３ｅ１に連続する雄のテーパねじ３ｅ２を有する雄ねじである。

　中間保持体３は、特に、図５に実線により示すように、第４のねじ部３ｅが形成された第２の円筒部３ａの部分に、第２の円筒部３ａの中心軸に平行なスリット３ｄを円周方向に沿って等間隔に複数有する。
　各スリット３ｄは、第２の円筒部３ａの他端面から、つまり、第４のねじ部３ｅの始端から終端までの連続した第２の円筒部３ａに、第２の円筒部３ａの外面から内面まで貫通して形成されたスリットである。

　平行ねじ３ｅ１は、ねじ山の始まり部分、つまり、第２の円筒部３ａの他端から始まる部分に形成される。平行ねじ３ｅ１は、装着体２の第２のねじ部２ｄと同じねじサイズである。
　テーパねじ３ｅ２は、ねじ山の終わり部分、つまり、平行ねじ３ｅ１の終端から連続して第２の円筒部３ａの一端までの部分に形成され、ねじの終端、つまり、第２のフランジ部３ｂに向かって外径が大きくなる。要するに、テーパねじ３ｅ２は、平行ねじ３ｅ１のサイズより徐々にねじの終端に向かって外径が大きくなるテーパ構造である。

　パネル基体１における第１のねじ部１ａと中間保持体３における第３のねじ部３ｃの螺合が装着体２における第２のねじ部２ｄと中間保持体３における第４のねじ部３ｅの螺合と逆向きである。つまり、第１のねじ部１ａと第３のねじ部３ｃの螺合と、第２のねじ部２ｄと第４のねじ部３ｅの螺合は、左ねじと右ねじの関係になっている。

　次に、実施の形態１に係るコネクタパネルを、構造体である電波暗室における壁の貫通孔である開口部への取り付け方について説明する。
　まず、装着体２を壁に設けられた開口部に固定する。
　すなわち、装着体２の第１の円筒部２ａを、壁の内側から開口部に外周面を密着させて挿入し、第１のフランジ２ｂを、開口部の縁部である壁の内面に、ねじをねじ用貫通孔２ｃに貫通させてねじ止めして固定する。

　次に、図６に示すように、中間保持体３の他端側の開口端と装着体２の一端側の開放端とを中心軸を一致させて対向させ、中間保持体３の第４のねじ部３ｅを装着体２の第２のねじ部２ｄに押し当て、中間保持体３を時計廻りに回転させる。
　すると、第４のねじ部３ｅの平行ねじ３ｅ１が第２のねじ部２ｄに螺合し、右ねじの構造であるため、中間保持体３が図示Ｘ方向に進み、中間保持体３が装着体２に仮装着される。

　この状態において、パネル基体１の他端側である裏面と中間保持体３の一端側の開口端とを中心軸を一致させて対向させ、パネル基体１の第１のねじ部１ａを中間保持体３の第３のねじ部３ｃに押し当て、中間保持体３を時計廻りに回転させる。
　図６には図示していないが、パネル基体１に装着された複数のコネクタ４それぞれには、他方の端部に設けられた第２の端子に第２のハーネスケーブルが接続されている。
　また、パネル基体１の他端側である裏面側に、構造体である壁の面に設けられている電波吸収体と同じものが装着されている。

　この時、パネル基体１は回転させず、中間保持体３のみを時計廻りに回転させる。第１のねじ部１ａが第３のねじ部３ｃに螺合し、左ねじの構造であるため、パネル基体１が図示Ｘ方向に進み、パネル基体１が中間保持体３に装着され、同時に、中間保持体３が図示Ｘ方向に進み、中間保持体３が装着体２に装着される。
　パネル基体１の装着に際してパネル基体１を回転させないので、複数のコネクタ４それぞれに接続された第２のハーネスケーブルが捻じられることはない。
　この状態を図７に示す。

　図７は、パネル基体１を中間保持体３を介して装着体２に取り付けた最終段階を示す。
　図７に示されるように、パネル基体１の一端面である表面が中間保持体３の第２のフランジ部３ｂの一端面と面一にされ、中間保持体３における第４のねじ部３ｅの平行ねじ３ｅ１に連続したテーパねじ３ｅ２の一部が装着体２の第２のねじ部２ｄに螺合される。また、中間保持体３の第２のフランジ部３ｂの他端側の面が構造体である壁の裏面と面一にされる。
　装着体２の第１のフランジ２ｂと中間保持体３の第２のフランジ部３ｂとにより、壁の両面に密着して壁を挟持するため、シールド性能が高い。

　中間保持体３のみを時計廻りに回転させることにより、中間保持体３及びパネル基体１両者が図示Ｘ方向に進むのは、パネル基体１における第１のねじ部１ａと中間保持体３における第３のねじ部３ｃの螺合が装着体２における第２のねじ部２ｄと中間保持体３における第４のねじ部３ｅの螺合と逆向き、つまり、左ねじと右ねじの関係になっているためである。
　従って、中間保持体３のみを回転させることにより、パネル基体１が中間保持体３を介して装着体２に取り付けられるため、取り付け作業が容易である。

　また、中間保持体３における第４のねじ部３ｅのテーパねじ３ｅ２の一部が装着体２の第２のねじ部２ｄに螺合される際、第４のねじ部３ｅのテーパねじ３ｅ２の外径が挿入されるに従い徐々に大きくなるため、テーパねじ３ｅ２が、装着体２の第２のねじ部２ｄに押されて図示矢印Ｙ方向に力が加えられる。
　その結果、テーパねじ３ｅ２が形成された中間保持体３の部分が、中間保持体３における第４のねじ部３ｅが形成された第２の円筒部３ａの部分に形成された複数のスリット３ｄにより、図示矢印Ｙ方向に弾性変形し、中間保持体３は装着体２に強固に密着される。

　また、テーパねじ３ｅ２が図示矢印Ｙ方向に弾性変形するに伴い、中間保持体３における第３のねじ部３ｃも、図示矢印Ｙ方向に弾性変形し、パネル基体１も中間保持体３の一端部に押されて図示矢印Ｙ方向に力が加えられ、パネル基体１も中間保持体３に強固に密着される。
　導電性部材で構成されたパネル基体１と装着体２と中間保持体３によるシールド性能が、装着体２と中間保持体３との間、及び中間保持体３とパネル基体１の間が強固に密着されるため、さらにシールド性能が向上する。

　このようにして、パネル基体１を、中間保持体３を介して装着体２に取り付けた後、パネル基体１に装着された複数のコネクタ４それぞれに、一端側に設けられた第１の端子に第１のハーネスケーブルを接続する。

　次に、第２のハーネスケーブルの点検又は修理、あるいは、複数のコネクタ４などの点検又は修理などのメンテナンス作業、第２のハーネスケーブルの接続変更、コネクタ４の変更、新規の第２のハーネスケーブルの敷設、第２のハーネスケーブルの撤去などの作業を行う際の、パネル基体１の装着体２からの取り外し方について説明する。
　パネル基体１の装着体２からの取り外し方は、基本的には、上記で説明した装着体２へのパネル基体１の取り付け方と逆になる。

　まず、複数のコネクタ４それぞれの第１の端子に接続された第１のハーネスケーブルを取り外す。
　パネル基体１の一端側である表面は露出された面になっているため、第１のハーネスケーブルのコネクタ４の第１の端子からの取り外しは容易である。

　この時、全ての第１のハーネスケーブルをコネクタ４の第１の端子から取り外してもよく、また、メンテナンス作業などを行う際に必要最小限とされる第１のハーネスケーブルを取り外すだけでもよい。
　第１のハーネスケーブルの必要最小限の取り外しでも、後の作業に支障をきたすことはない。

　次に、パネル基体１を回転させず、中間保持体３のみを、取り付け時とは逆回転である反時計廻りに回転させる。
　すると、図７に示す状態から、パネル基体１が図示矢印Ｘ方向とは逆方向に進み、同時に、中間保持体３が図示Ｘ方向とは逆方向に進む。

　パネル基体１の第１のねじ部１ａが第３のねじ部３ｃとの螺合が解かれ、パネル基体１は中間保持体３から取り外せる。
　従って、第２のハーネスケーブルのコネクタ４の第２の端子からの取り外しが可能になり、第２のハーネスケーブル及び複数のコネクタ４のメンテナンス作業が行える。
　中間保持体３は、装着体２に仮装着されたままでもよく、また、中間保持体３を反時計廻りに回転させて装着体２から取り外してもよい。

　中間保持体３のみを回転させることにより、パネル基体１を中間保持体３から取り外すことができ、パネル基体１の他端側である裏面側に構造体である壁の面に電波吸収体が装着されていようとも、また、装着体２の第１のフランジ２ｂ側からパネル基体１の裏面まで多少距離があろうとも、パネル基体１の取り外し作業が容易であり、メンテナンス作業前の作業が容易になる。

　メンテナンス作業終了後は、取り付け時と同じ取り付け方で、パネル基体１を、中間保持体３を介して装着体２に取り付ければよい。

　以上に述べたように、実施の形態１に係るコネクタパネルは、外周面に形成された第１のねじ部１ａを有する円板上のパネル基体１を、内周面に第１のねじ部１ａが螺合される第３のねじ部３ｃを有し、外周面に装着体２の第２のねじ部２ｄが螺合される第４のねじ部３ｅを有する中間保持体３を介して、装着体２に取り付けた構成としたので、中間保持体３を回転させるという単純操作により、パネル基体１の装着体２からの取り外し及びパネル基体１の装着体２への取り付けができ、取り外し及び取り付けの作業が容易である。

　しかも、パネル基体１を回転させずにパネル基体１の装着体２からの取り外しが行えるため、パネル基体１の露出していない側に配置される第２のハーネスケーブルをコネクタ４から外さずにパネル基体１の装着体２からの取り外しが行える。

　パネル基体１、装着体２、及び中間保持体３それぞれを導電性部材としたので、シールド性能を担保できる。
　中間保持体３における第４のねじ部３ｅとして、ねじ山の始まり部分が雄の平行ねじ３ｅ１であり、ねじ山の終わり部分が終端に向かって大きくなる雄のテーパねじ３ｅ２としたので、テーパねじ３ｅ２により、第２のねじ部２ｄと第４のねじ部３ｅとの密着性及び第１のねじ部１ａと第３のねじ部３ｃの密着性が高まり、シールド性能が良くなる。
　さらに、第４のねじ部３ｅが形成された第２の円筒部３ａの部分にスリット３ｄを複数設けることにより、テーパねじ３ｅ２が弾性変形するため、さらにシールド性能が向上する。

実施の形態２．
　実施の形態２に係るコネクタパネルを図８に基づいて説明する。
　実施の形態２に係るコネクタパネルは、実施の形態１に係るコネクタパネルが、パネル基体１における第１のねじ部１ａと中間保持体３における第３のねじ部３ｃの螺合が装着体２における第２のねじ部２ｄと中間保持体３における第４のねじ部３ｅの螺合と逆向きであるのに対して同じ向き、つまり、左ねじか右ねじの一方のねじ構造にした点が異なり、その他の点は同じである。
　なお、図８中、図１から図７に示した符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。

　実施の形態２に係るコネクタパネルを、構造体である電波暗室における壁の貫通孔である開口部への取り付け方について説明する。
　まず、装着体２を構造体である壁に設けられた開口部に固定する。固定の仕方は、実施の形態１に係るコネクタパネルと同じである。

　次に、図８に示すように、パネル基体１の一端側である表面と中間保持体３の他端側の開口端とを中心軸を一致させて対向させ、パネル基体１の第１のねじ部１ａを中間保持体３の第３のねじ部３ｃに押し当て、中間保持体３を時計廻りに回転させる。
　この時、パネル基体１は回転させず、中間保持体３のみを時計廻りに回転させる。第１のねじ部１ａが第３のねじ部３ｃに螺合し、右ねじの構造であるため、パネル基体１が図示Ｚ方向に進み、パネル基体１が中間保持体３に仮装着される。

　図８には図示していないが、パネル基体１に装着された複数のコネクタ４それぞれに、他方の端部に設けられた第２の端子に第２のハーネスケーブルが接続されているものの、パネル基体１を回転させないので、複数のコネクタ４それぞれに接続された第２のハーネスケーブルが捻じられることはない。

　この状態において、中間保持体３の他端側の開口端と装着体２の一端側の開放端とを中心軸を一致させて対向させ、中間保持体３の第４のねじ部３ｅを装着体２の第２のねじ部２ｄに押し当て、中間保持体３を時計廻りに回転させる。
　すると、第４のねじ部３ｅの平行ねじ３ｅ１が第２のねじ部２ｄに螺合し、右ねじの構造であるため、中間保持体３が図示Ｚ方向とは逆のＸ方向に進み、中間保持体３が装着体２に装着され、同時に、パネル基体１が図示Ｚ方向に進み、パネル基体１が中間保持体３に装着される。

　中間保持体３のみを時計廻りに回転させることにより、中間保持体３が図示Ｚ方向と逆方向に進み、パネル基体１が図示Ｚ方向に進むのは、パネル基体１における第１のねじ部１ａと中間保持体３における第３のねじ部３ｃの螺合が装着体２における第２のねじ部２ｄと中間保持体３における第４のねじ部３ｅの螺合と同じ向き、つまり、両者が右ねじの関係になっているためである。
　従って、中間保持体３のみを回転させることにより、パネル基体１が中間保持体３を介して装着体２に取り付けられ、取り付け作業が容易である。

　最終的に、パネル基体１の一端側の面である表面が中間保持体３の第２のフランジ部３ｂの一端側の面と面一にされ、中間保持体３における第４のねじ部３ｅの平行ねじ３ｅ１に連続したテーパねじ３ｅ２の一部が装着体２の第２のねじ部２ｄに螺合される状態で、パネル基体１の装着体２への取り付け作業が終了する。
　取り付け作業中、パネル基体１は回転させず、中間保持体３のみを時計廻りに回転させるだけであるので、第２のハーネスケーブルが捻じられることはない。

　一方、第２のハーネスケーブルの点検、修理、又は変更、あるいは、複数のコネクタ４などの点検、修理、又は変更などのメンテナンス作業を行う際の、パネル基体１の装着体２からの取り外しは、基本的には、上記で説明した装着体２へのパネル基体１の取り付け方と逆になる。

　まず、複数のコネクタ４それぞれの第１の端子に接続された第１のハーネスケーブルを取り外す。
　次に、パネル基体１は回転させず、中間保持体３のみを、取り付け時とは逆回転である反時計廻りに回転させる。

　すると、パネル基体１が図８図示矢印Ｚ方向とは逆方向に進み、同時に、中間保持体３が図示Ｚ方向とは逆方向に進む。
　中間保持体３の第４のねじ部３ｅが装着体２の第２のねじ部２ｄとの螺合が解かれ、中間保持体３が装着体２から取り外せ、その後、パネル基体１の第１のねじ部１ａが第３のねじ部３ｃとの螺合が解かれ、パネル基体１は中間保持体３から取り外せる。

　メンテナンス作業終了後は、取り付け時と同じ取り付け方で、パネル基体１を、中間保持体３を介して装着体２に取り付ければよい。
　実施の形態２に係るコネクタパネルは、実施の形態１に係るコネクタパネルと同様の効果を奏する。

実施の形態３．
　実施の形態３に係るコネクタパネルを図９から図１２に基づいて説明する。
　実施の形態３に係るコネクタパネルは、中間保持体３が実施の形態１に係るコネクタパネルにおける中間保持体３と異なり、その他の点は同じである。
　なお、図９から図１２中、図１から図７に示した符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。

　中間保持体３は、図９から図１１に示すように、装着体２の第１の円筒部２ａと連通する第２の円筒部３ａ及び第２の円筒部３ａの一端に第２の円筒部３ａと一体に形成された第２のフランジ部３ｂを有する。

　中間保持体３は、内周面の全面にパネル基体１の第１のねじ部１ａが螺合される第３のねじ部３ｃを有する。
　第３のねじ部３ｃは、図１１に示すように、雌のテーパねじ３ｃ１とテーパねじ３ｃ１に連続する雌の平行ねじ３ｃ２を有する雌ねじである。

　テーパねじ３ｃ１は、ねじ山の始まり部分、つまり、第２の円筒部３ａの他端面から始まる部分に形成され、第２の円筒部３ａの他端から平行ねじ３ｃ２に向かって内径が大きくなる。要するに、テーパねじ３ｃ１は、平行ねじ３ｃ２のサイズから始端である第２の円筒部３ａの他端に向かって内径が小さくなる。
　テーパねじ３ｃ１の終端は、第２の円筒部３ａの一端より他端側に位置する。

　平行ねじ３ｃ２は、ねじ山の終わり部分、つまり、テーパねじ３ｃ１の終端から連続して中間保持体３の一端までの部分に形成される。平行ねじ３ｃ２は、パネル基体１の第１のねじ部１ａと同じねじサイズである。
　中間保持体３は、特に、図１１に実線により示すように、第４のねじ部３ｅが形成された第２の円筒部３ａの部分に、第２の円筒部３ａの中心軸に平行なスリット３ｄを円周方向に沿って等間隔に複数有する。

　各スリット３ｄは、第２の円筒部３ａの他端面から、つまり、第４のねじ部３ｅの始端から終端までの連続した第２の円筒部３ａに、第２の円筒部３ａの外面から内面まで貫通して形成されたスリットである。
　つまり、第２の円筒部３ａに位置する第３のねじ部３ｃの部分にスリット３ｄが形成される。

　中間保持体３は、第２の円筒部３ａの外周面の全面に装着体２の第２のねじ部２ｄが螺合される第４のねじ部３ｅを有する。
　第４のねじ部３ｅは、雄の平行ねじである。第４のねじ部３ｅは、装着体２の第２のねじ部２ｄと同じねじサイズである。

　実施の形態３に係るコネクタパネルを、構造体である電波暗室における壁の貫通孔である開口部への取り付け方は、基本的には、実施の形態１に係るコネクタパネルを構造体における開口部への取り付け方と同じである。

　但し、実施の形態１に係るコネクタパネルは、第３のねじ部３ｃが雌の平行ねじであり、第４のねじ部３ｅが雄の平行ねじ３ｅ１と雄のテーパねじ３ｅ２を有する雄ねじであるのに対して、実施の形態３に係るコネクタパネルは、第３のねじ部３ｃが雌のテーパねじ３ｃ１と雌の平行ねじ３ｃ２を有する雌ねじであり、第４のねじ部３ｅが雄の平行ねじである点で相違するため、パネル基体１を、中間保持体３を介して装着体２に取り付けた状態での密着の仕方が異なる。

　すなわち、まず、パネル基体１の第１のねじ部１ａを、パネル基体１の他端側である裏面と中間保持体３の一端側の開口端とを中心軸を一致させて対向させ、中間保持体３の第３のねじ部３ｃにおける平行ねじ３ｃ２に押し当て、中間保持体３を時計廻りに回転させ、パネル基体１を中間保持体３に仮装着する。
　この仮装着した状態で、中間保持体３の他端側の開口端と装着体２の一端側の開放端とを中心軸を一致させて対向させ、中間保持体３の第４のねじ部３ｅを装着体２の第２のねじ部２ｄに押し当て、中間保持体３を時計廻りに回転させる。

　すると、図１２に示すように、中間保持体３が図示Ｘ方向に進み、中間保持体３が装着体２に装着され、同時に、パネル基体１が図示Ｘ方向に進み、パネル基体１が中間保持体３に装着される。パネル基体１の装着に際してパネル基体１を回転させない。

　中間保持体３の第４のねじ部３ｅが装着体２の第２のねじ部２ｄに螺合し、パネル基体１の第１のねじ部１ａが中間保持体３の第３のねじ部３ｃに螺合し、中間保持体３及びパネル基体１が図示Ｘ方向に進み、パネル基体１の第１のねじ部１ａが中間保持体３の第３のねじ部３ｃのテーパねじ３ｃ１に差し掛かると、テーパねじ３ｃ１の内径が徐々に小さくなるため、テーパねじ３ｃ１がパネル基体１の第１のねじ部１ａに押されて図示矢印Ｙ方向に力が加えられる。

　その結果、パネル基体１が中間保持体３に強固に密着され、さらに、テーパねじ３ｃ１が形成された中間保持体３の部分が、中間保持体３における第４のねじ部３ｅが形成された第２の円筒部３ａの部分に形成された複数のスリット３ｄにより、図示矢印Ｙ方向に弾性変形し、第４のねじ部３ｅもテーパねじ３ｃ１と同様に図示矢印Ｙ方向に弾性変形し、第４のねじ部３ｅが装着体２の第２のねじ部２ｄに強固に密着し、中間保持体３も装着体２に強固に密着される。

　このように、中間保持体３の回転操作により、パネル基体１が中間保持体３を介して装着体２に取り付けられ、最終装着段階に至る途中で中間保持体３のテーパねじ３ｃ１及び第４のねじ部３ｅが弾性変形して、第１のねじ部１ａと第３のねじ部３ｃの密着性及び第２のねじ部２ｄと第４のねじ部３ｅの密着性が向上し、コネクタパネルとしてのシールド性能がさらに向上する。

　パネル基体１の装着体２からの取り外し方は、基本的には、実施の形態１に係るコネクタパネルの取り外し方と同じであり、中間保持体３を反時計方向に回転させると、中間保持体３及びパネル基体１両者が図１２図示矢印Ｘ方向と逆方向に進み、まず、中間保持体３が装着体２から取り外せる。
　この状態でメンテナンス作業等の作業を行ってもよい。
　さらに、中間保持体３を反時計方向に回転させると、パネル基体１を中間保持体３から取り外せる。

　メンテナンス作業終了後は、取り付け時と同じ取り付け方で、パネル基体１を、中間保持体３を介して装着体２に取り付ければよい。
　実施の形態３に係るコネクタパネルは、実施の形態１に係るコネクタパネルと同様の効果を奏する。

実施の形態４．
　実施の形態４に係るコネクタパネルを図１３に基づいて説明する。
　実施の形態４に係るコネクタパネルは、装着体２の第２のねじ部２ｄと中間保持体３０の第４のねじ部３ｅのねじ構造が実施の形態１に係るコネクタパネルにおける装着体２の第２のねじ部２ｄと中間保持体３０の第４のねじ部３ｅのねじ構造と異なり、その他の点は同じである。
　なお、図１３中、図１から図７に示した符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。

　すなわち、パネル基体１の第１のねじ部１ａは雄の平行ねじであり、装着体２の第２のねじ部２ｄは雌のテーパねじであり、中間保持体３の第３のねじ部３ｃは雌の平行ねじであり、中間保持体３の第４のねじ部３ｅは雄の平行ねじである。

　装着体２の第２のねじ部２ｄであるテーパねじは、内径がねじ山の始端、つまり、第１の円筒部２ａの一端からねじ山の終端に向かって徐々に小さくなる。

　実施の形態４に係るコネクタパネルを、構造体である電波暗室における壁の貫通孔である開口部への取り付け方は、基本的には、実施の形態１に係るコネクタパネルを構造体における開口部への取り付け方と同じである。

　但し、装着体２の第２のねじ部２ｄと中間保持体３０の第４のねじ部３ｅのねじ構造が実施の形態１に係るコネクタパネルと相違するため、パネル基体１を、中間保持体３を介して装着体２に取り付けた状態での密着の仕方が異なる。

　すなわち、まず、パネル基体１の第１のねじ部１ａを、パネル基体１の他端側である裏面と中間保持体３の一端側の開口端とを中心軸を一致させて対向させ、中間保持体３の第３のねじ部３ｃに押し当て、中間保持体３を時計廻りに回転させ、パネル基体１を中間保持体３に仮装着する。
　この仮装着した状態で、中間保持体３の他端側の開口端と装着体２の一端側の開放端とを中心軸を一致させて対向させ、中間保持体３の第４のねじ部３ｅを装着体２の第２のねじ部２ｄに押し当て、中間保持体３を時計廻りに回転させる。

　すると、図１３に示すように、中間保持体３が図示Ｘ方向に進み、中間保持体３が装着体２に装着され、同時に、パネル基体１が図示Ｘ方向に進み、パネル基体１が中間保持体３に装着される。パネル基体１の装着に際してパネル基体１を回転させない。

　中間保持体３の第４のねじ部３ｅが装着体２の第２のねじ部２ｄに螺合し、中間保持体３が図示X方向に進むと、装着体２の第２のねじ部２ｄの内径が徐々に小さくなるため、第４のねじ部３ｅが第２のねじ部２ｄに押されて図示矢印Ｙ方向に力が加えられる。

　その結果、中間保持体３の第２の円筒部３ａが、中間保持体３における第４のねじ部３ｅが形成された第２の円筒部３ａの部分に形成された複数のスリット３ｄにより、図示矢印Ｙ方向に弾性変形し、第２のねじ部２ｄと第４のねじ部３ｅが強固に密着して中間保持体３が装着体２に強固に密着され、同時に、パネル基体１が図示Ｘ方向に進み、第３のねじ部３ｃも第４のねじ部３ｅと同様に図示矢印Ｙ方向に弾性変形し、第３のねじ部３ｃがパネル基体１の第１のねじ部１ａが強固に密着してパネル基体１が中間保持体３に強固に密着される。

　このように、中間保持体３の回転操作により、パネル基体１が中間保持体３を介して装着体２に取り付けられ、最終装着段階に至る途中で中間保持体３の第４のねじ部３ｅ及び第３のねじ部３ｃが弾性変形して、第２のねじ部２ｄと第４のねじ部３ｅの密着性及び第１のねじ部１ａと第３のねじ部３ｃの密着性が向上し、コネクタパネルとしてのシールド性能がさらに向上する。

　パネル基体１の装着体２からの取り外し方は、基本的には、実施の形態１に係るコネクタパネルの取り外し方と同じであり、中間保持体３を反時計方向に回転させると、中間保持体３及びパネル基体１両者が図１３図示矢印Ｘ方向と逆方向に進み、まず、中間保持体３が装着体２から取り外せる。
　この状態でメンテナンス作業等の作業を行ってもよい。
　さらに、中間保持体３を反時計方向に回転させると、パネル基体１を中間保持体３から取り外せる。

　メンテナンス作業終了後は、取り付け時と同じ取り付け方で、パネル基体１を、中間保持体３を介して装着体２に取り付ければよい。
　実施の形態４に係るコネクタパネルは、実施の形態１に係るコネクタパネルと同様の効果を奏する。

実施の形態５．
　実施の形態５に係るコネクタパネルを図１４及び図１５に基づいて説明する。
　実施の形態５に係るコネクタパネルは、実施の形態１に係るコネクタパネルにおける装着体２の第２のねじ部２ｄが第１のフランジ２ｂと反対側に位置する第１の円筒部２ａの内周面の一端部に形成されているのに対し、第２のねじ部２ｄ及び第１のフランジ２ｂが第１の円筒部２ａの一端に位置する点が異なり、その他の点は同じである。
　なお、図１４及び図１５中、図１から図７に示した符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。

　すなわち、装着体２は、第１の円筒部２ａ及び第１の円筒部２ａの一端に第１の円筒部２ａと一体に形成された第１のフランジ２ｂを有し、第１の円筒部２ａにおける内周面の、第１のフランジ２ｂと同一側に位置する一端部に形成された第２のねじ部２ｄを有する。

　装着体２は、第１の円筒部２ａが構造体に設けられた開口部に外周面が密着されて挿入され、第１のフランジ２ｂが開口部の縁部、つまり、構造体である壁に設けられた開口部の裏面側の縁部にねじ用貫通孔２ｃを貫通したねじにより多点で固定される。
　パネル基体１及び中間保持体３は、装着体２の第１のフランジ２ｂが位置する一端側から、実施の形態１に係るコネクタパネルと同様に装着される。

　メンテナンス作業などによるパネル基体１の装着体２からの取り外し、パネル基体１の装着体２への取り付けは、実施の形態１に係るコネクタパネルと同様に行う。
　実施の形態５に係るコネクタパネルは、実施の形態１に係るコネクタパネルと同様の効果を奏する。

　なお、実施の形態５に係るコネクタパネルにおいて、実施の形態２に係るコネクタパネルと同様に、パネル基体１における第１のねじ部１ａと中間保持体３における第３のねじ部３ｃの螺合が装着体２における第２のねじ部２ｄと中間保持体３における第４のねじ部３ｅの螺合と同じ向きにしてもよい。

　また、実施の形態５に係るコネクタパネルにおいて、実施の形態３に係るコネクタパネルと同様に、パネル基体１の第１のねじ部１ａは雄の平行ねじであり、装着体２の第２のねじ部２ｄは雌の平行ねじであり、中間保持体３の第３のねじ部３ｃは雌のテーパねじ３ｃ１と雌の平行ねじ３ｃ２であり、中間保持体３の第４のねじ部３ｅは雄の平行ねじであるものでもよい。

　さらに、実施の形態５に係るコネクタパネルにおいて、実施の形態４に係るコネクタパネルと同様に、パネル基体１の第１のねじ部１ａは雄の平行ねじであり、装着体２の第２のねじ部２ｄは雌のテーパねじであり、中間保持体３の第３のねじ部３ｃは雌の平行ねじであり、中間保持体３の第４のねじ部３ｅは雄の平行ねじであるものでもよい。

　なお、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。

　本開示に係るコネクタパネルは、内と外を遮蔽する構造体、特に、電波暗室など遮へいされた閉鎖空間の内外を遮蔽する壁に設けられた開口部に装着され、閉鎖空間の内外を複数の信号ケーブル等により電気的に接続するためのコネクタパネルに好適である。

　１　パネル基体、１ａ　第１のねじ部、２　装着体、２ａ　第１の円筒部、２ｂ　フランジ、２ｃ　ねじ用貫通孔、２ｄ　第２のねじ部、３　中間保持体、３ａ　第２の円筒部、３ｂ　第２のフランジ、３ｃ　第３のねじ部、３ｃ１　テーパねじ、３ｃ２　平行ねじ、３ｄ　スリット、３ｅ　第４のねじ部、３ｅ１　平行ねじ、３ｅ２　テーパねじ、４　コネクタ。

Claims

　一面側に一方の端部が突出し、他面側に他方の端部が突出した複数のコネクタが装着され、外周面に第１のねじ部を有する円板上のパネル基体と、
　第１の円筒部及び前記第１の円筒部と一体に形成されたフランジを有し、前記フランジが内と外を遮蔽する構造体に設けられた開口部の縁部に固定され、前記第１の円筒部の内周面の一端部に第２のねじ部を有する装着体と、
　内周面に前記パネル基体の第１のねじ部が螺合される第３のねじ部、及び外周面に前記装着体の第２のねじ部が螺合される第４のねじ部を有し、中心軸が前記装着体の第１の円筒部の中心軸と一致する第２の円筒部を有する中間保持体と、
　を備えたコネクタパネル。
　前記パネル基体、前記装着体、及び前記中間保持体それぞれは導電性部材である請求項１に記載のコネクタパネル。
　前記複数のコネクタはそれぞれＮ型コネクタである請求項１又は請求項２に記載のコネクタパネル。
　前記パネル基体における第１のねじ部は雄ねじであり、
　前記装着体における第２のねじ部は雌ねじであり、
　前記中間保持体における第３のねじ部は雌ねじであり、第４のねじ部は雄ねじであり、
　前記第１のねじ部と前記第３のねじ部の螺合が前記第２のねじ部と前記第４のねじ部の螺合と逆向きである請求項１から請求項３のいずれか１項に記載のコネクタパネル。
　前記パネル基体における第１のねじ部は雄の平行ねじであり、
　前記装着体における第２のねじ部は雌の平行ねじであり、
　前記中間保持体における第３のねじ部は雌の平行ねじであり、第４のねじ部はねじ山の始まり部分が雄の平行ねじであり、ねじ山の終わり部分が終端に向かって外径が大きくなる雄のテーパねじであり、
　前記第１のねじ部と前記第３のねじ部の螺合が前記第２のねじ部と前記第４のねじ部の螺合と逆向きである請求項１から請求項３のいずれか１項に記載のコネクタパネル。
　前記パネル基体における第１のねじ部は雄ねじであり、
　前記装着体における第２のねじ部は雌ねじであり、
　前記中間保持体における第３のねじ部は雌ねじであり、第４のねじ部は雄ねじであり、
　前記第１のねじ部と前記第３のねじの螺合が前記第２のねじと前記第４のねじの螺合と同じ向きである請求項１から請求項３のいずれか１項に記載のコネクタパネル。
　前記パネル基体における第１のねじ部は雄の平行ねじであり、
　前記装着体における第２のねじ部は雌の平行ねじであり、
　前記中間保持体における第３のねじ部は雌の平行ねじであり、第４のねじ部はねじ山の始まり部分が雄の平行ねじであり、ねじ山の終わり部分が終端に向かって外径が大きくなる雄のテーパねじであり、
　前記第１のねじ部と前記第３のねじ部の螺合が前記第２のねじ部と前記第４のねじ部の螺合と同じ向きである請求項１から請求項３のいずれか１項に記載のコネクタパネル。
　前記パネル基体における第１のねじ部は雄の平行ねじであり、
　前記装着体における第２のねじ部は雌の平行ねじであり、
　前記中間保持体における第３のねじ部はねじ山の終わり部分が平行ねじであり、ねじ山の始まり部分が始端に向かって内径が小さくなる雌のテーパねじであり、第４のねじ部は雄の平行ねじであり、
　前記第１のねじ部と前記第３のねじ部の螺合が前記第２のねじ部と前記第４のねじ部の螺合と逆向きである請求項１から請求項３のいずれか１項に記載のコネクタパネル。
　前記パネル基体における第１のねじ部は雄の平行ねじであり、
　前記装着体における第２のねじ部は内径がねじ山の始端から終端に向かって小さくなる雌のテーパねじであり
　前記中間保持体における第３のねじ部は雌の平行ねじであり、第４のねじ部は雄の平行ねじであり、
　前記第１のねじ部と前記第３のねじ部の螺合が前記第２のねじ部と前記第４のねじ部の螺合と逆向きである請求項１から請求項３のいずれか１項に記載のコネクタパネル。
　前記中間保持体は、前記第４のねじ部が形成された部分に、前記第２の円筒部の中心軸に平行なスリットを複数有する請求項５又は請求項７から請求項９のいずれか１項に記載のコネクタパネル。
　前記装着体のフランジは、前記第１の円筒部の他端に位置する請求項１から請求項１０のいずれか１項に記載のコネクタパネル。
　前記装着体のフランジは、前記第１の円筒部の一端に位置する請求項１から請求項１０のいずれか１項に記載のコネクタパネル。