WO2022074774A1

WO2022074774A1 - 歯科用ｘ線装置

Info

Publication number: WO2022074774A1
Application number: PCT/JP2020/038040
Authority: WO
Inventors: 安井茂昭; 吉田仁; 児玉宗大
Original assignee: タカラベルモント株式会社
Priority date: 2020-10-07
Filing date: 2020-10-07
Publication date: 2022-04-14
Also published as: CA3193673A1

Abstract

診療室においてコンパクトに配置可能な歯科用Ｘ線装置を提供する。Ｘ線発生源と、Ｘ線発生源で発生させたＸ線を放射するＸ線放射部３２と、表面にＸ線放射部３２を設け内部にＸ線発生源を収容した本体部２０と、Ｘ線放射部３２に連設されＸ線の照射野を指示するコーンと、発光体４１を有し本体部２０に設けられた歯科用照明部４０と、を備えた。

Description

歯科用Ｘ線装置

　本発明は、歯科用Ｘ線装置に関する。

　歯科医療は、主にデンタルチェア及び各種インスツルメンツを備えた診療室において行われる。歯科診療において、口内法Ｘ線撮影を行う歯科用Ｘ線装置（以下、単に「歯科用Ｘ線装置」と称する。）を用いてＸ線画像診断を行うことがある。口内法Ｘ線撮影は、例えば、歯科用Ｘ線装置を使用して、Ｘ線検出器（センサ、フィルム等）を患者の口腔内に保持した状態で行われる。歯科用Ｘ線装置の一例が特許文献１に開示されている。特許文献１に記載されるように、歯科用Ｘ線装置（文献ではＸ線撮影装置）は、Ｘ線発生ユニット（文献ではヘッド）と、Ｘ線発生ユニットに連設されるコーンとを有する。また、歯科用Ｘ線装置は、Ｘ線発生ユニットを支持し、撮影部位に応じてＸ線発生ユニットを自在に移動させるアームを有している。こうした歯科用Ｘ線装置は、通常、診療室とは別に設けられたＸ線室に設置されて使用される。

特開２０１５－１１２３９１号公報

　歯科医療においては、条件付きで診療室における歯科用Ｘ線装置の使用が認められている。例えば、設置されたデンタルチェアが１台のみの診療室等、特定の要件を満たす診療室においては、歯科用Ｘ線装置の使用が許可されている。診療室において歯科用Ｘ線装置を使用する場合、診療室内にＸ線の防護のための設備が必要になるものの、Ｘ線室を別途設ける必要がなくなるため、診療空間を効率よく利用することができる。また、患者が診療途中にＸ線室に移動する必要もなくなり、デンタルチェアに患者が着座した状態で、根管治療等、治療途中の患者の歯をＸ線撮影することができる。しかしながら、診療室は、デンタルチェアの周りに、医師用のトレーテーブル、インスツルメントホルダ、歯科用照明装置等が設置され、歯科用照明装置においては照明部を支持するアームが存在する。こうした診療室に歯科用Ｘ線装置を設置した場合、歯科用Ｘ線装置のＸ線発生ユニット及びＸ線発生ユニットを支持するアームがさらに加わることになる。すなわち、各種装置の支持用のアーム等が複数存在する。このため、歯科用Ｘ線装置や他の装置に対する各種操作が行い難くなることがある。また、診療室は、デンタルチェアの背凭れを倒した状態で使用することもあるから、デンタルチェアの周囲のスペースが少ない場合もある。したがって、診療室に歯科用Ｘ線装置を設置して利用する上で改善の余地がある。

　上記実情に鑑み、診療室においてコンパクトに配置可能な歯科用Ｘ線装置が求められている。

　本発明に係る歯科用Ｘ線装置の特徴構成は、Ｘ線発生源と、前記Ｘ線発生源で発生させたＸ線を放射するＸ線放射部と、表面に前記Ｘ線放射部を設け内部に前記Ｘ線発生源を収容した本体部と、前記Ｘ線放射部に連設され前記Ｘ線の照射野を指示するコーンと、発光体を有し前記本体部に設けられた歯科用照明部と、を備えた点にある。

　歯科用Ｘ線装置のＸ線発生ユニットは、通常、可動式のアームに支持された状態で用いられる。歯科用Ｘ線装置を診療室に配置して用いる場合には、例えば歯科用照明部及び歯科用照明部の支持アームが邪魔になる場合がある。しかし、本構成であれば、歯科用Ｘ線装置の本体部に歯科用照明部が設けられているので、本体部を支持するアームと歯科用照明部を支持するアームとを共通化することできる。これにより、個別の支持アームが不要になり、診療室の省スペース化を図ることができるので、デンタルチェアの周囲のスペースを有効活用することができる。その結果、診療室に歯科用Ｘ線装置を配置した場合であっても、診療や歯科用Ｘ線装置を含む各種装置の操作を適正に行うことができる。

　他の特徴構成は、前記歯科用照明部が、前記Ｘ線放射部から放射される前記Ｘ線の主線に平行な放射方向に対する、前記歯科用照明部から照射される照明光の光軸に平行な照射方向のなす角度が９０度より大きくなるように配置されている点にある。

　通常の歯科診療においては、患者の歯部に対して照明光を照射しながらＸ線を放射することはない。本構成によれば、歯科用Ｘ線装置において、Ｘ線放射部から患者の歯部にＸ線を放射する際には、照明部は患者の歯部には向けられず、歯科用照明部から患者の歯部に照明光を照射する際には、Ｘ線放射部は患者の歯部には向けられない。歯科用Ｘ線装置において、例えば、Ｘ線放射部から放射されるＸ線の主線に平行な放射方向に対する、歯科用照明部から照射される照明光の光軸に平行な照射方向のなす角度が１８０度の場合には、歯科用照明部が患者に向けられることで、Ｘ線放射部は患者には向けられない。これにより、照明光を患者に照射中に誤ってＸ線放射部からＸ線が放射されたとしても患者が被曝することがなく、患者に対する安全性を確保することができる。また、本構成の歯科用Ｘ線装置は、一方の端部にＸ線放射部のみを配置し、他方の端部に照明部のみを配置することができるので、歯科診療時に患者に対向する面の面積を小さくすることができ、歯科用Ｘ線装置をコンパクトに構成することもできる。

　他の特徴構成は、前記歯科用照明部が、前記Ｘ線放射部から放射される前記Ｘ線の主線に平行な放射方向に対する、前記歯科用照明部から照射される照明光の光軸に平行な照射方向のなす角度が９０度となるように配置されている点にある。

　本構成によれば、Ｘ線放射部から患者の歯部にＸ線を放射する際には、歯科用照明部の照明光は患者に照射されず、歯科用照明部から患者に照明光を照射する際には、Ｘ線放射部からのＸ線は患者の歯部に放射されない。また、本構成の歯科用Ｘ線装置は、本体部をＸ線の主線及び照明光の光軸のどちらに対しても垂直となる軸芯周りに９０度回動させるだけで、Ｘ線放射部からのＸ線放射と、歯科用照明部からの照明光照射とを切り替えることができる。これにより、歯科用Ｘ線装置の操作性が向上する。

　他の特徴構成は、前記本体部を回動可能に支持するアームをさらに備え、前記歯科用照明部は、前記アームに対して９０度以上回動可能である点にある。

　本構成によれば、本体部がアームによって回動可能に支持され、歯科用照明部がアームに対して９０度以上回動可能であるので、本体部の姿勢を容易に変更することができる。これにより、本体部は、Ｘ線放射部からのＸ線放射と、歯科用照明部からの照明光照射とを容易に切り替えることができ、歯科用Ｘ線装置の操作性が向上する。

　他の特徴構成は、前記歯科用照明部が、前記Ｘ線放射部から放射される前記Ｘ線の主線に平行な放射方向に対する、前記歯科用照明部から照射される照明光の光軸に平行な照射方向のなす角度が９０度未満となるように配置されている点にある。

　本構成によれば、歯科用Ｘ線装置は、本体部を９０度未満回動させるだけで、Ｘ線放射部からのＸ線放射と、歯科用照明部からの照明光照射とを容易に切り替えることができる。その結果、歯科用Ｘ線装置の操作性がより向上する。

　他の特徴構成は、前記発光体が前記Ｘ線放射部の周囲に配置されている点にある。

　本構成によれば、歯科用照明部の発光体がＸ線放射部の周囲に配置されているので、歯科用照明部は、Ｘ線放射部から放射されるＸ線の主線に平行な放射方向に対する、歯科用照明部から照射される照明光の光軸に平行な照射方向のなす角度を０度近くにすることができる。これにより、本構成の歯科用Ｘ線装置は、本体部を回動させることなく、Ｘ線放射部からのＸ線放射と、歯科用照明部からの照明光照射とを切り替えて、Ｘ線放射及び照明光照射の一方を実行することができる。その結果、歯科用Ｘ線装置の操作性がより向上する。

　他の特徴構成は、前記歯科用照明部から照明光が照射されているときには、前記Ｘ線放射部から前記Ｘ線が放射されないように構成されている点にある。

　通常の歯科診療においては、患者に照明光を照射しながらＸ線を放射することはない。しかし、歯科用照明部を備える歯科用Ｘ線装置においては、歯科用照明部から照明光を照射中に誤ってＸ線発生ユニット（Ｘ線発生源やＸ線放射部等）の作動操作を行った場合に、Ｘ線放射部からＸ線が放射されるおそれがある。そこで、本構成の歯科用Ｘ線装置では、歯科用照明部から照明光が照射されているときには、Ｘ線放射部からＸ線が放射されないように構成されている。これにより、歯科用Ｘ線装置は、患者に対する安全性を適正に確保することができる。

　他の特徴構成は、前記コーンが前記本体部に対して着脱可能に構成されている点にある。

　本構成によれば、コーンが本体部に着脱可能であるので、Ｘ線放射を行わないときには、コーンを本体部から取り外すことで、歯科用Ｘ線装置がコンパクトとなり、本体部の姿勢変更の際の本体部の操作性が向上する。また、Ｘ線放射部と歯科用照明部とが同じ側に配置された構成において、本体部にコーンが連設された状態で歯科用照明部を使用する際には、コーンの存在によって照明光が遮られるが、コーンを本体部から取り外すことで、コーンによる上記不具合を回避することができる。

　他の特徴構成は、前記コーンが伸縮可能に構成されている点にある。

　本構成によれば、コーンが伸縮可能であるので、Ｘ線放射を行わないときにコーンを縮めることで、本体部の姿勢変更の際の本体部の操作性が向上する。さらに、Ｘ線放射部と歯科用照明部とが同じ側に配置された構成において、本体部にコーンが連設された状態で歯科用照明部を使用する際には、コーンの存在によって照明光が遮られるが、コーンを縮めることで、コーンによる上記不具合を回避することができる。

　他の特徴構成は、前記コーンが折り畳み可能に構成されている点にある。

　本構成によれば、コーンが折り畳み可能であるので、Ｘ線放射を行わないときにコーンを折り畳むことで、本体部の姿勢変更の際の本体部の操作性が向上する。さらに、Ｘ線放射部と歯科用照明部とが同じ側に配置された構成において、本体部にコーンが連設された状態で歯科用照明部を使用する際には、コーンの存在によって照明光が遮られるが、コーンを折り畳むことで、コーンによる上記不具合を回避することができる。

　他の特徴構成は、前記本体部に設けられた表示部をさらに備えた点にある。

　本構成によれば、本体部が表示部を備えるので、表示部によって患者の各種情報等を容易に確認することができる。

　他の特徴構成は、前記表示部の視認範囲と、前記歯科用照明部から照射される照明光の照射範囲とが重複している点にある。

　本構成によれば、表示部の視認範囲と、歯科用照明部から照射される照明光の照射範囲とが重複しているので、歯科用照明部の使用状態において、表示部から患者の各種情報等を容易に確認することができる。

　他の特徴構成は、前記Ｘ線放射部から放射された前記Ｘ線の被放射部位を撮影する可視光用撮像部をさらに備えた点にある。

　本構成によれば、可視光用撮像部によってＸ線の被放射部位（歯部を含む患者の口腔近傍）を撮影することができるので、可視光用撮像部の撮影画像を例えばモニタ等を用いて視認することで、患者と歯科用Ｘ線装置との位置関係を確認することができる。したがって、可視光用撮像部の撮影画像を用いることで、歯科用Ｘ線装置を患者の口腔近傍の適正な位置に配置することができる。

　他の特徴構成は、前記Ｘ線放射部から放射された前記Ｘ線の被放射部位を撮影する可視光用撮像部をさらに備え、前記表示部は、前記可視光用撮像部で撮影された画像を表示可能に構成されている点にある。

　本構成によれば、可視光用撮像部によってＸ線の被放射部位（歯部を含む患者の口腔近傍）を撮影することで、可視光用撮像部の撮影画像から患者と歯科用Ｘ線装置との位置関係を確認することができる。したがって、可視光用撮像部の撮影画像を用いることで、歯科用Ｘ線装置を患者の口腔近傍の適正な位置に配置することができる。さらに、本体部に設けられた表示部によって可視光用撮像部の撮影画像を容易に確認することができる。

歯科用Ｘ線装置のＸ線発生ユニットの使用状態を示す全体斜視図である。歯科用Ｘ線装置の照明ユニットの使用状態を示す全体斜視図である。第１実施形態の歯科用Ｘ線装置の照明ユニットの斜視図である。第１実施形態の歯科用Ｘ線装置のＸ線放射部側の斜視図である。第１実施形態の歯科用Ｘ線装置のＸ線発生ユニットの使用状態を示す斜視図である。第１実施形態の歯科用Ｘ線装置におけるＸ線放射部と歯科用照明部との位置関係を示す側面図である。第１実施形態の変形例１の歯科用Ｘ線装置の照明ユニットの使用状態を示す斜視図である。第１実施形態の変形例１の歯科用Ｘ線装置のＸ線発生ユニットの使用状態を示す斜視図である。第１実施形態の変形例２の歯科用Ｘ線装置の照明ユニットの使用状態を示す斜視図である。第１実施形態の変形例２の歯科用Ｘ線装置のＸ線発生ユニットの使用状態を示す斜視図である。第２実施形態の歯科用Ｘ線装置の照明ユニットの使用状態を示す斜視図である。第２実施形態の歯科用Ｘ線装置の分解斜視図である。第２実施形態の歯科用Ｘ線装置のＸ線発生ユニットの使用状態を示す斜視図である。第３実施形態の歯科用Ｘ線装置の照明ユニットの使用状態を示す斜視図である。第３実施形態の歯科用Ｘ線装置のＸ線発生ユニットの使用状態を示す斜視図である。第３実施形態の歯科用Ｘ線装置におけるＸ線放射部と歯科用照明部との位置関係を示す側面図である。第４実施形態の歯科用Ｘ線装置の照明ユニットの使用状態を示す斜視図である。第４実施形態の歯科用Ｘ線装置の分解斜視図である。第４実施形態の歯科用Ｘ線装置のＸ線発生ユニットの使用状態を示す斜視図である。第５実施形態の歯科用Ｘ線装置の照明ユニットの使用状態を示す斜視図である。第５実施形態の歯科用Ｘ線装置の背面斜視図である。第５実施形態の歯科用Ｘ線装置のＸ線発生ユニットの使用状態を示す斜視図である。第５実施形態の歯科用Ｘ線装置におけるＸ線放射部と歯科用照明部との位置関係を示す側面図である。第５実施形態の変形例の歯科用Ｘ線装置を示す斜視図である。別形態の歯科用Ｘ線装置のコーンを示す図である。別形態の歯科用Ｘ線装置のコーンを示す図である。

　以下、本発明に係る歯科用Ｘ線装置の実施形態を図面に基づいて説明する。以下において、共通する部分には同一の符号を付しており、同一符号の部分に対して重複した説明を省略する。

［第１実施形態］
　図１～図６に示される歯科用Ｘ線装置１００は、口内法Ｘ線撮影を行うものであって、患者の口腔内に保持されたＸ線フィルムやイメージングプレートといったＸ線検出器に対し、Ｘ線を放射することにより、患者の歯部をＸ線撮影するものである。

　図１及び図２に示されるように、歯科用Ｘ線装置１００は診療室に配置される。診療室には、デンタルチェア２、水供給装置（スピットン装置）３や、インスツルメントホルダ（不図示）等が設けられている。デンタルチェア２は、基台２ａと、基台２ａにより支持される座板２ｂと、座板２ｂの一端を中心に回動する背板２ｃと、背板２ｃに取付けられたヘッドレスト２ｄとを備える。本実施形態では、歯科用Ｘ線装置１００は、水供給装置３のベースユニット４に設けられた支柱６と、支柱６の上端６ｂに一端が接続されるアーム部７とによって支持されている。

　図１は、歯科用Ｘ線装置１００に設けられる後述のＸ線発生ユニット３０の使用状態を示す。図２は、歯科用Ｘ線装置１００に設けられる後述の照明ユニット４３の使用状態を示す。Ｘ線発生ユニット３０を使用するＸ線放射姿勢の歯科用Ｘ線装置１００は、アーム部１１～１３によってデンタルチェア２の近くに位置する。歯科用Ｘ線装置１００によるＸ線放射は、デンタルチェア２に座位姿勢または仰向け姿勢となった患者に対して行われる。一方、照明ユニット４３を使用する照明光照射姿勢の歯科用Ｘ線装置１００は、アーム部１１～１３によってデンタルチェア２から所定距離上方に位置する。

　歯科用Ｘ線装置１００を支持する支柱６及びアーム７部のうち、支柱６は長手方向に垂直な断面は円形状であり、伸縮部６ａ、伸縮部６ａの先端に位置する上端６ｂ、伸縮部６ａを支持する支持部６ｃにより構成されている。伸縮部６ａは、支持部６ｃに対して上下方向に変位可能に構成されている。上端６ｂは、伸縮部６ａに対して回動可能に配置されている。アーム部７は、支柱６の上端６ｂから支柱６に対して垂直な方向に延出しており、第１アーム部１１、第２アーム部１２、第３アーム部１３を有する。第１アーム部１１は、基端部が支柱６の上端６ｂに取付けられて水平方向に延出しており、上端６ｂと一体となって支柱６の軸芯を中心として回動する。第２アーム１２部は、基端部が第１アーム部１１の基端部と反対側の端部である先端部１１ａに取付けられており、支柱６に垂直な方向の軸芯を中心として回動する。第３アーム部１３は、第２アーム部１２の先端部１２ａに取付けられており、第２アーム部１２に対して鉛直下方に延出する棒状部１３ａと、棒状部１３ａの先端部に取付けられた一対の支持アーム１３ｂを有する。一対の支持アーム１３ｂの先端に歯科用Ｘ線装置１００が回動可能に取付けられている。アーム部１１～１３は、歯科用Ｘ線装置１００を支持する支持手段の一例である。

　図３～図６に示されるように、歯科用Ｘ線装置１００は、本体部２０と、Ｘ線発生ユニット３０と、歯科用照明部４０（以下、「照明部４０」とも称する。）とを有する。本体部２０は、全体が四角錘台形状のケースであり、面積の小さい方の底面に相当する部分には開口２１が設けられており、面積の大きい方の底面に相当する部分は取付面２２となっている。開口２１にはＸ線放射部３２が設けられており、取付面２２には照明部４０と表示部４２とが一体となった照明ユニット４３が設けられている。

　Ｘ線発生ユニット３０は、本体部２０に設けられ、Ｘ線発生源３１（例えばＸ線管）とＸ線放射部３２とを有する。図６に示されるように、Ｘ線発生源３１は、本体部２０内に収容されており、Ｘ線発生源３１で発生したＸ線３４は開口２１を通りＸ線放射部３２から放射される。Ｘ線放射部３２は本体部２０の表面に設けられている。図４に示されるように、歯科用Ｘ線装置１００において、Ｘ線放射部３２は平面状に形成されているが、外方側に凸状且つ曲面状に形成されていてもよい。図５に示されるように、歯科用Ｘ線装置１００には、Ｘ線放射部３２に連設されＸ線３４の照射野を指示するコーン（Ｘ線照射筒）３３が備えられている。これにより、Ｘ線放射部３２から放射されたＸ線３４を患者の口腔内の所望の位置に照射することができる。図４及び図５に示されるように、本実施形態では、コーン３３が本体部２０（Ｘ線放射部３２）に対して着脱可能に構成されている。コーン３３が本体部２０に着脱可能であると、Ｘ線放射を行わないときに本体部２０からコーン３３を取り外すことで、歯科用Ｘ線装置１００がコンパクトになり、本体部２０の姿勢変更の際の本体部２０の操作性が向上する。コーン３３の着脱は、例えばＸ線放射部３２の周囲に形成された係合溝（不図示）と、コーン３３の内周面に形成された係合爪（不図示）とが係合離脱可能に構成されることで実現される。

　本体部２０の取付面２２の全面に亘って、照明ユニット４３が取り付けられている。図３に示されるように、表示部４２は矩形状で、照明ユニット４３の中央部分に配置されている。表示部４２は、例えば液晶モニタ等によって構成され、後述するカメラ３６で撮影した患者の口腔近傍の画像や、患者の各種情報を表示するために設けられている。照明部４０は複数（本実施形態では４つ）の発光体４１を有しており、夫々の発光体４１は表示部４２の４つの角部の近傍に配置されている。発光体４１は、例えばハロゲンライトやＬＥＤライトによって構成される。照明部４０は、発光体４１の周囲に反射板（不図示）を備える構成でもよい。照明部４０は、発光体４１及び表示部４２の表面側に透明のカバー体（不図示）を設けてもよい。発光体４１によって患者の顔部に照明光４４（図６参照）を照射することで、歯科診療を適正に行うことができる。

　このように、歯科用Ｘ線装置１００の本体部２０にＸ線発生ユニット３０と照明ユニット４３の照明部４０とが設けられることで、アーム部１１～１３によってＸ線発生ユニット３０の支持アームと照明部４０の支持アームとを共通化することできる。これにより、個別の支持アームが不要になり、診療室において省スペース化を図ることができるので、デンタルチェア２の周囲のスペースを有効活用することができる。その結果、診療室に歯科用Ｘ線装置１００を配置した状態で、診療や歯科用Ｘ線装置１００を含む各種装置の操作を適正に行うことができる。

　図６に示されるように、照明部４０は、Ｘ線放射部３２から放射されるＸ線３４の主線３５に平行な放射方向に対する、発光体４１から照射される照明光４４の光軸４５に平行な照射方向（仮想線４５Ａ）のなす角度θが９０度より大きく１８０度以下となるように配置されている。本実施形態では、上記の角度θが１８０度になるように、発光体４１が配置されている。

　通常の歯科診療においては、患者に照明光４４を照射しながらＸ線３４を放射することはない。本構成によれば、歯科用Ｘ線装置１００において、Ｘ線放射部３２から患者の歯部にＸ線３４を放射する際には、照明部４０は患者の歯部には向けられず、照明部４０から患者の歯部に照明光４４を照射する際には、Ｘ線放射部３２の歯部は患者に向けられない。本実施形態のように、Ｘ線放射部３２から放射されるＸ線３４の主線３５に平行な放射方向に対する、照明部４０から照射される照明光４４の光軸４５に平行な照射方向のなす角度θが１８０度の場合には、照明部４０が患者に向けられることで、Ｘ線放射部３２は患者には向けられない。これにより、歯科用Ｘ線装置１００は、照明光４４を患者に照射中に誤ってＸ線放射部３２からＸ線３４が放射されたとしても患者が被曝することがなく、患者に対する安全性を確保することができる。また、本実施形態の歯科用Ｘ線装置１００は、本体部２０の開口２１にＸ線放射部３２のみを配置し、取付面２２に照明ユニット４３（照明部４０）のみを配置しているので、歯科診療時に患者に対向する面の面積を小さくすることができ、歯科用Ｘ線装置１００をコンパクトに構成することができる。

　図３は、歯科用Ｘ線装置１００の照明部４０が使用される状態である。第３アーム部１３の一対の支持アーム１３ｂは、本体部２０を回動軸Ｙを中心として回動可能に支持する。支持アーム１３ｂは、本体部２０を回動可能に支持するアームの一例である。本体部２０は、一対の支持アーム１３ｂに支持された状態において回動軸Ｙを中心として回動可能である。したがって、歯科用Ｘ線装置１００のＸ線発生ユニット３０を使用してＸ線撮影をするには、図３の状態から本体部２０を回動軸Ｙの周りに１８０度回動させる。これにより、図４に示されるように、本体部２０のＸ線放射部３２は患者が着座しているデンタルチェア２の側に向くようになる。その後、図５に示されるように、Ｘ線放射部３２にコーン３３を装着し、アーム部１１～１３等を用いて本体部２０を移動させ、コーン３３の先端を患者の口腔近くに移動させることでＸ線撮影が可能になる。

　図４及び図５に示されるように、本体部２０のＸ線放射部３２の周囲の所定箇所に、カメラ３６（可視光用撮像部の一例）が配置されている。カメラ３６は、Ｘ線放射部３２から放射されたＸ線３４の被放射部位（歯部を含む患者の口腔近傍）の撮影が可能である。表示部４２は、カメラ３６で撮影された画像を表示可能に構成されている。カメラ３６の撮影画像をモニタ等によって視認することで、患者と歯科用Ｘ線装置１００との位置関係を容易に確認することができる。したがって、カメラ３６の撮影画像を用いることで、歯科用Ｘ線装置１００を患者の口腔近傍の適正な位置に配置することができる。さらに、本体部２０に設けられた表示部４２によってカメラ３６の撮影画像を容易に確認することができる。

　また、図３及び図６に示されるように、表示部４２の視認範囲と、照明部４０から照射される照明光４４の照射範囲とが重複している。これにより、照明部４０の使用状態において、表示部４２から患者の各種情報等を容易に確認することができる。

〔第１実施形態の変形例１〕
　第１実施形態の変形例１では、図７及び図８に示されるように、歯科用Ｘ線装置１００の本体部２０は、楕円状の底面を有する横向きの円錐台状に形成されている。本体部２０は、面積の大きい方の底面に相当する部分である取付面２２に照明ユニット４３が設けられ、面積の小さい方の底面に相当する部分である開口２１にＸ線放射部３２が設けられている。図７は照明部４０の使用状態を示している。照明ユニット４３は、中央部分に矩形状の表示部４２が配置され、表示部４２の左右両側に複数（本実施形態では２つ）の発光体４１を有する照明部４０が配置されている。Ｘ線発生ユニット３０を使用してＸ線撮影をする際には、図７の状態から図８に示されるように、本体部２０を１８０度回動させた後に、Ｘ線放射部３２にコーン３３を装着する。図８に示されるように、Ｘ線放射部３２の周囲の所定箇所に、カメラ３６が配置されている。

〔第１実施形態の変形例２〕
　第１実施形態の変形例２では、図９及び図１０に示されるように、歯科用Ｘ線装置１００の本体部２０は、左右方向の中央に配置される大円柱部分２０ａと、大円柱部分２０ａの左右両側に滑らかに連続して設けられる一対の小円柱部分２０ｂ，２０ｂとによって構成されている。本体部２０において、大円柱部分２０ａ、一対の小円柱部分２０ｂ，２０ｂは、大円柱部分２０ａの中心軸芯と一対の小円柱部分２０ｂ，２０ｂの夫々の中心軸芯のすべてが同一平面上にあるように配置されており、取付面２２は大円柱部分２０ａと一対の小円柱部分２０ｂ，２０ｂの一方の面が全て面一となった平面である。取付面２２と反対側は、大円柱部分２０ａが一対の小円柱部分２０ｂ，２０ｂよりも突出しており、大円柱部分２０ａの突出した部分は先端に向かうにつれて縮径するテーパ状に形成された突出テーパ部２０ｃとなっている。突出テーパ部２０ｃの先端が開口２１である。図９は照明部４０の使用状態を示している。照明ユニット４３は、大円柱部分２０ａに円形の表示部４２が配置され、表示部４２の両側である小円柱部分２０ｂ，２０ｂに複数（本実施形態では２つ）の発光体４１を有する照明部４０が配置されている。図１０はＸ線発生ユニット３０の使用状態を示しており、開口２１にはＸ線放射部３２が設けられている。Ｘ線発生ユニット３０を使用してＸ線撮影をする際には、図９の状態から図１０に示されるように、本体部２０を１８０度回動させた後に、Ｘ線放射部３２にコーン３３を装着する。図１０に示されるように、Ｘ線放射部３２の周囲の所定箇所に、カメラ３６が配置されている。

〔第２実施形態〕
　第２実施形態では、図１１、図１２に示されるように、歯科用Ｘ線装置１００は、本体部２０と、Ｘ線発生ユニット３０と、矩形状の照明ユニット４３とによって構成されている。本実施形態では、支持アーム１３ｂは一本で構成されている。本体部２０の先端近傍は先端に向かうにつれて縮径するテーパ状に形成された突出テーパ部２０ｃとなっており、突出テーパ部２０ｃの先端にＸ線放射部３２が設けられている。照明ユニット４３の表示部４２は矩形状で、照明ユニット４３の中央部分に配置されている。照明部４０は複数（本実施形態では４つ）の発光体４１を有しており、夫々の発光体４１は表示部４２の４つの角部の近傍に配置されている。図１１は、照明ユニット４３の使用状態を示している。図１２に示されるように、本実施形態の歯科用Ｘ線装置１００は、本体部２０から照明ユニット４３が着脱可能に構成されている。Ｘ線発生ユニット３０を使用してＸ線撮影をする際には、図１２に示されるように、本体部２０から照明ユニット４３を取り外した後に、図１３に示されるように、本体部２０を１８０度回動させて、Ｘ線放射部３２にコーン３３を装着する。図１３に示されるように、Ｘ線放射部３２の周囲の所定箇所に、カメラ３６が配置されている。このように、本実施形態では、歯科用Ｘ線装置１００は、Ｘ線発生ユニット３０を使用してＸ線撮影をする際に、照明ユニット４３が取り外された状態で行うことが可能となる。これにより、歯科用Ｘ線装置１００はコンパクトかつ軽量になるため、所望位置への歯科用Ｘ線装置１００の移動を容易に行うことができる。ただし、照明ユニット４３を本体部２０に装着した状態でＸ撮影を行うことも可能である。

〔第３実施形態〕
　第３実施形態では、図１４から図１６に示されるように、歯科用Ｘ線装置１００の本体部２０は、横長の楕円形状の底面を一方の端部に有し、他方の端部が曲面状に形成された砲弾型に形成されている。本実施形態では、Ｘ線放射部３２と照明部４０とが、本体部２０の同じ側に設けられている。図１４に示されるように、本体部２０の一方の端部である取付面２２には、中央に開口２１を有して丸形のＸ線放射部３２が設けられ、Ｘ線放射部３２の左右両側に照明部４０としての発光体４１が夫々配置されている。本実施形態では、図１６に示されるように、照明部４０は、Ｘ線放射部３２から放射されるＸ線３４の主線３５に平行な放射方向に対する、発光体４１から照射される照明光４４の光軸４５に平行な照射方向（仮想線４５Ａ）のなす角度θが９０度未満となるように配置されている。図１４に示されるように、Ｘ線放射部３２の周囲の所定箇所に、カメラ３６が配置されている。

　図１４～図１６に示される本実施形態では、発光体４１は、Ｘ線放射部３２の周囲に配置され、上記の角度θが０度になるように構成されている。これにより、歯科用Ｘ線装置１００は、本体部２０を回動させることなく、Ｘ線放射部３２からのＸ線放射と、照明部４０の発光体４１からの照明光照射とを切り替えることで、Ｘ線放射及び照明光照射の一方を実行することができる。その結果、歯科用Ｘ線装置１００の操作性がより向上する。

　本実施形態において、歯科用Ｘ線装置１００において照明部４０を使用する際には、例えばＸ線放射部３２にカバー体（不図示）を装着する等してＸ線発生ユニット３０を使用停止にしてもよい。一方、歯科用Ｘ線装置１００においてＸ線発生ユニット３０を使用してＸ線撮影をする際には、発光体４１を消灯させる等して照明部４０を不使用状態し、Ｘ線放射部３２にコーン３３を装着する。すなわち、図１５に示されるように、歯科用Ｘ線装置１００は本体部２０を回動させることなく、Ｘ線放射部３２からＸ線３４を患者に放射することができる。ただし、Ｘ線放射部３２からのＸ線放射と、照明部４０からの照明光照射とを同時に行うこともできる。

〔第４実施形態〕
　第４実施形態では、図１７、図１８に示されるように、歯科用Ｘ線装置１００は、本体部２０と、Ｘ線発生ユニット３０と、円板状の照明ユニット４３とによって構成されている。本実施形態の歯科用Ｘ線装置１００の本体部２０は、底面に相当する部分が円形状の砲弾型に形成されている。照明ユニット４３の表示部４２は矩形状で、照明ユニット４３の中央部分に配置されている。照明部４０は複数（本実施形態では４つ）の発光体４１を有しており、夫々の発光体４１は表示部４２の４つの角部の近傍に配置されている。図１８に示されるように、本実施形態の歯科用Ｘ線装置１００は、底面に相当する部分全体がＸ線放射部３２となっており、Ｘ線放射部３２の面積よりも照明ユニット４３の表示部４２と照明部４０が設けられた面の面積の方が大きい。図１８に示されるように、Ｘ線放射部３２の周囲の所定箇所に、カメラ３６が配置されている。図１７は、照明部４０の使用状態を示している。図１８に示されるように、歯科用Ｘ線装置１００は、本体部２０に対して照明ユニット４３が着脱可能に構成されている。Ｘ線発生ユニット３０を使用してＸ線撮影をする際には、図１８に示されるように、本体部２０から照明ユニット４３を取り外してＸ線放射部３２を露出させた後に、図１９に示されるように、Ｘ線放射部３２にコーン３３を装着する。このように、本実施形態では、歯科用Ｘ線装置１００は、Ｘ線発生ユニット３０の使用の際に、照明ユニット４３を取り外す必要がある。ただし、これにより、歯科用Ｘ線装置１００はコンパクトかつ軽量になるため、所望位置への歯科用Ｘ線装置１００の移動を容易に行うことができる。なお、本実施形態では、コーン３３は一端に鍔部３７を有しており、鍔部３７がＸ線放射部３２を覆うように取り付けられる。

〔第５実施形態〕
　第５実施形態では、図２０及び図２１に示されるように、歯科用Ｘ線装置１００は、本体部２０と、Ｘ線発生ユニット３０と、円板状の照明ユニット４３とを有して構成されている。本体部２０は、一方が取付面２２となる平面で他方が曲面の円板状を有しており、曲面の側に中心軸が取付面２２と平行となる有底の筒状部２３が一部埋め込まれるように形成されている。Ｘ線放射部３２は、図２３に示されるように、筒状部２３の開口２１に設けられている。照明ユニット４３の表示部４２は矩形状で、照明ユニット４３の中央部分に配置されている。照明部４０は複数（本実施形態では４つ）の発光体４１を有しており、夫々の発光体４１は表示部４２の４つの角部の近傍に配置されている。照明部４０の背面側に筒状部２３を有する。本実施形態では、図２３に示されるように、照明部４０は、Ｘ線放射部３２から放射されるＸ線３４の主線３５に平行な放射方向に対する、発光体４１から照射される照明光４４の光軸４５に平行な照射方向（仮想線４５Ａ）のなす角度θが９０度となるように配置されている。図２２に示されるように、Ｘ線放射部３２の周囲の所定箇所に、カメラ３６が配置されている。図２０は、照明部４０の使用状態を示している。Ｘ線発生ユニット３０を使用してＸ線撮影をする際には、図２２に示されるように、図２０の状態から本体部２０を９０度回動させた後に、本体部２０のＸ線放射部３２にコーン３３を装着する。本構成によれば、Ｘ線放射部３２から患者の歯部にＸ線３４を放射する際には、照明部４０の照明光４４は患者に照射されず、照明部４０から患者に照明光４４を照射する際には、Ｘ線放射部３２からのＸ線３４は患者の歯部に放射されない。また、本構成の歯科用Ｘ線装置１００は、本体部２０をＸ線３４の主線３５及び照明光４４の光軸４５のどちらに対しても垂直となる軸芯周りに９０度回動させるだけで、Ｘ線放射部３２からのＸ線放射と、照明部４０からの照明光照射とを切り替えることができる。これにより、歯科用Ｘ線装置１００の操作性が向上する。

〔第５実施形態の変形例〕
　第５実施形態の変形例では、図２４に示されるように、本体部２０に対して、円板状の照明ユニット４３（照明部４０）のみが姿勢変更可能に構成されている。照明部４０はＸ線放射部３２に近接する部分にヒンジ部４０ａが設けられ、ヒンジ部４０ａ周りに照明部４０が回動可能に構成されている。照明部４０はヒンジ部４０ａ周りに回動させることで使用姿勢と不使用姿勢とに変更が可能である。これにより、歯科用Ｘ線装置１００は、照明部４０のみを姿勢変更することで、Ｘ線発生ユニット３０及び照明部４０の一方または両方を使用状態にすることができる。図２４に示されるように、Ｘ線放射部３２の周囲の所定箇所に、カメラ３６が配置されている。

〔別実施形態〕
（１）上記の実施形態では、コーン３３が本体部２０のＸ線放射部３２に対して着脱可能に構成される例を示したが、コーン３３はＸ線放射部３２に固定されていてもよい。また、図２５に示されるように、コーン３３は軸芯方向に沿って伸縮可能に構成されてもよい。図２５に示される例では、コーン３３は、第１筒部３３ａ、第１筒部３３ａより小径の第２筒部３３ｂ、第２筒部３３ｂよりも小径の第３筒部３３ｃを有している。コーン３３は、Ｘ線発生ユニット３０を使用してＸ線撮影をする際には、第１筒部３３ａから第２筒部３３ｂ及び第３筒部３３ｃを取り出して延出させて使用し、Ｘ線発生ユニット３０の不使用時には、第１筒部３３ａに第２筒部３３ｂ及び第３筒部３３ｃを収納する。図２５に示す構成に代えて、第３筒部３３ｃよりも第２筒部３３ｂが小径であり、第２筒部３３ｂよりも第１筒部３３ａが小径となるようにしてもよい。また、図２６に示されるように、コーン３３は折り畳み可能に構成されてもよい。図２６に示す例では、コーン３３は、Ｘ線放射部３２側に設けられたヒンジ部３３ｄ周りに回動可能であって、Ｘ線放射部３２の面にコーン３３の延伸方向が沿う姿勢で折り畳み可能に構成されている。コーン３３が本体部２０に着脱可能であることで、歯科用Ｘ線装置１００をコンパクトにすることができる。また、コーン３３は、伸縮可能、又は、折り畳み可能であることで、コーン３３がＸ線放射部３２に連設された状態において、コーン３３の本体部２０からの突出量を少なくすることができる。その結果、本体部２０の姿勢変更が容易になり、照明部４０から照射される照明光４４がコーン３３によって遮られる不具合を回避することができる。

（２）通常の歯科診療においては、患者に照明光４４を照射しながらＸ線３４を放射することはない。しかし、照明部４０から照明光４４を照射中に誤ってＸ線発生ユニット３０（Ｘ線発生源３１）を作動させた場合に、Ｘ線放射部３２からＸ線３４が放射されるおそれがある。また、歯科用Ｘ線装置１００において、第３実施形態（図１４～図１６）のように、Ｘ線放射部３２と照明部４０とが同じ向きに配置されていると、照明部４０から照明光４４を照射中に誤ってＸ線発生ユニット３０を作動させた場合には、Ｘ線放射部３２から患者にＸ線３４が放射されて不測の事態を招くおそれがある。

　そこで、歯科用Ｘ線装置１００は、照明部４０から照明光４４が照射されているときには、Ｘ線放射部３２からＸ線３４が放射されないように構成されてもよい。歯科用Ｘ線装置１００は、例えば、図示しない制御部等において、照明部４０の使用中はＸ線発生ユニット３０の作動（起動）を不可能にする等の設定をすることで上記構成を実現することができる。例えば、歯科用Ｘ線装置１００に、照明部４０に通電された際に同時に通電される常開型のリレー回路を設け、制御部等において、リレー回路の接点が閉じたとき（照明部４０の使用時）にはＸ線発生ユニット３０が作動できない（Ｘ線発生源３１からＸ線３４が放射できない）ように制御する。または、照明部４０に通電された際に同時に通電される常閉型のリレー回路を設け、リレー回路の接点が閉じたときにＸ線発生ユニット３０に通電可能となるように構成する。このようにすれば、照明部４０の使用時には、同時に通電されたリレー回路の接点が開くので、Ｘ線発生ユニット３０には通電されない（Ｘ線発生源３１からＸ線３４が放射できない）。その他、照明部４０及びＸ線発生ユニット３０（Ｘ線発生源３１）の夫々の作動スイッチが、両者のＯＦＦ状態または一方のＯＮ状態のみを許容する機械式機構によって構成されていてもよい。これにより、歯科用Ｘ線装置１００は、照明部４０から照明光４４を照射中に誤ってＸ線発生ユニット３０の作動操作を行ったとしても、Ｘ線放射部３２からのＸ線３４の放射を確実に防止することができる。その結果、歯科用Ｘ線装置１００は、患者に対する安全性を適正に確保することができる。なお、照明部４０から照明光４４が照射されていないときのＸ線発生ユニット３０の作動については、Ｘ線放射部３２からのＸ線３４の放射を許可する状態と禁止する状態とに切替え可能に構成してもよい。

（３）上記の実施形態では、照明ユニット４３が表示部４２を備える例を示したが、歯科用Ｘ線装置１００は表示部４２を備えずに構成してもよい。上記の実施形態では、照明部４０が複数の発光体４１を有する例を示したが、照明部４０は１つの発光体４１を有する構成でもよい。照明ユニット４３は、表示部４２に代えてミラーを配置してもよい。

（４）上記の実施形態では、本体部２０が可視光用撮像部としてのカメラ３６を備える例を示したが、本体部２０はカメラ３６を備えずに構成してもよい。

　本発明は、歯科用Ｘ線装置に広く用いることができる。

６　　　：支柱
６ａ　　：伸縮部
６ｂ　　：上端
６ｃ　　：支持部
７　　　：アーム部
１３ｂ　：支持アーム（アーム）
２０　　：本体部
２０ａ　：大円柱部分
２０ｂ　：小円柱部分
３０　　：Ｘ線発生ユニット
３１　　：Ｘ線発生源
３２　　：Ｘ線放射部
３３　　：コーン
３４　　：Ｘ線
３５　　：光軸
３６　　：カメラ（可視光用撮像部）
４０　　：歯科用照明部
４１　　：発光体
４２　　：表示部
４３　　：照明ユニット
４４　　：照明光
４５　　：光軸
４５Ａ　：仮想線
１００　：歯科用Ｘ線装置
Ｙ　　　：回動軸
θ　　　：角度

Claims

　Ｘ線発生源と、
　前記Ｘ線発生源で発生させたＸ線を放射するＸ線放射部と、
　表面に前記Ｘ線放射部を設け内部に前記Ｘ線発生源を収容した本体部と、
　前記Ｘ線放射部に連設され前記Ｘ線の照射野を指示するコーンと、
　発光体を有し前記本体部に設けられた歯科用照明部と、を備えた歯科用Ｘ線装置。
　前記歯科用照明部が、前記Ｘ線放射部から放射される前記Ｘ線の主線に平行な放射方向に対する、前記歯科用照明部から照射される照明光の光軸に平行な照射方向のなす角度が９０度より大きくなるように配置されている請求項１に記載の歯科用Ｘ線装置。
　前記歯科用照明部が、前記Ｘ線放射部から放射される前記Ｘ線の主線に平行な放射方向に対する、前記歯科用照明部から照射される照明光の光軸に平行な照射方向のなす角度が９０度となるように配置されている請求項１に記載の歯科用Ｘ線装置。
　前記本体部を回動可能に支持するアームをさらに備え、
　前記歯科用照明部は、前記アームに対して９０度以上回動可能である請求項２又は３に記載の歯科用Ｘ線装置。
　前記歯科用照明部が、前記Ｘ線放射部から放射される前記Ｘ線の主線に平行な放射方向に対する、前記歯科用照明部から照射される照明光の光軸に平行な照射方向のなす角度が９０度未満となるように配置されている請求項１に記載の歯科用Ｘ線装置。
　前記発光体が前記Ｘ線放射部の周囲に配置されている請求項５に記載の歯科用Ｘ線装置。
　前記歯科用照明部から照明光が照射されているときには、前記Ｘ線放射部から前記Ｘ線が放射されないように構成されている請求項１から６の何れか一項に記載の歯科用Ｘ線装置。
　前記コーンが前記本体部に対して着脱可能に構成されている請求項１から７の何れか一項に記載の歯科用Ｘ線装置。
　前記コーンが伸縮可能に構成されている請求項１から８の何れか一項に記載の歯科用Ｘ線装置。
　前記コーンが折り畳み可能に構成されている請求項１から９の何れか一項に記載の歯科用Ｘ線装置。
　前記本体部に設けられた表示部をさらに備えた請求項１から１０の何れか一項に記載の歯科用Ｘ線装置。
　前記表示部の視認範囲と、前記歯科用照明部から照射される照明光の照射範囲とが重複している請求項１１に記載の歯科用Ｘ線装置。
　前記Ｘ線放射部から放射された前記Ｘ線の被放射部位を撮影する可視光用撮像部をさらに備えた請求項１から１２の何れか一項に記載の歯科用Ｘ線装置。
　前記Ｘ線放射部から放射された前記Ｘ線の被放射部位を撮影する可視光用撮像部をさらに備え、
　前記表示部は、前記可視光用撮像部で撮影された画像を表示可能に構成されている請求項１１または１２に記載の歯科用Ｘ線装置。