WO2022070754A1

WO2022070754A1 - 洗濯機

Info

Publication number: WO2022070754A1
Application number: PCT/JP2021/032347
Authority: WO
Inventors: 尚希川瀬; 裕曵野; 徹小立
Original assignee: パナソニックＩｐマネジメント株式会社
Priority date: 2020-10-01
Filing date: 2021-09-02
Publication date: 2022-04-07
Also published as: BR112023004244A2; CN116194631A; TW202217112A

Abstract

本開示の実施の形態１における洗濯機は、洗濯槽と、洗剤タンク（４５０）と、液剤自動投入装置と、洗剤タンク収容部と、を備える。洗濯槽は、洗濯物を収容する。洗剤タンク（４５０）は、液体洗剤を貯蔵し、設置状態における上面に洗剤タンク投入部（４５１）が設けられている。液剤自動投入装置は、洗剤タンク（４５０）に貯蔵された液体洗剤を洗濯槽に投入する。洗剤タンク収容部は、洗剤タンク（４５０）を収納し、洗剤タンク（４５０）と液剤自動投入装置とを接続させる。そして、洗剤タンク（４５０）は、液剤自動投入装置から脱着可能に構成され、洗剤タンク投入部（４５１）が外部に開放される位置で洗剤タンク収容部に係止される。

Description

洗濯機

　本開示は、洗濯機に関する。

　特許文献１は、適量の洗濯処理液を自動で投入する洗濯処理液投入装置を備える洗濯機を開示する。

　特許文献１における洗濯機は、洗濯処理液投入装置と、複数回分の洗濯処理液を収容するタンクと、タンクを収納するケースと、を備え、タンクは、上下方向に移動することによって、ケースに対して取り外し及び取り付けが可能な構造となっている。

特開２０１９－１８１０２３号公報

　本開示は、液剤を貯蔵する液剤タンクに液剤を補充し易くし、液剤タンクの周囲が汚れることを抑制する洗濯機を提供する。

　本開示における洗濯機は、洗濯槽と、液剤タンクと、液剤自動投入装置と、液剤タンク収容部と、を備える。洗濯槽は、洗濯物を収容する。液剤タンクは、液体を貯蔵し、設置状態における上面に開口部が設けられている。液剤自動投入装置は、液剤タンクに貯蔵された液体を洗濯槽に投入する。液剤タンク収容部は、液剤タンクを収納し、液剤タンクと液剤自動投入装置とを接続させる。そして、液剤タンクは、液剤自動投入装置から脱着可能に構成され、開口部が外部に開放される第１の位置で液剤タンク収容部に係止される。

　本開示における洗濯機は、液剤を貯蔵する液剤タンクに液剤を補充し易くし、液剤タンク周囲が汚れることを抑制できる。

図１は、実施の形態１における洗濯機の構成を示す、蓋体が閉じた状態の外観斜視図である。図２は、実施の形態１における洗濯機の構成を示す、蓋体が開いた状態の外観斜視図である。図３は、実施の形態１における洗濯機の給水ユニット及びその周辺の構成を示す、洗剤ケース、洗剤タンク及び柔軟剤タンクが引き出された状態の外観斜視図である。図４は、実施の形態１における洗濯機の給水ユニット及びその周辺の構成を示す背面図である。図５は、実施の形態１における洗濯機の給水ユニット及びその周辺の構成を示す分解斜視図である。図６は、流路蓋部を除いた、実施の形態１における洗濯機の給水ユニット及びその周辺の構成を示す上面図である。図７は、洗剤ケース、洗剤タンク及び柔軟剤タンクが取り外された状態で流路蓋部を除いた、実施の形態１における洗濯機の給水ユニット及びその周辺の断面を図示するための上面図である。図８は、図７に示される給水ユニット及びその周辺のＦ－Ｆ断面図である。図９は、洗剤ケース、洗剤タンク及び柔軟剤タンクが引き出された状態で流路蓋部を除いた、実施の形態１における洗濯機の給水ユニット及びその周辺の構成を示す上面図である。図１０は、図７に示される給水ユニット及びその周辺のＢ－Ｂ断面図である。図１１は、図７に示される給水ユニット及びその周辺のＥ－Ｅ断面図である。図１２は、図７に示される給水ユニット及びその周辺のＣ－Ｃ断面図である。図１３は、図７に示される給水ユニット及びその周辺のＡ－Ａ断面図である。図１４は、図７に示される給水ユニット及びその周辺のＤ－Ｄ断面図である。図１５は、実施の形態１における洗濯機の給水ユニットの構成を示す、洗剤ケース、洗剤タンク及び柔軟剤タンクが取り外された状態の外観前面図である。図１６は、実施の形態１における洗濯機の洗剤タンクの構成を示す外観斜視図である。図１７Ａは、洗剤タンクが収納された状態で流路蓋部を除いた、実施の形態１における洗濯機の給水ユニット及びその周辺の断面を図示するための上面図である。図１７Ｂは、洗剤タンクが引き出された状態で流路蓋部を除いた、実施の形態１における洗濯機の給水ユニット及びその周辺の断面を図示するための上面図である。図１８は、図１７Ａに示される給水ユニット及びその周辺のＧ－Ｇ断面図である。図１９は、図１７Ｂに示される給水ユニット及びその周辺のＫ－Ｋ断面図である。図２０は、図１７Ａに示される給水ユニット及びその周辺のＨ－Ｈ断面図である。図２１は、図１７Ｂに示される給水ユニット及びその周辺のＪ－Ｊ断面図である。図２２は、実施の形態１における洗濯機の流路下部の構成を示す上面図である。図２３は、実施の形態２における洗濯機の構成を示す、蓋体が閉じた状態の外観斜視図である。図２４は、実施の形態２における洗濯機の構成を示す、蓋体が開いた状態の外観斜視図である。図２５は、実施の形態２における洗濯機の給水ユニット及びその周辺の構成を示す洗剤ケース、洗剤タンク及び柔軟剤タンクが引き出された状態の外観斜視図である。図２６は、実施の形態２における洗濯機の給水ユニット及びその周辺の構成を示す背面図である。図２７は、実施の形態２における洗濯機の給水ユニット及びその周辺の構成を示す分解斜視図である。図２８は、流路蓋部を除いた、実施の形態２における洗濯機の給水ユニット及びその周辺の構成を示す上面図である。図２９は、洗剤ケース、洗剤タンク及び柔軟剤タンクが取り外された状態で流路蓋部を除いた、実施の形態２における洗濯機の給水ユニット及びその周辺の断面を図示するための上面図である。図３０は、図２９に示される給水ユニット及びその周辺のＱ－Ｑ断面図である。図３１は、洗剤ケース、洗剤タンク及び柔軟剤タンクが引き出された状態で流路蓋部を除いた、実施の形態２における洗濯機の給水ユニット及びその周辺の構成を示す上面図である。図３２は、図２９に示される給水ユニット及びその周辺のＭ－Ｍ断面図である。図３３は、図２９に示される給水ユニット及びその周辺のＰ－Ｐ断面図である。図３４は、図２９に示される給水ユニット及びその周辺のＮ－Ｎ断面図である。図３５は、図２９に示される給水ユニット及びその周辺のＬ－Ｌ断面図である。図３６は、図２９に示される給水ユニット及びその周辺のＯ－Ｏ断面図である。図３７は、実施の形態２における洗濯機の給水ユニットの構成を示す、洗剤ケース、洗剤タンク及び柔軟剤タンクが取り外された状態の外観前面図である。図３８は、実施の形態２における洗濯機の洗剤タンクの構成を示す外観斜視図である。図３９Ａは、洗剤タンクが収納された状態で流路蓋部を除いた、実施の形態２における洗濯機の給水ユニット及びその周辺の断面を図示するための上面図である。図３９Ｂは、洗剤タンクが引き出された状態で流路蓋部を除いた、実施の形態２における洗濯機の給水ユニット及びその周辺の断面を図示するための上面図である。図４０は、図３９Ａに示される給水ユニット及びその周辺のＲ－Ｒ断面図である。図４１は、図３９Ｂに示される給水ユニット及びその周辺のＵ－Ｕ断面図である。図４２は、図３９Ａに示される給水ユニット及びその周辺のＳ－Ｓ断面図である。図４３は、図３９Ｂに示される給水ユニット及びその周辺のＴ－Ｔ断面図である。図４４は、実施の形態２における洗濯機の流路下部の構成を示す上面図である。

　以下、図面を参照しながら、実施の形態１を詳細に説明する。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。

　（実施の形態１）
　以下、図１～図２２を用いて、実施の形態１における洗濯機１００を説明する。

　［１－１．構成］
　［１－１－１．洗濯機の構成］
　図１は、実施の形態１における洗濯機１００の構成を示す、蓋体７００が閉じた状態の外観斜視図であり、図２は、洗濯機１００の構成を示す、蓋体７００が開いた状態の外観斜視図である。なお、実施の形態１では、図１及び図２に示すように洗濯機１００が設置された状態（本開示における設置状態に相当）での鉛直方向を上下方向として記載する場合がある。また、実施の形態１では、図１及び図２における洗濯機１００の操作部８００が存在する側を後ろとして、対向する側を前として記載する場合がある。即ち、使用者は、一般的には、洗濯機１００の前方側に立って衣類等の洗濯物を洗濯機１００に投入し、洗濯機１００を動作させるための様々な操作を行うことになる。なお、本開示における洗濯物は、衣類に限られず、例えば寝具、カーテン、敷物、靴等の布又は皮製品その他の、既知の様々な洗濯機において洗濯可能な物をいう。

　図１及び図２に示すように、洗濯機１００は、筐体６００と、蓋体７００と、操作部８００と、を備え、設置状態において、筐体６００の上方から内部に洗濯物を投入可能な、いわゆる縦型洗濯機である。筐体６００は、下筐体６１０と、上筐体６２０と、を含む。下筐体６１０内には、洗濯槽５００が収容される。洗濯槽５００は、上方に開口する円筒体（即ち、有底円筒状）に形成されており、洗濯物を収容し、洗浄する洗浄動作を行う。洗浄動作は、既知の様々な洗濯機の洗濯槽が行う動作であってもよい。実施の形態１の原理は、洗濯槽５００によって実行される特定の洗浄動作に限定されない。

　上筐体６２０は、下筐体６１０の上方に配置されており、上筐体６２０には、洗濯槽５００と連通する洗濯物の投入口６２１が形成されている。蓋体７００は、上筐体６２０の後部に取り付けられており、投入口６２１を開閉自在に覆う。使用者が蓋体７００を上方に回動させると、洗濯槽５００は、投入口６２１を通じて露出する。使用者は、投入口６２１から洗濯物を洗濯槽５００へ投入できる。

　上筐体６２０の後部であって、投入口６２１の後方となる位置に、操作部８００が配設されている。使用者は、操作部８００を操作し、洗濯槽５００の様々な動作を設定することができる。なお、洗濯機１００は、筐体６００内に図示しない制御装置を備え、使用者による操作部８００への操作に応じて、例えば給水弁３１０や三方弁３８０の制御の他、洗濯機１００全体の動作を制御する。制御装置は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御装置として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているとしたが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。

　操作部８００の後部には、給水口２００が設けられ、給水口２００には、水道栓からの水道水を導入するように給水ホース２１０が接続されている。

　図２に示すように、洗剤タンク４５０、柔軟剤タンク４６０及び洗剤ケース４００は、給水ユニット３００に収納された状態で前面が面一となるように配置されている。

　図３は、給水ユニット３００及びその周辺の構成を示す、洗剤ケース４００、洗剤タンク４５０及び柔軟剤タンク４６０が引き出された状態の外観斜視図である。図３に示すように、洗剤タンク４５０及び柔軟剤タンク４６０は、複数回の運転を実施可能な量の液体を貯蔵可能に構成されている。具体的には、洗剤タンク４５０は液体洗剤を、柔軟剤タンク４６０は柔軟剤を、それぞれ貯蔵する。洗剤タンク４５０には、貯蔵する液体洗剤を注入するための洗剤タンク投入部４５１が、柔軟剤タンク４６０には、貯蔵する柔軟剤を注入するための柔軟剤タンク投入部４６１が、それぞれ形成されている。洗剤タンク投入部４５１及び柔軟剤タンク投入部４６１は、液体を注入可能とするように上面が開口している。

　また、洗剤タンク４５０には洗剤タンク残量目盛４５０ａが、柔軟剤タンク４６０には柔軟剤タンク残量目盛４６０ａが、それぞれ設けられている。洗剤タンク残量目盛４５０ａ及び柔軟剤タンク残量目盛４６０ａは、それぞれ透明材料で構成されており、使用者が目視で液体の残量を確認することができる。

　一方、洗剤ケース４００は、一回の運転に必要な量の剤を使用者が投入するために用いられるものである。洗剤ケース４００には、粉洗剤を投入するための粉洗剤手動投入部４１０、液体洗剤を投入するための液体洗剤手動投入部４２０及び柔軟剤を投入するための柔軟剤手動投入部４３０が設けられている。

　蓋体７００は、一部分が透明に構成されている。これにより、使用者は、蓋体７００が閉じた状態であっても、洗剤タンク残量目盛４５０ａ及び柔軟剤タンク残量目盛４６０ａを視認し、洗剤タンク４５０及び柔軟剤タンク４６０が貯蔵する液体の残量を確認できる。

　［１－１－２．給水ユニット］
　図４は、給水ユニット３００及びその周辺の構成を示す背面図であり、図５は、給水ユニット３００及びその周辺の構成を示す分解斜視図である。図５に示すように、給水ユニット３００は、主に、箱状に形成された給水ユニット筐体部３２０と、給水ユニット筐体部３２０の上面を覆う流路蓋部３４０と、給水ユニット筐体部３２０の下底部に取り付けられた流路下部３７０と、により構成されている。

　図３及び図４に示すように、給水ユニット筐体部３２０の背面から見て左部には、給水口２００から導入された水を開閉自在に通過させる給水弁３１０が取り付けられている。給水弁３１０が開いた状態で、給水弁３１０から導入された水は、給水ユニット筐体部３２０に導入される。

　給水ユニット筐体部３２０の背面中央部には、洗濯機１００の外部からホース（図示せず）を介して水を吸引するバスポンプ３１４が配設されている。バスポンプ３１４は、流路蓋部３４０にビス止めで固定されており、バスポンプ用注水口３３３を介して、後述する第一導水経路３２１と直接接続されている。バスポンプ３１４は、第一導水経路３２１から給水されることにより、吸引、吐出動作を開始できる。

　図５及び図６に示すように、給水ユニット筐体部３２０は、前方に開口する箱状に形成されている。給水ユニット筐体部３２０は、内部空間として、洗剤タンク収容部３６０と、柔軟剤タンク収容部３６５と、洗剤ケース収容部３５０と、を備えている。洗剤タンク収容部３６０は、洗剤タンク４５０を、柔軟剤タンク収容部３６５は、柔軟剤タンク４６０を、洗剤ケース収容部３５０は、洗剤ケース４００を、それぞれ独立に引き出し可能に収納している。洗剤タンク収容部３６０は、後述する洗剤タンク収容部爪部３６１及び後述するストッパー３６８を含む。なお、図５及び図６に示す給水ユニット筐体部３２０の形状は一例であり、内部に洗剤タンク４５０、柔軟剤タンク４６０及び洗剤ケース４００を収容するよう箱状に形成されていれば、いずれの形状でもよい。また、図５及び図６に示す洗剤タンク収容部３６０及び柔軟剤タンク収容部３６５の形状も一例である。洗剤タンク収容部３６０及び柔軟剤タンク収容部３６５は、投入口６２１に向かって開口する箱状に形成され、洗剤タンク収容部３６０は洗剤タンク４５０を、柔軟剤タンク収容部３６５は柔軟剤タンク４６０を、それぞれ収納できれば、いずれの形状でもよい。即ち、給水ユニット筐体部３２０、洗剤タンク収容部３６０及び柔軟剤タンク収容部３６５の形状は、略直方体や略立方体に限られず、断面が、略多角形あるいは円又は楕円となるような丸みを帯びた形状であってもよい。

　洗剤ケース流路部３３０は、洗剤ケース収容部３５０の上面として配設されており、洗剤ケース流路部３３０には、後述する第一導水経路３２１及び第二導水経路３２２が形成されている。

　図３及び図４に示すように、給水ユニット筐体部３２０の背面から見て右部には、液剤自動投入装置３０１が取り付けられている。液剤自動投入装置３０１については後述する。

　［１－１－３．導水経路］
　図４及び図５に示すように、給水弁３１０は、第一導水筒３１１、第二導水筒３１２及び第三導水筒３１３の三つの開閉弁を含み、それぞれの開閉弁を独立に開閉できるように構成されている。

　図６は、流路蓋部３４０を除いた、給水ユニット３００及びその周辺の構成を示す上面図である。図７は、洗剤ケース４００、洗剤タンク４５０及び柔軟剤タンク４６０が取り外された状態で、流路蓋部３４０を除いた給水ユニット３００及びその周辺の断面を図示するための上面図である。図８は、図７に示される給水ユニット３００及びその周辺のＦ－Ｆ断面図である。図９は、洗剤ケース４００、洗剤タンク４５０及び柔軟剤タンク４６０が引き出された状態で、流路蓋部３４０を除いた給水ユニット３００及びその周辺の構成を示す上面図である。図１０は、図７に示される給水ユニット３００及びその周辺のＢ－Ｂ断面図である。

　図６～図１０に示すように、給水ユニット筐体部３２０には、給水弁３１０から導入された水が流れる導水経路が形成されており、給水弁３１０と導水経路とは直接接続されている。導水経路は、第一導水筒３１１、第二導水筒３１２及び第三導水筒３１３とそれぞれ独立に連通するように、分岐して形成されている。第一導水筒３１１と連通する流路を第一導水経路３２１、第二導水筒３１２と連通する流路を第二導水経路３２２、第三導水筒３１３と連通する流路を第三導水経路３２３と定義する。

　［１－１－４．洗剤ケース、第一導水経路、第二導水経路］
　図３及び図６～図９に示すように、第一導水経路３２１及び第二導水経路３２２は、第一導水筒３１１及び第二導水筒３１２から供給された水を洗剤ケース流路部３３０に案内し、下方に位置する洗剤ケース４００に注水するように構成されている。

　上述のように洗剤ケース４００の内部には、粉洗剤手動投入部４１０、液体洗剤手動投入部４２０及び柔軟剤手動投入部４３０が設けられており、使用者がそれぞれの剤を投入可能に構成されている。

　第一導水経路３２１には、粉洗剤手動投入部４１０の上方において上下を連通させるために形成された粉洗剤用注水口３３１と、液体洗剤手動投入部４２０の上方において上下を連通させるために形成された液体洗剤用注水口３３２と、が設けられている。第二導水経路３２２は、柔軟剤手動投入部４３０の上方において上下を連通させるために形成された柔軟剤用注水口３３４が設けられている。

　粉洗剤手動投入部４１０、液体洗剤手動投入部４２０及び柔軟剤手動投入部４３０には、内部に溜まった液体を下部に排出する排出口（図示せず）がそれぞれ設けられている。排出口から排出された液体は、流路下部３７０へと落下する。流路下部３７０は、排出部として構成されており、洗濯槽５００に液体を排出する。

　［１－１－５．自動投入装置、第三導水経路］
　図１１は、図７に示される給水ユニット３００及びその周辺のＥ－Ｅ断面図であり、図１２は、図７に示される給水ユニット３００及びその周辺のＣ－Ｃ断面図である。また、図１３は、図７に示される給水ユニット３００及びその周辺のＡ－Ａ断面図であり、図１４は、図７に示される給水ユニット３００及びその周辺のＤ－Ｄ断面図である。また、図１５は、給水ユニット３００の構成を示す、洗剤ケース４００、洗剤タンク４５０、柔軟剤タンク４６０が取り外された状態の外観前面図である。

　図６及び図１０～図１５に示すように、第三導水経路３２３は、給水ユニット筐体部３２０の背面に沿って略水平方向に亘って形成されており、洗浄経路導水口３２４において背面側に開口する。洗浄経路導水口３２４は、後述する自動投入装置内経路３２５と接続され、第三導水経路３２３と液剤自動投入装置３０１とを連通させる。液剤自動投入装置３０１は、洗剤タンク収容部３６０及び柔軟剤タンク収容部３６５の背面側に配置されている。そして、液剤自動投入装置３０１は、後述するように、洗剤タンク収容部３６０及び柔軟剤タンク収容部３６５に収容された洗剤タンク４５０及び柔軟剤タンク４６０とそれぞれ接続されている。即ち、洗剤タンク収容部３６０は、洗剤タンク４５０を収容し、洗剤タンク４５０と液剤自動投入装置３０１とを接続させ、柔軟剤タンク収容部３６５は、柔軟剤タンク４６０を収容し、柔軟剤タンク４６０と液剤自動投入装置３０１とを接続させる。

　図９に示すように、洗剤タンク４５０の背面側には、洗剤タンク差込口３０２が設けられており、洗剤タンク差込口３０２の内部には、押し込まれることにより開放される洗剤タンク逆止弁３０２ａ（図２０参照）が設けられている。同様に、柔軟剤タンク４６０の背面側には、柔軟剤タンク差込口３０３と、押し込まれることにより開放される柔軟剤タンク逆止弁（図示せず）と、が設けられている。洗剤タンク４５０は、洗剤タンク収容部３６０に取り付けられた状態で、後述する洗剤自動投入差込口４５２が洗剤タンク差込口３０２に挿入され、洗剤タンク逆止弁３０２ａが開放されて液体洗剤が供給可能となるように構成されている。同様に、柔軟剤タンク４６０は、柔軟剤タンク収容部３６５に取り付けられた状態で、後述する柔軟剤自動投入差込口４６２が柔軟剤タンク差込口３０３に挿入され、柔軟剤タンク逆止弁が開放されて柔軟剤が供給可能となるように構成されている。

　洗剤タンク収容部３６０及び柔軟剤タンク収容部３６５の内背面には、洗剤自動投入用接続部３６０ａと、柔軟剤自動投入用接続部３６５ａと、がそれぞれ設けられている。洗剤自動投入用接続部３６０ａ及び柔軟剤自動投入用接続部３６５ａは、液剤自動投入装置３０１の、洗剤自動投入差込口４５２及び柔軟剤自動投入差込口４６２を囲うように構成されている。

　液剤自動投入装置３０１は、洗剤自動投入差込口４５２及び柔軟剤自動投入差込口４６２と、三方弁３８０と、ポンプユニット３９０と、自動投入装置内経路３２５と、を含む。三方弁３８０は、液体洗剤、柔軟剤及び水の経路を切り替える。ポンプユニット３９０は、液体を吸引、吐出する。自動投入装置内経路３２５は、三方弁３８０とポンプユニット３９０とを繋ぐ。なお、実施の形態１では、洗剤タンク収容部３６０及び柔軟剤タンク収容部３６５は、液剤自動投入装置３０１の構成に含まれないものとしたが、液剤自動投入装置３０１の構成に含ませてもよい。即ち、液剤自動投入装置３０１は、投入口６２１に向かって開口する箱状に形成され、洗剤自動投入差込口４５２及び柔軟剤自動投入差込口４６２と、洗剤タンク収容部３６０及び柔軟剤タンク収容部３６５を有してもよい。洗剤タンク収容部３６０及び柔軟剤タンク収容部３６５を有する液剤自動投入装置３０１の形状は、洗剤タンク４５０及び柔軟剤タンク４６０を収容するよう箱状に形成されていれば、いずれの形状でもよい。即ち、液剤自動投入装置３０１の形状は、略直方体や略立方体に限られず、断面が、略多角形あるいは円又は楕円となるような丸みを帯びた形状であってもよい。なお、液剤自動投入装置３０１は、洗剤タンク収容部３６０及び柔軟剤タンク収容部３６５の少なくとも一方を有する構成としてもよい。

　図９に示すように、洗剤自動投入差込口４５２及び柔軟剤自動投入差込口４６２は、前方に突出して形成されている。洗剤タンク４５０及び柔軟剤タンク４６０が、それぞれ洗剤タンク収容部３６０及び柔軟剤タンク収容部３６５に収納された状態で、洗剤自動投入差込口４５２は洗剤タンク４５０と、柔軟剤自動投入差込口４６２は柔軟剤タンク４６０と、それぞれ接続される。

　三方弁３８０は、それぞれ独立に開閉制御可能に構成された洗剤三方弁３８１と柔軟剤三方弁３８２とを含む。洗剤三方弁３８１は、洗浄経路導水口３２４、洗剤自動投入差込口４５２、柔軟剤三方弁３８２と連通するように配設されている。また、柔軟剤三方弁３８２は、洗剤三方弁３８１、柔軟剤自動投入差込口４６２、自動投入装置内経路３２５と連通するように配設されている。図１３に示すように、三方弁３８０の下流側は、自動投入装置内経路３２５を介してポンプユニット３９０と接続されている。このように、三方弁３８０は、自動投入装置内経路３２５、洗剤自動投入差込口４５２、柔軟剤自動投入差込口４６２、ポンプユニット３９０、と接続されている。洗濯機１００は、洗剤三方弁３８１及び柔軟剤三方弁３８２を開閉させることにより、洗剤、柔軟剤及び水の流れを制御することができる。

　ポンプユニット３９０は、ポンプ内流路３９１と、シリンダ３９７と、ピストン３９５と、を含む。ポンプ内流路３９１は、ポンプユニット入口３９２ａとポンプユニット出口３９２ｂとの間に設けられている。シリンダ３９７は、ポンプ内流路３９１の途中に設けられている。ピストン３９５は、モータ（図示せず）の回転駆動力によって上下運動する。

　ポンプユニット入口３９２ａには、入口逆止弁３９３が、ポンプユニット出口３９２ｂには、出口逆止弁３９４が、それぞれ設けられている。

　入口逆止弁３９３は、ピストン３９５の負圧動作で開くように構成されており、出口逆止弁３９４は、ピストン３９５の正圧動作で開くように構成されている。

　自動投入装置内経路３２５は、ポンプユニット３９０の下流において、洗浄経路流出口３２６を介して、流路下部３７０と接続されている。

　［１－１－６．洗剤タンク、タンク収容部］
　以下、液剤タンクの一例として、洗剤タンク４５０を例に説明する。柔軟剤タンク４６０は、洗剤タンク４５０と同様の構成を備える。

　図１６は、洗剤タンク４５０の構成を示す外観斜視図である。図１６に示すように、洗剤タンク４５０は、箱状に形成された洗剤タンク筐体４５６と、洗剤タンク筐体４５６の上部に設けられた洗剤タンク投入部４５１と、を含む。

　洗剤タンク投入部４５１は、略中央が開口しており、前部、左右側部、後部に投入傾斜部４６４が設けられている。投入傾斜部４６４は、洗剤タンク投入部４５１の開口に向かって下方傾斜して形成されており、液剤を洗剤タンク投入部４５１まで案内して洗剤タンク筐体４５６の内部に流下させる。

　図１７Ａは、洗剤タンク４５０が収納された状態で流路蓋部３４０を除いた給水ユニット３００及びその周辺の断面を図示するための上面図である。図１７Ｂは、洗剤タンク４５０が引き出された状態で流路蓋部３４０を除いた給水ユニット３００及びその周辺の断面を図示するための上面図である。図１８は、図１７Ａに示される給水ユニット３００及びその周辺のＧ－Ｇ断面図であり、図１９は、図１７Ｂに示される給水ユニット３００及びその周辺のＫ－Ｋ断面図である。図２０は、図１７Ａに示される給水ユニット３００及びその周辺のＨ－Ｈ断面図であり、図２１は、図１７Ｂに示される給水ユニット３００及びその周辺のＪ－Ｊ断面図である。

　図１８に示すように、洗剤タンク筐体４５６の底部には、ロックレバー４５４が設けられている。ロックレバー４５４は、洗剤タンク４５０が洗剤タンク収容部３６０に収納された状態で、洗剤タンク収容部３６０の内底面に設けられた洗剤タンク収容部爪部３６１と係合する。ロックレバー４５４の手前側の端部には、ロックレバー把持部４５４ａが設けられている。ロックレバー把持部４５４ａは、洗剤タンク筐体４５６の前面下部を延伸して形成された洗剤タンク筐体把持部４５６ａの近傍に配置されている。

　図１８～図２１に示すように、洗剤タンク筐体４５６の背面側内部には、液体を濾過するフィルタ４７０が設けられている。フィルタ４７０は、洗剤タンク筐体４５６の内部側壁と当接するように略矩形状に形成されており、背面から前方にかけて下方傾斜するように設けられている。

　洗剤タンク筐体４５６の背面下部の略中央位置には、スプリング機構４５５が設けられている。スプリング機構４５５は、フィルタ４７０の下方位置に配設されたバネ４５５ａを含む。バネ４５５ａは、洗剤タンク筐体４５６を前方に向かって付勢する。スプリング機構４５５の後方には、洗剤タンク収容部当て面３６２が設けられている。洗剤タンク収容部当て面３６２は、スプリング機構４５５と当接し、バネ４５５ａを縮めた状態で静止させる。なお、洗剤タンク差込口３０２は、スプリング機構４５５の側方に配置されている。

　洗剤タンク収容部３６０の上面は、流路蓋部３４０で構成されている。流路蓋部３４０は、洗剤タンク投入部４５１の上方を覆っており、洗剤タンク投入部４５１から異物が混入することを抑制する蓋としての役割を有している。

　図１８及び図１９に示すように、洗剤タンク収容部３６０の内上面前部には、ストッパー３６８が設けられている。ストッパー３６８は、洗剤タンク４５０の上面に設けられたタンク凸部４５７と係合可能に構成されている。

　図２０及び図２１に示すように、洗剤タンク収容部３６０の内底面には、流路下部３７０と連通する落下口３６４が形成されている。落下口３６４は、洗剤タンク４５０が洗剤タンク収容部３６０に収納された状態で洗剤タンク差込口３０２の下方となる位置に、配置されている。また、洗剤タンク収容部３６０の内底面には、貯留部３６３が設けられている。貯留部３６３は、液体を貯留可能な窪みであるとともに、洗剤タンク４５０の底面と洗剤タンク収容部３６０の内底面とを離間させる間隙として構成されている。

　［１－１－７．流路下部］
　図２２は、流路下部３７０の構成を示す上面図である。図２１及び図２２に示すように、流路下部３７０は、第一流路下部経路３７２と、洗浄経路３１９と、第二流路下部経路３７３と、流路下部排出口３７１と、を含む。第一流路下部経路３７２は、洗浄経路流出口３２６と連通する。洗浄経路３１９は、落下口３６４の下方に設けられている。第二流路下部経路３７３は、洗剤ケース４００から排出された液体を通過させる。

　洗浄経路３１９には、第一流路下部経路３７２から液体を導入する洗浄経路入口３１８と、第一流路下部経路３７２に液体を流出させる洗浄経路出口３７４と、が設けられている。洗浄経路入口３１８は、落下口３６４から落下する液体の落下地点よりも上流位置に設けられ、洗浄経路出口３７４は、落下口３６４から落下する液体の落下地点よりも下流位置に設けられている。洗浄経路入口３１８は、第一流路下部経路３７２の流路断面積よりも小さく構成されているため、洗浄経路３１９を通過する水の水量は比較的少量となっている。これにより、洗濯機１００は、洗浄経路３１９を通過する水が、落下口３６４から上方に溢れ出し、洗剤タンク収容部３６０内に侵入することを抑制できる。

　第一流路下部経路３７２は、合流部３７５において第二流路下部経路３７３と連通する。流路下部排出口３７１は、合流部３７５の下流に設けられ、液体を洗濯槽５００に落下させるために下方に開口して形成されている。

　［１－２．動作］
　以上のように構成された洗濯機１００について、その動作を以下説明する。

　［１－２－１．洗剤タンクの液剤補充作業］
　使用者は、洗剤タンク残量目盛４５０ａを見て洗剤の残量を確認し、洗剤の残量が少ない場合に液剤補充作業を実施する。以下、ストッパー３６８と、本開示における第１の係合部の一例であるタンク凸部４５７とが係合する時の洗剤タンク４５０の位置を、位置Ｐ（図１７Ｂ及び図１９の状態）（本開示における第１の位置の一例である）と定義する。即ち、位置Ｐは、本開示における開口部の一例である洗剤タンク投入部４５１が外部に開放される位置である。

　洗剤タンク４５０は、洗剤タンク収容部３６０に収納された位置（本開示における第２の位置の一例である）において、洗剤タンク差込口３０２に洗剤自動投入差込口４５２が挿入される。また、この位置において、洗剤タンク４５０は、本開示における第２の係合部の一例であるロックレバー４５４と、洗剤タンク収容部爪部３６１とが係合することにより洗剤タンク収容部３６０に固定されている。即ち、洗剤タンク４５０は、第２の位置において、液剤自動投入装置３０１と連通し、洗剤タンク収容部３６０と係合する。言い換えれば、洗剤タンク４５０は、洗剤自動投入差込口４５２と接続した状態で、洗剤タンク収容部３６０と係合する。スプリング機構４５５は、洗剤タンク４５０を前面側に付勢する弾性力を有しているが、ロックレバー４５４と洗剤タンク収容部爪部３６１とが係合した状態においては静止している。

　使用者がロックレバー把持部４５４ａ及び洗剤タンク筐体把持部４５６ａを掴んでロックレバー４５４を上方へ持ち上げると、ロックレバー４５４と洗剤タンク収容部爪部３６１との係合が解除される。ロックレバー４５４と洗剤タンク収容部爪部３６１との係合が解除されると、洗剤タンク４５０は、スプリング機構４５５の弾性力により前方に向かって押し出される。洗剤タンク４５０は、スプリング機構４５５の弾性力によって位置Ｐまで移動してもよいし、位置Ｐよりも後方で静止してもよい。使用者は、静止した洗剤タンク４５０を位置Ｐまで引き出してもよい。

　位置Ｐに到達した洗剤タンク４５０は、ストッパー３６８とタンク凸部４５７が当接することで、洗剤タンク収容部３６０に係止される。これにより、ストッパー３６８は、洗剤タンク４５０が洗濯槽５００へ落下するのを抑制する。

　洗剤タンク４５０が位置Ｐに位置する時、洗剤タンク４５０は、収納された状態の柔軟剤タンク４６０及び洗剤ケース４００の前面が位置する平面から突出し、洗剤タンク投入部４５１及び洗剤タンク筐体４５６のタンク側面４５９は、外部に露出する。洗剤タンク投入部４５１には、洗剤タンク投入部４５１を覆う専用の蓋が設けられていないため、使用者は、洗剤タンク４５０を引き出して直ぐに洗剤を投入することができる。洗剤タンク筐体４５６は、透明材料で構成されているため、使用者は、露出した洗剤タンク筐体４５６のタンク側面４５９から内部の洗剤の液面を視認できる。なお、図１６では、洗剤タンク筐体４５６の右側のタンク側面４５９のみを図示しているが、使用者は、露出した左側のタンク側面４５９からも内部の洗剤の液面を視認できる。また、実施の形態１では、洗剤タンク筐体４５６全体が、透明材料で構成されているとしたが、洗剤タンク筐体４５６の一部、例えば、少なくとも洗剤タンク残量目盛４５０ａとタンク側面４５９とが透明材料で構成されていてもよい。

　使用者は、市販の容器に入った洗剤を、投入傾斜部４６４に沿わせて洗剤タンク投入部４５１に投入する。使用者の身長が低い場合、洗剤タンク投入部４５１の前後左右に洗剤を溢す虞がある。実施の形態１における洗剤タンク投入部４５１は、前部、左右側部及び後部の四方全てを、投入傾斜部４６４により覆われているため、使用者が洗剤を溢すことを抑制できる。また、実施の形態１における投入傾斜部４６４は、前部、左右側部及び後部が略中央の開口に向かってそれぞれ下方傾斜している。これにより、投入傾斜部４６４は、前部、左右側部及び後部のいずれにおいても、注入された洗剤を洗剤タンク投入部４５１の開口に案内する。

　［１－２－２．洗剤タンクと液剤自動投入装置との接続部位における液漏れ］
　洗剤タンク４５０が前方に引き出される際、洗剤自動投入差込口４５２が洗剤タンク差込口３０２から引き抜かれるとともに、洗剤タンク逆止弁３０２ａが閉塞し、洗剤タンク差込口３０２の内部に洗剤が取り残される。このままでは、取り残された洗剤は、洗剤タンク差込口３０２から流れ落ち、洗剤タンク収容部３６０へ流下することになる。このように、洗濯機１００では、洗剤タンク４５０が前方に引き出される際、洗剤タンク４５０と液剤自動投入装置３０１との接続部位における液漏れが発生し、洗剤タンク収容部３６０が汚れる虞があった。

　実施の形態１における洗剤タンク収容部３６０は、落下口３６４及び貯留部３６３を備えている。これにより、洗剤タンク差込口３０２から逆流した洗剤は、貯留部３６３に貯留されるため、洗剤タンク４５０の底面に付着せず、洗剤タンク収容部３６０が汚れない。貯留部３６３に貯留された洗剤は、所定量を超えると落下口３６４から下方に排出され、流路下部３７０に形成された洗浄経路３１９に落下する。

　また、洗剤タンク差込口３０２から洗剤自動投入差込口４５２が引き抜かれる際、洗剤自動投入差込口４５２側にも洗剤が残留する。残留した液剤は、落下口３６４を通って、流路下部３７０に形成された洗浄経路３１９に到達する。

　洗浄経路３１９に到達した洗剤は、洗浄経路３１９を通過する水に溶解され、洗濯槽５００に投入されて洗濯運転に使用される。流路下部３７０における水の流れについては、後述する。

　もしも、洗濯機１００が、洗剤タンク収容部３６０の内部に給水して洗剤を洗い流す構成を採用したとすると、洗剤タンク収容部３６０の前面側の開口から水が流出する虞がある。これに対し、実施の形態１における洗濯機１００は、落下口３６４及び貯留部３６３を設けることにより、洗剤タンク収容部３６０の内部に給水して洗剤を洗い流す必要がない。即ち、実施の形態１における洗濯機１００は、洗剤自動投入差込口４５２及び洗剤タンク差込口３０２の液漏れにより洗剤タンク収容部３６０が汚れることを抑制できる。

　［１－２－３．自動投入機能使用時の洗濯運転における水の流れ］
　図６、図８及び図１０～図１５において、第一導水筒３１１から供給される水の流れをＸ、第二導水筒３１２から供給される水の流れをＹ、第三導水筒３１３から供給される水の流れをＺと定義する。

　洗い運転開始前において、液剤自動投入装置３０１が駆動され、液体洗剤の自動投入が実行される。具体的には、初めに、第三導水筒３１３が閉じた状態で、三方弁３８０の一部である洗剤三方弁３８１が開放され、洗剤タンク４５０とポンプユニット３９０との経路が連通する。ポンプユニット３９０は、モータを回転させることで、ピストン３９５を上下動作させ、適量の液体洗剤をポンプユニット入口３９２ａから吸引し、ポンプユニット出口３９２ｂから吐出する。

　次に、三方弁３８０及びポンプユニット３９０内の洗剤を洗い流す経路洗浄が実行される。洗剤三方弁３８１が閉じ、洗剤タンク４５０とポンプユニット３９０との経路が遮断されるとともに、第三導水筒３１３から液剤自動投入装置３０１までの経路が連通する。続いて、給水弁３１０の第三導水筒３１３が開放される。水の流れＺのように、第三導水筒３１３から導入された水は、第三導水経路３２３を通過するとともに洗浄経路導水口３２４を介して自動投入装置内経路３２５に到達し、ポンプ内流路３９１に水を充填する（図１１及び図１３参照）。ポンプユニット３９０は、モータを回転させることで、ピストン３９５を上下動作させ、充填した水をポンプユニット出口３９２ｂから射出することで、ポンプ内流路３９１に存在する液体洗剤や異物を洗い流す。自動投入装置内経路３２５から流出した水は、洗浄経路流出口３２６を介して流路下部３７０に流下し、流路下部３７０から洗濯槽５００に投入される（図１４参照）。

　このように洗濯機１００は、液体洗剤の自動投入において、液体洗剤の投入後に経路洗浄を行う。この経路洗浄によって、残留した洗剤と、最終すすぎ工程において投入される柔軟剤とが混合することを抑制し、洗剤と柔軟剤が混合した際に生じる異物の析出を抑制する。

　図２２に示すように、洗浄経路流出口３２６を通過した水は、第一流路下部経路３７２に流入する。第一流路下部経路３７２に流入した水の一部は、洗浄経路入口３１８から洗浄経路３１９に流入し、洗浄経路３１９に付着した液体洗剤又は柔軟剤を洗い流す。洗浄経路３１９を通過した水は、洗浄経路出口３７４を通過して第一流路下部経路３７２と合流する。第一流路下部経路３７２を通過した水は、合流部３７５で第二流路下部経路３７３と合流し、流路下部排出口３７１から洗濯槽５００に投入される。

　液体洗剤の自動投入が終了した後、又は液体洗剤の自動投入と同時に、第一導水筒３１１が開放され、第一導水経路３２１に水が給水される（図８参照）。水の流れＸのように、第一導水経路３２１に導入された水は、粉洗剤用注水口３３１、液体洗剤用注水口３３２、及びバスポンプ用注水口３３３を通過する。そして、粉洗剤用注水口３３１、液体洗剤用注水口３３２及びバスポンプ用注水口３３３を通過した水は、粉洗剤手動投入部４１０、液体洗剤手動投入部４２０、及びバスポンプ３１４に注水される（図６、図９及び図１５参照）。粉洗剤手動投入部４１０及び液体洗剤手動投入部４２０に注水された水は、排出口を通って流路下部３７０へ流下し、流路下部３７０内に溜まった液体洗剤を溶解させるとともに洗濯槽５００に投入される。

　最終すすぎ工程では、三方弁３８０の一部である柔軟剤三方弁３８２が開放され、柔軟剤タンク４６０とポンプユニット３９０との経路が連通する。ポンプユニット３９０は、モータを回転させることでピストン３９５を上下動作させ、適量の柔軟剤をポンプユニット入口３９２ａから吸引し、ポンプユニット出口３９２ｂから吐出する。

　次に、柔軟剤三方弁３８２が閉じ、柔軟剤タンク４６０とポンプユニット３９０との経路が遮断されるとともに、第三導水筒３１３から液剤自動投入装置３０１までの経路が連通する。その後、第三導水筒３１３が開放され、三方弁３８０及びポンプユニット３９０内の洗剤を洗い流す経路洗浄を実施する。

　このように、洗濯機１００は柔軟剤投入後にも経路洗浄を行う。この経路洗浄によって、残留した柔軟剤と、次回の洗濯運転において投入される洗剤とが混合することを抑制し、洗剤と柔軟剤が混合した際に生じる異物析出を抑制する。

　適量の柔軟剤がポンプユニット出口３９２ｂより吐出され、給水ユニット筐体部３２０内、流路下部３７０へ流れた後、第二導水筒３１２が開放され、第二導水経路３２２に水が給水される（図８参照）。水の流れＹのように、第二導水経路３２２に導入された水は、柔軟剤用注水口３３４を通過して柔軟剤手動投入部４３０に注水される。そして、柔軟剤手動投入部４３０に注水された水は、柔軟剤手動投入部４３０の排出口から流路下部３７０へ流下し、流路下部３７０内に溜まった柔軟剤を溶解させるとともに洗濯槽５００に投入される（図６、図９及び図１５参照）。

　［１－３．作用等］
　以上のように、実施の形態１における洗濯機１００は、洗濯槽５００と、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０と、液剤自動投入装置３０１と、洗剤タンク収容部３６０又は柔軟剤タンク収容部３６５と、を備える。洗濯槽５００は、洗濯物を収容する。洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０は、本開示における液剤タンクの一例であり、液体を貯蔵し、設置状態における上面に、本開示における開口部の一例である洗剤タンク投入部４５１又は柔軟剤タンク投入部４６１が設けられている。液剤自動投入装置３０１は、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０に貯蔵された液体を洗濯槽５００に投入する。洗剤タンク収容部３６０又は柔軟剤タンク収容部３６５は、本開示における液剤タンク収容部の一例であり、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０を収納し、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０と液剤自動投入装置３０１とを接続させる。洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０は、液剤自動投入装置３０１から脱着可能に構成される。また、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０は、洗剤タンク投入部４５１又は柔軟剤タンク投入部４６１が外部に開放される位置Ｐ（本開示における第１の位置の一例である）で洗剤タンク収容部３６０又は柔軟剤タンク収容部３６５に係止される。

　これにより、使用者は、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０が、洗剤タンク収容部３６０又は柔軟剤タンク収容部３６５により保持された状態で、洗剤タンク投入部４５１又は柔軟剤タンク投入部４６１に対して液剤を注入できる。

　そのため、使用者は、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０に対し、液体洗剤又は柔軟剤を容易に補充できる。結果として、洗濯機１００は、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０の周囲が液体洗剤又は柔軟剤で汚れることを抑制できる。

　実施の形態１の洗濯機１００のように、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０は、洗剤タンク収容部３６０又は柔軟剤タンク収容部３６５に収納される位置（本開示における第２の位置の一例である）において、以下のように構成されてもよい。即ち、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０は、液剤自動投入装置３０１と連通し、洗剤タンク収容部３６０又は柔軟剤タンク収容部３６５と係合するように構成されてもよい。

　これにより、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０は、洗剤タンク収容部３６０又は柔軟剤タンク収容部３６５に収納された状態において、液体洗剤又は柔軟剤を液剤自動投入装置３０１に供給する。

　一方、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０は、前方に引き出された状態では、液体洗剤又は柔軟剤を液剤自動投入装置３０１に供給しない。

　そのため、洗濯機１００は、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０が引き出された状態で、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０に貯蔵された液体が外部に流出することを抑制できる。

　本実地の形態の洗濯機１００のように、液剤自動投入装置３０１は、洗剤自動投入差込口４５２又は柔軟剤自動投入差込口４６２と、流路下部３７０と、を備えてもよい。洗剤自動投入差込口４５２又は柔軟剤自動投入差込口４６２は、本開示における接続部の一例であり、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０と接続し、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０の内部と液剤自動投入装置３０１とを連通させる。流路下部３７０は、本開示における液体供給経路の一例であり、洗剤タンク収容部３６０又は柔軟剤タンク収容部３６５の下方に配設され、液体を洗濯槽５００に供給する。そして、洗剤タンク収容部３６０又は柔軟剤タンク収容部３６５の内底面には、洗剤自動投入差込口４５２又は柔軟剤自動投入差込口４６２の下方に流路下部３７０に連通する落下口３６４が形成されてもよい。

　これにより、洗剤自動投入差込口４５２又は柔軟剤自動投入差込口４６２から漏れた液体洗剤又は柔軟剤は、落下口３６４を通って流路下部３７０に設けられた洗浄経路３１９に落下し、洗浄経路３１９を通って洗濯槽５００に投入される。

　そのため、洗濯機１００は、洗剤自動投入差込口４５２又は柔軟剤自動投入差込口４６２から漏れた液体洗剤又は柔軟剤が付着し、洗剤タンク収容部３６０又は柔軟剤タンク収容部３６５が汚れることを抑制できる。

　実施の形態１の洗濯機１００のように、洗剤タンク収容部３６０又は柔軟剤タンク収容部３６５の内底面には、所定の量の液体を貯留し、所定の量を超えた液体を落下口３６４に落下させる貯留部３６３が形成されてもよい。

　これにより、貯留部３６３は、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０と、洗剤タンク収容部３６０又は柔軟剤タンク収容部３６５との間の隙間として機能する。そのため、洗濯機１００は、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０の底面に液体洗剤又は柔軟剤が付着しにくくできる。

　実施の形態１の洗濯機１００のように、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０は、洗剤自動投入差込口４５２又は柔軟剤自動投入差込口４６２と接続する洗剤タンク差込口３０２又は柔軟剤タンク差込口３０３を含んでもよい。また、貯留部３６３は、落下口３６４から、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０が位置Ｐに係止された状態における洗剤タンク差込口３０２又は柔軟剤タンク差込口３０３の下方位置にかけて、形成されてもよい。洗剤タンク差込口３０２又は柔軟剤タンク差込口３０３は、本開示におけるタンク側接続部の一例である。

　これにより、洗濯機１００は、洗剤タンク差込口３０２又は柔軟剤タンク差込口３０３から漏れ出た液体洗剤又は柔軟剤を、貯留部３６３で受け止め、落下口３６４に落下させることができる。

　実施の形態１の洗濯機１００のように、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０は、透明材料により形成されており、位置Ｐに引き出された状態で、本開示における側面の一例であるタンク側面４５９が露出してもよい。

　これにより、使用者は、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０が引き出された状態で露出したタンク側面４５９から、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０の内部を視認できる。

　実施の形態１の洗濯機１００のように、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０は、洗剤タンク差込口３０２又は柔軟剤タンク差込口３０３と、洗剤タンク逆止弁３０２ａ又は柔軟剤タンク逆止弁と、を有してもよい。洗剤タンク差込口３０２又は柔軟剤タンク差込口３０３は、本開示におけるタンク側接続部の一例である。洗剤タンク逆止弁３０２ａ又は柔軟剤タンク逆止弁は、本開示における開閉弁の一例であり、洗剤タンク差込口３０２又は柔軟剤タンク差込口３０３の内部に設けられている。また、液剤自動投入装置３０１は、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０が第２の位置に位置する場合に洗剤タンク差込口３０２又は柔軟剤タンク差込口３０３と接続する洗剤自動投入差込口４５２又は柔軟剤自動投入差込口４６２を有してもよい。そして、洗剤タンク逆止弁３０２ａ又は柔軟剤タンク逆止弁は、洗剤タンク差込口３０２又は柔軟剤タンク差込口３０３と洗剤自動投入差込口４５２又は柔軟剤自動投入差込口４６２とが接続した状態で開放されてもよい。

　これにより、洗濯機１００は、洗剤タンク差込口３０２又は柔軟剤タンク差込口３０３と液剤自動投入装置３０１とが接続した状態で、確実に液剤自動投入装置３０１に洗剤又は柔軟剤を供給することができる。

　また、実施の形態１における洗濯機１００は、設置状態において、筐体６００の上方から内部に洗濯物を投入可能な洗濯機である。実施の形態１における洗濯機１００は、下筐体６１０と、洗濯槽５００と、上筐体６２０と、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０と、液剤自動投入装置３０１と、を備える。下筐体６１０は、筐体６００を構成する。洗濯槽５００は、下筐体６１０の内部に設けられ、上方に開口する有底円筒状に形成されている。上筐体６２０は、筐体６００を構成し、下筐体６１０の上部に配設され、洗濯槽５００と連通する洗濯物の投入口６２１が形成されている。洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０は、本開示における液剤タンクの一例であり、内部に液体を貯蔵し、上面に、本開示における開口部の一例である洗剤タンク投入部４５１又は柔軟剤タンク投入部４６１が設けられている。液剤自動投入装置３０１は、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０に貯蔵された液体を洗濯槽５００に投入する。そして、液剤自動投入装置３０１は、投入口６２１に向かって開口する箱状に形成され、洗剤タンク収容部３６０又は柔軟剤タンク収容部３６５と、洗剤自動投入差込口４５２又は柔軟剤自動投入差込口４６２と、を有する。洗剤タンク収容部３６０又は柔軟剤タンク収容部３６５は、本開示における液剤タンク収容部の一例であり、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０を収納する。洗剤自動投入差込口４５２又は柔軟剤自動投入差込口４６２は、本開示における接続部の一例であり、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０と着脱可能に接続する。そして、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０は、タンク凸部４５７と、ロックレバー４５４と、を含む。タンク凸部４５７は、本開示における第１の係合部の一例であり、洗剤タンク投入部４５１又は柔軟剤タンク投入部４６１が外部に開放される位置Ｐで、ストッパー３６８と係合する。ロックレバー４５４は、本開示における第２の係合部の一例であり、洗剤自動投入差込口４５２又は柔軟剤自動投入差込口４６２と接続した状態で、洗剤タンク収容部爪部３６１と係合する。

　これにより、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０は、投入口６２１に向かって突出した状態で静止し、洗剤タンク投入部４５１又は柔軟剤タンク投入部４６１が外部に露出する。

　そのため、使用者は、洗剤タンク投入部４５１又は柔軟剤タンク投入部４６１の前方、右方、又は左方から液体洗剤又は柔軟剤を容易に注入できる。結果として、洗濯機１００は、洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０の周囲が液体洗剤又は柔軟剤で汚れることを抑制できる。

　なお、この［１－３．作用等］では、洗濯機１００は、本開示における洗濯機の液剤タンクの一例としての洗剤タンク４５０又は柔軟剤タンク４６０を備えると説明した。しかしながら、洗剤タンク４５０及び柔軟剤タンク４６０の両方を備える構成も、本開示における洗濯機の構成の一例に含まれる。このことは、以下の構成についても同様である。即ち、本開示における液剤タンク収容部の一例としての洗剤タンク収容部３６０又は柔軟剤タンク収容部３６５、本開示における開口部の一例としての洗剤タンク投入部４５１又は柔軟剤タンク投入部４６１についても同様である。また、本開示における接続部の一例としての洗剤自動投入差込口４５２又は柔軟剤自動投入差込口４６２、本開示におけるタンク側接続部の一例としての洗剤タンク差込口３０２又は柔軟剤タンク差込口３０３についても同様である。また、本開示における開閉弁の一例としての洗剤タンク逆止弁３０２ａ又は柔軟剤タンク逆止弁についても同様である。

　（実施の形態１の変形例）
　以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態１を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されない。

　そこで、以下、実施の形態１の変形例を例示する。

　実施の形態１では、本開示における洗濯機の一例として、縦型洗濯機である洗濯機１００を説明した。本開示における洗濯機は、縦型洗濯機に限定されず、ドラム式洗濯機であってもよいし、二槽式洗濯機であってもよい。

　実施の形態１では、本開示における接続部の液漏れによって、本開示における液剤タンクが汚れることを抑制する本開示における落下口の一例として、下方に開口する落下口３６４を説明した。本開示における落下口は、液漏れした液剤を外部に排出する手段を備えればよいので、下方に開口する落下口３６４に限定されない。例えば、本開示における落下口は、本開示における接続部の下方に設けられた溝であってもよい。溝は、下流側で本開示における液体供給経路と連通するとともに、溝の内部に給水される構成であってもよい。これにより、液漏れにより下方に落下した液体は、溝の内部を流れる流水により本開示における液体供給経路に排出され、本開示における洗濯槽に投入される。

　（実施の形態２）
　本開示は、洗濯機に関する。

　本開示は、液剤自動投入装置に対して液剤タンクを信頼性高く装着できる洗濯機を提供する。

　本開示における洗濯機は、洗濯物を収容する洗濯槽と、液体を貯蔵する液剤タンクと、箱状に形成され、液剤タンクを収納する液剤タンク収容部と、液剤タンクに貯蔵された液体を洗濯槽に投入する液剤自動投入装置と、を備える。液剤タンクは、液剤タンク収容部に収納される第２の位置において、液剤自動投入装置と接続し、ロック部により液剤タンク収容部に固定され、ロック部による固定が解除された状態で、第２の位置よりも手前の第１の位置において、液剤タンク収容部に係止される。

　本開示における洗濯機は、液剤自動投入装置と液剤タンクとを信頼性高く接続できる。

　以下、図面を参照しながら、実施の形態２を詳細に説明する。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。

　以下、図２３～図４４を用いて、実施の形態２における洗濯機１１００を説明する。

　［２－１．構成］
　［２－１－１．洗濯機の構成］
　図２３は、実施の形態２における洗濯機１１００の構成を示す、蓋体１７００が閉じた状態の外観斜視図であり、図２４は、洗濯機１１００の構成を示す、蓋体１７００が開いた状態の外観斜視図である。なお、実施の形態２では、図２３及び図２４に示すように洗濯機１１００が設置された状態（本開示における設置状態に相当）での鉛直方向を上下方向として記載する場合がある。また、実施の形態２では、図２３及び図２４における洗濯機１１００の操作部１８００が存在する側を後ろとして、対向する側を前として記載する場合がある。即ち、使用者は、一般的には、洗濯機１１００の前方側に立って衣類等の洗濯物を洗濯機１１００に投入し、洗濯機１１００を動作させるための様々な操作を行うことになる。なお、本開示における洗濯物は、衣類に限られず、例えば寝具、カーテン、敷物、靴等の布又は皮製品その他の、既知の様々な洗濯機において洗濯可能な物をいう。

　図２３及び図２４に示すように、洗濯機１１００は、筐体１６００と、蓋体１７００と、操作部１８００と、を備え、設置状態において、筐体１６００の上方から内部に洗濯物を投入可能な、いわゆる縦型洗濯機である。筐体１６００は、下筐体１６１０と、上筐体１６２０と、を含む。下筐体１６１０内には、洗濯槽１５００が収容される。洗濯槽１５００は、上方に開口する円筒体（即ち、有底円筒状）に形成されており、洗濯物を収容し、洗浄する洗浄動作を行う。洗浄動作は、既知の様々な洗濯機の洗濯槽が行う動作であってもよい。実施の形態２の原理は、洗濯槽１５００によって実行される特定の洗浄動作に限定されない。

　上筐体１６２０は、下筐体１６１０の上方に配置されており、上筐体１６２０には、洗濯槽１５００と連通する洗濯物の投入口１６２１が形成されている。蓋体１７００は、上筐体１６２０の後部に取り付けられており、投入口１６２１を開閉自在に覆う。使用者が蓋体１７００を上方に回動させると、洗濯槽１５００は、投入口１６２１を通じて露出する。使用者は、投入口１６２１から洗濯物を洗濯槽１５００へ投入できる。

　上筐体１６２０の後部であって、投入口１６２１の後方となる位置に、操作部１８００が配設されている。使用者は、操作部１８００を操作し、洗濯槽１５００の様々な動作を設定することができる。なお、洗濯機１１００は、筐体１６００内に図示しない制御装置を備え、使用者による操作部１８００への操作に応じて、例えば給水弁１３１０や三方弁１３８０の制御の他、洗濯機１１００全体の動作を制御する。制御装置は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御装置として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているとしたが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。

　操作部１８００の後部には、給水口１２００が設けられ、給水口１２００には、水道栓からの水道水を導入するように給水ホース１２１０が接続されている。

　図２４に示すように、洗剤タンク１４５０、柔軟剤タンク１４６０及び洗剤ケース１４００は、給水ユニット１３００に収納された状態で前面が面一となるように配置されている。

　図２５は、給水ユニット１３００及びその周辺の構成を示す、洗剤ケース１４００、洗剤タンク１４５０及び柔軟剤タンク１４６０が引き出された状態の外観斜視図である。図２５に示すように、洗剤タンク１４５０及び柔軟剤タンク１４６０は、複数回の運転を実施可能な量の液体を貯蔵可能に構成されている。具体的には、洗剤タンク１４５０は液体洗剤を、柔軟剤タンク１４６０は柔軟剤を、それぞれ貯蔵する。洗剤タンク１４５０には、貯蔵する液体洗剤を注入するための洗剤タンク投入部１４５１が、柔軟剤タンク１４６０には、貯蔵する柔軟剤を注入するための柔軟剤タンク投入部１４６１が、それぞれ形成されている。洗剤タンク投入部１４５１及び柔軟剤タンク投入部１４６１は、液体を注入可能とするように上面が開口している。

　また、洗剤タンク１４５０には洗剤タンク残量目盛１４５０ａが、柔軟剤タンク１４６０には柔軟剤タンク残量目盛１４６０ａが、それぞれ設けられている。洗剤タンク残量目盛１４５０ａ及び柔軟剤タンク残量目盛１４６０ａは、それぞれ透明材料で構成されており、使用者が目視で液体の残量を確認することができる。

　一方、洗剤ケース１４００は、一回の運転に必要な量の剤を使用者が投入するために用いられるものである。洗剤ケース１４００には、粉洗剤を投入するための粉洗剤手動投入部１４１０、液体洗剤を投入するための液体洗剤手動投入部１４２０及び柔軟剤を投入するための柔軟剤手動投入部１４３０が設けられている。

　蓋体１７００は、一部分が透明に構成されている。これにより、使用者は、蓋体１７００が閉じた状態であっても、洗剤タンク残量目盛１４５０ａ及び柔軟剤タンク残量目盛１４６０ａを視認し、洗剤タンク１４５０及び柔軟剤タンク１４６０が貯蔵する液体の残量を確認できる。

　［２－１－２．給水ユニット］
　図２６は、給水ユニット１３００及びその周辺の構成を示す背面図であり、図２７は、給水ユニット１３００及びその周辺の構成を示す分解斜視図である。図２７に示すように、給水ユニット１３００は、給水ユニット筐体部１３２０と、流路蓋部１３４０と、流路下部１３７０と、により構成されている。給水ユニット筐体部１３２０は、主に、箱状に形成されている。流路蓋部１３４０は、給水ユニット筐体部１３２０の上面を覆う。流路下部１３７０は、給水ユニット筐体部１３２０の下底部に取り付けられている。

　図２５及び図２６に示すように、給水ユニット筐体部１３２０の背面から見て左部には、給水口１２００から導入された水を開閉自在に通過させる給水弁１３１０が取り付けられている。給水弁１３１０が開いた状態で、給水弁１３１０から導入された水は、給水ユニット筐体部１３２０に導入される。

　給水ユニット筐体部１３２０の背面中央部には、洗濯機１１００の外部からホース（図示せず）を介して水を吸引するバスポンプ１３１４が配設されている。バスポンプ１３１４は、流路蓋部１３４０にビス止めで固定されており、バスポンプ用注水口１３３３を介して、後述する第一導水経路１３２１と直接接続されている。バスポンプ１３１４は、第一導水経路１３２１から給水されることにより、吸引、吐出動作を開始できる。

　図２７及び図２８に示すように、給水ユニット筐体部１３２０は、前方に開口する箱状に形成されている。給水ユニット筐体部１３２０は、内部空間として、洗剤タンク収容部１３６０と、柔軟剤タンク収容部１３６５と、洗剤ケース収容部１３５０と、を備えている。洗剤タンク収容部１３６０は、洗剤タンク１４５０を、柔軟剤タンク収容部１３６５は、柔軟剤タンク１４６０を、洗剤ケース収容部１３５０は、洗剤ケース１４００を、それぞれ独立に引き出し可能に収納している。洗剤タンク収容部１３６０は、後述する洗剤タンク収容部爪部１３６１及び後述するストッパー１３６８を含む。また、洗剤タンク１４５０は、後述するロックレバー１４５４を含む。

　なお、図２７及び図２８に示す給水ユニット筐体部１３２０の形状は一例であり、内部に洗剤タンク１４５０、柔軟剤タンク１４６０及び洗剤ケース１４００を収容するよう箱状に形成されていれば、いずれの形状でもよい。また、図２７及び図２８に示す洗剤タンク収容部１３６０及び柔軟剤タンク収容部１３６５の形状も一例である。洗剤タンク収容部１３６０及び柔軟剤タンク収容部１３６５は、投入口１６２１に向かって開口する箱状に形成されている。洗剤タンク収容部１３６０は洗剤タンク１４５０を、柔軟剤タンク収容部１３６５は柔軟剤タンク１４６０を、それぞれ収納できれば、いずれの形状でもよい。即ち、給水ユニット筐体部１３２０、洗剤タンク収容部１３６０及び柔軟剤タンク収容部１３６５の形状は、略直方体や略立方体に限られず、断面が、略多角形あるいは円又は楕円となるような丸みを帯びた形状であってもよい。

　洗剤ケース流路部１３３０は、洗剤ケース収容部１３５０の上面として配設されており、洗剤ケース流路部１３３０には、後述する第一導水経路１３２１及び第二導水経路１３２２が形成されている。

　図２５及び図２６に示すように、給水ユニット筐体部１３２０の背面から見て右部には、液剤自動投入装置１３０１が取り付けられている。液剤自動投入装置１３０１については後述する。

　［２－１－３．導水経路］
　図２６及び図２７に示すように、給水弁１３１０は、第一導水筒１３１１、第二導水筒１３１２及び第三導水筒１３１３の三つの開閉弁を含み、それぞれの開閉弁を独立に開閉できるように構成されている。

　図２８は、流路蓋部１３４０を除いた、給水ユニット１３００及びその周辺の構成を示す上面図である。図２９は、洗剤ケース１４００、洗剤タンク１４５０及び柔軟剤タンク１４６０が取り外された状態で、流路蓋部１３４０を除いた給水ユニット１３００及びその周辺の断面を図示するための上面図である。図３０は、図２９に示される給水ユニット１３００及びその周辺のＦ－Ｆ断面図である。図３１は、洗剤ケース１４００、洗剤タンク１４５０及び柔軟剤タンク１４６０が引き出された状態で、流路蓋部１３４０を除いた給水ユニット１３００及びその周辺の構成を示す上面図である。図３２は、図２９に示される給水ユニット１３００及びその周辺のＢ－Ｂ断面図である。

　図２８～図３２に示すように、給水ユニット筐体部１３２０には、給水弁１３１０から導入された水が流れる導水経路が形成されており、給水弁１３１０と導水経路とは直接接続されている。導水経路は、第一導水筒１３１１、第二導水筒１３１２及び第三導水筒１３１３とそれぞれ独立に連通するように、分岐して形成されている。第一導水筒１３１１と連通する流路を第一導水経路１３２１、第二導水筒１３１２と連通する流路を第二導水経路１３２２、第三導水筒１３１３と連通する流路を第三導水経路１３２３と定義する。

　［２－１－４．洗剤ケース、第一導水経路、第二導水経路］
　図２５及び図２８～図３１に示すように、第一導水経路１３２１及び第二導水経路１３２２は、第一導水筒１３１１及び第二導水筒１３１２から供給された水を洗剤ケース流路部１３３０に案内し、下方に位置する洗剤ケース１４００に注水するように構成されている。

　上述のように洗剤ケース１４００の内部には、粉洗剤手動投入部１４１０、液体洗剤手動投入部１４２０及び柔軟剤手動投入部１４３０が設けられており、使用者がそれぞれの剤を投入可能に構成されている。

　第一導水経路１３２１には、粉洗剤手動投入部１４１０の上方において上下を連通させるために形成された粉洗剤用注水口１３３１と、液体洗剤手動投入部１４２０の上方において上下を連通させるために形成された液体洗剤用注水口１３３２と、が設けられている。第二導水経路１３２２は、柔軟剤手動投入部１４３０の上方において上下を連通させるために形成された柔軟剤用注水口１３３４が設けられている。

　粉洗剤手動投入部１４１０、液体洗剤手動投入部１４２０及び柔軟剤手動投入部１４３０には、内部に溜まった液体を下部に排出する排出口（図示せず）がそれぞれ設けられている。排出口から排出された液体は、流路下部１３７０へと落下する。流路下部１３７０は、排出部として構成されており、洗濯槽１５００に液体を排出する。

　［２－１－５．自動投入装置、第三導水経路］
　図３３は、図２９に示される給水ユニット１３００及びその周辺のＥ－Ｅ断面図であり、図３４は、図２９に示される給水ユニット１３００及びその周辺のＣ－Ｃ断面図である。また、図３５は、図２９に示される給水ユニット１３００及びその周辺のＡ－Ａ断面図であり、図３６は、図２９に示される給水ユニット１３００及びその周辺のＤ－Ｄ断面図である。また、図３７は、給水ユニット１３００の構成を示す、洗剤ケース１４００、洗剤タンク１４５０、柔軟剤タンク１４６０が取り外された状態の外観前面図である。

　図２８及び図３２～図３７に示すように、第三導水経路１３２３は、給水ユニット筐体部１３２０の背面に沿って略水平方向に亘って形成されており、洗浄経路導水口１３２４において背面側に開口する。洗浄経路導水口１３２４は、後述する自動投入装置内経路１３２５と接続され、第三導水経路１３２３と液剤自動投入装置１３０１とを連通させる。液剤自動投入装置１３０１は、洗剤タンク収容部１３６０及び柔軟剤タンク収容部１３６５の背面側に配置されている。そして、液剤自動投入装置１３０１は、後述するように、洗剤タンク収容部１３６０及び柔軟剤タンク収容部１３６５に収容された洗剤タンク１４５０及び柔軟剤タンク１４６０とそれぞれ接続されている。即ち、洗剤タンク収容部１３６０は洗剤タンク１４５０を収容し、洗剤タンク１４５０と液剤自動投入装置１３０１とを接続させ、柔軟剤タンク収容部１３６５は柔軟剤タンク１４６０を収容し、柔軟剤タンク１４６０と液剤自動投入装置１３０１とを接続させる。

　図３１に示すように、洗剤タンク１４５０の背面側には、洗剤タンク差込口１３０２が設けられており、洗剤タンク差込口１３０２の内部には、押し込まれることにより開放される洗剤タンク逆止弁１３０２ａ（図４２参照）が設けられている。同様に、柔軟剤タンク１４６０の背面側には、柔軟剤タンク差込口１３０３と、押し込まれることにより開放される柔軟剤タンク逆止弁（図示せず）と、が設けられている。洗剤タンク１４５０は、洗剤タンク収容部１３６０に取り付けられた状態で、後述する洗剤自動投入差込口１４５２が洗剤タンク差込口１３０２に挿入され、洗剤タンク逆止弁１３０２ａが開放されて液体洗剤が供給可能となるように構成されている。同様に、柔軟剤タンク１４６０は、柔軟剤タンク収容部１３６５に取り付けられた状態で、後述する柔軟剤自動投入差込口１４６２が柔軟剤タンク差込口３０３に挿入され、柔軟剤タンク逆止弁が開放されて柔軟剤が供給可能となるように構成されている。

　洗剤タンク収容部１３６０及び柔軟剤タンク収容部１３６５の内背面には、洗剤自動投入用接続部１３６０ａと、柔軟剤自動投入用接続部１３６５ａと、がそれぞれ設けられている。洗剤自動投入用接続部１３６０ａ及び柔軟剤自動投入用接続部１３６５ａは、液剤自動投入装置１３０１の、洗剤自動投入差込口１４５２及び柔軟剤自動投入差込口１４６２を囲うように構成されている。

　液剤自動投入装置１３０１は、洗剤自動投入差込口１４５２及び柔軟剤自動投入差込口１４６２と、三方弁１３８０と、ポンプユニット１３９０と、自動投入装置内経路１３２５と、を含む。三方弁１３８０は、液体洗剤、柔軟剤及び水の経路を切り替える。ポンプユニット１３９０は、液体を吸引、吐出する。自動投入装置内経路１３２５は、三方弁１３８０とポンプユニット１３９０とを繋ぐ。なお、実施の形態２では、洗剤タンク収容部１３６０及び柔軟剤タンク収容部１３６５は、液剤自動投入装置１３０１の構成に含まれないものとしたが、液剤自動投入装置１３０１の構成に含ませてもよい。即ち、液剤自動投入装置１３０１は、投入口１６２１に向かって開口する箱状に形成され、洗剤自動投入差込口１４５２及び柔軟剤自動投入差込口１４６２と、洗剤タンク収容部１３６０及び柔軟剤タンク収容部１３６５を有してもよい。洗剤タンク収容部１３６０及び柔軟剤タンク収容部１３６５を有する液剤自動投入装置１３０１の形状は、洗剤タンク１４５０及び柔軟剤タンク１４６０を収容するよう箱状に形成されていれば、いずれの形状でもよい。即ち、液剤自動投入装置１３０１の形状は、略直方体や略立方体に限られず、断面が、略多角形あるいは円又は楕円となるような丸みを帯びた形状であってもよい。なお、液剤自動投入装置１３０１は、洗剤タンク収容部１３６０及び柔軟剤タンク収容部１３６５の少なくとも一方を有する構成としてもよい。

　図３１に示すように、洗剤自動投入差込口１４５２及び柔軟剤自動投入差込口１４６２は、前方に突出して形成されている。洗剤タンク１４５０が洗剤タンク収容部１３６０に収納された状態で、洗剤自動投入差込口１４５２は洗剤タンク１４５０と接続される。また、柔軟剤タンク１４６０が柔軟剤タンク収容部１３６５に収納された状態で、柔軟剤自動投入差込口１４６２は柔軟剤タンク１４６０と接続される。

　三方弁１３８０は、それぞれ独立に開閉制御可能に構成された洗剤三方弁１３８１と柔軟剤三方弁１３８２とを含む。洗剤三方弁１３８１は、洗浄経路導水口１３２４、洗剤自動投入差込口１４５２、柔軟剤三方弁１３８２と連通するように配設されている。また、柔軟剤三方弁１３８２は、洗剤三方弁１３８１、柔軟剤自動投入差込口１４６２、自動投入装置内経路１３２５と連通するように配設されている。図３５に示すように、三方弁１３８０の下流側は、自動投入装置内経路１３２５を介してポンプユニット１３９０と接続されている。このように、三方弁１３８０は、自動投入装置内経路１３２５、洗剤自動投入差込口１４５２、柔軟剤自動投入差込口１４６２、ポンプユニット１３９０、と接続されている。洗濯機１１００は、洗剤三方弁１３８１及び柔軟剤三方弁１３８２を開閉させることにより、洗剤、柔軟剤及び水の流れを制御することができる。

　ポンプユニット１３９０は、ポンプ内流路１３９１と、シリンダ１３９７と、ピストン１３９５と、を含む。ポンプ内流路１３９１は、ポンプユニット入口１３９２ａとポンプユニット出口１３９２ｂとの間に設けられている。シリンダ１３９７は、ポンプ内流路１３９１の途中に設けられている。ピストン１３９５は、モータ（図示せず）の回転駆動力によって上下運動する。

　ポンプユニット入口１３９２ａには、入口逆止弁１３９３が、ポンプユニット出口１３９２ｂには、出口逆止弁１３９４が、それぞれ設けられている。

　入口逆止弁１３９３は、ピストン１３９５の負圧動作で開くように構成されており、出口逆止弁１３９４は、ピストン１３９５の正圧動作で開くように構成されている。

　自動投入装置内経路１３２５は、ポンプユニット１３９０の下流において、洗浄経路流出口１３２６を介して、流路下部１３７０と接続されている。

　［２－１－６．洗剤タンク、タンク収容部］
　以下、液剤タンクの一例として、洗剤タンク１４５０を例に説明する。柔軟剤タンク１４６０は、洗剤タンク１４５０と同様の構成を備える。

　図３８は、洗剤タンク１４５０の構成を示す外観斜視図である。図３８に示すように、洗剤タンク１４５０は、箱状に形成された洗剤タンク筐体１４５６と、洗剤タンク筐体１４５６の上部に設けられた洗剤タンク投入部１４５１と、を含む。

　洗剤タンク投入部１４５１は、略中央が開口しており、前部、左右側部、後部に投入傾斜部１４６４が設けられている。投入傾斜部１４６４は、洗剤タンク投入部１４５１の開口に向かって下方傾斜して形成されており、液剤を洗剤タンク投入部１４５１まで案内して洗剤タンク筐体１４５６の内部に流下させる。

　図３９Ａは、洗剤タンク１４５０が収納された状態で流路蓋部１３４０を除いた給水ユニット１３００及びその周辺の断面を図示するための上面図である。図３９Ｂは、洗剤タンク１４５０が引き出された状態で流路蓋部１３４０を除いた給水ユニット１３００及びその周辺の断面を図示するための上面図である。図４０は、図３９Ａに示される給水ユニット１３００及びその周辺のＲ－Ｒ断面図であり、図４１は、図３９Ｂに示される給水ユニット１３００及びその周辺のＵ－Ｕ断面図である。図４２は、図３９Ａに示される給水ユニット１３００及びその周辺のＳ－Ｓ断面図であり、図４３は、図３９Ｂに示される給水ユニット１３００及びその周辺のＴ－Ｔ断面図である。

　図４０に示すように、洗剤タンク筐体１４５６の底部には、ロックレバー１４５４が設けられている。ロックレバー１４５４は、洗剤タンク１４５０が洗剤タンク収容部１３６０に収納された状態で、洗剤タンク収容部１３６０の内底面に設けられた洗剤タンク収容部爪部１３６１と係合する。ロックレバー１４５４の手前側の端部には、ロックレバー把持部１４５４ａが設けられている。ロックレバー把持部１４５４ａは、洗剤タンク筐体１４５６の前面下部を延伸して形成された洗剤タンク筐体把持部１４５６ａの近傍に配置されている。即ち、ロックレバー１４５４の端部であるロックレバー把持部１４５４ａは、洗剤タンク１４５０を把持可能とする洗剤タンク筐体把持部１４５６ａの近傍に配置される。

　図４０～図４３に示すように、洗剤タンク筐体１４５６の背面側内部には、液体を濾過するフィルタ１４７０が設けられている。フィルタ１４７０は、洗剤タンク筐体１４５６の内部側壁と当接するように略矩形状に形成されており、背面から前方にかけて下方傾斜するように設けられている。

　洗剤タンク筐体１４５６の背面下部の略中央位置には、スプリング機構１４５５が設けられている。スプリング機構１４５５は、フィルタ１４７０の下方位置に配設されたバネ１４５５ａを含む。バネ１４５５ａは、洗剤タンク筐体１４５６を前方に向かって付勢する。スプリング機構１４５５の後方には、洗剤タンク収容部当て面１３６２が設けられている。洗剤タンク収容部当て面１３６２は、スプリング機構１４５５と当接し、バネ１４５５ａを縮めた状態で静止させる。なお、洗剤タンク差込口１３０２は、スプリング機構１４５５の側方に配置されている。図４０及び図４１に示すように、ロックレバー１４５４及び洗剤タンク収容部爪部１３６１は、スプリング機構１４５５が付勢する力の作用線上の近傍に配置されている。スプリング機構１４５５が付勢する力の作用線は、図４０において、スプリング機構１４５５と洗剤タンク収容部当て面１３６２とが当接する点を作用点として、洗剤タンク１４５０の引出方向である前方に向かう（図４０では、右から左に向かう）線である。

　洗剤タンク収容部１３６０の上面は、流路蓋部１３４０で構成されている。流路蓋部１３４０は、洗剤タンク投入部１４５１の上方を覆っており、洗剤タンク投入部１４５１から異物が混入することを抑制する蓋としての役割を有している。

　図４０及び図４１に示すように、洗剤タンク収容部１３６０の内上面前部には、ストッパー１３６８が設けられている。ストッパー１３６８は、洗剤タンク１４５０の上面に設けられたタンク凸部１４５７と係合可能に構成されている。

　図４２及び図４２に示すように、洗剤タンク収容部１３６０の内底面には、流路下部１３７０と連通する落下口１３６４が形成されている。落下口１３６４は、洗剤タンク１４５０が洗剤タンク収容部１３６０に収納された状態で洗剤タンク差込口１３０２の下方となる位置に、配置されている。また、洗剤タンク収容部１３６０の内底面には、貯留部１３６３が設けられている。貯留部１３６３は、液体を貯留可能な窪みであるとともに、洗剤タンク１４５０の底面と洗剤タンク収容部１３６０の内底面とを離間させる間隙として構成されている。

　［２－１－７．流路下部］
　図４４は、流路下部１３７０の構成を示す上面図である。図４３及び図４４に示すように、流路下部１３７０は、第一流路下部経路１３７２と、洗浄経路１３１９と、第二流路下部経路１３７３と、流路下部排出口１３７１と、を含む。第一流路下部経路１３７２は、洗浄経路流出口１３２６と連通する。洗浄経路１３１９は、落下口１３６４の下方に設けられている。第二流路下部経路１３７３は、洗剤ケース１４００から排出された液体を通過させる。

　洗浄経路１３１９には、第一流路下部経路１３７２から液体を導入する洗浄経路入口１３１８と、第一流路下部経路１３７２に液体を流出させる洗浄経路出口１３７４と、が設けられている。洗浄経路入口１３１８は、落下口１３６４から落下する液体の落下地点よりも上流位置に設けられ、洗浄経路出口１３７４は、落下口１３６４から落下する液体の落下地点よりも下流位置に設けられている。洗浄経路入口１３１８は、第一流路下部経路１３７２の流路断面積よりも小さく構成されているため、洗浄経路１３１９を通過する水の水量は比較的少量となっている。これにより、洗濯機１１００は、洗浄経路１３１９を通過する水が、落下口１３６４から上方に溢れ出し、洗剤タンク収容部１３６０内に侵入することを抑制できる。

　第一流路下部経路１３７２は、合流部１３７５において第二流路下部経路１３７３と連通する。流路下部排出口１３７１は、合流部１３７５の下流に設けられ、液体を洗濯槽１５００に落下させるために下方に開口して形成されている。

　［２－２．動作］
　以上のように構成された洗濯機１１００について、その動作を以下説明する。

　［２－２－１．洗剤タンクの液剤補充作業］
　使用者は、洗剤タンク残量目盛１４５０ａを見て洗剤の残量を確認し、洗剤の残量が少ない場合に液剤補充作業を実施する。以下、ストッパー１３６８とタンク凸部１４５７とが係合する時の洗剤タンク１４５０の位置を、位置Ｐ１（図３９Ｂ及び図４１の状態）（本開示における第１の位置の一例である）と定義する。即ち、位置Ｐ１は、後述する収納位置より手前の位置である。

　洗剤タンク１４５０は、洗剤タンク収容部１３６０に収納された収納位置（本開示における第２の位置の一例である）において、洗剤タンク差込口１３０２に洗剤自動投入差込口１４５２が挿入される。また、この収納位置において、洗剤タンク１４５０は、ロックレバー１４５４と洗剤タンク収容部爪部１３６１とが係合することにより洗剤タンク収容部１３６０に固定されている。なお、ロックレバー１４５４及び洗剤タンク収容部爪部１３６１は、本開示におけるロック部の一例である。洗剤タンク収容部爪部１３６１は、本開示における係合部の一例であり、洗剤タンク収容部１３６０に設けられている。また、ロックレバー１４５４は、本開示におけるレバーの一例であり、洗剤タンク１４５０に設けられ、洗剤タンク収容部爪部１３６１と係合可能に構成されている。即ち、洗剤タンク１４５０は、洗剤タンク収容部１３６０に収納された収納位置において、液剤自動投入装置１３０１と接続し、ロックレバー１４５４及び洗剤タンク収容部爪部１３６１により、洗剤タンク収容部１３６０に固定される。スプリング機構１４５５は、洗剤タンク１４５０を前面側に付勢する弾性力を有しているが、ロックレバー１４５４と洗剤タンク収容部爪部１３６１とが係合した状態においては静止している。

　使用者がロックレバー把持部１４５４ａ及び洗剤タンク筐体把持部１４５６ａを掴んでロックレバー１４５４を上方へ持ち上げると、ロックレバー１４５４と洗剤タンク収容部爪部１３６１との係合が解除される。ロックレバー１４５４と洗剤タンク収容部爪部１３６１との係合が解除されると、洗剤タンク１４５０は、スプリング機構１４５５の弾性力により前方に向かって押し出される。洗剤タンク１４５０は、スプリング機構１４５５の弾性力によって位置Ｐ１まで移動してもよいし、位置Ｐ１よりも後方で静止してもよい。即ち、本開示における付勢部の一例であるスプリング機構１４５５は、位置Ｐ１に向かって洗剤タンク１４５０を付勢する。使用者は、静止した洗剤タンク１４５０を位置Ｐ１まで引き出してもよい。

　位置Ｐ１に到達した洗剤タンク１４５０は、ストッパー１３６８とタンク凸部１４５７が当接することで、洗剤タンク収容部１３６０に係止される。これにより、ストッパー１３６８は、洗剤タンク１４５０が洗濯槽１５００へ落下するのを抑制する。

　洗剤タンク１４５０が位置Ｐ１に位置する時、洗剤タンク１４５０は、収納された状態の柔軟剤タンク１４６０及び洗剤ケース１４００の前面が位置する平面から突出する。また、この時、洗剤タンク投入部１４５１及び洗剤タンク筐体１４５６のタンク側面１４５９は、外部に露出する。洗剤タンク投入部１４５１には、洗剤タンク投入部１４５１を覆う専用の蓋が設けられていないため、使用者は、洗剤タンク１４５０を引き出して直ぐに洗剤を投入することができる。洗剤タンク筐体１４５６は、透明材料で構成されているため、使用者は、露出した洗剤タンク筐体１４５６のタンク側面１４５９から内部の洗剤の液面を視認できる。なお、図３８では、洗剤タンク筐体１４５６の右側のタンク側面１４５９のみを図示しているが、使用者は、露出した左側のタンク側面１４５９からも内部の洗剤の液面を視認できる。また、実施の形態２では、洗剤タンク筐体１４５６全体が、透明材料で構成されているとしたが、洗剤タンク筐体１４５６の一部、例えば、少なくとも洗剤タンク残量目盛１４５０ａとタンク側面１４５９とが透明材料で構成されていてもよい。

　使用者は、市販の容器に入った洗剤を、投入傾斜部１４６４に沿わせて洗剤タンク投入部１４５１に投入する。使用者の身長が低い場合、洗剤タンク投入部１４５１の前後左右に洗剤を溢す虞がある。実施の形態２における洗剤タンク投入部１４５１は、前部、左右側部及び後部の四方全てを、投入傾斜部１４６４により覆われているため、使用者が洗剤を溢すことを抑制できる。また、実施の形態２における投入傾斜部１４６４は、前部、左右側部及び後部が略中央の開口に向かってそれぞれ下方傾斜している。これにより、投入傾斜部１４６４は、前部、左右側部及び後部のいずれにおいても、注入された洗剤を洗剤タンク投入部１４５１の開口に案内する。

　使用者は、液剤補充作業が完了すると、洗剤タンク１４５０を背面側に押し込んで洗剤タンク収容部１３６０に収納する。洗剤タンク１４５０は、洗剤タンク差込口１３０２に洗剤自動投入差込口１４５２が完全に挿入された状態で、ロックレバー１４５４と洗剤タンク収容部爪部１３６１との係合により洗剤タンク収容部１３６０に固定される。使用者が、洗剤タンク差込口１３０２に洗剤自動投入差込口１４５２を完全に挿入する前に、洗剤タンク１４５０を背面側に押し込むことを止めた場合、以下のようになる。即ち、洗剤タンク１４５０は、スプリング機構１４５５の弾性力により前方に押し出され、収納状態の柔軟剤タンク１４６０及び洗剤ケース１４００の前面が位置する平面から突出する。これにより、使用者は、洗剤タンク差込口１３０２と洗剤自動投入差込口１４５２との接続が完了していないことを認識し、洗剤タンク１４５０が正しく取り付けられない状態で液剤自動投入装置１３０１を使用することを防止できる。

　［２－２－２．自動投入機能使用時の洗濯運転における水の流れ］
　図２８、図３０及び図３２～図３７において、第一導水筒１３１１から供給される水の流れをＸ１、第二導水筒１３１２から供給される水の流れをＹ１、第三導水筒１３１３から供給される水の流れをＺ１と定義する。

　洗い運転開始前において、液剤自動投入装置１３０１が駆動され、液体洗剤の自動投入が実行される。具体的には、初めに、第三導水筒１３１３が閉じた状態で、三方弁１３８０の一部である洗剤三方弁１３８１が開放され、洗剤タンク１４５０とポンプユニット１３９０との経路が連通する。ポンプユニット１３９０は、モータを回転させることで、ピストン１３９５を上下動作させ、適量の液体洗剤をポンプユニット入口１３９２ａから吸引し、ポンプユニット出口１３９２ｂから吐出する。

　次に、三方弁１３８０及びポンプユニット１３９０内の洗剤を洗い流す経路洗浄が実行される。洗剤三方弁１３８１が閉じ、洗剤タンク１４５０とポンプユニット１３９０の経路が遮断されるとともに、第三導水筒１３１３から液剤自動投入装置１３０１までの経路が連通する。続いて、給水弁１３１０の第三導水筒１３１３が開放される。水の流れＺ１のように、第三導水筒１３１３から導入された水は、第三導水経路１３２３を通過するとともに洗浄経路導水口１３２４を介して自動投入装置内経路１３２５に到達し、ポンプ内流路１３９１に水を充填する（図３３及び図３５参照）。ポンプユニット１３９０は、モータを回転させることで、ピストン１３９５を上下動作させ、充填した水をポンプユニット出口１３９２ｂから射出することで、ポンプ内流路１３９１に存在する液体洗剤や異物を洗い流す。自動投入装置内経路１３２５から流出した水は、洗浄経路流出口１３２６を介して流路下部１３７０に流下し、流路下部１３７０から洗濯槽１５００に投入される（図３６参照）。

　このように洗濯機１１００は、液体洗剤の自動投入において、液体洗剤の投入後に経路洗浄を行う。この経路洗浄によって、残留した洗剤と、最終すすぎ工程において投入される柔軟剤とが混合することを抑制し、洗剤と柔軟剤が混合した際に生じる異物の析出を抑制する。

　図４４に示すように、洗浄経路流出口１３２６を通過した水は、第一流路下部経路１３７２に流入する。第一流路下部経路１３７２に流入した水の一部は、洗浄経路入口１３１８から洗浄経路１３１９に流入し、洗浄経路１３１９に付着した液体洗剤又は柔軟剤を洗い流す。洗浄経路１３１９を通過した水は、洗浄経路出口１３７４を通過して第一流路下部経路１３７２と合流する。第一流路下部経路１３７２を通過した水は、合流部１３７５で第二流路下部経路１３７３と合流し、流路下部排出口１３７１から洗濯槽１５００に投入される。

　液体洗剤の自動投入が終了した後、又は液体洗剤の自動投入と同時に、第一導水筒１３１１が開放され、第一導水経路１３２１に水が給水される（図３０参照）。水の流れＸ１のように、第一導水経路１３２１に導入された水は、粉洗剤用注水口１３３１、液体洗剤用注水口１３３２、及びバスポンプ用注水口１３３３を通過する。そして、粉洗剤用注水口１３３１、液体洗剤用注水口１３３２及びバスポンプ用注水口１３３３を通過した水は、粉洗剤手動投入部１４１０、液体洗剤手動投入部１４２０、及びバスポンプ１３１４に注水される（図２８、図３１及び図３７参照）。粉洗剤手動投入部１４１０及び液体洗剤手動投入部１４２０に注水された水は、排出口を通って流路下部１３７０へ流下し、流路下部１３７０内に溜まった液体洗剤を溶解させるとともに洗濯槽１５００に投入される。

　最終すすぎ工程では、三方弁１３８０の一部である柔軟剤三方弁１３８２が開放され、柔軟剤タンク１４６０とポンプユニット１３９０との経路が連通する。ポンプユニット１３９０は、モータを回転させることで、ピストン１３９５を上下動作させ、適量の柔軟剤をポンプユニット入口１３９２ａから吸引し、ポンプユニット出口１３９２ｂから吐出する。

　次に、柔軟剤三方弁１３８２が閉じ、柔軟剤タンク１４６０とポンプユニット１３９０との経路が遮断されるとともに、第三導水筒１３１３から液剤自動投入装置１３０１までの経路が連通する。その後、第三導水筒１３１３が開放され、三方弁１３８０及びポンプユニット１３９０内の洗剤を洗い流す経路洗浄を実施する。

　このように、洗濯機１１００は柔軟剤投入後にも経路洗浄を行う。この経路洗浄によって、残留した柔軟剤と、次回の洗濯運転において投入される洗剤とが混合することを抑制し、洗剤と柔軟剤が混合した際に生じる異物析出を抑制する。

　適量の柔軟剤がポンプユニット出口１３９２ｂより吐出され、給水ユニット筐体部１３２０内、流路下部１３７０へ流れた後、第二導水筒１３１２が開放され、第二導水経路１３２２に水が給水される（図３０参照）。水の流れＹ１のように、第二導水経路１３２２に導入された水は、柔軟剤用注水口１３３４を通過して柔軟剤手動投入部１４３０に注水される。そして、柔軟剤手動投入部１４３０に注水された水は、柔軟剤手動投入部１４３０の排出口から流路下部１３７０へ流下し、流路下部１３７０内に溜まった柔軟剤を溶解させるとともに洗濯槽１５００に投入される（図２８、図３１及び図３７参照）。

　［２－３．作用等］
　以上のように、実施の形態２における洗濯機１１００は、洗濯槽１５００と、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０と、洗剤タンク収容部１３６０又は柔軟剤タンク収容部１３６５と、液剤自動投入装置１３０１と、を備える。洗濯槽１５００は、洗濯物を収容する。洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０は、本開示における液剤タンクの一例であり、液体を貯蔵する。洗剤タンク収容部１３６０又は柔軟剤タンク収容部１３６５は、本開示における液剤タンク収容部の一例であり、箱状に形成され、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０を収納する。液剤自動投入装置１３０１は、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０に貯蔵された液体を洗濯槽１５００に投入する。そして、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０は、洗剤タンク収容部１３６０又は柔軟剤タンク収容部１３６５に収納される収納位置（本開示における第２の位置の一例である）において、液剤自動投入装置１３０１と接続する。また、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０は、収納位置において、本開示におけるロック部の一例であるロックレバー１４５４及び洗剤タンク収容部爪部１３６１により洗剤タンク収容部１３６０又は柔軟剤タンク収容部１３６５に固定される。また、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０は、ロックレバー１４５４及び洗剤タンク収容部爪部１３６１による固定が解除された状態で、収納位置よりも手前の位置Ｐ１において、洗剤タンク収容部１３６０又は柔軟剤タンク収容部１３６５に係止される。位置Ｐ１は、本開示における第１の位置の一例である。

　これにより、洗剤タンク収容部１３６０又は柔軟剤タンク収容部１３６５に収納される収納位置で収納された洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０は、液剤自動投入装置１３０１と接続した状態で固定される。また、位置Ｐ１まで引き出された洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０は、洗剤タンク収容部１３６０又は柔軟剤タンク収容部１３６５に保持される。

　そのため、使用者は、洗剤タンク収容部１３６０又は柔軟剤タンク収容部１３６５から安全に洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０を引き出すことができる。また、洗濯機１１００は、液剤自動投入装置１３０１と洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０とを確実に接続できる。つまり、洗濯機１１００は、液剤自動投入装置１３０１と、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０とを信頼性高く接続できる。

　実施の形態２の洗濯機１１００のように、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０は、位置Ｐ１に向かって洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０を付勢する、本開示における付勢部の一例であるスプリング機構１４５５が設けられてもよい。

　これにより、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０は、ロックレバー１４５４及び洗剤タンク収容部爪部１３６１による固定が解除された場合、スプリング機構１４５５により位置Ｐ１に向かって付勢される。

　そのため、使用者は、容易に、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０を位置Ｐ１まで引き出すことができる。

　実施の形態２の洗濯機１１００は、本開示におけるロック部の一例として、洗剤タンク収容部爪部１３６１と、ロックレバー１４５４と、を含んでもよい。洗剤タンク収容部爪部１３６１は、本開示における係合部の一例であり、洗剤タンク収容部１３６０又は柔軟剤タンク収容部１３６５に設けられている。ロックレバー１４５４は、本開示におけるレバーの一例であり、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０に設けられ、洗剤タンク収容部爪部１３６１と係合可能に構成されている。

　これにより、位置Ｐ１まで引き出された洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０は、洗剤タンク収容部１３６０又は柔軟剤タンク収容部１３６５に保持される。

　そのため、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０は、ロックレバー１４５４と洗剤タンク収容部爪部１３６１との係合により洗剤タンク収容部１３６０又は柔軟剤タンク収容部１３６５に係止されているので、強固に接続させることができる。

　実施の形態２の洗濯機１１００のように、ロックレバー１４５４及び洗剤タンク収容部爪部１３６１は、スプリング機構１４５５が付勢する弾性力の作用線上の近傍に配置されていてもよい。

　これにより、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０は、ロックレバー１４５４及び洗剤タンク収容部爪部１３６１による固定が解除された際に、引出方向に向かって付勢される。

　そのため、使用者は、ロックレバー１４５４及び洗剤タンク収容部爪部１３６１による固定を解除した際に、ガタツキなく洗剤タンク１４５０若しくは柔軟剤タンク１４６０を引き出すことができる。また、洗剤タンク１４５０若しくは柔軟剤タンク１４６０が、洗剤タンク収容部１３６０又は柔軟剤タンク収容部１３６５に収納された状態で、スプリング機構１４５５の付勢によって傾くことを抑制することができる。

　実施の形態２の洗濯機１１００のように、ロックレバー１４５４及びスプリング機構１４５５は、脱着方向に平行であって、且つ、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０を左右に二分割する中央線である、仮想の線上に配置されてもよい。

　これにより、洗剤タンク１４５０若しくは柔軟剤タンク１４６０は、ロックレバー１４５４及び洗剤タンク収容部爪部１３６１による固定が解除された際に、引出方向に向かって付勢されるため、回転モーメントが発生しない。

　そのため、使用者は、ロックレバー１４５４及び洗剤タンク収容部爪部１３６１による固定を解除した際に、ガタツキなく洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０を引き出すことができる。また、使用者が洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０を取り付ける際に、スプリング機構１４５５の付勢によって洗剤タンク１４５０若しくは柔軟剤タンク１４６０が傾いて正しく収納されないことを抑制できる。

　実施の形態２の洗濯機１１００のように、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０は、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０を把持可能とする、本開示における把持部の一例である洗剤タンク筐体把持部１４５６ａを含んでもよい。そして、本開示におけるレバーの端部の一例であるロックレバー把持部１４５４ａは、洗剤タンク筐体把持部１４５６ａの近傍に配置されてもよい。

　これにより、使用者は、洗剤タンク筐体把持部１４５６ａを掴むとともにロックレバー把持部１４５４ａを掴み、ロックレバー１４５４を操作できる。

　そのため、使用者は、一動作で、ロックレバー１４５４及び洗剤タンク収容部爪部１３６１による固定を解除し、洗剤タンク１４５０若しくは柔軟剤タンク１４６０を引き出すことができる。

　実施の形態２の洗濯機１１００のように、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０は、スプリング機構１４５５と、洗剤タンク差込口１３０２又は柔軟剤タンク差込口１３０３と、洗剤タンク逆止弁１３０２ａ又は柔軟剤タンク逆止弁と、を含んでもよい。スプリング機構１４５５は、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０の底部に設けられている。洗剤タンク差込口１３０２又は柔軟剤タンク差込口１３０３は、本開示におけるタンク接続部の一例であり、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０の底部に設けられ、液剤自動投入装置１３０１と接続する。洗剤タンク逆止弁１３０２ａ又は柔軟剤タンク逆止弁は、本開示における開閉弁の一例である。洗剤タンク逆止弁１３０２ａ又は柔軟剤タンク逆止弁は、洗剤タンク差込口１３０２又は柔軟剤タンク差込口１３０３の内部に設けられ、洗剤タンク差込口１３０２又は柔軟剤タンク差込口１３０３と液剤自動投入装置１３０１とが接続した場合にのみ開放される。そして、洗剤タンク差込口１３０２又は柔軟剤タンク差込口１３０３は、スプリング機構１４５５の側方に配置されていてもよい。

　これにより、洗濯機１１００は、スプリング機構１４５５及び洗剤タンク差込口１３０２又は柔軟剤タンク差込口１３０３を、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０の底部に設けることができる。

　実施の形態２の洗濯機１１００のように、洗剤タンク１４５０及び柔軟剤タンク１４６０を備え、洗剤タンク１４５０及び柔軟剤タンク１４６０の洗剤タンク差込口１３０２及び柔軟剤タンク差込口１３０３は、近傍となるように配置されてもよい。

　これにより、洗濯機１１００は、洗剤タンク１４５０及び柔軟剤タンク１４６０のように、２つの液剤タンクを隣り合うように配置した場合でも、液剤自動投入装置１３０１をコンパクトに構成できる。

　また、実施の形態２における洗濯機１１００は、設置状態において、筐体１６００の上方から内部に洗濯物を投入可能な洗濯機である。実施の形態２における洗濯機１１００は、下筐体１６１０と、洗濯槽１５００と、上筐体１６２０と、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０と、液剤自動投入装置１３０１と、を備える。下筐体１６１０は、筐体１６００を構成する。洗濯槽１５００は、下筐体１６１０の内部に設けられ、上方に開口する有底円筒状に形成されている。上筐体１６２０は、筐体１６００を構成し、下筐体１６１０の上部に配設され、洗濯槽１５００と連通する洗濯物の投入口１６２１が形成されている。洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０は、本開示における液剤タンクの一例であり、内部に液体を貯蔵する。液剤自動投入装置１３０１は、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０に貯蔵された液体を洗濯槽１５００に投入する。液剤自動投入装置１３０１は、投入口１６２１に向かって開口する箱状に形成され、洗剤タンク収容部１３６０又は柔軟剤タンク収容部１３６５と、洗剤自動投入差込口１４５２又は柔軟剤自動投入差込口１４６２と、を有する。洗剤タンク収容部１３６０又は柔軟剤タンク収容部１３６５は、本開示における液剤タンク収容部の一例であり、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０を収納する。洗剤自動投入差込口１４５２又は柔軟剤自動投入差込口１４６２は、本開示における接続部の一例であり、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０と着脱可能に接続する。そして、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０は、洗剤自動投入差込口１４５２又は柔軟剤自動投入差込口１４６２と接続した状態で、洗剤タンク収容部爪部１３６１と係合するロックレバー１４５４を含む。

　これにより、洗濯機１１００は、液剤自動投入装置１３０１と洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０とを確実に接続できる。つまり、洗濯機１１００は、液剤自動投入装置１３０１と、洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク１４６０とを信頼性高く接続できる。

　なお、この［２－３．作用等］では、洗濯機１１００は、本開示における洗濯機の液剤タンクの一例としての洗剤タンク１４５０又は柔軟剤タンク４６０を備えると説明した。しかしながら、洗剤タンク１４５０及び柔軟剤タンク１４６０の両方を備える構成も、本開示における洗濯機の構成の一例に含まれる。このことは、以下の構成についても同様である。即ち、本開示における液剤タンク収容部の一例としての洗剤タンク収容部１３６０又は柔軟剤タンク収容部１３６５、本開示における開口部の一例としての洗剤タンク投入部１４５１又は柔軟剤タンク投入部１４６１についても同様である。また、本開示における接続部の一例としての洗剤自動投入差込口１４５２又は柔軟剤自動投入差込口１４６２、本開示におけるタンク接続部の一例としての洗剤タンク差込口１３０２又は柔軟剤タンク差込口１３０３についても同様である。また、本開示における開閉弁の一例としての洗剤タンク逆止弁１３０２ａ又は柔軟剤タンク逆止弁についても同様である。

　（実施の形態２の変形例）
　以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態２を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されない。

　そこで、以下、実施の形態２の変形例を例示する。

　実施の形態２では、本開示における洗濯機の一例として、縦型洗濯機である洗濯機１１００を説明した。本開示における洗濯機は、縦型洗濯機に限定されず、ドラム式洗濯機であってもよいし、二槽式洗濯機であってもよい。

　実施の形態２では、本開示における付勢部の一例として、洗剤タンク１４５０（洗剤タンク筐体１４５６）に設けられたスプリング機構１４５５を説明した。本開示における付勢部は、第１の位置に向かって本開示における液剤タンクを付勢すればよいので、スプリング機構１４５５は、洗剤タンク１４５０（洗剤タンク筐体１４５６）に設けられる構成に限定されない。スプリング機構１４５５は、洗剤タンク収容部１３６０に設けられてもよい。即ち、本開示における付勢部は、本開示における液剤タンク又は本開示における液剤タンク収容部に設けられればよい。

　実施の形態２では、本開示における付勢部の一例として、洗剤タンク筐体１４５６の背面下部に設けられたスプリング機構１４５５を説明した。本開示における付勢部は、脱着方向における略中央線上に配置されればよいので、スプリング機構１４５５は、洗剤タンク筐体１４５６の背面下部に設けられる構成に限定されず、洗剤タンク筐体１４５６の背面上部に設けられてもよい。即ち、本開示における付勢部は、本開示における液剤タンクの背面下部に限られず、背面上部に設けられてもよい。また、スプリング機構１４５５を洗剤タンク筐体１４５６の背面上部に設ける場合は、ロックレバー把持部１４５４ａを洗剤タンク筐体１４５６の前面上部に設けるとよい。即ち、本開示における付勢部を本開示における液剤タンクの背面上部に設ける場合は、本開示におけるレバーの端部を本開示における液剤タンクの前面上部に設けるとよい。

　実施の形態２では、本開示におけるレバーの一例として、洗剤タンク１４５０及び柔軟剤タンク１４６０に設けられたロックレバー１４５４を説明した。本開示におけるレバーは、本開示における係合部と係合可能で設けられていればよいので、本開示における液剤タンク側に設けられる構成に限定されず、本開示における液剤タンク収容部側に設けられてもよい。

　実施の形態２では、本開示におけるタンク接続部の一例として、スプリング機構１４５５の側方に配置された洗剤タンク差込口１３０２及び柔軟剤タンク差込口１３０３を説明した。本開示におけるタンク接続部は、本開示における付勢部の側方に配置される構成に限定されず、複数の本開示における液剤タンクの本開示におけるタンク接続部同士が近傍となる配置であればよい。

　例えば、二つの本開示における液剤タンクが上下に配置された場合、上に配置された本開示における液剤タンクの本開示におけるタンク接続部は、本開示における液剤タンクの背面下部に設けられる。そして、下に配置された本開示における液剤タンクの本開示におけるタンク接続部は、本開示における液剤タンクの背面上部に設けられるとよい。

　また、隣り合う二つの本開示における液剤タンクが上下に配置された四つの本開示における液剤タンクの場合、上に配置された隣り合う二つの本開示における液剤タンクの本開示におけるタンク接続部は、本開示における液剤タンクの背面下部に設けられる。また、下に配置された隣り合う二つの本開示における液剤タンクの本開示におけるタンク接続部は、本開示における液剤タンクの背面上部に設けられるとよい。この場合、隣り合う二つの本開示における液剤タンクの本開示におけるタンク接続部は、本開示におけるタンク接続部同士が近傍となるように配置されるとよい。実施の形態２のように、二つの隣り合う洗剤タンク１４５０及び柔軟剤タンク１４６０を備え、洗剤タンク筐体把持部１４５６ａとスプリング機構１４５５とが洗剤タンク１４５０の下部中央に設けられている場合、以下のような配置が好適となる。即ち、洗剤タンク差込口１３０２がスプリング機構１４５５の側方に配置される配置が好適となる。柔軟剤タンク１４６０についても同様の配置が好適となる。

　つまり、本開示における洗濯機は、二つの隣り合う本開示における液剤タンクを備える場合において、本開示における液剤タンクの把持部と本開示における付勢部とが、本開示における液剤タンクの下部中央に設けられている場合に、以下のような配置が好適となる。即ち、本開示におけるタンク接続部が本開示における付勢部の側方に配置される配置が好適となる。

　本開示は、液剤自動投入装置を備えた洗濯機に適用可能である。具体的には、縦型洗濯機、ドラム式洗濯機、二槽式洗濯機などに、本開示は適用可能である。

　１００　　洗濯機
　２００　　給水口
　２１０　　給水ホース
　３００　　給水ユニット
　３０１　　液剤自動投入装置
　３０２　　洗剤タンク差込口（タンク側接続部）
　３０２ａ　　洗剤タンク逆止弁（開閉弁）
　３０３　　柔軟剤タンク差込口（タンク側接続部）
　３１０　　給水弁
　３１１　　第一導水筒
　３１２　　第二導水筒
　３１３　　第三導水筒
　３１４　　バスポンプ
　３１８　　洗浄経路入口
　３１９　　洗浄経路
　３２０　　給水ユニット筐体部
　３２１　　第一導水経路
　３２２　　第二導水経路
　３２３　　第三導水経路
　３２４　　洗浄経路導水口
　３２５　　自動投入装置内経路
　３２６　　洗浄経路流出口
　３３０　　洗剤ケース流路部
　３３１　　粉洗剤用注水口
　３３２　　液体洗剤用注水口
　３３３　　バスポンプ用注水口
　３３４　　柔軟剤用注水口
　３４０　　流路蓋部
　３５０　　洗剤ケース収容部
　３６０　　洗剤タンク収容部（液剤タンク収容部）
　３６０ａ　　洗剤自動投入用接続部
　３６１　　洗剤タンク収容部爪部
　３６２　　洗剤タンク収容部当て面
　３６３　　貯留部
　３６４　　落下口
　３６５　　柔軟剤タンク収容部（液剤タンク収容部）
　３６５ａ　　柔軟剤自動投入用接続部
　３６８　　ストッパー
　３７０　　流路下部（液体供給経路）
　３７１　　流路下部排出口
　３７２　　第一流路下部経路
　３７３　　第二流路下部経路
　３７４　　洗浄経路出口
　３７５　　合流部
　３８０　　三方弁
　３８１　　洗剤三方弁
　３８２　　柔軟剤三方弁
　３９０　　ポンプユニット
　３９１　　ポンプ内流路
　３９２ａ　　ポンプユニット入口
　３９２ｂ　　ポンプユニット出口
　３９３　　入口逆止弁
　３９４　　出口逆止弁
　３９５　　ピストン
　３９７　　シリンダ
　４００　　洗剤ケース
　４１０　　粉洗剤手動投入部
　４２０　　液体洗剤手動投入部
　４３０　　柔軟剤手動投入部
　４５０　　洗剤タンク（液剤タンク）
　４５０ａ　　洗剤タンク残量目盛
　４５１　　洗剤タンク投入部（開口部）
　４５２　　洗剤自動投入差込口（接続部）
　４５４　　ロックレバー（第２の係合部）
　４５４ａ　　ロックレバー把持部
　４５５　　スプリング機構
　４５５ａ　　バネ
　４５６　　洗剤タンク筐体
　４５６ａ　　洗剤タンク筐体把持部
　４５７　　タンク凸部（第１の係合部）
　４５９　　タンク側面（側面）
　４６０　　柔軟剤タンク（液剤タンク）
　４６０ａ　　柔軟剤タンク残量目盛
　４６１　　柔軟剤タンク投入部（開口部）
　４６２　　柔軟剤自動投入差込口（接続部）
　４６４　　投入傾斜部
　４７０　　フィルタ
　５００　　洗濯槽
　６００　　筐体
　６１０　　下筐体
　６２０　　上筐体
　６２１　　投入口
　７００　　蓋体
　８００　　操作部
　１１００　　洗濯機
　１２００　　給水口
　１２１０　　給水ホース
　１３００　　給水ユニット
　１３０１　　液剤自動投入装置
　１３０２　　洗剤タンク差込口（タンク接続部）
　１３０２ａ　　洗剤タンク逆止弁（開閉弁）
　１３０３　　柔軟剤タンク差込口（タンク接続部）
　１３１０　　給水弁
　１３１１　　第一導水筒
　１３１２　　第二導水筒
　１３１３　　第三導水筒
　１３１４　　バスポンプ
　１３１８　　洗浄経路入口
　１３１９　　洗浄経路
　１３２０　　給水ユニット筐体部
　１３２１　　第一導水経路
　１３２２　　第二導水経路
　１３２３　　第三導水経路
　１３２４　　洗浄経路導水口
　１３２５　　自動投入装置内経路
　１３２６　　洗浄経路流出口
　１３３０　　洗剤ケース流路部
　１３３１　　粉洗剤用注水口
　１３３２　　液体洗剤用注水口
　１３３３　　バスポンプ用注水口
　１３３４　　柔軟剤用注水口
　１３４０　　流路蓋部
　１３５０　　洗剤ケース収容部
　１３６０　　洗剤タンク収容部（液剤タンク収容部）
　１３６０ａ　　洗剤自動投入用接続部
　１３６１　　洗剤タンク収容部爪部（ロック部）（係合部）
　１３６２　　洗剤タンク収容部当て面
　１３６３　　貯留部
　１３６４　　落下口
　１３６５　　柔軟剤タンク収容部（液剤タンク収容部）
　１３６５ａ　　柔軟剤自動投入用接続部
　１３６８　　ストッパー
　１３７０　　流路下部
　１３７１　　流路下部排出口
　１３７２　　第一流路下部経路
　１３７３　　第二流路下部経路
　１３７４　　洗浄経路出口
　１３７５　　合流部
　１３８０　　三方弁
　１３８１　　洗剤三方弁
　１３８２　　柔軟剤三方弁
　１３９０　　ポンプユニット
　１３９１　　ポンプ内流路
　１３９２ａ　　ポンプユニット入口
　１３９２ｂ　　ポンプユニット出口
　１３９３　　入口逆止弁
　１３９４　　出口逆止弁
　１３９５　　ピストン
　１３９７　　シリンダ
　１４００　　洗剤ケース
　１４１０　　粉洗剤手動投入部
　１４２０　　液体洗剤手動投入部
　１４３０　　柔軟剤手動投入部
　１４５０　　洗剤タンク（液剤タンク）
　１４５０ａ　　洗剤タンク残量目盛
　１４５１　　洗剤タンク投入部（開口部）
　１４５２　　洗剤自動投入差込口（接続部）
　１４５４　　ロックレバー（ロック部）（レバー）
　１４５４ａ　　ロックレバー把持部（レバーの端部）
　１４５５　　スプリング機構（付勢部）
　１４５５ａ　　バネ
　１４５６　　洗剤タンク筐体
　１４５６ａ　　洗剤タンク筐体把持部（把持部）
　１４５７　　タンク凸部
　１４５９　　タンク側面
　１４６０　　柔軟剤タンク（液剤タンク）
　１４６０ａ　　柔軟剤タンク残量目盛
　１４６１　　柔軟剤タンク投入部（開口部）
　１４６２　　柔軟剤自動投入差込口（接続部）
　１４６４　　投入傾斜部
　１４７０　　フィルタ
　１５００　　洗濯槽
　１６００　　筐体
　１６１０　　下筐体
　１６２０　　上筐体
　１６２１　　投入口
　１７００　　蓋体
　１８００　　操作部
　Ｘ　　水の流れ
　Ｘ１　　水の流れ
　Ｙ　　水の流れ
　Ｙ１　　水の流れ
　Ｚ　　水の流れ
　Ｚ１　　水の流れ

Claims

　洗濯物を収容する洗濯槽と、
　液体を貯蔵し、設置状態における上面に開口部が設けられた液剤タンクと、
　前記液剤タンクに貯蔵された液体を前記洗濯槽に投入する液剤自動投入装置と、
　前記液剤タンクを収納し、前記液剤タンクと前記液剤自動投入装置とを接続させる液剤タンク収容部と、を備え、
　前記液剤タンクは、
　前記液剤自動投入装置から脱着可能に構成され、前記開口部が外部に開放される第１の位置で前記液剤タンク収容部に係止される
　洗濯機。
　前記液剤タンクは、前記液剤タンク収容部に収納される第２の位置において、前記液剤自動投入装置と連通し、前記液剤タンク収容部と係合するように構成されている
　請求項１に記載の洗濯機。
　前記液剤自動投入装置は、
　前記液剤タンクと接続し、前記液剤タンクの内部と前記液剤自動投入装置とを連通させる接続部と、
　前記液剤タンク収容部の下方に配設され、液体を前記洗濯槽に供給する液体供給経路と、を備え、
　前記液剤タンク収容部の内底面には、前記接続部の下方に前記液体供給経路に連通する落下口が形成されている
　請求項１又は２に記載の洗濯機。
　前記液剤タンク収容部の前記内底面には、
　所定の量の液体を貯留し、前記所定の量を超えた液体を前記落下口に落下させる貯留部が形成されている
　請求項３に記載の洗濯機。
　前記液剤タンクは、前記接続部と接続するタンク側接続部を含み、
　前記貯留部は、前記落下口から、前記液剤タンクが前記第１の位置に係止された状態における前記タンク側接続部の下方位置にかけて、形成されている
　請求項４に記載の洗濯機。
　前記液剤タンクは、透明材料により形成されており、
　前記第１の位置に引き出された状態で側面が露出する
　請求項１～５のいずれか一項に記載の洗濯機。
　前記液剤タンクは、タンク側接続部と、前記タンク側接続部の内部に設けられた開閉弁と、を有し、
　前記液剤自動投入装置は、前記液剤タンクが前記第２の位置に位置する場合に前記タンク側接続部と接続する接続部を有し、
　前記開閉弁は、前記タンク側接続部と前記接続部とが接続した状態で開放される
　請求項２に記載の洗濯機。
　設置状態において、筐体の上方から内部に洗濯物を投入可能な洗濯機であって、
　前記筐体を構成する下筐体と、
　前記下筐体の内部に設けられ、前記上方に開口する有底円筒状に形成された洗濯槽と、
　前記筐体を構成し、前記下筐体の上部に配設され、前記洗濯槽と連通する前記洗濯物の投入口が形成された上筐体と、
　内部に液体を貯蔵し、上面に開口部が設けられた液剤タンクと、
　前記液剤タンクに貯蔵された液体を前記洗濯槽に投入する液剤自動投入装置と、を備え、
　前記液剤自動投入装置は、
　前記投入口に向かって開口する箱状に形成され、
　前記液剤タンクを収納する液剤タンク収容部と、
　前記液剤タンクと着脱可能に接続する接続部と、を有し、
　前記液剤タンクは、
　前記開口部が外部に開放される位置で前記液剤タンク収容部と係合する第１の係合部と、
　前記接続部と接続した状態で前記液剤タンク収容部と係合する第２の係合部と、を含む
　洗濯機。
　洗濯物を収容する洗濯槽と、
　液体を貯蔵する液剤タンクと、
　箱状に形成され、前記液剤タンクを収納する液剤タンク収容部と、
　前記液剤タンクに貯蔵された液体を前記洗濯槽に投入する液剤自動投入装置と、を備え、
　前記液剤タンクは、
　前記液剤タンク収容部に収納される第２の位置において、前記液剤自動投入装置と接続し、ロック部により前記液剤タンク収容部に固定され、
　前記ロック部による固定が解除された状態で、前記第２の位置よりも手前の第１の位置において、前記液剤タンク収容部に係止される
　洗濯機。
　前記液剤タンク又は前記液剤タンク収容部は、
　前記第１の位置に向かって前記液剤タンクを付勢する付勢部が設けられている
　請求項９に記載の洗濯機。
　前記ロック部は、
　前記液剤タンク収容部に設けられた係合部と、
　前記液剤タンクに設けられ、前記係合部と係合可能に構成されたレバーと、を含む
　請求項１０に記載の洗濯機。
　前記ロック部は、前記付勢部が付勢する力の作用線上の近傍に配置されている
　請求項１０又は１１に記載の洗濯機。
　前記レバー及び前記付勢部は、脱着方向に平行、且つ前記液剤タンクを二分割する中央線上に配置される
　請求項１１に記載の洗濯機。
　前記液剤タンクは、前記液剤タンクを把持可能とする把持部を含み、
　前記レバーの端部は、前記把持部の近傍に配置される
　請求項１１又は１３に記載の洗濯機。
　前記液剤タンクは、
　前記液剤タンクの底部に設けられた前記付勢部と、
　前記液剤タンクの底部に設けられ、前記液剤自動投入装置と接続するタンク接続部と、
　前記タンク接続部の内部に設けられ、前記タンク接続部と前記液剤自動投入装置とが接続した場合にのみ開放される開閉弁と、を含み、
　前記タンク接続部は、前記付勢部の側方に配置されている
　請求項１０～１４のいずれか一項に記載の洗濯機。
　前記液剤タンクを二つ備え、
　二つの前記液剤タンクの前記タンク接続部は、近傍となるように配置されている
　請求項１５に記載の洗濯機。
　設置状態において、筐体の上方から内部に洗濯物を投入可能な洗濯機であって、
　前記筐体を構成する下筐体と、
　前記下筐体の内部に設けられ、前記上方に開口する有底円筒状に形成された洗濯槽と、
　前記筐体を構成し、前記下筐体の上部に配設され、前記洗濯槽と連通する前記洗濯物の投入口が形成された上筐体と、
　内部に液体を貯蔵する液剤タンクと、
　前記液剤タンクに貯蔵された液体を前記洗濯槽に投入する液剤自動投入装置と、を備え、
　前記液剤自動投入装置は、
　前記投入口に向かって開口する箱状に形成され、
　前記液剤タンクを収納する液剤タンク収容部と、
　前記液剤タンクと着脱可能に接続する接続部と、を有し、
　前記液剤タンクは、前記接続部と接続した状態で前記液剤タンク収容部と係合するレバーを含む
　洗濯機。