WO2020217463A1 - カテーテルおよびステントデリバリーシステム - Google Patents

カテーテルおよびステントデリバリーシステム Download PDF

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博文 谷口
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/95Instruments specially adapted for placement or removal of stents or stent-grafts
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters

Definitions

  • FIG. 1 is an overall view of the stent delivery system 1 of the present embodiment.
  • the stent delivery system 1 includes a delivery catheter 10 and a self-expandable stent (not shown, described below).
  • FIG. 3 shows a partially broken and cross-sectional view of the tip of the stent delivery system 1.
  • the slope 71 formed at the tip of the shaft 70 has a portion (slope base end 71a) closest to the base end side in the longitudinal direction of the shaft 70, which is closest to the communication hole 54 formed in the inner cylinder 51, and the shaft.
  • the most tip-side portion (slope tip 71b) in the longitudinal direction of is the farthest from the communication hole 54.
  • the slope 71 extends from the inner surface of the inner cylinder 51 toward the communication hole 54 and is fixed to the inner cylinder 51.
  • a guide member 81 having a slope 82 is attached to the inside of the inner cylinder 51.
  • the guide member 81 of the present embodiment has a shape in which one end of a cylinder is cut off diagonally.
  • the material of the guide member 81 is not limited as long as it has a rigidity sufficient to receive the incoming guide wire.

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Abstract

カテーテルは、ガイドワイヤルーメンを有する内筒を含む内筒部と、外周面に側孔を有し、内筒部が相対移動可能に通される外筒部とを備える。 内筒は、先端部にガイドワイヤルーメンに連通する開口を有し、外周面にガイドワイヤルーメンに連通する連通孔を有し、ガイドワイヤルーメンの内面から連通孔に向かって延び、内筒内に固定された斜面を有し、斜面の先端は、斜面の基端よりも内筒の先端側に位置する。

Description

カテーテルおよびステントデリバリーシステム
 本発明は、カテーテル、より詳しくは、使用過程においてガイドワイヤが通されるカテーテル、およびステントデリバリーシステムに関する。 
 消化管や血管等に生じた狭窄や閉塞(以下、「狭窄等」と称する。)に対して、ステントを留置して拡張する手技が知られている。
 ステントは、デリバリーカテーテルに取り付けられた状態で留置部位まで運ばれる。その際、まずガイドワイヤを狭窄等の先(奥)まで到達させてから、デリバリーカテーテルをガイドワイヤに沿わせて狭窄等を突破させる。このとき、体外にあるガイドワイヤの端部がデリバリーカテーテルに挿入されることで、デリバリーカテーテルをガイドワイヤに沿わせて前進できる。
 デリバリーカテーテルに挿入されたガイドワイヤの端部をデリバリーカテーテルの長手方向中間部から引き出すと、ガイドワイヤを短くでき、デリバリーカテーテルの導入が簡便になる。ガイドワイヤの端部がデリバリーカテーテルの長手方向中間部から引き出される構造は、「モノレールタイプ」、「ラピッドエクスチェンジタイプ」等とも呼ばれる。
 特許文献1に、ラピッドエクスチェンジタイプのデリバリーカテーテルが記載されている。このデリバリーカテーテルは、内側筒部材と外側筒部材とを備え、自己拡張型ステントが内側筒部材の外周面と外側筒部材の内周面との間に縮径された状態で配置される。
 ガイドワイヤは、内側筒部材の先端開口から挿入されて、内側筒部材の外周面に形成された開口から引き出される。ガイドワイヤは、さらに外側筒部材の外周面に形成された開口を通ってデリバリーカテーテルの外部に引き出される。外側筒部材の開口は内部空間に延びる斜面部を有しており、内側筒部材から出てきたガイドワイヤが外側筒部材の開口に向かうように補助される。
米国特許第8685078号
 特許文献1に記載の斜面部は、内側筒部材とは接合されていないため、内側筒部材から出てきたガイドワイヤが斜面部と内側筒部材との間に入り込んで外側筒部材の開口に誘導されず、デリバリーカテーテルの外部に出てこない場合がある。
 上記事情を踏まえ、本発明は、モノレールタイプの構造を有しつつ、先端から挿入したガイドワイヤを円滑に外部に引き出せるカテーテルおよびステントデリバリーシステムを提供することを目的とする。
 本発明の第一の態様は、ガイドワイヤルーメンを有する内筒を含む内筒部と、外周面に側孔を有し、内筒部が相対移動可能に通される外筒部とを備えるカテーテルである。
 内筒は、先端部にガイドワイヤルーメンに連通する開口を有し、外周面にガイドワイヤルーメンに連通する連通孔を有し、ガイドワイヤルーメンの内面から連通孔に向かって延び、内筒内に固定された斜面を有する。斜面の先端は、斜面の基端よりも内筒の先端側に位置する。
 本発明の第二の態様は、ガイドワイヤルーメンを有する内筒を含む内筒部と、外周面に側孔を有し、内筒部が相対移動可能に通される外筒部とを有するデリバリーカテーテルと、内筒と外筒部との間の隙間に収容されたステントとを備えたステントデリバリーシステムである。
 内筒は、先端部にガイドワイヤルーメンに連通する開口を有し、外周面にガイドワイヤルーメンに連通する連通孔を有し、ガイドワイヤルーメンの内面から連通孔に向かって延び、内筒内に固定された斜面を有する。斜面の先端は、斜面の基端よりも内筒の先端側に位置する。
 ステントは、側孔および連通孔よりも先端側に収容されている。
 本発明によれば、モノレールタイプの構造を有しつつ、先端から挿入したガイドワイヤを円滑に外部に引き出せる。
本発明の第一実施形態に係るステントデリバリーシステムの全体図である。 同ステントデリバリーシステムに係る内筒部の分解図である。 同ステントデリバリーシステムの先端部を、一部破断および断面にて示す図である。 同ステントデリバリーシステムにガイドワイヤが挿入された状態を示す図である。 同ステントデリバリーシステムの変形例に係る内筒部の一部を示す図である。 本発明の第二実施形態に係るステントデリバリーシステムの内筒部の一部を示す図である。 同内筒部の変形例を示す図である。 同内筒部の変形例を示す図である。 同内筒部の変形例を示す図である。 同内筒部の変形例を示す図である。 外筒の側孔、内筒の連通孔、および斜面の位置関係について説明するための図である。 本発明の変形例に係るシャフトの先端部を示す図である。 本発明の変形例に係る外筒部を示す図である。 本発明の変形例に係る外筒部を示す図である。
 本発明の第一実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
 図1は、本実施形態のステントデリバリーシステム1の全体図である。ステントデリバリーシステム1は、デリバリーカテーテル10と、自己拡張型ステント(不図示、後述)とを備えている。
 デリバリーカテーテル10は、全体として細長に形成され、外筒部20と、外筒部20に通された内筒部50とを備えている。外筒部20は、外筒21と、外筒21の一方の端部に取り付けられた把持部25とを有する。
 外筒21は、樹脂等で形成されており、可撓性を有する。外筒21は、先端22および基端23に開口を有する。各開口は、外筒21の内部空間(ルーメン)と連通している。外筒21の長手方向中間部における外周面には、ルーメンと連通する側孔24が形成されている。
 把持部25は外筒21の基端23に取り付けられている。把持部25には、貫通孔26が形成されている。貫通孔26は、外筒21のルーメンと連通している。把持部25の形状に特に制限はない。把持部25は、樹脂成型等により、外筒21と一体に形成されてもよい。
 図2は、内筒部50を分解して示す図である。内筒部50は、内筒51と、内筒51の先端に設けられたチップ60と、内筒51と接続されたシャフト70とを有している。
 内筒51は、外筒21の内径よりも小さい外径を有し、外筒部20に通すことができる。内筒51は、樹脂等で形成されており、可撓性を有する。外筒部20の材質と内筒51の材質とは、同一であっても異なっていてもいずれでもよい。
 内筒51は、先端52および基端53に開口を有する。各開口は、内筒51のルーメン(ガイドワイヤルーメン)と連通している。内筒51の長手方向中間部における外周面には、ルーメンと連通する連通孔54が形成されている。
 チップ60は、略円錐状の形状を有し、軸線方向に延びる貫通孔61を有する。チップ60は、径寸法が小さい先端62と、径寸法が大きい基端63とを有し、基端63側において内筒51と接続されている。基端63の径寸法は、内筒51の外径よりも大きいため、チップ60と内筒51との接続部には、段差65が存在する。貫通孔61は、内筒51のルーメンと連通しているため、チップ60の貫通孔61にガイドワイヤを挿入すると、内筒51のルーメン内に進入させることができる。
 シャフト70は、一定の剛性を有する細長の部材である。シャフト70の先端は、シャフト70の軸線に対して角度をなす斜面71を有する。シャフト70の基端には、使用者が把持するハンドル80が接続されている。
 シャフト70の先端部は、内筒51の基端53の開口からシャフト70内に進入し、接着等により内筒51のルーメンに固定されている。
 図3に、ステントデリバリーシステム1の先端部を、一部破断および断面図にて示す。シャフト70の先端に形成された斜面71は、シャフト70の長手方向において最も基端側の部位(斜面基端71a)が、内筒51に形成された連通孔54に最も近い位置にあり、シャフトの長手方向において最も先端側の部位(斜面先端71b)が連通孔54から最も離れている。斜面71は、内筒51の内面から連通孔54に向かって延び、かつ内筒51に対して固定されている。
 内筒部50の長手方向において、斜面先端71bは斜面基端71aよりも先端側に位置している。内筒51の周方向において、斜面基端71aと斜面先端71bとは、位相にして約180度ずれた位置関係にあり、内筒51の中心軸線をはさんで対向している。
 図3に示すように、外筒21がチップ60と接触した状態のデリバリーカテーテル10の長手方向において、側孔24の基端部と斜面基端71aとは略同一の位置関係にある。
 筒状の自己拡張型ステント100は、内部に内筒51が通されて縮径した状態で、側孔24および連通孔54よりも先端側における内筒51と外筒21との間の隙間に収容されている。自己拡張型ステント100の網目の一つは、内筒51の外周面に形成された突起等の係止部(不図示)に係止されている。これにより、自己拡張型ステント100は、縮径された状態では内筒部50に対して位置決めされており、内筒部50の長手方向に相対移動しない。
 外筒21および内筒51の材料として、以下のようなものを例示できる。外筒21および内筒51において所望の機械的特性が満足されていれば、材料に特に制限はない。
・ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、およびそれらの共重合樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール(PVA)等の汎用樹脂。
・ポリアミド系樹脂、フッ素系樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、PFA、FEP、ETFE等)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等のエンジニアリング樹脂。
・その他、各種エラストマー樹脂(ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリ塩化ビニル系等)、シリコーン含有樹脂、ポリウレタン系樹脂等を、単独もしくは組合せて使用できる。また座屈等の発生を抑制する為に、ステンレス鋼等で形成されたメッシュと複合した材料も使用できる。
 さらに、X線透視下で使用するカテーテルやデリバリーシステムの場合、X線不透過な金属性マーカー(白金、タングステン、イリジウムなどの医療用X線不透過金属および合金)を付加したり、X線不透過な材料(硫酸バリウムなど)を混ぜ合わせたりしてもよい。
 シャフト70の材質としては、樹脂や金属等を使用できる。金属としては、ステンレス鋼やニッケルチタン合金を例示できる。シャフト70には、ハンドル80と把持部25とを相対移動させる操作に耐える程度の剛性と、内筒51のルーメンに進入してきたガイドワイヤを大きな変形を生じずに受け止めることとが求められる。さらに、人体の屈曲した体腔内に挿入使用する場合、屈曲に追従できる程度の柔軟性も求められる。これらを満足する機械的特性を有するものであれば、上記に限らずシャフト70の材質として採用できる。
 手技中に体内に進入しないシャフト70の基端側の一定領域は、剛性の高い(例えばステンレス鋼製など)直線状のパイプ等で補強されてもよい。このようにすると、ハンドル80を把持固定した状態で把持部25を相対移動操作する際に、シャフトが直線状態を維持しやすくなり、把持部25をスライド操作しやすくなる。
 上記のように構成されたステントデリバリーシステム1の使用時の動作の一例について、説明する。
 術者は、側視型内視鏡のチャンネルにガイドワイヤを通し、内視鏡で観察しながらガイドワイヤを胆管内に挿入する。続いて術者は、X線透視下でガイドワイヤを操作して胆管内の狭窄部位を突破させ、ガイドワイヤの先端部を狭窄部位よりも肝臓側に移動させる。
 術者は、内視鏡の鉗子口から突出したガイドワイヤの基端部を、ステントデリバリーシステム1のチップ60の貫通孔61に挿入する。ガイドワイヤは、貫通孔61から内筒51のルーメンに進入する。
 内筒51のルーメン内を基端53に向かって進むガイドワイヤは、やがてシャフト70の斜面71に接触する。ガイドワイヤの基端部は、斜面71に沿って進むことにより連通孔54に導かれ、図4に示すように、ガイドワイヤGwが円滑に連通孔54から内筒51の外部に出る。
 内筒51の外に出たガイドワイヤGwの基端部は、続いて側孔24を通り、外筒21の外に出る。これで、ガイドワイヤGwのステントデリバリーシステム1への挿通が完了する。
 使用者は、ガイドワイヤGwを保持しながらステントデリバリーシステム1を押し込むことにより、ガイドワイヤGwに沿ってステントデリバリーシステム1を前進させることができる。
 ステントデリバリーシステム1の先端部が狭窄部位を突破したら、使用者はステントデリバリーシステム1を進退させて、自己拡張型ステント100の留置位置を決定する。
 自己拡張型ステント100の留置位置を決定したら、使用者は、ハンドル80を保持しながら、把持部25を手元側に引く。すると、外筒部20が内筒部50に対して後退する。その結果、自己拡張型ステント100が先端側から徐々に露出し、拡張する。自己拡張型ステント100が完全に露出すると、自己拡張型ステント100は、軸線方向の全体において拡張し、自己拡張型ステント100の内径が、内筒51の外径よりも大きくなる。これに伴い、自己拡張型ステント100と内筒部50との係止も解除される。自己拡張型ステント100が完全に拡張するまでは、外筒部20を内筒部50に対して前進させることにより、自己拡張型ステント100を縮径させて外筒部20と内筒部50との間に再度収容する(リキャプチャ)こともできる。リキャプチャは、留置位置の再設定の際等に有用である。
 自己拡張型ステント100と内筒部50との係止が解除された後、使用者がデリバリーカテーテル10を後退させると、自己拡張型ステント100は留置位置に留まり、デリバリーカテーテル10が自己拡張型ステント100から抜去される。
 使用者は、デリバリーカテーテル10を体外に引き出すと、自己拡張型ステント100の留置手技が終了する。その後、ガイドワイヤに沿って造影チューブを導入し、造影剤を使用して狭窄の開通状態を確認してもよい。
 以上説明したように、本実施形態のステントデリバリーシステム1においては、ガイドワイヤGwを案内する斜面71が内筒部50の内筒51内に位置するため、ガイドワイヤGwが斜面71によって確実に案内され、円滑に内筒51外および外筒21外に出てくる。したがって、モノレール構造を有しつつ、ガイドワイヤの挿通操作を簡便に行うことができる。
 特許文献1に記載のデリバリーカテーテルでは、内側筒部材と外側筒部材とが軸線まわりに相対回転してしまうと、斜面部と内側筒部材との間に位相のずれが生じ、ガイドワイヤが斜面部により好適に案内できなくなる。ステントデリバリーシステム1では、シャフト70が内筒51に固定されているため、斜面71が内筒51に対して、軸線まわりに相対回転しない。したがって、斜面71がガイドワイヤGwを常に連通孔54に向かって案内することができる。
 また、斜面71を形成したシャフト70を適切な位置関係で内筒51と接続するだけでよいため、斜面71を有する内筒部50を簡便に形成できる。
 上述の例では、内筒51において、連通孔54よりも基端側の部位が筒状である例を説明したが、内筒51において、基端53から一定範囲の領域を、図5に示すようなハーフパイプ状にしてもよい。このようにすると、内筒51とシャフト70とを簡便に接合でき、内筒51とシャフト70との周方向における位置調整も容易である。さらに、内筒部の連通孔の基端部がシャフトにより形成されるため、内筒51とシャフト70との接合位置を変更することで、内筒51の長手方向における連通孔の寸法を自由に変更することができる。
 本発明の第二実施形態について、図6から図11を参照して説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
 図6に、本実施形態に係る内筒部150の一部を示す。シャフト70の先端に斜面は設けられていない。シャフト70の先端部は、連通孔54よりも基端側の位置で内筒51に接合されている。
 内筒51の内部には斜面82を有するガイド部材81が取り付けられている。本実施形態のガイド部材81は、円柱の一端を斜めに切り落とした形状を有する。ガイド部材81は、進入してきたガイドワイヤを受け止められる程度の剛性を有していれば、材質に制限はない。
 内筒部150を備えた本実施形態のステントデリバリーシステムも、第一実施形態と同様に、モノレール構造を有しつつ、ガイドワイヤの挿通操作を簡便に行うことができるという効果を奏する。
 本実施形態において、ガイド部材81の形状は、様々に変更できる。まず、ガイド部材81の基本形状は円柱には限られない。したがって、内筒との間に生じる隙間が、ガイドワイヤが入り込めず、かつ引っ掛かりも生じない程度の大きさであり、内筒との接合強度も十分確保できる等であれば、多角柱の基本形状を有してもよい。
 また、斜面の態様もさまざまに変更できる。
 図7に示す斜面82Aのように、斜面が連通孔54と同等の範囲に位置してもよい。内筒部において、連通孔を形成する箇所は、内筒51の外周面の一部が除去される。外筒部も同様の位置に連通孔を有するため、デリバリーカテーテル10において連通孔が設けられる部位は、他の部位よりも構造的に弱くなり、座屈等を生じやすくなる。斜面を内筒部の長手方向において連通孔54が存在する範囲全体に配置することで、連通孔形成部位が補強され、座屈等が抑制されるとともに、ステントデリバリーシステム全体としての押し込み性(プッシャビリティ)も向上する。
 さらに、ガイド部材81の量は先端に近づくにつれて減少するため、デリバリーカテーテル10カテーテルの先端部の柔軟性は保持され、体内での挿入性は低下しにくい。
 上述した効果は、斜面の先端が連通孔よりも先端側に位置していても同様に奏される。さらに、斜面の基端が連通孔の基端よりも先端側にあっても、ガイド部材が連通孔の範囲に配置されていれば、同様の効果を奏する。
 図8に示す例では、内筒51が加工されており、斜面82と連続する補助斜面82bが内筒51に形成されている。このようにすると、内筒の肉厚に起因する段差をなくして、ガイドワイヤをスムーズに内筒部外に出させることができる。
 図8に示す例に代えて、図9に示す斜面82Cのように、内筒51の外周面に到達する寸法の斜面をガイド部材81に設けてもよい。図9の例では、ガイド部材81が、円柱状の基部85と、斜面82Cを有する大径部86とを有しているが、大径部86の外周面で内筒との接合強度を十分確保できる等の場合は、基部85を有さなくてもよい。
 図10は、内筒51の一部をガイド部材とする例である。例えば、連通孔54を形成するために切り欠いた内筒51の外周面の一部を、内筒51のルーメン内に押し込み、熱融着や接着等により内筒51の内面に固定することで、斜面82dを形成することができる。この場合、ルーメン内に押し込まれる外周面の一部を連通孔54の基端部の位置で内筒と接続させておくと、斜面82dと内筒51との間に段差が生じにくく、好ましい。
 この例では、斜面82dが内筒51と同一の材質で形成される。斜面と内筒とを同一の材質で形成する方法はこれには限られない。例えば、ガイド部材81を内筒51と同一の材質で形成してもよい。この場合、ガイド部材81と内筒51とを熱融着で固定してもよい。
 図7から図9に示した斜面82Aから82Cの態様は、第一実施形態にも適用できる。ただし、第二実施形態では、ガイド部材を樹脂成型や金属鋳造等により形成することで、シャフトの先端部を加工するのに比べて多様な形状を容易に実現できる。
 図11を用いて、外筒21の側孔24、内筒51の連通孔54、および斜面82(および斜面71)との位置関係について説明する。この説明は、図3に示すように、外筒21がチップ60と接触した状態を基準とする。説明した事項は、適宜組み合わされてもよい。
・側孔24の前端Aと、斜面82の後端Bおよび連通孔54の後端Cのうちより前方に位置するものとの、デリバリーカテーテルの長手方向における距離は、自己拡張型ステント100を完全に露出させるために必要な外筒部の相対後退量と使用するガイドワイヤGwの径との和以上であることが好ましい。このようにすると、自己拡張型ステント100を拡張させたときも連通孔54が外筒部によって完全に覆われない。その結果、ガイドワイヤGwの挙動が妨げられたり、ガイドワイヤがデリバリーカテーテル10により損傷されたりすることが抑制される。なお、内筒と外筒との間にガイドワイヤの径以上の隙間があれば、連通孔54が外筒部によって完全に覆われても、ガイドワイヤはデリバリーカテーテル外に出ることができる。
・後端Bが後端Cおよび側孔24の後端Dよりも前方にある方が、連通孔54から出てくるガイドワイヤが引っ掛かりにくく、好ましい。
・後端Cが後端Dよりも前方にある方が、側孔24から出てくるガイドワイヤが引っ掛かりにくく、好ましい。
 以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成要素の組み合わせを変えたり、各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。
 以下にいくつか変更を例示するが、これらはすべてではなく、それ以外の変更も可能である。これらの変更は適宜組み合わされてよい。
・図12に示すように、斜面71(あるいは斜面82等)に溝75を設けると、斜面によりガイドワイヤをより確実に連通孔に向かわせることができる。溝の幅や断面形状に特に制限はないが、溝内面の形状とガイドワイヤの外周面の形状とを完全にまたは概ね一致させると好ましい。
・図13に示すように、外筒21は、先端側の大径部21aと、基端側の小径部21bとを有し、側孔24が小径部21bに形成されてもよい。このようにすると、大径部21aにより自己拡張型ステント100の収容スペースを確保できる。さらに、小径部21bにより内視鏡のチャンネル内で側孔24から出たガイドワイヤとデリバリーカテーテル10とを干渉を抑制して並走させることができ、必要となる操作力量の増大を抑制できる。
・内視鏡のチャンネル内でガイドワイヤとデリバリーカテーテルとを干渉を抑制しつつ並走させることができる他の構成例を図14に示す。この例では、大径部21aと小径部21bとの間に外径が徐々に変化するテーパー部21cを設け、テーパー部21cに側孔24を形成している。このようにすると、ガイドワイヤがデリバリーカテーテルの基端に向かって突出するため、外筒から出たガイドワイヤの挙動が自然になり、好ましい。外筒の長手方向におけるテーパー部21cの寸法は、形成する側孔の寸法等に応じて適宜設定できる。
 本発明は上述したデリバリーカテーテルに限らず、造影ルーメンを有する造影カテーテルなど、モノレール構造を有する各種カテーテルに適用できる。
 本発明は、ガイドワイヤを通して使用する各種カテーテルに適用することができる。
1 ステントデリバリーシステム
10 デリバリーカテーテル(カテーテル)
20 外筒部
21a 大径部
21b 小径部
21c テーパー部
24 側孔
50 内筒部
51 内筒
54 連通孔
70 シャフト
71 斜面
71a 斜面基端
71b 斜面先端
75 溝
81 ガイド部材
82、82A、82C、82d 斜面
100 自己拡張型ステント(ステント)

Claims (16)

  1.  ガイドワイヤルーメンを有する内筒を含む内筒部と、
     外周面に側孔を有し、前記内筒部が相対移動可能に通される外筒部と、
     を備え、
     前記内筒は、
      先端部に前記ガイドワイヤルーメンに連通する開口を有し、
      外周面に前記ガイドワイヤルーメンに連通する連通孔を有し、
      前記ガイドワイヤルーメンの内面から前記連通孔に向かって延び、前記内筒内に固定された斜面を有し、
     前記斜面の先端は、前記斜面の基端よりも前記内筒の先端側に位置する、
     カテーテル。
  2.  前記斜面の先端と前記斜面の基端とは、前記内筒の中心軸線を挟んで対向している、
     請求項1に記載のカテーテル。
  3.  前記内筒部は、先端部に前記斜面を有するシャフトをさらに有し、
     前記先端部が前記内筒内に固定されることにより、前記内筒と前記シャフトとが接続されている、
     請求項1に記載のカテーテル。
  4.  前記シャフトは、前記カテーテルの長手方向において前記連通孔が形成された範囲すべてを含むように配置されている、
     請求項3に記載のカテーテル。
  5.  前記内筒部は、前記内筒内に固定されたガイド部材をさらに有し、
     前記ガイド部材が前記斜面を有する、
     請求項1に記載のカテーテル。
  6.  前記ガイド部材は、前記カテーテルの長手方向において前記連通孔が形成された範囲すべてを含むように形成されている、
     請求項5に記載のカテーテル。
  7.  前記斜面は、前記内筒と同一の材料で形成されている、
     請求項1に記載のカテーテル。
  8.  前記斜面は、前記カテーテルの長手方向において前記連通孔が形成された範囲すべてを含むように形成されている、
     請求項7に記載のカテーテル。
  9.  前記斜面は、前記連通孔に向かう方向に延びる溝を有する、
     請求項1に記載のカテーテル。
  10.  前記外筒部は、
      大径部と、
      前記大径部よりも小さい径を有し、前記大径部の基端から延びる小径部と、を有し、
     前記側孔が前記小径部に形成されている、
     請求項1に記載のカテーテル。
  11.  前記外筒部は、
      大径部と、
      前記大径部よりも小さい径を有し、前記大径部の基端から延びる小径部と、
      前記大径部と前記小径部との間に設けられたテーパー部と、を有し、
     前記側孔が前記テーパー部に形成されている、
     請求項1に記載のカテーテル。
  12.  前記連通孔の後端は前記側孔の後端の前方に位置し、
     前記斜面の後端は前記連通孔の後端の前方に位置している、
     請求項1に記載のカテーテル。
  13.  ガイドワイヤルーメンを有する内筒を含む内筒部と、外周面に側孔を有し、前記内筒部が相対移動可能に通される外筒部とを有するデリバリーカテーテルと、
     前記内筒と前記外筒部との間の隙間に収容されたステントと、
     を備え、
     前記内筒は、
      先端部に前記ガイドワイヤルーメンに連通する開口を有し、
      外周面に前記ガイドワイヤルーメンに連通する連通孔を有し、
      前記ガイドワイヤルーメンの内面から前記連通孔に向かって延び、前記内筒内に固定された斜面を有し、
     前記斜面の先端は、前記斜面の基端よりも前記内筒の先端側に位置し、
     前記ステントは、前記側孔および前記連通孔よりも先端側に収容されている、
     ステントデリバリーシステム。
  14.  前記外筒部は、
      前記ステントが内部に収容される大径部と、
      前記大径部よりも小さい径を有し、前記大径部の基端から延びる小径部と、を有し、
     前記側孔が前記小径部に形成されている、
     請求項13に記載のステントデリバリーシステム。
  15.  前記外筒部は、
      前記ステントが内部に収容される大径部と、
      前記大径部よりも小さい径を有し、前記大径部の基端から延びる小径部と、
      前記大径部と前記小径部との間に設けられたテーパー部と、を有し、
     前記側孔が前記テーパー部に形成されている、
     請求項13に記載のステントデリバリーシステム。
  16.  前記ステントが収容された状態において、
      前記連通孔の後端は前記側孔の後端の前方に位置し、
      前記斜面の後端は前記連通孔の後端の前方に位置している、
     請求項13に記載のステントデリバリーシステム。
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