WO2019130459A1

WO2019130459A1 - インクカセット及びインクリボン入りインクカセット

Info

Publication number: WO2019130459A1
Application number: PCT/JP2017/046846
Authority: WO
Inventors: 光宏今村; 誠佐桑
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2017-12-27
Filing date: 2017-12-27
Publication date: 2019-07-04

Abstract

インクリボン付きボビン対をプリンターに取り付けることが容易になり、印画の品質が低下することが抑制され、梱包及び輸送に要するコストが低下するインクカセット及びインクリボン入りインクカセットを提供する。インクカセット（１０００）は、第１の収納部（１０８１）、第２の収納部（１０８２）、第３の収納部（１０８３）及び有穴部（１０８０）を備える。第１の収納部は、インクリボン付き供給側ボビン（１０４０）を収納する。第２の収納部は、巻き取り側ボビン（１０４１）を収納する。第３の収納部は、第１の収納部とともにインクリボン付き供給側ボビンを挟み込んでインクリボン付き供給側ボビンを収納可能である。有穴部が有する穴は、インクリボン付き供給側ボビンから引き出され巻き取り側ボビンに至るインクリボン（１０６０）に対向する。インクカセットは、主に樹脂緩衝材からなる。

Description

インクカセット及びインクリボン入りインクカセット

　本発明は、熱転写方式のプリンターにおいて使用されるインクリボン付きボビン対を収納するインクカセット、及び当該インクカセットを備えるインクリボン入りインクカセットに関する。

　熱転写方式のプリンターにおいて使用されるインクリボン付きボビン対は、インクリボン、供給側ボビン及び巻き取り側ボビンを備える。供給側ボビンには、転写に使用される前のインクリボンが巻き付けられる。巻き取り側ボビンは、転写に使用された後のインクリボンを巻き取る。インクリボン付きボビン対をプリンターに簡便に取り付けプリンターに保持させるためには、専用のインクカセットが使用される。

　インクリボン付きボビン対をユーザーに供給する形態には、インクリボン付きボビン対のみを供給する形態と、インクリボン付きボビン対をあらかじめインクカセットに収納した状態で供給する形態と、がある。ユーザーは、インクリボン付きボビン対のみが供給された場合は、供給されたインクリボン付きボビン対をプリンターに取り付ける際に、インクリボン付きボビン対をプリンターに付属するインクカセットに取り付ける作業を行う。

　特許文献１に記載された技術においては、インクリボンがフィルム、供給側ボビン及び巻き取り側ボビンを備える（段落００２３）。インクリボンは、透明殻及び台紙を有する保持部材により保持される（段落００１２）。これにより、フィルムに手を触れないようにすることができる（段落００２６）。インクリボンは、カセットに装填され、カセットを介してプリンタに装填される（段落００２７及び００２８）。

特開２００２－２９１１１号公報

　インクリボン付きボビン対のみを供給する形態が採用された場合は、先述したように、ユーザーがインクリボン付きボビン対をプリンターに取り付ける際にインクリボン付きボビン対をインクカセットに取り付ける作業を行わなければならない。このため、インクリボン付きボビン対をプリンターに取り付けることが容易ではない。例えば、プリンターの取り扱いに慣れていないユーザーが、インクリボン付きボビン対をプリンターにどのように取り付けるのかを理解できず、インクリボン付きボビン対をプリンターに取り付けることができない場合がある。

　また、インクリボン付きボビン対のみを供給する形態が採用された場合は、プリンターの取り扱いに慣れていないユーザーがインクリボン付きボビン対をプリンターに取り付ける際に印画の品質を低下させる影響をインクリボン付きボビン対に与えてしまい、印画の品質が低下する場合がある。例えば、ユーザーがインクリボンを汚損してしまい、印画に汚れが生じる場合がある。また、ユーザーがインクリボンを弛ませてしまい、印画にシワが生じる場合がある。また、ユーザーがプリンターの内部にゴミを混入させてしまい、インクリボン又はプリント用紙の表面にゴミが付着し、印画に色抜け又はキズが生じる場合がある。プリンターの内部へのゴミの混入は、例えば、インクカセットが埃等のゴミの堆積等により汚れた場所に置かれ、インクカセットにゴミが付着し、ゴミが付着したインクカセットがそのままプリンターに取り付けられた場合に生じる。

　使い勝手を向上するためにインクリボン付きボビン対をあらかじめインクカセットに収納した状態で供給する形態が採用された場合は、インクリボン付きボビン対及びそれを収納するインクカセットを備えるインクリボン入りインクカセットを梱包しなければならない。このため、梱包に要するコストが上昇する。また、梱包済インクリボン入りインクカセットの体積が大きくなるため、輸送に要するコストも上昇する。この問題は、大型の業務用プリンターに取り付けられるインクリボン付きボビン対において特に顕著になる。なぜならば、当該インクリボン付きボビン対においては、当該インクリボン付きボビン対とインクカセットとが互いにこすれあうことにより生じる発粉、及び梱包済インクリボン入りインクカセットが落下した場合に生じる破損に対する対策が必要であるためである。

　本発明は、これらの問題を解決するためになされる。本発明が解決しようとする課題は、インクリボン付きボビン対をプリンターに取り付けることが容易になり、印画の品質が低下することが抑制され、梱包及び輸送に要するコストが低下するインクカセット及びインクリボン入りインクカセットを提供することである。

　インクリボン付きボビン対は、熱転写方式のプリンターに取り付けられ、インクリボン付き供給側ボビン及び巻き取り側ボビンを備える。インクリボン付き供給側ボビンは、インクリボン及び供給側ボビンを備える。供給側ボビンには、インクリボンが巻かれる。巻き取り側ボビンには、インクリボン付き供給側ボビンから引き出されたインクリボンが巻き取られる。

　インクカセットは、第１の収納部、第２の収納部、第３の収納部及び有穴部を備える。第１の収納部は、インクリボン付き供給側ボビンを収納する。第２の収納部は、巻き取り側ボビンを収納する。第３の収納部は、第１の収納部とともにインクリボン付き供給側ボビンを挟み込んでインクリボン付き供給側ボビンを収納可能である。

　有穴部が有する穴は、インクリボン付き供給側ボビンから引き出され巻き取り側ボビンに至るインクリボンに対向する。

　インクカセットは、主に樹脂緩衝材からなる。

　本発明によれば、インクリボン付きボビン対をインクカセットに収納された状態のままプリンターに取り付けることができる。このため、インクリボン付きボビン対をプリンターに取り付ける作業が容易になる。また、印画の品質を低下させる影響をインクリボン付きボビン対に与えることを抑制できる。このため、印画の品質が低下することを抑制できる。

　また、本発明によれば、インクカセットが緩衝材を兼ねる。このため、梱包に必要な緩衝材が減少し、梱包及び輸送に要するコストが低下する。

　この発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。

実施の形態１のインクカセットを備えるインクリボン入りインクカセットの梱包時状態及び使用時状態を図示する斜視図である。実施の形態１のインクカセットを図示する斜視図である。実施の形態１のインクカセットの、位置決め用突起の付近を図示する斜視図である。実施の形態２のインクカセットを備えるインクリボン入りインクカセットの梱包時状態を図示する斜視図である。実施の形態２のインクカセットを備えるインクリボン入りインクカセットの使用時状態を図示する斜視図である。実施の形態２のインクカセットを図示する斜視図である。実施の形態２のインクカセットの、押さえ部の付近を図示する斜視図である。実施の形態３のインクカセットを備えるインクリボン入りインクカセットの梱包時状態を図示する斜視図である。実施の形態３のインクカセットを備えるインクリボン入りインクカセットの使用時状態を図示する斜視図である。実施の形態３のインクカセットを図示する斜視図である。実施の形態４のインクカセットの、嵌め合い形状の付近の非嵌め合い時状態を図示する斜視図である。実施の形態４のインクカセットの、嵌め合い形状の付近の嵌め合い時状態を図示する断面図である。

　１　実施の形態１
　１．１　インクリボン入りインクカセット
　図１は、実施の形態１のインクカセットを備えるインクリボン入りインクカセットの梱包時状態及び使用時状態を図示する斜視図である。図２は、実施の形態１のインクカセットを図示する斜視図である。

　図１に図示されるインクリボン入りインクカセット１０００は、インクカセット１０２０及びインクリボン付きボビン対１０２１を備える。

　インクリボン付きボビン対１０２１は、インクカセット１０２０に収納され、インクカセット１０２０とともに熱転写方式のプリンターに取り付けられる。

　インクリボン付きボビン対１０２１は、インクリボン付き供給側ボビン１０４０及び巻き取り側ボビン１０４１を備える。インクリボン付き供給側ボビン１０４０は、インクリボン１０６０及び供給側ボビン１０６１を備える。インクリボン１０６０は、供給側ボビン１０６１に巻かれる。インクリボン付き供給側ボビン１０４０から引き出されたインクリボン１０６０は、巻き取り側ボビン１０４１に巻き取られる。

　インクカセット１０２０は、図１及び図２に図示されるように、第１の収納部１０８１、第２の収納部１０８２、第３の収納部１０８３、中間部１１０１及び折り曲げ部１１２０を備える。

　第１の収納部１０８１は、図１に図示される梱包時状態及び使用時状態において、インクリボン付き供給側ボビン１０４０を収納する。第２の収納部１０８２は、図１に図示される梱包時状態及び使用時状態において、巻き取り側ボビン１０４１を収納する。第３の収納部１０８３は、図１に図示される梱包時状態及び使用時状態において、インクリボン付き供給側ボビン１０４０を収納する。

　第１の収納部１０８１の収納空間１１４１及び第３の収納部１０８３の収納空間１１４３は、インクカセット１０２０の状態が図２に図示される開かれた状態である場合はつながっていないが、インクカセット１０２０の状態が図１に図示される閉じられた状態である場合はつながって円筒状の形状を有するひとつの収納空間を構成する。構成されたひとつの収納空間には、インクリボン付き供給側ボビン１０４０が収納される。これにより、第１の収納部１０８１及び第３の収納部１０８３は、インクカセット１０２０の状態が図１に図示される閉じられた状態である場合に、インクリボン付き供給側ボビン１０４０を挟み込んでインクリボン付き供給側ボビン１０４０を収納する。

　第１の収納部１０８１には、第１の収納部１０８１に収納されたインクリボン付き供給側ボビン１０４０が第１の収納部１０８１から脱落する方向に動くことを規制する構造が付与される。第２の収納部１０８２には、第２の収納部１０８２に収納された巻き取り側ボビン１０４１が第２の収納部１０８２から脱落する方向に動くことを規制する構造が付与される。

　第２の収納部１０８２は、中間部１１０１を介して第１の収納部１０８１に結合される。中間部１１０１は、第１の収納部１０８１と第２の収納部１０８２との間に配置され穴１１６０を有する有穴部１１８０となる。穴１１６０は、インクリボン付き供給側ボビン１０４０から引き出され巻き取り側ボビン１０４１に至るインクリボン１０６０に対向する。インクリボン入りインクカセット１０００が熱転写方式のプリンターに取り付けられインクリボン１０６０からプリント用紙へのインクの熱転写が行われる際には、インクリボン付き供給側ボビン１０４０から引き出されたインクリボン１０６０が、穴１１６０に対向する位置においてプリント用紙に重ねあわされる。互いに重ねあわされたインクリボン１０６０及びプリント用紙は、サーマルヘッド及びプラテンローラーにより圧着され、サーマルヘッドにより加熱される。

　第３の収納部１０８３は、折り曲げ部１１２０を介して第１の収納部１０８１に結合される。インクカセット１０２０は、折り曲げ部１１２０において折り曲げ可能である。インクカセット１０２０の状態は、折り曲げ部１１２０におけるインクカセット１０２０の折り曲げにより、図１に図示される閉じられた状態と、図２に図示される開かれた状態と、の間で変更可能である。また、第１の収納部１０８１に対する第３の収納部１０８３の相対位置は、折り曲げ部１１２０におけるインクカセット１０２０の折り曲げにより、図１に図示される、第１の収納部１０８１及び第３の収納部１０８３がインクリボン付き供給側ボビン１０４０を挟み込む第１の相対位置と、図２に図示される、第１の収納部１０８１及び第３の収納部１０８３がインクリボン付き供給側ボビン１０４０を挟み込まない第２の相対位置と、の間で変更可能である。折り曲げ部１１２０が省略され、第３の収納部１０８３が第１の収納部１０８１から分離可能であってもよい。

　インクカセット１０２０が、第２の収納部１０８２とともに巻き取り側ボビン１０４１を挟み込み巻き取り側ボビン１０４１を収納する第４の収納部を備えてもよい。

　インクカセット１０２０は、主に樹脂緩衝材からなり、望ましくは樹脂緩衝材のみからなる。インクカセット１０２０が主に樹脂緩衝材からなるとは、インクカセット１０２０において樹脂緩衝材からなる部分が最大の体積を占めることをいう。したがって、インクカセット１０２０が主に樹脂緩衝材からなる場合は、インクカセット１０２０が樹脂緩衝材以外の材料からなる小さな部分を備えてもよい。樹脂緩衝材は、インクリボン入りインクカセット１０００が保管又は輸送される際にインクリボン入りインクカセット１０００に加わる振動又は衝撃を吸収する柔軟性を有する。樹脂緩衝材は、例えばポリプロピレン（ＰＰ）シート、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）シート等の真空成形品である。

　１．２　位置決め用突起
　図３は、実施の形態１のインクカセットの、位置決め用突起の付近を図示する斜視図である。

　第２の収納部１０８２は、図３に図示されるように、位置決め用突起１２００を備える。位置決め用突起１２００は、第２の収納部１０８２の裏側に設けられる。位置決め用突起１２００は、インクリボン入りインクカセット１０００がプリンターに取り付けられた際にプリンターに設けられた位置決め用の構造に当たる。これにより、プリンターの内部におけるインクリボン入りインクカセット１０００の位置が固定される。位置決め用突起１２００が設けられる位置が変更されてもよい。例えば、位置決め用突起１２００が設けられる位置が第２の収納部１０８２の横側、第１の収納部１０８１等に変更されてもよい。

　１．３　インクリボン入りインクカセットの梱包
　インクリボン入りインクカセット１０００が梱包される際は、インクカセット１０２０及びインクリボン付きボビン対１０２１が準備される。

　続いて、準備されたインクカセット１０２０の第１の収納部１０８１に、準備されたインクリボン付きボビン対１０２１のインクリボン付き供給側ボビン１０４０が取り付けられ、準備されたインクカセット１０２０の第２の収納部１０８２に、準備されたインクリボン付きボビン対１０２１の巻き取り側ボビン１０４１が取り付けられる。これにより、インクカセット１０２０及びインクリボン付きボビン対１０２１の複合体が得られる。

　続いて、得られた複合体に備えられるインクカセット１０２０が折り曲げ部１１２０において折り曲げられ、インクカセット１０２０が閉じられ、第１の収納部１０８１に対する第３の収納部１０８３の相対位置が先述の第１の相対位置にされる。これにより、インクリボン付き供給側ボビン１０４０が第１の収納部１０８１及び第３の収納部１０８３により保護され、図１に図示されるインクリボン入りインクカセット１０００が得られる。

　続いて、得られたインクリボン入りインクカセット１０００が包装フィルムにより包装され、包装済インクリボン入りインクカセットが得られる。インクリボン入りインクカセット１０００が包装されることにより、インクリボン入りインクカセット１０００が保管又は輸送される際にインクリボン入りインクカセット１０００にゴミが付着することが抑制される。インクリボン入りインクカセット１０００は、望ましくはシュリンク包装又は真空包装される。インクリボン入りインクカセット１０００がシュリンク包装又は真空包装されることにより、インクリボン１０６０の巻き緩みが抑制される。包装フィルムには、望ましくはミシン目が入れられるか、又は開封テープが付加される。これにより、包装フィルムを外すことが容易になり、包装済インクリボン入りインクカセットの使い勝手が向上する。

　続いて、包装済インクリボン入りインクカセットが梱包箱に収納され、梱包済インクリボン入りインクカセットが得られる。

　１．４　インクリボン入りインクカセットの使用
　インクリボン入りインクカセット１０００が使用される際は、梱包済インクリボン入りインクカセットの梱包箱から包装済インクリボン入りインクカセットが取り出される。

　続いて、取り出された包装済インクリボン入りインクカセットの包装フィルムが外され、図１に図示されるインクリボン入りインクカセット１０００が得られる。

　続いて、得られたインクリボン入りインクカセット１０００がそのままプリンターに取り付けられる。このとき、位置決め用突起１２００により、プリンターの内部におけるインクリボン入りインクカセット１０００の位置が固定される。

　１．５　実施の形態１の効果
　実施の形態１によれば、インクリボン付きボビン対１０２１をインクカセット１０２０に取り付ける作業を行うことなく、インクリボン付きボビン対１０２１をインクカセット１０２０に収納された状態のままプリンターに取り付けることができる。このため、インクリボン付きボビン対１０２１をプリンターに取り付ける作業が容易になる。また、印画の品質を低下させる影響をインクリボン付きボビン対１０２１に与えることを抑制できる。このため、印画の品質が低下することを抑制できる。例えば、ユーザーがインクリボン１０６０を汚損してしまい印画に汚れが生じること、ユーザーがインクリボン１０６０を弛ませてしまい印画にシワが生じること、ユーザーがプリンターの内部にゴミを混入させてしまい印画に色抜け又はキズが生じること等が抑制される。

　また、実施の形態１によれば、包装済インクリボン入りインクカセットの包装フィルムを外すことにより得られるインクリボン入りインクカセット１０００をそのままプリンターに取り付けることができる。このため、インクリボン入りインクカセット１０００をプリンターに取り付ける作業が容易になる。

　また、実施の形態１によれば、インクカセット１０２０が緩衝材を兼ねる。このため、梱包に必要な緩衝材が減少し、梱包及び輸送に要するコストが低下する。逆に言えば、緩衝材が減少した場合でも、インクリボン入りインクカセット１０００が輸送される際のインクリボン入りインクカセット１０００の破損及び変形が抑制される。緩衝材が省略された場合は、梱包箱からの取り出しが行われる際に緩衝材を取り外す作業も不要になる。これにより、梱包及び輸送に要する費用がさらに低下し、プリンターに慣れていないユーザーがインクリボン入りインクカセット１０００をプリンターに取り付けることが容易になる。

　２　実施の形態２
　２．１　インクリボン入りインクカセット
　図４は、実施の形態２のインクカセットを備えるインクリボン入りインクカセットの梱包時状態を図示する斜視図である。図５は、実施の形態２のインクカセットを備えるインクリボン入りインクカセットの使用時状態を図示する斜視図である。図６は、実施の形態２のインクカセットを図示する斜視図である。

　実施の形態１と実施の形態２との主要な相違は、以下の点にある：実施の形態１においては、梱包時及び使用時に第１の収納部１０８１及び第３の収納部１０８３がインクリボン付き供給側ボビン１０４０を挟み込んでインクリボン付き供給側ボビン１０４０を収納する。また、第２の収納部１０８２が中間部１１０１を介して第１の収納部１０８１に結合される。また、インクリボン１０６０に対向する穴１１６０を有する有穴部１１８０が、中間部１１０１からなる。これに対して、実施の形態２においては、梱包時に第１の収納部２０８１及び第３の収納部２０８３がインクリボン付き供給側ボビン１０４０を挟み込んでインクリボン付き供給側ボビン１０４０を収納し、使用時に第１の収納部２０８１のみがインクリボン付き供給側ボビン１０４０を収納する。また、第２の収納部２０８２が中間部２１０１及び第３の収納部２０８３を介して第１の収納部２０８１に結合される。また、第１の収納部２０８１が、インクリボン付き供給側ボビン１０４０の脱落を抑制する押さえ部を備える。また、インクリボン１０６０に対向する穴２１６０を有する有穴部２１８０が中間部２１０１及び第３の収納部２０８３からなる。

　図４及び図５に図示されるインクリボン入りインクカセット２０００は、インクカセット２０２０及びインクリボン付きボビン対１０２１を備える。

　インクリボン付きボビン対１０２１は、インクカセット２０２０に収納され、インクカセット２０２０とともに熱転写方式のプリンターに取り付けられる。

　インクカセット２０２０は、図４、図５及び図６に図示されるように、第１の収納部２０８１、第２の収納部２０８２、第３の収納部２０８３、中間部２１０１及び折り曲げ部２１２０を備える。

　第１の収納部２０８１は、図４に図示される梱包時状態及び図５に図示される使用時状態において、インクリボン付き供給側ボビン１０４０を収納する。第２の収納部２０８２は、図４に図示される梱包時状態及び図５に図示される使用時状態において、巻き取り側ボビン１０４１を収納する。第３の収納部２０８３は、図４に図示される梱包時状態において、インクリボン付き供給側ボビン１０４０を収納する。

　第１の収納部２０８１の収納空間２１４１及び第３の収納部２０８３の収納空間２１４３は、インクカセット２０２０の状態が図５及び図６に図示される開かれた状態である場合はつながっていないが、インクカセット２０２０の状態が図４に図示される閉じられた状態である場合はつながって円筒状の形状を有するひとつの収納空間を構成する。構成されたひとつの収納空間には、インクリボン付き供給側ボビン１０４０が収納される。これにより、第１の収納部２０８１及び第３の収納部２０８３は、インクカセット２０２０の状態が図４に図示される閉じられた状態である場合に、インクリボン付き供給側ボビン１０４０を挟み込んでインクリボン付き供給側ボビン１０４０を収納する。

　第１の収納部２０８１には、第１の収納部２０８１に収納されたインクリボン付き供給側ボビン１０４０が第１の収納部２０８１から脱落する方向に動くことを規制する構造が付与される。第２の収納部２０８２には、第２の収納部２０８２に収納された巻き取り側ボビン１０４１が第２の収納部２０８２から脱落する方向に動くことを規制する構造が付与される。

　第２の収納部２０８２は、中間部２１０１及び第３の収納部２０８３を介して第１の収納部２０８１に結合される。中間部２１０１及び第３の収納部２０８３は、第１の収納部２０８１と第２の収納部２０８２との間に配置され穴２１６０を有する有穴部２１８０となる。穴２１６０は、インクリボン付き供給側ボビン１０４０から引き出され巻き取り側ボビン１０４１に至るインクリボン１０６０に対向する。穴２１６０は、実施の形態１のインクカセット１０２０に設けられる穴１１６０の大きさと同様の大きさを有し、穴１１６０と同様に用いられる。

　第３の収納部２０８３は、折り曲げ部２１２０を介して第１の収納部２０８１に結合される。インクカセット２０２０は、折り曲げ部２１２０において折り曲げ可能である。インクカセット２０２０の状態は、折り曲げ部２１２０におけるインクカセット２０２０の折り曲げにより、図４に図示される閉じられた状態と、図５及び図６に図示される開かれた状態と、の間で変更可能である。また、第１の収納部２０８１に対する第３の収納部２０８３の相対位置は、折り曲げ部２１２０におけるインクカセット２０２０の折り曲げにより、図４に図示される、第１の収納部２０８１及び第３の収納部２０８３がインクリボン付き供給側ボビン１０４０を挟み込む第１の相対位置と、図５及び図６に図示される、第１の収納部２０８１及び第３の収納部２０８３がインクリボン付き供給側ボビン１０４０を挟み込まない第２の相対位置と、の間で変更可能である。

　インクカセット２０２０は、主に樹脂緩衝材からなり、望ましくは樹脂緩衝材のみからなる。インクカセット２０２０を構成する樹脂緩衝材は、実施の形態１のインクカセット１０２０を構成する樹脂緩衝材と同様のものである。

　２．２　押さえ部
　図７は、実施の形態２のインクカセットの、押さえ部の付近を図示する斜視図である。

　第１の収納部２０８１は、図７に図示されるように、押さえ部２３００を備える。

　押さえ部２３００は、供給側ボビン１０６１に接する板バネ２３２０及び２３２１を備え、第１の収納部２０８１から供給側ボビン１０６１が外れる方向とは反対の方向に供給側ボビン１０６１を押さえる。これにより、第１の収納部２０８１からインクリボン付き供給側ボビン１０４０が脱落することが抑制される。

　２．３　インクリボン入りインクカセットの梱包
　インクリボン入りインクカセット２０００が梱包される際は、インクカセット２０２０及びインクリボン付きボビン対１０２１が準備される。

　続いて、準備されたインクカセット２０２０の第１の収納部２０８１に、準備されたインクリボン付きボビン対１０２１のインクリボン付き供給側ボビン１０４０が取り付けられ、準備されたインクカセット２０２０の第２の収納部２０８２に、準備されたインクリボン付きボビン対１０２１の巻き取り側ボビン１０４１が取り付けられる。これにより、インクカセット２０２０及びインクリボン付きボビン対１０２１の複合体が得られる。

　続いて、得られた複合体に備えられるインクカセット２０２０が折り曲げ部２１２０において折り曲げられ、インクカセット２０２０が閉じられ、第１の収納部２０８１に対する第３の収納部２０８３の相対位置が先述の第１の相対位置にされる。これにより、インクリボン付き供給側ボビン１０４０が第１の収納部２０８１及び第３の収納部２０８３により保護され、図４に図示されるインクリボン入りインクカセット２０００が得られる。

　続いて、得られたインクリボン入りインクカセット２０００が包装フィルムにより包装され、包装済インクリボン入りインクカセットが得られる。包装は、実施の形態１のインクカセット１０２０を備えるインクリボン入りインクカセット１０００の包装と同様に行われる。

　２．４　インクリボン入りインクカセットの使用
　インクリボン入りインクカセット２０００が使用される際は、梱包済インクリボン入りインクカセットの梱包箱から包装済インクリボン入りインクカセットが取り出される。

　続いて、取り出された包装済インクリボン入りインクカセットの包装フィルムが外され、図４に図示されるインクリボン入りインクカセット２０００が得られる。

　続いて、得られたインクリボン入りインクカセット２０００に備えられるインクカセット２０２０が折り曲げ部２１２０において逆方向に折り曲げられ、インクカセット２０２０が開かれ、図５に図示されるインクリボン入りインクカセット２０００が得られる。このとき、供給側ボビン１０６１が押さえ部２３００により押さえられているため、インクリボン付き供給側ボビン１０４０が第１の収納部２０８１に収納された状態でインクカセット２０２０が開かれる。また、インクリボン１０６０に輸送中に弛みが発生していた場合においても、インクカセット２０２０が開かれる際にインクリボン１０６０が引っ張られて当該弛みが解消する。

　２．５　実施の形態２の効果
　実施の形態２によれば、実施の形態１と同様に、インクリボン付きボビン対１０２１をプリンターに取り付ける作業が容易になり、印画の品質が低下することを抑制でき、梱包及び輸送に要するコストが低下する。

　加えて、実施の形態２によれば、中間部２１０１が実施の形態１のインクカセット１０２０に設けられる中間部１１０１より小さい場合であっても、実施の形態１のインクカセット１０２０に設けられる穴１１６０の大きさと同様の大きさを有する穴２１６０をインクカセット２０２０に設けることができる。このため、インクカセット２０２０がさらに小さくなり、梱包及び輸送に要するコストがさらに低下する。

　３　実施の形態３
　３．１　インクリボン入りインクカセット
　図８は、実施の形態３のインクカセットを備えるインクリボン入りインクカセットの梱包時状態を図示する斜視図である。図９は、実施の形態３のインクカセットを備えるインクリボン入りインクカセットの使用時状態を図示する斜視図である。図１０は、実施の形態３のインクカセットを図示する斜視図である。

　実施の形態２と実施の形態３との主要な相違は、以下の点にある：実施の形態２においては、梱包時に第２の収納部２０８２が単独で巻き取り側ボビン１０４１を収納する。これに対して、実施の形態３においては、第４の収納部３０８４が設けられ、梱包時に第２の収納部３０８２及び第４の収納部３０８４が巻き取り側ボビン１０４１を挟み込んで巻き取り側ボビン１０４１を収納する。また、第２の収納部３０８２が、巻き取り側ボビン１０４１の脱落を抑制する押さえ部３３４０を備える。

　図８及び図９に図示されるインクリボン入りインクカセット３０００は、インクカセット３０２０及びインクリボン付きボビン対１０２１を備える。

　インクリボン付きボビン対１０２１は、インクカセット３０２０に収納され、インクカセット３０２０とともに熱転写方式のプリンターに取り付けられる。

　インクカセット３０２０は、図８、図９及び図１０に図示されるように、第１の収納部３０８１、第２の収納部３０８２、第３の収納部３０８３、第４の収納部３０８４、第１の中間部３１０１、第２の中間部３１０２及び折り曲げ部３１２０を備える。

　第１の収納部３０８１は、図８に図示される梱包時状態及び図９に図示される使用時状態において、インクリボン付き供給側ボビン１０４０を収納する。第２の収納部３０８２は、図８に図示される梱包時状態及び図９に図示される使用時状態において、巻き取り側ボビン１０４１を収納する。第３の収納部３０８３は、図８に図示される梱包時状態において、インクリボン付き供給側ボビン１０４０を収納する。第４の収納部３０８４は、図８に図示される梱包時状態において、巻き取り側ボビン１０４１を収納する。

　第１の収納部３０８１の収納空間３１４１及び第３の収納部３０８３の収納空間３１４３は、インクカセット３０２０の状態が図９及び図１０に図示される開かれた状態である場合はつながっていないが、インクカセット３０２０の状態が図８に図示される閉じられた状態である場合はつながって円筒状の形状を有するひとつの収納空間を構成する。構成されたひとつの収納空間には、インクリボン付き供給側ボビン１０４０が収納される。これにより、第１の収納部３０８１及び第３の収納部３０８３は、インクカセット３０２０の状態が図８に図示される閉じられた状態である場合に、インクリボン付き供給側ボビン１０４０を挟み込んでインクリボン付き供給側ボビン１０４０を収納する。第２の収納部３０８２の収納空間３１４２及び第４の収納部３０８４の収納空間３１４４は、インクカセット３０２０の状態が図９及び図１０に図示される開かれた状態である場合はつながっていないが、インクカセット３０２０が図８に図示される閉じられた状態である場合はつながって円筒状の形状を有するひとつの収納空間を構成する。構成されたひとつの収納空間には、巻き取り側ボビン１０４１が収納される。これにより、第２の収納部３０８２及び第４の収納部３０８４は、インクカセット３０２０の状態が図８に図示される閉じられた状態である場合に、巻き取り側ボビン１０４１を挟み込んで巻き取り側ボビン１０４１を収納する。

　第１の収納部３０８１には、第１の収納部３０８１に収納されたインクリボン付き供給側ボビン１０４０が第１の収納部３０８１から脱落する方向に動くことを規制する構造が付与される。第２の収納部３０８２には、第２の収納部３０８２に収納された巻き取り側ボビン１０４１が第２の収納部３０８２から脱落する方向に動くことを規制する構造が付与される。

　第２の収納部３０８２は、第１の中間部３１０１及び第３の収納部３０８３を介して第１の収納部３０８１に結合される。第１の中間部３１０１及び第３の収納部３０８３は、第１の収納部３０８１と第２の収納部３０８２との間に配置され穴３１６０を有する有穴部３１８０となる。穴３１６０は、インクリボン付き供給側ボビン１０４０から引き出され巻き取り側ボビン１０４１に至るインクリボン１０６０に対向する。穴３１６０は、実施の形態１のインクカセット１０２０に設けられる穴１１６０の大きさと同様の大きさを有し、穴１１６０と同様に用いられる。

　第３の収納部３０８３は、折り曲げ部３１２０を介して第１の収納部３０８１に結合される。インクカセット３０２０は、折り曲げ部３１２０において折り曲げ可能である。インクカセット３０２０の状態は、折り曲げ部３１２０におけるインクカセット３０２０の折り曲げにより、図８に図示される閉じられた状態と、図９及び図１０に図示される開かれた状態と、の間で変更可能である。また、第１の収納部３０８１に対する第３の収納部３０８３の相対位置は、折り曲げ部３１２０におけるインクカセット３０２０の折り曲げにより、図８に図示される、第１の収納部３０８１及び第３の収納部３０８３がインクリボン付き供給側ボビン１０４０を挟み込む第１の相対位置と、図９及び図１０に図示される、第１の収納部３０８１及び第３の収納部３０８３がインクリボン付き供給側ボビン１０４０を挟み込まない第２の相対位置と、の間で変更可能である。また、第２の収納部３０８２に対する第４の収納部３０８４の相対位置は、折り曲げ部３１２０におけるインクカセット３０２０の折り曲げにより、図８に図示される、第２の収納部３０８２及び第４の収納部３０８４がインクリボン付き供給側ボビン１０４０を挟み込む第３の相対位置と、図９及び図１０に図示される、第２の収納部３０８２及び第４の収納部３０８４がインクリボン付き供給側ボビン１０４０を挟み込まない第４の相対位置と、の間で変更可能である。

　第４の収納部３０８４は、第２の中間部３１０２を介して第１の収納部３０８１に結合される。

　インクカセット３０２０は、主に樹脂緩衝材からなり、望ましくは樹脂緩衝材のみからなる。インクカセット３０２０を構成する樹脂緩衝材は、実施の形態１のインクカセット１０２０を構成する樹脂緩衝材と同様のものである。

　３．２　押さえ部
　第１の収納部３０８１は、図９に図示されるように、第１の押さえ部３３００を備える。

　第１の押さえ部３３００は、供給側ボビン１０６１に接する板バネ３３２０及び３３２１を備え、第１の収納部３０８１から供給側ボビン１０６１が外れる方向とは反対の方向に供給側ボビン１０６１を押さえる。これにより、第１の収納部３０８１からインクリボン付き供給側ボビン１０４０が脱落することが抑制される。

　第２の収納部３０８２は、図９に図示されるように、第２の押さえ部３３４０を備える。

　第２の押さえ部３３４０は、巻き取り側ボビン１０４１に接する板バネ３３６０及び３３６１を備え、第２の収納部３０８２から巻き取り側ボビン１０４１が外れる方向とは反対の方向に巻き取り側ボビン１０４１を押さえる。これにより、第２の収納部３０８２から巻き取り側ボビン１０４１が脱落することが抑制される。

　３．３　インクリボン入りインクカセットの梱包
　インクリボン入りインクカセット３０００が梱包される際は、インクカセット３０２０及びインクリボン付きボビン対１０２１が準備される。

　続いて、準備されたインクカセット３０２０の第１の収納部３０８１に、準備されたインクリボン付きボビン対１０２１のインクリボン付き供給側ボビン１０４０が取り付けられ、準備されたインクカセット３０２０の第２の収納部３０８２に、準備されたインクリボン付きボビン対１０２１の巻き取り側ボビン１０４１が取り付けられる。これにより、インクカセット３０２０及びインクリボン付きボビン対１０２１の複合体が得られる。

　続いて、得られた複合体に備えられるインクカセット３０２０が折り曲げ部３１２０において折り曲げられ、インクカセット３０２０が閉じられ、第１の収納部３０８１に対する第３の収納部３０８３の相対位置が先述の第１の相対位置にされ、第２の収納部３０８２に対する第４の収納部３０８４の相対位置が先述の第３の相対位置にされる。これにより、インクリボン付き供給側ボビン１０４０が第１の収納部３０８１及び第３の収納部３０８３により保護され、巻き取り側ボビン１０４１が第２の収納部３０８２及び第４の収納部３０８４により保護され、図８に図示されるインクリボン入りインクカセット３０００が得られる。

　続いて、得られたインクリボン入りインクカセット３０００が包装フィルムにより包装され、包装済インクリボン入りインクカセットが得られる。包装は、実施の形態１のインクカセット１０２０を備えるインクリボン入りインクカセット１０００の包装と同様に行われる。

　３．４　インクリボン入りインクカセットの使用
　インクリボン入りインクカセット３０００が使用される際は、梱包済インクリボン入りインクカセットの梱包箱から包装済インクリボン入りインクカセットが取り出される。

　続いて、取り出された包装済インクリボン入りインクカセットの包装フィルムが外され、図８に図示されるインクリボン入りインクカセット３０００が得られる。

　続いて、得られたインクリボン入りインクカセット３０００に備えられるインクカセット３０２０が折り曲げ部３１２０において逆方向に折り曲げられ、インクカセット３０２０が開かれ、図９に図示されるインクリボン入りインクカセット３０００が得られる。このとき、供給側ボビン１０６１が第１の押さえ部３３００により押さえられているため、インクリボン付き供給側ボビン１０４０が第１の収納部３０８１に収納された状態でインクカセット３０２０が開かれる。また、巻き取り側ボビン１０４１が第２の押さえ部３３４０により押さえられているため、巻き取り側ボビン１０４１が第２の収納部３０８２に収納された状態でインクカセット３０２０が開かれる。また、インクリボン１０６０に輸送中に弛みが発生していた場合においても、インクカセット３０２０が開かれる際にインクリボン１０６０が引っ張られて当該弛みが解消する。

　３．５　実施の形態３の効果
　実施の形態３によれば、実施の形態１と同様に、インクリボン付きボビン対１０２１をプリンターに取り付ける作業が容易になり、印画の品質が低下することを抑制でき、梱包及び輸送に要するコストが低下する。

　加えて、実施の形態３によれば、実施の形態２と同様に、第１の中間部３１０１が実施の形態１のインクカセット１０２０に設けられる中間部１１０１より小さい場合であっても、実施の形態１のインクカセット１０２０に設けられる穴１１６０の大きさと同様の大きさを有する穴３１６０をインクカセット３０２０に設けることができる。このため、インクカセット３０２０がさらに小さくなり、梱包及び輸送に要するコストがさらに低下する。

　加えて、実施の形態３によれば、巻き取り側ボビン１０４１が第２の収納部３０８２及び第４の収納部３０８４により保護される。これにより、インクリボン入りインクカセット３０００が輸送される際に巻き取り側ボビン１０４１に加わるダメージが軽減される。

　４　実施の形態４
　実施の形態４のインクカセットは、インクカセットが開かれた状態を維持するための嵌め合い形状を実施の形態２のインクカセットに付加したものである。当該嵌め合い形状が実施の形態３のインクカセットに付加されてもよい。

　図１１は、実施の形態４のインクカセットの、嵌め合い形状の付近の非嵌め合い時状態を図示する斜視図である。図１２は、実施の形態４のインクカセットに設けられるの、嵌め合い形状の付近の嵌め合い時状態を図示する断面図である。

　図１１及び図１２に図示されるインクカセット４０２０は、凸部４４００及び凹部４４０１を備える。凸部４４００は、第１の収納部２０８１に付加される。凹部４４０１は、第３の収納部２０８３に付加される。したがって、凹部４４０１は、折り曲げ部２１２０について凸部４４００と反対の側に配置される。凹部４４０１の形状は、凸部４４００の形状に適合する。凹部４４０１は、インクカセット４０２０の状態が開かれた状態である場合、すなわち第１の収納部２０８１に対する第３の収納部２０８３の相対位置が先述の第２の相対位置である場合に凸部４４００と嵌め合う。これにより、インクカセット４０２０が開かれた状態が安定して維持され、インクリボン入りインクカセット４０２０がプリンターに装着されプリントが行われる際にインクリボン入りインクカセット４０２０が一定の形状を保つことができる。凸部４４００からなる係合部が他の種類の係合部に置き換えられてもよく、凹部４４０１からなる係合部が他の種類の係合部に置き換えられてもよい。例えば、凸部４４００が凹部に置き換えられてもよく、凹部４４０１が凸部に置き換えられてもよい。

　なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。

　この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。

　１０００，２０００，３０００　インクリボン入りインクカセット、１０２０，２０２０，３０２０，４０２０　インクカセット、１０２１　インクリボン付きボビン対、１０４０　インクリボン付き供給側ボビン、１０４１　巻き取り側ボビン、１０６０　インクリボン、１０６１　供給側ボビン、１０８１，２０８１，３０８１　第１の収納部、１０８２，２０８２，３０８２　第２の収納部、１０８３，２０８３，３０８３　第３の収納部、１１０１，２１０１　中間部、１１２０，２１２０，３１２０　折り曲げ部、１１６０，２１６０　穴、１１８０，２１８０　有穴部、２３００　押さえ部、３０８４　第４の収納部、３１０１　第１の中間部、３１０２　第２の中間部、３３００　第１の押さえ部、３３４０　第２の押さえ部、４４００　凸部、４４０１　凹部。

Claims

　熱転写方式のプリンターに取り付けられるインクリボン付きボビン対（１０２１）を構成しインクリボン（１０６０）及び前記インクリボン（１０６０）が巻かれた供給側ボビン（１０６１）を備えるインクリボン付き供給側ボビン（１０４０）を収納する第１の収納部（１０８１，２０８１，３０８１）と、
　前記インクリボン付きボビン対（１０２１）を構成し前記インクリボン付き供給側ボビン（１０４０）から引き出されたインクリボン（１０６０）を巻き取る巻き取り側ボビン（１０４１）を収納する第２の収納部（１０８２，２０８２，３０８２）と、
　前記第１の収納部（１０８１，２０８１，３０８１）とともに前記インクリボン付き供給側ボビン（１０４０）を挟み込んで前記インクリボン付き供給側ボビン（１０４０）を収納可能な第３の収納部（１０８３，２０８３，３０８３）と、
　前記インクリボン付き供給側ボビン（１０４０）から引き出され前記巻き取り側ボビン（１０４１）に至るインクリボン（１０６０）に対向する穴（１１６０，２１６０，３１６０）を有する有穴部（１１８０，２１８０，３１８０）と、
を備え、
　主に樹脂緩衝材からなる
インクカセット（１０２０，２０２０，３０２０，４０２０）。
　前記インクカセット（１０２０，２０２０，３０２０，４０２０）は、折り曲げ部（１１２０，２１２０，３１２０）をさらに備え、前記折り曲げ部（１１２０，２１２０，３１２０）において折り曲げ可能であり、
　前記第３の収納部（１０８３，２０８３，３０８３）は、前記折り曲げ部（１１２０，２１２０，３１２０）を介して前記第１の収納部（１０８１，２０８１，３０８１）に結合され、
　前記第１の収納部（１０８１，２０８１，３０８１）に対する前記第３の収納部（１０８３，２０８３，３０８３）の相対位置は、前記折り曲げ部（１１２０，２１２０，３１２０）における前記インクカセット（１０２０，２０２０，３０２０，４０２０）の折り曲げにより、前記第１の収納部（１０８１，２０８１，３０８１）及び前記第３の収納部（１０８３，２０８３，３０８３）が前記インクリボン付き供給側ボビン（１０４０）を挟み込む第１の相対位置と、前記第１の収納部（１０８１，２０８１，３０８１）及び前記第３の収納部（１０８３，２０８３，３０８３）が前記インクリボン付き供給側ボビン（１０４０）を挟み込まない第２の相対位置と、の間で変更可能である
請求項１のインクカセット（１０２０，２０２０，３０２０，４０２０）。
　前記第１の収納部（２０８１）は、前記第１の収納部（２０８１）から前記供給側ボビン（１０６１）が外れる方向とは反対の方向に前記供給側ボビン（１０６１）を押さえる押さえ部（２３００）を備える
請求項２のインクカセット（２０２０）。
　前記第２の収納部（３０８２）とともに前記巻き取り側ボビン（１０４１）を挟み込んで前記巻き取り側ボビン（１０４１）を収納可能な第４の収納部（３０８４）
をさらに備え、
　前記第１の収納部（３０８１）は、前記第１の収納部（３０８１）から前記供給側ボビン（１０６１）が外れる方向とは反対の方向に前記供給側ボビン（１０６１）を押さえる第１の押さえ部（３３００）を備え、
　前記第２の収納部（３０８２）は、前記第２の収納部（３０８２）から前記巻き取り側ボビン（１０４１）が外れる方向とは反対の方向に前記巻き取り側ボビン（１０４１）を押さえる第２の押さえ部（３３４０）を備える
請求項２のインクカセット（３０２０）。
　第１の係合部（４４００）と、
　前記折り曲げ部（２１２０）について前記第１の係合部（４４００）と反対の側に配置され、前記相対位置が前記第２の相対位置である場合に前記第１の係合部（４４００）と嵌め合う第２の係合部（４４０１）と
をさらに備える請求項２から４までのいずれかのインクカセット（４０２０）。
　請求項１から５までのいずれかのインクカセット（１０２０，２０２０，３０２０，４０２０）と、
　前記インクリボン付きボビン対（１０２１）と、
を備えるインクリボン入りインクカセット（１０００，２０００，３０００）。