WO2019123653A1 - 指圧器具、指圧器具セット及びその配置構造 - Google Patents

Abstract

本指圧器具セットは、主指圧器具１と補助指圧器具１１、１２とを備える指圧器具セットＳであって、各指圧器具は、特定の心棒２及び外周側押圧体３を備える。そして、主指圧器具１は、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための指圧器具であり、補助指圧器具は、人体の背部の局所を押圧するための第１補助指圧器具１１及び人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための第２補助指圧器具１２のうちの少なくとも１種を含む。

Description

指圧器具、指圧器具セット及びその配置構造

　本発明は、指圧器具、指圧器具セット及びその配置構造に関し、さらに詳しくは、腰痛を効果的に緩和、解消又は予防することができる指圧器具、指圧器具セット及びその配置構造に関する。

　従来一般に、腰痛の療法として、指圧師による指圧療法が広く行われている。この指圧療法は、指圧師が患者の人体の各部の局所に指を当て、体重をのせかけてこれを押圧する療法である。しかしながら、腰痛の際にいつも或いは直ぐに指圧師による指圧療法を受けることは通常難しい。そこで、本出願人により、自分自身で指圧療法を行うことができる各種の指圧器具が提案されている（例えば、特許文献１及び２等参照）。

　上記特許文献１及び２には、心棒と、心棒の外周側に心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の第１弾性体及び第２弾性体と、を備える指圧器具が記載されている。そして、例えば、図４２に示されるように、使用者が仰向け又は横向きで３つの指圧器具１０１の各弾性体上に腰部及び臀部を載せると、その重力により弾性体が弾性変形すること及び弾性体自身が柔らかいことで、筋肉が解されたり血行がよくされたりして指圧効果と同様の効果が得られる。

国際公開第２０１２／０３６１３６号公報 国際公開第２０１５／０７６０１１号公報

　しかし、上記特許文献１及び２に記載された技術では、腰部及び臀部を押圧するために３つの指圧器具１０１を用いているので、設置スペースの問題があり、満足できる押圧ができない。さらに、各弾性体の頂点のみでの押圧となるため、押圧箇所の横方向への安定性が低く、ストレッチはされるが、点指圧のため痛みが生じ易く、長時間のストレッチができない。

　なお、腰痛は、肩こり以上に多く、隠れた、深刻な問題であるにも関わらず、これといった解決策も見つかっていない。人々も普段は自然放置のままで過ごすことが現状である。人々は、ぎっくり腰などになって始めて医者を訪れるが、医者にも根本的な解決策がないため応急処置をするくらいである。腰痛が起きるのは、筋肉の伸縮ができなくなるために起きる。根本的に必要なことは、腰や体の筋肉はゴムのように伸縮する状態を保っていないといけないということである。そのため腰や体は、いつも使う方向とは逆方向に曲げ、筋肉をストレッチし続けないといけない。

　本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、腰痛を効果的に緩和、解消又は予防することができる指圧器具、これを備える指圧器具セット及びその配置構造を提供することを目的とする。

　本発明は、以下の通りである。
　１．主指圧器具と補助指圧器具とを備える指圧器具セットであって、
　前記主指圧器具及び前記補助指圧器具のそれぞれは、心棒と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の一対の外周側押圧体と、を備え、前記外周側押圧体は、前記心棒の外周面に沿う第１湾曲部と、前記第１湾曲部の一端側から延びる一方の脚部と、前記湾曲部の他端側から直線状に延びる直線状部と、前記直線状部の端側に一端側が接続される第２湾曲部と、前記第２湾曲部の他端側から延びる他方の脚部と、を備え、前記第１湾曲部には、前記直線状部の厚さよりも薄肉の薄肉部及び前記薄肉部と前記直線状部とを連絡する傾斜面部が形成されており、
　前記主指圧器具は、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための指圧器具であり、
　前記補助指圧器具は、人体の背部の局所を押圧するための第１補助指圧器具、及び人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための第２補助指圧器具のうちの少なくとも１種を含むことを特徴とする指圧器具セット。
　２．上記１．記載の指圧器具セットを設置面上に配置してなる指圧器具セットの配置構造であって、
　前記主指圧器具は、前記設置面上の仮想線に対して前記心棒が直交して該仮想線を跨ぐように配置されており、
　前記補助指圧器具は、前記設置面上の仮想線に対して前記心棒が直交して該仮想線を跨ぐように配置されているとともに、前記主指圧器具に対して前記設置面上の仮想線に沿って並設されていることを特徴とする指圧器具セットの配置構造。
　３．主指圧器具と左右の副指圧器具とを備える指圧器具セットであって、
　前記主指圧器具は、心棒と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の一対の外周側押圧体と、を備え、前記外周側押圧体は、前記心棒の外周面に沿う第１湾曲部と、前記第１湾曲部の一端側から延びる一方の脚部と、前記湾曲部の他端側から直線状に延びる直線状部と、前記直線状部の端側に一端側が接続される第２湾曲部と、前記第２湾曲部の他端側から延びる他方の脚部と、を備え、前記第１湾曲部には、前記直線状部の厚さよりも薄肉の薄肉部及び前記薄肉部と前記直線状部とを連絡する傾斜面部が形成されており、
　前記副指圧器具は、心棒と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の第１外周側押圧体及び第２外周側押圧体と、を備え、前記第１外周側押圧体及び前記第２外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え、
　前記主指圧器具は、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための指圧器具であり、
　前記副指圧器具は、人体の肩部の局所を押圧するための第１副指圧器具、人体の腰部の局所を押圧するための第２副指圧器具、人体の大腿つけ根部の局所を押圧するための第３副指圧器具、人体の下腿下部の局所を押圧するための第４副指圧器具、人体の足首の局所を押圧するための第５副指圧器具、人体の足の局所を押圧するための第６副指圧器具、及び人体の大腿下部の局所を押圧するための第７副指圧器具のうちの少なくとも１種を含むことを特徴とする指圧器具セット。
　４．前記副指圧器具において、
　前記第１外周側押圧体の前記一対の脚部及び前記第２外周側押圧体の前記一対の脚部を設置面上に接地させたときに、前記第１外周側押圧体は、前記第２外周側押圧体よりも前記設置面から頂点までの高さが低い上記３．記載の指圧器具セット。
　５．前記副指圧器具において、
　前記第１外周側押圧体は、前記第２外周側押圧体よりも平面視の長尺方向の長さが短い上記３．又は４．に記載の指圧器具。
　６．前記副指圧器具において、
　前記第１外周側押圧体と前記第２外周側押圧体とは、側面同士が接するように配置されている上記３．乃至５．のいずれか一項に記載の指圧器具セット。
　７．上記３．乃至６．のいずれか一項に記載の指圧器具セットを設置面上に配置してなる指圧器具セットの配置構造であって、
　前記主指圧器具は、前記心棒が前記設置面上の仮想線に直交して該仮想線を跨ぐように配置されており、
　前記副指圧器具は、前記設置面上の仮想線で区画される左右の領域に並設されているとともに、前記設置面の平面視で該仮想線に対して前記心棒が傾斜して又は平行に配置されていることを特徴とする指圧器具セットの配置構造。
　８．人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための指圧器具であって、
　心棒と、
　前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の一対の外周側押圧体と、を備え、
　前記外周側押圧体は、前記心棒の外周面に沿う第１湾曲部と、前記第１湾曲部の一端側から延びる一方の脚部と、前記湾曲部の他端側から直線状に延びる直線状部と、前記直線状部の端側に一端側が接続される第２湾曲部と、前記第２湾曲部の他端側から延びる他方の脚部と、を備え、
　前記第１湾曲部には、前記直線状部の厚さよりも薄肉の薄肉部及び前記薄肉部と前記直線状部とを連絡する傾斜面部が形成されていることを特徴とする指圧器具。

　本発明の指圧器具セットによると、主指圧器具と補助指圧器具とを備え、主指圧器具及び補助指圧器具のそれぞれは、特定の心棒及び外周側押圧体を備える。そして、主指圧器具は、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための指圧器具であり、補助指圧器具は、人体の背部の局所を押圧するための第１補助指圧器具、及び人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための第２補助指圧器具のうちの少なくとも１種を含む。これにより、例えば、使用者が仰向け又は横向きで主指圧器具上に腰部及び臀部を載せ、更に補助指圧器具上に人体の各部を載せることで、主指圧器具により腰痛対策がなされるとともに、補助指圧器具により人体の各部の疲労対策がなされる。特に、主指圧器具においては、直線状部により腰部のツボや腎兪が押圧されて体（脊柱）が支持された状態で、第１湾曲部により人体の臀部のツボ（例えば、仙骨部、浪越圧点、腸骨稜上部のツボ等）が押圧されるとともに、第２湾曲部により人体の腰部や肩甲下部のツボが押圧される。さらに、直線状部、第１湾曲部及び第２湾曲部により腰部全体が上方に持ち上げられてストレッチされる。そして、斜めに下がる比較的長い直線状部で体が支持されているので、痛くならずに長時間でもストレッチを実施できる。その結果、腰痛を効果的に緩和、解消又は予防することができる。
　本発明の指圧器具セットの配置構造によると、上述の指圧器具セットを設置面上に配置してなり、主指圧器具は、心棒が設置面上の仮想線に直交して該仮想線を跨ぐよう配置されており、補助指圧器具は、心棒が設置面上の仮想線に直交して該仮想線を跨ぐように配置されているとともに、主指圧器具に対して設置面上の仮想線に沿って並設されている。これにより、上述の指圧器具セットに好適な配置形態を提供できる。

　本発明の他の指圧器具セットによると、主指圧器具と左右の副指圧器具とを備え、主指圧器具は、特定の心棒及び外周側押圧体を備え、副指圧器具は、特定の心棒、第１外周側押圧体及び第２外周側押圧体を備える。そして、主指圧器具は、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための指圧器具であり、副指圧器具は、人体の肩部の局所を押圧するための第１副指圧器具、人体の腰部の局所を押圧するための第２副指圧器具、人体の大腿つけ根部の局所を押圧するための第３副指圧器具、人体の下腿下部の局所を押圧するための第４副指圧器具、人体の足首の局所を押圧するための第５副指圧器具、人体の足の局所を押圧するための第６副指圧器具、及び人体の大腿下部の局所を押圧するための第７副指圧器具のうちの少なくとも１種を含む。これにより、例えば、使用者が仰向け又は横向きで主指圧器具上に腰部及び臀部を載せ、更に副助指圧器具上に人体の各部を載せることで、主指圧器具により腰痛対策がなされるとともに、副助指圧器具により人体の各部の疲労対策がなされる。特に、主指圧器具においては、直線状部により腰部のツボや腎兪が押圧されて体（脊柱）が支持された状態で、第１湾曲部により人体の臀部のツボ（例えば、仙骨部、浪越圧点、腸骨稜上部のツボ等）が押圧されるとともに、第２湾曲部により人体の腰部や肩甲下部のツボが押圧される。さらに、直線状部、第１湾曲部及び第２湾曲部により腰部全体が上方に持ち上げられてストレッチされる。そして、斜めに下がる比較的長い直線状部で体が支持されているので、痛くならずに長時間でもストレッチを実施できる。その結果、腰痛を効果的に緩和、解消又は予防することができる。
　本発明の他の指圧器具セットの配置構造によると、上述の指圧器具セットを設置面上に配置してなり、主指圧器具は、心棒が設置面上の仮想線に直交して該仮想線を跨ぐように配置されており、副指圧器具は、設置面上の仮想線で区画される左右の領域において主指圧器具の外周側押圧体の外側に並設されているとともに、設置面の平面視で仮想線に対して心棒が傾斜して又は平行に配置されている。これにより、上述の指圧器具セットに好適な配置形態を提供できる。

　本発明の指圧器具によると、心棒と、心棒の外周側に心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の一対の外周側押圧体と、を備え、外周側押圧体は、心棒の外周面に沿う第１湾曲部と、第１湾曲部の一端側から延びる一方の脚部と、湾曲部の他端側から直線状に延びる直線状部と、直線状部の端側に一端側が接続される第２湾曲部と、第２湾曲部の他端側から延びる他方の脚部と、を備え、第１湾曲部には、直線状部の厚さよりも薄肉の薄肉部及び薄肉部と直線状部とを連絡する傾斜面部が形成されている。これにより、例えば、使用者が仰向け又は横向きで指圧器具上に腰部及び臀部を載せると、直線状部により腰部のツボや腎兪が押圧されて体（脊柱）が支持された状態で、第１湾曲部により人体の臀部のツボ（例えば、仙骨部、浪越圧点、腸骨稜上部のツボ等）が押圧されるとともに、第２湾曲部により人体の腰部や肩甲下部のツボが押圧される。さらに、直線状部、第１湾曲部及び第２湾曲部により腰部全体が上方に持ち上げられてストレッチされる。そして、斜めに下がる比較的長い直線状部で体が支持されているので、痛くならずに長時間でもストレッチを実施できる。その結果、腰痛を効果的に緩和、解消又は予防することができる。

　本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係る指圧器具セットを説明するための説明図である。 上記指圧器具セットを説明するための説明図であり、人体の背面からみた主指圧器具、補助指圧器具及び副指圧器具の位置関係を示す。 上記主指圧器具（及び補助指圧器具）の斜視図である。 上記主指圧器具の平面図である。 図４のＶ矢視図である。 図４のＶＩ－ＶＩ線断面図である。 上記主指圧器具を構成する外周側押圧体（非弾性変形状態の弾性体）の斜視図である。 上記外周側押圧体の平面図である。 図８のＩＸ－ＩＸ線断面図である。 図８のＸ－Ｘ線断面図である。 図８のＸＩ－ＸＩ線断面図である。 上記主指圧器具の組付方法を説明するための説明図であり、（ａ）は心棒及び外周側押圧体を第１紐で縛り付けた状態を示し、（ｂ）は心棒及び外周側押圧体を第２紐で縛り付けた状態を示し、（ｃ）は外周側押圧体の一対の脚部を第３紐で縛り付けた状態を示す。 他の形態に係る外周側押圧体（非弾性変形状態の弾性体）を説明するための説明図であり、（ａ）は幅広部及び幅狭部を備える形態を示し、（ｂ）は底面側に面状のテーパ部を備える形態を示す。 上記副指圧器具（第１～第３副指圧器具）の斜視図である。 上記副指圧器具の側面図である。 図１５のＸＶＩ矢視図である。 図１５のＸＶＩＩ矢視図である。 上記副指圧器具（第４～第７副指圧器具）の斜視図である。 上記副指圧器具の側面図である。 図１９のＸＸ矢視図である。 図２０のＸＸＩ矢視図である。 上記副指圧器具を構成する外周側押圧体（非弾性変形状態の弾性体）の斜視図である。 他の形態に係る外周側押圧体（非弾性変形状態の弾性体）を説明するための説明図であり、（ａ）は底面側が凹状に形成された形態を示し、（ｂ）は底面側が角柱状に形成された形態を示す。 上記指圧器具セットの使用方法を説明するための説明図である。 上記指圧器具セットの使用方法を説明するための説明図である。 上記指圧器具セットの使用方法を説明するための説明図である。 他の形態に係る指圧器具セットを説明するための説明図である。 更なる他の形態に係る指圧器具セットを説明するための説明図である。 変形例１に係る指圧器具セットを説明するための説明図である。 上記指圧器具セットの使用方法を説明するための説明図であり、人体の脚部の背面からみた副指圧器具の位置関係を示す。 人体の脚部の各部のツボを説明するための説明図である。 上記指圧器具セットの使用方法を説明するための説明図であり、人体の脚部の正面からみた副指圧器具の位置関係を示す。 上記副指圧器具の斜視図である。 上記副指圧器具の側面図である。 図３４のＸＸＸＶ矢視図である。 図３４のＸＸＸＶＩ矢視図である。 変形例２に係る指圧器具セットを説明するための説明図である。 上記指圧器具セットの使用方法を説明するための説明図であり、人体の上半身の背面からみた主指圧器具及び補助指圧器具の位置関係を示す。 上記指圧器具セットの作用を説明するための説明図である。 人体の各部のツボを説明するための説明図である。 人体の各部のツボを説明するための説明図である。 従来の指圧器具を説明するための説明図である。

＜指圧器具セット＞
　本実施形態に係る指圧器具セットは、主指圧器具（１）と補助指圧器具（１１、１２）とを備える指圧器具セット（Ｓ）であって、主指圧器具（１）及び補助指圧器具（１１、１２）のそれぞれは、心棒（２）と、心棒の外周側に心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の一対の外周側押圧体（３）と、を備え、外周側押圧体は、心棒の外周面に沿う第１湾曲部（３ａ）と、第１湾曲部の一端側から延びる一方の脚部（３ｂ）と、湾曲部の他端側から直線状に延びる直線状部（３ｃ）と、直線状部の端側に一端側が接続される第２湾曲部（３ｄ）と、第２湾曲部の他端側から延びる他方の脚部（３ｅ）と、を備え、第１湾曲部（３ａ）には、直線状部（３ｃ）の厚さよりも薄肉の薄肉部（５）及び薄肉部と直線状部とを連絡する傾斜面部（６）が形成されている（例えば、図３～図６等参照）。そして、主指圧器具（１）は、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための指圧器具であり、補助指圧器具は、人体の背部の局所を押圧するための第１補助指圧器具（１１）、及び人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための第２補助指圧器具（１２）のうちの少なくとも１種を含む（例えば、図１及び図２等参照）。

　なお、上記心棒（２）の材質、形状、大きさ等は特に問わない。この心棒の材質としては、例えば、木、竹や藤等の植物（編み加工品を含む。）、ゴムやエラストマ等の弾性材料、合成樹脂、金属等が挙げられる。また、上記外周側押圧体（３）の材質、形状、大きさ等は特に問わない。この外周側押圧体の材質としては、例えば、ゴムやエラストマ等の弾性材料、木、竹や藤等の植物（編み加工品を含む。）、合成樹脂、金属等が挙げられる。また、上記外周側押圧体は、例えば、心棒に対して別体で設けられていてもよいし、心棒に対して一体で設けられていてもよい。さらに、主指圧器具、第１補助指圧器具及び第２補助指圧器具の各部の寸法等は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。

＜指圧器具セットの配置構造＞
　本実施形態に係る指圧器具セットの配置構造は、上記実施形態に係る指圧器具セット（Ｓ）を設置面上に配置してなる指圧器具セットの配置構造であって、主指圧器具（１）は、設置面（５０）上の仮想線（５１）に対して心棒（２）が直交して該仮想線を跨ぐように配置されており、補助指圧器具（１１、１２）は、設置面（５０）上の仮想線（５１）に対して心棒（２）が直交して該仮想線を跨ぐように配置されているとともに、主指圧器具（１）に対して設置面（５０）上の仮想線（５１）に沿って並設されている（例えば、図１及び図２等参照）。

＜他の指圧器具セット＞
　本実施形態に係る他の指圧器具セットは、主指圧器具（１）と左右の副指圧器具（２１～２７）とを備える指圧器具セット（Ｓ）であって、主指圧器具（１）は、心棒（２）と、心棒の外周側に心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の一対の外周側押圧体（３）と、を備え、外周側押圧体（３）は、心棒の外周面に沿う第１湾曲部（３ａ）と、第１湾曲部の一端側から延びる一方の脚部（３ｂ）と、湾曲部の他端側から直線状に延びる直線状部（３ｃ）と、直線状部の端側に一端側が接続される第２湾曲部（３ｄ）と、第２湾曲部の他端側から延びる他方の脚部（３ｅ）と、を備え、第１湾曲部（３ａ）には、直線状部（３ｃ）の厚さよりも薄肉の薄肉部（５）及び薄肉部と直線状部とを連絡する傾斜面部（６）が形成されている（例えば、図３～図６等参照）。また、副指圧器具（２１～２７）は、心棒（３０、４０）と、心棒の外周側に心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の第１外周側押圧体（３１、４１）及び第２外周側押圧体（３２、４２）と、を備え、第１外周側押圧体及び第２外周側押圧体のそれぞれは、心棒の外周面に沿う湾曲部（３１ａ、４１ａ、３２ａ、４２ａ）と、湾曲部の両端側から延びる一対の脚部（３１ｂ、３１ｃ、４１ｂ、４１ｃ、３２ｂ、３２ｃ、４２ｂ、４２ｃ）と、を備える（例えば、図１４～図２１等参照）。そして、主指圧器具（１）は、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための指圧器具であり、副指圧器具は、人体の肩部の局所を押圧するための第１副指圧器具（２１）、人体の腰部の局所を押圧するための第２副指圧器具（２２）、人体の大腿つけ根部の局所を押圧するための第３副指圧器具（２３）、人体の下腿下部の局所を押圧するための第４副指圧器具（２４）、人体の足首の局所を押圧するための第５副指圧器具（２５）、人体の足の局所を押圧するための第６副指圧器具（２６）、及び人体の大腿下部の局所を押圧するための第７副指圧器具（２７）のうちの少なくとも１種を含む（例えば、図１及び図２等参照）。なお、本実施形態に係る他の指圧器具セットは、例えば、上述の実施形態に係る指圧器具セットと組み合わせて用いることができる。

　なお、上記心棒（２、３０、４０）の材質、形状、大きさ等は特に問わない。この心棒の材質としては、例えば、木、竹や藤等の植物（編み加工品を含む。）、ゴムやエラストマ等の弾性材料、合成樹脂、金属等が挙げられる。また、上記外周側押圧体（３、３１、３２、４１、４２）の材質、形状、大きさ等は特に問わない。この外周側押圧体の材質としては、例えば、ゴムやエラストマ等の弾性材料、木、竹や藤等の植物（編み加工品を含む。）、合成樹脂、金属等が挙げられる。また、上記外周側押圧体は、例えば、心棒に対して別体で設けられていてもよいし、心棒に対して一体で設けられていてもよい。さらに、各副指圧器具（２１～２７）の各部の寸法等は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。

　本実施形態に係る指圧器具セットとしては、例えば、上記副指圧器具（２１～２３）において、第１外周側押圧体（３１）の一対の脚部（３１ｂ、３１ｃ）及び第２外周側押圧体（３２）の一対の脚部（３２ｂ、３２ｃ）を設置面（５０）上に接地させたときに、第１外周側押圧体（３１）は、第２外周側押圧体（３２）よりも設置面（５０）から頂点までの高さが低い形態（例えば、図１５等参照）が挙げられる。

　本実施形態に係る指圧器具セットとしては、例えば、上記副指圧器具（２１～２３）において、第１外周側押圧体（３１）は、第２外周側押圧体（３２）よりも平面視の長尺方向の長さが短い形態（例えば、図１６等参照）が挙げられる。

　本実施形態に係る指圧器具セットとしては、例えば、上記副指圧器具（２１～２７）において、第１外周側押圧体（３１、４１）と第２外周側押圧体（３２、４２）とは、側面同士が接するように配置されている形態（例えば、図１６及び図２０等参照）が挙げられる。

＜指圧器具セットの配置構造＞
　本実施形態に係る指圧器具セットの配置構造は、上述の指圧器具セット（Ｓ）を設置面（５０）上に配置してなる指圧器具セットの配置構造であって、主指圧器具（１）は、心棒（２）が設置面（５０）上の仮想線（５１）に直交して該仮想線を跨ぐように配置されており、副指圧器具（２１～２７）は、設置面（５０）上の仮想線（５１）で区画される左右の領域に並設されているとともに、設置面の平面視で該仮想線に対して心棒（３０、４０）が傾斜して又は平行に配置されている（例えば、図１及び図２等参照）。

＜指圧器具＞
　本実施形態に係る指圧器具は、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための指圧器具（１）であって、心棒（２）と、心棒の外周側に心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の一対の外周側押圧体（３）と、を備え、外周側押圧体は、心棒の外周面に沿う第１湾曲部（３ａ）と、第１湾曲部の一端側から延びる一方の脚部（３ｂ）と、湾曲部の他端側から直線状に延びる直線状部（３ｃ）と、直線状部の端側に一端側が接続される第２湾曲部（３ｄ）と、第２湾曲部の他端側から延びる他方の脚部（３ｅ）と、を備え、第１湾曲部（３ａ）には、直線状部（３ｃ）の厚さよりも薄肉の薄肉部（５）及び薄肉部と直線状部とを連絡する傾斜面部（６）が形成されている（例えば、図３～図６等参照）。

　なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。

　以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。

（１）指圧器具セットの構成
　本実施例に係る指圧器具セットＳは、図１及び図２に示すように、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための主指圧器具１と、人体の背部の局所を押圧するための第１補助指圧器具１１と、人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための第２補助指圧器具１２と、を備えている。この指圧器具セットＳは、人体の肩部の局所を押圧するための左右の第１副指圧器具２１と、人体の腰部の局所を押圧するための左右の第２副指圧器具２２と、人体の大腿つけ根部の局所を押圧するための左右の第３副指圧器具２３と、人体の下腿下部の局所を押圧するための左右の第４副指圧器具２４と、人体の足首の局所を押圧するための左右の第５副指圧器具２５と、人体の足の局所を押圧するための左右の第６副指圧器具２６と、人体の大腿下部の局所を押圧するための左右の第７副指圧器具２７と、を備えている。

　なお、上記主指圧器具１と第１及び第２補助指圧器具１１、１２は、略同じ構成であるため、図３～図６等を用いて以下にまとめて説明する。また、上記第１～第３副指圧器具２１～２３は、略同じ構成であるため、図１４～図１７等を用いて以下にまとめて説明する。さらに、上記第４～第７副指圧器具２４～２７は、略同じ構成であるため、図１８～図２１等を用いて以下にまとめて説明する。

　上記主指圧器具１及び各補助指圧器具１１、１２のそれぞれは、図３～図６に示すように、心棒２と、心棒２の外周側に心棒２の軸方向と交差して並設される長尺状の一対の外周側押圧体３と、を備えている。この心棒２は、木製であり、円柱状に形成されている。また、心棒２は、その直径が約６６ｍｍとされ、主指圧器具１では軸方向長さが約４００ｍｍとされており、各補助指圧器具１１、１２では軸方向長さが約３００ｍｍとされている。さらに、外周側押圧体３は、ゴム等の弾性材料を用いて形成されている。

　上記外周側押圧体３は、先端側が湾曲した略ストレート状の弾性体１５（図７～図１１参照）を心棒２の外周面に沿って曲げて紐１７、１８、１９で縛り付けることで心棒２に取り付けられている。この外周側押圧体３は、軸方向と直交する断面形状が心棒２の遠心側に向かって凸となる凸状に形成されている。また、外周側押圧体３は、心棒２の外周面に沿う第１湾曲部３ａと、第１湾曲部３ａの一端側から延びる一方の脚部３ｂと、第１湾曲部３ａの他端側から斜め下方に直線状に延びる直線状部３ｃと、直線状部３ｃの端側に一端側が接続される第２湾曲部３ｄと、第２湾曲部３ｄの他端側から延びる他方の脚部３ｅと、を備えている。この第１湾曲部３ａには、直線状部３ｃの厚さよりも薄肉の薄肉部５と、薄肉部５と直線状部３ｃとを連絡する傾斜面部６と、が形成されている。

　上記第１湾曲部３ａは、図６に示すように、心棒２の上面側に配されている。この第１湾曲部３ａの裏面側には、軸方向に延びて傾斜面部６を構成するリブ７が設けられている（図７参照）。このリブ７の横面側には、湾曲状に延びる補強部８が設けられている。そして、リブ７の底面が心棒２の外周面に接することで、第１湾曲部３ａの表面側に凸状曲面部９が形成される（図４参照）。また、薄肉部５の厚さは、２～５ｍｍとされている。さらに、薄肉部５は、直線状部３ｃに比べて幅広状とされている。さらに、一方の脚部３ｂは、設置面５０上に各指圧器具１、１１、１２を配置した状態で直立状態となる。

　上記外周側押圧体３の表面側には、紐１７、１９を縛り付けるための円周方向に延びる溝部１６ａ、１６ｂが形成されている（図６参照）。そして、溝部１６ａを介して第１紐１７で心棒２と外周側押圧体３とを縛り付け（図１２（ａ））、次に、第２紐１８を心棒２及びに外周側押圧体３に交差状に巻き付け（図１２（ｂ））、次いで、溝部１６ｂを介して第３紐１９を各脚部３ｂ、３ｅに巻き付け（図１２（ｃ））、心棒２と外周側押圧体３とが一体化される。また、外周側押圧体３の左右間隔Ｗ（図４参照）は、頭部の左右の耳の間隔に合わせた値（例えば、約１６０ｍｍ等）とされている。この左右間隔Ｗの値は、紐１７～１９による心棒２と外周側押圧体３の締結状態を変更することで調整される。

　なお、本実施例では、第１～第３紐１７～１９を用いて心棒２と外周側押圧体３とを一体化する形態を例示したが、これに限定されず、例えば、第１～第３紐１７～１９のうちの１種又は２種の組み合わせを用いて心棒２と外周側押圧体３とを一体化したり、第１～第３紐１７～１９に加えて他の紐を用いて心棒２と外周側押圧体３とを一体化したりしてもよい。さらに、例えば、釘、ボルト、接着剤等の接合手段を用いて心棒と外周側押圧体とを一体化してもよい。

　また、本実施例では、一様な横幅を有する弾性体１５を例示したが、これに限定されず、例えば、図１３（ａ）に示すように、長手方向に沿って幅広部と幅狭部を備える弾性体１５としてもよい。さらに、本実施例では、傾斜面部６を構成するリブ７を備える弾性体１５を例示したが、これに限定されず、例えば、図１３（ｂ）に示すように、横幅方向にわたる傾斜面部６を備える弾性体１５としてもよい。

　ここで、図５及び図６に示すように、外周側押圧体３の人体の各部への当りＬは、直線状部３ｃの長さ、第１湾曲部３ａの長さ、第２湾曲部３ｄの長さ、及び第２湾曲部３ｄの曲率半径の値を変えることで調整される。また、外周側押圧体３の設置面５０からの高さＨは、第２湾曲部３ｄの長さ、第２湾曲部３ｄの曲率半径、一方の脚部３ｂの長さ、及び心棒２の直径の値を変えることで調整される。

　上記第１～第３副指圧器具２１～２３は、図１４～図１７に示すように、心棒３０と、心棒３０の外周側に設けられる第１外周側押圧体３１及び第２外周側押圧体３２と、を備えている。この心棒３０は、木製であり、円柱状に形成されている。また、心棒３０の直径は、約５０ｍｍとされている。さらに、第１及び第２外周側押圧体３１、３２のそれぞれは、ゴム等の弾性材料を用いて形成されている。

　上記第１外周側押圧体３１は、長尺状に形成されており、心棒３０の外周側に心棒３０の軸方向と直交して設けられている。この第１外周側押圧体３１は、ストレート状の弾性体５３（図２２参照）を心棒３０の外周面に沿って曲げて紐５４で縛り付けることで心棒３０に取り付けられている。この弾性体５３は、半径２５ｍｍで長さ２２０ｍｍの半円柱状に形成されている。また、第１外周側押圧体３１は、心棒３０の外周面に沿う湾曲部３１ａと、湾曲部３１ａの両端側から延びる一対の脚部３１ｂ、３１ｃと、を備えている。これら一対の脚部３１ｂ、３１ｃのなす交差角度θは、３０～７０度の狭狭角とされている（図１７参照）。さらに、第１外周側押圧体３１の軸方向と直交する断面形状は、心棒３０の遠心側に向かって凸となる凸形状（具体的に、半円形状）に形成されている。

　上記第２外周側押圧体３２は、長尺状に形成されており、心棒３０の外周側に心棒の軸方向と直交して設けられている。この第２外周側押圧体３２は、ストレート状の弾性体５３（図２２参照）を心棒３０の外周面に沿って曲げて紐５４で縛り付けることで心棒３０に取り付けられている。この弾性体５３は、半径３０ｍｍで長さ２５０ｍｍの半円柱状に形成されている。また、第２外周側押圧体３２は、心棒３０の外周面に沿う湾曲部３２ａと、湾曲部３２ａの両端側から延びる一対の脚部３２ｂ、３２ｃと、を備えている。これら一対の脚部３２ｂ、３２ｃのなす交差角度θは、３０～７０度の狭狭角とされている（図１７参照）。さらに、第２外周側押圧体３２の軸方向と直交する断面形状は、心棒３０の遠心側に向かって凸となる凸形状（具体的に、半円形状）に形成されている。

　なお、第１～第３副指圧器具２１～２３においては、各押圧体３１、３２の半径や長さが異なっているため、同じ交差角度で心棒３０に縛っても、設置面５０上で心棒３０が少し斜めに傾き、段差ができる。そして、各押圧体３１、３２の交差角度を異ならせることで、心棒３０の傾斜角度を大きくできる。

　ここで、上記第１～第３副指圧器具２１～２３においては、図１５に示すように、第１外周側押圧体３１の一対の脚部３１ｂ、３１ｃ及び第２外周側押圧体３２の一対の脚部３２ｂ、３２ｃを設置面５０上に接地させたときに、心棒３０は、設置面５０に対して上下方向に傾斜する。さらに、第１外周側押圧体３１の設置面５０からの高さＨ１は、第２外周側押圧体３２の設置面５０からの高さＨ２よりも低い。すなわち、第１～第３副指圧器具２１～２３の各押圧体３１、３２は、上下方向の段差を有している。また、図１６に示すように、第１外周側押圧体３１の平面視の長手方向の長さＬ１は、第２外周側押圧体３２の平面視の長尺方向の長さＬ２よりも短い。すなわち、第１～第３副指圧器具２１～２３の各押圧体３１、３２は、平面視で段差を有している。さらに、第１外周側押圧体３１と第２外周側押圧体３２とは、側面同士が接するように配置されている。

　上記第４～第７副指圧器具２４～２７は、図１８～図２１に示すように、心棒４０と、心棒４０の外周側に設けられる第１外周側押圧体４１及び第２外周側押圧体４２と、を備えている。この心棒４０は、木製であり、円柱状に形成されている。また、心棒４０の直径は、約４０ｍｍとされている。さらに、第１及び第２外周側押圧体４１、４２のそれぞれは、ゴム等の弾性材料を用いて形成されている。

　上記第１及び第２外周側押圧体４１、４２は、長尺状に形成されており、心棒４０の外周側に心棒４０の軸方向と直交して設けられている。各外周側押圧体４１、４２は、ストレート状の弾性体５３（図２２参照）を心棒４０の外周面に沿って曲げて紐５４で縛り付けることで心棒４０に取り付けられている。この弾性体５３は、第４～第６副指圧器具２４～２６用として半径２５ｍｍの半円柱状に形成されており、第７副指圧器具用２７として半径３０ｍｍの半円柱状に形成されている。また、各外周側押圧体４１、４２は、心棒４０の外周面に沿う湾曲部４１ａ、４２ａと、湾曲部の両端側から延びる一対の脚部４１ｂ、４１ｃ、４２ｂ、４２ｃと、を備えている。これら一対の脚部４１ｂ、４１ｃ、４２ｂ、４２ｃのなす交差角度θは、第４及び第６副指圧器具２４、２６では１２０～１７０度の広広角とされており、第５副指圧器具２５では７０～９０度の狭角とされており、第７副指圧器具２７では約９０～１１０度の広角とされている（図２１参照）。さらに、各外周側押圧体４１、４２の軸方向と直交する断面形状は、心棒４０の遠心側に向かって凸となる凸形状（具体的に、半円形状）に形成されている。

　ここで、上記第４～第７副指圧器具２４～２７においては、図１９に示すように、第１外周側押圧体４１の一対の脚部４１ｂ、４１ｃ及び第２外周側押圧体４２の一対の脚部４１ｂ、４２ｃを設置面５０上に接地させたときに、心棒４０の軸方向は、設置面５０に対して平行となる。さらに、第１外周側押圧体４１の設置面５０からの高さＨは、第２外周側押圧体４２の設置面５０からの高さＨと同じとなる。また、図２０に示すように、第１外周側押圧体４１の平面視の長手方向の長さＬは、第２外周側押圧体４２の平面視の長尺方向の長さＬと同じとなる。さらに、第１外周側押圧体４１と第２外周側押圧体４２とは、側面同士が接するように配置されている。

（２）指圧器具セットの作用
　次に、上記構成の指圧器具セットＳの作用（使用方法）について説明する。なお、図４０及び図４１（著書「健康のいずみ指圧教室」（著者；浪越徹、昭和５４年初版発行）のＰ２２及びＰ２３の抜粋）に示されるように、人体には、例えば、後頭部のツボＰ１１、後頸部のツボＰ１２、側頸部のツボＰ１３、肩甲上部のツボＰ１４、肩甲間部のツボＰ１５、肩甲下部のツボＰ１６、腰部のツボＰ１７、腸骨稜上部のツボＰ１８、臀部のツボＰ１９、浪越圧点Ｐ２０、仙骨部のツボＰ２１、大腿後側部のツボＰ２２、大腿外側部のツボＰ２３、下腿後側部のツボＰ２４、下腿外側部のツボＰ２５、足部のツボＰ２６、脊柱起立筋部Ｐ２７等が存在する。

　上記指圧器具セットＳを、図１に示すように、設置面５０上に配置する。具体的に、主指圧器具１を、設置面５０上の仮想線５１に対して心棒２が直交して該仮想線５１を跨ぐように配置する。また、第１及び第２補助指圧器具１１、１２を、設置面５０上の仮想線５１に対して心棒２が直交して該仮想線５１を跨ぐように配置するとともに、主指圧器具１に対して設置面５０上の仮想線５１に沿って並ぶように配置する。さらに、第１～第７副指圧器具２１～２７を、設置面５０上の仮想線５１で区画される左右の領域に並設する。これら第１～第３副指圧器具２１～２３は、設置面５０の平面視で仮想線５１に対して心棒３０が傾斜しており、第４～第７副指圧器具２４～２７は、設置面５０の平面視で仮想線５１に対して心棒４０が平行となっている。さらに、第２副指圧器具２２は、図２に示すように、人体の骨盤Ａ１の上部に配置され、第３副指圧器具２３は、人体の骨盤Ａ１の下部に配置される。

　上記第１副指圧器具２１は、図２５に示すように、心棒３０が第２補助指圧器具１２の外周側押圧体３上に載せられている。この第１副指圧器具２１は、その第２外周側押圧体３２の端側が第２補助指圧器具１２の心棒２に当接するように配置されている。なお、上記主指圧器具１、各補助指圧器具１１、１２及び各副指圧器具２１～２７の配置位置は、使用者の体格等に応じて適宜調整して決められる。

　上述の指圧器具セットＳの設置面５０への設置状態より、図２に示すように、使用者が仰向け又は横向きで各指圧器具１、１１、１２、２１～２７上に人体の各部を載せると、各指圧器具１、１１、１２、２１～２７により人体の各部の疲労対策がなされる。

　主指圧器具１においては、図２及び図２４に示すように、直線状部３ｃにより腰部のツボや腎兪Ｐ３２が押圧されて体（脊柱）が支持された状態で、第１湾曲部３ａ（特に、凸状曲面部９、傾斜面部６の表面側）により人体の臀部のツボ（例えば、仙骨部、浪越圧点、腸骨稜上部のツボ等）が押圧されるとともに、第２湾曲部３ｄにより人体の腰部や肩甲下部のツボが押圧される。さらに、直線状部３ｃ、第１湾曲部３ａ及び第２湾曲部３ｄにより腰部全体が上方に持ち上げられてストレッチされる。そして、斜めに下がる比較的長い直線状部３ｃで体が支持されているので、痛くならずに長時間でもストレッチを実施できる。その結果、腰痛が効果的に緩和、解消又は予防することができる。なお、直線状部３ｃで腎兪Ｐ３２を軽く押圧すると、スーと気が鼻を抜け通る感じがして、腰全体の疲れが一気に消滅する。

　上述のように、腰骨を主指圧器具１により上方に持ち上げて腰全体をストレッチさせることで、腰全体の筋肉が伸びて疲労回復をさせると同時に、腰の可動域が大きくなる。腰痛が起きるのは、腰の筋肉が疲労して、筋肉本来の持つ伸縮ができなくなり、筋肉が棒のようになり、そこで腰を曲げると圧迫力が全て骨に向かい、骨が異形となってしまう。これによって、腰痛が引き起こされる。よって、腰の筋肉を一日一回はストレッチして、柔軟にして、伸縮可能にもっていくことが大切である。若いうちは、筋肉が柔らかく伸縮性が高いが、年を取ってくると筋肉は固くなり伸縮性が乏しくなってくる。特に高齢で運動不足でストレッチ不足の人は要注意である。そこで、主指圧器具１によると、第１湾曲部３ａで最も強く押すべき腰痛に効く重要なツボ（例えば、仙骨部、浪越圧点、腸骨稜上部のツボ等）が押圧される。さらに、斜めに下り比較的長い直線状部３ｃで体を支持するので、痛みが出ず、気持ち良く、長時間でもストレッチができる。さらに、第１湾曲部３ａから離れたツボを第２湾曲部３ｄで柔らかく押圧するので、２つのツボが刺激されて気持ち良さが倍増する。さらに、これら第１湾曲部３ａ、第２湾曲部３ｄ及び直線状部３ｃの多数の部位で支持するので、押圧箇所の横方向への安定性は高い。

　また、第１補助指圧器具１１においては、図２及び図２４に示すように、直線状部３ｃにより腰部や肩甲下部のツボが押圧されて体（脊柱）が支持された状態で、第１湾曲部３ａ（特に、凸状曲面部９、傾斜面部６の表面側）により背部のツボ（例えば、肝兪Ｐ３１、肩甲間部のツボ等）が押圧されるとともに、第２湾曲部３ｄにより腰部や肩甲下部のツボが押圧される。さらに、直線状部３ｃ、第１湾曲部３ａ及び第２湾曲部３ｄにより背部（肩甲骨Ａ２）全体が上方に持ち上げられてストレッチされる。特に、肝兪Ｐ３１を押すことにより、背中が逆方向にストレッチされることで、猫背が矯正され、姿勢もよくなる。さらに、肝兪Ｐ３１の近傍の三角筋は、非常に疲れているので気持ちよく、横向き時には脇の下の三角筋押しになる。その結果、猫背が効果的に緩和、解消又は予防されるとともに、肩こり（「neck pain」とも称される。）も緩和、解消又は予防される。このように、肩甲骨Ａ２を第１補助指圧器具１１で上方に持ち上げることで、胸全体をストレッチさせる。これにより、猫背が効果的に矯正される。また、肩甲骨Ａ２まわりの筋肉がストレッチされ、ほぐされるので、肩こりも緩和される。

　さらに、第２補助指圧器具１２においては、図２４～図２６に示すように、直線状部３ｃにより肩部や頸部が押圧されて支持された状態で、第１湾曲部３ａにより頭部のツボ（例えば、後頸部や側頸部のツボ、乳様突起の下の神経スポット等）が押圧されるとともに、第２湾曲部３ｄにより肩甲間部や肩甲上部のツボが押圧される。さらに、段差付きの第１副指圧器具２１により、肩甲上部のツボが体幹の中心方向（即ち、みぞおちの方向）に向かって押圧されるとともに、肩甲骨Ａ２の上部が押圧される。その結果、肩こりが効果的に緩和、解消又は予防される。このような、第２補助指圧器具１２及び第１副指圧器具２１による押圧時には、各第１副指圧器具２１の外周側押圧体３２が第２補助指圧器具１２の心棒２に当接することで、各第１副指圧器具２１が肩の圧力から後へ流れることが食い止められる。そのため、前への圧力がしっかりと加わり、肩甲上部押しが１００％にでき、その結果、肩こり対策の効果も飛躍的に向上する。さらに、第１副指圧器具２１の心棒３０は、第２補助指圧器具１２の外周側押圧体３上に載せられているので、第１副指圧器具２１の押し角度が三次元で変化して、より一層肩甲上部のツボ押し効果がでる。なお、肩甲上部のツボ部分は、骨がなく沈むので、より大きな段差付きであることが好ましい。

　上述のように、主指圧器具１、第１補助指圧器具１１及び第２補助指圧器具１２を脊柱３連山の指圧器具セットとして使用することで、脊柱全体がしっかり押圧される。脊柱は、重要なツボが集中しており、胴体部の重要なツボが網羅されている。

　また、段差付きの第２副指圧器具２２においては、図２に示すように、第２外周側押圧体３２により最も重要なツボである腎兪Ｐ３２、志室Ｐ３３等が正確に押圧されるとともに、第１外周側押圧体３１により肩甲下部のツボが正確に押圧される。このように、肩こり取り、腰の疲労取りに大切なツボを細部にわたって正確に押圧することで、肩こり取り、腰の疲労取り効果が著しく向上される。特に、腎兪Ｐ３２、志室Ｐ３３のある腰部は、骨がなく押圧時に沈むので、より大きな段差付きであることが好ましい。さらに、腎兪Ｐ３２、志室Ｐ３３押しなどは、便秘防止効果が高い。

　また、段差付き第３副指圧器具２３においては、大腿つけ根部が押圧されて腰の疲労が効果的に緩和又は解消される。そして、使用者が主指圧器具１と左右の第３副指圧器具２３の上に腰掛けて後側へ倒れることで、仙骨部から腸骨稜上部に主指圧器具１の第１湾曲部３ａが当たる。さらに寝てから体が下にずれる圧力が作用するので、第３副指圧器具２３の大腿つけ根部押圧の上への圧力をストッパ的に使う。これにより、特に肩甲下部押しの効果が高まる。また、大腿つけ根部押しも腰の疲労取りには大変効果がある。さらに、左右の第３副指圧器具２３の間に空間が形成されるため、安眠時（特に、横寝時）に大腿の邪魔をしない。

　また、第４～第６副指圧器具２４～２６においては、仰向け寝時には、脚の三里のツボ、ふくらはぎ、下腿外側部、アキレス腱、足底部、くるぶし、腫骨後側部、腫骨外側部等が押圧される。一方、横向き寝時には、足部全体の足根部、足背部、足指、脚の三里のツボ、下腿外側部押しが可能となる。また、各副指圧器具２４～２６上に両足を中心に寄せ合わせて正座すると、三里のツボ、下腿外側部、足根部、足背部等が強く押圧されて、極めて高い疲労回復の効果が得られる。その結果、下腿部及び足部全体がしっかり押圧される。これにより、血流がよくなり、冷え性が改善される。アキレス腱、くるぶし、足部全体をしっかり押圧すると足部の細部の筋肉がほぐれ、各部の細かい骨がよく動き、足指の地面をつかむ力が増し、これらによりけがに強くなる。よって、運動選手のけが防止や老人の転倒防止に効果的である。さらに、下腿及び足の疲労がよく取れ、足のむくみを解消するので、立ち仕事の方にも効果的である。

　さらに、第７副指圧器具２７においては、第３副指圧器具２３により大腿つけ根部が押圧されるとともに、第７指圧器具２７により大腿部のヒザ上あたりが押圧される。そのため、大腿部全体の疲れが取れる。特に、うつ伏せになると、主指圧器具１により下腹部が押圧されて、便通がよくなる。さらに、大腿外側部のつけ根部とヒザ上部が押圧される。大腿外側部押しは、大腿疲労がしっかり取れるツボである。立ち仕事の人によい。なお、大腿部の疲労をしっかり取ることは、腰痛対策に大きく関係している。このように、第７副指圧器具２７により、腰から大腿の疲れが軽減されるため、寝る時に第７副指圧器具２７を「脚枕」として使用することで、安眠熟睡に向かう効果がある。また、立ち仕事の人、足のむくむ人は、この一対の第７副指圧器具２７を置くだけで、日々の脚の疲れが軽減される。

（３）実施例の効果
　本実施例の主指圧器具セットＳによると、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための主指圧器具１と、人体の背部の局所を押圧するための第１補助指圧器具１１と、人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための第２補助指圧器具１２と、を備える。これにより、例えば、使用者が仰向け又は横向きで主指圧器具１上に腰部及び臀部を載せ、更に第１及び第２補助指圧器具１１、１２上に人体の各部を載せることで、主指圧器具１により腰痛対策がなされるとともに、補助指圧器具１１、１２により人体の各部の疲労対策がなされる。特に、主指圧器具１においては、直線状部３ｃにより腰部のツボや腎兪Ｐ３２が押圧されて体（脊柱）が支持された状態で、第１湾曲部３ａにより人体の臀部のツボ（例えば、仙骨部、浪越圧点、腸骨稜上部のツボ等）が押圧されるとともに、第２湾曲部３ｄにより人体の腰部や肩甲下部のツボが押圧される。さらに、直線状部３ｃ、第１湾曲部３ａ及び第２湾曲部３ｄにより腰部全体が上方に持ち上げられてストレッチされる。そして、斜めに下がる比較的長い直線状部３ｃで体が支持されているので、痛くならずに長時間でもストレッチを実施できる。その結果、腰痛を効果的に緩和、解消又は予防することができる。

　本実施例の主指圧器具セットＳによると、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための主指圧器具１と、人体の肩部の局所を押圧するための第１副指圧器具２１と、人体の腰部の局所を押圧するための第２副指圧器具２２と、人体の大腿つけ根部の局所を押圧するための第３副指圧器具２３と、人体の下腿下部の局所を押圧するための第４副指圧器具２４と、人体の足首の局所を押圧するための第５副指圧器具２５と、人体の足の局所を押圧するための第６副指圧器具２６と、人体の大腿下部の局所を押圧するための第７副指圧器具２７と、を備える。これにより、例えば、使用者が仰向け又は横向きで主指圧器具１上に腰部及び臀部を載せ、更に第１～第７副助指圧器具２１～２７上に人体の各部を載せることで、主指圧器具１により腰痛対策がなされるとともに、副助指圧器具２１～２７により人体の各部の疲労対策がなされる。特に、主指圧器具１においては、直線状部３ｃにより腰部のツボや腎兪Ｐ３２が押圧されて体（脊柱）が支持された状態で、第１湾曲部３ａにより人体の臀部のツボ（例えば、仙骨部、浪越圧点、腸骨稜上部のツボ等）が押圧されるとともに、第２湾曲部３ｄにより人体の腰部や肩甲下部のツボが押圧される。さらに、直線状部３ｃ、第１湾曲部３ａ及び第２湾曲部３ｄにより腰部全体が上方に持ち上げられてストレッチされる。そして、斜めに下がる比較的長い直線状部３ｃで体が支持されているので、痛くならずに長時間でもストレッチを実施できる。その結果、腰痛を効果的に緩和、解消又は予防することができる。

　また、本実施例では、第１～第３副指圧器具２１～２３において、第１外周側押圧体３１の一対の脚部３１ｂ、３１ｃ及び第２外周側押圧体３２の一対の脚部３２ｂ、３２ｃを設置面５０上に接地させたときに、第１外周側押圧体３１は、第２外周側押圧体３２よりも設置面５０から頂点までの高さが低い。これにより、第１～第３副指圧器具２１～２３の各押圧体３１、３２は、上下方向に段差を有するので、より綿密で正確な２点指圧を実現できる。その結果、各押圧体３１、３２により人体の各部の局所を効果的に押圧できる。

　また、本実施例では、第１～第３副指圧器具２１～２３において、第１外周側押圧体３１は、第２外周側押圧体３２よりも平面視の長尺方向の長さが短い。これにより、第１～第３副指圧器具２１～２３の各押圧体３１、３２は、平面視で段差を有するので、より綿密で正確な２点指圧を実現できる。その結果、各押圧体３１、３２により人体の各部の局所を効果的に押圧できる。

　さらに、本実施例では、第１～第７副指圧器具２１～２７において、第１外周側押圧体３１、４１と第２外周側押圧体３２、４２とは、側面同士が接するように配置されている。これにより、小型な副指圧器具２１～２７として設置面５０に効果的に配置できる。すなわち、各押圧体が連接されると、設置スペースが小さくなるので、より多くの指圧器具を並べることができる。そのため、より細かい押圧ができる。さらに、より柔らかい押圧を実現できるとともに、ツボを容易に探し当ててつかみ易くなる。

　尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、主指圧器具１と第１及び第２補助指圧器具１１、１２と第１～第７指圧器具２１～２７とを備える指圧器具セットＳを例示したが、これに限定されず、例えば、図２７に示すように、主指圧器具１のみ備える形態としたり、主指圧器具１と第１補助指圧器具１１とを備える指圧器具セットＳ１としたり、主指圧器具１と第１及び第２補助指圧器具１１、１２とを備える指圧器具セットＳ２としたり、主指圧器具１と第１及び第２補助指圧器具１１、１２と第１副指圧器具２１とを備える指圧器具セットＳ３としたりしてもよい。さらに、例えば、図２８に示すように、主指圧器具１と第２副指圧器具２２とを備える指圧器具セットＳ４としたり、主指圧器具１と第３副指圧器具２３とを備える指圧器具セットＳ５としたり、主指圧器具１と第４～第６副指圧器具２４～２６とを備える指圧器具セットＳ６としたりしてもよい。

　さらに、上記実施例では、段差付きの第１～第３副指圧器具２１～２３とともに、段差なしの第４～第７副指圧器具２４～２７を例示したが、これに限定されず、例えば、段差なしの第１～第３副指圧器具２１～２３としたり、段差付きの第４～第７副指圧器具２４～２７としたりしてもよい。さらに、上記実施例では、各押圧体が連接される第１～第７副指圧器具２１～２７を例示したが、これに限定されず、例えば、各押圧体が離間される第１～第７副指圧器具２１～２７としてもよい。

　さらに、上記実施例では、第２補助指圧器具１２の外周側押圧体３上に第１副指圧器具２１の心棒３０を載せる配置形態を例示したが、これに限定されず、例えば、第２補助指圧器具１２の外周側押圧体３上に第１副指圧器具２１の心棒３０を載せない配置形態としてもよい。

　さらに、上記実施例では、心棒３０、４０に対して同じ交差角度で取り付けられる第１及び第２外周側押圧体３１、３２、４１、４２を例示したが、これに限定されず、例えば、心棒に対して異なる交差角度で取り付けられる第１及び第２外周側押圧体としてもよい。特に、第１副指圧器具２１において、第１外周側押圧体３１を第２外周側押圧体３２よりも大きな傾斜角度で心棒３９に取り付けることで、心棒３０の設置面５０に対する傾斜角度が大きくなるため、肩甲上部のツボを更に正確且つ容易に押圧することができる。

　さらに、上記実施例では、第２湾曲部３ｄの一端側に連なる脚部３ｅが主指圧器具１側を向く第１補助指圧器具１１を例示したが、これに限定されず、例えば、第１湾曲部３ａの一端側に連なる脚部３ｂが主指圧器具１側を向く第１補助指圧器具１１としてもよい。

　さらに、上記実施例では、心棒に対して各弾性体を縛り付けて形成される指圧器具１、１１、１２、２１～２７を例示したが、これに限定されず、例えば、竹細工や籐細工で一体に形成される指圧器具としてもよい。このような竹製や籐製の指圧器具であっても、人体を乗せれば歪み、弾性力を持っているので、指圧師の体の関節と同じ役目をするため、ゴム製と同じく効果的な指圧ができる。

＜各実施例について＞
　本実施例の指圧器具１及び指圧器具セットＳによると、素人が自分自身の体のケアを熟練者並にしっかりと実施することができる。例えば、毎日好きな時間に、腰痛取りができ、腰痛知らずに過ごすことができる。よって、腰痛からくる病気を未然に防ぎ、医療費削減に貢献することができる。

　指圧師による指圧では、指圧師は、一方のヒザの支点を軸として、指表面を通して、自分の体重をかけて、被指圧体に対して圧力の強弱を与える。この指圧師による指圧面積は、親指の先端部分であり、比較的小さい。これに対して、本指圧器具セットＳによると、各指圧器具に対して、被指圧者の体重による圧力が分散してかかる。これら各指圧器具の指圧面積は、外周側押圧体等の凸面であり、指圧師の親指による指圧面積に比べて大きい。そして、人間が指圧器具の上にのる形となるので、強い押圧力が得られ、しかも長時間一定した押圧力が得られる。これに比べ指圧師による指圧は、小さな押圧力で、しかも指圧師が疲れてくるので長時間安定した押圧力の維持は無理である。

　そして、本指圧器具１及び指圧器具セットＳでは、大きな押圧力を得られるため、指圧師と同等の押圧力を得る場合、親指よりも大きな凸面積（すなわち、指圧面積）で押圧できることになる。指圧面積が大きいので、ツボの位置をあまり知らない素人が、アバウトで押圧しても、ツボが指圧面積内に入り易い。その結果、プロの指圧師と同じツボを簡単に押圧できる。すなわち、「素人でも、プロ並みの指圧効果が出せる」主指圧器具１及び指圧器具セットＳとなった。また、本指圧器具１及び指圧器具セットＳでは、長時間一定した押圧ができることから、指圧圧力を小さくすることにより、睡眠用の安眠熟睡枕や安眠熟睡ベッドの開発にも応用できる。なお、指圧師は、一日４～５人を指圧すると、体が疲れてしまうが、本指圧器具１及び指圧器具セットＳを指圧師自身の体のケアとして使用できる。

　さらに、本指圧器具セットＳによると、被指圧者の主要部を押圧出来るので、「腰痛、腰曲がり、猫背、便秘、脚の疲れ、内臓疲労等、体全体のコリ取りと疲労取り」に効果が、如実に出てくる。また、頭部、肩部、背筋部、腰部、臀部の、合計５人の指圧師が同時に指圧してくれているのと同じ指圧効果が出る。

　なお、マッサージは世界中で、古代からある。これは人類が、全身の筋肉のコリと疲れをなくしたいからである。本指圧器具セットＳを使用すれば、他人から指圧（マッサージを含む。）を受けなくても、同等もしくはそれ以上の効果を、自分自信で、好きな時間と場所で、自分自身の体のケアができる。

　さらに、本指圧器具１及び指圧器具セットＳを用いて他人に指圧をサービスする場合、多数の被指圧人を一人で管理できる。また、指圧人は指圧のツボを少し習うことにより、指圧サービスが可能になる。これにより、大幅に、指圧料金が下がる。指圧料金が下がると、指圧をする人が大幅に増える。途上国であっても指圧を受ける機会が増える。そうすると、途上国で指圧の仕事が増え、雇用増加につながり、国民の生活がより良くなり、その国のＧＤＰも上がる。

　ここで、「指圧」とは、指で（指を通して）圧を加えることである。また、自己指圧の場合、自己指圧のおしかたのコツは、指先に力を入れずに、体全体のバランスをとり、徐々に圧を入れ、徐々に圧を抜くことである。また、指圧のおしかたは、必ず、皮膚面に垂直におす。さらに、指圧師のおしかたは、指先に力を入れずに、指先を通して、指圧師の体重を応用して、圧を入れる。その圧が、皮膚から筋肉に、気持ちよくじんわりと浸透すると、効果がある。いわゆる、指圧の圧は、体重という「自然力」を応用して、圧を加えることである。

　そして、本指圧器具１及び指圧器具セットＳでは、指圧師の「手の皮膚の柔らかさ」を表現するために、体との接点に、弾性材料からなる押圧体を使っている。また、加える圧の強弱により、押圧体の構造を変えることができる。

　また、指圧師の体重圧をじんわりと手の皮膚に伝えるためには、指圧師の「指、手首、肘、肩の関節の柔軟性」が指圧の必須条件で、ここに「指圧の真髄」がある。よって、本指圧器具１では、「関節の柔軟性」を表現するために、接地するための脚部を設け、なおかつ体との接点から接地面の脚部までが、単一の弾性材料で形成されている。体重圧を加えることにより、押圧体の脚部の構造物全体が変形して、関節の役目を果たす。

　また、本指圧器具１及び指圧器具セットＳでは、指圧師の体重の代わりに、自分自信の「体重を利用して」指圧器具上にのせかけて押圧する。自身の体重を利用できることが、真の自然力の活用になり、真の自然力の活用こそが、指圧の真髄である。なお、良い指圧師とは、自分の体重を１００％活用して、「体重力」により圧力の大小の変化を与えて指圧できることである。

　一方、指圧師の指圧は、被指圧人は薄着１枚になって、寝ている。これは、被指圧人が一切の体の力を抜いて、脱力状態で寝ているために、１００％安定した状態と言える。指圧師は自分の体重圧を１００％活用できる状態になる。これに対して、立ったり、座ったりしている状態は、自分がその姿勢を維持するために力を使っている。こういうのは真の指圧ではなく、按摩、マッサージと呼ばれる。本指圧器具１及び指圧器具セットＳによると、使用者は完全に脱力して指圧器具上に乗りかかる。本当の指圧である。また、本指圧器具１及び指圧器具セットＳは、「素人が自分の体のツボを探せる道具」でもある。また、本指圧器具１は、体と接する押圧部分が全てＲ曲面になっている。さらに、本指圧器具１は、ＸＹＺ軸方向全てに容易に動き調整できる。体の押圧する部位や、押圧力の強弱を調整できる。

　また、指圧のおしかたは、必ず、皮膚面に垂直におす。指圧であるから皮膚の接点は一点である。ツボは点であり、線で押圧しても、ツボが押圧出来ず、指圧効果は出ない。線で押すのはたんなるマッサージしか出来ない。これに対して、本指圧器具１は、体との接点部分が、必ずＲ曲面の一点で接しており、力方向は接線に垂直となる。つまり、皮膚に垂直に押している。

　また、本指圧器具１は、弾性体で出来ており、４本の脚部で接地の安定性を保っているために、指圧器具は動かず安定して、上述のような使用者自身の体重を利用した押圧の実行を可能にしている。要するに、１００％の体重力の自然力を活用することができる。仮に、体重力の受け手である器具が動いては、体重力を１００％活用出来ない。これは指圧ではない。

　また、本指圧器具１では、肩コリの大元である、乳様突起の周辺の頭部と肩甲上部の周辺の肩部を同時に押圧できる事に特化しており、それにより肩こりを画期的に軽減することを目的としたものである。

　さらに、本指圧器具１及び指圧器具セットＳによると、肉体の健康ばかりでなく、「精神の健康も促進される」：意識をリラックスさせる効果がある。指圧器具上に体をのせかけて、完全に、１００％脱力した状態になる。「脱力すると、意識がリラックスする」。のんびり露天温泉に浸かっている時や、満天の星空に引き込まれる時などのように、意識がリラックスする。日常、意識が緊張の中で生きている人ほど、意識をリラックスさせる時が必要不可欠である。意識の緊張時とリラックス時が２ツあって、始めて精神の健康が保たれる。一日の体の疲れを取り、意識をリラックスできる、本指圧器具（セルフケア万能指圧器具）は、人間の「肉体と精神」の健康な生活にとって、必要品である。

＜変形例１＞
（１）指圧器具セットの構成
　上記実施例の指圧器具セットＳでは、一対の外周側押圧体４１、４２を備える左右の第４副指圧器具２４（図１及び図２参照）を採用したが、本変形例２の指圧器具セットＳ’では、図２９及び図３０に示すように、第１外周側押圧体４１、第２外周側押圧体４２及び第３外周側押圧体４３を備える左右の第４副指圧器具２４’を採用する。

　上記第４副指圧器具２４’は、図３３～図３６に示すように、心棒４０と、心棒４０の外周側に設けられる第１～第３外周側押圧体４１～４３と、を備えている。この心棒４０は、木製であり、円柱状に形成されている。また、心棒４０は、直径が約５０ｍｍとされ、長さが約２５０ｍｍとされている。さらに、第１～第３外周側押圧体４１～４３のそれぞれは、ゴム等の弾性材料を用いて形成されている。

　上記第１～第３外周側押圧体４１～４３は、長尺状に形成されており、心棒４０の外周側に心棒４０の軸方向と直交して設けられている。これら第１～第３外周側押圧体４１～４３は、ストレート状の弾性体５３（図２２参照）を心棒４０の外周面に沿って曲げて紐１５で縛り付けることで心棒４０に取り付けられている。また、第１～第３外周側押圧体４１～４３の各弾性体５３は、半径２５ｍｍで長さ２２０ｍｍの半円柱状に形成されている。

　上記第１～第３外周側押圧体４１～４３は、心棒４０の外周面に沿う湾曲部４１ａ～４３ａと、湾曲部４１ａ～４３ａの両端側から延びる一対の脚部４１ｂ～４３ｂ、４１ｃ～４３ｃと、を備えている。これら第１～第３外周側押圧体４１～４３の各一対の脚部４１ｂ～４３ｂ、４１ｃ～４３ｃのなす交差角度θ１は、１２０～１７０度の広広角とされている（図３６参照）。さらに、第１～第３外周側押圧体４１～４３の軸方向と直交する断面形状は、心棒４０の遠心側に向かって凸となる凸形状（具体的に、半円形状）に形成されている。なお、心棒４０や各押圧体４１～４３の大きさ、形状、配置形態等は、使用者の体格に応じて調整される。

　ここで、上記第４副指圧器具２４’においては、図３４に示すように、各一対の脚部４１ｂ～４３ｂ、４１ｃ～４３ｃを設置面５０上に接地させたときに、心棒４０は、設置面５０に対して略平行となっている。さらに、第１～第３外周側押圧体４１～４３の設置面５０からの高さＨ１は、略同じ値である。また、図３５に示すように、第１～第３外周側押圧体４１～４３の平面視の長手方向の長さＬ１は、略同じ値である。さらに、第１外周側押圧体４１と第２外周側押圧体４２とは、側面同士が離間するように配置されている。さらに、第３外周側押圧体４３と第２外周側押圧体４２とは、側面同士が離間するように配置されている。

（２）指圧器具セットの作用効果
　本変形例１の指圧器具セットＳ’によると、上記実施例の指圧器具セットＳと略同様の作用効果を奏する。すなわち、指圧器具セットＳ’の設置面５０への設置状態で、使用者が仰向け又は横向きで各指圧器具１、１１、１２、２１～２７上に人体の各部を載せると、各指圧器具１、１１、１２、２１～２７により人体の各部の疲労対策がなされる。

　特に、図３１及び図３２に示すように、副指圧器具２７上にひざ頭を置き、各副指圧器具２４’～２６上に両足を中心に寄せ合わせて正座すると、副指圧器具２４’により下腿外側部のツボＰ２５等が正確に押圧されるとともに、副指圧器具２５により足根部のツボＰ４２等が正確に押圧され、更に副指圧器具２６により足背部のツボＰ４３等が正確に押圧される。その結果、人体の脚部において極めて高い疲労回復の効果が得られる。さらに、各副指圧器具２４’～２６上に両足を中心に寄せ合わせて正座すると、中心に寄せようという力が働くためにＯ脚の矯正力が出る。なお、図３１に示すように、人体の脚部には、例えば、膝関節周囲部のツボＰ４１、下腿外側部のツボＰ２５、足根部のツボＰ４２、足背部のツボＰ４３、足指のツボＰ４４等が存在する。

　ここで、上述の指圧器具セットＳ’（Ｏ脚矯正指圧セットＳ’）について、「人体の骨格」図を見て欲しい。手と足を比較して欲しい。手は器用に物を掴み、字も書けるし、箸を持って食事もできる。これは手根骨、中手骨、手指骨がよく動けるからである。もしこれらの骨が動かなければ、手は非常に不便になる。同じことを足の骨に比較する。足根骨、中足骨、足指骨はどうでしょう？手の骨程には動かず、手のように細かい作業はできない。この原因は足の骨を、手の骨のように、普段から細かく動かさないからである。もし足の骨が手の骨のように細かく動いたら、地面を掴む力が増し、老人の転倒防止につながり、運動選手の足の怪我防止につながる。足の骨を動かすようにするには、足根部と足背部と足指のストレッチが必然的に有効である。Ｏ脚矯正指圧セットの上に正座したり、後ろに反り返ることで、体重力により、膝関節周囲部や脚の三里のツボや下腿外側部の押圧、足根部や足背部や足指のストレッチができる。反対に仰向けになって、Ｏ脚矯正指圧セットの上に脚を載せると、ふくらはぎやアキレス腱や腫骨後側部や腫骨外側部や腫骨内側部を押圧できる。正座と仰向けの両方を合わせることで、ますます地面を掴む力が倍増し、老人の転倒防止につながり、運動選手の足の怪我防止につながる。足の血流も良くなり冷え性を改善する。

　さらに、上述の指圧器具セットＳ’（Ｏ脚矯正指圧セットＳ’）の適用範囲について、Ｏ脚矯正指圧セットの上に正座したり、後ろに反り返ることで、直ぐに、眠気が取れ、疲れが取れ、活力が回復する。オフィスに置いて従業員の眠気覚まし、疲労取り、活力回復を「数分」で行う。街のマッサージ店に置けば、「５分疲労回復」を低料金で営業できる。自宅に置けば、仕事や外出から戻ったら、「数分」で疲労を回復する。寝るときには脚枕として使える。運動選手は運動前の怪我防止ストレッチとして使い、運動後は疲労回復として使える。実際にＯ脚で困っている人は多くいる。女優、タレント、モデルは必需品である。Ｏ脚矯正、より美しい美脚づくり、疲労回復をする。デパート、客室乗務員などの立ち仕事の人も必需品である。

＜変形例２＞
（１）指圧器具セットの構成
　上記実施例の指圧器具セットＳでは、第１湾曲部３ａの一端側に連なる脚部３ｂが第２補助指圧器具１２側（即ち、使用者の頭部側）を向く第１補助指圧器具１１（図１及び図２参照）を採用したが、図３７及び図３８に示すように、本変形例２の指圧器具セットＳ"では、第２湾曲部３ｄの一端側に連なる脚部３ｅが第２補助指圧器具１２側（即ち、使用者の頭部側）を向く第１補助指圧器具１１’を採用する。すなわち、本変形例２の指圧器具セットＳ"では、第１補助指圧器具１１’と第２補助指圧器具１２とは同じ方向を向いている。

（２）指圧器具セットの作用効果
　本変形例２の指圧器具セットＳ"によると、上記実施例の指圧器具セットＳと略同様の作用効果を奏する。すなわち、指圧器具セットＳ"の設置面５０への設置状態で、使用者が仰向け又は横向きで各指圧器具１、１１’、１２、２１～２７上に人体の各部を載せると、各指圧器具１、１１’、１２、２１～２７により人体の各部の疲労対策がなされる。

　特に、図３８及び図３９に示すように、主指圧器具１の第１湾曲部３ａにより浪越圧点Ｐ２０等が正確に押圧される。さらに、第１補助指圧器具１１’では、第１湾曲部３ａにより最も重要なツボである腎兪Ｐ３２、志室Ｐ３３等が正確に押圧されるとともに、第２湾曲部３ｄにより肝兪Ｐ３１等が正確に押圧される。この肝兪Ｐ３１押しは、肩こりの根本ゆえ、下から押した方が気持ち良い。そして、第１補助指圧器具１１’上に載せた人体が頭部側へ向かってすべることで、人体の肉部が効果的にストレッチされる。このストレッチが腎兪Ｐ３２等に刺激を与える。特に、主指圧器具１及び第１補助指圧器具１１’によって、脊柱起立筋部の指圧とストレッチが実現されるとともに、臀部と腰部の指圧とストレッチが実現される。よって、腰痛防止とともに猫背防止が図られる。

　本発明は、上記で詳述した実施形態及び実施例に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。

　本発明は、人体の腰部の局所を押圧する指圧器具に関する技術として広く利用される。

　１；主指圧器具、１１；第１補助指圧器具、１２；第２補助指圧器具、２１；第１副指圧器具、２２；第２副指圧器具、２３；第３副指圧器具、２４；第４副指圧器具、２５；第５副指圧器具、２６；第６副指圧器具、２７；第７副指圧器具、Ｓ；指圧器具セット。

Claims (8)

1. 　主指圧器具と補助指圧器具とを備える指圧器具セットであって、
   　前記主指圧器具及び前記補助指圧器具のそれぞれは、心棒と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の一対の外周側押圧体と、を備え、前記外周側押圧体は、前記心棒の外周面に沿う第１湾曲部と、前記第１湾曲部の一端側から延びる一方の脚部と、前記湾曲部の他端側から直線状に延びる直線状部と、前記直線状部の端側に一端側が接続される第２湾曲部と、前記第２湾曲部の他端側から延びる他方の脚部と、を備え、前記第１湾曲部には、前記直線状部の厚さよりも薄肉の薄肉部及び前記薄肉部と前記直線状部とを連絡する傾斜面部が形成されており、
   　前記主指圧器具は、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための指圧器具であり、
   　前記補助指圧器具は、人体の背部の局所を押圧するための第１補助指圧器具、及び人体の頭部及び肩部の局所を押圧するための第２補助指圧器具のうちの少なくとも１種を含むことを特徴とする指圧器具セット。
2. 　請求項１記載の指圧器具セットを設置面上に配置してなる指圧器具セットの配置構造であって、
   　前記主指圧器具は、前記設置面上の仮想線に対して前記心棒が直交して該仮想線を跨ぐように配置されており、
   　前記補助指圧器具は、前記設置面上の仮想線に対して前記心棒が直交して該仮想線を跨ぐように配置されているとともに、前記主指圧器具に対して前記設置面上の仮想線に沿って並設されていることを特徴とする指圧器具セットの配置構造。
3. 　主指圧器具と左右の副指圧器具とを備える指圧器具セットであって、
   　前記主指圧器具は、心棒と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の一対の外周側押圧体と、を備え、前記外周側押圧体は、前記心棒の外周面に沿う第１湾曲部と、前記第１湾曲部の一端側から延びる一方の脚部と、前記湾曲部の他端側から直線状に延びる直線状部と、前記直線状部の端側に一端側が接続される第２湾曲部と、前記第２湾曲部の他端側から延びる他方の脚部と、を備え、前記第１湾曲部には、前記直線状部の厚さよりも薄肉の薄肉部及び前記薄肉部と前記直線状部とを連絡する傾斜面部が形成されており、
   　前記副指圧器具は、心棒と、前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の第１外周側押圧体及び第２外周側押圧体と、を備え、前記第１外周側押圧体及び前記第２外周側押圧体のそれぞれは、前記心棒の外周面に沿う湾曲部と、前記湾曲部の両端側から延びる一対の脚部と、を備え、
   　前記主指圧器具は、人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための指圧器具であり、
   　前記副指圧器具は、人体の肩部の局所を押圧するための第１副指圧器具、人体の腰部の局所を押圧するための第２副指圧器具、人体の大腿つけ根部の局所を押圧するための第３副指圧器具、人体の下腿下部の局所を押圧するための第４副指圧器具、人体の足首の局所を押圧するための第５副指圧器具、人体の足の局所を押圧するための第６副指圧器具、及び人体の大腿下部の局所を押圧するための第７副指圧器具のうちの少なくとも１種を含むことを特徴とする指圧器具セット。
4. 　前記副指圧器具において、
   　前記第１外周側押圧体の前記一対の脚部及び前記第２外周側押圧体の前記一対の脚部を設置面上に接地させたときに、前記第１外周側押圧体は、前記第２外周側押圧体よりも前記設置面から頂点までの高さが低い請求項３記載の指圧器具セット。
5. 　前記副指圧器具において、
   　前記第１外周側押圧体は、前記第２外周側押圧体よりも平面視の長尺方向の長さが短い請求項３又は４に記載の指圧器具。
6. 　前記副指圧器具において、
   　前記第１外周側押圧体と前記第２外周側押圧体とは、側面同士が接するように配置されている請求項３乃至５のいずれか一項に記載の指圧器具セット。
7. 　請求項３乃至６のいずれか一項に記載の指圧器具セットを設置面上に配置してなる指圧器具セットの配置構造であって、
   　前記主指圧器具は、前記心棒が前記設置面上の仮想線に直交して該仮想線を跨ぐように配置されており、
   　前記副指圧器具は、前記設置面上の仮想線で区画される左右の領域に並設されているとともに、前記設置面の平面視で該仮想線に対して前記心棒が傾斜して又は平行に配置されていることを特徴とする指圧器具セットの配置構造。
8. 　人体の腰部及び臀部の局所を押圧するための指圧器具であって、
   　心棒と、
   　前記心棒の外周側に前記心棒の軸方向と交差して並設される長尺状の一対の外周側押圧体と、を備え、
   　前記外周側押圧体は、前記心棒の外周面に沿う第１湾曲部と、前記第１湾曲部の一端側から延びる一方の脚部と、前記湾曲部の他端側から直線状に延びる直線状部と、前記直線状部の端側に一端側が接続される第２湾曲部と、前記第２湾曲部の他端側から延びる他方の脚部と、を備え、
   　前記第１湾曲部には、前記直線状部の厚さよりも薄肉の薄肉部及び前記薄肉部と前記直線状部とを連絡する傾斜面部が形成されていることを特徴とする指圧器具。

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