WO2015122259A1 - 入力方法、及び入力装置 - Google Patents

Abstract

操作面に接触又は近接する操作体を利用した入力操作において、その操作性を良くする。 操作面１１に接触又は近接させた操作体６１に関する情報に基づいて入力操作を行う入力方法であって、操作体６１の数に基づいて、座標入力モードと機能入力モードとのうちから一方のモードを選択するモード選択ステップと、操作体６１の数に対応した第１操作に基づいて所望の機能を選択する機能選択ステップと、操作体６１の動作に対応した第２操作に基づいて所望の項目を選択する項目選択ステップと、操作体６１の動作に対応した第３操作に基づいて選択を確定させる確定ステップと、操作体６１の動作に対応した第４操作に基づいて入力を実行する実行ステップと、を有し、機能入力モードにおいて、操作面１１に対する複数の操作体６１の接触又は近接を維持した状態で、第１操作と第２操作と第３操作と第４操作とを連続して行う。

Description

入力方法、及び入力装置

　本発明は、操作面に接触又は近接する操作体を利用した入力方法と、それを利用した入力装置に関する。

　車載ナビゲーション装置や携帯情報端末やタブレットＰＣ等の電子機器の入力装置として、タッチパネルやタッチパッド等のように、指先等の操作体を操作面に接触又は近接させて入力操作を行うことができる入力装置が普及している。

　このような入力装置では、操作者が操作体を操作面に接触させることによって、座標入力等の入力操作を行うことができる。座標入力は、操作体を操作面上の所定の位置に接触させることによって、電子機器の表示画面上の座標を特定し、特定した座標に対応した入力を行う入力方法である。また、操作面に対する操作体の接触を維持した状態で、操作体を移動させた場合には、表示画面に表示された内容を所定の方向にスクロールさせることもできる。

　そして、このような入力装置に対して、特許文献１に示すように、操作面に複数の操作体を接触又は近接させて、より多様な入力操作を行うことができる入力方法が提案されている。図８は、特許文献１に係る入力方法の例を示す説明図である。図８の長方形の部分はタッチパネルの操作面を示し、白抜き丸印は操作面への指（操作体）の接触座標（接触位置）を示し、矢印は手の回転方向を示している。

　図８に示す入力方法では、ユーザは、タッチパネルの操作面に複数の指を接触させている。そして、複数の指を回転方向に連動して移動させる回転操作（回転動作）を利用して、図示しない表示装置の画面に表示される内容を切り替える操作を行っている。

　また、図８に示す入力方法では、操作面に対する複数の指の接触位置を結んで構成される多角形の面積を算出し、回転操作時の各指の移動から回転速度を検出している。そして、求めた多角形の面積と回転速度とに基づいて、画面に表示される表示内容の表示切り替え速度を変化させている。

　このように、特許文献１に係る入力方法では、タッチパネルの操作面に複数の指を接触させることによって、入力操作の多様化を実現している。

特開２０１１－３０７４号公報

　近年、このような入力装置が、車両に搭載された車載ナビゲーション装置や車載空調装置等のような複数の電子機器の入力装置として使用される場合が有る。そして、このような入力装置では、操作する機能や項目が増えるため、操作性の良い入力方法が求められる。操作性の良い入力方法とは、複数の入力操作をより簡単な操作で行うことができる入力方法である。

　特許文献１に係る入力方法では、このような操作性の改善に関する入力方法は開示されていないが、従来の入力方法では、複数の入力操作を連続して行う場合、例えば、操作面に操作体を接触又は近接させて１つの入力操作を行った後に、一旦、操作面から操作体を離して入力操作を終了し、再度、操作面に操作体を接触又は近接させて次の入力操作を行うといった、複雑な操作を行っていた。このような入力方法は、操作性が良いとは言えなかった。

　本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、操作面に接触又は近接する操作体を利用した入力操作において、その操作性を良くすることにある。

　この課題を解決するために、請求項１に記載の入力方法は、操作面に接触又は近接させた操作体に関する情報を検出し、検出した情報に基づいて入力対象機器への入力操作を行う入力方法であって、前記操作面に接触又は近接させた前記操作体の数に基づいて、前記操作体の位置に対応した座標を入力する座標入力モードと、前記操作体の動作を利用して所定の機能に関する入力操作を行う機能入力モードと、のうちから一方のモードを選択するモード選択ステップと、前記操作面に接触又は近接させた前記操作体の数に対応した第１操作に基づいて、複数の機能の中から所望の機能を選択する機能選択ステップと、前記操作体の動作に対応した第２操作に基づいて、選択した機能に関する複数の項目の中から所望の項目を選択する項目選択ステップと、前記操作体の動作に対応した第３操作に基づいて、操作する機能と項目との選択を確定させる確定ステップと、前記操作体の動作に対応した第４操作に基づいて、選択した項目に対する入力を実行する実行ステップとを、有し、前記機能入力モードにおいて、前記操作面に対する複数の前記操作体の接触又は近接を維持した状態で、前記第１操作と前記第２操作と前記第３操作と前記第４操作とを連続して行うことを特徴とする。

　この構成の入力方法は、操作面に接触又は近接させた操作体の数に基づいて、座標入力モードと機能入力モードとのうちから一方のモードを選択するモード選択ステップと、操作面に接触又は近接させた操作体の数に対応した第１操作に基づいて、所望の機能を選択する機能選択ステップと、を有しており、操作面に接触又は近接する複数の操作体を利用した入力方法となっている。しかも、操作面に接触又は近接させた操作体の数を変更するという簡単な操作によって、モードの選択や機能の選択を行うことができる。

　更に、この構成の入力方法は、操作体の動作に対応した第２操作に基づいて、所望の項目を選択する項目選択ステップと、操作体の動作に対応した第３操作に基づいて、操作する機能と項目との選択を確定させる確定ステップと、操作体の動作に対応した第４操作に基づいて、選択した項目に対する入力を実行する実行ステップとを、有している。そして、第１操作と第２操作と第３操作と第４操作とは、機能入力モードにおいて、操作面に対する複数の操作体の接触を維持した状態で、連続して行われる。このように、第１操作と第２操作と第３操作と第４操作とを一連の動作として行うことによって、入力操作のための動作を簡単にすることができる。この構成の入力方法では、入力操作時の操作性を良くすることができる。

　請求項２に記載の入力方法では、前記モード選択ステップにおいて、前記操作面に接触又は近接させた前記操作体の数が１つである場合に、前記座標入力モードが選択され、前記操作面に接触又は近接させた前記操作体の数が複数である場合に、前記機能入力モードが選択されることを特徴とする。

　この構成の入力方法では、モード選択ステップにおいて、操作面に接触又は近接させた操作体の数が１つである場合に、座標入力モードが選択され、操作面に接触又は近接させた操作体の数が複数である場合に、機能入力モードが選択される。座標入力モードでは、操作面に接触又は近接させた操作体の数が１つである方が、操作体の位置とそれに対応した座標とを特定し易い。一方、機能入力モードでは、操作面に接触又は近接させた操作体の数が複数である方が、操作体の動作とそれに対応した入力操作とを多様化し易い。そのため、この構成の入力方法では、モードの選択を行った後の入力操作を円滑に行うことができる。

　請求項３に記載の入力方法では、前記第２操作は、前記操作面に接触又は近接させた複数の前記操作体を、所定の方向に連動して移動させるスライド動作、又は、円周に沿って連動して移動させる回転動作に対応し、前記第３操作は、前記操作面に接触又は近接させた複数の前記操作体をそれぞれ、複数の前記操作体の中心に向かって移動させる縮小動作に対応し、前記第４操作は、前記操作面に接触又は近接させた複数の前記操作体を、所定の方向に連動して移動させるスライド動作、又は、円周に沿って連動して移動させる回転動作に対応していることを特徴とする。

　この構成の入力方法では、第２操作と第４操作とは、操作面に接触又は近接させた複数の操作体を、所定の方向に連動して移動させるスライド動作、又は、円周に沿って連動して移動させる回転動作に対応している。このような動作では、操作体どうしの距離が変化しない。一方、第３操作は、操作面に接触又は近接させた複数の操作体をそれぞれ、複数の操作体の中心に向かって移動させる縮小動作に対応している。このような動作では、操作体どうしの距離が短くなる。そのため、操作体どうしの距離が変化したか否かによって、第２操作と第３操作とを識別することができ、第２操作と第３操作との違いを識別し易い。同様に、第３操作と第４操作との違いを識別し易い。その結果、この構成の入力方法では、入力操作の確実性を高めることができる。

　請求項４に記載の入力方法では、前記第２操作は、前記操作面に接触又は近接させた複数の前記操作体のうちのいずれか１つを、所定の方向に移動させるスライド動作、又は、円周に沿って移動させる回転動作に対応し、前記第３操作は、前記操作面に接触又は近接させた複数の前記操作体をそれぞれ、複数の前記操作体の中心に向かって移動させる縮小動作に対応し、前記第４操作は、前記操作面に接触又は近接させた複数の前記操作体のうちのいずれか１つを、所定の方向に移動させるスライド動作、又は、円周に沿って移動させる回転動作に対応していることを特徴とする。

　この構成の入力方法では、第２操作と第４操作とは、操作面に接触又は近接させた複数の操作体のうちのいずれか１つを、所定の方向に移動させるスライド動作、又は、円周に沿って移動させる回転動作に対応している。また、第３操作は、操作面に接触又は近接させた複数の操作体をそれぞれ、複数の操作体の中心に向かって移動させる縮小動作に対応している。このように、第２操作と第４操作とは、１つの操作体を移動させる動作に対応しており、複数の操作体を移動させる動作と比較して、動作を簡単にすることができる。その結果、この構成の入力方法では、操作性を更に良くすることができる。

　しかも、第２操作と第４操作とは、１つの操作体を移動させる動作に対応し、第３操作は、複数の操作体を移動させる動作に対応している。そのため、１つの操作体を移動させたか、複数の操作体を移動させたかによって、第２操作と第３操作とを識別することができ、第２操作と第３操作との違いを識別し易い。同様に、第３操作と第４操作との違いを識別し易い。その結果、本実施形態の入力方法では、入力操作の確実性を高めることができる。

　請求項５に記載の入力方法では、前記操作体の動作に対応した第５操作に基づいて、操作対象となる機能と項目との選択を解除する選択解除ステップを有し、前記第５操作は、前記操作面に接触又は近接させた複数の前記操作体を、複数の前記操作体の中心から離れる方向に向かって移動させる拡大動作に対応し、前記第３操作又は前記第４操作が行われた後に前記第５操作が行われた場合に、前記選択解除ステップに移行することを特徴とする。

　この構成の入力方法では、第３操作又は第４操作が行われた後に第５操作が行われた場合に、選択解除ステップに移行し、操作対象となる機能と項目との選択を解除することができる。そのため、現在の入力操作を中断して次の入力操作に移行する際に、次の入力操作への移行を円滑に行うことができる。しかも、第５操作は、操作面に接触又は近接させた複数の操作体を、複数の操作体の中心から離れる方向に向かって移動させる拡大動作に対応している。そのため、第３操作と第５操作とでは操作体の移動方向が逆となり、第３操作と第５操作との違いを識別し易い。また、操作体どうしの距離が変化したか否かによって、第４操作と第５操作とを識別することができ、第４操作と第５操作との違いを識別し易い。その結果、本実施形態の入力方法では、操作性を更に良くすることができ、入力操作の確実性を更に高めることができる。

　請求項６に記載の入力装置は、前記操作体が接触又は近接する操作面と、前記操作面に接触又は近接させた前記操作体の数と位置と動きとを検出する検出部と、前記検出部が検出した情報に基づいて、前記入力対象機器に入力情報を送信する制御部と、を有し、前記制御部は、請求項１ないし請求項５のいずれかに記載の入力方法に対応して、前記入力情報を送信することを特徴とする。

　この構成の入力装置では、操作体が接触又は近接する操作面と、操作面に接触又は近接した操作体の数と位置と動きとを検出する検出部と、検出部が検出した情報に基づいて、入力対象機器に入力情報を送信する制御部と、を有している。そのため、操作面に接触又は近接する操作体を利用した入力操作が可能である。しかも、制御部は、請求項１ないし請求項５のいずれかに記載の入力方法に対応して、入力情報を送信する。そのため、この構成の入力装置は、操作性が良い入力装置となる。

　請求項７に記載の入力装置では、前記機能入力モードにおける入力操作の内容を表示する表示手段に接続されていることを特徴とする。

　この構成の入力装置は、機能入力モードにおける入力操作の内容を表示する表示手段に接続されている。そのため、機能入力モードにおける入力操作の内容を確認しながら入力操作を行うことができる。その結果、入力操作の確実性を高めることができる。

　本発明によれば、操作面に接触又は近接する操作体を利用した入力操作において、その操作性を良くすることができる。

本発明の第１実施形態に係る入力装置１の構成を示す説明図である。 図１に示す入力装置１の使用例を示す説明図である。 本発明の第１実施形態に係る座標入力の方法を示す説明図である。 本発明の第１実施形態に係る機能入力の方法を示す説明図である。 本発明の第１実施形態に係る機能入力時の動作を示す説明図である。 本発明の第１実施形態に係る入力操作の手順を示すフローチャートである。 本発明の第２実施形態に係る機能入力時の動作を示す説明図である。 特許文献１に係る入力方法を示す説明図である。

　［第１実施形態］
　以下、本発明の第１実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、各図において、Ｘ１方向を左方向、Ｘ２方向を右方向、Ｙ１方向を前方、Ｙ２方向を後方、Ｚ１方向を上方、Ｚ２方向を下方として、説明を進める。

　まず、本発明の第１実施形態に係る入力装置１の構成について、図１ないし図２を用いて説明する。図１は、本発明の第１実施形態に係る入力装置１の構成を示す説明図である。
図１（ａ）は、入力装置１の構成を示すブロック図であり、図１（ｂ）は、入力装置１の操作パネル１０を上から見た場合の模式図である。図２は、図１に示す入力装置１の使用例を示す説明図である。図２は、入力装置１が搭載された車両の車内（センターコンソール付近）を示している。

　入力装置１は、静電容量方式のタッチパネルである。入力装置１は、図１に示すように、操作パネル１０と検出部２０と制御部３０とを有している。入力装置１は、図２に示すように、車両のセンターコンソール付近に設置され、車載ナビゲーション装置４０や車載空調装置５０等の電子機器への入力操作に利用される。

　操作パネル１０は、略長方形の上面を有する合成樹脂でできた部材である。操作パネル１０の上面の所定の領域は、操作者６０が有する操作体６１が接触する操作面１１となっている。本実施形態では、操作者６０の指先が操作体６１となる。操作者６０は、入力装置１の操作面１１に１つ又は複数の操作体６１を接触させて入力操作を行う。

　検出部２０は、操作面１１に接触させた操作体６１を検出している。静電容量方式のタッチパネルの検出原理は公知なので、詳細な説明は省略するが、操作面１１の下側に配置された図示しない電極を用いて静電容量を検出し、検出した静電容量の変化に基づいて、操作面１１に接触させた操作体６１の数や位置や動作を検出できるようになっている。

　制御部３０は、検出部２０を制御している。そして、制御部３０は、検出部２０が検出した情報に基づいて入力情報を生成している。また、制御部３０は、車載ナビゲーション装置４０と車載空調装置５０とに接続されており、生成した入力情報を車載ナビゲーション装置４０と車載空調装置５０とに送信している。

　車載ナビゲーション装置４０は、図２に示すように、入力画面や地図等の情報を表示するための第１表示装置４１を有している。第１表示装置４１としては、液晶表示パネル等が使用される。第１表示装置４１は、図示しない車載ナビゲーション装置４０の制御部を介して、入力装置１の制御部３０に接続されている。そして、車載ナビゲーション装置４０は、制御部３０から送信された入力情報に基づいて、入力操作の内容を第１表示装置４１の表示画面４２に表示させている。

　車載空調装置５０は、図２に示すように、温度や風量や風向等の情報を表示するための第２表示装置５１を有している。第２表示装置５１の所定の位置には、温度の設定や風量の設定や風向の設定や実際の温度等の情報をそれぞれ表示する表示部５２が配置されている。第２表示装置５１は、図示しない車載空調装置５０の制御部を介して、入力装置１の制御部３０に接続されている。また、表示部５２には、図示しないＬＥＤ等の発光素子が内蔵されている。そして、車載空調装置５０は、制御部３０から送信された入力情報に基づいて、表示部５２の所定の位置を点灯又は点滅させ、それによって、温度の設定や風量の設定や風向の設定等に関する入力操作の内容を表示させている。

次に、入力装置１を用いた入力操作の方法について、図３及び図４を用いて説明する。図３は、本発明の第１実施形態に係る座標入力の方法を示す説明図である。図４は、本発明の第１実施形態に係る機能入力の方法を示す説明図である。

　入力装置１は、座標入力に対応した座標入力モードと、機能入力に対応した機能入力モードという、入力操作時の２つのモードに対応している。座標入力は、操作面１１に接触させた操作体６１の位置に対応した座標を入力する入力方法である。機能入力は、操作体６１の動作を利用して所定の機能に関した入力を行う入力方法である。

　本実施形態では、車載ナビゲーション装置４０への入力操作を行う場合には、座標入力モードと機能入力モードとの両方を用いて入力操作が行われる。一方、車載空調装置５０への入力操作を行う場合には、機能入力モードを用いて入力操作が行われる。座標入力モードと機能入力モードとの選択は、操作面１１に接触させた操作体６１の数に基づいて行われる。操作面１１に接触させた操作体６１の数が１つである場合には、座標入力モードが選択される。操作面１１に接触させた操作体６１の数が複数である場合には、機能入力モードが選択される。

　座標入力モードでは、入力装置１の操作パネルに１つの操作体６１（人差し指の指先等）を接触させて入力操作が行われる。そして、操作体６１を接触させた操作面１１上の位置（以下、操作体６１の接触位置と略称）に対応して、第１表示装置４１の表示画面４２上の座標が特定される。そして、特定された座標に文字や数字や機能が表示されていた場合には、その文字や数字や機能が選択される。表示画面４２に地図が表示されていた場合には、特定された座標に対応する地図上の位置が選択される。また、操作面１１に対する操作体６１の接触を維持した状態で、操作体６１を移動させた場合には、表示画面４２に表示された内容を所定の方向にスクロールさせることもできる。尚、このような座標入力モードにおける入力操作の原理や方法は公知なので、詳細な説明は省略する。

　次に、機能入力モードにおける入力操作方法について説明する。機能入力モードにおける入力操作は、車載ナビゲーション装置４０と車載空調装置５０とが有する複数の機能の中から所望の機能と項目を選択して、選択した機能と項目に対する入力を実行する場合に使用される。車載ナビゲーション装置４０が有する機能としては、目的地の設定機能、地図等の表示条件の設定機能、到着時間等の計算条件の設定機能等が有る。これらの機能はそれぞれ、設定変更可能な複数の設定項目を有している。車載空調装置５０が有する機能としては、空調条件の設定機能が有る。そして、空調条件の設定機能は、温度や風量や風向等の複数の設定項目を有している。

　機能入力モードでは、入力装置１の操作面１１に複数の操作体６１（複数の指先）を接触させて入力操作が行われる。そして、機能入力モードでは、操作面１１に接触させた操作体６１の数と動作とに基づいて、各種の入力操作が行われる。

　以下、操作体６１の数と動作とに基づく入力操作の例について、図５を用いて説明する。図５は、本発明の第１実施形態に係る機能入力時の動作を示す説明図である。図５（ａ）ないし図５（ｅ）は、機能入力モードにおける各種の入力操作と、それに対応する操作体６１の動作と、を示している。図５（ａ）ないし図５（ｅ）において、左端の図は、各入力操作のイメージ図であり、中央及び右端の図は、各入力操作における操作体６１の接触位置と移動方向とを示している。図５（ａ）ないし図５（ｅ）において、黒丸は操作体６１の接触位置を示し、矢印（実線）は操作体６１の移動方向を示している。点線で囲まれた円は、操作面１１に接触した複数の操作体６１がそれぞれ近接する操作面１１上の仮想円Ｃ１を示している。

図５（ａ）は、操作面１１に接触させた操作体６１の数に対応した第１操作を示している。第１操作は、車載ナビゲーション装置４０と車載空調装置５０とが有する複数の機能の中から所望の機能を選択する場合に利用される。そして、操作面１１に接触させる操作体６１の数を２つから５つまでの間で変化させると、操作体６１の数に基づいて選択する機能が切り替わるようになっている。

　また、図５（ｂ）は、操作体６１の動作に対応した第２操作を示している。第２操作は、操作面１１に接触させた複数の操作体６１を、左右方向に連動して移動させるスライド動作に対応している。第２操作は、選択した機能に関する複数の項目の中から所望の項目を選択する場合に利用される。そして、スライド動作の方向と移動量とに基づいて選択する項目が切り替わるようになっている。

　また、図５（ｃ）は、操作体６１の動作に対応した第３操作を示している。第３操作は、操作面１１に接触させた複数の操作体６１を、複数の操作体６１の中心に向かって移動させる縮小動作に対応している。複数の操作体６１の中心は、本実施形態では仮想円Ｃ１の中心である。第３操作は、操作する機能と項目とを確定させる場合に利用される。

　また、図５（ｄ）は、操作体６１の動作に対応した第４操作を示している。第４操作は、操作面１１に接触させた複数の操作体６１を、仮想円Ｃ１の円周に沿って連動して移動させる回転動作に対応している。第４操作は、選択した項目に対応する設定値を入力する場合に利用される。そして、回転動作の方向と移動量とに基づいて設定値が切り替わるようになっている。以下、選択した項目に対応する設定値を入力することを、入力を実行すると略称する。

　また、図５（ｅ）は、操作体６１の動作に対応した第５操作を示している。第５操作は、操作面１１に接触させた複数の操作体６１をそれぞれ、複数の操作体６１の中心から離れる方向に向かって移動させる拡大動作に対応している。複数の操作体６１の中心は、本実施形態では仮想円Ｃ１の中心である。第５操作は、操作対象となる機能と項目との選択を解除する場合に利用される。

　次に、機能入力モードにおける入力操作の手順について、図６を用いて説明する。図６は、本発明の第１実施形態に係る入力操作の手順を示すフローチャートである。図６は、機能入力モードにおける入力操作を利用して、車載ナビゲーション装置４０と車載空調装置５０とが有する複数の機能の中から所望の機能と項目を選択し、選択した項目に対する入力を実行する場合の手順を示している。

　図６に示すように、まず、入力装置１の検出部２０が、操作面１１への操作体６１の接触を検出する（ステップＳ１）。次に、モード選択ステップであるステップＳ２では、検出部２０が、操作面１１に接触させた操作体６１の数を検出し、制御部３０が、操作面１１に接触させた操作体６１の数に基づいて、座標入力モードと機能入力モードとのうちの一方を選択する。ステップＳ２において、操作面１１に接触させた操作体６１の数が１つである場合には、座標入力モードが選択され、操作面１１に接触させた操作体６１の数が複数である場合には、機能入力モードが選択される。

　次に、ステップＳ３では、制御部３０が、選択したモードが機能入力モードであるか否かに基づく判断を行う。ステップＳ３において、選択したモードが機能入力モードである場合には、ステップＳ４に移行する。そして、制御部３０は、機能入力モードに対応した入力情報を送信する。ステップＳ３において、選択したモードが機能入力モードではない場合（座標入力モードである場合）には、ステップＳ１２に移行する。

次に、ステップＳ４では、操作対象となる機能と項目との選択が初期化される。次に、機能選択ステップであるステップＳ５では、操作面１１に接触させた操作体６１の数に対応した第１操作に基づいて、車載ナビゲーション装置４０と車載空調装置５０とが有する複数の機能の中から所望の機能が選択される。制御部３０は、操作面１１に接触させた操作体６１の数に基づく入力情報を車載ナビゲーション装置４０と車載空調装置５０とに送信する。そして、制御部３０が送信した入力情報に基づいて、車載ナビゲーション装置４０又は車載空調装置５０が、複数の機能の中から入力情報に対応した機能を選択し、選択した機能を第１表示装置４１又は第２表示装置５１に表示させる。

　次に、項目選択ステップであるステップＳ６では、操作体６１の動作に対応した第２操作に基づいて、選択した機能に関する複数の項目の中から所望の項目が選択される。前述したように、第２操作は、前述したスライド動作に対応している。そして、制御部３０は、スライド動作の方向と移動量とに基づく入力情報を車載ナビゲーション装置４０と車載空調装置５０とに送信する。そして、制御部３０が送信した入力情報に基づいて、車載ナビゲーション装置４０又は車載空調装置５０が、複数の項目の中から入力情報に対応した項目を選択し、選択した項目を第１表示装置４１又は第２表示装置５１に表示させる。

　次に、第１の選択解除ステップであるステップＳ７では、制御部３０が、操作体６１の動作に対応した第５操作に基づいて、選択した機能を解除するか否かの判断を行う。前述したように、第５操作は、前述した拡大動作に対応している。ステップＳ７において、第５操作が有った場合、ステップＳ４に戻る。その場合、機能と項目との初期化に伴い、選択した機能が解除される。ステップＳ７において、第５操作が無かった場合、ステップＳ８に移行する。その場合、選択した機能は解除されない。

　次に、確定ステップであるステップＳ８では、操作体６１の動作に対応した第３操作に基づいて、機能と項目との選択を確定させる。前述したように、第３操作は、前述した縮小動作に対応している。そして、制御部３０は、縮小動作に対応した入力情報を車載ナビゲーション装置４０と車載空調装置５０とに送信する。そして、制御部３０が送信した入力情報に基づいて、車載ナビゲーション装置４０又は車載空調装置５０が、機能と項目との選択を確定させ、機能と項目との選択が確定したこと知らせる情報を第１表示装置４１又は第２表示装置５１に表示させる。

　次に、第２の選択解除ステップであるステップＳ９では、制御部３０が、操作体６１の動作に対応した第５操作に基づいて、選択した機能を解除するか否かの判断を行う。ステップＳ９において、第５操作が有った場合、ステップＳ４に戻る。その場合、機能と項目との初期化に伴い、選択した機能と項目とが解除される。ステップＳ９において、第５操作が無かった場合、ステップＳ１０に移行する。その場合、選択した機能と項目とは解除されない。

　次に、実行ステップであるステップＳ１０では、操作体６１の動作に対応した第４操作に基づいて、選択した項目に対する入力が実行される。前述したように、第４操作は、前述した回転動作に対応している。そして、制御部３０は、回転動作の方向と移動量とに基づく入力情報を車載ナビゲーション装置４０と車載空調装置５０とに送信する。そして、制御部３０が送信した入力情報に基づいて、車載ナビゲーション装置４０又は車載空調装置５０が、選択した項目に関する設定値を切り替え、切り替え後の設定値を第１表示装置４１又は第２表示装置５１に表示させる。

　次に、ステップＳ１１では、制御部３０が、機能入力モードにおける入力操作を継続するか否かの判断を行う。ステップＳ１１において、操作面１１への複数の操作体６１の接触が維持されている場合には、ステップＳ４に戻る。そして、機能入力モードにおける入力操作が継続される。ステップＳ１１において、操作面１１への複数の操作体６１の接触が維持されていない場合（操作面１１に接触させた操作体６１が無いか１つである場合）には、ステップＳ１３に移行する。その場合、機能入力モードにおける入力操作は終了する。

　次に、ステップＳ３に対応して、ステップＳ１２では、座標入力モードにおける入力操作が行われる。座標入力モードにおける入力操作の手順は公知なので、詳細な説明は省略する。ステップＳ１２において、座標入力モードにおける入力操作が終了した場合には、ステップＳ１３に移行する。

　次に、ステップＳ１３では、制御部３０が、入力操作を継続するか否かの判断を行う。ステップＳ１３において、操作面１１への操作体６１の接触が維持されている場合には、ステップＳ１に戻る。そして、機能入力モード又は座標入力モードにおける入力操作が継続される。その際、再度機能入力モードが選択された際には、ステップＳ４での選択の初期化は行わず、前回の選択を継続させても良い。ステップＳ１３において、操作面１１への操作体６１の接触が維持されていない場合（操作面１１に接触させた操作体６１が無い場合）には、入力操作は終了する。

　入力装置１では、以上のような手順に従って、機能入力モード又は座標入力モードにおける入力操作が行われる。そして、第１操作と第２操作と第３操作と第４操作とは、機能入力モードにおいて、操作面１１に対する複数の操作体６１の接触を維持した状態で、連続して行われる。

　次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の入力方法は、操作面１１に接触させた操作体６１の数に基づいて、座標入力モードと機能入力モードとのうちから一方のモードを選択するモード選択ステップと、操作面１１に接触させた操作体６１の数に対応した第１操作に基づいて、複数の機能の中から所望の機能を選択する機能選択ステップと、を有しており、操作面１１に接触する複数の操作体６１を利用した入力方法となっている。しかも、操作面１１に接触させた操作体６１の数を変更するという簡単な操作によって、モードの選択や機能の選択を行うことができる。

　更に、本実施形態の入力方法は、操作体６１の動作に対応した第２操作に基づいて、選択した機能に関する複数の項目の中から所望の項目を選択する項目選択ステップと、操作体６１の動作に対応した第３操作に基づいて、操作する機能と項目との選択を確定させる確定ステップと、操作体６１の動作に対応した第４操作に基づいて、選択した項目に対する入力を実行する実行ステップとを、有している。そして、第１操作と第２操作と第３操作と第４操作とは、機能入力モードにおいて、操作面１１に対する複数の操作体６１の接触を維持した状態で、連続して行われる。このように、第１操作と第２操作と第３操作と第４操作とを一連の動作として行うことによって、入力操作のための動作を簡単にすることができる。その結果、本実施形態の入力方法は、入力操作時の操作性を良くすることができる。

　また、本実施形態の入力方法では、モード選択ステップにおいて、操作面１１に接触させた操作体６１の数が１つである場合に、座標入力モードが選択され、操作面１１に接触させた操作体の数が複数である場合に、機能入力モードが選択される。座標入力モードでは、操作面１１に接触させた操作体６１の数が１つである方が、操作体６１の位置とそれに対応した座標とを特定し易い。一方、機能入力モードでは、操作面１１に接触させた操作体６１の数が複数である方が、操作体６１の動作とそれに対応した入力操作とを多様化し易い。そのため、本実施形態の入力方法では、モードの選択を行った後の入力操作を円滑に行うことができる。

　また、本実施形態の入力方法では、第２操作は、操作面１１に接触させた複数の操作体６１を、左右方向に連動して移動させるスライド動作に対応している。また、第４操作は、操作面１１に接触させた複数の操作体６１を、円周に沿って連動して移動させる回転動作に対応している。このようなスライド動作や回転動作では、操作体どうしの距離が変化しない。一方、第３操作は、操作面１１に接触させた複数の操作体６１をそれぞれ、複数の操作体６１の中心に向かって移動させる縮小動作に対応している。このような縮小動作では、操作体６１どうしの距離が短くなる。そのため、操作体６１どうしの距離が変化したか否かによって、第２操作と第３操作とを識別することができ、第２操作と第３操作との違いを識別し易い。同様に、第３操作と第４操作との違いを識別し易い。その結果、本実施形態の入力方法では、入力操作の確実性を高めることができる。

　また、本実施形態の入力方法では、第３操作又は第４操作が行われた後に第５操作が行われた場合には、選択解除ステップに移行し、操作対象となる機能と項目との選択を解除することができる。そのため、現在の入力操作を中断して次の入力操作に移行する際に、次の入力操作への移行を円滑に行うことができる。しかも、第５操作は、複数の操作体６１をそれぞれ、複数の操作体６１の中心から離れる方向に向かって移動させる拡大動作に対応している。そのため、第３操作と第５操作とでは操作体６１の移動方向が逆となり、第３操作と第５操作との違いを識別し易い。また、操作体６１どうしの距離が変化したか否かによって、第４操作と第５操作とを識別することができ、第４操作と第５操作との違いを識別し易い。その結果、本実施形態の入力方法では、操作性を更に良くすることができ、入力操作の確実性を更に高めることができる。

　また、本実施形態の入力装置１は、操作体６１が接触する操作面１１と、操作面１１に接触させた操作体６１の数と位置と動きとを検出する検出部２０と、検出部２０が検出した情報に基づいて、入力対象機器である車載ナビゲーション装置４０と車載空調装置５０とに入力情報を送信する制御部３０と、を有している。そのため、操作面１１に接触させた操作体６１を利用した入力操作が可能である。しかも、制御部３０は、前述した入力方法に対応して、入力情報を送信する。そのため、本実施形態の入力装置１は、入力操作時の操作性が良い入力装置となる。

　また、本実施形態の入力装置１では、制御部３０は、車載ナビゲーション装置４０の制御部を介して第１表示装置４１と接続されている。また、制御部３０は、車載空調装置５０の御部を介して第２表示装置５１と接続されている。そして、前述したように、車載ナビゲーション装置４０の第１表示装置４１と車載空調装置５０の第２表示装置５１とは、機能入力モードにおける入力操作の内容を表示することができる。そのため、入力装置１では、機能入力モードにおける入力操作の内容を確認しながら入力操作を行うことができる。その結果、本実施形態の入力装置１では、入力操作の確実性を高めることができる。

　［第２実施形態］
　以下、本発明の第２実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態において、前述した第１実施形態と同一の構成である場合、同一符号を付して詳細な説明は省略する。

　本実施形態では、入力装置１と車載ナビゲーション装置４０と車載空調装置５０との構成は、第１実施形態と同じである。一方、本実施形態では、機能入力モードにおける入力操作の方法が第１実施形態と異なる。そのため、本実施形態では、機能入力モードにおける入力操作の方法とその効果について説明する。

　まず、機能入力モードにおける入力操作の方法について、図７を用いて説明する。図７は、本発明の第２実施形態に係る機能入力時の動作を示す説明図である。図７では、第１操作に対応した動作と第３操作に対応した動作と第５操作に対応した動作とは、図５に示す動作と同じであるが、第２操作に対応した動作と第４操作に対応した動作とが図５に示す動作と異なる。

　図７（ｂ）に示すように、第２操作は、操作面１１への複数の操作体６１の接触を維持したまま、複数の操作体６１のうちの１つ（親指の指先等）を、左右方向に移動させるスライド動作に対応している。また、図７（ｄ）に示すように、第４操作は、操作面１１への複数の操作体６１の接触を維持したまま、複数の操作体６１のうちの１つ（親指の指先等）を、仮想円Ｃ１の円周に沿って移動させる回転動作に対応している。

　本実施形態での入力操作の手順は、第１実施形態での手順と同じである。但し、ステップＳ６における第２操作は、図５（ｂ）に示すスライド動作ではなく、図７（ｂ）に示すスライド動作に対応している。ステップＳ１０における第４操作は、図５（ｄ）に示す回転動作ではなく、図７（ｄ）に示す回転動作に対応している。

　次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の入力方法では、第２操作は、複数の操作体６１のうちのいずれか１つを、所定の方向に移動させるスライド動作に対応している。第３操作は、複数の操作体６１をそれぞれ、複数の操作体６１の中心に向かって移動させる縮小動作に対応している。第４操作は、複数の操作体６１のうちのいずれか１つを、円周に沿って移動させる回転動作に対応している。このように、第２操作と第４操作とは、１つの操作体６１を移動させる動作に対応しており、複数の操作体６１を移動させる動作と比較して、動作を簡単にすることができる。その結果、本実施形態の入力方法では、第１実施形態に係る入力方法と比較して、入力操作時の操作性を更に良くすることができる。

　しかも、第２操作と第４操作とは、１つの操作体６１を移動させる動作に対応し、第３操作は、複数の操作体６１を移動させる動作に対応している。そのため、１つの操作体６１を移動させたか、複数の操作体６１を移動させたかによって、第２操作と第３操作とを識別することができ、第２操作と第３操作との違いを識別し易い。同様に、第３操作と第４操作との違いを識別し易い。その結果、本実施形態の入力方法では、第１実施形態に係る入力方法と同様に、入力操作の確実性を高めることができる。

　以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することができる。

　例えば、本発明の実施形態において、入力装置１は、ゲーム機や携帯情報端末やＰＣ（パーソナルコンピュータ）や業務機器等の、前述した以外の電子機器に接続されていても構わない。また、入力装置１に接続される電子機器は１つでも構わないし、３つ以上であっても構わない。また、車載ナビゲーション装置４０や車載空調装置５０は、入力装置１以外の他の入力手段を更に有していても構わない。そして、入力装置１と他の入力手段とを組み合わせて車載ナビゲーション装置４０や車載空調装置５０への入力操作を行っても構わない。

　また、本発明の実施形態において、入力装置１は、抵抗膜方式や赤外線方式等の、静電容量方式以外の方式に対応した入力装置であっても構わない。また、入力装置１は、操作面１１に接触させた操作体６１を検出するのではなく、操作面１１に近接する操作体６１を検出しても構わないし、操作面１１に接触させた操作体６１と操作面１１に近接する操作体６１との両方を検出しても構わない。

また、本発明の実施形態において、操作パネル１０の操作面１１は、長方形以外の形状であっても構わない。例えば、操作面１１は、円形や楕円形であっても構わないし、半球状の曲面であっても構わない。また、操作面１１の向きは、使用される電子機器の規格や使用状況に合わせて適宜変更しても構わない。

　また、本発明の実施形態において、第２操作は、操作体６１を左右方向に移動させるスライド動作ではなく、操作体６１を前後方向に移動させるスライド動作に対応していても構わない。また、第２操作は、スライド動作ではなく回転動作に対応していても構わない。また、第４操作は、回転動作ではなくスライド動作に対応していても構わない。

　また、本発明の実施形態において、第３操作や第５操作における、複数の操作体６１の中心は、前述した仮想円Ｃ１の中心ではなくても構わない、例えば、複数の操作体６１の中心は、複数の操作体６１の接触位置を結んで構成される多角形の重心等であっても構わない。また、第３操作や第５操作において、複数の操作体６１の全てを移動させる必要は無い。操作面１１に接触させた操作体６１が３つ以上の場合に、そのうちの２つの操作体６１を移動させるだけでも構わない。

　また、本発明の実施形態において、入力操作の手順は、前述した以外の手順であっても構わない。例えば、図６に示す入力操作の手順において、操作面１１に接触させた操作体６１の数に基づいて、ステップＳ２におけるモードの選択と、ステップＳ５における機能の選択と、を同時に行っても構わない。また、機能選択ステップであるステップＳ５と項目選択ステップであるステップＳ６との間に第３の選択解除ステップを追加しても構わない。また、機能選択ステップであるステップＳ４から実行ステップであるステップＳ１０までの手順において、操作体６１が一時的に操作面１１から離れた場合、所定の時間内であれば、機能入力モードを維持しても構わない。また、座標入力モードにおける入力操作時又は機能入力モードにおける入力操作時のいずれかの状態において、入力操作中に操作体６１の数を変化させることで、随時他方の入力モードに切り替えるようにしても構わない。そして、切り替えの際に、機能入力モードの選択情報を保持するようにしても構わない。

　１　入力装置
　１０　操作パネル
　１１　操作面
　２０　検出部
　３０　制御部
　４０　車載ナビゲーション装置
　４１　第１表示装置
　４２　表示画面
　５０　車載空調装置
　５１　第２表示装置
　５２　表示部
　６０　操作者
　６１　操作体

Claims (7)

1. 　操作面に接触又は近接させた操作体に関する情報を検出し、
   　検出した情報に基づいて入力対象機器への入力操作を行う入力方法であって、
   　前記操作面に接触又は近接させた前記操作体の数に基づいて、
   　前記操作体の位置に対応した座標を入力する座標入力モードと、
   　前記操作体の動作を利用して所定の機能に関する入力操作を行う機能入力モードと、
   　のうちから一方のモードを選択するモード選択ステップと、
   　前記操作面に接触又は近接させた前記操作体の数に対応した第１操作に基づいて、
   　複数の機能の中から所望の機能を選択する機能選択ステップと、
   　前記操作体の動作に対応した第２操作に基づいて、
   　選択した機能に関する複数の項目の中から所望の項目を選択する項目選択ステップと、
   　前記操作体の動作に対応した第３操作に基づいて、
   　操作する機能と項目との選択を確定させる確定ステップと、
   　前記操作体の動作に対応した第４操作に基づいて、
   　選択した項目に対する入力を実行する実行ステップと、を有し、
   　前記機能入力モードにおいて、
   　前記操作面に対する複数の前記操作体の接触又は近接を維持した状態で、
   　前記第１操作と前記第２操作と前記第３操作と前記第４操作とを連続して行うことを特徴とする入力方法。
2. 　前記モード選択ステップにおいて、
   　前記操作面に接触又は近接させた前記操作体の数が１つである場合に、
   　前記座標入力モードが選択され、
   　前記操作面に接触又は近接させた前記操作体の数が複数である場合に、
   　前記機能入力モードが選択されることを特徴とする、
   　請求項１に記載の入力方法。
3. 　前記第２操作は、
   　前記操作面に接触又は近接させた複数の前記操作体を、
   　所定の方向に連動して移動させるスライド動作、
   　又は、円周に沿って連動して移動させる回転動作に対応し、
   　前記第３操作は、
   　前記操作面に接触又は近接させた複数の前記操作体をそれぞれ、
   　複数の前記操作体の中心に向かって移動させる縮小動作に対応し、
   　前記第４操作は、
   　前記操作面に接触又は近接させた複数の前記操作体を、
   　所定の方向に連動して移動させるスライド動作、
   　又は、円周に沿って連動して移動させる回転動作に対応していることを特徴とする、
   　請求項２に記載の入力方法。
4. 　前記第２操作は、
   　前記操作面に接触又は近接させた複数の前記操作体のうちのいずれか１つを、
   　所定の方向に移動させるスライド動作、
   　又は、円周に沿って移動させる回転動作に対応し、
   　前記第３操作は、
   　前記操作面に接触又は近接させた複数の前記操作体をそれぞれ、
   　複数の前記操作体の中心に向かって移動させる縮小動作に対応し、
   　前記第４操作は、
   　前記操作面に接触又は近接させた複数の前記操作体のうちのいずれか１つを、　所定の方向に移動させるスライド動作、
   　又は、円周に沿って移動させる回転動作に対応していることを特徴とする、
   　請求項２に記載の入力方法。
5. 　前記操作体の動作に対応した第５操作に基づいて、
   　操作対象となる機能と項目との選択を解除する選択解除ステップを有し、
   　前記第５操作は、
   　前記操作面に接触又は近接させた複数の前記操作体を、
   　複数の前記操作体の中心から離れる方向に向かって移動させる拡大動作に対応し、
   　前記第３操作又は前記第４操作が行われた後に前記第５操作が行われた場合には、
   　前記選択解除ステップに移行することを特徴とする、
   　請求項３又は請求項４に記載の入力方法。
6. 　前記操作体が接触又は近接する操作面と、
   　前記操作面に接触又は近接させた前記操作体の数と位置と動きとを検出する検出部と、
   　前記検出部が検出した情報に基づいて、
   　前記入力対象機器に入力情報を送信する制御部と、を有し、
   　前記制御部は、
   　請求項１ないし請求項５のいずれかに記載の入力方法に対応して、
   　前記入力情報を送信することを特徴とする入力装置。
7. 　前記機能入力モードにおける入力操作の内容を表示する表示手段に接続されていることを特徴とする、
   　請求項６に記載の入力装置。

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