WO2014185042A1 - 運転支援装置 - Google Patents

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WO2014185042A1
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恭平 尾崎
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株式会社デンソー
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    • G08G1/00Traffic control systems for road vehicles
    • G08G1/01Detecting movement of traffic to be counted or controlled
    • G08G1/052Detecting movement of traffic to be counted or controlled with provision for determining speed or overspeed

Definitions

  • FIG. 1 shows the structural example of the driving assistance apparatus of this indication, A flow chart explaining the driving support processing, A flow diagram for explaining the notification process; The figure explaining the notification area, The figure which shows an example of the condition at the time of execution of driving assistance processing, The figure which shows another example of the situation at the time of execution of driving support processing, The figure which shows another example of the situation at the time of execution of driving support processing, The figure which shows the example of a display of the display part in the state of FIG.
  • the display unit 31 is a known color liquid crystal display, for example, and includes a driver circuit (not shown) for performing display control.
  • a driver circuit (not shown) for performing display control.
  • the audio output unit 32 converts the digital audio data stored in the memory 12 into analog audio and sends it out from a speaker (not shown).

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Abstract

 対象車両に搭載された運転支援装置は、次を含む。対象車両(101)の状態を検出する対象車両状態検出部(21)と、対象車両の周囲の予め定められた検知領域(R10)に存在するところの、対象車両とは異なる他車両(110)を検知する検知部(28、29)と、対象車両の状態に基づいて、検知した他車両の存在を報知すべき報知領域(RB11)を設定する設定部(10)と、他車両の状態を取得する他車両状態取得部(30)と、検知した他車両が報知領域に存在するとき、他車両の状態に基づいて、他車両を報知目標とするか否かを判定する判定部(10)と、報知目標に判定された他車両の存在を報知する報知部(31、32)。

Description

運転支援装置 関連出願の相互参照
 本開示は、2013年5月14日に出願された日本出願番号2013-101757号に基づくもので、ここにその記載内容を援用する。
 本開示は、運転支援装置に関する。
 車両の周辺を監視し、運転手の死角から接近する物体を検知し、運転手に注意を促すシステムや、運転手の視線、顔向きを検知し、運転手に対して安全行動(目視確認等)を促すシステムが考案されている。
 例えば、車両が交差点等に進入した際に、より確実に歩行者や二輪車等の存在を運転者に報知できる交差点事故防止装置が考案されている(特許文献1参照)。
 また、対象車両の周囲に存在する障害物との衝突を回避する操作を行うべき判断領域を対象車両の走行状態に応じて設定し、少なくとも判断領域よりも車両進行方向前方に、障害物の存在を認知すべき認知領域を対象車両の走行状態に応じて設定し、検出された障害物が判断領域に侵入すると予測されるとき、その障害物の存在を運転者に警報する車両用運転支援装置が考案されている(特許文献2参照)。
 また、車両に対する危険要因を検出して対象車両に対する相対方向を特定し、危険要因の相対方向を基に、運転者に対する報知内容や車両操作への介入内容を決定することで、運転者が認識していない危険に対する警告や補助を優先的かつ効果的に実行する運転支援装置が考案されている(特許文献3参照)。
JP 2004-051006 A JP 2011-210102 A JP 2005-134971 A
 特許文献1は、カメラを用いて物体検知を行い、物体を表示するのみで、物体の挙動は予測しない。特許文献2および特許文献3は、レーダやカメラを用いて物体検知を行い、物体の挙動を予測する。しかし、予測の精度によっては、有益な情報を運転者に報知することは容易ではないと本発明者は考える。
 また、対象車両周辺の物体(他車両)についての情報は、常に運転者に報知することが望ましい。しかし、対象車両に接近する物体の全てを報知の目標とすると、重要度の高い情報が、他の情報に埋もれてしまい、運転者に伝わらない可能性があると本発明者は考える。
 本開示は、他車両のような、対象車両の周囲の物体の挙動をより正確に予測して、運転者が必要とする情報を報知可能な運転支援装置を提供することを目的とする。
 上記目的を実現するために、本開示の例によれば、運転支援装置は、次のように提供される。対象車両の状態を検出する対象車両状態検出部と、対象車両の周囲の予め定められた検知領域に存在する他車両を検知する検知部と、対象車両の状態に基づいて、検知した他車両の存在を報知すべき報知領域を設定する設定部と、他車両の状態を取得する他車両状態取得部と、検知した他車両が報知領域に存在するとき、他車両の状態に基づいて、他車両を報知目標とするか否かを判定する判定部と、報知目標に判定された他車両の存在を報知する報知部と、を備える。
 上記構成によって、車両対車両の通信である、いわゆる車車間通信によって他車両の状態を取得することで、他車両の挙動をより精度よく予測できる。これにより、対象車両の情報と合わせ、例えば、対象車両の運転者が視認できない領域(死角等)に存在する他車両のような、重要度のより高い情報のみを選択して報知することが可能となる。
 本開示についての上記目的およびその他の目的、特徴や利点は、添付の図面を参照しながら下記の詳細な記述により、より明確になる。
本開示の運転支援装置の構成例を示す図、 運転支援処理を説明するフロー図、 報知処理を説明するフロー図、 報知領域を説明する図、 運転支援処理の実行時の状況の一例を示す図、 運転支援処理の実行時の状況の別例を示す図、 運転支援処理の実行時の状況の別例を示す図、 図6の状態における表示部の表示例を示す図。
 以下、本開示の実施形態に沿った運転支援装置について、図面を用いて説明する。図1に、本実施形態の運転支援装置1の全体構成を示す。運転支援装置1は、対象車両に取り付けられ、制御回路10と、制御回路10に接続された、車室内カメラ21、位置検出部22、車速センサ23、シフトポジションセンサ24、方向指示器25、ブレーキセンサ26、操舵角センサ27、車外カメラ28、レーダ29、無線通信部30、表示部31(報知部とも言及される)、音声出力部32(報知部とも言及される)を含む。また、運転支援装置1を搭載する車両をホスト車両とも言及する。なお、この実施形態では、一例として、運転支援装置1は、複数の他車両に搭載された同一の機能を持つ複数の他の運転支援装置1と、互いの無線通信部30を介して、車車間通信を実施するものとする。また、この車車間通信は、他の通信局、例えば、路側通信機、車両と離れたサーバなどを介して実現してもよい。
 車室内カメラ21、位置検出部22、車速センサ23、シフトポジションセンサ24、方向指示器25、ブレーキセンサ26、操舵角センサ27は、対象車両状態検出部とも言及される。車外カメラ28、レーダ29は、検知部とも言及される。また、無線通信部30は、他車両状態取得部とも言及される。他車両状態取得部の取得内容は、対象車両状態検出部の検出内容と同様である。なお、対象車両状態検出部および検知部は、上述の構成要素を全て含まなくてもよく、一つまたは複数の組み合わせでもよい。
 上述の対象車両状態および他車両状態は、それぞれ、車両の位置、車速、シフトポジション、方向指示器の状態、ブレーキ、操舵角のうちの少なくとも一つを含む。本構成によって、新たに、センサや装置を追加することなく、比較的低コストで本実施形態の構成を実現できる。
 制御回路10(設定部、判定部、算出部とも言及される)は、例えば、マイクロコンピュータで構成される演算部(CPUとも言及される)11、メモリ12、信号処理部13、画像処理部14を含む。そして、演算部11がメモリ12に記憶された制御プログラムを実行することで、運転支援装置1の種々の機能を実現する。あるいは、それら各種の処理は、1つあるいは複数のIC等としてハードウエアの構成として実現してもよい。
 メモリ12は、例えば、フラッシュメモリのような不揮発性記憶媒体によって構成され、制御プログラムの他に、運転支援装置1の動作に必要なデータを記憶する。また、メモリ12は、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、道路の接続を表した道路データ、表示用となる所定の地図画像情報、リンク情報やノード情報等を含む道路網情報、道路周辺の施設情報、経路案内の補助情報を記憶する電子地図データも記憶する。
 信号処理部13は、センサ等から入力された信号を、演算部11で処理可能なデータに変換する。また、演算部11からの制御指令に基づき、表示部31および音声出力部32の出力制御を行う。
 画像処理部14は、演算部11からの制御指令に基づき、車室内カメラ21、車外カメラ28が撮影した撮影画像に対して、例えばフィルタリングや二値化処理等の所定の画像処理を行い、二次元配列の画素からなる画像データを生成し、生成した画像から車両の周囲に存在する物体(他車両等)を検出する。
 車室内カメラ21は、例えば、フロントガラスあるいはダッシュパネル上部のような、運転者を撮影可能な位置に取り付けられる。
 位置検出部22は、例えば、周知の地磁気センサ、車両の回転角速度を検出するジャイロスコープ、対象車両の走行距離を検出する距離センサ、および衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS受信機のうちの少なくとも一つを用いる。また、車速センサ23あるいは操舵角センサ27を用いてもよい。なお、位置の変化の履歴から、車両の走行方向を判定することができる。
 車速センサ23は、周知の回転センサを含み、例えば車輪の回転速度をパルス信号として検出する。
 シフトポジションセンサ24は、車両のシフトレバーの位置を検出する。シフトレバーの位置によって、車両の走行方向を判定することができる。
 方向指示器25は、方向指示スイッチおよび方向指示灯を含み、制御回路10は、方向指示器25から、方向指示スイッチの位置、方向指示灯の点滅状態を検出する。これらの状態により、車両が走行方向を変更しようとしているか否かを判定できる。
 ブレーキセンサ26は、ブレーキペダルの位置を検出し、制御回路10はブレーキペダルの位置から、ブレーキの作動状態を検出する。ブレーキが作動しているとき、運転者が何らかの回避行動をとっていると判定できる。
 操舵角センサ27は、対象車両のハンドルの操舵角を検出し、制御回路10は、操舵角の状態から対象車両の挙動を判定する。操舵角の変化により、車両が走行方向を変更しようとしているか否かを判定できる。
 車外カメラ28は、例えば、車両の前後のバンパーの先端部に取り付けられ、撮影画像から対象車両の挙動を判定したり、対象車両の周囲に存在する他車両等の物体を検知する。レーダ29は、例えば、対象車両の前後のバンパーの先端部に取り付けられ、対象車両の周囲に存在する他車両等の物体を検知する。
 無線通信部30は、以下のうちの少なくとも一つを受信可能である。(i)他車両から送信される、他車両の走行状態および他車両の運転者の状態。(ii)渋滞情報、所要時間、事故・故障車・工事情報、速度規制・車線規制情報、駐車場の位置、駐車場・サービスエリア・パーキングエリアの満車・空車情報などを含む、道路交通情報通信システムによって提供される道路交通情報。この実施形態では、上述のように、一例として、無線通信部30は、対象車両の走行状態および対象車両の運転者の状態を発信することも可能である。
 表示部31は、例えば周知のカラー液晶表示器であり、表示制御を行うための図示しないドライバ回路を含む。表示部31として有機EL(Electro Luminescence:電界発光)表示器,プラズマ表示器を用いてもよい。また、対象車両のメータ装置の表示器あるいはナビゲーション装置の表示器などの、他の車両用装置の表示器を用いてもよい。音声出力部32は、メモリ12に記憶したデジタル音声データをアナログ音声に変換してスピーカ(図示せず)から送出する。
 図2を用いて、メモリ12に記憶された制御プログラムに含まれ、演算部11が実行する運転支援処理について説明する。まず、車室内カメラ21の撮影画像から、対象車両の運転者状態を検出する(S11)。具体的には、運転者の視線方向を検出し、車両の周囲の予め定められた検知領域(後述)における運転者の視認領域を特定する。次に、対象車両状態検出部(位置検出部22~操舵角センサ27)により、対象車両状態を検出する(S12)。
 次に、対象車両の運転者状態(視線方向)および対象車両状態(車速、シフトポジション、方向指示器の操作状態、ブレーキ状態、操舵角のうちの一つ以上)に基づいて、検知領域における報知領域(後述)を設定する(S13)。
 図4を用いて、検知領域および報知領域について説明する。検知領域R0は、例えば、対象車両101から予め定められた距離の範囲として定められる。このとき、対象車両101の前方、後方、右側方、左側方等で検知可能距離を異なるものとしてもよい。例えば、車速が大きくなるにつれて、対象車両の走行方向前方の検知領域(すなわち、検知可能距離)を大きくする。また、道路交通情報を取得可能なときには、道路交通情報に基づいて検知領域を設定してもよい。例えば、対象車両101の走行方向前方に交差点、故障車、工事、速度規制、車線規制情報があるとき、渋滞あるいは事故が発生しているとき、走行方向前方の検知領域を大きくする。
 報知領域は、検知領域R0内に設定される。車室内カメラ21により検出した対象車両101の運転者Dの視線の移動範囲がAであるとき、運転者Dの対象車両101における視認領域は、人間の一般的な視野角を考慮すると、領域RA1と推定できる。領域RA1には、右ドアミラー102およびルームミラー104が含まれているので、右ドアミラー102の視認領域RA2およびルームミラー104の視認領域RA3も、運転者Dの視認領域に含むことができる。
 よって、検知領域R0内における、上記の視認領域以外の領域RB1およびRB2は、現状の運転者Dの視線の移動範囲では、視認が困難であると推定されるので、これらの領域を報知領域に設定する。
 上述の構成が、「対象車両状態検出部は、対象車両の運転者の視線方向を反映した状態を検出し、設定部は、視線方向に基づいて、検知領域における対象車両の運転者の視認領域RA1を推定し、検知領域から視認領域を除いた領域を報知領域に設定する」ものに相当する。本構成によって、対象車両の状態(運転者がどこを見ているか、次にどこを見るか、走行状態等)に応じて、適切な報知領域を設定することができる。
 また、運転者がブレーキを作動させて減速あるいは停止しようとしているときは、視線方向に基づく視認領域しか見ていない可能性が高いと推定されるので、検知領域における該視認領域以外の領域を全て報知領域に設定してもよい。
 図2に戻り、設定した報知領域における報知目標を決定して報知する報知処理を実行する(S14、図3参照)。
 図3を用いて、図2のステップS14に相当する、報知処理について説明する。まず、上述の車外カメラ28あるいはレーダ29を用いて、上述の検知領域における他車両などの物体を検知する(S31)。他車両を検知しないとき(S32:No)、本処理を終了する。一方、他車両を検知したとき(S32:Yes)、無線通信部30を用いて、他車両状態を取得する(S33)。
 次に、対象車両状態および他車両状態に基づいて、検知した他車両が報知領域に存在するか否かを判定する。ただし、検知した他車両が報知領域に存在するが、報知領域から離脱することを予測したときは、報知領域に存在しないと判定してもよい。また、検知した他車両が報知領域に存在しないが、報知領域に進入することを予測したときは、報知領域に存在すると判定してもよい。これらは、例えば、他車両の走行方向、および対象車両と他車両との相対速度に基づいて判定できる。
 検知した他車両が報知領域に存在しないとき(S34:No)、本処理を終了する。一方、検知した他車両が報知領域に存在するとき(S34:Yes)、対象車両が走行方向を変更(例えば、右左折あるいは車線変更)しようとしているか否かを判定する。対象車両が走行方向を変更しようとしているとき(S35:Yes)、ステップS37へ進む。
 上述の構成が、「対象車両状態検出部が、対象車両の走行方向の変更を反映した状態を検出したとき、判定部は、報知領域に存在する他車両を報知目標とするか否かを判定する」ものに相当する。本構成によって、右左折時や車線変更時といった、対象車両の周囲により注意を払う必要のあるシーンにおいて、注意すべき他車両についての情報を優先して報知することができる。
 一方、対象車両が走行方向を変更しないとき(S35:No)、他車両が走行方向を変更しようとしているか否かを判定する。他車両が走行方向を変更しないとき(S36:No)、ステップS41へ進む。
 一方、他車両が走行方向を変更しようとしているとき(S36:Yes)、ステップS37へ進む。本構成が、「他車両状態取得部が、他車両の走行方向の変更を反映した状態を取得したとき、判定部は、報知領域に存在する他車両を報知目標とするか否かを判定する」ものに相当する。本構成によって、他車両による、対象車両の死角からの強引な割り込みや、対象車両の存在を認識していないが故の不用意な割り込みに対して報知が行われるので、対象車両の運転者は適切な回避行動をとることができる。
 ステップS37では、取得した他車両の運転者の視線方向(他車両状態に含まれる)に基づいて、他車両の運転者が対象車両の存在を認識しているか否かを判定する。図4を用いて説明したように、視線方向から、少なくとも、ルームミラーおよびドアミラーの視認領域を除いた、他車両の運転者の視認領域を推定することができる。また、車外カメラ28で撮影した他車両の画像から、車両の種別(少なくとも普通乗用車、大型車の区別)を特定し、視線方向および種別に基づいて、他車両の運転者の視認領域をより正確に推定することができる。また、他車両状態に、車両の種別が含まれ、メモリ12に、車両の種別毎の座席や各ミラーの配置を予め記憶しておけば、他車両の運転者の視認領域をより正確に推定することができる。無論、他車両の運転者の視認領域あるいは報知領域についての情報を他車両状態として取得してもよい。
 他車両の運転者が対象車両の存在を認識しているとき、すなわち、対象車両が他車両の視認領域に存在するとき(S38:Yes)、ステップS41へ進む。すなわち、報知を行わない。
 一方、他車両の運転者が対象車両の存在を認識していないとき、すなわち、対象車両が他車両の視認領域に存在しないとき(S38:No)、この他車両を報知目標と判定する。本構成が、「他車両状態取得部は、他車両の運転者の視認領域を反映した状態を取得し、判定部は、対象車両が他車両の運転者の視認領域に存在しないとき、他車両を報知目標と判定する」ものに相当する。本構成によって、対象車両の状態および他車両の状態に基づき、対象車両が他車両の運転者の視認領域に存在しないときのみ報知するため、対象車両が真に必要としている情報を精度よく報知できる。
 次に、以下のうちの少なくとも一つを用いて、報知目標と判定した他車両の報知レベルを決定する(S39)。(i)他車両との距離:対象車両と他車両との距離が近いほど、報知レベルを高くする。(ii)対象車両に接近しているか否か:対象車両に接近傾向にある他車両の報知レベルを高くする。(iii)走行方向の変更の有無:走行方向を変更している他車両の報知レベルを高くする。
 そして、決定した報知レベルに基づいて、他車両の存在を報知する(S40)。例えば、報知レベルを「大」・「中」・「小」の3段階に設定したとき、表示部31では、他車両を表すシンボルを、以下のように表示する。(i)・大:赤色の点滅表示。(ii)中:赤色の点灯表示。(iii)小:黄色の点灯表示。また、報知レベルに応じて輝度やコントラストを変化させてもよい。
 上述の構成が、「対象車両の状態および報知目標の状態に基づいて、報知レベルを算出する算出部を備え、報知部は、算出された報知レベルに応じた報知態様で報知を行う」ものに相当する。本構成によって、重要度の高い情報を、他の情報に埋もれることなく、運転者に報知することができる。
 報知目標外の車両(すなわち、視認領域内あるいは検知領域外に存在する車両)は、例えば、青色の点灯表示とする。
 次に、上述のステップS33~S40の処理を、検知した全ての他車両について実行していないとき(S41:No)、ステップS33へ戻る。一方、検知した全ての他車両について実行したとき(S41:Yes)、本処理を終了する。
 図3の報知処理において、対象車両あるいは他車両が走行方向を変更しようとしているか否かの判定条件を用いない構成としてもよい。この場合、ステップS35およびS36の少なくとも一方を実行しない。
 また、図3の報知処理において、他車両の運転者が対象車両の存在を認識しているか否かに関係なく、報知領域に含まれると判定した(すなわち、運転者が視認できない)全ての他車両を報知目標としてもよい。このとき、ステップS37およびS38を実行しない。
 図5に、運転支援処理の実行時の状況の一例を示す。対象車両101は、矢印のように、前方の交差点を左折しようとしている。このとき、対象車両101の検知領域R10における運転者Dの視認領域は、左前方の領域RA11および、ルームミラー104の視認領域RA13である。よって、検知領域R10における、これら視認領域以外の領域RB11およびRB12が、報知領域となる。
 この状況で、検知領域R10に含まれる、対象車両101の右前方を走行していた他車両110が、車線変更を行うべく、方向指示器110aを点滅させているが、運転者Dの視認領域外であるため、運転者Dは、他車両110の挙動の変化に気づいていない。このとき、他車両110の運転者が対象車両101の存在を認識しているとき、報知レベルを「中」とする。
 一方、他車両110の運転者が対象車両101の存在を認識していないとき、対象車両101に接近しており、かつ対象車両101の進路を妨げる挙動であるため、報知レベルを「大」とする。
 図6に、運転支援処理の実行時の状況の別例を示す。対象車両101は、2車線道路の左車線から右車線に車線変更を行うべく、方向指示灯101aを点滅している。右車線には、対象車両101の右前方で、他車両111が減速走行中で、ブレーキ灯111aが点灯している。また、対象車両101の右後方では、他車両112が走行中である。
 このとき、対象車両101の検知領域R20における運転者Dの視認領域は、略右前方~右後方の領域RA21、右ドアミラー102の視認領域RA22、およびルームミラー104の視認領域RA23である。よって、検知領域R20における、これら視認領域以外の領域RB21が、報知領域となる。
 この状況では、運転者Dは、他車両112の存在のみを認識しており、報知領域(RB21)内の、他車両111の存在を認識できていない。なおかつ、この状態で車線変更を行うと、減速走行中の他車両111に異常接近する可能性が高い。そこで、取得した他車両運転者状態および他車両走行状態に基づき、他車両111の運転者が対象車両101の存在を認識しているときは、他車両111の報知レベルを「中」とする。また、他車両111の運転者が対象車両101の存在を認識していないときは、他車両111の報知レベルを「大」とする。減速走行中の運転者は、前方を注視していることが多いと考えられるため、他車両運転者状態に関係なく、対象車両101の存在を認識していないと判断してもよい。
 また、他車両112については、他車両112の運転者が対象車両101の存在を認識しているときは、他車両112の報知レベルを「小」とする。また、他車両112の運転者が対象車両101の存在を認識していないときは、他車両111の報知レベルを「中」とする。
 図6において、報知領域RB21に存在する他車両111の速度が対象車両101よりも速いとき、すなわち、報知領域RB21から離脱することが予測されるとき、他車両111を報知目標にしなくてもよい。また、視認領域RA21に存在する他車両112が対象車両101を追い越し中のとき、すなわち、報知領域RB21に進入することが予測されるとき、他車両112を報知目標としてもよい。
 上述の構成が、「他車両の進行方向を予測する予測部を備え、判定部は、他車両の進行方向に基づいて、他車両を報知目標とするか否かを判定する」ものである。より具体的には、「検知した他車両が報知領域に存在するが、報知領域から離脱することを予測したときは、報知目標としない」もの、もしくは、「検知した他車両が報知領域に存在しないが、報知領域に進入することを予測したときは、報知目標とする」ものである。本構成によって、真に必要なもののみを報知目標とすることができる。
 図7に、運転支援処理の実行時の状況のさらなる別例を示す。対象車両101は、2車線道路の右車線を直進走行中である。左車線では、対象車両101の左前方で他車両113が走行中である。他車両113の前方には他車両114が駐車中で、ハザード灯114aを点滅している。他車両113は、これを避けるために、右車線に変更すべく方向指示灯113aを点滅している。
 また、対象車両101の検知領域R30における運転者Dの視認領域は、略前方の領域RA31のみである。よって、検知領域R30における、領域RA31以外の領域RB31が、報知領域となる(ルームミラー104の視認領域を報知領域から除外してもよい)。この状況では、運転者Dは、報知領域(RB31)内の他車両113および検知領域R30外の他車両114の存在を認識できない。
 このとき、運転者Dは、他車両113の存在を認識していないので、他車両113は報知目標となる。他車両113から取得した他車両運転者状態および他車両走行状態に基づき、他車両113の運転者が対象車両101の存在を認識しているときは、他車両113の報知レベルを「中」とする。また、他車両113の運転者が対象車両101の存在を認識していないときは、他車両113の報知レベルを「大」とする。
 図8に、図6の状態を例に挙げて、表示部31における表示例を示す。周知のナビゲーション装置のように、位置検出部22が検出した対象車両101の現在位置を、メモリ12に記憶された地図データ上に表示する。表示形態は、現在位置周辺の道路の拡大表示のみでもよいし、現在位置周辺の道路の拡大画面を、ポップアップ表示等で、道路地図とは別画面に表示してもよい。
 図8の例では、対象車両101および他車両111、112が、走行方向を示すバー(101b、111b、112b)とともにシンボル表示されている。図6のように、2車線道路の左車線から右車線に車線変更を行おうとしている対象車両101は、右後方の他車両112を視認しているが、右前方の他車両111を視認していない。他車両111は、他車両111の運転者が対象車両101の存在を認識しているときは赤色の点灯表示とし、認識していないときは赤色の点滅表示とする。他車両112は、他車両112の運転者が対象車両101の存在を認識しているときは黄色の点灯表示とし、認識していないときは赤色の点灯表示とする。
 図8において、音声出力部32から音声メッセージを出力して他車両の存在を報知してもよい。報知目標が複数存在するときは、報知レベルの最も高いもを優先して報知を行う。
 本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。

Claims (7)

  1.  対象車両(101)にある運転支援装置であって、
     前記対象車両の状態を検出する対象車両状態検出部(21)と、
     前記対象車両の周囲の予め定められた検知領域(R10)に存在するところの前記対象車両とは異なる他車両(110)を検知する検知部(28、29)と、
     前記対象車両の状態に基づいて、検知した前記他車両の存在を報知すべき報知領域(RB11)を設定する設定部(10)と、
     前記他車両の状態を取得する他車両状態取得部(30)と、
     検知した前記他車両が前記報知領域に存在するとき、前記他車両の状態に基づいて、前記他車両を報知目標とするか否かを判定する判定部(10)と、
     前記報知目標に判定された他車両の存在を報知する報知部(31、32)と、
     を備える運転支援装置。
  2.  前記対象車両状態検出部は、前記対象車両の運転者の視線方向を反映した状態を検出し、
     前記設定部は、前記視線方向に基づいて、前記検知領域における前記対象車両の運転者の視認領域(RA11)を推定し、前記検知領域から前記視認領域を除いた領域を前記報知領域に設定する請求項1に記載の運転支援装置。
  3.  前記他車両状態取得部は、他車両の運転者の視認領域を反映した状態を取得し、
     前記判定部は、前記対象車両が前記他車両の運転者の視認領域に存在しないとき、前記他車両を報知目標と判定する請求項1または請求項2に記載の運転支援装置。
  4.  前記他車両状態取得部が、前記他車両の走行方向の変更を反映した状態を取得したとき、前記判定部は、前記報知領域に存在する他車両を報知目標とするか否かを判定する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の運転支援装置。
  5.  前記対象車両状態検出部が、前記対象車両の走行方向の変更を反映した状態を検出したとき、前記判定部は、前記報知領域に存在する他車両を報知目標とするか否かを判定する請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の運転支援装置。
  6.  前記対象車両の状態および前記報知目標の状態に基づいて、報知レベルを算出する算出部(10)を備え、
     前記報知部は、算出された前記報知レベルに応じた報知態様で報知を行う請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の運転支援装置。
  7.  前記対象車両および前記他車両の状態は、それぞれ、車両の位置(22)、車速(23)、シフトポジション(24)、方向指示器の状態(25)、ブレーキ(26)、操舵角(27)のうちの少なくとも一つを含む請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の運転支援装置。
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