WO2014132421A1 - 映像表示装置、及び映像表示方法 - Google Patents

Abstract

映像表示装置（１）の映像処理回路（１０１）は、外部映像信号（１１１）に基づく画像の表示解像度を取得し、制御回路（１０３）は、表示部（１０２）の表示水平解像度から外部映像信号（１１１）に基づく画像の水平解像度を減算した解像度に基づいて内部ＰＣ機能部２００へ水平解像度を指示する。内部ＰＣ機能部（２００）は、指示された水平解像度以下の内部ＰＣ機能映像信号（１１２）を出力する。映像処理回路（１０１）は、表示部（１０２）の表示解像度の画面内に外部映像信号（１１１）に基づく画像と内部ＰＣ機能映像信号（１１２）の画像とを重ならないように横に並べて表示させる液晶パネル映像信号（１１４）を出力する。表示部（１０２）は、液晶パネル映像信号（１１４）に基づいて画像を表示する。

Description

映像表示装置、及び映像表示方法

　本発明は、映像表示装置、及び映像表示方法に関する。

　映像表示装置は、ワイド化、高解像度化しており、１つの画面に２つの異なる映像信号の画像を重ねずに表示するＰＢＰ（ピクチャーバイピクチャー）表示による利便性が高まる機会が増えてきている。加えて、シンクライアントやスマート機能などのＰＣ（パーソナルコンピュータ）機能の小型化により、ＰＣ機能を映像表示装置内に取り入れる機会もまた増えてきている。ＰＢＰ表示機能によってこれらを組み合わせ、映像表示装置が、外部映像信号の画像と内部ＰＣ機能によって生成された画像とを、一度に表示する機会もまた増えてきている。

　一方、映像表示装置が、１画面表示から２画面表示に切り替わった際、変更後の画面の表示解像度を映像出力装置に通知し、映像出力装置は、通知された表示解像度に応じた出力解像度の画面を映像表示装置に出力する技術がある（例えば、特許文献１参照）。

特開２０１０－１０８３７２号公報

　映像表示装置においてＰＢＰ表示する一方の画像を外部映像信号、他方の画像を内部ＰＣ機能からの映像信号とする。このとき、外部映像信号の映像を表示する一方の画面（以下、「第１画面」と記載する。）の表示解像度を外部映像信号の解像度によって定義すると、他方の画面（以下、「第２画面」と記載する。）の表示解像度は、液晶パネルの表示解像度から外部映像信号の解像度を減じた値となる。しかし、従来の内部ＰＣ機能には解像度情報を送受信する機能が無く、内部ＰＣ機能の出力解像度は、第２画面の表示解像度に関係なく一定である。そのため、第２画面の表示解像度とＰＣの出力解像度は必ずしも一致しない。そこで、映像表示装置は、画像の周囲に黒帯をつけ、内部ＰＣ機能の映像の縦横比を維持して第２画面に表示するか、スケーリング処理により内部ＰＣ機能の映像を補正して第２画面に全体表示していた。よって、無駄な黒帯の表示のために画面を有効に使う事ができない、スケーリング処理により画像がぼやける、あるいは変形するなどの課題があり、改善が望まれていた。

　図５及び図６は、従来の映像表示装置のＰＢＰ表示画面の例を示す図である。同図においては、映像表示装置が、左画面（第１画面）を外部映像信号の映像とし、右画面（第２画面）を内部ＰＣ機能からの映像として、液晶パネルにＰＢＰ表示を行っている状態を示している。

　左画面の表示解像度を外部映像信号の解像度によって定義した場合、右画面の水平表示解像度は、液晶パネルの表示水平解像度から外部映像信号入力の水平解像度を減じた値となる。また、右画面の垂直表示解像度は、液晶パネルの表示垂直解像度と同じとなる。例えば、２５６０ｘ１０８０の表示解像度の液晶パネルを備える表示装置が、ＰＢＰ機能により左画面に１９２０ｘ１０８０の解像度の外部映像信号を表示した場合、右画面の表示解像度は６４０ｘ１０８０の縦長の解像度になる。

　しかし、上述したように従来の映像表示装置の内部ＰＣ機能から出力される画像の解像度は、右画面の表示解像度に関係なく一定である。右画面の表示解像度と内部ＰＣ機能から出力される画像の解像度が一致しない場合、図５に示すように、従来の映像表示装置は、内部ＰＣ機能から出力された画像の上下に黒帯をつけ、画面の縦横比を一致させるように右画面を表示する。例えば、内部ＰＣ機能が、右画面の表示解像度６４０ｘ１０８０に関係なく、出力解像度を６４０ｘ４８０のまま固定している場合、右画面の上下それぞれに６４０ｘ３００の黒帯（ブランク）が表示される。このため、有効な情報の表示範囲が小さくなってしまう。

　あるいは従来の映像表示装置は、図６に示すように、６４０ｘ４８０の内部ＰＣ機能の画像をスケーリング処理により６４０ｘ１０８０に引き伸ばし、右画面と解像度を一致させて全体表示する。そのため、縦横比が変化して正確に画像が表示されず、画面も不鮮明になってしまう。

　特許文献１の技術では、複数の画面を表示する場合の表示領域の解像度は固定であり、一方の画像の解像度に応じて他方の画像の表示領域の解像度を変更することは行っていない。

　本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、複数の映像信号それぞれの画像を重ねずに１つの画面に表示するときに、画面全体を有効に活用しながら、１つの映像信号の解像度に合わせて他の映像信号の画像を見やすく表示する映像表示装置、及び映像表示方法を提供する。

［１］　本発明の一態様は、映像信号に基づいて画像を表示する表示部と、前記表示部の表示水平解像度から第１映像信号に基づく画像の水平解像度を減算した解像度に基づいて第２映像信号の水平解像度を指示する制御部と、前記制御部に指示された前記水平解像度以下の第２映像信号を出力する映像信号生成部と、前記表示部の表示解像度の画面に前記第１映像信号に基づく画像と前記第２映像信号の画像とを重ならないように横に並べて表示させる映像信号を前記表示部に出力する映像処理部と、を備えることを特徴とする映像表示装置である。

［２］　また、本発明の一態様は、映像信号に基づいて画像を表示する表示部と、前記表示部の表示垂直解像度から第１映像信号に基づく画像の垂直解像度を減算した解像度に基づいて第２映像信号の垂直解像度を指示する制御部と、前記制御部に指示された前記垂直解像度以下の第２映像信号を出力する映像信号生成部と、前記表示部の表示解像度の画面に前記第１映像信号に基づく画像と前記第２映像信号の画像とを重ならないように縦に並べて表示させる映像信号を前記表示部に出力する映像処理部と、を備えることを特徴とする映像表示装置である。

［３］　また、本発明の一態様は、映像表示装置が実行する映像表示方法であって、映像信号に基づいて画像を表示する表示部の表示水平解像度から第１映像信号に基づく画像の水平解像度を減算した解像度に基づいて第２映像信号の水平解像度を指示する解像度指示過程と、前記解像度指示過程において指示された前記水平解像度以下の第２映像信号を出力する映像信号生成過程と、前記表示部の表示解像度の画面に前記第１映像信号に基づく画像と前記第２映像信号の画像とを重ならないように横に並べて表示させる映像信号を前記表示部に出力する映像処理過程と、を有する。

［４］　また、本発明の一態様は、映像表示装置が実行する映像表示方法であって、映像信号に基づいて画像を表示する表示部の表示垂直解像度から第１映像信号に基づく画像の垂直解像度を減算した解像度に基づいて第２映像信号の垂直解像度を指示する解像度指示過程と、前記解像度指示過程において指示された前記垂直解像度以下の第２映像信号を出力する映像信号生成過程と、前記表示部の表示解像度の画面に前記第１映像信号に基づく画像と前記第２映像信号の画像とを重ならないように縦に並べて表示させる映像信号を前記表示部に出力する映像処理過程と、を有することを特徴とする映像表示方法である。

　本発明によれば、映像表示装置は、複数の映像信号それぞれの画像を１つの画面に重ねずに表示するときに、画面全体を有効に活用しながら、１つの映像信号の解像度に合わせて他の映像信号の画像を見やすく表示することができる。

本発明の一実施形態による映像表示装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態による映像表示装置の処理フローを示す図である。 同実施形態による映像表示装置のＰＢＰ表示画面の例を示す図である。 他の実施形態による映像表示装置の構成を示すブロック図である。 従来の映像表示装置のＰＢＰ表示画面の例を示す図である。 従来の映像表示装置のＰＢＰ表示画面の例を示す図である。

　以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
　本実施形態の映像表示装置は、外部映像信号入力端子を備えるとともに、ＰＣ（パーソナルコンピュータ）機能を実現する内部ＰＣ機能部を備えており、１つの画面に、２つ異なる映像信号の画像を重ねずに表示するＰＢＰ（ピクチャーバイピクチャー）表示を行う。映像表示装置は、外部映像信号の解像度に基づいて残りの表示解像度を計算し、その計算結果を内部ＰＣ機能部に受け渡す。内部ＰＣ機能部が、計算された残りの表示解像度の映像信号を出力することにより、本実施形態の映像表示装置は、全画面を有効に活用して、それぞれの映像信号の画像を見やすく表示することができる。

　図１は、本発明の一実施形態による映像表示装置１の構成を示すブロック図である。同図に示すように、映像表示装置１は、外部映像信号入力端子１００、映像処理回路１０１、表示部１０２、制御回路１０３、保存メモリ１０４、及び内部ＰＣ機能部２００を備えて構成される。

　外部映像信号入力端子１００は、外部映像信号１１１の入力を受け、映像処理回路１０１に出力する。

　映像処理回路１０１は、制御回路１０３から入力された映像処理回路制御信号１１３に従って、外部映像信号入力端子１００から入力された外部映像信号１１１と内部ＰＣ機能部２００から入力された内部ＰＣ機能映像信号１１２に対して映像判定、拡大、縮小、表示位置制御、合成、及び表示部１０２に最適な信号への変換などの処理を行う。映像処理回路１０１は、映像信号の変換により得た液晶パネル映像信号１１４を表示部１０２に出力する。

　表示部１０２は、液晶パネルであり、映像処理回路１０１から入力された液晶パネル映像信号１１４に基づいて画像を表示する。

　制御回路１０３は、ＣＰＵ（ｃｅｎｔｒａｌ ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ ｕｎｉｔ）により実現される。制御回路１０３は、映像処理回路制御信号１１３を映像処理回路１０１との間で入出力し、映像処理回路１０１に対して映像信号の解像度情報取得、拡大、縮小、表示位置制御、表示合成、表示部１０２に最適な信号への変換などの処理を制御する。また、制御回路１０３は、保存情報信号１１５により、保存メモリ１０４に対して各種の調節値や表示解像度の情報の読み書きを指示する。さらに、制御回路１０３は、解像度情報信号１１６により内部ＰＣ機能部２００と通信する。

　内部ＰＣ機能部２００は、内部ＰＣ機能制御回路２０１と映像処理回路２０２を備えて構成される。
　内部ＰＣ機能制御回路２０１は、ＣＰＵにより実現され、制御回路１０３と解像度情報信号１１６により通信する。内部ＰＣ機能制御回路２０１は、映像処理回路制御信号２１１を映像処理回路２０２に出力し、内部ＰＣ機能部２００が出力すべき内部ＰＣ機能映像信号１１２の解像度や表示内容を制御する。
　映像処理回路２０２は、映像処理回路制御信号２１１で指示された解像度や表示内容の内部ＰＣ機能映像信号１１２を映像処理回路１０１に出力する。

　次に、映像表示装置１の動作について説明する。
　図２は、映像表示装置１の処理手順を示すフローチャートである。本実施形態では、２つの映像信号の映像を横に並べて表示する場合について説明する。

　映像処理回路１０１は、外部映像信号入力端子１００から入力される外部映像信号１１１を監視し、その変化を検出する（ステップＳ１）。映像処理回路１０１は、外部映像信号１１１の変化を検出した場合、外部映像信号１１１を測定して解像度情報を取得する。映像処理回路１０１は、取得した解像度情報を保持する（ステップＳ２）。

　制御回路１０３は、映像処理回路制御信号１１３を映像処理回路１０１に出力し、映像処理回路１０１が保持している解像度情報を取得する。さらに制御回路１０３は、保存情報信号１１５を保存メモリ１０４に出力し、保存メモリ１０４が定数として記憶している液晶パネルの表示解像度（表示水平解像度及び表示垂直解像度）を取得する。制御回路１０３は、液晶パネルの表示解像度が示す表示水平解像度から、ステップＳ２において取得した解像度情報が示す外部映像信号１１１の水平解像度を減算し、計算結果を保存する（ステップＳ３）。

　制御回路１０３は、内部ＰＣ機能部２００が出力すべき水平解像度をステップＳ３において計算した値とし、垂直解像度を液晶パネルの表示解像度が示す表示垂直解像度として保存する（ステップＳ４）。制御回路１０３は、ステップＳ４において保存した水平解像度及び垂直解像度を示す解像度情報を解像度情報信号１１６により内部ＰＣ機能部２００の内部ＰＣ機能制御回路２０１に伝送する（ステップＳ５）。

　内部ＰＣ機能制御回路２０１は、ステップＳ５において解像度情報信号１１６により通知された解像度情報から水平解像度及び垂直解像度を取得する。内部ＰＣ機能制御回路２０１は、映像処理回路制御信号２１１により、取得した水平解像度及び垂直解像度の解像度を、内部ＰＣ出力画面の出力解像度として映像処理回路２０２に設定する（ステップＳ６）。

　映像処理回路２０２は、ステップＳ６において設定された出力解像度により、内部ＰＣ機能部２００が出力する画面を構成する（ステップＳ７）。映像処理回路２０２は、ステップＳ７において構成された画面を、内部ＰＣ機能映像信号１１２により映像処理回路１０１へ出力する（ステップＳ８）。

　映像処理回路１０１は、外部映像信号１１１の画像と内部ＰＣ機能映像信号１１２の画像を合成して液晶パネル映像信号１１４に変換し、表示部１０２に出力する（ステップＳ９）。液晶パネル映像信号１１４は、表示部１０２と同じ表示解像度の画面内に、外部映像信号１１１の画像と内部ＰＣ機能映像信号１１２の画像を重ならないようにＰＢＰ表示させる映像信号である。表示部１０２は、液晶パネル映像信号１１４に基づいてＰＢＰ表示を行う。

　上記のように、映像表示装置１は、外部映像信号１１１の解像度に基づいてＰＢＰ表示の残りの表示解像度を計算した結果を内部ＰＣ機能部２００に受け渡し、内部ＰＣ機能部２００は、残りの表示解像度と合致する解像度の映像信号を出力する。これにより、映像表示装置１は、全画面を有効に使用して２つの映像を表示する。

　なお、内部ＰＣ機能映像信号１１２の解像度は、上述のように求めた残りの表示解像度よりも小さく設定してもよい。つまり、ステップＳ４において、制御回路１０３は、内部ＰＣ機能部２００が出力すべき水平解像度をステップＳ３において計算した値より小さい値としてもよく、垂直解像度を液晶パネルの表示解像度が示す表示垂直解像度よりも小さい値としてもよい。あるいは、内部ＰＣ機能部２００は、解像度情報信号１１６に設定されている解像度情報よりも、水平解像度または垂直解像度あるいはその両方が小さい表示解像度の内部ＰＣ機能映像信号１１２を出力してもよい。

　なお、上記では、２つの映像信号の映像を横に並べてＰＢＰ表示する場合について説明したが、縦に並べてＰＢＰ表示する場合も同様に動作する。この場合、制御回路１０３は、内部ＰＣ機能部２００が出力すべき水平解像度を液晶パネルの表示水平解像度とし、垂直解像度を液晶パネルの表示垂直解像度から外部映像信号１１１の垂直解像度を減算した値とする。また、制御回路１０３は、内部ＰＣ機能部２００が出力すべき水平解像度を液晶パネルの表示水平解像度より小さい値としてもよく、垂直解像度を液晶パネルの表示垂直解像度から外部映像信号１１１の画像の垂直解像度を減算した値よりも小さい値としてもよい。あるいは、内部ＰＣ機能部２００は、解像度情報信号１１６に設定されている解像度情報よりも水平解像度または垂直解像度あるいはその両方が小さい内部ＰＣ機能映像信号１１２を出力してもよい。

　映像表示装置１の表示部１０２を横長の状態で設置したときは、２つの映像信号の映像を横に並べてＰＢＰ表示を行い、縦長の状態で設置したときは、縦に並べてＰＢＰ表示を行うと操作者にとって便宜である。いずれの方向にＰＢＰ表示を行うか、については、操作者が図示しないユーザーインターフェース等を使用して自由に設定することができる。また、映像表示装置１に表示部１０２の設置状態を検出する検出手段を搭載し、検出手段が横長の設置状態を検出したときは自動的に横に並べてＰＢＰ表示を行い、縦長の設置状態を検出したときには自動的に縦に並べてＰＢＰ表示を行うようにすることもできる。

　また、上記では、２つの映像信号の映像をＰＢＰ表示する場合について説明したが、３以上の映像信号をＰＢＰ表示する場合にも適用可能である。例えば、内部ＰＣ機能部２００が複数の映像信号を出力する場合、内部ＰＣ機能部２００は、複数の映像信号の画面を合わせた解像度が、解像度情報信号１１６により指示された水平解像度及び垂直解像度となるように、それぞれの画面の内部ＰＣ機能映像信号１１２を出力する。

　図３は、映像表示装置１のＰＢＰ表示画面の例を示す図である。
　同図においては、映像表示装置１が、ＰＢＰ表示画面の左画面に外部映像信号１１１の画像を表示し、右画面に内部ＰＣ機能映像信号１１２の画像を表示する場合を示している。また、ここでは、表示部１０２が、「２５６０ｘ１０８０」の表示解像度の液晶パネルであり、外部映像信号１１１の解像度が「１９２０ｘ１０８０」であるとする。

　この場合、制御回路１０３は、内部ＰＣ機能部２００が出力すべき水平表示解像度を、液晶パネルの表示水平解像度「２５６０」から外部映像信号入力の水平解像度「１９２０」を減じた値「６４０」とし、垂直表示解像度を、液晶パネルの表示垂直解像度「１０８０」とする。制御回路１０３は、解像度「６４０×１０８０」を示す解像度情報を内部ＰＣ機能部２００に受け渡し、内部ＰＣ機能部２００は、この通知された解像度情報に従って、解像度「６４０×１０８０」の画像を構成して映像処理回路１０１に出力する。これにより、映像処理回路１０１は、右画面の解像度と、内部ＰＣ機能部２００から出力される画像の解像度を一致させる。
　従って、右画面表示の解像度を有効に使用して、内部ＰＣ機能部２００が生成した画像の表示を行う事が可能になる。

　上述した実施形態では、外部映像信号の垂直解像度が、液晶パネルの垂直解像度と一致している場合の動作について説明したが、一致しない場合は以下のように処理すればよい。なお、図３と同様に、表示部１０２が、「２５６０ｘ１０８０」の表示解像度の液晶パネルであり、映像表示装置１は、ＰＢＰ表示画面の左画面に外部映像信号１１１の画像を表示し、右画面に内部ＰＣ機能映像信号１１２の画像を表示する場合を例に説明する。

　ステップＳ２において、映像処理回路１０１は、左画面に表示すべき外部映像信号１１１の画像の解像度が「１２８０×７２０」である場合、アスペクト比を維持しながら、垂直解像度が液晶パネルの垂直解像度と一致するように、外部映像信号１１１の画像の解像度を「１９２０×１０８０」に拡大する。映像処理回路１０１は、この拡大した外部映像信号１１１の画像の解像度情報を保持する。右画面表示の解像度の決定は、上述した実施形態と同様である。つまり、制御回路１０３は、解像度情報信号１１６により内部ＰＣ機能部２００に指示すべき水平解像度を、液晶パネルの表示水平解像度「２５６０」から、拡大した外部映像信号１１１の画像の水平解像度「１２８０」を減じた値「６７０」とし、垂直解像度を、液晶パネルの表示垂直解像度と同じ「１０８０」とする。ステップＳ９において、映像処理回路１０１は、拡大した外部映像信号１１１の画像を右画面に、内部ＰＣ機能映像信号１１２の画像を左画面に表示するよう合成して液晶パネル映像信号１１４に変換し、表示部１０２に出力してＰＢＰ表示させる。

　また、外部映像信号１１１の画像の解像度が「１０２４×７６８」である場合、映像処理回路１０１は、同様に、液晶パネルの垂直解像度に合わせてアスペクト比を維持して外部映像信号１１１を拡大する。すなわち、映像処理回路１０１は、外部映像信号１１１の画像の解像度を「１４４０×１０８０」に拡大し、左画面に表示させる。この場合、制御回路１０３は、右画面表示の水平解像度を、液晶パネルの表示水平解像度「２５６０」から拡大した外部映像信号の画像の水平解像度「１４４０」を減じた値「１１２０」とし、垂直解像度を、液晶パネルの表示垂直解像度と同じ「１０８０」とする。

　外部映像信号１１１の垂直解像度が液晶パネルの垂直解像度よりも大きい場合、映像処理回路１０１は、同様に、液晶パネルの垂直解像度に合わせてアスペクト比を維持して外部映像信号１１１を縮小すればよい。制御回路１０３は、右画面表示の水平解像度を、液晶パネルの水平解像度から、縮小した外部映像信号１１１の画像の水平解像度を減算して求める。
　このように外部映像信号１１１に基づく画像の垂直解像度は、液晶パネルの垂直解像度と一致している。

　なお、縦に並べてＰＢＰ表示を行う場合、同様に、映像処理回路１０１は、上部表示の外部映像信号１１１の画像を、液晶パネルの水平解像度に合わせてアスペクト比を維持しながら拡大または縮小する。制御回路１０３は、下部画面表示のために解像度情報信号１１６により内部ＰＣ機能部２００に指示すべき垂直解像度を、液晶パネルの垂直解像度から拡大または縮小した外部映像信号１１１の画像の垂直解像度を減算して決定する。映像処理回路１０１は、拡大または縮小した外部映像信号１１１の画像を上部画面に、内部ＰＣ機能映像信号１１２の画像を下部画面に表示するよう合成して液晶パネル映像信号１１４に変換し、表示部１０２に出力してＰＢＰ表示させる。
　このように、外部映像信号１１１に基づく画像の水平解像度は、液晶パネルの水平解像度と一致している。

　図４は、他の実施形態による映像表示装置５の構成を示すブロック図である。同図に示すように、映像表示装置５は、映像処理部５０１、表示部５０２、制御部５０３、及び映像信号生成部５０４を備えて構成される。
　表示部５０２は、映像信号に基づいて画像を表示する。制御部５０３は、表示部５０２の表示水平解像度から、映像処理部５０１に入力された第１映像信号に基づく画像の水平解像度を減算した解像度に基づいて、第２映像信号の水平解像度を指示する。あるいは、制御部５０３は、表示部５０２の表示垂直解像度から、映像処理部５０１に入力された第１映像信号に基づく画像の垂直解像度を減算した解像度に基づいて、第２映像信号の垂直解像度を指示する。第１映像信号に基づく画像は、第１映像信号の画像、あるいは、拡大または縮小した第１映像信号の画像である。映像信号生成部５０４は、制御部５０３に指示された水平解像度または垂直解像度の第２映像信号を出力する。映像処理部５０１は、表示部５０２の表示解像度の画面に第１映像信号に基づく画像と第２映像信号の画像とを、制御部５０３が第２映像信号の水平解像度を指示した場合は横に、垂直解像度を指示した場合は縦に、重ならないように並べて表示させる映像信号を表示部５０２に出力する。

　以上、本発明の実施の形態について説明したが、図１に示す制御回路１０３及び内部ＰＣ機能制御回路２０１、ならびに、図４に示す制御部５０３及び映像信号生成部５０４は、上述した処理を実現するためのプログラムをメモリからロードして実行することによりその機能を実現させる。

　また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク（通信網）や電話回線等の通信回線（通信線）のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル（差分プログラム）であっても良い。

１…映像表示装置
５…映像表示装置
１００…外部映像信号入力端子
１０１…映像処理回路
１０２…表示部
１０３…制御回路
１０４…保存メモリ
１１１…外部映像信号
１１２…内部ＰＣ機能映像信号
１１３…映像処理回路制御信号
１１４…液晶パネル映像信号
１１５…保存情報信号
１１６…解像度情報信号
２００…内部ＰＣ機能部
２０１…内部ＰＣ機能制御回路
２０２…映像処理回路
２１１…映像処理回路制御信号
５０１…映像処理部
５０２…表示部
５０３…制御部
５０４…映像信号生成部

Claims (8)

1. 　映像信号に基づいて画像を表示する表示部と、
   　前記表示部の表示水平解像度から第１映像信号に基づく画像の水平解像度を減算した解像度に基づいて第２映像信号の水平解像度を指示する制御部と、
   　前記制御部に指示された前記水平解像度以下の第２映像信号を出力する映像信号生成部と、
   　前記表示部の表示解像度の画面に前記第１映像信号に基づく画像と前記第２映像信号の画像とを重ならないように横に並べて表示させる映像信号を前記表示部に出力する映像処理部と、
   　を備えることを特徴とする映像表示装置。
2. 　前記制御部は、前記表示部の表示垂直解像度以下の値を前記第２映像信号の垂直解像度として前記映像信号生成部に指示する、
   　ことを特徴とする請求項１に記載の映像表示装置。
3. 　前記映像処理部は、前記第１映像信号に基づく画像の垂直解像度が前記表示部の表示垂直解像度と一致するようにアスペクト比を維持しながら前記第１映像信号を拡大または縮小し、拡大または縮小した前記第１映像信号に基づく画像と前記第２映像信号の画像とを前記表示解像度の画面に重ならないように横に並べて表示させる映像信号を前記表示部に出力し、
   　前記制御部は、前記表示部の表示水平解像度から、前記映像処理部により拡大または縮小された第１映像信号に基づく画像の水平解像度を減算した解像度に基づいて第２映像信号の水平解像度を指示する、
   　ことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の映像表示装置。
4. 　映像信号に基づいて画像を表示する表示部と、
   　前記表示部の表示垂直解像度から第１映像信号に基づく画像の垂直解像度を減算した解像度に基づいて第２映像信号の垂直解像度を指示する制御部と、
   　前記制御部に指示された前記垂直解像度以下の第２映像信号を出力する映像信号生成部と、
   　前記表示部の表示解像度の画面に前記第１映像信号に基づく画像と前記第２映像信号の画像とを重ならないように縦に並べて表示させる映像信号を前記表示部に出力する映像処理部と、
   　を備えることを特徴とする映像表示装置。
5. 　前記制御部は、前記表示部の表示水平解像度以下の値を前記第２映像信号の水平解像度として前記映像信号生成部に指示する、
   　ことを特徴とする請求項４に記載の映像表示装置。
6. 　前記映像処理部は、前記第１映像信号に基づく画像の水平解像度が前記表示部の表示水平解像度と一致するようにアスペクト比を維持しながら前記第１映像信号を拡大または縮小し、拡大または縮小した前記第１映像信号に基づく画像と前記第２映像信号の画像とを前記表示解像度の画面に重ならないように縦に並べて表示させる映像信号を前記表示部に出力し、
   　前記制御部は、前記表示部の表示垂直解像度から、前記映像処理部により拡大または縮小された第１映像信号に基づく画像の垂直解像度を減算した解像度に基づいて第２映像信号の垂直解像度を指示する、
   　ことを特徴とする請求項４または請求項５に記載の映像表示装置。
7. 　映像表示装置が実行する映像表示方法であって、
   　映像信号に基づいて画像を表示する表示部の表示水平解像度から第１映像信号に基づく画像の水平解像度を減算した解像度に基づいて第２映像信号の水平解像度を指示する解像度指示過程と、
   　前記解像度指示過程において指示された前記水平解像度以下の第２映像信号を出力する映像信号生成過程と、
   　前記表示部の表示解像度の画面に前記第１映像信号に基づく画像と前記第２映像信号の画像とを重ならないように横に並べて表示させる映像信号を前記表示部に出力する映像処理過程と、
   　を有することを特徴とする映像表示方法。
8. 　映像表示装置が実行する映像表示方法であって、
   　映像信号に基づいて画像を表示する表示部の表示垂直解像度から第１映像信号に基づく画像の垂直解像度を減算した解像度に基づいて第２映像信号の垂直解像度を指示する解像度指示過程と、
   　前記解像度指示過程において指示された前記垂直解像度以下の第２映像信号を出力する映像信号生成過程と、
   　前記表示部の表示解像度の画面に前記第１映像信号に基づく画像と前記第２映像信号の画像とを重ならないように縦に並べて表示させる映像信号を前記表示部に出力する映像処理過程と、
   　を有することを特徴とする映像表示方法。

Images