WO2012164778A1 - コルゲートチューブおよび保護チューブ付き光ファイバ - Google Patents

コルゲートチューブおよび保護チューブ付き光ファイバ Download PDF

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友宏 嶋田
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    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4439Auxiliary devices
    • G02B6/4459Ducts; Conduits; Hollow tubes for air blown fibres
    • G02B6/4461Articulated

Definitions

  • the optical fiber 100 with a protective tube is laid on a vehicle such as an automobile, for example, and connects a plurality of devices mounted on the vehicle.
  • the optical fiber 100 with a protective tube includes an optical fiber 1 and a corrugated tube 2.
  • the large-diameter portion 21 is a portion extending along the axial direction of the corrugated tube 2 without changing its diameter, and has a length d determined along the axial direction of the corrugated tube 2. Further, the groove portion 22 is connected to the end portion of the large diameter portion 21, extends along the axial direction of the corrugated tube 2 while reducing the diameter, extends while expanding again through the minimum diameter portion, and This is a portion that continues to the end of the large diameter portion 21.
  • the large diameter part 21 and the groove part 22 are formed in the shape which can control the bending of the corrugated tube 2. As shown in FIG. Therefore, when this corrugated tube 2 is used, it is possible to regulate the bending so that the object inserted into the corrugated tube 2 is not bent beyond its allowable limit while protecting the object inserted therein.

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Abstract

 本発明の目的は、対象物を保護しつつ、その曲げを規制可能な技術を提供することである。この目的を達成するために、コルゲートチューブ2は、軸方向に沿って交互に連なる大径部21と溝部22とを備え、この大径部21と溝部22とが、コルゲートチューブ2の曲げを規制可能な形状に形成される。例えば、大径部21と溝部22とは、コルゲートチューブ2が直線状態から屈曲されていく場合に、屈曲部の内側において溝部22を挟んで隣り合う大径部21同士が当接するとともに屈曲部の外側において溝部22が伸びきった曲げ規制状態を形成可能な形状に形成される。

Description

コルゲートチューブおよび保護チューブ付き光ファイバ
 本発明は、内部に対象物を挿通させてこれを保護するコルゲートチューブに関する。
 自動車などの車両に搭載される各種の電装部品を接続する電線は、例えばコルゲートチューブ等で周囲を覆われた状態で、車両に配設されることが多い。コルゲートチューブは、蛇腹構造を有することによって長手方向における柔軟性を有する筒状の部材であり、電線の周囲を覆う保護具等として広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10-009451号公報
 近年、自動車などの車両に、高速の情報通信を可能とする光ファイバを組み込むという要求が高まっている。車両に光ファイバを組み込む場合、光ファイバは、車両の各部品が密に配置される狭い環境下で配線される上、車両の走行に伴う振動にもさらされることになる。したがって、光ファイバには、これが周囲の部品と接触して傷つかないように保護するための保護具を設ける必要がある。
 ただし、光ファイバを車両に組み付ける過程において、あるいは、光ファイバを車両に組み付けた状態において、光ファイバに曲げ変形が生じ、その曲げ半径が許容曲げ半径を下回ってしまうと、光ファイバの性能が低下する(例えば、伝送損失の増大等)おそれがある。
 したがって、光ファイバのように、過度に曲げられることが好ましくない部材を車両等に配設する際には、当該部材が周囲の部品と接触しないように保護するだけでなく、当該部材が許容される限界を超えて曲がってしまわないように曲げ規制するための工夫を設けておく必要がある。
 この発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、対象物を保護しつつ、その曲げを規制可能な技術を提供することを目的とする。
 第1の態様は、コルゲートチューブであって、軸方向に沿って交互に連なる大径部と溝部とを備え、前記大径部と前記溝部とが、前記コルゲートチューブの曲げを規制可能な形状に形成される。
 第2の態様は、第1の態様に係るコルゲートチューブであって、前記大径部と前記溝部とが、前記コルゲートチューブが直線状態から屈曲されていく場合に、前記屈曲部の内側において前記溝部を挟んで隣り合う前記大径部同士が当接するとともに前記屈曲部の外側において前記溝部が伸びきった曲げ規制状態を形成可能な形状に形成される。
 第3の態様は、第1または第2の態様に係るコルゲートチューブであって、前記大径部の前記軸方向に沿う長さが、前記コルゲートチューブの内半径以上に形成される。
 第4の態様は、第3の態様に係るコルゲートチューブであって、前記大径部の前記軸方向に沿う長さが、前記コルゲートチューブの外径以下に形成される。
 第5の態様は、第1から第4のいずれかの態様に係るコルゲートチューブであって、前記大径部の前記軸方向に沿う長さが、前記大径部の繰り返しのピッチの3分の2以上に形成される。
 第6の態様は、第1から第5のいずれかの態様に係るコルゲートチューブであって、前記溝部の底部が横断面凹弧状に丸められている。
 第7の態様は、光ファイバと、前記光ファイバを内部に挿通させる保護チューブとを備える保護チューブ付き光ファイバであって、前記保護チューブがコルゲートチューブであって、前記コルゲートチューブが、軸方向に沿って交互に連なる大径部と溝部とを備え、前記大径部と前記溝部とが、前記コルゲートチューブの曲げを規制可能な形状に形成される。
 第1の態様によると、大径部と溝部とが、コルゲートチューブの曲げを規制可能な形状に形成される。したがって、このコルゲートチューブを用いれば、その内部に挿通された物体を保護しつつ、その曲げを規制することができる。
 第2の態様によると、コルゲートチューブは、直線状態から屈曲されていくと、屈曲部の内側において溝部を挟んで隣り合う大径部同士が当接するとともに、屈曲部の外側において溝部が伸びきった曲げ規制状態が形成される。したがって、コルゲートチューブがそれ以上は曲がりにくくなる。これによって、コルゲートチューブの曲げを適切に規制することができる。
 第3の態様によると、コルゲートチューブの大径部の軸方向に沿う長さが、コルゲートチューブの内半径以上とされる。これによって、コルゲートチューブが曲がりにくくなり、コルゲートチューブの曲げを適切に規制することができる。
 第4の態様によると、コルゲートチューブの大径部の軸方向に沿う長さが、コルゲートチューブの外径以下とされる。この構成によると、コルゲートチューブの柔軟性をある程度確保することができる。
 第5の態様によると、大径部の軸方向に沿う長さが、大径部の繰り返しのピッチの3分の2以上とされる。これによって、コルゲートチューブが曲がりにくくなり、コルゲートチューブの曲げを適切に規制することができる。
 第6の態様によると、コルゲートチューブの溝部の底部が横断面凹弧状に丸められている。これによって、コルゲートチューブが曲がりにくくなり、コルゲートチューブの曲げを規制することができる。
 第7の態様によると、光ファイバを保護しつつ、その曲げを規制することができる。
 この発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
保護チューブ付き光ファイバの平面図である。 曲げ規制状態を模式的に示す図である。 被検対象とされたコルゲートチューブの寸法を示す図である。 曲げ強度の試験結果を示す図である。 試験条件を説明するための図である。 曲げ規制のないコルゲートチューブの平面図である。
 以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
 <1.保護チューブ付き光ファイバ100>
 実施形態に係る保護チューブ付き光ファイバ100について、図1を参照しながら説明する。図1は、保護チューブ付き光ファイバ100の平面図である。
 保護チューブ付き光ファイバ100は、例えば、自動車などの車両に敷設されて、車両に搭載された複数の機器の間を接続する。保護チューブ付き光ファイバ100は、光ファイバ1と、コルゲートチューブ2とを備える。
 <1-1.光ファイバ1>
 光ファイバ1は、車両に搭載される機器の間での情報の通信を担う情報通信媒体として機能する。光ファイバ1の端部には、通常、コネクタ等(図示省略)が設けられている。光ファイバ1は、コルゲートチューブ2の内部に挿通されることにより、周囲に存在する物体との接触による破損が防がれる。なお、光ファイバ1は、複数本束ねられた上で、絶縁被覆等で被覆された光ケーブルの形とされて、コルゲートチューブ2の内部に挿通されてもよい。後に明らかになるように、光ファイバ1は、その周囲にコルゲートチューブ2が取り付けられることにより、光ファイバ1に許容される限界を超えて曲がらないように曲げ規制される。
 <1-2.コルゲートチューブ2>
 コルゲートチューブ2は蛇腹構造を有する筒状の部材であり、光ファイバ1を内部に挿通させることにより、光ファイバ1の周囲を覆ってこれを保護する。コルゲートチューブ2は、例えば、合成樹脂、または、エラストマー(例えば、合成ゴム)を、筒状に押し出して、ブロー成型、あるいは、バキューム成型することにより製造される。
 コルゲートチューブ2には、例えば、その長手方向全体に渡る一連の切れ目(図示省略)が形成されており、治具等を用いてこの切れ目を両側へ拡げられた状態とし、ここで形成されるコルゲートチューブ2の長手方向全体に渡る隙間から光ファイバ1をコルゲートチューブ2内へ挿入することができる。この場合、光ファイバ1が挿入されたコルゲートチューブ2は、光ファイバ1がコルゲートチューブ2の切れ目から外側へはみ出さないように、粘着テープ等で巻かれることによって筒状に保持されることが好ましい。なお、コルゲートチューブ2には、必ずしも、その長手方向の全体に渡る一連の切れ目が形成されていなくともよい。切れ目が形成されていない場合、例えば、コルゲートチューブ2の長手方向に沿う端部の開口から、光ファイバ1をコルゲートチューブ2内へ挿入すればよい。
 コルゲートチューブ2は、蛇腹構造を有する。コルゲートチューブ2の蛇腹構造は、具体的には、コルゲートチューブ2の軸方向に沿って交互に連なる大径部21と溝部22とから形成される。なお、大径部21および溝部22は厚み(肉厚)が一定に形成される。
 大径部21は径変化せずにコルゲートチューブ2の軸方向に沿って延びる部分であり、コルゲートチューブ2の軸方向に沿って定められた長さdを有している。また、溝部22は、大径部21の端部に連なり、縮径しながらコルゲートチューブ2の軸方向に沿って延在し、最小径部を経て再び拡径しながら延在して、次の大径部21の端部に連なる部分である。
 コルゲートチューブ2は、蛇腹構造が形成されることによって長手方向における柔軟性を保持し、曲げ可能に形成される。ただし、以下に説明するように、蛇腹構造を形成する大径部21および溝部22は、コルゲートチューブ2に柔軟性を付与すると同時に、コルゲートチューブ2の曲げを規制可能な形状に形成されている。以下において、コルゲートチューブ2の曲げを規制可能とする大径部21および溝部22の形状の具体的な態様を3つ説明する。ただし、大径部21および溝部22は、以下に説明する3個の態様が単独で適用されることにより形成されてもよいし、2以上の態様が組み合わせて適用されることにより形成されてもよい。
 <第1の態様>
 第1の態様は、コルゲートチューブ2の軸方向に沿う大径部21の長さdを長くすることによって、コルゲートチューブ2の曲げを規制可能とするものである。一般に、コルゲートチューブというものは、凹部と凸部の各長さを小さくして凹部と凸部の繰り返しのピッチを細かくすることによって、柔軟性を得ようとするものである。これに対し、この態様に係るコルゲートチューブ2は、大径部21の長さdを長く形成し、柔軟性を積極的に損なわせることによって、コルゲートチューブ2に曲がりにくい性質を付与するのである。
 具体的には、例えば、大径部21の長さdを、コルゲートチューブ2の内径bの半分(内半径)以上に形成する。これによって、コルゲートチューブ2が曲がりにくくなり、コルゲートチューブ2の曲げを適切に規制することができる。なお、大径部21の長さdは、コルゲートチューブ2の内半径以上であり、かつ、コルゲートチューブ2の外径a以下に形成することがさらに好ましい。大径部21の長さを外径a以下とすれば、コルゲートチューブ2の柔軟性をある程度確保しつつ、その曲げを規制することができる。
 あるいは、例えば、大径部21の長さdを、大径部21のピッチ(大径部の中心(長さ方向の中心)と溝部を挟んでこれと隣り合う大径部の中心との間の距離)pの3分の2以上に形成する。この形状においても、コルゲートチューブ2が曲がりにくくなり、コルゲートチューブ2の曲げを適切に規制することができる。
 <第2の態様>
 第2の態様は、「曲げ規制状態」を形成することによって、コルゲートチューブ2の曲げを規制するものである。すなわち、第2の態様は、大径部21と溝部22とが、コルゲートチューブ2が直線状態から屈曲されていく場合に、コルゲートチューブ2の曲げ半径が所定の値になった段階で、「曲げ規制状態」を形成可能な形状に形成される。ここで、「曲げ規制状態」とは、図2に模式的に示されるように、屈曲部の内側において溝部22を挟んで隣り合う大径部21同士が当接するとともに、屈曲部の外側において溝部22が伸びきった状態である。ただし、「溝部22が伸びきる」とは、溝部22が弾性変形により伸長できる上限まで伸びた状態を指す。曲げ規制状態が形成されると、コルゲートチューブ2は、それ以上は曲がりにくくなる。すなわち、コルゲートチューブ2のそれ以上の曲げが規制される。
 理想的な曲げ規制状態を考えた場合、図2に示されるように、屈曲部の内側でn個の大径部21が当接しあって半径Tの半円が描かれるとすると、屈曲部の外側では、n個の大径部21と伸びきった状態のn個の溝部22とが連なり合って半径(T+a)の半円が描かれることになる(ただし、「a」はコルゲートチューブ2の外径aの値を表す)。したがって、曲げ規制状態において、大径部21の長さd、伸びきった状態の溝部22の長さm、コルゲートチューブ2の外径a、および、曲げ規制状態における曲げ半径Tの各値の間には、近似的に(式1)の関係が成立すること考えることができる。
  T:(T+a)=d:(d+m)    ・・・(式1)
 (式1)を整理すると(式2)が得られる。
  T=(d/m)a           ・・・(式2)
 この式は、模式的な近似式であり、厳密に成立するものではないが、傾向として、大径部21の長さdを大きくするほど、また、コルゲートチューブ2の軸方向に沿う溝部22の長さを小さく形成するほど、また、溝部22を浅く形成するほど、曲げ規制状態における曲げ半径を大きくできる(すなわち、コルゲートチューブ2をより曲がりにくくできる)とわかる。ただし、曲げ規制状態における曲げ半径を大きくしたい場合は、溝部22の長さおよび深さはある程度確保しつつ、大径部21の長さdを大きくすることが最も好ましい。溝部22の長さおよび深さをある程度確保しておけば、曲げ規制状態となるまでの曲げ半径が比較的大きい段階において、コルゲートチューブ2を比較的容易に曲げることができる(すなわち、曲げ規制状態となるまでの段階において、コルゲートチューブ2の柔軟性が損なわれにくい)からである。
 なお、この態様においては、溝部22は、その壁面が傾斜した形状(すなわち、コルゲートチューブ2の軸に対して垂直な断面に対して傾斜した形状)とされることが好ましい。このような形状としておけば、曲げ規制状態で大径部21同士が当接した状態において、溝部22の両壁面の間にも接触領域が生じやすくなる。これによって、それ以上の曲げを効果的に抑制できる。また、この形状によると、コルゲートチューブ2の離型性が良好なものとなるという利点も得られる。
 <第3の態様>
 第3の態様は、コルゲートチューブ2の溝部22の底部を横断面凹弧状に丸められた形状にする(すなわち、底部にアール(丸み)をつけた形状(円弧形状)にする)ことによって、コルゲートチューブ2の曲げを規制するものである。ただし、「横断面」とは、コルゲートチューブ2の軸方向に沿う断面を指す。溝部22の底部が横断面凹弧状に丸められた形状とされると、コルゲートチューブ2を曲げようとした際に溝部22にかかる力が溝部22の中の特定の箇所に集中せずに溝部22の全体にわたって分散されるため、底部に丸みが付与されない構成のコルゲートチューブと比べて曲がりにくくなる。これによって、コルゲートチューブ2の曲げを適切に規制することができる。なお、溝部22は、底部だけでなく側壁を含む全体が、横断面凹弧状に丸められた形状とされてもよい。溝部22の全体を横断面凹弧状に丸められた形状とすることによって、コルゲートチューブ2をより曲がりにくいものとすることができる。
 <2.曲げ強度の試験>
 図3には、この実施形態に係るコルゲートチューブ2を具体化した例である2個のコルゲートチューブ(第1コルゲートチューブ201、第2コルゲートチューブ202)、および、比較例としての曲げ規制のないコルゲートチューブ9(図6)の各寸法が示されている。第1コルゲートチューブ201および第2コルゲートチューブ202のそれぞれが備える蛇腹構造は、いずれも、上記の3つの態様を複合適用して形成されたものである。また、図4には、第1コルゲートチューブ201、第2コルゲートチューブ202、および、曲げ規制のないコルゲートチューブ9(図6)のそれぞれについて、その曲がりにくさを調べるための試験を行った結果が示されている。
 ただし、この試験は、具体的には、図5に示す態様で行われた。すなわち、まず、被検対象となるコルゲートチューブCを、その長尺方向についての両端側から一対の剛体(押し部材)Kで挟み込んで半円状態とする。ここでは、被検対象となるコルゲートチューブCは長さ80mmとし、これを直径51mmの半円状態とした。そして、一方の押し部材Kを他方の押し部材Kに徐々に近接させていき、コルゲートチューブCの曲げ半径が7.5mmになるまでの間に、押し部材Kに生じる反力Fの変化を測定した。図4に示される試験結果は、押し部材Kの変位量(すなわち、コルゲートチューブCの変形量)Sに対する反力(すなわち、コルゲートチューブCに付加された力)Fの変化の様子を示すものである。
 図4から読み取れるように、コルゲートチューブ201,202はいずれも、変位量が比較的小さい間(曲げ半径が比較的大きい間)は、規制なしコルゲートチューブ9とほぼ同様に柔軟に変形し、変位量がある程度大きくなると(曲げ半径が比較的小さくなると)曲がりにくさ(曲げ強度)が急増する。
 コルゲートチューブ201,202のこの曲がりにくさは、上述したとおり、蛇腹構造がコルゲートチューブ2の曲げを規制する形状に形成されていることによるものである。この曲がりにくい性質によって、コルゲートチューブ201,202は、その内部に挿通された光ファイバ1を保護しつつ、その曲げを規制することができる。
 <3.効果>
 上記の実施形態によると、大径部21と溝部22とが、コルゲートチューブ2の曲げを規制可能な形状に形成される。したがって、このコルゲートチューブ2を用いれば、その内部に挿通された物体を保護しつつ、当該物体がその許容される限界を超えて曲がらないように曲げ規制することができる。
 また、光ファイバ1とその周囲を覆うコルゲートチューブ2とを備える保護チューブ付き光ファイバ100においては、光ファイバ1を確実に保護しつつ、光ファイバ1がその許容される限界を超えて曲がらないように曲げ規制することができる。
 また、コルゲートチューブ2は、曲げ半径が比較的大きい間は柔軟に変形可能に形成されているため、保護チューブ付き光ファイバ100においては、これを例えば車両内に配設する配設作業を容易に行うことができる。また、保護チューブ付き光ファイバ100は、多少は曲げられた状態で配設されることが可能となるので、光ファイバ1を配設する場所の選択肢が広がるという利点もある。
 <4.変形例>
 上記の実施形態においては、コルゲートチューブ2の内部に挿通される対象物は光ファイバ1であるとしたが、対象物は必ずしも光ファイバ1でなくともよく、例えば電線であってもよい。特に、許容曲げ半径が規定される長尺の部材であれば、コルゲートチューブ2は有効に機能する。
 また、上記においては、コルゲートチューブ2の曲げを規制可能とする大径部21および溝部22の形状の具体的な態様を3つ例示したが、コルゲートチューブ2の曲げを規制可能とする大径部21および溝部22の形状は、上記の各態様および上記の各態様の組み合わせによって得られるものに限られるものではない。例えば、上記の各態様に加え、大径部21および溝部22の肉厚cを厚くする(例えば、肉厚cを0.25mm以上とする)ことによって、コルゲートチューブ2の曲げを規制可能とする大径部21および溝部22を形成してもよい。特に、蛇腹構造を、上記の第2の態様と、コルゲートチューブ2の肉厚cを厚くする態様との組み合わせた形状に形成すれば、曲げ規制状態となったコルゲートチューブ2をさらに曲げようとする力がかかった場合に、屈曲部の内側において当接し合う大径部21が折れ曲がるといった事態が生じる可能性が低くなる。したがって、コルゲートチューブ2に比較的大きな力がかかった場合であっても、有効な曲げ規制を実現できる。
 この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 光ファイバ
2 コルゲートチューブ
21 大径部
22 溝部
100 保護チューブ付き光ファイバ

Claims (7)

  1.  コルゲートチューブであって、
     軸方向に沿って交互に連なる大径部と溝部とを備え、
     前記大径部と前記溝部とが、前記コルゲートチューブの曲げを規制可能な形状に形成される、コルゲートチューブ。
  2.  請求項1に記載のコルゲートチューブであって、
     前記大径部と前記溝部とが、
     前記コルゲートチューブが直線状態から屈曲されていく場合に、前記屈曲部の内側において前記溝部を挟んで隣り合う前記大径部同士が当接するとともに前記屈曲部の外側において前記溝部が伸びきった曲げ規制状態を形成可能な形状に形成される、コルゲートチューブ。
  3.  請求項1に記載のコルゲートチューブであって、
     前記大径部の前記軸方向に沿う長さが、
     前記コルゲートチューブの内半径以上に形成される、コルゲートチューブ。
  4.  請求項3に記載のコルゲートチューブであって、
     前記大径部の前記軸方向に沿う長さが、
     前記コルゲートチューブの外径以下に形成される、コルゲートチューブ。
  5.  請求項1に記載のコルゲートチューブであって、
     前記大径部の前記軸方向に沿う長さが、前記大径部の繰り返しのピッチの3分の2以上に形成される、コルゲートチューブ。
  6.  請求項1に記載のコルゲートチューブであって、
     前記溝部の底部が横断面凹弧状に丸められている、コルゲートチューブ。
  7.  光ファイバと、前記光ファイバを内部に挿通させる保護チューブとを備える保護チューブ付き光ファイバであって、
     前記保護チューブがコルゲートチューブであって、
     前記コルゲートチューブが、
     軸方向に沿って交互に連なる大径部と溝部とを備え、
     前記大径部と前記溝部とが、前記コルゲートチューブの曲げを規制可能な形状に形成される、保護チューブ付き光ファイバ。
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