WO2007110996A1 - 設備機器の集中管理装置及び管理システム - Google Patents

Abstract

　データ伝送手段が変更されたとしても簡単かつ安価に対応可能であり、かつコンパクトな設備機器の集中管理装置、及びその集中管理装置を用いた管理システムを提供する。 　設備機器と接続する入力側インターフェース（１１０）と、設備機器の管理データを出力する出力側インターフェース（１２０）と、設備機器の制御プログラムを格納した記憶部（１３０）と、制御プログラムの指示に従って設備機器を制御する演算処理部（１４０）とを備え、記憶部（１３０）は、入力側インターフェース（１１０）に対応した第１伝送プログラムと、接続媒介機器（４００）のインターフェースに対応した第２伝送プログラムとを格納し、演算処理部（１４０）は、第１伝送プログラムの指示に従って設備機器より管理データを取得し、第２伝送プログラムの指示に従って、管理データを出力側インターフェース（１２０）に出力する。

Description

明 細 書

設備機器の集中管理装置及び管理システム

技術分野

[0001] この発明は、設備機器の運転制御、運転状態の監視を行う集中管理装置と、その 集中管理装置を用いた管理システムに関するものである。

背景技術

[0002] 従来、設備機器の管理システムにお 、て、『空気調和機のオープン化、マルチベン ダ化を行ない、管理の高効率化と、サービス等の飛躍的向上を図る。』ことを目的とし た技術として、『室外機 301と室内機 302が伝送路 401で接続され制御電文が送受 信される空気調和機に対する監視装置 100を備えた空気調和機の管理システムに おいて、伝送路 401へ設定データを送信し、伝送路 401から冷凍サイクルの主要部 の温度、圧力を運転データとして受信する PAC用伝送ソフト 203と、運転データと設 定データとを変換するコンバータ 202と、を備え、運転データは所定周期で制御電文 力 抽出されて監視装置 100へ送信され、設定データはそのデータが変化した場合 に制御電文として伝送路 401へ送信される。』というものが提案されている（特許文献 D o

[0003] 一方、設備機器の遠隔監視に関する技術として、集中管理装置にモデムを内蔵さ せるか又は集中管理装置に EIA (米国電子工業会)規格 RS232Cの標準インターフ エース接続ポートを設け、該接続ポートを介して市販のモデムを外付けするカゝもしく は PCMCIA (Personal Computer Memory Card International Associati on)方式の PCカード差込口を設け、該差込口にモデム機能を有する市販の PCカー ドを差し込み可能としたものが知られて 、る。

上記構成により、集中管理装置を通信可能にすることができるので、集中管理装置 を介して遠隔通信により設備機器を監視することが可能となる。

[0004] 特許文献 1：特開 2004— 3842号公報（要約）

発明の開示

発明が解決しょうとする課題 [0005] 従来の設備機器の管理システムにおいて、集中管理装置にモデムを内蔵させると 、モデムによる通信方式が使用できる一方で、欧州で一般的に使用される GSM (G1 obal System for Mobile Communication)デジタノレ携帯電話方式等の通信 方式が使用できなくなる。

また、遠隔監視を不必要とするユーザにとっては、集中管理装置にモデムを内蔵さ せた分、余分なコストアップとなる。

[0006] また、 RS232C端子、 PCMCIA接続ポート、その他の業界標準それぞれの伝送方 式に対応したモデムインターフェース部材ゃ GSMインターフェース部材を集中管理 装置に接続すれば、モデムと GSMの双方の通信方式に対応できる力 これら業界 標準の通信方式や伝送手段は年々変化する場合があり、市販のインターフェース部 材が将来入手困難となる可能性がある。

こうした変化に追従するためには、継続的開発が必要となり、開発コスト、技術的サ 一ビスコストが増大するといつた経済的な課題が生じる。

[0007] この発明は上記の種々の課題を解決するためになされたもので、データ伝送手段 が変更されたとしても簡単かつ安価に対応可能であり、かつコンパクトな設備機器の 集中管理装置、及びその集中管理装置を用いた管理システムを提供することを目的 とする。

課題を解決するための手段

[0008] この発明に係る設備機器の管理システムは、少なくとも 1つの管理対象の設備機器 に接続して管理データを取得し、接続媒介機器を介して監視端末に伝送する設備 機器の集中管理装置であって、

管理対象の設備機器と接続する入力側インターフェースと、

前記設備機器の管理データを出力するとともに、前記監視端末が送信した情報を 受け取る出力側インターフェースと、

前記設備機器の制御プログラムを格納した記憶部と、

前記制御プログラムの指示に従って前記設備機器を制御する演算処理部とを備え 前記記憶部は、 前記入力側インターフェースに対応した第 1伝送プログラムと、

前記接続媒介機器のインターフェースに対応した第 2伝送プログラムとを格納し、 前記演算処理部は、

前記第 1伝送プログラムの指示に従って、前記入力側インターフェースを介して前 記設備機器より管理データを取得し、

前記第 2伝送プログラムの指示に従って、前記管理データを、前記接続媒介機器 のインターフェースに対応した形式で前記出力側インターフェースに出力する ことを特徴とするものである。

発明の効果

[0009] 本発明に係る設備機器の集中管理装置は、モデムのような遠隔通信手段を内蔵し て 、な 、ので、遠隔監視が不要なユーザには余分なコスト負担を掛けることが無!、と Vヽぅ優れた作用効果を奏し得る。

また、記憶部が格納しているプログラムを入れ替えれば、異なる伝送方式に対応す ることができ、簡単かつ安価に変更への対応が可能であるという優れた作用効果を 奏し得る。

図面の簡単な説明

[0010] [図 1]実施の形態 1に係る設備機器の管理システムの全体構成を示すブロック図であ る。

[図 2]実施の形態 2に係る設備機器の管理システムの一部の構成を示すブロック図で ある。

[図 3]プログラム設定器 700により記憶部 130のプログラム書込み領域に第 2伝送プ ログラムが書込み設定された後の構成を示すものである。

[図 4]実施の形態 3に係る設備機器の管理システムの全体構成を示すブロック図であ る。

[図 5]経路切替手段 180の構成例を示すものである。

[図 6]実施の形態 4に係る設備機器の管理システムの全体構成を示すブロック図であ る。

[図 7]プログラム使用可否情報の設定に関する手順を示すものである。 [図 8]実施の形態 6に係る設備機器の管理システムの全体構成を示すブロック図であ る。

[図 9]実施の形態 7に係る設備機器の管理システムの、集中管理装置 100が備える 表示部 160について説明するものである。

符号の説明

100 設備機器の集中管理装置

110 人力佃 jインターフェース

120 出力佃 jインターフェース

130 記憶部

140 演算処理部

150 選択回路

160 表示部

170 操作部

180 経路切替手段

180a 切替接点部材

180b ソケット

190 経路選択認識回路

200 空気調和機の室外機

210 室内機

300、 300a, 300b インターフェース部材

310、 310a, 310b 伝送方式可逆変換回路

320b コネクタ

400 接続媒介機器

410 モデム

420 データ伝送回路

500 公衆通信回線

600 監視端末

700 プログラム設定器 800 ビル監視装置

900 ビル管理システム

発明を実施するための最良の形態

[0012] 以下、本発明の実施の形態 1〜6を、添付図面を参照して説明する。

なお、実施の形態 1〜6の構成の説明において、等価の構成部分には同一の数字 符号を付して該構成部分の重複した詳細な説明を省略する。

[0013] 実施の形態 1.

図 1は、本発明の実施の形態 1に係る設備機器の管理システムの全体構成を示す ブロック図である。

図 1において、 100は設備機器の集中管理装置、 200は管理対象である設備機器 としての空気調和機の室外機、 210は室外機 200に対応した室内機、 300はインタ 一フェース部材、 400は接続媒介機器、 500は公衆通信回線、 600は監視端末であ る。

以下、それぞれの構成について説明する。

[0014] 集中管理装置 100は、入力側インターフェース 110、出力側インターフェース 120 、記憶部 130、演算処理部 140、選択回路 150、表示部 160、操作部 170を備える。 入力側インターフェース 110は、集中管理装置 100による管理対象の設備機器に 接続され、当該設備機器より管理データを取得するための接続インターフェースであ る。

出力側インターフェース 120は、設備機器より取得した管理データを出力するととも に、監視端末 600が送信した情報を受け取るための接続インターフェースである。 入力側インターフェース 110と出力側インターフェース 120は、ともにデータ伝送回 路によって構成される。

記憶部 130は、制御プログラム、第 1伝送プログラム、第 2伝送プログラムを格納す るとともに、各プログラムの使用可否情報を格納する。

各プログラムは少なくとも 1つずつ記憶部 130に格納されている。それぞれの動作 については後述する。また、本実施の形態 1では、使用可否情報には全て使用可で ある旨がセットされて！/、るものとする。 演算処理部 140は、 CPU等力も構成され、記憶部 130が格納している各プロダラ ムの指示に従って、管理対象の設備機器の制御やデータ伝送などの処理を行う。 選択回路 150は、記憶部 130が格納して 、る各プログラムの 、ずれを用 、るかを選 択する機能を持つ。

表示部 160は、集中管理装置 100の使用者に、集中管理装置 100や設備機器の 動作状態などを表示する。

操作部 170は、集中管理装置 100の使用者が設備機器の管理条件などを設定す るための操作を行うものである。

[0015] 空気調和機の室外機 200と室内機 210は、集中管理装置 100により運転状態を管 理される。

空気調和機の室外機 200は、入力側インターフェース 110に接続され、図示しない 複合施設内の適当な場所に据置されている。図 1では、 2台の室外機 200が入力側 インターフェース 110に接続された例を示して 、る。

室内機 210は、それぞれの室外機 200に対応して設けられている。図 1では、一方 の室外機 200に 1つの室内機 210が接続され、もう一方の室外機 200には 2つの室 内機 210が接続されている。

[0016] インターフェース部材 300は、伝送方式可逆変換回路 310を備えている。

インターフェース部材 300の一端は出力側インターフェース 120に、別の一端は接 続媒介機器 400に接続されて 、る。

伝送方式可逆変換回路 310は、入力端と出力端の伝送方式を電気信号的に可逆 変換するものである。

伝送方式可逆変換回路 310により、出力側インターフェース 120から出力されたデ ータは、接続媒介機器 400が備えるインターフェースに対応した伝送方式を用いるも のに変換されて出力される。同様に、接続媒介機器 400が備えるインターフェースが 出力したデータは、出力側インターフェース 120に対応した伝送方式を用いるものに 変換されて出力される。

なお、室外機 200と室内機 210に強化絶縁対策が施されていないときは、インター フェース部材 300に公知の方法で強化絶縁対策が施される。 [0017] 接続媒介機器 400は、例えばマイクロプロセッサを用いて構成された市販のデジタ ルデータ伝送機器であり、汎用型 IT機器の一種である。

接続媒介機器 400は、モデム 410とデータ伝送回路 420を備える。

データ伝送回路 420は、インターフェース部材 300の一端と接続されるとともに、モ デム 400と接続されている。

モデム 410は、データ伝送回路とのデータのやり取りを行うとともに、公衆通信回線 500に接続され、公衆通信回線 500を介したデータの送受信を行う。

集中管理装置 100は、インターフェース部材 300〜接続媒介機器 400を介して公 衆通信回線 500に接続され、公衆通信回線 500を介したデータの送受信を行うこと が可能となっている。

[0018] 監視端末 600は、各集中管理装置 100が配置される場所力も適宜離間した遠隔地 に建設された図示しない管理センター内に配置され、接続媒介機器 400を介して集 中管理装置 100と双方向通信可能とされる。

これにより、監視端末 600は、各集中管理装置 100の管理対象の空気調和機又は それと同類の設備機器と情報交換可能とされる。

監視端末 600は、例えばパソコンのようなコンピュータで構成することができる。

[0019] 次に、集中管理装置 100の動作について説明する。

[0020] (1)運転条件の設定

ユーザは操作部 170の図示しな 、入力操作ボタンを操作して、空気調和機の運転 条件を設定する。

これらの設定入力された運転条件を含むデータは、表示部 160に表示されるととも に演算処理部 140に転送される。

(2)運転開始

演算処理部 140は、ステップ（1)で転送されたデータに基づき、入力側インターフ エース 110を介して室外機 200および室内機 210と情報交換する。

室外機 200および室内機 210は、入力側インターフェース 110を介して受信したデ ータに基づき運転制御される。

(3)管理データ取得 演算処理部 140は、室外機 200および室内機 210の運転が開始すると、第 1伝送 プログラムの指示にしたがって、図示しないセンサにより採取された運転状態を示す データ（管理データ）を、入力側インターフェース 110を介して受け取る。

(4)管理データに基づく制御

演算処理部 140は、取得した管理データに基づき、空気調和機の運転状態を表示 部 160に表示させる。

また、演算処理部 140は、設定入力された運転条件データおよび取得した管理デ ータに基づき、記憶部 130から読み出した制御プログラムの指示にしたがって管理 対象の空気調和機を制御する。

(5)管理データの出力

演算処理部 140は、記憶部 130に記憶された使用可否情報のうち、使用可とされ る番地に格納された第 2伝送プログラムを読み出し、該第 2伝送プログラムの指示に したがって、出力側インターフェース 120から管理対象の空気調和機の運転状態を 示すデータ (管理データ)信号を出力する。

[0021] 次に、上述のステップ（5)の後における、インターフェース部材 300〜接続媒介機 器 400の動作にっ ヽて説明する。

[0022] (6)インターフェース部材 300による信号変換

インターフェース部材 300は、出力側インターフェース 120から出力された運転状 態データ (管理データ)信号を、データ伝送回路 420の伝送方式に合わせて可逆変 換する。これにより、出力側インターフェース 120とデータ伝送回路 420の間で電気 的信号上のインターフェースが適合され、情報交換が行われる。

(7)管理データの送信

接続媒介機器 400は、データ伝送回路 420により運転状態データ (管理データ)を 受信すると、モデム 410により受信した運転状態データ信号を信号変換し、公衆通 信回線 500を介して監視端末 600に運転状態データを送信する。

(8)その他

データ伝送回路 420に対応する伝送方式が、例えば、 USB (Universal Serial Bus)方式であれば、接続媒介機器 400に USB接続ポートが設けられ、該 USB接続 ポートにモデム 410に取り付けられた USB端子を差込んで公衆通信回線 500と双方 向通信可能とされる。

[0023] 以上説明したように、本実施の形態 1によれば、記憶部 130に、接続媒介機器 400 の伝送方式に対応する第 2伝送プログラムを予め格納し、集中管理装置 100の出力 端子に、選択回路 150により選択された伝送方式に対応するインターフェース部材 3 00を接続することにより、多様な伝送方式に対応することができる。

また、ユーザが必要とする伝送方式に応じた伝送プログラムのみを記憶部 130に格 納し、選択した伝送プログラムに応じたインターフェース部材 300を集中管理装置 10 0の出力端子に接続することにより、ユーザが使用する接続媒介機器 400に適合した 設備機器の管理システムを簡単かつ安価に構築することができる。

[0024] 将来、接続媒介機器 400の伝送方式が変更されても、変更された伝送方式に応じ て記憶部 130に格納する第 2伝送プログラムとインターフェース部材 300とを変更す ることにより、簡単かつ安価に変更に対応することが可能である。

このように、インターフェース周辺の部材ゃプログラムを変更可能とすることにより、 集中管理装置 100の基本的機能を設計変更することなぐ長期間にわたり有効に使 用することができる。

[0025] また、既設の接続媒介機器 400が故障し、その伝送方式が廃止されたときでも、現 在市販の接続媒介機器の伝送方式に応じて記憶部 130に格納する第 2伝送プログ ラムとインターフェース部材 300とを変更することにより対応可能であり、集中管理装 置 100を新規なものに交換する必要はない。

[0026] また、集中管理装置 100に強化絶縁対策が施されていない場合であっても、インタ 一フ ース部材 300に強化絶縁対策を施すことにより強化絶縁基準を満足させること が可能であり、集中管理装置 100の形状を大型化することなぐ店舗内等の壁部に 埋設することが可能である。

[0027] また、出力側インターフェース 120とインターフェース部材 300を接続するケーブル 、もしくはインターフェース部材 300と接続媒介機器 400を接続するケーブルの長さ を調整することにより、集中管理装置 100および接続媒介機器 400の設置場所を自 由に選定することができる。 [0028] 実施の形態 2.

図 2は、本発明の実施の形態 2に係る設備機器の管理システムの一部の構成を示 すブロック図である。

本実施の形態 2に係る設備機器の管理システムは、上述した実施の形態 1と比べる と、選択回路 150を省略した点、記憶部 130に格納するデータの構成、及び、新たに プログラム設定器 700を接続可能とした点が異なる。その他の構成部分は実施の形 態 1におけるものと同様である。

以下、主に実施の形態 1との相違点について説明する。

[0029] 記憶部 130は、第 1伝送プログラムと制御プログラムを予め記憶した記憶領域と、書 き換え可能なプログラム書込み領域とを有する。

プログラム書込み領域は、これから使用しょうとする接続媒介機器のデータ伝送回 路 420に使用される伝送方式に応じた第 2伝送プログラムが格納されることを想定し て設けられたものである。

[0030] また、本実施の形態 2においては、インターフェース部材 300の一端に、プログラム 設定器 700を接続可能として 、る。

プログラム設定器 700は、記憶部 130のプログラム書込み領域に、これから使用す る接続媒介機器 400のデータ伝送回路 420に使用される伝送方式に応じた第 2伝 送プログラムを書込み設定する。

[0031] 図 3は、プログラム設定器 700により記憶部 130のプログラム書込み領域に第 2伝 送プログラムが書込み設定された後の構成を示すものである。

図 3の構成は、記憶部 130に格納する使用可否情報を省略した点と、選択回路 15 0を省略した点を除けば、実施の形態 1の図 1と同様であるため、説明は省略する。

[0032] 次に、本実施の形態 2において、プログラム設定器 700が記憶部 130のプログラム 書込み領域に第 2伝送プログラムを設定する際の流れについて説明する。

[0033] (1)プログラム設定器 700の接続〜第 2伝送プログラムを出力

まず、インターフェース部材 300の、出力側インターフェース 120と接続されていな い一端に、プログラム設定器 700を接続する。

プログラム設定器 700は、インターフェース部材 300を介して、第 2伝送プログラム を出力する。

(2)記憶部 130への書込み

演算処理部 140は、第 1伝送プログラムの指示に従って、プログラム設定器 700が 出力した第 2伝送プログラムを、出力側インターフェース 120を介して受け取る。 次に、演算処理部 140は、受け取った第 2伝送プログラムを、記憶部 130のプログ ラム書込み領域に書き込む。

(3)接続媒介機器 400の接続

プログラム設定器 700をインターフェース部材 300から取り外し、替わりに接続媒介 機器 400を接続する。

接続媒介機器 400は、モデム 410を介して公衆通信回線 500に接続され、さらに は公衆通信回線 500を介して監視端末 600に接続される。

[0034] 以上の手順により、実施の形態 1と同様にして、集中管理装置 100、接続媒介機器 400、及び監視端末 600の間で、管理対象の空気調和機の運転制御および監視用 のデータ信号の双方向伝送が可能となる。

[0035] なお、プログラム設定器 700が備える接続インターフェースは、第 1伝送プログラム によりデータ伝送が可能な伝送方式を用いるものであることを付言しておく。

[0036] 以上説明したように、本実施の形態 2によれば、集中管理装置 100の構造を何ら変 更することなぐ予め予想できない将来の接続媒介機器 400が備えるインターフエ一 ス (及びデータ伝送回路 420)にも対応することができる。

また、将来、接続媒介機器 400が取り替えられることがあっても、集中管理装置 100 の構造を変えることなぐ簡単かつ迅速に低コストをもって対処できる。

さらには、記憶部 130には現在必要とする第 2伝送プログラムのみをプログラム設定 器 700により書込み設定するようにしたから、記憶部 130の記憶容量の有効な軽減 ィ匕を図ることができる。

[0037] なお、図 2〜図 3では示していないが、記憶部 130において、実施の形態 1と同様 に、使用可否情報を格納して、使用可の旨が設定されているプログラムのみを実行 するようにしてちょい。

[0038] 実施の形態 3. 図 4は、本発明の実施の形態 3に係る設備機器の管理システムの全体構成を示す ブロック図である。

本実施の形態 3に係る設備機器の管理システムは、上述した実施の形態 1と比べる と、出力側インターフェース 120の出力側に経路切替手段 180を設けて出力側イン ターフェース 120の出力先を分岐した点が異なる。

以下、主に実施の形態 1との相違点について説明する。

[0039] 図 4の設備機器の管理システムにおいて、集中管理装置 100の出力側は、出力側 インターフェース 120と接続した経路切替手段 180により 2つに分岐される。

一方の分岐にインターフェース部材 300aを接続し、他方の分岐にインターフェース 部材 300bを接続する。

インターフェース部材 300aには、実施の形態 1と同様に、接続媒介機器 400が接 続される。また、インターフェース部材 300bには、プログラム設定器 700が常時接続 される。

[0040] 図 5は、経路切替手段 180の構成例を示すものである。

経路切替手段 180は、集中管理装置 100の操作パネルに装着したソケット 180bと 、切替接点部材 180aとで構成される。また、インターフェース部材 300bの一端に設 けられたコネクタ 320bは、ソケット 180bに差込み可能となっている。

[0041] 図 5に示す設備機器の管理システムにおいて、図示しない店舗の壁面に集中管理 装置 100を設置する場合は、以下の（1)〜（3)のように構成される。

(1)集中管理装置 100のケースの背面部にソケット 180bを取り付ける。

(2)インターフェース部材 300bの一端に、ソケット 180bに差し込まれるコネクタ 320b が取り付けられる。

(3)インターフ ース部材 300bとコネクタ 320bを接続するケーブルは、集中管理装 置 100を固定する壁面部の裏側に配線される。

このようにして、意匠的に何ら毀損することなぐ美麗に集中管理装置 100を壁面部 に固定することができる。

[0042] 以上説明したように、本実施の形態 3によれば、プログラム設定器 700は、壁面部 に固定された集中管理装置 100を取り外すことなぐ集中管理装置 100に着脱自在 に接続することができるので、サービス作業の効率ィ匕を有効に図ることができる。

[0043] 実施の形態 4.

図 6は、本発明の実施の形態 4に係る設備機器の管理システムの全体構成を示す ブロック図である。

本実施の形態 4に係る設備機器の管理システムは、上述した実施の形態 3と比べる と、経路選択認識回路 190を設けた点が異なる。

以下、主に実施の形態 3との相違点について説明する。

[0044] 経路選択認識回路 190は、経路切替手段 180により、いずれの分岐路によるデー タ伝送経路が選択されて ヽるかを認識する。

演算処理部 140は、経路選択認識回路 190の認識状態に応じて、以下のように処 理を行う。

(1)プログラム設定器 700を接続した場合

経路選択認識回路 190が、出力側インターフェース 120とプログラム設定器 700の 間のデータ伝送経路が選択された旨を認識したときは、演算処理部 140は、第 1伝 送プログラムの指示に従ってプログラム設定器 700との間で情報交換を行う。

(2)接続媒介機器 400を接続した場合

経路選択認識回路 190が、出力側インターフェース 120と接続媒介機器 400の間 のデータ伝送経路が選択された旨を認識したときは、演算処理部 140は、第 2伝送 プログラムの指示に従って接続媒介機器 400との間で情報交換を行う。

[0045] なお、経路選択認識回路 190は、以下のように構成することもできる。

(1)演算処理部 140に対して経路選択状態を示すデータを転送するための切替接 点を切替接点部材 180aに設ける。

(2)演算処理部 140が記憶部 130に記憶されたそれぞれの伝送プログラムによって 情報交換を試み、実際にデータ伝送ができる力否かにより、選択されている経路を認 識する。

[0046] 以上説明したように、本実施の形態 4によれば、それぞれ異なるデータ伝送回路を 備えたプログラム設定器 700と接続媒介機器 400間で情報交換可能としたから、サ 一ビスマンが所有するプログラム設定器 700およびインターフェース部材 300bの着 脱を繰り返すことなく常時固定し、簡単かつ迅速に任意のデータ伝送回路を備えた 接続媒介機器 400を適用することができる。

[0047] 実施の形態 5.

上述した各実施の形態において、第三者により各プログラムの使用可否情報が改 ざんされると、管理者に無断で接続媒介機器 400の伝送方式や設備機器の制御内 容を使用される虞がある。これを防止するには、集中管理装置 100の工場出荷時に 、各プログラムの使用可否情報を暗号ィ匕して設定することが考えられる。

しかし、暗号化した使用可否情報を記憶部 130に固定的に格納した場合、例えば 、集中管理装置 100の据付工事者等に暗号ィ匕の情報を知られると、上述した無断使 用の問題が生じる。

また、工場出荷時に使用可否情報を設定する方式では、集中管理装置 100の製 造者に管理上の経済的負担を増大することになり、設備機器の管理システム全体の 製作コストが高価となる問題が生じる。

そこで、本発明の実施の形態 5では、上述した問題点を解消してユーザが必要とす る設備機器の運転制御および監視機能を適正な金額で提供可能とする構成を示す

[0048] 図 7は、プログラム使用可否情報の設定に関する手順を示すものである。

図 7 (A)は集中管理装置 100の工場出荷時処理手順、図 7 (B)はプログラム使用 許可番号について、図 7 (C)は第 2伝送プログラム使用許可番号の設定手順を示す

[0049] 図 7 (A)に示すように、集中管理装置 100の工場出荷時、出荷対象の集中管理装 置 100とインターフェース部材 300bを介して接続されたプログラム設定器 700により 、集中管理装置 100に固有の製造番号コードを入力する。

入力された製造番号コードは、記憶部 130に格納される。

[0050] 図 7 (B)は、プログラム使用許可番号の規則を示すものである。

図 7 (B)に示すように、演算処理部 140は、製造番号コードと、プログラム番号コー ドを変数とする関数 fとで示される演算アルゴリズムに従った演算を行う。

演算された関数値が、あらかじめ一義的に定めたプログラムパスワードと一致したと きのみ、当該プログラムを使用可と判定し、そのプログラムの使用可否情報を使用可 である旨に設定する。

[0051] 図 7 (C)は、集中管理装置 100をユーザの設備機器据付場所に設置する際に、第

2伝送プログラムの使用許可番号を設定する様子を示すものである。

設備機器の据付工事業者は、集中管理装置 100をユーザの設備機器据付場所に 設置する際、図 7 (A)と同様に、インターフェース部材 300bを介して接続したプログ ラム設定器 700により、プログラムパスワードを入力する。

入力されたパスワードと、図 7 (B)で説明した方法により演算されたパスワードとがー 致した場合は、そのプログラムの使用可否情報を使用可である旨に設定して、集中 管理装置 100および接続媒介機器 400の運転を有効化する。

[0052] 据付工事業者へのプログラム使用許可番号の提供を有償とすることにより、集中管 理装置 100又は設備機器の製造業者は、制御プログラムおよび第 2伝送プログラム の使用料金等を確実に回収することができる。

また、プロダム使用許可番号の有償提供にあたり、該使用許可番号を含むパスヮ ードを用いた販売制度を採用することにより、インターネットなどが利用できるため低 コストで効率的な販売が可能となる。

[0053] なお、プログラムパスワードの演算アルゴリズムは図 7 (B)で説明したものに限られる ものではなぐパスワードが一義的に定まるものであれば、任意の方法を用いることが できる。

また、設備機器の据付工事業者等にパスワードを入力させる方法は、図 7 (C)で説 明したプログラム設定器 700による方法に限られるものではなぐ例えば集中管理装 置 100の操作部 170を用いて直接入力するようにしてもょ 、。

[0054] 実施の形態 6.

図 8は、本発明の実施の形態 6に係る設備機器の管理システムの全体構成を示す ブロック図である。

図 8において、集中管理装置 100a及び 100bの出力側インターフェースとして、 EI A規格 RS232Cのものに代え、 EIA規格 RS485のものを使用するようにしている。

[0055] 図 8において、 220は空気調和機とともに管理対象となっている冷凍機、 230は同 じく管理対象となっている冷蔵用ショーケースである。

冷凍機 220と冷蔵用ショーケース 230は、それぞれ異なる製造業者により製造され ている場合が多ぐ一般的に、インターフェースとして EIA規格 RS485のものを用い ている。

冷凍機 220と冷蔵用ショーケース 230との通信用のインターフェースに EIA規格 R S485のものを用いることにより、集中管理装置 100a及び 100bは、各空気調和機、 冷凍機 220、及び冷蔵用ショーケース 230と情報交換が可能となり、同一店舗内の 全冷熱機器を一括して管理することができる。

[0056] 監視端末 600は、公衆通信回線 500及びインターフェース部材 300aを介して、複 数の集中管理装置（図 8では集中管理装置 100aおよび 100b)を管理することができ る。

ビルディング内に設置されたビル監視装置 800も、インターフェース部材 300bを介 して、複数の集中管理装置（図 8では集中管理装置 100aおよび 100b)を管理するこ とがでさる。

ビル管理システム 900も、インターフェース部材 300cを介して、複数の集中管理装 置（図 8では集中管理装置 100aおよび 100b)を管理することができる。

[0057] 集中管理装置 100aおよび集中管理装置 100b内の第 2伝送プログラムと、インター フェース部材 300a、 300b, 300cとを、各機器が備えるインターフェースに対応した ものに置換することにより、集中管理装置を多様な伝送方式に適合させることができ る。

例えば、監視端末 600向けにはモデム ' GSM通信、ビル監視装置 800向けには U SB 'Ethernet (登録商標）通信、ビル管理システム 900向けには EIB (European I nstallation Bus) - Mode Bus、といったように、各監視端末等が備えるインターフ エースに合わせて、第 2伝送プログラムとインターフェース部材を置換することにより、 集中管理装置は、全ての監視端末等をデータ伝送が可能となる。

[0058] 以上説明したように、本実施の形態 6によれば、 3台以上の通信機器の接続を可能 とする伝送方式を用い、集中管理装置 100a、 100bは、インターフェース部材 300a 、 300b, 300cを介して情報交換可能としたから、複数の集中管理装置（図 8では集 中管理装置 100aおよび 100b)は、それぞれ監視端末 600、ビル監視装置 800、ビ ル管理システム 900と連携して、一括管理を行うことができる。

[0059] 実施の形態 7.

図 9は、本発明の実施の形態 7に係る設備機器の管理システムの、集中管理装置 1 00が備える表示部 160について説明するものである。

表示部 160は、任意の文字が表示できるドットマトリックス液晶ディスプレイを用いて 構成され、通信回線を介して得た監視端末 600からの情報を表示する。

電文長が表示部 160より長く一度に表示できな 、場合であつても、公知の表示回 路（図示しない）により順送りスクロール方式で表示し、全情報が表示部 160に表示 可能とされる。

[0060] 以上のように、本実施の形態 7によれば、設備機器の異常発生時に遠隔の監視端 末力 診断内容をユーザに知らせる場合、小規模店舗に設置される小型の集中管 理装置のように表示部 160が小さいものであっても、全てのメッセージを表示させるこ とがでさる。

[0061] なお、以上の実施の形態では、空気調和機、冷凍機等を管理対象としたが、本発 明はビル等に設置される各種の設備機器にも同様に応用できることはいうまでもない

Claims

請求の範囲

[1] 少なくとも 1つの管理対象の設備機器に接続して管理データを取得し、接続媒介機 器を介して監視端末に伝送する設備機器の集中管理装置であって、

管理対象の設備機器と接続する入力側インターフェースと、

前記設備機器の管理データを出力するとともに、前記監視端末が送信した情報を 受け取る出力側インターフェースと、

前記設備機器の制御プログラムを格納した記憶部と、

前記制御プログラムの指示に従って前記設備機器を制御する演算処理部とを備え 前記記憶部は、

前記入力側インターフェースに対応した第 1伝送プログラムと、

前記接続媒介機器のインターフェースに対応した第 2伝送プログラムとを格納し、 前記演算処理部は、

前記第 1伝送プログラムの指示に従って、前記入力側インターフェースを介して前 記設備機器より管理データを取得し、

前記第 2伝送プログラムの指示に従って、前記管理データを、前記接続媒介機器 のインターフェースに対応した形式で前記出力側インターフェースに出力する ことを特徴とする設備機器の集中管理装置。

[2] 前記出力側インターフェースに対応した電気的信号と、前記接続媒介機器のインタ 一フェースに対応した電気的信号とを可逆変換するインターフェース部材を設け、 該インターフェース部材を前記出力側インターフェースに接続したことを特徴とする 請求項 1に記載の設備機器の集中管理装置。

[3] 前記演算処理部は、

前記出力側インターフェースより、前記第 2伝送プログラムを格納する領域に格納 すべきプログラムに関する情報を受け取ると、

該情報に基づ 、て、前記第 2伝送プログラムを格納する領域にプログラムを格納す ることを特徴とする請求項 1又は請求項 2に記載の設備機器の集中管理装置。

[4] 前記第 2伝送プログラムは、 3つ以上の機器と接続して各機器と情報交換可能な伝 送方式を用いるように構成されたことを特徴とする請求項 1な 、し請求項 3の 、ずれ かに記載の設備機器の集中管理装置。

[5] 前記出力側インターフェースの出力先を分岐させる経路切替手段を設け、

該経路切替手段の 1つの分岐路から前記設備機器の管理データを出力するように 構成するとともに、

別の分岐路に、

前記第 2伝送プログラムを格納する領域に格納すべきプログラムに関する情報を設 定するプログラム設定器を接続した

ことを特徴とする請求項 3又は請求項 4に記載の設備機器の集中管理装置。

[6] 前記経路切替手段を、

ソケットと切替接点部材とにより構成したことを特徴とする請求項 5に記載の設備機 器の集中管理装置。

[7] 前記経路切替手段の 、ずれの分岐路に機器が接続されて 、るかを認識する経路 選択認識手段を設け、

前記演算処理部は、

前記経路選択認識手段が前記プログラム設定器との接続を認識している際には、 前記第 1伝送プログラムの指示に従って、前記出力側インターフェースを介して前 記第 2伝送プログラムを受け取り、

前記経路選択認識手段が前記接続媒介機器との接続を認識している際には、 前記第 2伝送プログラムの指示に従って、前記管理データを前記出力側インターフ エースに出力する

ことを特徴とする請求項 5又は請求項 6に記載の設備機器の集中管理装置。

[8] 前記記憶部は、格納している各プログラムの使用可否を定めた使用可否情報を保 持し、

前記演算処理部は、

前記記憶部が格納している各プログラムのうち、前記使用可否情報により使用可と 定められたプログラムを実行することを特徴とする請求項 1な 、し請求項 7の 、ずれ かに記載の設備機器の集中管理装置。

[9] 前記使用可否情報を使用可状態にするパスワードを入力するための入力手段を設 け、

前記演算処理部は、

前記入力手段により入力されたパスワードを受け取り、

前記使用許可情報のうち、該パスワードに所定の関係で対応付けられた部分を使 用可状態に変更することを特徴とする請求項 8に記載の設備機器の集中管理装置。

[10] 前記監視端末が送信した情報を表示する表示部を設けたことを特徴とする請求項

1な 、し請求項 9の 、ずれかに記載の設備機器の集中管理装置。

[11] 請求項 1ないし請求項 10のいずれかに記載の設備機器の集中管理装置と、

該集中管理装置をネットワークに接続するための接続媒介機器と、

ネットワークを介して前記集中管理装置とデータ交換を行う監視端末とを備えたこと を特徴とする設備機器の管理システム。