WO2007080835A1

WO2007080835A1 - 建設機械の点検履歴情報管理システム

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Publication number: WO2007080835A1
Application number: PCT/JP2007/050047
Authority: WO
Inventors: Yoshinori Furuno
Original assignee: Hitachi Construction Machinery Co., Ltd.
Priority date: 2006-01-12
Filing date: 2007-01-05
Publication date: 2007-07-19
Also published as: US8024094B2; CN101351599B; AU2007205618B2; EP1978162B1; JP4884398B2; CN101351599A; AU2007205618A1; EP1978162A1; KR20080091753A; KR101044740B1; JPWO2007080835A1; EP1978162A4; US20090265064A1

Abstract

　点検履歴データの時間情報の信頼性を高めることができる建設機械の点検履歴情報管理システムを提供する。　油圧ショベル１等の建設機械に設けられ、稼働時間又は日付時刻を処理するデータ記録装置３０と、建設機械の点検項目をモニタ３８に表示させるＣＰＵ３６、モニタ３８に表示した点検項目に対するデータを作業者が入力可能なタブレット４１、入力したデータを点検履歴データとして記憶する保存デバイス３５を備えた携帯端末３４とを有し、携帯端末３４は、第１通信手段（通信ケーブル３３Ａと通信コネクタ３２Ａ、若しくは通信ケーブル３３Ｂと複数の通信コネクタ３２Ｂ，３２Ｃのうちのいずれか）を介しデータ記録装置３０から稼働時間又は日付時刻を入力し、この入力した稼働時間又は日付時刻と前記点検履歴データとを関連付けて保存デバイス３５に記憶する。

Description

明細書

建設機械の点検履歴情報管理システム

技術分野

[0001] 本発明は、油圧ショベル等の建設機械に係わり、建設機械の点検履歴情報を管理するのに好適な建設機械の点検履歴情報管理システムに関する。

背景技術

[0002] 従来、油圧ショベル等の建設機械の点検作業においては、例えば建設機械のメー力やサービス会社等に所属する作業者が所定の点検用紙 (チェックリスト)を持って現場に赴き、各項目に対する点検結果を書き入れ、点検用紙を持ち帰つてから点検結果を端末で打ち込み、管理サーバに入力していた。そのため、点検用紙への記入作業及び端末での入力作業を行うので手間がかかり、効率的ではな力つた。そこでこれに対応するため、例えば、油圧ショベルの点検結果を入力可能でかつその入力情報を送信可能な携帯電話機と、メーカやサービス会社等に設置され、携帯電話機と送受信可能な管理サーバとを備えた建設機械の点検情報送受信システムが提唱されている（例えば、特許文献 1参照)。

[0003] 特許文献 1：特開 2002— 325060号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] 例えば広大な作業現場での土石掘削作業に供される大型の油圧ショベルは、生産性向上のため一般的に運続稼働されている。そして、例えば油圧ショベルに異常が発生すると、その異常の度合いによっては、長期間運転を休止し生産計画の運用を変更しなければならない。そこで、例えば油圧ショベルに複数のセンサ類及びこれらセンサ類力の検出データを処理し記憶するデータ制御装置等を設け、このデータ制御装置に記憶した検出データを参照して故障診断を行い、これによつて油圧ショベルの休止時間を低減させる方法が知られている。また、目視確認でなければ検出できな、油圧ショベルの不具合等もあり、このような不具合を油圧ショベルの故障前に発見したい等の理由から、油圧ショベルの点検作業も重要視され、その点検項目及び点検頻度が比較的多くなつている。さらに、油圧ショベルの異常発生時の検出データを点検履歴データとの時間関係から判断して、故障診断を行うことが可能である。詳しく説明すると、例えばオーバーヒート等の異常が発生した場合、その直前にラジエータの点検結果が良好である点検履歴データがあれば、ラジェータ以外の機器に原因がある可能性が高いと判断することができる。これにより、ラジェータ以外の機器に関連する検出データを参照して故障診断すればよいので、故障診断をより迅速により的確に行うことができる。

[0005] ところで、上記従来技術においては、点検履歴データの時間情報を取得する方法が明確に記載されていない。そのため、改善の余地があった。すなわち、例えば携帯電話機の日付時刻を基準にして点検履歴データを作成するような場合、油圧ショべル側の日付時刻と携帯電話機側の日付時刻とが何らかの理由でずれてしまうと、油圧ショベルの異常発生時と点検履歴データとの時間関係を正確に判断することができない可能性があった。また、例えば油圧ショベルの表示計等に表示された稼働時間を入力して点検履歴データを作成するような場合、作業者によって入力ミスやバラツキが生じる可能性があり、同様に、油圧ショベルの異常発生時と点検履歴データとの時間関係を正確に判断することができない可能性があった。

[0006] 本発明の第 1の目的は、点検履歴データの時間情報の信頼性を高めることができる建設機械の点検履歴情報管理システムを提供することにある。

[0007] 本発明の第 2の目的は、建設機械の異常発生時との時間関係をより正確に判断することができる点検履歴データを作成する建設機械の履歴情報管理システムを提供することにある。

課題を解決するための手段

[0008] (1)上記目的を達成するために、本発明は、建設機械に設けられ、稼働時間又は日付時刻を処理するデータ制御装置と、建設機械の点検項目を表示手段に表示させる制御手段、前記表示手段に表示した点検項目に対するデータを作業者が入力可能な入力手段、及び前記入力手段で入力したデータを点検履歴データとして記憶する記憶手段を備えた携帯端末とを有し、前記携帯端末は、第 1通信手段を介し前記データ制御装置力稼働時間又は日付時刻を入力し、この入力した稼働時間又は日付時刻と前記点検履歴データとを関連付けて前記記憶手段に記憶する。

[0009] 本発明におヽては、建設機械は、稼働時間又は日付時刻を処理するデータ制御装置を備えており、例えば建設機械の点検作業を行う際、携帯端末を第 1通信手段を介しデータ制御装置に通信接続させ、データ制御装置力携帯端末に稼働時間又は日付時刻を入力する。そして、作業者が携帯端末の表示手段に表示した点検項目に対するデータ (詳細には、例えば点検作業の実施、点検結果の良否、対策内容、及び油脂類の補充'交換量等のうちいずれか)を入力手段で入力すると、その入力データが点検履歴データとして建設機械の稼働時間又は日付時刻と関連付けられて記憶手段に記憶される。そして、作業者は必要に応じて、携帯端末の記憶手段に記憶した点検履歴データを例えば表示手段に表示させたり、第 2通信手段を介し管理サーバに出力する。

[0010] このように本発明においては、携帯端末は、建設機械のデータ制御装置から稼働時間又は日付時刻等の時間情報を取得し、この取得した建設機械の時間情報と点検履歴データとを関連付けて記憶することができる。これにより、例えば携帯端末に時間情報を手入力する場合に比べ、点検履歴データの時間情報の信頼性を高めることができる。また、建設機械の時間情報を基準とすることにより、建設機械の異常発生時と点検履歴データとの時間関係をより正確に判断することができ、これによつて建設機械の故障診断をより迅速により的確に行うことができる。

[0011] (2)上記（1)において、好ましくは、前記データ制御装置は、建設機械の機種及び号機番号を含む機体情報を記憶し、前記携帯端末は、前記第 1通信手段を介し前記データ制御装置から機体情報を取得し、この取得した機体情報と前記点検履歴デ一タとを関連付けて前記記憶手段に記憶する。

[0012] (3)上記（1)において、好ましくは、前記携帯端末の制御手段は、作業者の指令入力に応じて、前記記憶手段に記憶した点検履歴データを前記表示手段に表示させる。

[0013] (4)上記（1)において、好ましくは、前記建設機械に対し遠隔地に設けられ、第 2通信手段を介し前記携帯端末から点検履歴データを入力して記録する管理サーバをさらに有する。 [0014] (5)上記（1)において、好ましくは、前記第 1通信手段は、前記建設機械の点検部位に対応して設けられ、前記データ制御装置に通信接続した複数の通信コネクタと、前記コネクタに着脱可能な通信ケーブルとを備える。

[0015] これにより、建設機械の点検部位に応じて携帯端末を持ち運び通信ケーブルを介し通信コネクタに接続し、データ制御装置力ゝらの稼働時間又は日付時刻等を携帯端末に入力することが可能である。したがって、点検作業を行う点検部位の近傍で携帯端末のデータ入力作業を行うことができ、作業効率を向上させることができる。

[0016] (6)上記（1)において、好ましくは、前記携帯端末の制御手段は、前記点検項目を作業時期に応じて分類し、作業者の入力した作業時期に対応する点検項目を前記表示手段に表示させる。

[0017] (7)上記（1)において、好ましくは、前記携帯端末の制御手段は、前記点検項目を作業内容に応じて分類し、作業者の選択入力した作業内容に対応する点検項目を前記表示手段に表示させる。

[0018] (8)上記（1)において、好ましくは、前記携帯端末の制御手段は、前記点検項目を点検部位に応じて分類し、作業者の選択入力した点検部位に対応する点検項目を前記表示手段に表示させる。

[0019] (9)上記（1)において、好ましくは、前記入力手段は、前記点検履歴データとして、点検項目に対し点検作業の実施、点検結果の良否、対策内容、及び油脂類等の補充 ·交換量のうち、ずれかを入力する。

[0020] (10)上記（9)において、好ましくは、前記携帯端末の制御手段は、点検結果が不良で未対策である点検項目又は点検時期にあるものの未点検である点検項目を抽出して前記表示手段に表示させる機能を有する。

[0021] (11)上記（10)において、好ましくは、前記携帯端末は、前記点検項目の点検時期を設定変更する点検時期変更手段を有する。

[0022] (12)上記（11)において、好ましくは、前記点検時期変更手段は、点検間隔の基本単位を入力し、この入力した基本単位の倍数が予め設定された点検項目毎の推奨点検時期に近いものを点検時期として設定変更する。

[0023] (13)上記（1)において、好ましくは、前記携帯端末の制御手段は、前記記憶手段に記憶した前回の点検履歴データを読込み、前記点検項目のデータ入力欄と対応する前回の点検履歴データとを同一画面上に表示させる。

[0024] (14)上記（1)において、好ましくは、前記携帯端末の制御手段は、予め設定された点検項目以外の発見事項を入力可能な画面を表示手段に表示させ、前記記憶手段は、前記表示手段に表示された前記画面に前記入力手段で入力したデータを発見事項データとして、前記第 1通信手段を介し前記データ制御装置から入力した稼働時間又は日付時刻と関連づけて記憶する。

[0025] (15)上記目的を達成するために、また本発明は、作業者が出入り可能な複数の区画された点検領域を有する建設機械における目視点検の履歴情報を管理する建設機械の点検履歴情報管理システムにおいて、建設機械に設けられ、稼働時間又は日付時刻を処理するデータ制御装置と、建設機械の点検項目を表示手段に表示させる制御手段、前記表示手段に表示した点検項目に対するデータを作業者が入力可能な入力手段、及び前記入力手段で入力したデータを点検履歴データとして記憶する記憶手段を備えた携帯端末とを有し、前記携帯端末は、作業者の通信指令に応じて第 1通信手段を介し前記データ制御装置から稼働時間又は日付時刻を入力し、この入力した稼働時間又は日付時刻とその後前記入力手段で入力された前記点検履歴データとを関連付けて前記記憶手段に記憶する。

発明の効果

[0026] 本発明によれば、点検履歴データの時間情報の信頼性を高めることができる。また、建設機械の異常発生時と点検履歴データとの時間関係をより正確に判断することができる。

図面の簡単な説明

[0027] [図 1]本発明の建設機械の点検履歴情報管理システムの一実施形態の適用対象である超大型の油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。

[図 2]本発明の建設機械の点検履歴情報管理システムの一実施形態が適用された油圧ショベルの旋回体における機器配置を表す平面図である。

[図 3]本発明の建設機械の点検履歴情報管理システムの一実施形態を油圧ショベルのコントローラネットワークの概略構成とともに表す図である。 [図 4]本発明の建設機械の点検履歴情報管理システムの一実施形態を構成する携帯端末の機能構成を表すブロック図である。

[図 5A]携帯端末において点検入力プログラムを起動したときのモニタに表示されるメイン画面の遷移を表す図である。

[図 5B]携帯端末において点検入力プログラムを起動したときのモニタに表示されるメイン画面の遷移を表す図である。

[図 6]携帯端末のモニタに表示される入力用のキーボードダイアログ画面を表す図である。

[図 7A]携帯端末のモニタに表示される日常点検の入力画面の遷移を表す図である。圆 7B]携帯端末のモニタに表示される週間点検入力画面を表す図である。

圆 7C]携帯端末のモニタに表示される補充 ·交換量入力画面を表す図である。圆 8]携帯端末のモニタに表示される対策内容入力画面を表す図である。

[図 9]携帯端末のモニタに表示される入力用のテンキーダイアログ画面を表す図である。

[図 10A]携帯端末のモニタに表示される月間点検の入力画面の遷移を表す図である圆 10B]携帯端末のモニタに表示される月間点検入力画面を表す図である。

圆 11]携帯端末のモニタに表示される未対策，未点検の入力画面を表す図である。

[図 12]未対策'未点検入力画面に表示する点検項目の抽出処理の制御内容を表すフローチャートである。

[図 13]携帯端末のモニタに表示される補充量の入力画面を表す図である。

圆 14]携帯端末のモニタに表示される機体情報表示画面を表す図である。

圆 15]携帯端末において点検履歴表示プログラムを起動したときのモニタに表示されるメイン画面を表す図である。

[図 16A]携帯端末のモニタに表示される日常点検の履歴表示画面の遷移を表す図である。

[図 16B]携帯端末のモニタに表示される週間点検履歴表示画面を表す図である。圆 16C]携帯端末のモニタに表示される補充 ·交換量表示画面を表す図である。 [図 17]携帯端末のモニタに表示される月間点検の点検履歴表示画面の遷移を表す図である。

[図 18]携帯端末のモニタに表示される補充量の入力画面を表す図である。

圆 19]携帯端末において点検インターバル設定プログラムを起動したときのモニタに表示される画面の遷移を表す図である。

[図 20]携帯端末においてオプション設定プログラムを起動したときのモニタに表示される画面を表す図である。

圆 21]本発明の建設機械の点検履歴情報管理システムの一実施形態を構成する情報ネットワークの概略構成を一例として表す概略図である。

圆 22]携帯端末のモニタに表示される発見事項入力画面を表す図である。

圆 23]携帯端末のモニタに表示される位置入力リストの内容を表す図である。

圆 24]携帯端末のモニタに表示される部位入力リストの内容を表す図である。

圆 25]携帯端末のモニタに表示される依頼作業入力画面を表す図である。

符号の説明

[0028] 1 油圧ショべノレ

30 データ記録装置 (データ制御装置)

32A, 32B, 32C 通信コネクタ（第 1通信手段）

33A, 33B 通信ケーブル (第 1通信手段）

34 携帯端末

35 保存デバイス (記憶手段）

36 CPU (制御手段）

38 モニタ (表示手段）

41 タブレット (入力手段）

43 管理サーバ

99 通信ケーブル (第 2通信手段）

発明を実施するための最良の形態

[0029] 以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。

図 1は、本発明の建設機械の点検履歴情報管理システムの一実施形態の適用対象である超大型の油圧ショベルの全体構造を表す側面図であり、図 2は、油圧ショべルの旋回体における機器配置を表す平面図である。なお、図 2において、後述のコントローラネットワークの機器は、ハッチングして図示して、る。

[0030] これら図 1及び図 2において、油圧ショベル 1は、例えば海外の鉱山等において用いられることの多い 2エンジン型の機体重量数百トンクラスの超大型ショベルであり、左'右の無限軌道履帯 (クローラ） 2を備えた走行体 3と、この走行体 3上に旋回可能に設けた旋回体 4と、この旋回体 4の前部中央に上下方向に回動可能に (俯仰動可能に)設けたフロント作業機 (掘削作業装置) 5と、旋回体 4の左右両側に設けられ各種機器 (詳細は後述）を収納する建屋 6A, 6Bと、左側建屋 6Aの上部前方側に設けた運転室 7と、旋回体 4の後部に取り付けたカウンタウェイト 8とを備えている。

[0031] 走行体 3は、略 H字形状のトラックフレーム 9と、このトラックフレーム 9の左右両側の後端近傍にそれぞれ回転可能に支持された左'右の駆動輪 10と、これら駆動輪 10 をそれぞれ駆動する左 ·右の走行用油圧モータ（図示せず)と、トラックフレーム 9の左右両側の前端近傍にそれぞれ回転可能に支持され、履帯 2を介し駆動輪 10の駆動力でそれぞれ回転される左 ·右の従動輪 (アイドラ） 11とを備えて!、る。

[0032] 走行体 3と旋回体 4との間には旋回輪 (旋回台軸受） 12が設けられ、この旋回輪 12 の内周側には旋回用油圧モータ（図示せず)が配設されており、旋回用油圧モータの駆動によって旋回体 4は走行体 3に対し旋回するようになっている。

[0033] フロント作業機 5は、例えばローダタイプであり、旋回体 3に回動可能に設けたブーム 13と、このブーム 13の先端に回動可能に設けたアーム 14と、このアーム 14の先端に回動可能に設けたパケット 15とで構成されている。そして、ブーム 13、アーム 14、及びパケット 15は、それぞれブーム用油圧シリンダ 16、アーム用油圧シリンダ 17、及びパケット用油圧シリンダ 18の伸縮により動作する。

[0034] 建屋 6A, 6Bには、エンジン 19と、エンジン 19の後方側に配置されたラジェータ 20 と、エンジン 19の前方側に配置された油圧ポンプ 21とが収納されている。油圧ボンプ 21は、エンジン 19によって駆動され、複数の油圧ァクチユエータ（詳細には、上記走行用油圧モータ、旋回用油圧モータ、ブーム用油圧シリンダ 16、アーム用油圧シリンダ 17、及びパケット用油圧シリンダ 18等）に圧油を供給するようになっている。 [0035] 建屋 6A, 6Bの間には、エンジン 19の燃料を貯留する燃料タンク 22と、油圧ポンプ 21の作動油を貯留する作動油タンク 23とが配設されている。また、作動油タンク 23 の前方側には、運転室 7内の操作レバー（図示せず)の操作に応じて油圧ポンプ 21 力上記油圧ァクチユエータへの圧油の流れをそれぞれ制御する複数のコントロールバルブ 24が配設されている。また、右側建屋 6Bの前方側領域には、上記油圧ァクチユエータからの戻り油を冷却するオイルクーラ 25と、フロント作業機 5の可動域や旋回輪 12等に潤滑油を給脂する給脂装置 (図示せず)とが配設されている。

[0036] 以上のように構成された油圧ショベル 1には、各部位の稼働状態に係わるデータ（以下、単に稼働データという）を収集するためのコントローラネットワーク 26が搭載されている。図 3は、コントローラネットワーク 26の概略構成を、本発明の建設機械の点検履歴情報管理システムの一実施形態とともに表す図である。

[0037] この図 3及び前述の図 2において、コントローラネットワーク 26は、エンジンモニタ装置 27A, 27B等を接続した第 1ネットワーク 28Aと、車体制御装置 29等を接続した第 2ネットワーク 28Bと、これらネットワーク 28A, 28Bに接続されたデータ記録装置（データ制御装置） 30とを備えて、る。

[0038] エンジンモニタ装置 27A, 27Bは、 2つのエンジン 19を制御するエンジン制御装置 31A, 31Bにそれぞれ接続されている。エンジン制御装置 31A, 31Bは、詳細は図示しなヽが、例えば回転数センサで検出したエンジン回転数及び位置センサで検出したガバナのラック位置等が入力され、燃料噴射装置を制御してエンジン 19の燃料噴射量をそれぞれ制御するようになっている。また、エンジンモニタ装置 27A, 27B は、詳細は図示しないが、例えば圧力センサで検出したエンジン 19のブローバイ圧や温度センサで検出したラジェータ 20の冷却水温度等がそれぞれ入力されるようになっている。そして、エンジン制御装置 31A, 31B及びエンジンモニタ装置 27A, 27 Bに入力されたエンジン 19の稼働状態に係わる稼働データ（以下、エンジン関連データという）は、第 1ネットワーク 28Aを介しデータ記録装置 30に出力されるようになつている。

[0039] 車体制御装置 29は、油圧ショベル 1の車体に係わる制御を行うと共にその車体に係わる稼働データを検出する。詳細は図示しないが、例えば回転数センサで検出したエンジン回転数を入力し、このエンジン回転数に基づいて油圧ポンプ 21の入力トルクの合計がエンジン 19の出力トルク以下になるように油圧ポンプ 21の吐出流量を制御するいわゆる全馬力制御を行う。また、油温センサで検出した作動油の温度を入力し、この作動油温度が一定となるようにオイルクーラ 25用の冷却ファンモータの制御等を行う。また、エンジン 19の駆動を操作するキースィッチ（図示せず)の ON · OFF信号等も入力される。そして、車体制御装置 29等に入力された油圧ショベル 1 の車体に係わる稼働データ（以下、車体関連データという）は、第 2ネットワーク 28B を介しデータ記録装置 30に出力されるようになって、る。

[0040] データ記録装置 30は、上述したエンジン関連データ及び車体関連データを入力して記録するようになっている。また、エンジン 19が稼動中であるかどうかを判断し (例えばエンジン回転数に関するデータを読み込んでこれが所定の回転数以上になつているかどうかで判断してもよいし、キースィッチの ON'OFFに関するデータを読み込んでこれが ONになっているかどうかで判断してもよい）、タイマの時間情報を利用してエンジン 19の稼動時間（アワーメータ）を演算し、 GPS装置（図示せず）の時刻により常に補正されている日付時刻 (世界標準時間）と関連付けて記録するようになつている。なお、データ記録装置 30には、油圧ショベル 1の納品時の稼働時間初期値が記録される。

[0041] また、コントローラネットワーク 26には、複数の通信コネクタ 32A, 32B, 32Cが設けられている。通信コネクタ 32Aは、データ記録装置 30に接続され、データ制御装置 3 0とともに運転室 7内に配置されている。また、複数（図 2では 8つ）の通信コネクタ 32 Bは、第 1ネットワーク 28Aに接続され、エンジンモニタ装置 27A, 27Bとともに建屋 6

A, 6Bのエンジン室内にそれぞれ配置されている。また、複数（図 2では 4つ）の通信コネクタ 32Cは、第 2ネットワーク 28Bに接続され、車体制御装置 29とともに建屋 6A

, 6Bのポンプ室内にそれぞれ配置されている。そして、本実施形態の大きな特徴として、通信コネクタ 32Aに着脱可能な通信ケーブル 33A、又は複数の通信コネクタ 32

B, 32Cに着脱可能な通信ケーブル 33Bを介し通信接続可能な携帯端末 34が備えられている。この携帯端末 34は、主として、油圧ショベル 1の点検作業における複数の点検項目に対しデータ (詳細には、例えば点検作業の実施、点検結果の良否、対策内容、及び油脂類の補充'交換量等)を入力し、点検履歴データを作成するためのものである。

[0042] 次に、本実施形態の要部である携帯端末 34の詳細機能を説明する。図 4は、携帯端末 34の機能構成を表すブロック図である。

[0043] この図 4において、携帯端末 34は、例えばタブレット型のパソコンであり、制御プログラムや点検履歴データ等を記憶する保存デバイス 35 (記憶手段）と、この保存デバイス 35に記憶した制御プログラムに基づいて演算処理する CPU36 (制御手段）と、この CPU36で演算処理したデータを一次記憶する RAM37と、モニタ 38 (表示手段 )と、モニタ 38に表示信号を出力する表示インターフェイス 39と、このモニタ 38の前面に設けられ、作業者が操作するペン 40の接触を感知するタブレット 41 (入力手段）と、上記通信ケーブル 33を介しデータ記録装置 30からのデータを入力する通信インターフェイス 42と、後述する管理サーバ 43等（図 21参照）との間でデータを入出力する通信インターフェイス 44とを備えて、る。

[0044] 携帯端末 34の保存デバイス 35は、制御プログラム (詳細には、点検入力プログラム、点検履歴表示プログラム、点検インターバル設定プログラム、及びオプション設定プログラム等）を記憶するプログラム保存領域 35aと、点検入力プログラムによって作成した点検履歴データ (詳細には、日常点検履歴、週間点検履歴、月間点検履歴、依頼作業履歴、対策履歴、油脂類の補充'交換履歴、及び発見事項等)や点検インターバル設定プログラム及びオプション設定プログラムによって設定した設定データ等を記憶するデータ保存領域 35bとが設けられている。なお、本実施形態では、点検入力プログラムは点検作業を行う作業者のみが起動可能、点検インターバル設定プログラム及びオプション設定プログラムは例えば設定変更等の権限を有する管理者のみが起動可能、点検履歴表示プログラムは作業者及び管理者が起動可能に設定されている。各制御プログラムによる制御処理内容の詳細を以下説明する。

[0045] (1)点検入力

図 5A及び図 5Bは、点検入力プログラムを起動したときのモニタ 38に表示されるメイン画面の遷移を表す図である。

[0046] これら図 5A及び図 5Bにおいて、点検入力プログラムが起動すると、モニタ 38に通信条件入力画面 45が表示される。通信条件入力画面 45は、通信ポートの入力欄 45 a、通信速度の入力欄 45b、進行ボタン 45c、通信ボタン 45d、及び終了ボタン 45eを備えている。

[0047] 通信ポート入力欄 45a及び通信速度入力欄 45bの右側には、リスト表示ボタン 45f , 45gが設けられている。作業者がリスト表示ボタン 45f, 45gを操作すると (詳細には、ペン 40を画面表示領域に接触操作すると、以降同様)、複数の入力用語を一覧表示した入力リスト（図示せず)が表示されるようになっている。具体的には、作業者がリスト表示ボタン 45fを操作すると、例えば「COMl」、「COM2」、…を一覧表示した入力リスト（図示せず)が表示され、作業者が入力リスト上の例えば「COMl」を選択操作すると、入力リストが閉じられ通信ポート入力欄 45aに「COMl」が入力される。また、作業者が入力リスト表示ボタン 45gを操作すると、例えば「14,400bps」、「28,800bps」、 …を一欄表示した入力リスト（図示せず)が表示され、作業者が入力リスト上の例えば「14,400bps」を選択操作すると、入力リストが閉じられ通信速度入力欄 45bに「14,400 bps」が入力される。

[0048] そして、作業者が通信条件入力画面 45の通信ボタン 45dを操作すると、通信ポート入力欄 45a及び通信速度入力欄 45bに入力した通信条件でデータ記録装置 30と携帯端末 34との間の通信が開始されるとともに、機体情報入力画面 46に切り替えられる。このとき、油圧ショベル 1の機種、号機番号、納品時の稼働時間初期値、通信開始時に取得した稼働時間及び日付時刻 (世界標準時間)等のデータがデータ記録装置 30から携帯端末 34に入力される。なお、例えばデータ記録装置 30と携帯端末 34との間で何らかの理由で通信ができない場合、作業者が通信条件入力画面 45 の進行ボタン 45cを操作すると、未通信状態で表示画面が切り替えられる。また、例えば通信条件入力画面 45の終了ボタン 45eを入力すると、点検入力プログラムが終了するようになっている。

[0049] 機体情報入力画面 46は、顧客コードの入力欄 46a、油圧ショベル 1の機種の表示欄 46b、油圧ショベル 1の号機番号の表示欄 46c、油圧ショベル 1の稼働時間の表示欄 46d、フロント作業機 5の種類の入力欄 46e、エンジン 19の識別番号の入力欄 46f , 46g、油圧ショベル 1の納入日の入力欄 46h、及び実行ボタン 46iを備えている。機種表示欄 46b、号機番号表示欄 46c、及び稼働時間表示欄 46dには、データ記録装置 30から取得したデータ (油圧ショベル 1の機種、号機番号、通信開始時の稼働時間）が表示される。

[0050] また、フロント作業機種類入力欄 46eの右側には、リスト表示ボタン 46jが設けられている。作業者がリスト表示ボタン 46jを操作すると、例えば「loader」、「backhoe」、… を一覧表示した入力リスト（図示せず)が表示され、作業者が入力リスト上の例えば「1 oader」を選択操作すると、入力リストが閉じられフロント作業種類入力欄 46eに「loade r」が入力される。

[0051] また、顧客コード入力欄 46a及びエンジン識別番号入力欄 46f, 46gの右側には、キーボード表示ボタン 46kがそれぞれ設けられており、作業者がキーボード表示ボタン 46kを操作すると、図 6に示すキーボードダイアログ画面 47が表示されるようになつている。キーボードダイアログ画面 47は、「0」〜「9」及び「八」〜「∑」等の複数の入カボタン 47aと、入力ボタン 47aの操作による入力文字を表示する表示欄 47bと、この表示欄 47bに表示した全文字を消すための全消ボタン 47cと、最終文字を消すための一字消ボタン 47dと、実行ボタン 47e等を備えている。そして、作業者がキーボードダイアログ画面 47の入力ボタン 47aの操作により表示欄 47bに入力文字を表示させた後、実行ボタン 47eを操作すると、キーボードダイアログ画面 47が閉じられ、顧客コード入力欄 46a、エンジン識別番号入力欄 46f, 46gに文字データが入力される。

[0052] また、納入日入力欄 46hの右側には、カレンダ表示ボタン 461が設けられており、作業者がカレンダ表示ボタン 461を操作すると、カレンダダイアログ画面（図示せず）が表示されるようになっている。このカレンダダイアログ画面は、例えば年月毎の日付を一覧表示するとともに、その年月を前後に切換えられるようになつている。そして、作業者がカレンダダイアログ画面上の年月日を選択入力すると、カレンダダイアログ画面が閉じられ納入日入力欄 46hに日付データが（例えば年 Z月 /日の表示形態で）入力される。

[0053] そして、作業者が機体情報入力画面 46の実行ボタン 46iを操作すると、機体データ（詳細には、上述した顧客コード、油圧ショベル 1の機種、号機番号、納品時の稼働時間初期値、フロント作業機 5の種類、エンジン 19の識別番号、納入日）が保存デバイス 35に記憶されるとともに、点検情報入力画面 48に切り替えられる。なお、機体データが保存デバイス 35に記憶された以降は、機体情報入力画面 46はスキップされるようになっている。すなわち、作業者が通信条件入力画面 45の通信ボタン 45d を操作したときに、データ記録装置 30から取得した号機番号が保存デバイス 35に記憶された機体データに含まれているかどうか照合し、該当する機体データがある場合はその機体データを読込むとともに、点検情報入力画面 48に切り替えられる。

[0054] 点検情報入力画面 48は、顧客コードの表示欄 48a、機種表示欄 48b、号機番号表示欄 48c、稼働時間表示欄 48d、点検作業日時の表示欄 48e、点検作業者の名前の入力欄 48f、及び実行ボタン 48gを備えている。顧客コード表示欄 48a、機種表示欄 48b、号機番号表示欄 48c、及び稼働時間表示欄 48dは、保存デバイス 35に記憶した機体データの一部 (顧客コード、油圧ショベル 1の機種、号機番号)及び通信開始時の稼働時間が表示される。また、点検作業日時表示欄 48eは、データ記録装置 30から取得した通信開始時の日付時刻 (世界標準時間）が地域時間 (詳細は、後述のオプション設定プログラムにて説明）に換算されて表示される。

[0055] また、名前入力欄 48fの右側には、キーボード表示ボタン 48hとリスト表示ボタン 48 iが設けられている。作業者がキーボード表示ボタン 48hを操作すると、上記キーボードダイアログ画面 47が表示され、上述したキーボードダイアログ画面 47上の操作により名前入力欄 48fに名前が入力される。あるいは作業者がリスト表示ボタン 48iを操作すると、複数の名前 (例えば予め設定され又は以前入力され記憶された名前)を一覧表示した入力リスト（図示せず)が表示され、作業者が入力リスト上の名前を選択操作すると、入力リストが閉じられ名前入力欄 48fに名前が入力される。

[0056] そして、作業者が点検情報入力画面 48の実行ボタン 48gを操作すると、点検作業データ (詳細には、上述した通信開始時の稼働時間及び日付時刻 (世界標準時間）、点検作業者の名前）が保存デバイス 35に記憶されるととともに、点検入力メインメ- ユー画面 49に切り替えられる。

[0057] 点検入力メインメニュー画面 49は、基本情報表示領域 50と、メニュー表示領域 51 とで構成されている。基本情報表示領域 50は、顧客コード表示欄 50a、機種情報表示欄 50b、号機番号表示欄 50c、稼働時間表示欄 50d、点検作業日時表示欄 50e、及び名前表示欄 50fを備えており、上述した機体データの一部及び点検作業データが表示される。メニュー表示領域 51は、機体情報ボタン 51a、日常 ·週間点検ボタン 51b、月間点検ボタン 51c、未対策'未点検ボタン 5 ld、補充ボタン 51e、依頼作業ボタン 51g、及び終了ボタン 5 Ifを備えている。

[0058] 点検入力メインメニュー画面 49の日常'週間点検ボタン 51aを操作すると、図 7Aに示す日常 ·週間点検入カメ-ユー画面 52に切り替えられる。日常'週間点検入カメ- ユー画面 52は、基本情報表示領域 50と、メニュー表示領域 53とで構成されている。メニュー表示領域 53は、日常点検ボタン 53a、週間点検ボタン 53b、補充'交換量ボタン 53c、発見事項ボタン 53e、及びメインメニューボタン 53dを備えている。

[0059] 作業者が日常'週間点検入カメ-ユー画面 52の日常点検ボタン 53aを操作すると、日常点検入力画面 54に切り替えられる。日常点検入力画面 54は、基本情報表示領域 50、点検入力領域 55、実行ボタン 54a、及び発見事項ボタン 54bを備えている。点検入力領域 55には、日毎 (例えば油圧ショベル 1の稼働時間で 10時間毎、実際には油圧ショベル 1のオペレータの交代時）に行う点検項目が表示される。

[0060] また、作業者が日常 ·週間点検入カメ-ユー画面 52の週間点検ボタン 53bを操作すると、週間点検入力画面 56に切り替えられる（図 7B参照)。週間点検入力画面 56 は、基本情報表示領域 50、点検入力領域 57、実行ボタン 56a、及び発見事項ボタン 56bを備えている。点検入力領域 57には、週毎（例えば油圧ショベルの稼働時間で 50時間毎）に行う点検項目が表示される。

[0061] 日常点検入力画面 54の点検入力領域 55及び週間点検入力画面 56の点検入力領域 57は、作業内容 (例えば清掃作業、廃油作業、給脂作業、レベル検査、目視検查等）に応じて分類した点検項目をそれぞれ一覧表示する複数のシート 58をそれぞれ備えており、作業内容が記載された各シート 58のタブ 58aを操作すると、対応するシート 58が選択されて表示されるようになっている。シート 58には、点検項目毎に、項目番号ボタン 58b、項目内容表示欄 58c、データ入力欄 58d、及び前回データの表示欄 58eが設けられている。操作者が項目番号ボタン 58bを操作すると、対応する点検部位の表示画面 (例えば点検部位の位置を表す油圧ショベル 1の全体図又は部分拡大図、図示せず)が表示されるようになっている。これにより、作業者は点検部位を確認しつつ点検作業を行える。

[0062] そして、作業者は前回データ表示欄 58eを参照しつつ、データ入力欄 58dのデータ入力が行えるようになつている。作業実施のみのデータを入力する点検項目（例えば清掃作業等に関する点検項目）には、「YES」ボタン 58fが設けられている。作業者が「YES」ボタン 58fを操作すると、作業実施を意味する「YES」がデータ入力欄 58dに入力される。また、点検結果の良否等のデータを入力する点検項目（例えばレベル検査等に関する点検項目）には、「OK」ボタン 58g、「NG」ボタン 58h、及び「ACT」ボタン 58iが設けられている。作業者が「OK」ボタン 58gを操作すると、点検結果の良好を意味する「OK」がデータ入力欄 58dに入力され、「NG」ボタン 58hを操作すると、点検結果が不良で未対策であることを意味する「NG」がデータ入力欄 58dに入力される。また、例えば点検結果が不良で何力しらの対策を実施した場合に作業者力「AC T」ボタン 58iを操作すると、図 8に示す対策内容入力画面 59が表示されるようになつている。

[0063] 対策内容入力画面 59は、対策内容の入力欄 59a及び実行ボタン 59bを備えている。対策内容入力欄 59aの右側には、キーボード表示ボタン 59cとリスト表示ボタン 5 9dが設けられている。作業者がキーボード表示ボタン 59cを操作すると、上記キーボードダイアログ画面 47が表示され、上述したキーボードダイアログ画面 47上の操作により対策内容入力欄 59aに対策内容が入力される。あるいは作業者がリスト表示ボタン 59dを操作すると、例えば「ADJUSTED (調整）」、「REPAIRED (修理）」、「REPLA CED (交換)」、及び「REFIELED (補充)」等の対策内容を一覧表示した入力リスト（図示せず)が表示され、作業者が入力リスト上の対策内容を選択操作すると、入力リストが閉じられ対策内容入力欄 59aに対策内容が入力される。その後、作業者が対策内容入力画面 59の実行ボタン 59bを操作すると、点検項目と対策内容入力欄 59a〖こ入力した対策内容との組み合わせが対策履歴データとして、上記機体データ及び点検作業データと関連付けられて保存デバイス 35に記憶されるとともに、対策内容入力画面 59が閉じられ、対策済であることを意味する「ACT」が上記データ入力欄 58d に入力される。なお、データ入力欄 58dのブランクは、点検作業が実施されていないことを意味する。 [0064] そして、作業者が日常点検入力画面 54の実行ボタン 54aを操作すると、日常点検入力画面 54の点検項目とデータ入力欄 58dに入力したデータとの組み合わせが日常点検履歴データとして、上記機体データ及び点検作業データと関連付けられて保存デバイス 35に記憶されるとともに、日常 ·週間点検入カメ-ユー画面 52に戻る。また同様に、作業者が週間点検入力画面 56の実行ボタン 56aを操作すると、週間点検入力画面 56の点検項目とデータ入力欄 58dに入力したデータとの組み合わせが週間点検履歴データとして、上記機体データ及び点検作業データと関連付けられて保存デバイス 35に記憶されるとともに、日常 ·週間点検入カメ-ユー画面 52に戻る。

[0065] また、作業者が日常 ·週間点検入カメ-ユー画面 52の補充 ·交換量ボタン 53cを操作すると、補充，交換量入力画面 60に切り替えられる（図 7C参照)。補充 ·交換量入力画面 60は、基本情報表示領域 50、補充 ·交換量入力領域 61、量単位の表示欄 6 Oa、及び実行ボタン 60bを備えている。量単位表示欄 60aには、後述のオプション設定プログラムで設定した単位が表示される。補充 ·交換量入力領域 61には、補充-交換作業を行う複数の油脂項目（例えばエンジンオイル、ギヤオイル、作動油、水、ダリース、燃料等）が表示されており、油脂項目毎に名前表示欄 61a、データ入力欄 61b 、及び前回データの表示欄 61cが設けられている。

[0066] そして、作業者は前回データ表示欄 61cを参照しつつ、データ入力欄 6 lbのデータ入力が行えるようになつている。データ入力欄 61bの右側には、テンキー表示ボタン 61dが設けられており、作業者がテンキー表示ボタン 6 Idを操作すると、図 9に示すテンキーダイアログ画面 62が表示されるようになってヽる。テンキーダイアログ画面 62は、「0」〜「9」等の複数の入力ボタン 62aと、入力ボタン 62aの操作による入力数字を表示する表示欄 62bと、この表示欄 62bに表示した全数字を消すための全消ボタン 62cと、最終数字を消すための一字消ボタン 62dと、実行ボタン 62eとを備えている。そして、作業者がテンキーダイアログ画面 62の入力ボタン 62aの操作により表示欄 62bに入力数字を表示させた後、実行ボタン 62eを操作すると、テンキーダイァログ画面 62が閉じられデータ入力欄 6 lbに数量が入力される。

[0067] そして、作業者が補充.交換量入力画面 60の実行ボタン 60bを操作すると、油脂項目とデータ入力欄 6 lbに入力した数量 (及び量単位表示欄 60aに表示された単位 )との組み合わせが補充 ·交換履歴データとして、上記機体データ及び点検作業データと関連付けられて保存デバイス 35に記憶されるとともに、日常'週間点検入カメニュー画面 52に戻る。また、日常'週間点検入カメ-ユー画面 52のメインメニューボタン 53dを操作すると、点検入力メインメニュー画面 49に戻る。

[0068] また、作業者が日常.週間点検入カメ-ユー画面 52の発見事項ボタン 53eを操作する力、日常点検入力画面 54の発見事項ボタン 54bを操作するか、若しくは週間点検入力画面 56の発見事項ボタン 56bを操作すると、図 22に示す発見事項入力画面 103に切り替えられる。また、後述する月間点検入カメ-ユー画面 63の発見事項ボタン 64c (図 10A参照）を操作する力若しくは後述する月間点検入力画面 65A, 65 B等の発見事項ボタン 65b (図 10A及び図 10B参照）を操作するか、後述する未対策'未点検入力画面 68の発見事項ボタン 68b (図 11参照）を操作しても、発見事項入力画面 103に切り替えられる。発見事項入力画面 103は、基本情報表示領域 50、発見事項入力領域 104、戻りボタン 103a、及びメインメニューボタン 103bを備えている。発見事項入力領域 104は、位置入力欄 104a、部品入力欄 104b、徴候入力欄 104c、損傷レベル入力欄 104d、画像入力欄 104e、対策入力欄 104f、交換部品入力欄 104g、備考入力欄 104h、一時保存ボタン 104i、呼出ボタン 104j、クリアボタン 104k、及び登録ボタン 1041を備えている。

[0069] 位置入力欄 104aの右側には、リスト表示ボタン 104m及び画像表示ボタン 104ηが設けられている。作業者がリスト表示ボタン 104mを操作すると、例えば図 23に示す第 1項目の位置を一覧表示した第 1入力リストが表示され、作業者が第 1入力リスト上の位置を選択操作すると、その選択した第 1項目の位置における詳細な位置 (第 2項目の位置)を一覧表示した第 2入力リストが表示され、作業者が第 2入力リスト上の位置を選択操作すると、第 2入力リストが閉じられ第 1項目及び第 2項目で選択した位置が場所入力欄 104aに入力される。あるいは、作業者が画像表示ボタン 104ηを操作すると、油圧ショベルの全体図（図示せず)が表示され、作業者が油圧ショベル全体図における前述した第 1項目の位置を選択操作すると、その選択した位置を表す部位拡大図が表示され、作業者が部分拡大図における詳細な位置 (前述した第 2項目の位置)を選択操作すると、部分拡大図が閉じられ選択した位置が位置入力欄 10 4aに入力される。

[0070] 部品入力欄 104bの右側には、リスト表示ボタン 104οが設けられている。作業者がリスト表示ボタン 104οを操作すると、例えば図 24に示す第 1項目の部類を一覧表示した第 1入力リストが表示され、作業者が第 1入力リスト上の部類 (詳細には、電気部品、コンポーネント、又はその他)を選択操作すると、その選択した第 1項目の部類に属する部品を一覧表示した第 2入力リストが表示され、作業者が第 2入力リスト上の部品を選択操作すると、第 2入力リストが閉じられ第 2項目で選択した部品が部品入力欄 104bに入力される。ただし、作業者が第 1入力スト上で第 2項目に該当するものがない第 1項目の部類 (詳細には、ホース、フレーム、溶接部、又はワイヤー）を選択操作した場合は、第 2入力リストに遷移することなく第 1入力リストが閉じられ、第 1項目で選択した部類が部品入力欄 104bに入力される。

[0071] 徴候入力欄 104cの右側には、リスト表示ボタン 104pが設けられている。作業者がリスト表示ボタン 104pを操作すると、例えばスクラッチ、クラック、漏れ、詰まり、破裂、緩み、作動不良、ショート、及び断線等といった内容を一覧表示した入力リストが表示され、作業者がリスト上の内容を選択操作すると、入力リストが閉じられ選択した内容が徴候入力欄 104bに入力される。

[0072] 損傷レベル入力欄 104dは、選択可能な項目として例えば「Heavy (重傷)」、「Light

(軽傷）」、「Fair (普通）」、及び「Information Only (情報のみ）」が表示されており、それらのチェックボックスのいずれ力 1つを選択入力可能にしている。

[0073] 画像入力欄 104eの上側には、画像入力ボタン 104qが設けられている。作業者が画像入力ボタン 104qを操作入力すると、保存デバイス 35に記憶された画像データを選択入力可能な画面（図示せず)が表示され、この画面で選択入力された画像データが画像入力欄 104eに画像表示される。

[0074] 対策入力欄 104fの右側には、対策入力ボタン 104rが設けられている。作業者が対策入力ボタン 104rを操作すると、上記対策内容入力画面 59が表示され、作業者が対策内容入力画面 59の対策内容入力欄 59aに対策内容を入力した後、実行ボタン 59bを操作すると、対策内容入力画面 59が閉じられ対策入力欄 104fに対策内容が入力される。このとき、対策入力欄 104 「REPLACED (交換)」が入力された場合、上記キーボードダイアログ画面 47が表示され、上述したキーボードダイアログ画面 47上の操作により交換部品入力欄 104gに番号が入力される。

[0075] 備考入力欄 104hの右側には、キーボード表示ボタン 104sが設けられている。操作者がキーボード表示ボタン 104sを操作すると、上記キーボードダイアログ画面 47 が表示され、上述したキーボードダイアログ画面 47上の操作により備考入力欄 104h に文字データが入力される。

[0076] 作業者が一時保存ボタン 104iを操作すると、上述した入力欄 104a〜104hに入力したデータが発見事項データとして、上記機体データ及び点検作業データと関連付けられて保存デバイス 35に一時的に記憶される（なお、この一時記憶された発見事項データは、管理サーバ 43等に出力できない状態にある)。その後、作業者が呼出ボタン 104jを操作すると、一時的に記憶された発見事項データを読み出し、そのデータを入力欄 104a〜104hに入力するようになっている。また、作業者がクリアボタン 104kを操作すると、入力欄 104a〜104hがブランクとなるようになつている。また、作業者が登録ボタン 1041を操作すると、入力欄 104a〜104hに入力したデータが発見事項データとして、上記機体データ及び点検作業データと関連付けられて保存デバイス 35に記憶される（なお、この記憶された発見事項データは、管理サーバ 43等に出力できる状態にある）。

[0077] そして、作業者が発見事項入力画面 103の戻りボタン 103aを操作すると、前回の画面に戻り、メインメニューボタン 103bを操作すると、点検入力メインメニュー画面 49 に戻る。

[0078] 前述の図 5Bに戻り、作業者が点検入力メインメニュー画面 49の月間点検ボタン 51 cを操作すると、図 10Aに示す月間点検入カメ-ユー画面 63に切り替えられる。月間点検入カメ-ユー画面 63は、基本情報表示領域 50と、メニュー表示領域 64とで構成されている。メニュー表示領域 64は、例えば 5つの作業内容ボタン 64a (図 10Aでは、部品交換ボタン、廃油ボタン、清掃ボタン、外観検査ボタン、給脂ボタン）、上記発見事項ボタン 64c、及びメインメニューボタン 64bを備えている。作業者が作業内容ボタン 64aを操作すると、その作業内容に対応して分類された点検項目を表示する月間点検入力画面（図 10A及び図 10Bでは代表して 65A, 65Bを図示）に切り替えられる。

[0079] 月間点検入力画面 65A, 65B等は、基本情報表示領域 50、点検入力領域 66、実行ボタン 65a、及び上記発見事項ボタン 65bをそれぞれ備えている。点検入力領域 6 6には、月毎 (例えば稼働時間で 250時間毎若しくは 250の倍数の時間毎）に行う点検項目が表示されるようになっている。点検入力領域 66は、点検部位 (例えばェンジン系、エンジンオイル、ギヤオイル、駆動系、油圧系等）に応じて分類した点検項目をそれぞれ一覧表示する複数のシート 67を備えており、点検部位が記載されたシート 67のタブ 67aを操作すると、対応するシート 67が選択されて表示されるようになっている。シート 67には、点検項目毎に、項目番号ボタン 67b、項目内容表示欄 67c、データ入力欄 67d、及び前回データの表示欄 67eが設けられている。操作者が項目番号ボタン 67bを操作すると、対応する点検部位の表示画面（図示せず）が表示されるようになつている。これにより、作業者は点検部位を確認しつつ点検作業を行える。

[0080] そして、作業者は前回データ表示欄 67eを参照しつつ、データ入力欄 67dのデータ入力が行えるようになつている。例えば部品交換ボタン 64aを操作したときに表示される月間点検入力画面 65Aの点検項目（言い換えれば、作業実施のみのデータを入力する点検項目）には、「YES」ボタン 67fが設けられている。作業者力「YES」ボタン 67fを操作すると、データ入力欄 67dに「YES」が入力される。また、例えば外観検查ボタン 64aを操作したときに表示される月間点検入力画面 65Bの点検項目（言い換えれば、点検結果の良否等のデータを入力する点検項目）には、「OK」ボタン 67g 、「NG」ボタン 67h、及び「ACT」ボタン 67iが設けられている。作業者が「OK」ボタン 6 7gを操作すると、データ入力欄 67dに「OK」が入力され、「NG」ボタン 67hを操作すると、データ入力欄 67dに「NG」が入力される。また、例えば点検結果が不良で何かしらの対策を実施した場合に作業者が「ACT」ボタン 67iを操作すると、上述した対策内容入力画面 59が表示されるようになって、る。

[0081] そして、作業者が対策内容入力画面 59の対策内容入力欄 59aに対策内容データを入力した後、実行ボタン 59bを操作すると、点検項目と対策内容入力欄 59aに入力したデータとの組み合わせが対策履歴データとして、上記機体データ及び点検作業データと関連付けられて保存デバイス 35に記憶されるとともに、対策内容入力画面 59が閉じられ、データ入力欄 67dに「ACT」が入力されるようになって!/、る。

[0082] そして、作業者が月間点検入力画面 65A, 65B等の実行ボタン 65aを操作すると、点検項目とデータ入力欄 67cに入力したデータとの組み合わせが月間点検履歴データとして、上記機体データ及び点検作業データと関連付けられて保存デバイス 35 に記憶されるとともに、月間点検入カメ-ユー画面 63に戻る。また、月間点検入カメニュー画面 63のメインメニューボタン 64bを操作すると、点検入力メインメニュー画面 49に戻る。

[0083] 前述の図 5Bに戻り、作業者が点検入力メインメニュー画面 49の未対策 ·未点検ボタン 51dを操作すると、上記日常点検入力画面 54、週間点検入力画面 56、月間点検入力画面 67A, 67B等における点検項目から未対策及び未点検の点検項目を抽出して表示する未対策 ·未点検入力画面 68に切り替えられる（図 11参照)。図 12は、未対策及び未点検の点検項目の抽出処理の制御内容を表すフローチャートである

[0084] この図 12において、まずステップ 100において、各点検項目のデータ入力欄 58d ( 又は 67d)がブランクであるかどうかを判定する。「YES」、「OK」、「NG」、及び「ACT」のうちいずれかがデータ入力欄 58d (又は 67d)に入力されている場合は、ステップ 1 00の判定が満たされず、ステップ 110に移る。ステップ 110では、その点検項目を未表示状態に設定する。

[0085] 一方、ステップ 100でデータ入力欄 58d (又は 67d)がブランクである場合は、その判定が満たされ、ステップ 120に移る。ステップ 120では、各点検項目の前回データ表示欄 58e (又は 67e)が「NG」であるかどうかを判定する。前回データ表示欄 58e ( 又は 67e)が「NG」である場合は、ステップ 120の判定が満たされ、ステップ 130に移る。ステップ 130では、その点検項目を表示状態に設定する。すなわち、未対策の点検項目が抽出される。

[0086] 一方、ステップ 120で前回データ表示欄 58e (又は 67e)が「YES」、「OK」、「ACT」、及びブランクのうちのいずれかである場合は、その判定が満たされず、ステップ 140 に移る。ステップ 140では、データ記録装置 30から取得した通信開始時の稼働時間と納品時の稼働時間初期値との差より実質稼働時間を演算する。そして、ステップ 15 0に進み、データ記録装置 30から取得した油圧ショベル 1の機種に応じて点検時期データ (稼働時間基準、詳細は、後述の点検インターバル設定プログラムにて説明）を保存デバイス 35から読み込み、実質稼働時間が点検時期以上であるかどうかを判定する。実質稼働時間が点検時期未満である場合は、ステップ 150の判定が満たされず、上述したステップ 110に移って、その点検項目を未表示状態に設定する。

[0087] 一方、ステップ 150で実質稼働時間が点検時期以上である場合は、その判定が満たされ、ステップ 160に移る。ステップ 160では、点検時期（実際には、点検時期前後の所定の許容範囲内）に点検作業が実施されているかどうかを、保存デバイス 38に記憶された過去の点検履歴データに基づいて判定する。点検時期に点検作業が実施されている場合は、ステップ 160の判定が満たされ、上述したステップ 110に移つて、その点検項目を未表示状態に設定する。一方、点検時期に点検作業が実施されていない場合は、ステップ 160の判定が満たされず、上述のステップ 130に移って、その点検項目を表示状態に設定する。すなわち、未点検の点検項目が抽出される

[0088] なお、上述した未対策及び未点検の点検項目の抽出処理は、作業者が点検情報入力画面 48の実行ボタン 48gを操作したときに行ってもよい。そして、未対策又は未点検の点検項目がある場合は、未対策'未点検入力画面 68に切り替えられ、未対策及び未点検の点検項目がない場合は、点検入力メインメニュー画面 49に切り替えられるようにしてもよい。また、未点検の点検項目は点検時期の少し前に抽出されるほうが好ましいため、上述したステップ 150において実質稼働時間が（点検時期—所定の設定時間）以上であるかどうかを判定するように変更してもよ、。

[0089] 前述の図 11に戻り、未対策 ·未点検入力画面 68は、基本情報表示領域 50、点検入力領域 69、実行ボタン 68a、及び上記発見事項ボタン 68bを備えている。点検入力領域 69には、上述のようにして抽出された未対策及び未点検の点検項目が表示されるようになつている。点検入力領域 69は、作業内容 (例えば部品交換作業、廃油作業、清掃作業、外観検査、給脂作業、レベル検査、目視検査等)に応じて分類した点検項目をそれぞれ一覧表示する複数のシート 70を備えており、作業内容が記載された各シート 70のタブ 70aを操作すると、対応するシート 70が選択されて表示されるようになつている。なお、シート 70における各点検項目の表示構成は、上記シート 58 , 67と同様のため説明を省略する。

[0090] そして、未対策'未点検入力画面 68の実行ボタン 68aを操作すると、対応する点検履歴データ（日常点検履歴データ、週間点検履歴データ、月間点検履歴データ）が上記機体データ及び点検作業データと関連付けられて保存デバイス 35に記憶されるとともに、点検入力メインメニュー画面 49に戻る。

[0091] 前述の図 5Bに戻り、作業者が点検入力メインメニュー画面 49の補充ボタン 5 leを操作すると、図 13に示す補充量入力画面 71に切り替えられる。この補充量入力画面 71は、点検作業 (補充 ·交換作業を含む)を行う作業者とは別に定期的に補充作業を行う作業者カ^、る場合、補充作業における補充量を入力するためのものである。

[0092] 補充量入力画面 71は、基本情報表示領域 50A (上記基本情報表示領域 50から点検作業日時表示欄 50eを除、た構成)、補充作業の日付の入力欄 71a、補充作業の時刻の入力欄 71b、補充物の入力欄 71c、補充量の入力欄 71d、量単位の表示欄 71e、及び実行ボタン 71fを備えている。量単位表示欄 71eには、後述のォプシヨン設定プログラムで設定した単位が表示される。

[0093] 日付入力欄 71a、時刻入力欄 71b、及び補充量入力欄 71dの右側には、上記テンキーダイアログ画面 62を表示するためのテンキー表示ボタン 71gが設けられており、上述したテンキーダイアログ画面 62上の操作により日付入力欄 71a、時刻入力欄 71 b、補充量入力欄 71dに補充作業の日付、時刻、数量がそれぞれ入力される。また、補充物入力欄 71cの右側には、リスト表示ボタン 71hが設けられている。作業者がリスト表示ボタン 71hを操作すると、例えば「ENGINE OIL」、「GEAR OIL」、…を一覧表示した入力リスト（図示せず）が表示され、作業者が入力リスト上の例えば「ENGINE 0 IL」を選択操作すると、入力リストが閉じられ補充物入力欄 46eに「ENGINE OIL」が入力される。

[0094] そして、補充量入力画面 71の実行ボタン 71fを操作すると、日付入力欄 71a及び時刻入力欄 71bに入力した補充作業の日付時刻 (地域時間）が世界標準時間に換算され、この日付時刻 (世界標準時間）と基本情報表示領域 50Aの稼働時間表示欄 50dに表示された稼働時間と名前表示欄 50fに表示された点検作業者の名前とが補充作業データとして保存デバイス 35に記憶される。また、補充物入力欄 71cに入力した補充物と補充量入力欄 71 dに入力した数量 (さらに量単位表示欄 71 eに表示された単位）との組み合わせが補充履歴データとして、上記機体データ及び補充作業データと関連付けられて保存デバイス 35に記憶されるとともに、点検入力メインメ-ュ一画面 49に戻る。

[0095] 前述の図 5Bに戻り、作業者が点検入力メインメニュー画面 49の依頼作業ボタン 51 gを操作すると、追加設定された作業項目を表示する依頼作業入力画面 105に切り替えられる（図 25参照)。依頼作業入力画面 105は、基本情報表示領域 50、作業入力領域 106、及び実行ボタン 105aを備えている。作業入力領域 106には、作業項目毎に、項目番号ボタン 106a、項目内容表示欄 106b、交換部品表示欄 106c、及びデータ入力欄 106dが設けられている。操作者が項目番号ボタン 106aを操作すると、対応する点検部位の表示画面（図示せず）が表示されるようになっている。これにより、作業者は点検部位を確認しつつ点検作業を行える。また、例えば項目内容表示欄 106bに記載された内容が部品交換作業である場合、交換部品表示欄 106cには交換部品の番号が表示されている。

[0096] そして、例えば作業結果の良否等のデータを入力する作業項目には、「OK」ボタン 106e、「NG」ボタン 106f、及び「ACT」ボタン 106gが設けられている。作業者が「OK 」ボタン 106eを操作すると、作業結果の良好を意味する「OK」がデータ入力欄 106d に入力され、「NG」ボタン 106fを操作すると、作業結果が不良で未対策であることを意味する「NG」がデータ入力欄 106dに入力される。また、例えば作業結果が不良で何力しらの対策を実施した場合に作業者力「ACT」ボタン 106gを操作すると、上述した対策内容入力画面 59が表示されるようになって、る。

[0097] そして、作業者が対策内容入力画面 59の対策内容入力欄 59aに対策内容データを入力した後、実行ボタン 59bを操作すると、作業項目と対策内容入力欄 59aに入力したデータとの組み合わせが対策履歴データとして、上記機体データ及び点検作業データと関連付けられて保存デバイス 35に記憶されるとともに、対策内容入力画面 59が閉じられ、データ入力欄 106dに「ACT」が入力されるようになって!/、る。

[0098] そして、作業者が依頼作業入力画面 105の実行ボタン 105aを操作すると、作業項目とデータ入力欄 106dに入力したデータとの組み合わせが依頼作業履歴データとして、上記機体データ及び点検作業データと関連付けられて保存デバイス 35に記憶されるとともに、点検入力メインメニュー画面 49に戻る。

[0099] 前述の図 5Bに戻り、作業者が点検入力メインメニュー画面 49の機体情報ボタン 51 aを操作すると、図 14に示す機体情報表示画面 72に切り替えられる。機体情報表示画面 72は、基本情報表示領域 50、フロント作業機種類表示欄 72a、エンジン識別番号表示欄 72b, 72c,納入日表示欄 72d、及び実行ボタン 72eを備えている。フロント作業機種類表示欄 72a、エンジン識別番号表示欄 72b, 72c,納入日表示欄 72dには、保存デバイス 35に記憶した機体データの一部 (フロント作業機 5の種類、ェンジン 19の識別番号、納入日）が表示される。そして、作業者が機体情報表示画面 72の実行ボタン 72eを操作すると、点検入力メインメニュー画面 49に切り替えられる。また、点検入力メインメニュー画面 49の終了ボタン 5 Ifを操作すると、点検作業プロダラムが終了する。

[0100] (2)点検履歴表示

図 15は、点検履歴表示プログラムを起動したときのモニタ 38に表示されるメイン画面を表す図である。

[0101] この図 15において、点検履歴表示プログラムが起動すると、点検履歴表示メインメニュー画面 73が表示される。点検履歴表示メインメニュー画面 73は、顧客コードの入力欄 73a、日常.週間点検ボタン 73b、月間点検ボタン 73c、補充ボタン 73d、及び終了ボタン 73eを備えて、る。

[0102] 顧客コード入力欄 73aの右側には、リスト表示ボタン 73fが設けられている。作業者

(又は管理者、以降同様のため省略)がリスト表示ボタン 73fを操作すると、保存デバイス 35に記憶された機体データに含まれる顧客コードを一覧表示した入力リスト（図示せず)が表示され、作業者が入力リスト上の顧客コードを選択操作すると、入力リストが閉じられ顧客コード入力欄 73aに顧客コードが入力される。そして、作業者が点検履歴表示メインメニュー画面 73の日常'週間点検ボタン 73bを操作すると、図 16A に示す日常 ·週間点検履歴表示メニュー画面 74に切り替えられる。

[0103] 日常 ·週間点検履歴表示メニュー画面 74は、顧客コードの表示欄 74a、油圧ショべル 1の機種の入力欄 74b、油圧ショベル 1の号機番号の入力欄 74c、点検結果を表示する点検作業日時範囲の表示欄 74d、及びメニュー表示領域 75を備えている。顧客コード表示欄 74aには、上記点検履歴表示メインメニュー画面 73の顧客コード入力欄 73aに入力した顧客コードが表示される。

[0104] 機種入力欄 74b及び号機番号入力欄 74cの右側には、リスト表示ボタン 74e, 74f が設けられている。そして、作業者がリスト表示ボタン 74eを操作すると、保存デバイス 35に記憶され顧客コード表示欄 74aに表示した顧客コードと関連付けられた機種の一覧を表示した入力リストが表示され、作業者が入力リスト上の機種を選択操作すると、入力リストが閉じられ機種入力欄 74bに機種が入力される。その後、作業者がリスト表示ボタン 74fを操作すると、保存デバイス 35に記憶され顧客コード表示欄 74a に表示した顧客コード及び機種入力欄 74bに入力した機種と関連付けられた号機番号の一覧を表示した入力リストが表示され、作業者が入力リスト上の号機番号を選択操作すると、入力リストが閉じられ号機番号入力欄 74bに号機番号が入力される。そして、顧客コード表示欄 74aに表示した顧客コード、機種入力欄 74b及び号機番号入力欄 74cに入力した機種及び号機番号を含む機体データに関連付けられた点検查業データが保存デバイス 35から読み込まれ、その点検作業データにおける日付時刻 (但し地域時間に換算したもの)の範囲が点検作業日時範囲表示欄 74dに表示される。

[0105] メニュー表示領域 75は、日常点検ボタン 75a、週間点検ボタン 75b、補充'交換量ボタン 75c、及びメインメニューボタン 75dを備えている。作業者が日常'週間点検履歴表示メニュー画面 74の日常点検ボタン 75aを操作すると、上記機体データ及び点検作業データに関連付けられた日常点検履歴データが保存デバイス 35から抽出されて読み込まれるとともに、日常点検履歴表示画面 76に切り替えられる。

[0106] 日常点検履歴表示画面 76は、基本情報表示領域 77、点検履歴表示領域 78、及びサブメニューボタン 76aを備えている。基本表示領域 77は、顧客コード表示欄 77a 、機種表示欄 77b、号機番号表示欄 77c、点検作業日時範囲表示欄 77dを備えており、上記機体データの一部 (顧客コード、油圧ショベル 1の機種、号機番号)及び上記点検作業データにおける日付時刻の範囲が表示される。 [0107] 点検履歴表示領域 78は、作業内容 (例えば清掃作業、廃油作業、給脂作業、レべル検査、目視検査等）に応じて分類した点検項目をそれぞれ一覧表示する複数のシート 79を備えており、作業内容が記載された各シート 79のタブ 79aを操作すると、対応するシート 79が選択されて表示されるようになっている。シート 79は、点検作業の日付表示欄 79b、点検作業の時刻表示欄 79c、稼働時間の表示欄 79d、点検項目毎の項目内容表示欄 79e及びデータ表示欄 79fを備えている。日付表示欄 79b及び時刻表示欄 79cには、保存デバイス 35から読み込んだ点検作業データの一部である点検作業の日付時刻 (世界標準時間）が地域時間に換算されて表示される。また、稼働時間表示欄 79dには、保存デバイス 35から読み込んだ点検作業データの一部である稼働時間が表示され、点検項目毎のデータ表示欄 79fには、保存デバィス 35から読み込んだ日常点検履歴データが表示される。なお、関連する日付表示欄 79b、時刻表示欄 79c、及び稼働時間表示欄 79d、データ表示欄 79fは同列配置され、複数の関連データがある場合は複数列配置されるようになっている。そして、作業者が日常点検履歴表示画面 76のサブメニューボタン 76aを操作すると、日常 *週間点検履歴表示メニュー画面 74に戻る。

[0108] また、作業者が日常 ·週間点検履歴表示メニュー画面 74の週間点検ボタン 75bを操作すると、上記機体データ及び点検作業データに関連付けられた週間点検履歴データが保存デバイス 35から抽出されて読み込まれるとともに、週間点検履歴表示画面 80に切り替えられる（図 16B参照）。

[0109] 週間点検履歴表示画面 80は、基本情報表示領域 77、点検履歴表示領域 81、及びサブメニューボタン 80aを備えている。点検履歴表示領域 81は、作業内容に応じて分類した点検項目をそれぞれ一覧表示する複数のシート 79を備えており、作業内容が記載された各シート 79のタブ 79aを操作すると、対応するシート 79が選択されて表示されるようになっている。シート 79の点検項目毎のデータ表示欄 79fには、保存デバイス 35から読み込んだ週間点検履歴データが表示される。そして、作業者が週間点検履歴表示画面 80のサブメニューボタン 80aを操作すると、日常'週間点検履歴表示メニュー画面 74に戻る。

[0110] また、作業者が日常 ·週間点検履歴表示メニュー画面 74の補充 ·交換量ボタン 75c を操作すると、上記機体データ及び点検作業データに関連付けられた補充'交換履歴データが保存デバイス 35から抽出されて読み込まれるとともに、補充 ·交換量表示画面 82に切り替えられる（図 16C参照）。

[0111] 補充 ·交換量表示画面 82は、基本情報表示領域 77、補充 ·交換量表示領域 83、量単位の表示欄 82a、及びサブメニューボタン 82bを備えている。補充'交換量表示領域 83は、点検作業の日付表示欄 83a、点検作業の時刻表示欄 83b、稼働時間の表示欄 83c、油脂項目（例えばエンジンオイル、ギヤオイル、作動油、水、グリース、燃料等）毎の名前表示欄 83d及びデータ表示欄 83eを備えて、る。日付表示欄 83a 及び時刻表示欄 83bには、保存デバイス 35から読み込んだ点検作業データの一部である点検作業の日付時刻 (世界標準時間）が地域時間に換算されて表示される。また、稼働時間表示欄 83cには、保存デバイス 35から読み込んだ点検作業データの一部である稼働時間が表示され、点検項目毎のデータ表示欄 83e (及び量単位表示欄 82a)には、保存デバイス 35から読み込んだ補充交換履歴データが表示される。なお、関連する日付表示欄 83a、時刻表示欄 83b、及び稼働時間表示欄 83c、データ表示欄 83eは同列配置され、複数の関連データがある場合は複数列配置されるようになっている。

[0112] そして、作業者が補充 ·交換量表示画面 82のサブメニューボタン 82bを操作すると、日常 ·週間点検履歴表示メニュー画面 74に戻る。また、日常 ·週間点検履歴表示画面 74のメインメニューボタン 75dを操作すると、点検履歴表示メインメニュー画面 7 3に戻る。

[0113] 前述の図 15に戻り、作業者が点検履歴表示メインメニュー画面 73の月間点検ボタン 73cを操作すると、図 17に示す月間点検履歴表示メニュー画面 84に切り替えられる。月間点検履歴表示メニュー画面 84は、基本情報表示領域 77と、メニュー表示領域 85とで構成されている。メニュー表示領域 85は、複数の作業内容ボタン 85a (図 1 7では、部品交換ボタン、廃油ボタン、清掃ボタン、外観検査ボタン、給脂ボタン)及びメインメニューボタン 85bを備えている。そして、作業者が複数の作業内容ボタン 8 5aのいずれかを操作すると、その作業内容に対応して分類された点検項目を表示する月間点検入力画面（図 17では代表して 86Aを図示）に切り替えられる。 [0114] 月間点検表示画面 86A等は、基本情報表示領域 77、点検履歴表示領域 87、及びサブメニューボタン 86aを備えている。点検履歴表示領域 87は、点検部位 (例えばエンジン系、エンジンオイル、ギヤオイル、駆動系、油圧系等）に応じて分類した点検項目をそれぞれ一覧表示する複数のシート 88を備えており、点検部位が記載されたシート 88のタブ 88aを操作すると、対応するシート 88が選択されて表示されるようになっている。シート 88は、点検作業の日付表示欄 88b、点検作業の時刻表示欄 88c 、稼働時間の表示欄 88d、点検項目毎の項目内容表示欄 88e及びデータ表示欄 88 fを備えている。日付表示欄 88b及び時刻表示欄 88cには、保存デバイス 35から読み込んだ点検作業データの一部である点検作業の日付時刻 (世界標準時間）が地域時間に換算されて表示される。また、稼働時間表示欄 88d〖こは、保存デバイス 35 から読み込んだ点検作業データの一部である稼働時間が表示され、点検項目毎のデータ表示欄 88fには、保存デバイス 35から読み込んだ月間点検履歴データが表示される。なお、関連する日付表示欄 88b、時刻表示欄 88c、及び稼働時間表示欄 88d、データ表示欄 88fは同列配置され、複数の関連データがある場合は複数列配置されるようになっている。

[0115] そして、作業者が月間点検履歴表示画面 86A等のサブメニューボタン 86aを操作すると、月間点検履歴表示メニュー画面 84に戻る。また、月間点検履歴表示メニュー画面 84のメインメニューボタン 85bを操作すると、点検履歴表示メインメニュー画面 7 3に戻る。

[0116] 前述の図 15に戻り、作業者が点検履歴表示メインメニュー画面 73の補充ボタン 73 dを操作すると、図 18に示す補充量入力画面 89に切り替えられる。この補充量入力画面 89は、点検作業 (補充 ·交換作業を含む)を行う作業者とは別に定期的に補充作業を行う作業者力 ^、る場合、補充作業における補充量を入力するためのものである。

[0117] 補充量入力画面 89は、基本情報表示領域 77A (上記基本情報表示領域 77から点検作業日時範囲表示欄 77dを除、た構成)、補充作業の日付の入力欄 89a、補充作業の時刻の入力欄 89b、油圧ショベル 1の稼働時間の入力欄 89c、補充作業者の名前の入力欄 89d、補充物の入力欄 89e、補充量の入力欄 89f、量単位の表示欄 89g、及びサブメニューボタン 89hを備えている。量単位表示欄 89gには、後述のオプション設定プログラムで設定した単位が表示される。

[0118] 日付入力欄 89a、時刻入力欄 89b、稼働時間入力欄 89c、及び補充量入力欄 89f の右側には、上記テンキーダイアログ画面 62を表示するためのテンキー表示ボタン 89iが設けられており、上述したテンキーダイアログ画面 62上の操作により日付入力欄 89a、時刻入力欄 89b、稼働時間入力欄 89c、補充量入力欄 89fに補充作業の日付、時刻、稼働時間、数量がそれぞれ入力される。

[0119] また、名前入力欄 89dの右側には、キーボード表示ボタン 8¾とリスト表示ボタン 89 kが設けられている。作業者がキーボード表示ボタン 8¾を操作すると、上記キーボードダイアログ画面 47が表示され、上述したキーボードダイアログ画面 47上の操作により名前入力欄 89dに名前が入力される。あるいは作業者がリスト表示ボタン 89kを操作すると、複数の名前 (例えば予め設定され又は以前入力され記憶された名前)を一覧表示した入力リスト（図示せず)が表示され、作業者が入力リスト上の名前を選択操作すると、入力リストが閉じられ名前入力欄 89dに名前が入力される。

また、補充物入力欄 89eの右側には、リスト表示ボタン 891が設けられている。作業者カ^スト表示ボタン 891を操作すると、例えば「ENGINE OIL」、「GEAR OIL」、…を一覧表示した入力リスト（図示せず)が表示され、作業者が入力リスト上の例えば「ENGI NE OIL」を選択操作すると、入力リストが閉じられ補充物入力欄 89eに「ENGINE OIL 」が入力される。

[0120] そして、補充量入力画面 89のサブメニューボタン 89hを操作すると、日付入力欄 8 9a及び時刻入力欄 89bに入力した補充作業の日付時刻 (地域時間）が世界標準時間に換算され、この日付時刻 (世界標準時間）と稼働時間入力欄 89cに入力した稼働時間と名前入力欄 89dに入力した補充作業者の名前とが補充作業データとして保存デバイス 35に記憶される。また、補充物入力欄 89eに入力した補充物と補充量入力欄 89fに入力した数量 (さらに量単位表示欄 89gに表示された単位）との組み合わせが補充履歴データとして、上記機体データ及び補充作業データと関連付けられて保存デバイス 35に記憶されるとともに、点検履歴表示メインメニュー画面 73に戻る。また、点検履歴表示メインメニュー画面 73の終了ボタン 73eを操作すると、点検履歴表示プログラムが終了する。

[0121] (3)点検インターバル設定

図 19は、点検インターバル設定プログラムを起動したときのモニタ 38に表示される画面の遷移を表す図である。なお、本実施形態では、月間点検における点検項目毎の点検時期を変更可能としている。

[0122] この図 19において、点検インターバル設定プログラムが起動すると、インターバル設定メニュー画面 90が表示される。インターバル設定メニュー画面 90は、油圧ショべル 1の機種入力欄 90aと、複数の作業内容ボタン 90b (図 19では、部品交換ボタン、廃油ボタン、清掃ボタン、外観検査ボタン、給脂ボタン）と、終了ボタン 90cとを備えている。機種入力欄 90aの右側には、リスト表示ボタン 90dが設けられている。管理者力 Sリスト表示ボタン 90dを操作すると、油圧ショベルの機種 (例えば予め記憶された機種又はデータ記録装置 30から入力され記憶された機種)を一覧表示した入力リスト（図示せず)が表示され、管理者が入力リスト上の機種を選択操作すると、入力リストが閉じられ機種入力欄 90aに機種が入力される。

[0123] そして、管理者が複数の作業内容ボタン 90bの、ずれかを操作すると、その作業内容に対応して分類された点検項目を表示するインターバル設定入力画面（図 19では代表して 91Aを図示）に切り替えられる。

[0124] インターバル設定入力画面 91 A等は、機種表示欄 91a、インターバル設定入力領域 92、初期化ボタン 91b、及び実行ボタン 91cを備えている。機種表示欄 9 laは、上記インターバル設定メニュー画面 90の機種入力欄 90aに入力した機種が表示される。インターバル設定入力領域 92は、点検部位 (例えばエンジン系、エンジンオイル、ギヤオイル、駆動系、油圧系等）に応じて分類した点検項目をそれぞれ一覧表示する複数のシート 93を備えており、点検部位が記載されたシート 93のタブ 93aを操作すると、対応するシート 93が選択されて表示されるようになっている。シート 93には、点検項目毎に項目内容表示欄 93b及びインターバル入力欄 93cが設けられている。また、インターバル入力欄 93cの右側には、リスト表示ボタン 93dが設けられている。管理者がリスト表示ボタン 93dを操作すると、例えば複数のインターノレ最小単位 ( 基本単位)を一覧表示した入力リスト（図示せず)が表示され、管理者が入力リスト上のインターバル最小単位を選択操作すると、入力リストが閉じられインターバル入力欄 93cにインターバル最小単位が入力される。なお、管理者が初期化ボタン 91cを操作すると、画面表示中のシート 93における全てのインターバル入力欄 93cは初期値 (例えば「250」）に戻るようになつている。

[0125] そして、管理者力インターノレ設定画面 91A等の実行ボタン 91cを操作すると、機種表示欄 91aに表示された機種に対し、点検項目とインターバル入力欄 93bに入力したインターバル最小単位との組み合わせがインターバル基本データとして保存デバイス 35に記憶されるとともに、インターバル設定メニュー画面 90に戻る。

[0126] そして、携帯端末 34の CPU36は、保存デバイス 35に設定記憶されたインターバル基本データに基づいて点検項目毎の点検時期を演算し、これを点検時期設定データとして保存デバイス 35に記憶させるようになつている。詳しく説明すると、保存デバイス 35には油圧ショベルの機種に対応する推奨点検時期データ (例えばメーカが推奨する点検項目毎の推奨インターバル)が予め設定記憶されており、点検項目毎のインターバル最小単位の倍数のなかで推奨インターバルに近いものを設定インタ一バルとして設定する。例えば推奨インターバルカ 000時間であり、インターバル最小単位が 300時間である場合、 300時間の倍数である 3900時間と 4200時間のうち 3900時間のほうが 4000時間に近いため、設定インターバルは 3900時間に設定される。このような点検時期設定データに基づいて、上述した未点検の点検項目の抽出処理が行われるようになって!/、る。

[0127] なお、画面等は図示しな!、が、上述した点検項目毎の設定インターバルを表示するとともに、この設定インターバルを推奨インターバルを越えない範囲で管理者が設定変更可能にしてもよい。

[0128] (4)オプション設定

図 20は、オプション設定プログラムを起動したときのモニタ 38に表示される画面を表す図である。

[0129] この図 20において、オプション設定プログラムが起動すると、オプション設定画面 9 4が表示される。オプション設定画面 94は、国地域の入力欄 94a、量単位の入力欄 9 4b、書換ボタン 94c、及び終了ボタン 94dを備えている。国地域入力欄 94a及び量単位入力欄 94bの右側にはリスト表示ボタン 94e, 94fが設けられている。管理者がリスト表示ボタン 94eを操作すると、複数の国地域 (及び世界標準時間との時差)を一覧表示した入力リスト（図示せず)が表示され、管理者が入力リスト上の国地域を選択操作すると、入力リストが閉じられ国地域入力欄 94aに国地域が入力される。また、管理者がリスト表示ボタン 94fを操作すると、例えば「gallon」、「Liter」…を一覧表示した入力リスト（図示せず)が表示され、管理者が入力リスト上の例えば「gallon」を選択操作すると、入力リストが閉じられ量単位入力欄 94bに「gallon」が入力される。

[0130] そして、管理者がオプション設定画面 94の書換ボタン 94cを操作すると、国地域入力欄 94a及び量単位入力欄 94bに入力したデータがオプション設定データとして保存デバイス 35に記憶されるとともに、オプション設定プログラムが終了する。なお、管理者がオプション設定画面 94の終了ボタン 94dを操作した場合は、そのままォプション設定プログラムが終了する。

[0131] そして、オプション設定データにおける世界標準時間との時差に基づいて、上述したようにデータ記録装置 30から取得した (又は保存デバイス 35に記憶した）日付時刻 (世界標準時間）と画面表示する日付時刻 (地域時間）とが変換されるようになっている。また、オプション設定データの単位が上述した量単位表示欄 60a, 71e, 89g に表示されるようになって、る。

[0132] 次に、本実施形態の動作及び作用効果を説明する。

例えば月間点検におけるエンジン 19系の点検作業を行う際、作業者は油圧ショべル 1の建屋 6A (又は 6B)のエンジン室内に移動し、携帯端末 34を通信ケーブル 33 Bを介し通信コネクタ 32Bに接続して操作し、データ制御装置 30から携帯端末 34に稼働時間及び日付時刻を入力する。そして、作業者は携帯端末 34を操作してモニタ 38にエンジン系の点検項目を表示させ、その点検項目を実施するととともに、携帯端末 34を操作して点検結果の良否等をデータ入力する。携帯端末 34は、点検項目に対する入力データを点検履歴データとして油圧ショベル 1の稼働時間及び日付時刻と関連付けて記憶する。そして、作業者は携帯端末 34に記憶した点検履歴データをモニタ 38に表示させる。

[0133] また、作業者は携帯端末 34に記憶した点検履歴データを管理サーバ 43等に出力してもよい。図 21は、管理サーバ 43を備えた情報ネットワークの構成を一例として表す概略図である。

[0134] この図 21において、情報ネットワーク 95は、例えば上記油圧ショベル 1の稼働現場近くの事務所等内に配置された顧客側ネットワーク 96と、この顧客側ネットワーク 96 に通信回線 97 (例えば公衆回線を用いたインターネット等）を介し接続されたメーカ側ネットワーク 98とで構成されている。顧客側ネットワーク 96は、通信ケーブル 99等を介し (又は無線通信によって)通信接続された携帯端末 34から点検履歴データを入力し記憶する上記管理サーバ 43と、この管理サーバ 43に接続された情報端末 10 0とを備えている。メーカ側ネットワーク 98は、顧客側ネットワーク 96の管理サーノ 43 の点検履歴データが更新された力どうかを検索し、点検履歴データが更新された場合は顧客の了解を得る力若しくは自動でダウンロードする管理サーバ 101と、この管理サーバ 101に接続された情報端末 102とを備えている。情報端末 100, 102は、上述した点検履歴表示プログラムが搭載され、情報端末 100, 102の操作により管理サーバ 43, 101の点検履歴データをモニタ表示する。

[0135] 以上のように本実施形態においては、携帯端末 34は、油圧ショベル 1のデータ記録装置 30から稼働時間及び日付時刻を取得し、この取得した油圧ショベル 1の時間情報と点検履歴データとを関連付けて記憶することができる。これにより、例えば携帯端末 34に時間情報を手入力する場合に比べ、点検履歴データの時間情報の信頼性を高めることができる。また、油圧ショベル 1の時間情報を基準とすることにより、油圧ショベル 1の異常発生時と点検履歴データとの時間関係をより正確に判断することができ、これによつて油圧ショベル 1の故障診断をより迅速により的確に行うことができる。

[0136] また、本実施形態にぉ、ては、油圧ショベルの点検部位に応じて携帯端末 34を持ち運び通信ケーブル 33Bを介し通信コネクタ 32B又は 32Cに接続し (若しくは通信ケーブル 33Aを介し通信コネクタ 32Aに接続し）、データ記録装置 30からの稼働時間及び日付時刻等を携帯端末 34に入力することが可能である。したがって、点検作業を行う点検部位の近傍で携帯端末 34のデータ入力作業を行うことができ、作業効率を向上させることができる。なお、上記通信コネクタ 33A, 33B, 33C及び通信ケ一ブル 32A, 32Bに代えて、無線通信等によってデータ記録装置 30と携帯端末 34 とを通信接続してもよい。このような変形例においても、上記一実施形態同様の効果を得ることができる。

[0137] また本実施形態においては、携帯端末 34は、作業時期 (日常点検、週間点検、月間点検）に応じて分類した点検項目をそれぞれ表示する日常点検入力画面 54、週間点検入力画面 56、及び月間点検入力画面 65A, 65B等を表示させる。そして、日常点検入力画面 54及び週間点検入力画面 56は、作業内容に応じて分類した点検項目を表示する複数のシート 58を備え、このシート 58を切替え表示させる。また、月間点検入力画面 65A, 65B等は、それぞれ作業内容に応じて分類した点検項目を表示するとともに、作業部位に応じて分類した点検項目を表示する複数のシート 67 を備え、このシート 67を切替え表示させる。このような画面構成により、点検作業における作業性を向上させることができる。なお、点検項目の画面表示方法は上記に限られず、作業時期、作業内容、及び点検部位のうちいずれか又は組み合わせを用いて分類表示させればよい。このような変形例においても、上記一実施形態同様の効果を得ることができる。

[0138] また、携帯端末 34は、自動又は作業者の操作に応じて、未対策及び未点検の点検項目を抽出表示する未対策'未点検入力画面 68を表示させる。これにより、作業者は、未対策である点検項目又は点検時期であるものの未点検である点検項目を容易に確認することができる。なお、未対策'未点検入力画面 68を表示させる代わりに、例えば日常点検入力画面 54、週間点検入力画面 56、及び月間点検入力画面 65 A, 65B等において、未対策及び未点検の点検項目の表示形態 (例えば背景色や枠等)を異ならせて表示させてもよい。このような変形例においても、上記一実施形態同様の効果を得ることができる。

[0139] なお、以上においては、タブレット型の携帯端末 34を例にとって説明した力これに代えて、例えばキーボード等を備えた携帯端末としてもよい。この場合も、同様の効果を得ることができる。また、本発明の適用対象として超大型の油圧ショベル 1を用いた場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば各種建設ェ事現場等にぉ、て活躍する機体重量数十トンクラスの大型ショベル、中型ショベルや、小規模工事現場で活躍する小型のショベル等に適用してもよい。また、油圧ショべル以外のクレーン等にも適用してもよい。これらの場合も、同様の効果を得る。

Claims

請求の範囲

[1] 建設機械に設けられ、稼働時間又は日付時刻を処理するデータ制御装置と、建設機械の点検項目を表示手段に表示させる制御手段、前記表示手段に表示した点検項目に対するデータを作業者が入力可能な入力手段、及び前記入力手段で入力したデータを点検履歴データとして記憶する記憶手段を備えた携帯端末とを有し、

前記携帯端末は、第 1通信手段を介し前記データ制御装置から稼働時間又は日付時刻を入力し、この入力した稼働時間又は日付時刻と前記点検履歴データとを関連付けて前記記憶手段に記憶することを特徴とする建設機械の点検履歴情報管理システム。

[2] 請求項 1記載の建設機械の点検履歴情報管理システムにお、て、前記データ制御装置は、建設機械の機種及び号機番号を含む機体情報を記憶し、前記携帯端末は、前記第 1通信手段を介し前記データ制御装置から機体情報を取得し、この取得した機体情報と前記点検履歴データとを関連付けて前記記憶手段に記憶することを特徴とする建設機械の点検履歴情報管理システム。

[3] 請求項 1記載の建設機械の点検履歴情報管理システムにお!、て、前記携帯端末の制御手段は、作業者の指令入力に応じて、前記記憶手段に記憶した点検履歴データを前記表示手段に表示させることを特徴とする建設機械の点検履歴情報管理システム。

[4] 請求項 1記載の建設機械の点検履歴情報管理システムにお、て、前記建設機械に対し遠隔地に設けられ、第 2通信手段を介し前記携帯端末から点検履歴データを入力して記録する管理サーバをさらに有することを特徴とする建設機械の点検履歴情報管理システム。

[5] 請求項 1記載の建設機械の点検履歴情報管理システムにおいて、前記第 1通信手段は、前記建設機械の点検部位に対応して設けられ、前記データ制御装置に通信接続した複数の通信コネクタと、前記通信コネクタに着脱可能な通信ケーブルとを備えたことを特徴とする建設機械の点検履歴情報管理システム。

[6] 請求項 1記載の建設機械の点検履歴情報管理システムにお!、て、前記携帯端末の制御手段は、前記点検項目を作業時期に応じて分類し、作業者の入力した作業時期に対応する点検項目を前記表示手段に表示させることを特徴とする建設機械の点検履歴情報管理システム。

[7] 請求項 1記載の建設機械の点検履歴情報管理システムにお!、て、前記携帯端末の制御手段は、前記点検項目を作業内容に応じて分類し、作業者の選択入力した作業内容に対応する点検項目を前記表示手段に表示させることを特徴とする建設機械の点検履歴情報管理システム。

[8] 請求項 1記載の建設機械の点検履歴情報管理システムにお!、て、前記携帯端末の制御手段は、前記点検項目を点検部位に応じて分類し、作業者の選択入力した点検部位に対応する点検項目を前記表示手段に表示させることを特徴とする建設機械の点検履歴情報管理システム。

[9] 請求項 1記載の建設機械の点検履歴情報管理システムにお!、て、前記入力手段は、前記点検履歴データとして、点検項目に対し点検作業の実施、点検結果の良否

、対策内容、及び油脂類等の補充'交換量のうちいずれかを入力することを特徴とする建設機械の点検履歴情報管理システム。

[10] 請求項 9記載の建設機械の点検履歴情報管理システムにお、て、前記携帯端末の制御手段は、点検結果が不良で未対策である点検項目又は点検時期にあるものの未点検である点検項目を抽出して前記表示手段に表示させる機能を有することを特徴とする建設機械の点検履歴情報管理システム。

[11] 請求項 10記載の建設機械の点検履歴情報管理システムにおいて、前記携帯端末は、前記点検項目の点検時期を設定変更する点検時期変更手段を有することを特徴とする点検履歴情報管理システム。

[12] 請求項 11記載の建設機械の点検履歴情報管理システムにお、て、前記点検時期変更手段は、点検間隔の基本単位を入力し、この入力した基本単位の倍数が予め設定された点検項目毎の推奨点検時期に近いものを点検時期として設定変更することを特徴とする点検履歴情報管理システム。

[13] 請求項 1記載の建設機械の点検履歴情報管理システムにお!、て、前記携帯端末の制御手段は、前記記憶手段に記憶した前回の点検履歴データを読込み、前記点検項目のデータ入力欄と対応する前回の点検履歴データとを同一画面上に表示させることを特徴とする建設機械の点検履歴情報管理システム。

[14] 請求項 1記載の建設機械の点検履歴情報管理システムにお!、て、前記携帯端末の制御手段は、予め設定された点検項目以外の発見事項を入力可能な画面を表示手段に表示させ、前記記憶手段は、前記表示手段に表示された前記画面に前記入力手段で入力したデータを発見事項データとして、前記第 1通信手段を介し前記データ制御装置力入力した稼働時間又は日付時刻と関連づけて記憶することを特徴とする建設機械の点検履歴情報管理システム。

[15] 作業者が出入り可能な複数の区画された点検領域を有する建設機械における目視点検の履歴情報を管理する建設機械の点検履歴情報管理システムにおいて、建設機械に設けられ、稼働時間又は日付時刻を処理するデータ制御装置と、建設機械の点検項目を表示手段に表示させる制御手段、前記表示手段に表示した点検項目に対するデータを作業者が入力可能な入力手段、及び前記入力手段で入力したデータを点検履歴データとして記憶する記憶手段を備えた携帯端末とを有し、

前記携帯端末は、作業者の通信指令に応じて第 1通信手段を介し前記データ制御装置から稼働時間又は日付時刻を入力し、この入力した稼働時間又は日付時刻とその後前記入力手段で入力された前記点検履歴データとを関連付けて前記記憶手段に記憶することを特徴とする建設機械の点検履歴情報管理システム。