WO2006075624A1

WO2006075624A1 - 棒状喫煙物品のためのタングリッドパッケージ及びそのブランク

Info

Publication number: WO2006075624A1
Application number: PCT/JP2006/300221
Authority: WO
Inventors: Naoto Bouno; Masanori Kohama; Hiroyuki Yamashita
Original assignee: Japan Tobacco Inc.
Priority date: 2005-01-14
Filing date: 2006-01-11
Publication date: 2006-07-20
Also published as: UA88672C2; ES2357247T3; TW200638887A; CN101102945A; JP4721287B2; EP1837293A1; KR100882044B1; US7731024B2; CA2594658A1; CA2594658C; RU2349520C1; EP1837293B1; JPWO2006075624A1; KR20070087015A; EP1837293A4; HK1107969A1; US20080006544A1; DE602006018855D1; CN101102945B; TWI279197B

Abstract

　タングリッドパッケージは、上端が開口したアウタボックス（２）と、アウタボックス（２）内に収容されたフィルタシガレットのインナパック（６）と、アウタボックス（２）の開口端を開閉するタングリッド（１６）とを有する。アウタボックス（２）の前壁（２０）は、この前壁（２０）にタングリッド（１６）のタング（２２）が重ね合わされとき、タング（２２）の先端部（２６）を受け入れる押込み窪み（２１）を有し、先端部（２６）は前壁（２０）から沈み込む。

Description

明細書

棒状喫煙物品のためのタングリッドパッケージ及びそのブランク技術分野

[0001] 本発明は、シガレットやフィルタシガレット等の棒状喫煙物品を収容するためのタングリッドパッケージ及びそのブランクに関する。

背景技術

[0002] この種のタングリッドパッケージは例えば、国際公開第 2004/064550号パンフレットに開示されている。この公知のパッケージは、上端が開口されたァウタボックスと、このァウタボックス内に収容されたインナパックであって、棒状喫煙物品の束及びこの束を包み込むインナラッパを有する、インナパックと、ァウタボックスにヒンジ的に結合され、ァウタボックスを開閉するタングリッドとを含む。

[0003] より詳しくは、タングリッドは、ァウタボックスの前記開口を開閉するリツドと、このリツド力も延びるタンダとを有し、リツドとタンダとは折込み線により区分されている。タンダリッドパッケージが製造された直後にあるとき、タングリッドのタングはァウタボックスの前壁に重ね合わされている。

[0004] 更に、ァウタボックスは差込スリットを有しており、この差込スリットはァウタボックスの前壁に形成されている。タングリッドがー且開かれた後、タングリッドはそのタンダによりァウタボックスの開口を閉塞でき、そして、そのタンダの先端が差込スリットを通じてァウタボックス内に差し込まれることで、閉状態に保持される。

[0005] 上述したようにタングリッドパッケージが製造された直後、タングリッドのタンダはァゥタボックスの前壁に重ね合わされ、タンダがァウタボックスの前壁力浮き彫りされた状態にある。このため、包装機内にてタングリッドパッケージが製造された後、ノッケージが包装機力も搬出されるとき、また、自動販売機内のタングリッドパッケージが販売のための自動販売機力も搬出されるとき、タングリッドパッケージにおけるタンダリツドの先端が包装機や自動販売機内の搬出経路に引っ掛かり、搬出経路にてタンダリッドパッケージが詰まることがある。

[0006] 本発明の目的は、包装機や自動販売機力もタングリッドパッケージの搬出が安定して実施されるタングリッドパッケージ及びそのブランクを提供することにある。

発明の開示

[0007] 上記の目的を達成するため、本発明のタングリッドパッケージは、上端が開口したァウタボックスであって、前壁と、この前壁に形成された差込スリットを有する、ァウタボッタスと、このァウタボックス内に収容されたインナパックであって、棒状喫煙物品の束と、この束を包み込むインナラッパとを有する、インナパックと、ァウタボックスの開口端の後縁にヒンジ結合されたタングリッドとを備え、タングリッドは、ァウタボックスの開口端を覆うためのリツドと、リツドに折込線を介して接続されたタンダとを含み、タンダは、ァウタボックスの前壁に重ね合わされたときに差込スリットを覆う大きさを有するとともに、差込スリットを通じてァウタボックス内に差込み可能な先端部を有し、そして、ァゥタボックスの前壁は、タンダが前壁に重ね合わされたとき、タンダの先端部を受け入れ可能な窪みを有し、この窪みはタンダの先端部を前記前壁から沈み込ませる。

[0008] タングリッドパッケージが製造された直後、タングリッドのタングはァウタボックスの前壁に重ね合わされており、そして、タンダの先端部は前壁の窪み内に受け入れられている。即ち、タンダの先端部はァウタボックスの前壁力も沈み込んでおり、前壁から浮き彫りのように突出することはない。それ故、本発明のタングリッドパッケージが包装機や自動販売機の搬出経路を通じて搬出されるとき、タンダの先端部が搬出経路にて引っ掛力ることはなぐタングリッドパックの安定した搬出が確保される。

[0009] 具体的には、タンダは、このタンダを先端部と基部とに区画する折曲線を有し、タングがァウタボックスの前壁に重ね合わされているとき、タンダの先端部は折曲線に沿つて折り曲げられることにより、窪みの底に向けられている。

[0010] この場合、タングリッドのリツドがァウタボックスの前壁に重ね合わされているとき、リッドの先端部は窪みの底に向けられていることから、タングリッドパッケージの搬出時、タンダが搬出経路と干渉しても、タンダの先端部は窪み内に押し込まれ、搬出経路に対するタンダの引っ掛力りは解消される。

[0011] 好ましくは、タンダの先端部は先細状をなし、そして、窪みはタンダの先端部に合致するような形状を有する。更に好ましくは、窪みの深さは、タンダの先端部側に向けて徐々に増加されている。 [0012] 一方、タングリッドパッケージが製造された直後の状態にあるとき、タングリッドはァウタボックスの前壁にタンダを分離可能に接着する接着点を更に有することができる。この場合、タングリッドパッケージの製造された後、タングリッドが最初に開かれるまでの間、タングはァウタボックスの前壁に接着されているので、タングリッドの湿分が変化しても、タンダの先端部が前壁の窪みか突出し、前壁力浮き上がってしまうことはない。

[0013] また、インナパックのインナラッパは、その表面及び裏面をそれぞれ形成する 2つの紙層と、これら紙層間に挟み込まれた遮蔽層とを有し、この遮蔽層は、インナパック内の棒状喫煙物品を湿気力保護し、且つ、棒状喫煙物品の芳香がインナパック外に拡散するのを防止する。上述したインナラッパの遮断層は、通常のヒンジリツドパッケージのためのフィルム包装の機能を発揮するので、本発明のタングリッドパッケージはフィルム包装を必要としない。この結果、本発明のパッケージを製造するプロセスは簡単になり、本発明のパッケージを安価に提供可能となる。

[0014] 更に、本発明のタングリッドパッケージは、パッケージの外側に露出し、且つ、ァウタボックスとタングリッドとを分離可能に接続する接続片を更に含むことができる。タンダリツドが最初に開かれるとき、接続片はタングリッドから分離され、接続片及びタンダリッドの双方に破断痕が残る。それ故、上述した接続片は、タングリッドパッケージに対する悪戯防止対策として有効に機能する。

[0015] 本発明は、上述したタングリッドパッケージのためのブランクを提供し、このブランクは、ァウタボックスの前壁を形成するためのフロントパネルと、このフロントパネルに形成され、タンダの先端部を受け入れることにより、ァウタボックスの前壁力タンダの先端部を沈みこませるための窪みとを含む。本発明のブランクは、フロントパネルに窪みを形成するだけで、容易に得ることができる。

図面の簡単な説明

[0016] [図 1]製造された直後における一実施例のタングリッドパッケージを示す斜視図である

[図 2]図 1のパッケージのタングリッドが開かれた状態を示す斜視図である。

[図 3]図 1のパッケージを一部破断して示した側面図である。 [図 4]図 1のパッケージに収容されるインナパックを示した斜視図である。

[図 5]図 4のインナパックに使用されるインナラッパの展開図である。

[図 6]図 5のインナラッパの断面図である。

[図 7]図 1のパッケージを製造するためのブランクを示した図である。

[図 8]図 7のブランクの折込み過程の初期を示した図である。

[図 9]図 8の状態力ブランクの折込みが更に進んだ状態を示す図である。

[図 10]図 9の状態力もブランクの折込が更に進んだ状態を示す図である。

[図 11]変形例のタングリッドパッケージを開状態で示した斜視図である。

発明を実施するための最良の形態

[0017] 図 1及び図 2は、フィルタシガレットのためのタングリッドパッケージを示す。

このパッケージはァウタボックス 2を含み、ァウタボックス 2の上端は矩形の開口端 4 として形成されている。ァウタボックス 2内にはインナパック 6が収容されており、このィンナパック 6はシガレット束 CBと、このシガレット束 CBを包み込んだインナラッパとを含む。シガレット束 CBは 20本のフィルタシガレットを有する。

[0018] 更に、ノッケージはタングリッド 16を含み、このタングリッド 16は開口端 4の後縁にヒンジ結合されて、開口端 4を開閉する。タングリッド 16が閉状態にあるとき、タンダリツド 16は開口端 4を覆うリツド 18と、このリツド 18から延びるタンダ 22とを有し、タンダ 22 及びリツド 18は互いに折込み線 19により境界付けられている。

[0019] タングリッドパッケージが製造されたとき、図 1に示されるようにタンダ 22はァウタボッタスの前壁 20に重ね合わされている。タンダ 22はその先端部に差込片 26を有し、この差込片 26とタンダ 22の基部とは折曲線 24により区分されている。この実施例の場合、タンダ 22の基部の幅は差込片 26に向けて徐々に減少され、そして、差込片 26もまたその先端に向けて先細状となっている。

[0020] 一方、ァウタボックス 2の前壁 20には押込み窪み 21がプレス加工により形成されている。この押込み窪み 21はタンダ 22の先端部と同様な形状を有し、タンダ 22の差込片 26を受け入れることができ、そして、押込み窪み 21の深さはァウタボックス 2の底壁に向けて徐々に深くなつている。従って、タンダ 22が前壁 20の押込み窪み 21に受け入れられたとき、押込み窪み 21は差込片 26の先端を前壁 20から沈み込ませる。 [0021] この実施例の場合、図 3から明らかなように差込片 26は折曲線 24に沿って折り込まれ、押込み窪み 21の底に向けられた状態にあり、これにより、差込み片 26先端は押込み窪み 21の底に接触している。

[0022] 上述の説明から明らかなように、ァウタボックス 2の前壁 20にタンダ 22が重ね合わされたとき、タンダ 22の先端部、即ち、差込片 26の先端は押込み窪み 21内に収容され、差込片 26の先端が前壁 20から浮き彫り状に突出することはない。従って、タンダリツドパッケージが包装機や自動販売機の搬出経路に沿って移送されるとき、タンダ 22の差込片 26が搬出経路に引っ掛力つてしまうことはなぐ搬出経路上でのタンダリッドパッケージの詰まりは確実に防止される。この結果、包装機内でのタングリッドパッケージの安定した移送や自動販売機からのタングリッドパッケージの安定した払出しが可能となる。

[0023] 押込み窪み 21は、差込み片 26の全体を完全に受け入れ可能な大きさを有する必要はなぐ少なくとも差込片 26の先端を受け入れ可能な大きさを有していればよい。また、押込み窪み 21の形状は図示の形状に制約されるものではなぐまた、タンダ 2 2の折曲線 24もまた必要不可欠なものではな!/、。

[0024] 更に、本実施例の場合、図 2及び図 3に示されるように、タンダ 22はその内面に一対の接着ポイント Nを有し、これら接着ポイント Nはタンダ 22の両側縁部にそれぞれ位置付けられている。タングリッドパッケージが製造されたとき、接着点 Nはタンダ 22 とァウタボックスの前壁 20とを分離可能に接着する。この後、タンダ 22が前壁 20から分離されたとき、図 2に示されるように前壁 22には波線の円により示された痕跡 nが残され、この痕跡 nは、タンダ 22が前壁 20に接着されていたことを表す。

[0025] 一方、タンダ 22の両側縁にはラグ 30がそれぞれ切り取り線 28を介して接続されており、切り取り線 28は図 1及び図 3中に破線で示されている。タングリッドパッケージが製造されたとき、一対のラグ 30はァウタボックス 2の両側壁にそれぞれ接着されている。し力しながら、タングリッド 16が最初に開かれたとき、タンダ 22は一対のラグ 30 力も切り取り線 28に沿って分離される。それ故、図 2に示されるように、タンダ 22及びラグ 30の双方には痕跡 31, 33が残され、これら痕跡 31, 33はタングリッド 16が既に開かれたことを示す。 [0026] タングリッド 16が開かれたとき、図 2から明らかなようにァウタボックス 2の前壁 20に U字状の切欠 32が形成され、この切欠 32はァウタボックス 2の開口端 4力延びている。また、切欠 32の形成と同時に、切欠 32に対応したインナパック 6のインナラッパ 9 の一部が切り離され、インナパック 6内のシガレット束 CBの一部が切欠 32を通じて露出する。この結果、インナパック 6のフィルタシガレットは切欠 32を通じてァウタボックス 2から容易に抜き出し可能となる。

[0027] 更に、タングリッド 16が開かれたとき、図 2に示されるようにァウタボックス 2の前壁 2 0には差込スリット 34が露出する。この差込みスリット 34は前壁 20に予め形成されている。タングリッド 16が最初に開かれるまでの間、差込スリット 34はタングリッド 16のタング 22により覆われた状態にある。具体的には、差込スリット 34は前述した押込み窪み 21の基部、つまり、押込み窪み 21が現れ始める部分 (押込み窪み 21の深さが浅い部分）に位置付けられている。

[0028] 図 2から明らかなように、差込スリット 34は切欠 32に向けて開いた V字形状をなす。

それ故、タングリッド 16がー且開かれた後に閉じられるとき、タングリッド 16の差込片 26は差込スリット 34を通じてァウタボックス 2内に容易に差し込み可能である。従って、差込片 26が差込スリット 34に差し込まれたとき、差込片 26は前壁 20とインナパック 6との間に挟まれ、タングリッド 16は閉状態に保持される。

[0029] ここで、前壁 20には前述した押込み窪み 21が形成されているので、押込み窪み 2 1に対応する前壁 20の内面の部位とインナパック 6との間のギャップは縮小されている。それ故、タングリッドパッケージが開かれた後、ァウタボックス 2からのフィルタシガレットの抜出し本数が少ない状況にあるとき、前壁 20及びインナパック 6は互いに協働して差込片 26を強い挟持力で保持することができる。なお、差込スリット 34は V字形状に限らず、切欠 32に向けて凹となる円弧形状であってよい。

[0030] 図 4はインナパック 6を具体的に示す。

前述したようにインナパック 6は上面 10及び底面 12を有し、これら上面 10及び底面 12はインナラッパ 9の折り込みにより形成されている。また、インナパック 6の一側面 1 4はインナラッパ 9の両端を互いに重ね合わせて形成されて、る。

[0031] 前述したインナラッパ 9の切り離しを可能にするため、図 4に示されるようにインナラッパ 9は切欠 32に対応した U字形の切り離し線 36を有し、この切り離し線 36はインナノック 6の上面 10側に位置付けられている。切り離し線 36はインナラッパ 9に分離予定部 38を区画し、この分離予定部 38はインナパック 6の上面 10を形成するインナラツバ 9の一部を含んでいる。より詳しくは、図 4から明らかなように、上面 10を形成するインナラッパ 9の部位は、左右のエンドフラップ 40と、これらエンドフラップ 40に順次重ね合わされたインナフラップ 42及びァウタフラップ 44とを有し、分離予定部 38はァウタフラップ 44を含んで!/、る。

[0032] 図 5はインナラッパ 9の展開図を示す。図 5の展開図から明らかなように、ァウタフラップ 44を形成する部位はエンドフラップ 40を形成する部位に接続されておらず、これらの部位は一対のスリット 45により互いに分離されている。なお、スリット 45は、切り離し線 36と同様な切り離し線であってもよい。

[0033] なお、図 5中の破線は、シガレット束 CBの回りにインナラッパ 9が折り込まれたとき、インナラッパ 9に形成された折込み痕を示す。

[0034] 更に、図 6はインナラッパ 9の断面図を示す。

インナラッパ 9は 3層構造をなし、表面及び裏面を形成する 2つの紙層 11と、これら紙層 11間に挟み込まれた遮蔽層 13とを有する。各紙層 11はダラシン紙カゝらなり、遮蔽層 13はパラフィンワックス力も形成されて、る。このような遮蔽層 13はインナパック 6内のシガレット束 CBを外部の湿気力保護するば力りでなぐシガレット束 CBからの芳香の漏出を阻止する。それ故、本実施例のタングリッドパッケージは、ァウタボッタス 2及びタングリッド 1を覆うためのティアテープ付きのフィルム包装を必要としない。

[0035] タングリッド 16が最初に開かれたとき、前述したようにタンダ 22及びラグ 30の双方に痕跡 31, 33がそれぞれ残される。これら痕跡 31, 33はタングリッドパッケージの外側から視認可能であるから、前述したフィルム包装のティアテープと同様にインナパック 6のシガレット束 CBに対する悪戯防止対策として有効に機能する。

[0036] 図 7は、前述したァウタボックス 2及びタングリッド 16を形成するためのブランク 46、即ち、ブランク 46の裏面を示す。

[0037] ブランク 46は、ァウタボックス 2を形成するためのメインセクション 46mと、タンダリツド 16を形成するためのサブセクション 46sとを含み、これらセクション 46m, 46sはブランク 46の長手方向に並んで配置され、破線の折込み線 48を介して互いに接続されている。折り込み線 48は前述したヒンジを形成する。なお、以下の説明において、図 7中、他の折込み線もまた全て破線で示されている。

[0038] メインセクション 46mは 3つのパネルを有し、これらパネルはメインセクション 46の長手方向に順次並び、パネル間は折込み線を介して区画されている。具体的には、パネルはサブセクション 46s側からリアパネル 50,ァウタボトムパネル 52及びフロントパネル 54を有する。リアパネル 50及びフロントパネル 54はァウタボックス 2の後壁及び前壁 20をそれぞれ形成し、タングリッドパッケージが製造されたとき、ァウタボトムパネル 52はァウタボックス 2の底壁の一部を形成する。

[0039] リアパネル 50の両側縁には折込み線を介してインナサイドフラップ 56がそれぞれ接続されており、そして、各インナサイドドフラップ 56の下縁には折込み線を介してィンナボトムフラップ 58がそれぞれ接続されている。これらインナボトムフラップ 58はァウタボトムパネル 52の両側に配置されて、る。タングリッドパッケージが製造されたとき、各インナボトムフラップ 58はァウタボトムパネル 52とともにァウタボックス 2の底壁を形成する。

[0040] また、フロントパネル 54の両側縁にも折込み線を介してァウタサイドフラップ 60がそれぞれ接続されている。タングリッドパッケージが製造されたとき、これらァウタサイドフラップ 60は対応するインナサイドフラップ 56とともにァウタボックス 2の側壁をそれぞれ形成する。

[0041] 一方、サブセクション 46sはリツドパネル 62及びタンダパネル 64を含み、これらパネル 62, 64はリアパネル 50側力順次配置されて!、る。リツドパネル 62は折込み線を介してリアパネル 50に接続され、タンダパネル 64は折り込み線を介してリツドパネル 62に接続されている。タンダパネル 64は折曲線 24を有し、この折曲線 24はタンダリッドパッケージが製造されたとき、タンダパネル 64の先端部を差込片 26として形成する。更に、タンダパネル 64の両側縁には切り取り線 28を介してラグフラップ 66がそれぞれ接続されており、これらラグフラップ 66はタングリッドパッケージが製造されたとき、前述したラグ 30を形成する。

[0042] リツドパネル 62の両側にはインナトップフラップ 68がそれぞれ配置されて!、る。これらインナトップパネル 68は対応するインナサイドフラップ 56の上縁に切り取り線 69を介して接続され、タングリッドパッケージが製造されたとき、リツドパネル 62とともにリツド 18を形成する。

[0043] フロントパネル 54は前述した差込スリット 34に加えて、切り取り線 70を有する。この切り取り線 70は略 U字形をなし、フロントパネル 54の下縁部に切欠予定部 72を区画する。

[0044] また、フロントパネル 54は前述した押込み窪み 21を有し、この押込み窪み 21は前述の説明から明らかなようにフロントパネル 54の裏面からみたとき、この裏面側に浮き彫り状に突出している。

[0045] 前述したブランク 46の裏面には所定の箇所に糊が塗布されており、これら糊の塗布領域 74は図 7中にハッチングにより示されている。タングリッドパッケージが製造されるときき、即ち、ブランク 46がインナノック 6の回りに折り込まれるとき、糊の塗布領域は、パネルとフラップとの接続、フラップ同士の接続、又は、インナパック 6に対するパネル及びフラップの接続に使用される。

[0046] 上述した糊塗布領域 74は通常のパッケージのためのブランクにも備えられている。

本発明のノッケージのためのブランク 46は糊塗布領域 74以外に、糊塗布領域 76を更に有する。これら糊塗布領域 76は、図 7中、網目ハッチングにより示されている。具体的には、糊塗布領域 76は、前述した切欠予定部位 72、ァウタボトムパネル 52の両側部、一方のインナサイドフラップ 56、リツドパネル 62の両側部、一対のインナトップフラップ 68、そして、一対のラグフラップ 66にそれぞれ形成されている。

[0047] 更に、タンダパネル 64はその左右に接着点 Nを有し、これら接着点 Nはタンダパネル 64に接着力の弱い糊を塗布することにより形成されている。

[0048] 上述した糊塗布領域 76及び接着点 Nの働きは、図 8〜図 10を参照しながら説明されるタングリッドパッケージの製造プロセスから明力となる。

[0049] 先ず、図 8に示されるように、インナパック 6がブランク 46の裏面、即ち、リアパネル 5 0上に載置され、インナパック 6は糊塗布領域 74によりリアパネル 50に接着される。この後、一対のインナサイドフラップ 56がインナパック 6の対応する側面に向けて折り込まれ、各インナサイドラップ 56は糊塗布領域 74, 76によりインナパック 6に接着される。各インナサイドフラップ 56の折り込みは、インナサイドフラップ 56の両端に接続され面と平行に位置付ける。

[0050] 糊塗布領域 76を有する一方のインナサイドフラップ 56はインナバッグ 6の一側面 1 4 (図 4参照）に接着され、そのインナサイドフラップ 56はインナパック 6の一側面 14をシールする。つまり、一側面 14を形成すべく互いに重ね合わされたインナラッパ 9の両端はインナパック 6の長手方向全域に亘り、糊塗布領域 76を介してインナサイドフラップ 56に接着される。この結果、インナパック 6の密封性は向上する。

[0051] この後、図 9に示されるように、一対のインナボトムフラップ 58がインナパック 6の底面に向けて折り込まれる。ここでの折り込みと同時に、一対のインナトップフラップ 68 はインナノック 6の上面 10 (図 4参照）に向け、切り取り線 69 (図 7参照）に沿って折り込まれる。各インナトップフラップ 68は糊塗布領域 76を有しているので、これらインナトップフラップ 68は糊塗布領域 76によりインナパック 6の上面 10、即ち、上面 10を形成するァウタフラップ 44の両端部にそれぞれ接着される。各インナトップフラップ 68とァウタフラップ 44との接着位置は図 4中、マーク Mで示されて!/、る。

[0052] 更に、上述のフラップ 58, 68の折込みと同時に、タンダパネル 64の差込片 26は折曲線 24に沿って折曲され、インナパック 6に向けて僅かに持ち上げられる。

[0053] この後、図 10に示されるように、ァウタボトムパネル 52がフロントパネル 54を伴い、インナパック 6の底面に向けて折り込まれ、ァウタボトムパネル 52は、既に折り込まれている一対のインナボトムフラップ 58に対し、一対の糊塗布領域 76により接着される。この時点、ァウタボックス 2の底壁が形成される。

[0054] ァウタボックス 2の底壁を形成する一対のインナボトムフラップ 58とァウタボトムパネル 52は糊塗布領域 76により互いに接着されているので、インナパック 6に対するァゥタボックス 2の密封性は向上する。

[0055] この後、フロントパネル 54は一対のァウタサイドフラップ 60を伴い、インナパック 6に向けて折り込まれ、糊塗布領域 74によりインナパック 6の前面に接着される。また、この接着と同時に、フロントパネル 54の切欠予定部 72は、インナパック 6におけるインナラッパ 9の分離予定部 38に糊塗布領域 76により接着される。切欠予定部 72と分離予定部 38との接着位置は図 4中、マーク Mで示されている。

[0056] 上述したフロントパネル 54の折込みが完了したとき、リツドパネル 62がタンダパネル 64を伴い、インナパック 6に向けて折り込まれ、リツドパネル 62は、既に折り込まれている一対のインナトップフラップ 68に糊塗布領域 76により接着される。この時点で、ィンナトップフラップ 68及びリツドパネル 62はタングリッド 16のリツド 18を形成する。

[0057] ここで、リツドパネル 62がー対のインナトップフラップ 68を介してインナパック 6の分離予定部 38 (ァウタフラップ 44)に接着され、そして、各インナトップフラップ 68が切り取り線 69に沿い、対応するインナサイドフラップ 56から切り離し可能であることに留意すべきである。

[0058] この後、図 10に示されるように、タンダパネル 64は、既に折り込まれているフロントパネル 54に向けて折り込まれ、フロントパネル 54に重ね合わされる。このとき、タンダパネル 64はフロントパネル 54の差込スロット 34を覆い、そして、タングリッド 74の差込片 26は押込み窪み 21に合致した状態で、押込み窪み 21内に受け入れられる。前述したように差込弁 26は既に折り曲げられた状態にあるので、差込片 26の先端は押込み窪み 21の底に当接する（図 3参照)。また、タンダパネル 64は左右の接着点 N にて、フロントパネル 54に分離可能に接着される。

[0059] 更に、タンダパネル 64はフロントパネル 54の切欠予定部 72に糊塗布領域 76により接着され、そして、タンダパネル 64の一対のラグフラップ 66はフロントパネル 54の対応するァウタサイドフラップ 60に重ね合わされる。

[0060] 前述したように切欠予定部分 72はインナパック 6の分離予定部 38に既に接着されているので、タンダパネル 64は切欠予定部分 72を介して分離予定部 38に接着された状態となる。

[0061] この後、図 10に示される状態から、フロントパネル 54の一対のァウタサイドフラップ 60がラグフラップ 68とともに、インナノック 6の対応する側面に向けて折り込まれ、これらァウタサイドフラップ 60は、既に折り込まれているインナサイドフラップ 56にそれぞれ重ね合わされ、そして、糊塗布領域 74によりインナサイドフラップ 56に接着される。この時点、ァウタボックス 2の両側壁が形成されることにより、タングリッドパッケ一ジ（図 1参照）が完成し、タングリッドパッケージはァウタボックスの両側壁にラグ 30をそれぞれ有する。

[0062] 上述したブランク 46の折込み手順は通常のブランクの折込み手順と実質的に同一である。それ故、通常の包装機に糊塗布領域 76や接着点 Nを形成するための糊塗布装置（図示しな、）を追加するだけで、本発明のタングリッドパッケージを製造することができる。

[0063] 図 1のパッケージが最初に開かれるとき、タングリッド 16のタンダ 22はその差込片 2 6側から持ち上げられる。タンダ 22の持ち上げは、左右の接着点 Nでのァウタボックス 2の前壁 20とタンダ 22との接着を解消し、そして、ァウタボックス 2の前壁 10から切り取り線 70に沿って切欠予定部 72を切り取ると同時に、インナラッパ 9の分離予定部 38を切り離し線 36に沿って切り離す。

[0064] タンダ 22が更に持ち上げられたとき、タンダ 22は一対のラグ 30から切り取り線 28に沿って分離され、そして、リツド 18を形成する一対のインナトップフラップ 68は切り取り線 69に沿い、対応するインナサイドフラップ 56から切り取られる（図 1参照)。

[0065] 前述したように、ラグ 30はァウタボックス 2の外側に露出しているので、タンダ 22がラグ 30からー且切り取られた後、ァウタボックス 2及びリツド 22の双方に痕跡 31, 33が残る。これら痕跡 31, 33は、タングリッドパッケージが既に開かれたことを示す指標となり、ラグ 30は悪戯防止対策として有効に機能する。

[0066] タンダ 22がラグ 30から分離された後、タングリッド 16はそのヒンジ（折込み線 48)の回りに大きく回動できる。このようにしてタングリッド 16が大きく回動されたとき、ァウタボックス 2の前壁 10から切欠予定部 72が切り取られることにより、前壁 10に切欠 32 が形成され、そして、インナパック 6におけるインナラッパ 9から分離予定部 38が切り取られる。それ故、図 2に示されるように、インナパック 6内のシガレット束 CBの一部が切欠 32を通じて露出し、更に、シガレット束 CBの上端もまた一部力インナパック 6の上面 10から露出する。この結果、インナパック 6内のフィルタシガレットへのアクセスが容易となる。

[0067] ここで、切欠予定部 72及び分離予定部 38が切り取られた後、これら切欠予定部 72 及び分離予定部 38は切欠片 72a及び分離片 38aを形成する。し力しながら、これら切欠片 72a及び分離片 38aは互いに糊塗布領域 76により相互に接着され、しかも、切欠片 72aはタンダ 32の裏面に糊塗布領域 76を介して接着されているので、図 2に示されるように切欠片 72a及び分離片 38aはタンダ 32の裏面に接着されたままの状態で保持され、これら切欠片 72a及び分離片 38aがタングリッド 16からはみ出るようなこともない。この結果、タングリッドパッケージの最初の開封時、切欠片 72aや分離片 38aを廃棄処理する必要はなぐこの後、切欠片 72a及び分離片 38aはタングリッドノッケージと一緒に廃棄される。

[0068] 分離予定部 38のァウタフラップ 44は前述したようにインナトップフラップ 68に糊塗布領域 76により接着されているから、タングリッド 16の回動操作による分離予定部 38 の切り取りは円滑になされる。

[0069] 本発明は、上述の実施例に制約されるものではなぐ種々の変更が可能である。

上述の実施例では、タングリッド 16が最初に開かれるとき、ァウタボックス 2の前壁 2 0に切欠 32が形成される。しかしながら、このような切欠 32はブランク 46のフロントパネル 54に予め形成されていてもよい。この場合、図 11に示されるようにタングリッド 16 が開かれたときには、インナラッパ 9の分離予定部 38のみが切り取られ、分離片 38a のみがタングリッド 16の裏面に接着して状態で保持される。

[0070] 更に、タンダ 22はラグ 30の代わり又はラグ 30とともに、円形の切り取り予定部を更に含み、この切り取り予定部はァウタボックス 2の前壁 20に分離可能に接着されてヽる。このような切り取り予定部はタングリッド 16が最初に開かれたとき、タンダ 22から切り取られ、タンダ 22に円形の開口を形成する。この開口は前述した痕跡 30, 31と同様に、悪戯防止対策としての痕跡を形成する。

Claims

請求の範囲

[1] 棒状喫煙物品のためのタングリッドパッケージは、

上端が開口したァウタボックスであって、前壁と、この前壁に形成された差込スリットを有する、ァウタボックスと、

前記ァウタボックス内に収容されたインナパックであって、棒状喫煙物品の束と、この束を包み込むインナラッパとを有する、インナパックと、

前記ァウタボックスの前記開口端の後縁にヒンジ結合されたタングリッドとを備え、

前記タングリッドは、

前記ァウタボックスの前記開口端を覆うためのリツドと、

前記リツドに折込線を介して接続されたタンダと

を含み、

前記タンダは、前記ァウタボックスの前記前壁に重ね合わされたときに前記前壁の前記差込スリットを覆う大きさを有するとともに、前記差込スリットを通じて前記ァウタボックス内に差込み可能な先端部を有し、

前記ァウタボックスの前記前壁は、前記タンダが前記前壁に重ね合わされたとき、前記タンダの前記先端部を受け入れ可能な窪みを有し、この窪みは前記タンダの先端部を前記前壁から沈み込ませる。

[2] 請求項 1のパッケージにおいて、

前記タンダは、このタンダを前記先端部と基部とに区画する折曲線を有し、前記タングが前記ァウタボックスの前記前壁に重ね合わされているとき、前記先端部は前記折曲線に沿って折り曲げられることにより、前記窪みの底に向けられている。

[3] 請求項 2のパッケージにおいて、

前記タンダの前記先端部は先細状をなして!/、る。

[4] 請求項 3のパッケージにおいて、

前記窪みは前記タンダの前記先端部に合致するような形状を有する。

[5] 請求項 4のパッケージにおいて、

前記窪みの深さは、前記タンダの前記先端部側に向けて徐々に増加されている。

[6] 請求項 1のパッケージにおいて、

前記タングリッドパッケージが製造された直後の状態にあるとき、前記タングリッドは前記ァウタボックスの前記前壁に前記タンダを分離可能に接着する接着点を更に有する。

[7] 請求項 1のパッケージにおいて、

前記インナパックの前記インナラッパは、その表面及び裏面をそれぞれ形成する 2 つの紙層と、これら紙層間に挟み込まれた遮蔽層とを有し、前記遮蔽層は、前記インナパック内の前記棒状喫煙物品を湿気力保護し、且つ、前記棒状喫煙物品の芳香が前記インナパック外に拡散するのを防止する。

[8] 請求項 1のパッケージにおいて、

前記パッケージは、前記パッケージの外側に露出し、且つ、前記ァウタボックスと前記タングリッドとを分離可能に接続する接続片を更に含み、前記タングリッドが最初に開かれるとき、前記接続片は前記タングリッドから分離される。

[9] 棒状喫煙物品のためのタングリッドパッケージを形成するブランクであって、前記タングリッドパッケージは、

前記タングリッドは、

前記ァウタボックスの前記開口端を覆うためのリツドと、

前記リツドに折込線を介して接続されたタンダと

を含み、

前記タンダは、前記ァウタボックスの前記前壁に重ね合わされたときに前記差込スリットを覆う大きさを有するとともに、前記差込スリットを通じて前記ァウタボックス内に差込み可能な先端部を有する、前記ブランクは、

前記ァウタボックスの前記前壁を形成するためのフロントパネルと、

前記フロントパネルに形成され、前記タンダの前記先端部を受け入れることにより、前記ァウタボックスの前記前壁力前記タンダの前記先端部を沈みこませるための窪みと

を含む。