WO2005122577A1 - コンテンツ利用方法およびコンテンツ記録装置 - Google Patents

Abstract

　コンテンツの利用を制限しつつ、複数の品質でコンテンツ再生を可能とするコンテンツ記録装置。本装置において、コンテンツ取得部（１０１）は、解像度、ビットレート、およびフレームレートの少なくともいずれか１つのパラメータに関して階層符号化して得られた、コンテンツの再生に不可欠な基本レイヤと、これを補間する拡張レイヤとを取得し、アクセスコントロール部（１１２）は、これら基本レイヤと拡張レイヤと利用制御情報とを記録し、基本レイヤ記録部（１０９）に記録された基本レイヤと利用制御情報記録部（１１１）に記録された利用制御情報を外部コンテンツ記録装置（１４０）に移動し、移動した基本レイヤを基本レイヤ記録部（１０９）から削除することにより、コンテンツに課せられた利用制限を守りつつ、複数の機器でコンテンツを多様な品質で再生可能とするとともに、オリジナルの品質での再生も再び可能となる。

Description

明 細 書

コンテンツ利用方法およびコンテンツ記録装置

技術分野

[0001] 本発明は、コンテンツ利用方法およびコンテンツ記録装置に関し、特に階層符号ィ匕 方式を用いて、コンテンツの利用を制限するとともに、コンテンツの多品質再生を可 能とする技術に関する。

[0002] 従来より、ユーザが購入したコンテンツを車中等で携帯電話や PDAを用いて再生 することが要望されており、これを実現するものとして、例えば、特許文献 1に記載さ れているようなものがあった。図 1は、特許文献 1に記載された従来のコンテンツ利用 方法を示すものである。

[0003] 図 1において、 AVコンテンツ管理検索プログラムがコンテンツを外部キャビネットへ コピーする場合 (ステップ S1)、コンテンツを MPEG1などの低解像度に変更する (ス テツプ S4)と同時に、オリジナルコンテンツを削除していた (ステップ S 7)。これにより、 コンテンツの複製を防ぎ、それの著作権を守りつつ、携帯端末等で低解像度の再生 も可能にしていた。

特許文献 1 :特開 2001— 218157号公報 (第 10— 11頁、第 15図）

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] し力しながら、上述した特許文献 1のようにコンテンツを低解像度へ変換し、オリジ ナルを削除する方法では、再びオリジナルである高解像度でコンテンツを再生できな いという課題があった。

[0005] 本発明の目的は、コンテンツに課せられた利用制限を守りつつ、複数の機器でコン テンッを多様な品質で再生可能とするとともに、オリジナルの品質での再生も再び可 能とするコンテンツ利用方法およびコンテンツ記録装置を提供することである。

課題を解決するための手段

[0006] 本発明のコンテンツ記録装置は、コンテンツを解像度、ビットレート、およびフレーム レートの少なくともいずれか 1つのパラメータに関して階層符号ィ匕して得られた、コン テンッの再生に不可欠な基本レイヤと、前記基本レイヤを補間する拡張レイヤとを記 録する記録手段と、コンテンッの利用を制限する利用制御情報を記録する利用制御 情報記録手段と、外部機器と接続し、前記外部機器とのデータ送受信を行う外部機 器接続手段と、前記外部機器接続手段を介して前記外部機器カゝら取得した識別情 報により前記外部機器が前記利用制御情報に従って動作可能である力否かの認証 を行う機器認証手段と、前記機器認証手段により認証された前記外部機器に、少な くとも前記基本レイヤを含むコンテンツの一部のデータと前記利用制御情報とを前記 外部機器接続手段を介して送出するアクセスコントロール手段と、を有する構成を採 る。

[0007] 本発明のコンテンツ利用方法は、コンテンツ記録装置が、コンテンツを解像度、ビッ トレート、およびフレームレートの少なくともいずれか 1つのパラメータに関して階層符 号ィ匕して得られた、コンテンツの再生に不可欠な基本レイヤと、前記基本レイヤを補 間する拡張レイヤと、コンテンツの利用を制限する利用制御情報とを記録するステツ プと、前記コンテンツ記録装置が、接続する外部機器が前記利用制御情報に従って 動作可能な機器カゝ否カゝの認証を行う機器認証ステップと、認証された外部機器へ前 記基本レイヤを含むコンテンツの一部のデータと、前記利用制御情報とを移動するァ クセスコントロールステップと、前記外部機器力 受信した前記基本レイヤを含むコン テンッの一部のデータの利用度合いに応じて前記利用制御情報へ更新するステツ プと、前記外部機器へ移動した前記基本レイヤを含むコンテンツの一部のデータと、 更新された前記利用制御情報とを移動元の前記コンテンツ記録装置へ戻すステップ と、を有するようにした。

発明の効果

[0008] 本発明によれば、コンテンツを階層符号ィ匕方式で記録し、基本レイヤと利用制御情 報を外部機器に移動することによって、利用を制限したまま、外部機器でも異なる品 質でコンテンツ再生を行うことが可能である。 図面の簡単な説明

[0009] [図 1]従来のコンテンツ利用方法を示すフロー図

[図 2]本発明の実施の形態 1に係るコンテンツ配信システムを示す概念図 [図 3]実施の形態 1に係るコンテンツ記録装置および外部コンテンツ記録装置の構成 を示すブロック図

[図 4]実施の形態 1に係るコンテンツ記録装置の処理を示すフロー図

[図 5]実施の形態 1におけるコンテンツ再生処理を示すフロー図

[図 6]図 6Aは、実施の形態 1における基本レイヤ出力処理を示すフロー図、図 6Bは

、実施の形態 1における基本レイヤ入力処理を示すフロー図

[図 7]実施の形態 1に係る外部コンテンツ記録装置の処理を示すフロー図

[図 8]実施の形態 1に係る携帯コンテンツ再生装置および外部コンテンツ記録装置の 構成を示すブロック図

[図 9]図 9Aは、実施の形態 1における携帯再生処理の一例を示すフロー図、図 9Bは 、実施の形態 1における携帯再生処理の他の例を示すフロー図

[図 10]本発明の実施の形態 2に係るコンテンツ記録装置および外部コンテンツ記録 装置の構成を示すブロック図

[図 11]実施の形態 2に係るコンテンツ記録装置の処理を示すフロー図

[図 12]実施の形態 2に係るコンテンツ符号化'記録処理を示すフロー図

[図 13]本発明の実施の形態 3に係るコンテンツ配信システムを示す概念図

[図 14]実施の形態 3に係るコンテンツ記録装置および外部コンテンツ記録装置の構 成を示すブロック図

[図 15]実施の形態 3に係るコンテンツ記録装置の処理を示すフロー図

[図 16]実施の形態 3におけるコンテンツ転送処理を示すフロー図

[図 17]実施の形態 3における外部コンテンツ取得再生処理を示すフロー図 発明を実施するための最良の形態

[0010] 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。

[0011] なお、以下の実施の形態では、コンテンツの階層符号ィ匕方式として、 MPEG— 4

CORE SCALABLE PROFILE (ISO/IEC 14496— 2 SECOND EDITI

ON : 2001— 12— 01)を用いるものとする。

[0012] この階層符号ィ匕方式では、コンテンツを基本レイヤと一つ以上の拡張レイヤとに分 割して符号ィ匕を行うものである。基本レイヤは MPEG— 4互換のデータであり基本レ ィャ単体でコンテンツ再生が可能である。拡張レイヤは基本レイヤの補間データであ り、基本レイヤが存在するときのみコンテンツ再生が可能で、基本レイヤの再生品質 を向上することが可能である。

[0013] また、拡張レイヤには向上させる品質の種類によって 3分類される。 1つ目は解像度 を向上させる解像度拡張レイヤ、 2つ目は SN比を向上させる SNR拡張レイヤ、 3つ 目はフレームレートを向上させる時間拡張レイヤである。他には、エラー耐性を向上 させるエラー耐性レイヤ等を生成することが可能である。

[0014] 但し、階層符号ィ匕方式としては、これに限定されず、拡張レイヤを自由なデータ量 で分割し再生可能な MPEG— 4 FGS (FINE GRANULARITY SCALABILI BY) (ISO/IEC 14496- 2 AMD. 2)や JPEG2000に代表されるような WAVE LET符号ィ匕方式も使用可能である。あるいは、現在標準化活動中の MPEG— 4AV C (ADVANCED VIDEO CODING)の拡張規格である SVC (SCALABLE V IDEO CODING) (ISO/IEC 14496— 10 AMD. 1)も将来的には使用可能で あると見込まれる。

[0015] (実施の形態 1)

図 2は、本発明の実施の形態 1に係るコンテンツ配信システムの構成を示すブロック 図である。

[0016] 図 2において、コンテンツ記録装置 100はコンテンツを記録し、そのコンテンツを再 生して表示デバイス 302に出力するものであり、表示デバイス 302はそれを受けてコ ンテンッを表示するものである。表示デバイス 302は、例えば、 HDD内蔵の DVDレ コーダなどである。外部コンテンツ記録装置 140は、可搬性に優れたコンテンツ記録 装置であり、例えば、 ICカードメモリなどである。携帯コンテンツ再生装置 200は、コ ンテンッ記録装置 100と接続し、コンテンツを再生する機能を有するものであり、例え ば、携帯端末や携帯電話などである。コンテンツ配信 Z課金サーバ 300は、コンテン ッを配信するものであり、配信毎に課金を行うものである。

[0017] また、図 3は、このコンテンツ記録装置 100の構成と外部コンテンツ記録装置 140の 構成を示すブロック図である。

[0018] 図 3に示すコンテンツ記録装置 100は、コンテンツ取得部 101、コンテンツ再生部 1 02、外部 IZF部 103、課金処理部 104、ネットワーク接続部 105、外部機器接続部 1 06、機器認証部 107、機器 ID記録部 108、基本レイヤ記録部 109、拡張レイヤ記録 部 110、利用制御情報記録部 111、アクセスコントロール部 112、暗号化 Z復号ィ匕 部 113、およびコマンド制御部 114を有して 、る。

[0019] コンテンツ取得部 101は、ネットワーク接続部 105と接続し、通信ネットワーク 301経 由でコンテンツパッケージをダウンロードし、コマンド制御部 114にコンテンツパッケ ージを入力する。

[0020] コンテンツ再生部 102は、アクセスコントロール部 112より入力されたコンテンツの 復号ィ匕を行い、コンテンツを表示デバイス 302に出力する。

[0021] 外部 IZF部 103は、リモコンなどによるユーザからのコマンドを受け付け、コマンド 制御部 114にコマンドを出力する。

[0022] 課金処理部 104は、コンテンツの購入時などに通信ネットワーク 301経由でコンテ ンッ配信 Z課金サーバ 300に接続し、課金処理を行う。なお、この課金処理部 104 は、本発明に係る課金手段に相当する。

[0023] ネットワーク接続部 105は、通信ネットワーク 301に接続し、コンテンツのダウンロー ドゃ課金処理のための通信を行う。

[0024] 外部機器接続部 106は、外部コンテンツ記録装置 140との接続を行う。なお、この 外部機器接続部 106は、本発明に係る外部機器接続手段に相当する。

[0025] 機器認証部 107は、外部コンテンツ記録装置 140に対し機器 IDを用いて認証を行 う。なお、この機器認証部 107は、本発明に係る機器認証手段に相当する。

[0026] 機器 ID記録部 108は、機器 IDを記録あるいは読み出し処理を行う。基本レイヤ記 録部 109は、コンテンツの基本レイヤの記録あるいは読み出し処理を行う。拡張レイ ャ記録部 110は、コンテンツの拡張レイヤを記録あるいは読み出し処理を行う。なお

、これら基本レイヤ記録部 109と拡張レイヤ記録部 110とが、本発明に係る記憶手段 に相当する。

[0027] 利用制御情報記録部 111は、コンテンツへのアクセス権などが記録されている利用 制御情報の記録、あるいは読み出し処理を行う。なお、この利用制御情報記録部 11 1は、本発明に係る利用制御情報記録手段に相当する。 [0028] アクセスコントロール部 112は、利用制御情報記録部 111から入力された利用制御 情報を用いてコンテンツのアクセス権を確認し、コマンド制御部 114から入力されたコ マンドに対して、コンテンツ入出力等の制御を行う。このアクセスコントロール部 112 は、本発明に係るアクセスコントロール手段に相当する。

[0029] 暗号化 Z復号化部 113は、コンテンツの基本レイヤ、拡張レイヤ、および利用制御 情報に対して、機器 IDを用いた暗号化'復号ィ匕処理を行う。なお、この暗号化 Z復 号ィ匕部 113は、本発明に係る暗号ィ匕 Z復号ィ匕手段に相当する。

[0030] コマンド制御部 114は、外部 IZF部 103、外部接続部 106等より入力されたコマン ド等を受け付け、コンテンツ入力や課金、コンテンツ入出力等の処理コマンドを出力 する。動作の詳細については後述する。

[0031] 次に、上記構成を有するコンテンツ記録装置 100の動作について、図 4に示すフロ 一図を用いて説明する。なお、図 4に示すフロー図の動作は、コンテンツ記録装置 1 00の図示しない記憶装置 (例えば、 ROMやフラッシュメモリなど）に制御プログラムと して記憶されており、図示しない CPUによって制御されることも可能である。

[0032] ステップ S410 :

まず、コマンド制御部 114はコンテンツダウンロード要求が入力されたか否かの判 断を行う。具体的には、外部 IZF部 103は、リモコンなどによってユーザのコマンドを 受け付けると、その要求されたコマンドをコマンド制御部 114に出力する。コマンド制 御部 114はこれを受けると、処理をステップ S450に移し、受けていない場合には処 理をステップ S420に移す。

[0033] ステップ S450 :

通信ネットワーク 301経由で課金処理を行い、コンテンツをダウンロード後、コンテ ンッの記録処理を行う。具体的には、まずコマンド制御部 114は課金処理部 104に 課金要求を出す。課金処理部 104では、コマンド制御部 114から入力された課金要 求に従って、ネットワーク接続部 105を通じてコンテンツ配信 Z課金サーバ 300に接 続し、ダウンロードを行うコンテンツの課金を行う。そして、コンテンツ配信/課金サー ノ 300からダウンロード用のアドレス、 ID、パスワードが記述されたダウンロードキー を受け取り、コマンド制御部 114に出力する。課金処理は、例えば、ユーザがあらか じめ入力したクレジットカード番号などを用いてコンテンツの対価を支払う手続きを行 うものとする。

[0034] 次に、コマンド制御部 114は、課金処理部 104から入力されたダウンロードキーをコ ンテンッ取得部 101に出力する。コンテンツ取得部 101は、入力されたダウンロード キーを用いて、ネットワーク接続部 105経由で、コンテンツ配信/課金サーバ 300に 接続し、コンテンツパッケージをダウンロードし、その後、コマンド制御部 114にコンテ ンッパッケージを出力する。

[0035] このコンテンツパッケージは、基本レイヤと拡張レイヤに階層符号ィ匕されたコンテン ッと利用制御情報の 2つが格納されている。この利用制御情報は、コンテンツの利用 権や、アクセス権を詳細に記述したものであり、例えば、コンテンツの再生可能な回 数を示す回数情報や、コンテンツの再生可能な期間を示す期間情報や、コンテンツ の移動可能な回数を示す移動回数情報や、コンテンツの複製の可否を示す複製可 否情報などが含まれており、これら利用制御情報を遵守する形でコンテンツの再生 が行われる。

[0036] 例えば、回数情報力 'Ν"の場合には、 Ν回まではコンテンツを再生でき、再生する 度に回数情報を 1つずつ減らしていき、回数情報が 0に至った場合にはコンテンツ再 生を不可能とする。また、期間情報が" Μ日 "である場合には、最初の再生時に日時 を記録し、次回の再生時の日時と差分をとり Μ日以内であれば再生可能とし、 Μ日 以内で無い場合には、コンテンツ再生を不可能とする。

[0037] また、移動回数情報力 その場合には、 Ν回まではコンテンツを移動でき、移動す る度に回数情報を 1つずつ減らしていき、回数情報が 0に至った場合にはコンテンツ 移動を不可能とする。あるいは、複製可否情報が" 1回可能"の場合には、コンテンツ の複製が 1回可能であり、複製の度に値を 1つずつ減らしていき、値が 0に至った場 合はコンテンツの複製を不可能とする。

[0038] 次に、コマンド制御部 114は、コンテンツパッケージとコンテンツ記録要求をァクセ スコントロール部 112〖こ出力する。アクセスコントロール部 112は、コンテンツ記録要 求を受け、コンテンツの記録要求を許可し、入力されたコンテンツパッケージをコンテ ンッ記録要求とともに、暗号ィ匕 Ζ復号ィ匕部 113に出力する。暗号化 Ζ復号化部 113 は、入力されたコンテンツ記録要求に従い、コンテンツパッケージ内の基本レイヤ、 拡張レイヤ、および利用制御情報をそれぞれ暗号化し、基本レイヤ記録部 109、拡 張レイヤ記録部 110、および利用制御情報記録部 111にそれぞれ記録する。

[0039] ここで、暗号化 Z復号化部 113では、機器 ID記録部 108に記録された自己の機器 IDを鍵とする暗号化処理を行う。また、復号化処理する場合は、機器 ID記録部 108 に記録された自己の機器 IDを鍵とし復号ィ匕処理を行う。

[0040] ステップ S420 :

次に、コマンド制御部 114は、コンテンツ再生要求が入力された力否かの判断を行 う。具体的には、外部 IZF部 103は、リモコンなどによってユーザのコマンドを受け付 け、ユーザから要求されたコマンドをコマンド制御部 114に出力する。コマンド制御部 114は、これを受けると、処理をステップ S460〖こ移し、それ以外は処理をステップ S4 30に移動する。

[0041] ステップ S460 :コンテンツ再生部 102は、コンテンツの再生処理を行う。図 5はコン テンッ再生の処理を示すフロー図である。

[0042] まず、アクセスコントロール部 112は、利用権確認処理を行う（ステップ S500)。具 体的には、アクセスコントロール部 112は、コンテンツ再生要求を受け、対象となって V、るコンテンツの利用制御情報を暗号ィ匕 Z復号ィ匕部 113の復号ィ匕処理を経て利用 制御情報格納部 111から読み出し、再生可能力否かの確認を行う。

[0043] 利用権の確認においては、例えば、回数情報が 0で無ぐかつ、期間情報が有効な 期間であることを確認するものとする。以降、アクセスコントロール部 112は、このよう に利用制御情報を遵守する形でコンテンッへのアクセスを制御する。

[0044] 利用権がある場合、アクセスコントロール部 112は、映像再生処理を行う（ステップ S 510)。映像再生処理では、アクセスコントロール部 112は、暗号化 Z復号化部 111 の復号化処理を経て、基本レイヤ記録部 109および拡張レイヤ記録部 110にそれぞ れ格納された基本レイヤおよび拡張レイヤをそれぞれ読み出し、コンテンツ再生部 1 02に出力する。コンテンツ再生部 102は、入力された基本レイヤおよび拡張レイヤを 用いてコンテンツを復号化し、表示デバイス 302に出力する。そして、コンテンツ再生 部 102は、再生終了後、再生終了情報をアクセスコントロール部 112に出力する。 [0045] 次に、利用制御情報更新処理を行う（ステップ S520)。アクセスコントロール部 112 は、コンテンツ再生終了情報を入力した場合、コンテンツ再生を行ったコンテンツの 利用制御情報を暗号ィ匕 Z復号ィ匕部 113の復号ィ匕処理を経て利用制御情報格納部 111から読み出し、利用制御情報を更新し、暗号化 Z復号化部 113の暗号化処理 を経て利用制御情報格納部 111に記録する。本実施の形態では、利用制御情報更 新において、コンテンツ再生を行った回数を回数情報から 1つ減算する。

[0046] ステップ S430 :

次に、外部機器接続部 106は、外部コンテンツ記録装置 140の装着を確認し、装 着時は処理をステップ S470に移し、それ以外は処理をステップ S440に移す。

[0047] ステップ S470 :

外部コンテンツ記録装置 140が接続されている場合には、ユーザから基本レイヤを 外部コンテンツ記録装置 140へ出力する要求が外部 IZF部 103を介して受け付けら れた力否かの確認を行い、要求がある場合には処理をステップ S490に移し、それ以 外は処理をステップ S480に移す。

[0048] ステップ S480 :

外部機器が接続されて 、る場合には、ユーザ力も基本レイヤを外部コンテンツ記録 装置 140から入力する要求が外部 IZF部 103を介して受け付けられた力否かの確 認を行い、要求がある場合には処理をステップ S491に移し、それ以外は処理をステ ップ S440に移行する。

[0049] ステップ S490 :

外部機器接続部 106は、外部コンテンッ記録装置 140に基本レイヤの出力処理を 行う。

[0050] 図 6Aは、基本レイヤの出力処理を示すフロー図である。

[0051] まず、外部機器認証部 107が、機器認証を行う（ステップ S610)。具体的には、外 部機器認証部 107は、機器 ID記録部 108に予め登録してある外部コンテンツ記録 装置 140の機器 IDを読み出し、外部機器接続部 106に接続された外部コンテンッ 記録装置 140の機器 IDと一致するか否かの認証を行う。なお、外部コンテンツ記録 装置 140の機器 IDの登録作業は予め済んでいるものとする。 [0052] このとき、後述する外部コンテンツ記録装置 140の機器認証も行われ、相互認証の 結果、認証されると、次に利用制御情報の確認を行い (ステップ S620)、認証が失敗 すると基本レイヤ出力処理を終了する。

[0053] ステップ S620において、アクセスコントロール部 112は、移動要求対象となってい るコンテンツの利用制御情報を暗号ィ匕 Z復号ィ匕部 113の復号ィ匕処理を経て利用制 御情報格納部 111から読み出し、移動回数情報を用いて移動可能か否かの確認を 行う。確認の結果、移動可能である場合は、基本レイヤ移動処理 (ステップ S630)に 移行し、それ以外の場合は処理を終了する。

[0054] この基本レイヤ移動処理 (ステップ S630)では、コンテンツ記録装置 100内の基本 レイヤを外部コンテンッ記録装置 140に移動し、移動したデータはコンテンッ記録装 置 100内から削除する。具体的には、外部機器接続部 106は、コマンド制御部 114 経由で基本レイヤ移動要求をアクセスコントロール部 112に出力する。

[0055] まず、アクセスコントロール部 112は、基本レイヤ移動要求を受け、利用制御情報 記録部 111に格納された利用制御情報の移動回数情報を更新する。すなわち、ァク セスコントロール部 112は、暗号ィ匕 Z復号ィ匕部 113の復号ィ匕処理を経て、利用制御 情報を取得し、移動回数情報の値を 1つ減らし、暗号化 Z復号化部 113の暗号化処 理を経て、変更した利用制御情報を用いて利用制御情報の更新を行う。

[0056] そして、アクセスコントロール部 112は、暗号化 Z復号化部 113の復号化処理を経 て、基本レイヤ記録部 109に格納された基本レイヤと、利用制御情報記録部 111に 格納された利用制御情報とを読み出し、コマンド制御部 114を経由して外部機器接 続部 106に出力する。

[0057] 外部機器接続部 106は、入力された基本レイヤと利用制御情報とを外部コンテンツ 記録装置 140に出力する。

[0058] また、外部機器接続部 106は、入力された移動終了情報をコマンド制御部 114に 出力する。コマンド制御部 114は、移動終了情報を受け、アクセスコントロール部 112 に基本レイヤ削除要求を出力する。そして、アクセスコントロール部 112は、基本レイ ャ記録部 109に格納された基本レイヤを削除する。

[0059] ステップ S491 : 外部機器接続部 106は、外部コンテンツ記録装置 140から基本レイヤの入力処理 を行う。

[0060] 図 6Bは、基本レイヤ入力処理を示すフロー図である。

[0061] まず、機器認証部 107が、機器認証を行う（ステップ S640)。具体的には、機器認 証部 107は、機器 ID記録部 108に予め登録してある外部コンテンツ記録装置 140の 機器 IDを読み出し、外部機器接続部 106に接続された外部コンテンツ記録装置 14 0の機器 IDと一致するか否かの認証を行う。なお、外部コンテンツ記録装置 140の機 器 IDの登録作業は予め済んでいるものとする。

[0062] このとき、後述する外部コンテンツ記録装置 140においても同様の機器認証を行い 、相互認証の結果、認証されたときは、次に利用制御情報の確認を行い (ステップ S 645)、認証が失敗したときは、基本レイヤ入力処理を終了する。

[0063] ステップ S645において、アクセスコントロール部 112は、移動要求対象となってい るコンテンツの利用制御情報を暗号ィ匕 Z復号ィ匕部 113の復号ィ匕処理を経て利用制 御情報格納部 111から読み出し、移動回数情報を用いて移動可能か否かの確認を 行う。確認の結果、移動可能である場合は、基本レイヤ移動処理 (ステップ S650)に 移行し、それ以外の場合は処理を終了する。

[0064] この基本レイヤ移動処理 (ステップ S650)では、まず、アクセスコントロール部 112 は、外部コンテンツ記録装置 140に基本レイヤの転送要求を行う。外部コンテンツ記 録装置 140において要求が受け付けられると、外部機器接続部 106は、外部コンテ ンッ記録装置 140から基本レイヤと利用制御情報とを受信し、入力された基本レイヤ と利用制御情報とをコマンド制御部 114経由でアクセスコントロール部 112に出力す る。

[0065] 次に、アクセスコントロール部 112は、暗号化 Z復号化部 113で暗号化処理を施し た後、基本レイヤを基本レイヤ記録部 109に、利用制御情報を利用制御情報記録部 111に記録し、外部機器接続部 106経由で移動終了情報を外部コンテンツ記録装 置 140に出力する。

[0066] ステップ S440 :

以上、コンテンツ記録装置 100ではステップ S410からステップ S491の処理を繰り 返し、ユーザがリモコンなどにより電源を切った場合等に処理を終了する (ステップ S 492)。

[0067] 次に、図 2に示す外部コンテンツ記録装置 140について以下に説明する。

[0068] 外部コンテンツ記録装置 140は、アクセスコントロール部 141、暗号化 Z復号化部 142、コンテンツ記録部 143、セキュア記録部 144、機器接続部 145、機器認証部 1 46、および機器 ID記録部 147を有している。

[0069] アクセスコントロール部 141は、コンテンツ記録部 143へのコンテンツの記録あるい は読み出しといったアクセス制御を行う。暗号化 Z復号化部 142は、自己の機器 ID を用いたコンテンツの暗号ィ匕 Z復号ィ匕処理を行う。コンテンツ記録部 143は、コンテ ンッの記録'読み出し処理を行う。セキュア記録部 144は、不正なデータ取り出しに 対する保護機能を備える記録領域を有し、その記録領域へのデータの記録ある ヽは 読み出し処理を行う。機器接続部 145は、コンテンツ記録装置 100や携帯コンテンツ 再生装置 200などの機器との接続を行う。機器認証部 146は、機器接続部 145に接 続された機器との相互認証を行う。機器 ID記録部 147は、自己の機器 IDの記録ある いは読み出し処理を行う。

[0070] このように構成された外部コンテンツ記録装置 140の動作について、図 7を用いて 説明する。なお、この動作は、外部コンテンツ記録装置 140の図示しない記憶装置（ 例えば、 ROMやフラッシュメモリなど）に制御プログラムとして記憶されており、図示し ない CPUによって制御されることも可能である。

[0071] まず、機器制御部 145は、コンテンツ記録装置 100からの要求をチェックし (ステツ プ S701)、基本レイヤの受信を要求されている場合、機器認証部 146が要求元の機 器認証を行う（ステップ S702)。具体的には、機器認証部 146は、機器 ID記録部 14 7に予め登録してあるコンテンッ記録装置 100の機器 IDを読み出し、機器接続部 14 5に接続されたコンテンツ記録装置 100の機器 IDと一致するカゝ否かの認証を行う。認 証されたとき、機器制御部 145は、コンテンツ記録装置 100から基本レイヤと利用制 御情報とを受信し、受信した基本レイヤと利用制御情報とをアクセスコントロール部 1 41に出力する。一方、認証が失敗したときには、この基本レイヤ入力処理を終了する [0072] 次に、アクセスコントロール部 141は、暗号化 Z復号化部 142で暗号化処理を施し た後、基本レイヤをコンテンツ記録部 143に記録し、利用制御情報をセキュア記録部 144に記録する (ステップ S703)。そして、機器接続部 145経由で移動終了をコンテ ンッ記録装置 100に通知する。なお、暗号ィ匕 Z復号ィ匕部 142における暗号ィ匕処理 は、機器 ID記録部 147に格納された自己の機器 IDを鍵とする暗号ィ匕処理を行う。

[0073] 一方、基本レイヤの送信を要求されて!ヽる場合 (ステップ S 704)、機器認証部 146 が要求元の機器認証を行う（ステップ S705)。認証が成功した場合、アクセスコント口 ール部 141力 コンテンッ移動要求対象となつているコンテンッの利用制御情報を暗 号ィ匕 Z復号ィ匕部 142の復号ィ匕処理を経てセキュア記録部 144から読み出す。そして 、移動回数情報の値を 1つ減らし、暗号化 Z復号化部 142の暗号化処理を経て、変 更した利用制御情報を用いてセキュア記録部 144内の利用制御情報の更新を行う（ ステップ S706)。このとき、移動回数情報の値が 0となり、利用権がない場合は処理 を終了する。

[0074] 次に、アクセスコントロール部 141は、暗号ィ匕 Z復号ィ匕部 142の復号ィ匕処理を経て 、コンテンツ記録部 143に格納された基本レイヤと、セキュア記録部 144に格納され た利用制御情報を読み出し、機器接続部 145経由でコンテンッ記録装置 100に出 力する（ステップ S 707)。

[0075] 次に、外部コンテンツ記録装置 140を接続し、コンテンツ再生を行う携帯コンテンツ 再生装置 200について以下に説明する。

[0076] 図 8は、この携帯コンテンツ再生装置 200の構成を示すブロック図である。図 8にお いて、携帯コンテンツ再生装置 200は、外部 IZF部 201、外部機器接続部 202、機 器認証部 203、機器 ID記録部 204、コンテンツ再生部 205、および表示デバイス 20 6を有する。

[0077] 外部 IZF部 201は、ボタンなどによりユーザからの要求を受け付ける。外部機器接 続部 202は、外部コンテンツ記録装置 140と接続し、外部コンテンツ記録装置 140か らコンテンツの読み出し処理を行う。機器認証部 203は、機器 IDを用い、外部コンテ ンッ記録装置 140の認証を行う。機器 ID記録部 204は、自己の機器 IDおよび外部 コンテンツ記録装置の機器 IDの記録あるいは読み出し処理を行う。コンテンツ再生 部 205は、コンテンツを復号化し、表示デバイス 206を用いてコンテンツの再生を行う 。なお、この携帯コンテンツ再生装置 200は、基本レイヤを記録しておく記憶部を有 しておらず、再生に最低限必要なバッファメモリのみを有している。

[0078] 以上のように構成された携帯コンテンツ再生装置 200の動作にっ 、て説明する。

[0079] 携帯コンテンツ再生装置 200は、外部コンテンツ記録装置 140を装着し、コンテン ッ記録装置 100から移動し外部コンテンツ記録装置 140内に格納されている基本レ ィャを再生する。図 9Aは、携帯コンテンツ再生装置 200の動作の一例を示すフロー 図である。

[0080] なお、携帯コンテンツ再生装置 200は、外部 IZF部 201において、ボタンなどによ りユーザ力 コンテンツ再生要求が入力された場合に、コンテンツの再生処理を行う

[0081] ステップ S810 :

携帯コンテンツ再生装置 200は、外部機器の装着を確認する。具体的には、携帯 コンテンツ再生装置 200の外部機器接続部 202は、外部コンテンツ記録装置 140と 接続されて 、るか否かを確認する。

[0082] ステップ S820 :

さらに、機器認証部 203は、機器 ID記録部 204に予め登録してある外部コンテンツ 記録装置 140の機器 IDを読み出し、外部機器接続部 202に接続された外部コンテ ンッ記録装置 140の機器 IDと一致する力否かの認証を行う。なお、外部コンテンツ 記録装置 140の機器 IDの登録作業は予め済んでいるものとする。このとき、外部コン テンッ記録装置 140においても同様の機器認証を行い、相互に認証を行う。認証の 結果、認証されると再生処理 (ステップ S830)に移動し、それ以外は処理を終了する

[0083] ステップ S830 :

次に、コンテンツ再生部 205において、コンテンツ再生処理を行う。外部機器接続 部 202は、機器接続部 145経由でコンテンツ再生要求を外部コンテンツ記録装置 14 0に出力する。その後、外部機器接続部 202は、外部コンテンツ記録装置 140からコ ンテンッ再生部 205の再生ストリームのレートに従って順次基本レイヤを受信し、入 力された基本レイヤをコンテンツ再生部 205に出力する。コンテンツ再生部 205は、 入力された基本レイヤを用いて順次コンテンツを復号ィ匕し、表示デバイス 206に表示 する。なお、図示していないバッファメモリのデータは、再生後消去される。

[0084] また、コンテンツの再生回数等により利用を制限することも可能である。この場合の 例を図 9Bに示す。なお、ステップ S810、ステップ 820については図 9Aと同一である

[0085] ステップ S840 :

コンテンツの利用制御情報の確認を行う。アクセスコントロール部 141は、暗号化 Z 復号化部 142の復号化処理を経て、セキュア記録部 144の利用制御情報を取得し、 利用制御情報を用いて、再生可能かどうかを判断する。具体的には、アクセスコント ロール部 141は、利用制御情報の再生回数情報が 0でなぐかつ、利用期間情報が 有効であることを確認したとき、再生可能と判断する。そして、再生可能である場合に は、処理を S850に移し、そうでない場合は処理を終了する。

[0086] ステップ S850 :

コンテンツ再生部 205がコンテンツを再生し、その再生終了後に再生履歴を含む 再生終了情報を外部機器接続部 202経由で機器接続部 145に出力する。再生履歴 には、少なくとも再生回数および再生区間が含まれているとする。外部コンテンツ記 録装置 140の機器接続部 145は、再生終了情報をアクセスコントロール部 141に出 力する。

[0087] ステップ S860 :

そして、アクセスコントロール部 141は、これを受けて、利用制御情報の更新処理を 行う。すなわち、アクセスコントロール部 141は、コンテンツ再生終了情報を入力した 場合は、コンテンツ再生を行ったコンテンツの利用制御情報を暗号ィ匕 Z復号ィ匕部 14 2の復号ィ匕処理を経てセキュア記録部 144から読み出し、利用制御情報を変更し、 暗号ィ匕 Z復号ィ匕部 113の暗号ィ匕処理を経てセキュア記録部 144に利用制御情報を 更新する。利用制御情報更新においては、再生履歴内の再生回数を回数情報から 減らすものとする。さら〖こ、コンテンツの再生を途中で終了した場合には、再生履歴 内の再生区間を用いて、例えば、コンテンツの再生可能な区間を示した区間情報等 を利用制御情報に追加するものとする。この場合、コンテンツの再生を行った区間を 再生不可能と設定することにより、コンテンツ再生を途中で終了した場合の利用制御 情報の更新を適切に行うことが可能である。

[0088] 以上、本実施形態のコンテンツ記録装置、外部コンテンツ記録装置、および携帯コ ンテンッ再生装置の動作について説明を行った。

[0089] 次に、このように動作する装置により構成されたコンテンツ配信 Z課金システムの動 作、作用について、図 2を用いて以下に説明する。

[0090] まず、コンテンツ記録装置 100は、通信ネットワーク 301経由でコンテンツ配信 Z課 金サーバ 300に接続し、課金処理後に階層符号化されたコンテンツと、そのコンテン ッへのアクセス権を含む利用制御情報とをダウンロードし記録する。このコンテンツは

、基本レイヤと拡張レイヤとが階層符号ィ匕されているものであり、それぞれが基本レイ ャ記録部 109と拡張レイヤ記録部 110とに記録される。

[0091] 次に、ユーザからこのコンテンツの再生要求があった場合、コンテンツ記録装置 10

0は、基本レイヤと拡張レイヤとを用いてコンテンツを復号ィ匕し、コンテンツ本来の高 解像度画像等の再生を行う。

[0092] 次に、ユーザから外部コンテンツ記録装置 140へのコンテンツのダウンロードが要 求されると、コンテンツ記録装置 100は、接続している外部コンテンツ記録装置 140 の機器認証を行い、認証できた場合、コンテンツの基本レイヤと利用制御情報とをこ の外部コンテンツ記録装置 140へ移動する。このとき、コンテンツ記録装置 100は、 基本レイヤと利用制御情報とを自己の記憶部から削除する。これにより、コンテンツ記 録装置 100でのダウンロードしたコンテンツの再生は不可能となる。

[0093] 次に、ユーザにより、この外部コンテンツ記録装置 140は、コンテンツ記録装置 100 から離れ、携帯コンテンツ再生装置 200に接続される。

[0094] 次に、ユーザ力も外部コンテンツ記録装置 140に記録されているコンテンツの再生 要求が携帯コンテンツ再生装置 200にあったとき、携帯コンテンツ再生装置 200は、 外部コンテンツ記録装置 140の機器認証を行い、認証できた場合、次に、記録され ている利用制御情報を確認する。そして、この外部コンテンツ記録装置 140に利用 権がある場合には、基本レイヤの再生を行う。このとき、外部コンテンツ記録装置 140 内の利用制御情報の利用回数が減算され、更新される。

[0095] 次に、ユーザにより、外部コンテンツ記録装置 140は、携帯コンテンツ再生装置 20 0から離れ、再び、元のコンテンツ記録装置 100へ接続されると、コンテンツ記録装置 100は機器認証を行う。認証できた場合、次に、記録されている利用制御情報を確 認する。そして、この外部コンテンツ記録装置 140に利用権がある場合には、コンテ ンッ記録装置 100は、基本レイヤと利用制御情報とを読み込み、基本レイヤ記録部 1 09と利用制御情報記録部 111へ記録する。このとき、外部コンテンツ記録装置 140 にある基本レイヤと利用制御情報とを削除する。

[0096] 次に、ユーザからコンテンツの再生要求があった場合、コンテンツ記録装置 100は 、この基本レイヤと以前記録していた拡張レイヤとを用いてコンテンツを再生する。こ の再生は拡張レイヤを用いているため、再び、コンテンツ本来の高解像度画像等が 再生される。

[0097] 以上のように、本実施の形態においては、コンテンツ記録装置 100へコンテンツ配 信/課金サーバ 300からダウンロードしたコンテンツの内、基本レイヤと利用制御情 報とを外部コンテンツ記録装置 140へ移動し、それを用いて携帯コンテンツ再生装 置 200において再生することにより、携帯コンテンツ再生装置 200のような外部機器 力 異なる品質でコンテンツを再生することが可能となる。

[0098] 例えば、階層符号ィ匕時において基本レイヤを低解像度とし、拡張レイヤを解像度向 上のための解像度拡張レイヤとすることにより、コンテンツ記録装置 100では、基本' 拡張レイヤを用いて、高解像度ディスプレイに適した高解像度でコンテンツ再生を行 うことが可能である。また、処理能力が低い携帯電話のような携帯コンテンツ再生装 置 200では、記録容量が小さい半導体メモリのような外部コンテンツ記録装置 140に 基本レイヤを移動することによって、処理能力やメモリ容量の制約がある環境下でも、 適切な品質 (例えば、低解像度)でコンテンツ再生を行うことが可能である。あるいは 、基本レイヤとして低ビットレートや低フレームレートの符号ィ匕を用いて、拡張レイヤと してビットレート（SN比）を向上させる SN拡張レイヤや、フレームレートを向上させる フレームレート拡張レイヤを用いることも可能である。この場合には、携帯コンテンツ 記録装置 200では、低ビットレートや低フレームレートのコンテンツを再生することが 可能である。

[0099] また、本実施の形態では、外部コンテンツ記録装置 140に基本レイヤを移動する際 に、コンテンツの利用制御情報を一緒に移動することにより、外部コンテンツ記録装 置 140におけるコンテンッ再生においても、利用制御情報を遵守したコンテンッ再生 を行うことができ、異なる品質でコンテンツ再生を行う際にも利用制限することが可能 である。

[0100] また、本実施の形態では、外部コンテンツ記録装置 140に基本レイヤを移動する際 に、コンテンツ記録装置 100内の基本レイヤを削除することにより、唯一の機器にコン テンッ再生に不可欠な基本レイヤが存在することになり、複数の品質でコンテンツ再 生を行う環境においても、コンテンツの複製を防止し利用制限することが可能である

[0101] また、本実施の形態では、コンテンツ記録装置 100のアクセスコントロール部 112は 、外部コンテンツ記録装置 140に基本レイヤを移動する際に、基本レイヤを削除して コンテンツの複製防止を行ったが、移動した基本レイヤが戻るまで、基本レイヤ記録 部 109内の基本レイヤを使用不可能に設定することも可能である。これによつて、基 本レイヤの削除の手間を省き高速ィ匕を図ることが可能である。

[0102] また、本実施の形態では、コンテンツ記録装置 100のアクセスコントロール部 112は 、基本レイヤと利用制御情報を外部コンテンツ記録装置 140へ移動する際に、基本 レイヤを削除して利用制御情報の移動回数情報を更新するが、利用可能な期間情 報を利用し、基本レイヤを削除しないことも可能である。

[0103] すなわち、基本レイヤの削除を行わない代わりに、コンテンツ記録装置 100内の利 用制御情報の期間情報を一定期間使用不可能に設定し、逆に外部コンテンツ記録 装置 140へ移動する利用制御情報の期間情報を一定期間使用可能に設定する。こ れにより、万一、外部機器を紛失した場合においても、一定期間を過ぎればこの外部 コンテンツ記録装置 140を用いたコンテンツの再生が不可となり、コンテンツ記録装 置 100の基本レイヤは再生可能となる。このため、コンテンツの利用制限をしつつ、 外部機器力もの基本レイヤを戻す手間を省くことが可能である。

[0104] また、本実施の形態では、コンテンツ記録装置 100のアクセスコントロール部 112は 、基本レイヤを基本レイヤ記録部 109に記録した力 これに限らず、コンテンツ記録 装置 100外に記録することも可能である。すなわち、アクセスコントール部 112は、基 本レイヤを外部コンテンツ記録装置 140内のデータ取り出しが極めて困難なセキュア 記録部 144に記録することも可能である。これによつて、コンテンツ記録装置 100は、 認証された外部コンテンツ記録装置 140が接続された状態でのみコンテンツ再生が 可能となり、より高い利用制限にすることができる。

[0105] また、この場合は、基本レイヤをコンテンツ記録装置 100と外部コンテンツ記録装置 140間で移動する手間が省ける。

[0106] また、本実施の形態では、外部コンテンツ記録装置 140から基本レイヤの入力を行 つた後、外部コンテンツ記録装置 140の基本レイヤを削除することにより、基本レイヤ は唯一の機器に存在することになる。このため、同時に複数の機器でのコンテンツ再 生は不可能となり、コンテンツの利用制限が可能である。

[0107] また、外部コンテンツ記録装置 140から入力された基本レイヤをコンテンツ記録装 置 100内に記録することにより、基本レイヤと拡張レイヤとを用いることができ、再び、 高品質なコンテンツ再生を行うことが可能となる。例えば、拡張レイヤを高解像度な解 像度拡張レイヤとする場合には、基本レイヤが揃うことにより、再び、高解像度でコン テンッ再生を行うことが可能となる。

[0108] また、本実施の形態では、外部コンテンツ記録装置 140から基本レイヤの入力を行 う際に、再生履歴情報を含む利用制御情報を受け、コンテンツ記録装置 100内の利 用制御情報の更新を行う。これにより、コンテンツ記録装置 100外でのコンテンツ利 用状況も考慮した利用制限を行うことが可能である。

[0109] また、本実施の形態では、外部コンテンツ記録装置 140から基本レイヤの入力を行 う際に、再生履歴情報を含む利用制御情報を受け、コンテンツ記録装置 100内の利 用制御情報の期間情報を更新し、既再生区間の再生を制限したが、再度課金処理 部 104によって再度再生するための課金処理を行うことで、再度コンテンツの再生を 可能とすることもできる。これにより、再生回数制限を厳密に行うようなコンテンツの利 用制限を実現できる。

[0110] また、本実施の形態では、コンテンツの記録に際しては、暗号化 Z復号化部 113、 142において、コンテンツ記録装置 100の機器 IDを鍵とする暗号ィ匕処理を施すこと により、本コンテンツ記録装置 100の機器 IDが無い限りコンテンツ再生が不可能とな る。このため、複製によるコンテンツの不正再生などを防ぐことができる。

[0111] なお、暗号ィ匕の鍵については、コンテンツ記録装置 100の機器 IDでだけでなぐ外 部コンテンッ記録装置 140の機器 IDにより、外部コンテンッ記録装置 140が揃つた 環境でのみコンテンツ再生が可能となるため、さらなる不正再生を防ぐことが可能で ある。

[0112] さらに、拡張レイヤの暗号ィ匕に際しては、上記鍵の他に基本レイヤ内のデータを用 いることも可能である。これにより、基本レイヤが揃った環境でのみ拡張レイヤを利用 することが可能となるため、さらなるコンテンツの不正再生を防ぐことが可能である。

[0113] また、本実施の形態では、外部コンテンツ記録装置 140に基本レイヤのみを移動し た力 拡張レイヤの一部も合わせて移動することが可能である。例えば、外部コンテ ンッ記録装置 140の接続時に、機能情報 (表示解像度や記録容量や処理能力など） を取得し、これに合った拡張レイヤを基本レイヤと同時に移動することも可能である。 一例として、機能情報が中解像度の表示解像度である場合、低解像度の基本レイヤ のほかに中解像度用の拡張レイヤを併せて移動することなどが挙げられる。

[0114] これにより、外部コンテンツ記録装置 140や携帯コンテンツ再生装置 200の能力に 適した柔軟性の高いコンテンツ再生を実現することが可能となる。

[0115] また、本実施の形態では、携帯コンテンツ再生装置 200に外部コンテンツ記録装置 140を接続してコンテンツ再生を行った力 携帯コンテンツ再生装置 200が外部コン テンッ記録装置 140と同等の機能の内部メモリを有しており、コンテンツ記録装置 10 0から直接携帯コンテンツ再生装置 200の内部メモリに基本レイヤを移動することも 可能である。

[0116] (実施の形態 2)

図 10は、本発明の実施の形態 2におけるコンテンツ記録装置 900の構成を示すブ ロック図である。図 10において、実施の形態 1のコンテンツ記録装置 100と同一の処 理を行うブロックは図 3と同一の番号を付与し、動作の説明は省略する。図 10のコン テンッ記録装置 900において、実施の形態 1と異なるブロックは、階層符号化処理部 901と、外部 IZF部 903と、課金処理部 904と、コマンド制御部 914と、外部機器接 続部 906とである。

[0117] 階層符号ィ匕処理部 901は、コンテンツ取得部 101からコマンド制御部 914経由で 入力されたコンテンツに対して、外部機器接続部 906からコマンド制御部 914経由で 入力された外部コンテンツ記録装置 140の機能情報に応じて階層符号ィ匕処理を行う 。この階層符号ィ匕処理部 901は、本発明に係る階層符号ィ匕手段に相当する。

[0118] 外部 IZF部 903は、リモコンなどによりユーザからの階層符号ィ匕要求を受け付け、 階層符号ィ匕要求をコマンド制御部 914に出力する。

[0119] 課金処理部 904は、コマンド制御部 914から階層符号ィ匕要求を受け、ネットワーク 接続部 105経由で、コンテンツ配信 Z課金サーバ 300に接続し、階層符号ィ匕のため の課金処理を行う。

[0120] 外部機器接続部 906は、コマンド制御部 914の要求に応じて、外部コンテンツ記録 装置 140との接続を確認し、外部コンテンツ記録装置 140の能力情報 (例えば、解像 度や記録容量、処理能力など）を取得し、コマンド制御部 914に出力する。

[0121] コマンド制御部 914は、外部 IZF部 903から階層符号ィ匕要求を受け、外部機器接 続部 906から能力情報を取得し、コンテンッ取得部 101から入力されたコンテンッぉ よび外部機器接続部 906から取得した能力情報を階層符号ィ匕処理部 901に出力す る。階層符号化後は、符号化されたコンテンツの基本レイヤおよび拡張レイヤを、そ れぞれ、暗号化 Z復号化部の暗号化処理を経て、基本レイヤ記録部 109および拡 張レイヤ記録部 110に記録する。

[0122] 図 11は、コンテンツ記録装置 900の処理を示すフロー図である。図 11において、 実施の形態 1と同一の処理を行うステップに関しては、図 4と同一のステップ番号を付 与するものとし、説明は省略する。

[0123] ステップ S 1010:

コマンド制御部 914は、ユーザから階層符号ィ匕要求がされているカゝ否かを判断する 。具体的には、外部 IZF部 903は、リモコンなどによってユーザがコンテンツの階層 符号ィ匕を要求した場合には、この要求をコマンド制御部 114に出力し、ステップ S10 20に移行し、それ以外はステップ S450に移行する。 [0124] ステップ S 1020 :

コンテンツのダウンロード後、階層符号ィ匕処理を行う。図 12にコンテンツ符号化'記 録処理のフロー図を示す。

[0125] まず、コンテンツのダウンロード処理を行う（ステップ S1110)。

[0126] 具体的には、まずコマンド制御部 914は、課金処理部 904に課金要求を出す。課 金処理部 904では、入力された課金要求に従って、ネットワーク接続部 105を通じて コンテンツ配信/課金サーバ 300に接続して、ダウンロード対象のコンテンツの課金 処理を行い、コンテンツ配信 Z課金サーバ 300からダウンロード用のアドレス、 ID、 およびパスワードが記述されたダウンロードキーを受け取り、コマンド制御部 114に出 力する。課金処理では、例えば、ユーザがあら力じめ入力したクレジットカード番号な どを用 Vヽてコンテンッの対価を支払う手続きを行うものとする。

[0127] 次に、コマンド制御部 914は、課金処理部 904から入力されたダウンロードキーをコ ンテンッ取得部 101に出力する。コンテンツ取得部 101は、このダウンロードキーを 用いて、ネットワーク接続部 105経由で、コンテンツ配信/課金サーバ 300に接続し 、コンテンツパッケージをダウンロード後、コマンド制御部 914にコンテンツパッケージ を出力する。このコンテンツパッケージは、基本レイヤと拡張レイヤに階層符号ィ匕され たコンテンツと利用制御情報の 2つが格納されている。

[0128] 以上がコンテンツダウンロード処理である。

[0129] 次に、コマンド制御部 914は、機器認証要求を外部機器接続部 906に出力する。

[0130] 次に、外部機器接続部 906は、機器認証要求を受け、機器認証を行う (ステップ S1 120)。

[0131] 具体的には、外部機器接続部 906は、外部機器との接続を確認し、接続確認後、 機器認証部 107は、機器 ID記録部 108に予め登録してある外部コンテンツ記録装 置 140の機器 IDを読み出し、外部機器接続部 106に接続された外部コンテンッ記 録装置 140の機器 IDと一致するか否かの認証を行う。なお、外部コンテンツ記録装 置 140の機器 IDの登録作業は予め済んでいるものとする。

[0132] 外部コンテンツ記録装置 140との接続が確認されない場合、もしくは認証が失敗し た場合は、コンテンツ記録処理 (ステップ S 1130)に移行する。 [0133] それ以外の場合は、外部機器接続部 906は、外部コンテンツ記録装置 140から能 力情報 (表示解像度や記録容量、処理能力など)を取得し、コマンド制御部 914に出 力する。なお、能力情報は、外部コンテンツ記録装置 140のセキュア記録部 144に 予め記録されているものとする。ここで、能力情報は、例えば、携帯コンテンツ再生装 置 200の表示デバイスの解像度であったり、外部コンテンツ記録装置 140のコンテン ッ記録部 143の記録容量であったり、携帯コンテンツ再生装置 200の処理能力など が考えられる。

[0134] 次に、階層符号ィ匕処理部 901は、コマンド制御部 914からこの能力情報を受けて、 符号化パラメータを決定する (ステップ S 1140)。具体的には、階層符号化処理部 90 1は、入力された能力情報を用いて基本レイヤの符号ィ匕パラメータを決定し、コマンド 制御部 914に出力する。基本レイヤの符号ィ匕パラメータには、例えば、ビットレート、 解像度、フレームレートある。

[0135] 次に、課金処理を行う（ステップ S1150)。具体的には、コマンド制御部 914は、課 金処理部 904に符号ィ匕パラメータと階層符号ィ匕課金要求を出力する。この階層符号 化課金要求とは、コンテンツ配信 Z課金サーバ 300に対して、ダウンロードしたコン テンッに対し、階層符号化処理を行う権利である。課金処理部 904は、階層符号ィ匕 課金要求を受け、ネットワーク接続部 105経由でコンテンツ配信 Z課金サーバ 300 に接続し、符号化パラメータに応じた課金処理を行い、階層符号化権を取得し、階 層符号ィ匕権をコマンド制御部 914に出力する。

[0136] コマンド制御部 914は、コンテンツパッケージ内の利用制御情報に階層符号ィ匕許 可フラグを ONにし、コンテンツパッケージと外部機器接続部 906から入力された能 力情報とを階層符号ィ匕処理部 901に出力する。

[0137] ここで、課金処理は、符号ィ匕パラメータに応じて行い、例えば、基本レイヤのビットレ ートが低いほど、高額の課金としたり、基本レイヤの解像度が小さいほど、高額の課 金としたり、基本レイヤのフレームレートが小さいほど、高額の課金とする。

[0138] なお、階層符号ィ匕のための課金処理をコンテンツダウンロードとは別に行ったが、 課金方法はこれに限定されるものではなぐコンテンツダウンロード時に一括して行つ ても良い。 [0139] 次に、階層符号化処理を行う（ステップ S1160)。具体的には、階層符号化処理部 901にお 、て、先に決定した符号ィ匕パラメータを用いてコンテンツの階層符号ィ匕処 理を行い、コンテンツをコマンド制御部 914に出力する。本実施の形態では、階層符 号化方式として MPEG— 4CORE SCALABLE PROFILEを用いる。なお、階層 符号化方式には、他に MPEG— 4 SIMPE SCALABLE PROFILE, MPEG —4 FGS (FINE GRANULARITY SCALABILITY)、 JPEG2000や現在標 準化中の MPEG— 4AVC(ADVANDED VIDEO CODING)に対する拡張規格 である SVC (SCALABLE VIDEO CODING)等の方式も使用可能である。

[0140] 特に、階層符号ィ匕方式によっては、コンテンツ再生時に基本レイヤの符号ィ匕パラメ ータを下限とし、拡張レイヤの符号ィヒパラメータを上限として自由に品質を選択可能 である。このため、基本レイヤの符号ィ匕パラメータは小さいほど、コンテンツ再生時の 品質の自由度は高いことになる。

[0141] 次に、コンテンツ記録処理を行う (ステップ S1130)。具体的には、コマンド制御部 9 14は、階層符号ィ匕されたコンテンツを含むコンテンツパッケージとコンテンツ記録要 求をアクセスコントロール部 112に出力する。

[0142] アクセスコントロール部 112は、コンテンツ記録要求を受け、コンテンツの記録要求 を許可し、入力されたコンテンツパッケージをコンテンツ記録要求とともに、暗号化 Z 復号ィ匕部 113に出力する。暗号化 Z復号化部 113は、コンテンツパッケージ内の基 本レイヤ、拡張レイヤ、および利用制御情報を、それぞれ、暗号化し、基本レイヤ記 録部 109、拡張レイヤ記録部 110、および利用制御情報記録部 111に記録する。こ こで、暗号化 Z復号化部 113では、機器 ID記録部 108に記録されたコンテンツ記録 装置 900の機器 IDを鍵とする暗号化処理を行う。また、復号化処理する場合は、機 器 ID記録部 108に記録されたコンテンツ記録装置 900の機器 IDを鍵とし復号ィ匕処 理を行う。

[0143] これらは、本実施の形態におけるコンテンツ記録装置 900の動作説明である。

[0144] 以上のように、本実施の形態によれば、能力情報を用いてコンテンツの階層符号ィ匕 処理を行うことにより、外部機器の性能に応じた基本レイヤを生成することができる。

[0145] さらに、外部機器の認証および課金処理後に階層符号ィ匕処理を可能とすることに より、コンテンツの不正な改ざんを防ぎ、利用制限することが可能である。

[0146] また、能力情報として記録容量、解像度、および処理能力に合わせて、基本レイヤ のビットレート、解像度、およびフレームレートをそれぞれ決定することにより、外部機 器の能力に最適なコンテンツ再生を行うことが可能である。

[0147] 例えば、基本レイヤの解像度を、携帯コンテンツ再生装置 200の能力情報の解像 度に設定する。これにより、外部機器の表示解像度に最適な解像度でコンテンツ再 生を行うことが可能になる。

[0148] あるいは、能力情報に記録容量が含まれている場合は、基本レイヤのビットレートと して、次の（式 1)を用いて算出した値を用いる。

ビットレート (ビット Z秒）

=「記録容量 (ビット)」 Z「コンテンツ総時間 (秒)」 …（式 1)

[0149] これにより、外部コンテンツ記録容量の制約がある中でも、コンテンツの最後まで再 生することが可能となる。

[0150] あるいは、能力情報に処理能力（A)が含まれている場合には、コンテンツ記録装置

900の処理能力（B)と比べて、次の（式 2)のフレームレートを用いる。

フレームレート（フレーム Z秒） =30* BZA …（式 2)

[0151] これにより、携帯コンテンツ再生装置 200の処理能力に制約がある中でも、フレー ムレートを落として、コンテンツをリアルタイムに再生することが可能である。なお、前 提条件として、コンテンツ記録装置 900は、 30 (フレーム Z秒）のコンテンツ再生が可 能であるとする。

[0152] なお、これらの符号化パラメータの算出方法は一例であり、上記の組み合わせ等、 如何なる方法も可能である。

[0153] また、本実施の形態によれば、基本レイヤの符号化パラメータに応じて課金処理を 行うことにより、コンテンツ再生の自由度の高さに応じた金額の課金を行うことが可能 である。

[0154] また、本実施の形態によれば、基本レイヤの符号ィ匕パラメータのうち、解像度が低 いほど、またはビットレートが小さいほど、またはフレームレートが小さいほど、高額と なるような課金処理を行うことにより、コンテンツ再生の自由度が高いほど高額な料金 を徴収するコンテンツ配信を実現可能である。

[0155] (実施の形態 3)

図 13は、本発明の実施の形態 3に係るコンテンッ配信システムの構成を示すブロッ ク図である。

[0156] 図 13において、コンテンツ記録装置 1200aは、コンテンツを記録し、再生するもの であり、実施の形態 1で示したコンテンツ記録装置 100とは、他のコンテンツ記録装 置 1200bとの間で拡張レイヤの授受を行うことができる点が異なる。

[0157] 本実施の形態では、コンテンツ記録装置 1200bの基本レイヤを外部コンテンツ記 録装置 140に移動後、通信ネットワーク 301で接続された別のコンテンツ記録装置 1 200aへ拡張レイヤを転送することにより、外部コンテンツ記録装置 140が接続された 別のコンテンツ記録装置 1200aにおいても高品質なコンテンツ再生を可能とするも のである。

[0158] 図 14は、本実施の形態におけるコンテンツ記録装置 1200の構成を示すブロック図 である。図 14において、コンテンツ記録装置 1200には、コンテンツの記録を行う場 合 (装置 Aタイプと呼ぶ）と、外部コンテンツ記録装置 140を接続した遠隔のコンテン ッ記録装置 (装置 Bタイプと呼ぶ)として機能する場合とがあるが、説明の簡略化のた め、ブロック図と動作説明のフローチャートは併せて記述するものとする。なお、図 14 のブロック図において、実施の形態 1と動作が同一のブロックに関しては、図 3と同一 の番号を付与し、説明は省略する。

[0159] 図 14において、実施の形態 1と異なるブロックは、外部コンテンツ入出力部 1201、 外部 IZF部 1203、ネットワーク接続部 1205、コマンド制御部 1214、および暗号ィ匕 Z復号ィヒ部 1213である。

[0160] 各ブロックの動作は、動作する装置タイプ毎に異なるため、まず、装置タイプ A (コン テンッ記録装置 1200a)の場合を以下に記す。

[0161] 外部 IZF部 1203は、実施の形態 1の動作と同等である。

[0162] ネットワーク接続部 1205は、遠隔のコンテンツ記録装置 1200b (装置タイプ B)から 機器 IDを受信し、機器 IDを外部コンテンツ入出力部 1201に出力する。

[0163] コマンド制御部 1214は、実施の形態 1の動作と同様である。 [0164] 外部コンテンツ入出力部 1201は、ネットワーク接続部 1205経由で別のコンテンツ 記録装置 1200b (装置タイプ B)の機器 ID入力を受け付け、ネットワーク接続部 120 5経由で、遠隔のコンテンツ記録装置 1200b (装置タイプ B)へ暗号化した拡張レイヤ を転送する。なお、この外部コンテンツ入出力部 1201は、本発明に係る外部コンテ ンッ入出力手段に相当する。

[0165] 暗号化 Z復号化部 1213は、外部コンテンツ入出力部 1201からコマンド制御部 12 14およびアクセスコントロール部 112経由で、暗号化要求を受け、通信ネットワーク 3 01上の他のコンテンツ記録装置 1200b (装置タイプ B)の機器 IDを鍵とし拡張レイヤ の暗号化処理を行う。なお、この暗号化 Z復号化部 1213は、本発明に係る暗号ィ匕 復号ィ匕手段ある ヽは復号化手段に相当する。

[0166] 次に、装置タイプ B (コンテンツ記録装置 1200b)の場合を以下に記す。

[0167] 外部 IZF部 1203は、実施の形態 1の動作にカ卩え、リモコンなどにより、ユーザから 外部コンテンツの取得要求を受け付け、コマンド制御部 1214に出力する。

[0168] ネットワーク接続部 1205は、実施の形態 1の動作と同等である。

[0169] コマンド制御部 1214は、外部 IZF部 1203から外部コンテンツ取得要求を受け、コ ンテンッ入力要求を外部コンテンツ入出力部 1201に出力する。

[0170] 外部コンテンツ入出力部 1201は、コマンド制御部 1214から外部コンテンツ入力要 求を受け、ネットワーク接続部 1205経由で、コンテンツ記録装置 1200a (装置タイプ A)に機器 IDを出力する。また、外部コンテンツ入出力部 1214は、ネットワーク接続 部 1205経由で暗号ィ匕された拡張レイヤを取得し、拡張レイヤを拡張レイヤ記録部 1 10に記録する。

[0171] 暗号ィ匕処理部 1213は、実施の形態 1の動作と同等である。

[0172] 図 15は、本実施の形態におけるコンテンツ記録装置 1200の動作を示すフロー図 である。図 15において、実施の形態 1と処理が同一であるステップには図 4と同一の 番号を付与し、説明は省略する。なお、図 15のフロー図は、装置タイプ A、 Bの両方 の処理を記述するものである。

[0173] まず、装置タイプ A (コンテンツ記録装置 1200a)の場合を説明する。

[0174] ステップ S 1310 : コンテンツ転送要求がなされた力否かの判断を行う。具体的には、ネットワーク接続 部 1205にお 、て、遠隔のコンテンツ記録装置 1200b (タイプ B)力も機器 IDを受信し た場合は、機器 IDを外部コンテンツ入出力部 1201に出力するとともに、コンテンツ 転送要求がなされたと判断し、ステップ S 1320へ移し、それ以外はステップ S 1330 に移動する。しかし、この装置タイプ Aの場合には、外部コンテンツ記録装置 140から コンテンツを取得して ヽな 、ので、ステップ S430へ移行する。

[0175] ステップ S 1320 :

遠隔のコンテンッ記録装置 1200bへコンテンッの転送を行う。図 16はコンテンツ転 送処理を示すフロー図である。

[0176] まず、利用制御情報を確認する (ステップ S1410)。具体的には、外部コンテンツ入 出力部 1210は、機器 IDが入力された場合、コマンド制御部 1214経由でアクセスコ ントロール部 112に利用制御情報確認要求を出力する。アクセスコントロール部 112 は、暗号ィ匕復号ィ匕部 1213の復号ィ匕処理を経て、利用権制御情報記録部 111に記 録されたコンテンツの利用制御情報を取得し、コンテンツが転送可能かどうかを確認 する。コンテンツ転送が確認可能である場合には、ステップ S 1430に移行し、それ以 外はステップ S 1420へ進む。

[0177] ステップ S1420において、アクセスコントロール部 112は、新たな利用権を取得す るカゝ否かを判定し、取得する場合は、課金処理 (ステップ S 1450)を行う。課金処理 では、コンテンツ転送のための課金処理を行う。具体的には、外部コンテンツ入出力 部 1201は、課金要求をコマンド制御部 1214経由で課金処理部 104に出力する。

[0178] 課金処理部 104は、ネットワーク接続部 1205経由で、コンテンツ配信 Z課金サー ノ 300に接続し、コンテンツ転送のための課金処理後、コンテンツ利用権を受信し、 コマンド制御部 1214経由で外部コンテンッ入出力部 1201に出力する。外部コンテ ンッ入出力部 1201は、入力されたコンテンツ利用権を用いて、コンテンツ転送を可 能とするフラグを ONにし、利用制御情報を更新する (ステップ S1450)。

[0179] 次に、拡張レイヤの暗号ィ匕処理を行う（ステップ S1430)。具体的には、外部コンテ ンッ入出力部 1201は、遠隔にあるコンテンツ記録装置 1200bの機器 IDを、コマンド 制御部 1214およびアクセスコントロール部 112経由で暗号化 Z復号化部 1213に出 力する。

[0180] 暗号化 Z復号化部 1213は、入力された機器 IDを鍵とし、拡張レイヤ記録部 110に 記録された拡張レイヤを暗号ィ匕後、拡張レイヤを外部コンテンッ入出力部 1201に出 力する。

[0181] 次に、拡張レイヤの転送を行う（ステップ S1440)。具体的には、外部コンテンツ入 出力部 1201は、暗号ィ匕された拡張レイヤをネットワーク接続部 1205経由で遠隔の コンテンッ記録装置 1200bに出力する。

[0182] 次に、装置タイプ B (コンテンツ記録装置 1200b)の場合を説明する。

[0183] ステップ S 1330 :

外部コンテンツ再生要求がなされた力否かを判断する。具体的には、外部 IZF部 1 203は、リモコンなどによりユーザ力も外部コンテンツ記録装置 140に記録されている コンテンツを再生する要求がなされた場合は、外部コンテンツ取得要求をコマンド制 御部 1214に出力する。コマンド制御部 1214は、この外部コンテンツ取得要求を受 け、外部コンテンツ入出力部 1214に外部コンテンツ取得要求を出力する。一方、コ ンテンッ再生の要求がない場合はステップ S430に進む。

[0184] ステップ S 1340 :

外部コンテンツ受信再生処理を行う。図 17は、外部コンテンツ受信再生処理を示 すフロー図である。

[0185] まず、外部コンテンツ入出力部 1201は、機器 ID送信処理を行う（ステップ S1510) 。具体的には、外部コンテンツ入出力部 1201は、コマンド制御部 1214から外部コン テンッ取得要求を受け、ネットワーク接続部 1205経由で、コンテンツ記録装置 1200 a (装置タイプ A)に機器 IDを出力する。

[0186] 次に、拡張レイヤ受信処理を行う（ステップ S1520)。外部コンテンツ入出力部 121 4は、ネットワーク接続部 1205経由で拡張レイヤの入力を行い、入力された拡張レイ ャを拡張レイヤ記録部 110に記録する。ここで、拡張レイヤは、既にコンテンツ記録 装置の機器 IDを用いて暗号ィ匕されて ヽるため、暗号化は不要である。

[0187] 次に、コンテンツ再生処理を行う (ステップ S1530)。ここでは、拡張レイヤ記録部 1 10内の拡張レイヤと外部コンテンツ記録装置 140内の基本レイヤとを用いてコンテン ッ再生を行う。

[0188] 具体的には、コマンド制御部 1214は、アクセスコントロール部 112に外部コンテン ッ再生要求を出力する。アクセスコントロール部 112は、実施の形態 1と同様にして、 外部コンテンツ記録装置 140から基本レイヤを取得し、基本レイヤ記録部 109へ記 録する。また、アクセスコントロール部 112は、この基本レイヤをコマンド制御部 1214 およびアクセスコントロール部 112経由でコンテンッ再生部 102に出力する。さらに、 アクセスコントロール部 112は、暗号化 Z復号化部 1213の復号化処理を経て拡張レ ィャ記録部 110に格納された拡張レイヤを取得し、コンテンッ再生部 102に出力する 。なお、このとき、外部コンテンツ記録装置 140内の基本レイヤと利用制御情報とは 削除される。

[0189] 次に、コンテンツ再生部 102は、入力された基本レイヤと拡張レイヤを用いてコンテ ンッを復号化し、表示デバイス 302にコンテンツを再生する。

[0190] 次に、外部コンテンツ記録装置 140の接続を確認する (ステップ S1540)。外部機 器接続部 106は、外部コンテンツ記録装置 140が接続されているカゝ否かを確認し、 接続されて ヽる場合は処理を終了し、外部コンテンツ記録装置 140が接続されて ヽ ない場合は、拡張レイヤを削除する (ステップ S1560)。具体的には、外部機器接続 部 106は、コマンド制御部 1214に外部機器切断情報を出力する。コマンド制御部 1 214は、この外部機器切断情報を受け、アクセスコントロール部 112に拡張レイヤ削 除要求を出力する。アクセスコントロール部 112は、拡張レイヤ削除要求を受け、拡 張レイヤ記録部 110に記録されて 、る拡張レイヤを削除する。

[0191] これらが、本実施の形態の動作説明である。

[0192] 以上のように、本実施の形態では、ネットワークで接続された別のコンテンツ記録装 置 1200aの機器 IDを用 、て拡張レイヤを暗号ィ匕後、当該別のコンテンッ記録装置 1 200aに拡張レイヤを転送する。そして、拡張レイヤを受信したコンテンツ記録装置 1 200aでは、接続して!/、る外部コンテンツ記録装置 140の基本レイヤと合わせてコン テンッ再生を行う。これにより、コンテンツの拡張レイヤが記録されていない、別のコン テンッ記録装置 1200aが使用可能な場合において、外部コンテンツ記録装置 140を 接続することで、高品質なコンテンツ再生を実現することが可能になる。 [0193] さらに、コンテンツ記録装置 1200aの機器 IDを用いて暗号ィ匕を施すことによって、 コンテンッ記録装置 1200aと外部コンテンッ記録装置 140とが揃つた環境でのみコ ンテンッ再生を行うことができ、不正なコンテンツ再生を防ぐことが可能である。

[0194] また、本実施の形態では、暗号ィ匕処理に機器 IDを用いた力 さらに外部コンテンツ 記録装置 140の機器 IDを組み合わせた鍵とすることにより、さらに高い秘匿性を保 つことが可能である。

[0195] また、本実施の形態では、拡張レイヤの転送に先立ち課金処理を行うことにより、転 送権利に応じた幅の広いコンテンツの課金方法を実現することが可能である。

[0196] また、本実施の形態では、外部コンテンツ記録装置 140が取り外された場合には、 拡張レイヤを削除することにより、不正な拡張レイヤの複製を防ぎ著作権を保護する ことが可能である。

[0197] また、本実施の形態では，別のコンテンツ記録装置 1200aへの拡張レイヤの転送 後、一部の拡張レイヤを削除することも可能である。すなわち、拡張レイヤ記録部 11 0から最下位層である一部の拡張レイヤを削除するとともに、この削除レイヤ情報を当 該別のコンテンツ記録装置 1200aへ送信し、当該別のコンテンツ記録装置 1200aで は、外部コンテンツ記録装置 140の取り外し時、削除レイヤ情報に従って、拡張レイ ャを外部コンテンツ記録装置 140に記録する。さらに、コンテンツ記録装置 1200bで は、外部コンテンツ記録装置 140の接続時に、拡張レイヤの入力を行う。

[0198] これにより、コンテンツ再生に不可欠な最下位の拡張レイヤは、唯一の機器に存在 することになり、不正なコンテンツ再生を防ぐことが可能である。

[0199] 本発明のコンテンツ記録装置は、コンテンツを解像度、ビットレート、およびフレーム レートの少なくともいずれか 1つのパラメータに関して階層符号ィ匕して得られた、コン テンッの再生に不可欠な基本レイヤと、前記基本レイヤを補間する拡張レイヤとを記 録する記録手段と、コンテンッの利用を制限する利用制御情報を記録する利用制御 情報記録手段と、外部機器と接続し、前記外部機器とのデータ送受信を行う外部機 器接続手段と、前記外部機器接続手段を介して前記外部機器カゝら取得した識別情 報により前記外部機器が前記利用制御情報に従って動作可能である力否かの認証 を行う機器認証手段と、前記機器認証手段により認証された前記外部機器に、少な くとも前記基本レイヤを含むコンテンツの一部のデータと前記利用制御情報とを前記 外部機器接続手段を介して送出するアクセスコントロール手段と、を有する構成を採 る。

[0200] この構成によれば、階層符号ィ匕方式でコンテンツを記録し、利用制御情報を遵守 する外部機器に基本レイヤを移動するため、解像度'ビットレート'フレームレート等が 異なる複数の品質でのコンテンツ再生を可能とすることができる。

[0201] また、この構成によれば、コンテンツの利用権を制御する情報を外部機器に移動す るため、外部機器におけるコンテンツ再生時も、コンテンツの利用制御情報に従って コンテンッ再生を行うことため、複数品質での映像再生時もコンテンツの利用を制限 することができる。

[0202] また、この構成によれば、機器能力情報に従!ヽ、機器の記録容量や表示デバイス の解像度や、端末の計算処理能力などに合わせて、コンテンツのビットレート、解像 度、フレームレートなどを適応させることが可能である。

[0203] また、本発明のコンテンツ記録装置は、上記の構成において、アクセスコントロール 手段は、外部機器へ送出した基本レイヤを記録手段力 削除する構成を採る。

[0204] この構成によれば、外部機器へ移動したデータは外部機器にしか存在せず、同時 に複数機器での映像再生を行うことは出来ないため、コンテンツの複製を防止し、コ ンテンッの禾 IJ用を制限することができる。

[0205] また、本発明のコンテンツ記録装置は、上記の構成において、アクセルコントロール 手段は、基本レイヤを外部機器へ送出したとき、利用制御情報記録手段に保持する 利用制御情報を使用不可能に設定する。

[0206] この構成によれば、データを使用不可能に設定することにより、データ削除処理の 手間を省き高速ィ匕を図り、コンテンツの不正利用を防ぐことが可能である。

[0207] また、本発明のコンテンツ記録装置は、上記の構成において、利用制御情報には 利用可能期間の設定が可能であり、アクセスコントロール手段は、基本レイヤと、一定 期間使用可能とした利用制御情報とを外部機器へ送出したとき、利用制御情報記録 手段に保持する利用制御情報を前記一定期間に限って使用不可能に設定する構 成を採る。 [0208] この構成によれば、データの利用権を一定期間に限定して外部機器への移動時す ることにより、万が一外部機器を紛失した場合においても、一定期間を過ぎれば外部 機器の再生が不可となり、コンテンツ記録装置のデータは再生可能となるため、コン テンッの不正利用を防ぎ、利用を制限しつつ、外部機器力 のデータを戻す手間を 省くことが可能である。

[0209] また、本発明のコンテンツ記録装置は、上記の構成において、コンテンツを階層符 号ィ匕する階層符号ィ匕手段をさらに有し、階層符号化手段は、機器認証手段が認証し た外部機器の機器能力情報に応じて、基本レイヤの符号化パラメータを決定する構 成を採る。

[0210] この構成によれば、認証された外部機器と接続している場合にのみ階層符号ィ匕を 許可することにより、利用制御情報を遵守する機器ではコンテンツを多品質で再生す ること可能であり、コンテンツ配信時に階層符号ィ匕方式で符号ィ匕されていない場合に おいても、利用を制限したまま多品質再生を可能とすることができる。

[0211] また、この構成によれば、機器能力情報に従ったパラメータで階層符号ィ匕を行うこと により、外部機器の能力に応じた基本レイヤを作成することができ、著作権を保護し つつ、外部機器の能力にあった品質でのコンテンツ再生を可能とすることができる。

[0212] また、本発明のコンテンツ記録装置は、上記の構成において、外部機器接続手段 は、データを送出した外部機器力もデータを受信したとき、取得終了情報を外部機 器に出力し、アクセスコントロール手段は、外部機器力 入力された基本レイヤを記 録手段へ記憶するとともに、利用制御情報を利用制御情報記録手段に記録する構 成を採る。

[0213] この構成によれば、外部機器カゝら基本レイヤの入力時に外部機器の基本レイヤを 削除することにより、コンテンッ再生に不可欠な基本レイヤが唯一の機器に存在する ことになるため、同時に複数機器でのコンテンツ再生は不可能となり、コンテンツの複 製を防ぐことが出来る。

[0214] また、この構成によれば、外部機器力 入力された基本レイヤをコンテンツ記録装 置内の記録手段に記録することにより、基本レイヤ ·拡張レイヤを用いることができ、 再び、高品質なコンテンツ再生を行うことが可能となる。 [0215] また、本発明のコンテンツ記録装置は、上記の構成において、利用制御情報は基 本レイヤの利用回数の情報を有し、外部機器接続手段は、外部機器力 データを受 信したとき、外部機器内での基本レイヤの再生履歴を示す再生履歴情報をさらに取 得し、アクセスコントロール手段は、再生履歴情報に従い利用制御情報を更新する 構成を採る。

[0216] この構成によれば、外部機器におけるコンテンツ再生時の再生履歴情報である再 生履歴情報を用いて、コンテンツ記録装置内の利用制御情報を更新することにより、 コンテンツ記録装置外でのコンテンツ利用環境も含んだ利用制限を行うことが可能で ある。

[0217] また、本発明のコンテンツ記録装置は、上記の構成において、コンテンツの課金を 行う課金サーバとの間でコンテンツの課金処理を行う課金手段をさらに有し、課金手 段は、利用制御情報が利用禁止を示すとき、課金処理を行うことにより再び利用可能 とする。

[0218] この構成によれば、外部機器におけるコンテンツ再生を考慮したコンテンツの著作 権保護を実現でき、利用回数制限が可能となるだけでなぐ再課金によって再度高 品質再生を可能とすることができる。

[0219] また、本発明のコンテンツ記録装置は、上記の構成において、コンテンツの課金を 行う課金サーバとの間でコンテンツの課金処理を行う課金手段をさらに有し、課金手 段は、利用制御情報が利用禁止を示すとき、課金処理を行うことにより再び利用可能 とする構成を採る。

[0220] この構成によれば、あらためてコンテンツ配信 Z課金サーノくからコンテンツをダウン ロードしなくても、所有するコンテンツを再び利用することが可能になる。

[0221] また、本発明のコンテンツ記録装置は、上記の構成において、拡張レイヤを暗号ィ匕 したり、解読したりする暗号ィ匕復号ィ匕手段と、暗号化された前記拡張レイヤをネットヮ ークで接続された第 2のコンテンツ記録装置へ転送する外部コンテンツ入出力手段と をさら〖こ有し、暗号化復号化手段は、拡張レイヤを第 2のコンテンツ記録装置の機器 I Dと、外部機器の識別情報である外部機器 IDとの少なくとも一方を鍵とする暗号ィ匕処 理を行う構成を採る。 [0222] この構成によれば、ネットワーク経由で拡張レイヤを暗号ィ匕し別のコンテンツ記録機 器へ出力することにより、外部機器を接続した別のコンテンツ記録機器においても高 品質なコンテンツ再生を実現することが可能である。

[0223] また、この構成よれば、拡張レイヤに遠隔機器 IDと外部機器 IDを鍵とする暗号ィ匕 処理を施すことにより、遠隔機器と外部機器が揃った環境でのみコンテンツ再生を可 能とすることができ、より高いコンテンツの保護を実現することが可能となる。

[0224] また、この構成によれば、拡張レイヤに対して、コンテンツ記録装置の機器 IDと外 部機器 IDの少なくとも一方を鍵とする暗号ィ匕を施すことによって、コンテンツ記録装 置の機器 IDと外部機器 IDが揃った環境でのみコンテンツ再生を可能とすることがで きるため、基本レイヤが不正に複製された場合においても、コンテンツ再生を不可能 にすることができ、より厳重な利用制限することが可能である。

[0225] また、本発明のコンテンツ記録装置は、上記の構成において、コンテンツの課金を 行う課金サーバとの間でコンテンツの課金処理を行う課金手段をさらに有し、課金手 段は、第 2のコンテンツ記録装置からの転送要求を受けたときに、課金サーバとの間 で拡張レイヤの利用を可能とする課金処理を行い、アクセスコントロール手段は、課 金処理後に、第 2のコンテンツ記録装置へ拡張レイヤを転送する構成を採る。

[0226] この構成によれば、課金処理を行わない限り遠隔機器への拡張レイヤ出力が許可 されないため、再生機器の数に従ってコンテンツの料金を設定するなど、多様な課金 形態に対応することができる。

[0227] また、本発明のコンテンツ記録装置は、上記の構成において、ネットワークで接続さ れた第 2のコンテンツ記録装置とデータの送受信を行う外部コンテンツ入出力手段と 、暗号化データの復号化を行う復号化手段と、コンテンツを再生する再生手段とをさ らに有し、外部コンテンツ入出力手段は、自己の機器 IDと拡張レイヤの要求とを第 2 のコンテンツ記録装置へ出力し、さらに、外部コンテンツ入出力手段は、第 2のコンテ ンッ記録装置力 拡張レイヤを受信し、受信した拡張レイヤを記録手段に記録し、復 号ィ匕手段が記録手段に記録された基本レイヤと拡張レイヤとを復号ィ匕したコンテンツ を、再生手段が再生する構成を採る。

[0228] この構成によれば、外部機器の取り外し時にはコンテンツを削除することにより、コ ンテンッの不正な複製を防ぐことが可能である。

[0229] また、本発明のコンテンツ記録装置は、上記の構成において、アクセスコントロール 手段は、外部コンテンツ入出力手段力 前記拡張レイヤの転送完了の通知を受け、 前記記憶手段力 前記拡張レイヤ内から再生に不可欠な最下位層の拡張レイヤを 削除する構成を採る。

[0230] この構成によれば、コンテンツ再生に必要な最下位部分の拡張レイヤを遠隔機器 に転送し、記録手段力 削除することにより、最下位部分の拡張レイヤは唯一の機器 にのみ存在するため、同時に複数機器でコンテンツ再生を防ぐことが可能である。

[0231] また、本発明のコンテンツ記録装置は、上記の構成において、外部機器接続部は、 外部機器から機器能力情報を受信し、当該機器能力情報に基づいて、基本レイヤと 拡張レイヤとを送出する構成を採る。

[0232] この構成によれば、外部機器の能力に合わせて、基本レイヤと同時に必要な拡張 レイヤを移動することによって、外部機器の能力に最適な品質でコンテンツ再生を可 能とすることができる。

[0233] また、本発明のコンテンツ記録装置は、上記の構成において、機器能力情報は、外 部機器のメモリ容量、表示デバイスの解像度、および計算処理能力の少なくともいず れか一つを含んで!/、る構成採る。

[0234] この構成によれば、外部機器の性能であるメモリ容量、表示デバイスの解像度ある いは計算処理能力に応じた拡張レイヤを移動することによって、メモリ容量に最適な ビットレートの拡張レイヤ、表示デバイスの解像度に最適な解像度の拡張レイヤ、ある いは計算処理能力に最適な解像度の拡張レイヤを移動し、外部機器にぉ 、てコンテ ンッ再生することが可能となる。

[0235] また、本発明のコンテンツ記録装置は、上記の構成において、階層符号化手段は、 機器能力情報に従い、外部機器のメモリ容量とコンテンツの時間を用いて基本レイヤ のビットレートを算出したり、表示デバイスの解像度を用いて基本レイヤの解像度を算 出したり、計算処理能力を用いて基本レイヤのフレームレートを算出したり、あるいは これらの組み合わせで基本レイヤのパラメータを算出する構成を採る。

[0236] この構成によれば、機器のメモリ容量にあったビットレート、表示デバイスの解像度 にあった解像度、機器の処理能力にあったフレームレートの基本レイヤを生成するこ とによって、外部機器の能力に最適なコンテンツ再生を行うことが可能である。

[0237] また、本発明のコンテンツ利用方法は、コンテンツ記録装置力 コンテンツを解像度 、ビットレート、およびフレームレートの少なくともいずれ力 1つのパラメータに関して階 層符号ィ匕して得られた、コンテンツの再生に不可欠な基本レイヤと、前記基本レイヤ を補間する拡張レイヤと、コンテンツの利用を制限する利用制御情報とを記録するス テツプと、前記コンテンツ記録装置が、接続する外部機器が前記利用制御情報に従 つて動作可能な機器か否カゝの認証を行う機器認証ステップと、認証された外部機器 へ前記基本レイヤを含むコンテンツの一部のデータと、前記利用制御情報とを移動 するアクセスコントロールステップと、前記外部機器力 受信した前記基本レイヤを含 むコンテンッの一部のデータの利用度合 、に応じて前記利用制御情報へ更新する ステップと、前記外部機器へ移動した前記基本レイヤを含むコンテンツの一部のデ ータと、更新された前記利用制御情報とを移動元の前記コンテンツ記録装置へ戻す ステップと、を有するようにした。

[0238] この方法によれば、階層符号ィ匕方式でコンテンツを記録し、利用制御情報を遵守 する外部機器に基本レイヤを移動するため、外部機器では、解像度'ビットレート'フ レームレート等が異なる品質でコンテンツ再生をすることができる。

[0239] また、この方法によれば、コンテンツの利用権を制御する情報を外部機器に移動す るため、外部機器におけるコンテンツ再生時も、コンテンツの利用制御情報に従って コンテンッ再生を行うことため、複数品質での映像再生時もコンテンツの利用を制限 することができる。

[0240] 本明細書は、 2004年 6月 14日出願の特願 2004— 175151に基づく。この内容は すべてここに含めておく。

産業上の利用可能性

[0241] 本発明は、コンテンツ記録装置およびコンテンツ利用方法に有用であり、利用制限 のあるコンテンツを処理能力や制約条件の異なる複数の機器を用いて再生するのに 適している。

Claims

請求の範囲

[1] コンテンツを解像度、ビットレート、およびフレームレートの少なくともいずれ力 1つの ノ ラメータに関して階層符号ィ匕して得られた、コンテンツの再生に不可欠な基本レイ ャと、前記基本レイヤを補間する拡張レイヤとを記録する記録手段と、

コンテンツの利用を制限する利用制御情報を記録する利用制御情報記録手段と、 外部機器と接続し、前記外部機器とのデータ送受信を行う外部機器接続手段と、 前記外部機器接続手段を介して前記外部機器カゝら取得した識別情報により前記 外部機器が前記利用制御情報に従って動作可能であるカゝ否かの認証を行う機器認 証手段と、

前記機器認証手段により認証された前記外部機器に、少なくとも前記基本レイヤを 含むコンテンツの一部のデータと前記利用制御情報とを前記外部機器接続手段を 介して送出するアクセスコントロール手段と、

を有するコンテンツ記録装置。

[2] 前記アクセスコントロール手段は、前記外部機器へ送出した前記基本レイヤを前記 記録手段から削除する、

請求項 1に記載のコンテンツ記録装置。

[3] 前記利用制御情報には利用可能期間の設定が可能であり、

前記アクセルコントロール手段は、前記基本レイヤを前記外部機器へ送出した場合 に、前記利用制御情報記録手段に保持する前記利用制御情報を使用不可能に設 定する、

請求項 1に記載のコンテンツ記録装置。

[4] 前記利用制御情報には利用可能期間の設定が可能であり、

前記アクセスコントロール手段は、前記基本レイヤと、一定期間使用可能とした利 用制御情報とを前記外部機器へ送出した場合に、前記利用制御情報記録手段に保 持する前記利用制御情報を前記一定期間に限って使用不可能に設定する、 請求項 1に記載のコンテンツ記録装置。

[5] コンテンツを階層符号ィ匕する階層符号ィ匕手段をさらに有し、

前記階層符号化手段は、前記機器認証手段が認証した前記外部機器の機器能力 情報に応じて、前記基本レイヤの符号ィ匕パラメータを決定する、

請求項 1に記載のコンテンツ記録装置。

[6] 前記外部機器接続手段は、前記データを送出した前記外部機器から前記データ を受信した場合に、取得終了情報を前記外部機器に出力し、

前記アクセスコントロール手段は、前記外部機器から入力された前記基本レイヤを 前記記録手段に記憶するとともに、前記利用制御情報を前記利用制御情報記録手 段に記録する、

請求項 2に記載のコンテンツ記録装置。

[7] 前記利用制御情報は基本レイヤの利用回数の情報を有し、

前記外部機器接続手段は、前記外部機器から前記データを受信した場合に、前記 外部機器内での前記基本レイヤの再生履歴を示す再生履歴情報をさらに取得し、 前記アクセスコントロール手段は、前記再生履歴情報に従!、前記利用制御情報を 更新する、

請求項 6に記載のコンテンツ記録装置。

[8] コンテンツの課金を行う課金サーバとの間でコンテンツの課金処理を行う課金手段 をさらに有し、

前記課金手段は、前記利用制御情報が利用禁止を示す場合に、前記課金処理を 行うことにより再び利用可能とする、

請求項 7に記載のコンテンツ記録装置。

[9] コンテンツの課金を行う課金サーバとの間でコンテンツの課金処理を行う課金手段 をさらに有し、

前記課金手段は、前記利用制御情報が利用禁止を示す場合に、前記課金処理を 行うことにより再び利用可能とする、

請求項 5に記載のコンテンツ記録装置。

[10] 前記拡張レイヤを暗号化したり、解読したりする暗号化復号化手段と、

暗号ィ匕された前記拡張レイヤをネットワークで接続された第 2のコンテンツ記録装置 へ転送する外部コンテンツ入出力手段と、をさらに有し、

前記暗号化復号化手段は、前記拡張レイヤを前記第 2のコンテンツ記録装置の機 器 IDと、前記外部機器の識別情報である外部機器 IDとの少なくとも一方を鍵とする 暗号化処理を行う、

請求項 1に記載のコンテンツ記録装置。

[11] コンテンツの課金を行う課金サーバとの間でコンテンツの課金処理を行う課金手段 をさらに有し、

前記課金手段は、前記第 2のコンテンツ記録装置からの転送要求を受けた場合に 、前記課金サーバとの間で、前記拡張レイヤの利用を可能とする課金処理を行い、 前記アクセスコントロール手段は、前記課金処理後に、前記第 2のコンテンツ記録 装置へ前記拡張レイヤを転送する、

請求項 10に記載のコンテンツ記録装置。

[12] ネットワークで接続された第 2のコンテンツ記録装置とデータの送受信を行う外部コ ンテンッ入出力手段と、

暗号ィヒデータの復号ィヒを行う復号ィヒ手段と、

コンテンツを再生する再生手段と、をさらに有し、

前記外部コンテンツ入出力手段は、自己の機器 IDと前記拡張レイヤの要求とを前 記第 2のコンテンツ記録装置へ出力し、さらに、前記外部コンテンツ入出力手段は、 前記第 2のコンテンツ記録装置から前記拡張レイヤを受信し、受信した前記拡張レイ ャを前記記録手段に記録し、

前記復号化手段は、前記記録手段に記録された基本レイヤと拡張レイヤとを復号 ィ匕したコンテンツを、前記再生手段が再生する、

請求項 1に記載のコンテンツ記録装置。

[13] 前記アクセスコントロール手段は、前記外部コンテンツ入出力手段から前記拡張レ ィャの転送完了の通知を受け、前記記録手段から前記拡張レイヤ内から再生に不可 欠な最下位層の拡張レイヤを削除する、

請求項 10に記載のコンテンツ記録装置。

[14] 前記外部機器接続部は、前記外部機器から機器能力情報を受信し、前記機器能 力情報に基づいて、前記基本レイヤと前記拡張レイヤとを送出する、

請求項 1に記載にコンテンツ記録装置。

[15] 前記機器能力情報は、前記外部機器のメモリ容量、表示デバイスの解像度、およ び計算処理能力の少なくともいずれか一つを含む、

請求項 5から請求項 14のいずれかに記載のコンテンツ記録装置。

[16] 前記階層符号化手段は、前記機器能力情報に従い、前記外部機器のメモリ容量と コンテンツの時間を用いて前記基本レイヤのビットレートを算出したり、前記表示デバ イスの解像度を用いて前記基本レイヤの解像度を算出したり、前記計算処理能力を 用いて前記基本レイヤのフレームレートを算出したり、あるいはこれらの組み合わせ で前記基本レイヤのパラメータを算出する、

請求項 15に記載のコンテンツ記録装置。

[17] コンテンツ記録装置が、コンテンツを解像度、ビットレート、およびフレームレートの 少なくともいずれ力 1つのパラメータに関して階層符号ィ匕して得られた、コンテンツの 再生に不可欠な基本レイヤと、前記基本レイヤを補間する拡張レイヤと、コンテンツ の利用を制限する利用制御情報とを記録するステップと、

前記コンテンツ記録装置が、接続する外部機器が前記利用制御情報に従って動 作可能な機器力否力の認証を行う機器認証ステップと、

認証された外部機器へ前記基本レイヤを含むコンテンツの一部のデータと、前記 利用制御情報とを移動するアクセスコントロールステップと、

前記外部機器が、受信した前記基本レイヤを含むコンテンツの一部のデータの利 用度合いに応じて前記利用制御情報へ更新するステップと、

前記外部機器へ移動した前記基本レイヤを含むコンテンツの一部のデータと、更 新された前記利用制御情報とを移動元の前記コンテンツ記録装置へ戻すステップと を有するコンテンツ利用方法。