WO2005111685A1

WO2005111685A1 - シャッター付き光コネクタ

Info

Publication number: WO2005111685A1
Application number: PCT/JP2004/006448
Authority: WO
Inventors: Shigehiro Oi
Original assignee: Honda Tsushin Kogyo Co., Ltd.; Asahi Glass Co., Ltd.
Priority date: 2004-05-13
Filing date: 2004-05-13
Publication date: 2005-11-24
Also published as: JP4032073B2; JPWO2005111685A1

Abstract

　光ケーブルの接続に使用される、プラグとレセプタクルとからなる光コネクタであり、シャッターにより防塵性を有するものである。　プラグとレセプタクルとに、ファイバーの接続用端部が光軸に沿って接続のために移動するのを阻止又は許容するシャッターが各々に設けられ、当該両シャッターは、接続時に接続相手側のテーパ部によって接続方向に対して直交する方向に持ち上げられて、前記プラグにおけるファイバーの接続用端部が前記シャッターの内側から外側に突出することで、レセプタクル側のファイバーとの接続がなされる。

Description

明細書

シャッター付き光コネクタ技術分野

[0001] 本発明は、光通信ケーブルの接続部に使用される光コネクタに係り、詳しくは、コネクタ接続におけるコネクタ用プラグ (以下単にプラグという）とコネクタ用レセプタクル（以下単にレセプタクルという）との取り扱いの安全性及び防塵性を高めたシャッター付き光コネクタに関する。

背景技術

[0002] 光コネクタは、インターネット社会における大規模容量の通信を可能にする光ケーブルのケーブル接続に無くてはならないものである。その光ケーブルは、例えば、会社間若しくは会社内における LANの構築や、一般家庭にまで光ケーブルを引き込む FTTH (Fiber To The Home)の構築に使用される。このように、光ケーブルが身近な存在となっているため、一般人が光コネクタに接する機会も多くなり、一般家庭において光ファイバ一の光を直視してその光エネルギーにより網膜を損傷する等のおそれがあったり、塵埃等が侵入して光伝送損失量が大きくなつたりするといつた課題がある。

[0003] そこで、従来例では、光コネクタにおけるプラグ若しくはレセプタクルの開口部に、開閉式のシャッターを設けるようにしたものとして、例えば、特開平 10—300985号が知られている。

[0004] し力ながら、前記シャッター付き光コネクタにおいては、開口部にシャッターがあつても、防塵作用のみで、例えば、幼児がその手の指を差し込んだ場合には、簡単にコネクタ内部に指が入ってしまったり、シャッターを押すと移動ロック機構がないため容易に後退してファイバ一端部が露出してしまったりして、ファイバーが折れる等、安全性に欠ける場合がある。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] このように、シャッター付き光コネクタにおいては、防塵作用と、安全性及びその確実性とを十分に満足させることに課題を有している。

課題を解決するための手段

[0006] 本発明は、コネクタ用プラグと、該プラグが揷入 ·嵌合され接続されるコネクタ用レセプタクルとでなる光コネクタにおいて、前記プラグとレセプタクルとに、ファイバーの接続用端部が光軸に沿って接続のために移動するのを阻止又は許容するシャッターが各々に設けられ、当該両シャッターは、接続時に接続相手側の退避手段によって光軸上から退避させられて、前記プラグにおけるファイバーの接続用端部が前記シャツターの内側から外側に突出することで、レセプタクル側のファイバーとの接続がなされるシャッター付き光コネクタシャッター付き光コネクタとしたことである。

[0007] また、前記プラグのスライドハウジングにシャッターが設けられ、該シャッターの内側に、ファイバーの接続用端部が損傷しないように前記スライドハウジングの光軸上からの退避を阻止する、フィアバ一損傷防止棒が配設されてレ、ることである。

[0008] 更に、本発明に係るシャッター付き光コネクタの要旨は、コネクタ用プラグと、該プラグが挿入 '嵌合され接続されるコネクタ用レセプタクルとでなる光コネクタにおいて、前記プラグとレセプタクルとに、ファイバーの接続用端部が光軸に沿って接続のために移動するのを阻止又は許容するシャッターが各々に設けられ、前記プラグ側のシャッターは、接続時にレセプタクルに揷入 ·嵌合されて光軸上から退避されてファイバ一の接続用端部が光軸に沿って接続のために移動するのを許容するとともに、非接続時にはレセプタクルからの抜去で光軸上に移動されて前記ファイバーの接続用端部が光軸に沿って接続のために移動するのを阻止するスライドハウジングがシャツタ一を兼用し、前記レセプタクル側には、前記スライドハウジングを光軸上から退避させる退避手段と光軸上に復帰させる復帰手段とが設けられていることである。

[0009] また、前記コネクタ用プラグと、該プラグが揷入 ·嵌合され接続されるコネクタ用レセプタクルとでなる光コネクタにおいて、前記プラグとレセプタクルとに、ファイバーの接続用端部が光軸に沿って接続のために移動するのを阻止又は許容するシャッターが各々に設けられ、前記レセプタクル側のシャッターは、プラグの挿抜作用で開閉するように回動自在に軸支されるとともに、前記レセプタクルの後方側に傾斜して設けられていることである。発明の効果

[0010] このように構成されるシャッター付き光コネクタによれば、プラグをレセプタクルに接続する前には、シャッターにより内部に塵等が侵入することが防止され、ファイバーの接続用端部を誤って直視することが防止されて安全である。

[0011] また、ファイバー損傷防止棒により、幼児等が悪戯してスライドハウジングを光軸上力退避させてファイバーの接続側端部を外部に露出させることが防止され、目等に傷害を与えなレ、ようにし、ファイバーの損傷も保護する。

[0012] 更に、プラグにおけるスライドハウジングを、光軸上から退避したり復帰したりと、移動可能とすることで、シャッター兼用にせしめ、これにより、部品点数を削減させることができる。

[0013] また、レセプタクル側のシャッターを、回動自在に軸支すると共に、後方側に傾斜させることで、幼児などが悪戯でシャッターを開けようとしても開けにくくなり、安全性が向上する。

図面の簡単な説明

[0014] [図 1]本発明に係るシャッター付き光コネクタにおけるプラグ 1の平面図 (A)、正面図（ B)、左右側面図（C)、 (D)である。

[図 2]図 1 (A)中の B—B線に沿ったプラグ 1の縦断面図 (A)、横断面図（B)、図 1 (A) 中の A— A線に沿った断面図（C)、シャッター leの斜視図（D)である。

[図 3]本発明に係るシャッター付き光コネクタ 3におけるレセプタクル 2の平面図（A)、正面図（B)、左側面図（C)、右側面図（D)である。

[図 4]上記の図 3 (A)における B— B線に沿った断面図である。

[図 5]本発明に係るシャッター付き光コネクタ 3の使用状態である、接続作用を順次に示す説明図 (A)、（B)、（C)である。

[図 6]本発明の第 2実施例に係るシャッター付き光コネクタにおけるプラグ 9の、一部を断面にして示す平面図 (A)、同正面図（B)、側面図（C)である。

[図 7]本発明の第 3実施例に係るシャッター付き光コネクタ 13におけるプラグ 11の、平面図 (A)、正面図（B)、右側面図（C)、底面図（D)である。

[図 8]本発明の第 3実施例に係るシャッター付き光コネクタ 13におけるレセプタクル 1 2の、平面図（A)、縦断面図（B)、左側面図（C)、右側面図（D)、底面図（E)である

[図 9]本発明の第 3実施例に係るシャッター付き光コネクタ 13における、接続の様子を第 1段階力第 3段階に分けて示す、プラグ 11の説明図 (A)、と、縦断面図（B)である。

発明を実施するための最良の形態

[0015] 本発明の実施の形態として、コネクタ用プラグとコネクタ用レセプタクルとから成るシャッター付き光コネクタにおいて、互いに嵌合させることでシャッターが開口されるものと、更に、シャッターが容易に開けられないようにしたものを説明する。

[0016] 第 1実施例に係るシャッター付き光コネクタ 3におけるプラグ 1は、図 1に示すように、合成樹脂製の、プラグハウジング laと、固定ハウジング lbと、スライドハウジング lc と、及び、合成樹脂製のシャッター leとから概略構成されている。

[0017] 前記プラグハウジング laには、図 2に示すように、光ケーブル 7を保持する固定ハウジング lbが嵌装されている。図 2 (A)、（C)に示すように、このプラグハウジング laの内部空間部に、固定ハウジング lbの中央部における内部壁面から突出された円柱状のパネガイド Ifが、略水平に片持支持されている。そこに、スプリング 4が嵌装されている。

[0018] 前記スプリング 4は、前記スライドハウジング lcの後壁面に一端側が当接して、それを前方向に押し出すように付勢する弾性部材である。

[0019] 更に、図 2 (B)に示すように、前記パネガイド Ifの先端部から前方向にファイバー損傷防止棒 lgが突設されている。この先端部は、前記シャッター leの位置力若干手前の位置にして、設けられている。

[0020] これにより、非接続時において、スライドハウジング lcが後方に押し込まれても、シャッター leが前記ファイバー損傷防止棒 lgの先端部に衝突することで、当該スライドハウジング lcが後方に後退しないようにされる。

[0021] 前記スライドハウジング lcは、図 1乃至図 2に示すように、その前面側に上下方向において、上に開口しているシャッター用空間部 lhが設けられており、そこに、図 2 (D) に示すシャッター leが遊嵌状態で収納される。 [0022] そして、前記シャッター leが上方に抜け出さないように押さえる作用をするの力図 2 (C) , (D)に示すように、押さえバネ 5である。この実施例では、シャッター leの上側中央部の切欠き部に押さえパネ 5の一端を係止させている。

[0023] 前記シャッター leは、後述のレセプタクル 2の一部（退避手段）によって上方に押し上げられて、ファイバー 6及びファイバー損傷防止棒 lgの接続方向に沿った移動を許容する、開放状態になる。よって、このシャッター leは、退避手段により、接続の邪魔にならないように光軸上から退避されれば良いので、上方に持ち上げられるほか、斜め上方もしくは下方に移動される構造でも良い。

[0024] 前記シャッター用空間部 lhにおいて、図 1 (C)及び図 2 (A)、（B)に示すように、前後方向に貫通させたファイバー用貫通孔 ljが左右側に 2力所離間させて設けられている。この貫通孔 ljに、レセプタクル 2との接続状態において、光ケーブルのファイバ一 6が揷通されるものである。

[0025] そして、このスライドハウジング lcの前端部には、レセプタクル 2側のシャッターを開閉作用させる、テーパ部が形成されている。即ち、図 1乃至図 2に示すように、前記スライドハウジング lcの左右端部から前方に向けて壁面が延設され、そこに前方に行くに従って下に傾斜するテーパ部 lm、 Inが設けられている。なお、図 1 (C)に示すように、当該前端部の強度維持のために前記壁面を L字型に形成してある。そして、図 1 (A)に示すように、ある幅 aを持たせて離間させてある。

[0026] このプラグハウジング 1に、光ケーブル 7を取り付ける。当該光ケーブル 7のファイバ一 6は、その先端を前記貫通孔 ljの入り口近傍に配設しておく。

[0027] 次に、前記プラグ 1に嵌合して接続されるレセプタクル 2について説明する。

このレセプタクル 2は、図 3乃至図 4に示すように、合成樹脂製で、一側面が開口されている箱体であり、その内部は前記プラグ 1を受け入れるために大部分が空間部である。

[0028] 図 4 (A)に示すように、上部の天井には、二つの四角形状の貫通孔が設けられ、そのうち、一つはシャッター収納部形成用の孔 2aであり、他は、固定ハウジング lbの爪 lp (図 2 (A)参照）と係合する係止孔 2bである。

[0029] 前記レセプタクル 2の内部空間部 2cには、図 3 (D)及び図 4に示すように、その中央部に後方に行くほど上に傾斜する、退避手段としてのテーパ部 2dが、設けられている。該テーパ部 2dの左右方向の幅は、図 1 (A)にて示した前記スライドハウジング lcの幅 a内に当該テーパ部 2dが入り込むので、この幅 aより若干狭い幅に設定される

[0030] 前記孔 2aの位置の下側で、前記テーパ部 2dの後部に、シャッター用収納部 2eが図 4に示すように形成されている。この収納部 2eは、上部に開口された凹部であり、左右側壁部にはスリットが設けられている。図 3に示すシャッター leは、部品共通化のために図 2 (d)に示したシャッター leと同じにされている。

[0031] このシャッター leの耳部 lrが、図 3 (C)、（D)に示すように、前記スリットから収納部 2eの外に突出する。接続時に、前記テーパ部 lm、 Inに当該耳部 lrが当接してその傾斜面に沿って移動することで、このシャッター leを上下移動させるためである。

[0032] また、前記シャッター leが収納部 2eから抜け出さないように、押さえ用のバネ 2fが設けられている。

[0033] 更に、前記収納部 2eを形成する前方壁面の下部に、前後方向において当該レセプタクル 2の後壁面にまで貫通するファイバー 6用の貫通孔 2gが 2個と、ファイバー損傷防止棒 lg挿通用の貫通孔 2hが 1個設けられている。

[0034] よって、前記シャッター leが収納部 2eに収納されていることで、前記貫通孔 2hが閉ざされ、これが上方に持ち上げられることで貫通孔 2hが開けられて、ファイバー損傷防止棒 lgを前後方向に挿通させることが可能となる。

[0035] 前記収納部 2eのシャッター leを持ち上げるのは、該収納部 2eからスリットを介して内部空間部 2cに突出している耳部に、前記プラグ 1の前端部におけるテーパ部 1 m、 Inが当接し、その進入によりなされるものである。

[0036] このようにして、プラグ 1とレセプタクル 2とが形成されシャッター付き光コネクタ 3が構成される。そして、その接続'嵌合の様子を図 5に沿って説明する。

[0037] 図 5 (A)に示すように、レセプタクル 2の前方側の開口部に向かって、プラグ 1のスライドハウジング l cを前にして差し込む。

[0038] 前記スライドハウジング lcがレセプタクル 2の内部空間部 2cに入り込み、そのテーパ部 lm、 Inが収納部 2eのシャッター leにおける耳部 lrに当接する。また、ほぼ同時に、前記スライドハウジング lcにおけるシャッター用空間部 lhのシャッター leの下端部に、レセプタクル 2側のテーパ部 2dの下部が当接する。

[0039] 図 5 (B)に示すように、前記プラグ 1が、レセプタクル 2に向けて更に挿入されると、前記耳部 lrがテーパ部 lm、 Inによって上に押し上げられ、収納部 2eのシャッター 1 eが、パネ 2fの付勢力に抗して上に移動される。

[0040] また、ほぼ同時に、スライドハウジング l c側の前記シャッター leも、前記テーパ部 2 dによってその下端部が押さえパネ 5の付勢力に抗して押し上げられて、接続方向に直交する方向（上方向）に退避される。

[0041] この状態で、前記スライドハウジング lcにおけるシャッター用収納空間部 lhを形成する前壁面と、前記レセプタクル 2の収納部 2eを形成する後壁面とが当接する。この状態まで、スプリング 4の付勢力により、前記スライドハウジング l cが、プラグハウジング laに対して後退することなぐ揷入抵抗に抗して前進することができる。

[0042] この後、図 5 (C)に示すように、プラグハウジング laを更に押し込むことで、前記スプリング 4が縮み、その付勢力に抗してプラグハウジング laと固定ハウジング lbとが前進する。

[0043] すると、前記収納部 2eと収納空間部 lhとにおける両シャッター leが上方に移動しているので、バネガイド Ifから突出しているファイバー損傷防止棒 lgが、前記両シャッター leに邪魔されることなく前進することができる。そして、当該ファイバー損傷防止棒 lgは、貫通孔 2hに挿通される。

[0044] また、 2本のファイバー 6 (図 2 (B)参照)も、同様に、貫通孔 lj (図 2 (B)参照）から貫通孔 2g (図 3 (C)、（D)参照）へと挿通される。そして、このファイバー 6がレセプタクノレ 2側のファイバーと若干の当接力を有して当接し、光信号が伝達されるものである

[0045] この接続状態を維持すベぐ固定ハウジング lbの爪 lp力レセプタクル 2の係止孔 2bに係止される。接続解除の際には、この固定ハウジング lbのボタン Isを下方向に押すことで、前記爪 lpの係止作用を解除させればよい。

[0046] このシャッター付き光コネクタ 3においては、前記プラグ 1とレセプタクル 2との接続' 解除の揷抜作用により両シャッター leが開閉されるので、防塵効果があるば力でなぐ幼児などがファイバー 6の端面を直接司見いて光信号により目に損傷を受けるおそれが無くなり、該ファイバー 6も容易に露出されて折れ曲げられ損傷を受けるということがなくなり、確実に保護されるものである。

[0047] 第 2実施例に係るシャッター付き光コネクタは、図 6に示すように、プラグにおけるフアイバー 6にフヱルール 8が設けられ、それにより、前記第 1実施例のファイバー損傷防止棒 lgが省略されている実施例である。

[0048] このプラグ 9は、光ケーブル 7を装着する際に、ファイバー 6にフェルール 8を固定し

、これにより、シャッター leと当接させることで、スライドハウジング lcの後退を防止している。プラグ 9の他の部分は、前記プラグ 1と同じ構成であり、レセプタクル 2との接続作用も前記第 1実施例と同じであるので、省略する。

[0049] 本発明に係る第 3実施例のシャッター付きコネクタ 10は、図 7に示すように、プラグ 1

1において、スライドハウジング l la、特に前面壁 l ibがシャッターを兼用する。

[0050] 前記スライドハウジング 11aが、例えば、幼児等の悪戯で後方向に押されても後退移動しないようにされ、レセプタクルとの接合時には、ー且、接続方向と直交する方向（上方向）に移動してから退避可能となるようにしたものである。

[0051] また、図 9に示すように、レセプタクル 12において、防塵用のシャッター 12aと前記プラグハウジング 11cを上方に移動させるテーパ部 1 ¾を設けたものである。

[0052] 前記プラグ 11について詳述すると、図 7に示すように、プラグハウジング 11cの側壁には、スライドハウジング 11 aのスライドをガイドする、略逆 L字型のガイド溝 l idが設けられている。

[0053] 一方、前記スライドハウジング 11aの側壁には、前記ガイド溝 l idに嵌合する、平板状の係合突起 l ieが設けられている。図 7 (B)に示す状態の時には、ガイド溝 l idを形成する一部の弾性片 l lfの凹部 l lgにより、前記係合突起 l ieがロックされた状態となる。

[0054] 前記スライドハウジング 11aの前面壁 l ibには、ファイバー 6用の貫通孔 1 lhが設けられており、図 7に示す状態ではファイバー 6をカバーしている。このスライドハウジング 11aが上に移動して更に後方に退避させた際に、ファイバー 6と上下方向の高さ位置が合って、該ファイバー 6がこの貫通孔 l lhから突出するようになる。このスライドハウジング 1 laの全体がシャッターの代わりとなる。

[0055] 符号 l ljは、光ケーブル 7をロックする固定ハウジングを示している。この下面に、接続を維持する爪 1 lkと、解除用のボタン 1 lmが設けられてレ、る。

[0056] 次に、前記レセプタクル 12は、図 8 (B)、（D)に示すように、内部空間の開口部を全面的に閉蓋するシャッター 12aが、上部で回転軸 12bに回動自在に支持され、パネ 1

2cで常に閉蓋する方向に付勢されて、設けられている。図示するように、シャッター 1

2aの下部が突起 12dに当接して、後方に斜めに傾斜されて設けられている。

[0057] また、前記突起 12dの前面側で略中央部には、退避手段として、後方に行くほど上に傾斜するテーパ部 1 ¾が形成されている。これは、前記スライドハウジング 11aを上に押し上げるためのものである。

[0058] このシャッター 12aの上部には、前記スライドハウジング 1 laの光軸上への復帰手段として、軸部から略直交方向に展開させた係止突起 12eが形成されており、プラグ

11をレセプタクル 12から脱着させた際に、当該スライドハウジング 11aを下に押し下げる作用をする。

[0059] また、レセプタクル本体 12fの下面には、図 8 (E)に示すように、係止孔 12gが設けられ、プラグ 11の爪 I lkが接続時に係止する。

[0060] 更に、図 8 (C)に示すように、レセプタクル本体 12fの後壁面に、ファイバー 6を揷通させる貫通孔 12hが設けられてレ、る。

[0061] このようなプラグ 11とレセプタクル 12とによるシャッター付き光コネクタ 13の接続と脱着との様子は、図 9 (A)、（B)に示すように 3段階で行われる。即ち、同図（B)に示すように、第 1段階では、レセプタクル 12の前面の開口部にプラグ 11のスライドハウジング 1 1aが揷入されると、スライドハウジング 11aの先端部でシャッター 12aをバネ 1 2cの付勢力に杭して後方に押し上げる。

[0062] それとほぼ同時に、テーパ部 1 ¾にスライドハウジング 11aの下部中央に形成されているテーパ部 l lrが当接する。これにより、スライドハウジング 11aが前方に移動すると、前記テーパ部 1 ¾の傾斜面に沿って上に移動することになる。

[0063] 更に、第 2段階で、プラグ 11を前方に押し込むと、スライドハウジング 11aが前進し、シャッター 12aを上に回転させて完全に押し開けた状態になり、スライドハウジング 11 aも前記テーパ部 12jによって上に移動する。

[0064] すると、スライドハウジング 11aの貫通孔 l lhがフエルール l isの高さと一致するようになる。また、フエルール l isが前進できるようにスライドハウジング 11aの前壁面の切欠部 l lu (図 8 (C)、（E)参照）が前方に位置する。こうして、フエルール l isの接続方向（前後方向）に沿った移動が許容された状態となる。

[0065] 更に、図 9 (A)の第 2段階に示すように、係合突起 l ieが、ガイド溝 l idの上位置にある前後方向の溝の位置に、その高さが合わせられて、前後方向の移動が可能になる。

[0066] 次に、第 3段階として、プラグ 11のスライドハウジング 11aの前壁面 l ibがレセプタクノレ 12の後壁面 12mに当接すると、該スライドハウジング 1 1aの移動が停止して、プラグハウジング 1 lc及び固定ハウジング 1 ljが更に前進する。係合突起 1 leがガイド溝 l idに沿って相対的に後方に移動する。

[0067] すると、フエルール l isが貫通孔 12hに揷通し、スライドハウジング 11aの前壁面 11 bから突出する。

[0068] また、固定ハウジング l ljの爪 I lkが、係止孔 12gに係止し、プラグ 11とレセプタクノレ 12との接続状態が維持される。

[0069] 前記突出したフエルール l isが、若干押し戻されたスプリング l itによる付勢力で当接し、レセプタクル 12側のフエルール（図示せず）と接続されて光信号の伝達がなされる。

[0070] 上記接続状態を解除するには、前記固定ハウジング l ljのボタン 11mを押すことで、前記爪 I lkの係止を解除させる。すると、プラグハウジング 11c及び固定ハウジング l ljが後方に移動させられる。前記フエルール l isが、突出状態からスライドハウジング 11aの前壁面 l ibの内側に後退する。

[0071] 更に、後方に引き抜くと、スライドハウジング 11aが、復帰手段である係止突起 12e に当接して、テーパ部 1 ¾に沿って下方斜めに移動させられる。

[0072] プラグ 11を引き抜くに従って、シャッター 12aがバネ 12cの付勢力により下方に展開し、プラグ 11が完全にレセプタクル 12から抜去されると、シャッター 12aの下部が、突起 12dに当接して、奥行き側に傾斜した状態で閉蓋される。 [0073] また、スライドハウジング 11aが前方に移動して下に移動するので、凹部 l lgによりロックされて接続方向（前後方向）の移動が阻止されるようになる。また、フエノレ一ノレ 1 Isも保護されるようになる。勿論、防塵効果も作用する。

[0074] 他の実施例として、上記各実施例における爪 lp、 I lkと係止孔 2b、 12gとの係止関係において、当該爪の深さを浅く加減することで、ある範囲での引抜力には抵抗する力ある引抜力以上の力では抜けるようにして、係止作用が解除されるようにすること力コネクタの破壊を防止する上で好ましレ、ものである。

産業上の利用可能性

[0075] 以上のように、本発明に係るシャッター付き光コネクタは、光通信ケーブルの接続部に使用するものとして有用であり、特に、コネクタ用プラグとコネクタ用レセプタクノレとの取り扱いにおレ、て高レ、安全性及び防塵性を有するので、会社間若しくは会社内における LANの構築や、一般家庭にまで光ケーブルを引き込む FTTH (Fiber To The Home)の構築などへの使用に適している。

Claims

請求の範囲

[1] コネクタ用プラグと、該プラグが揷入 ·嵌合され接続されるコネクタ用レセプタクルとでなる光コネクタにおいて、

前記プラグとレセプタクルとに、ファイバーの接続用端部が光軸に沿って接続のために移動するのを阻止又は許容するシャッターが各々に設けられ、当該両シャッターは、接続時に接続相手側の退避手段によって光軸上から退避させられて、前記ブラグにおけるファイバーの接続用端部が前記シャッターの内側から外側に突出することで、レセプタクル側のファイバーとの接続がなされること、

を特徴とするシャッター付き光コネクタ。

[2] プラグのスライドハウジングにシャッターが設けられ、該シャッターの内側に、フアイバーの接続用端部が損傷しないように前記スライドハウジングの光軸上からの退避を阻止する、フィアバ一損傷防止棒が配設されていること、を特徴とする請求項 1に記載のシャッター付き光コネ、クタ。

[3] コネクタ用プラグと、該プラグが挿入 ·嵌合され接続されるコネクタ用レセプタクルとでなる光コネクタにおいて、

前記プラグとレセプタクルとに、ファイバーの接続用端部が光軸に沿って接続のために移動するのを阻止又は許容するシャッターが各々に設けられ、

前記プラグ側のシャッターは、接続時にレセプタクルに揷入 '嵌合されて光軸上から退避されてファイバーの接続用端部が光軸に沿って接続のために移動するのを許容するとともに、非接続時にはレセプタクルからの抜去で光軸上に移動されて前記ファィバーの接続用端部が光軸に沿って接続のために移動するのを阻止するスライドノ、ウジングがシャッターを兼用し、

前記レセプタクル側には、前記スライドハウジングを光軸上から退避させる退避手段と光軸上に復帰させる復帰手段とが設けられていること、

を特徴とするシャッター付き光コネクタ。

[4] コネクタ用プラグと、該プラグが挿入 ·嵌合され接続されるコネクタ用レセプタクルとでなる光コネクタにおいて、

前記レセプタクル側のシャッターは、プラグの挿抜作用で開閉するように回動自在に軸支されるとともに、前記レセプタクルの後方側に傾斜して設けられていること、を特徴とするシャッター付き光コネクタ。