WO2005100724A1

WO2005100724A1 - 回転ドアの駆動制御方法及び回転ドア装置

Info

Publication number: WO2005100724A1
Application number: PCT/JP2005/007225
Authority: WO
Inventors: Yoshikazu Nakanishi; Tatsuya Yokoyama; Yasunori Shikoku
Original assignee: Nabtesco Corporation
Priority date: 2004-04-15
Filing date: 2005-04-14
Publication date: 2005-10-27
Also published as: JP2005299328A

Abstract

【課題】　回転ドアと出入り口との間に通行者が挟まれることを低減する。【解決手段】　２つの対向する出入り口１０、１２を形成する円弧状の外壁パネル６、８に沿って回転自在に、仕切りパネル１４が設けられている。仕切りパネル１４は、出入り口１０、１２を開閉する円弧パネル１８、２０を有している。円弧パネル１８、２０が出入り口１０、１２の戸挟み区間を移動する間、低速で仕切りパネル１４が回転し、円弧パネル１８、２０が出入り口１０、１２を閉鎖する閉じ位置から高速で仕切りパネル１４が回転する。

Description

明細書

回転ドアの駆動制御方法及び回転ドア装置

技術分野

[0001] 本発明は、回転ドアの駆動制御方法及び回転ドア装置に関し、特に回転ドアの速度制御に関する。

背景技術

[0002] 回転ドア装置としては、例えば特許文献 1に開示されているようなものがある。この特許文献 1の回転ドア装置では、対向した 2つの出入り口を有する円筒状の外壁パネルの内面に沿って回転ドアが回転する。この回転ドアは、外壁パネルの直径方向に沿って配置された仕切り壁を有してヽる。この仕切り壁の両端に外壁部がそれぞれ設けられている。これら外壁部では、 2つの出入り口を同時に閉鎖することが可能な 2つの円弧パネルが外壁パネルと同心状に形成され、外壁パネルに沿って回転可能に配置されている。円弧パネルの回転方向の前端縁に直線状の壁部が設けられ、円弧パネルの回転方向の後端縁に凹面壁が設けられ、これら壁部と凹面壁とによつて仕切り壁に円弧パネルが結合されている。出入り口を円弧パネルが閉じていない状態で回転ドアが停止しており、出入り口の近傍に設けたセンサが通行者を検知すると、回転ドアが回転を開始する。また、外壁部の直線状へ基部に設けたセンサが、壁部に近づきすぎた通行者を検知すると、回転ドアは停止させられる。

[0003] 特許文献 1 :日本特許公告公報平 4 37912号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] 上記特許文献 1の回転ドア装置では、出入り口力外壁パネル内に通行者が入つた後、通行者が直線状の壁部に近づきすぎたときに、回転ドアが停止するように構成されている。しかし、回転ドアが出入り口の一部を閉じ始めて力も完全に閉じるまでの間 (戸挟み区間）に、円弧パネルと出入り口の縁との間に通行者が挟まれることを防止するための対策にっヽては上記特許文献 1は開示して、な、。例えば各種のセンサを配置し、戸挟み区間に通行者が存在する場合に、回転ドアを停止させることが考えられる。しかし、この考えられる技術では、回転ドアは常に一定の速度で回転しているので、各種センサが通行者を検知しても、回転ドアを即座に停止させることは困難で、回転ドアと出入り口の縁との間に通行者が挟まれる可能性がある。

[0005] 本発明は、回転ドアと出入り口の縁との間に通行者が挟まれることを低減することができる回転ドアの駆動制御方法及び回転ドア装置を提供することを目的とする。課題を解決するための手段

[0006] 本発明による回転ドアの駆動制御方法は、 2つの対向する出入り口を開閉する円弧パネルを備えた回転ドアの駆動制御方法であって、前記円弧パネルが前記出入り口の戸挟み区間を移動する間、前記回転ドアを低速で回転駆動させる。戸挟み区間以外の区間では、通常の速度で回転ドアは回転している。また、通常の速度から低速への変更は、ステップ状に行うのではなぐ漸減させることが望ましい。円弧パネルは、 2つの出入り口を同時に閉鎖することができるものが望ましい。また戸挟み区間は、円弧パネルが出入り口の一部を閉鎖した状態から、出入り口を完全に閉鎖した状態までを言う。出入り口の一部の閉鎖としては、例えば出入り口の半分を超えて閉鎖した状態とすることもできる。

[0007] この駆動制御方法では、戸挟み区間では、回転ドアは低速で駆動されている。従つて、戸挟み区間で通行者が検知され、直ちに制動を掛けた場合、その制動距離が短くなり、円弧パネルと出入り口の縁との間に通行者が挟まれる可能性が非常に小さくなる。

[0008] 本発明による回転ドア装置は、円弧状の外壁パネルを有している。この外壁パネルは、 2つの対向する出入り口を形成している。この外壁パネルに沿って回転自在に仕切りパネルが設けられ、この仕切りパネルは、前記 2つの出入り口を開閉する円弧パネルを有している。円弧パネルによる 2つの出入り口の閉鎖は、同時に行うことが望ましい。仕切りパネルは駆動部によって回転させられる。駆動部は、異なる速度で回転ドアを回転させることができ、制動手段を備えることが望ましい。この駆動部を駆動制御手段が制御する。駆動制御手段は、前記円弧パネルが前記出入り口の戸挟み区間を移動する間、前記駆動部を低速で回転駆動させる低速制御手段と、前記円弧パネルが前記出入り口を閉鎖する閉じ位置力前記駆動部を高速で回転駆動させる高速制御手段とを、有している。戸挟み区間は、円弧パネルが出入り口の一部を閉じた位置力前記閉じ位置までの区間とすることができる。高速制御手段は、前記閉じ位置力も前記戸挟み区間の開始位置までの間を高速で回転させることが望ましい。また、駆動制御手段は、戸挟み区間に通行者等が存在する力否かを検知する検知手段から信号の入力を受け、検知手段の信号が戸挟み区間に通行者が存在することを表すとき、回転ドアの回転を停止させることが望ま、。

[0009] このように構成された回転ドア装置では、戸挟み区間を円弧パネルが移動している間には、円弧パネルは低速で移動している。従って、戸挟み区間で通行者が検知されて、円弧パネルの回転が停止されると、短い制動距離で円弧パネルが停止し、円弧パネルと出入り口の縁との間に、通行者が挟まれる可能性を非常に小さくできる。発明の効果

[0010] 以上のように、本発明によれば、戸挟み区間で通行者が検知されて、円弧パネルの回転が停止されると、短い制動距離で円弧パネルが停止し、円弧パネルと出入り口の縁との間に、通行者が挟まれる可能性を低減させることができる。

図面の簡単な説明

[0011] [図 1 a]本発明の 1実施形態の回転ドア装置におヽて仕切りパネルが中立位置に位置して、る状態を示す平面図である。

[図 lb]図 laの回転ドア装置にお、て仕切りパネルが回転を開始した状態を示す平面図である。

[図 lc]図 laの回転ドア装置において仕切りパネルの円弧パネルの前端縁が戸挟み区間に到達した状態を示す平面図である。

[図 Id]図 laの回転ドア装置において円弧パネルが出入口を閉じた状態を示す平面図である。

[図 le]図 laの回転ドア装置において円弧パネルが出入口を開き始めた状態を示す平面図である。

[図 2]図 1の回転ドア装置の出入り口付近の拡大正面図である。

[図 3]図 1の回転ドア装置の出入り口付近の拡大平面図である。

[図 4]図 1の回転ドア装置のブロック図である。 [図 5]図 1の回転ドア装置における仕切りパネルの回転位置と速度との関係を示す図である。

[図 6]図 1の回転ドア装置のフローチャートである。

発明を実施するための最良の形態

[0012] 本発明の一実施形態の回転ドア装置は、図 la乃至図 leに示すように、外壁パネル 2を有している。この外壁パネル 2は、例えばビルの内外を区画している壁部 4に、内外に貫通するように形成した開口に取り付けられている。この外壁パネル 2は、平面的に見て同一の円周上に位置するように配置された 2つの円弧状外壁 6及び 8を有している。この円弧状外壁 6及び 8の間に、外壁パネル 2に出入りするための開口 10 及び 12が対向するように配置されている。これら開口 10及び 12は、壁部 4に直交する方向に位置している。

[0013] 外壁パネル 2内に、仕切りパネル 14が配置されている。仕切りパネル 14は、平面的に見て外壁パネル 4の直径方向に沿って配置されている。この仕切りパネル 14の中央部に、自動ドア、例えば両引きのスライドドア 16が配置されている。

[0014] 図 3に拡大して示すように、仕切りパネル 14の一方の先端部には、円弧パネル 18 が取り付けられている。仕切りパネル 14の他方の先端部にも同様に円弧パネル 20が取り付けられている。これら円弧パネル 18及び 20は、円弧状外壁 6及び 8と同心状に形成されている。図 Idに示すように、円弧パネル 18及び 20は、出入り口 10及び 1 2を閉鎖することができる大きさに形成され、仕切りパネル 14の中心を対称点とする点対称に配置されている。従って、円弧パネル 18及び 20は同時に出入り口 10及び 12を閉鎖することができる。円弧パネル 18とスライドドア 16との間には、平面的に見て直線状の壁体 22と平面的に見て湾曲状の壁体 26とが設けられている。これらによつて展示空間がそれぞれ形成されている。同様に、円弧パネル 20とスライドドア 16との間には、直線状の壁体 24と湾曲状の壁体 28とが設けられている。

[0015] この仕切りパネル 14並びに円弧パネル 18及び 20等は、図示していないが円弧状外壁 6及び 8の上部を繋ぐ回転天井に吊り下げられている。この回転天井が回転することによって、図 la乃至図 leに示すように、仕切りパネル 14並びに円弧パネル 18及び 20等は例えば反時計方向に回転させられる。これによつて、円弧パネル 18及び 2 0は、円弧状外壁 6及び 8の内面に沿って回転する。

[0016] 図 2に示すように、出入り口 12の一方の縁、例えば仕切りパネル 14の回転方向と反対方向側に垂直に立っている支柱 30には緩衝ゴム 34が設けられている。仕切りパネル 14の回転進行方向側、即ち前方側にある支柱 32側にはゴムスィッチ 36が形成されている。このゴムスィッチ 36は、緩衝ゴムとして機能する上に、このゴムスィッチ 36に通行者が接触したとき、通行者を検知する。また、支柱 32には、その長さ方向に床面側力も所定の間隔を隔てて複数、例えば 4個のコラムセンサ 37が設けられて V、る。図 2に示すようなコラムセンサ 37の 4つの検知領域の!/、ずれかに通行者が入つたとき、コラムセンサ 37が通行者を検知する。これら検知領域は、後述する戸挟み区間よりも幾分外方に設定されている。また、上述した回転天井の周囲にある固定天井の支柱 32の近傍には、戸挟み防止センサ 38が設けられている。戸挟み防止センサ 38は、各コラムセンサ 37の検知領域と交差しながら、床面に向力ぅ検知領域を有している。この検知領域に通行者が入ったとき、この通行者を戸挟み防止センサ 38が検知する。この戸挟み防止センサの検知領域は、後述する戸挟み区間内にある。これらセンサ 36、 37及び 38のいずれ力が、通行者を検知したとき、仕切りパネル 14は停止させられる。

[0017] また、固定天井には、戸挟み区間検知手段、例えばリードスィッチ 40が設けられている。このリードスィッチ 40は、円弧パネル 18の前端力図 3に示す戸挟み区間 42 に到達したときに、第 1の状態、例えばオン状態になり、戸挟み区間 42を離れたときに、第 2の状態、例えばオフ状態になる。戸挟み区間 42は、円弧パネル 18が出入り口 12の一部、例えばその半分よりも幾分多くを閉じた状態から、円弧パネル 18が出入り口 12を完全に閉じる閉じ位置まで、円弧パネル 18が通過する軌跡上の区間である。リードスィッチ 40をオン及びオフさせるために、リードスィッチ 40の近傍を通る回転天井には、所定の間隔をおいて磁界発生体、例えば永久磁石の N極と S極とが配置されている（図 4参照)。円弧パネル 18の前端縁が戸挟み区間 42を通過していることをリードスィッチ 40が検知して、るとき、後述するように仕切りパネル 14は減速される。

[0018] 円弧パネル 18の前端縁には、エッジセンサ 42が取り付けられ、これに通行者が接触したとき、エッジセンサ 42が通行者を検知する。また、回転天井には、戸先センサ 44 (図 4参照）が取り付けられている。戸先センサ 44は、円弧パネル 18の前方で通行者を検知する床面側に向力ぅ検知領域を有している。この戸先センサ 44の検知領域は、円弧パネル 18の前端縁が戸挟み区間に入ったとき、この戸挟み区間よりも幾分外壁パネル 2内側を円弧パネル 18の走行に沿って移動する。エッジセンサ 42または戸先センサ 44が通行者を検知したときにも、仕切りパネル 14が停止させられる。

[0019] なお、出入り口 10側にも支柱ゴムスィッチ 36、コラムセンサ 37及び戸挟み防止センサ 38が設けられ、円弧パネル 20の前端縁側にもエッジセンサ 42及び戸先センサ 44 が設けられ、戸挟み区間も設定されている。但し、リードスィッチ 40に対応するものは、出入り口側には設けられていない。但し、リードスィッチ 40に対応するスィッチを出入り口側に設けることも可能である。スライドドア 16の通行者との接触を防止するためのセンサ等も、この回転ドア装置には設けられているが、本願発明とは直接に関連しないので、説明は省略する。

[0020] 図 4に示すように、各支柱ゴムスィッチ 36、各コラムセンサ 37、各戸挟み防止センサ 38及びリードスィッチ 40は、固定天井側に設けられた固定制御盤 46に接続されている。また、この固定制御盤 46には、出入り口 10及び 12側にそれぞれ設けられた起動センサ 48も接続されて、る。これら起動センサ 48の、ずれかが通行者を検知したとき、仕切りパネル 14が回転させられる。固定制御盤 46は、スリップリング 50を介して回転天井側に設けられた可動制御盤 52に接続され、各センサ力の情報が可動制御盤 52に伝達される。可動制御盤 52にはエッジセンサ 42及び戸先センサ 44が接続されている。これらエッジセンサ 42及び戸先センサ 44からの情報、スリップリング 50を介しての支柱ゴムスィッチ 36、コラムセンサ 37、戸挟み防止センサ 38及びリードスイッチ 40からの情報に基づいて、可動制御盤 52は、回転天井の駆動部、例えばモータ 54の回転開始、停止及び速度制御を行う。この制御には、駆動制御部、例えばインバータ 56を使用している。また、可動制御盤 52には、制動手段、例えば電磁ブレーキ 58が接続されている。この電磁ブレーキ 58は、回転天井を制動するために使用される。

[0021] なお、回転天井側には、この他にスライドドア 16の駆動部及び制御部及びスライドドアを開閉するためのセンサが設けられているが、本願発明とは直接に関連しないので、説明は省略する。

[0022] 例えば図 laに示すように仕切りパネル 14力壁部 4と平行な状態、即ち中立位置で停止しているとする。例えば出入り口 12側の起動センサ 48が通行者を検知すると、図 lbに示すように仕切りパネル 14が反時計方向に回転を開始する。このときの速度は、図 5に示すように予め定めた一定の速度 VIである。そして、図 lcに示すように円弧パネル 18の前端縁が戸挟み区間に到達し、リードスィッチ 40がオンになると、図 5に示すように減速域 DEを経て速度 V2 (V2く VI)に減速される。即ち、速度 VI が高速で、速度 V2が低速である。減速域 DEの期間は短いことが望ましいので、電磁ブレーキ 58とインバータ 56による減速とが併用される。

[0023] 速度 V2の状態は、図 Idに示すように円弧パネル 18が出入り口 12を完全に閉じ、かつ円弧パネル 20が出入り口 10を完全に閉じる閉じ位置まで継続される。この戸挟み区間を円弧パネル 18の前端縁が通過し終わったとき、リードスィッチ 40がオフとなり、図 5に示すように加速域 ACを経て再び速度 VIで仕切りパネル 14が回転する。

[0024] このように戸挟み区間を円弧パネル 18が通行している期間には、仕切りパネル 14 の速度が、低速度 V2に低下させてある。従って、図 lcに示すように、通行者が出入り口 12側の戸挟み区間内に入ろうとすると、出入り口 12側のコラムセンサ 36、コラムセンサ 37、戸挟み防止センサ 38、エッジセンサ 42及び戸先センサ 44のいずれかによって通行者が検知され、可動制御盤 52によって電磁ブレーキ 58が作動させられる。これによつて、短い制動距離で仕切りパネル 14が停止し、通行者が円弧パネル 18 の前端縁と出入り口 12の支柱 32との間に挟まれることを未然に防止できる。出入り口 10側においても同様である。

[0025] このように制御を行うため、可動制御盤 52は、例えば図 6のフローチャートで示すように動作する。

[0026] この回転ドア装置に電源がオンされると、まず図 laに示す中立位置に仕切りパネル 14が移動させられる（ステップ S2)。そして、起動センサ 48がオンである力判断される (ステップ S4)。この判断の答えがノーの場合、ステップ S2が再び実行される。

[0027] ステップ S4の判断の答え力イエスの場合、可動制御盤 52は、仕切りパネル 14を高速回転させる (ステップ S6)。即ち、高速度 VIで仕切りパネル 14を回転させる。次に、リードスィッチ 40がオンである力判断される（ステップ S8)。この判断の答えがノーの場合、仕切りパネル 18の前端縁は戸挟み区間にまだ到達していないので、ステップ S6から再び繰り返され、仕切りパネル 14が高速回転を継続する。このように可動制御盤 52が高速制御手段として機能する。

[0028] ステップ S8の判断の答え力イエスになると、円弧パネル 18の前端縁が戸挟み区間内を通過中であるので、仕切りパネル 14を可動制御盤 52が低速回転させる (ステツプ S10)。即ち、仕切りパネル 14の速度が低速度 V2とされる。このように可動制御盤 52は低速制御手段としても機能する。

[0029] 次に、安全センサがオンである力、即ち、出入り口 10及び 12側の支柱ゴムスィッチ 36、コラムセンサ 37、戸挟み防止センサ 38、エッジセンサ 42及び戸先センサ 44のいずれかが通行者を検知していないか判断する (ステップ S 12)。この判断の答えがノーであると、次に、リードスィッチ 40がオフである力、即ち出入り口 12側の戸挟み区間を円弧パネル 18の前端縁が完全に通過した力判断される (ステップ S14)。この判断の答えがノーであると、ステップ S 10から再び実行される。また、このステップ S14 の判断の答えがイエスであると、ステップ S6から再び実行される。従って、出入り口 1 2側の戸挟み区間を円弧パネル 18の前端縁が通過中に、通行者をいずれかの安全センサが検知しないと、両戸挟み区間を円弧パネル 18、 20がそれぞれ移動している間、継続して低速度 V2で仕切りパネル 14が走行し、戸挟み区間を通過し終わると、再び高速度 VIで仕切りパネル 14が走行する。

[0030] ステップ S12の判断の答えがイエスであると、即ち、出入り口 12側の戸挟み区間を円弧パネル 18の前端縁が通過中に、出入り口 10及び 12側のいずれかの安全センサがオンとなると、可動制御盤 52は、インバータ 56を介してモータ 54を停止させ、かつ電磁ブレーキ 58を作動させて、仕切りパネル 14を停止させる（ステップ S16)。低速度 V2で仕切りパネル 14が走行している間に、モータ 54が停止され、かつ電磁ブレーキ 58が作動するので、短、制動距離で仕切りパネル 14が停止する。

[0031] ステップ S16に続いて、安全センサがオンであるか再び判断される（ステップ S 18) 。この判断の答え力エスであると、戸挟み区間に通行者がまだ存在するので、ステップ S 16から再び実行され、仕切りパネル 14の停止状態を維持する。ステップ S18 の判断の答えがノーであると、戸挟み区間には通行者が存在しないので、ステップ S 10を再び実行し、低速で仕切りパネル 14を回転させる。

上記の実施の形態では、戸挟み区間を、出入り口 10、 12の半分以上を円弧パネル 18、 20が閉じた位置から閉じ位置までとした力これに限ったものではなぐ例えば戸挟み区間の始点は、出入り口 10、 12を円弧パネル 18、 20が閉じ始めた位置から閉じ位置までの範囲内の任意の位置に決定することができる。また、上記の実施の形態では、コラムセンサ 37及び戸挟み防止センサ 38は戸挟み区間よりも幾分外側または内側で通行者を検知するように構成した力これに限らず、例えば戸挟み区間内で通行者を検知するよう〖こ構成することもできる。

Claims

請求の範囲

[1] 2つの対向する出入り口を開閉する円弧パネルを備えた回転ドアの駆動制御方法であって、

前記円弧パネルが前記出入り口の戸挟み区間を移動する間、前記回転ドアを低速で回転駆動させることを特徴とする、回転ドアの駆動制御方法。

[2] 2つの対向する出入り口を形成する円弧状の外壁パネルと、

この外壁パネルに沿って回転自在に設けられ、前記 2つの出入り口を開閉する円弧パネルを有する仕切りパネルと、

前記仕切りパネルを回転させる駆動部と、

この駆動部を制御する駆動制御手段とを、

備えた回転ドア装置において、

前記駆動制御手段が、前記円弧パネルが前記出入り口の戸挟み区間を移動する間、前記駆動部を低速で回転駆動させる低速制御手段と、前記円弧パネルが前記出入り口を閉鎖する閉じ位置力前記駆動部を高速で回転駆動させる高速制御手段とを、有する回転ドア装置。