WO2005081219A1

WO2005081219A1 - 情報表示装置および情報表示システム

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Publication number: WO2005081219A1
Application number: PCT/JP2005/002745
Authority: WO
Inventors: Fumio Koyama; Yoshiyuki Kodama; Tomohiro Mukai
Original assignee: Seiko Epson Corporation
Priority date: 2004-02-24
Filing date: 2005-02-21
Publication date: 2005-09-01
Also published as: US7598925B2; US20050200559A1; JP2005241752A

Abstract

　メディアモードで処理を行う場合、接続部１０、２８を互いに接続することにより、記憶性表示パネル２に表示される情報の処理をホスト表示処理装置２１側で行わせ、スタンドアロンモードで処理を行う場合、接続部１０、２８を互いに切り離すことにより、記憶性表示パネル２に表示される情報の処理を情報表示シート１自体が行う。

Description

明細書

情報表示装置および情報表示システム

技術分野

[0001] 本発明は情報表示装置および情報表示システムに関し、特に、電子ペーパーなどの情報表示シートに適用して好適なものである。

背景技術

[0002] 紙への情報の印刷（レ、わゆるハードコピー）に関しては、既に長きに亘つて利用され、改良が重ねられていることから、優れた印刷技術が確立されている。ところが、ハードコピーされた情報は紙に固着された状態となり、情報の書き換え、消去あるいは電子情報としての利用が困難である。

一方、ディスプレイへの情報の表示（レ、わゆるソフトコピー）に関しても、表示体の薄型化が進み、その表示能力の面においても高精細度および高コントラストが実現されている。特に最近では、新しい表示原理に基づき、反射方式などによる自然な表示を無電力で保持できる「電子ペーパー」と呼ばれる軽薄な表示媒体が開発され、ハードコピーに近い表示品質が得られている。

[0003] 例えば、特開 2002—169190号公報には、フレキシブル基板上に電気泳動分散液による表示領域を形成することにより、外出先においても印刷でき、持ち運びにも便利な電子ペーパーを実現する方法が開示されている。

し力、しながら、このような電子ペーパーを表示媒体として備えても、紙のような手軽な扱いを容易に実現するに至らない。すなわち、軽薄なハンドリング性を重視すると、電子ペーパーに高性能な処理能力を受け持たせることができなくなる。このため、現在のように高度な情報処理を前提とした文書データに対し、多様な処理を行わせることができなくなる。

[0004] 一方、高度で多様な処理能力を電子ペーパーに持たせると、高性能な処理部やこれに見合った電力を供給できる電源が必要となる。このため、電子ペーパーの軽薄化の妨げになるだけでなぐ紙のように多数の頁を同時に参照するような使い方ができなくなるという問題があった。そこで、本発明の目的は、表示体の取り扱い性を向上させることを可能としつつ、高度な情報処理能力を付与することが可能な情報表示装置および情報表示システムを提供することである。

発明の開示

[0005] 上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報表示装置によれば、情報を表示する表示体と、前記表示体に表示される情報の処理を自律的に行う自律処理手段と、前記表示体に表示される情報の処理にかかる負荷に基づいて、前記表示体に表示される情報の処理を他律的に行わせる他律処理手段とを備えることを特徴とする。

これにより、情報表示装置自体に高性能な処理部を設けることなぐ表示体に情報を表示させることが可能となるとともに、必要に応じて高度な情報処理を外部に行わせること力 S可能となる。このため、情報表示装置の軽薄化を可能としつつ、高度な情報処理を前提とした文書データの多様な処理にも対応することが可能となり、情報表示装置の取り扱い性を向上させることを可能としつつ、高度な情報処理能力を情報表示装置に付与することができる。

[0006] また、本発明の一態様に係る情報表示装置によれば、前記表示体と一体的に形成され、前記自律処理手段および前記他律処理手段が設けられた表示体を脱着自在に接続するとともに、情報処理を他律的に行わせるための処理要求を外部に転送する接続部をさらに備えることを特徴とする。

これにより、情報表示装置単体で表示を行わせることが可能となるとともに、必要に応じて高度な情報処理を外部に行わせることが可能となり、情報表示装置の持ち運びなどの利便性を維持しつつ、高度な情報処理を前提とした文書データの多様な処理にも対応させること力 Sできる。

[0007] また、本発明の一態様に係る情報表示装置によれば、他律的に処理が行われる情報を記憶する情報記憶手段をさらに備えることを特徴とする。

これにより、情報表示装置単体で動作させた場合においても、他律的に処理が行われた情報が消失することを防止することができ、情報表示装置単体で実行不能な処理を外部に容易に行わせることができる。 [0008] また、本発明の一態様に係る情報表示装置によれば、前記自律処理手段にかかる負荷に基づレ、て、前記自律処理手段に対して行われた処理要求を記憶する処理要求記憶手段をさらに備えることを特徴とする。

これにより、情報表示装置単体で動作させた際に、情報表示装置単体で実行不能な処理を要求する操作が行われた場合においても、その操作に対応した処理を外部に容易に行わせることができる。

[0009] また、本発明の一態様に係る情報表示装置によれば、前記表示体はシート状であることを特徴とする。

これにより、情報表示装置にフレキシビリティーを持たせつつ、情報表示装置を重ねて取り扱うことが可能となる。このため、紙のようなハンドリング性を情報表示装置に持たせつつ、紙では実現不能な情報処理を情報表示装置に行わせることが可能となる。

[0010] また、本発明の一態様に係る情報表示装置によれば、前記表示体は記憶性表示パネルであることを特徴とする。

これにより、電力を与えることなぐ表示体に表示された情報をそのまま保持させることが可能となる。このため、情報表示装置の消費電力を低減することが可能となり、情報表示装置に設けられるバッテリの低容量ィ匕を可能として、情報表示装置の軽薄化を図ることができる。

[0011] また、本発明の一態様に係る情報表示システムによれば、自律的に処理した情報の表示を行う情報表示シートと、前記情報表示シートに表示される情報の処理を行うホスト表示処理装置と、前記情報表示シートを前記ホスト表示処理装置に脱着自在に接続する接続部とを備えることを特徴とする。

これにより、情報表示シート自体に高性能な処理部を設けることなぐ情報表示シート単体で表示を行わせることが可能となるとともに、必要に応じて高度な情報処理をホスト表示処理装置に行わせることが可能となる。このため、情報表示シートの軽薄化を可能としつつ、高度な情報処理を前提とした文書データの多様な処理にも対応させることが可能となり、情報表示シートの取り扱い性を向上させることを可能としつつ、高度な情報処理能力を情報表示シートに付与することができる。 [0012] また、本発明の一態様に係る情報表示システムによれば、前記ホスト表示処理装置の情報処理能力は、前記情報表示シートの情報処理能力よりも高いことを特徴とする。

これにより、情報表示シート自体に高性能な処理部を設ける必要がなくなるとともに、高度な情報処理を前提とした文書データの多様な処理にも対応させることが可能となり、情報表示シートの軽薄化を図りつつ、高度な情報処理能力を情報表示シートに付与することができる。

[0013] また、本発明の一態様に係る情報表示システムによれば、前記情報表示シートは、自律的に処理不能な処理要求が発生した時に、その処理要求を自分で保持することを特徴とする。

これにより、情報表示シートを単体で動作させた際に、情報表示シート単体で実行不能な処理を要求する操作が行われた場合においても、情報表示シートがホスト表示処理装置に接続された時のタイミングに合わせて、情報表示シートで行われた操作に対応した処理をホスト表示処理装置に行わせることができる。このため、情報表示シート単体で実行不能な処理をホスト表示処理装置に行わせるために、情報表示シートがホスト表示処理装置に常時接続されたままにする必要がなくなり、情報表示シートの持ち運びなどの利便性を維持しつつ、高度な情報処理を前提とした文書データの多様な処理にも対応させることができる。

[0014] また、本発明の一態様に係る情報表示システムによれば、前記情報表示シートは、自律的に処理不能な処理要求が発生した時に、前記ホスト表示処理装置に処理を要求することを特徴とする。

これにより、情報表示シート自体に高性能な処理部を設けることなぐ高度な情報処理を前提とした文書データの多様な処理にも対応させることが可能となり、情報表示シートの軽薄化を図りつつ、高度な情報処理能力を情報表示シートに付与することができる。

[0015] また、本発明の一態様に係る情報表示システムによれば、自律的に処理不能な処理要求が発生した時に、前記ホスト表示処理装置との接続を促す表示を行うことを特徴とする。これにより、処理不能な処理要求が発生したことをユーザに知らせることができ、情報表示シートをホスト表示処理装置にいつ接続したらよいかをユーザに容易に認識させること力 Sできる。

[0016] また、本発明の一態様に係る情報表示システムによれば、前記情報表示シートには二次電池が設けられ、前記接続部を介して前記二次電池を充電させることを特徴とする。

これにより、ホスト表示処理装置に情報処理を行わせることを可能としつつ、情報表示シートに設けられた二次電池の充電も行わせることが可能となり、二次電池の充電にかかる手間を軽減することができる。

[0017] また、本発明の一態様に係る情報表示システムによれば、前記接続部は、複数の情報表示シートを接続可能であることを特徴とする。

これにより、情報表示シートを重ねて取り扱うことが可能となり、情報表示シートをめくりながら情報表示シートに表示された内容を見ることが可能となるとともに、紙では実現不能な情報処理を情報表示シートに行わせることが可能となる。

[0018] また、本発明の一態様に係る情報表示システムによれば、前記接続部は、種類の異なる情報表示シートを接続可能であることを特徴とする。

これにより、様々の機能を分散させて情報表示シートに持たせることが可能となり、情報表示シートのスペースが限られている場合においても、高度な情報処理や操作性を実現させることができる。

[0019] また、本発明の一態様に係る情報表示システムによれば、前記情報表示シートは前記接続部を介して互いに通信可能であることを特徴とする。

これにより、情報表示シート間で連携して動作を行わせることが可能となり、各情報表示シートの内容を共有化させたり、情報表示シート間で情報を容易に移動させたりすること力 Sできる。

[0020] また、本発明の一態様に係る情報表示システムによれば、前記情報表示シートは、前記ホスト表示処理装置との接続を検知する接続検知手段を備え、前記ホスト表示処理装置との接続が検知された時に、前記情報表示シート側で行われる情報処理を前記ホスト表示処理装置側に切り替えて行わせることを特徴とする。これにより、情報表示シートをホスト表示処理装置に接続することで、情報表示シート側で行われる情報処理をホスト表示処理装置で行わせることが可能となり、情報表示シートの表示動作の高速化を図ることが可能となる。

図面の簡単な説明

[0021] [図 1]第 1実施形態に係る情報表示システムの外観構成を示す斜視図である。

[図 2]図 1の情報表示システムの概略構成を示すブロック図である。

[図 3]第 2実施形態に係る情報表示システムの外観を示す斜視図である。

発明を実施するための最良の形態

[0022] 以下、本発明の実施形態に係る情報表示システムについて図面を参照しながら説明する。

図 1は、本発明の第 1実施形態に係る情報表示システムの外観構成を示す斜視図、図 2は、図 1の情報表示システムの概略構成を示すブロック図である。

図 1において、情報表示システムには、自律的に処理した情報の表示を行う情報表示シート 1と、情報表示シート 1に表示される情報の処理を行うホスト表示処理装置 2 1と、情報表示シート 1をホスト表示処理装置 21に脱着自在に接続する接続部 10、 2 8が設けられている。

[0023] ここで、情報表示シート 1には、記憶性表示パネル 2、操作部 3、データ記憶部 4、バッテリ 5、低容量 R〇M/RAM6、表示駆動部 7、低速 CPU8および接続制御部 9 が設けられている。そして、データ記憶部 4、バッテリ 5、低容量 R〇M/RAM6、表示駆動部 7および低速 CPU8は信号バス B1を介して接続制御部 9に接続されるとともに、データ記憶部 4、バッテリ 5、低容量 R〇M/RAM6、表示駆動部 7および低速 CPU8は電源ライン L1を介して接続制御部 9に接続されている。

[0024] また、ホスト表示処理装置 21には、データインターフェース 22、高速 CPU23、プログラム記憶部 24、グラフィックァクセラレータ 25、バッテリ 26、接続制御部 27および R AM29が設けられている。そして、データインターフェース 22、高速 CPU23、プログラム記憶部 24、グラフィックァクセラレータ 25、バッテリ 26および RAM29は、信号バス B2を介して接続制御部 27に接続されるとともに、データインターフェース 22、高速 CPU23、プログラム記憶部 24、グラフィックァクセラレータ 25、バッテリ 26および RA M29は、電源ライン L2を介して接続制御部 27に接続されている。

[0025] ここで、記憶性表示パネル 2は、例えば、 A4サイズの高画素密度（多ピクセル)である表示体によって構成することができ、表示駆動部 7の制御に応じて、所定画素に画素データを表示することができる。ここで、記憶性表示パネル 2は、電源を切断しても表示画面を維持することができ、表示画面の状態を維持するためには電力が不要となることから、情報表示シート 1の低消費電力化を図ることができる。

[0026] なお、表示パネルとして、例えば、電気泳動ディスプレイ、コレステリック液晶ディスプレイ、帯電トナーを利用したディスプレイ、ツイストボールを利用したディスプレイあるいはエレクトロデポジションディスプレイ等を採用することができ、記憶性表示パネノレ 2の代わりに非記憶性表示パネルを用いてもょレ、。

操作部 3は、情報表示シート 1への各種指示を行うもので、例えば、タツチパネルなどから構成することができる。

[0027] データ記憶部 4は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリによって構成することができ、例えば、データ記憶部 4には、 XML (extensible Markup Language)などの文書形式で記述された文書データ 4aを記憶することができる。

バッテリ 5は、一次電池あるいは二次電池によって構成され、情報表示シート 1の各部に電力を供給することができる。

[0028] 低容量 ROM/RAM6は、 ROMおよび RAMを備え、ホスト表示処理装置 21に設けられているプログラム記憶部 24および RAM29の容量よりも小さくすることができる。ここで、低容量 ROM/RAM6に設けられる RAMとしては、 DRAM (Dynamic R andom Access Memory) ¾ AM (Static Random Access Memoryノ、 F eRAM/FRAM (Ferroelectric Random Access Memory)、 MRAM (Mag netoresistive Random Access Memory)等のメモリによって構成することができる。そして、低容量 ROMZRAM6は、情報表示シート 1を制御するための各種プログラムを記憶したり、低速 CPU8が処理を実行する際のワークエリアを形成したり、その処理結果を記憶したりすることができる。また、低容量 ROM/RAM6は、低速 C PU8が自律的に処理不能な処理要求が発生した場合、その処理要求 6bを記憶すること力 Sできる。また、ホスト表示処理装置 21側で行われた処理の処理経過 6aを記憶すること力 Sできる。なお、低容量 ROM/RAM6に設けられる RAMとしては、低消費電力でデータを保持可能な SRAM等が望ましぐ不揮発性の FeRAM/FRAM や MRAM等がより望ましレ、。

[0029] 表示駆動部 7は、記憶性表示パネル 2を直接制御し、データ記憶部 4に記憶されてレ、る文書データ 4aや低速 CPU8から入力された情報処理結果などを記憶性表示パネル 2に表示させることができる。また、接続部 10、 28を介してグラフィックァクセラレータ 25から送られた描画データや、高速 CPU23から送られた情報処理結果などを記憶性表示パネル 2に表示させることができる。具体的には、表示駆動部 7は、グラフイツクァクセラレータ 25によって図形データが入力される描画データ書込部 7aを備えている。そして、表示駆動部 7は、描画データ書込部 7aに入力された描画データを参照しながら、記憶性表示パネル 2の Xドライバおよび Yドライバを駆動することにより、描画対象であるラスタ図形を記憶性表示パネル 2に表示させることができる。

[0030] なお、記憶性表示パネル 2を駆動する方式として、例えば、パッシブマトリクス駆動方式、 TFT rhm Film Transistoi 方式、 TFD (Thin Film Diodeノ方式、 D_ TFD (Digital Thin Film Diode)方式等が採用可能である。

低速 CPU8は、情報表示シート 1全体を制御するもので、操作部 3から入力される各種の操作信号に従って、低容量 ROM/RAM6に記憶された各種処理に関するプログラムを読み出して実行することができる。また、低速 CPU8は、データ記憶部 4 に記憶されている文書データ 4aを記憶性表示パネル 2に表示するための処理を行うこと力 Sできる。そして、低速 CPU8は、各種処理結果を低容量 ROM/RAM6に格納すること力 Sできる。ここで、低速 CPU8は、記憶性表示パネル 2に表示される情報の処理を自律的に行うとともに（以下、スタンドアロンモードと言う。）、低速 CPU8が自律的に処理不能な処理要求が発生した場合などに、ホスト表示処理装置 21に処理を要求することができる（以下、メディアモードと言う。）。

[0031] 接続制御部 9は、データ記憶部 4、バッテリ 5、低容量 ROMZRAM6、表示駆動部 7および低速 CPU8をホスト表示処理装置 21に接続したり、データ記憶部 4、バッテリ 5、低容量 R〇M/RAM6、表示駆動部 7および低速 CPU8をホスト表示処理装置 2 1力、ら切り離したりするための切り替え制御を行うことができる。データインターフェース 22は、ホスト表示処理装置 21外部からデータを入力することが可能なインターフェースであり、例えば、通信インターフェースあるいは記憶メディァのスロット等によって構成することができる。そして、データインターフェース 22を介して入力されたデータは、 RAM29に記憶したり、接続部 10、 28を介して情報表示シート 1に送ったりすることができる。なお、データインターフェース 22が記憶メディァのスロットである場合、 RAM29にデータを記憶することなぐスロットに差し込まれた記憶メディアから直接データを読み出して利用するようにしてもよい。

[0032] 高速 CPU23は、ホスト表示処理装置 21全体を制御するとともに、必要に応じて情報表示シート 1を制御することができる。ここで、高速 CPU23は、プログラム記憶部 2 4に記憶された各種処理に関するプログラムを読み出して実行したり、データ記憶部 4に記憶されている文書データ 4aや低容量 ROMZRAM6に記憶された各種処理に関するプログラムを読み出して実行することができる。また、高速 CPU23は、データ記憶部 4に記憶されている文書データ 4aあるいはデータインターフェース 22に差し込まれた記憶メディアに記憶されているコンテンツデータを記憶性表示パネル 2に表示するための処理を行うことができる。そして、高速 CPU23は、各種処理結果を RA M29に格納することができる。

[0033] プログラム記憶部 24は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリによって構成することができ、ホスト表示処理装置 21を制御したり、情報表示シート 1を制御したりするための各種プログラムを記憶することができる。

グラフィックァクセラレータ 25は、高速 CPU23の命令に従って、記憶性表示パネル 2に表示される画像の描画処理を高速に行うことが可能なハードウェアである。具体的には、グラフィックァクセラレータ 25は、高速 CPU23から入力されたベクトル図形をラスタ図形に展開するなどの処理を行うことができる。そして、グラフィックァクセラレータ 25は、描画処理が行われた図形を記憶性表示パネル 2に描画するための描画データを、接続部 10、 28を介して表示駆動部 7に出力することができる。

[0034] バッテリ 26は、一次電池あるいは二次電池によって構成され、ホスト表示処理装置 21の各部に電力を供給したり、接続部 10、 28を介して情報表示シート 1の各部に電力を供給したり、情報表示シート 1に設けられているバッテリ 5を充電したりすることができる。

RAM29は、データインターフェース 22から入力されたデータを記憶可能であり、高速 CPU23が処理を実行する際のワークエリアを形成したり、その処理結果を記憶したりすることができる。なお、 RAM29としては、低消費電力でデータを保持可能な SRAM等が望ましぐ不揮発性の FeRAM/FRAMや MRAM等がより望ましい。

[0035] 接続制御部 27は、データインターフェース 22、高速 CPU23、グラフィックァクセラレータ 25、バッテリ 26および RAM29を情報表示シート 1に接続したり、データインタ一フェース 22、高速 CPU23、グラフィックァクセラレータ 25、バッテリ 26および RAM 29を情報表示シート 1から切り離したりするための切り替え制御を行うことができる。

[0036] 接続部 10は、信号バス B1および電源ライン L1をそれぞれ介して接続制御部 9に接続されている。また、接続部 28は、信号バス B2および電源ライン L2をそれぞれ介して接続制御部 27に接続されている。そして、接続部 10、 28は、情報表示シート 1をホスト表示処理装置 21に脱着自在に接続することができる。ここで、接続部 28は、図 1に示すように、複数の接続部 28a— 28cから構成することができ、情報表示シート 1 を各接続部 28a— 28cに接続することができる

また、図 1に示すように、接続部 10には、情報表示シート 1の一端に沿って配置された溝 11を設けるとともに、接続部 28a— 28cには、溝 11を上下から挟み込みながら、溝 11にスライド挿入可能な爪 29a— 29cをそれぞれ設けることができる。なお、接続部 10は、モールド成形などにより情報表示シート 1と一体的に形成することができる。

[0037] そして、情報表示シート 1をホスト表示処理装置 21に接続する場合、接続部 10の溝 11を爪 29a 29cのいずれかにかみ合わせながら、接続部 10をスライド移動させること力 Sできる。これにより、情報表示シート 1をホスト表示処理装置 21に脱着自在に接続することが可能となるとともに、情報表示シート 1をホスト表示処理装置 21に安定して保持させることが可能となる。

[0038] また、接続部 10、 28を介して信号バス Bl、 B2を互いに接続する場合、例えば、電磁的なカップリング方法を用いることができる。そして、双方向とも、接続制御部 9、 27 間で信号をシリアルイ匕して伝送することができる。また、電源ライン Ll、 L2を互いに接続する場合についても、電磁的なカップリング方法を用いることができる。そして、ホスト表示処理装置 21側の接続制御部 27で交流化し、情報表示シート 1側の接続制御部 9で整流することができる。もちろん、接続部 10、 28のスライド部分に複数の電極を設け、電極同士のコンタクトによって信号バス Bl、 B2を互いに接続したり、電源ライン Ll、 L2を互いに接続したりしてもよい。

[0039] そして、メディアモードで処理を行う場合、接続部 10、 28を互いに接続することにより、信号バス Bl、 B2を互いに接続するとともに、電源ライン Ll、 L2を互いに接続する。そして、信号バス Bl、 B2が互いに接続されると、接続制御部 9は、データ記憶部 4、低容量 ROM/RAM6および表示駆動部 7から、低速 CPU8およびバッテリ 5を切り離す。また、接続制御部 9、 27は、情報表示シート 1の低速 CPU8、バッテリ、データ記憶部 4、低容量 ROMZRAM6および表示駆動部 7を、ホスト表示処理装置 2 1の信号バス B2および電源ライン L2に接続する。

[0040] そして、高速 CPU23は、情報表示シート 1の信号バス B1および電源ライン L1がホスト表示処理装置 21の信号バス B2および電源ライン L2にそれぞれ接続されると、データ記憶部 4および描画データ書込部 7aをアドレス空間にマッピングすることができる。また、高速 CPU23は、データ記憶部 4に記憶されている文書データ 4aを接続部 10、 28を介して読み出し、その文書データ 4aを RAM29に記憶させることができる。

[0041] そして、高速 CPU23は、操作部 3からの指示に基づいて、文書データ 4aの各種処理を行ったり、データインターフェース 22を介してコンテンツデータなどを取り込んだりすること力 Sできる。そして、高速 CPU23は、高速 CPU23にて行われた情報処理結果をデータ記憶部 4に記憶させたり、記憶性表示パネル 2に表示される画像をグラフイツクァクセラレータ 25に描画させたりすることができる。そして、グラフィックァクセラレータ 25にて描画データが生成されると、その描画データを描画データ書込部 7aに書き込ませることができる。そして、表示駆動部 7は、描画データが描画データ書込部 7aに書き込まれると、記憶性表示パネル 2の Xドライバおよび Yドライバを駆動することにより、その描画データを記憶性表示パネル 2に表示させることができる。

[0042] また、高速 CPU23は、データインターフェース 22を介してコンテンツデータなどを取り込むと、そのコンテンツデータなどを接続部 10、 28を介して情報表示シート 1に送り、データ記憶部 4に記憶させることができる。さらに、高速 CPU23は、ホスト表示処理装置 21側で行われた処理経過 6a (表示ページや表示に必要なデータ展開の状態など）についてのパラメータなどを情報表示シート 1に送り、データ記憶部 4に記憶させるようにしてもよい。また、メディアモードで処理を行う場合、接続部 10、 28を介してバッテリ 5を充電させるようにしてもよい。

[0043] 一方、スタンドアロンモードで処理を行う場合、接続部 10、 28を互いに切り離すことにより、信号バス Bl、 B2を互いに切り離すとともに、電源ライン Ll、 L2を互いに切り離す。そして、信号バス Bl、 B2が互いに切り離されると、接続制御部 9は、データ記憶部 4、低容量 ROM/RAM6および表示駆動部 7を、低速 CPU8およびバッテリ 5 に接続する。

[0044] そして、低速 CPU8は、情報表示シート 1のデータ記憶部 4、低容量 ROM/RAM 6、表示駆動部 7、低速 CPU8およびバッテリ 5が互いに接続されると、操作部 3からの指示に基づいて文書データ 4aの処理を行ったり、処理経過 6aに基づいてホスト表示処理装置 21側の処理の続きを行うことができる。そして、低速 CPU8にて描画データが生成されると、その描画データを描画データ書込部 7aに書き込むことができる。そして、表示駆動部 7は、描画データが描画データ書込部 7aに書き込まれると、記憶性表示パネル 2の Xドライバおよび Yドライバを駆動することにより、その描画データを記憶性表示パネル 2に表示させることができる。

[0045] これにより、情報表示シート 1自体に高性能な処理部を設けることなぐ情報表示シート 1単体で表示を行わせることが可能となるとともに、必要に応じて高度な情報処理をホスト表示処理装置 21に行わせることが可能となる。このため、情報表示シート 1の軽薄化を可能としつつ、高度な情報処理を前提とした文書データの多様な処理にも対応させることが可能となり、情報表示シート 1の取り扱い性を向上させることを可能としつつ、高度な情報処理能力を情報表示シート 1に付与することができる。

[0046] ただし、低速 CPU8は、そのリソースや処理速度の制限により、自分で処理可能な内容が限られることがある。例えば、記憶性表示パネル 2上でハイパーリンクを迪るなどの処理は、リンク先のコンテンツデータが情報表示シート 1内にないなど理由により継続できないことがある。このため、低速 CPU8は、情報表示シート 1側で自律的に処理不能な処理要求 6bが発生した場合、その処理要求 6bを低容量 ROM/RAM 6に記憶させることができる。

[0047] これにより、情報表示シート 1を単体で動作させた際に、情報表示シート 1単体で実行不能な処理を要求する操作が行われた場合においても、情報表示シート 1がホスト表示処理装置 21に接続された時のタイミングに合わせて、情報表示シート 1で行われた操作に対応した処理をホスト表示処理装置 21に行わせることができる。このため、情報表示シート 1単体で実行不能な処理をホスト表示処理装置 21に行わせるために、情報表示シート 1がホスト表示処理装置 21に常時接続されたままにする必要がなくなり、情報表示シート 1の持ち運びなどの利便性を維持しつつ、高度な情報処理を前提とした文書データの多様な処理にも対応させることができる。

[0048] ただし、情報表示シート 1側で自律的に処理不能な処理要求 6bが発生した場合、ホスト表示処理装置 21と接続を促すメッセージなどを記憶性表示パネル 2上に表示させることが好ましい。

そして、メディアモードで再度処理を行う場合、高速 CPU23は低容量 ROM/RA M6を参照し、低容量 ROM/RAM6に処理要求 6bが記憶されているかどうかを調ベること力 Sできる。そして、高速 CPU23は、低容量 ROM/RAM6に処理要求 6bが記憶されている場合、その処理要求 6bに基づいて、文書データ 4aの各種処理を行つたり、データインターフェース 22を介してコンテンツデータなどを取り込んだりすることができる。そして、グラフィックァクセラレータ 25にて描画データが生成されると、その描画データを描画データ書込部 7aに書き込ませることができる。そして、表示駆動部 7は、描画データが描画データ書込部 7aに書き込まれると、記憶性表示パネル 2 の Xドライバおよび Yドライバを駆動することにより、その描画データを記憶性表示パネル 2に表示させることができる。また、高速 CPU23は、処理要求 6bに基づいてコンテンッデータなどを取り込みむと、そのコンテンツデータなどをデータ記憶部 4に記憶させること力できる。

[0049] なお、高速 CPU23は、低容量 ROMZRAM6に記憶されている処理要求 6bに基づいて処理を行う場合、その旨を記憶性表示パネル 2に表示させるようにしてもよい。また、必要に応じて、ユーザによる承認を要求するようにしてもよい。図 3は、本発明の第 2実施形態に係る情報表示システムの外観を示す斜視図である。

図 3において、ホスト表示処理装置 21は、例えば、バインダー状に構成することができる。また、情報表示シート 1、 31には、接続部 10、 34がそれぞれ一体的に取り付けられている。そして、接続部 10を介して情報表示シート 1を接続部 28aに接続するとともに、接続部 34を介して情報表示シート 31を接続部 28bに接続することができる

[0050] これにより、複数の情報表示シート 1、 31をホスト表示処理装置 21に接続することが可能となるとともに、情報表示シート 1、 31を互いに重ねて取り扱うことが可能となる。このため、情報表示シート 1、 31をめくりながら情報表示シート 1、 31に表示された内容を見ることが可能となるとともに、紙では実現不能な情報処理を情報表示シート 1、 31に行わせることが可能となる。

[0051] ここで、情報表示シート 1、 31には必ずしも同一の機能を持たせる必要はなぐ情報表示シート 1、 31の種類が互いに異なっていてもよい。例えば、情報表示シート 1には、画像 laや文字 lbなどを表示させる記憶性表示パネル 2をほぼ全面に設け、情報表示シート 31には、記憶性表示パネル 32の他に、タツチパネル 33を設けるようにしてもよい。

[0052] これにより、様々の機能を分散させて情報表示シート 1、 31に持たせることが可能となり、情報表示シート 1、 31のスペースが限られている場合においても、高度な情報処理や操作性を実現させることができる。

また、タツチパネル 33と幾つかの情報表示シート 1、 31を利用して、ホスト表示処理装置 21全体の情報を見ながら操作を行うことができる。例えば、各情報表示シート 1 、 31に格納されているコンテンツを一覧表示させたり、これらのコンテンツを情報表示シート 1、 31間でコピーしたり、移動させたりすることができる。

産業上の利用可能性

[0053] 本発明の情報表示装置は、軽薄化を可能としつつ、高度な情報処理を前提とした文書データの多様な処理にも対応することが可能となり、電子ペーパーなどの情報表示シートに利用することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 情報を表示する表示体と、

前記表示体に表示される情報の処理を自律的に行う自律処理手段と、前記表示体に表示される情報の処理にかかる負荷に基づレ、て、前記表示体に表示される情報の処理を他律的に行わせる他律処理手段とを備えることを特徴とする情報表示装置。

[2] 前記表示体と一体的に形成され、前記自律処理手段および前記他律処理手段が設けられた表示体を脱着自在に接続するとともに、情報処理を他律的に行わせるための処理要求を外部に転送する接続部をさらに備えることを特徴とする請求項 1記載の情報表示装置。

[3] 他律的に処理が行われる情報を記憶する情報記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求項 1または 2記載の情報表示装置。

[4] 前記自律処理手段に力かる負荷に基づいて、前記自律処理手段に対して行われた処理要求を記憶する処理要求記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求項 1 一 3のいずれか 1項記載の情報表示装置。

[5] 前記表示体はシート状であることを特徴とする請求項 1一 4のいずれか 1項記載の情報表示装置。

[6] 前記表示体は記憶性表示パネルであることを特徴とする請求項 1一 5のいずれか 1 項記載の情報表示装置。

[7] 自律的に処理した情報の表示を行う情報表示シートと、

前記情報表示シートに表示される情報の処理を行うホスト表示処理装置と、前記情報表示シートを前記ホスト表示処理装置に脱着自在に接続する接続部とを備えることを特徴とする情報表示システム。

[8] 前記ホスト表示処理装置の情報処理能力は、前記情報表示シートの情報処理能力よりも高いことを特徴とする請求項 7記載の情報表示システム。

[9] 前記情報表示シートは、自律的に処理不能な処理要求が発生した時に、その処理要求を自分で保持することを特徴とする請求項 7または 8記載の情報表示システム。

[10] 前記情報表示シートは、自律的に処理不能な処理要求が発生した時に、前記ホスト表示処理装置に処理を要求することを特徴とする請求項 7— 9のいずれ力 1項記載の情報表示システム。

[11] 自律的に処理不能な処理要求が発生した時に、前記ホスト表示処理装置との接続を促す表示を行うことを特徴とする請求項 10記載の情報表示システム。

[12] 前記情報表示シートには二次電池が設けられ、前記接続部を介して前記二次電池を充電させることを特徴とする請求項 7— 11のいずれ力 4項記載の情報表示システム

[13] 前記接続部は、複数の情報表示シートを接続可能であることを特徴とする請求項 7 一 12のいずれか 1項記載の情報表示システム。

[14] 前記接続部は、種類の異なる情報表示シートを接続可能であることを特徴とする請求項 13記載の情報表示システム。

[15] 前記情報表示シートは前記接続部を介して互いに通信可能であることを特徴とする請求項 13または 14記載の情報表示システム。

[16] 前記情報表示シートは、前記ホスト表示処理装置との接続を検知する接続検知手段を備え、

前記ホスト表示処理装置との接続が検知された時に、前記情報表示シート側で行われる情報処理を前記ホスト表示処理装置側に切り替えて行わせることを特徴とする請求項 7— 15のいずれ力 1項記載の情報表示システム。