WO2005065548A1

WO2005065548A1 - 超音波診断装置における超音波プローブ用水袋装置

Info

Publication number: WO2005065548A1
Application number: PCT/JP2005/000016
Authority: WO
Inventors: Yoshihiko Habu; Yoshio Ota; Hiroe Funaki
Original assignee: Ishikawa Seisakusho, Ltd.
Priority date: 2004-01-09
Filing date: 2005-01-05
Publication date: 2005-07-21
Also published as: JP2005192890A; CN1905838A; CN100525715C; JP3690525B2

Abstract

超音波プローブ用水袋装置の水又は水溶液を収納した収納袋は薄肉ゴム製のため長期に保存した場合、収納している水又は溶液が大気中に気化（蒸発）する事により、収納袋体積が減少する状態、いわゆるしぼみが発生する。枠体（カセット）外周部に孔を貫設し、伸縮可能な収納袋の環状部を凹型形状とし、この凹型形状の外周面に凸部を環設するとともに、前記丸盆形状のパッキン外周部に孔を貫設し、中空管が貫通できるように前記枠体外周部の孔と前記丸盆形状のパッキン外周部の孔を同心から一直線上の位置に嵌め込んで構成した。

Description

明細書

超音波診断装置における超音波プローブ用水袋装置

技術分野

[0001] 本発明は超音波を利用した骨粗しょう症を診断する装置に使用する超音波プロ一ブ用水袋装置に関するものである。

背景技術

[0002] 本願出願人は、特許第 3271648号の特許権者である。この発明は耐性黄色ぶどう球菌 (MRSA)による病院内感染が考えられる機会を可能な限り回避するために、超音波診断装置の探触子の頭部に、水を装填した収納袋を着脱自在に設けて骨粗しょう症診断するに際して、患者の身体に直接接触する部分である水袋装置を一度使えば廃棄し、患者毎に常に新しい水袋装置と取り替えるものである。

[0003] この装置で、使用されていた超音波プローブ用水袋装置は、図 7乃至図 9に示すように、水又は水溶液 11を装填した収納袋 12を、横方向に突出部を有するようにして枠体 (カセット） 13に固着した後、この枠体 (カセット） 13を、超音波探触子 14の頭部

14a外周面に、収納袋 12が密着するようにして、機枠 15に着脱自在に取り付けていた。

特許文献 1：特許第 3271648号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] ところが、このように水又は水溶液 11を収納した収納袋 12は薄肉ゴム製のため長期に保存した場合、収納して！/ヽる水又は水溶液 11が大気中に気化 (蒸発)する事により、収納袋体積が減少する状態、いわゆるしぼみが発生し、被験者の計測部位に対する密着不足となる場合や、製造工程で混入した気泡や水溶液中の溶存気体による気泡発生により超音波が伝播出来なくなり、計測した測定値が不正確となるばかりか測定不能となる場合があった。その為、使用時に収納袋内の気体を抜く事が可能なタイプの超音波プローブ用水袋装置が要望された。また、子供、若年者及び女性の小さめの足と、成人男性のスポーツマンの大きめの足とではその大きさに差がある為、前者では不足した体積を補う量の水又は水溶液が充填可能で、且つ、後者では多すぎる体積の水又は溶液を抜出する事が可能な構成を持つ収納袋が必要であつた o

課題を解決するための手段

[0005] そこで、本発明は上記問題を解決しょうとするものであり、請求項 1記載の装置は、枠体 (カセット）と、この枠体に突出部を有するように固着する水及び水溶液を装填した伸縮可能な収納袋と、この収納袋の環状部内径より僅かに大きい外形を有した丸盆形状のパッキンとを具えた超音波診断装置における超音波プローブ用水袋装置において、前記枠体 (カセット)外周部に孔を貫設し、前記伸縮可能な収納袋の環状部を凹型形状とし、この凹型形状の外周面に凸部を環設するとともに、前記丸盆形状のパッキン外周部に孔を貫設し、中空管が貫通できるように前記枠体外周部の孔と前記丸盆形状のパッキン外周部の孔を同心から一直線上の位置に嵌め込んで構成したことを特徴とする超音波診断装置における超音波プローブ用水袋装置である

[0006] 本発明によれば、製造後プローブ内の超音波の透過を妨げる気泡を極細中空管で除去することが可能であって、長期に保存した場合において、収納している水又は水溶液が大気中に気化 (蒸発)する事により、収納袋体積が減少する状態、いわゆるしぼみが発生した場合であつても、注射針等の極細中空管を用!、て使用前に水又は水溶液を充填する事が可能となる。また、子供、若年者及び女性の小さめの足であれば水又は水溶液を極細中空管を用いて充填し、成人男性のスポーツマンの大きめの足であれば、水又は水溶液を極細中空管を用いて抜出することができ、あらゆる大きさの足に対応する事ができる。

[0007] 本発明の請求項 2記載の超音波プローブ用水袋装置は前記請求項 1記載の伸縮可能な収納袋の半球部の膜厚は最大直径が最も厚ぐ最小直径となる先端に向い序々に薄くなることを特徴とする超音波診断装置における超音波プローブ用水袋装置である。

[0008] 本発明によれば、使用時に最も破断しやす!/、半球部の最大直径部の破断を防止することができる。さらに半球部先端に向って柔ら力べなっているので、計測部位への密着度が増加し、その結果、音響インピーダンスが低下し、高感度な測定が可能となり計測精度が向上する。

発明の効果

[0009] 本発明によれば、製造後プローブ内の超音波の透過を妨げる気泡を極細中空管で除去することが可能であって、長期に保存した場合において、収納している水又は水溶液が大気中に気化 (蒸発)する事により、収納袋体積が減少する状態、いわゆるしぼみが発生した場合であつても、注射針等の極細中空管を用!、て使用前に水又は溶液を充填する事が可能となる。また、子供、若年者及び女性の小さめの足であれば水又は溶液を極細中空管を用いて充填し、成人男性のスポーツマンの大きめの足であれば、水又は溶液を極細中空管を用いて抜出することができ、あらゆる大きさの足に対応する事ができる。さらに、請求項 2記載の発明では、使用時に最も破断しやすい半球部の最大直径部の破断を防止することができ、さらに半球部先端に向つて柔らかくなつているので、計測部位への密着度が増加し、その結果、音響インピーダンスが低下し、高感度な測定が可能となり計測精度が向上する。

発明を実施するための最良の形態

[0010] 以下、本発明に係る超音波診断装置における超音波プローブ用水袋装置の実施の形態を図面に従って説明する。

[0011] 図面に基づいて具体的に説明すると図 1乃至図 6に示すように超音波プローブ用水袋装置 1は収納袋 2と枠体 3と丸盆形状パッキン 4とから構成されている。請求項 2 記載の収納袋 2は図 3に示すように半球体 2dは最大直径部 2fの膜厚が最も厚ぐ最小直径部 2gへとなるに従い序々に薄くなつており、他方の 2e部は開口している。環状部 2aの断面は凹型形状であって、外周部には凸部 2bが環設されている。この凸部 2bの外径は円筒体 3aの内径よりも僅かに大きく作製されており、円筒 4bの外径は環状部 2aの内径 2cよりも僅かに大きく作製されている。収納袋 2の材質はシリコンゴムであって、組み付けられた際には凸部 2bが円筒体 3aの内径に圧接し、円筒 4bの外径は内径 2cに圧接している。これらの圧接により水及び水溶液 5の外部への漏れを防止している。

[0012] また、前述のように材質がシリコンゴムのため注射針等の極細中空管の抜き差しに耐えて、針の挿入時に形成された孔を抜針後にその柔軟性と弾力性で封止し水及び水溶液 5の漏れを防止している。もちろん、材質はシリコンゴムに限られたものではなぐ柔軟性と弾力性を具備したものであれば他の分類に属するゴムであっても良い

[0013] 枠体 3は図 4に示すように円筒体 3aの外縁に鍔が配設されたフランジ形状をしており、プラスチック製である。その円筒体 3aには、注射針等の極細中空管が貫通する孔 3bが貫設されている。丸盆状パッキン 4は図 5に示すようにシリコンゴム製の膜 4aとナイロン榭脂製の円筒 4bとシリコンゴムが充填された孔 4cがー体成形されて形成されている。 4cは注射針等の極細中空管が貫通する孔である。この孔 4cにシリコンゴムを充填する事により、シリコンゴム厚を厚くした状態と同じ封止効果が生じ、注射針等の極細中空管を挿入 ·抜針した後の水及び水溶液 5の漏れ防止効果を高めている。

[0014] さらに、図 3に示すように、凸部 2bと孔 3bの位置を一致させる事により、凸部 2b部分を注射針等の極細中空管が挿入時に穿通する事となる。凸部 2bは組み付けられた際に円筒体 3aの内径に合致するように圧接して変形しているが、この圧接により水及び水溶液 5の外部への漏れを防止している。さらに注射針等の極細中空管の抜針後は、この変形圧力が挿入時に形成された針孔を塞いで、水及び水溶液 5の漏れ防止効果を完全なものとしている。つまり、凸部 2bは円筒体 3aの内径と環状部 2aの外径との隙間からの漏れ防止及び、針孔力の漏れ防止効果の双方に作用している。また、一例として円筒 4bの材質はナイロン榭脂を記載したが、シリコンゴムより硬度が高ぐヤング率が大きい不鲭材質であれば、他の榭脂ゃアルミニウム等の金属であってちょい。

[0015] 前記丸盆状パッキン 4は、孔 4cが枠体 3の孔 3bと注射針等の極細パイプが貫通できるように一直線上の位置に収納袋 2を間に挟み、嵌め込まれて構成されている。収納袋 2の凸部 2bの外径は枠体 3の円筒体 3aの内径よりも大径に形成されており、丸盆状パッキン 4とともに枠体 3に組み付けられた際には、凸部 2bが円筒体 3aの内径に合致するように変形して圧接し、また円筒 4bの外径が環状部 2aの凹型形状の内径部に圧接して水及び水溶液 5の外部への漏洩を防止して、る。

[0016] し力しながら、製造工程で混入したり水中に溶け込んでいる溶存気体によって発生する気泡がある。また、水又は水溶液 5を充填した超音波プローブ用水袋装置 1の収納袋 2はゴム製のため、長期に保存した場合、水の分子が収納袋 2の分子間から大気中に気化 (蒸発)し、収納袋 2の体積が減少するしぼみ状態が発生する。このような場合、図 6に示すように、超音波プローブ装置 1に水又は水溶液を注射器等によって補充したり、或いは抜出したり、又は、気泡を抜いたりすることができる。

図面の簡単な説明

[0017] [図 1]本発明の実施の形態における超音波プローブ用水袋装置の立体斜視図である

[図 2]本発明の実施の形態における超音波プローブ用水袋装置の断面図である。

[図 3]本発明の実施の形態における収納袋の断面図である。

[図 4]本発明の実施の形態における枠体の正面図及び断面図である。

[図 5]本発明の実施の形態における丸盆状パッキンの正面図及び断面図である。

[図 6]本発明の実施の形態における超音波プローブ用水袋装置に注射器で水又は水溶液を補充してヽる図である。

[図 7]従来例の超音波プローブ用水袋装置に超音波探触子がセットされた断面図である。

[図 8]従来例の超音波プローブ用水袋装置の断面図である。

[図 9]従来例の収納袋の断面図である。

符号の説明

[0018] 1 超音波プローブ用水袋装置

2 収納袋

3 枠体

4 丸盆状パッキン

5 水又は水溶液

Claims

請求の範囲

[1] 枠体 (カセット）と、この枠体に突出部を有するように固着する水及び水溶液を装填した伸縮可能な収納袋と、この収納袋の環状部内径より僅かに大きい外径を有した丸盆形状のパッキンとを具えた超音波診断装置における超音波プローブ用水袋装置において、前記枠体 (カセット)外周部に孔を貫設し、前記伸縮可能な収納袋の環状部を凹型形状とし、この凹型形状の外周面に凸部を環設するとともに、前記丸盆形状のパッキン外周部に孔を貫設し、中空管が収納袋へ内挿できるように前記枠体外周部の孔と前記丸盆形状のパッキン外周部の孔を直線上の位置に嵌め込んで構成したことを特徴とする超音波診断装置における超音波プローブ用水袋装置。

[2] 伸縮可能な収納袋の半球部の膜厚は最大直径部が最も厚ぐ最小直径となる先端に向い序々に薄くなることを特徴とする請求項 1記載の超音波診断装置における超音波プローブ用水袋装置。