JP6355368B2 - 治療物質の運搬用治具 - Google Patents

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Description

本発明は、治療物質の運搬用治具に関する。
薄いシート状とされた物質(シート状治療用物質)を患者の患部に貼付する治療方法が知られている。特に、近年は再生医療の一環として、外部で培養された細胞で構成されたシート(細胞シート)を患部に貼付する治療方法がある。
患部が食道や大腸のような生体管内である場合には、細胞シートを患部まで搬送(運搬)して貼付することが要求される。このような運搬用治具(運搬用器具)として、例えば、筒状部と、該筒状部の外周面に膨縮可能に設けたバルーンと、該バルーンを膨縮させる膨縮手段とを備え、バルーンを収縮させた状態で生体管路に挿入され、膨縮手段によりバルーンを膨張させ生体管路内壁に圧接させて、細胞シートを生体管路内に留置させる生体管路内処置デバイスがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−148887号公報 特開2008−79783号公報
しかしながら、上述した特許文献1記載の従来技術では、以下の問題があった。すなわち、従来技術に記載の生体管路内処置デバイス(処置デバイス)では、バルーンが収縮により筒状部の周面に密着した状態で治療用物質をバルーン上に載置する。次に、生体管路内に配置されたシースを通して生体管路内に処置デバイスが挿入される。そして、処置デバイスをシースの先端部から突出させて患部に到達させる。
生体管路は、湾曲していたり、凹凸に富んでいたりする場合が多い。この場合において、処置デバイスをシースから突出させたときに、処置デバイスの先端が生体管路内壁の圧力を受けて処置デバイスが突出前の状態から姿勢を変えることがある。このとき、シースの先端や生体管内壁が治療物質と接触してしまうおそれがあった。
治療物質が細胞シートである場合、細胞シートは薄く柔らかい物質であるので、シース先端や生体管との接触によって縮れたりよれたりすると、患部への貼付に適さない状態となるため、好ましくなかった。
本発明は、治療物質が生体管路で他の物体と接触するのを防止し得る治療物質の運搬用治具を提供することを課題とする。
開示の技術は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
即ち、本発明の第1の態様は、
治療物質を生体管内の所望の位置に運搬する治具であって、
一端部と他端部との間に凹部が形成された中間部とを有する本体と、
少なくとも前記凹部を被覆して前記本体との間に内部空間を形成する弾性膜と、
前記凹部内と連通する状態で前記他端部に形成され、前記凹部を介して前記内部空間へ
導入される流体及び前記内部空間から排出される流体が通過する流体路と、を備え、
前記弾性膜の一部が、前記内部空間からの流体の排出により前記凹部内に引き込まれることを特徴とする治療物質の運搬用治具である。
第1の態様によれば、治療物質が生体管路で他の物質と接触するのを防止し得る。
本発明の第2の態様は、前記弾性膜が、前記内部空間への流体導入によって膨張する治療物質の運搬用治具である。
第2の態様によれば、弾性膜が膨張することで、治療物質を生体管内の患部に押しつけることができる。
本発明の第3の態様は、前記弾性膜が、2つの端部を有する筒状に形成され、前記本体の周囲を取り巻く状態で前記各端部を前記本体に密着させて固定されている請求項1または2に記載の治療物質の運搬用治具である。
第3の態様によれば、弾性膜が本体に密着して固定されることで、内部空間に流体を導入排出した際に、外部に流体が漏出することなく、弾性膜を防縮させることができる。
本発明の第4の態様は、前記他端部の端面には、前記凹部の位置を示す指標が形成されている治療物質の運搬用治具である。
第4の態様によれば、指標により他端部の端面側から凹部が形成されている方向を認識することができる。
本発明の第5の態様は、前記流体路に接続される第1管と、前記第1管を被覆する、所定の外径を有する第2管とをさらに備える治療物質の運搬用治具である。
第5の態様によれば、第1管により本体の周方向の回転操作を行うこと及び本体の内部空間に流体の導入排出を行うことができ、また、第2管により第1管の操作性を向上させることができる。
本発明の第6の態様は、前記第1管の先端には、少なくとも一部が前記流体路に挿入されるコネクタが連結されており、
前記コネクタの挿入部分外面と前記流体路の内面との一方には、少なくとも1つの凸部が形成されており、
前記コネクタの挿入部分外面と前記流体路の内面との他方には、前記コネクタの前記流体路への挿入時において、前記凸部が嵌まり込む溝が形成されている
治療物質の運搬用治具である。
第6の態様によれば、治療物質の運搬中において本体と第1管とが外れにくくなる。
本発明の第7の態様は、前記中間部は、前記凹部の底面に形成された溝を含む、治療物質の運搬用治具である。
第7の態様によれば、溝により溝を介して内部空間の流体の排出を行うことができる。
本発明の第8の態様は、前記中間部は、前記凹部の底面と前記中間部の外面とを連絡する流体通路を含む治療物質の運搬用治具である。
第8の態様によれば、流体通路により流体通路を介して中間部の外面と弾性膜との間の流体の排出を行うことができる。
開示の技術によれば、治療物質と生体管路と接触を防止し得る治療物質の運搬用治具を提供することができる。
図1は、実施形態における治療物質の運搬用治具の構成例を示す図である。 図2は、本体の構成例を示す斜視図である。 図3は、本実施形態における治療物質の運搬用治具の構成例を示す図である。 図4Aは、実施形態における治療物質の運搬用治具の構成例を示す図である。 図4Bは、実施形態における治療物質の運搬用治具の構成例を示す図である。 図5は、運搬用治具と内視鏡システムとの組み合わせにおける使用説明図である。 図6は、実施形態における治療物質の運搬用治具の構成例を示す図である。 図7は、実施形態における治療物質の運搬用治具の構成例を示す図である。 図8は、実施形態における治療物質の運搬用治具の使用例を示す図である。 図9は、実施形態における治療物質の運搬用治具の構成例を示す図である。 図10は、実施形態における治療物質の運搬用治具の使用例を示す図である。 図11は、治療物質の運搬用治具の本体を楕円形に形成している理由を説明する図である。 図12は、実施形態の変形例を示す図である。 図13Aは、実施形態の変形例を示す図である。 図13Bは、実施形態の変形例を示す図である。 図13Cは、実施形態の変形例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明の構成は、実施形態の具体的構成に限定されない。
〔実施形態〕
<治療物質の運搬用治具の構成例>
図1は、本実施形態における治療物質の運搬用治具(単に、運搬用治具10ともいう)の構成例を示す図である。運搬用治具10は、長手方向に一端部110,中間部120及び他端部130が配された本体100と、中間部120の周囲を取り巻く状態で本体100を被覆するバルーン(「弾性膜」の一例)200とを含む。さらに、運搬用治具10は、本体100とバルーン200とにより形成される内部空間に対する送気及び排気、並びに本体100に対する周方向の回転力(トルク)付与に使用される送排気管300(「第1管」の一例)と、バルーン200を本体100に固定する固定具410,420と、送排気管300を被覆するカバー管500(「第2管」の一例)とを含む。
運搬用治具10の本体100の他端部130の端面には、筒状のメス型コネクタ710(コネクタ710)が接着されており、送排気管300の一端には、筒状のオス型コネクタ720(コネクタ720)が接着されている。コネクタ720がコネクタ710に嵌め込まれることで、本体100と送排気管300とが接続された状態となる。運搬用治具10は、送排気管300に対して着脱自在とされている。
一方、送排気管300の他端にはメス型のルアーコネクタ600が接着されている。ルアーコネクタ600は、上記内部空間に対する送気及び排気を行い、バルーン200を膨縮させる膨縮手段X(図5参照)が備えるオス型コネクタと接続される。膨縮手段Xは、例えば注射器やポンプである。
以下、運搬用治具10の各構成要素の詳細について説明する。
<<本体>>
図2は、本体100、バルーン200及び固定具410,420の構成例を示す斜視図である。図2において、本体100は、長手方向(図2のX方向)に配された、一端部(前端部)110と、他端部(後端部)130と、一端部110と他端部130との間に形成された凹部Aを有する中間部120とを含む。一端部110,中間部120及び他端部130の中心軸は同軸となっている。一端部110と中間部120との間には、本体100の周方向に一周する溝112が形成され、他端部130と中間部120との間には、本
体100の周方向に一周する溝134が形成されている。
本実施形態では、一端部110,中間部120及び他端部130の幅方向(図2のY方向)の断面形状がそれぞれ楕円形に形成されており、楕円形の長軸は本体100の幅方向に配され、短軸は本体100の高さ(厚さ)方向(図2のZ方向)に配置されている。これにより、本体100の高さ方向の寸法が幅方向の寸法よりも短くなっている。
また、本実施形態では、中間部120が開口部を有する筒状に形成されることで、凹部Aが形成されている。図2に示すように、中間部120は、内部が中空の楕円柱から上半分の周面が除去されたような形状を有する半楕円筒状部120aと、半楕円筒状部120aの両端に設けられた楕円形の側壁120b,及び楕円形の側壁120cとを有している。側壁120bは、一端部110側で半楕円筒状部120aの一端側に設けられており、側壁120cは、他端部130側で半楕円筒状部120aの他端側に設けられている(図3参照)。これにより、中間部120の上側(高さ方向)に開口部が形成され、半楕円筒状部120aの内側が凹部Aを成す状態となっている。但し、中間部120の凹部の内面形状及び外面形状は例示であり、楕円周面に限定されない。
一端部110は、先端側が面取りされた楕円柱状に形成されている。一端部110の先端が面取りされることで、運搬用治具100の生体管挿入時における本体100と生体管等との摩擦低減、及び生体管内壁の損傷回避が図られる。
他端部130は、端面形状が楕円の平板状に形成されている。他端部130には、他端部130の後端面から側壁120cまで貫通した通気孔(「流体路」、「流体孔」の一例)132が形成されており、他端部130の中心軸は通気孔132を通過する(図3参照)。図1に示したメス型コネクタ710(コネクタ710)の一端(前端)は、通気孔132に挿入されたときに通気孔132の内壁に密着することで、コネクタ710が本体100に連結された状態となる。
通気孔132は、他端部130の後端面から所定の位置まで、メス型コネクタ710の外径と同じ径で空けられる。また、通気孔132は、当該所定の位置から側壁120cは、メス型コネクタ710の外径より小さい径で空けられる。通気孔の後端面からメス型コネクタ710が当該所定の位置まで、差し込まれて固定される。メス型コネクタ710と通気孔132の内面とは、接着剤により固定されてもよい(図3参照)。
他端部130の後端面には、中間部120の凹部Aの位置を示す指標136が設けられている。指標136は、例えば、他端部130の端面(楕円)において、楕円の短軸上で凹部Aが設けられた側(本実施形態では上側)に、ペン等で印をつけることで形成されている。また、指標136は、所定位置が一部削られることによって形成されても良い。或いは、指標136は、本体100の成形時に形成されても良い。指標136が設けられることによって、本体100を真後ろから見たとき(凹部Aを視認できない状態)でも、凹部Aの位置を容易に認識することができる。
溝112及び溝134は、中間部120を被覆するバルーン200の各端部を収容するために形成されている(詳細は後述)。また、凹部Aの底面には、長手方向に溝122が形成されている。また、凹部Aの底面のほぼ中央には、凹部Aの底面と中間部120の外面とを貫通する貫通孔124が形成されている。溝122及び貫通孔124は、本体100とバルーン200とで形成される内部空間S(図3)からの排気を好適に行うために形成されている(詳細は後述)。
本体100の材質は、医療用に適用可能である限り、金属又は樹脂(プラスチック)を
適用可能である。例えば、本体100は、複数の部品の接合により形成されても良いが、樹脂材料により一体成形することができる。或いは、医療用の3Dプリンタ用材料を用いて、3Dプリンタにより本体100を一体形成することができる。
<<バルーン>>
本実施形態において、バルーン200は、弾性部材(例えばラテックスのような医療用ゴム)を用いた筒状に形成されており、その各端部200a,200bは、弾性部材が巻かれてリング状になっている。バルーン200の長手方向の寸法は、本体100の長手方向の寸法より短く、バルーン200は、本体100がバルーン200内部を通過して一端部110及び他端部130がバルーン200の端部200a,200bのそれぞれから飛び出す(はみ出す)状態で本体100に被せられる。
バルーン200の端部200aは溝112に収容され、端部200bは溝134に収容される。これにより、バルーン200が凹部Aを含む中間部120を覆う状態となる。また、端部200a,200bが溝112,134に収容されることで、端部200a,200bが生体管内における運搬用治具10の移動を妨げる方向に作用する(例えば、生体管内壁に引っかかる)ことを回避し得る。また、端部200a,200bが生体管等と接触することで、バルーン200の本体100に対する固定位置がずれるのを回避し得る。さらに、溝112,134の深さは、端部200a,200bの厚さに合わせられる。溝112,134の深さと端部200a,200bの厚さ(弾性部材が巻かれた部分の厚さ)とが合わせられることで、溝112,134に収容された端部200a,200bと、溝112,134の周囲とで段差が生じることを回避し得る。段差が生じないようにすることで、端部200a,200bが生体管内における運搬用治具10の移動を妨げる方向に作用することをより回避し得る。
バルーン200の端部200aより内側の部分は、固定具410により本体100(溝112の底面)に密着する状態で固定され、端部200bより内側の部分が固定具420により本体100(溝134の底面)に密着する状態で固定される。本実施形態では、固定具410及び420として、医療用の糸(例えば縫合糸)が適用され、バルーン200は、縫合糸により本体100に縛り付けられる。但し、固定具410,420は医療用糸に限定されず、糸以外の固定具やOリング、接着剤を適用し得る。
図3は、図2に示した本体100にバルーン200を固定した状態において、本体100の中心軸を含む高さ方向(Z方向)の平面で切断したときの断面を示すとともに、送排気管300を本体100に接続する前の状態を模式的に示す図である。図4Aは、図3に示す状態から、コネクタ710及び送排気管300を本体100に接続し、内部空間の排気を行った状態への変化を示す図である。
固定具410及び固定具420により本体100に密着する状態で固定されることにより、バルーン200の両端が閉塞され、バルーン200の内側に内部空間Sが形成されている。内部空間S内の圧力は、本体100に送排気管300を接続し、送排気管300及び通気孔132を通じて空気(「流体」の一例)を導入又は排出する(送気又は排気を行う)ことで、制御することができる。
図3は、内部空間S内への送気も排気も行っていない状態を示す。この状態では、バルーン200の凹部Aを覆う部分は、自らの弾性(可撓性)により、凹部Aの上方に位置した状態となる。これに対し、ルアーコネクタ600に注射器(膨縮手段X)を接続し、注射器のピストンを引くと、内部空間Sから空気が排出されることで凹部A内に負圧が生じる。これにより、図4Aに示すように、バルーン200の凹部Aを覆っている部分が凹部A内に引き込まれ、最終的に凹部Aの底面に接触する状態となる。
ここで、溝122が形成されている理由について説明する。内部空間Sの排気によりバルーン200が凹部A内に引き込まれ、或る部分が凹部Aの底部に密着すると、当該密着部分より前端側にある内部空間S1内の空気が通気孔132まで移動できない状態が起こり得る。これに対し、溝122が形成されていることで、内部空間S1に存在する空気は、溝122,後端側の内部空間S2を通って通気孔132まで移動することができる。
これによって、内部空間S内の空気を適正に排気でき、排気完了時に、凹部Aにおいてバルーン200を平坦にすることができる。但し、溝122の形成はオプションである。
上記のようにして、バルーン200の一部が凹部A内に引き込まれて形成された運搬用治具の凹部A1は、治療物質700を載置する載置部として使用される(図4A参照)。ここで、治療物質700は、例えばシート状治療物質であり、例えば細胞シートや、薬剤が塗布されたシートである。治療物質700には、シート状以外の形状をした治療物質(例えば薬剤)も含み得る。
また、貫通孔124が形成されている理由は以下の通りである。すなわち、内部空間Sに空気が送り続けられるにつれて、バルーン200は膨張を始め、内部空間S内の空気が中間部120の外面側に回り込むことで、バルーン200は、中間部120の外面から離間し、最終的には樽状に膨らむ(図4B参照)。
その後、内部空間Sからの空気の排出をすると、バルーン200は収縮する。ここで、貫通孔124が存在しない場合を仮定する。この仮定では、内部空間Sにおいて、中間部120の下側(外面側)に存在する空気は、凹部A(開口部)を経由して通気孔132へ移動することとなる。このため、バルーン200の収縮時にバルーン200の内面が開口部(凹部A)を塞ぐ状態になると、中間部120の外面側(下側)に残った空気は逃げ場を失う。
この状態では、バルーン200が下側で膨張している分、バルーン200の上側(凹部A側)が引っ張られている状態となるので、状況によっては、内部空間Sからの排気を継続しても、バルーン200の一部が十分に凹部A内に引き込まれない状態となるおそれがある。これに対し、貫通孔124が形成されていれば、中間部120の外面側に回り込んだ空気は、貫通孔124を通って通気孔132に移動することができるので、バルーン200の内部空間Sから適正に空気を排出することができる。但し、貫通孔124はオプションである。
<<送排気管及びカバー管>>
送排気管300は、上記したように、内部空間Sの圧力制御用の空気の送気及び排気に使用される。また、送排気管300は、運搬用治具10に周方向の回転力(トルク)を付与するために使用される。このため、送排気管300は、送排気管300の後端から前端に装着された運搬用治具10に効率良くトルクを伝達すべく、可撓性を有する一方で或る程度の剛性を有することが好ましい。本実施形態では、送排気管300として、金属管の一例であるステンレスチューブを適用している。但し、所望の可撓性及び剛性が得られる限り、送排気管300の材質は問わない(金属以外であっても良い)。
カバー管500は、送排気管300の外径が通常の内視鏡手術で用いられるワイヤ駆動式鉗子のワイヤの外径より小さい(細い)場合に、運搬用治具10のユーザ(医師)に対して良好な使用感(医師の持つワイヤ径の感覚)を提供する(違和感を解消して操作性を向上させる)ために設けられる。すなわち、カバー管500は、送排気管300を収容可能な内径寸法と、ワイヤ駆動式鉗子のワイヤに通常適用される程度の外径寸法とを有する
。また、カバー管500は、送排気管300とほぼ同等又は短い寸法を有し、内部を送排気管300が通過した状態になっている。
本実施形態では、送排気管300(ステンレスチューブ)として、外径0.6mmから0.9mmのものを用い、カバー管500として外径2.5mmのものを用いている。カバー管500の外径寸法は、一般の内視鏡手術で用いられる鉗子ワイヤの外径とほぼ同様である。なお、カバー管500の外径寸法として好ましい範囲は内視鏡の鉗子チャンネルにより異なるが、例えば2.8mmの鉗子チャンネルを有する内視鏡用としては2.0mm−2.6mmである。
また、医師がカバー管500越しに送排気管300をつまんだときに、カバー管500が変形して送排気管300を良好にホールドできる(医師の指の押圧力が送排気管300を直接つまんだときと同等に伝達される)限り、カバー管500内に収容された送排気管300の内周面は、カバー管500の外周面と密着する状態(送排気管300の外径がカバー管500の内径以上である)であっても良く、一部が接触する状態(送排気管300の外径がカバー管500の内径未満)であっても良い。本実施形態では、カバー管500は、コネクタ720とルアーコネクタ600との間で摺動自在な状態で送排気管300に取り付けられている。
カバー管500として、例えば、樹脂管を適用でき、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)管を適用することができる。但し、PTFE管は例示でありPTFE以外の樹脂管を適用し得る。
<使用例>
次に、運搬用治具10の使用例について説明する。運搬用治具10は、内視鏡システムとの組み合わせにおいて使用される。図5は、運搬用治具10と内視鏡システムとの組み合わせにおける使用説明図である。
図5において、内視鏡(ビデオスコープ)1000は、医師が術式において操作するアングルノブやボタン等が設けられた操作部1001と、患者の体内に挿入される挿入部1002と、接続部1003(ユニバーサルコード)とを含む。挿入部1002の先端面には、照明光を照射する照射レンズと、照明光の反射光を集光して挿入部1002内のイメージセンサ(CCD,CMOS:図示せず)に伝達する対物レンズとが設けられている。
接続部1003は、イメージセンサで捉えられた電気信号を映像信号に変換してディスプレイ装置(図示せず)に表示するビデオプロセッサ(図示せず)と、光源からの光を挿入部1002の先端(照明レンズ)に伝達する光源装置(図示せず)と接続されている。
さらに、内視鏡1000の内部には、操作部1001から挿入部1002に亘って鉗子(ワイヤ)を通すための鉗子チャネル1100が形成されている。鉗子チャネル1100の入口1101は、操作部1101の外面に形成され、鉗子チャネル1100の出口(鉗子口)1102は、挿入部1002の先端面に形成されている。
運搬用治具10は、本体100及びバルーン200を送排気管300から外した状態で、カバー管500が装着された送排気管300の先端(コネクタ720)を鉗子チャネル1100の入口1101に挿入し、当該先端を出口1102まで送る。このとき、操作者(例えば医師)が、カバー管500をつまんで送排気管300を送ることで、良好な操作感の下で、送り操作を行うことができる。
送排気管300の先端(コネクタ720)が出口1102から突出した状態となったら、コネクタ720とコネクタ710とを接続することで、本体100を送排気管300に
装着する(本体100が送排気管300の先端に固定された状態にする)。
続いて、ルアーコネクタ600に接続した膨縮手段X(注射器)のピストンを引き、内部空間Sの排気を行う。これによって、凹部Aに引き込まれたバルーン200の表面に、載置部として使用される凹部A1が形成された状態となる。これにより、図6に示す状態となる。
この状態において、医師又は医師の補助者は適宜の治療物質700を凹部A1に載置する。本実施形態は、治療物質700が細胞シート(「シート状治療物質」の一例)であると仮定する。治療物質700は、が凹部A1の表面上で広げた状態で載置される(図7参照)。但し、治療物質700の載置は、内部空間Sからの排気前に行い、治療物質700が内部空間Sの排気によって凹部A内に引き込まれるようにしても良い。もっとも、内部空間Sからの排気により凹部A1を形成してから治療物質700を載置することで、載置場所の目測を誤り、治療物質700が凹部A1からはみ出してしまうことを回避し得る。
次に、医師は、患者の生体管内に予めセットしたシース(ガイド管:図示せず)に、本体100及び挿入部1002を挿入し、挿入部1002(本体100)をシースの先端近傍まで送る。この時点で、照明光の照射及びディスプレイ装置への映像表示は継続的に行われていると仮定する。すなわち、ディスプレイ装置には、本体100を後方から見た映像がイメージセンサにより撮像され、表示されていると仮定する。
次に、医師がカバー管500が設けられた送排気管300(以下、「操作管」と称する)をつまみ、さらに操作管を鉗子チャネル1100に送り込むことで、本体100は、挿入部1002の先端部1004から離間し、やがてシースの外に出る。
図8は、生体管C内に置かれた(シースから出た)運搬用治具10を模式的に示す図である。図8には、運搬用治具10が生体管C内で治療物質700(細胞シート)の運搬中の状態を示す。治療物質700は、バルーン200の引き込みによって形成された凹部A1の底面に載置されている。このため、凹部A1の周囲にある生体管Cの内壁やシースの先端は、中間部120の上縁部分120dに接触するに止まり、凹部A1内の治療物質700と接触しにくくなっている。これによって、治療物質が生体管等と接触することが抑制される。
その後、細胞シート700を載置された運搬用治具10が、患部AP(図10参照)近傍に達すると、医師は、ディスプレイ装置に表示される映像を参照しつつ、凹部A1(治療物質700)が患部APと対向しているかを確認する。このとき、治療物質700が患部APと対向していないときには、医師は、操作管(カバー管600が装着された送排気管300)をつまみ、操作管をひねることで操作管にトルクを与えて本体100をその周方向に回転させる。
治療物質700が患部APと対向する状態となると、医師は、膨縮手段X(注射器)のピストンを押し、内部空間Sに空気を導入する。
これにより、図9に示すように、バルーン200と本体100とによって形成される内部空間Sに空気が導入されて、バルーン200が膨張する。このとき、図4Bに示したように、上記したように、貫通孔124により凹部Aの底面と中間部120の外周面とが連絡している。このため、通気孔132から送り込まれる空気は、貫通孔124を通って中間部120の外面側に向かうことができるので、空気の中間部120の外側への導入が円滑に行われる。
図10は、本体に密着されるバルーンを膨張させた例を示す図である。膨張前において治療物質700と接触していたバルーン200の部分は、バルーン200の膨張により広がるため、膨張前よりもバルーン200の表面から剥離しやすい状態となる。この状態で、治療物質700が患部APに当接すると、患部APは体液によって湿潤状態にあるので、表面張力により治療物質700はバルーン200から離れ、患部APに貼付された状態となる。治療物質700が患部APに留置された後、膨縮手段Xにより内部空間Sの空気を排出することにより、バルーン200は収縮する。バルーン200がシース内に収容可能な程度に収縮したことが確認されると、運搬用治具10は、内視鏡1000の挿入部1002とともに、体外に運ばれて、回収される。
上記使用例では、シース(ガイド部材)を用いる場合について説明したが、シース(ガイド部材)を用いることなく運搬用治具10及び挿入部1002を生体管内に挿入することはあり得る。
<実施形態の作用効果>
実施形態によれば、本体100の凹部Aにバルーン200の一部を引き込むことで形成された凹部A1に治療物質700を載置して、生体管内を運搬する。このため、生体管の内壁等が凹部A1内の治療物質700に接触する可能性を低減できる。すなわち、治療物質700と他の物体との接触を実質的に抑えることができる。これによって、治療物質700を好適な状態で患部に押しつけることができ(例えば細胞シートを患部に貼付することができ)るので、好適な処置の効果を期待することができる。
また、本実施形態では、他端部130の後端面に指標136が設けられているため、本体100を後方から撮像した映像において凹部A1が視認できないときでも、凹部Aが形成されている方向を把握することができる。
また、本実施形態では、溝122が形成されていることで、内部空間Sからの空気排出を好適に実施することができる。また、本実施形態では、貫通孔124が形成されていることで、内部空間Sからの空気排出を好適に実施することができる。
また、本実施形態において、バルーン200を本体100の周方向に一様の圧力で拡張させる(図9)ことに関しては、以下の利点があると考えられる。すなわち、治療物質700が患部APに接触した後もバルーン200(内部空間S)への送気を継続し、生体管C一杯にバルーン200を膨張させることで、患部APに対して治療物質700をより好適に押しつけることができると考えられる。
また、本実施形態において、本体100を楕円形に形成している理由について図11を用いて説明する。図11の(A)は、本実施形態における運搬用治具10を挿入部1002の先端から距離D1だけ前方に移動させたときに対物レンズ1210で集光される範囲(イメージセンサの撮像範囲)を模式的に示す。図11の(B)は、比較例における運搬用治具10Aを、図11の(A)と同様に距離D1だけ前方に移動したときにおける対物レンズ1210で集光される範囲を模式的に示す。
運搬用治具10の本体100の断面形状(他端部130の後端面形状)が長半径(長軸の長さの半分)がr1で短半径(短軸の長さの半分)がr2(r1>r2)である楕円形であるのに対し、運搬用治具10Aの本体の断面形状(他端部の後端面形状)は半径r1の円形であると仮定する。運搬用治具10と運搬用治具10Aとが等距離D1に置かれたとき、対物レンズ1210の中心軸(イメージセンサ1220の視軸)Lと運搬用治具10の凹部A1との距離d1は(図11(A))は、運搬用治具10Aの凹部A1との距離d2よりも長くなる。鉗子チャネル1100の出口1102の位置は変えられないからで
ある。本体の周面が視軸Lに近づく程、本体の周面は他端部の後端面に隠れて見えなくなる。そこで、本実施形態では、長軸と短軸とを有する本体100を採用し、短軸方向に凹部A1が形成されるようにして、本体100の後方に位置するイメージセンサで撮像される映像に、本体100の周面(凹部A1に収容された治療物質700)が映り込み、医師の位置合わせの操作の負担軽減が図られるようにしている。
<変形例>
なお、本実施形態では、本体100の中間部120の周囲を被覆するようにバルーン200を設けている。バルーン200が筒状であることは必須では無く、バルーン200が少なくとも凹部Aを閉塞するように本体100に取り付けられ、凹部A内が内部空間Sを形成するようにしても良い。但し、この場合には、貫通孔124の形成は不要である。
本実施形態では、楕円柱状の一端部110について説明したが、一端部110は、中間部120より大径の楕円柱状や円柱状に形成されていても良い。この場合、生体管内において一端部110が生体管を押し広げるように進み、後方の中間部120(凹部A)と生体管内壁との間に空間が形成され、凹部A内に収容された治療物質(細胞シート)が生体管等と接触する可能性を低減し得る。この場合でも、一端部110の先端は面取りされることが好ましい。
また、本実施形態では、本体100に対するバルーン200の固定具410,420として医療用糸を例示したが、バルーン200が内部空間Sを形成するように固定される限り、接着剤や他の機構を用いてバルーン200を固定することができる。
また、本実施形態では、内部空間Sへ導入する流体の例として、空気を例示したが、空気以外の気体や液体(例えば水)を適用することができる。
また、バルーン200の凹部Aに引き込まれる部分に対し、着色や目印を設けて、内部空間Sからの排気前に治療物質700を載置するときに目測を誤るのを回避できるようにしても良い。
また、本実施形態では、本体100にメス型コネクタ710を接着している。当該構成に代えて、コネクタ710は、本体100と一体成形されるようにしても良い。また、実施形態の構成(図2)に代えて、通気孔132がメス型コネクタとしての形状を有するように形成されてもよい。図12は、実施形態の変形例を示す図である。図12に示すように、オス型コネクタ720の先端部720aは、後端から先端に向けて外径が徐々に小さくなるテーパ形状を有している。一方、通気孔132の内面は、図示しないが、オス型コネクタ720のテーパ形状に合わせて、コネクタ本体100の後端から前端へ向けて徐々に径が小さくなるテーパ形状に形成されている。通気孔132のテーパ部分の内径は、オス型コネクタ710の先端部720aの外径とほぼ同じかやや小さくされている。これによって、オス型コネクタ720の先端部720aを通気孔132に挿入すると、両者に形成されたテーパによってオス型コネクタ720の先端部が通気孔132に嵌まり込み、両者の接続がロックされた状態(オス型コネクタ710が容易に回転したり抜けたりしなくなる状態)となる。当該変形例によれば、メス型コネクタ710を使用しない(省略される)ことにより、運搬用治具10の構成がより簡素化される。
また、本実施形態で説明した構成(図2)に代えて、メス型コネクタ710を省略し、通気孔132にオス型コネクタ720が直接挿入される構成と、オス型コネクタ720がロック機構により固定される構成とを採用しても良い。ロック機構として、例えば、オス型コネクタ720の先端部の外面にネジ目が形成されたものを採用し、当該オス型コネクタ710の先端部を回転させながら通気孔132に挿入する(ねじ込む)ことで、オス型
コネクタ710の先端部が通気孔132に固定されるようにすることが考えられる。このとき、通気孔132の内面にも、オス型コネクタ710に合わせたネジ目が形成されたものが採用されても良い。
図13Aは、ロック機構が採用された他の変形例における本体100及びオス型コネクタ720の斜視図を示す図である。図13Bは、他端部130の通気孔132及びオス型コネクタ720の先端部分を部分的に示す図である。図13Cは、通気孔132の内部と、オス型コネクタ720の先端部分との関係を説明する図である。
図13A〜図13Cに示す変形例において、本体100に対してオス型コネクタ720をロックするロック機構は、次のように形成されている。すなわち、図13Aに示すように、オス型コネクタ720は、先端と末端とを有する筒状であり、末端部は送排気管300と連結されている。一方、オス型コネクタ720の先端部には、通気孔132への挿入部分として、所定の外径を有する大径部720bと、大径部720bの外径より小さい外径を有する小径部720cとが形成されている。
大径部720bには、その外周面から突出した2つの突起(凸部の一例)721,72
1が設けられている。突起721,721は、オス型コネクタ720の径方向(軸方向に
直交する方向)において、互いに逆方向に突出しており、その先端部分は半球状に形成されている。また、オス型コネクタ720の外周面には、ローレット722が形成されている。ローレット722は、オス型コネクタ720を通気孔132に嵌め込んだときの滑り止めとして作用する。
一方、通気孔132は、図13Cに示すように、内径ro2を有する大径部132aと、内径ro2より小さい内径ro1を有する小径部132bとを有し、他端部120の後端から凹部A内までが貫通されている。内径ro1,内径ro2のそれぞれは、オス型コネクタ720の大径部720b及び小径部720cの外径寸法に合わせた寸法となっている。
大径部132aには、突起721,721を案内する二つの溝140,140が形成されている。溝140,140のそれぞれは、通気孔132の軸方向に形成されたガイド溝141と、周方向に形成された係止溝142とから形成されている。但し、図13Aには、ガイド溝141,141が図示され、図13B及び図13Cには、一方の(本体右側の)溝140に含まれるガイド溝141及び係止溝142のみが図示され、他方の溝140の図示が省略されている。
ガイド溝141,141は、突起721,721に合わせて形成されており、通気孔132にオス型コネクタ720を挿入するときの回転角度を規定する。ガイド溝141,141は、通気孔132の軸方向において所定の長さを有し、各ガイド溝141,141の先端部分は、対応する係止溝142と接続されている。
係止溝142の始端部分(ガイド溝141との接続部分)は、突起721の先端を収容可能に形成されており、係止溝142の終端へ向かって徐々に浅く細くなるように形成されている。また、本体100の右側の係止溝142は、図13B,図13Cに示すように、始端部分から下側へ向かって延びているのに対し、左側の係止溝142(図示せず)は、始端部分から上側に向かって延びている。
上記のようなロック機構を用いて、オス型コネクタ720と本体100とは次のようにして接合される。すなわち、オス型コネクタ720の先端が突起721,721とガイド溝141,141との位置を合わせた状態で通気孔132に挿入される。オス型コネクタ
720の挿入時に、各突起721,721は、ガイド溝141,141内を進み、係止溝142,142の始端部分に収まる。すると、オス型コネクタ720はそれ以上挿入できない状態となる。このとき、オス型コネクタ720の先端(小径部720c)は、小径部132bを閉塞する状態で小径部132bに嵌まり込み、オス型コネクタ720の内部と凹部Aとが小径部132bを介して連通した状態となる。
このような状態で、オス型コネクタ710を右回りに回転させると、各突起721,721が対応する係止溝142,142内で徐々につぶれてオス型コネクタ720の回転を規制し、最終的にこれ以上オス型コネクタ720を右回りに回転できない状態となる。このとき、各突起721,721は、対応する係止溝142,142に食い込んだ(嵌まり込んだ)状態となる。これによって、オス型コネクタ720の本体100の軸方向における移動が規制される。さらに、オス型コネクタ720の左回りの回転は、主としてローレット721によって規制された状態となる。このようにして、オス型コネクタ720の本体100に対する相対移動がロックされた状態で、オス型コネクタ720と本体100とが連結され、本体100とオス型コネクタ720とが容易に分離しない状態となる。
上記変形例によれば、接着剤を用いることなく、本体100を送排気管300にオス型コネクタ720を介して固定することが可能となる。なお、突起721,721と溝140,140との関係は逆であっても良い。また、突起721及び溝140の数は1又は3以上であっても良い。上述した実施形態の構成は、本発明の目的を逸脱しない範囲で適宜組み合わせることができる。
10 治療物質の運搬用治具
100 本体
110 一端部
120 中間部
122 溝
124 貫通孔
130 他端部
132 通気孔
136 指標
200 バルーン(弾性膜)
300 送排気管
500 カバー管
A 凹部
S 内部空間

Claims (8)

  1. シート状の治療物質を生体管内の所望の位置に運搬する治具であって、
    一端部と他端部との間に、少なくとも前記一端部から前記他端部への方向に直交する方向に凹形状に湾曲している凹部が形成された中間部とを有する本体と、
    少なくとも前記凹部を被覆して前記本体との間に内部空間を形成する弾性膜と、
    前記凹部内と連通する状態で前記他端部に形成され、前記凹部を介して前記内部空間へ導入される流体及び前記内部空間から排出される流体が通過する流体路と、を備え、
    前記弾性膜の一部が、前記内部空間からの流体の排出により前記凹部内に引き込まれ
    前記治療物質を運搬する際、前記内部空間内の流体が排出され、前記治療物質は前記凹部を被覆する前記弾性膜の外側であって、前記凹部内に載置されることを特徴とする治療物質の運搬用治具。
  2. 前記弾性膜は、前記内部空間への流体導入によって膨張する
    請求項1に記載の治療物質の運搬用治具。
  3. 前記弾性膜は、2つの端部を有する筒状に形成され、前記本体の周囲を取り巻く状態で前記各端部を前記本体に密着させて固定されている
    請求項1または2に記載の治療物質の運搬用治具。
  4. 前記他端部の端面には、前記凹部の位置を示す指標が形成されている
    請求項1から3のいずれか1項に記載の治療物質の運搬用治具。
  5. 前記流体路に接続される第1管と、
    前記第1管を被覆する、所定の外径を有する第2管とをさらに備える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の治療物質の運搬用治具。
  6. 前記第1管の先端には、少なくとも一部が前記流体路に挿入されるコネクタが連結されており、
    前記コネクタの挿入部分外面と前記流体路の内面との一方には、少なくとも1つの凸部が形成されており、
    前記コネクタの挿入部分外面と前記流体路の内面との他方には、前記コネクタの前記流
    体路への挿入時において、前記凸部が嵌まり込む溝が形成されている
    請求項5に記載の治療物質の運搬用治具。
  7. 前記中間部は、前記凹部の底面に形成された溝を含む、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の治療物質の運搬用治具。
  8. 前記中間部は、前記凹部の底面と前記中間部の外面とを連絡する流体通路を含む
    請求項1から7のいずれか1項に記載の治療物質の運搬用治具。
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