JP6355368B2 - 治療物質の運搬用治具 - Google Patents
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Description
即ち、本発明の第1の態様は、
治療物質を生体管内の所望の位置に運搬する治具であって、
一端部と他端部との間に凹部が形成された中間部とを有する本体と、
少なくとも前記凹部を被覆して前記本体との間に内部空間を形成する弾性膜と、
前記凹部内と連通する状態で前記他端部に形成され、前記凹部を介して前記内部空間へ
導入される流体及び前記内部空間から排出される流体が通過する流体路と、を備え、
前記弾性膜の一部が、前記内部空間からの流体の排出により前記凹部内に引き込まれることを特徴とする治療物質の運搬用治具である。
第1の態様によれば、治療物質が生体管路で他の物質と接触するのを防止し得る。
本発明の第2の態様は、前記弾性膜が、前記内部空間への流体導入によって膨張する治療物質の運搬用治具である。
第2の態様によれば、弾性膜が膨張することで、治療物質を生体管内の患部に押しつけることができる。
本発明の第3の態様は、前記弾性膜が、2つの端部を有する筒状に形成され、前記本体の周囲を取り巻く状態で前記各端部を前記本体に密着させて固定されている請求項1または2に記載の治療物質の運搬用治具である。
第3の態様によれば、弾性膜が本体に密着して固定されることで、内部空間に流体を導入排出した際に、外部に流体が漏出することなく、弾性膜を防縮させることができる。
本発明の第4の態様は、前記他端部の端面には、前記凹部の位置を示す指標が形成されている治療物質の運搬用治具である。
第4の態様によれば、指標により他端部の端面側から凹部が形成されている方向を認識することができる。
本発明の第5の態様は、前記流体路に接続される第1管と、前記第1管を被覆する、所定の外径を有する第2管とをさらに備える治療物質の運搬用治具である。
第5の態様によれば、第1管により本体の周方向の回転操作を行うこと及び本体の内部空間に流体の導入排出を行うことができ、また、第2管により第1管の操作性を向上させることができる。
本発明の第6の態様は、前記第1管の先端には、少なくとも一部が前記流体路に挿入されるコネクタが連結されており、
前記コネクタの挿入部分外面と前記流体路の内面との一方には、少なくとも1つの凸部が形成されており、
前記コネクタの挿入部分外面と前記流体路の内面との他方には、前記コネクタの前記流体路への挿入時において、前記凸部が嵌まり込む溝が形成されている
治療物質の運搬用治具である。
第6の態様によれば、治療物質の運搬中において本体と第1管とが外れにくくなる。
本発明の第7の態様は、前記中間部は、前記凹部の底面に形成された溝を含む、治療物質の運搬用治具である。
第7の態様によれば、溝により溝を介して内部空間の流体の排出を行うことができる。
本発明の第8の態様は、前記中間部は、前記凹部の底面と前記中間部の外面とを連絡する流体通路を含む治療物質の運搬用治具である。
第8の態様によれば、流体通路により流体通路を介して中間部の外面と弾性膜との間の流体の排出を行うことができる。
<治療物質の運搬用治具の構成例>
図1は、本実施形態における治療物質の運搬用治具(単に、運搬用治具10ともいう)の構成例を示す図である。運搬用治具10は、長手方向に一端部110,中間部120及び他端部130が配された本体100と、中間部120の周囲を取り巻く状態で本体100を被覆するバルーン(「弾性膜」の一例)200とを含む。さらに、運搬用治具10は、本体100とバルーン200とにより形成される内部空間に対する送気及び排気、並びに本体100に対する周方向の回転力(トルク)付与に使用される送排気管300(「第1管」の一例)と、バルーン200を本体100に固定する固定具410,420と、送排気管300を被覆するカバー管500(「第2管」の一例)とを含む。
<<本体>>
図2は、本体100、バルーン200及び固定具410,420の構成例を示す斜視図である。図2において、本体100は、長手方向(図2のX方向)に配された、一端部(前端部)110と、他端部(後端部)130と、一端部110と他端部130との間に形成された凹部Aを有する中間部120とを含む。一端部110,中間部120及び他端部130の中心軸は同軸となっている。一端部110と中間部120との間には、本体100の周方向に一周する溝112が形成され、他端部130と中間部120との間には、本
体100の周方向に一周する溝134が形成されている。
適用可能である。例えば、本体100は、複数の部品の接合により形成されても良いが、樹脂材料により一体成形することができる。或いは、医療用の3Dプリンタ用材料を用いて、3Dプリンタにより本体100を一体形成することができる。
本実施形態において、バルーン200は、弾性部材(例えばラテックスのような医療用ゴム)を用いた筒状に形成されており、その各端部200a,200bは、弾性部材が巻かれてリング状になっている。バルーン200の長手方向の寸法は、本体100の長手方向の寸法より短く、バルーン200は、本体100がバルーン200内部を通過して一端部110及び他端部130がバルーン200の端部200a,200bのそれぞれから飛び出す(はみ出す)状態で本体100に被せられる。
送排気管300は、上記したように、内部空間Sの圧力制御用の空気の送気及び排気に使用される。また、送排気管300は、運搬用治具10に周方向の回転力(トルク)を付与するために使用される。このため、送排気管300は、送排気管300の後端から前端に装着された運搬用治具10に効率良くトルクを伝達すべく、可撓性を有する一方で或る程度の剛性を有することが好ましい。本実施形態では、送排気管300として、金属管の一例であるステンレスチューブを適用している。但し、所望の可撓性及び剛性が得られる限り、送排気管300の材質は問わない(金属以外であっても良い)。
。また、カバー管500は、送排気管300とほぼ同等又は短い寸法を有し、内部を送排気管300が通過した状態になっている。
本実施形態では、送排気管300(ステンレスチューブ)として、外径0.6mmから0.9mmのものを用い、カバー管500として外径2.5mmのものを用いている。カバー管500の外径寸法は、一般の内視鏡手術で用いられる鉗子ワイヤの外径とほぼ同様である。なお、カバー管500の外径寸法として好ましい範囲は内視鏡の鉗子チャンネルにより異なるが、例えば2.8mmの鉗子チャンネルを有する内視鏡用としては2.0mm−2.6mmである。
次に、運搬用治具10の使用例について説明する。運搬用治具10は、内視鏡システムとの組み合わせにおいて使用される。図5は、運搬用治具10と内視鏡システムとの組み合わせにおける使用説明図である。
装着する(本体100が送排気管300の先端に固定された状態にする)。
実施形態によれば、本体100の凹部Aにバルーン200の一部を引き込むことで形成された凹部A1に治療物質700を載置して、生体管内を運搬する。このため、生体管の内壁等が凹部A1内の治療物質700に接触する可能性を低減できる。すなわち、治療物質700と他の物体との接触を実質的に抑えることができる。これによって、治療物質700を好適な状態で患部に押しつけることができ(例えば細胞シートを患部に貼付することができ)るので、好適な処置の効果を期待することができる。
ある。本体の周面が視軸Lに近づく程、本体の周面は他端部の後端面に隠れて見えなくなる。そこで、本実施形態では、長軸と短軸とを有する本体100を採用し、短軸方向に凹部A1が形成されるようにして、本体100の後方に位置するイメージセンサで撮像される映像に、本体100の周面(凹部A1に収容された治療物質700)が映り込み、医師の位置合わせの操作の負担軽減が図られるようにしている。
なお、本実施形態では、本体100の中間部120の周囲を被覆するようにバルーン200を設けている。バルーン200が筒状であることは必須では無く、バルーン200が少なくとも凹部Aを閉塞するように本体100に取り付けられ、凹部A内が内部空間Sを形成するようにしても良い。但し、この場合には、貫通孔124の形成は不要である。
コネクタ710の先端部が通気孔132に固定されるようにすることが考えられる。このとき、通気孔132の内面にも、オス型コネクタ710に合わせたネジ目が形成されたものが採用されても良い。
1が設けられている。突起721,721は、オス型コネクタ720の径方向(軸方向に
直交する方向)において、互いに逆方向に突出しており、その先端部分は半球状に形成されている。また、オス型コネクタ720の外周面には、ローレット722が形成されている。ローレット722は、オス型コネクタ720を通気孔132に嵌め込んだときの滑り止めとして作用する。
720の挿入時に、各突起721,721は、ガイド溝141,141内を進み、係止溝142,142の始端部分に収まる。すると、オス型コネクタ720はそれ以上挿入できない状態となる。このとき、オス型コネクタ720の先端(小径部720c)は、小径部132bを閉塞する状態で小径部132bに嵌まり込み、オス型コネクタ720の内部と凹部Aとが小径部132bを介して連通した状態となる。
100 本体
110 一端部
120 中間部
122 溝
124 貫通孔
130 他端部
132 通気孔
136 指標
200 バルーン(弾性膜)
300 送排気管
500 カバー管
A 凹部
S 内部空間
Claims (8)
- シート状の治療物質を生体管内の所望の位置に運搬する治具であって、
一端部と他端部との間に、少なくとも前記一端部から前記他端部への方向に直交する方向に凹形状に湾曲している凹部が形成された中間部とを有する本体と、
少なくとも前記凹部を被覆して前記本体との間に内部空間を形成する弾性膜と、
前記凹部内と連通する状態で前記他端部に形成され、前記凹部を介して前記内部空間へ導入される流体及び前記内部空間から排出される流体が通過する流体路と、を備え、
前記弾性膜の一部が、前記内部空間からの流体の排出により前記凹部内に引き込まれ、
前記治療物質を運搬する際、前記内部空間内の流体が排出され、前記治療物質は前記凹部を被覆する前記弾性膜の外側であって、前記凹部内に載置されることを特徴とする治療物質の運搬用治具。 - 前記弾性膜は、前記内部空間への流体導入によって膨張する
請求項1に記載の治療物質の運搬用治具。 - 前記弾性膜は、2つの端部を有する筒状に形成され、前記本体の周囲を取り巻く状態で前記各端部を前記本体に密着させて固定されている
請求項1または2に記載の治療物質の運搬用治具。 - 前記他端部の端面には、前記凹部の位置を示す指標が形成されている
請求項1から3のいずれか1項に記載の治療物質の運搬用治具。 - 前記流体路に接続される第1管と、
前記第1管を被覆する、所定の外径を有する第2管とをさらに備える、
請求項1から4のいずれか1項に記載の治療物質の運搬用治具。 - 前記第1管の先端には、少なくとも一部が前記流体路に挿入されるコネクタが連結されており、
前記コネクタの挿入部分外面と前記流体路の内面との一方には、少なくとも1つの凸部が形成されており、
前記コネクタの挿入部分外面と前記流体路の内面との他方には、前記コネクタの前記流
体路への挿入時において、前記凸部が嵌まり込む溝が形成されている
請求項5に記載の治療物質の運搬用治具。 - 前記中間部は、前記凹部の底面に形成された溝を含む、
請求項1から6のいずれか1項に記載の治療物質の運搬用治具。 - 前記中間部は、前記凹部の底面と前記中間部の外面とを連絡する流体通路を含む
請求項1から7のいずれか1項に記載の治療物質の運搬用治具。
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