明 細 書
コ一ティング用組成物およびコーティング製剤
技術分野
本発明は、例えばコーティング製剤におけるコーティング被膜に使用できる組成物、 芯物質と該芯物質を覆うコ一ティング被膜を含むコーティング製剤等に関する。
背景技術
医薬品、 食品、 農薬、 動物用薬品等の有効成分を含有する製剤として、 芯物質と該 芯物質を覆うコーティング被膜を含むコーティング製剤が汎用されている。コーティ ングは、 有効成分の味または臭いのマスキング、 光安定性の向上等の目的で、 製剤分 野において汎用されている技術である。例えば、錠剤または顆粒剤の形状の製剤にお いて、従来公知の製剤用コ一ティング基剤を含有するコ一ティング用の組成物を用い、 芯物質を被覆して該製剤を製造することが広く行われている。
このようなコ一ティング製剤において、 該製剤の製造中および/または保存中に、 そのコーティング被膜の剥離や割れ等を生じると、製品の品質の低下を招くことがあ り、特に湿気と接触した場合においては、 コーティング被膜の強度が低下し、 剥離や 割れ等を生じやすくなることがある。また、服薬後に水分との接触によりコ一ティン グ被膜の強度が低下し、該コ一ティング被膜の剥離や割れ等により、薬物の放出また は味や臭いのマスキングが制御できず十分な機能を果たせないこともある。 そこで、 コ一ティング被膜の強度、とりわけ湿気や水分と接触した場合におけるコーティング 被膜の強度を高くすることが求められている。
これまでに、 医薬品のコーティング被膜の強度を向上させる方法として、結晶セル 口一スを含有する組成物でコ一ティング被膜を調製する方法が知られている(特開
2002- 284674号公報)。
一方、繊維状セル口ースの懸濁液を高圧で小径オリフィスを通過させて製造される 微小繊維状セルロース(特開昭 56-100801号公報参照)が知られている。 これまでに、 微小繊維状セルロースは、食品、化粧品、塗料等の粘度の保持、食品原料生地の強化、 水分の保持、食品安定性の向上等を目的として、 また低カロリー添加物または乳化安 定化助剤、基体上に噴霧して製することを特徴とするセルロース被膜等として用いる ことが知られている(特開平 10- 95803号公報参照)。さらに、微小繊維状セルロースと
キトサンを含有するコ一ティング用の組成物も知られている(特開平 7- 2701号公報参 照)。 また、 バクテリアセルロースを含有する組成物 (特開平 10- 95803号公報参照)、 被嚢ミクロフイブリルセルロースおよびそれを含有する組成物 (特表平 9- 509694号公 報参照)、 微結晶セルロースの懸濁液を高圧で小径ォリフイスを通過させて製造され る微結晶セルロースの水懸濁体 (特閧昭 57- 234642号公報参照)、 非木質性微小繊維状 セルロースおよびそれを含有するコーティング用の組成物(特表 2002- 521577号公報 参照)等も知られている。
発明の開示
本発明の目的は、 例えば医薬品、 食品、 農薬、 動物用薬品等の有効成分を含有する 芯物質と該芯物質を覆うコーティング被膜を含むコ一ティング製剤に使用され、該コ —ティング製剤の製造および/もしくは保存中、 または該コ一ティング製剤が湿気や 水分と接触した場合であっても高い強度を有するコーティング被膜を調製するのに 有用な組成物、該組成物をコーティング被膜に含むコ一ティング製剤等を提供するこ とにある。
本発明は、 以下の(1 )〜(31 )に関する。
( 1 ) 微小繊維状セルロースと、 製剤用コーティング基剤とを含有し、 実質的にキト サンを含有しないことを特徴とする組成物。
(2 ) 微小繊維状セルロースの含有量に対する製剤用コーティング基剤の含有量の比 が 1 : 99〜19 : 1である前記(1 )記載の組成物。
(3 ) 微小繊維状セルロースの含有量が、 組成物中の固形分総量に対して 0.1〜95質 量 %である前記( 1 )または( 2 )記載の組成物。
(4 ) 製剤用コーティング基剤がセルロース系ポリマ一、 アクリル酸系ポリマー、 糖 衣用コ一ティング基剤、セラックまたはゼィンである前記(1 )〜(3 )のいずれかに記載 の組成物。
(5 ) 微小繊維状セルロースが木質性セルロース、 粉末セルロースまたは結晶セル口 —スを含有するセルロースを高圧ホモジナイザーで処理することにより製した微小 繊維状セルロースである前記( 1 )〜( 4 )のいずれかに記載の組成物。
( 6 ) 微小繊維状セル口一ス力 クテリアセルロースまたはミクロフイブリル化セル ロースである前記(1 )〜(4 )のいずれかに記載の組成物。
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(7) 有効成分を含有する芯物質と、 該芯物質を覆う微小繊維状セルロースおよび製 剤用コ一ティング基剤を含有するコーティング被膜とを含むコーティング製剤。
(8) コ一ティング被膜が実質的にキトサンを含有しないコ一ティング被膜である前 記 (7)記載のコーティング製剤。
(9) コーティング被膜中の微小繊維状セルロースの含有量に対する製剤用コ一テ ィング基剤の含有量の比が 1:99〜19:1である前記 (7)または(8)記載のコーティング 製剤。
(10) コ一ティング被膜中の微小繊維状セルロースの含有量が、該被膜中の固形分総 量に対して 0.1〜95質量。/。である前記(7)〜(9)のいずれかに記載のコーティング製剤。
(11) 製剤用コ一ティング基剤がセルロース系ポリマ一、 ァクリル酸系ポリマ一、糖 衣用コーティング基剤、 セラックまたはゼィンである前記 (7)〜(10)のいずれかに記 載のコーティング製剤。
(12) 微小繊維状セルロースが木質性セルロース、粉末セルロースまたは結晶セル口 ースを含有するセルロースを高圧ホモジナイザーで処理することにより製した微小 繊維状セルロースである前記(7)〜(11)のいずれかに記載のコーティング製剤。
(13) 微小繊維状セルロースがバクテリアセルロースまたはミクロフィブリル化セ ルロースである前記(7) (11)のいずれかに記載のコーティング製剤。 -
(14) コ一ティング製剤が、 錠剤または顆粒剤である前記 (7)〜(13)のいずれかに記 載のコーティング製剤。
(15) 有効成分を含有する芯物質と該芯物質を覆う製剤用コーティング基剤を含有 するコ一ティン,グ被膜とを含むコ一ティング製剤において、コーティング被膜中に微 小繊維状セルロースを存在させることを特徴とする、該コーティング製剤への強度付 与方法。
(16) 有効成分を含有する芯物質と該芯物質を覆う製剤用コ一ティング基剤を含有 するコーティング被膜とを含むコーティング製剤において、該芯物質上に微小繊維状 セルロースおよび製剤用コ一ティング基剤を含有する組成物を噴霧してコーティン グ被膜を製することを特徴とする、 該コーティング製剤への強度付与方法。
(17) 製剤用コーティング基剤がセルロース系ポリマー、 ァクリル酸系ポリマー、糖 衣用コーティング基剤、セラヅクまたはゼィンである前記(15)または(16)記載のコ一
ティング製剤への強度付与方法。
(18) 微小繊維状セルロースの量に対する製剤用コ一ティング基剤の量の比が 1:99 -19:1 である前記(15)〜(17)のいずれかに記載のコーティング製剤への強度付与方 法。
(19) 微小繊維状セルロースの量が、 コーティング被膜中の固形分総量に対して 0.1 -95 質量%である前記(15)〜(18)のいずれかに記載のコ一ティング製剤への強度付 与方法。
( 20 ) 微小繊維状セル口一スが木質性セル口一ス、粉末セルロースまたは結晶セル口 ースを含有するセルロースを高圧ホモジナイザーで処理することにより製した微小 繊維状セルロースである前記( 15 )〜( 19 )のいずれかに記載のコ一ティング製剤への 強度付与方法。
(21) 微小繊維状セル口一スがバクテリアセル口ースまたはミクロフィブリル化セ ルロースである前記(15)〜(19)のいずれかに記載のコ一ティング製剤への強度付与 方法。
(22) コーティング製剤が錠剤または顆粒剤である前記(15)〜(21)のいずれかに記 載のコーティング製剤への強度付与方法。
(23) 微小繊維状セルロースと製剤用コ一ティング基剤を含有する液状の組成物の 水および/または有機溶媒以外の構成成分を水および/または有機溶媒中で混合する 工程、ならびに得られた混合液を有効成分を含有する芯物質上に噴霧してコ一ティン グ被膜を製する工程を含むコーティング製剤の製造方法。
(24) 微小繊維状セルロースが木質性セルロース、粉末セルロースまたは結晶セル口 ースを含有するセルロースを高圧ホモジナイザーで処理することにより製した微小 繊維状セルロースである前記(23)記載のコ一ティング製剤の製造方法。
(25) 微小繊維状セルロースがバクテリアセルロースまたはミクロフィプリル化セ ルロースである前記 (23)記載のコーティング製剤の製造方法。
(26) 混合が、ホモジナイザーによる混合である前記(23)〜(25)のいずれかに記載の コーティング製剤の製造方法。
(27) 得られた混合液中の微小繊維状セルロースの含有量に対する製剤用コーティ ング基剤の含有量の比が 1:99〜19:1である前記(23)〜(26)のいずれかに記載のコー
ティング製剤の製造方法。
(28 ) 得られた混合液中の微小繊維状セルロースの含有量が、該混合液中の固形分総 量に対して 0.1〜95質量%である前記(23 )〜(27 )のいずれかに記載のコーティング製 剤の製造方法。
(29 ) 製剤用コーティング基剤がセル口 ス系ポリマ一、 ァクリル酸系ポリマ一、糖 衣用コーティング基剤、セラヅクまたはゼインである前記(23 ) 〜(28 ) のいずれかに 記載のコーティング製剤の製造方法。
( 30 ) コ一ティング製剤が錠剤または顆粒剤である前記(23 )〜(29 )のいずれかに記 載のコ一ティング製剤の製造方法。
(31 ) 前記(23 )〜(30 )のいずれかに記載のコ一ティング製剤の製造方法によって製 造されるコーティング製剤。 本発明で用いられる微小繊維状セルロースとしては、特に限定はされないが、例え ば木質性セル口一ス、粉末セルロース、結晶セルロース等の懸濁液を高圧ホモジナイ ザ一で処理することにより製した微小繊維状セルロース等があげられ、好ましくは該 高圧ホモジナイザ一で処理することによりミクロフイブリル化したセル口ースがあ げられる。具体的には木材パルプ等のセルロース素材を、従来公知の種々の方法によ り粉砕または叩解した微細繊維 (特開平 3-163135号公報、特閧昭 56-100801号公報等)、 市販の微小繊維状セルロース(例えば、 商品名:セリツシュ(ダイセル化学工業株式会 社)等)等があげられる。 また、 バクテリアセルロース等も使用できる。 さらに、 本発 明で用いられる微小繊維状セルロースの比表面積は、 3m2/g以上であるのが好ましく、 5m2/g以上であるのがさらに好ましい。
本発明における製剤用コーティング基剤としては、 医薬品、 食品、 農薬、 動物用薬 品等の用途に許容されるものであれば特に限定されないが、好ましくは医薬品、食品、 農薬、 動物用薬品等の用途に許容されるポリマー、 糖類等、 より好ましくは水に不溶 もしくは難溶の、 または pH依存的な溶解性を示すポリマ一であって医薬品、 食品、 農薬、 動物用薬品等の用途に許容されるもの等があげられる。 より具体的には、 ェチ ルセルロース、 ヒドロキシプロピルメチルセルロース、 ヒドロキシプロピルメチルセ ルロ一スフ夕レート、ヒドロキシプロビルメチルセルロースアセテートサクシネート、
酢酸フ夕ル酸セルロース、 カルボキシメチルェチルセルロース、酢酸セルロース等の セルロース系ポリマー;ァクリル酸ェチル ·メ夕クリル酸メチルコポリマ一、 ァミノ アルキルメタクリレートコポリマー E、ァミノアルキルメ夕クリレ一トコポリマー RS、 メ夕クリル酸コポリマー L、 メ夕クリル酸コポリマー LD、 メ夕クリル酸コポリマー S 等のァクリル酸系ポリマー;白糖、マルチトール等の糖衣用コーティング基剤;プルラ ン、 デキストリン、 アルギン酸ナトリウム、 キサンタンガム等の多糖類;セラヅク、 ゼイン等があげられ、 中でも、 セルロース系ポリマー、 アクリル酸系ポリマー、 糖衣 用コ一ティング基剤、 セラック、 ゼイン等が好ましく、 セルロース系ポリマー、 ァク リル酸系ポリマー、 セラヅク、 ゼイン等がより好ましく、 具体的にはェチルセル口一 ス、 ヒドロキシプロピルメチルセルロース、 ヒドロキシプロピルメチルセル口一スフ 夕レート、 ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネ一ト、酢酸フタ ル酸セルロース、 カルボキシメチルェチルセルロース、 酢酸セルロース、 アクリル酸 ェチル.メ夕クリル酸メチルコポリマ一、 アミノアルキルメ夕クリレ一トコポリマー E、 アミノアルキルメ夕クリレートコポリマー RS、 メ夕クリル酸コポリマ一 L、 メタク リル酸コポリマー LD、 メ夕クリル酸コポリマー S、 セラヅク、 ゼイン等が好ましい。 また、上記の製剤用コ一ティング基剤をあらかじめ水に分散させたものを用いること が好ましく、例えばェチルセルロース水分散液 [商品名:アクアコート(旭化成)、 シュ ァリース(カラコン)]、 ァミノアルキルメ夕クリレートコポリマ一 RS水分散液 [商品 名:オイ ドラギット RS30D、 オイ ドラギヅト RL30D (樋口商会)]、 アクリル酸ェチル · メ夕クリル酸メチルコポリマー水分散液 [商品名:オイ ドラギッ ト NE30D (樋口商会)]、 水性シヱラック(フロイント産業)等があげられる。
本発明の組成物は、微小繊維状セルロースと、製剤用コーティング基剤とを含有し、 実質的にキトサンを含有しない組成物であり、好ましくは水および/または有機溶媒、 より好ましくは水を含む液状の組成物、または該液状の組成物を当該技術分野で周知 の製剤化技術により固体ィヒした組成物である。
本発明の組成物中における微小繊維状セルロースの含有量は、特に限定されないが、 該組成物中の固形分総量に対して 0.1〜95質量%であるのが好ましく、 10〜80質量% であるのがより好ましく、 20~50質量%であるのがさらに好ましい。
本発明の組成物における微小繊維状セルロースの含有量に対する製剤用コーティ
ング基剤の含有量の比は、 1 : 99〜19 : 1であるのが好ましく、 1 : 19〜9 : 1であるのがよ り好ましく、 3 : 7〜7 : 3であるのがさらに好ましく、 4 : 6〜5 : 5であるのが最も好まし い。
また、 本発明の組成物は、 任意の種々の可塑剤、 および/または水溶性成分を含有 していてもよく、 可塑剤としては、 例えばクェン酸トリエチル、 フ夕ル酸ジェチル、 マクロゴール、 グリセリン、 グリセリン脂肪酸エステル、 トリァセチン、 プロピレン グリコール等があげられ、好ましくはクェン酸トリエチル、 グリセリン脂肪酸エステ ル等があげられる。水溶性成分としては、 水に溶解し、 医薬品、 食品、 農薬、 動物用 薬品等の用途に許容されるものであれば特に限定されないが、 例えば、 乳糖、 白糖、 D -マンニトール、 ソルビトール、 エリスリ 卜一,ル、 塩化ナトリウム、 塩化カリウム、 塩化カルシウム、 リン酸ナトリゥム、 リン酸カリゥム、 リン酸カルシウム、クェン酸、 クェン酸ナトリウム、 コハク酸、 コハク酸ナトリウム、 酢酸ナトリウム、 酒石酸、 尿 素、 ヒドロキシプロピルセルロース、 ヒドロキシプロ'ピルメチルセルロース、 メチル セルロース、 ヒドロキシェチルセルロース、 ヒドロキシェチルメチルセルロース、 力' ルボキシメチルセルロース、 カルボキシメチルェチルセルロース、 ヒドロキシプロピ ルス夕一チ、 カルボキシビ二ルポリマー、 ポリビニルピロリ ドン、 ポリビニルアルコ ール、 マクロゴール、 デンプン、 ゼラチン、 デキストリン、 プルラン、 カンテン、 ァ ラビアゴム等があげられ、 好ましくは乳糖、 白糖、 D-マンニトール、 ヒドロキシプロ ピルメチルセルロース等があげられ、 これらを 2種以上組み合わせて使用することも できる。 さらに、 滑沢剤 (例えば、 タルク、 モノステアリン酸グリセリン等)および/ または着色剤 (例えば、 酸化チタン、 三二酸化鉄、 黄色三二酸化鉄等)等を含んでいて もよい。
本発明の組成物は、水および/または有機溶媒以外の構成成分を水および/または有 機溶媒中で混合して溶解'分散することにより液状の組成物として得られる。例えば、 微小繊維状セルロースの原料となる例えば木質性セルロース、粉末セルロース、結晶 セルロース等を、 所望により他の構成成分とともに、 水および/または有機溶媒、 好 ましくは水に懸濁させて、高圧ホモジナイザー等で処理することにより微小繊維状セ ルロースを製し、 引き続いて水および/または有機溶媒以外の残りの構成成分と、 水 および/または有機溶媒中、 好ましくは水中で混合して溶解 ·分散することにより液
状の組成物として得ることができる。 本発明の組成物の水および/または有機溶媒以 外の構成成分を水および/または有機溶媒中で混合するには、 当該技術分野で周知な 方法が用いられるが、 ホモジナイザーで混合する方法が好ましい。 また、 本発明の組 成物の水および/または有機溶媒以外の構成成分を水および/または有機溶媒中で混 合する前に、 微小繊維状セルロースの水および/または有機溶媒溶液もしくは懸濁液 をホモジナイザ一で攪袢することが好ましい。
本発明の組成物は、例えば、 コーティング製剤用のコーティング剤等として用いる ことができる。
本発明のコ一ティング製剤は、 医薬品、 食品、 農薬、 動物用薬品等の有効成分を含 有する芯物質と、該芯物質を覆う微小繊維状セルロースおよび製剤用コーティング基 剤を含有するコーティング被膜とを含むコ一ティング製剤であり、その形状は、錠剤、 丸剤、 顆粒剤、 細粒剤、 カプセル剤等のいずれの形態であってもよいが、 好ましくは 錠剤または顆粒剤、 より好ましくは錠剤であり、本発明の組成物を該芯物質にコーテ ィングしたコーティング製剤を包含する。
本発明のコ一ティング製剤は、当該技術分野で周知の製剤化技術により得ることが でき、例えば、微小繊維状セルロースと製剤用コ一ティング基剤を含有する液状の組 成物の水および/または有機溶媒以外の構成成分を水および/または有機溶媒中で混 合して組成物を調製する工程、ならびに得られた組成物を芯物質にコーティングして コーティング被膜を製する工程を含む製造方法等により得られる。
上記の芯物質のコ一ティングは、流動層コーティング装置、転動流動層コ一ティン グ装置、遠心転動流動コ一ティング装置、パンコーティング装置等の既存の製剤機器 を用いて行うことができ、 当該技術分野で周知の方法が用いられる。例えば、 微小繊 維状セルロースと製剤用コ一ティング基剤を含有する液状の組成物の水および/また は有機溶媒以外の構成成分を水および/または有機溶媒に溶解 ·分散し、 得られる組 成物を既存の製剤機器により噴霧する噴霧コーティング法、該組成物を既存の製剤機 器により散布、展延させる糖衣コ一ティング法、微小繊維状セルロースと製剤用コ一 ティング基剤を混合した混合粉体を既存の製剤機器により噴霧 ·積層させる粉末積層 コーティング法、該混合粉体を既存の製剤機器により芯物質の周囲に圧縮成形する圧 縮コ一ティング法等があげられ、 中でも、噴霧コーティング法または糖衣コ一ティン
グ法が好ましく、 噴霧コ一ティング法がより好ましい。
コ一ティング製剤中のコーティング被膜の量は、特に限定されないが、芯物質に対 して 0. 5〜100質量%であるのが好ましく、 0. 5〜50質量。/。であるのがより好ましく、 1 〜30質量。/。であるのがさらに好ましい。
芯物質は、 錠剤、 丸剤、 顆粒剤、 細粒剤、 カプセル剤等のいずれの形態であっても よいが、 好ましくは錠剤または顆粒剤、 より好ましくは錠剤であり、 これらは、 当該 技術分野で周知の方法により製造できる。例えば、錠剤は、 有効成分と製剤添加物を 混合して圧縮成形することで製造できる。圧縮成形前に必要に応じて湿式または乾式 の造粒等通常の製剤化処理を行なってもよい。丸剤は、有効成分と製剤添加物を混合 し、 練合、 分割、 成形の後、 デンプン等で丸衣することで製造することができる。顆 粒剤は、有効成分と賦形剤'を混合後、湿式または乾式の造粒によって製造することが でき、 造粒後に該顆粒剤を丸め処理に付してもよい。 カプセル剤は、 顆粒および/ま たは錠剤を力プセルに充填することで製造できる。
上記の製剤添加物としては、特に限定されないが、 固形製剤として使用できるもの であればいずれも使用することができる。例えば乳糖、 白糖、 D-マンニトール、 キシ リ ドール、 エリスリ十一ル、 ソルビトール、 マルチトール、 クェン酸カルシウム、 リ ン酸カルシウム、 結晶セルロース、 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等の賦形剤; トウモロコシデンプン、 馬鈴薯デンプン、 カルボキシメチルス夕一チナトリウム、 部 分ひ化デンプン、 カルボキシメチルセルロースカルシウム、 カルボキシメチルセル口 ース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、架橋カルボキシメチルセルロースナ トリウム、 架橋ポリビニルピロリ ドン等の崩壊剤;ヒドロキシプロピルセルロース、 ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、 ポリビニルピロリ ド ン、 ポリエチレングリコ一ル、 デキス卜リン、 ひ化デンプン等の結合剤;ステアリン 酸マグネシウム、 ステアリン酸カルシウム、 タルク、 軽質無水ケィ酸、 含水二酸化ケ ィ素等の滑沢剤;ヒドロキシプロピルメチルセルロース、 ヒドロキシプロピルセル口 —ス、 メチルセル口一ス、 カルボキシビ二ルポリマ一等のゲル化剤;リン脂質、 グリ セリン脂肪酸エステル、 ソルビ夕ン脂肪酸エステル、 ポリオキシエチレン脂肪酸エス テル、 ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、 ポリォキシェチレンアルキルエーテル、 ショ糖脂肪酸エステル等の界面活性剤;ォレ
ンジ、 ストロベリー等の香料;三二酸化鉄、 黄色三二酸化鉄、 食用黄色 5号、 食用黄色 4号、 アルミニウムキレ一ト等の着色剤;サッカリン、 アスパルテーム等の甘味剤;ク ェン酸、 クェン酸ナトリウム、 コハク酸、 酒石酸、 フマル酸、 グルタミン酸等の矯味 剤;シクロデキストリン、 アルギニン、 リジン、 トリアミノメタン等の溶解補助剤等 があげられる。
カプセルとしては、 特に限定されないが、 例えばゼラチンカプセル、 ヒドロキシプ 口ピルメチルセルロースカプセル、 キトサンカプセル、 プルランカプセル等があげら れる。
本発明に使用できる有効成分としては、 医薬品、 食品、 農薬、 動物用薬品等の用途 に許容されるものであり、経口投与または摂取を目的とするものであれば、特に限定 されないが、 例えば、 (1 )解熱鎮痛消炎斉 IJ (例えば、 インドメ夕シン、 ァセチルサリチ ル酸、ジクロフェナクナトリウム、ケトプロフェン、ィブプロフェン、メフエナム酸、 ァズレン、 フエナセチン、 イソプロピルアンチピリン、 ァセトァミノフェン、 ベンダ ザック、 フヱニルブ夕ゾン、 フルフヱナム酸、 サリチル酸ナトリウム、 サリチルアミ ド、 サザピリン、 エトドラク等)、 (2 )ステロイ ド系抗炎症剤(例えば、 デキサメタゾ ン、 ヒドロコルチゾン、 プレドニゾロン、 トリアムシノロン等)、 (3 )抗潰瘍剤(例え ぱ、 ェ力べトナトリウム、 ェンプロスチル、 スルピリ ド、 塩酸セトラキサート、 ゲフ アルナート、 マレイン酸ィルソグラジン、 シメチジン、塩酸ラニチジン、 ファモチジ ン、 ニザチジン、 塩酸口キサチジンァセ夕一ト等)、 (4 )カルシウム拮抗剤 (例えば、 ベニジピン、 塩酸べニジビン、 ベシル酸アムロジピン、 二フエジピン、 塩酸ジルチア ゼム、 二カルジピン、 塩酸二カルジピン、 塩酸べラパミル、 二ルバジピン、 二ソルジ ピン、 ニトレンジピン、 塩酸マニジピン、 塩酸バルニジピン、 塩酸エホニジピン、 フ エロジピン、 シルニジピン、 ァラニジピン等)、 (5 )末梢血管拡張剤 (例えば、 酒石酸 ィフェンプロジル、 マレイン酸シネパシド、 シクランデレート、 シンナリジン、 ペン トキシフィ リン等)、 (6 )抗生物質 (例えば、 アンピシリン、 ァモキシシリン、 ァセチ ルスビラマイシン、 セファレキシン、 ェチルコハク酸エリスロマイシン、 塩酸バカン ピシリン、塩酸ミノサイクリン、 クロラムフエニコ一ル、 テトラサイクリン、 エリス ロマイシン、 セフ夕ジジム、 セフロキシムナトリウム、 ァスポキシシリン、 リチぺネ ムアコキシル水和物等)、 (7 )合成抗菌剤 (例えば、 ナリジクス酸、 ピロミ ド酸、 ピぺ
ミド酸三水和物、エノキサシン、シノキサシン、オフロキサシン、ノルフロキサシン、 塩酸シプロフロキサシン、 スルファメ トキサゾール' トリメ トプリム等)、 (8 )抗ウイ ルス剤 (例えば、 ァシクロビル、 .ガンシクロビル等)、 (9 )抗真菌剤(例えば、 ィ トラコ ナゾール、 フルコナゾ一ル等)、 (10 )鎮けい剤(例えば、 臭化プロパンテリン、 硫酸ァ トロピン、 臭化ォキサピウム、 臭化チメビジゥム、 臭化ブチルスコポラミン、 塩化ト ロスピウム、 臭化ブト口ピウム、 N-メチルスコポラミンメチル硫酸塩、 臭化メチルォ クタ口ピン等)、 (11 )鎮咳剤(例えば、 ヒベンズ酸チぺピジン、 塩酸メチルェフエドリ ン、 リン酸コディン、 トラニラスト、 臭化水素酸デキストロメ トルファン、 リン酸.ジ メモルフアン、 塩酸クロブチノ一ル、 塩酸ホミノベン、 リン酸ベンプロペリン、 塩酸 エブラジノン、 塩酸クロフエダノ一ル、 塩酸ェフエドリン、 ノスカピン、 クェン酸ぺ ントキシべリン、クェン酸ォキセラジン、クェン酸ィソァミニル等)、( 12 )去たん剤 (例 えば、 塩酸ブロムへキシン、 カルボシスティン、 塩酸ェチルシスティン、 塩酸メチル システィン等)、 (13 )気管支拡張剤 (例えば、 テオフィ リン、 アミノフィリン、 クロモ グリク酸ナトリゥム、塩酸プロ力テロール、塩酸トリメ トキノ一ル、ジプロフィ リン、 硫酸サルブ夕モール、 塩酸クロルプレナリン、 フマル酸ホルモテロール、硫酸オルシ プレナリン、塩酸ピルブテロ一ル、硫酸へキソプレナリン、メシル酸ビトルテロ一ル、 塩酸クレンブテロール、 硫酸テルブ夕リン、塩酸マブテ'ロール、 臭化水素酸フヱノテ ロール、 塩酸メ トキシフエナミン等)、 (14 )強心剤 (例えば、 塩酸ドパミン、 塩酸ドブ 夕ミン、 ドカルパミン、 デノパミン、 カフェイン、 ジゴキシン、 ジギトキシン、 ュビ デカレノン等)、 (15 )利尿剤(例えば、 フロセミ ド、 ァセ夕ゾラミ ド、 トリクロルメチ アジド、 メチクロチアジド、 ヒドロクロ口チアジド、 ヒドロフルメチアジド、 ェチア ジド、 シクロペンチアジド、 スピロノラクトン、 トリアムテレン、 フロロチアジド、 ピレ夕ニド、 メフルシド、 エタクリン酸、 ァゾセミ ド、 クロフエナミ ド等)、 (16 )筋 弛緩剤 (例えば、 力ルバミン酸クロルフエネシン、 塩酸トルぺリゾン、 塩酸エペリゾ ン、 塩酸チザニジン、 メフエネシン、 クロルゾキサゾン、 フヱンプロバメート、 メ ト 力ルバモール、 クロルメザノン、 メシル酸プリジノール、 アフロクァロン、 バクロフ ェン、 ダントロレンナトリウム等)、 (17 )脳代謝改善剤 (例えば、 ニセルゴリン、 塩酸 メクロフエノキサート、 夕ルチレリン等)、 (18 )マイナートランキライザー (例えば、 ォキサゾラム、 ジァゼパム、 クロチアゼパム、 メダゼパム、 テマゼパム、 フルジァゼ
パム、 メプロバメート、 ニトラゼパム、 クロルジァゼポキシド等)、 (19 )メジャート ランキライザ (例えば、 スルピリ ド、 塩酸クロカブラミン、 ゾテピン、 塩酸クロル プロマジ'ン、 ハロペリ ドール等)、 (20 ) ? -ブロッカー(例えば、 フマル酸ピソプロ口 ール、 ピンドロール、 塩酸プロブラノロール、 塩酸カルテオロール、 酒石酸メ トプロ ロール、 塩酸ラベ夕ロール、 塩酸ァセブトロール、 塩酸ブフヱ卜口一ル、 塩酸アルプ レノロール、 塩酸ァロチノロール、 塩酸オクスプレノロ一ル、 ナドロール、 塩酸ブク モロール、 塩酸インデノロール、 マレイン酸チモロ一ル、 塩酸べフノロール、 塩酸ブ プラノロール等)、 (21 )抗不整脈剤 (例えば、 塩酸プロ力インアミ ド、 ジソピラミ ド、 アジマリン、 硫酸キニジン、 塩酸アプリンジン、 塩酸プロパフェノン、 塩酸メキシレ チン、 塩酸アジミライ ド等)、 (22 )痛風治療剤(例えば、 ァロプリノール、 プロべネシ ド、 コルヒチン、 スルフィンビラゾン、 ベンズブロマロン、 ブコローム等)、 (23 )血 液凝固阻止剤 (例えば、 塩酸チク口ピジン、 ジクマロ一ル、 ヮルフアリンカリウム、 (2R, 3R)- 3-ァセトキシ- 5-[ 2- (ジメチルァミノ)ェチル ] - 2 , 3-ジヒドロ- 8-メチル -2- ( 4 -メ'チルフエ二ル)- 1 , 5-ベンゾチアゼピン- 4 ( 5H ) -オン'マレィン酸塩等)、 ( 24 ) 血栓溶解剤 (例えば、 メチル( 2E , 3Z ) - 3-ベンジリデン- 4- ( 3 , 5-ジメトキシ-ひ-メチル ベンジリデン)- N-(4-メチルビペラジン- 1-ィル)スクシナメート ·塩酸塩等)、 ( 25 ) 肝臓疾患用剤 (例えば、 プロトポルフィ リンニナトリウム等)、 (26 )抗てんかん剤 (例 えば、 フエニトイン、バルプロ酸ナトリウム、 メタルビ夕一ル、カルバマゼピン等)、 (27 )抗ヒスタミン斉 IJ (例えば、 ォロパタジン、 塩酸ォロパタジン、 ォキサトミ ド、 マ レイン酸クロルフヱ二ラミン、 フマル酸クレマスチン、 メキ夕ジン、 酒石酸ァリメマ ジン、 塩酸シプロヘプダジン、 べシル酸べポタスチン等)、 (28 )鎮吐剤(例えば、 ドン ペリ ドン、 塩酸ジフエ二ドール、 メトクロプラミ ド、 メシル酸べ夕ヒスチン、 マレイ ン酸トリメブチン等)、(29 )降圧剤 (例えば、塩酸レセルピン酸ジメチルアミノエチル、. レシナミン、 メチルドパ、 塩酸プラゾシン、 塩酸ブナゾシン、 塩酸クロ二ジン、 ブド ララジン、 ゥラピジル、 'Ν-[ 6- [ 2- [ ( 5-ブロモ -2-ピリミジニル)ォキシ]ェトキ シ]- 5- (4-メチルフエ二ル)- 4-ピリミジニル]- 4- ( 2-ヒドロキシ- 1 , 1-ジメチルェチ ル)ベンゼンスルホンアミ ド ·ナトリウム塩等)、 (30 )高脂血症用剤 (例えば、 ブラバ ス夕チンナトリウム、 フルバス夕チンナトリウム等)、 (31 )交感神経興奮剤(例えば、 メシル酸ジヒドロエルゴ夕ミン、 塩酸イソプロテレノール、 塩酸ェチレフリン等)、
(32 )糖尿病治療剤 (例えば、 グリベングラミ ド、 トルプ夕ミ ド、 グリミジンナ卜リウ ム等)、 (33 )抗腫瘍剤(例えば、 フルォロウラシル、 ドキシフルリジン、 テガフール ' ゥラシル、 メシル酸ィマチニブ、 ゲフイチニブ、 レボホリナ一トカルシウム、 酢酸リ ュ一プロレリン、 ゴセレリン等)、 (34 )アル力ロイ ド系麻薬 (例えば、 モルヒネ、 コデ イン、コカイン等)、 (35 )ビ夕ミン剤(例えば、 ビ夕ミン Bl、 ビ夕ミン 2、 ビ夕ミン B6、 ビタミン B12、 ビタミン C、 葉酸、 ピオチン、 パントテン酸等)、 (36 )頻尿治療剤 (例え ば、 塩酸フラボキサ一ト、 塩酸ォキシプチニン、 塩酸テロリジン等)、 (37 )アンジォ テンシン変換酵素阻害剤(例えば、 塩酸イミダブリル、 マレイン酸ェナラプリル、 ァ ラセプリル、 塩酸デラプリル等)、 (38 )アンジォテンシン I I受容体拮抗剤 (例えば、 力 ンデサルタンシレキセチル、口サルタン力リゥム、バルサルダン、テルミサルタン等)、 (39 )蛋白質またはペプチド(例えば、 ブラジキニン、 アンジォテンシン、 ォキシトシ ン、 バソプレシン、 アドレノコルチコトロピン(ACTH)、 カルシトニン、 インスリン、 グルカゴン、 コレシストキニン、 エンドルフィン、 メラノサイ ト阻害因子、 メラ ノサイ ト刺激ホルモン、 ガス卜リンアン夕ゴニスト、 ニューロテンシン、 ソマトス夕 チン、 ブルシン、 シクロスポリン、 エンケフアリン、 トランスフエ'リン、 RGDぺプチ ド、 甲状腺ホルモン、 成長ホルモン、 ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)、 黄体形成 ホルモン(LHRH)、 ァスパラギナーゼ、 アルギナ一ゼ、 ゥリカーゼ、 カルボキシぺプチ ダーゼ、 グル夕ミナーゼ、 スーパ一ォキシドジスム夕一ゼ(S0D )、 組織プラスミノー ゲンァクチべ一夕一(t- PA)、 ストレプトキナ一ゼ、 イン夕一ロイキン、 インタ一フエ ロン、 ムラミルジペプチド、 サイモポェチン、 顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF )、 顆 粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM- CSF )、 エリスロポエチン(EP0)、 トロンボ ポェチン(TP0)、 トリプシンインヒビ夕一、 リゾチーム、 表皮成長因子(EGF )、 インス リン様成長因子(IGF)、 神経成長因子. (NGF)、 血小板由来成長因子 (PDGF )、 形質転換成 長因子 (TGF)、 内皮細胞成長因子 (ECGF)、 フイブロブラスト(繊維芽細胞)成長因子 (FGF )ヽ グリア細胞成長因子 (GGF )、 サイモシン、 特異抗体 (例えば、 抗 EGF受容体抗体 等)、 大豆蛋白、 リン脂質結合大豆ペプチド、 ラクトトリペプチド、 カゼインホスホ ペプチド、 カゼインドデカペプチド、 コラーゲンペプチド等)、 (40 )核酸類 (例えば、 アンチセンスオリゴヌクレオチド等)、 (41 )糖類 (例えば、 コンドロイチン硫酸ナトリ ゥム、 へパリンナトリウム、 デキストランフルォレセイン等)、 (42 )生菌類(ビフィズ
ス菌、 乳酸菌、 酵母等)、 (43 )オリゴ糖類(キシ口オリゴ糖、 フラクトオリゴ糖、 大豆 ォリゴ糖、ィソマルトォリゴ糖、乳果ォリゴ糖、ラクチュロース、ガラクトオリゴ糖、 ラフイノ一ス等)、 (44 )グリセロール誘導体(ジァシルグリセロール等)、 (45 )食物繊 維(ポリデキストロース、難消化性デキストリン等)、(46 )カロチノイ ド類(カロチン、 リコピン、 ルティン、 クリプトキサンチン、 ゼアキサンチン等)、 (47 )ポリフエノー ル類(カテキン、 フラボノイ ド、 タンニン等)、 (48 )ミネラル(ヘム鉄、 クェン酸リン ゴ酸カルシウム等)、 (49 )アミノ酸 (バリン、 ロイシン、 イソロイシン等)等の有効成 分があげられる。
本発明のコーティング製剤は、経口投与または摂取することが可能であり、投与ま たは摂取量は有効成分の種類や患者または消費者の状態、体重等の種々の条件によつ て異なるが、例えば一日当たり有効成分を 0.01〜100mg/lig程度投与または摂取するこ とができる。 また、 投与または摂取回数は好ましくは 1日 1〜3回である。
本発明のコ一ティング製剤への強度付与方法における、コ一ティング製剤への強度 付与とは、 コーティング製剤の製造時および/もしくは保存時のコーティング製剤お よび/もしくはコーティング被膜の強度を高くすること、 または湿気や水分と接触し た場合におけるコ一ティング製剤および/もしくはコ一ティング被膜の強度を高くす ることである。
本発明のコーティング製剤への強度付与は、有効成分を含有する芯物質と該芯物質 を覆う製剤用コーティング基剤を含有するコ一ティング被膜とを含むコ一ティング 製剤において、コーティング被膜中に微小繊維状セルロースを存在させることにより 行うことができ、例えば、本発明のコーティング製剤の製造方法によりコーティング 製剤を製造することによって行うことができる。
次に、本発明の組成物により得られるコ一ティング被膜および本発明のコ一ティン グ製剤におけるコーティング被膜の強度について実験例で説明する。
実験例 1
後記の実施例 1〜4および比較例 1で得られた組成物をシャーレ(直径 5.8cm)にそれ それ 3800mg (固形分として 300mg)量り取り、小型熱風循環式恒温器(ミニジェッ トォー ブン、 富山産業社製)を用い、 40°Cで 2時間乾燥した後、 さらに 70°Cで 1時間乾燥しキ ヤスト膜を調製した。
得られた各キャスト膜を 10讓 X20腿の大きさに切り、試験片を得た。各々の試験片 は、あらかじめ 37°Cの水中に 4時間浸しておいた。その試験片をクランプで挿み、 37°C の水中でォ一トグラフ(AG- 20kNG、島津製作所社製)を用い、 10mm/分の引張り速度で、 試験片が破断するまでの引張り強度を測定した。 結果を表 1に示した。 表 1
s 1 ss * 1 水中における
員 M 1 配合比 *2 引張り強度 (N)
実施例 1 8.5% 1:9 12.2
実施例 2 17.2% 2:8 12.1
実施例 3 26.3% 3:7 10.2
実施例 4 35.7% 4:6 11.1
比較例 1 0.0% 0:1 7.0
* 1 ;コ一ティング用組成物中の固形分総量に対する微小繊維状セルロースの含量 (質量%) * 2;微小繊維状セルロースに対するコ一ティング剤の比 ェチルセルロースを主成分とするキャスト膜(比較例 1)に比べ、 微小繊維状セル口 ースを含有するェチルセルロースのキャスト膜 (実施例 1 4)では、水中における.引張 り強度が向上した。すなわち、 コーティング被膜に微小繊維状セルロースを存在させ ることで、水分に接触した場合におけるコ一ティング被膜の強度を向上させることが できることが示された。
実験例 2
後記の実施例 5 12 および比較例 2 で得られた組成物について、 固形分として 150mgを含む量の各組成物を、 ドライヤーの熱風下、 シャーレ(直径 5.8cm)上に 2流 体ノズル(ノズル口径 0.8隱 /2.5mm )で噴霧した。 小型熱風循環式恒温器(ミニジエツ トオーブン、 富山産業製)を用い、 70°Cで 1時間乾燥し、 キャスト膜を調製した。 得られた各キャスト膜を 5國 X20腿の大きさに切り、試験片を得た。各々の試験片 はあらかじめ 37°Cの水中に 4時間浸しておいた。その試験片をクランプで揷み、 37°C の水中でオートグラフ(AG-20kNG、 島津製作所製)を用い、 10mm/分の引張り速度で試 験片が破断するまでの引張り強度を測定した。 また、 実施例 5 6 10および比較例 2で得られた組成物より調製したキャスト膜を 5瞧 X20瞧の大きさに切り、試験片を 得た。 各々の試験片をクランプで挿み、 空中でオートグラフ(AG- 20kNG、 島津製作所 製)を用い、 10mm/分の引張り速度で試験片が破断するまでの引'張り強度を測定した。 それぞれの結果を表 2に示した。
表 i¾ w¾g ..2
施施施施施 • 1 m^*2 水中における 空中における
Kat 引張り強度 (N) 引張り強度 (N)
5 8.5% 1:9 2.22 7.15
6 17.2% 2:8 2.40 8.35
7 26.3% 3:7 2.80
8 35.7% 4:6 2.39
9 45.5% 5:5 2.29
実施例 10 55.6% 6:4 2.18 15.91
実施例 1 1 66.0% 7:3 1.49
実施例 12 76.9% 8:2 1.46
比較例 2 0.0% ' 0: 1 1AS 3.65
* 1 ;コーティング用組成物中の固形分総量に対する微小繊維状セルロースの含量 (質量%) * 2;微小繊維状セルロースに対するコーティング剤の比
一 ;未測定 ェチルセルロースを主成分とするキャスト膜 (比較例 2)に比べ、微小繊維状セル口 ースを含有するェチルセルロースのキャス卜膜 (実施例 5〜12)では、水中における引 張り強度が向上し、同じく微小繊維状セルロースを含有するェチルセルロースのキヤ スト膜(実施例 5、 6および 10 )では、空中における引張り強度が向上した。すなわち、 コ一ティング被膜に微小繊維状セルロースを存在させることで、コーティング被膜の 強度および水分に接触した場合におけるコーティング被膜の強度を向上させること ができることが示された。また、組成物を乾燥させて製した実験例 1の比較冽 1のキ ヤスト膜に対する実施例 1〜4の各キャスト膜の強度の増加の割合に比べ、 実験例 2 の比較例 2のキャスト膜に対する実施例 5〜8の各キャスト膜の強 ^の増加の割合の 方が大きく、熱風下で噴霧して膜を製することで、水分に接触した場合におけるコー ティング被)]莫の強度をより向上させることができることが示された。
実験例 3
後記の実施例 13および比較例 3で得られた組成物について、 固形分として 150mg を含む量の各組成物を、 ドライヤーの熱風下、 シャーレ(直径 5.8cm)上に 2流体ノズ ル(ノズル口径 0.8ΙΜ/2.5ΙΜΙ)で噴霧した。 小型熱風循環式恒温器(ミニジヱッ トォ一 ブン、 富山産業製)を用い、 70°Cで 1時間乾燥し、 キャスト膜を調製した。
得られた各キャスト膜を 5画 X20腿の大きさに切り、試験片を得た。各々の試験片 はあらかじめ 37°Cの水中に 4時間浸しておいた。その試験片をクランプで挿み、 37°C の水中でオートグラク(AG-20kNG、 島津製作所製)を用い、 10mm/分の引張り速度で試
験片が破断するまでの引張り強度を測定した。
微小繊維状セルロースを含有するキャスト膜 (実施例 13)では、 試験片が破断する までの引張り強度は 2.36Nであった。未処理の粉末セルロースを含有するキャスト膜 (比較例 3)では、 クランプで挿む際に破れ、 測定不可能であった。 すなわち、 コ一テ ィング被膜中に微小繊維状セルロースを存在させることで、水分に接触した場合にお けるコ一ティング被膜の強度を向上させることができることが示された。
実験例 4 .
実施例 15、 16および比較例 5、 6で得られたコーティング製剤を、 温度 40°Cかつ 相対湿度 75°/。の条件下に 2 週間保存した。 保存前後の各コーティング製剤を硬度計 (PTB31K ジャパンマシナリー社製)で直径方向に lOmni/分の速度で圧縮し、 製剤が破 壊されるときの硬度を測定した。 結果を表 3に示した。
表 3
S里 1貝里 配合比 *2 コ-テインク、、率は) 保存前の 保存後の
製剤の強度 (N) 製剤の強度 (N) 実施例 1 5 30.0% 1:2 3% 78.0 60.6 実施例 16 30.0¾ 1:2 5% 104.7 88.9 比較例 5 0.0% 0:1 ' 3% 75.9 51.4 比較例 6 0.0% 0:1 ' 5% 113.8 72.4 素錠 40.9 30.9
* 1 ;コ一ティング用組成物中の固形分総量に対する微小繊維状セルロースの含量 (質量%) * 2 ;微小繊維状セルロースに対するコ一ティング剤の比
ヒドロキシプロピルメチルセルロースを主成分とする組成物より製したコ一ティ ング製剤(比較例 5および 6)に比 、微小繊維状セルロースを含有する組成物より製 したコ一ティング製剤(実施例 15および 16)では、加湿下での保存後の硬度が向上し すなわち、微小繊維状セルロースをコ一ティング被膜に存在させることで、湿気と. 接触した場合におけるコ一ティング被膜の強度を向上させることができることが示 された。
次に、本発明の組成物およびコーティング製剤について、実施例および比較例で説 明する。 ,
なお、 本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
発明を実施するための最良の形態
実施例 1
ェチルセルロース(エトセル、ダゥケミカル社製) 365. 8mgをェ夕 一ル (関東化学社 製) 3222mgに十分溶解し、次いでグリセリン脂肪酸エステル(マイバセヅト 9-40、 ィー ストマン .コダック社製) 73 .2mgおよび微小繊維状セルロース(セリッシュ FD- 100G、 ダイセル化学工業社製) 407. Orag (微小繊維状セル口一スとして 40 , 7mg)を加え、攪拌し て溶解 '分散した。 エタノール:精製水の配合比が 8: 2となるようにエタノール(関東 化学社製)および精製水をそれそれ 1194mgおよび 738mg加えて、さらに攪拌してコーテ イング用の組成物を得た。
実施例 2
ェチルセルロース(エトセル、ダウケミカル社製) 330. 8mgをエタノール(関東化学社 製) 2913mgに十分溶解し、次いでグリセリン脂肪酸エステル(マイバセッ ト 9-40、 ィー ストマン .コダック社製) 66.2mgおよび微小繊維状セルロース(セリヅシュ FD- 100G、 ダイセル化学工業社製) 828. Omg (微小繊維状セルロースとして 82.8mg)を加え、攪拌し て溶解 '分散した。 エタノール:精製水の配合比が 8: 2となるようにエタノール(関東 化学社製)および精製水をそれぞれ 1503mg'および 359mg加え、さらに攪拌してコ一ティ ング用の組成物を得た。
実施例 3
ェチルセルロース(エトセル、ダウケミカル社製) 295. Omgをエタノール(関東化学社 製) 2594mgに十分溶解し、次いでグリセリン脂肪酸エステル(マイバセヅト 9-40、 ィー ストマン ·コダック社製) 59. Omgおよび微小繊維状セルロース(セリッシュ FD-100G、 ダイセル化学工業社製) 1263mg (微小繊維状セルロースとして 126.3mg)を加え、攪拌し て溶解 '分散した。 ェタノ一ル:精製水の配合比が 8 : 2となるようにエタノール(関東 化学社製)および精製水をそれそれ 3422mgおよび 367mg加え、さらに攪拌してコーティ ング用の組成物を得た。
実施例 4
ェチルセルロース(エトセル、ダウケミカル社製) 257. 5mgをエタノール(関東化学社 製) 2263mgに十分溶解し、次いでグリセリン脂肪酸エステル(マイバセヅト 9-40、ィー ストマン ·コダック社製) 51 .5ragおよび微小繊維状セルロース(セリヅシュ FD-100G、 ダイセル化学工業社製) 1714mg (微小繊維状セルロースとして 171.4mg)を加え、攪袢し て溶解 '分散した。 エタノール:精製水の配合比が 8: 2となるようにェタノ一ル(関東
化学社製)および精製水をそれそれ 5353mgおよび 361mg加え、さらに攪拌してコ一ティ ング用の組成物を得た。
比較例 1
エタノール (関東化学社製) 2816mgおよび精製水 704nigの混合溶媒 (エタノール:精製 水の配合質量比 =8: 2 )にェチルセルロース(エトセル、ダウケミカル社製) 400mgおよび グリセリン脂肪酸エステル(マイバセヅ ト 9-40、 イーストマン 'コダック社製) 80mg を加え、 十分に溶解し、 コーティング用の組成物を得た。 実施例 5
ェチルセルロース(ェトセル、 ダウケミカル社製) 10gおよびグリセリン脂肪酸エス テル(マイバセッ ト 9-40、 イーストマン ' コダック社製) 2g' をエタノール(関東化 学) 88gに溶解し、 これを A液とした。
A液 11.4gにエタノール 12.7g、 精製水 4.6gおよび微小繊維状セルロース(セリ ヅ シュ FD- 100G、ダイセル化学工業社製) 1.3g (微小繊維状セルロースとして 0.13g)を加 え、 ホモジナイザーで 11000rpm、 10分間撹拌し、 コーティング用の組成物を得た。 実施例 6
実施例 5における A液 10.3gにェ夕ノール 13.7g、 精製水 3.4gおよび微小繊維状 セルロース(セリツシュ FD- 100G、 ダイセル化学工業社製) 2.6g (微小繊維状セルロー スとして 0.26g)を加え、ホモジナイザーで撹拌し、コーティング用の組成物を得た。 実施例 7
実施例 5における A液 9.2gにエタノール 22.3g、精製水 4. Ogおよび微小繊維状セ ルロース(セリツシュ FD- 100G、 ダイセル化学工業社製) 3.9g (微小繊維状セルロース として 0.39g)を加え、 ホモジナイザーで撹袢し、 コーティング用の組成物を得た。 実施例 8
実施例 5における A液 8. Ogにェ夕ノール 34.6g、精製水 5.6gおよび微小繊維状セ ルロース(セリッシュ FD-100Gs ダイセル化学工業社製) 5, 4g (微小繊維状セルロース として 0.54g)を加え、.ホモジナイザーで撹拌し、 コーティング用の組成物を得た。 実施例 9
実施例 5における A液 6, 8gにエタノール 47.3g、精製水 7.2gおよび微小繊維状セ
ルロース(セリツシュ FD- 100G、 ダイセル化学工業社製) 6.8g (微小繊維状セルロース として 0.68g)を加え、 ホモジナイザ一で撹拌し、 コーティング用の組成物を得た。 実施例 10
実施例 5における A液 5 , 0gにエタノール 54. 5g、精製水 8. Ogおよび微小繊維状セ ルロース(セリツシュ FD- 100G、 ダイセル化学工業社製) 7. 5g (微小繊維状セルロース として 0.75g)を加え、 ホモジナイザ一で撹拌し、 コーティング用の組成物を得た。 実施例 11
実施例 5における A液 3.8gにエタノール 66. 9g、精製水 9. 5gおよび微小繊維状セ ルロース(セリツシュ FD- 100G、 ダイセル化学工業社製) 8. 9g (微小繊維状セルロース として 0.89g)を加え、 ホモジナイザ一で撐拌し、 コーティング用の組成物を得た。 実施例 12
. 実施例 5における A液 2. 6gにエタノール 79 .7g、 精製水 11 .2gおよび微小繊維状 セルロース(セリッシュ FD- 100G、 ダイセル化学工業社製) 10.4g (微小繊維状セル口一 スとして 1.04g)を加え、ホモジナイザーで撹袢し、コ一ティング用の組成物を得た。 比較例 2
実施例 5における A液 4 , Ogに精製水 0.88gを添加して混合し、 コ一ティング用の 組成物を得た。 実施例 13
粉末セルロース(ARBOCEL M80、 J . RETTE丽 AIER社製) 20gを精製水 980gに分散させ た。 得られた分散液を高圧ホモジナイザー(マイクロフルイダィザ一、 みづほ工業社 製)を用いて、 lOOMPaの圧力で連続的に 20回通過させて、 微小繊維状セルロースの 懸濁液を得た。 この懸濁液を精製水で希釈した懸濁液 10g (微小繊維状セルロースと して O . lg)を、 ホモジナイザー(ウルトラ夕ラックス T25、 ΙΚΑ ジャパン社製)で llOOOrpm, 10分間撹拌した後、 アミノアルキルメ夕クリレートコポリマー RS (オイ ド ラギヅト RS30D、樋口商会製) 0.33g (固形分として 0.1g)、精製水 9. 67gおよびクェン 酸トリエチル(シトロフレックス、 カル夕一 · フードサイエンス) 0.02g を添加し溶 解 ·分散させ、 コ一ティング用の組成物を得た。
比較例 3
粉末セルロース(ARBOCEL M80、 J . RETTE函 AIER社製) 0 . lgを精製水' 9 . 9gに分散さ せた。得られた分散液に、 アミノアルキルメ夕クリレートコポリマー 0 . 33 (固形分 として 0 . 1g )、 精製水 9 . 67gおよびクェン酸トリエチル 0 . 02gを添加し溶解 ·分散さ せ、 コ一ティング用の組成物を得た。 実施例 14
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(TC- 5、信越化学社製) 12 . 6gおよびポリェチ レングリコール(マクロゴール 6000、 日本油脂社製) 1 . をエタノール(関東化学社 製) 133gおよび精製水 133gの混液に溶解した。 別に、 微小繊維状セルロース(セリツ シュ FD- 100G、 ダイセル化学工業社製) 60 . Og (微小繊維状セルロースとして 6 . Og )をェ 夕ノール 157gおよび精製水 103gの混液に分散させた後、 さらにホモジナイザー(ウル トラタラヅクス T25、 Ι ΚΑジャパン社製)で 11000 rpm、 10分間ホモジナイズした。 両液 を混合し、 コ一ティング用の組成物を得た。
比較例 4
ヒドロキシプロ'ピルメチルセルロース(TC- 5、 信越化学社製) 16 . 2g およびポリエ チレングリコール(マクロゴール 6000、 日本油脂社製) 1 . 8gをエタノール(関東化学 社製) 171gおよび精製水 171g'の混液に溶解し、 コーティング用の組成物を得た。 実施例 15
ラクトース(夕ブレト一ズ 80、メグレ 'ジャパン社製) 4450g、微結晶セルロース(ァ ビセル 1¾101、旭化成社製) 500gおよびステアリン酸マグネシウム 50gを TBM型混合 機 (TBM- 8 型、 徳寿工作所社製)で混合し、 得られた混合末を口一夕リー式打錠機(コ レクト 12HUK、 菊水製作所社製)で直径 7隨、 曲率半径 10画の杵にて、 1錠あたりの 質量 130mg、 厚さ 3 . 7腿となるように製錠し、 素錠を得た。
上記素錠 230gに実施例 14で得られた組成物を、 パンコーティング機(ドリアコ一 夕一 DRC200、 パウレヅク社製)にて、 素錠 1錠 130mgに対してコーティング率が約 3% になるまで噴霧コーティングし、 約 50°Cで乾燥させ、 ヒドロキシプロピルメチルセ ルロースおよび微小繊維状セルロースのコ一ティング製剤を得た。
実施例 16
実施例 14で得られた組成物を実施例 15における芯物質に、実施例 15と同様にして芯 物質に対して 5質量%コーティングして、 コーティング製剤を得た。
比較例 5
比較例 4で得られた組成物を実施例 1 5における芯物質に、 実施例 15と同様にして芯 物質に対して 3質量。/。コーティングして、 コーティング製剤を得た。
比較例 6
比較例 4で得られた組成物を実施例 15における芯物質に、 実施例 15と同様にして芯 物質に対して 5質量%コーティングして、 コ一ティング製剤を得た。
産業上の利用可能性
本発明により、 例えば医薬品、 食品、 農薬、 動物用薬品等の有効成分を含有する芯 物質と該芯物質を覆うコーティング被膜を含むコーティング製剤に使用され、該コー ティング製剤の製造および/もしくは保存中、 または該コ一ティング製剤が湿気や水 - 分と接触した場合であっても高い強度を有するコ一ティング被膜を調製するのに有 用な組成物、 該組成物をコーティング被膜に含むコーティング製剤等が提供される。