明 糸田 書 オフセッ卜印刷ィンキ組成物 技術分野
本発明は、 オフセット印刷インキ組成物に関する。 さらに詳しくは、 環 境対応のために極力有害成分を含有しないオフセット印刷インキ組成物で あって、 高い乾燥性状 (セット性および乾燥性)を有することにより、 印刷 物を印刷直後に棒積みした際や、 印刷物の裁断加工などの際にブロッキン グを起こすことのない、 耐ブロッキング性などの優れたオフセット印刷ィ ンキ組成物に関する。 背景技術
一般に、 オフセット印刷インキは、 着色剤、 バインダー樹脂、 溶剤など から構成されるが、 これまで、 溶剤としては安価な鉱物油などの石油系溶 剤が使用されてきた。
近年、 環境問題に対する認識が高まるにつれて、 印刷インキ業界におい ても環境対策が求められる様になり、 その環境対策の一環として、 オフセ ット印刷の分野では、 鉱物油類の一部または全てを植物油成分、 例えば大 豆油などで置換したノン V O Cあるいは低 VO C (V O C =Volat i le Org anic CfMpound) としたオフセット印刷インキが開発され、 注目を浴びて いる (特開平 5— 1 1 2 7 4 5号公報、 特開平 6— 9 3 2 2 0号公報) 。 しかしながら、 鉱物油と植物油成分とでは、 前記の経済性の他にも、 乾 燥性や樹脂の溶解性など、 ィンキ性能に影響を及ぼす根本的な性能に差が あるため、 ただちに置換できるというものではない。 例えば、 オフセット 印刷ィンキで植物油成分を多用すると、 印刷直後に印刷物を棒積みした際
のブロッキング (セット性の不良に起因する。 以下、 一次ブロッキングと いう)や、 印刷物の裁断加工などの際のブロッキング (乾燥性の不良に起因 する。 以下、 二次ブロッキングという)などの問題が生じる。
これは植物油成分が鉱物油類より高粘度であり、 さらに樹脂を溶解する 性質が高いために、 印刷されたィンキから紙面への溶剤の離脱が遅くなり、 植物油成分が多量にィンキ皮膜中に残留することが原因である。
オフセット印刷においては、 印刷の高速化や後加工適性の面から、 優れ たセット性ゃ乾燥性といった乾燥性状は必要不可欠であるが、 植物油成分 を用いて環境に対応したオフセット印刷インキ組成物において、 これらの 乾燥性状を維持することは非常に困難というのが現状である。
本発明は、 前記従来技術の問題点に鑑み、 環境対応 (有害成分の除去や ノン V〇 Cあるいは低 V〇 C化による、 印刷作業環境の改善と無害な印刷 物の提供)を図りつつ、 さらに乾燥性状を向上させて、 耐一次および二次 ブロッキング適性などの耐ブロッキング性といったオフセット印刷に要求 される性能を満足しうるオフセット印刷ィンキ組成物を提供することを課 題とする。 発明の開示
本発明者らは、 上記の課題を解決するためにさらに鋭意検討した結果、 溶剤として植物油成分を主たる成分とするオフセット印刷インキ組成物に おいて、 乾燥性状向上剤として、 (A) ォレフィン系モノマー、 ジェン系 モノマーの少なくとも 1種を重合して得られるポリマーであって、 溶解性 パラメ一夕が 1 9 (M P a ) 1 / 2より小さく、 かつ、 前記溶剤に相溶する ポリマ一、 および、 (B ) 流動パラフィンよりなる群から選択される少な くとも 1種を含有させることによって、 上記課題を解決できることを見出 し、 本発明完成するに至った。
すなわち、 本発明はつぎのオフセット印刷インキ組成物を提供する。
(1) 着色剤、 バインダー樹脂、 植物油成分を含む溶剤から主として構成 されるオフセット印刷インキ組成物において、 さらに乾燥性状向上剤とし て、 (A) ォレフィン系モノマ一、 ジェン系モノマ一の少なくとも 1種を 重合して得られるポリマーであって、 溶解性パラメータが 19 (MP a) 1/2より小さく、 かつ、 前記溶剤に相溶するポリマー、 および、 (B) 流 動パラフィンょりなる群から選択される少なくとも 1種を、 ィンキ組成物 中に乾燥性状向上剤の総量として 0. 1〜10重量%含有することを特徴 とするオフセット印刷インキ組成物。
(2) 前記バインダ一樹脂がロジン変性フエノール樹脂および/または口 ジン変性マレイン酸樹脂からなる前記 (1) 項記載のオフセット印刷イン キ組成物。
(3) 前記乾燥性状向上剤および溶剤の存在下で、 バインダー樹脂として の前記口ジン変性フエノール樹脂および Zまたは口ジン変性マレイン酸樹 脂と、 架橋剤またはゲル化剤とを反応させて得られるインキ用ワニスを含 有する前記 (2) 項記載のオフセット印刷インキ組成物。
(4) 前記ポリマー (A) が室温で液状であることを特徴とする前記 (1) 〜 (3) 項のいずれかに記載のオフセット印刷インキ組成物。
(5) 前記植物油成分の一部または全てが、 植物油由来の脂肪酸エステル 化合物からなる前記 (1) 〜 (4) 項のいずれかに記載のオフセット印刷 ィンキ組成物。
本発明は、 着色剤、 バインダー樹脂、 溶剤として植物油成分、 そして乾 燥性状向上剤を含有するオフセット印刷インキ組成物であり、 以下にこれ らの材料について詳細に説明する。
まず、 着色剤としては、 オフセット印刷インキに一般的に用いられる無 色または有色の、 無機または有機顔料が使用でき、 具体的には、 二酸化チ
タン、 硫酸バリウム、 炭酸カルシウム、 磁性酸化鉄などの無機顔料、 ァゾ 顔料、 レーキ顔料、 フタロシアニン顔料、 イソインドリン顔料、 アントラ キノン顔料、 キナクリドン顔料などの有機顔料、 およびカーボンブラック などが使用できる。 着色剤のオフセット印刷インキ組成物中における含有 量は 3〜4 0重量%程度が適当である。
次に、 バインダー樹脂としては、 好適にはロジン変性フエノール樹脂や 口ジン変性マレイン酸樹脂を使用することができる。 これら樹脂を併用す ることもできる。
本発明で使用可能なロジン変性フエノール樹脂としては、 例えば、 ロジ ン類またはその誘導体と、 フエノール類とアルデヒド類の付加縮合物 (い わゆるレゾール) と、 さらに必要に応じて多価アルコールとの反応によつ て得られるものが挙げられる。
ここで、 ロジン類またはその誘導体とは、 ロジン類またはそのカルポキ シル基含有誘導体を表すものであり、 ロジン類としては、 ガムロジン、 ゥ ッドロジン、 トール油ロジン、 不均化ロジン、 水添ロジンまたはこれらの 重合物が挙げられ、 そのカルボキシル基含有誘導体としては、 マレイン酸、 ィタコン酸、 クロトン酸などの不飽和カルボン酸を付加したロジン誘導体 が挙げられる。
フエノ一ルアルデヒド付加縮合体に用いられるフエノール類としては、 フエノール、 炭素数が 1〜2 0の直鎖、 分岐または環状アルキル基で置換 されたアルキル置換フエノール、 例えば、 p—クレゾール、 m—クレゾ一 ル、 p—プロピルフエノール、 p— t e r t—ブチルフエノール、 p—ァ ミノフエノール、 p—シクロへキシルフェノール、 ρ— t e r t—ォクチ ルフエノール、 p—ノニルフエノール、 p—デシルフエノール、 p—ドデ シルフェノールなどのアルキル置換フエノ一ル類、 フエニルフエノール、 クミルフエノールなどの芳香族基置換フエノール類、 カテコール、 レゾル
シン、 ハイドロキノン、 ビスフエノール A、 ビスフエノール S、 ビスフエ ノール F等の多価フエノール類を挙げる事ができる。
一方、 アルデヒド類としては、 ホルムアルデヒド、 パラホルムアルデヒ ド、 ァセトアルデヒド、 プロピオンアルデヒド、 n—ブチルアルデヒド、 イソブチルアルデヒド、 ダリオキサゾ一ル、 フルフラールなどを挙げるこ とができる。
これらフエノール類とアルデヒド類を用いてフエノールアルデヒド付加 縮合体を製造する方法としては、 前記フエノール類とアルデヒド類とを水 系あるいは有機溶媒中で、 水酸化ナトリウム、 水酸化カリウム、 水酸化力 ルシゥムなどのアル力リ触媒の存在下で加熱反応する方法、 すなわちレゾ ール型フエノール樹脂の製造方法、 あるいは前記フェノ一ル類とアルデヒ ド類とを水系あるいは有機溶媒中で、 酢酸、 塩酸、 燐酸、 次亜燐酸、 硫酸、 p—トルエンスルホン酸、 トリフルォロメチル硫酸、 トリフルォロメチル 酢酸などの酸触媒の存在下で加熱反応してまずノポラック型フエノール樹 脂を製造した後、 アルデヒド類及びアルカリ触媒の存在下で加熱反応せし めレゾール化したフエノール樹脂を得る方法を示す事ができる。
さらに、 必要の応じて用いられる多価アルコールとしては、 グリセリン、 卜リメチロールェタン、 卜リメチロールプロパン、 ェ卜キシ化卜リメチロ ールプロパン、 プロポキシ化トリメチロールプロパン、 ネオペンチルグリ コール、 ペン夕エリスリトール、 ジペンタエリスリ! ^一ル、 ソルピ] ^一ル、 1, 6—へキサンジオール、 エチレングリコール、 ジエチレングリコール、 ポリエチレングリコール、 プロピレングリコール、 ジプロピレングリコー ル、 ポリプロピレングリコールなどの脂肪族型の多価アルコールを例示す る事ができる。
以上の材料を用いてロジン変性フエノール樹脂を製造する方法としては、 前記ロジン類、 フエノールアルデヒド縮重合体、 さらに必要に応じて多価
アルコールとを任意の順序で、 高温下、 好ましくは 1 5 0〜3 0 0 °Cの温 度範囲で、 加熱反応せしめる事によって得る事ができる。
該反応には、 必要に応じて、 反応促進のための、 p—トルエンスルホン 酸、 ドデシルベンゼンスルホン酸、 メタンスルホン酸、 エタンスルホン酸 などの酸触媒、 水酸化マグネシウム、 炭酸マグネシウム、 重炭酸マグネシ ゥム、 酢酸マグネシウム、 蟻酸マグネシウム、 シユウ酸マグネシウムなど のマグネシウム塩類などの反応触媒、 着色を防止するための、 次亜燐酸、 トリフエニルホスファイト、 トリフエニルホスフェートなどの還元剤、 金 属の鲭を防ぐための、 リチウム、 セシウム、 マグネシウム、 カルシウム、 ストロンチウム、 バリウム、 アルミニウム、 亜鉛、 チタン、 ジルコニウム、 アンチモン、 セレンなどの金属の水酸化物、 酸化物またはカルボン酸塩類 などの中和剤を使用する事ができ、 さらに、 縮合反応の促進を図るため、 減圧で反応させることも可能である。
前記口ジン変性フエノール樹脂としては、 好ましくは重量平均分子量が 1 0, 0 0 0〜 2 5 0 , 0 0 0のものである。 重量平均分子量が 2 5 0 , 0 0 0を超えると製造時のトラブルが生じ易いなどの問題がある。
本発明で使用可能なロジン変性マレイン酸樹脂としては、 好ましくは重 量平均分子量が 5, 0 0 0〜3 5 0 , 0 0 0のものであり、 より好ましく は重量平均分子量が 5 , 0 0 0〜2 5 0, 0 0 0のものである。 重量平均 分子量が前記範囲を超えると製造時のトラブルが生じ易いなどの問題があ る。
これらロジン変性フエノ一ル樹脂や口ジン変性マレイン酸樹脂を後記の 架橋剤あるいはゲル化剤と反応させて利用する場合は、 好ましくは、 分子 内に力ルポキシル基および/または水酸基を有するものであって、 さらに その場合、 酸価としては 1 0〜2 0 0 m g K O H/g、 水酸基価としては 1 0〜1 0 0 m g KOH/g程度が好ましい。
さらに、 バインダー樹脂として、 前記ロジン変性フエノール樹脂および
Zまたはロジン変性マレイン酸樹脂に加えて、 必要に応じて、 アルキッド 樹脂、 ポリエステル樹脂、 石油樹脂、 ギルソナイトおよびこれらの変性樹 脂などの合成樹脂を併用することができる。
これらバインダ一樹脂の含有量は特に限定されないが、 通常はオフセッ ト印刷インキ組成物中に 1 5〜6 0重量%程度、 より好ましくは 2 0〜6 0重量%程度の範囲が適当である。
次に、 本発明のオフセット印刷インキ組成物で利用する溶剤としては、 植物油成分を含むものが使用され、 とくに植物油成分のみからなるものが 好ましい。 植物油成分としては、 植物油おょぴ植物油由来の脂肪酸エステ ル化合物が挙げられる。 これら植物油成分は単独で使用してもよく、 併用 してもよい。
ここで、 植物油としては、 大豆油、 綿実油、 アマ二油、 サフラワー油、 桐油、 トール油、 脱水ヒマシ油、 カノーラ油などの乾性または半乾性油が、 また、 植物油由来の脂肪酸エステル化合物としては、 前記の乾性油または 半乾性油由来の脂肪酸のモノアルキルエステル化合物が挙げられる。
そして、 かかる脂肪酸モノエステルを構成する脂肪酸は、 炭素数 1 6〜 2 0の飽和または不飽和脂肪酸が好ましく、 ステアリン酸、 イソステアリ ン酸、 ヒドロキシステアリン酸、 ォレイン酸、 リノール酸、 リノレン酸、 エレォステアリン酸などが例示できる。 脂肪酸モノエステルを構成するァ ルコール由来のアルキル基は、 炭素数 1〜1 0のものが好ましく、 メチル、 ェチル、 プロピル、 イソプロピル、 プチル、 イソブチル、 t e r t—プチ ル、 2一ェチルへキシルなどのアルキル基が例示できる。
前記各種の植物油成分は、 単独でまたは 2種以上を併用して使用できる。 本発明のオフセット印刷インキ組成物においては、 植物油成分として、 セット性、 耐ブロッキング適性の点から植物油由来の脂肪酸エステル化合
物を使用することが好ましく、 脂肪酸エステル化合物を単独使用あるいは 併用とするか、 または、 脂肪酸エステル化合物に植物油を一部併用しても 良い。 そして、 好ましくは、 オフセット印刷インキ組成物中において、 脂 肪酸エステル化合物は 3重量%以上となる量で含有させる。
さらに、 本発明のオフセット印刷インキ組成物の溶剤としては、 前記植 物油成分に加えて、 水と相溶しない沸点 1 6 0 °C以上、 好ましくは沸点 2 ο ο 以上の鉱物油類 (流動パラフィンを除く) を利用することも可能で あり、 一般的にオフセット印刷インキ溶剤として利用されている、 ナフテ ン系溶剤、 芳香族系溶剤、 ひーォレフィン系などの石油系溶剤、 軽油、 ス ピンドル油、 マシン油、 シリンダー油、 テレビン油、 ミネラルスピリット などが例示できる。 しかしながら、 本発明の目的からして、 鉱物油類は、 極力、 利用しないことが望ましい。
次に本発明で利用する乾燥性状向上剤について説明する。
本発明のオフセット印刷インキ組成物では、 セット性ゃ乾燥性などの乾 燥性状を向上させるために、 乾燥性状向上剤として、 (Α) ォレフィン系 モノマー、 ジェン系モノマーの少なくとも 1種を重合して得られるポリマ 一であって、 溶解性パラメータが 1 9 (M P a ) 1 / 2より小さく、 かつ、 前記溶剤に相溶するポリマー、 および、 (B) 流動パラフィンよりなる群 から選択される少なくとも 1種を含有させる。
まず、 ォレフィン系モノマー、 ジェン系モノマ一の少なくとも 1種を重 合して得られるポリマ一であって、 溶解性パラメータが 1 9 (M P a ) 17 2より小さく、 かつ、 溶剤成分に相溶するポリマー (A) としては、 ォレ フィン系モノマーの単独重合体および共重合体、 ジェン系モノマーの単独 重合体および共重合体、 ォレフィン系モノマーとジェン系モノマーの共重 合体が挙げられる。 具体的には、 ポリイソプチレン、 ポリブタジエン、 ポ リイソプレン、 イソプレン一イソブチレン共重合体などを挙げる事ができ
る。 ポリマ一 (A) は、 好ましくは、 溶解性パラメータが 15〜: 18 (M P a) 1/2のものであり、 さらに常温で液状のものである。
なお、 溶解性パラメ一夕については、 溶解法ゃ膨潤法などにより求める ことができ、 主なものはポリマーハンドブック (J.Brandrup and E. H. I mmergut, Polymer Handbook 3rd ed. , John Wiley & Sons, Inc. , New Yo rk, 1989, Seltion VII) などを参照できる。
溶剤成分と相溶しないポリマ一 (A) は、 他の成分との混和性が十分で なく、 また、 ポリマー (A) の溶解性パラメ一夕が前記範囲より高いと、 他の成分との相溶性が高くなりすぎて、 セット性、 耐ブロッキング性を改 善することができなくなる。
また、 乾燥性状向上剤として用いる流動パラフィン (B) は、 潤滑油成 分を硫酸洗浄などによって高度に精製して得られる、 主としてノルマルパ ラフィン、 イソパラフィンおよび単環シクロパラフィンの 3成分の混合物 からなる鉱物油である。
この中でも、 実質的に紫外線吸収性の不純物を含有しないレベルまで精 製され、 使用目的に応じて、 日本薬局方における流動パラフィンの純度試 験、 日本国で定められた食品添加物基準における流動パラフィンの純度試 験、 および化粧品原料基準における流動パラフィンの純度試験の少なくと も 1つに合格しているものが、 環境 ·作業 ·衛生の面においてより好適で ある。 これら 3つの流動パラフィンの純度試験および基準値については、 現在、 最新のものとして、 第十四改正日本薬局方、 第 7版食品添加物公定 書、 および厚生省告示第 181号に基づく化粧品原料基準に記載されてい る。
ここで、 具体的に利用可能な流動パラフィンを挙げると、 (株)松村石油 研究所製の、 モレスコホワイト P— 40、 P— 55、 P— 60、 P— 70、 P— 80、 P— 85、 P— 100、 P—120、 P— 150、 P— 200、
P— 230、 P— 260、 P_300、 P— 350 P、 P— 500など、 中央化成 (株)製の Sタイプの流動パラフィンである 40— S、 55— S、 60— S、 70— S、 80— S、 90— S、 100_S、 120— S、 1 50— S、 260— S、 350 _Sなどであり、 インキ組成物の粘度など を考慮して、 単独使用または併用が可能である。
以上の乾燥性状向上剤から選択される少なくとも 1種を使用することに よって、 オフセット印刷インキ組成物の乾燥性状が向上するのは、 バイン ダー樹脂と溶解性パラメータが離れたポリマー (A) 、 あるいは流動パラ フィン (B) が溶剤成分に相溶することにより、 溶剤系全体としての樹脂 成分からの溶剤離脱性が向上するためと考えられる。
なお、 本発明において、 これら乾燥性状向上剤の使用量は、 オフセット 印刷インキ用ワニス中に 0.1〜10重量%の範囲であり、 乾燥性状向上 剤の使用量が前記範囲未満では、 耐一次、 二次ブロッキングの改善に十分 な効果が得られず、 また前記範囲を超えると光沢、 経時安定性などの性能 が不十分であるなどの問題がある。 乾燥性状向上剤が流動パラフィンの場 合、 その使用量は、 オフセット印刷インキ用ワニス中に 0. 5〜10重量 %、 とくに 1〜10重量%の範囲が好ましい。
ただし、 これら乾燥性状向上剤の適切な使用量は、 乾燥性状向上剤自体 の種類や使用するバインダ一樹脂の種類により異なるので、 前記範囲内で 適切な使用量を選択することが好ましい。
さらに、 本発明のオフセット印刷インキ組成物には、 顔料分散剤、 ドラ ィヤー、 酸化防止剤、 整面助剤、 耐摩擦性向上剤、 裏移り防止剤、 非ィォ ン系界面活性剤などの添加剤を適宜使用する事ができる。
以上の材料を用いて、 本発明のオフセット印刷インキ組成物を製造する には、 従来公知の方法が使用できる。
例えば、 バインダー樹脂を溶剤に加熱溶解させて、 あらかじめインキ用
ワニスを調製し、 次いで着色剤、 および必要に応じて、 溶剤、 顔料分散剤 などを加えて、 ビーズミルや 3本ロールミルなどで練肉分散させることに よりオフセット印刷インキ用ベースを得た後、 さらに残余の材料を加えて オフセット印刷インキ組成物を得る方法が挙げられる。
この製造方法において、 乾燥性状向上剤はいずれの段階で添加してもよ い。 しかしながら、 乾燥性状向上剤がとくにポリマー (A) である場合は、 インキ用ワニス中に含有させて、 ポリマー (A) と溶剤の存在下で、 バイ ンダ一樹脂、 とくに、 ロジン変性フエノール樹脂および Zまたはロジン変 性マレイン酸樹脂と、 架橋剤またはゲル化剤とを反応させて得られるイン キ用ワニスを用いて、 インキを製造する方法が好ましい。
そして、 乾燥性状向上剤としてのポリマ一 (A) または流動パラフィン (B ) の存在下で、 バインダー樹脂と架橋剤またはゲル化剤とを反応させ てインキ用ワニスを得る具体的な方法としては、 例えば下記①または②の 方法を示すことができる。
①バインダー樹脂 2 0〜6 0重量%、 ポリマー (A) および流動バラフ イン (B ) から選択される少なくとも 1種の乾燥性状向上剤 0 . 5〜1 5 重量%、 植物油成分を主成分とする溶剤、 および架橋剤またはゲル化剤か らなる混合物を、 1 5 0〜3 0 0 *Cで 3 0分〜 2時間程度加熱させること によりィンキ用ワニスを得る方法。
②バインダー樹脂 2 0〜6 0重量%、 ポリマー (A) および流動パラフ イン (B ) から選択される少なくとも 1種の乾燥性状向上剤 0 . 5〜1 5 重量%、 植物油成分を主成分とする溶剤からなる混合物を、 1 5 0〜3 0 0 °Cで 3 0分〜 2時間程度加熱し、 固形分である樹脂を溶解させる。 続い て、 バインダー樹脂に対して架橋剤またはゲル化剤を加え、 1 5 0〜2 4 0 °Cで 3 0分〜 2時間程度加熱させることによりィンキ用ワニスを得る方 法。
このようにして得られたインキ用ワニスを、 好ましくはオフセット印刷 インキ組成物中に 2 0〜8 0重量%含有せしめ、 乾燥性状向上剤の含有量 が 0 . 1〜1 0重量%になるように調整する。
なお、 この方法で利用できる架橋剤としては、 トリレンジイソシァネー ト、 イソホロンジイソシァネート、 へキサメチレンジイソシァネート、 テ トラメチ^/キシリレンジイソシァネート、 ポリメチレンポリフエニルポリ ィソシァネ一トなどのィソシァネート化合物などが、 ゲル化剤としては、 トリメチロールプロパンートリス一; S _ N—アジリジニルプロピオネート、 ペン夕エリスリトールプロパン一トリス一 j3—N—アジリジニルプロピオ ネートなどのアジリジン化合物、 グリセロールポリグリシジルエーテル、 トリメチロールプロパンポリダリシジルエーテルなどのエポキシ化合物、 ェチルァセトアセテートアルミニウムジイソポロポキシド、 アルミニウム トリスェチルァセトアセテートなどのアルミニウムキレート化合物、 アル ミニゥムトリイソプロポキシド、 モノー s e c—ブトキシアルミニウムジ イソプロポキシド、 アルミニウムトリー s e c—ブトキシドなどのアルミ ニゥムアルコラート類などを挙げることができる。
このようにして得られた本発明のオフセット印刷インキ組成物は、 環境 対応のために極力有害成分を含有せず、 高い乾燥性状 (セット性および乾 燥性)を有することにより、 一次プロッキングや二次プロッキングのない、 耐ブロッキング性などの優れたオフセット印刷インキ組成物である。 さら に、 本発明で特定する乾燥性状向上剤の存在下で、 バインダー樹脂と架橋 剤またはゲル化剤とを反応させたインキ用ワニスを利用することにより、 さらに前記の効果の高いオフセット印刷ィンキ組成物が得られる。 発明を実施するための最良の形態
以下、 実施例によって、 本発明のオフセット印刷インキ組成物ならびに
にその製造方法をさらに詳細に説明するが、 本発明はその趣旨と適用範囲 を逸脱しない限りこれらに限定されるものではない。 なお、 以下の記述に おいて 「部」 は重量部を示す。
[オフセット印刷インキ用ワニスの製造]
ワニス 1 A
コンデンサー、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 重量 平均分子量 90, 000、 酸価 15mgK〇HZgのロジン変性フエノー ル樹脂 A ( (株)日立化成ポリマー製)、 大豆油、 および鉱物油 ( (株) 日 本石油化学製、 A Fソルベント 6号、 以下同様) をそれぞれ表 1一 1の配 合 (各成分の配合量は部数で示す、 以下同様) となるように仕込み、 20
0°Cに昇温し、 同温度で 1時間加熱溶解した後、 ゲル化剤としてェチルァ セトアセテートアルミニウムジイソプロボキシド ( (株) 川研ファインケ ミカル製、 ALCH) を表 1 _ 1の配合となるように仕込み、 170°Cで
60分間加熱保持し、 ワニス 1 Aを得た。
ワニス 1 B
ワニス 1 Aの製造において、 ロジン変性フエノ一ル樹脂 Aを重量平均分 子量 140, 000、 酸価 15mgK〇HZgのロジン変性フエノール樹 脂 B ((株)日立化成ポリマー製) に変えた以外は、 ワニス 1 Aを得る方法 と同様にしてワニス 1 Bを得た。
ワニス 1 C
コンデンサ一、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 脂肪 酸エステル A (Lawter Inc.製、 大豆油脂肪酸メチルエステル)、 ロジン変 性フエノール樹脂 A、 大豆油、 および鉱物油をそれぞれ表 1—1の配合と なるように仕込み、 200°Cに昇温し、 同温度で 1時間加熱溶解した後、 ゲル化剤を表 1— 1の配合となるように仕込み、 170 で 60分間加熱 保持し、 ワニス 1 Cを得た。
ワニス 1 D
ワニス 1 Cの製造において、 脂肪酸エステル Aを脂肪酸エステル B (La ter Inc.製、 大豆油脂肪酸イソブチルエステル)に変えた以外は、 ヮ ニス 1 Cを得る方法と同様にしてワニス 1 Dを得た。
ワニス 1 E
コンデンサ一、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 ロジ ン変性フエノール樹脂 A、 大豆油、 および脂肪酸エステル Aをそれぞれ表 1—1の配合となるように仕込み、 200°Cに昇温し、 同温度で 1時間加 熱溶解した後、 ゲル化剤を表 1一 1の配合となるように仕込み、 170°C で 60分間加熱保持し、 ワニス 1 Eを得た。
ワニス 1 F
ワニス 1 Eの製造において、 脂肪酸エステル Aを脂肪酸エステル Bに変 えた以外は、 ワニス 1 Eを得る方法と同様にしてワニス 1 Fを得た。
[オフセット印刷インキ組成物の製造]
実施例 1一 1〜 1一 13
ワニス 1A〜1 F、 およびカーボンブラック ((株)三菱化学製、 MA— 7、 以下同様) をそれぞれ表 1一 2の配合 (各成分の配合量は部数で示す、 以下同様) で混合し、 ビーズミル、 3本ロールで順次練肉し、 各インキべ ースを得た。 次いで、 各インキベースに対して表 1—2の配合で溶解性パ ラメ一夕が 17. 2 (MP a)1/2、 数平均分子量が 3000、 常温で液 状のポリブタジエン (以下、 ポリブタジエン Aという) 、 溶解性パラメ一 夕が 16. 6 (MP a) 1/2で常温で液状のポリイソプレン (以下、 単に ポリイソプレンという) 、 溶解性パラメ一夕が 15. 2 (MP a) 1/2で 常温で液状のポリイソプチレン (以下、 単にポリイソプチレンという) 、 ワックスコンパウンド (シャムロック社製、 ポリエチレンワックスコンパ ゥンド、 以下同様) 、 ドライヤー (金属石鹼、 以下同様) 、 鉱物油、 脂肪
酸エステル Aおよび脂肪酸エステル Bを添加、 攪拌し、 実施例 1— 1〜1 - 1 3のオフセット印刷ィンキ組成物を得た。 なお、 実施例 1 _ 1〜 1一 9は鉱物油含有系のィンキ組成物、 実施例 1 _ 1 0〜 1— 1 3は鉱物油非 含有系のインキ組成物である。
比較例 1一 1〜; 1— 4
ワニス 1 Aまたはワニス 1 E、 およびカーボンブラックをそれぞれ表 1 一 2の配合で混合し、 ビーズミル、 3本ロールで順次練肉し、 各インキべ ースを得た。 次いで、 各インキベースに対して表 1一 2の配合でポリブタ ジェン A、 溶解性パラメ一夕が 2 0 . 7のポリアクリル酸メチル、 ヮック スコンパウンド、 ドライヤ一、 鉱物油、 脂肪酸エステル Aを添加、 攪拌し、 比較例 1— 1〜1— 4のオフセット印刷ィンキ組成物を得た。 なお、 比較 例 1一 1〜 1一 3は鉱物油含有系のィンキ組成物、 比較例 1 - 4は鉱物油 非含有系のィンキ組成物である。
[性能評価試験]
実施例 1一 1〜1一 1 3および比較例 1一 1〜 1一 4のオフセット印刷 インキ組成物について、 印刷性能に関し、 下記の評価を行った。
( 1 ) 光沢
各オフセット印刷インキ組成物を R Iテスター((株)明製作所)にてコー ト紙に展色し、 室温で 1日放置した後、 6 0 ° —6 0 ° 反射率を光沢計( 村上色彩技術研究所製、 デジタル光沢計)により測定した。
( 2 ) セット性
各オフセット印刷インキ組成物を R Iテスタ一((株)明製作所)にてコー ト紙に展色した後、 自動ィンキセット試験機((株)東洋精機製作所製)を用 いて上質紙へのインキの付着度を観察し、 インキが付着しなくなるまでに 要する時間 (分)を測定した。 この時間が短い方がセット性に優れる。
( 3 ) 耐一次ブロッキング適性
各オフセット印刷インキ組成物を枚葉オフセッ卜印刷機にてコート紙 (NK—ハイコート 7 3 K、 日本加工紙 (株)) に印刷し、 1 0 0 0 0枚 を棒積みして室温で 2 4時間放置したときのブロッキングの度合いを次の 基準に基づいて目視で評価した。 この評価に優れる方が耐一次ブロッキン グ適性に優れる。
3 :ブロッキングが少ないもの
2 :ブロッキングが中程度のもの
1 :ブロッキングが多いもの
( 4 ) 耐二次ブロッキング適性
各オフセット印刷インキ組成物を枚葉オフセット印刷機にてコート紙 (Ν Κ—ハイコート 7 3 Κ:、 日本加工紙 (株)) に印刷し、 室温で 2 4時 間放置したのち、 裁断機にて 2 0 0枚の印刷物を重ねて裁断したときのブ ロッキングの度合いを次の基準に基づいて目視で評価した。 この評価に優 れる方が耐二次ブロッキング適性および乾燥性に優れる。
3 :ブロッキングが少ないもの
2 :ブロッキングが中程度のもの
1 :ブロッキングが多いもの
[評価結果]
実施例 1 _ 1〜 1一 9および比較例 1— 1〜 1一 3のオフセット印刷ィ ンキ組成物 (鉱物油含有系) について、 前記評価を行った結果を表 1一 3 に示す。 また実施例 1 _ 1 0〜1一 1 3および比較例 1 - 4のオフセット 印刷インキ組成物 (鉱物油非含有系) について、 前記評価を行った結果を 表 1一 4に示す。
フ:ニス
1A IB 1C ID IE IF ロジン変性フエノール樹脂 A 35 35 35 35 35 ロジン変性フエノール樹脂 B 35
大豆油 30 30 15 15 30 30 脂肪酸エステル A 15 34
脂肪酸エステノレ B 15 34 鉱物油 34 34 34 34
ゲル化剤 1 1 1 1 1 1
100 100 100 100 100 100
2
実施例 比較例
L-1 1-2 1-3 L-4 1-5 1-6 1-7 1-8 L-10 L-11 L-12 L-13 1-1 -2 -3 L-4 カーボンブラック 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 ワニス 1A 67 67 67 64 70 67 58
ワニス 1B 67
ワニス 1C 67 67 67
ワニス 1D 67
フニス 1E 67 67 67 70 ワニス 1F 67
0 ポリブタジエン A 3 12
ポリイソプレン
ポリイソプチレン
ポリアクリル酸メチル 3
ワックスコンノ ゥンド 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 ドライヤー 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 鉱物油 5 5 5 5 5 5
脂肪酸エステル A
脂肪酸エステル B
合計 Ί 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100
表 1一 3 実施 例 比 較 例
1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6 1-7 1-8 1-9 1-1 1-2 1-3 光沢 65 64 63 67 68 67 66 66 62 66 66 54 セット性(分) 25 30 30 35 35 40 40 30 20 50 45 20 耐一次ブロッキング性 2 2 2 2 3 3 3 3 2 2 2 2 耐二次ブロッキング性 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 植物油成分 鉱物油 43/57 43/57 43/57 43/57 43/57 43/57 43/57 43/57 42/58 43/57 43/57 41/59
表 1—4 実施 例 比 較例
1-10 1-11 1-12 1-13 1-4 光沢 67 66 65 65 68 セット性(分) 100 105 105 105 150 耐一次ブロッキング性 2 2 2 2 1 耐二次ブロッキング性 3 3 3 3 1 植物油成分/鉱物油 100/0 100/0 100/0 100/0 100/0
[オフセッ卜印刷インキ用ワニスの製造]
ワニス 2 A
コンデンサ一、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 重量 平均分子量 63, 000、 酸価 18mgKOHZgのロジン変性フエノー ル樹脂 C ((株)日立化成ポリマー製)、 大豆油、 鉱物油およびポリブタジェ ン A (溶解性パラメータが 17. 2 (MP a)1/2、 数平均分子量が 30 00、 常温で液状のポリブタジエン) をそれぞれ表 2— 1の配合 (各成分 の配合量は部数で示す、 以下同様) となるように仕込み、 200°Cに昇温 し、 同温度で 1時間加熱溶解した後、 ゲル化剤としてェチルァセトァセテ ートアルミニウムジイソプロボキシド ((株)川研ファインケミカル製、 A LCH、 以下同様) を表 2 _ 1の配合となるように仕込み、 170°Cで 6 0分間加熱保持し、 ワニス 2 Aを得た。
ワニス 2B
コンデンサー、 温度計および攪捽機を装着した四つ口フラスコに、 ロジ ン変性フエノール樹脂 C、 大豆油、 鉱物油、 ポリブタジエン A、 およびゲ ル化剤をそれぞれ表 2— 1の配合となるように仕込み、 200°Cに昇温し、 同温度で 1時間加熱保持し、 ワニス 2 Bを得た。
ワニス 2C
ワニス 2 Aの製造において、 ロジン変性フエノール樹脂 Cを重量平均分 子量 130, 000、 酸価 15mgK〇H/gのロジン変性フエノール樹 脂 D ((株)日立ィ匕成ポリマ一製) に変えた以外は、 ワニス 2 Aを得る方法 と同様にしてワニス 2 Cを得た。
ワニス 2D
コンデンサー、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 重量 平均分子量 7, 000、 酸価 1 lmgKOHZgのアルキッド樹脂 ((株) 大日本インキ化学工業製、 以下同様) 、 ロジン変性フエノール樹脂 C、 大
豆油、 鉱物油およびポリブタジエン Aをそれぞれ表 2— 1の配合となるよ うに仕込み、 200°Cに昇温し、 同温度で 1時間加熱溶解した後、 ゲル化 剤を表 2—1の配合となるように仕込み、 17 O で 60分間加熱保持し、 ワニス 2Dを得た。
ワニス 2E
ワニス 2 Aの製造において大豆油を亜麻仁油に変えた以外は、 ワニス 2 Aと同様にしてワニス 2 Eを得た。
ワニス 2 F
コンデンサ一、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 脂肪 酸エステル A (Lawter Inc.製、 大豆油脂肪酸メチルエステル)、 ロジン変 性フエノ一ル樹脂 C、 大豆油、 鉱物油およびポリブタジエン Aをそれぞれ 表 2— 1の配合となるように仕込み、 200 に昇温し、 同温度で 1時間 加熱溶解した後、 ゲル化剤を表 2— 1の配合となるように仕込み、 170 でで 60分間加熱保持し、 ワニス 2 Fを得た。
ワニス 2G
コンデンサー、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 溶解 性パラメ一夕が 16. 9 (MP a)1/2、 数平均分子量 1000、 室温で 液状のポリブタジエン (以下、 ポリブタジエン Bという) 、 ロジン変性フ エノ一ル樹脂 A、 大豆油および鉱物油をそれぞれ表 2— 1の配合となるよ うに仕込み、 200T:に昇温し、 同温度で 1時間加熱溶解した後、.ゲル化 剤を表 2— 1の配合となるように仕込み、 170 で 60分間加熱保持し、 ワニス 2 Gを得た。
ワニス 2H、 ワニス 2 I
コンデンサー、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 ロジ ン変性フエノール樹脂 (:、 大豆油、 鉱物油およびポリブタジエン Aをそれ ぞれ表 2— 1の配合となるように仕込み、 200°Cに昇温し、 同温度で 1
時間加熱溶解した後、 ゲル化剤をそれぞれ表 2— 1の配合となるように仕 込み、 170°Cで 60分間加熱保持し、 ワニス 2H、 ワニス 2 Iを得た。 ワニス 2 J
コンデンサー、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 ロジ ン変性フエノ一ル樹脂 C、 大豆油、 鉱物油およびポリブタジエン Aをそれ ぞれ表 2— 1の配合となるように仕込み、 200 °Cに昇温し、 同温度で 1 時間加熱溶解した後、 ゲル化剤を表 2— 1の配合となるように仕込み、 1 70 °Cで 60分間加熱保持し、 ワニス 2 Jを得た。
ワニス 2 K:、 ワニス 2L
コンデンサ一、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 ロジ ン変性フエノール樹脂 C、 大豆油、 鉱物油、 ポリイソプレン (溶解性パラ メータが 16. 6 (MP a)1/2、 室温で液状のポリイソプレン) 、 ポリ イソプチレン (溶解性パラメ一夕が 15. 2 (MP a)1 2, 室温で液状 のポリイソプチレン) をそれぞれ表 2— 1の配合となるように仕込み、 2 00°Cに昇温し、 同温度で 1時間加熱溶解した後、 ゲル化剤を表 2— 1の 配合となるように仕込み、 170 で 60分間加熱保持し、 ワニス 2K:、 ワニス 2 Lを得た。
ワニス 2M
コンデンサ一、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 ロジ ン変性フエノ一ル榭脂 C、 大豆油、 および鉱物油をそれぞれ表 2— 1の配 合となるように仕込み、 200°Cに昇温し、 同温度で 1時間加熱溶解した 後、 ゲル化剤を表 2— 1の配合となるように仕込み、 170Tで 60分間 加熱保持し、 ワニス 2 Mを得た。
ワニス 2N
コンデンサ一、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 ロジ ン変性フエノール樹脂 C、 大豆油、 鉱物油およびポリブタジエン Aをそれ
ぞれ表 2— 1の配合となるように仕込み、 2 0 0 °Cに昇温し、 同温度で 1 時間加熱溶解した後、 ゲル化剤を表 2— 1の配合となるように仕込み、 1 7 0 °Cで 6 0分間加熱保持し、 ワニス 2 Nを得た。
[オフセッ卜印刷インキ組成物の製造]
実施例 2— 1〜2 _ 1 2
ワニス 2 A〜2 L、 カーボンブラックをそれぞれ表 2— 2の配合 (各成 分の配合量は部数で示す、 以下同様) で混合し、 ビーズミル、 3本ロール で順次練肉し、 各インキベースを得た。 次いで、 各インキベースに対して 表 2— 2の配合でワックスコンパウンド、 ドライヤー、 鉱物油、 脂肪酸ェ ステル Aを添加、 攪拌し、 実施例 2— :!〜 2— 1 2のオフセット印刷イン キ組成物を得た。 なお、 実施例 2 _ 1〜 2— 1 2は全て鉱物油含有系のィ ンキ組成物である。
比較例 2— 1、 2 - 2
ワニス 2 Mまたはワニス Nとカーボンブラックをそれぞれ表 2 _ 2の配 合で混合し、 ビーズミル、 3本ロールで順次練肉し、 各インキべ一スを得 た。 次いで、 各インキべ一スに対して表 2— 2の配合でワックスコンパゥ ンド、 ドライヤー、 鉱物油を添加、 攪拌し、 比較例 2— 1、 2— 2のオフ セット印刷インキ組成物を得た。 なお、 比較例 2— 1、 2— 2も鉱物油含 有系のインキ組成物である。
[性能評価試験]
実施例 2— 1〜2— 1 2および比較例 2— 1、 2 - 2のオフセット印刷 インキ組成物について、 光沢、 セット性、 耐一次ブロッキング適性、 耐ニ 次ブロッキング適性に関し、 実施例 1一 1〜 1一 1 3と同様にして評価を 行った。 さらにオフセット印刷インキ組成物の経時安定性を評価した。
( 5 ) 経時安定性
各オフセット印刷インキ組成物を 2個の密閉容器にとりわけ、 一方を室
温で、 他方を 60 で一昼夜保存した。 これらの粘度をラレ一粘度計、 ス プレツドメ一夕で測定し、 次の基準に基づいて評価した。
3 :変化が小さいもの (実用上全く問題ないレベル)
2 :変化が中程度のもの (実用上問題ないレベル)
1 :変化が大きいもの (実用上問題となるレベル)
[評価結果]
実施例 2— 1〜2— 12および比較例 2-1, 2— 2のオフセット印刷 ィンキ組成物について、 前記評価を行った結果を表 2— 3に示す。
表 2 フ: :ス
2Α 2Β 2C 2D 2Ε 2F 2G 2Η 21 2J 2Κ 2L 2Μ 2Ν
ロジン変性フエノー -ル樹脂 c 35 35 ― 35 35 35 35 35 35 35 35 35 35 35
ロジン変性フエノー -ル樹脂 ϋ 一 ― 35 ― 一 ― 一 ― ― ― 一 ― ―
アルキッド樹脂 一 „ . 10 ― 一 ― 一 ― 一 ― ―
大豆油 30 30 30 20 一 15 30 30 30 30 30 30 30 30
亜麻仁油 30
t 脂肪酸エステル A 15
鉱物油 29 29 29 29 29 29 29 32 26 28 29 29 34 14
ポリブタジエン A 5 5 5 5 5 5 2 8 5 20
ポリブタジエン B 5
ポリイソプレン 5
ポリイソブチレン 5
ゲル化剤 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1
100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100
表 2— 2
実施例 比 較例
2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 2-7 2-8 2-9 2-10 2-11 • 2-12 2-1 2-2 カーボンブラック 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 ワニス 2 A 70
ワニス 2B 70
ワニス 2C 70
一
ワニス 2D 70
ワニス 2E
一 一 70 ― ― ― 一 一
ワニス 2F ― 70 ― 一 ― 一 ワニス 2G
一 ― ― 70
一
ヮ-ス 2H
一 ― 一 ― 70
一
ワニス 21 70
ワニス 2J 70
フース 2K 70
ワニス 2L 70
ワニス 2M 70 ワニス 2N 70 ワックスコンパゥンド、 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 ドライヤー 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 鉱物油 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 合計 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100
表 2— 3 実施例 比較例
2-1 2-2 2-3 2-4 2-5 2-6 2-7 2-8 2-9 2-10 2-11 2-12 2-1 2-2 光沢 64 62 63 68 65 67 65 65 61 62 66 65 65 54 セット性(分) 20 20 16 28 20 24 28 28 16 16 35 35 40 16
t
0 耐一次ブロッキング性 2 2 2 2 2 3 2 2 2 3 2 2 2 2 耐二次ブロッキング性 3 3 3 2 3 3 3 2 3 3 3 3 3 3 経時安定性 3 3 3 3 3 3 3 3 2 2 3 3 3 1 植物油成分/鉱物油 45/55 45/55 45/55 36/64 45/55 45/55 45/55 43/57 46/54 45/55 45/55 45/55 42/58 59/41
[オフセット印刷インキ用ワニスの製造]
ワニス 3 A
コンデンサ一、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 重量 平均分子量 100, 000、 酸価 15mgK〇HZgのロジン変性フエノ —ル樹脂 E ( (株)日立化成ポリマー製)、 大豆油、 および脂肪酸エステル B(Lawter Inc.製、 大豆油脂肪酸イソブチルエステル)をそれぞれ表 3— 1の配合 (各成分の配合量は部数で示す、 以下同様) となるように仕込み、 20 CTCに昇温し、 同温度で 1時間加熱溶解した後、 ゲル化剤としてェチ ルァセトアセテートアルミニウムジイソプロボキシド ( (株) 川研フアイ ンケミカル製、 ALCH) を表 3— 1の配合となるように仕込み、 170 °Cで 1時間加熱攪拌し、 ワニス 3 Aを得た。
ワニス 3 B
ワニス 3 Aの製造において、 ロジン変性フエノール樹脂 Eを重量平均分 子量 150, 000、 酸価 15mgKOHZgのロジン変性フエノール樹 脂 F ((株)日立化成ポリマー製) に変えた以外は、 ワニス 3 Aを得る方法 と同様にしてワニス 3 Bを得た。
ワニス 3 C
コンデンサ一、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 ロジ ン変性フエノール樹脂 E、 大豆油、 および脂肪酸エステル A (Lawter Inc.製、 大豆油脂肪酸メチルエステル)をそれぞれ表 3— 1の配合となる ように仕込み、 200°Cに昇温し、 同温度で 1時間加熱溶解した後、 ゲル 化剤としてェチルァセトアセテートアルミニウムジィソプロボキシド (A LCH) を表 3—1の配合となるように仕込み、 170°Cで 1時間加熱攪 拌し、 ワニス 3 Cを得た。
ワニス 3D
コンデンサー、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 ロジ
ン変性フエノール樹脂 E、 大豆油、 脂肪酸エステル Bおよび流動パラフィ ン A ( (株) 松村石油研究所製 >モレスコホワイト P— 3 5 0 P ) をそれ ぞれ表 3 _ 1の配合となるように仕込み、 2 0 0 °Cに昇温し、 同温度で 1 時間加熱溶解した後、 ゲル化剤としてェチルァセトアセテートアルミニゥ ムジイソプロボキシド (A L C H) を表 3— 1の配合となるように仕込み、 1 7 0 °Cで 1時間加熱攙拌し、 ワニス 3 Dを得た。
ワニス 3 E
コンデンサー、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 ロジ ン変性フエノール樹脂 E、 大豆油、 および脂肪酸エステル Bをそれぞれ表 3— 1の配合となるように仕込み、 2 0 0 °Cに昇温し、 同温度で 1時間加 熱溶解した後、 架橋剤としてジフエ二ルメタンジイソシァネート (MD I ) を表 3—1の配合となるように仕込み、 1 0 0 °Cで 3時間加熱攪拌し、 ワニス 3 Eを得た。
ワニス 3 F
コンデンサ一、 温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、 ロジ ン変性フエノール樹脂 E、 大豆油をそれぞれ表 3— 1の配合となるように 仕込み、 2 0 0 °Cに昇温し、 同温度で 1時間加熱溶解した後、 ゲル化剤と してェチルァセトアセテートアルミニウムジイソプロボキシド ( (株) 川 研ファインケミカル製、 A L C H) を表 3— 1の配合となるように仕込み、 1 7 0 °Cで 1時間加熱攪拌し、 ワニス 3 Fを得た。
ワニス 3 G
コンデンサ一、 温度計および攪捽機を装着した四つ口フラスコに、 ロジ ン変性フエノール樹脂 E、 大豆油、 および脂肪酸エステル Bをそれぞれ表 3 - 1の配合となるように仕込み、 2 0 0 °Cに昇温し、 同温度で 1時間加 熱溶解してワニス 3 Gを得た。
[オフセット印刷インキ組成物の製造]
実施例 3— 1および 3— 2
ワニス 3 Aまたは 3 B、 およびカーボンブラックをそれぞれ表 3— 2の 配合 (各成分の配合量は部数で示す、 以下同様) で混合し、 ビーズミル、 3本口一ルで順次練肉し、 各インキベースを得た。 次いで、 各インキべ一 スに対して表 3— 2の配合で流動パラフィン A、 脂肪酸エステル B、 ヮッ クスコンパウンド、 ドライヤーを添加、 攪拌し、 実施例 3— 1および 3— 2のオフセット印刷ィンキ組成物を得た。
実施例 3— 3
ワニス 3 Cおよび力一ボンブラックをそれぞれ表 3— 2の配合で混合し、 ビーズミル、 3本ロールで順次練肉し、 各インキベースを得た。 次いで、 各ィンキベースに対して表 3 _ 2の配合で流動パラフィン八、 脂肪酸エス テル A、 ワックスコンパウンド、 ドライヤーを添加、 攪拌し、 実施例 3— 3のオフセット印刷ィンキ組成物を得た。
実施例 3 - 4
ワニス 3 Dおよび力一ボンブラックをそれぞれ表 3— 2の配合で混合し、 ビーズミル、 3本ロールで順次練肉し、 各インキベースを得た。 次いで、 各ィンキベースに対して表 2の配合で脂肪酸エステル B、 ワックスコンパ ゥンド、 ドライヤーを添加、 攪拌し、 実施例 3— 4のオフセット印刷イン キ組成物を得た。
実施例 3— 5
ワニス 3 Aおよびカーボンブラックをそれぞれ表 3— 2の配合で混合し、 ビーズミル、 3本ロールで順次練肉し、 各インキベースを得た。 次いで、 各インキベースに対して表 3— 2の配合で流動パラフィ八、 、 脂肪酸エス テル B、 ワックスコンパウンド、 ドライヤーを添加、 攪拌し、 実施例 3— 5のオフセット印刷ィンキ組成物を得た。
実施例 3— 6
ワニス 3 Aおよびカーボンブラックをそれぞれ表 3— 2の配合で混合し、 ビーズミル、 3本ロールで順次練肉し、 各インキベースを得た。 次いで、 各インキベースに対して表 3— 2の配合で流動パラフィン B ( (株) 松村 石油研究所製、 モレスコホワイト P— 5 5 ) 、 脂肪酸エステル B、 ヮック スコンパウンド、 ドライヤ一を添加、 攪拌し、 実施例 3— 6のオフセット 印刷ィンキ組成物を得た。
実施例 3— 7
ワニス 3 Eおよび力一ポンプラックをそれぞれ表 3— 2の配合で混合し、 ビーズミル、 3本ロールで順次練肉し、 各インキベースを得た。 次いで、 各ィンキベースに対して表 3 — 2の配合で流動パラフィノ、 脂肪酸エス テル B、 ワックスコンパウンド、 ドライヤーを添加、 攪拌し、 実施例 3— 7のオフセット印刷ィンキ組成物を得た。
実施例 3— 8
ワニス 3 Fおよびカーボンブラックをそれぞれ表 3— 2の配合で混合し、 ビーズミル、 3本ロールで順次練肉し、 各インキベースを得た。 次いで、 各インキベースに対して表 3— 2の配合で大豆油、 流動パラフィン A、 ヮ ックスコンパウンド、 ドライヤーを添加、 攪拌し、 実施例 3— 8のオフセ ット印刷ィンキ組成物を得た。
実施例 3— 9
ワニス 3 Gおよびカーボンブラックをそれぞれ表 3— 2の配合で混合し、 ビーズミル、 3本ロールで順次練肉し、 各インキベースを得た。 次いで、 各インキべ一スに対して表 3— 2の配合で流動パラフィン八、 脂肪酸エス テル B、 ワックスコンパウンド、 ドライヤーを添加、 攪拌し、 実施例 3— 9のオフセット印刷ィンキ組成物を得た。
比較例 3—;!〜 3— 3
ワニス 3 A、 3 Fまたは 3 G、 およびカーボンブラックをそれぞれ表 3
—2の配合で混合し、 ビーズミル、 3本ロールで順次練肉し、 各インキべ —スを得た。 次いで、 各インキベースに対して表 3— 2の配合で脂肪酸ェ ステル B、 ワックスコンパウンド、 ドライヤーを添加、 攪拌し、 比較例 3 — 1〜3— 3のオフセット印刷インキ組成物を得た。
なお、 実施例 3— 1〜 3 _ 9および比較例 3— :!〜 3— 3はすべて鉱物 油非含有系のィンキ組成物である。
[性能評価試験]
実施例 3— 1〜 3— 9および比較例 3— 1〜 3 _ 3のオフセット印刷ィ ンキ組成物について、 光沢、 セット性、 耐一次ブロッキング適性、 »二次 ブロッキング適性に関し、 実施例 1— 1〜 1— 1 3と同様にして評価を行 つ 7こ。
[評価結果]
実施例 3— 1〜 3— 9および比較例 3— 1〜 3 _ 3のオフセット印刷ィ ンキ組成物について、 前記評価を行った結果を表 3— 3に示す。
表 3— ワニス
3Α 3Β 3C 3D 3E 3F 3G
ロンノ ΐ生ノエノ—/レ ¾Ι 曰 E 35 35 35 35 35 35
π 「
口ノノ , h l王itノエノ^ ノレ彻 曰 τ? 35
ノ女 ϋ百她·/Μ 30 30 30 30 30 64 30
脂肪酸エステル Β 34 34 29 34 35
脂肪酸エステル A 34 C 流動パラフィン A 5
ALCH 1 1 1 1 1
MDI 1
π 口 Ί 100 100 100 100 100 100 100
表 3— 2
表 3— 3 実施例 比 較 例
3-1 3-2 3-3 3-4 3-5 3-6 3-7 3-8 3-9 3-1 3-2 3-3 光沢 65 63 63 67 63 66 63 67 70 66 68 73 セット性 (分) 100 120 110 100 90 120 60 150 200 200 250 300 耐一次ブロッキング性 3 3 3 3 3 3 3 2 2 3 1 1 耐二次ブロッキング性 3 3 3 3 3 3 3 3 3 1 1 1
本発明は、 印刷物のセット性、 耐一次ブロッキング適性おょぴ耐二次ブ ロッキング適性に優れ、 かつ、 印刷面の光沢、 乾燥性状を損わないオフセ ット印刷ィンキ組成物を提供する。