JP3392126B2 - オフセット印刷インキ組成物 - Google Patents

オフセット印刷インキ組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷イ
ンキ組成物に関し、さらに詳しくは、印刷直後に印刷物
を棒積みした際の裏付き(以下、一次ブロッキングとい
う)、印刷物を加工する際のブロッキング(以下、二次
ブロッキングという)を起こすことのない耐ブロッキン
グ適性およびセット性に優れたオフセット印刷物の製造
を可能とするオフセット印刷インキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にオフセット印刷インキは着色
剤、バインダー樹脂、鉱物油などの石油系溶剤などで構
成され、印刷上の諸適性を向上させるために必要に応じ
て種々の添加剤が使用されている。
【0003】近年環境問題に対する認識が高まってお
り、印刷インキ業界においても環境対策が求められてい
る。その対策の一つとして、従来から原材料として使用
されてきた鉱物油類の一部または全てを植物油、例えば
大豆油等で置き換え、ノンVOCあるいは低VOC(VOC = Vo
latile Organic Compound)としたインキが注目を浴び
ている(特開平5−112745号公報)。
【0004】しかしながら、現状のオフセット印刷イン
キに植物油を多用すると、セット性の低下、一次ブロッ
キングや二次ブロッキングを起こす等の問題が生じる。
これは紙面に印刷されたインキからの溶剤離脱が遅く、
植物油成分が多量に残留することが原因であり、植物油
成分が鉱物油類より高粘度で、樹脂を溶解する性質が高
いことによる。現状では、環境対策とこれらの性能は両
立できていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点に鑑み、環境対策を行いながらセット
性、耐ブロッキング性(耐一次ブロッキング性、耐二次
ブロッキング性)等のオフセット印刷に要求される必要
な性能を満足し得るオフセット印刷インキ組成物を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するために鋭意検討した結果、オレフィン系モノ
マー、ジエン系モノマーの少なくとも1種を重合して得
られるポリマーであって、溶解性パラメータが19(M
Pa)1/2より小さく、かつ、溶剤成分と相溶するポリ
マーをオフセット印刷インキ組成物に含有させることに
より上記課題を克服できることを見出し、本発明を完成
するに至ったものである。
【0007】すなわち、請求項1に係る発明は、着色
剤、バインダー樹脂としてロジン変性フェノール樹脂お
よび/またはロジン変性マレイン酸樹脂、溶剤成分とし
て植物油成分および鉱物油類を含有するオフセット印刷
インキ組成物において、さらに、オレフィン系モノマ
ー、ジエン系モノマーの少なくとも1種を重合して得ら
れるポリマーであって、溶解性パラメータが19(MP
a)1/2より小さく、かつ、溶剤成分に相溶するポリマ
(ただし、ポリブタジエンおよび変性ポリブタジエン
を除く)をインキ組成物中に0.1〜10重量%含有す
ることを特徴とするオフセット印刷インキ組成物に関す
る。
【0008】請求項2に係る発明は、前記ポリマーが、
室温で液状である請求項1記載のオフセット印刷インキ
組成物に関する。
【0009】請求項3に係る発明は、前記植物油成分の
一部または全てが植物油由来の脂肪酸エステル化合物で
ある請求項1または2記載のオフセット印刷インキ組成
物に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のオフセット印刷イ
ンキ組成物について、さらに詳細に説明する。
【0011】本発明のオフセット印刷インキ組成物を得
るために使用する着色剤としては、従来からオフセット
印刷インキに使用されている無色または有色の、無機ま
たは有機顔料が使用できる。具体的には、二酸化チタ
ン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、磁性酸化鉄などの
無機顔料、アゾ系顔料、レーキ顔料、フタロシアニン系
顔料、イソインドリン系顔料、アントラキノン系顔料、
キナクリドン系顔料などの有機顔料、およびカーボンブ
ラックなどが使用できる。着色剤のオフセット印刷イン
キ組成物中における含有量は3〜40重量%程度が適当
である。
【0012】本発明のオフセット印刷インキ組成物を得
るために使用するバインダー樹脂としては、ロジン変性
フェノール樹脂やロジン変性マレイン酸樹脂を特に制限
なく使用することができる。また、必要に応じて、アル
キッド樹脂や石油樹脂等を併用することができる。バイ
ンダー樹脂の含有量は特に限定されないが、通常はオフ
セット印刷インキ組成物中に20〜60重量%程度の範
囲が適当である。
【0013】本発明の耐一次、耐二次ブロッキング性等
の耐ブロッキング性およびセット性が向上されたオフセ
ット印刷インキ組成物を得るには、オレフィン系モノマ
ー、ジエン系モノマーの少なくとも1種を重合して得ら
れるポリマーであって、溶解性パラメータ(Solubility
Parameter)が19(MPa)1/2より小さく、かつ、
溶剤成分と相溶するポリマー(ただし、ポリブタジエン
および変性ポリブタジエンを除く)を含有させる。該ポ
リマーは、より好ましくは、溶解性パラメータが15〜
18(MPa)1/2であり、さらに常温で液状のもので
ある。該ポリマーとしては、オレフィン系モノマーの単
独重合体および共重合体、ジエン系モノマーの単独重合
体および共重合体、オレフィン系モノマーとジエン系モ
ノマーの共重合体が挙げられ、具体的には、ポリイソブ
チレン、ポリイソプレン、イソプレン−イソブチレン共
重合体などが挙げられる。溶剤成分と相溶しないポリマ
ーは、他の成分との混和性が十分でない。また、該ポリ
マーの溶解性パラメータが前記範囲より高いと他の成分
との相溶性が高くなりすぎて、セット性、耐ブロッキン
グ性を改善することができない。
【0014】本発明の、オレフィン系モノマー、ジエン
系モノマーの少なくとも1種を重合して得られるポリマ
ーであって、溶解性パラメーターが19(MPa)1/2
より小さく、かつ、溶剤成分(植物油成分および鉱物油
類)と相溶するポリマーを使用することによってセット
性や耐ブロッキング性が向上するのは、バインダー樹脂
成分とは溶解性パラメータが離れた該ポリマーが溶剤成
分に相溶することで、溶剤系全体としての樹脂成分から
の離脱性が向上されることによると考えられる。なお、
オレフィン系モノマー、ジエン系モノマーの少なくとも
1種を重合して得られるポリマーの溶解性パラメータに
ついては、溶解法や膨潤法等により求めることができ、
主なものはポリマーハンドブック(J. Brandrup and E.
H. Immergut, Polymer Handbook 3rd ed., John Wiley
& Sons, Inc., New York, 1989, Section VII)等を
参照できる。
【0015】前記ポリマーの使用量はオフセット印刷イ
ンキ組成物中に0.1〜10重量%が適切である。使用
量が前記範囲未満ではセット性、耐一次、耐二次ブロッ
キング性の改善に十分な効果が得られず、一方この範囲
を超えるとインキ組成物からの分離が激しくなったり、
光沢が低下する等の問題が生じる傾向がある。ただし、
適切な使用量は使用するバインダー樹脂および前記ポリ
マーの種類により異なるため、前記範囲内で適切な使用
量を選択することが好ましい。
【0016】本発明のオフセット印刷インキ組成物を得
るために使用できる植物油成分としては、植物油および
植物油由来の脂肪酸エステル化合物が挙げられる。
【0017】前記植物油としては、大豆油、綿実油、ア
マニ油、サフラワー油、桐油、トール油、脱水ヒマシ
油、カノーラ油等の乾性油または半乾性油が例示でき
る。これらは単独で、または2種以上を併用できる。
【0018】前記植物油由来の脂肪酸エステル化合物と
しては、前記の乾性油または半乾性油由来の脂肪酸のモ
ノアルキルエステル化合物が挙げられる。かかる脂肪酸
モノエステルを構成する脂肪酸としては、炭素数16〜
20の飽和または不飽和脂肪酸が好ましく、ステアリン
酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレ
イン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸
等が例示できる。脂肪酸モノエステルを構成するアルコ
ール由来のアルキル基は、炭素数1〜10のものが好ま
しく、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、tert−ブチル、2−エチルヘキシ
ル等のアルキル基が例示できる。これら脂肪酸モノエス
テルは、単独で、または2種以上を組合わせて使用でき
る。
【0019】本発明のオフセット印刷インキ組成物にお
いては、植物油成分として、植物油、脂肪酸エステルを
それぞれ単独で用いてもよく、両者を併用してもよい。
脂肪酸エステルの使用量はオフセット印刷インキ組成物
中において3重量%以上であることが好ましい。
【0020】本発明のオフセット印刷インキ組成物にお
いて、溶剤として使用できる鉱物油類としては、水と相
溶しない沸点160℃以上、好ましくは沸点200℃以
上のものを挙げることができる。具体的には、一般的に
オフセット印刷インキ溶剤として利用されている、n−
パラフィン系溶剤、イソパラフィン系溶剤、ナフテン系
溶剤、芳香族系溶剤、α−オレフィン系等の石油系溶
剤、軽油、スピンドル油、マシン油、シリンダー油、テ
レピン油、ミネラルスピリット等が例示できる。これら
は単独で、または2種以上を組合わせて使用できる。
【0021】本発明のオフセット印刷インキ組成物にお
ける溶剤は、植物油成分と鉱物油類を併用する。環境対
応(有害成分の除去やノンVOCあるいは低VOC化に
よる、印刷作業環境の改善と無害な印刷物の提供)の点
からは、鉱物油類はできるだけ使用しないのが好ま
【0022】さらに、本発明のオフセット印刷インキ組
成物には、必要に応じて、ゲル化剤、顔料分散剤、ドラ
イヤー、乾燥遅延剤、酸化防止剤、整面助剤、耐摩擦性
向上剤、裏移り防止剤、非イオン系界面活性剤などの添
加剤を適宜使用することができる。ゲル化剤としては、
トリメチロールプロパン−トリス−β−N−アジリジニ
ルプロピオネート、ペンタエリスリトールプロパン−ト
リス−β−N−アジリジニルプロピオネートなどのアジ
リジン化合物、グリセロールポリグリシジルエーテル、
トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテルなどの
エポキシ化合物、エチルアセトアセテートアルミニウム
ジイソポロポキシド、アルミニウムトリスエチルアセト
アセテートなどのアルミニウムキレート化合物、アルミ
ニウムトリイソプロポキシド、モノ−sec−ブトキシ
アルミニウムジイソプロポキシド、アルミニウムトリ−
sec−ブトキシドなどのアルミニウムアルコラート類
などを挙げることができる。
【0023】本発明のオフセット印刷インキ組成物を製
造するには、従来公知の方法が使用できる。例えば、バ
インダー樹脂、植物油成分、必要に応じて鉱物油類の一
部とを加熱しワニスを得る。このとき、ゲル化剤を加え
てゲルワニスとしてもよい。次いで着色剤、および必要
に応じて、植物油成分、鉱物油類、顔料分散剤または顔
料分散樹脂を加え、ビーズミルや3本ロールミル等で練
肉分散させることによりオフセット印刷インキ用ベース
を得る。さらに、得られたオフセット印刷インキ用ベー
スに、オレフィン系モノマー、ジエン系モノマーの少な
くとも1種を重合して得られるポリマーであって、溶解
性パラメータが19(MPa)1/2より小さく、かつ溶
剤成分と相溶するポリマー、必要に応じてドライヤー等
のその他の添加剤を加え、植物油成分、および必要に応
じて鉱物油類等で所定の粘度に調整しオフセット印刷イ
ンキ組成物を得る。該ポリマーはインキベースの調製時
に配合してもよい。
【0024】
【実施例】以下、実施例によって、本発明のオフセット
印刷インキ組成物ならびににその製造方法をさらに詳細
に説明するが、本発明はその趣旨と適用範囲に逸脱しな
い限りこれらに限定されるものではない。なお、以下の
記述において「部」は重量部を示す。
【0025】[オフセット印刷インキ用ワニスの製造] (ワニスA) コンデンサー、温度計および攪拌機を装着した四つ口フ
ラスコに、重量平均分子量90,000、酸価15mg
KOH/gのロジン変性フェノール樹脂A((株)日立
化成ポリマー製)、大豆油、および鉱物油((株)日本
石油化学製、AFソルベント6号、以下同様)をそれぞ
れ表1の配合(各成分の配合量は部数で示す、以下同
様)となるように仕込み、200℃に昇温し、同温度で
1時間加熱溶解した後、ゲル化剤としてエチルアセトア
セテートアルミニウムジイソプロポキシド((株)川研
ファインケミカル製、ALCH)を表1の配合となるよ
うに仕込み、170℃で60分間加熱保持し、ワニスA
を得た。
【0026】(ワニスB) ワニスAの製造において、ロジン変性フェノール樹脂A
を重量平均分子量140,000、酸価15mgKOH
/gのロジン変性フェノール樹脂B((株)日立化成ポ
リマー製)に変えた以外は、ワニスAを得る方法と同様
にしてワニスBを得た。
【0027】(ワニスC) コンデンサー、温度計および攪拌機を装着した四つ口フ
ラスコに、脂肪酸エステルA(Lawter Inc.製、大豆油脂
肪酸メチルエステル)、ロジン変性フェノール樹脂A、
大豆油、および鉱物油をそれぞれ表1の配合となるよう
に仕込み、200℃に昇温し、同温度で1時間加熱溶解
した後、ゲル化剤を表1の配合となるように仕込み、1
70℃で60分間加熱保持し、ワニスCを得た。
【0028】(ワニスD) ワニスCの製造において、脂肪酸エステルAを脂肪酸エ
ステルB(Lawter Inc.製、大豆油脂肪酸イソブチルエス
テル)に変えた以外は、ワニスCを得る方法と同様にし
てワニスDを得た。
【0029】(ワニスE) コンデンサー、温度計および攪拌機を装着した四つ口フ
ラスコに、ロジン変性フェノール樹脂A、大豆油および
脂肪酸エステルAをそれぞれ表1の配合となるように仕
込み、200℃に昇温し、同温度で1時間加熱溶解した
後、ゲル化剤を表1の配合となるように仕込み、170
℃で60分間加熱保持し、ワニスEを得た。
【0030】(ワニスF) ワニスEの製造において、脂肪酸エステルAを脂肪酸エ
ステルBに変えた以外は、ワニスEを得る方法と同様に
してワニスFを得た。
【0031】[オフセット印刷インキ組成物の製造] 実施例1〜4および参考例1〜9 ワニスA〜F、およびカーボンブラック((株)三菱化学
製、MA−7)をそれぞれ表2の配合(各成分の配合量
は部数で示す、以下同様)で混合し、ビーズミル、3本
ロールで順次練肉し、各インキベースを得た。次いで、
各インキベースに対して表2の配合で溶解性パラメータ
が17.2(MPa)1/2で常温で液状のポリブタジエ
ン(以下、単にポリブタジエンという)、溶解性パラメ
ータが16.6(MPa)1/2で常温で液状のポリイソ
プレン(以下、単にポリイソプレンという)、溶解性パ
ラメータが15.2(MPa)1/2で常温で液状のポリ
イソブチレン(以下、単にポリイソブチレンという)、
ワックスコンパウンド(シャムロック社製、ポリエチレ
ンワックスコンパウンド、以下同様)、ドライヤー、鉱
物油、脂肪酸エステルAおよび脂肪酸エステルBを添
加、攪拌し、実施例1〜4および参考例1〜9のオフセ
ット印刷インキ組成物を得た。なお、実施例1〜4およ
び参考例1〜5は鉱物油含有系のインキ組成物、参考
6〜9は鉱物油非含有系のインキ組成物である。
【0032】比較例1〜4 ワニスAまたはワニスEとカーボンブラックをそれぞれ
表2の配合で混合し、ビーズミル、3本ロールで順次練
肉し、各インキベースを得た。次いで、各インキベース
に対して表2の配合でポリブタジエン、溶解性パラメー
タが20.7のポリアクリル酸メチル、ワックスコンパ
ウンド、ドライヤー、鉱物油および脂肪酸エステルAを
添加、攪拌し、比較例1〜4のオフセット印刷インキ組
成物を得た。なお、比較例1〜3は鉱物油含有系のイン
キ組成物、比較例4は鉱物油非含有系のインキ組成物で
ある。
【0033】[性能評価試験] 実施例1〜4、参考例1〜9および比較例1〜4のオフ
セット印刷インキ組成物について、印刷性能に関し、下
記の評価を行った。
【0034】(1)光沢 各オフセット印刷インキ組成物をRIテスター((株)明
製作所)にてコート紙に展色し、室温で1日放置した
後、60°−60°反射率を光沢計(村上色彩技術研究
所製、デジタル光沢計)により測定した。
【0035】(2)セット性 各オフセット印刷インキ組成物をRIテスター((株)明
製作所)にてコート紙に展色した。上質紙を重ね、自動
インキセット試験機((株)東洋精機製作所製)を用いて上
質紙へのインキの付着度を観察し、インキが付着しなく
なるまでに要する時間(分)を測定した。この時間が短い
方がセット性に優れる。
【0036】(3)耐一次ブロッキング適性 各オフセット印刷インキ組成物を枚葉オフセット印刷機
にてコート紙(NK−ハイコート 73K、日本加工紙
(株))に印刷し、10000枚を棒積みして室温で24
時間放置したときのブロッキングの度合いを次の基準に
基づいて目視で評価した。この評価に優れる方が耐一次
ブロッキング適性に優れる。 3:ブロッキングが少ないもの 2:ブロッキングが中程度のもの 1:ブロッキングが多いもの
【0037】(4)耐二次ブロッキング適性 各オフセット印刷インキ組成物を枚葉オフセット印刷機
にてコート紙(NK−ハイコート 73K、日本加工紙
(株))に印刷し、室温で24時間放置したのち、裁断機
にて200枚の印刷物を重ねて裁断したときのブロッキ
ングの度合いを次の基準に基づいて目視で判断した。こ
の評価に優れる方が耐二次ブロッキング適性および乾燥
性に優れる。 3:ブロッキングが少ないもの 2:ブロッキングが中程度のもの 1:ブロッキングが多いもの
【0038】[評価結果] 実施例1〜4、参考例1〜5および比較例1〜3のオフ
セット印刷インキ組成物(鉱物油含有系)について、前
記評価を行った結果を表3に示す。また参考6〜9
よび比較例4のオフセット印刷インキ組成物(鉱物油非
含有系)について、前記評価を行った結果を表4に示
す。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
【発明の効果】本発明は、印刷物のセット性、耐一次、
耐二次ブロッキング性に優れ、かつ印刷面の光沢、乾燥
性を損わないオフセット印刷インキ組成物を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 潟浦 雄一 大阪市西区江戸堀一丁目23番37号 サカ タインクス株式会社内 (72)発明者 岩瀬 孝司 大阪市西区江戸堀一丁目23番37号 サカ タインクス株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−194075(JP,A) 特開 昭64−24874(JP,A) 特開 平10−140070(JP,A) 特開 平11−80644(JP,A) 特開 平6−93220(JP,A) 特開 平5−112745(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤、バインダー樹脂としてロジン変
    性フェノール樹脂および/またはロジン変性マレイン酸
    樹脂、溶剤成分として植物油成分および鉱物油類を含有
    するオフセット印刷インキ組成物において、さらに、オ
    レフィン系モノマー、ジエン系モノマーの少なくとも1
    種を重合して得られるポリマーであって、溶解性パラメ
    ータが19(MPa)1/2より小さく、かつ、溶剤成分
    に相溶するポリマー(ただし、ポリブタジエンおよび変
    性ポリブタジエンを除く)をインキ組成物中に0.1〜
    10重量%含有することを特徴とするオフセット印刷イ
    ンキ組成物。
  2. 【請求項2】 前記ポリマーが、室温で液状である請求
    項1記載のオフセット印刷インキ組成物。
  3. 【請求項3】 前記植物油成分の一部または全てが植物
    油由来の脂肪酸エステル化合物である請求項1または2
    記載のオフセット印刷インキ組成物。
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