JPWO2020152913A1 - ろう接装置およびろう接方法 - Google Patents

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Abstract

ろう接装置(10)は、ろう接用レーザ光照射ユニットと、ワーク(20)を接合するときにワーク(20)の表面に付着した異物を除去するための除去レーザ光(74a)を異物に向けて照射する除去レーザ光照射ユニットとを備え、除去レーザ光(74a)の照射方向は、ろう接用レーザ光(44a)の照射方向に対して、除去レーザ光(74a)の照射位置がろう接用レーザ光(44a)の照射位置に近接する向きに所定角度傾斜している。

Description

本発明は、ろう付けによりワークを接合するろう接装置およびろう接方法に関する。
従来から、ろう材を溶融した後に凝固させることで車体板等のワークを接合するろう接装置が知られている。
特開2008−119750号公報には、ろう付けされた結合部に形成される孔や凹凸等の欠陥を低減するため、ろう付けの進行方向に対して前後二本のレーザビームを照射する技術が開示されている。この二本のレーザビームの一方は、充填材(ろう材)を溶融するものであり、他方は、後熱処理を行うものである。
特開2008−119750号公報では、接合部に形成されるビードやその周辺に付着したすす等の異物を接合する際に確実に除去することについて考慮されていない。すす等の異物が除去されないまま塗装を行うと表面に凹凸が生じるので、接合工程とは別に、ブラシ等により異物を除去する工程が必要となり、工数が増加し、コストアップする。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ビードやその周辺に付着ないし生成したすす等の異物を接合工程において確実に除去するとともに、湾曲部ないし屈曲部を有する接合端部等においても異物を良好に除去できるろう接装置およびろう接方法を提供することを目的とする。
本発明に係るろう接装置は、進行方向に移動しながら所定位置でろう材を溶融してワークを接合するろう接装置であって、ろう材を所定位置で溶融するためのろう接用レーザ光を照射するろう接用レーザ光照射ユニットと、ワークを接合するときにワークの表面に付着もしくは生成した異物を除去するための除去レーザ光を異物に向けて照射する除去レーザ光照射ユニットとを備える。そして、ワークに対する除去レーザ光の照射方向は、ワークに対するろう接用レーザ光の照射方向に対して、除去レーザ光の照射位置がろう接用レーザ光の照射位置に近接する向きに所定角度傾斜している。
また、本発明に係るろう接方法は、進行方向に移動しながら所定位置でろう材を溶融してワークを接合するろう接方法であって、ろう材を所定位置で溶融するためのろう接用レーザ光を照射するろう接用レーザ光照射工程と、ワークを接合するときにワークの表面に付着もしくは生成した異物を除去するための除去レーザ光を異物に向けて照射する除去レーザ光照射工程とを含む。そして、少なくともワークの接合始端において、ワークに対する除去レーザ光の照射方向は、ワークに対するろう接用レーザ光の照射方向に対して、除去レーザ光の照射位置がろう接用レーザ光の照射位置に近接するように所定角度傾斜している。
本発明に係るろう接装置およびろう接方法によれば、ワークを接合する工程で発生する異物を同じ工程中で除去することができるので、接合工程とは別に異物除去工程を設けるものに比べて、工数を削減し、コストダウンを図ることができる。また、除去レーザ光の照射位置をろう接用レーザ光の照射位置に可及的に近接させることができるので、ワークの接合端部を含めて接合部の広い範囲で異物を良好に除去することができる。
本発明の実施形態に係るろう接装置の側面図である。 図1のろう接装置とロボットとを示す正面図であり、進行方向前方から見た図である。 ろう接ユニットを回転した状態の図2に対応する図である。 ろう接装置の電気的構成を示す図である。 アルゴンガスの送風方向、異物付着エリアおよび除去レーザ光の走査範囲を示す概略図である。 ワークの接合始端におけるろう接装置を示す概略図である。 ワークの接合終端におけるろう接装置を示す概略図である。
以下、本発明に係るろう接方法について、それを実施するろう接装置との関係で好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1および図2に示すように、ろう接装置10は、ろう接装置本体12、ろう接ヘッド14および除去レーザヘッド16を備え、ワークとしての車両用サイドパネル18とルーフパネル20とを相互に接合する。ろう接装置本体12は、ロボット22のアームに取り付けられている。
ロボット22は、多軸多関節型のロボットであり、先端から順に第1アーム22aないし第4アーム22dが設けられている。ロボット22は、各アーム22a〜22dを駆動する複数のモータ(図示せず)を備え、それらのモータはロボット制御装置24により制御される。ろう接装置本体12は、先端の第1アーム22aに取り付けられている。すなわち、ロボット22の各アーム22a〜22dは、第4アーム22dを根元部として片持ち状態でろう接装置本体12を保持している。なお、根元部は、地面あるいは地面に固定された台座(図示せず)等に支持される。
ロボット制御装置24は、上記複数のモータを駆動することで、各アーム22a〜22dを駆動して、第1アーム22aに取り付けられたろう接装置10の位置および姿勢を制御することができる。ろう接装置10は、ロボット22により、サイドパネル18とルーフパネル20との接合部が延びる方向である進行方向D1に移動せしめられる。
本実施形態の説明において、ろう接装置10の進行方向D1を前方、同進行方向とは逆方向D2を後方、同進行方向に向かって左方向D3を左方、同進行方向に向かって右方向D4を右方という。また、ろう接用レーザ光44aおよび除去レーザ光74aの照射方向について説明する場合、特に断りがないときは、ろう接装置10は、ロボット22により図1および図2に示される姿勢で支持されているものとする。
[ろう接装置本体]
図1および図2に示されるように、ろう接装置本体12は、ロボット22の第1アーム22aに取り付けられた装置取付部26および装置取付部26の左右にそれぞれ取り付けられた装置取付板28を備える。
[ろう接ヘッド]
ろう接ヘッド14は、ろう接ヘッド本体部30、ろう接ユニット32、ろう接ユニット回転部34、ワイヤガイド部36およびワイヤガイド移動部38を備える。
ろう接ヘッド本体部30は、ろう接装置本体12の装置取付板28の前側下部に取り付けられる箱状のヘッド本体ケース40およびヘッド本体ケース40の上側に設けられるワイヤ送り装置42を備える。また、ろう接ヘッド本体部30は、ヘッド本体ケース40の上側に設けられるろう接用レーザ光照射部44およびろう接制御装置46を備える。ワイヤ送り装置42およびろう接用レーザ光照射部44は、ろう接制御装置46により制御される。
ヘッド本体ケース40の内部には、ヘッド本体ミラー48が設けられている。ヘッド本体ミラー48は、ろう接用レーザ光照射部44から下方に照射されてヘッド本体ケース40の内部に入ったろう接用レーザ光44aを、前方に配置されるろう接ユニット32に向けて反射する。
ワイヤ送り装置42は、ろう材からなるワイヤ50を所定位置P1に向けて送り出すもので、ワイヤ50を把持する一対のローラ(図示せず)を備え、該ローラを回転駆動することでワイヤ50を送り出す。
ヘッド本体ミラー48で前方に反射されたろう接用レーザ光44aは、ろう接ユニット回転部34を通過した後、ろう接ユニット32に入る。ろう接ユニット32は、箱状のユニットケース52を備え、ユニットケース52の内部には、入射したろう接用レーザ光44aを下方の照射位置P2に向けて反射するろう接ユニットミラー54が配設されている。すなわち、ろう接ユニットミラー54は、ろう接用レーザ光44aを鉛直方向下方に向けて反射する。
ユニットケース52の前面には、詳しくは後述するワイヤガイド用移動板62を介して、ワイヤガイド部36が取り付けられている。ワイヤガイド部36には、送風管56および送風管56にアルゴンガスを送風する送風機58(図4参照)が取り付けられている。送風機58は、ろう接制御装置46により制御される。
本実施形態では、ろう接用レーザ光44aをワイヤ50に向けて照射するためのろう接用レーザ光照射ユニットは、ろう接用レーザ光照射部44、ヘッド本体ミラー48およびろう接ユニットミラー54を備えて構成されている。
ワイヤガイド部36は、ワイヤ50を所定位置P1に向けてガイドする。ワイヤ送り装置42およびワイヤガイド部36によって、ワイヤ50を所定位置に送り出すワイヤ送り部が構成されている。本実施形態では、ワイヤ50のガイド先である上記所定位置P1は、ろう接ユニットミラー54により反射されてろう接ユニット32から下方に照射されるろう接用レーザ光44aの照射位置P2と同じ位置である。
送風管56は、ろう接用レーザ光44aの照射位置P2を中心として、進行方向前方から後方に指向して送風が行われるように設けられている(図1参照)。また、送風管56は、ろう接用レーザ光44aの照射位置P2を中心として、ろう接装置10の右方から左方に指向して送風が行われるように設けられている(図2参照)。本実施形態では、ろう接用レーザ光44aの照射位置P2に向けて送風する送風部は、送風管56および送風機58を備えて構成されている。
サイドパネル18とルーフパネル20とを接合したときにサイドパネル18の表面およびルーフパネル20の表面に付着もしくは生成するすす等の異物は、送風管56からの送風により除去レーザヘッド16の方向に飛ばされる。
ろう接ユニット回転部34は、ヘッド本体ケース40の前面に回転可能に取り付けられた回転板60および回転板60を回転させるモータ61(図4参照)を備える。モータ61の駆動は、ろう接制御装置46により制御される。回転板60には、ヘッド本体ミラー48で前方向に反射されたろう接用レーザ光44aを通過させるための孔(図示せず)が形成されている。
ワイヤガイド移動部38は、ろう接ユニット32のユニットケース52の前面にろう接用レーザ光44aの照射方向と平行に移動可能に取り付けられたワイヤガイド用移動板62を備える。ワイヤガイド用移動板62の前面には、ワイヤガイド部36が取り付けられている。
また、ワイヤガイド移動部38は、ワイヤガイド用移動板62を移動させるモータやギヤ等から構成されるワイヤガイド用移動機構64を備え(図4参照)、ワイヤガイド用移動機構64は、ろう接制御装置46により制御される。ワイヤガイド部36は、ワイヤガイド用移動機構64によりワイヤガイド用移動板62が移動することで、ろう接用レーザ光44aの照射方向と平行方向に移動する。
本実施形態では、ろう接ヘッド14は、除去レーザヘッド16に比べて重くなるように構成されている。さらに、ロボット22の第1アーム22aないし第4アーム22dは、第4アーム22dを根元側とした片持ち状態で構成されているので、第4アーム22dの根元部に負荷による最大のモーメントがかかる構成となっている。
本実施形態では、第1アーム22aは、除去レーザヘッド16よりも上記根元部に近い側でろう接ヘッド14を保持するようにしている(図2参照)。これにより、除去レーザヘッド16よりも上記根元部から遠い側でろう接ヘッド14を保持するものに比べて、各アーム22a〜22dにかかるモーメントを小さくすることができ、各アーム22a〜22dの耐久性を向上することができる。
[除去レーザヘッド]
除去レーザヘッド16は、除去レーザヘッド本体66および除去レーザユニット68を備える。除去レーザヘッド16は、ろう接ヘッド14よりも左方に配置されている。すなわち、ろう接ヘッド14と除去レーザヘッド16は、左右方向において互いにオフセットした位置に配置されている(図2参照)。
除去レーザヘッド本体66は、装置取付板28の後側部に取り付けられており、除去制御装置70を備えている(図4参照)。
除去レーザユニット68は、除去レーザヘッド本体66に取り付けられ、除去レーザ用ケース72を備える。除去レーザ用ケース72の内部には、除去レーザ光74aを前方寄りの斜め下方(D5方向)に向けて照射する除去レーザ光照射部74が配設されているほか、第1ミラー76および第2ミラーとしてのガルバノミラー78が配設されている。除去レーザ光照射部74およびガルバノミラー78は、除去制御装置70により制御される。
第1ミラー76は、除去レーザ光照射部74から斜め下方(D5方向)に照射された除去レーザ光74aを90°向きを変えて第1ミラー76の斜め前方に配置されるガルバノミラー78に向けて反射する。ガルバノミラー78は、第1ミラー76により斜め前方に反射された除去レーザ光74aをルーフパネル20の表面に向けて反射する。除去レーザ光74aがルーフパネル20に向けて照射されると、ルーフパネル20の表面に付着したすす等の異物が除去される。
ガルバノミラー78は、反射角を変更可能な一対の反射ミラーからなる公知の構造のものであるが、図1等においては簡略化して示してある。便宜上、ガルバノミラー78は、左右方向に指向する第1軸78aおよび前後方向に指向する第2軸78bの周りに回転ないし揺動することが可能な構成となっているものとして説明する。
ガルバノミラー78を第2軸78bの周りに周期的に揺動させることによって、除去レーザ光74aを左右方向に所定幅で走査することができる。
ガルバノミラー78を第1軸78aの周りに回転することによって、除去レーザ光74aの反射角度を変更することができる。ガルバノミラー78が図1に示される第1軸78a周りの回転位置にあるとき、第1ミラー76によって反射された除去レーザ光74aは、ガルバノミラー78によって90°向きを変えて鉛直方向D7と角度θをなすD5方向に反射され、照射位置P3に照射される。
ガルバノミラー78は、ろう接装置10が接合部の始端位置にある状態から接合部の終端位置の直前までの間、換言すれば、ワークの接合始端からワークの接合終端の直前までの間、この回転位置に保持される。そして、ろう接装置10が接合部の終端位置に至ると、ガルバノミラー78は別の回転位置に変更される。この別の回転位置では、ガルバノミラー78に入射する除去レーザ光74aとガルバノミラー78から出射する除去レーザ光74aとがなす角度は、90°よりも小さくなる。
上記角度θは30°〜55°の範囲内の値とするのが好ましい。これにより、特に接合部の始端における異物を良好に除去することができる。サイドパネル18とルーフパネル20との接合部の始端は、下方に折れ曲がるように屈曲ないし湾曲した形状となっているからである(図6参照)。
除去レーザ光74aの照射方向(D5方向)がろう接用レーザ光44aの照射方向である鉛直方向D7に対して角度θだけ傾斜していることで、除去レーザ光74aの照射位置P3を、ろう接用レーザ光44aの照射位置P2後方の近接した位置とすることができる。これにより、接合部の始端に限らず、湾曲部を有し得る接合部の広い範囲で、異物を良好に除去することができる。ろう接用レーザ光44aの照射位置P2と除去レーザ光74aの照射位置P3との距離は、両者を可及的に近接させるべく、例えば5〜30mm程度とするのが好ましい。
なお、ろう接用レーザ光44aの照射位置P2と除去レーザ光74aの照射位置P3とを可及的に近接させることで、接合部を始端から終端まで接合し異物を除去するのに必要なろう接装置10の移動距離を可及的に短くすることも可能になる。
本実施形態では、ルーフパネル20の表面に付着した異物を除去する除去レーザ光74aをルーフパネル20の表面に向けて照射するための除去レーザ光照射ユニットは、除去レーザ光照射部74、第1ミラー76およびガルバノミラー78を備えて構成されている。
除去レーザ用ケース72の下部には吸引部80が設けられている。吸引部80は、除去レーザ光74aにより除去された異物を吸引するものであり、吸引部80の駆動は、除去制御装置70により制御される。
図3に示されるように、サイドパネル18がルーフパネル20より上方に突出している部分を接合する場合等には、ろう接制御装置46は、モータ61を駆動して、ろう接ユニット32のユニットケース52が取り付けられた回転板60を回転させる。
回転板60の回転によりろう接ユニット32が回転すると、ワイヤ50も回転する。そして、必要に応じて、ワイヤガイド移動部38によりワイヤガイド部36の上下方向を調整する。ワイヤ50が接合部に当接するとモータ61にかかる負荷が増加するので、ろう接制御装置46は、モータ61の負荷の増加を検出することでワイヤ50が接合部に当接したことを検出して、モータ61の駆動を停止し、この位置で接合を行うようにする。
[パネル接合]
ろう接装置10によりサイドパネル18とルーフパネル20とを接合する場合、まず、ロボット制御装置24は、ロボット22を駆動して、ろう接装置10を接合部の始端位置にセットする。
このとき、ろう接装置10は、図1および図2に示される姿勢でロボット22の第1アーム22aに支持されている。また、除去レーザユニット68のガルバノミラー78は、第1軸78a周りの所定の回転位置に設定されており、第1ミラー76から入射されるレーザ光を斜め下方のD5方向に反射することができるようになっている。
次に、ロボット制御装置24は、サイドパネル18とルーフパネル20とを接合するための所定の経路に沿って進行方向にろう接装置10を移動させるようにロボット22を駆動する。
ろう接制御装置46は、ろう接装置10の移動に合わせて、ワイヤ送り装置42を駆動してワイヤ50を送るとともに、ろう接用レーザ光照射部44および送風機58を駆動する。
また、除去制御装置70は、除去レーザ光照射部74、ガルバノミラー78および吸引部80を駆動する。ガルバノミラー78は第2軸78bの周りに周期的に揺動され、除去レーザ光74aが左右方向に走査される。
ろう接装置10が接合部の終端位置に至ると、図7に示されるように、ロボット制御装置24は、ロボット22のアーム22a〜22dを駆動して、ろう接装置10の下部が上部よりも進行方向後方に位置するようにろう接装置10を傾斜させる。それと同時に、除去制御装置70は、ガルバノミラー78を第1軸78aの周りに回転させ、ガルバノミラー78に入射する除去レーザ光74aとガルバノミラー78から出射する除去レーザ光74aとがなす角度を90°より小さくする。
上記ろう接装置10の傾斜およびガルバノミラー78の回転により、ガルバノミラー78によって反射される除去レーザ光74aは、進行方向後方寄りの斜め下方(D8方向)に進む。除去レーザ光74aは、接合部の終端近傍の異物に照射され、異物は良好に除去される。サイドパネル18とルーフパネル20との接合部の終端は、下方に折れ曲がるように屈曲ないし湾曲した形状となっているからである。
[ろう接用レーザ光照射工程]
ろう接用レーザ光照射部44は、ろう接用レーザ光44aをヘッド本体ミラー48に向けて下方に照射する。ろう接用レーザ光照射部44から照射されたろう接用レーザ光44aは、ヘッド本体ケース40の内部に入り、ヘッド本体ミラー48によりろう接ユニットミラー54に向けて前方に反射される。
ヘッド本体ミラー48により前方に反射されたろう接用レーザ光44aは、ろう接ユニット32のユニットケース52の内部に入り、ろう接ユニットミラー54により鉛直下方に反射されて、照射位置P2に照射される。
ろう接用レーザ光44aの照射により、接合部の所定位置P1に送り出されたワイヤ50は溶融する。ろう接装置10が移動して、ワイヤ50が溶融した部分にろう接用レーザ光44aが照射されなくなると、ワイヤ50が溶融した部分は凝固してビードBDが成形され、サイドパネル18とルーフパネル20とが接合される(図5参照)。なお、図5では、ワイヤ50の図示を省略している。
送風機58は、送風管56にアルゴンガスを送風する。送風管56を通ったアルゴンガスは、ろう接用レーザ光44aの照射位置P2に向けて送風される。この送風により、ビードBDが成形される工程で発生するすす等の異物を送風方向D6に飛ばす(図5参照)。飛ばされた異物は、図5に二点鎖線で示すルーフパネル20の異物付着エリアA1に付着する。本実施形態では、送風機58により送風する気体はアルゴンガスとしたが、他の不活性ガス等の気体でもよい。
[除去レーザ光照射工程]
除去レーザ光照射部74は、除去レーザ光74aを第1ミラー76に向けて前方寄りの斜め下方(D5方向)に照射する。除去レーザ光照射部74から照射された除去レーザ光74aは、第1ミラー76によりガルバノミラー78に向けて斜め前方に反射される。
ガルバノミラー78は、入射した除去レーザ光74aを前方寄りの斜め下方(D5方向)に反射するとともに、除去レーザ光74aを左右方向に走査する。ろう接装置10が進行方向に移動するに伴い、ガルバノミラー78も進行方向に移動する。すなわち、ガルバノミラー78は、進行方向に移動しながら除去レーザ光74aを左右方向に走査するので、除去レーザ光74aの走査経路R1は、図5に示すような走査経路となり、走査領域SA内を一様に照射することができる。
なお、除去レーザ光74aをビードBDの上も走査するようにしてもよく、この場合、例えば、ビードBD上に形成された酸化被膜を除去レーザ光74aにより除去するようにしてもよい。
除去レーザ光74aが、走査領域SA内にてルーフパネル20の異物付着エリアA1に付着した異物に照射されると、異物は、吹き飛ばされるか、除去レーザ光74aのエネルギーを吸収する。除去レーザ光74aのエネルギーが異物に吸収されて熱エネルギーに変化すると、異物がプラズマ化されるので、異物をアブレーション(溶撥)により除去することができる。
吸引部80は、除去レーザ光74aによりルーフパネル20から吹き飛ばされた異物を吸引する。これにより、除去した異物が再びルーフパネル20に付着するのを防止することができる。
本実施形態では、接合始端から接合終端の直前まで、ろう接用レーザ光44aの照射方向に対する除去レーザ光74aの照射方向を一定の角度θだけ傾斜させたが、接合始端と接合終端との間では、除去レーザ光74aの照射方向を鉛直方向D7として、ろう接用レーザ光44aの照射方向と平行にしてもよい。
本実施形態によれば、ろう接装置10によりサイドパネル18とルーフパネル20とを接合する工程で発生する異物を、ろう接装置10に設けられた除去レーザヘッド16により同じ工程中で除去することができるので、接合工程とは別に異物除去工程を設けるものに比べて、工数を削減し、コストダウンを図ることができる。
また、除去レーザ光74aの照射位置P3をろう接用レーザ光44aの照射位置P2に可及的に近接させることができるので、サイドパネル18とルーフパネル20との接合端部を含めて接合部の広い範囲で異物を良好に除去することができる。
本発明に係るろう接装置およびろう接方法は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することのない範囲で、種々の構成を採り得ることはもちろんである。

Claims (10)

  1. 進行方向に移動しながら所定位置でろう材を溶融してワークを接合するろう接装置であって、
    前記ろう材を前記所定位置で溶融するためのろう接用レーザ光を照射するろう接用レーザ光照射ユニットと、前記ワークを接合するときに前記ワークの表面に付着もしくは生成した異物を除去するための除去レーザ光を前記異物に向けて照射する除去レーザ光照射ユニットとを備え、
    前記ワークに対する前記除去レーザ光の照射方向は、前記ワークに対する前記ろう接用レーザ光の照射方向に対して、前記除去レーザ光の照射位置が前記ろう接用レーザ光の照射位置に近接する向きに所定角度傾斜している、ろう接装置。
  2. 請求項1記載のろう接装置において、
    前記所定角度は30°〜55°の範囲内である、ろう接装置。
  3. 請求項1記載のろう接装置において、
    前記除去レーザ光の照射位置と前記ろう接用レーザ光の照射位置は、5〜30mm離間している、ろう接装置。
  4. 請求項1記載のろう接装置において、
    前記除去レーザ光照射ユニットは、前記除去レーザ光が前記進行方向に対して左右方向に所定幅で走査することが可能に構成されている、ろう接装置。
  5. 請求項1記載のろう接装置において、
    前記除去レーザ光照射ユニットは、前記ろう接用レーザ光の照射方向と前記除去レーザ光の照射方向とがなす角度を変更可能なガルバノミラーを備える、ろう接装置。
  6. 請求項1記載のろう接装置において、
    前記除去レーザ光により除去された前記異物を吸引する吸引部を備える、ろう接装置。
  7. 請求項1記載のろう接装置において、
    前記ろう接用レーザ光の照射位置に向けて送風する送風部を備える、ろう接装置。
  8. 進行方向に移動しながら所定位置でろう材を溶融してワークを接合するろう接方法であって、
    前記ろう材を前記所定位置で溶融するためのろう接用レーザ光を照射するろう接用レーザ光照射工程と、前記ワークを接合するときに前記ワークの表面に付着もしくは生成した異物を除去するための除去レーザ光を前記異物に向けて照射する除去レーザ光照射工程とを含み、
    少なくとも前記ワークの接合始端において、前記ワークに対する前記除去レーザ光の照射方向は、前記ワークに対する前記ろう接用レーザ光の照射方向に対して、前記除去レーザ光の照射位置が前記ろう接用レーザ光の照射位置に近接するように所定角度傾斜している、ろう接方法。
  9. 請求項8記載のろう接方法において、
    前記ワークの接合始端から前記ワークの接合終端の直前までの間、前記ワークに対する前記除去レーザ光の照射方向は、前記ワークに対する前記ろう接用レーザ光の照射方向に対して、前記除去レーザ光の照射位置が前記ろう接用レーザ光の照射位置に近接するように所定角度傾斜している、ろう接方法。
  10. 請求項8記載のろう接方法において、
    前記ワークの接合終端において、前記ろう接用レーザ光の照射方向と前記除去レーザ光の照射方向とがなす角度を変更する、ろう接方法。
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