JPWO2020122257A1 - X線管及びx線検出装置 - Google Patents

X線管及びx線検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2020122257A1
JPWO2020122257A1 JP2020559352A JP2020559352A JPWO2020122257A1 JP WO2020122257 A1 JPWO2020122257 A1 JP WO2020122257A1 JP 2020559352 A JP2020559352 A JP 2020559352A JP 2020559352 A JP2020559352 A JP 2020559352A JP WO2020122257 A1 JPWO2020122257 A1 JP WO2020122257A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
target
rays
unit
thin tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020559352A
Other languages
English (en)
Inventor
粟田 正吾
淳一 青山
雅夫 水田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horiba Ltd filed Critical Horiba Ltd
Publication of JPWO2020122257A1 publication Critical patent/JPWO2020122257A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/22Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material
    • G01N23/223Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material by irradiating the sample with X-rays or gamma-rays and by measuring X-ray fluorescence
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K5/00Irradiation devices
    • G21K5/02Irradiation devices having no beam-forming means
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K5/00Irradiation devices
    • G21K5/08Holders for targets or for other objects to be irradiated
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/02Details
    • H01J35/04Electrodes ; Mutual position thereof; Constructional adaptations therefor
    • H01J35/08Anodes; Anti cathodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/02Details
    • H01J35/14Arrangements for concentrating, focusing, or directing the cathode ray
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/02Details
    • H01J35/16Vessels; Containers; Shields associated therewith
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/32Tubes wherein the X-rays are produced at or near the end of the tube or a part thereof which tube or part has a small cross-section to facilitate introduction into a small hole or cavity

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • X-Ray Techniques (AREA)

Abstract

可及的に試料へターゲットを近づけることができるX線管及びX線検出装置を提供する。
X線管は、電子発生部と、前記電子発生部が発生させた電子を電圧によって加速させる電子加速部と、加速された電子が衝突することによってX線を発生させるターゲットと、内部に前記電子発生部が配置された管体部と、前記管体部よりも外径が小さい管状であり、前記管体部に連通しており、前記加速された電子が内部を長手方向に沿って通過する細管部と、前記細管部の内部を通過する電子を磁界によって集束させる磁界レンズ部とを備え、前記ターゲットは、前記細管部の先端部に配置されており、前記細管部の長手方向に沿って前記電子発生部から前記ターゲットまでの間で最も大きい前記管体部の外径に比べて、前記細管部の長手方向に沿って前記電子発生部から前記ターゲットまでの距離は三倍を超過する長さである。

Description

本発明は、X線を発生させるX線管、及びX線検出装置に関する。
試料へX線を照射し、試料を透過したX線、又は試料から発生した二次X線を検出し、試料の分析を行うことができる。例えば、試料から発生した蛍光X線に基づいて元素を分析する蛍光X線分析を行うことができる。このような分析に用いられるX線を発生させるために、X線管が用いられている。X線管では、加熱されたフィラメント等の電子発生部から電子を発生させ、電界により電子を加速し、加速した電子をターゲットに衝突させ、ターゲットからX線を発生させる。特許文献1には、X線管の例が記載されている。
特開昭58−145049号公報
X線を利用した分析を高精度に行うためには、高強度のX線を試料へ照射することが望ましい。高強度のX線を試料へ照射するためには、X線の発生源を試料へ近づけることが望ましい。しかしながら、X線管の大きさのため、X線管のターゲットを試料に近づけることには限界がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、可及的に試料へターゲットを近づけることができるX線管及びX線検出装置を提供することにある。
本発明に係るX線管は、電子発生部と、前記電子発生部が発生させた電子を電圧によって加速させる電子加速部と、加速された電子が衝突することによってX線を発生させるターゲットとを備えるX線管において、内部に前記電子発生部が配置された管体部と、前記管体部よりも外径が小さい管状であり、前記管体部に連通しており、前記加速された電子が内部を長手方向に沿って通過する細管部と、前記細管部の内部を通過する電子を磁界によって集束させる磁界レンズ部とを備え、前記ターゲットは、前記細管部の先端部に配置されており、前記細管部の長手方向に沿って前記電子発生部から前記ターゲットまでの間で最も大きい前記管体部の外径に比べて、前記細管部の長手方向に沿って前記電子発生部から前記ターゲットまでの距離は三倍を超過する長さであることを特徴とする。
本発明においては、X線管は、電子発生部が配置された管体部と、より外径が小さい細管部とを備え、ターゲットは細管部の先端部にあり、電子発生部からターゲットまでの距離は管体部の外径に比べて三倍を超過する長さである。外径が小さい細管部の先端部にターゲットを配置することにより、ターゲットを試料へ近づけることができる。電子発生部からターゲットまでの距離を長くすることにより、サイズの大きい管体部が他の機器に干渉すること無く、ターゲットを試料へ可及的に近づけることができる。
本発明に係るX線管は、電子を加速させるために前記電子加速部が発生させる電圧は21kV以上70kV以下であることを特徴とする。
本発明においては、電子を加速させる電圧は21kV以上70kV以下である。これにより、試料に含まれ分析対象となり得るほぼ全ての元素について十分な精度で元素分析を行うための蛍光X線を試料から発生させることができる。
本発明に係るX線管は、前記細管部は、高熱伝導材を用いて構成されており、前記細管部の外面は磁性材でコーティングされていることを特徴とする。
本発明においては、細管部は高熱伝導材を用いて構成されており、効率良くターゲットからの熱が放熱される。また、細管部の外面は磁性材でコーティングされている。コーティングされた磁性材が磁気シールドとなり、外部磁界によって電子の進路が影響を受けることが無い。
本発明に係るX線管は、前記磁界レンズ部は、永久磁石を用いて構成されていることを特徴とする。
本発明においては、加速させた電子を集束する磁界レンズ部は、永久磁石を用いて構成されている。永久磁石を用いることにより、磁界レンズ部が小型化・軽量化する。また、電磁石を使用するために必要な機構が不要となり、X線管の構造が簡素化する。
本発明に係るX線管は、前記ターゲットは、組成の異なる複数の領域を有し、前記磁界レンズ部は、前記複数の領域の内で前記加速された電子が衝突する領域を変更することを特徴とする。
本発明においては、ターゲットは組成の異なる複数の領域を有し、X線管は電子が衝突する領域が変更可能になっている。電子が衝突する領域を変更することによって、X線管が放射するX線のエネルギーが変更され、試料の種類に応じて適切なエネルギーのX線を利用することが可能となる。
本発明に係るX線管は、前記ターゲットは、前記細管部の先端を塞ぐ位置に配置されてあり、前記X線は、前記ターゲットを通過して外部へ放射され、前記先端部の内径は、前記先端にかけて連続的に減少していることを特徴とする。
本発明においては、ターゲットは細管部の先端を塞いでおり、X線はターゲットを通過してX線管の外部へ放射される。細管部の先端部の内径は、先端にかけて連続的に減少している。細管部の先端の正面には、電子が衝突した先端部の内面から発生した蛍光X線が放出されない領域が存在する。先端部の内面から発生した蛍光X線が検出されることが抑制され、試料からのX線を測定する際のシステムピークが減少する。
本発明に係るX線管は、前記細管部は、可撓性を有していることを特徴とする。
本発明においては、細管部は可撓性を有している。細管部を曲線状にすることが可能となり、曲線状の細管部を用いて試料の所望の部分にターゲットをより近づけることが可能となる。
本発明においては、前記先端部の外径は26mm以下であることを特徴とする。
本発明においては、細管部の先端部の外径が26mm以下であり、細管部が十分に細いので、試料が入り組んだ形状を有している場合であっても、試料の所望の部分にターゲットを近づけることが可能となる。
本発明に係るX線管は、前記電子発生部及び前記電子加速部を稼働させるための電力を蓄電する蓄電部と、前記管体部に着脱可能であり、前記管体部に装着されている場合に、前記管体部及び前記細管部の内部を減圧し、前記蓄電部に給電する着脱ユニットと、前記着脱ユニットが前記管体部から離脱している場合に、前記管体部及び前記細管部の内部が減圧された状態を維持するべく、前記管体部及び前記細管部を封止する封止弁とを更に備えることを特徴とする。
本発明においては、管体部に着脱可能な着脱ユニットは、管体部及び細管部の内部を減圧し、X線管を稼働させるための電力を蓄電する蓄電部に給電する。管体部及び細管部の内部を着脱ユニットによって減圧することができるので、X線管の構造を、一時的に減圧状態を保つことが可能な程度の簡素な構造とすることができる。着脱ユニットが給電を可能とすることによって、蓄電部を用いることが可能となり、外部からの電力の供給が無い状態でもX線管を使用することができる。
本発明に係るX線検出装置は、本発明に係るX線管と、該X線管から放射されたX線を照射された試料から発生するX線を検出する検出部と、該検出部の検出結果に基づいた元素分析を行う分析部とを備えることを特徴とする。
本発明に係るX線検出装置は、前記検出部は、前記試料から発生し、前記試料を透過したX線を検出することを特徴とする。
本発明においては、X線管のターゲットを試料へ近づけることができる。これにより、高強度のX線を試料へ照射することが可能となり、高強度の蛍光X線を検出部で検出し、分析部で元素分析を行うことができる。
本発明にあっては、X線管のターゲットを試料へ近づけることにより、高強度のX線を試料へ照射することが可能となる。従って、高強度のX線の照射に応じた高強度のX線が試料から得られ、高強度のX線を利用した高精度の元素分析が可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
実施形態1に係るX線検出装置の構成を示すブロック図である。 X線管の内部の構成例を示す模式的断面図である。 実施形態1に係る細管部の先端部の構成例を示す模式的断面図である。 実施形態2に係る細管部の先端部の構成例を示す模式的断面図である。 実施形態3に係る細管部の先端部の構成例を示す模式的断面図である。 実施形態4に係るターゲットの第1の例を示す模式的平面図である。 実施形態4に係るターゲットの第2の例を示す模式的平面図である。 被衝突体を示す模式的斜視図である。 永久磁石を用いた実施形態4に係る磁界レンズ部を示す模式的断面図である。 永久磁石を用いた実施形態4に係る磁界レンズ部を示す模式的断面図である。 実施形態5に係るX線検出装置の構成を示すブロック図である。 実施形態6に係るX線管を示す模式図である。 実施形態7に係るX線管を示すブロック図である。 実施形態8に係るX線検出装置の構成を示すブロック図である。 実施形態8に係るX線管の一部を示す模式的断面図である。 実施形態8に係るX線検出器の例を模式的に示す平面図である。 実施形態8に係るX線検出器の他の例を模式的に示す平面図である。 実施形態9に係るX線管の内部の構成を示す模式的断面図である。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るX線検出装置10の構成を示すブロック図である。X線検出装置10は、例えば蛍光X線分析装置である。X線検出装置10は、X線を放射するX線管1と、試料5が載置される試料台45と、X線検出器3とを備えている。X線検出器3は検出部に対応する。X線管1が放射したX線は試料5へ照射される。X線を照射された試料5では、蛍光X線が発生する。X線検出器3は、試料5から発生した蛍光X線を検出する。図中には、X線管1が放射するX線及び試料5から発生する蛍光X線を矢印で示している。X線検出器3は、検出した蛍光X線のエネルギーに比例した信号を出力する。X線管1及びX線検出器3の少なくとも一部は、内部が減圧される容器内に配置されていてもよい。X線検出装置10は、試料台45に載置させる方法以外の方法で試料5を保持する形態であってもよい。
X線検出器3には、出力した信号を処理する信号処理部42が接続されている。信号処理部42は、X線検出器3が出力した各値の信号をカウントし、蛍光X線のエネルギーとカウント数との関係、即ち蛍光X線のスペクトルを生成する処理を行う。信号処理部42は、分析部43に接続されている。分析部43は、演算を行う演算部及びデータを記憶するメモリを含んで構成されている。信号処理部42は、生成したスペクトルを示すデータを分析部43へ出力する。分析部43は、信号処理部42からのデータを入力され、入力されたデータが示すスペクトルに基づいて、試料5に含まれる元素の定性分析又は定量分析を行う。分析部43には、液晶ディスプレイ等の表示部44が接続されている。表示部44は、分析部43による分析結果を表示する。また、表示部44は、信号処理部42が生成したスペクトルを表示する。
X線管1には、X線管1を動作させるための電力をX線管1へ供給する電源部2が接続されている。信号処理部42、分析部43及び電源部2は、制御部41に接続されている。制御部41は、信号処理部42、分析部43及び電源部2の動作を制御する。制御部41は、使用者の操作を受け付け、受け付けた操作に応じてX線検出装置10の各部を制御する構成であってもよい。また、制御部41及び分析部43は同一のコンピュータで構成されていてもよい。
図2は、X線管1の内部の構成例を示す模式的断面図である。X線管1は、管体部11と、管体部11に連結した細管部12とを備えている。管体部11及び細管部12はいずれも中空管である。細管部12の外径は管体部11に比べて小さい。管体部11は、両端が封止されている。細管部12の先端部16にはターゲット15が設けられている。ターゲット15は平板状であり、細管部12の先端を塞ぐ位置に配置されている。管体部11の一端には、細管部12の末端が連結されている。管体部11の他端にはセラミックコネクタ110が配置されている。細管部12の末端は、管体部11の内部で開口している。このため、管体部11及び細管部12は連通しており、管体部11の内部と細管部12の内部とは繋がっている。
管体部11の内部には、電子発生部であるフィラメント13が配置されている。フィラメント13は、例えばタングステンを用いて構成されている。フィラメント13は、電源部2からの電力により、電流が流れ、加熱され、熱電子を放出する。このようにして、フィラメント13は、電子を発生させる。フィラメント13は、細管部12の末端の開口部18に対向する位置に配置されている。細管部12及びフィラメント13は、フィラメント13と細管部12の末端の開口部18とターゲット15とがほぼ直線状に並ぶように、配置されている。なお、X線管1は、フィラメント13以外の電子発生部を備えた形態であってもよい。
管体部11の内部には、フィラメント13から発生した電子を加速させる電子加速部14が配置されている。電子加速部14は、電源部2からの電力により、電圧を発生させ、電圧によって電子を加速させる。電子加速部14によってフィラメント13とターゲット15との間に発生する電圧を加速電圧とする。フィラメント13から発生した電子は、加速電圧によって加速され、開口部18から細管部12の内部へ侵入し、細管部12の長手方向に沿って細管部12の内部を通過し、ターゲット15へ衝突する。
X線管1は、磁界レンズ部17を備えている。磁界レンズ部17は、磁界を発生し、移動する電子を磁界によって集束させる。磁界レンズ部17は、細管部12に設けられており、細管部12の内部を通過する電子を集束させる。磁界レンズ部17が電子を集束させることによって、より多くの電子がターゲット15に衝突するようになる。磁界レンズ部17は、例えば、リング状に形成された磁石を用いて構成されている。磁界レンズ部17は、細管部12の長手方向に沿った一箇所で電子を集束させる形態であってもよく、複数の箇所で電子を集束させる形態であってもよい。
磁界レンズ部17は、電磁石を用いて構成されることも可能ではあるものの、永久磁石を用いて構成されていることが望ましい。電磁石を用いた場合は、電磁石を動作させるための電源が必要となる。また、電磁石からは熱が発生するので、排熱機構が必要となる。永久磁石を用いた場合は、電源及び排熱機構が不要となり、X線管1の構造が簡素化し、X線管1が小型化する。また、永久磁石は電磁石よりも小さく形成することができるので、磁界レンズ部17が小型化・軽量化する。
ターゲット15は、加速された電子が衝突することによってX線が発生する材料で形成されている。例えば、ターゲット15は、タングステン又はモリブデンを用いて形成されている。加速された電子がターゲット15に衝突することによって発生したX線は、ターゲット15を通過してX線管1の外部へ放射される。放射されたX線は、試料5へ照射される。X線の照射によって試料5から蛍光X線が発生し、蛍光X線はX線検出器3で検出され、分析部43で元素分析が行われる。
細管部12の内径は3mm以上であることが望ましい。細管部12の内径が3mm以上であれば、細管部12の内部を十分な量の電子が通過することができる。フィラメント13の先端からターゲット15までの最も大きい管体部11の外径に比べて、フィラメント13の先端からターゲット15までの距離は、三倍を超過する長さになっている。また、細管部12の先端部16の外径は26mm以下である。
セラミックコネクタ110は、管体部11の端を封止している。セラミックコネクタ110は、管体部11内で発生した電子が管体部11の外部へ漏洩しないように、管体部11の内部と外部とを絶縁している。高電圧を扱う電源部2に対して絶縁を保つために、セラミックコネクタ110にはある程度の大きさが必要である。このため、セラミックコネクタ110を内部に配置している管体部11の外径を小さくすることには限界がある。フィラメント13からターゲット15までの距離を大きくすることにより、ターゲット15が設けられた細管部12の先端部16の外径を管体部11よりも大幅に小さくすることができる。先端部16の外径が小さいことによって、先端部16の外径がより大きい場合に比べて、ターゲット15をより試料5へ近づけることができる。また、管体部11に連結した細管部12の先端部16にターゲット15を配置してあることにより、サイズの大きい管体部11がX線検出装置10内の他の部品に干渉すること無く、ターゲット15を試料5へ可及的に近づけることができる。ターゲット15はX線の発生源であり、X線の発生源が試料5に近づけることにより、高強度のX線を試料5へ照射することが可能となる。高強度のX線が試料5へ照射されることにより、高強度の蛍光X線が発生し、高強度の蛍光X線を利用して高精度の元素分析が可能となる。
電子加速部14が発生させる加速電圧は、21kV以上70kV以下である。加速電圧を21kV以上とすることによって、十分な精度で元素分析を行うための蛍光X線を試料5から発生させることができる。加速電圧が40kV以上である場合は、分析対象となり得るほぼ全ての元素について元素分析が可能になる蛍光X線を試料5から発生させることができる。このため、加速電圧は40kV以上であることが望ましい。加速電圧が70kVを超過する場合は、元素分析が可能になる元素はほとんど増えないので、加速電圧は70kVまでで十分である。
ターゲット15に電子が衝突することにより、熱が発生する。細管部12は、放熱のために高熱伝導材で構成されていることが望ましい。高熱伝導材は、ターゲット15が熱によって変質、溶融又は熱分解を起こさない程度に熱伝導率が高い物質である。例えば、高熱伝導材は銅である。細管部12が高熱伝導材で構成されていることによって、ターゲット15で発生した熱を素早く放熱させることができる。例えば、水冷機構等の大型の冷却機構を用いなくても、ターゲット15で発生した熱をスムーズに放熱させることができる。冷却機構が不要であるので、先端部16を細くすることができる。また、細管部12の外面は、ニッケルメッキ等の方法により磁性材でコーティングされていることが好ましい。銅等の強磁性を示さない材料で細管部12が構成されている場合であっても、コーティングされた磁性材が磁気シールドとなり、地磁気等の外部磁界が細管部12の内部へ侵入することが無い。このため、外部磁界によって電子の進路が影響を受けることが無く、効率的に多くの電子をターゲット15に衝突させることができる。
図3は、実施形態1に係る細管部12の先端部16の構成例を示す模式的断面図である。細管部12の中心軸を含む面で先端部16を切断した断面を示す。図中には、細管部12の中心軸を一点鎖線で示す。平板状のターゲット15は、細管部12の先端を塞いでいる。先端部16の内面はテーパ状になっている。即ち、先端部16の内径は先端にかけて連続的に減少している。先端部16の内面の内で内径が連続的に減少している部分をテーパ面161とする。図3に示す例では、内径は線形に減少している。即ち、細管部12の中心軸を含む面内で、テーパ面161はターゲット15の表面に対して直線状に傾いている。図3には、テーパ面161の延長面を破線で示している。
細管部12の内面に電子が衝突した場合は、細管部12の内面からX線が発生する。先端部16の内面から発生したX線は、ターゲット15を通過してX線管1の外部へ放出されることがある。先端部16の内面から発生したX線がX線検出器3で検出された場合は、生成される蛍光X線のスペクトルに、試料5に由来しないピーク、所謂システムピークが含まれることになる。蛍光X線のスペクトルにシステムピークが含まれることにより、試料5の元素分析が阻害される。
先端部16にテーパ面161が存在することにより、先端部16の内面から発生したX線が放射される範囲が制限される。テーパ面161から発生するX線は、テーパ面161よりも細管部12の内側へ放出され、テーパ面161よりも外側へは放出されない。即ち、細管部12の中心軸を含む面内では、図3に示す左側のテーパ面161の延長面よりも右側のみにX線が放出され、延長面よりも左側へは放出されない。同様に、図3に示す右側のテーパ面161の延長面よりも左側のみにX線が放出され、延長面よりも右側へは放出されない。このため、図3にハッチングで示すように、細管部12の先端の正面には、先端部16の内面から発生したX線が放出されない領域162が存在する。
この領域162を利用することによって、先端部16の内面から発生したX線がX線検出器3で検出されることを抑制することができる。例えば、領域162内に試料台45が位置するように試料台45又はX線管1の位置を定めておくことによって、先端部16の内面から発生して試料5又は試料台45で反射したX線がX線検出器3へ入射することが抑制される。これにより、システムピークが減少し、試料5の元素分析の精度が向上する。また、X線検出器3を試料5へ近づけるほど、蛍光X線の強度が向上するものの、システムピークによる影響がより顕著になる可能性がある。領域162内に試料5が位置する状態では、X線検出器3を試料5へ近づけることによって、蛍光X線の強度を向上させながらも、システムピークによる影響を抑制し、試料5の元素分析の精度を向上させることができる。細管部12の中心軸を含む面内でターゲット15とテーパ面161とのなす角163は、90°を超過する角度である。先端部16の内面から発生したX線が放出されない領域162を十分に大きくするためには、角163は、120°以上であることが望ましい。
なお、先端部16の内径は先端にかけて非線形に減少していてもよい。例えば、細管部12の中心軸を含む面内で、先端に近いほどターゲット15の表面に対するテーパ面161の角度が大きくなっていてもよい。また、先端部16の内径が先端にかけて減少する構成は、フィラメント13からターゲット15までの距離を大きくして先端部16の外径を小さくしたX線管以外のX線管においても適用可能である。例えば試料5へターゲット15を近づける必要のないX線管においても適用可能である。この場合においても、先端部16の内面から発生したX線がX線検出器3で検出されることが抑制され、試料5の元素分析の精度が向上する。
実施形態1においては、固定した試料5にX線を照射する例を示したが、X線検出装置10は、試料5をX線で走査する形態であってもよい。例えば、X線検出装置10は、試料5を順次移動させるか、又はX線の方向を順次変更させることによって、試料5をX線で走査してもよい。この形態では、X線検出装置10は、試料5上の複数の部分から発生した蛍光X線を順次検出し、蛍光X線の検出結果に基づいて、試料5に含まれる元素の分布を生成してもよい。また、X線管1は、フィラメント13の先端からターゲット15までの最も大きい管体部11の外径に比べて、フィラメント13の先端からターゲット15までの距離を、2.5倍以上3倍以下の長さにした構成とすることも可能である。
(実施形態2)
図4は、実施形態2に係る細管部12の先端部16の構成例を示す模式的断面図である。細管部12の中心軸を含む面で先端部16を切断した断面を示す。図4には、細管部12の中心軸を一点鎖線で示す。ターゲット15は平板状であり、細管部12の先端を塞いでいる。ターゲット15の表面は、細管部12の中心軸に対して、直交しておらず、傾斜している。加速された電子はターゲット15へ衝突し、発生したX線は、ターゲット15を通過し、X線管1の外部へ放射される。X線管1のその他の部分の構成、及びX線検出装置10のX線管1以外の部分の構成は、実施形態1と同様である。
図4には、X線の放射される方向を矢印で示している。X線は、ターゲット15の表面に直交する方向へ放射される。より詳しくは、X線は、ターゲット15の表面に直交する方向を中心として放射状に放射される。ターゲット15の表面は、細管部12の中心軸に対して傾斜しているので、X線は細管部12の中心軸と交差する方向へ放射される。
実施形態2においても、ターゲット15が設けられた細管部12の先端部16の外径を管体部11よりも大幅に小さくすることができる。先端部16の外径が小さいことによって、ターゲット15を試料5へ近づけることができる。また、管体部11がX線検出装置10内の他の部品に干渉すること無く、ターゲット15を試料5へ近づけることができる。更に、実施形態2では、ターゲット15の表面が細管部12の中心軸に対して傾斜しているので、X線検出装置10の構造によっては、ターゲット15を試料5へより近づけることができる。高強度のX線が試料5へ照射されることにより、高強度の蛍光X線が発生し、高強度の蛍光X線を利用して高精度の元素分析が可能となる。
(実施形態3)
図5は、実施形態3に係る細管部12の先端部16の構成例を示す模式的断面図である。細管部12の中心軸を含む面で先端部16を切断した断面を示す。細管部12の先端は封止されている。ターゲット15は、平板状であり、先端部16の内部(先端部16に含まれる空洞内)に配置されている。先端部16の側部には、X線が通過可能な窓164が設けられている。加速された電子はターゲット15へ衝突し、ターゲット15の電子が衝突した面から発生したX線は、窓164を通過し、X線管1の外部へ放射される。図中では、電子を破線矢印で示し、X線を直線矢印で示している。X線管1のその他の部分の構成、及びX線検出装置10のX線管1以外の部分の構成は、実施形態1と同様である。
実施形態3においても、ターゲット15が設けられた細管部12の先端部16の外径を管体部11よりも大幅に小さくすることができる。先端部16の外径が小さいことによって、ターゲット15をより試料5へ近づけることができる。また、管体部11がX線検出装置10内の他の部品に干渉すること無く、ターゲット15を試料5へ可及的に近づけることができる。高強度のX線が試料5へ照射されることにより、高強度の蛍光X線が発生し、高強度の蛍光X線を利用して高精度の元素分析が可能となる。
(実施形態4)
図6は、実施形態4に係るターゲット15の第1の例を示す模式的平面図である。ターゲット15は、平板状であり、電子が衝突すべき複数の衝突領域151を含んでいる。複数の衝突領域151は、互いに組成が異なっている。例えば、複数の衝突領域151は異なる種類の元素からなる。複数の衝突領域151の組成が異なっているので、衝突領域151に電子が衝突したときに発生する電子のエネルギーは衝突領域151によって異なる。図6には、ターゲット15が二個の衝突領域151を有する例を示したが、ターゲット15は三個以上の衝突領域151を有していてもよい。
図7は、実施形態4に係るターゲット15の第2の例を示す模式的平面図である。ターゲット15の面上には、電子が衝突すべき被衝突体153が設けられている。図8は、被衝突体153を示す模式的斜視図である。被衝突体153は、多面体であり、複数の衝突面152を有する。被衝突体153は、衝突面152に電子が衝突するような位置に配置されている。複数の衝突面152は、互いに組成が異なっている。例えば、複数の衝突面152は異なる種類の元素からなる。複数の衝突面152の組成が異なっているので、衝突面152に電子が衝突したときに発生する電子のエネルギーは衝突面152によって異なる。図7には、被衝突体153が四個の衝突面152を有する例を示したが、被衝突体153は三個の衝突面152を有していてもよく、五個以上の衝突面152を有していてもよい。
磁界レンズ部17は、加速された電子の進路を変更することができるようになっている。例えば、磁界レンズ部17は、複数の電磁石を用いて構成されており、制御部41によりいずれの電磁石を稼働させるかを制御される。磁界レンズ部17は、稼働させる電磁石を選択することにより、電子を集束させると共に電子の進路を調整し、何れの衝突領域151又は衝突面152に電子を衝突させるのかを選択する。
磁界レンズ部17は永久磁石を用いて構成されていてもよい。図9A及び図9Bは、永久磁石を用いた実施形態4に係る磁界レンズ部17を示す模式的断面図である。細管部12の中心軸に交差する面で磁界レンズ部17及び細管部12を切断した断面を示す。磁界レンズ部17は、細管部12の外側に配置されており、細管部12を両側から挟むように二つの永久磁石が配置されている。また、磁界レンズ部17は、永久磁石の位置を変更することができる構成になっている。図9Aには、図中で横方向に二つの永久磁石が並んだ状態を示し、図9Bには、図中で縦方向に二つの永久磁石が並んだ状態を示す。永久磁石の位置を変更することにより、電子の進路が変更され、電子が衝突する衝突領域151又は衝突面152が変更される。磁界レンズ部17は、単一の永久磁石を用いていてもよく、三個以上の永久磁石を用いていてもよい。また、磁界レンズ部17は、細管部12の長手方向に永久磁石の位置を変更することにより電子の進路を調整してもよい。磁界レンズ部17は、永久磁石の位置を手動で変更することができる構成であってもよい。磁界レンズ部17が細管部12の外側に配置されている場合、少なくとも、細管部12の外面の磁界レンズ部17が配置される部分には、磁性材によるコーティングは設けられていない。X線管1のその他の部分の構成、及びX線検出装置10のX線管1以外の部分の構成は、実施形態1〜3の何れかと同様である。
以上のように、実施形態4では、X線管1は、電子が衝突する衝突領域151又は衝突面152を変更することができる。電子が衝突する衝突領域151又は衝突面152を変更することによって、X線管1が放射するX線のエネルギーが変更される。X線を利用した分析を行う際に、試料5の種類に応じて適切なエネルギーのX線を利用することが可能となる。試料5の種類に応じて、適切なエネルギーのX線を試料5へ照射することが可能となり、適切な分析を行うことが可能となる。
(実施形態5)
図10は、実施形態5に係るX線検出装置10の構成を示すブロック図である。X線管1の構成は、実施形態1〜4の何れかと同様である。X線管1は、X線検出器3に対する位置を変更可能であり、細管部12の先端を試料5へ近接させるようになっている。実施形態1と同様に、X線検出装置10は、電源部2、X線検出器3、制御部41、信号処理部42、分析部43及び表示部44を備えている。X線管1及び電源部2と、X線検出器3、制御部41、信号処理部42、分析部43及び表示部44とは分離していてもよい。この場合、X線管1及び電源部2は、制御部41とは異なる制御部によって制御される。
X線検出装置10は、例えば、モバイル型のX線検出装置10である。文化財等の試料5は、入り組んだ形状を有していることがある。例えば、試料5は、配管又は壺である。X線管1は、管体部11よりも外径が小さい細管部12を有し、細管部12の先端部16にターゲット15が設けられている。管体部11の外径に比べたフィラメント13からターゲット15までの距離が三倍以下の長さである場合は、細管部12よりも太い管体部11が試料5に衝突し、試料5の所望の部分にターゲット15を近接させることが困難になることがある。この場合は、試料5の所望の部分にX線を照射することが困難となり、試料5の所望の部分の分析が困難となる。
実施形態5では、フィラメント13からターゲット15までに最も大きい管体部11の外径に比べて、フィラメント13からターゲット15までの距離が三倍を超過する長さになるように、細管部12は長くなっている。細管部12が細長くなっているので、図10に示すように、入り組んだ形状を有する試料5の内部に細管部12を差し込んで、試料5の所望の部分にターゲット15を近接させることができる。このため、試料5が入り組んだ形状を有している場合であっても、試料5の所望の部分にX線管1からX線を照射することができる。X線を照射された試料5からは蛍光X線が発生し、X線検出器3が蛍光X線を検出し、試料5の所望の部分の分析が行われる。
以上のように、実施形態5においては、試料5が入り組んだ形状を有している場合であっても、試料5の所望の部分にターゲット15を近づけることができる。高強度のX線が試料5へ照射されることにより、高強度の蛍光X線が発生し、高強度の蛍光X線を利用して高精度の元素分析が可能となる。また、試料5を非破壊で分析することが可能となる。
また、実施形態5に係るモバイル型のX線検出装置10は、実施形態4と同様に、ターゲット15が複数の衝突領域151を含んでいる形態であってもよい。モバイル型のX線検出装置10は、文化財等の試料5が存在する現場で種々の種類の試料5の測定に用いられることが想定される。試料5の種類に応じて、使用する衝突領域151を変更することにより、試料5に含まれる元素に適切なエネルギーのX線を利用することが可能となる。このため、現場において、多様な試料5について適切な分析を行うことが可能となる。
(実施形態6)
図11は、実施形態6に係るX線管1を示す模式図である。細管部12は、可撓性を有しており、直線状の形状に限らず、曲線状の形状を有することができる。細管部12は、可撓管を用いて構成されている。例えば、可撓管は、帯状の金属を螺旋状に巻いた螺旋管と、螺旋管を覆う樹脂とを用いて構成されている。
磁界レンズ部17は、曲線状の細管部12の中を電子が通過できるように電子の進路を調整する構成になっている。例えば、磁界レンズ部17は、細管部12の長手方向に沿った複数箇所に磁石を配置してなり、細管部12が曲線状になっている状態であっても、電子をターゲット15へ導くようになっている。また、例えば、磁界レンズ部17は、実施形態4と同様に、加速された電子の進路を変更することができるようになっており、ターゲット15まで電子が曲線状の細管部12の中を通過するように電子の進路を調整する。X線管1のその他の部分の構成は実施形態1〜5の何れかと同様であり、X線検出装置10のX線管1以外の部分の構成は実施形態5と同様である。
実施形態6においては、試料5が入り組んだ形状を有している場合であっても、細管部12を曲線状にすることによって、試料5の所望の部分にターゲット15をより近づけることができる。高強度のX線が試料5へ照射されることにより、高強度の蛍光X線が発生し、高強度の蛍光X線を利用して高精度の元素分析が可能となる。また、試料5を非破壊で分析することが可能となる。
(実施形態7)
図12は、実施形態7に係るX線管1を示すブロック図である。X線管1は、管体部11及び細管部12の内部を減圧された状態に保つべく管体部11及び細管部12を封止する封止弁19を有している。電源部2は、二次電池を用いた蓄電部21を有している。電源部2は、蓄電部21に蓄電された電力を利用して、X線管1へ電力を供給する。
管体部11には、着脱ユニット6が着脱可能になっている。着脱ユニット6は、装着時に封止弁19に連結される減圧部61を有している。減圧部61は、真空ポンプを含んでおり、管体部11及び細管部12の内部を減圧することができる。着脱ユニット6が管体部11に装着された場合に、封止弁19が開放され、減圧部61は、封止弁19を介して管体部11及び細管部12の内部と連通する。この状態で、減圧部61は、動作し、管体部11及び細管部12の内部を減圧する。管体部11及び細管部12の内部が十分に減圧された状態で、封止弁19が閉鎖され、着脱ユニット6が離脱する。X線管1は、着脱ユニット6が離脱した状態で動作する。
また、着脱ユニット6は、装着時に蓄電部21に対して給電を行う給電部62を有している。着脱ユニット6が管体部11に装着された場合、給電部62は電源部2に接続される。給電部62は、蓄電部21へ給電を行い、蓄電部21は充電される。電源部2は、着脱ユニット6が離脱した状態で動作する。X線管1のその他の部分の構成は実施形態1〜6の何れかと同様であり、X線検出装置10のX線管1及び電源部2以外の部分の構成は実施形態5又は6と同様である。
実施形態7では、X線管1は、管体部11及び細管部12の内部を着脱ユニット6によって減圧することができるので、減圧状態を長期にわたって維持する必要が無い。このため、X線管1の構造を、短期間減圧状態を保つことが可能な程度の簡素な構造とすることができる。封止弁19の構造も、短期間減圧状態を保つことが可能な程度の簡素な構造とすることができる。従って、X線管1の軽量化及び低コスト化が可能となる。
また、着脱ユニット6が給電を可能とすることによって、電源部2が蓄電部21を用いることができる。蓄電部21を用いることによって、外部からの電力の供給が無い状態でもX線管1を使用することができる。このため、X線管1及びX線検出装置10をモバイル型とすることができる。X線管1又はX線検出装置10をモバイル型とすることによって、試料5に対してX線管1を可及的に近づけることができる。更に、着脱ユニット6は管体部11及び細管部12の内部の減圧と蓄電部21への給電を同時に行うことができる。このため、X線管1を動作可能にするための作業を短時間で完了することが可能である。
(実施形態8)
実施形態1〜7では、X線管1とX線検出器3とが分離している形態を示した。高精度及び高速応答の蛍光X線分析を行うためには、X線管1及びX線検出器3の両方を試料5へ近づけることが望ましい。しかし、試料5が入り組んだ形状を有している場合、X線管1及びX線検出器3の両方を試料5へ近づけることが困難なことがある。実施形態8では、X線管1とX線検出器3とが一体になった形態を示す。
図13は、実施形態8に係るX線検出装置10の構成を示すブロック図である。X線管1は、管体部11を備える。管体部11内には、電子発生部であるフィラメント13と、電子加速部14と、ターゲット15と、X線検出器3とが配置されている。X線管1には、電源部2が接続されている。電源部2は、電力をX線管1へ供給する。また、X線管1には、信号処理部42が接続されている。フィラメント13は電子を発生させ、電子加速部14は電子を加速する。加速された電子はターゲット15に衝突し、ターゲット15からX線が発生する。
図14は、実施形態8に係るX線管1の一部を示す模式的断面図である。管体部11は、X線透過部111を有している。管体部11の一部がX線を透過させる物質で構成されており、X線透過部111になっている。例えば、X線透過部111は、ベリリウムで構成されている。X線透過部111は、管体部11の側部に設けられている。ターゲット15から発生したX線は、X線透過部111を透過してX線管1の外部へ放射され、試料5へ照射される。図14では、ターゲット15へ衝突する電子の軌跡を一点鎖線で示し、ターゲット15から発生するX線を実線矢印で示す。
X線検出器3は、ターゲット15とX線透過部111との間の位置に配置されている。X線検出器3は、板状であり、貫通孔34が形成されている。X線検出器3は、ターゲット15から発生したX線の光軸が貫通孔34を通過するような位置に配置されている。これにより、ターゲット15から発生したX線は、貫通孔34を通過し、X線透過部111を透過し、X線管1の外部にある試料5へ照射される。X線を照射された試料5では、蛍光X線が発生する。図14では、蛍光X線を破線矢印で示す。
X線検出器3は、放射線検出素子31と、冷却部32と、シールド部33とを有している。放射線検出素子31は、放射線を検出する半導体素子であり、例えば、SDD(Silicon Drift Detector)である。放射線検出素子31は、SDD以外の素子であってもよい。冷却部32は、放射線検出素子31を冷却する素子であり、例えば、ペルチェ素子である。シールド部33は、ターゲット15からのX線が放射線検出素子31へ入射することを妨害する。シールド部33は、ターゲット15に対向する位置に配置されており、放射線検出素子31は、X線透過部111に対向する位置に配置されている。このように、X線検出器3は、X線透過部111を透過した外部からのX線が放射線検出素子31へ入射する位置に配置されている。試料5で発生した蛍光X線は、X線透過部111を透過し、放射線検出素子31へ入射する。X線検出器3は、入射した蛍光X線を検出する。
X線管1には、信号処理部42が接続されている。信号処理部42は、X線管1内のX線検出器3に接続されている。信号処理部42は、X線検出器3が出力した信号を受け付け、信号処理部42が検出した蛍光X線のスペクトルを生成する。信号処理部42は、分析部43に接続されている。分析部43は、蛍光X線のスペクトルに基づいて、試料5の元素分析を行う。分析部43には、表示部44が接続されている。信号処理部42、分析部43及び電源部2は、制御部41に接続されている。
図15は、実施形態8に係るX線検出器3の例を模式的に示す平面図である。放射線検出素子31は、円環状の形状を有し、貫通孔34が形成されている。X線検出器3は、ターゲット15から発生するX線の光軸35が貫通孔34を通過するように、配置されている。X線検出器3がこのような構成になっていることにより、ターゲット15からのX線はX線管1の外部へ放射され、X線透過部111を透過した外部からの蛍光X線を効率的にX線検出器3で検出することができる。また、このような構成により、ターゲット15と、X線検出器3と、X線透過部111とを近接させた配置が可能となり、X線管1のサイズが小さくなる。なお、放射線検出素子31は、八角環等の角環状の形状を有していてもよい。また、放射線検出素子31は、環の一部が繋がっていない形状を有していてもよい。
図16は、実施形態8に係るX線検出器3の他の例を模式的に示す平面図である。図16に示す例では、X線検出器3は、複数の放射線検出素子31を有している。X線検出器3は一体でなくてもよい。複数の放射線検出素子31は、ターゲット15から発生するX線の光軸35の周囲に配置されている。この例においても、ターゲット15からのX線はX線管1の外部へ放射され、X線透過部111を透過した外部からの蛍光X線を効率的にX線検出器3で検出することができる。図16には、放射線検出素子31の数が四個である例を示したが、放射線検出素子31の数は四個以外であってもよい。図16には、放射線検出素子31の形状が矩形である例を示したが、放射線検出素子31の形状は、円形等、矩形以外の形状であってもよい。
図13に示すように、X線管1は、入り組んだ形状を有している配管等の試料5へ近接することができる。特に、試料5の所望の部分にX線透過部111を近接させることができる。このため、試料5の所望の部分にターゲット15及びX線検出器3の両方を近づけることができる。X線管1とX線検出器3とが分離した形態では、試料5が入り組んだ形状を有している場合、X線管1及びX線検出器3の両方を試料5へ近づけることが困難なことがある。実施形態8では、X線管1のみを試料5へ近づけるだけで、X線の発生源及び蛍光X線の検出部の両方を試料5へ近づけることができる。高強度のX線が試料5へ照射され、高強度の蛍光X線が発生し、高強度の蛍光X線を効率的に検出することができる。このため、高精度の元素分析が可能となる。また、高強度の蛍光X線を効率的に検出して元素分析を行うことができるので、精度を高く保ちながら元素分析の応答速度を速くすることができる。このように、試料5が入り組んだ形状を有している場合であっても、高精度及び高速応答の元素分析を行うことが可能となる。また、試料5を非破壊で分析することが可能となる。
(実施形態9)
図17は、実施形態9に係るX線管1の内部の構成を示す模式的断面図である。管体部11の先端部分の一部が開口し、開口した部分を塞いでターゲット15が配置されている。ターゲット15は、平板状であり、管体部11の開口した部分にはめ込まれている。ターゲット15の周囲には、X線透過部111が配置されている。X線透過部111は、管体部11の先端部分の一部をなしている。管体部11内には、電子発生部であるフィラメント13と、電子加速部14と、X線検出器3とが配置されている。
X線検出器3は、X線透過部111の近傍に配置されている。X線検出器3は、板状であり、貫通孔34が形成されている。X線検出器3は、ターゲット15へ衝突する電子の光軸が貫通孔34を通過するような位置に配置されている。フィラメント13から発生した電子は、電子加速部14により加速され、貫通孔34を通過し、ターゲット15へ衝突する。電子の衝突によりターゲット15からX線が発生し、発生したX線は、ターゲット15を透過してX線管1の外部へ放射され、試料5へ照射される。図17では、ターゲット15へ衝突する電子の軌跡を一点鎖線で示し、ターゲット15から発生するX線を実線矢印で示す。
X線を照射された試料5では、蛍光X線が発生する。蛍光X線は、X線透過部111を透過し、X線検出器3へ入射する。X線検出器3は、入射した蛍光X線を検出する。図17では、蛍光X線を破線矢印で示す。X線検出装置10のX線管1以外の部分の構成は実施形態8と同様である。
実施形態9においても、X線管1は、入り組んだ形状を有している試料5へ近接することができる。特に、試料5の所望の部分に管体部11の先端を近づけることにより、試料5の所望の部分にターゲット15及びX線検出器3の両方を近づけることができる。高強度のX線が試料5へ照射され、高強度の蛍光X線が発生し、高強度の蛍光X線を効率的に検出することができ、高精度の元素分析が可能となる。このように、試料5が入り組んだ形状を有している場合であっても、高精度の元素分析が可能となる。また、試料5を非破壊で分析することが可能となる。
なお、X線検出器3は、複数の放射線検出素子31を有し、複数の放射線検出素子31はターゲット15へ衝突する電子の光軸の周囲に配置されている形態であってもよい。この形態においても、電子はターゲット15へ衝突し、ターゲット15からのX線はX線管1の外部へ放射され、X線透過部111を透過した外部からの蛍光X線をX線検出器3で検出することができる。
なお、以上の実施形態1〜9においては、X線をエネルギー別に分離して検出するエネルギー分散型の形態を示したが、X線検出装置10は、X線を波長別に分離して検出する波長分散型の形態であってもよい。また、実施形態1〜9においては、蛍光X線を検出する形態を示したが、X線検出装置10は、蛍光X線以外のX線を検出する形態であってもよい。例えば、X線検出装置10は、試料5を透過した透過X線、又は回折X線を検出する形態であってもよい。
本発明は上述した実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。即ち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(付記1)
電子発生部と、前記電子発生部が発生させた電子が衝突することによってX線を発生させるターゲットと、内部に前記電子発生部及び前記ターゲットが配置された管体部とを備えるX線管において、
前記管体部の内部に配置されたX線検出器を備え、
前記管体部は、X線が透過するX線透過部を有し、
前記X線検出器は、前記X線透過部を透過した外部からのX線が入射する位置に配置されていること
を特徴とするX線管。
(付記2)
前記X線検出器は、板状であり、貫通孔を有し、前記ターゲットから発生するX線の光軸が前記貫通孔を通過するような位置に配置されていること
を特徴とする付記1に記載のX線管。
(付記3)
前記X線検出器は、複数のX線検出素子を有し、
前記複数のX線検出素子は、前記ターゲットから発生するX線の光軸の周囲に配置されていること
を特徴とする付記1に記載のX線管。
(付記4)
前記ターゲットから発生するX線は、前記X線透過部を透過して外部へ放射され、
前記X線検出器は、外部へ放射されX線を照射された試料から発生して前記X線透過部を透過したX線を検出すること
を特徴とする付記1乃至3のいずれか一つに記載のX線管。
(付記5)
前記ターゲットは、前記管体部の開口した部分を塞ぐ位置に配置され、
前記X線透過部は、前記ターゲットの周囲に配置され、
前記X線検出器は、板状であり、貫通孔を有し、前記ターゲットへ衝突する電子の光軸が前記貫通孔を通過するような位置に配置されていること
を特徴とする付記1に記載のX線管。
(付記6)
付記1乃至5のいずれか一つに記載のX線管と、
該X線管に含まれるX線検出器の検出結果に基づいた元素分析を行う分析部と
を備えることを特徴とするX線検出装置。
1 X線管
10 X線検出装置
11 管体部
111 X線透過部
12 細管部
13 フィラメント(電子発生部)
14 電子加速部
15 ターゲット
151 衝突領域
16 先端部
17 磁界レンズ部
19 封止弁
110 セラミックコネクタ
2 電源部
21 蓄電部
3 X線検出器(検出部)
31 放射線検出素子
32 冷却部
33 シールド部
34 貫通孔
5 試料
6 着脱ユニット
61 減圧部
62 給電部

Claims (11)

  1. 電子発生部と、前記電子発生部が発生させた電子を電圧によって加速させる電子加速部と、加速された電子が衝突することによってX線を発生させるターゲットとを備えるX線管において、
    内部に前記電子発生部が配置された管体部と、
    前記管体部よりも外径が小さい管状であり、前記管体部に連通しており、前記加速された電子が内部を長手方向に沿って通過する細管部と、
    前記細管部の内部を通過する電子を磁界によって集束させる磁界レンズ部とを備え、
    前記ターゲットは、前記細管部の先端部に配置されており、
    前記細管部の長手方向に沿って前記電子発生部から前記ターゲットまでの間で最も大きい前記管体部の外径に比べて、前記細管部の長手方向に沿って前記電子発生部から前記ターゲットまでの距離は三倍を超過する長さであること
    を特徴とするX線管。
  2. 電子を加速させるために前記電子加速部が発生させる電圧は21kV以上70kV以下であること
    を特徴とする請求項1に記載のX線管。
  3. 前記細管部は、高熱伝導材を用いて構成されており、
    前記細管部の外面は磁性材でコーティングされていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のX線管。
  4. 前記磁界レンズ部は、永久磁石を用いて構成されていること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載のX線管。
  5. 前記ターゲットは、組成の異なる複数の領域を有し、
    前記磁界レンズ部は、前記複数の領域の内で前記加速された電子が衝突する領域を変更すること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載のX線管。
  6. 前記ターゲットは、前記細管部の先端を塞ぐ位置に配置されてあり、
    前記X線は、前記ターゲットを通過して外部へ放射され、
    前記先端部の内径は、前記先端にかけて連続的に減少していること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載のX線管。
  7. 前記細管部は、可撓性を有していること
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載のX線管。
  8. 前記先端部の外径は26mm以下であること
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載のX線管。
  9. 前記電子発生部及び前記電子加速部を稼働させるための電力を蓄電する蓄電部と、
    前記管体部に着脱可能であり、前記管体部に装着されている場合に、前記管体部及び前記細管部の内部を減圧し、前記蓄電部に給電する着脱ユニットと、
    前記着脱ユニットが前記管体部から離脱している場合に、前記管体部及び前記細管部の内部が減圧された状態を維持するべく、前記管体部及び前記細管部を封止する封止弁と
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一つに記載のX線管。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一つに記載のX線管と、
    該X線管から放射されたX線を照射された試料から発生するX線を検出する検出部と、
    該検出部の検出結果に基づいた元素分析を行う分析部と
    を備えることを特徴とするX線検出装置。
  11. 前記検出部は、前記試料から発生し、前記試料を透過したX線を検出すること
    を特徴とする請求項10に記載のX線検出装置。
JP2020559352A 2018-12-14 2019-12-16 X線管及びx線検出装置 Pending JPWO2020122257A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018234647 2018-12-14
JP2018234647 2018-12-14
PCT/JP2019/049162 WO2020122257A1 (ja) 2018-12-14 2019-12-16 X線管及びx線検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2020122257A1 true JPWO2020122257A1 (ja) 2021-10-21

Family

ID=71076839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020559352A Pending JPWO2020122257A1 (ja) 2018-12-14 2019-12-16 X線管及びx線検出装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2020122257A1 (ja)
WO (1) WO2020122257A1 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4734508B1 (ja) * 1969-08-05 1972-08-31
JPS58145049A (ja) * 1982-02-22 1983-08-29 Aloka Co Ltd 小型x線管球
JPH09505686A (ja) * 1994-01-21 1997-06-03 フォトエレクトロン コーポレイション 形状放射パターンを使用するx線源
WO2006103822A1 (ja) * 2005-03-29 2006-10-05 Kyoto University 異極像結晶を用いたx線発生装置
JP2007134325A (ja) * 2005-11-07 2007-05-31 Comet Gmbh ナノ焦点x線管
JP2014520363A (ja) * 2011-06-06 2014-08-21 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 複数の焦点スポットx線放射線フィルタリング
JP2015130334A (ja) * 2013-12-05 2015-07-16 松定プレシジョン株式会社 X線発生装置用ヘッドおよびこれを備えたx線発生装置
JP2016536771A (ja) * 2014-08-25 2016-11-24 ヌクテック カンパニー リミテッド 電子源、x線源、当該x線源を使用した装置
US20180286623A1 (en) * 2017-03-31 2018-10-04 Sensus Healthcare Llc Three-dimensional beam forming x-ray source

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4734508B1 (ja) * 1969-08-05 1972-08-31
JPS58145049A (ja) * 1982-02-22 1983-08-29 Aloka Co Ltd 小型x線管球
JPH09505686A (ja) * 1994-01-21 1997-06-03 フォトエレクトロン コーポレイション 形状放射パターンを使用するx線源
WO2006103822A1 (ja) * 2005-03-29 2006-10-05 Kyoto University 異極像結晶を用いたx線発生装置
JP2007134325A (ja) * 2005-11-07 2007-05-31 Comet Gmbh ナノ焦点x線管
JP2014520363A (ja) * 2011-06-06 2014-08-21 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 複数の焦点スポットx線放射線フィルタリング
JP2015130334A (ja) * 2013-12-05 2015-07-16 松定プレシジョン株式会社 X線発生装置用ヘッドおよびこれを備えたx線発生装置
JP2016536771A (ja) * 2014-08-25 2016-11-24 ヌクテック カンパニー リミテッド 電子源、x線源、当該x線源を使用した装置
US20180286623A1 (en) * 2017-03-31 2018-10-04 Sensus Healthcare Llc Three-dimensional beam forming x-ray source

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020122257A1 (ja) 2020-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7428298B2 (en) Magnetic head for X-ray source
US7949099B2 (en) Compact high voltage X-ray source system and method for X-ray inspection applications
EP2649635B1 (en) Radiation generating apparatus and radiation imaging apparatus
US7634054B2 (en) X-ray tube and X-ray analysis apparatus
US20090190719A1 (en) X-ray source apparatus, computer tomography apparatus, and method of operating an x-ray source apparatus
CN109791811A (zh) 用于2d扫描光束成像的x射线源
JP2020053217A (ja) X線発生装置、及びx線分析装置
WO2006009053A1 (ja) 固定陽極x線管とそれを用いたx線検査装置及びx線照射装置
EP3186818B1 (en) High voltage feedthrough assembly, time-resolved transmission electron microscope and method of electrode manipulation in a vacuum environment
JPWO2020122257A1 (ja) X線管及びx線検出装置
JP2010033992A (ja) X線管およびx線分析装置
US9761406B2 (en) Radiation tube and radiation inspection apparatus
JP5135601B2 (ja) X線管及びx線分析装置
EP3401927A1 (en) Electron beam irradiation device and electron beam irradiation method
US6477237B1 (en) X-ray shielding mechanism for off-axis X-rays
KR20190040265A (ko) X선관
JP2012142129A (ja) 軟x線源
KR102301799B1 (ko) X선 발생원 및 형광 x선 분석 장치
JP6165967B2 (ja) 荷電粒子線装置用試料ホルダおよび荷電粒子線装置
JP2010055883A (ja) X線管及びそれを用いた蛍光x線分析装置
JP6475556B2 (ja) 放射線検出器及び放射線検出装置
US20240055216A1 (en) X-ray source and operating method therefor
JP4407912B2 (ja) 試料分析装置
US9400255B2 (en) X-ray fluorescence spectrometer comprising a gas blowing mechanism
JP6537679B2 (ja) 放射線管、放射線源及び放射線検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221011

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230404