JPWO2020039929A1 - 医用画像処理装置及び内視鏡システム並びに医用画像処理装置の作動方法 - Google Patents

医用画像処理装置及び内視鏡システム並びに医用画像処理装置の作動方法 Download PDF

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Abstract

注目領域の検出に基づく表示が医用画像の観察の妨げとなることがなく、注目領域の見落としを防止することが可能な医用画像処理装置及び内視鏡システム並びに医用画像処理装置の作動方法を提供する。プロセッサ装置16は、画像信号取得部50と、画像処理部56と、表示制御部58とを備えている。画像信号取得部50は、内視鏡12から、観察モードに対応したデジタル画像信号を取得する。画像処理部56は、注目領域検出モード画像処理部64を備えている。注目領域検出モード画像処理部64は、内視鏡12の撮像で取得した内視鏡画像に対して注目領域の検出を行い、注目領域の検出開始からの経過時間を出力する。表示制御部58は、内視鏡画像を順次取得してリアルタイム表示させるとともに、内視鏡画像表示の外側に、注目領域の検出時間を示す検出時間マーカを表示させる。

Description


本発明は、病変部などの注目領域を検出するための医療用画像処理装置及び内視鏡システム並びに医療用画像処理装置の作動方法に関する。

医療分野においては、内視鏡画像、X線画像、CT(Computed Tomography)画像、MR(Magnetic Resonanse)画像などの医用画像を用いて、患者の病状の診断や経過観察などの画像診断が行われている。このような画像診断に基づいて、医師などは治療方針の決定などを行っている。

近年、医用画像を用いた画像診断においては、医用画像を医用画像処理装置によって解析して臓器内の病変や良性腫瘍など注意して観察すべき注目領域を自動的に検出することが行われつつある。特に、ディープラーニングなどの機械学習を行うことによって、注目領域を検出する精度が飛躍的に向上している。

特許文献1には、医用画像から病変部などの注目領域を検出した場合、検出情報に基づいて画像処理を行う医用画像処理装置が記載されている。この特許文献1記載の医用画像処理装置では、注目領域が検出された場合、表示態様を変更する経過時間を設定し、この設定された経過時間が経過するまでの間、注目領域に対するアラート情報が付加または重畳などされた表示画像が生成されて、表示部に表示される。

特開2011−160848号公報

しかしながら、上記特許文献1記載の医用画像処理装置では、アラート情報を表示する時間を短く設定した場合、アラート情報に気付かずに注目領域を見落としてしまうことがある。一方、アラート情報を表示する時間を長く設定した場合、医用画像内に注目領域が存在しなくなっても、一定の時間が経過するまでは、アラート情報を表示し続けることになるため、医師が観察を行う際、医用画像内に既に存在しない注目領域を探してしまうという事態が起こり、アラート情報が医師による観察の妨げになる可能性がある。

本発明は、注目領域の検出に基づく表示が医用画像の観察の妨げとなることがなく、注目領域の見落としを防止することが可能な医用画像処理装置及び内視鏡システム並びに医用画像処理装置の作動方法を提供することを目的とする。

本発明の医用画像処理装置は、医用画像取得部と、注目領域検出部と、表示制御部とを有する。医用画像取得部は、観察対象を撮像部で撮像して医用画像を取得する。注目領域検出部は、医用画像取得部により取得した医用画像に対して観察対象内の注目領域を検出する。表示制御部は、医用画像取得部により医用画像を順次取得して医用画像表示部にリアルタイム表示するとともに、注目領域が検出された検出時間を検出時間マーカとして検出時間表示部に表示する。

表示制御部は、検出時間表示部に、経過時間に応じたタイムバーを表示し、タイムバー上に検出時間マーカを表示することが好ましい。

表示制御部は、経過時間の増加とともに、検出時間表示部内においてタイムバーを変動させることが好ましい。

表示制御部は、経過時間の増加とともに、検出時間表示部内の一端側から他端側へ向かってタイムバーの長さを伸ばすことが好ましい。

表示制御部は、経過時間の増加とともに、タイムバーの長さが、所定の長さに到達するまで伸びた場合、検出時間表示部内においてタイムバーをスクロールさせることが好ましい。

タイムバーは長尺の帯状、または円弧状であることが好ましい。

表示制御部は、タイムバーのいずれかの位置に入力を行った場合、タイムバー上の過去の経過時間に対応する過去の医用画像を表示することが好ましい。

表示制御部は、検出時間マーカの位置に入力を行った場合、入力を行った検出時間マーカに関連した過去の画像を表示することが好ましい。

表示制御部は、検出時間マーカの位置に入力を行った場合、入力を行った検出時間マーカに関連した複数の過去の画像からなる動画を表示することが好ましい。

表示制御部は、検出時間表示部に、医用画像の取得開始からの経過時間を一方の軸の値とし、注目領域の検出に関する指標を他方の軸の値とする検出グラフを表示することが好ましい。

指標は、医用画像から算出され、注目領域であることの確からしさを示す信頼度であることが好ましい。

注目領域検出部は、医用画像からニューラルネットワーク、深層学習、アダブースト、またはランダムフォレストにより注目領域を検出することが好ましい。

注目領域は病変部であることが好ましい。

本発明の内視鏡システムは、光源装置と、内視鏡と、医用画像取得部と、注目領域検出部と、表示制御部と、表示部とを備える。光源装置は、観察対象を照明するための照明光を発する。内視鏡は、照明光で照明された観察対象を撮像する撮像部を有する。医用画像取得部は、撮像部で観察対象を撮像して得られる医用画像を取得する。注目領域検出部は、医用画像取得部により取得した医用画像に対して観察対象内の注目領域を検出する。表示制御部は、医用画像取得部により医用画像を順次取得して医用画像表示部にリアルタイム表示するとともに、注目領域が検出された検出時間を検出時間マーカとして検出時間表示部に表示する。表示部は、医用画像及び検出時間マーカを表示する。

本発明の医療用画像処理装置の作動方法は、医用画像取得部が、観察対象を撮像部で撮像して医用画像を取得するステップと、注目領域検出部が、医用画像取得部により取得した医用画像に対して観察対象内の注目領域を検出するステップと、表示制御部が、医用画像取得部により医用画像を順次取得して医用画像表示部にリアルタイム表示するとともに、注目領域が検出された検出時間を検出時間マーカとして検出時間表示部に表示するステップとを含んでいる。

本発明によれば、注目領域の検出に基づく表示が医用画像の観察を妨げとなることがなく、注目領域の見落としを防止することができる。

内視鏡システムの外観図である。 複数のLED光源を備える第1実施形態の内視鏡システムの機能を示すブロック図である。 紫色光V、青色光B、青色光Bx、緑色光G、赤色光Rの分光スペクトルを示すグラフである。 第1実施形態の通常光の分光スペクトルを示すグラフである。 第1実施形態の特殊光の分光スペクトルを示すグラフである。 注目領域検出モード画像処理部及び表示制御部の機能を示すブロック図である。 表示制御部が検出時間マーカを表示させる前(A)、及び検出時間マーカを表示させた後(B)の表示画面の一例を示す説明図である。 注目領域検出モードの一連の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態における表示制御部が検出時間マーカを表示させる前(A)、及び検出時間マーカを表示させた後(B)の表示画面の一例を示す説明図である。 第3実施形態における表示制御部が検出グラフを表示させた場合、注目領域が検出される前(A)、及び注目領域が検出された後(B)の表示画面の一例を示す説明図である。 第3実施形態の第1変形例を示す表示画面の説明図である。 第3実施形態の第2変形例を示す表示画面の説明図である。 第3実施形態の第3変形例を示す表示画面の説明図である。 第4実施形態におけるタイムバーが検出時間表示部の右端に到達した場合(A)、及びタイムバーが検出時間表示部の範囲内でスクロールした場合(B)の表示画面の一例を示す説明図である。 第5実施形態の変形例におけるタイムバーが検出時間表示部の右端に到達した場合(A)、及びタイムバー全体が縮小した場合(B)の表示画面の一例を示す説明図である。 第5実施形態におけるタイムバーを円弧状に表示させた場合の表示画面の一例を示す説明図である。 第6実施形態における注目領域検出モード画像処理部及び表示制御部の機能を示すブロック図である。 第6実施形態におけるサムネイル画像を表示させる前(A)及びサムネイル画像を表示させた後(B)の表示画面の一例を示す説明図である。 第6実施形態の変形例を示す表示画面の説明図である。

[第1実施形態]

図1に示すように、内視鏡システム10は、内視鏡12と、光源装置14と、プロセッサ装置16と、モニタ18(表示部)と、コンソール19とを有する。内視鏡12は、光源装置14と光学的に接続し、かつ、プロセッサ装置16と電気的に接続する。内視鏡12は、被検体内に挿入する挿入部12aと、挿入部12aの基端部分に設けた操作部12bと、挿入部12aの先端側に設けた湾曲部12c及び先端部12dを有している。操作部12bのアングルノブ13aを操作することにより、湾曲部12cが湾曲動作する。この湾曲動作によって、先端部12dが所望の方向に向けられる。

先端部12dは、先端面に、照明窓と、観察窓と、送気・送水ノズルと、鉗子出口とを有する(いずれも図示無し)。照明窓は、照明光を観察部位に照射するためのものである。観察窓は、観察部位からの光を取り込むためのものである。送気・送水ノズルは、照明窓及び観察窓を洗浄するためのものである。鉗子出口は、鉗子と電気メス等の処置具を用いて各種処置を行うためのものである。

また、操作部12bには、アングルノブ13aの他、静止画像の取得操作に用いる静止画像取得部13b、観察モードの切り替え操作に用いるモード切替部13c、ズーム倍率の変更操作に用いるズーム操作部13dを設けている。静止画像取得部13bは、モニタ18に観察対象の静止画像を表示するフリーズ操作と、ストレージに静止画像を保存するレリーズ操作が可能である。

内視鏡システム10は、観察モードとして、通常モードと、特殊モードと、注目領域検出モードとを有している。観察モードが通常モードである場合、複数色の光を通常モード用の光量比Lcで合波した通常光を発光する。また、観察モードが特殊モードである場合、複数色の光を特殊モード用の光量比Lsで合波した特殊光を発光する。

また、観察モードが注目領域検出モードである場合、注目領域検出モード用照明光を発光する。本実施形態では、注目領域検出モード用照明光として、通常光を発光するが、特殊光を発光するようにしてもよい。

プロセッサ装置16は、モニタ18及びコンソール19と電気的に接続する。モニタ18は、観察対象の画像や、画像に付帯する情報等を出力表示する。コンソール19は、注目領域(ROI : Region Of Interest)の指定等や機能設定等の入力操作を受け付けるユーザインタフェースとして機能する。

図2に示すように、光源装置14は、観察対象の照明に用いる照明光を発する光源部20と、光源部20を制御する光源制御部22とを備えている。光源部20は、複数色のLED(Light Emitting Diode)等の半導体光源である。光源制御部22は、LED等のオン/オフや、LED等の駆動電流や駆動電圧の調整によって、照明光の発光量を制御する。また、光源制御部22は、光学フィルタの変更等によって、照明光の波長帯域を制御する。

第1実施形態では、光源部20は、V−LED(Violet Light Emitting Diode)20a、B−LED(Blue Light Emitting Diode)20b、G−LED(Green Light Emitting Diode)20c、及びR−LED(Red Light Emitting Diode)20dの4色のLEDと、波長カットフィルタ23とを有している。図3に示すように、V−LED20aは、波長帯域380nm〜420nmの紫色光Vを発する。

B−LED20bは、波長帯域420nm〜500nmの青色光Bを発する。B−LED23bから出射した青色光Bのうち少なくともピーク波長の450nmよりも長波長側は、波長カットフィルタ23によりカットされる。これにより、波長カットフィルタ23を透過した後の青色光Bxは、420〜460nmの波長範囲になる。このように、460nmよりも長波長側の波長域の光をカットしているのは、この460nmよりも長波長側の波長域の光は、観察対象である血管の血管コントラストを低下させる要因であるためである。なお、波長カットフィルタ23は、460nmよりも長波長側の波長域の光をカットする代わりに、460nmよりも長波長側の波長域の光を減光させてもよい。

G−LED20cは、波長帯域が480nm〜600nmに及ぶ緑色光Gを発する。R−LED20dは、波長帯域が600nm〜650nmに及び赤色光Rを発する。なお、各LED20a〜20dから発せられる光は、それぞれの中心波長とピーク波長とが同じであっても良いし、異なっていても良い。

光源制御部22は、各LED20a〜20dの点灯や消灯、及び点灯時の発光量等を独立に制御することによって、照明光の発光タイミング、発光期間、光量、及び分光スペクトルの調節を行う。光源制御部22における点灯及び消灯の制御は、観察モードごとに異なっている。なお、基準の明るさは光源装置14の明るさ設定部又はコンソール19等によって設定可能である。

通常モード又は注目領域検出モードの場合、光源制御部22は、V−LED20a、B−LED20b、G−LED20c、及びR−LED20dを全て点灯させる。その際、図4に示すように、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光R間の光量比Lcは、青色光Bxの光強度のピークが、紫色光V、緑色光G、及び赤色光Rのいずれの光強度のピークよりも大きくなるように、設定されている。これにより、通常モード又は注目領域検出モードでは、光源装置14から、紫色光V、青色光Bx、緑色光G、及び赤色光Rを含む通常モード用又は注目領域検出モード用の多色光が、通常光として、が発せられる。通常光は、青色帯域から赤色帯域まで一定以上の強度を有しているため、ほぼ白色となっている。

特殊モードの場合、光源制御部22は、V−LED20a、B−LED20b、G−LED20c、及びR−LED20dを全て点灯させる。その際、図5に示すように、紫色光V、青色光B、緑色光G、及び赤色光R間の光量比Lsは、紫色光Vの光強度のピークが、青色光Bx、緑色光G、及び赤色光Rのいずれの光強度のピークよりも大きくなるように、設定されている。また、緑色光G及び赤色光Rの光強度のピークは、紫色光V及び青色光Bxの光強度のピークよりも小さくなるように、設定されている。これにより、特殊モードでは、光源装置14から、紫色光V、青色光Bx、緑色光G、及び赤色光Rを含む特殊モード用の多色光が、特殊光として発せられる。特殊光は、紫色光Vが占める割合が大きいことから、青みを帯びた光となっている。なお、特殊光は、4色全ての光が含まれていなくてもよく、4色のLED20a〜20dのうち少なくとも1色のLEDからの光が含まれていればよい。また、特殊光は、450nm以下に主な波長域、例えばピーク波長又は中心波長を有することが好ましい。

図2に示すように、光源部20が発した照明光は、ミラーやレンズ等で形成される光路結合部(図示しない)を介して、挿入部12a内に挿通したライトガイド24に入射する。ライトガイド24は、内視鏡12及びユニバーサルコードに内蔵され、照明光を内視鏡12の先端部12dまで伝搬する。ユニバーサルコードは、内視鏡12と光源装置14及びプロセッサ装置16とを接続するコードである。なお、ライトガイド24としては、マルチモードファイバを使用することができる。一例として、ライトガイド24には、コア径105μm、クラッド径125μm、外皮となる保護層を含めた径がφ0.3mm〜φ0.5mmの細径なファイバケーブルを使用することができる。

内視鏡12の先端部12dには、照明光学系30aと撮像光学系30bとを設けている。照明光学系30aは、照明レンズ32を有している。この照明レンズ32を介して、ライトガイド24を伝搬した照明光によって観察対象を照明する。撮像光学系30bは、対物レンズ34と、拡大光学系36と、撮像センサ38(本発明の「撮像部」に対応する)とを有している。これら対物レンズ34及び拡大光学系36を介して、観察対象からの反射光、散乱光、及び蛍光等の各種の光が撮像センサ38に入射する。これにより、撮像センサ38に観察対象の像が結像する。

拡大光学系36は、観察対象を拡大するズームレンズ36aと、ズームレンズ36aを光軸方向CLに移動させるレンズ駆動部36bとを備えている。ズームレンズ36aは、レンズ駆動部36bによるズーム制御に従って、テレ端とワイド端の間で自在に移動させることで、撮像センサ38に結像する観察対象を拡大又は縮小させる。

撮像センサ38は、照明光が照射された観察対象を撮像するカラー撮像センサである。撮像センサ38の各画素には、R(赤色)カラーフィルタ、G(緑色)カラーフィルタ、B(青色)カラーフィルタのいずれかが設けられている。撮像センサ38は、Bカラーフィルタが設けられているB画素で紫色から青色の光を受光し、Gカラーフィルタが設けられているG画素で緑色の光を受光し、Rカラーフィルタが設けられているR画素で赤色の光を受光する。そして、各色の画素から、RGB各色の画像信号を出力する。撮像センサ38は、出力した画像信号を、CDS回路40に送信する。

通常モード又は注目領域検出モードにおいては、撮像センサ38は、通常光が照明された観察対象を撮像することにより、B画素からBc画像信号を出力し、G画素からGc画像信号を出力し、R画素からRc画像信号を出力する。また、特殊モードにおいては、撮像センサ38は、特殊光が照明された観察対象を撮像することにより、B画素からBs画像信号を出力し、G画素からGs画像信号を出力し、R画素からRs画像信号を出力する。

撮像センサ38としては、CCD(Charge Coupled Device)撮像センサやCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)撮像センサ等を利用可能である。また、RGBの原色のカラーフィルタを設けた撮像センサ38の代わりに、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びG(緑)の補色フィルタを備えた補色撮像センサを用いても良い。補色撮像センサを用いる場合には、CMYGの4色の画像信号を出力する。このため、補色−原色色変換によって、CMYGの4色の画像信号をRGBの3色の画像信号に変換することにより、撮像センサ38と同様のRGB各色の画像信号を得ることができる。また、撮像センサ38の代わりに、カラーフィルタを設けていないモノクロセンサを用いても良い。

CDS回路40は、撮像センサ38から受信したアナログの画像信号に、相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)を行う。CDS回路40を経た画像信号はAGC回路42に入力される。AGC回路40は、入力された画像信号に対して、自動利得制御(AGC:Automatic Gain Control)を行う。A/D(Analog to Digital)変換回路44は、AGC回路42を経たアナログ画像信号を、デジタルの画像信号に変換する。A/D変換回路44は、A/D変換後のデジタル画像信号を、プロセッサ装置16に入力する。

図2に示すように、プロセッサ装置16は、画像信号取得部50(本発明の「医用画像取得部」に対応する)と、DSP(Digital Signal Processor)52と、ノイズ低減部54と、画像処理部56と、表示制御部58とを備えている。

画像信号取得部50は、内視鏡12から、観察モードに対応したデジタル画像信号を取得する。通常モード又は注目領域検出モードの場合には、Bc画像信号、Gc画像信号、Rc画像信号を取得する。特殊モードの場合には、Bs画像信号、Gs画像信号、Rs画像信号を取得する。注目領域検出モードの場合には、通常光の照明時に1フレーム分のBc画像信号、Gc画像信号、Rc画像信号を取得し、特殊光の照明時に1フレーム分のBs画像信号、Gs画像信号、Rs画像信号を取得する。

DSP52は、画像信号取得部50が取得した画像信号に対して、欠陥補正処理、オフセット処理、DSP用ゲイン補正処理、リニアマトリクス処理、ガンマ変換処理、及びデモザイク処理等の各種信号処理を施す。欠陥補正処理は、撮像センサ38の欠陥画素の信号を補正する。オフセット処理は、欠陥補正処理した画像信号から暗電流成分を除き、正確なゼロレベルを設定する。DSP用ゲイン補正処理は、オフセット処理した画像信号に特定のDSP用ゲインを乗じることにより信号レベルを整える。

リニアマトリクス処理は、DSP用ゲイン補正処理した画像信号の色再現性を高める。ガンマ変換処理は、リニアマトリクス処理した画像信号の明るさや彩度を整える。ガンマ変換処理した画像信号には、デモザイク処理(等方化処理、又は同時化処理とも言う)を施すことによって、各画素で不足した色の信号を補間によって生成する。このデモザイク処理によって、全画素がRGB各色の信号を有するようになる。ノイズ低減部54は、DSP52でデモザイク処理等を施した画像信号に対して、例えば、移動平均法やメディアンフィルタ法等によるノイズ低減処理を施し、ノイズを低減する。ノイズ低減後の画像信号は画像処理部56に入力される。

画像処理部56は、通常モード画像処理部60と、特殊モード画像処理部62と、注目領域検出モード画像処理部64を備えている。通常モード画像処理部60は、通常モードに設定されている場合に作動し、受信したBc画像信号、Gc画像信号、Rc画像信号に対して、色変換処理、色彩強調処理、及び構造強調処理を行う。色変換処理では、RGB画像信号に対して3×3のマトリックス処理、階調変換処理、及び3次元LUT(Look Up Table)処理などにより色変換処理を行う。

色彩強調処理は、色変換処理済みのRGB画像信号に対して行われる。構造強調処理は、観察対象の構造を強調する処理であり、色彩強調処理後のRGB画像信号に対して行われる。上記のような各種画像処理等を行うことによって、通常画像が得られる。通常画像は、紫色光V、青色光Bx、緑色光G、赤色光Rがバランス良く発せられた通常光に基づいて得られた画像であるため、自然な色合いの画像となっている。通常画像は、表示制御部58に入力される。

特殊モード画像処理部62は、特殊モードに設定されている場合に作動する。特殊モード画像処理部62では、受信したBs画像信号、Gs画像信号、Rs画像信号に対して、色変換処理、色彩強調処理、及び構造強調処理を行う。色変換処理、色彩強調処理、及び構造強調処理の処理内容は、通常モード画像処理部60と同様である。上記のような各種画像処理を行うことによって、特殊画像が得られる。特殊画像は、血管のヘモグロビンの吸収係数が高い紫色光Vが、他の色の青色光Bx、緑色光G、赤色光Rよりも大きい発光量となっている特殊光に基づいて得られた画像であるため、血管構造や腺管構造の解像度が他の構造よりも高くなっている。特殊画像は表示制御部58に入力される。

注目領域検出モード画像処理部64は、注目領域検出モード時に設定されている場合に作動する。図6に示すように、注目領域検出モード画像処理部64は、検出用画像処理部70と、注目領域検出部71と、時間計測部72とを有している。検出用画像処理部70は、受信したBc画像信号、Gc画像信号、Rc画像信号に対して、色変換処理など通常モード画像処理部60と同様の画像処理により内視鏡画像を順次取得する。

注目領域検出部71は、内視鏡画像を画像解析し、観察対象内の注目領域を検出するための注目領域検出処理を行う。本実施形態では、注目領域検出部71は、注目領域として観察対象内の病変部(例えば、腫瘍や炎症など)を検出する。この場合、注目領域検出部71は、先ず内視鏡画像を複数の小領域、例えば画素数個分の正方領域に分割する。次いで、分割した内視鏡画像から画像的な特徴量を算出する。続いて、算出した特徴量に基づき、各小領域が病変部であるか否かを認識処理する。このような認識処理としては、畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional Neural Network)や、深層学習(Deep Learning)、アダブースト(Adaboost)、ランダムフォレスト(random forest)などの機械学習アルゴリズムであることが好ましい。

また、注目領域検出部71により内視鏡画像から算出される特徴量としては、観察対象における所定部位の形状、色又はそれら形状や色などから得られる指標値であることが好ましい。例えば、特徴量として、血管密度、血管形状、血管の分岐数、血管の太さ、血管の長さ、血管の蛇行度、血管の深達度、腺管形状、腺管開口部形状、腺管の長さ、腺管の蛇行度、色情報の少なくともいずれか、もしくは、それらを2以上組み合わせた値であることが好ましい。

最後に、同じ種類と特定された、ひとかたまりの小領域を1つの病変部として抽出する。注目領域検出部71は、抽出した病変部の位置、大きさ、病変の種類などの情報を検出情報として内視鏡画像に関連付ける。

一方、時間計測部72は、画像信号取得部50により内視鏡画像の取得を開始してからの経過時間を計測する。時間計測部72は、例えば、カウンタを用いて内視鏡画像の取得を開始してからの経過時間を計測する。カウンタの初期値は0であり、内視鏡画像の取得開始を基点に所定周期のクロック信号が入力される毎にカウンタ値を1つ進める(カウンタ値+1)。このカウンタ値を1つ進めることは、すなわちカウンタの1周期毎の経過時間を計測していることになる。

この場合、注目領域検出モード画像処理部64は、検出情報を関連付けた内視鏡画像75と、内視鏡画像75の取得開始からの経過時間T(カウンタ値)とを表示制御部58に出力する。内視鏡画像75の取得開始の際は、時間計測部72は、経過時間Tとして初期値T0(カウンタ値が0)を出力する。そして、内視鏡画像75が出力されている間、時間計測部72は、経過時間Tを表示制御部58に出力し続ける。

表示制御部58は、画像処理部56からの画像やデータをモニタ18に表示するための表示制御を行う。通常モードに設定されている場合には、表示制御部58は、通常画像をモニタ18に表示する制御を行う。特殊モードに設定されている場合には、表示制御部58は、特殊画像をモニタ18に表示する制御を行う。

注目領域検出モードに設定されている場合には、表示制御部58は、注目領域検出モード画像処理部64から順次取得した内視鏡画像をリアルタイム表示するとともに、内視鏡画像から注目領域が検出された検出時間を、検出時間マーカとしてモニタ18に表示する制御を行う。

検出時間マーカをモニタ18に表示する場合、表示制御部58は、先ず、上述した時間計測部72から出力された経過時間Tに応じた長さのタイムバーを表示する。そして、表示制御部58は、検出情報が付加された内視鏡画像75を取得した際に、時間計測部72から出力された経過時間Tに対応する位置に、注目領域が検出された検出時間としてタイムバー上の位置に検出時間マーカを表示する。

図7(A)に示すように、注目領域検出モードに設定されている場合、表示制御部58は、撮像センサ38が撮像し、注目領域検出モード画像処理部64により画像処理した内視鏡画像75(通常画像と同様の画像)を順次取得してモニタ18の表示画面76にリアルタイム表示するとともに、時間計測部72から出力された経過時間Tに応じた長さのタイムバー77を表示する。

内視鏡画像75は、表示画面76内の医用画像表示部76Aに表示され、タイムバー77は、医用画像表示部76Aの外側に位置する検出時間表示部76B(2点鎖線で示す範囲)に表示される。医用画像表示部76Aは、撮像センサ38で撮像される撮像範囲に合わせて円形の一部が切り欠かれた形状に形成されており、検出時間表示部76Bは、医用画像表示部76Aの下方に位置する。なお、検出時間表示部76Bを示す2点鎖線は仮想的な線であり、実際には表示しなくてもよい。

タイムバー77は、表示画面76のX軸方向(左右方向)に伸びる長尺の帯状である。なお、本実施形態では、タイムバー77は、経過時間Tの初期値T0が検出時間表示部76Bの左端付近に配され、経過時間Tの増加とともに、検出時間表示部76Bの左端側から右端側に向かって徐々に長さが伸びる。なお、この図7(A)に示す状態は、内視鏡画像75のリアルタイム表示を開始した後であり、且つ観察対象内の注目領域がまだ検出されていない状態である。このため、タイムバー77上には、注目領域の検出時間を示す検出時間マーカはまだ表示されていない。

図7(A)に示す状態の後、観察対象内に注目領域としての病変部78が検出された場合、図7(B)に示すように、タイムバー77上に検出時間マーカ79A,79Bを付加する。検出時間マーカ79A,79Bは、下向きの三角形状であり、表示制御部58が検出情報を関連付けた内視鏡画像75を取得した際に、時間計測部72から出力された経過時間Tに対応する位置に付加されている。

図7(B)に示す状態では、図7(A)に示す状態よりも経過時間Tに応じたタイムバー77の長さが増加している。そして、タイムバー77上の経過時間T1、T2、T3、T4、T5に応じた位置に検出時間マーカ79A,79Bが表示されている。なお、図7(B)においては、作図の都合上、検出時間マーカ79A、79Bの色の違いを、検出時間マーカ81に施したハッチングの有無で表現している。また、検出時間マーカ79A,79Bの形状は、下向きの三角形に限らず、三角形以外の多角形や矢印など、タイムバー77上において病変部78が検出された時間を示すことが可能な形状であればよい。

検出時間マーカ79A(ハッチングあり)は、病変部78の検出が開始された経過時間T1、T3、T5に応じた位置を示し、検出時間マーカ79B(ハッチングなし)は、病変部78の検出が終了した経過時間T2、T4に応じた位置を示している。なお、これに限らず、病変部78が検出された全ての時間について検出時間マーカを付加してもよい。

次に、注目領域検出モードの一連の流れについて、図8に示すフローチャートに沿って説明を行う。ユーザーである医師がモード切替部13cを操作して、注目領域検出モードに切り替える(S11)。これにより、体腔内の観察対象に対して、注目領域検出モード用照明光が照明される。この注目領域検出モード用照明光で照明された観察対象を撮像センサ38で撮像して内視鏡画像75を取得する。注目領域検出モードに切り替えた場合、表示制御部58は、内視鏡画像75をモニタ18の表示画面76にリアルタイム表示するとともに、タイムバー77を表示する(S12)。タイムバー77は、経過時間Tに応じて長さが増加する。

注目領域検出モードにおけるリアルタイム表示中に、注目領域検出部71は、取得した内視鏡画像75に対して観察対象内の注目領域を検出するための注目領域検出処理を行う(S13)。注目領域としての病変部78を検出した場合(S14でY)、検出情報を内視鏡画像75に関連付けて出力する。

そして、表示制御部58は、内視鏡画像75に関連付けた検出情報および経過時間Tに基づき、タイムバー77上に、病変部78の検出開始を示す検出時間マーカ79Aを表示させる(S15)。表示制御部58は、検出情報および経過時間Tを監視し、内視鏡画像75に関連付けた検出情報がなくなった場合、すなわち、注目領域の検出がなくなった場合(S16でY)、病変部78の検出終了を示す検出時間マーカ79Bを表示させる(S17)。以降は、注目領域検出モードが終了するまで(S18でN)、注目領域検出処理を行い(S13)、注目領域を検出した場合(S14でY)、検出時間マーカ79A,79Bの表示を行う(S15〜S17)。

以上のように、注目領域が検出された場合、内視鏡画像75の外側に位置するタイムバー77上に検出時間マーカ79A、79Bを表示させているので、ユーザーである医師は、検出時間マーカ79A、79Bに気を取られず、内視鏡画像75内に視線を集中し続けることができるため、注目領域の見落としを防ぐことができる.また、注目領域の検出が終了した場合、内視鏡画像75内には、注目領域の検出結果を表示するものが存在しないので、医師による観察の妨げとなることがない。

[第2実施形態]

上記第1実施形態では、タイムバー上に検出時間マーカを付加して、注目領域を検出した検出時間を表示しているが、これに限らず、注目領域を検出した場合、検出時間マーカとしてタイムバーの色を変えて表示してもよい。この場合、図9(A)及び図9(B)に示すように、タイムバー80は、上記第1実施形態と同様に、検出時間表示部76Bに表示されている。また、上記第1実施形態と同様に、タイムバー80は、経過時間Tの初期値T0が検出時間表示部76Bの左端付近に配され、経過時間Tの増加とともに、検出時間表示部76Bの左端側から右端側に向かって徐々に長さが伸びる。図9(A)に示す状態は、内視鏡画像75のリアルタイム表示を開始した後であり、且つ観察対象内の注目領域がまだ検出されていない状態である。このため、タイムバー80上には、注目領域の検出時間を示す検出時間マーカはまだ表示されていない。

図9(A)に示す状態の後、観察対象内に注目領域としての病変部78が検出された場合、図9(B)に示すように、タイムバー80上に検出時間マーカ81を表示する。検出時間マーカ81は、検出情報を関連付けた内視鏡画像75を取得した際に、時間計測部72から出力された経過時間Tに対応する位置に表示されている。なお、この図9(B)に示す状態では、図9(A)に示す状態よりも経過時間Tに応じたタイムバー80の長さが増加している。そして、タイムバー80上の経過時間T1から経過時間T2までと、経過時間T3から経過時間T4までに応じた位置に検出時間マーカ81が表示されている。なお、作図の都合上、検出時間マーカ81と、検出時間マーカ81を除くタイムバー80との色の違いを、ハッチングの有無で表現している。

注目領域検出モード画像処理部64は、上記第1実施形態と同様に、注目領域としての病変部78を検出した場合、検出情報を内視鏡画像75に関連付けて出力する。検出時間マーカ81の左端は、病変部78の検出が開始された経過時間T1、T3に応じた位置を示し、検出時間マーカ81の右端は、病変部78の検出が終了した経過時間T2、T4に応じた位置を示している。上記第1実施形態と同様にタイムバー80上に検出時間マーカ81を表示しているので、内視鏡画像内の注目領域の見落としを防ぎ、観察の妨げを防ぐことができる。

[第3実施形態]

上記第1及び第2実施形態では、注目領域が検出された時間を示すだけの検出時間マーカを表示させているが、これに限らず、図10(A)及び図10(B)に示すように、検出時間マーカとして検出グラフ83を表示してもよい。本実施形態では、検出グラフ83は、経過時間TをX軸(一方の軸)の値とし、注目領域の検出に関する指標をY軸(他方の軸)の値とする曲線の折れ線グラフである。

本実施形態では、注目領域の検出に関する指標は、注目領域の検出情報から算出される信頼度である。注目領域検出モード画像処理部64は、上記第1及び第2実施形態と同様に内視鏡画像から検出した注目領域の画像的な情報、例えば、注目領域の面積、位置、画素値などから、病変であることの確からしさ(注目領域であることの確からしさ)を示す指標である信頼度を算出する。そして算出された注目領域の画像的な情報が所定の閾値を超えた場合には、その注目領域は信頼度が高いと評価し、注目領域が検出されたものと判断する。一方、算出された注目領域の画像的な情報が所定の閾値以下の場合は、その注目領域は信頼度が低いと評価し、注目領域は検出されなかったと判断する。なお、信頼度の算出方法としては、人工知能(AI(Artificial Intelligence))、深層学習、畳み込みニューラルネットワーク、テンプレートマッチング、テクスチャ解析、周波数解析等を用いることが好ましい。

図10(A)に示す状態は、内視鏡画像75のリアルタイム表示を開始した後であり、且つ経過時間Tを示すタイムバー82と、タイムバー82上に位置する検出グラフ83が表示されている。この状態では、検出グラフ83は、信頼度を示すY軸の値が小さく、閾値以下(破線83Aは閾値を示す。)であることから、観察対象内の注目領域がまだ検出されていないと判断することができる。なお、タイムバー82及び検出グラフ83は、検出時間表示部76Bに表示されている。

図10(A)に示す状態の後、図10(B)に示す状態では、観察対象内に注目領域としての病変部78が検出された場合を示している。この場合、タイムバー82上に表示される検出グラフ83は、図10(A)に示す状態よりも信頼度を示すY軸の値が大きく、閾値を超えていることから、観察対象内の病変部78が検出されていると判断することができる。

なお、第3実施形態の変形例としては、図11に示すように、検出時間表示部76Bには、タイムバー82を表示せず、検出グラフ83のみを表示してもよい。この場合、タイムバー82を表示していなくても、時間の経過とともに検出グラフ83がX軸方向に伸びていくことを視認することができるため、医師は経過時間Tを知ることができる。

また、第3実施形態の別の変形例としては、検出グラフとして折れ線グラフではなく、図12に示すように、複数の棒グラフ84を表示させてもよい。図12に示す例では、タイムバー82上に、検出グラフとしての棒グラフ84が経過時間Tの増加とともに順次表示されている。なお、タイムバー82及び検出グラフ83は、検出時間表示部76Bに表示されている。

棒グラフ84のY軸の値は、上記第3実施形態と同様に、注目領域の検出を判断する信頼度である。また、破線84Aは、上記第3実施形態の破線83Aと同様に信頼度の閾値を示すものである。そして、各棒グラフ84が配される位置は、信頼度が算出されたもとの内視鏡画像を取得した際の経過時間Tに対応する位置である。これにより、経過時間Tにおける内視鏡画像75と、この内視鏡画像75に対応する信頼度を示す棒グラフ84が順次表示されることになる。

さらにまた、別の実施例としては、図13に示すように、検出時間表示部76Bには、タイムバー82を表示せず、複数の棒グラフ84のみを表示してもよい。この場合、タイムバー82を表示していなくても、時間の経過とともに棒グラフ84の数が増加していくことを視認することができるため、医師は経過時間Tを知ることができる。

なお、第1及び第2実施形態のような検出時間マーカをタイムバー上に表示させるとともに、第3実施形態のように検出グラフ83を表示してもよい。また、第3実施形態および変形例においては、信頼度の閾値を破線で示しているが、これに限らず、閾値を超えているか否かを示すものであればよく、例えば閾値以下の場合と、閾値を超えている場合とで検出グラフの色を変えてもよい。

[第4実施形態]

上記第1〜第3実施形態では、検出時間表示部の範囲内で、タイムバーの長さが左端側から右端側に向かって徐々に長さが伸びることにより経過時間を示しているが、タイムバーの長さが、所定の長さに到達するまで伸びた後については述べていない。この第4実施形態では、タイムバーの長さが、所定の長さまで到達した場合、タイムバーが検出時間表示部の範囲内でスクロールして経過時間を示す。また、本実施形態では、タイムバーの長さが到達する所定の長さとしては、検出時間表示部76Bの一端から他端に到達するまでの長さである。

この場合、図14(A)に示すように、タイムバー85の長さが左端側(初期値T0)から右端側に向かって伸びて検出時間表示部76Bの右端に到達するまでは、上記第1〜第3実施形態と同様に、タイムバー85の長さが経過時間Tを示している。なお、タイムバー85上には、上記第1実施形態と同様に、注目領域が検出された検出時間を表示する検出時間マーカ79A,79Bが付加されている。なお、タイムバー85上の検出時間マーカとしてはこれに限らず、上記第2実施形態と同様に、検出時間マーカとしてタイムバー85の色を変えて表示してもよい。

そして、タイムバー85が検出時間表示部76Bの右端に到達した後は、図14(B)に示すように、タイムバー85が検出時間表示部76Bの範囲内で横スクロールする。すなわち、タイムバー85の長さが経過時間Tに応じた長さで増加し続けた場合、検出時間表示部76Bの範囲を超えてしまう。そこで、経過時間Tに応じて、タイムバー85の長さが検出時間表示部76Bの範囲を超えてしまう分だけ、タイムバー85全体を逆方向に、すなわち右側から左側に向かって移動させる。さらに、タイムバー85全体を移動させた分だけ、検出時間表示部76Bの左端からはみ出てしまう分を順次削除していく。これにより、検出時間表示部76Bの右端は、現在表示される内視鏡画像75を取得した時間TPを常に示すことになる。また、タイムバー85全体が移動するのに合わせて検出時間マーカ79A,79Bも移動させている。

以上のように、タイムバー85の長さが、検出時間表示部76Bの右端まで到達した後についても、上記第1〜第3実施形態と同様に内視鏡画像及び注目領域の検出情報に基づいて表示を行うことができる。また、タイムバー85全体が移動していることから、医師は、時間が経過している(内視鏡画像の取得が続行している)ことを知ることができる。

なお、タイムバーの表示方法としては、これに限るものではなく、図15(A)に示すように、タイムバー85の長さが検出時間表示部の右端まで到達した場合、図15(B)に示すように、タイムバー85全体の長さを縮小して表示させてもよい。タイムバー85全体の長さを縮小することで、医師は時間が経過している(内視鏡画像の取得が続行している)ことを知ることができる。なお、この場合、タイムバー85全体の縮小に応じて検出時間マーカ79A,79Bの位置および横幅も変更している。なお、タイムバー85全体の長さを縮小した後、タイムバー85の長さが検出時間表示部の右端まで到達した場合、再度タイムバー85全体の長さを縮小してもよい。

[第5実施形態]

上記第1〜第4実施形態では、内視鏡画像の取得開始からの経過時間を示すタイムバーを長尺の帯状に表示させているが、これに限らず、図16に示すように、タイムバー87を円弧状に表示させてもよい。図16に示す例では、タイムバー87は、医用画像表示部76Aの側方に位置する検出時間表示部76Bに表示される。タイムバー87は、経過時間Tに応じて円弧の長さLが増加する。

タイムバー87の円弧には、上記第1実施形態と同様の検出時間マーカ88A,88Bが付加されている。検出時間マーカ88A,88Bは、上記第1実施形態の検出時間マーカ79A,79Bと同様に、注目領域としての病変部の検出開始及び検出終了を示しており、検出時間マーカ88A(ハッチングあり)は、病変部78の検出が開始された経過時間を示し、検出時間マーカ88B(ハッチングなし)は、病変部78の検出が終了した経過時間を示している。なお、タイムバー87上の検出時間マーカとしてはこれに限らず、上記第2実施形態と同様に、検出時間マーカとしてタイムバー87の色を変えて表示してもよく、上記第3実施形態と同様にタイムバー87の回りに検出グラフを表示させてもよい。

[第6実施形態]

上記第1〜第5実施形態では、表示画面に表示させる内視鏡画像としては、を順次取得して表示画面にリアルタイム表示しているが、これに限らず、過去の画像についても表示させてもよい。以下で説明する第6実施形態では、検出時間マーカのいずれか1つを選択した場合、検出時間マーカに関連したサムネイル画像(過去の内視鏡画像)を表示する。図17に示すように、表示制御部58は、画像記憶部89を備えている。画像記憶部89は、注目領域検出モード画像処理部64から取得し、表示制御部58が表示した過去の内視鏡画像を一旦記憶させておくためのものである。

図18(A)に示すように、検出時間マーカ79A,79Bのいずれも選択されていない状態では、過去の内視鏡画像は表示しない。なお、上記第1実施形態と同様に、タイムバー77上に検出時間マーカ79A,79Bが付加されており、注目領域としての病変部の検出開始及び検出終了を示している。また、検出時間マーカとしてはこれに限らず、上記第2実施形態と同様に、検出時間マーカとしてタイムバー77の色を変えて表示してもよく、上記第3実施形態と同様にタイムバー77の回りに検出グラフを表示させてもよい。また、カーソル90は、コンソール19の入力操作により表示画面76内のオブジェクトを選択する際に、位置を指し示すものであり、図18(A)に示す状態では、何も選択されていない。

そして、検出時間マーカ79A,79Bのいずれか1つを選択した場合、図18(B)に示す例では、経過時間T1の位置を示す検出時間マーカ79Aが選択されている状態を示している。なお、本実施形態では、検出時間マーカ79A,79Bのいずれか1つを選択する入力操作としては、いわゆるマウスオーバー操作であり、カーソル90を検出時間マーカ79A,79Bの上に重ね合わせることで入力が行われる。この場合、選択された(入力を行った)検出時間マーカ79Aの位置にウインドウ91が表れる。このウインドウ91の内部に、サムネイル画像92が表示される。サムネイル画像92は、検出時間マーカ79Aに関連する内視鏡画像、すなわち経過時間T1の際に取得され、画像記憶部89から読み出された過去の内視鏡画像に基づいて、画素数や画質を落として表示させたものである。

以上のように、検出時間マーカの位置に入力を行うことで注目領域が検出された過去の画像が表示されるので、観察を妨げることがなく、現在の内視鏡画像の観察で医師が注目領域を見落とすことがない。また、再度注目領域を見たいときは、検出時間マーカの位置に入力を行うことで過去の画像を表示させればよいので、さらに見落としを防ぐことができる。

第6実施形態の変形例としては、検出時間マーカの位置に入力を行うことで一枚の画像(静止画)を表示するだけではなく、連続した複数の画像からなる動画を表示させてもよい。この場合、表示制御部58は、注目領域の検出開始から検出終了までの間に取得された複数の内視鏡画像、すなわち検出情報が関連付された複数の内視鏡画像(静止画)から1つの動画ファイルを作成して画像記憶部89に記憶させておく。

そして、検出時間マーカ79A,79Bのいずれか1つ、例えば、図18(B)に示すように、経過時間T1の位置を示す検出時間マーカ79Aが選択された場合、選択された(入力を行った)検出時間マーカ79Aの位置にウインドウ91が表れる。このウインドウ91の内部に、検出時間マーカ79Aに関連する動画、すなわち、検出開始の経過時間T1から検出終了の経過時間T2までの間に取得された複数の内視鏡画像から作成された動画ファイルが画像記憶部89から読み出されて表示される。

また、第6実施形態の別の変形例としては、検出時間マーカのいずれか1つを選択した場合ではなく、図19に示すように、タイムバー77のいずれかの位置に入力を行った場合に過去の画像を表示してもよい。なお、図19に示す変形例においても、タイムバー77のいずれかの位置に入力を行う入力操作としては、マウスオーバー操作であり、カーソル90をタイムバー77のいずれかの位置に重ね合わせることで入力が行われる。この場合、表示制御部58は、経過時間Tの初期値T0から観察終了まで、すなわち内視鏡画像の取得開始から取得終了まで、医用画像表示部76Aに表示した全ての内視鏡画像を記憶させておく。そして、タイムバー77のいずれかの位置にカーソル90を合わせて入力を行った場合、タイムバー77上の入力を行った位置にウインドウ91が表れる。このウインドウ91の内部に、タイムバー77上の過去の経過時間に対応し、画像記憶部89から読み出された過去のサムネイル画像92が表示される。サムネイル画像92は、上記第6実施形態と同様に、画像記憶部89から読み出された過去の内視鏡画像に基づいて、画素数や画質を落として表示させたものである。

なお、上記第6実施形態及び変形例における入力操作としては、マウスオーバー操作を例に上げているが、これに限らず、検出時間マーカまたはタイムバー上のいずれかの位置に入力を行うことが可能な操作であればよく、いわゆるクリック操作でもよく、あるいは入力機器がタッチパネルの場合、タッチ操作でもよい。

上記各実施形態では、経過時間Tとして、カウンタを用いて内視鏡画像の取得を開始してからの経過時間を計測する例を上げているが、経過時間を計測する構成としてはこれに限るものではなく、内視鏡画像の取得開始からの時系列を示す値であればよく、例えば、内視鏡画像を取得した際の順番(何フレーム目の内視鏡画像かを示す値)を用いて経過時間Tを計測してもよい。すなわち、最初の1フレーム目の内視鏡画像であれば、経過時間Tは初期値(0)であり、以降は内視鏡画像を取得した際の順番に応じた値が出力される。そして、表示制御部58は、この順番に応じた値を用いて、検出時間マーカや検出グラフなどを表示させる。

また、経過時間Tの開始時としては、内視鏡画像の取得開始に限るものではなく、注目領域検出部71が注目領域の検出を開始した時点でもよい。また、この場合、注目領域の検出開始は、注目領域検出部71による自動検出の開始時点であることが好ましく、あるいはユーザーの選択により注目領域の検出のオン/オフ状態を切り替え可能とし、注目領域の検出がオン状態となった時点を経過時間Tの開始時にしてもよい。注目領域検出部71によって注目領域が最初に検出された時点、または、タイムバーの表示のオン/オフ状態を切り替え可能とし、タイムバーの表示がオン状態となった時点を経過時間Tの開始時にしてもよい。

上記各実施形態では、4色のLED20a〜20dを用いて観察対象の照明を行っているが、レーザ光源と蛍光体を用いて観察対象の照明を行ってもよい。また、上記各実施形態では、4色のLED20a〜20dを用いて観察対象の照明を行っているが、キセノンランプ等の白色光光源と回転フィルタを用いて観察対象の照明を行ってもよい。また、カラーの撮像センサ38に代えて、モノクロの撮像センサで観察対象の撮像を行っても良い。

なお、上記実施形態では、医用画像として、内視鏡画像を取得する内視鏡システムに対して、本発明の医用画像処理装置を適用しているが、カプセル内視鏡など、さまざまな内視鏡システムに対して、適用可能であることはいうまでもなく、その他の医用画像として、X線画像、CT画像、MR画像、超音波画像、病理画像、PET(Positron Emission Tomography)画像などを取得する各種医用画像装置に対しても、本発明の医用画像処理装置の適用は可能である。

上記実施形態において、画像処理部56のような各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウエア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)、FPGA (Field Programmable Gate Array) などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、各種の処理を実行するために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。

1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合せ(例えば、複数のFPGAや、CPUとFPGAの組み合わせ、またはCPUとGPUの組み合わせ等)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントやサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウエアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。

さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた形態の電気回路(circuitry)である。

10 内視鏡システム

12 内視鏡

12a 挿入部

12b 操作部

12c 湾曲部

12d 先端部

13a アングルノブ

13b 静止画像取得部

13c モード切替部

13d ズーム操作部

14 光源装置

16 プロセッサ装置

18 モニタ

19 コンソール

20 光源部

20a V-LED

20b B-LED

20c G-LED

20d R-LED

22 光源制御部

23 波長カットフィルタ

24 ライトガイド

30a 照明光学系

30b 撮像光学系

32 照明レンズ

34 対物レンズ

36 拡大光学系

36a ズームレンズ

36b レンズ駆動部

38 撮像センサ

40 CDS回路

42 AGC回路

44 A/D変換回路

50 画像信号取得部

52 DSP

54 ノイズ低減部

56 画像処理部

58 表示制御部

60 通常モード画像処理部

62 特殊モード画像処理部

64 注目領域検出モード画像処理部

70 検出用画像処理部

71 注目領域検出部

72 時間計測部

75 内視鏡画像

76 表示画面

76A 医用画像表示部

76B 検出時間表示部

77 タイムバー

78 病変部

79A 検出時間マーカ

79B 検出時間マーカ

80 タイムバー

81 検出時間マーカ

82 タイムバー

83 検出グラフ

84 棒グラフ

85 タイムバー

87 タイムバー

88A 検出時間マーカ

88B 検出時間マーカ

89 画像記憶部

90 カーソル

91 ウインドウ

92 サムネイル画像

L 長さT 経過時間

Claims (15)


  1. 観察対象を撮像部で撮像して医用画像を取得する医用画像取得部と、

    前記医用画像取得部により取得した前記医用画像に対して前記観察対象内の注目領域を検出する注目領域検出部と、

    医用画像取得部により前記医用画像を順次取得して医用画像表示部にリアルタイム表示するとともに、前記注目領域が検出された検出時間を検出時間マーカとして検出時間表示部に表示する表示制御部とを有する医用画像処理装置。

  2. 前記表示制御部は、前記検出時間表示部に、経過時間に応じたタイムバーを表示し、前記タイムバー上に前記検出時間マーカを表示する請求項1記載の医用画像処理装置。

  3. 前記表示制御部は、前記経過時間の増加とともに、前記検出時間表示部内においてタイムバーを変動させる請求項2記載の医用画像処理装置。

  4. 前記表示制御部は、前記経過時間の増加とともに、前記検出時間表示部内の一端側から他端側へ向かって前記タイムバーの長さを伸ばす請求項3記載の医用画像処理装置。

  5. 前記表示制御部は、前記経過時間の増加とともに、前記タイムバーの長さが、所定の長さに到達するまで伸びた場合、前記検出時間表示部内において前記タイムバー全体をスクロールさせる請求項4記載の医用画像処理装置。

  6. 前記タイムバーは長尺の帯状、または円弧状である請求項2ないし5のいずれか1項記載の医用画像処理装置。

  7. 前記表示制御部は、前記タイムバーのいずれかの位置に入力を行った場合、タイムバー上の過去の経過時間に対応する過去の前記医用画像を表示する請求項2ないし6のいずれか1項記載の医用画像処理装置。

  8. 前記表示制御部は、前記検出時間マーカの位置に入力を行った場合、入力を行った前記検出時間マーカに関連した過去の画像を表示する請求項1ないし6のいずれか1項記載の医用画像処理装置。

  9. 前記表示制御部は、前記検出時間マーカの位置に入力を行った場合、入力を行った前記検出時間マーカに関連した複数の過去の画像からなる動画を表示する請求項1ないし6のいずれか1項記載の医用画像処理装置。

  10. 前記表示制御部は、前記検出時間表示部に、前記医用画像の取得開始からの経過時間を一方の軸の値とし、前記注目領域の検出に関する指標を他方の軸の値とする検出グラフを表示する請求項1ないし9のいずれか1項記載の医用画像処理装置。

  11. 前記指標は、前記医用画像から算出され、注目領域であることの確からしさを示す信頼度である請求項10記載の医用画像処理装置。

  12. 前記注目領域検出部は、前記医用画像からニューラルネットワーク、深層学習、アダブースト、またはランダムフォレストにより前記注目領域を検出する請求項1ないし11のいずれか1項記載の医用画像処理装置。

  13. 前記注目領域は病変部である請求項1ないし12のいずれか1項記載の医用画像処理装置。

  14. 観察対象を照明するための照明光を発する光源装置と、

    前記照明光で照明された観察対象を撮像する撮像部を有する内視鏡と、

    前記撮像部で前記観察対象を撮像して得られる医用画像を取得する医用画像取得部と、

    前記医用画像取得部により取得した前記医用画像に対して前記観察対象内の注目領域を検出する注目領域検出部と、

    医用画像取得部により前記医用画像を順次取得して医用画像表示部にリアルタイム表示するとともに、前記注目領域が検出された検出時間を検出時間マーカとして検出時間表示部に表示する表示制御部と、

    前記医用画像及び前記検出時間マーカを表示する表示部とを備える内視鏡システム。

  15. 医用画像取得部が、観察対象を撮像部で撮像して医用画像を取得するステップと、

    注目領域検出部が、前記医用画像取得部により取得した前記医用画像に対して前記観察対象内の注目領域を検出するステップと、

    表示制御部が、前記医用画像取得部により前記医用画像を順次取得して医用画像表示部にリアルタイム表示するとともに、前記注目領域が検出された検出時間を検出時間マーカとして検出時間表示部に表示するステップとを含む医用画像処理装置の作動方法。
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