JPWO2020039612A1 - レーザ光出射ヘッド及びそれを用いたレーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

レーザ光出射ユニット100は、上部にレーザ光が入射され、内部にレーザ光を所望の形状に整形する光学部品140が配設された第1筐体111を有するレーザ光整形ユニット110と、複数の保護ガラス131,132が所定の間隔をあけて取付けられたガラスホルダ130と、を備えている。また、内部にガラスホルダ130に取付けられた保護ガラス131,132を清掃するための清掃機構150が配設された第2筐体151を有する清掃ユニット140と、を備えている。ガラスホルダ130は第1筐体111と第2筐体151との間を移動可能に構成されている。

Description

本発明は、レーザ光出射ヘッド及びそれを用いたレーザ加工装置に関し、特に、レーザ光出射ヘッドに設けられた保護ガラスを清掃するための機構を備えたレーザ光出射ヘッドに関する。
従来、レーザ発振器で発生したレーザ光を種々の光学部品を内部に有するレーザ光出射ヘッドを介してワークに向けて出射し、ワークの加工を行うレーザ加工装置が知られている。
レーザ光出射ヘッドでは、レーザ加工時に発生するヒュームやスパッタ等から内部に配設された光学部品を保護するため、レーザ光出射口の近傍に保護ガラスが設けられている。保護ガラスは、通常、レーザ光の光軸方向に所定の間隔をあけて複数配置されている。また、レーザ加工時には、加工箇所の酸化等を防止するため、ワークにシールドガスを吹き付けながら加工を行い、このシールドガスによって、保護ガラスへのヒューム等の付着は抑制される。
しかし、ワークに最も近い位置に配置された保護ガラスは、加工されるワークの数や加工時間の経過とともに表面の汚れが強くなり、レーザ光の透過率の低下を引き起こす。この透過率の低下は、ワークに照射されるレーザ光の出力低下や、極端な場合には、保護ガラスでレーザ光がレーザ光出射ヘッドの内部に反射され、上記の光学部品にダメージを与えるおそれがある。
そこで、保護ガラスは定期的に交換される。特許文献1には、レーザ光出射ヘッドの鏡筒にスリットを設け、このスリットを通じて保護ガラスを挿入することで、交換性の向上を図る構成が開示されている。
また、表面汚れに伴う保護ガラスの透過率低下を評価するために、特許文献2には、レーザ光出射ヘッドの鏡筒にプローブ光発生器を取付け、加工用のレーザ光と異なる方向からプローブ光を保護ガラスに入射させて、透過光を光検出素子で受光することで、保護ガラスの透過率、ひいては汚れ具合を評価する構成が開示されている。
特開平11−245072号公報 特開2016−196029号公報
しかし、保護ガラスの交換時には、作業の安全を図るためレーザ加工装置の運転を停止させる必要があり、装置のダウンタイムが長くなり、生産性を低下させていた。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的は、保護ガラスの交換作業を省略可能なレーザ光出射ヘッド及びそれを用いたレーザ加工装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るレーザ光出射ヘッドは、上部にレーザ光が入射され、内部に前記レーザ光を所望の形状に整形する光学部品が配設された第1筐体を有するレーザ光整形ユニットと、複数の保護ガラスが所定の間隔をあけて取付けられたガラスホルダと、前記ガラスホルダに取付けられた保護ガラスを清掃するための清掃機構が内部に配設された第2筐体を有する清掃ユニットと、を備え、前記ガラスホルダは前記第1筐体と前記第2筐体との間を移動可能に構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、保護ガラスをレーザ光出射ヘッドから取り外すことなく、その表面を清掃できる。また、保護ガラスの交換作業を省略できるため、レーザ光出射ヘッドのメンテナンスが容易となる。
また、本発明に係るレーザ加工装置は、レーザ光を出射するレーザ発振器と、前記レーザ光を受け取ってワークに向けて出射する上記のレーザ光出射ヘッドと、を少なくとも備えたことを特徴とする。
この構成によれば、装置のダウンタイムの低減及び運転コストの低減が図れる。また、レーザ光の出力変動を抑制して運転できるため、良好な加工品質を維持できる。
本発明に係るレーザ光出射装置によれば、保護ガラスの交換作業を省略できるため、レーザ光出射ヘッドのメンテナンスが容易となる。また、本発明に係るレーザ加工装置によれば、レーザ光の出力変動を抑制して運転できるため、良好な加工品質を維持できる。
図1は、本発明の実施形態1に係るレーザ加工装置の構成を示す図である。 図2は、図1のII−II線でのレーザ光出射ヘッドの断面模式図である。 図3は、図2のIII−III線でのレーザ光出射ヘッドの断面模式図である。 図4は、清掃ユニットの内部構成を示す模式図である。 図5は、レーザ光出射ヘッド内でのガラスホルダの回転移動の様子を示す模式図である。 図6は、変形例1に係る清掃ユニットの内部構成を示す模式図である。 図7は、変形例2に係るレーザ光出射ヘッドの断面模式図である。 図8は、本発明の実施形態2に係る清掃ユニットの内部構成を示す模式図である。 図9は、本発明の実施形態3に係るレーザ光出射ヘッドの断面模式図である。 図10は、評価ユニットの内部構成を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
[レーザ加工装置の構成]
図1は、本実施形態に係るレーザ加工装置1000の構成を示し、レーザ加工装置1000は、レーザ光出射ヘッド100と、マニピュレータ200と、制御装置300と、レーザ発振器400と、光ファイバ500と、表示装置600とを備えている。レーザ加工装置1000は、ワークWの切断や溶接、穴あけ加工等を行うのに使用される。なお、説明の便宜上、図1に示すレーザ光出射ヘッド100は形状を簡略化して図示している。
レーザ光出射ヘッド100は、光ファイバ500から出射されたレーザ光LBを受け取ってワークWに向けて照射する。マニピュレータ200は、先端にレーザ光出射ヘッド100が取り付けられ、レーザ光出射ヘッド100を移動させる。
制御装置300は、レーザ光出射ヘッド100の動作と、マニピュレータ200の動作と、レーザ発振器400のレーザ発振とを制御する。また、制御装置300は、後述するガラスホルダ130の動作やLED光源180(図8参照)の駆動を制御し、受光素子183(図8参照)からの受光信号を受け取って、保護ガラス131〜133(図2,9参照)の透過率を評価するように構成されている。
レーザ発振器400は、レーザ光LBを発生し、光ファイバ500に出力する。光ファイバ500は、レーザ発振器400から出射されたレーザ光LBをレーザ光出射ヘッド100に伝送する。表示装置600は、制御装置300に接続され、レーザ加工中の各種加工条件等を表示する。また、後述する保護ガラス131〜133の透過率を表示する。このような構成により、レーザ加工装置1000は、レーザ光出射ヘッド100およびマニピュレータ200を動作させて、ワークWにレーザ発振器400から出射されたレーザ光LBを所望の軌跡で照射させる。
なお、表示装置600は制御装置300に組み込まれていてもよい。また、加工条件を入力するための操作デバイス(図示せず)、例えば、キーボード等が制御装置300に接続されていてもよい。操作デバイスがタッチパネルの場合は、制御装置300に組み込まれていてもよい。
[レーザ光出射ヘッドの内部構成]
図2は、図1のII−II線でのレーザ光出射ヘッドの断面模式図を、図3は、図2のIII−III線でのレーザ光出射ヘッドの断面模式図をそれぞれ示す。また、図4は、清掃ユニットの内部構成の模式図を示す。なお、説明の便宜上、図4において、ガラスホルダ130の一部を省略して図示している。また、以降の説明において、レーザ光LBの出射方向をZ方向と呼び、レーザ光整形ユニット110と清掃ユニット150との配列方向をX方向と呼び、X方向及びZ方向とそれぞれ直交する方向とY方向と呼ぶことがある。また、Z方向において、レーザ光整形ユニット110にレーザ光LBが入射される側を上側と呼び、その反対側、つまり、レーザ光LBが出射される側を下側と呼ぶことがある。
レーザ光出射ヘッド100は、レーザ光整形ユニット110と清掃ユニット150とを有している。レーザ光整形ユニット110は第1筐体111を、清掃ユニット150は第2筐体151をそれぞれ有しており、第1及び第2筐体111,151は第1隔壁113を共有して互いに接して設けられている。第1隔壁113はレーザ光LBの光軸方向であるZ方向に沿って立設されている。また、第1隔壁113には第1及び第2筐体111,151を連通する第1スリット114が形成されている。また、レーザ光出射ヘッド100は、2つの保護ガラス131,132が所定の間隔をあけて取付けられたガラスホルダ130を有しており、ガラスホルダ130は、第1隔壁113を軸方向に貫通する回転軸116に挿通されて、回転軸116に回転一体に連結されている。また、回転軸116は、第1スリット114を軸方向に横切るように第1隔壁113に設けられており、ガラスホルダ130は、第1スリット114を通過するように回転軸116の回りに回転可能に構成されている。また、ガラスホルダ130に接して、第1スリット114を塞ぐように第1及び第2開閉扉120,121が第1隔壁113に取付けられている。第1開閉扉120と第2開閉扉121とは第1隔壁113の対向する面にそれぞれ取付けられている。また、ガラスホルダ130の回転移動及びこれに伴う第1及び第2開閉扉120,121の動きについては後で詳述する。
また、回転軸116を回転駆動させる駆動機構(図示せず)がレーザ光出射ヘッド100に取付けられている。この駆動機構は、制御装置300からの制御信号によって、回転軸116及びこれに連結されるガラスホルダ130を上面視で反時計回りに回転させるように構成されている。
図2に示すように、通常、ガラスホルダ130は、自身に取付けられた2つの保護ガラス131,132の一方がレーザ光整形ユニット110の第1筐体111内に、他方が清掃ユニット150の第2筐体151内にそれぞれ配置されるようにレーザ光出射ヘッド100内の所定の位置に固定される。また、レーザ光整形ユニット110の第1筐体111内に配置された保護ガラス131は、レーザ光LBの光軸上に配置される。
レーザ光整形ユニット110は、上側にレーザ光入射口112と下側にレーザ光出射口115とを有する第1筐体111の内部にコリメートレンズ141や集光レンズ142や保護ガラス143等の光学部品140が所定の位置関係を保って配置され光学ユニットである。光ファイバ500を通じてレーザ光入射口112から入射されたレーザ光LBが、コリメートレンズ141で平行光線に変換された後、集光レンズ142で所定の倍率に縮小され、保護ガラス143,131をそれぞれ透過して、レーザ光出射口115からワークWに向けて出射される。つまり、光学部品140はレーザ光LBを所望の形状に整形する。なお、コリメートレンズ141や集光レンズ142はそれぞれ複数個のレンズで構成されていてもよい。
また、第1筐体111内には、光学部品140として、上記以外の部品、例えば、レーザ光LBの光軸に対して所定の方向に傾斜して配置された透明板や部分反射ミラー等を含みうるが、これらについては図示及び説明を省略する。同様に、光学部品140の一部を駆動する駆動機構が第1筐体111に取付けられている場合があるが、これらについても図示及び説明を省略する。さらに、レーザ光整形ユニット110には、レーザ光出射口115の近傍からアルゴン等の不活性ガスをシールドガスとしてワークWに向けて吹き付けるためのシールドガス供給口及びシールドガス配管を内部に有しているが、これらについても図示及び説明を省略する。
清掃ユニット150は、第2筐体151と、その内部に洗浄液供給ノズル152とこれに接続される洗浄液供給配管(図示せず)と先端にブラシ154aが取付けられたブラッシング機構154とを有している。また、第2筐体151には洗浄液を外部に排出するための排液口153が設けられている。排液口153には図示しない排液配管が接続されている。
洗浄液供給配管を通って供給された洗浄液が洗浄液供給ノズル152から吐出されて、清掃ユニット150内に配置された保護ガラス132の下側表面に吹き付けられる。ブラッシング機構154が図示しない駆動機構によって駆動されて、洗浄液が付着された保護ガラス132にブラシ154aが当接する。さらに保護ガラス132に対して所定の圧力で押圧しつつ、ブラシ154aが移動することで、保護ガラス132の表面に付着した汚れ、例えば、スパッタやヒューム等を洗浄液とともに除去する。また、洗浄後の洗浄液が排液口153を通じて第2筐体151の外部に排出される。なお、以降の説明において、洗浄液供給ノズル152と洗浄液供給配管とを総称して洗浄液供給機構と呼ぶことがある。また、洗浄液供給機構とブラッシング機構154とを総称して清掃機構155と呼ぶことがある。
なお、本実施形態において、揮発性の洗浄液、例えば、アルコール系溶液を用いているため、特に洗浄後の乾燥処理を行う必要はないが、水溶性の洗浄液を用いる場合は、保護ガラス132の表面を乾燥させる機構、例えば、ドライエアーの吹き付け機構を第2筐体151の内部に配設するのが好ましい。
[保護ガラスの清掃について]
図5は、レーザ光出射ヘッド内でのガラスホルダの回転移動の様子を模式的に示している。なお、説明の便宜上、第2開閉扉121については図示を省略している。
第1及び第2開閉扉120,121は、上側が図示しない蝶番等のヒンジを介して第1隔壁113に取付けられており、ヒンジを支点としてXZ平面内に回転可能に構成されている。また、第1開閉扉120は清掃ユニット150内に、第2開閉扉121はレーザ光整形ユニット110内にそれぞれ配置されている。
図5の(a)図に示すように、初期状態では、第1スリット114の長手方向に対して交差するようにガラスホルダ130の長手方向が位置しており、第1筐体111内に保護ガラス131が、第2筐体151内に保護ガラス132がそれぞれ配置されている。また、第1及び第2開閉扉120,121は、それぞれ第1スリット114を塞ぐように第1隔壁113に接している。
一方、回転軸116及びこれに連結されたガラスホルダ130を上面視で反時計回り方向に90°回転させると、図5の(b)図に示すように、第1スリット114を通過したガラスホルダ130が第1開閉扉120を押すことで、ヒンジを支点として第1開閉扉120が回転して上側に持ち上がる。同様に、第2開閉扉121もガラスホルダ130に押されて上側に持ち上がる。このことにより、ガラスホルダ130は回転軸116を支軸として第1スリット114を通過するように回転移動することが可能となる。
また、回転軸116及びガラスホルダ130を同じ方向にさらに90°回転させると、ガラスホルダは、図5の(a)図に示すのと同じ位置となる。ただし、保護ガラス131,132の位置が入れ替わり、第1筐体111内に保護ガラス132が、第2筐体151内に保護ガラス131がそれぞれ配置される。また、ガラスホルダ130から押されなくなることで、第1及び第2開閉扉120,121はそれぞれ、第1スリット114を塞ぐように元の位置に戻る。なお、本実施形態において、回転軸116及びガラスホルダ130は反時計回り方向にのみ回転するように構成されているが、第1及び第2開閉扉120,121の取付け方向を反対にした場合は、これとは逆の時計回り方向にのみ回転するように構成される。
前述したように、第1筐体111の内部には光学部品140が配設され、レーザ光LBはこれらの光学部品140を透過するか、または反射される。このとき、レーザ光LBの一部が乱反射されて、進行方向が変化することがある。このような乱反射光が第1スリット114を通って清掃ユニット150に入射すると清掃ユニット150内の各種部品が損傷することがある。
第1スリット114を塞ぐように第1及び第2開閉扉120,121を設けることで、レーザ光整形ユニット110から清掃ユニット150にレーザ光LBが漏れ出るのを防止している。ただし、レーザ光LBが漏れ出ない程度で、第1及び第2開閉扉120,121と第1隔壁113との間に所定の隙間が設けられていてもよい。
図2に示すレーザ光整形ユニット110において、前述したように、レーザ光出射口115に最も近い保護ガラス131は、加工されるワークWの個数や加工時間の経過とともに表面が汚れて透過率が低下する傾向にある。このため、従来、当該保護ガラス131を定期的に交換する必要があった。
一方、上記の構成を備えるレーザ光出射ヘッド100を用いると、レーザ光出射ヘッド100から取り外すことなく表面が汚れた保護ガラス131または132を清掃できるとともに、レーザ加工と当該清掃とを並行して行うことができる。以下にその手順を説明する。
レーザ加工装置1000により所定個数のワークWを加工した時点で、回転軸116及びこれに連結されたガラスホルダ130を180°回転させて、第1筐体111内に配置された保護ガラス131と第2筐体151内に配置された保護ガラス132との位置を入れ替える。
この後、保護ガラス132を透過したレーザ光LBを用いてワークWを加工している間に、清掃ユニット150内で、清掃機構155により保護ガラス131の表面を清掃する。ただし、ワークWの加工を行っていない待機時間中に保護ガラス131の清掃を行ってもよい。
この手順を繰り返すことにより、レーザ光出射ヘッド100から保護ガラス131,132を取り外すことなく、保護ガラス131,132の清掃を行うことができる。なお、予め実験等を行って、保護ガラス131,132を入れ替える時期は定められる。また、保護ガラス131,132を入れ替えた後のレーザ光LBの出力チェックを行ってから次のレーザ加工を行うようにするのが好ましい。ただし、清掃後の保護ガラス131,132を入れ替える前後で、レーザ光LBの出力変動データが一定以上集計されており、その結果が出力変動の許容範囲にあるときは、保護ガラス131,132を入れ替えた後のレーザ光LBの出力チェックを省略することも可能である。
[効果等]
以上説明したように、本実施形態に係るレーザ光出射ヘッド100は、上部にレーザ光LBが入射され、内部にレーザ光LBを所望の形状に整形する光学部品140であるコリメートレンズ141と集光レンズ142と保護ガラス143とが配設された第1筐体111を有するレーザ光整形ユニット110と、複数の保護ガラス131,132が所定の間隔をあけて取付けられたガラスホルダ130と、を備えている。
また、レーザ光出射ヘッド100は、内部にガラスホルダ130に取付けられた保護ガラス131,132を清掃するための清掃機構155が配設された第2筐体151を有する清掃ユニット150を備えており、ガラスホルダ130は第1筐体111と第2筐体151との間を移動可能に構成されている。
レーザ光出射ヘッド100をこのように構成することで、例えば、保護ガラス131の表面がヒューム等により汚れた場合に、ガラスホルダ130を移動させて保護ガラス131を清掃ユニット150内に配置し、これを清掃することができる。このことにより、保護ガラス131をレーザ光出射ヘッド100から取り外すことなく、レーザ光出射ヘッド100を使用できる。また、連続運転に伴って保護ガラス131,132の透過率が低下した場合に、表面を清掃することで透過率をもとの値に近づけてレーザ光LBの出力低下を抑制することができる。また、保護ガラス131,132の交換作業を省略できるため、レーザ光出射ヘッド100のメンテナンスが容易となる。
また、第2筐体150は、第1筐体111と第1隔壁113を共有し、第1隔壁113にはレーザ光整形ユニット110と清掃ユニット150とを連通する第1スリット114が設けられ、ガラスホルダ130は第1スリット114を通って第1筐体111と第2筐体151との間を移動可能に構成されている。
レーザ光出射ヘッド100をこのように構成することで、第1筐体111と第2筐体151との間の開放領域を小さくできるため、例えば、第1筐体111内で発生したレーザ光LBの乱反射光等が第2筐体151内に入射するのを抑制し、清掃機構155を構成する各部品が損傷するのを防止できる。
また、本実施形態において、ガラスホルダ130は、第1隔壁113に設けられた回転軸116に回転一体に連結されており、ガラスホルダ130が所定の角度、具体的には180°回転することで、レーザ光整形ユニット110内に配置された保護ガラス131が清掃ユニット150内に移動し、清掃ユニット150内に配置された保護ガラス132がレーザ光整形ユニット110内に移動するように構成されている。
このようにすることで、保護ガラス131,132の入れ替え作業が簡素化されるとともに、レーザ光整形ユニット110内での保護ガラス131,132の位置決めが容易となる。
清掃機構155は、保護ガラス131または132の表面に洗浄液を付着させるための洗浄液供給ノズル152を含む洗浄液供給機構と、洗浄液が付着した保護ガラス131または132の表面の汚れを除去するためのブラッシング機構154とで構成されている。
清掃機構155をこのように構成することで、保護ガラス131,132の表面に強く付着した汚れも除去することが可能となる。
また、本実施形態に係るレーザ加工装置1000は、レーザ光LBを出射するレーザ発振器400と、レーザ光LBを受け取ってワークWに向けて出射するレーザ光出射ヘッド100と、を少なくとも備えている。
レーザ加工装置1000をこのように構成することで、保護ガラス131,132の交換作業を省略して、装置のダウンタイムの低減及び運転コストの低減が図れる。また、レーザ光LBの出力変動を抑制して運転できるため、良好な加工品質を維持できる。
<変形例1>
図6は、本変形例に係る清掃ユニットの内部構成の模式図を示す。なお、図6において、実施形態1と同様の箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図6に示す本変形例の構成は、実施形態1に示す構成と清掃機構155の構成が異なっている。本変形例において、清掃機構155は、第2筐体151内に配置された保護ガラス132の下側表面に気体を吹き付ける気体供給機構として構成されている。具体的には、気体供給機構は、エアーノズル156及び図示しないエアー配管を含み、保護ガラス132の表面に所定の流速でドライエアーを吹き付けるように構成されている。なお、排液口153はドライエアーを第2筐体151の外部に排出する排気口として機能する。
このようにすることで、保護ガラス132の表面をこすることなく、表面に付着した汚れを除去することができる。
ワークWの材質や表面に付着したスパッタ等のサイズによっては、保護ガラス131,132をこすって清掃することで、保護ガラス131,132の表面に傷が付く場合がある。このような傷があると、保護ガラス131,132を透過するレーザ光LBの出力が低下したり、あるいはレーザ光LBが乱反射して、レーザ光出射ヘッド100の内部にダメージを与えたりする場合がある。
一方、本変形例によれば、保護ガラス131,132の表面をこすらずに、汚れを除去することができる。また、実施形態1に示すのと同様の効果を奏する。
なお、ドライエアーを吹き付ける流速及び流量は、実験等によって汚れの除去の度合いを確認した上で予め設定される。また、保護ガラス131,132での帯電を防止するために、ドライエアーに所定量の水蒸気を含むようにしてもよい。
<変形例2>
図7は、本変形例に係るレーザ光出射ヘッドの断面模式図を示し、図3に示す断面模式図に対応している。なお、図7において、実施形態1と同様の箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図7に示す本変形例の構成は、実施形態1に示す構成と以下の点で異なる。まず、第1に、レーザ光整形ユニット110を挟んで清掃ユニット150と反対側に第2清掃ユニット160が配設されている。また、第2清掃ユニット160はレーザ光整形ユニット110に接して、第2隔壁162を共有する第3筐体161を有している。また、第2隔壁162にはレーザ光整形ユニット110と第2清掃ユニット160とを連通する第2スリット163が設けられており、第2スリット163を塞ぐように第3開閉扉122が取付けられている。第3開閉扉122は第2清掃ユニット160内に配置されている。
なお、図7において、第1及び第3開閉扉120,122は、それぞれ閉じた場合の配置を破線で示している。後述するガラスホルダ130の移動により、第1及び第3開閉扉120,122がそれぞれ持ち上がるように回転移動することは実施形態1に示したのと同様である。
第2に、ガラスホルダ130は、第1スリット114及び第2スリット163を通って直線的に移動可能に構成されている。ガラスホルダ130が清掃ユニット150に向けて所定の距離移動することで、レーザ光整形ユニット110内に配置された保護ガラス131が清掃ユニット150内に移動するように構成されている。また、ガラスホルダ130が第2清掃ユニット160に向けて所定の距離移動することで、レーザ光整形ユニット110内に配置された保護ガラス131が第2清掃ユニット160内に移動するように構成されている。なお、ガラスホルダ130を直線的に移動させる駆動機構については図示を省略している。
本変形例によれば、ガラスホルダ130を直線的に移動させるため、移動機構が簡素化される。このことにより、レーザ光出射ヘッド100の駆動制御が実施形態1に示す構成に比べて簡略化される。
なお、第2清掃ユニット160を、内部に清掃機構155を持たない予備ユニットとしてもよい。
(実施形態2)
図8は、本実施形態に係る清掃ユニットの内部構成の模式図を示す。なお、図8において、実施形態1と同様の箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。また、ガラスホルダ130の図示を省略している。
図8に示す本実施形態の構成と、実施形態1に示す構成とでは、清掃ユニット150がLED光源180と、これと上下方向に所定の間隔をあけて配置された受光素子183(以下、受光部183と呼ぶことがある)とを有している点で異なる。
また、第2筐体151は、隔壁171によって第1分室170と第2分室173とに区画されており、第1分室170に図2に示すのと同様の清掃機構155と排液口(図示せず)とが設けられている。また、第1分室170にはLED光源180と、LED光源180からの出射光(以下、LED光という)を所定の平行光線に変換するためのコリメートレンズ181とが設けられている。コリメートレンズ181を透過したLED光が保護ガラス132に入射されるように、LED光源180及びコリメートレンズ181の配置関係が定められている。
第2分室173には、集光レンズ182と受光素子183及びこれを保持するホルダ184とが配設されている。また、隔壁171には保護ガラス132を透過したLED光を通過させるための開口172が設けられている。開口172は通常、開放されているが、保護ガラス132を清掃している間は、図示しないシャッタに覆われている。このようにすることで、洗浄液や清掃後に保護ガラス132から除去されたスパッタ等が第2分室173内の各部品に付着しないようにしている。
清掃ユニット150をこのような構成とすることで、清掃後の保護ガラス132の汚れ具合を評価することができる。このことについてさらに説明する。
保護ガラス132を清掃した後、LED光源180からLED光を出射させる。LED光はコリメートレンズ181を通って保護ガラス132に照射される。コリメートレンズ181を用いることにより、保護ガラス132に対して広い照射面積でLED光を入射させることができる。保護ガラス132を透過したLED光は開口172を通じて集光レンズ182で集光され、受光素子183に入射される。受光光量に基づく受光信号が受光素子183から制御装置300に送られ、測定データとして保存される。
制御装置300では、使用前の保護ガラス132に対して同様の測定を行ったデータが保存されており、使用前のデータに対する清掃後の測定データの比に基づいて保護ガラス132の透過率が算出される。この透過率は保護ガラス132の汚れ具合を定量的に評価した値であり、また、前述したように、保護ガラス132の透過率はレーザ光出射ヘッド100から出射されるレーザ光LBの出力に影響する。
従って、本実施形態によれば、清掃後の保護ガラス132の透過率を評価することで、保護ガラス132が以降のレーザ加工に使用可能かどうかを判断することができる。
レーザ加工によって保護ガラス132にヒュームやスパッタ等が単に付着した場合は、実施形態1や変形例1に示す構成を用いて除去することができる。一方、レーザ光LBが照射されることでワークWが発熱すると、保護ガラス132の表面が高温に曝されてダメージを受ける場合がある。特に、表面がある程度汚れた状態で高温に曝される状態が長く続いたり、高温状態のスパッタが付着したりする場合には、保護ガラス132の表面に清掃では除去できないダメージ(以下、「焼け」という)が生じることがある。このような焼けが発生すると、保護ガラス132を交換する必要がある。
本実施形態によれば、清掃後の保護ガラス132の透過率から表面の汚れ具合を評価することで、表面に焼けが発生しているかどうか、また、その状態が許容可能かどうかを評価することができる。
清掃後に透過率が所定値以下となる場合には、表面の焼けが大きいと判断して保護ガラス132を交換し、レーザ光出射ヘッド100を使用可能な状態にする。なお、1回の清掃後に透過率が基準値を満たさない場合、複数回、清掃を行った後に、透過率が基準値を満たせば、そのまま保護ガラス132を使用するようにしてもよい。
(実施形態3)
図9は、本実施形態に係るレーザ光出射ヘッドの断面模式図を、図10は、評価ユニットの内部構成の模式図をそれぞれ示す。なお、図9,10において、変形例1,2を含む実施形態1,2と同様の箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態に示す構成と変形例1,2を含む実施形態1,2に示す構成とでは、以下の点で異なる。
まず、実施形態2に示す第2清掃ユニット160の代わりに第3筐体161を有する評価ユニット190がレーザ光整形ユニット110及び清掃ユニット150に接して設けられている。第3筐体161には、LED光源180とこれと上下方向に所定の間隔をあけて配置された受光素子183とが内部に配設されている。つまり、図10に示すように、評価ユニット190は、図8に示す清掃ユニット150から隔壁171及び清掃機構155を除いた構成に相当する。
また、第2筐体151は、第3筐体161と第2隔壁162を共有し、第2隔壁162には清掃ユニット150と評価ユニット190とを連通する第2スリット163が設けられている。ガラスホルダ130は、回転軸116に回転一体に連結されているとともに、第1及び第2スリット114,163をそれぞれ通って、レーザ光整形ユニット110と清掃ユニット150と評価ユニット190との間を移動可能に構成されている。また、ガラスホルダ130には3枚の保護ガラス131〜133が取付けられている。
LED光源180から出射されたLED光が、評価ユニット190内に配置された保護ガラス133を透過して受光素子183で受光された受光信号に基づいて、評価ユニット190内に配置された保護ガラス133の透過率、つまり、汚れ具合が評価可能に構成されている。
レーザ光出射ヘッド100をこのように構成してもよい。本実施形態によれば、実施形態2に示す構成に対して、清掃機構155とLED光源180及び受光部183とを別のユニット内に配置できるため、例えば、集光レンズ182等に対して洗浄液や清掃後の金属屑等が付着するおそれがなくなり、保護ガラス131〜133の汚れ具合を長期にわたって精度良く評価できる。
また、ガラスホルダ130に3枚の保護ガラス131〜133が取付けられ、これらを順番にレーザ加工に使用するため、1枚の保護ガラスが焼け等で交換必要な状態であったとしても、残り2枚を所定の周期で順次、清掃して使用することで、例えば、実施形態1に示す構成に比べて、保護ガラスの交換周期を延長できる。このことにより、レーザ光出射ヘッド100及びレーザ加工装置1000のダウンタイムを低減でき、運転コストの上昇を抑制できる。
(その他の実施形態)
変形例1,2を含む実施形態1〜3に示す構成において、ガラスホルダ130が移動した後に、所定の位置に固定されるように、ガラスホルダ130をロックするロック機構(図示せず)をレーザ光出射ヘッド100内に設けるのが好ましい。
また、第1〜第3開閉扉120〜122の代わりに別の機構を用いてもよい。通常、第1及び第2スリット114,163を塞ぎ、ガラスホルダ130を移動させる場合に開状態となる機構であればよく、例えば、第1及び第2隔壁113,162の側面と平行に移動するシャッタ機構を代わりに設けるようにしてもよい。
また、LED光源180の代わりに、別の光源、例えば、ランプ光源を用いてもよく、受光素子183としてフォトダイオードあるいはフォトダイオードアレイを用いてもよい。
本発明のレーザ光出射ヘッドは、保護ガラスの交換頻作業を省略して、装置のダウンタイムを低減できるため、レーザ加工装置に適用する上で有用である。
100 レーザ光出射ヘッド
110 レーザ光整形ユニット
111 第1筐体
113 第1隔壁
114 第1スリット
116 回転軸
120〜122 第1〜第3開閉扉
130 ガラスホルダ
131〜133 保護ガラス
140 光学部品
150 清掃ユニット
151 第2筐体
152 洗浄液供給ノズル
154 ブラッシング機構
155 清掃機構
160 第2清掃ユニット
161 第3筐体
162 第2隔壁
163 第2スリット
180 LED光源
183 受光素子(受光部)
190 評価ユニット
1000 レーザ加工装置
本発明に係るレーザ光出射ヘッドによれば、保護ガラスの交換作業を省略できるため、レーザ光出射ヘッドのメンテナンスが容易となる。また、本発明に係るレーザ加工装置によれば、レーザ光の出力変動を抑制して運転できるため、良好な加工品質を維持できる。
また、回転軸116及びガラスホルダ130を同じ方向にさらに90°回転させると、ガラスホルダ130は、図5の(a)図に示すのと同じ位置となる。ただし、保護ガラス131,132の位置が入れ替わり、第1筐体111内に保護ガラス132が、第2筐体151内に保護ガラス131がそれぞれ配置される。また、ガラスホルダ130から押されなくなることで、第1及び第2開閉扉120,121はそれぞれ、第1スリット114を塞ぐように元の位置に戻る。なお、本実施形態において、回転軸116及びガラスホルダ130は反時計回り方向にのみ回転するように構成されているが、第1及び第2開閉扉120,121の取付け方向を反対にした場合は、これとは逆の時計回り方向にのみ回転するように構成される。
また、第2筐体15は、第1筐体111と第1隔壁113を共有し、第1隔壁113にはレーザ光整形ユニット110と清掃ユニット150とを連通する第1スリット114が設けられ、ガラスホルダ130は第1スリット114を通って第1筐体111と第2筐体151との間を移動可能に構成されている。
本発明のレーザ光出射ヘッドは、保護ガラスの交換作業を省略して、装置のダウンタイムを低減できるため、レーザ加工装置に適用する上で有用である。

Claims (9)

  1. 上部にレーザ光が入射され、内部に前記レーザ光を所望の形状に整形する光学部品が配設された第1筐体を有するレーザ光整形ユニットと、
    複数の保護ガラスが所定の間隔をあけて取付けられたガラスホルダと、
    前記ガラスホルダに取付けられた保護ガラスを清掃するための清掃機構が内部に配設された第2筐体を有する清掃ユニットと、を備え、
    前記ガラスホルダは前記第1筐体と前記第2筐体との間を移動可能に構成されていることを特徴とするレーザ光出射ヘッド。
  2. 請求項1に記載のレーザ光出射ヘッドにおいて、
    前記第2筐体は前記第1筐体と第1隔壁を共有しており、
    前記第1隔壁には、前記レーザ光整形ユニットと前記清掃ユニットとを連通する第1スリットが設けられ、
    前記ガラスホルダは前記第1スリットを通って、前記第1筐体と前記第2筐体との間を移動可能に構成されていることを特徴とするレーザ光出射ヘッド。
  3. 請求項2に記載のレーザ光出射ヘッドにおいて、
    前記ガラスホルダは、前記第1隔壁に設けられた回転軸に回転一体に連結されており、
    前記ガラスホルダが所定の角度回転することで、前記レーザ光整形ユニット内に配置された保護ガラスが前記清掃ユニット内に移動し、前記清掃ユニット内に配置された保護ガラスが前記レーザ光整形ユニット内に移動するように構成されていることを特徴とするレーザ光出射ヘッド。
  4. 請求項2に記載のレーザ光出射ヘッドにおいて、
    前記ガラスホルダは、前記第1スリットを通って直線的に移動可能に構成されており、
    前記ガラスホルダが所定の距離移動することで、前記レーザ光整形ユニット内に配置された保護ガラスが前記清掃ユニット内に移動するように構成されていることを特徴とするレーザ光出射ヘッド。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のレーザ光出射ヘッドにおいて、
    前記第2筐体の内部には、光源と該光源と上下方向に所定の間隔をあけて配置された受光部とが配設されており、
    前記光源から出射された出射光が、前記清掃ユニット内に配置された保護ガラスを透過して前記受光部で受光された受光信号に基づいて、前記清掃ユニット内に配置された保護ガラスの汚れ具合が評価可能に構成されていることを特徴とするレーザ光出射ヘッド。
  6. 請求項2に記載のレーザ光出射ヘッドにおいて、
    光源と該光源と上下方向に所定の間隔をあけて配置された受光部とが内部に配設された第3筐体を有する評価ユニットが前記レーザ光整形ユニット及び前記清掃ユニットに接してさらに設けられており、
    前記第2筐体は、前記第3筐体と第2隔壁を共有し、該第2隔壁には前記清掃ユニットと前記評価ユニットとを連通する第2スリットが設けられており、
    前記ガラスホルダは、前記第1スリット及び前記第2スリットを通って、前記レーザ光整形ユニットと前記清掃ユニットと前記評価ユニットとの間を移動可能に構成されており、
    前記光源から出射された出射光が、前記評価ユニット内に配置された保護ガラスを透過して前記受光部で受光された受光信号に基づいて、前記評価ユニット内に配置された保護ガラスの汚れ具合が評価可能に構成されていることを特徴とするレーザ光出射ヘッド。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のレーザ光出射ヘッドにおいて、
    前記清掃機構は、保護ガラスの表面に洗浄液を付着させるための洗浄液供給機構と、前記洗浄液が付着した前記保護ガラスの表面の汚れを除去するためのブラッシング機構とで構成されていることを特徴とするレーザ光出射ヘッド。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のレーザ光出射ヘッドにおいて、
    前記清掃機構は、保護ガラスの表面に所定の気体を吹き付けるための気体供給機構であることを特徴とするレーザ光出射ヘッド。
  9. レーザ光を出射するレーザ発振器と、
    前記レーザ光を受け取ってワークに向けて出射する請求項1ないし8のいずれか1項に記載のレーザ光出射ヘッドと、を少なくとも備えたことを特徴とするレーザ加工装置。
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