JPWO2020026893A1 - 密封装置及びガスケット - Google Patents

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Abstract

補強環(11)にガスケット本体(12)が一体的に成形され、ガスケット本体(12)は補強(11)環の軸方向一端(11a)側及び他端側に位置して互いに軸方向に背反する方向を向いた一端側シールビード(122)及び他端側シールビード(123)を有し、一端側シールビード(122)がハウジング(12)に形成された装着凹部(21)の底面(21a)に密接され、ハウジング(2)の装着凹部(21)を閉蓋するカバーに他端側シールビード(123)が密接されるガスケット(1)を用いる密封装置であって、装着凹部(21)内に装着され、カバーがハウジング(2)から外された状態において、ガスケット(1)の外周部の少なくとも一部は、補強環(11)の外周側に連設されたフランジ(14)が設けられることにより、支持可能部(13)となっている。

Description

本発明は密封装置及びガスケットに関し、詳しくは、シール性に影響を与えることなく、装着凹部内からのガスケットの取り出しが容易化された密封装置及びガスケットに関する。
ハウジングの接続部等の間を密封する密封装置として、ガスケット本体の軸方向両端に位置して互いに軸方向に背反する方向を向いた一対のシールビードを一体的に有するガスケットを用いたものが知られている(特許文献1)。
図12に示すように、この密封装置のガスケット100は、金属製の補強環101に、ゴム状弾性材料(ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料)からなるガスケット本体102を一体的に成形した構造を有している。ガスケット本体102には、その軸方向両端に位置して、内周側かつ互いに軸方向に背反する方向を向いた一対のシールビード102a、102bが一体的に成形されている。
このガスケット100は、密封対象空間Sを構成するハウジング200の開口端部に形成された装着凹部201内に配置される。そして、この装着凹部201の底面201aと、カバー300の端面300aとの間で軸方向へ圧縮されることによって、ハウジング200及びカバー300間の隙間δを密封する。
国際公開第2015/137491号
特許文献1に記載された従来の密封装置においては、ガスケット100を交換するときには、ハウジング200からカバー300を取り外し、装着凹部201内からガスケット100を取り出す。このとき、従来の密封装置においては、ガスケット100のほぼ全体が装着凹部201内に位置し、ガスケット100の外周面102cのほぼ全てが装着凹部201の内周面によって隠されており、ガスケット100の外周面102cにドライバなどにより支持できる箇所がないため、装着凹部201内からガスケット100を取り出すことが極めて困難である。
ガスケット100は、使用状態においては内周面102dにおいて外周に向かう圧力を受けているため、交換時期には、シールビード102b及び外周面102cが装着凹部201の底面201a及び内周面に貼り付いていることがある。そのため、内周面102dにおいてガスケット100を保持して装着凹部201内から取り出すことはやはり困難である。内周面102dにおいてガスケット100を保持すると、シールビード102b及び外周面102cを装着凹部201の底面201a及び内周面に押し付けてしまうからである。
また、ガスケット100のシールビード102aを支持がし易い形状に変更して支持部を形成することは、シールビード102aのシール性を低下させる虞があるので好ましくない。
そこで、本発明は、シール性に影響を与えることなく、装着凹部内からのガスケットの取り出しが容易化された密封装置及びガスケットを提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.
補強環にガスケット本体が一体的に成形され、前記ガスケット本体は前記補強環の軸方向一端側及び他端側に位置して互いに軸方向に背反する方向を向いた一端側シールビード及び他端側シールビードを有し、前記一端側シールビードがハウジングに形成された装着凹部の底面に密接され、前記ハウジングの前記装着凹部を閉蓋するカバーに前記他端側シールビードが密接されるガスケットを用いる密封装置であって、
前記装着凹部内に装着され、前記カバーが前記ハウジングから外された状態において、前記ガスケットの外周部の少なくとも一部は、前記補強環の外周側に連設されたフランジが設けられることにより、支持可能部となっていることを特徴とする密封装置。
2.
前記フランジの少なくとも一部に前記装着凹部の内周面との間の隙間が形成されていることを特徴とする前記1記載の密封装置。
3.
補強環にガスケット本体が一体に成形され、前記ガスケット本体が前記補強環の軸方向一端側及び他端側に位置して互いに軸方向に背反する方向を向いた一端側シールビード及び他端側シールビードを有し、前記一端側シールビードがハウジングに形成された装着凹部の底面に密接され、前記ハウジングの前記装着凹部を閉蓋するカバーに前記他端側シールビードが密接されるガスケットであって、
前記装着凹部内に装着され、前記カバーが前記ハウジングから外された状態において、前記ガスケットの外周部の少なくとも一部は、前記補強環の外周側に連設されたフランジが設けられることにより、支持可能部となっていることを特徴とするガスケット。
4.
前記フランジの少なくとも一部に前記装着凹部の内周面との間の隙間が形成されることを特徴とする前記3記載のガスケット。
5.
前記補強環と前記フランジとの連設部は、曲面となっていることを特徴とする前記3又は4記載のガスケット。
6.
補強環にガスケット本体が一体的に成形され、前記ガスケット本体は前記補強環の軸方向一端側及び他端側に位置して互いに軸方向に背反する方向を向いた一端側シールビード及び他端側シールビードを有し、前記一端側シールビードがハウジングに形成された装着凹部の底面に密接され、前記ハウジングの前記装着凹部を閉蓋するカバーの端面に前記他端側シールビードが密接されるガスケットを用いる密封装置であって、
前記ガスケットが前記装着凹部内に装着され前記カバーが装着された状態において、前記ハウジングの前記装着凹部の外周部の少なくとも一部に前記カバーの端面との隙間が形成されていることによって、前記カバーが外された状態において、前記ガスケットの外周部の少なくとも一部は、外方に臨む支持可能部となっていることを特徴とする密封装置。
7.
前記隙間は、前記装着凹部の外周部に等角度間隔で断続的に形成されていることを特徴とする前記6記載の密封装置。
8.
前記隙間は、前記装着凹部の外周部の全周に亘って連続して形成されていることを特徴とする前記6記載の密封装置。
本発明によれば、シール性に影響を与えることなく、装着凹部内からのガスケットの取り出しが容易化された密封装置及びガスケットを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るガスケットの斜視図(a)及び平面図(b) 本発明の第1実施形態に係る密封装置の縦断面図 本発明の第1実施形態に係る密封装置と従来の密封装置とを比較する縦断面図 本発明の第2実施形態に係る密封装置の縦断面図 本発明のその他の実施形態に係る密封装置の縦断面図 本発明の第3実施形態に係る密封装置の(カバーを外した)斜視図(a)、(カバーを外した)平面図(b)、及び(カバーを取付けた)(b)のA−A線縦断面図(c) 本発明の第4実施形態に係る密封装置の(カバーを外した)斜視図(a)、(カバーを外した)平面図(b)、及び(カバーを取付けた)(b)のB−B線縦断面図(c) 本発明の第5実施形態に係る密封装置の(カバーを外した)斜視図(a)、(カバーを外した)平面図(b)、及び(カバーを取付けた)(b)のC−C線縦断面図(c) 本発明の第6実施形態に係る密封装置の(カバー及びガスケットを外した)斜視図(a)及び(カバー及びガスケットを取付けた)中心線縦断面図(b) 本発明の第7実施形態に係る(ガスケットを外した)密封装置の分解斜視図(a)及び(カバー及びガスケットを取付けた)中心線縦断面図(b) 本発明の第3実施形態に係る密封装置において隙間用膨出部によって隙間を埋めた態様の分解斜視図(a)及び(カバーを取付けた)(a)のA−A線縦断面図(b) 従来のガスケットの縦断面図
以下、本発明の好ましい実施形態に係る密封装置及びガスケットについて、図面を参照しながら説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るガスケットの斜視図(a)及び平面図(b)である。
図2は、本発明の第1実施形態に係る密封装置の縦断面図である。
この密封装置は、例えば自動車のオートマチックトランスミッション(AT)におけるATハウジングとクラッチハウジングとの接合部のシール手段などとして使用され、図2に示すように、ガスケット1、ハウジング2及びカバー3を備える。
ガスケット1は、図2に示すように、補強環11にガスケット本体12が一体的に成形されている。補強環11は、ガスケット1に強度を与えるために設けられるものであり、例えば低炭素快削鋼等の適宜金属によって円筒状に形成されている。
補強環11の軸方向(図2の上下方向)の長さは、装着凹部21の深さよりも短い。
ガスケット本体12は、ゴム状弾性材料(ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料)からなるものであって、補強環11の内周面及び外周面に一体的に成形されている。
ガスケット本体12は、補強環11が埋設された基部121と、この基部121と連続し、補強環11の軸方向両端に位置して内周側かつ互いに軸方向に背反する方向を向いた一端側シールビード122及び他端側シールビード123とを有している。一端側シールビード122は、装着凹部21の底面21aに密接される。他端側シールビード123は、カバー3の端面3aに密接される。
ガスケット本体12の基部121は、補強環11の内周面から外周面に亘って成形されている。補強環11の軸方向他端11bは、薄肉状のガスケット本体12によって被覆されている。補強環11の軸方向一端11aは、この実施形態では一端側シールビード122の外周部から突出しているが、ガスケット本体12によって被覆されていてもよい。
一端側シールビード122は、他端側シールビード123に比較して薄肉でボリュームが小さく形成されている。このため、他端側シールビード123より剛性が低い。言い換えれば、他端側シールビード123は、一端側シールビード122に比較して厚肉でボリュームが大きく形成されることによって、一端側シールビード122より剛性が高い。これにより、ガスケット本体12が軸方向の圧縮力を受けた際、一端側シールビード122の変形量の方が、他端側シールビード123の変形量よりも大きいものとなっている。
ガスケット本体12の外径は、装着凹部21の内径より小さく形成されている。補強環11には、フランジ14が外周側に連設されている。フランジ14は、補強環11のカバー3側の軸方向他端11b近傍が外周側に屈曲形成されて設けられている。フランジ14の外周側は、ガスケット本体12から外周側に突出している。フランジ14の外径は、装着凹部21の内径にほぼ等しく形成されている。これにより、ガスケット1は、装着凹部21の内周面21cが位置決め面となって、装着凹部21に対する同心性を維持することができる。
ガスケット1は、装着凹部21内に装着されカバー3がハウジング2から外された状態において、フランジ14が形成されていることにより、外周部の少なくとも一部が支持可能部13となっている。支持可能部13は、ハウジング2からカバー3を取り外し、装着凹部21内からガスケット1を取り出して交換するときに、ガスケット1の外周部分をドライバなどの治具又は手指により支持できる箇所である。
本実施形態におけるフランジ14には、外周部分に装着凹部21の内周面21cとの間の隙間が形成されている。この隙間は、フランジ14の外周部に切欠き部15を設けることによって形成されている。切欠き部15の部分に、内周面21cとの間に隙間が形成される。本実施形態においては、切欠き部15は、フランジ14の外周の4箇所に90°間隔で設けられている。
本実施形態における支持可能部13は、フランジ14の外周部又は下面(底面21a側の面)である。また、フランジ14以外のガスケット本体12の外周面部12aも支持可能部13として使用され得る。フランジ14と内周面21cとの間の隙間に治具を突込んで支持可能部13を支持すれば、ガスケット1を装着凹部21内から容易に取り出すことができる。また、隙間を形成することにより、治具を用いなくても、装着凹部21内からガスケット1を容易に取り出すことできる。
この密封装置においては、支持可能部13により、装着凹部21内からガスケット1を取り出すことが極めて容易となっている。支持可能部13を支持しても、ガスケット本体12のシールビード122、123及び外周面を装着凹部21の底面21a及び内周面21cに押し付けることがないので、シールビード122及び外周面が底面21a及び内周面21cに貼り付いていても、装着凹部21内からガスケット1を取り出すことが容易である。
また、ガスケット1のシールビード122、123は、支持がし易い形状に変更されていることはないので、良好なシール性を維持することができる。
なお、補強環11とフランジ14との連設部14aは、曲面となっていることが好ましい。これにより、他端側シールビード123に流体圧による外周側への変形力が作用した際、補強環11の内周縁との間に応力が集中して接着剥がれや亀裂が発生するのを有効に防止することができる。
次に、このガスケット1を装着凹部21内に装着した際の作用について説明する。
このガスケット1は、ハウジング2に形成された装着凹部21内に配置される。図3では、一端側シールビード122が装着凹部21の底面21a側となるが、組み付け方向は限定されない。
ガスケット1が装着凹部に21に配置され、ハウジング2及びカバー3が図示しないボルト等によって締め付けられると、ガスケット1はカバー3に押されて、一端側及び他端側シールビード122、123が軸方向の圧縮力を受ける。このとき、他端側シールビード123は厚肉でボリュームが大きく高剛性であるのに対し、一端側シールビード122は剛性が低く、変形し易いため、この一端側シールビード122が優先的に変形して内周側へ倒れ込む。その結果、ガスケット1は、装着凹部21内において、一端側シールビード122側、すなわち装着凹部21の底面21a側に偏在した状態にセットされる。
このセット状態において、ガスケット1は、補強環11の軸方向一端11aが、装着凹部21の底面21aと接触するか又は底面21aに近接した状態となっている。これにより一端側シールビード122は、内周側へのそれ以上の倒れ込みがなくなる。
その後、ハウジング2及びカバー3の締め付けが完了すると、軸方向の圧縮力は、他端側シールビード123が内周側に倒れ込むか又は圧縮されることにより吸収される。他端側シールビード123は、一端側シールビード122が完全につぶれて補強環11の軸方向一端11aが装着凹部21の底面21aに接触した状態となっても、カバー3の端面3aに対して十分な締め代を有しているためである。これにより、ガスケット1は、一端側シールビード122が装着凹部21の底面21aに密接し、他端側シールビード123がカバー3の端面3aに密接して密封対象空間Sをシールする。
この装着状態において、一端側及び他端側シールビード122、123は、ガスケット1の内周側に高圧の流体圧が存在すると、それぞれに流体圧がかかる。このとき、低剛性の一端側シールビード122は、装着凹部21の底面21aと当接又は近接した位置にある補強環11の軸方向一端11aによって外周側からバックアップされているため、外周側への変形が抑制され、外周側にはみ出すおそれはなく、優れたシール性を維持する。
また、装着状態におけるガスケット1は、装着凹部21の底面21aに押し付けられており、装着凹部21の底面21a側に偏在し、補強環11の軸方向一端11aが底面21aに当接してそれ以上の移動が阻止されるので、軸方向にはほとんど移動しない。従って、流体圧が断続的に繰り返し作用しても、ガスケット1が軸方向へ大きなストロークで移動を繰り返すことによる摩耗等が発生するおそれはない。
また、相対的に高剛性の他端側シールビード123が流体圧を受けると、外周側に向けて変形しようとする力が作用するが、一端側シールビード122よりも肉厚でボリュームが大きく、カバー3の端面3aに対して十分な締め代を有して密接しているため、外周側に大きく倒れ込むことはない。このため、他端側シールビード123は端面3aに対してより密接してシール性を向上させることができる。このため、このガスケット1は、他端側シールビード123においても優れたシール性を発揮する。
しかも、他端側シールビード123の近傍のガスケット本体12内に補強環11の軸方向他端11bが配置されているため、この補強環11の軸方向他端11b側が他端側シールビード123の外周側への倒れ込みを阻止するように機能する。このため、他端側シールビード123が隙間δにはみ出すようなことはない。
補強環11の一端内周縁には、図示するように、面取り11cが形成されていることが好ましい。これにより、一端側シールビード122に流体圧による外周側への変形力が作用した際、補強環11の内周縁との間に応力が集中して接着剥がれや亀裂が発生するのを有効に防止することができる。
図3は、本発明の第1実施形態に係る密封装置と従来の密封装置とを比較する縦断面図である。
図3に示すように、実施形態のガスケット1及び従来のガスケットについて、ガスケット本体12内の歪分布を解析した。歪分布の解析は、締め代が最大の状態及び締め代が最小の状態について、それぞれ加圧なし及び加圧の状態における内部応力を解析した。
実施形態のガスケット1においては、補強環11とフランジ14との連設部14aが曲面となっていることにより、フランジのない従来のガスケットに比較して、連設部14aの近傍の内部応力が下がっており、この箇所での接着剥がれや亀裂が防止されていることがわかった。すなわち、締め代が最大の状態において、従来のガスケットでは加圧なしでも大きかった応力集中が、実施形態のガスケット1では加圧ありでも小さくなっていた。
〔第2実施形態〕
図4は、本発明の第2実施形態に係る密封装置の縦断面図である。
この密封装置においては、ガスケット1のフランジ14は、図4に示すように、ガスケット本体12から一体に連設された覆い部124を有するものとしてもよい。覆い部124は、フランジ14の上面部分(カバー3側の面)及び外周面部分をなす。
本実施形態において、支持可能部13は、フランジ14の外周面部分をなす覆い部124又はフランジ14の下面(底面21a側の面)である。つまり、ガスケット1が装着凹部21内に装着されカバー3がハウジング2から外された状態において、ガスケット1の外周部の少なくとも一部であるフランジ14の外周面部分をなす覆い部124、又はフランジ14の下面(底面21a側の面)が、外方に臨む支持可能部13となる。また、フランジ14以外のガスケット本体12の外周面部12aも支持可能部13として使用され得る。
また、フランジ14に切欠き部15を設ける場合には、切欠き部15は、フランジ14の覆い部124に形成する。この場合において、切欠き部15は、覆い部124内の金属部分に達する深さ(幅)でもよいし、金属部分に達せず覆い部124のみに形成される深さ(幅)でもよい。この切欠き部15により装着凹部21の内周面21cとの間の隙間が形成され、ガスケット1が装着凹部21内に装着されカバー3がハウジング2から外された状態において、ガスケット1の外周部の少なくとも一部(切欠き部15に対応した部分、フランジ14の下面(底面21a側の面)又はフランジ14以外のガスケット本体12の外周面部12a)を、外方に臨む支持可能部13とすることができる。
支持可能部13は、ハウジング2からカバー3を取り外し、装着凹部21内からガスケット1を取り出して交換するときに、ガスケット1の外周面を支持できる箇所である。支持可能部13により、装着凹部21内からガスケット1を取り出すことが極めて容易である。支持可能部13を支持しても、ガスケット本体12のシールビード122、123及び外周面を装着凹部21の底面21a及び内周面21cに押し付けることがないので、シールビード122及び外周面が底面21a及び内周面21cに貼り付いていても、装着凹部21内からガスケット1を取り出すことが容易である。
また、ガスケット1のシールビード122、123は、支持がし易い形状に変更されていないので、良好なシール性を維持することができる。
この密封装置においては、フランジ14の外周部分に装着凹部21の内周面21cとの間に形成される隙間は、前述した実施形態に限定されることなく、フランジ14の全周に亘っていてもよいし、又は、何れか1箇所でも存在すればよい。また、隙間は、前述した切欠き部15ではなく、フランジ14の外周部に突起を設けることによって形成してもよい。突起を設けた場合には、突起以外の部分に隙間が形成される。
これら何れの形態でも、ガスケット1が装着凹部21内に装着されカバー3がハウジング2から外された状態において、ガスケット1の外周部の少なくとも一部(フランジ14の外周部又は下面(底面21a側の面)、あるいは、フランジ14以外のガスケット本体12の外周面部12a)を、外方に臨む支持可能部13とすることができる。
また、この密封装置は、フランジ14の外周部分と装着凹部21の内周面21cとの間に隙間が形成される構成に限定されない。
図5は、上述した本発明の実施形態に係る密封装置のその他の実施形態に係る密封装置の縦断面図である。
フランジ14の外周部分と装着凹部21の内周面21cとの間に隙間を形成しない場合には、例えば、図5に示すように、フランジ14の上面部分(カバー3側の面)に、切り起こし爪14bを設けることにより、この切り起こし爪14bの下面を支持可能部13とすることができる。
〔第3実施形態〕
図6は、本発明の第3実施形態に係る密封装置の(カバーを外した)斜視図(a)、(カバーを外した)平面図(b)、及び(カバーを取付けた)(b)のA−A線縦断面図(c)である。
ガスケット410は、図6(c)に示すように、補強環411にガスケット本体412が一体的に成形されて構成されている。補強環411は、ガスケット410に強度を与えるために設けられるものであり、例えば低炭素快削鋼等の適宜金属によって円筒状に形成されている。
補強環411の軸方向(図6の上下方向)の長さは、装着凹部421の深さよりも短い。
ガスケット本体412は、ゴム状弾性材料(ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料)からなるものであって、補強環411の内周面及び外周面に一体的に成形されている。
ガスケット本体412は、補強環411が埋設された基部4121と、この基部4121と連続し、補強環411の軸方向両端に位置して内周側かつ互いに軸方向に背反する方向を向いた一端側シールビード4122及び他端側シールビード4123とを有している。一端側シールビード4122は、装着凹部421の底面421aに密接される。他端側シールビード4123は、カバー430の端面430aに密接される。
ガスケット本体412の基部4121は、補強環411の内周面から外周面に亘って成形されている。補強環411の軸方向他端411bは、薄肉状のガスケット本体412によって被覆されている。補強環411の軸方向一端411aは、この実施形態では一端側シールビード4122の外周部から突出しているが、ガスケット本体412によって被覆されていてもよい。
一端側シールビード4122は、他端側シールビード4123に比較して薄肉でボリュームが小さく形成されている。このため、他端側シールビード4123より剛性が低い。言い換えれば、他端側シールビード4123は、一端側シールビード4122に比較して厚肉でボリュームが大きく形成されることによって、一端側シールビード4122より剛性が高い。これにより、ガスケット本体412が軸方向の圧縮力を受けた際、一端側シールビード4122の変形量の方が、他端側シールビード4123の変形量よりも大きいものとなっている。
ガスケット本体412の外径は、装着凹部421の内径にほぼ等しく形成されている。これにより、ガスケット410は、装着凹部421の内周面421bが位置決め面となって、装着凹部421に対する同心性を維持することができる。
ハウジング420は、ガスケット410が装着凹部421内に装着されカバー430が装着された状態において、装着凹部421の外周部の少なくとも一部に、カバー430の端面430aとの隙間422が形成されている。隙間422は、この実施形態では、装着凹部421の外周部に等角度間隔で断続的に形成されている。この実施形態では、隙間422は、装着凹部421の外周部に90°間隔で4箇所に形成されている。各隙間422は、ガスケット410と軸方向が平行な半円柱形状に形成されており、ガスケット410側に開いた形状となっている。
隙間422が形成されていることによって、ガスケット410が装着凹部421内に装着されカバー430がハウジング420から外された状態において、ガスケット410の外周部の少なくとも一部(隙間422に対応した部分)は、外方に臨む支持可能部413となっている。
支持可能部413は、ハウジング420からカバー430を取り外し、装着凹部421内からガスケット410を取り出して交換するときに、ガスケット410の外周面をドライバなどの治具又は手指により支持できる箇所である。支持可能部413は、ガスケット本体412の外周面部の少なくとも一部である。隙間422に治具を突込んで支持可能部413を支持すれば、ガスケット410を装着凹部421内から容易に取り出すことができる。また、隙間422を形成することにより、治具を用いなくても、装着凹部421内からガスケット410を容易に取り出すことできる。
この密封装置においては、支持可能部413により、装着凹部421内からガスケット410を取り出すことが極めて容易となっている。支持可能部413を支持しても、ガスケット本体412のシールビード4122、4123及び外周面を装着凹部421の底面421a及び内周面421bに押し付けることがないので、シールビード4122及び外周面が底面421a及び内周面421bに貼り付いていても、装着凹部421内からガスケット410を取り出すことが容易である。
また、ガスケット410のシールビード4123は、支持がし易い形状に変更されていることはないので、良好なシール性を維持することができる。
次に、このガスケット410を装着凹部421内に装着した際の作用について説明する。
このガスケット410は、ハウジング420に形成された装着凹部421内に配置される。図6では、一端側シールビード4122が装着凹部421の底面421a側となるが、組み付け方向は限定されない。
ガスケット410が装着凹部に421に配置され、ハウジング420及びカバー430が図示しないボルト等によって締め付けられると、ガスケット410はカバー430に押されて、一端側及び他端側シールビード4122、4123が軸方向の圧縮力を受ける。このとき、他端側シールビード4123は厚肉でボリュームが大きく高剛性であるのに対し、一端側シールビード4122は剛性が低く、変形し易いため、この一端側シールビード4122が優先的に変形して内周側へ倒れ込む。その結果、ガスケット410は、装着凹部421内において、一端側シールビード4122側、すなわち装着凹部421の底面421a側に偏在した状態にセットされる。
このセット状態において、ガスケット410は、補強環411の軸方向一端411aが、装着凹部421の底面421aと接触するか又は底面421aに近接した状態となっている。これにより一端側シールビード4122は、内周側へのそれ以上の倒れ込みがなくなる。
その後、ハウジング420及びカバー430の締め付けが完了すると、軸方向の圧縮力は、他端側シールビード4123が内周側に倒れ込むか又は圧縮されることにより吸収される。他端側シールビード4123は、一端側シールビード4122が完全につぶれて補強環411の軸方向一端411aが装着凹部421の底面421aに接触した状態となっても、カバー430の端面430aに対して十分な締め代を有しているためである。これにより、ガスケット410は、一端側シールビード4122が装着凹部421の底面421aに密接し、他端側シールビード4123がカバー430の端面430aに密接して密封対象空間Sをシールする。
この装着状態において、一端側及び他端側シールビード4122、4123は、ガスケット410の内周側に高圧の流体圧が存在すると、それぞれに流体圧がかかる。このとき、低剛性の一端側シールビード4122は、装着凹部421の底面421aと当接又は近接した位置にある補強環411の軸方向一端411aによって外周側からバックアップされているため、外周側への変形が抑制され、外周側にはみ出すおそれはなく、優れたシール性を維持する。
また、装着状態におけるガスケット410は、装着凹部421の底面421aに押し付けられており、装着凹部421の底面421a側に偏在し、補強環411の軸方向一端411aが底面421aに当接してそれ以上の移動が阻止されるので、軸方向にはほとんど移動しない。従って、流体圧が断続的に繰り返し作用しても、ガスケット410が軸方向へ大きなストロークで移動を繰り返すことによる摩耗等が発生するおそれはない。
また、相対的に高剛性の他端側シールビード4123が流体圧を受けると、外周側に向けて変形しようとする力が作用するが、一端側シールビード4122よりも肉厚でボリュームが大きく、カバー430の端面430aに対して十分な締め代を有して密接しているため、外周側に大きく倒れ込むことはない。このため、他端側シールビード4123は端面430aに対してより密接してシール性を向上させることができる。このため、このガスケット410は、他端側シールビード4123においても優れたシール性を発揮する。
しかも、他端側シールビード4123の近傍のガスケット本体412内に補強環411の軸方向他端411bが配置されているため、この補強環411の軸方向他端411b側が他端側シールビード4123の外周側への倒れ込みを阻止するように機能する。このため、他端側シールビード4123が隙間δにはみ出すようなことはない。
補強環411の両端内周縁には、面取り411cが形成されていることが好ましい(後述する図7(c)参照)。これにより、一端側及び他端側シールビード4122、4123に流体圧による外周側への変形力が作用した際、補強環411の両端内周縁との間に応力が集中して接着剥がれや亀裂が発生するのを有効に防止することができる。
〔第4実施形態〕
図7は、本発明の第4実施形態に係る密封装置の(カバーを外した)斜視図(a)、(カバーを外した)平面図(b)、及び(カバーを取付けた)(b)のB−B線縦断面図(c)である。
この密封装置においては、ハウジング420とカバー430の端面430aとの各隙間422は、図7に示すように、ハウジング420の外周側において互いに連続した状態に形成してもよい。この実施形態においては、隙間422は、装着凹部421の外周部に120°間隔で3箇所に形成され、ハウジング420の外周側においては互いに連続されている。すなわち、この実施形態のハウジング420においては、装着凹部421の外周部に120°間隔で3箇所に壁部(隙間422同士の間の部分)が残り、これら壁部以外の部分は、装着凹部421からハウジング420の外周縁までが連続してカバー430の端面430aから離間している。ハウジング420とカバー430とは、図示しない箇所に合わせ面があってもよい。
隙間422が形成されていることによって、ガスケット410が装着凹部421内に装着されカバー430がハウジング420から外された状態において、ガスケット410の外周部の少なくとも一部(隙間422に対応した部分)は、外方に臨む支持可能部413となっている。
支持可能部413は、ハウジング420からカバー430を取り外し、装着凹部421内からガスケット410を取り出して交換するときに、ガスケット410の外周面をドライバなどの治具又は手指により支持できる箇所である。支持可能部413により、装着凹部421内からガスケット410を取り出すことが極めて容易である。支持可能部413を支持しても、ガスケット本体412のシールビード4122及び外周面を装着凹部421の底面421a及び内周面421bに押し付けることがないので、シールビード4122及び外周面が底面421a及び内周面421bに貼り付いていても、装着凹部421内からガスケット410を取り出すことが容易である。
また、ガスケット410のシールビード4123は、支持がし易い形状に変更されていることはないので、良好なシール性を維持することができる。
〔第5実施形態〕
図8は、本発明の第5実施形態に係る密封装置の(カバーを外した)斜視図(a)、(カバーを外した)平面図(b)、及び(カバーを取付けた)(b)のC−C線縦断面図(c)である。
この密封装置においては、ハウジング420とカバー430の端面430aとの各隙間422は、図8に示すように、ハウジング420の外周側において互いに連続した状態に形成してもよい。この実施形態においては、隙間422は、装着凹部421の外周部に120°間隔で3箇所に形成され、ハウジング420の外周側においては互いに連続されている。すなわち、この実施形態のハウジング420においては、装着凹部421の外周部に120°間隔で3箇所に丸棒部(隙間422同士の間の部分)が残り、これら丸棒部以外の部分は、装着凹部421からハウジング420の外周縁までが連続してカバー430の端面430aから離間している。なお、丸棒部は、図8(c)に示すように、ハウジング420に対して、別体の丸棒部材を植設したものであってもよい。ハウジング420とカバー430とは、図示しない箇所に合わせ面があってもよい。
隙間422が形成されていることによって、ガスケット410が装着凹部421内に装着されカバー430がハウジング420から外された状態において、ガスケット410の外周部の少なくとも一部(隙間422に対応した部分)は、外方に臨む支持可能部413となっている。
支持可能部413は、ハウジング420からカバー430を取り外し、装着凹部421内からガスケット410を取り出して交換するときに、ガスケット410の外周面をドライバなどの治具又は手指により支持できる箇所である。支持可能部413により、装着凹部421内からガスケット410を取り出すことが極めて容易である。支持可能部413を支持しても、ガスケット本体412のシールビード4122及び外周面を装着凹部421の底面421a及び内周面421bに押し付けることがないので、シールビード4122及び外周面が底面421a及び内周面421bに貼り付いていても、装着凹部421内からガスケット410を取り出すことが容易である。
また、ガスケット410のシールビード4123は、支持がし易い形状に変更されていることはないので、良好なシール性を維持することができる。
〔第6実施形態〕
図9は、本発明の第6実施形態に係る密封装置の(カバー及びガスケットを外した)斜視図(a)及び(カバー及びガスケットを取付けた)中心線縦断面図(b)である。
この密封装置においては、ハウジング420とカバー430の端面430aとの隙間422は、図9に示すように、装着凹部421の外周部の全周に亘って連続して形成してもよい。
この実施形態においては、隙間422は、装着凹部421の外周部の全周に亘って連続して形成され、その深さ(カバー430の端面430aから隙間422の底面までの距離)は、装着凹部421よりも浅くなっている。すなわち、この実施形態のハウジング420においては、装着凹部421の外周部がカバー430側において拡径された状態となっている。図示の例では、隙間422は、装着凹部421の外周部の全周に亘って連続して形成されているが、これに限定されず、隙間422は、1箇所又は断続的に設けられていてもよい。なお、隙間422の深さは、補強環411の軸方向他端411bの位置よりも深いことが好ましい。
隙間422が形成されていることによって、ガスケット410が装着凹部421内に装着されカバー430がハウジング420から外された状態においては、ガスケット410の外周部は、全周に亘って外方に臨む支持可能部413となっている。
支持可能部413は、ハウジング420からカバー430を取り外し、装着凹部421内からガスケット410を取り出して交換するときに、ガスケット410の外周面をドライバなどの治具又は手指により支持できる箇所である。支持可能部413により、装着凹部421内からガスケット410を取り出すことが極めて容易である。支持可能部413を支持しても、ガスケット本体412のシールビード4122及び外周面を装着凹部421の底面421a及び内周面421bに押し付けることがないので、シールビード4122及び外周面が底面421a及び内周面421bに貼り付いていても、装着凹部421内からガスケット410を取り出すことが容易である。
また、ガスケット410のシールビード4123は、支持がし易い形状に変更されていることはないので、良好なシール性を維持することができる。
〔第7実施形態〕
図10は、本発明の第7実施形態に係る(ガスケットを外した)密封装置の分解斜視図(a)及び(カバー及びガスケットを取付けた)中心線縦断面図(b)である。
ハウジング420とカバー430の端面430aとの隙間422を装着凹部421の外周部の全周に亘って連続して形成した場合(第6実施形態)において、図10に示すように、隙間422は、ハウジング420の内周縁に亘って形成してもよい。隙間422の深さ(カバー430の端面430aから隙間422の底面までの距離)は、装着凹部421よりも浅くなっている。すなわち、この実施形態のハウジング420は、第6実施形態における装着凹部421の外周側が全て削り取られてカバー430側を向く端面423が平らになっており、カバー430のハウジング420の端面423に対向する部分における外周部には、カバー430の端面430aからハウジング420側へ突出した環状の突出部431が形成されている。このため、ハウジング420はカバー430の端面430aから離間した状態となっている。ハウジング420にカバー430が取り付けられた状態において、突出部431の内周側にガスケット410の外周部が位置し、カバー430の端部430aと突出部431とハウジング420端面423とにより、隙間422が形成されている。なお、ハウジング420にカバー430が取り付けられた状態において、隙間422の深さは、補強環411の軸方向他端411bの位置よりも深いことが好ましい。
隙間422が形成されていることによって、ガスケット410が装着凹部421内に装着されカバー430がハウジング420から外された状態においては、ガスケット410の外周部は、全周に亘って外方に臨む支持可能部413となっている。
支持可能部413は、ハウジング420からカバー430を取り外し、装着凹部421内からガスケット410を取り出して交換するときに、ガスケット410の外周面をドライバなどの治具又は手指により支持できる箇所である。支持可能部413により、装着凹部421内からガスケット410を取り出すことが極めて容易である。支持可能部413を支持しても、ガスケット本体412のシールビード4122及び外周面を装着凹部421の底面421a及び内周面421bに押し付けることがないので、シールビード4122及び外周面が底面421a及び内周面421bに貼り付いていても、装着凹部421内からガスケット410を取り出すことが容易である。
また、ガスケット410のシールビード4123は、支持がし易い形状に変更されていることはないので、良好なシール性を維持することができる。
なお、前述した各実施形態において、カバー430の端面430aに隙間用膨出部を設け、この隙間用膨出部により隙間422を埋めるようにしてもよい。
図11は、本発明の第3実施形態に係る密封装置において隙間用膨出部によって隙間を埋めた態様の分解斜視図(a)及び(カバーを取付けた)(a)のA−A線縦断面図(b)である。
第3実施形態においては、図11に示すように、カバー430の端面430aに、他端側シールビード4123が密接される位置よりも外周側に、隙間422の形状に対応する隙間用膨出部430cを設け、カバー430の装着時に隙間用膨出部430cが隙間422に嵌入して隙間422を埋めるようにしてもよい。隙間用膨出部430cは、カバー430に一体的に形成してもよいし、別体の部材をカバー430に取付けて構成してもよい。他の実施形態においても同様である。
1:ガスケット、11:補強環、11a:軸方向一端、11b:軸方向他端、11c:面取り、12:ガスケット本体、12a:外周面部、121:基部、122:一端側シールビード、123:他端側シールビード、124:覆い部、13:支持可能部、14:フランジ、14a:連設部、14b:切り起こし爪、15:切欠き部、2:ハウジング、21:装着凹部、21a:底面、21b:開口縁、21c:内周面、3:カバー、3a:端面、S:密封対象空間、δ:隙間、410:ガスケット、411:補強環、411a:軸方向一端、411b:軸方向他端、411c:面取り、412:ガスケット本体、4121:基部、4122:一端側シールビード、4123:他端側シールビード、413:支持可能部、420:ハウジング、421:装着凹部、421a:底面、421b:内周面、422:隙間、430:カバー、430a:端面、430c:隙間用膨出部

Claims (8)

  1. 補強環にガスケット本体が一体的に成形され、前記ガスケット本体は前記補強環の軸方向一端側及び他端側に位置して互いに軸方向に背反する方向を向いた一端側シールビード及び他端側シールビードを有し、前記一端側シールビードがハウジングに形成された装着凹部の底面に密接され、前記ハウジングの前記装着凹部を閉蓋するカバーに前記他端側シールビードが密接されるガスケットを用いる密封装置であって、
    前記装着凹部内に装着され、前記カバーが前記ハウジングから外された状態において、前記ガスケットの外周部の少なくとも一部は、前記補強環の外周側に連設されたフランジが設けられることにより、支持可能部となっていることを特徴とする密封装置。
  2. 前記フランジの少なくとも一部に前記装着凹部の内周面との間の隙間が形成されていることを特徴とする請求項1記載の密封装置。
  3. 補強環にガスケット本体が一体に成形され、前記ガスケット本体が前記補強環の軸方向一端側及び他端側に位置して互いに軸方向に背反する方向を向いた一端側シールビード及び他端側シールビードを有し、前記一端側シールビードがハウジングに形成された装着凹部の底面に密接され、前記ハウジングの前記装着凹部を閉蓋するカバーに前記他端側シールビードが密接されるガスケットであって、
    前記装着凹部内に装着され、前記カバーが前記ハウジングから外された状態において、前記ガスケットの外周部の少なくとも一部は、前記補強環の外周側に連設されたフランジが設けられることにより、支持可能部となっていることを特徴とするガスケット。
  4. 前記フランジの少なくとも一部に前記装着凹部の内周面との間の隙間が形成されることを特徴とする請求項3記載のガスケット。
  5. 前記補強環と前記フランジとの連設部は、曲面となっていることを特徴とする請求項3又は4記載のガスケット。
  6. 補強環にガスケット本体が一体的に成形され、前記ガスケット本体は前記補強環の軸方向一端側及び他端側に位置して互いに軸方向に背反する方向を向いた一端側シールビード及び他端側シールビードを有し、前記一端側シールビードがハウジングに形成された装着凹部の底面に密接され、前記ハウジングの前記装着凹部を閉蓋するカバーの端面に前記他端側シールビードが密接されるガスケットを用いる密封装置であって、
    前記ガスケットが前記装着凹部内に装着され前記カバーが装着された状態において、前記ハウジングの前記装着凹部の外周部の少なくとも一部に前記カバーの端面との隙間が形成されていることによって、前記カバーが外された状態において、前記ガスケットの外周部の少なくとも一部は、外方に臨む支持可能部となっていることを特徴とする密封装置。
  7. 前記隙間は、前記装着凹部の外周部に等角度間隔で断続的に形成されていることを特徴とする請求項6記載の密封装置。
  8. 前記隙間は、前記装着凹部の外周部の全周に亘って連続して形成されていることを特徴とする請求項6記載の密封装置。
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