JPWO2019235471A1 - ズームレンズシステムおよび撮像装置 - Google Patents

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Abstract

物体側(11)から順番に配置された、負の屈折力のレンズ群であって、ズーミングする際に移動する第1のレンズ群(G1)と、開口絞り(St)を含み、ズーミングする際に移動する、正の屈折力の第2のレンズ群(G2)と、像面に対して位置が固定された正の屈折力の第3のレンズ群(G3)とから構成される撮像用のズームレンズシステム(10)を提供する。第2のレンズ群は、開口絞りを含む、正の屈折力の物体側の第1のサブレンズ群(S1)と、フォーカシングの際に第1のサブレンズ群と独立して移動する、負の屈折力の像面側の第2のサブレンズ群(S2)とを含む。

Description

本発明は、ズームレンズシステムおよびそれを有する撮像装置に関するものである。
日本国特開2016−14807号には、全ズーム域、全フォーカス域で良好な性能を有しつつ、動画撮影にも最適な小型の光学系を提供することが開示されている。この文献には、広角端から望遠端にかけて、負の第1群と正の第2群の群間隔を小さく、第2群と負の第3群の群間隔を大きく、第3群と正の第4群の群間隔を小さくなるように第2群、第3群、第4群を共に物体側へ移動させてズーミングを行い、第3群を負の第3A群、負の第3B群からなり、第3A群、もしくは、第3B群の内、一方を負レンズ1枚、もう一方を負レンズと正レンズで構成し、負レンズ1枚のレンズ群のみを光軸と略垂直方向に移動させて防振を行うことが記載されている。
さらにコンパクト、軽量で取り扱いが容易であり、収差が良好に補正された画像を取得できるレンズシステムおよびそれを備えた撮像装置が求められている。
本発明の一態様は、撮像用のズームレンズシステムである。ズームレンズシステムは、物体側から順番に配置された、負の屈折力の第1のレンズ群であって、ズーミングする際に像面側に移動する第1のレンズ群と、開口絞りを含み、ズーミングする際に物体側に移動する正の屈折力の第2のレンズ群と、像面に対して位置が固定された正の屈折力の第3のレンズ群とから構成され、第2のレンズ群は、開口絞りを含む、正の屈折力の物体側の第1のサブレンズ群と、フォーカシングの際に第1のサブレンズ群と独立して移動する、負の屈折力の像面側の第2のサブレンズ群とを含む。第1のレンズ群および第2のレンズ群は、広角端から望遠端にズーミングする際に、第1のレンズ群と第2のレンズ群との間の間隔は狭くなり、第2のレンズ群と第3のレンズ群との間の間隔は広くなるように移動する。典型的には、第1のレンズ群の望遠端の位置は、広角端の位置に対し、像面側となり、第2のレンズ群の望遠端の位置は、広角端の位置に対し、物体側となる。
このズームレンズシステムは、全体として、負−正−正の屈折力配置を備え、広角でも周辺光量を確保しやすく、明るいズームレンズシステムを提供できる。また、像面側の第3のレンズ群を固定することによりズーミングのための機構を簡略化している。さらに、ズーミング(変倍)の際に物体側に移動する第2のレンズ群の像面側にフォーカシング用の第2のサブレンズ群を配置し、変倍に伴うフォーカシングのための移動距離を小さくするとともに、第1のレンズ群および第2のレンズ群を移動するズーミングのための機構を物体側に配置し、第2のレンズ群の像面側のみを動かすフォーカシングの機構を像面側に配置することを可能としている。したがって、ズーミング用の機構とフォーカシング用の機構とが複雑化することを抑制でき、これらの機構を簡略化して、分散して配置できるので、コンパクト、軽量で取扱いが容易なズームレンズシステムを提供できる。さらに、フォーカシング用の機構を像面側の手元側に配置できるので、操作も容易なズームレンズシステムを提供できる。
また、フォーカシングを行う第2のサブレンズ群を負の屈折力とすることにより、ズームレンズシステム全体として、負−正−負−正の屈折力配置となり、収差を良好に補正しやすい。第2のサブレンズ群は、正の屈折力の第1のレンズユニットと、負の屈折力の第2のレンズユニットとを含み、第1のレンズユニットの焦点距離fLPと、第2のレンズユニットの焦点距離fLNとが以下の条件(1)を満たしてもよい。
0.25<|fLN/fLP|<0.50・・・(1)
フォーカシングを行う第2のサブレンズ群を屈折力の異なる2つのレンズユニットにより構成することにより、フォーカシングとともに収差を良好に補正できる。条件(1)の上限を上回ると、負の屈折力が弱くなりすぎて、収差補正が不足し、像面湾曲、球面収差、軸上色収差が悪化する。一方、条件(1)の下限を下回ると、負の屈折力が強くなりすぎて収差補正が過剰となり、像面湾曲および球面収差が悪化する。
全体として負の屈折力の第2のサブレンズ群を構成する第1のレンズユニットは、正の屈折力の1枚のレンズにより構成してもよく、第2のレンズユニットは、負の屈折力の2枚のレンズにより構成してもよい。負の屈折力のレンズの枚数を増やすことにより、収差補正に寄与する面を増やすことができる。例えば、第2のレンズユニットは、物体側から、両凹のレンズと、像面側に凸の負のメニスカスレンズとにより構成してもよい。
第1のサブレンズ群の焦点距離fS1と、第2のサブレンズ群の焦点距離fS2とが以下の条件(2)を満たしてもよい。
0.5<|fS1/fS2|<1.5・・・(2)
開口絞りの像面側にフォーカシングのレンズ群を配置すると、フォーカスを動かすことによりF値(FNo)が変動しやすい傾向となる。このため、このズームレンズシステムにおいては、フォーカシングを行う第2のサブレンズ群の屈折力と、開口絞りを含む第1のサブレンズ群の屈折力とをほぼ同じ範囲として、フォーカシングによる影響を抑止している。さらに、第1のサブレンズ群と第2のサブレンズ群との屈折力の比を条件(2)の範囲に設定することで良好な収差補正能力を得ることができる。条件(2)の上限を超えると、フォーカシングを行う第2のサブレンズ群の屈折力が強くなりすぎて過剰補正となりやすく、像面湾曲、球面収差の性能が悪化しやすい。条件(2)の下限を下回ると、フォーカシングを行う第2のサブレンズ群の屈折力が弱すぎて収差補正が不足し、像面湾曲、球面収差およびコマ収差の性能が悪化しやすい。条件(2)の上限は1.3であってもよく、下限は0.7であってもよい。
第1のサブレンズ群は、開口絞りの物体側に配置された、正の屈折力の前群と、開口絞りの像面側に配置された、正の屈折力の後群とを含んでもよい。さらに、前群の焦点距離fFS1と、後群の焦点距離fBS1とが以下の条件(3)を満たしてもよい。
1.0<fFS1/fBS1<2.0・・・(3)
屈折力が正の第1のサブレンズ群を開口絞りの前後に分散することにより収差補正が行いやすい。また、ズーミングの際に開口絞りが移動するため、開口絞りの物体側に正の屈折力の前群を配置することにより光束の広がりを抑制して明るいズームレンズシステムを提供できる。さらに、フォーカシングを行う第2のサブレンズ群の物体側に位置する後群の正の屈折力を前群の正の屈折力と比較して小さく(強く)できるので、第2のサブレンズ群に入射する光束を光軸に対して平行化しやすく、第2のサブレンズ群のフォーカシング性能を向上できる。
後群の焦点距離fBS1と、第2のサブレンズ群の焦点距離fS2とが以下の条件(4)を満たしてもよい。
1.0<|fBS1/fS2|<2.0・・・(4)
条件(4)の下限を超える(下回る)と、後群の正の屈折力が強くなりすぎてフォーカシングの際の収差補正が難しくなる。条件(4)の上限を超えると、後群の正の屈折力が弱くなりすぎてフォーカシングを行う第2のサブレンズ群が大口径になりやすい。
このズームレンズシステムにおいて、第1のサブレンズ群と第2のサブレンズ群とが、ズーミングする際に一体で移動してもよい。第1のサブレンズ群と第2のサブレンズ群とが、ズーミングする際に別体で移動してもよい。ズームレンズシステムは、ズーミングする際に、第1のレンズ群および第2のレンズ群を移動するズーム機構と、フォーカシングする際に、第2のサブレンズ群を移動するフォーカシング機構とをさらに有していてもよい。
また、本発明の他の態様の1つは、上記のズームレンズシステムと、ズームレンズシステムの像面側に配置された撮像素子とを有する撮像装置である。
ズームレンズシステムおよび撮像装置の概略構成を示す図。 レンズデータを示す図。 非球面係数を示す図。 ズーミングの際に変動する数値を示す図。 フォーカシングの際に変動する数値を示す図。 焦点距離が最近接の広角端、望遠端および中間における諸収差を示す図。 ズームレンズシステムおよび撮像装置の他の例の概略構成を示す図。 図7に示すシステムのレンズデータを示す図。 図7に示すシステムの非球面係数を示す図。 図7に示すシステムのズーミングの際に変動する数値を示す図。 図7に示すシステムのフォーカシングの際に変動する数値を示す図。 図7に示すシステムの、焦点距離が最近接の広角端、望遠端および中間における諸収差を示す図。
発明の実施の形態
図1に、撮像用の光学系を備えた撮像装置(カメラ、カメラ装置)の一例を示している。図1(a)は広角端における各レンズの配置を示し、図1(c)は望遠端における各レンズの配置を示し、図1(b)は中間状態における各レンズの配置を示している。このカメラ1は、光学系(撮像光学系、結像光学系、レンズシステム)10と、光学系10の像面側(画像側、撮像側、結像側)12に配置された撮像素子(撮像デバイス、像面)5とを有する。光学系10は、撮像用のズームレンズシステム10であって、3群15枚構成のレンズシステムである。具体的にはレンズシステム10は、物体側11から順番に配置された、負の屈折力の第1のレンズ群G1と、開口絞りStを含む正の屈折力の第2のレンズ群G2と、正の屈折力の第3のレンズ群G3とから構成されている。広角端から望遠端にズーミングする際に、第1のレンズ群G1は像面側12に移動してから、その後、物体側11へ移動し、第2のレンズ群G2は一体で物体側11に移動し、第3のレンズ群G3は、像面5に対して位置が固定される。第2のレンズ群G2は、開口絞りStを含む、正の屈折力の物体側11の第1のサブレンズ群S1と、フォーカシングの際に第1のサブレンズ群S1と独立して移動する、負の屈折力の像面側12の第2のサブレンズ群S2とを含む。
ズーミングする際に、第1のレンズ群G1の移動量に比べて第2のレンズ群G2の移動量の方が大きい。このため、第1のレンズ群G1が物体側11に動いたとしても、第1のレンズ群G1と第2のレンズ群G2との間隔は広角側から望遠側へ向かうにしたがって小さくなる。また、ズーミングする際に、第3のレンズ群G3は固定であるため、第2のレンズ群G2と第3のレンズ群G3との間隔は、広角側から望遠側へ向かうにしたがって大きくなる。第1のレンズ群G1の望遠端の位置は、広角端の位置に対し像面側12となり、第2のレンズ群G2の望遠端の位置は、広角端の位置に対し物体側11となる。
収差補正能力が高く高性能のズームレンズシステム10は一般的にレンズの構成枚数が多く、口径も大きい。このために重く、取り回しが大変で、安定した画像を取得することは容易ではない。特に、高画質の画像を撮影するためのレンズシステムは、レンズの構成枚数が10〜20枚近くと多く、ハンディーでの取り回しは難しい。さらに、ズーミングにより、絞りが動くことでF値も変動するため、ズーミングしながら、焦点を合わせたり、明るさの変動の少ない画像を取得するためには撮影者の技能と経験とを要する作業となっている。
このズームレンズシステム10においては、屈折力が負の第1のレンズ群G1と、屈折力が正の第2のレンズ群G2と、屈折力が正の第3のレンズ群G3とから構成されている。このため、ズームレンズシステム10は、全体の屈折力構成として、ネガティブリードの負−正−正のレトロフォーカスタイプのズームレンズシステム10となっている。さらに、第2のレンズ群G2は、屈折力が正の第1のサブレンズ群S1と、焦点調整用の屈折力が負の第2のサブレンズ群S2とを組み合わせた構成となっており、サブレンズ群を考慮すると、負−正−負−正の2つのレトロフォーカスを組み合わせたタイプとなっている。したがって、レンズシステム10は、全体として、広角(高画角)でありながら、最も物体側11のレンズ径をそれほど大きくせずに、比較的大きなズーム比を確保できる構成となっている。また、このズームレンズシステム10は、負−正−負−正の4群で、物体側11の負−正−負の3つの群をズーミングの際に移動し、像面側12の負の群をフォーカシングの際に移動し、最も像面側12の正の群をズーミングおよびフォーカシングの際に固定したレンズシステムとして提供できる。
さらに、ズーミング(変倍)の際に、第1のレンズ群G1を像面側12に移動してから、その後物体側11へ移動するようにすることで、第2のレンズ群G2の移動に伴う収差の変動及び像点の移動を補償しつつ、望遠側での第2のレンズ群G2の物体側11への移動量を確保している。さらに、ズーミングの際に、物体側11に移動する第2のレンズ群G2の像面側12にフォーカシング用の第2のサブレンズ群S2を配置し、ズーミングと連動してフォーカシング用の第2のサブレンズ群S2を移動することにより、第2のサブレンズ群S2の変倍に伴うフォーカシングのための移動距離を小さくしている。
さらに、ズーミングの際に、最も像面側12の第3のレンズ群G3を固定し、物体側11の第1のレンズ群G1および第2のレンズ群G2を移動し、さらに、第2のレンズ群G2の像面側12の第2のサブレンズ群S2によりフォーカシングを行う。したがって、図1(c)に示すように、ズーミング用の機構18と、フォーカシング用の機構16とを分けて、ズーミング用の機構18を物体側11に配置し、フォーカシング用の機構16を像面側12に配置することが可能となる。このため、ズーミング用の機構18およびフォーカシング用の機構16が複雑になることを避けて簡略化でき、全体として、コンパクトで、軽量であり、さらに取扱いが容易なズームレンズシステム10を提供できる。また、最も像面側12の第3のレンズ群G3を固定することにより、ズームレンズシステム10の撮像デバイス5に近い側の構成が簡易になりズームレンズシステム10と撮像デバイス5との接続が容易になる。さらに、撮像の際に常に操作する可能性があるフォーカシング用の機構16を、撮影者に近い手元となる像面側12に配置できるので、フォーカシング(合焦)操作も容易なズームレンズシステム10を提供できる。
さらに、第2のレンズ群G2の物体側11の第1のサブレンズ群S1は、開口絞りStの物体側11に配置された、正の屈折力の前群S1fと、開口絞りStの像面側12に配置された、正の屈折力の後群S1bとを含む。したがって、このズームレンズシステム10は、絞りStを挟んで両側に配置されたレンズ群S1fおよびS1bを考慮すると、負−正−正−負−正の5群で、物体側11の負−正−(絞り)−正−負の絞りStを挟んで対象なパワー配置の4つの群をズーミングの際に移動し、像面側12の負の群をフォーカシングの際に移動し、最も像面側12の正の群をズーミングおよびフォーカシングの際に固定したレンズシステムとして提供できる。
また、フォーカシング群である第2のサブレンズ群S2は、物体側11より順に、正の屈折力の第1のレンズユニットLU1と、負の屈折力の第2のレンズユニットLU2とを含む。各群およびユニットの屈折力は、上述したように、フォーカシングおよび収差補正を良好に行うために条件(1)から(4)を満足するように調整されている。
図2に、レンズシステム10を構成する各レンズのデータを示している。曲率半径(Ri)は物体側11から順に並んだ各レンズの各面(S)の曲率半径(mm)、間隔diは各レンズ面の間の距離(mm)、屈折率ndは各レンズの屈折率(d線)、アッベ数νdは各レンズのアッベ数(d線)、有効径Di(mm)は各レンズの有効な直径を示している。なお、最終の間隔、本例においてはd29からd32までを足し合わせた距離がレンズシステム10と撮像デバイス5との距離(バックフォーカス、BF)を示す。以下においても同様である。また、各群、各サブレンズ群およびレンズユニットの焦点距離(合成焦点距離)を合わせて示している。
図3には、レンズシステム10に含まれる非球面の係数を示す。この例では、第2のレンズ群G2の最も物体側11のレンズL5の物体側11の面S9および像面側12の面S10と、第2のレンズ群G2の最も像面側12のレンズL14の物体側11の面S26および像面側12の面S27とが非球面となっている。ズーミングの際に比較的大きく動く第2のレンズ群G2の両端のレンズL5およびL14、さらに、フォーカシング群S2に含まれるレンズL14の両面を非球面とすることにより、フォーカスの全域およびズーミング(変倍)の全域にわたり、安定して良好に収差補正をすることができる。
非球面は、Xを光軸方向の座標、Yを光軸と垂直方向の座標、光の進行方向を正、Rを近軸曲率半径とすると、図3に示した係数K、A、B、C、DおよびEを用いて次式(X)で表わされる。以降の実施形態においても同様である。なお、「En」は、「10のn乗」を意味する。
X=(1/R)Y/[1+{1−(1+K)(1/R)1/2
+AY+BY+CY+DY10・・・(X)
図4に、レンズシステム10の各ズーム位置、広角端(WIDE)、望遠端(TELE)および中間(MIDDLE)におけるデータを示している。図4には、ズームレンズシステム10の合成焦点距離(mm)、Fナンバー、画角、レンズ群間の距離(d8およびd27、mm)と、開口絞りStの開口径Φst(直径、mm)を示している。開口絞りStはレンズシャッタを兼ねており、第2のレンズ群G2とともにズーミングの際に移動するとともに開口径を変えて、すべてのズーム範囲において、収差が良好に補正される範囲で、十分な明るさ(Fナンバー)が得られるようにしている。
図5に、焦点距離が無限遠(INFINITY)、中間(2m)および最短(最近接、0.65m)のときの広角端(WIDE)、中間(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、フォーカシング群S2と、その物体側の第1のサブレンズ群S1との間隔d21(mm)の値を示している。
図6に、レンズシステム10の球面収差、非点収差、歪曲収差を示している。球面収差は、波長404.6600nm(長破線)、波長435.8340nm(二点鎖線)と、波長486.1330nm(中破線)と、波長546.0740nm(実線)と、波長587.5620nm(一点鎖線)と、波長656.2730nm(短破線)とを示している。非点収差はタンジェンシャル光線Tとサジタル光線Sとを示している。以下に示す収差図においても同様である。図6(a)は、焦点距離が無限遠の広角端、図6(b)は、焦点距離が無限遠の中間状態、図6(c)は、焦点距離が無限遠の望遠端における各収差を示している。
これらの図に示したレンズシステム10では、最も物体側11に配置され、広角端から望遠端に変倍する際に像面側12に移動してから、その後物体側11へ移動する、負の屈折力の第1のレンズ群G1は、物体側11から配置された、物体側11に凸の負の屈折力のメニスカスレンズL1と、物体側11に凸の負の屈折力のメニスカスレンズL2と、両凹の負レンズL3と、物体側11に凸の正の屈折力のメニスカスレンズL4とを含む、負−負−負−正のパワー配置の4枚構成である。ズームレンズシステム10は、全体がレトロフォーカスであって、最も物体側11のレンズL1に物体側11に凸の負のメニスカスレンズL1を採用することにより、周辺光を取り入れやすく、広角で明るいレンズシステム10を提供できる。
広角端から望遠端に変倍する際に物体側11に移動する、全体として正の屈折力の第2のレンズ群G2は、物体側11から、開口絞りStを挟んで前後に配置された、正の屈折力の前群S1fと後群S1bとから構成された、全体として正の屈折力の第1のサブレンズ群S1と、正の屈折力の第1のレンズユニットLU1と、負の屈折力の第2のレンズユニットLU2とから構成された、全体として負の屈折力のフォーカスレンズ群である第2のサブレンズ群S2とを含む。
前群S1fは、物体側11から、両凸の正レンズL5と、両凹の負レンズL6と、両凸の正レンズL7とを含む、正−負−正のパワー配置の3枚構成であり、負レンズL6および正レンズL7により正のパワーの接合レンズB1が構成されている。開口絞りStを挟んで像面側12の後群S1bは、物体側11から、両凸の正レンズL8、物体側に凸の負のメニスカスレンズL9、両凸の正レンズL10および像面側12に凸の負のメニスカスレンズL11を含む、正−負−正−負のパワー配置の4枚構成であり、正レンズL10および負のメニスカスレンズL11により正のパワーの接合レンズB2が構成されている。
フォーカスレンズ群S2を構成する、物体側11の正の屈折力の第1のレンズユニットLU1は、両凸の正レンズL12、すなわち正のパワーの1枚構成であり、像面側12の負の屈折力の第2のレンズユニットLU2は、両凹の負レンズL13と、像面側12に凸の負のメニスカスレンズL14とを含み、負−負のパワー配置の2枚構成である。
また、変倍の際に固定された、正の屈折力の第3のレンズ群G3は、両凸の正レンズL15、すなわち正のパワーの一枚構成となっている。
このレンズシステム10は、変倍比(ズーム比)2.04倍のズームレンズであり、Fナンバーが4.0前後と明るく、さらに、広角端において画角38.5度以上という広角なズームレンズシステムとなっている。第1のレンズ群G1、第2のレンズ群G2、第3のレンズ群G3のそれぞれの焦点距離、さらに、第2のレンズ群G2の第1のサブレンズ群S1の焦点距離fS1、第2のサブレンズ群S2の焦点距離fS2、第1のサブレンズ群S1の前群S1fの焦点距離fFS1、後群S1bの焦点距離fBS1、第2のサブレンズ群S2の第1のレンズユニットLU1の焦点距離fLP、第2のレンズユニットLU2の焦点距離fLNは図2に示した通りである。したがって、このレンズシステム10の上述した条件の値は以下通りである。
条件(1) (|fLN/fLP|): 0.32
条件(2) (|fS1/fS2|): 1.20
条件(3) (fFS1/fBS1): 1.51
条件(4) (|fBS1/fS2|): 1.58
このズームレンズシステム10は、それぞれの条件(1)〜(4)を満たす。すなわち、フォーカシングを行う第2のサブレンズ群S2は、条件(1)を満たす屈折力で、屈折力の異なる2つのレンズユニットLU1およびLU2により構成されており、フォーカシングとともに収差を良好に補正することができる。また、正の屈折力の第1のレンズユニットLU1を最小構成の1枚のレンズにより構成する一方、レンズユニットLU1より屈折力が強く設定された負の屈折力の第2のレンズユニットLU2を、最小構成ではなく2枚のレンズにより構成することにより、簡易な構成で収差補正に寄与する面を増やし、フォーカシング能力に加えて収差補正能力も確保している。
特に、本例においては、正の屈折力の第1のレンズユニットLU1を開口絞りStに近い物体側11に配置し、さらに、像面側12の第2のレンズユニットLU2を物体側11から、両凹の負レンズL13と、像面側12に凸の負のメニスカスレンズL14とにより構成している。したがって、第1のサブレンズ群S1により光軸15に平行に絞られた光束に対し、正−負のレンズL12およびL13を動かすことによりフォーカシングの調整ができる。さらに、両凹の負レンズL13と、像面側12に凸の負のメニスカスレンズL14との負−負のレンズにより光束を広げた状態で、面積の大きな両凸の正レンズL15を通過させることができ、各撮影距離における収差補正を良好に行うことが可能となる。加えて、本例のズームレンズシステム10においては、フォーカシング用のサブレンズ群S2の最も像面側12で面積が拡大された負のメニスカスレンズL14の両面を非球面としており、すべてのズーム位置と撮影距離において、良好に収差を補正することができる。
さらに、このレンズシステム10においては、フォーカス群である第2のサブレンズ群S2の物体側11に位置する第2のレンズ群G2の第1のサブレンズ群S1の屈折力を、条件(2)を満たす範囲で、第2のサブレンズ群S2の屈折力とほぼ均等になるように設定している。開口絞りStの像面側12にフォーカシングのレンズ群S2を配置すると、フォーカスを動かすことによりF値(FNo)が変動しやすい傾向となる。これに対し、フォーカシングを行う第2のサブレンズ群S2の屈折力と、開口絞りを含む第1のサブレンズ群S1の屈折力とをほぼ等しく設定することにより、フォーカシング群S2が移動することによるF値の変動を抑制している。
また、このレンズシステム10においては、フォーカス群である第2のサブレンズ群S2の物体側11に位置する第2のレンズ群G2の第1のサブレンズ群S1を、開口絞りStの前後の群として前群S1fおよび後群S1bに分けて、第1のサブレンズ群S1の正の屈折力を、条件(3)を満たすように分散している。屈折力が正の第1のサブレンズ群S1を開口絞りStの前後に分散することにより収差を良好に補正しやすい。また、このレンズシステム10においては、ズーミングの際に開口絞りStが移動する。このため、開口絞りStの物体側11に正の屈折力の前群S1fを配置することにより光束の広がりを抑制でき、開口絞りStにより周辺光が蹴られることを抑制し、明るいズームレンズシステム10を提供できる。さらに、フォーカシングを行う第2のサブレンズ群S2よりも物体側11に位置する後群S1bの正の屈折力を、前群S1fの正のパワーと比較して小さく(強く)できるので、第2のサブレンズ群S2に入射する光束のうち、両凸レンズL12の物体側の面上において有効径で規定される円周上に入射する光線(本実施例においては、主光線が最も光軸から離れた位置に入射する軸外光束の上光線または下光線)を光軸15に対して略平行化できる。このため、フォーカシングの際に移動する第2のサブレンズ群S2を小型化でき、フォーカシング機構16の負荷を軽減し、コンパクトなズームレンズ10を提供できる。また、フォーカシング群S2では、入射する光が光軸15に対して平行で、像面側12に出射される光が広がる傾向になるので、フォーカシング群S2が光軸15に沿って移動した距離による寄与が異なるレンズ面で収差補正が可能となり、より広い範囲で精度よく収差を補正できる。
また、第1のサブレンズ群S1の後群S1bの屈折力をフォーカシング群である第2のサブレンズ群S2の屈折力に対して若干弱く、条件(4)を満たすように設定している。このような屈折力配置を採用することにより、フォーカシング群S2に入射する光束の広がりをさらに精度よく制御することが可能となり、フォーカシング群S2の小型と、収差補正能力の向上を図ることができる。
さらに、上述したように、このズームレンズシステム10においては、ズーミング用の機構18とフォーカシング用の機構16とを分離して光軸15に沿って配置することができる。したがって、レンズの移動用の機構を簡易にでき、コンパクトで軽量な、取扱いが容易なレンズシステム10を提供できる。また、フォーカシング用の機構16を手元に配置できるので、手でも持ちやすい、操作しやすいレンズシステム10を提供できる。また、上記のように各条件を満足した屈折力配置を採用することにより、図6に示すように、ズーミングの全域において諸収差が良好に補正された画像を取得できるズームレンズシステム10を提供できる。
図7に、撮像装置1の異なる例を示している。この撮像装置(カメラ)1も、ズームレンズシステム(撮像光学系、結像光学系、レンズシステム)10と、レンズシステム10の像面側(画像側、撮像側、結像側)12に配置された撮像素子(撮像デバイス、像面)5とを有する。図7は、図1と同様にレンズシステム10の幾つかの状態におけるレンズ配置を示しており、図7(a)は、フォーカス位置が無限遠の広角端のレンズ配置を示し、図7(b)は、フォーカス位置が無限遠の広角端と望遠端との中間のレンズ配置を示し、図7(c)は、フォーカス位置が無限遠の望遠端におけるレンズ配置を示している。
このズームレンズシステム10の基本的な構成は、上述したシステムと同様であり、ズームレンズシステム10は、ズーミングの際の移動方向に着目すると負−正−正の3群15枚構成のレンズシステムである。また、このズームレンズシステム10も、フォーカシング群S2に注目すると、負−正−負−正の4群15枚構成のレンズシステムであり、絞りStの前後のレンズ群S1fおよびS1bに注目すると、負−正−正−負−正の5群構成のレンズシステムである。
すなわち、レンズシステム10は、物体側11から順番に配置された、負の屈折力の第1のレンズ群G1であって、広角端から望遠端にズーミングする際に像面側12に移動してから、その後物体側11へ移動する第1のレンズ群G1と、開口絞りStを含み、広角端から望遠端にズーミングする際に物体側11に移動する正の屈折力の第2のレンズ群G2と、像面5に対して位置が固定された正の屈折力の第3のレンズ群G3とから構成されている。第2のレンズ群G2は、開口絞りStを含む、正の屈折力の物体側11の第1のサブレンズ群S1と、フォーカシングの際に第1のサブレンズ群S1と独立して移動する、負の屈折力の像面側12の第2のサブレンズ群S2とを含む。第1のサブレンズ群S1は、開口絞りStの物体側11に配置された正の屈折力の前群S1fと、像面側12に配置された正の屈折力の後群S1bとから構成されている。第2のサブレンズ群S2は、正の屈折力の第1のレンズユニットLU1と負の屈折力の第2のレンズユニットLU2とから構成されている。
したがって、このレンズシステム10においても、絞りStを挟んで対象な負−正−絞り−正−負の4群の構成を移動してズーミングを行い、これらの中の像面側12の負の群をフォーカシングのために移動する。さらに、このレンズシステム10においては、フォーカシング群である第2のサブレンズ群S2は、広角端から望遠端にズーミングする際に、第1のサブレンズ群S1と同様に物体側11に移動するが、移動量が異なり、別体で移動する。したがって、このレンズシステム10においては、図1に示したズームレンズシステム10と同様に、第1のレンズ群G1と第2のレンズ群G2とを協働で制御するズーム用の機構を設けてもよく、図7に示したように、第1のレンズ群G1と第1のサブレンズ群S1とを協働で制御するズーミング用の機構18と、第2のサブレンズ群S2をズーミングおよびフォーカシング用に制御する機構17とを設けてもよい。いずれの場合も、ズーミング用の機構18と、フォーカシング機能を含む機構17とを、物体側11および像面側12に分けて配置することが可能となり、コンパクト・軽量で取扱いやすいズームレンズシステム10を提供できる。
図8に、レンズシステム10を構成する各レンズのデータを示している。図9に、レンズシステム10に含まれる非球面の係数を示している。本例においても、第2のレンズ群G2の最も物体側のレンズL5の両面S9およびS10と、最も像面側12のレンズL14の両面S26およびS27が非球面となっている。図10に、レンズシステム10の広角端、望遠端および中間における諸数値を示している。各数値は図4に基づき説明したものと同様であるが、本例では、ズーミングの際に第2のサブレンズ群S2が第1のサブレンズ群S1とは別に移動するので、可変間隔d21の値をさらに示している。図11は、図5と同様に、各撮影距離におけるフォーカシング群である第2のサブレンズ群S2の位置を可変間隔d21により示している。
図12に、レンズシステム10の球面収差、非点収差、歪曲収差を示している。図12は、焦点距離が無限遠の広角端(図12(a))、中間(図12(b))および望遠端(図12(c))の収差を示している。
このレンズシステム10の各レンズL1〜L14の基本的な構成は、レンズL9が両凹の負レンズであることを除き、図1に示したレンズシステム10と共通する。すなわち、第1のレンズ群G1は、物体側11から配置された、物体側11に凸の負の屈折力のメニスカスレンズL1と、物体側11に凸の負の屈折力のメニスカスレンズL2と、両凹の負レンズL3と、物体側11に凸の正の屈折力のメニスカスレンズL4とを含む、負−負−負−正のパワー配置の4枚構成である。
第2のレンズ群G2の第1のサブレンズ群S1の前群S1fは、物体側11から、両凸の正レンズL5と、両凹の負レンズL6と、両凸の正レンズL7とを含む、正−負−正のパワー配置の3枚構成であり、負レンズL6および正レンズL7により接合レンズB1が構成されている。開口絞りStを挟んで像面側12の後群S1bは、物体側11から、両凸の正レンズL8、両凹の負レンズL9、両凸の正レンズL10および像面側12に凸の負のメニスカスレンズL11とを含む、正−負−正−負のパワー配置の4枚構成であり、正レンズL10および負のメニスカスレンズL11により接合レンズB2が構成されている。フォーカスレンズ群S2を構成する、物体側11の正の屈折力の第1のレンズユニットLU1は、両凸の正レンズL12、即ち正のパワーの1枚構成であり、像面側12の負の屈折力の第2のレンズユニットLU2は、両凹の負レンズL13と、像面側12に凸の負のメニスカスレンズL14とを含む、負−負のパワー配置の2枚構成である。
また、変倍の際に固定された、正の屈折力の第3のレンズ群G3は、物体側11のフラットな正レンズL15の、正のパワーの一枚構成となっている。
このレンズシステム10も、変倍比(ズーム比)2.04倍のズームレンズであり、Fナンバーが4.0前後と明るく、さらに、広角端において画角39.4度という広角なズームレンズシステムとなっている。第1のレンズ群G1、第2のレンズ群G2、第3のレンズ群G3のそれぞれの焦点距離、さらに、第2のレンズ群G2の第1のサブレンズ群S1の焦点距離fS1、第2のサブレンズ群S2の焦点距離fS2、第1のサブレンズ群S1の前群S1fの焦点距離fFS1、後群S1bの焦点距離fBS1、第2のサブレンズ群S2の第1のレンズユニットLU1の焦点距離fLP、第2のレンズユニットLU2の焦点距離fLNは図8に示した通りである。したがって、このレンズシステム10の上述した条件の値は以下通りである。
条件(1) (|fLN/fLP|): 0.45
条件(2) (|fS1/fS2|): 0.81
条件(3) (fFS1/fBS1): 1.06
条件(4) (|fBS1/fS2|): 1.32
図7に示したレンズシステム10は、条件(1)〜(4)を満足しており、コンパクトで軽量化が可能であるとともに、図12に示すように、ズーミングの全域において諸収差が良好に補正された画像を取得できるズームレンズシステム10である。
また、ズーミングの機構およびフォーカシングの機構を前および後ろにそれぞれ集中して配置することができる点も上述した実施例のレンズシステム10と共通し、軽量、高性能でコンパクトなレンズユニットおよび撮像装置1を提供できる。

Claims (12)

  1. 撮像用のズームレンズシステムであって、
    物体側から順番に配置された、負の屈折力の第1のレンズ群であって、ズーミングする際に移動する、第1のレンズ群と、
    開口絞りを含み、ズーミングする際に移動する、正の屈折力の第2のレンズ群と、
    像面に対して位置が固定された正の屈折力の第3のレンズ群とから構成され、
    広角端から望遠端にズーミングする際に、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間の間隔は狭くなり、前記第2のレンズ群と前記第3のレンズ群との間の間隔は広くなり、
    前記第2のレンズ群は、前記開口絞りを含む、正の屈折力の物体側の第1のサブレンズ群と、
    フォーカシングの際に前記第1のサブレンズ群と独立して移動する、負の屈折力の像面側の第2のサブレンズ群とを含む、ズームレンズシステム。
  2. 請求項1において、
    前記第1のレンズ群の望遠端の位置は、広角端の位置に対し、像面側であり、
    前記第2のレンズ群の望遠端の位置は、広角端の位置に対し、物体側である、ズームレンズシステム。
  3. 請求項1または2において、
    前記第2のサブレンズ群は、正の屈折力の第1のレンズユニットと、負の屈折力の第2のレンズユニットとを含み、前記第1のレンズユニットの焦点距離fLPと、前記第2のレンズユニットの焦点距離fLNとが以下の条件を満たす、ズームレンズシステム。
    0.25<|fLN/fLP|<0.50
  4. 請求項3において、
    前記第1のレンズユニットは、正の屈折力の1枚のレンズにより構成され、
    前記第2のレンズユニットは、負の屈折力の2枚のレンズにより構成されている、ズームレンズシステム。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記第1のサブレンズ群の焦点距離fS1と、前記第2のサブレンズ群の焦点距離fS2とが以下の条件を満たす、ズームレンズシステム。
    0.5<|fS1/fS2|<1.5
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記第1のサブレンズ群は、前記開口絞りの物体側に配置された、正の屈折力の前群と、
    前記開口絞りの像面側に配置された、正の屈折力の後群とを含む、ズームレンズシステム。
  7. 請求項6において、
    前記前群の焦点距離fFS1と、前記後群の焦点距離fBS1とが以下の条件を満たす、ズームレンズシステム。
    1.0<fFS1/fBS1<2.0
  8. 請求項6または7において、
    前記後群の焦点距離fBS1と、前記第2のサブレンズ群の焦点距離fS2とが以下の条件を満たす、ズームレンズシステム。
    1.0<|fBS1/fS2|<2.0
  9. 請求項1ないし8のいずれかにおいて、
    前記第1のサブレンズ群と前記第2のサブレンズ群とが、ズーミングする際に一体で移動する、ズームレンズシステム。
  10. 請求項1ないし8のいずれかにおいて、
    前記第1のサブレンズ群と前記第2のサブレンズ群とが、ズーミングする際に別体で移動する、ズームレンズシステム。
  11. 請求項1ないし10のいずれかにおいて、
    ズーミングする際に、前記第1のレンズ群および前記第2のレンズ群を移動するズーム機構と、
    フォーカシングする際に、前記第2のサブレンズ群を移動するフォーカシング機構とをさらに有する、ズームレンズシステム。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載のズームレンズシステムと、
    前記ズームレンズシステムの像面側に配置された撮像素子とを有する撮像装置。
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