JPWO2019230936A1 - 光学素子、車両用前照灯具、光源装置、および投影装置 - Google Patents
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Abstract
照射される励起光のエネルギー密度を調整し、蛍光発光強度の向上を実現する。光源から出射した励起光に励起されて蛍光光を出射する蛍光体層を備え、前記蛍光体層は、前記励起光が照射する第1の面を有し、前記第1の面の励起光照射領域は、第1の領域と第2の領域とを含み、前記第1の領域は、前記励起光の伝搬方向に対して垂直でない角度となるように加工されており、前記第1の領域と前記第2の領域とは非平行である。
Description
本発明は、光源装置、車両用前照灯具、光源装置、並びに、投影装置に用いる光学素子に関する。
本願は、2018年5月31日に日本に出願された特願2018−104903号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
本願は、2018年5月31日に日本に出願された特願2018−104903号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
青色レーザなどの励起光を蛍光体に照射した際に、蛍光体が蛍光を発光させることが従来技術として知られている。
しかしながら、上述のような従来技術は、高エネルギー密度励起光が蛍光体へ入射する際に発熱することで温度消光が生じるという問題がある。つまり、青色レーザなどにより蛍光体を発光させた場合、高出力照射時に所望の蛍光発光強度を得ることができないという問題がある。
本発明の一態様は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、照射される励起光のエネルギー密度を調整し、蛍光発光強度の向上を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る光学素子は、光源から出射した励起光に励起されて蛍光光を出射する蛍光体層を備え、前記蛍光体層は、前記励起光が照射する第1の面を有し、前記第1の面の励起光照射領域は、第1の領域と第2の領域とを含み、前記第1の領域は、前記励起光の伝搬方向に対して垂直でない角度となるように加工されており、前記第1の領域と前記第2の領域とは非平行である構成である。
本発明の一態様によれば、蛍光体表面がフラットな場合に比べ、照射領域の照射面積が大きくなることにより照射エネルギー密度が低下し、励起エネルギー密度依存性による発光効率低下を防ぐことができるという効果を奏する。
本発明の一態様によれば、蛍光層に照射される励起光のエネルギー密度を調整し、蛍光発光強度の向上に資することができる。
図1に一般的な波長変換素子10の構成を示す。基板11の上に蛍光体層12が堆積された構成が一般的である。反射型の光学系では、蛍光体層12に励起光源13から発した励起光14が照射され、蛍光体層12は蛍光発光する。青色レーザなどにより蛍光体を発光させた場合、高出力照射時に所望の蛍光発光強度を得ることができないという問題がある。つまり蛍光体の発光効率の照射エネルギー密度依存性を検討する必要がある。
〔発光効率の照射エネルギー密度依存性〕
蛍光体の発光効率の照射エネルギー密度依存性について、YAG:Ce蛍光体の外部量子効率に基づいて説明する。図2(a)に示す通り、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)にドーパントとしてCe(セリウム)をドープした蛍光体材料について、Ceのドープ濃度の違いにより発光効率の照射エネルギー密度依存性が相違する様子が確認できる。
蛍光体の発光効率の照射エネルギー密度依存性について、YAG:Ce蛍光体の外部量子効率に基づいて説明する。図2(a)に示す通り、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)にドーパントとしてCe(セリウム)をドープした蛍光体材料について、Ceのドープ濃度の違いにより発光効率の照射エネルギー密度依存性が相違する様子が確認できる。
蛍光体に励起光を照射した場合、蛍光発光が得られると同時に、励起光の一部は熱エネルギーに変換されるため、蛍光体の照射スポット部は高温になる。熱放射については、一般的に下記の式で説明することができる。
Q=A・ε・σ・(TA^4−TB^4)
ここで、Qは放射熱量、Aは放射部面積、εは放射率、σはステファン・ボルツマン定数、TAは放射部の温度、TBは周囲の温度を示す。
ここで、Qは放射熱量、Aは放射部面積、εは放射率、σはステファン・ボルツマン定数、TAは放射部の温度、TBは周囲の温度を示す。
蛍光体の発光効率は蛍光体の温度による影響を受け、図2(a)に示すように、照射エネルギー密度の増加に従って発光効率が低下することが知られている。より強い(明るい)蛍光発光を得るためには励起光14の照射強度を強める必要があり、この場合、冷却状況によっては蛍光体層12の温度上昇抑制が十分に行えなくなる場合がある。
また、蛍光体の温度特性は発光中心元素(本実施形態ではCe)の濃度により変化することが知られている(図2(a))。一般的に市販されているYAG:Ce蛍光体のCe濃度は、常温使用時の発光効率が高い濃度(例えば1.4〜1.5mol%程度)が用いられることが多い。これはCeの濃度が低いYAG蛍光体では、内部量子効率は高くなるが、励起光の吸収率が低いため、波長変換素子として重要な外部量子効率は、Ce濃度1.5mol%付近が最適値となるためである。高エネルギー密度、高強度の励起光照射によって照射スポットの蛍光体温度が250℃を超える領域になるような場合、一般的なYAG:Ce蛍光体(Ce濃度1.4mol%)では発光効率が低下する。ここでは、Ce濃度が低いYAG:Ce蛍光体(例えば0.5〜1.0mol%程度)についてより詳細に検討する。図2(a)を参照すると、Ce濃度1.0mol%以上だと、照射エネルギー密度10W/mm2以上で輝度が低下するのが確認できる。一方、Ce濃度が0.5〜0.7mol%程度であれば、照射エネルギー密度16W/mm2程度までは輝度低下は確認できない。これにより、Ce濃度1.0mol%以上だと、励起光により高温になり温度特性の優れていない蛍光体は輝度が低下することが理解できる。
図2(b)に蛍光体層の厚みの相違による温度依存性を示す。いずれもCe濃度が0.7mol%、平均粒径D50が11.1μmの蛍光体をサンプルとして用いている。蛍光体層の厚みが20μmから40μmの場合、少なくとも照射エネルギー密度16W/mm2程度までは輝度低下は確認できない。これに対し、蛍光体層の厚みが70μmの場合、照射エネルギー密度12W/mm2以上で輝度低下が確認される。蛍光体層の厚みが100μmの場合には、照射エネルギー密度5.5W/mm2以上で大幅な輝度低下が確認される。蛍光体層が厚い場合、基板への放熱が間に合わず、表面温度が高温になり輝度が低下することが確認できる。
いずれの場合においても、照射する光のエネルギー密度[W/mm2]の増加に伴い、ピーク強度が低下するため、照射する光のエネルギー密度(本明細書では、照射エネルギー密度ともいう)[W/mm2]を増加させない態様を検討する必要がある。以下、これらの傾向に鑑みて本発明を実施形態ごとに説明する。
〔実施形態1〕
〔光学素子の構成〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。図3(a)〜(e)に本発明の実施形態1にかかる光学素子30a〜30eの概略図を示す。図1に示した一般的な波長変換素子10の構成と比べ、蛍光体層12の構成が異なる。実施形態1にかかる光学素子30a〜30eは、図1における基板11の上に堆積される蛍光体層12に対応する蛍光体層32a〜32eに凹凸の加工を施したものである。
〔光学素子の構成〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。図3(a)〜(e)に本発明の実施形態1にかかる光学素子30a〜30eの概略図を示す。図1に示した一般的な波長変換素子10の構成と比べ、蛍光体層12の構成が異なる。実施形態1にかかる光学素子30a〜30eは、図1における基板11の上に堆積される蛍光体層12に対応する蛍光体層32a〜32eに凹凸の加工を施したものである。
蛍光体層32a〜32eの励起光14が照射される面は、励起光がスポット照射される領域付近に凹凸加工が施されているのが好ましい。好ましい実施形態では、スポット照射領域よりも広い領域に凹凸加工されてもよい。凹凸加工を施すことにより、励起光のスポット照射領域の表面積が増大する。別の好ましい実施形態では、スポット照射領域よりも狭い領域に凹凸加工されてもよい。この場合、スポット照射がされる領域のうち凹凸加工された領域(第1の領域)と凹凸加工されていない領域(第2の領域)は平行でないのが好ましい。凹凸加工されていない領域(第2の領域)は図1における蛍光体層12の表面と同様の形状であり、一般的には励起光14の伝搬方向(進行方向)に対して垂直である。したがって、凹凸加工された領域(第1の領域)は、励起光14の伝搬方向(進行方向)に対して垂直ではない角度を備えるのが好ましい。垂直でない角度とは、後述する通り、凹凸加工が三角形の場合は、励起光14の伝搬方向(進行方向)に対して加工面が傾斜していることを意味する。凹凸加工が円形など曲面の場合は、励起光14の伝搬方向(進行方向)に対して加工面が曲面を備える態様を意味する。
凹凸加工されていない領域(第2の領域)が、励起光14の伝搬方向(進行方向)に対して垂直でない場合、すなわち、励起光が傾斜して照射される場合、加工面は、励起光14の伝搬方向(進行方向)に対して更に大きな傾斜角度で凹凸加工されるのが好ましい。励起光が傾斜して照射される場合であっても、凹凸加工されていない領域(第2の領域)と凹凸加工された領域(第1の領域)が平行であれば表面積が増大しない。このため、第2の領域と第1の領域が非平行であり、且つ、励起光14の伝搬方向(進行方向)に対して垂直でない傾斜角度を備えた加工表面を施すのが好ましい。
照射エネルギー密度[W/mm2]は、単位面積当たりの光の仕事率(パワー)であるため、同じ量の光の仕事率(パワー)であれば、照射面積が大きいほど照射エネルギー密度[W/mm2]は小さくなる。上述のように、蛍光体層32a〜32eに凹凸加工を施すことにより、励起光のスポット照射領域の表面積が増大し、照射エネルギー密度[W/mm2]が小さくなる。
励起光のスポット照射領域の表面積を増大させるために施される凹凸加工の加工面は、励起光の伝搬方向(進行方向)に対して垂直でない角度となるように加工されるのが好ましい。伝搬方向(進行方向)に対して垂直であれば、表面積が増大しないため、加工される角度が大きいほど表面積が増大して効果が高くなる。
図3(a)に示した光学素子30aのように蛍光体層32aの表面に逆二等辺三角形の形状の凹部を設けるのが好ましい。また、図3(b)に示した光学素子30bのように蛍光体層32bの表面に半円形状の凹部を設けるのも好ましい。別の好ましい実施形態では、図3(e)に示した光学素子30eのように蛍光体層32eの表面に逆三角形の形状の凹部を設けることもできる。凹部を形成する逆三角形は、光学素子30aのような二等辺三角形に限定されない。これらのような凹部の加工は、蛍光体層32a、32b、32eを堆積後、種々の形状のスタンパによって形成することができる。三角形状のような凹凸パターンでは、励起光の伝搬方向(進行方向)に対して傾斜した角度(垂直でない角度)で凹凸加工を施すのが好ましい。
一方、図3(c)に示した光学素子30cのように蛍光体層32cの表面に三角形の形状の凸部を設けてもよい。別の好ましい実施形態では、図3(d)に示した光学素子30dのように蛍光体層32dの表面に半円形状の凸部を設けてもよい。半円形状のような直線でない凹凸パターンでは、曲率が大きいほど、加工前の同じ照射断面積に対して表面積が増大するので効果が高くなる。半円形状のような凹凸パターンでは、励起光の伝搬方向(進行方向)に対して曲面を備えた形状で凹凸加工を施すのが好ましい。
蛍光体層32a〜32eは、CeがドープされたYAG蛍光体層から構成されるのが好ましい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
〔光学素子の構成〕
図4(a)に示した光学素子40aのように蛍光体層42aの表面に複数の逆二等辺三角形の形状の凹部を設けるのが好ましい。また、図4(b)に示した光学素子40bのように蛍光体層42bの表面に複数の半円形状の凹部を設けるのも好ましい。凹部を形成する逆三角形は、光学素子40aのような二等辺三角形に限定されない。このような凹部の加工は、蛍光体層42a、42bを堆積後、種々の形状のスタンパによって形成することができる。
図4(a)に示した光学素子40aのように蛍光体層42aの表面に複数の逆二等辺三角形の形状の凹部を設けるのが好ましい。また、図4(b)に示した光学素子40bのように蛍光体層42bの表面に複数の半円形状の凹部を設けるのも好ましい。凹部を形成する逆三角形は、光学素子40aのような二等辺三角形に限定されない。このような凹部の加工は、蛍光体層42a、42bを堆積後、種々の形状のスタンパによって形成することができる。
一方、図4(c)に示した光学素子40cのように蛍光体層42cの表面に複数の三角形の形状の凸部を設けてもよい。別の好ましい実施形態では、図4(d)に示した光学素子40dのように蛍光体層42dの表面に複数の半円形状の凸部を設けてもよい。
更に、図4(e)に示した光学素子40eのように蛍光体層42eの表面に複数の三角形の形状の凸部と凹部とを設けてもよい。別の好ましい実施形態では、図4(f)に示した光学素子40fのように蛍光体層42fの表面に半円形状の凹凸部を設けてもよい。これらの凹凸部は複数設けることも可能である。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
〔光学素子の構成〕
上述した実施形態2および実施形態3に示す通り、励起光スポットにより励起光が照射される表面積が大きい方が、照射エネルギー密度を小さくすることができる。従って、同じ凹凸の形態であれば、凹部の深さや、凸部の高さを高くした方が表面積が大きくなって好ましい。
上述した実施形態2および実施形態3に示す通り、励起光スポットにより励起光が照射される表面積が大きい方が、照射エネルギー密度を小さくすることができる。従って、同じ凹凸の形態であれば、凹部の深さや、凸部の高さを高くした方が表面積が大きくなって好ましい。
図5(a)は、図3(a)に相当する単一の逆三角形による凹部の表面積の相違を模式的に示す。逆三角形の深さが浅い場合(光学素子50a)は、蛍光体層52aの凹部の表面積は小さい。蛍光体層52bの厚さに相当する深さになった場合(光学素子50b)が、凹部の表面積は最大となる。しかし、蛍光体層52bの厚さと同じ深さの場合、凹部の最底部には蛍光体層52bが存在しないため、発光効率が低下する。発光効率が低下しないよう凹部の最底部に蛍光体層が存する程度に凹部の深さを深くするのが好ましい。逆三角形の深さが蛍光体層52cの厚さよりも深い場合(光学素子50c)、励起光が照射される蛍光体層52cの表面積は、光学素子50bの蛍光体層52bよりも小さくなる。
図5(b)は、図4(a)に相当する複数の逆三角形による凹部の表面積の相違を模式的に示す。図5(a)と同様に、光学素子50dでは蛍光体層52dの表面積が最も小さく、光学素子50eで蛍光体層52eの表面積が最大となる。光学素子50fでは蛍光体層52fの表面積が光学素子50eの蛍光体層52eよりも小さくなる。光学素子50eの場合、発光効率が低下しないよう凹部の最底部に蛍光体層52eが存する程度に凹部の深さを深くするのが好ましい。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
〔励起光プロファイル〕
図6(a)は、励起光スポットのビーム半径にわたる相対強度を示すグラフである。図6(a)のグラフのとおり、励起光はスポットの中心が最も強度が高く、中心から離れるに従って強度が低くなる。励起光の強度分布は、ガウス分布であるのが好ましい。励起光がガウス分布の場合、ガウシアンビームのスポット半径(ガウシアンビーム半径:ω0)は、ピーク値の1/e2となる値で定義される。
図6(a)は、励起光スポットのビーム半径にわたる相対強度を示すグラフである。図6(a)のグラフのとおり、励起光はスポットの中心が最も強度が高く、中心から離れるに従って強度が低くなる。励起光の強度分布は、ガウス分布であるのが好ましい。励起光がガウス分布の場合、ガウシアンビームのスポット半径(ガウシアンビーム半径:ω0)は、ピーク値の1/e2となる値で定義される。
図6(b)は、励起光スポットの場所によって強度に差がある態様を示す。励起光スポットの中心部の強度が最も高いため、光学素子70aのように、3つの逆三角形の凹部が蛍光体層72aに形成されている場合、中央の逆三角形の凹部の深さを深くするのが好ましい。
好ましい実施形態では、励起光スポットの強度が半分になるまでの半径内の領域を励起光の中心部とし、それ以外の領域を励起光の周辺部とすることができる。励起光の強度分布が、ガウス分布である場合、励起光の中心部を形成する領域の半径は、約0.59ω0(={(√(ln2))/(√2)}×ω0)となる。励起光の中心から約0.59ω0より外側の領域を励起光の周辺部とすることができる。励起光の中心部/周辺部は、かかる実施形態に限定されず任意に設定することができる。例えば、励起光のピーク値より10%低下する半径である0.23ω0までの領域を励起光の中心部とし、励起光の中心から0.23 ω0より外側の領域を励起光の周辺部とすることもできる。
〔光学素子の構成〕
図7は、励起光スポットの強度分布を考慮して構成された蛍光体層に形成された凹凸部を示す。図7(a)は、上述した蛍光体層72aに凹部を備える光学素子70aを示す。図7(c)は、蛍光体層72cに光学素子70aとは上下対称の凸部を備える光学素子70cを示す。かかる凸部では、スポットの中央部の強度が高いため、中央の三角形の高さを高くするのが好ましい。半円の凸部を利用した態様では、図7(b)に示す蛍光体層72bを備える光学素子70bや、図7(d)に示す蛍光体層72dを備える光学素子70dのような態様が好ましい。いずれも、強度の高いスポットの中央部において表面積が大きくなる態様となるのが好ましい。凹凸の組み合わせでは、図7(e)に示す蛍光体層72eを備える光学素子70eや、図7(f)に示す蛍光体層72fを備える光学素子70fのような態様が好ましい。いずれも、強度の高いスポットの中央部において表面積が大きくなる態様となるのが好ましい。
図7は、励起光スポットの強度分布を考慮して構成された蛍光体層に形成された凹凸部を示す。図7(a)は、上述した蛍光体層72aに凹部を備える光学素子70aを示す。図7(c)は、蛍光体層72cに光学素子70aとは上下対称の凸部を備える光学素子70cを示す。かかる凸部では、スポットの中央部の強度が高いため、中央の三角形の高さを高くするのが好ましい。半円の凸部を利用した態様では、図7(b)に示す蛍光体層72bを備える光学素子70bや、図7(d)に示す蛍光体層72dを備える光学素子70dのような態様が好ましい。いずれも、強度の高いスポットの中央部において表面積が大きくなる態様となるのが好ましい。凹凸の組み合わせでは、図7(e)に示す蛍光体層72eを備える光学素子70eや、図7(f)に示す蛍光体層72fを備える光学素子70fのような態様が好ましい。いずれも、強度の高いスポットの中央部において表面積が大きくなる態様となるのが好ましい。
〔波長変換素子の製造プロセス〕
上述した実施形態1〜4に用いられる波長変換素子の基板11はアルミ基板を用いることができる。蛍光発光強度を高める為に、アルミ基板上には銀などの高反射膜がコーティングされているのが好ましい。他の実施形態では、高反射のアルミナ基板、白色完全散乱基板などを用いてもよい。基板11の材質は金属など熱伝導率の高いものが好ましく、特に上述した材料に限定されない。
上述した実施形態1〜4に用いられる波長変換素子の基板11はアルミ基板を用いることができる。蛍光発光強度を高める為に、アルミ基板上には銀などの高反射膜がコーティングされているのが好ましい。他の実施形態では、高反射のアルミナ基板、白色完全散乱基板などを用いてもよい。基板11の材質は金属など熱伝導率の高いものが好ましく、特に上述した材料に限定されない。
基板11の上にCeドープYAG蛍光体層を塗布する。製造方法は沈降塗布に限定されず他の方法を用いてもよい。YAGにCeをドープした黄色蛍光体の一例として、Ce濃度が1.4mol%のYAG蛍光体を塗布することができる。好ましい実施形態では、蛍光体層の厚さは50μm〜150μm程度であってよい。
〔実施形態5〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
〔反射型車両用前照灯の構成〕
図8に本発明の実施形態5に係る光源装置80の概略図を示す。光源装置80は好ましくは反射型レーザヘッドライト(車両用前照灯)である。励起光源13は、波長変換素子81の蛍光体層を励起する波長の励起光14を出射する青色レーザ光源であるのが好ましい。リフレクタ111は、半放物面ミラーから構成されるのが好ましい。放物面をxy平面に平行に上下に2分割して半放物面とし、その内面はミラーになっているのが好ましい。リフレクタ111には励起光14が通過する透孔がある。波長変換素子81は、青色の励起光14によって励起され、可視光の長波長域(黄色波長)の光を蛍光発光117する。また、励起光14は、波長変換素子81に当たって拡散反射光118ともなる。波長変換素子81は、放物面の焦点の位置に配置される。波長変換素子81が、放物面ミラーの焦点の位置にあるので、波長変換素子81から出射された蛍光発光117、拡散反射光118はリフレクタ111へ当たって反射すると、一様に出射面112に直進する。蛍光発光117と拡散反射光118とが混ざり合った白色光が平行光として出射面112から出射する。
図8に本発明の実施形態5に係る光源装置80の概略図を示す。光源装置80は好ましくは反射型レーザヘッドライト(車両用前照灯)である。励起光源13は、波長変換素子81の蛍光体層を励起する波長の励起光14を出射する青色レーザ光源であるのが好ましい。リフレクタ111は、半放物面ミラーから構成されるのが好ましい。放物面をxy平面に平行に上下に2分割して半放物面とし、その内面はミラーになっているのが好ましい。リフレクタ111には励起光14が通過する透孔がある。波長変換素子81は、青色の励起光14によって励起され、可視光の長波長域(黄色波長)の光を蛍光発光117する。また、励起光14は、波長変換素子81に当たって拡散反射光118ともなる。波長変換素子81は、放物面の焦点の位置に配置される。波長変換素子81が、放物面ミラーの焦点の位置にあるので、波長変換素子81から出射された蛍光発光117、拡散反射光118はリフレクタ111へ当たって反射すると、一様に出射面112に直進する。蛍光発光117と拡散反射光118とが混ざり合った白色光が平行光として出射面112から出射する。
実施形態5では、波長変換素子81の蛍光体層として、実施形態1の32a〜32e、実施形態2の42a〜42f、実施形態3の52b,52e、並びに、実施形態4の72a〜72fを採用することができる。
〔実施形態6〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
〔透過型車両用前照灯の構成〕
本願発明の実施形態6では、励起光14を透過性基板71の下側から照射させる透過型光源装置とするのが好ましい。透過性基板71をヒートシンク構造とするのも好ましい。別の好ましい実施形態では、透過性基板71を透過性ヒートシンク(図示せず)と固定接触させることで冷却することもできる。
本願発明の実施形態6では、励起光14を透過性基板71の下側から照射させる透過型光源装置とするのが好ましい。透過性基板71をヒートシンク構造とするのも好ましい。別の好ましい実施形態では、透過性基板71を透過性ヒートシンク(図示せず)と固定接触させることで冷却することもできる。
蛍光体層91を透過性基板71の下側(照射面側)に堆積させるのが好ましい。励起光14を蛍光体91に照射すると、透過性基板71の反対側から蛍光発光が出射し、リフレクタ111で反射された光は平行光線として出射面90から出射する。
かかる光源装置は、透過型レーザヘッドライト(車両用前照灯)への実装が好ましい(特許文献2(国際公開第2014/203484号))。特許文献3(特開2012−119193号公報)に開示されているように、透過性のヒートシンク基板に蛍光膜が堆積している場合、ヒートシンク側から励起光が入射すると、ヒートシンク側は放熱性が高いとことが知られている。
実施形態6では、蛍光体層91として、実施形態1の32a〜32e、実施形態2の42a〜42f、実施形態3の52b,52e、並びに、実施形態4の72a〜72fを採用することができる。
〔実施形態7〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
〔光源モジュールの構成〕
図10(c)に示す光源モジュール101は、好ましくはプロジェクタなどに用いられ得る。光源モジュール101では、励起光源13は、蛍光体層148を励起する波長の励起光14を出射する青色レーザ光源であるのが好ましい。好ましい実施形態では、YAG、LuAG等の蛍光体を励起する青色レーザダイオードが用いられる。
図10(c)に示す光源モジュール101は、好ましくはプロジェクタなどに用いられ得る。光源モジュール101では、励起光源13は、蛍光体層148を励起する波長の励起光14を出射する青色レーザ光源であるのが好ましい。好ましい実施形態では、YAG、LuAG等の蛍光体を励起する青色レーザダイオードが用いられる。
蛍光体層148は蛍光ホイール141上に堆積される。図10(b)に、蛍光ホイール141の平面図(xy平面)を示す。好ましい実施形態では、蛍光ホイール141の表面上の周辺部に蛍光体層148が堆積される。蛍光ホイール141はホイール固定具146で、駆動装置142の回転軸147に固定される。駆動装置142は好ましくはモータであり、モータの回転シャフトである回転軸147に固定具146で固定された蛍光ホイール141がモータの回転に伴い回転する。
蛍光ホイール141の表面上の周辺部に堆積された蛍光体層148が、励起光を受けて蛍光発光を出射する。蛍光体層148は、蛍光ホイール141の回転に伴い回転するため随時回転しながら、蛍光発光を出射する。
蛍光体の外部量子収率が低い状態で励起すると、励起光に対して蛍光発光が弱くなり色味のバランスが悪くなるという課題がある。これを避けるために励起光をフィルターで減衰させたり、時分割で出力を低下させるといった調整があるが、明るさの低減となり好ましくない。かかる問題を解消すべく、蛍光ホイールを周方向に複数のセグメントに分割し、蛍光体をセグメント毎に塗り分けることにより、外部量子収率を高い水準に維持することが可能となる。これにより、明るさを維持しつつ様々な色を作り出すことができる。
図10(b)は、蛍光ホイール141を複数のセグメントに分割し、励起光が通過する周方向の少なくとも一部に複数の異なる蛍光体層148をセグメント毎に堆積した態様を示す概略図である。好ましい実施形態では、励起光14の照射により蛍光体層148aは、赤色に相当する波長を蛍光発光し、蛍光体層148bは、緑色に相当する波長を蛍光発光するのが好ましい。蛍光ホイール141は通常は励起光14を反射するのが好ましいが、セグメントの一部を励起光14が透過する透過部143とすることができる。好ましい実施形態では、透過部143はガラスからなることが好ましい。かかるセグメント構成とすることにより、励起光14を1つの蛍光ホイールで複数の波長に変換させることが可能となる。
図11に別の好ましい実施形態を示す。図11(a)は、図10(b)にて透過部143としたセグメントを反射部とする構成を示す。更に、蛍光体層148aを塗布したセグメントでは、蛍光体層148aに凹凸部1を設けるのが好ましい。好ましい実施形態では、蛍光体層148aは、xz平面における断面形状が凹凸部となり、周方向に凹凸部1が連続して形成されるのが好ましい。蛍光体層148aは、実施形態1の32a〜32e、実施形態2の42a〜42f、実施形態3の52b,52e、並びに、実施形態4の72a〜72fを採用することができる。
図11(b)は、図10(a)の反射部としたセグメントを透過部143とする構成を示す。更に、蛍光体層148bを塗布したセグメントでは、蛍光体層148bに凹凸部2を設けるのが好ましい。図11(a)の148aと同様に、好ましい実施形態では、蛍光体層148bは、xz平面における断面形状が凹凸部となり、周方向に凹凸部2が連続して形成されるのが好ましい。蛍光体層148bは、実施形態1の32a〜32e、実施形態2の42a〜42f、実施形態3の52b,52e、並びに、実施形態4の72a〜72fを採用することができる。
図11(c)は、更に別のセグメントを設けた蛍光ホイールを示す。更に別のセグメントには蛍光体層148cが堆積されるのが好ましい。励起光14の照射により蛍光体層148cは、黄色に相当する波長を蛍光発光するのが好ましい。図11(a)の148aと同様に、好ましい実施形態では、蛍光体層148cは、xz平面における断面形状が凹凸部となり、周方向に凹凸部3が連続して形成されるのが好ましい。蛍光体層148cは、実施形態1の32a〜32e、実施形態2の42a〜42f、実施形態3の52b,52e、並びに、実施形態4の72a〜72fを採用することができる。
〔投影装置の構成〕
図10(a)に実施形態7にかかる光源モジュール101を利用した投影装置100の概略図を示す。
図10(a)に実施形態7にかかる光源モジュール101を利用した投影装置100の概略図を示す。
蛍光ホイール141のセグメントの一部に透過部143を設けた場合(図11(b)参照)、青色発光の励起光14は透過部143を介して蛍光ホイール141を透過する。蛍光体層148を照射する励起光14は、光路上にて光源側光学系106、ミラー109a〜109cを通ることができる。光源側光学系106はダイクロイックミラーであるのが好ましい。好ましいダイクロイックミラーは、45度で入射した青色の光は反射させ、赤色および緑色の光は透過させることができる。
より詳細に検討すると、上記光学特性を備えたダイクロイックミラーを光源側光学系106に採用することにより、ダイクロイックミラーに入射する励起光14による青色の光は反射されて蛍光ホイール141に向けられる。蛍光ホイール141の回転のタイミングにより、青色の光は透過部143を介して蛍光ホイール141を透過する。蛍光ホイール141の回転のタイミングにより、透過部143以外のセグメントに照射された励起光14は、蛍光体層148を照射することにより蛍光発光する。セグメント毎に蛍光体層148aでは赤色波長帯域の蛍光が発光され、蛍光体層148bでは緑色波長帯域の蛍光が発光される。蛍光発光された赤色および緑色の光は、ダイクロイックミラーを透過して表示素子107に入射する。透過部143を透過した青色の光は、ミラー109a〜109cを介して再度ダイクロイックミラーに入射し、ダイクロイックミラーで再度反射されて表示素子107に入射する。
好ましい実施形態では、プロジェクタ(投影装置100)は、上記光源モジュール101と、表示素子107と、光源側光学系106(ダイクロイックミラー)と、投影側光学系108と、を備えることができる。光源側光学系106(ダイクロイックミラー)は、光源モジュール101からの光を上記表示素子107まで導光し、投影側光学系108は、上記表示素子107からの投影光をスクリーン等に投影することができる。好ましい実施形態では、表示素子107はDMD(デジタルミラーデバイス)であるのが好ましい。投影側光学系108は投影部レンズの組み合わせからなるのが好ましい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る光学素子(30a〜30e、40a〜40f、50a〜50f、70a〜70f)は、光源(13)から出射した励起光(14)に励起されて蛍光光を出射する蛍光体層(32a〜32e、42a〜42f、52a〜52f、72a〜72f、91、148、148a、148b、148c)を備え、前記蛍光体層(32a〜32e、42a〜42f、52a〜52f、72a〜72f、91、148、148a、148b、148c)は、前記励起光(14)が照射する第1の面を有し、前記第1の面の励起光照射領域は、第1の領域と第2の領域とを含み、前記第1の領域は、前記励起光の伝搬方向に対して垂直でない角度となるように加工されており、前記第1の領域と前記第2の領域とは非平行である構成である。
本発明の態様1に係る光学素子(30a〜30e、40a〜40f、50a〜50f、70a〜70f)は、光源(13)から出射した励起光(14)に励起されて蛍光光を出射する蛍光体層(32a〜32e、42a〜42f、52a〜52f、72a〜72f、91、148、148a、148b、148c)を備え、前記蛍光体層(32a〜32e、42a〜42f、52a〜52f、72a〜72f、91、148、148a、148b、148c)は、前記励起光(14)が照射する第1の面を有し、前記第1の面の励起光照射領域は、第1の領域と第2の領域とを含み、前記第1の領域は、前記励起光の伝搬方向に対して垂直でない角度となるように加工されており、前記第1の領域と前記第2の領域とは非平行である構成である。
上記の構成によれば、蛍光体表面がフラットな場合に比べ、照射領域の照射面積が大きくなることにより照射エネルギー密度が低下し、励起エネルギー密度依存性による発光効率低下を防ぐことができる。
本発明の態様2に係る光学素子(30a〜30e、40a〜40f、50a〜50f、70a〜70f)は、上記の態様1において、前記第1の領域が、前記第1の面に少なくとも1つ以上の凹部を形成することにより構成され、前記凹部の深さが前記蛍光体層(32a〜32e、42a〜42f、52a〜52f、72a〜72f、91、148、148a、148b、148c)の厚さよりも浅い、構成としてもよい。
上記の構成によれば、照射面積を大きくするための凹部加工領域の底部にも蛍光体が存在することにより発光効率低下を防ぐことができる。
本発明の態様3に係る光学素子は、上記の態様1または2において、前記第1の領域が、前記第1の面の上に少なくとも1つ以上の凸部を形成することにより構成される構成としてもよい。
上記の構成によれば、励起光照射スポットの態様に合わせて凹凸を組み合わせることにより、照射領域の照射面積を大きくすることができ、発光効率低下を防ぐことができる。
本発明の態様4に係る光学素子(70a〜70f)は、上記の態様1から3のいずれかにおいて、前記励起光の中心部が照射される第1の領域の照射面積より、励起光の周辺部が照射される第1の領域の照射面積が、小さい構成としてもよい。
上記の構成によれば、励起光照射スポットの強度プロファイルに対応して照射領域の照射面積を変化させることができ、発光効率低下を防ぐことができる。
本発明の態様5に係る車両用前照灯具(80)は、上記の態様1〜4のいずれかに記載の光学素子(30a〜30e、40a〜40f、50a〜50f、70a〜70f)と、前記光学素子(30a〜30e、40a〜40f、50a〜50f、70a〜70f)に励起光(14)を照射する光源(13)と、前記光学素子(30a〜30e、40a〜40f、50a〜50f、70a〜70f)から出射した蛍光光を反射させる反射面を有するリフレクタ(111)と、を備え、前記リフレクタ(111)の反射面が、入射した光を一定方向に平行に出射するように反射させる形状を有することを特徴とする構成としてもよい。
本発明の態様6に係る車両用前照灯具は、上記の態様1〜4のいずれかに記載の光学素子(30a〜30e、40a〜40f、50a〜50f、70a〜70f)と、前記光学素子(30a〜30e、40a〜40f、50a〜50f、70a〜70f)に励起光(14)を照射する光源(13)と、透過性基板(71)と、を備え、前記蛍光体層(91)は、前記第1の面と対向する第2の面を有し、前記光学素子(30a〜30e、40a〜40f、50a〜50f、70a〜70f)が、前記透過性基板(71)に前記第2の面が面するように敷設され、前記蛍光体層(91)の第1の面から励起光(14)が照射され、前記第2の面から前記透過性基板(71)を介して蛍光光を出射する構成としてもよい。
本発明の態様7に係る光源装置(101)は、上記の態様1から4の何れかにおいて、励起光(14)を射出する光源(13)と、前記光源(13)から出射された励起光(14)が通過する周方向の少なくとも一部に、上記の態様1から4の何れかに記載の光学素子(30a〜30e、40a〜40f、50a〜50f、70a〜70f)が敷設された蛍光ホイール(141)と、前記蛍光ホイール(141)を回転させる駆動装置(142)と、を備え、前記蛍光体層(148、148a、148b、148c)は、前記第1の面と対向する第2の面を有し、前記蛍光ホイール(141)の表面に前記蛍光体層(148、148a、148b、148c)の第2の面が面するように蛍光ホイール(141)上に敷設され、前記光学素子(30a〜30e、40a〜40f、50a〜50f、70a〜70f)の第1の領域が、前記蛍光ホイール(141)の周方向に環状に形成され、前記蛍光ホイール(141)の回転に伴い、少なくとも前記光学素子(30a〜30e、40a〜40f、50a〜50f、70a〜70f)の前記第1の領域に励起光(14)が入射した際に、蛍光光を出射する構成としてもよい。
本発明の態様8に係る投影装置は、上記の態様7にかかる光源装置(101)と、表示素子(107)と、前記光源装置(101)からの光を前記表示素子まで導光する光源側光学系(106)と、前記表示素子(107)からの投影光をスクリーン等に投影する投影側光学系(108)と、を備えることを特徴とする。
本発明の態様9に係る投影装置は、光源(13)から出射された励起光(14)が通過する周方向の少なくとも一部に、上記の態様1から4のいずれかに記載の光学素子(30a〜30e、40a〜40f、50a〜50f、70a〜70f)が周方向に複数セグメントに分割されて敷設された蛍光ホイール(141)を備えた上記態様7に記載の光源装置(101)と、前記蛍光ホイール(141)の回転位置を取得する回転位置センサ(103)と、前記回転位置センサ(103)からの出力情報に基づいて光源を制御する光源制御部(104)と、表示素子(107)と、前記光源装置(101)からの光を前記表示素子(107)まで導光する光源側光学系(106)と、前記表示素子(107)からの投影光をスクリーン等に投影する投影側光学系(108)と、を備え、前記回転位置センサ(103)により取得された前記蛍光ホイール(141)の回転位置の情報により光源(13)の出力を制御する構成としてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
Claims (9)
- 光源から出射した励起光に励起されて蛍光光を出射する蛍光体層を備え、
前記蛍光体層は、前記励起光が照射する第1の面を有し、
前記第1の面の励起光照射領域は、第1の領域と第2の領域とを含み、
前記第1の領域は、前記励起光の伝搬方向に対して垂直でない角度となるように加工されており、
前記第1の領域と前記第2の領域とは非平行である
ことを特徴とする光学素子。 - 前記第1の領域が、前記第1の面に少なくとも1つ以上の凹部を形成することにより構成され、
前記凹部の深さが前記蛍光体層の厚さよりも浅い、
ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。 - 前記第1の領域が、前記第1の面の上に少なくとも1つ以上の凸部を形成することにより構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の光学素子。
- 前記励起光の中心部が照射される第1の領域の照射面積より、励起光の周辺部が照射される第1の領域の照射面積が、小さいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光学素子。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学素子と、
前記光学素子に励起光を照射する光源と、
前記光学素子から出射した蛍光光を反射させる反射面を有するリフレクタと、
を備えたことを特徴とする車両用前照灯具であって、
前記リフレクタの反射面が、入射した光を一定方向に平行に出射するように反射させる形状を有することを特徴とする車両用前照灯具。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学素子と、
前記光学素子に励起光を照射する光源と、
透過性基板と、
を備え、
前記蛍光体層は、前記第1の面と対向する第2の面を有し、
前記光学素子が、前記透過性基板に前記第2の面が面するように敷設され、
前記蛍光体層の第1の面から励起光が照射され、前記第2の面から前記透過性基板を介して蛍光光を出射することを特徴とする車両用前照灯具。 - 励起光を射出する光源と、
前記光源から出射された励起光が通過する周方向の少なくとも一部に、請求項1から4の何れか1項に記載の光学素子が敷設された蛍光ホイールと、
前記蛍光ホイールを回転させる駆動装置と、
を備え、
前記蛍光体層は、前記第1の面と対向する第2の面を有し、前記蛍光ホイールの表面に前記蛍光体層の第2の面が面するように蛍光ホイール上に敷設され、
前記光学素子の第1の領域が、前記蛍光ホイールの周方向に環状に形成され、
前記蛍光ホイールの回転に伴い、少なくとも前記光学素子の前記第1の領域に励起光が入射した際に、蛍光光を出射することを特徴とする光源装置。 - 請求項7に記載の光源装置と、
表示素子と、
前記光源装置からの光を前記表示素子まで導光する光源側光学系と、
前記表示素子からの投影光をスクリーン等に投影する投影側光学系と、
を備えることを特徴とする投影装置。 - 光源から出射された励起光が通過する周方向の少なくとも一部に、請求項1から4のいずれか1項に記載の光学素子が周方向に複数セグメントに分割されて敷設された蛍光ホイールを備えた請求項7に記載の光源装置と、
前記蛍光ホイールの回転位置を取得する回転位置センサと、
前記回転位置センサからの出力情報に基づいて光源を制御する光源制御部と、
表示素子と、
前記光源装置からの光を前記表示素子まで導光する光源側光学系と、
前記表示素子からの投影光をスクリーン等に投影する投影側光学系と、
を備え、
前記回転位置センサにより取得された前記蛍光ホイールの回転位置の情報により光源の出力を制御することを特徴とする投影装置。
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