JPWO2019216171A1 - 駆動用機器、及び駆動システム - Google Patents

駆動用機器、及び駆動システム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2019216171A1
JPWO2019216171A1 JP2020518232A JP2020518232A JPWO2019216171A1 JP WO2019216171 A1 JPWO2019216171 A1 JP WO2019216171A1 JP 2020518232 A JP2020518232 A JP 2020518232A JP 2020518232 A JP2020518232 A JP 2020518232A JP WO2019216171 A1 JPWO2019216171 A1 JP WO2019216171A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic pole
driver
information
drive device
pole information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020518232A
Other languages
English (en)
Inventor
史岳 三枝
史岳 三枝
裕介 今田
裕介 今田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JPWO2019216171A1 publication Critical patent/JPWO2019216171A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P25/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details
    • H02P25/16Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of AC motor or by structural details characterised by the circuit arrangement or by the kind of wiring
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

本開示の課題は、ドライバが交換された場合に、磁極情報を演算する処理を実行しなくて済むようにすることにある。駆動用機器(1)は、機能部と、記憶装置(14)と、を備える。機能部は、ドライバ(2)から供給される電流により制御される同期電動機(11)、及び同期電動機(11)における磁極の位置情報を検出する位置検出器(12)の少なくともいずれか一方を含む。記憶装置(14)は、機能部に設けられて、上記電流の位相情報と位置情報との対応関係を表す磁極情報を記憶する。

Description

本開示は、一般に駆動用機器、及び駆動システムに関し、より詳細には、同期電動機を駆動するための駆動用機器、及び駆動システムに関する。
特許文献1には、同期電動機の磁極検出方法が開示されている。この磁極検出方法が用いられる同期電動機の駆動装置は、電流位相と同期電動機の磁極の絶対位置との関係を記憶する記憶装置を備えている。そして、この磁極検出方法では、磁極位置推定により得られた電流位相と同期電動機の絶対位置との関係を記憶装置に保存し、次回の電源投入時からは保存しておいた上記関係から、同期電動機の絶対位置での電流位相を計算により導出する。
特許文献1に記載の磁極検出方法では、駆動装置(ドライバ)が交換されると、磁極位置推定の処理(磁極情報を演算する処理)を再度、実行しなければならない、という問題があった。
特開2007−116759号公報
本開示は、ドライバが交換された場合に、磁極情報を演算する処理を実行しなくて済む駆動用機器、及び駆動システムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る駆動用機器は、機能部と、記憶装置と、を備える。前記機能部は、ドライバから供給される電流により制御される同期電動機、及び前記同期電動機における磁極の位置情報を検出する位置検出器の少なくともいずれか一方を含む。前記記憶装置は、前記機能部に設けられて、前記電流の位相情報と前記位置情報との対応関係を表す磁極情報を記憶する。
本開示の一態様に係る駆動システムは、上記の駆動用機器と、前記ドライバと、を備える。前記ドライバは、前記磁極情報を用いて前記同期電動機を制御する。
図1は、実施形態1に係る駆動用機器、及び駆動システムの概要を示すブロック図である。 図2は、同上の駆動システムの動作を示すフローチャートである。 図3は、実施形態2に係る駆動用機器、及び駆動システムの概要を示すブロック図である。 図4は、同上の駆動システムの動作を示すフローチャートである。 図5は、実施形態3に係る駆動システムの動作を示すフローチャートである。 図6は、変形例に係る駆動用機器、及び駆動システムの概要を示すブロック図である。 図7は、同上の駆動システムの動作を示すフローチャートである。
(実施形態1)
(1.1)構成
以下、実施形態1に係る駆動用機器1及び駆動システム100の構成について図1を用いて説明する。本実施形態の駆動システム100は、駆動装置10と、ドライバ2と、を備えている。駆動装置10は、サーボモータであって、同期電動機11と、位置検出器12と、制御部13と、記憶装置14と、を有している。ドライバ2は、サーボドライバであって、処理部21と、電流制御部22と、を有している。また、駆動装置10とドライバ2とは、例えばシリアル通信により双方向に通信可能である。なお、図1において、駆動装置10と、ドライバ2との間の矢印は、物理的な信号線ではなく、データ又は信号の送受を示している。
ここで、駆動用機器1は、機能部と、記憶装置14と、を備えている。機能部は、ドライバ2から供給される電流により制御される同期電動機11、及び同期電動機11における磁極の位置情報を検出する位置検出器12の少なくともいずれか一方を含む。記憶装置14は、機能部に設けられて、磁極情報を記憶する。本開示でいう「磁極情報」は、ドライバ2から同期電動機11へ供給される電流の位相情報と、同期電動機11における磁極の位置情報との対応関係を表す情報である。本実施形態では、機能部は、同期電動機11及び位置検出器12を備える駆動装置10である。つまり、本実施形態では、駆動用機器1は、記憶装置14を備えた駆動装置10である。
同期電動機11は、電流制御部22から固定子(ステータ)の三相巻線に三相電流(U相、V相、及びW相)を供給されることにより制御される。本実施形態では、同期電動機11は、リニア同期モータである。リニア同期モータは、例えば電子部品をプリント基板などへ装着するための(表面)実装機のヘッドを動かすときに用いられる。
位置検出器12は、例えばレゾルバ又はロータリエンコーダであって、同期電動機11に取り付けられている。本実施形態では、位置検出器12は、アブソリュート形のロータリエンコーダであって、位置情報として、同期電動機11の可動子の位置を検出する。位置検出器12にて検出した位置情報は、ドライバ2の処理部21へ送信される。
制御部13は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータ(マイクロコンピュータを含む)で構成されている。つまり、制御部13は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部13として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
制御部13は、位置検出器12にて検出した位置情報を記憶装置14に記憶させる機能を有する。また、制御部13は、記憶装置14から読み出した位置情報を処理部21へ送信させる機能を有する。また、制御部13は、処理部21での第1処理(後述する)により得られた磁極情報(後述する)をドライバ2から受信すると、受信した磁極情報を記憶装置14に記憶させる機能を有する。
記憶装置14は、一例としてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の書き換え可能な不揮発性メモリ、又はRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリである。また、記憶装置14は、不揮発性メモリ及び揮発性メモリの組み合わせで実現されてもよい。本実施形態では、記憶装置14は、不揮発性メモリである。記憶装置14は、処理部21での第1処理(後述する)により求められる磁極情報を記憶する。本開示でいう「磁極情報」は、ドライバ2から同期電動機11へ供給される電流の位相情報と、同期電動機11における磁極の位置情報との対応関係を表す情報である。本実施形態では、磁極情報として、同期電動機11の可動子の絶対位置が零となる位置を基準とした位相情報が記憶装置14に記憶される。記憶装置14は、駆動装置10が製造された時点では、磁極情報として初期値を記憶している。初期値は、例えば「0」のみからなるビット列である。また、記憶装置14に記憶されている磁極情報は、第1処理が実行されるたびに更新される。
処理部21は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータ(マイクロコンピュータを含む)で構成されている。つまり、処理部21は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが処理部21として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
本実施形態では、処理部21は、第1処理と、第2処理と、を実行可能に構成されている。第1処理は、磁極情報を演算する処理である。ここで、U相、V相、及びW相のうちのいずれか1つ(例えば、U相)の相電流の位相情報と位置情報との対応関係を求めれば、残りの2つ(例えば、V相及びW相)についての対応関係を求めることが可能である。したがって、本実施形態では、磁極情報として、U相、V相、及びW相のうちのいずれか1つの相電流の位相情報と位置情報との対応関係を求める。具体的には、第1処理では、処理部21は、U相、V相、及びW相のうちのいずれか1つの相について同期電動機11に電流を供給し、供給する電流の位相を変化させる。そして、処理部21は、供給する電流の大きさに依らず発生する電磁力が零となる電流の位相を、同期電動機11の加速度の極性に基づいて求める。そして、処理部21は、求めた電流の位相と、位置検出器12で検出された仮の位置情報とを用いて、発生する電磁力が最大となる電流の位相、つまり発生トルクが最大となる電流の位相を求める。これらの演算により、処理部21は、上記の対応関係を求める。
その他、第1処理では、処理部21は、以下の第1ステップ、第2ステップ、第3ステップ、及び第4ステップを実行することにより、供給する電流の大きさに依らず発生する電磁力が零となる電流の位相を求めてもよい。第1ステップでは、処理部21は、仮の磁極位置を基準に電気角半周期をN分割した位相に電流を供給し、そのときの同期電動機11の移動方向(「+(正回転)」、「0(停止)」、「−(逆回転)」)を判定する。第2ステップでは、処理部21は、同期電動機11の移動方向の符号が反転する電気角の領域を2分割した位相に電流を供給し、そのときの同期電動機11の移動方向を判定する。第3ステップでは、処理部21は、同期電動機11の移動方向が「+」から「0」、及び「0」から「−」に変化する電気角の領域をそれぞれ2分割した位相に電流を供給し、そのときの同期電動機11の移動方向を判定する。第4ステップでは、処理部21は、同期電動機11の移動方向が「0」となる電気角の領域の中間点を、供給する電流の大きさに依らず発生する電磁力が零となる電流の位相として決定する。
第2処理は、第1処理で求めた磁極情報、又は記憶装置14から読み出された磁極情報を参照することで、位置検出器12にて検出された位置情報から、位相情報を求める処理である。第2処理は、同期電動機11を始動させる場合に実行される処理である。
処理部21は、位置検出器12にて検出された位置情報と、第2処理で求めた位相情報とに基づいて位相指令を生成し、生成した位相指令を電流制御部22に与える。また、処理部21は、例えば外部のコントローラから指示されるトルクの目標値に応じたトルク指令を生成し、生成したトルク指令を電流制御部22に与える。
電流制御部22は、処理部21からのトルク指令及び位相指令を受けると、U相、V相、及びW相の各相について、トルク指令及び位相指令に応じた位相及び振幅を決定する。そして、電流制御部22は、決定した位相及び振幅に応じた電流を、U相、V相、及びW相の各相について同期電動機11に供給する。このように、ドライバ2の処理部21は、磁極情報を用いて同期電動機11を制御する。
(1.2)動作
以下、本実施形態の駆動システム100の動作について図2を用いて説明する。まず、駆動装置10及びドライバ2の電源を投入する(S10)。すると、ドライバ2の処理部21は、駆動装置10との通信により、駆動装置10の記憶装置14から読み出された磁極情報を取得する(S11)。次に、ドライバ2の処理部21は、記憶装置14から取得した磁極情報が初期値でないか否かを判定する(S12)。
磁極情報が初期値であれば(S12:No)、ドライバ2の処理部21は、第1処理を実行することにより、磁極情報を求める(S13)。そして、ドライバ2の処理部21は、求めた磁極情報をメモリに記憶させることで、磁極情報を更新する(S14)。また、ドライバ2の処理部21は、駆動装置10との通信により、求めた磁極情報を駆動装置10へ送信する。駆動装置10の制御部13は、磁極情報を受信すると、受信した磁極情報を記憶装置14に記憶させることで、磁極情報を更新する(S15)。その後、ドライバ2の処理部21は、位置検出器12で検出された位置情報を用いて、第2処理を実行することにより、位相情報を求める(S17)。なお、この際に、ドライバ2の処理部21は、メモリに記憶された磁極情報と、記憶装置14に記憶された磁極情報とのいずれを用いてもよい。
一方、磁極情報が初期値でなければ(S12:Yes)、ドライバ2の処理部21は、記憶装置14から取得した磁極情報をメモリに記憶させることで、磁極情報を更新し(S16)、その後、第2処理を実行する(S17)。この際、ドライバ2の処理部21は、記憶装置14に記憶された磁極情報を用いる。つまり、ドライバ2の処理部21は、記憶装置14から読み出された磁極情報が初期値であれば、第1処理により磁極情報を更新した上で、第2処理を実行する。一方、ドライバ2の処理部21は、記憶装置14から読み出された磁極情報が初期値でなければ、第1処理を実行することなく、第2処理を実行する。
(1.3)動作例
以下、本実施形態の駆動システム100の第1動作例〜第3動作例について説明する。以下に示す各動作例において、第2処理については省略する。後述する実施形態2,3においても同様である。
以下に示す各動作例において、駆動装置10及びドライバ2は、いずれも初期状態にある、つまり製造時から一度も使用されていない、と仮定する。また、以下の各動作例において、交換前のドライバ2はいずれも同じであり、また、交換前の駆動装置10もいずれも同じである、と仮定する。また、以下の各動作例において、新品のドライバ2はいずれも同じであり、また、中古品のドライバ2もいずれも同じである、と仮定する。同様に、以下の各動作例において、新品の駆動装置10はいずれも同じであり、中古品の駆動装置10もいずれも同じである、と仮定する。さらに、以下の各動作例において、中古品の駆動装置10では、交換前に既に他の駆動システムにて第1処理が実行されており、予め磁極情報を記憶装置14に記憶している、と仮定する。上記の仮定は、後述する実施形態2,3においても同様である。
以下に示す表において、「A0」は磁極情報の初期値を表している。また、以下に示す表において、「ステップ」の「初期状態」は、ドライバ2及び駆動装置10を初めて使用する前の状態を表している。また、以下に示す表において、「ドライバ」の「記憶装置」は、ドライバ2の処理部21のメモリのうち磁極情報が記憶されるメモリ(ここでは、揮発性メモリ)を表しており、「駆動装置」の「記憶装置」は、記憶装置14を表している。上記の表記は、「ドライバ」の「記憶装置」を除いて、後述する実施形態2,3においても同様である。
(1.3.1)第1動作例
第1動作例は、駆動システム100の使用中においてドライバ2を交換する場合の駆動システム100の動作である。本動作例では、交換するドライバ2は、新品及び中古品のいずれでもよい。
Figure 2019216171
表1に示すように、まず、駆動装置10及びドライバ2の電源を投入する(S110)。すると、ドライバ2の処理部21は、駆動装置10から取得した磁極情報が初期値であるので、第1処理を実行する。これにより、磁極情報として第1磁極情報が求められ、第1磁極情報がドライバ2のメモリに記憶される。また、ドライバ2の処理部21が第1磁極情報を駆動装置10の記憶装置14に与えることにより、駆動装置10の磁極情報が第1磁極情報で更新される。つまり、ドライバ2の磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第1磁極情報となる。表1では、「A1」は第1磁極情報を表している。以下に登場する表においても同様である。
次に、駆動装置10及びドライバ2の電源を切り、ドライバ2を交換する(S111)。ドライバ2のメモリは揮発性メモリであるため、記憶内容が電源を投入するごとにリセットされる。したがって、ドライバ2の磁極情報は、初期値となる。一方、駆動装置10の記憶装置14は、不揮発性メモリであるため、電源が切られても記憶内容が保持される。したがって、駆動装置10の磁極情報は、第1磁極情報のまま維持される。
次に、駆動装置10及びドライバ2の電源を再び投入する(S112)。ここで、駆動装置10から取得した磁極情報が初期値ではないので、第1処理が不要である。そして、ドライバ2の処理部21が、駆動装置10から取得した磁極情報をドライバ2のメモリに与えることにより、ドライバ2の磁極情報が第1磁極情報で更新される。
次に、駆動装置10及びドライバ2の電源を再び切る(S113)。この場合、S111と同様に、ドライバ2のメモリの記憶内容がリセットされることにより、ドライバ2の磁極情報が初期値となる。一方、駆動装置10の磁極情報は、第1磁極情報のまま維持される。
その後、駆動装置10及びドライバ2の電源を再び投入する(S114)。この場合、S112と同様に、駆動装置10から取得した磁極情報がドライバ2のメモリに与えられることにより、ドライバ2の磁極情報が第1磁極情報で更新される。
上述のように、第1動作例においては、ドライバ2の処理部21が第1処理を一度実行した後は、交換を伴わずに電源を切って再び投入した場合、及びドライバ2を交換してから電源を投入した場合のいずれの場合でも、第1処理が不要である。
(1.3.2)第2動作例
第2動作例は、駆動システム100の使用中において駆動装置10を新品に交換する場合の駆動システム100の動作である。
Figure 2019216171
表2に示すように、まず、駆動装置10及びドライバ2の電源を投入する(S120)。すると、S110と同様に、ドライバ2の磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第1磁極情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2の電源を切り、駆動装置10を新品に交換する(S121)。ドライバ2のメモリは揮発性メモリであるため、記憶内容が電源を投入するごとにリセットされる。したがって、ドライバ2の磁極情報は、初期値となる。また、交換された新品の駆動装置10は、製造時から一度も使用されていないため、初期状態にある。したがって、駆動装置10の磁極情報は、初期値となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2の電源を再び投入する(S122)。ここで、駆動装置10から取得した磁極情報が初期値であるので、ドライバ2の処理部21は、第1処理を実行する。ここでは、駆動装置10が新品に交換されているので、第1処理によって交換後の駆動装置10の磁極位置に対応した磁極情報(第2磁極情報)が求められ、第2磁極情報がドライバ2のメモリに記憶される。また、ドライバ2の処理部21が第2磁極情報を駆動装置10の記憶装置14に与えることにより、駆動装置10の磁極情報が第2磁極情報で更新される。つまり、ドライバ2の磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第2磁極情報となる。表2では、「A2」は第2磁極情報を表している。以下に登場する表においても同様である。
次に、駆動装置10及びドライバ2の電源を再び切る(S123)。この場合、S113と同様に、ドライバ2のメモリの記憶内容がリセットされることにより、ドライバ2の磁極情報が初期値となる。一方、駆動装置10の磁極情報は、第2磁極情報のまま維持される。
その後、駆動装置10及びドライバ2の電源を再び投入する(S124)。この場合、S114と同様に、駆動装置10から取得した磁極情報がドライバ2のメモリに与えられることにより、ドライバ2の磁極情報が第2磁極情報で更新される。
上述のように、第2動作例においては、ドライバ2の処理部21が第1処理を一度実行した後は、交換を伴わずに電源を切って再び投入した場合では、第1処理が不要である。
(1.3.3)第3動作例
第3動作例は、駆動システム100の使用中において駆動装置10を中古品に交換する場合の駆動システム100の動作である。
Figure 2019216171
表3に示すように、まず、駆動装置10及びドライバ2の電源を投入する(S130)。すると、S110と同様に、ドライバ2の磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第1磁極情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2の電源を切り、駆動装置10を中古品に交換する(S131)。ドライバ2のメモリは揮発性メモリであるため、記憶内容が電源を投入するごとにリセットされる。したがって、ドライバ2の磁極情報は、初期値となる。また、交換された中古品の駆動装置10は、初期状態ではなく、他の駆動システムにて既に使用された状態にある。一方、駆動装置10の記憶装置14は、不揮発性メモリであるため、交換前の中古品の駆動装置10の磁極情報を記憶している。したがって、駆動装置10の磁極情報は、交換前の中古品の駆動装置10の磁極情報である第3磁極情報となる。表3では、「A3」は第3磁極情報を表している。以下に登場する表においても同様である。
次に、駆動装置10及びドライバ2の電源を再び投入する(S132)。ここで、駆動装置10から取得した磁極情報が第3磁極情報であり、初期値ではないので、第1処理が不要である。したがって、ドライバ2の処理部21が第3磁極情報をドライバ2のメモリに与えることにより、ドライバ2の磁極情報が第3磁極情報で更新される。
次に、駆動装置10及びドライバ2の電源を再び切る(S133)。この場合、S113と同様に、ドライバ2のメモリの記憶内容がリセットされることにより、ドライバ2の磁極情報が初期値となる。一方、駆動装置10の磁極情報は、第3磁極情報のまま維持される。
その後、駆動装置10及びドライバ2の電源を再び投入する(S134)。この場合、S114と同様に、駆動装置10から取得した磁極情報がドライバ2のメモリに与えられることにより、ドライバ2の磁極情報が第3磁極情報で更新される。
上述のように、第3動作例においては、ドライバ2の処理部21が第1処理を一度実行した後は、交換を伴わずに電源を切って再び投入した場合、及び駆動装置10を中古品に交換して電源を投入した場合のいずれの場合でも、第1処理が不要である。
以下、比較例の駆動システムとの比較を交えて、本実施形態の駆動用機器1及び駆動システム100の利点について説明する。比較例の駆動システムでは、駆動装置が記憶装置を備えていない、つまり、駆動用機器が記憶装置を備えていない点で、本実施形態の駆動用機器1及び駆動システム100と相違する。比較例の駆動システムでは、第1処理により得られる磁極情報は、ドライバのメモリに記憶されるのみである。このため、比較例の駆動システムでは、ドライバが交換された場合、磁極情報が失われるため、ドライバでは再度、第1処理を実行する必要がある。
一方、本実施形態の駆動用機器1及び駆動システム100では、駆動用機器1が記憶装置14を備えている。本実施形態では、第1処理により得られる磁極情報は、ドライバ2のメモリだけでなく、駆動用機器1の記憶装置14にも記憶される。このため、本実施形態では、ドライバ2が交換された場合、ドライバ2のメモリに記憶されている磁極情報は失われるが、駆動用機器1の記憶装置14に記憶されている磁極情報は失われない。したがって、本実施形態では、ドライバ2が交換された場合、記憶装置14に記憶されている磁極情報を用いればよく、第1処理は不要である。つまり、本実施形態では、ドライバ2が交換された場合に、磁極情報を演算する処理(第1処理)を実行しなくて済む、という利点がある。このため、本実施形態では、ドライバ2を交換して電源を投入した際に、磁極情報を演算する処理を実行する場合と比較して、再始動に要する時間を短縮することができる、という利点がある。
(実施形態2)
(2.1)構成
以下、実施形態2に係る駆動用機器1及び駆動システム100の構成について図3を用いて説明する。本実施形態では、ドライバ2の代わりに、記憶装置(不揮発性メモリ)を備えたドライバ2Aを用いている点で、実施形態1と相違する。つまり、ドライバ2Aは、磁極情報を記憶する記憶部を備えている。以下では、駆動装置10の備える記憶装置14を「第1記憶装置141」、ドライバ2Aの備える記憶装置を「第2記憶装置142」という。
本実施形態では、ドライバ2Aの処理部21は、第1処理により得られる磁極情報、又は駆動装置10から取得した磁極情報を第2記憶装置142に記憶させる。また、本実施形態では、ドライバ2Aの処理部21は、位置検出器12で検出された位置情報と、第1記憶装置141又は第2記憶装置142に記憶されている磁極情報とを用いて、第2処理を実行する。
(2.2)動作
以下、本実施形態の駆動システム100の動作について図4を用いて説明する。まず、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を投入する(S20)。すると、ドライバ2Aの処理部21は、ドライバ2A及び駆動用機器1の各々の記憶装置(ここでは、第1記憶装置141及び第2記憶装置142)から磁極情報を取得する(S21)。次に、ドライバ2Aの処理部21は、ドライバ2A及び駆動用機器1の記憶装置の磁極情報が一致するか否かを判定する(S22)。
ドライバ2A及び駆動用機器1の記憶装置の磁極情報が一致しない場合(S22:No)、ドライバ2Aの処理部21は、第1記憶装置141から読み出された磁極情報が初期値であるか否かを判定する(S23)。磁極情報が初期値であれば(S23:Yes)、ドライバ2Aの処理部21は、第1処理を実行することにより、磁極情報を求める(S24)。そして、ドライバ2Aの処理部21は、求めた磁極情報をドライバ2A及び駆動用機器1の各々の記憶装置に記憶させることで、磁極情報を更新する(S25)。その後、ドライバ2Aの処理部21は、位置検出器12で検出された位置情報を用いて、第2処理を実行することにより、位相情報を求める(S26)。磁極情報が初期値でなければ(S23:No)、ドライバ2Aの処理部21は、第1処理を実行することなく、第1記憶装置141から読み出された磁極情報を第2記憶装置142に与えることにより、第2記憶装置142の磁極情報を更新する(S27)。その後、ドライバ2Aの処理部21は、第2処理を実行する(S26)。
一方、ドライバ2A及び駆動用機器1の記憶装置の磁極情報が一致する場合(S22:Yes)、ドライバ2Aの処理部21は、第1記憶装置141から読み出された磁極情報が初期値でないか否かを判定する(S28)。磁極情報が初期値でなければ(S28:Yes)、ドライバ2Aの処理部21は、第2処理を実行する(S26)。磁極情報が初期値であれば(S28:No)、ドライバ2Aの処理部21は、第1処理を実行して磁極情報を求め(S24)、求めた磁極情報をドライバ2A及び駆動用機器1の各々の記憶装置に記憶させることで、磁極情報を更新する(S25)。その後、ドライバ2Aの処理部21は、第2処理を実行する(S26)。
(2.3)動作例
以下、本実施形態の駆動システム100の第1動作例〜第4動作例について説明する。以下に示す表において、「ドライバ」の「記憶装置」は、ドライバ2Aの第2記憶装置142を表しており、「駆動装置」の「記憶装置」は、駆動装置10(駆動用機器1)の第1記憶装置141を表している。上記の表記は、後述する実施形態3においても同様である。
(2.3.1)第1動作例
第1動作例は、駆動システム100の使用中においてドライバ2Aを新品に交換する場合の駆動システム100の動作である。
Figure 2019216171
表4に示すように、まず、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を投入する(S210)。すると、ドライバ2Aの磁極情報と、駆動装置10の磁極情報とが一致しているが、駆動装置10の磁極情報が初期値であるので、ドライバ2Aの処理部21は、第1処理を実行する。これにより、磁極情報として第1磁極情報が求められ、第1磁極情報がドライバ2Aの第2記憶装置142に記憶される。また、ドライバ2Aの処理部21が第1磁極情報を駆動装置10の第1記憶装置141に与えることにより、駆動装置10の磁極情報が第1磁極情報で更新される。つまり、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第1磁極情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を切り、ドライバ2Aを新品に交換する(S211)。交換された新品のドライバ2Aの第2記憶装置142は、初期状態にある。したがって、ドライバ2Aの磁極情報は、初期値となる。一方、駆動装置10の第1記憶装置141は、不揮発性メモリであるため、電源を切っても記憶内容が維持される。したがって、駆動装置10の磁極情報は、第1磁極情報のまま維持される。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び投入する(S212)。ここで、ドライバ2Aの磁極情報と、駆動装置10の磁極情報とが一致していないが、駆動装置10の磁極情報が初期値ではないので、第1処理が不要である。このため、駆動装置10の磁極情報がドライバ2Aの第2記憶装置142に与えられることにより、ドライバ2Aの磁極情報が第1磁極情報で更新される。これにより、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第1磁極情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び切る(S213)。この場合、ドライバ2Aの第2記憶装置142は、不揮発性メモリであるため、電源を切っても記憶内容が維持される。したがって、ドライバ2Aの磁極情報は、第1磁極情報のまま維持される。また、駆動装置10の磁極情報は、S211と同様に、第1磁極情報のまま維持される。
その後、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び投入する(S214)。ここで、ドライバ2Aの磁極情報と、駆動装置10の磁極情報とが一致しており、かつ、これらの磁極情報が初期値ではないので、第1処理が不要である。したがって、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報は、いずれも第1磁極情報のまま維持される。
上述のように、第1動作例においては、ドライバ2Aの処理部21が第1処理を一度実行した後は、交換を伴わずに電源を切って再び投入した場合、及びドライバ2Aを新品に交換して電源を投入した場合のいずれの場合でも、第1処理が不要である。
(2.3.2)第2動作例
第2動作例は、駆動システム100の使用中においてドライバ2Aを中古品に交換する場合の駆動システム100の動作である。
Figure 2019216171
表5に示すように、まず、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を投入する(S220)。すると、S210と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第1磁極情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を切り、ドライバ2Aを中古品に交換する(S221)。交換された中古品のドライバ2Aの第2記憶装置142は、初期状態ではなく、他の駆動システムにて既に使用された状態にある。したがって、ドライバ2Aの磁極情報は、交換前の中古品のドライバ2Aの磁極情報である第4磁極情報となる。表5では、「A4」は第4磁極情報を表している。以下に登場する表においても同様である。一方、駆動装置10の第1記憶装置141は、不揮発性メモリであるため、電源を切っても記憶内容が維持される。したがって、駆動装置10の磁極情報は、第1磁極情報のまま維持される。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び投入する(S222)。ここで、ドライバ2Aの磁極情報と、駆動装置10の磁極情報とが一致していないが、駆動装置10の磁極情報が初期値ではないので、第1処理が不要である。このため、駆動装置10の磁極情報がドライバ2Aの第2記憶装置142に与えられることにより、ドライバ2Aの磁極情報が第1磁極情報で更新される。これにより、駆動装置10の磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第1磁極情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び切る(S223)。この場合、S213と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報は、いずれも第1磁極情報のまま維持される。
その後、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び投入する(S224)。この場合、S214と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報は、いずれも第1磁極情報のまま維持される。
上述のように、第2動作例においては、ドライバ2Aの処理部21が第1処理を一度実行した後は、交換を伴わずに電源を切って再び投入した場合、及びドライバ2Aを中古品に交換して電源を投入した場合のいずれの場合でも、第1処理が不要である。
(2.3.3)第3動作例
第3動作例は、駆動システム100の使用中において駆動装置10を新品に交換する場合の駆動システム100の動作である。
Figure 2019216171
表6に示すように、まず、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を投入する(S230)。すると、S210と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第1磁極情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を切り、駆動装置10を新品に交換する(S231)。交換された新品の駆動装置10の第1記憶装置141は、初期状態にある。したがって、駆動装置10の磁極情報は、初期値となる。一方、ドライバ2Aの第2記憶装置142は、不揮発性メモリであるため、電源を切っても記憶内容が維持される。したがって、ドライバ2Aの磁極情報は、第1磁極情報のまま維持される。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び投入する(S232)。ここで、ドライバ2Aの磁極情報と、駆動装置10の磁極情報とが一致しておらず、駆動装置10の磁極情報が初期値であるので、第1処理を実行する。ここでは、駆動装置10が新品に交換されているので、第1処理によって交換後の駆動装置10の磁極位置に対応した磁極情報(第2磁極情報)が求められ、第2磁極情報がドライバ2Aの第2記憶装置142に記憶される。また、ドライバ2Aの処理部21が第2磁極情報を駆動装置10の第1記憶装置141に与えることにより、駆動装置10の磁極情報が第2磁極情報で更新される。つまり、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第2磁極情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び切る(S233)。この場合、S213と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報は、いずれも第2磁極情報のまま維持される。
その後、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び投入する(S234)。この場合、S214と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報は、いずれも第2磁極情報のまま維持される。
上述のように、第3動作例においては、ドライバ2Aの処理部21が第1処理を一度実行した後は、交換を伴わずに電源を切って再び投入した場合では、第1処理が不要である。
(2.3.4)第4動作例
第4動作例は、駆動システム100の使用中において駆動装置10を中古品に交換する場合の駆動システム100の動作である。
Figure 2019216171
表7に示すように、まず、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を投入する(S240)。すると、S210と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第1磁極情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を切り、駆動装置10を中古品に交換する(S241)。交換された中古品の駆動装置10の第1記憶装置141は、初期状態ではなく、他の駆動システムにて既に使用された状態にある。したがって、駆動装置10の磁極情報は、交換前の中古品の駆動装置10の磁極情報である第3磁極情報となる。一方、ドライバ2Aの第2記憶装置142は、不揮発性メモリであるため、電源を切っても記憶内容が維持される。したがって、ドライバ2Aの磁極情報は、第1磁極情報のまま維持される。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び投入する(S242)。ここで、ドライバ2Aの磁極情報と、駆動装置10の磁極情報とが一致していないが、駆動装置10の磁極情報が初期値ではないので、第1処理が不要である。このため、駆動装置10の磁極情報がドライバ2Aの第2記憶装置142に与えられることにより、ドライバ2Aの磁極情報が第3磁極情報で更新される。これにより、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第3磁極情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び切る(S243)。この場合、S213と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報は、いずれも第3磁極情報のまま維持される。
その後、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び投入する(S244)。この場合、S214と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報は、いずれも第3磁極情報のまま維持される。
上述のように、第4動作例においては、ドライバ2Aの処理部21が第1処理を一度実行した後は、交換を伴わずに電源を切って再び投入した場合、及び駆動装置10を中古品に交換して電源を投入した場合のいずれの場合でも、第1処理が不要である。
上述のように、本実施形態の駆動用機器1及び駆動システム100では、実施形態1と同様に、ドライバ2Aが交換された場合に、磁極情報を演算する処理(第1処理)を実行しなくて済む、という利点がある。また、本実施形態では、駆動装置10の第1記憶装置141と、ドライバ2Aの第2記憶装置142との両方に磁極情報を記憶させており、ドライバ2Aは、これらの磁極情報を比較する比較処理を実行する。このため、本実施形態では、駆動装置10及びドライバ2Aのいずれかが交換されたことを検出することができる、という利点がある。
(実施形態3)
(3.1)構成
以下、実施形態3に係る駆動用機器1及び駆動システム100の構成について説明する。本実施形態では、第1記憶装置141及び第2記憶装置142の各々が、磁極情報の他に、さらにモータ情報を記憶している点で、実施形態2と相違する。本開示でいう「モータ情報」は、同期電動機11に固有の情報である。モータ情報には、例えばモータの品番、モータの製造年月日、モータの定格情報(定格電流、定格トルク、上限速度)などの情報が含まれ得る。モータ情報は、例えば同期電動機11の製造工程において第1記憶装置141に書き込まれる。
(3.2)動作
以下、本実施形態の駆動システム100の動作について図5を用いて説明する。まず、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を投入する(S30)。すると、ドライバ2Aの処理部21は、ドライバ2A及び駆動用機器1の各々の記憶装置(ここでは、第1記憶装置141及び第2記憶装置142)からモータ情報を取得する(S31)。また、ドライバ2Aの処理部21は、第1記憶装置141から磁極情報を取得する(S32)。次に、ドライバ2Aの処理部21は、ドライバ2A及び駆動用機器1の記憶装置のモータ情報が一致するか否かを判定する(S33)。
ドライバ2A及び駆動用機器1の記憶装置のモータ情報が一致しない場合(S33:No)、ドライバ2Aの処理部21は、第1記憶装置141から読み出された磁極情報が初期値であるか否かを判定する(S34)。磁極情報が初期値であれば(S34:Yes)、ドライバ2Aの処理部21は、第1処理を実行することにより、磁極情報を求める(S35)。そして、ドライバ2Aの処理部21は、求めた磁極情報をドライバ2A及び駆動用機器1の記憶装置に記憶させ、かつ、第1記憶装置141から読み出されたモータ情報を第2記憶装置142に与えることにより、磁極情報及びモータ情報を更新する(S36)。その後、ドライバ2Aの処理部21は、位置検出器12で検出された位置情報を用いて、第2処理を実行することにより、位相情報を求める(S37)。磁極情報が初期値でなければ(S34:No)、ドライバ2Aの処理部21は、第1処理を実行することなく、第1記憶装置141から読み出されたモータ情報及び磁極情報を第2記憶装置142に与える。これにより、第2記憶装置142のモータ情報及び磁極情報が更新される(S38)。その後、ドライバ2Aの処理部21は、第2処理を実行する(S37)。
一方、ドライバ2A及び駆動用機器1の記憶装置のモータ情報が一致する場合(S33:Yes)、ドライバ2Aの処理部21は、第1記憶装置141から読み出された磁極情報が初期値でないか否かを判定する(S39)。磁極情報が初期値でなければ(S39:Yes)、ドライバ2Aの処理部21は、第2処理を実行する(S37)。磁極情報が初期値であれば(S39:No)、ドライバ2Aの処理部21は、第1処理を実行して磁極情報を求め(S35)、モータ情報及び磁極情報を更新する(S36)。その後、ドライバ2Aの処理部21は、第2処理を実行する(S37)。
(3.3)動作例
以下、本実施形態の駆動システム100の第1動作例〜第4動作例について説明する。以下に示す表において、「B0」はモータ情報の初期値を表している。また、以下に示す表において、「B1」は第1モータ情報を表している。
(3.3.1)第1動作例
第1動作例は、駆動システム100の使用中においてドライバ2Aを新品に交換する場合の駆動システム100の動作である。
Figure 2019216171
表8に示すように、まず、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を投入する(S310)。すると、ドライバ2Aのモータ情報と、駆動装置10のモータ情報とが一致しておらず、駆動装置10の磁極情報が初期値であるので、第1処理を実行する。これにより、磁極情報として第1磁極情報が求められ、第1磁極情報が第2記憶装置142に記憶される。また、ドライバ2Aの処理部21が第1磁極情報を駆動装置10の第1記憶装置141に与えることにより、駆動装置10の磁極情報が第1磁極情報で更新される。また、ドライバ2Aの処理部21が第1モータ情報を第2記憶装置142に与えることにより、ドライバ2Aのモータ情報が第1モータ情報で更新される。つまり、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第1磁極情報となり、ドライバ2Aのモータ情報及び駆動装置10のモータ情報が、いずれも第1モータ情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を切り、ドライバ2Aを新品に交換する(S311)。交換された新品のドライバ2Aの第2記憶装置142は、初期状態にある。したがって、ドライバ2Aの磁極情報及びモータ情報は、いずれも初期値となる。一方、駆動装置10の第1記憶装置141は、不揮発性メモリであるため、電源を切っても記憶内容が維持される。したがって、駆動装置10の磁極情報は第1磁極情報のまま、駆動装置10のモータ情報は第1モータ情報のまま維持される。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び投入する(S312)。ここで、ドライバ2Aのモータ情報と、駆動装置10のモータ情報とが一致していないが、駆動装置10の磁極情報が初期値ではないので、第1処理が不要である。このため、駆動装置10の磁極情報及びモータ情報が、ドライバ2Aの第2記憶装置142に与えられることにより、ドライバ2Aの磁極情報及びモータ情報がそれぞれ第1磁極情報及び第1モータ情報で更新される。これにより、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第1磁極情報となり、ドライバ2Aのモータ情報及び駆動装置10のモータ情報が、いずれも第1モータ情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び切る(S313)。この場合、ドライバ2Aの第2記憶装置142は、不揮発性メモリであるため、電源を切っても記憶内容が維持される。したがって、ドライバ2Aの磁極情報は第1磁極情報のまま、ドライバ2Aのモータ情報は第1モータ情報のまま維持される。また、駆動装置10の磁極情報及びモータ情報は、S311と同様に、それぞれ第1磁極情報及び第1モータ情報のまま維持される。
その後、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び投入する(S314)。ここで、ドライバ2Aのモータ情報と、駆動装置10のモータ情報とが一致しており、かつ、駆動装置10の磁極情報が初期値ではないので、第1処理が不要である。したがって、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報は、いずれも第1磁極情報のまま維持される。また、ドライバ2Aのモータ情報及び駆動装置10のモータ情報は、いずれも第1モータ情報のまま維持される。
上述のように、第1動作例においては、ドライバ2Aの処理部21が第1処理を一度実行した後は、交換を伴わずに電源を切って再び投入した場合、及びドライバ2Aを新品に交換して電源を投入した場合のいずれの場合でも、第1処理が不要である。
(3.3.2)第2動作例
第2動作例は、駆動システム100の使用中においてドライバ2Aを中古品に交換する場合の駆動システム100の動作である。
Figure 2019216171
表9に示すように、まず、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を投入する(S320)。すると、S310と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第1磁極情報となり、ドライバ2Aのモータ情報及び駆動装置10のモータ情報が、いずれも第1モータ情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を切り、ドライバ2Aを中古品に交換する(S321)。交換された中古品のドライバ2Aの第2記憶装置142は、初期状態ではなく、他の駆動システムにて既に使用された状態にある。したがって、ドライバ2Aの磁極情報は、交換前の中古品のドライバ2Aの磁極情報である第4磁極情報となる。また、ドライバ2Aのモータ情報は、交換前の中古品のドライバ2Aのモータ情報である第2モータ情報となる。表9において、「B2」は第2モータ情報を表している。一方、駆動装置10の第1記憶装置141は、不揮発性メモリであるため、電源を切っても記憶内容が維持される。したがって、駆動装置10の磁極情報は第1磁極情報のまま、駆動装置10のモータ情報は第1モータ情報のまま維持される。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び投入する(S322)。ここで、ドライバ2Aのモータ情報と、駆動装置10のモータ情報とが一致していないが、駆動装置10の磁極情報が初期値ではないので、第1処理が不要である。このため、駆動装置10の磁極情報及びモータ情報が、ドライバ2Aの第2記憶装置142に与えられることにより、ドライバ2Aの磁極情報及びモータ情報がそれぞれ第1磁極情報及び第1モータ情報で更新される。これにより、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第1磁極情報となり、ドライバ2Aのモータ情報及び駆動装置10のモータ情報が、いずれも第1モータ情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び切る(S323)。この場合、S313と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報は、いずれも第1磁極情報のまま、ドライバ2Aのモータ情報及び駆動装置10のモータ情報は、いずれも第1モータ情報のまま維持される。
その後、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び投入する(S324)。この場合、S314と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報は、いずれも第1磁極情報のまま、ドライバ2Aのモータ情報及び駆動装置10のモータ情報は、いずれも第1モータ情報のまま維持される。
上述のように、第2動作例においては、ドライバ2Aの処理部21が第1処理を一度実行した後は、交換を伴わずに電源を切って再び投入した場合、及びドライバ2Aを中古品に交換して電源を投入した場合のいずれの場合でも、第1処理が不要である。
(3.3.3)第3動作例
第3動作例は、駆動システム100の使用中において駆動装置10を新品に交換する場合の駆動システム100の動作である。
Figure 2019216171
表10に示すように、まず、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を投入する(S330)。すると、S310と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第1磁極情報となり、ドライバ2Aのモータ情報及び駆動装置10のモータ情報が、いずれも第1モータ情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を切り、駆動装置10を新品に交換する(S331)。交換された新品の駆動装置10の第1記憶装置141は、初期状態にある。したがって、駆動装置10の磁極情報は初期値に、駆動装置10のモータ情報は第1モータ情報とは異なる第3モータ情報となる。表10において、「B3」は第3モータ情報を表している。一方、ドライバ2Aの第2記憶装置142は、不揮発性メモリであるため、電源を切っても記憶内容が維持される。したがって、ドライバ2Aの磁極情報は第1磁極情報のまま、ドライバ2Aのモータ情報は第1モータ情報のまま維持される。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び投入する(S332)。ここで、ドライバ2Aのモータ情報と、駆動装置10のモータ情報とが一致しておらず、駆動装置10の磁極情報が初期値であるので、第1処理を実行する。ここでは、駆動装置10が交換されているので、第1処理によって交換後の駆動装置10の磁極位置に対応した磁極情報(第2磁極情報)が求められ、第2磁極情報が第1記憶装置141に記憶される。また、駆動装置10の磁極情報及びモータ情報が、ドライバ2Aの第2記憶装置142に与えられることにより、ドライバ2Aの磁極情報及びモータ情報がそれぞれ第2磁極情報及び第3モータ情報で更新される。つまり、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第2磁極情報となり、ドライバ2Aのモータ情報及び駆動装置10のモータ情報が、いずれも第3モータ情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び切る(S333)。この場合、S313と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報は、いずれも第2磁極情報のまま、ドライバ2Aのモータ情報及び駆動装置10のモータ情報は、いずれも第3モータ情報のまま維持される。
その後、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び投入する(S334)。この場合、S314と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報は、いずれも第2磁極情報のまま、ドライバ2Aのモータ情報及び駆動装置10のモータ情報は、いずれも第3モータ情報のまま維持される。
上述のように、第3動作例においては、ドライバ2Aの処理部21が第1処理を一度実行した後は、交換を伴わずに電源を切って再び投入した場合では、第1処理が不要である。
(3.3.4)第4動作例
第4動作例は、駆動システム100の使用中において駆動装置10を中古品に交換する場合の駆動システム100の動作である。
Figure 2019216171
表11に示すように、まず、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を投入する(S340)。すると、S310と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第1磁極情報となり、ドライバ2Aのモータ情報及び駆動装置10のモータ情報が、いずれも第1モータ情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を切り、駆動装置10を中古品に交換する(S341)。交換された中古品の駆動装置10の第1記憶装置141は、初期状態ではなく、他の駆動システムにて既に使用された状態にある。したがって、駆動装置10の磁極情報は、交換前の中古品の駆動装置10の磁極情報である第3磁極情報となる。また、駆動装置10のモータ情報は、交換前の中古品の駆動装置10のモータ情報である第4モータ情報となる。表11において、「B4」は第4モータ情報を表している。一方、ドライバ2Aの第2記憶装置142は、不揮発性メモリであるため、電源を切っても記憶内容が維持される。したがって、ドライバ2Aの磁極情報は第1磁極情報のまま、ドライバ2Aのモータ情報は第1モータ情報のまま維持される。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び投入する(S342)。ここで、ドライバ2Aのモータ情報と、駆動装置10のモータ情報とが一致していないが、駆動装置10の磁極情報が初期値ではないので、第1処理が不要である。このため、駆動装置10の磁極情報及びモータ情報が、ドライバ2Aの第2記憶装置142に与えられることにより、ドライバ2Aの磁極情報及びモータ情報がそれぞれ第3磁極情報及び第4モータ情報で更新される。これにより、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報が、いずれも第3磁極情報となり、ドライバ2Aのモータ情報及び駆動装置10のモータ情報が、いずれも第4モータ情報となる。
次に、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び切る(S343)。この場合、S313と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報は、いずれも第3磁極情報のまま、ドライバ2Aのモータ情報及び駆動装置10のモータ情報は、いずれも第4モータ情報のまま維持される。
その後、駆動装置10及びドライバ2Aの電源を再び投入する(S344)。この場合、S314と同様に、ドライバ2Aの磁極情報及び駆動装置10の磁極情報は、いずれも第3磁極情報のまま、ドライバ2Aのモータ情報及び駆動装置10のモータ情報は、いずれも第4モータ情報のまま維持される。
上述のように、第4動作例においては、ドライバ2Aの処理部21が第1処理を一度実行した後は、交換を伴わずに電源を切って再び投入した場合、及び駆動装置10を中古品に交換して電源を投入した場合のいずれの場合でも、第1処理が不要である。
上述のように、本実施形態の駆動用機器1及び駆動システム100では、実施形態1と同様に、ドライバ2Aが交換された場合に、磁極情報を演算する処理(第1処理)を実行しなくて済む、という利点がある。また、本実施形態では、駆動装置10の第1記憶装置141と、ドライバ2Aの第2記憶装置142との両方にモータ情報を記憶させており、ドライバ2Aは、これらのモータ情報を比較する比較処理を実行する。このため、本実施形態では、磁極情報を用いずとも、駆動装置10及びドライバ2Aのいずれかが交換されたことを検出することができる、という利点がある。
(変形例)
上述の実施形態1〜3は、いずれも本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態1〜3は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、上述の実施形態1〜3の変形例を列挙する。以下の種々の変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
上述の実施形態1〜3において、記憶装置14(第1記憶装置141)は、不揮発性メモリであるが、揮発性メモリであってもよい。この場合、記憶装置14用の電源と、駆動装置10及びドライバ2(2A)用の電源とが互いに異なっていれば、駆動装置10及びドライバ2(2A)用の電源を切っても、記憶装置14の磁極情報はリセットされずに保持される。
上述の実施形態1〜3において、同期電動機11は、電子部品を実装するための半導体製造装置のヘッドを動かすときに用いられるが、この用途に限定する趣旨ではなく、他の用途であってもよい。また、上述の実施形態1〜3において、同期電動機11はリニア同期モータであるが、これに限定する趣旨ではない。例えば、同期電動機11は、回転式の同期モータであってもよい。
上述の実施形態1〜3において、位置検出器12は、同期電動機11に組み付けられて一体に構成されていてもよいし、同期電動機11に対して着脱可能であってもよい。
上述の実施形態1〜3において、駆動用機器1は駆動装置10であるが、これに限定する趣旨ではない。例えば、駆動用機器1は、記憶装置14を備えた同期電動機11であってもよい。言い換えれば、機能部は、同期電動機11であってもよい。また、例えば、駆動用機器1は、記憶装置14を備えた位置検出器12であってもよい。言い換えれば、機能部は、位置検出器12であってもよい。
上述の実施形態1〜3では、ドライバ2(2A)の処理部21は、駆動装置10及びドライバ2(2A)の電源が投入されると、第1処理の実行後に(記憶装置14の磁極情報が初期値でなければ第1処理を実行せずに)第2処理を実行しているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、ドライバ2(2A)の処理部21は、駆動装置10及びドライバ2(2A)の電源が投入された後に、ユーザによる所定の操作入力が行われた時点で第2処理を開始するように構成されていてもよい。
上述の実施形態2,3では、ドライバ2Aの処理部21は、ドライバ2Aの磁極情報(モータ情報)と、駆動装置10の磁極情報(モータ情報)とを比較する比較処理を実行しているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、ドライバ2Aの処理部21は、比較処理を実行せずに、駆動装置10の磁極情報が初期値であるか否かを判定してもよい。この場合でも、ドライバ2Aの処理部21は、駆動装置10の磁極情報が初期値であれば第1処理を実行して磁極情報を求め、求めた磁極情報を第1記憶装置141及び第2記憶装置142に記憶させることができる。また、ドライバ2Aの処理部21は、駆動装置10の磁極情報が初期値でなければ、駆動装置10の磁極情報を第2記憶装置142に与えることにより、ドライバ2Aの磁極情報を更新することが可能である。
上述の実施形態2では、第2記憶装置142は、ドライバ2A内に設けられているが、ドライバ2Aの外部に設けられ、処理部21と接続されている構成であってもよい。この態様では、実施形態1のドライバ2に、処理部21との間でデータを入出力できる入出力ポートを設けておくとよい。そして、この入出力ポートと第2記憶装置142とを、例えばケーブルなどによって接続すればよい。さらに、実施形態1のドライバ2の処理部21のプログラムを、実施形態2の処理(図4参照)を実行するためのプログラムに変更すればよい。このように構成することで、実施形態1のドライバ2を用いて、実施形態2のドライバ2Aと同じ動作を行なわせることができる。
上述の実施形態1〜3では、ドライバ2(2A)は、1台の駆動装置10を制御しているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、ドライバ2(2A)は、複数台の駆動装置10を制御する構成であってもよい。
ところで、磁極情報は、駆動用機器1の記憶装置14に限らず、外部のデータベースに記憶されていてもよい。外部のデータベースは、一例として、クラウドコンピューティングにより提供されるデータベースを含む。
以下、変形例の駆動用機器1及び駆動システム100について図6を用いて説明する。変形例の駆動システム100では、ドライバ2の代わりに、通信部23を備えたドライバ2Bを用いている点、及び記憶装置14がモータ情報を記憶しており、かつ、磁極情報を記憶していない点で、実施形態1の駆動システム100と相違する。
通信部23は、外部システム3との通信を行うための通信インタフェースであって、無線通信モジュールを有している。通信部23は、無線通信モジュールにより、例えば赤外線又は可視光等の光を媒体とする光無線通信、又は電波を媒体とする無線通信にて、インターネット等のネットワークN1を介して外部システム3と通信する。通信部23は、例えばルータ等の通信機器を介してネットワークN1に接続されてもよい。なお、通信部23は、有線通信モジュールにより、外部システム3と有線通信を行ってもよい。
外部システム3は、クラウドコンピューティングにより提供されるデータベースであって、記憶装置31を有している。記憶装置31は、駆動用機器1のモータ情報と、駆動用機器1のモータ情報に紐付けられた磁極情報と、を記憶する。ここで、駆動システム100は、1つのみ存在し得る場合と、複数存在し得る場合と、がある。そして、後者の場合、複数の駆動システム100は、種々の場所に散在し得る。このため、記憶装置31は、モータ情報及び磁極情報の組み合わせを、ドライバ2Bの識別子ごと(つまり、駆動システム100ごと)に記憶する。
以下、本変形例の駆動システム100の動作について図7を用いて説明する。まず、駆動装置10及びドライバ2Bの電源を投入する(S40)。すると、ドライバ2Bの処理部21は、駆動用機器1の記憶装置14からモータ情報を取得する(S41)。そして、ドライバ2Bの処理部21は、取得したモータ情報を、通信部23を介して外部システム3へ送信する(S42)。
外部システム3では、ドライバ2Bから取得したモータ情報が記憶装置31に記憶されているか否かを探索する(S43)ドライバ2Bから取得したモータ情報が記憶装置31に記憶されている場合(S43:Yes)、外部システム3は、このモータ情報に紐付けられた磁極情報をドライバ2Bへ送信する。これにより、ドライバ2Bの処理部21は、通信部23を介して、外部システム3から磁極情報を取得する(S44)。そして、ドライバ2Bの処理部21は、位置検出器12で検出された位置情報を用いて、第2処理を実行することにより、位相情報を求める(S45)。
一方、ドライバ2Bから取得したモータ情報が記憶装置31に記憶されていない場合(S43:No)、外部システム3は、このモータ情報に紐付けられた磁極情報が存在しないという情報をドライバ2Bへ送信する。この情報を取得したドライバ2Bの処理部21は、第1処理を実行することで磁極情報を求める(S46)。そして、ドライバ2Bの処理部21は、求めた磁極情報を、通信部23を介して外部システム3へ送信する(S47)。外部システム3は、ドライバ2Bから取得したモータ情報に、ドライバ2Bで求められた磁極情報を紐付けて記憶する。その後、ドライバ2Bの処理部21は、第2処理を実行する(S45)。
上述のように、本変形例の駆動用機器1及び駆動システム100では、実施形態1と同様に、ドライバ2Bが交換された場合に、磁極情報を演算する処理(第1処理)を実行しなくて済む、という利点がある。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る駆動用機器(1)は、機能部と、記憶装置(14)と、を備える。機能部は、ドライバ(2,2A)から供給される電流により制御される同期電動機(11)、及び同期電動機(11)における磁極の位置情報を検出する位置検出器(12)の少なくともいずれか一方を含む。記憶装置(14)は、機能部に設けられて、上記電流の位相情報と位置情報との対応関係を表す磁極情報を記憶する。
この態様によれば、ドライバ(2,2A)が交換された場合に、磁極情報を演算する処理(第1処理)を実行しなくて済む、という利点がある。
第2の態様に係る駆動用機器(1)では、第1の態様において、機能部は、同期電動機(11)及び位置検出器(12)を備える駆動装置(10)である。
この態様によれば、ドライバ(2,2A)が交換された場合に、磁極情報を演算する処理(第1処理)を実行しなくて済む、という利点がある。
第3の態様に係る駆動用機器(1)では、第1の態様において、機能部は、同期電動機(11)である。
この態様によれば、ドライバ(2,2A)又は位置検出器(12)が交換された場合に、磁極情報を演算する処理(第1処理)を実行しなくて済む、という利点がある。
第4の態様に係る駆動用機器(1)では、第1の態様において、機能部は、位置検出器(12)である。
この態様によれば、ドライバ(2,2A)又は同期電動機(11)が交換された場合に、磁極情報を演算する処理(第1処理)を実行しなくて済む、という利点がある。
第5の態様に係る駆動用機器(1)では、第1〜第4のいずれかの態様において、記憶装置(14)は、不揮発性メモリである。
この態様によれば、記憶装置(14)用の電源がオフになった場合でも、磁極情報がリセットされずに保持される、という利点がある。
第6の態様に係る駆動用機器(1)では、第1〜第5のいずれかの態様において、記憶装置(14)には、さらに、同期電動機(11)に固有の情報(モータ情報)が記憶されている。
この態様によれば、ドライバ(2,2A)が交換された場合に、交換されたドライバ(2,2A)にて記憶装置(14)に記憶された同期電動機(11)に固有の情報を受け取ることができる。その結果、この態様によれば、同期電動機(11)に固有の情報を設定する作業が不要となる、という利点がある。
第7の態様に係る駆動システム(100)は、第1〜第6のいずれかの態様の駆動用機器(1)と、ドライバ(2,2A)と、を備える。ドライバ(2,2A)は、磁極情報を用いて同期電動機(11)を制御する。
この態様によれば、ドライバ(2,2A)が交換された場合に、磁極情報を演算する処理(第1処理)を実行しなくて済む、という利点がある。
第8の態様に係る駆動システム(100)では、第7の態様において、ドライバ(2A)は、磁極情報を記憶する記憶部(第2記憶装置)(142)を備える。
この態様によれば、ドライバ(2A)にて記憶装置(14)に記憶されている磁極情報をバックアップすることができる、という利点がある。したがって、この態様によれば、例えば駆動用機器(1)の記憶装置(14)(第1記憶装置(141))が故障した場合でも、ドライバ(2A)に記憶されている磁極情報を代わりに用いることができる、という利点がある。
第9の態様に係る駆動システム(100)では、第8の態様において、ドライバ(2A)は、記憶部(142)に記憶されている磁極情報と、記憶装置(14)に記憶されている磁極情報とを比較する比較処理を実行する。
この態様によれば、駆動装置(10)及びドライバ(2A)のいずれかが交換されたことを検出することができる、という利点がある。
第2〜第6の態様に係る構成は、駆動用機器(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。また、第8又は第9の態様に係る構成は、駆動システム(100)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
また、第10の態様に係る駆動システム(100)は、駆動用機器(1)と、ドライバ(2B)と、を備える。駆動用機器(1)は、機能部と、記憶装置(14)と、を備える。機能部は、ドライバ(2B)から供給される電流により制御される同期電動機(11)、及び同期電動機(11)における磁極の位置情報を検出する位置検出器(12)の少なくともいずれか一方を含む。記憶装置(14)は、機能部に設けられて、同期電動機(11)に固有の情報(モータ情報)を記憶する。ドライバ(2B)は、磁極情報を用いて同期電動機(11)を制御する。ドライバ(2B)は、外部システム(3)と通信する通信部(23)を備える。外部システム(3)は、モータ情報と、モータ情報に紐付けられた磁極情報と、の組み合わせを、ドライバ(2B)ごとに記憶する記憶装置(31)を備える。ドライバ(2B)は、通信部(23)を介して外部システム(3)と通信することにより、駆動用機器(1)から取得したモータ情報に紐付けられた磁極情報を取得する。
この態様によれば、ドライバ(2B)が交換された場合に、磁極情報を演算する処理(第1処理)を実行しなくて済む、という利点がある。
100 駆動システム
1 駆動用機器
10 駆動装置
11 同期電動機
12 位置検出器
14 記憶装置
141 第1記憶装置(記憶装置)
142 第2記憶装置(記憶部)
2,2A ドライバ

Claims (9)

  1. ドライバから供給される電流により制御される同期電動機、及び前記同期電動機における磁極の位置情報を検出する位置検出器の少なくともいずれか一方を含む機能部と、
    前記機能部に設けられて、前記電流の位相情報と前記位置情報との対応関係を表す磁極情報を記憶する記憶装置と、を備える、
    駆動用機器。
  2. 前記機能部は、前記同期電動機及び前記位置検出器を備える駆動装置である、
    請求項1記載の駆動用機器。
  3. 前記機能部は、前記同期電動機である、
    請求項1記載の駆動用機器。
  4. 前記機能部は、前記位置検出器である、
    請求項1記載の駆動用機器。
  5. 前記記憶装置は、不揮発性メモリである、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の駆動用機器。
  6. 前記記憶装置には、さらに、前記同期電動機に固有の情報が記憶されている、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の駆動用機器。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の駆動用機器と、
    前記ドライバと、を備え、
    前記ドライバは、前記磁極情報を用いて前記同期電動機を制御する、
    駆動システム。
  8. 前記ドライバは、前記磁極情報を記憶する記憶部を備える、
    請求項7記載の駆動システム。
  9. 前記ドライバは、前記記憶部に記憶されている前記磁極情報と、前記記憶装置に記憶されている前記磁極情報とを比較する比較処理を実行する、
    請求項8記載の駆動システム。
JP2020518232A 2018-05-07 2019-04-22 駆動用機器、及び駆動システム Pending JPWO2019216171A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018089509 2018-05-07
JP2018089509 2018-05-07
PCT/JP2019/016957 WO2019216171A1 (ja) 2018-05-07 2019-04-22 駆動用機器、及び駆動システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2019216171A1 true JPWO2019216171A1 (ja) 2021-05-13

Family

ID=68467936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020518232A Pending JPWO2019216171A1 (ja) 2018-05-07 2019-04-22 駆動用機器、及び駆動システム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JPWO2019216171A1 (ja)
CN (1) CN112088485B (ja)
WO (1) WO2019216171A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07303390A (ja) * 1994-05-06 1995-11-14 Wako Giken:Kk サーボモータシステム
JP2000262081A (ja) * 1999-03-05 2000-09-22 Nsk Ltd ダイレクトドライブモータシステム
JP2010226822A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Sinfonia Technology Co Ltd モータ回転制御システム
JP2018014838A (ja) * 2016-07-21 2018-01-25 ファナック株式会社 モータの電流指令を学習する機械学習器,モータ制御装置および機械学習方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3663234B2 (ja) * 1995-08-31 2005-06-22 株式会社東芝 インバータ装置
JP4269770B2 (ja) * 2003-05-07 2009-05-27 株式会社デンソー 三相電圧形インバータ装置
JP4566725B2 (ja) * 2004-12-20 2010-10-20 三菱電機株式会社 永久磁石同期電動機の制御装置
JP4876525B2 (ja) * 2005-10-18 2012-02-15 パナソニック株式会社 同期電動機の磁極検出方法
CN101369796B (zh) * 2007-08-17 2010-09-15 深圳市汇川技术股份有限公司 检测永磁同步电机转子磁极初始位置的方法和***
CN101478281B (zh) * 2009-01-22 2011-06-08 邱少杰 基于电流反馈的无位置传感器无刷直流电机起动方法
JP5428825B2 (ja) * 2009-12-15 2014-02-26 パナソニック株式会社 モータ駆動装置
JP5748051B2 (ja) * 2011-05-10 2015-07-15 サンデンホールディングス株式会社 同期モータの印加電圧電気角設定方法とモータ制御装置
JP5985912B2 (ja) * 2012-07-18 2016-09-06 アイダエンジニアリング株式会社 モータ励磁装置、モータ励磁方法、モータ制御装置およびモータ制御方法
JP6138995B2 (ja) * 2016-04-15 2017-05-31 オークマ株式会社 モータの磁極位置補正方法
JP6479255B2 (ja) * 2016-11-29 2019-03-06 株式会社日立製作所 永久磁石式同期モータの制御システム、及び、永久磁石式同期モータの制御方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07303390A (ja) * 1994-05-06 1995-11-14 Wako Giken:Kk サーボモータシステム
JP2000262081A (ja) * 1999-03-05 2000-09-22 Nsk Ltd ダイレクトドライブモータシステム
JP2010226822A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Sinfonia Technology Co Ltd モータ回転制御システム
JP2018014838A (ja) * 2016-07-21 2018-01-25 ファナック株式会社 モータの電流指令を学習する機械学習器,モータ制御装置および機械学習方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN112088485B (zh) 2024-06-04
CN112088485A (zh) 2020-12-15
WO2019216171A1 (ja) 2019-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10168675B2 (en) Industrial machine management system, industrial machine management device, industrial machine management method, and information storage medium
US10054922B2 (en) Apparatus and a system for controlling sensors
JP3426171B2 (ja) 通信プロトコル変換システム、モニタ装置
CN107078806B (zh) 光收发机的编程方法和操作方法以及电气接口设备
US10122314B2 (en) Motor control apparatus, motor control system, motor control method
JP5144409B2 (ja) インバータ制御システム,インバータ装置の周辺機器
WO2000004629A1 (en) Inverter system
JPWO2019216171A1 (ja) 駆動用機器、及び駆動システム
JP6168776B2 (ja) 位置制御装置及び位置制御方法
JP6844617B2 (ja) モータモジュール、モータステップ動作制御システム、およびモータ制御装置
US10353425B2 (en) Apparatus and method of providing time information
JP5058246B2 (ja) 機械モデルを組み込まれた制御装置
CN112688615B (zh) 一种基于人工智能的交流伺服驱动方法及装置
JP6993198B2 (ja) モータ駆動制御装置、モータ駆動システム、モータ駆動制御装置の制御方法、及びモータ駆動制御装置の制御プログラム。
EP3355464B1 (en) Electric motor control system, driver, inverter and control method, and computer software and storage medium
JP6393905B2 (ja) モータ駆動装置
JP2019144806A (ja) 制御装置
US11360462B2 (en) Support device and support program
KR102232069B1 (ko) 회전기기 운용 장치에 대한 펌웨어 업데이트를 위한 장치 및 방법
JP7359580B2 (ja) 制御装置及び判定装置
JP6737832B2 (ja) エンコーダ
JP7063222B2 (ja) 制御システム、サポート装置およびプログラム
EP3898119B1 (en) A method, a tool controller and computer program to enable different functionality sets for at least a first and a second tool associated with a tool controller
CN108334180A (zh) 一种服务器的风扇控制方法和服务器
EP3584647A1 (en) Drive monitoring unit

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230718