JPWO2019142571A1 - 抵抗測定装置及び基板検査装置 - Google Patents

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Abstract

基板Aの電極A1,A2に接触する第一面S1と、第二面S2とを有し、面方向と直交する第一方向に対する抵抗値が面方向に沿う第二方向に対する抵抗値よりも小さくなり得る異方導電性部材31,32と、第二面S2に接触し、電極A1,A2の配置と対応するように配置された電極E1,E2と、電極E1に一端が接続された抵抗器RC1と、電極E2に一端が接続された抵抗器RC2と、抵抗器RC1の他端と抵抗器RC2の他端との間に電流を供給する電源部24と、抵抗器RC1の他端と抵抗器RC2の他端との間の電流を検出する電流計25と、検出された電流に基づいて、異方導電性部材31,32の抵抗と電極A1,A2相互間の抵抗とを含む抵抗値Rを取得する抵抗取得部261とを備えた。

Description

本発明は、異方導電性部材を用いて抵抗測定を行う抵抗測定装置、及びこれを用いた基板検査装置に関する。
従来より、検査対象の回路基板の配線パターンに設定された導通位置の配置に合わせて導通ピンを配置し、その導通ピンの上に、押圧された部位が導電性となる導電性ゴムシートを被せ、その導電性ゴムシートの上に検査対象の回路基板を押圧することによって、回路基板の配線パターンと導通ピンを導通させる回路基板検査装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、押圧しなくても、シートの厚み方向に導通し、シートの面方向には導通しない異方導電性シートが市販されている(例えば、信越ポリマー(株)製シンエツインターコネクターMTシリーズ)。あるいは、導電性と絶縁性のシリコーンゴム層を交互に積層することにより積層方向に延びる四角柱形状を形成し、積層方向には導通せず、積層方向と直交する方向に導通する異方導電性コネクタが市販されている(例えば、信越ポリマー(株)製シンエツインターコネクターSタイプ)。
本明細書において、上述のように押圧された部位が導電性となる導電性ゴムシート、押圧されなくても導通方向が所定の方向に規定された異方導電性シートや異方導電性コネクタ等を、総称して異方導電性部材と称する。
実開昭57−37471号公報
ところで、上述のような異方導電性部材を用いて検査装置と検査対象の基板とを導通させた場合、異方導電性部材が弾性を有していることから、その押圧圧力により異方導電性部材そのものの抵抗や異方導電性部材と基板との接触抵抗の変動が大きい。(以下、説明を簡素化するため、異方導電性部材そのものの抵抗及び、異方導電性部材と基板との接触抵抗を含めて、単に、異方導電性部材の抵抗、抵抗値と称する。)
また、異方導電性部材はゴムなどの柔らかい材質で構成されていることから、検査の繰り返しによって摩耗や劣化が生じ易い。異方導電性部材は、摩耗や劣化によっても、抵抗が増大する。このように、異方導電性部材は、使用状況や摩耗、劣化等による抵抗のバラツキが大きい。
測定対象の基板に対して異方導電性部材を介して導通接続し、基板の抵抗を測定しようとすると、バラツキの大きな異方導電性部材の抵抗が測定結果に含まれる。また、抵抗測定経路には静電容量成分があり、抵抗測定経路のインピーダンス比は、静電容量成分:抵抗成分=1000:1となることがある。そのため、抵抗成分よりも静電容量成分の方が大きくなり、抵抗成分の測定値がバラツキやすい。そのため、抵抗値の測定結果に対する異方導電性部材の抵抗バラツキの影響が大きくなるという、不都合があった。
本発明の目的は、抵抗値の測定結果に対する異方導電性部材の抵抗バラツキの影響を低減することが容易な抵抗測定装置及び基板検査装置を提供することである。
本発明の一例に係る抵抗測定装置は、基板の一方の面に形成された一対の導電性のパターン部相互間の抵抗を測定する抵抗測定装置であって、前記一対のパターン部に接触するための第一面と、その第一面と対向する第二面とを有し、前記第一面と直交する第一方向に対する抵抗値が、前記第一面の面方向に沿う第二方向に対する抵抗値よりも小さくなり得る異方導電性部材と、前記第二面に接触し、前記一対のパターン部の配置と対応するように配置された第一及び第二電極と、前記第一電極に対して一端が接続された第一抵抗器と、前記第二電極に対して一端が接続された第二抵抗器と、前記第一抵抗器の他端と前記第二抵抗器の他端との間に電流を供給する電源部と、前記第一抵抗器の他端と前記第二抵抗器の他端との間の電圧及び電流のうち少なくとも一方を検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記少なくとも一方に基づいて、前記異方導電性部材の抵抗と前記一対のパターン部相互間の抵抗とを含む抵抗値を取得する抵抗取得部とを備える。
また、本発明の一例に係る基板検査装置は、上述の抵抗測定装置と、前記抵抗測定装置により測定された抵抗に基づき、前記基板の検査を行う基板検査部とを備える。
図1は、本発明の一実施形態に係る抵抗測定装置を用いた基板検査装置の構成の一例を示す斜視図である。 図1に示す基板検査装置に検査対象の基板が取り付けられた状態を示している。 図1に示す基板検査装置に取り付けられた基板を、押圧機構で押圧している状態を示している。 押圧板によって基板が異方導電性部材に押圧された状態を、概念的に示した部分断面図である。 図1に示す基板検査装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。 基板検査装置が抵抗器を備えていることによる効果を説明するための表形式の説明図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る抵抗測定装置を用いた基板検査装置1の構成の一例を示す斜視図である。図2は、図1に示す基板検査装置1に検査対象の基板Aが取り付けられた状態を示している。図3は、図1に示す基板検査装置1に取り付けられた基板Aを、後述の押圧機構4で押圧している状態を示している。なお、説明の便宜上、各図に上下左右前後の方向を示している場合があるが、方向は一例であって、これに限定されるものではない。
図1に示す基板検査装置1は、略直方体形状の筐体21を有する装置本体部2と、筐体21の上面に配設された治具ボード3(治具部)と、筐体21の上面後方に立設された押圧機構4(押圧部)とを備えている。筐体21の上面は、平坦な載置面22とされている。載置面22上に、検査対象の基板Aを載置可能にされている。
検査対象の基板Aは、例えば液晶ディスプレイ及びEL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイやタッチパネルディスプレイ、これらディスプレイ用の電極板、タッチパネル用等の透明導電板であってもよく、半導体パッケージ用のパッケージ基板、インターポーザ基板、フィルムキャリア、プリント配線基板、ガラスエポキシ基板、フレキシブル基板、セラミック多層配線基板等の基板であってもよく、半導体ウェハ、半導体チップ、CSP(Chip size package)等の半導体基板等々種々の基板であってもよい。
また、検査対象の基板Aは、半導体チップ等の電子部品が埋め込まれた部品内蔵基板(エンベデッド基板)であってもよい。また、検査対象は基板に限られず、半導体チップ等の電子部品であってもよい。検査対象の基板や電子部品には、配線パターン、パッド、ランド、半田バンプ、及び端子等の検査点が形成されている。
図2に示す基板Aは、例えば、略矩形の形状を有するタッチパネルディスプレイであり、その一方面の端部付近には、基板Aを外部と接続するための複数対の電極A1,A2が形成されている。対になる電極A1と電極A2とは、例えば図略の透明配線によって電気的に接続されている。対になる電極A1,A2が、一対のパターン部の一例に相当している。透明配線の抵抗値Rdは、例えば100Ω〜9kΩ程度である。
治具ボード3は、載置面22の後方端部付近に配設されている。治具ボード3は、例えばプリント配線基板等により構成された治具基板30、治具基板30の上面に配設された異方導電性部材31,32、抵抗器RC1(第一抵抗器、図5参照)、抵抗器RC2(第二抵抗器、図5参照)、及び装置本体部2と電気的に接続するためのコネクタCN1,CN2(図5参照)を備えている。治具基板30は、左右方向に長尺の略長方形の板状形状とされている。
異方導電性部材31,32は、左右方向に長尺の略長方形の板状形状とされている。治具基板30及び異方導電性部材31,32は、基板Aにおける電極A1,A2の配置と対応するように配設されている。なお、異方導電性部材は、異方導電性部材31,32のように複数設けられている必要はなく、一つであってもよく、三つ以上であってもよい。また、異方導電性部材31,32は、必ずしも板状である必要はなく、直方体形状、柱状等であってもよい。
載置面22上には、基板Aの載置位置を位置決めするための、略L字形のガイド部材23が凸設されている。基板Aの二辺をガイド部材23に当接させるようにして基板Aを載置面22上に配置することで、基板Aが予め設定された検査位置に載置されるようになっている。ガイド部材23は、図略の調節機構によって、基板Aに合わせて検査位置を変更可能にされている。
電極A1,A2を下に向けて基板Aを検査位置に載置することによって、各電極A1,A2が異方導電性部材31,32の上面に接触するように、異方導電性部材31,32の大きさ、形状、配置等が設定されている。
押圧機構4は、大略的に、治具ボード3の左右に二本ずつ載置面22に立設された計四本の支柱41と、四本の支柱41によって治具ボード3の上方に水平に支持された天板42と、天板42と載置面22との間で昇降可能な押圧板43と、押圧板43を上下動させるシリンダ機構46とを備えている。
押圧板43には、四本の支柱41が貫通する四つのガイド孔431が形成されている。ガイド孔431を貫通する四本の支柱41によって、押圧板43の昇降がガイドされるようになっている。押圧板43は、金属板等剛性の高い材料で構成されたベース板44と、弾性を有するゴム等の材料で構成された弾性板45とが積層されて構成されている。弾性板45は、ベース板44の下面に固着されている。これにより、押圧板43が下降すると、弾性板45が基板Aに当接されるようになっている。
シリンダ機構46は、例えばエアシリンダ等のアクチュエータである。シリンダ機構46は、天板42に固設されている。シリンダ機構46は、上下方向に延設されてその先端がベース板44に固着されたロッド47を上下方向に伸縮させることによって、押圧板43を昇降させる。シリンダ機構46は、基板Aが検査位置に載置された状態で、例えばユーザが図略の操作スイッチを操作すると、押圧板43を下降させ、基板Aの電極A1,A2を異方導電性部材31,32に押圧する(図3参照)。
図4は、押圧板43によって基板Aが異方導電性部材31,32に押圧された状態を、概念的に示した部分断面図である。治具基板30の上面には、複数の電極E1(第一電極)と、複数の電極E2(第二電極)とが、基板Aにおける電極A1,A2の配置と対応するように配設されている。そして、検査位置に位置決めされた基板Aが異方導電性部材31,32に押圧されると、図4に示すように、電極A1,A2と、電極E1,E2とが、異方導電性部材31,32を間に挟んで対向配置される。
異方導電性部材31,32は、電極A1,A2に接触するための第一面S1と、その第一面S1と対向する第二面S2とを有している。異方導電性部材31,32の抵抗は、第一面S1と直交する第一方向、すなわち異方導電性部材31,32の厚み方向に対する抵抗値が、第一面S1の面方向に沿う第二方向に対する抵抗値よりも小さくなり得るようになっている。
「第一方向(厚み方向)に対する抵抗値が、第二方向に対する抵抗値よりも小さくなり得る」、とは、異方導電性部材31,32が、押圧されなくても厚み方向に導通するものであってもよく、押圧されたときに厚み方向に導通するものであってもよいことを意味している。
電極A1,A2を、弾力性を有する異方導電性部材31,32を介して電極E1,E2と導通させることで、電極A1,A2の損傷を防止するようになっている。
図4では、電極A1と電極E1との間の抵抗を抵抗RR1で示し、電極A2と電極E2との間の抵抗を抵抗RR2で示している。抵抗RR1,RR2には、異方導電性部材31,32そのものの抵抗の他、異方導電性部材31,32と電極A1,A2との接触抵抗、及び異方導電性部材31,32と電極E1,E2との接触抵抗が含まれているものとする。
図5は、図1に示す基板検査装置1の電気的構成の一例を示すブロック図である。図5は、基板検査装置1に検査対象の基板Aを取り付けた状態を示している。基板Aの透明配線等を抵抗RDで示し、治具ボード3の配線等の内部抵抗をRJ1,RJ2で示している。なお、図5では、電極A1,A2及び電極E1,E2を一対ずつ記載して電極の記載を省略している。
治具ボード3では、抵抗器RC1の一端が電極E1に接続され、抵抗器RC1の他端が内部抵抗RJ1を介してコネクタCN1に接続され、抵抗器RC2の一端が電極E2に接続され、抵抗器RC2の他端が内部抵抗RJ2を介してコネクタCN2に接続されている。内部抵抗RJ1,RJ2は抵抗器RC1,RC2と直列接続され、内部抵抗RJ1,RJ2の前後に分布することになるが、図5では便宜上、抵抗器RC1,RC2とコネクタCN1,CN2との間に内部抵抗RJ1,RJ2を記載している。
装置本体部2は、電源部24と、電流計25(検出部)と、制御部26と、コネクタCN1,CN2とを備えている。装置本体部2及び治具ボード3は、一方がコネクタCN1,CN2のオス側を、他方がコネクタCN1,CN2のメス側を備えている。これにより、治具ボード3は、装置本体部2に対して脱着可能とされている。
基板Aの電極A1,A2の配置等が変わると、電極E1,E2の配置等や異方導電性部材31,32の大きさ形状等も変える必要が生じる。しかしながら、治具ボード3が装置本体部2に対して脱着可能とされていることによって、装置本体部2を変えることなく、治具ボード3を交換するだけで、新たな基板Aに対応することが可能にされている。また、治具ボード3が抵抗器RC1,RC2を備えているので、治具ボード3を交換することによって、抵抗器RC1,RC2の抵抗値RC,RCを新たな基板Aに適した値に変更することができる。
電源部24は、例えば交流電圧源であり、予め設定された交流の測定用電圧Vsを出力する。電流計25は、電源部24から出力された電流を計測し、その測定電流値Isを制御部26へ出力する。電流計25は、例えばシャント抵抗、ホール素子、あるいはアナログデジタルコンバータ等を用いて構成されている。
そして、基板検査装置1に基板Aが取り付けられると、電源部24からコネクタCN1、内部抵抗RJ1、抵抗器RC1、電極E1、抵抗RR1、電極A1、抵抗RD、電極A2、抵抗RR2、電極E2、抵抗器RC2、内部抵抗RJ2、コネクタCN2、及び電流計25を介して電源部24に戻る抵抗測定用電流経路が形成される。
制御部26は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、所定の制御プログラム等を予め記憶する不揮発性の記憶装置、及びこれらの周辺回路等を備えたマイクロコンピュータである。制御部26は、上記プログラムを実行することによって、抵抗取得部261及び基板検査部262として機能する。
抵抗取得部261は、測定用電圧Vsと測定電流値Isとに基づいて、上記抵抗測定用電流経路の抵抗値Rを下記の式(1)に基づき算出する。
抵抗値R=Vs/Is ・・・(1)
ここで、内部抵抗RJ1,RJ2の抵抗値をRJ,RJ、抵抗器RC1,RC2の抵抗値をRC,RC、抵抗RR1,RR2の抵抗値をRR,RR、抵抗RDの抵抗値をRdとすると、抵抗値R=RJ+RC+RR+Rd+RR+RC+RJとなる。従って、抵抗値Rには、基板Aの抵抗RDの抵抗値Rdと、異方導電性部材31,32の抵抗値RR,RRと、抵抗器RC1,RC2の抵抗値RC,RCと、治具ボード3の内部抵抗値RJ,RJとが含まれる。
なお、装置本体部2は、コネクタCN1,CN2間の電圧を測定する電圧測定部をさらに備え、抵抗取得部261は、電圧測定部により測定された電圧をVsとして式(1)から抵抗値Rを算出してもよい。あるいは、電源部24として、予め設定された電流値Isの電流を出力する定電流回路を用い、電流計25の代わりにコネクタCN1,CN2間の電圧を測定する電圧測定部を備え、抵抗取得部261は、予め設定された電流値Isと電圧測定部により測定された電圧Vsとから、式(1)を用いて抵抗値Rを算出してもよい。また、電源部24は直流電圧、又は直流電流を出力してもよい。
また、電源部24から出力される電圧又は電流が一定の固定値であれば、検出部で検出された測定電流値Is又は電圧値と、抵抗値Rとは比例関係となって1対1で対応する。そこで、抵抗取得部261は、検出部で検出された測定電流値Is又は電圧値を、そのまま抵抗値Rを示す情報として取得してもよい。
基板検査部262は、抵抗取得部261により取得された抵抗値Rに基づき、基板Aの検査を実行する。具体的には、基板検査部262は、抵抗値Rを予め設定された基準値と比較し、抵抗値Rが基準値以下の場合に良、抵抗値Rが基準値を超えた場合に不良と判定してもよい。抵抗値Rには、基板Aの抵抗値Rdの他、異方導電性部材31,32の抵抗値RR,RRや治具ボード3の内部抵抗値RJ,RJが含まれているが、抵抗値Rに抵抗値RR,RRや内部抵抗値RJ,RJが含まれている場合であっても、抵抗値Rに基づいて、大雑把に基板Aの良否を判定することが可能な場合がある。
なお、基板Aの抵抗値Rdを測定する前に、例えば電極A1,A2が短絡されたテスト基板を用いて抵抗取得部261によって抵抗値を測定し、得られた抵抗値Rxを記憶装置に記憶しておく。その後に測定対象の基板Aを基板検査装置1に取り付けて、抵抗取得部261によって抵抗値Rを測定する。そして、抵抗取得部261は、下記の式(2)に基づいて基板Aの抵抗値Rdを算出するようにしてもよい。
抵抗値Rd=R−Rx ・・・(2)
また、基板検査部262は、抵抗取得部261により取得された抵抗値Rに基づき得られた抵抗値Rdを用いて基板Aの検査を実行してもよい。具体的には、基板検査部262は、抵抗値Rdを予め設定された基準値と比較し、抵抗値Rdが基準値以下の場合に良、抵抗値Rdが基準値を超えた場合に不良と判定してもよい。抵抗値Rdを用いて判定することによって、抵抗値Rを用いて判定した場合よりも、基板Aの検査精度が向上する。
図6は、基板検査装置1が抵抗器RC1,RC2を備えていることによる効果を説明するための表形式の説明図である。図6に示す表の、(実施例)は基板検査装置1に対応し、(比較例)は基板検査装置1から抵抗器RC1,RC2を取り除いた場合、すなわち抵抗値RC,RCがゼロΩの場合を示している。
まず、治具基板30の内部抵抗値RJ,RJは配線抵抗等であるから通常極めて低抵抗であり、RJ+RJ=1Ω程度である。抵抗器RC1,RC2は、例えば、その合計の抵抗値RC+RCが、測定対象の基板Aの理想的な、設計上の抵抗値Rdと略等しくされており、例えば理想的な抵抗値Rdが100Ωであった場合、RC=RC=50Ωとされ、抵抗値RC+RCが100Ωとされている。抵抗値RC+RCの値としては、理想的な抵抗値Rdと略等しい、又は理想的な抵抗値Rd以上が好ましい。
異方導電性部材31,32は、押圧機構4による押圧圧力に応じて、異方導電性部材31,32そのものの抵抗値や、電極A1,A2,E1,E2との接触抵抗が変化する。そのため、押圧圧力のバラツキに起因する抵抗値RR+RRの変動幅が大きい。また、異方導電性部材31,32はゴム等の柔らかい材料で構成されているので、抵抗測定を繰り返す過程で異方導電性部材31,32が摩耗、劣化し易い。そのため、摩耗、劣化に伴い抵抗値RR+RRが増大し、経時的な抵抗値RR+RRの変化も大きい。
その結果、抵抗値RR+RRは、例えば1Ω〜500Ωの範囲でばらつく(変動する)ことになる。
測定対象の基板Aの抵抗値Rdは、基板Aの種類等に応じて様々であるが、例えばタッチパネル基板の透明配線の抵抗値を測定する場合であれば、一般的な抵抗値Rdとして、100Ω程度が想定される。
以上の条件によれば、抵抗器RC1,RC2を備えた(実施例)の基板検査装置1では、抵抗値R=RJ+RJ+RC+RC+RR+RR+Rd=202Ω〜702Ωとなる。この場合、702/202=3.46となり、抵抗値Rに約3.5倍の変動倍率が生じることになる。
一方、抵抗器RC1,RC2を備えていない、(比較例)の場合には、抵抗値R=RJ+RJ+RR+RR+Rd=102Ω〜602Ωとなる。この場合、602/102=5.90となり、抵抗値Rに約6倍の変動倍率が生じることになる。
このように、抵抗器RC1,RC2を備えた場合と備えていない場合とでは、抵抗器RC1,RC2を備えた場合の方が、抵抗値Rの変動倍率が小さくなる。従って、抵抗器RC1,RC2を備えることによって、抵抗値の測定結果に対する異方導電性部材の抵抗バラツキの影響を低減し、測定の安定性を向上させることが可能となる。
なお、基板検査部262を備えず、基板検査装置1は抵抗測定装置として構成されていてもよい。また、治具ボード3は、必ずしも装置本体部2に対して脱着可能にされている例に限られず、治具ボード3と装置本体部2とは一体に構成されていてもよい。また、基板検査装置1は、押圧機構4を備えていなくてもよい。
すなわち、本発明の一例に係る抵抗測定装置は、基板の一方の面に形成された一対の導電性のパターン部相互間の抵抗を測定する抵抗測定装置であって、前記一対のパターン部に接触するための第一面と、その第一面と対向する第二面とを有し、前記第一面と直交する第一方向に対する抵抗値が、前記第一面の面方向に沿う第二方向に対する抵抗値よりも小さくなり得る異方導電性部材と、前記第二面に接触し、前記一対のパターン部の配置と対応するように配置された第一及び第二電極と、前記第一電極に対して一端が接続された第一抵抗器と、前記第二電極に対して一端が接続された第二抵抗器と、前記第一抵抗器の他端と前記第二抵抗器の他端との間に電流を供給する電源部と、前記第一抵抗器の他端と前記第二抵抗器の他端との間の電圧及び電流のうち少なくとも一方を検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記少なくとも一方に基づいて、前記異方導電性部材の抵抗と前記一対のパターン部相互間の抵抗とを含む抵抗値を取得する抵抗取得部とを備える。
この構成によれば、電源部から供給された電流は、第一抵抗器、第一電極、異方導電性部材、一方のパターン部、他方のパターン部、異方導電性部材、第二電極、及び第二抵抗器を介して電源部に戻る抵抗測定用電流経路を流れる。従って、検出部によって検出された電圧及び電流のうち少なくとも一方に基づいて抵抗取得部で取得される抵抗値には、測定対象である一対のパターン部相互間の抵抗の他に、第一抵抗器と第二抵抗器の抵抗値が含まれることになる。その結果、異方導電性部材の抵抗値がばらついた場合であっても、そのばらついた抵抗値が小さいときと大きいときとの倍率が、第一抵抗器及び第二抵抗器を備えていない場合と比べて小さくなる。従って、異方導電性部材の抵抗バラツキに対する抵抗値の測定結果の倍率が小さくなるので、抵抗値の測定結果に対する異方導電性部材の抵抗バラツキの影響を低減することが容易である。
また、前記第一面に当接された前記基板を、前記第一面に向けて押圧する押圧部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、押圧部によって、基板の一方の面に形成された一対のパターン部を異方導電性部材に押し当てることができるので、一対のパターン部と異方導電性部材との接触を安定化させることができる。
また、前記抵抗測定装置は、装置本体部と、前記装置本体部に対して脱着可能な治具部とを備え、前記電源部、前記検出部、及び前記抵抗取得部は前記装置本体部に設けられ、前記異方導電性部材、前記第一電極、前記第二電極、前記第一抵抗器、及び前記第二抵抗器は前記治具部に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、治具部を交換するだけで、測定対象の基板に応じた異方導電性部材、第一電極、第二電極、第一抵抗器、及び第二抵抗器に取り替えることができるので、測定対象に対する抵抗測定装置の柔軟性が向上する。
また、本発明の一例に係る基板検査装置は、上述の抵抗測定装置と、前記抵抗測定装置により測定された抵抗に基づき、前記基板の検査を行う基板検査部とを備える。
この構成によれば、抵抗測定の対象となる基板を検査することができる。
このような構成の抵抗測定装置及び基板検査装置は、抵抗値の測定結果に対する異方導電性部材の抵抗バラツキの影響を低減することが容易となる。
この出願は、2018年1月19日に出願された日本国特許出願特願2018−007463を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。なお、発明を実施するための形態の項においてなされた具体的な実施態様又は実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、本発明は、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではない。
1 基板検査装置
2 装置本体部
3 治具ボード(治具部)
4 押圧機構(押圧部)
21 筐体
22 載置面
23 ガイド部材
24 電源部
25 電流計(検出部)
26 制御部
30 治具基板
31,32 異方導電性部材
41 支柱
42 天板
43 押圧板
44 ベース板
45 弾性板
46 シリンダ機構
47 ロッド
261 抵抗取得部
262 基板検査部
431 ガイド孔
A 基板
A1,A2 電極(パターン部)
CN1,CN2 コネクタ
E1 電極(第一電極)
E2 電極(第二電極)
Is 電流値
R 抵抗値
RC1 抵抗器(第一抵抗器)
RC2 抵抗器(第二抵抗器)
RD,RR1,RR2 抵抗
RJ1,RJ2 内部抵抗
RJ,RJ 内部抵抗値
RC,RC,Rd,RR,RR,Rx 抵抗値
S1 第一面
S2 第二面
Vs 電圧

Claims (4)

  1. 基板の一方の面に形成された一対の導電性のパターン部相互間の抵抗を測定する抵抗測定装置であって、
    前記一対のパターン部に接触するための第一面と、その第一面と対向する第二面とを有し、前記第一面と直交する第一方向に対する抵抗値が、前記第一面の面方向に沿う第二方向に対する抵抗値よりも小さくなり得る異方導電性部材と、
    前記第二面に接触し、前記一対のパターン部の配置と対応するように配置された第一及び第二電極と、
    前記第一電極に対して一端が接続された第一抵抗器と、
    前記第二電極に対して一端が接続された第二抵抗器と、
    前記第一抵抗器の他端と前記第二抵抗器の他端との間に電流を供給する電源部と、
    前記第一抵抗器の他端と前記第二抵抗器の他端との間の電圧及び電流のうち少なくとも一方を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された前記少なくとも一方に基づいて、前記異方導電性部材の抵抗と前記一対のパターン部相互間の抵抗とを含む抵抗値を取得する抵抗取得部とを備える抵抗測定装置。
  2. 前記第一面に当接された前記基板を、前記第一面に向けて押圧する押圧部をさらに備える請求項1記載の抵抗測定装置。
  3. 前記抵抗測定装置は、
    装置本体部と、
    前記装置本体部に対して脱着可能な治具部とを備え、
    前記電源部、前記検出部、及び前記抵抗取得部は前記装置本体部に設けられ、
    前記異方導電性部材、前記第一電極、前記第二電極、前記第一抵抗器、及び前記第二抵抗器は前記治具部に設けられている請求項1又は2に記載の抵抗測定装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の抵抗測定装置と、
    前記抵抗測定装置により測定された抵抗に基づき、前記基板の検査を行う基板検査部とを備える基板検査装置。
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