JPWO2019140050A5 - - Google Patents

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別の態様では、本開示は、内皮を通過して組成物をトランスサイトーシスするための方法であって、内皮を、本明細書に記載されるFcポリペプチド二量体-Fab融合タンパク質を含む組成物と接触させることを含む方法に関する。いくつかの実施形態では、内皮はBBBである。
[本発明1001]
(a)TfRに特異的に結合し、
(b)Fcγ受容体(FcγR)に結合することが可能であり、かつ
(c)インビボで網状赤血球を実質的に減少させない
、改変Fcポリペプチド二量体、またはその二量体フラグメント。
[本発明1002]
(a)(i)TfR結合部位と、(ii)TfRに結合した場合にFcγR結合を低減する1つ以上のアミノ酸改変とを含む、TfRに特異的に結合する第1のFcポリペプチドと、
(b)TfR結合部位もFcγR結合を低減するいかなる改変も含まない第2のFcポリペプチドと
を含む、改変Fcポリペプチド二量体、またはその二量体フラグメント。
[本発明1003]
前記TfR結合部位が、改変CH3ドメインを含む、本発明1001または1002の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1004]
前記改変CH3ドメインが、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4のCH3ドメインに由来する、本発明1003の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1005]
前記改変CH3ドメインが、EU番号付けに従って、384位、386位、387位、388位、389位、390位、413位、416位、及び421位からなるアミノ酸位置のセットにおいて5個、6個、7個、8個、または9個の置換を含む、本発明1003または1004の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1006]
前記改変CH3ドメインが、380位、391位、392位、及び415位を含む位置に1個、2個、3個、または4個の置換を更に含む、本発明1005の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1007]
前記改変CH3ドメインが、414位、424位、及び426位を含む位置に1個、2個、または3個の置換を更に含む、本発明1005または1006の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1008]
TfRのアピカルドメインに結合する、本発明1001~1007のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1009]
トランスフェリンのTfRへの結合を阻害することなくTfRに結合する、本発明1008の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1010]
TfRのアミノ酸208を含むエピトープに結合する、本発明1008または1009の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1011]
前記改変CH3ドメインが388位にTrpを含む、本発明1005~1010のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1012]
前記改変CH3ドメインが421位に芳香族アミノ酸を含む、本発明1005~1011のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1013]
前記421位の芳香族アミノ酸がTrpまたはPheである、本発明1012の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1014]
前記改変CH3ドメインが、以下から選択される少なくとも1つの位置を含む、本発明1005~1010のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体:
384位がLeu、Tyr、Met、またはVal、386位がLeu、Thr、His、またはPro、387位がVal、Pro、または酸性アミノ酸、388位がTrp、389位がVal、Ser、またはAla、413位がGlu、Ala、Ser、Leu、Thr、またはPro、416位がThr、または酸性アミノ酸、及び、421位がTrp、Tyr、His、またはPhe。
[本発明1015]
前記改変CH3ドメインが、以下から選択される2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、または8つの位置を含む、本発明1014の改変Fcポリペプチド二量体:
384位がLeu、Tyr、Met、またはVal、386位がLeu、Thr、His、またはPro、387位がVal、Pro、または酸性アミノ酸、388位がTrp、389位がVal、Ser、またはAla、413位がGlu、Ala、Ser、Leu、Thr、またはPro、416位がThr、または酸性アミノ酸、及び、421位がTrp、Tyr、His、またはPhe。
[本発明1016]
前記改変CH3ドメインが、384位にLeuまたはMetを、386位にLeu、His、またはProを、387位にValを、388位にTrpを、389位にValまたはAlaを、413位にProを、416位にThrを、及び/あるいは421位にTrpを含む、本発明1005~1015のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1017]
前記改変CH3ドメインが、391位にSer、Thr、Gln、またはPheを更に含む、本発明1016の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1018]
前記改変CH3ドメインが、380位にTrp、Tyr、Leu、またはGlnを更に含む、本発明1016または1017の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1019]
前記改変CH3ドメインが、392位にGln、Phe、またはHisを更に含む、本発明1016~1018のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1020]
前記改変CH3ドメインが、380位にTrpを、及び/または392位にGlnを更に含む、本発明1016または1017の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1021]
前記改変CH3ドメインが、以下から選択される1つ、2つ、または3つの位置を更に含む、本発明1014~1020のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体:
414位がLys、Arg、Gly、またはPro、424位がSer、Thr、Glu、またはLys、及び426位がSer、Trp、またはGly。
[本発明1022]
前記改変CH3ドメインが、384位にTyrを、386位にThrを、387位にGluまたはValを、388位にTrpを、389位にSerを、413位にSerまたはThrを、416位にGluを、及び/あるいは421位にPheを含む、本発明1005~1015のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1023]
前記改変CH3ドメインが、380位にTrp、Tyr、Leu、またはGlnを更に含む、本発明1022の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1024]
前記改変CH3ドメインが、415位にGluを更に含む、本発明1022または1023の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1025]
前記改変CH3ドメインが、380位にTrpを、及び/または415位にGluを更に含む、本発明1022の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1026]
前記改変CH3ドメインが390位にAsnを含む、本発明1022~1025のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1027]
前記改変CH3ドメインが、以下の置換のうちの1つ以上を含む、本発明1006~1010のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体:
380位にTrp、386位にThr、388位にTrp、389位にVal、413位にSerまたはThr、415位にGlu、及び/あるいは421位にPhe。
[本発明1028]
前記改変CH3ドメインが、SEQ ID NO:4~29、及び64~127のうちのいずれか1つのアミノ酸111~217と少なくとも85%の同一性、少なくとも90%の同一性、または少なくとも95%の同一性を有する、本発明1005~1027のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1029]
前記改変CH3ドメインが、SEQ ID NO:66、68、94、107~109、119、及び268~270のうちのいずれか1つのアミノ酸111~217と少なくとも85%の同一性、少なくとも90%の同一性、または少なくとも95%の同一性を有する、本発明1028の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1030]
パーセント同一性がEU番号付けに従って384位、386位、387位、388位、389位、390位、413位、416位、及び421位のセットを含まないことを条件として、前記改変CH3ドメインが、SEQ ID NO:1のアミノ酸111~217と少なくとも85%の同一性を有する、本発明1005~1027のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1031]
前記改変CH3ドメインが、SEQ ID NO:4~29、及び125~127のうちのいずれか1つのアミノ酸154~160及び/または183~191を含む、本発明1005~1030のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1032]
前記改変CH3ドメインが、以下から選択される少なくとも1つの位置を含む、本発明1006~1010のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体:
380位がTrp、Leu、またはGlu、384位がTyrまたはPhe、386位がThr、387位がGlu、388位がTrp、389位がSer、Ala、Val、またはAsn、390位がSerまたはAsn、413位がThrまたはSer、415位がGluまたはSer、416位がGlu、及び421位がPhe。
[本発明1033]
前記改変CH3ドメインが、以下から選択される、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10個、または11個の位置を含む、本発明1032の改変Fcポリペプチド二量体:
380位がTrp、Leu、またはGlu、384位がTyrまたはPhe、386位がThr、387位がGlu、388位がTrp、389位がSer、Ala、Val、またはAsn、390位がSerまたはAsn、413位がThrまたはSer、415位がGluまたはSer、416位がGlu、及び421位がPhe。
[本発明1034]
前記改変CH3ドメインが、以下の11個の位置を含む、本発明1033の改変Fcポリペプチド二量体:
380位がTrp、Leu、またはGlu、384位がTyrまたはPhe、386位がThr、387位がGlu、388位がTrp、389位がSer、Ala、Val、またはAsn、390位がSerまたはAsn、413位がThrまたはSer、415位がGluまたはSer、416位がGlu、及び421位がPhe。
[本発明1035]
前記改変CH3ドメインが、SEQ ID NO:4~29、及び64~127のうちのいずれか1つのアミノ酸111~217と少なくとも85%の同一性、少なくとも90%の同一性、または少なくとも95%の同一性を有する、本発明1033または1034の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1036]
前記改変CH3ドメインが、SEQ ID NO:66、68、94、107~109、119、及び268~270のうちのいずれか1つのアミノ酸111~217と少なくとも85%の同一性、少なくとも90%の同一性、または少なくとも95%の同一性を有する、本発明1035の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1037]
EU番号付けスキームに従って380位、384位、386位、384位、388位、389位、390位、391位、392位、413位、414位、415位、416位、421位、424位、及び426位に対応する位置のうちの少なくとも5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10個、11個、12個、13個、14個、15個、または16個における残基が、欠失も置換もされていない、本発明1035の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1038]
前記改変CH3ドメインが、SEQ ID NO:38~61及び131~173のうちのいずれか1つの配列を含む、本発明1003の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1039]
前記改変CH3ドメインが、EU番号付けスキームに従って(i)366位にTrpを、または(ii)366位にSerを、368位にAlaを、及び407位にValを更に含む、本発明1005~1037のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1040]
前記対応する未改変のCH3ドメインが、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4のCH3ドメインである、本発明1005~1039のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1041]
TfRと結合した時にFcγRの結合を低減する前記アミノ酸改変が、EU番号付けスキームに従って234位及び235位のAlaを含む、本発明1002~1040のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1042]
前記第1のFcポリペプチド及び/または前記第2のFcポリペプチドが、血清中半減期を増大させるアミノ酸改変を含む、本発明1002~1041のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1043]
血清中半減期を増大させる前記アミノ酸改変が、EU番号付けスキームに従って、(i)428位のLeu及び434位のSer、あるいは(ii)434位のSerまたはAlaを含む、本発明1042の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1044]
前記第1のFcポリペプチド及び/または前記第2のFcポリペプチドが更にFabに融合されている、本発明1001~1043のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1045]
EU番号付けスキームに従って、前記第1のFcポリペプチドがノブ変異T366Wを含み、前記第2のFcポリペプチドがホール変異T366S、L368A、及びY407Vを含む、本発明1002~1044のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1046]
EU番号付けスキームに従って、前記第1のFcポリペプチドがホール変異T366S、L368A、及びY407Vを含み、前記第2のFcポリペプチドがノブ変異T366Wを含む、本発明1002~1044のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1047]
(a)TfR結合部位と、EU番号付けスキームに従ってアミノ酸改変L234A及びL235Aと、ノブ変異T366Wとを含む、TfRに特異的に結合する第1のFcポリペプチドと、
(b)EU番号付けスキームに従ってホール変異T366S、L368A、及びY407Vを含み、TfR結合部位もFcγRの結合を低減するいかなる改変も含まない、第2のFcポリペプチドと
を含む、改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1048]
前記第1のFcポリペプチドが、SEQ ID NO:178、190、202、214、226、238、252、286、298、及び310のうちのいずれか1つの配列を含む、本発明1047の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1049]
前記第2のFcポリペプチドが、SEQ ID NO:397の配列を含む、本発明1047または1048の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1050]
(a)TfR結合部位と、EU番号付けスキームに従ってアミノ酸改変L234A及びL235Aと、ノブ変異T366Wと、M428Lを伴うかまたは伴わないアミノ酸改変N434Sとを含む、TfRに特異的に結合する第1のFcポリペプチドと、
(b)EU番号付けスキームに従ってホール変異T366S、L368A、及びY407Vを含み、TfR結合部位もFcγRの結合を低減するいかなる改変も含まない、第2のFcポリペプチドと
を含む、改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1051]
前記第1のFcポリペプチドが、SEQ ID NO:323、330、337、344、351、358、365、372、379、及び386のうちのいずれか1つの配列を含む、本発明1050の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1052]
前記第2のFcポリペプチドが、SEQ ID NO:397の配列を含む、本発明1050または1051の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1053]
(a)TfR結合部位と、EU番号付けスキームに従ってアミノ酸改変L234A及びL235Aと、ノブ変異T366Wとを含む、TfRに特異的に結合する第1のFcポリペプチドと、
(b)EU番号付けスキームに従ってホール変異T366S、L368A、及びY407Vと、M428Lを伴うかまたは伴わないアミノ酸改変N434Sとを含み、TfR結合部位もFcγRの結合を低減するいかなる改変も含まない、第2のFcポリペプチドと
を含む、改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1054]
前記第1のFcポリペプチドが、SEQ ID NO:178、190、202、214、226、238、252、286、298、及び310のうちのいずれか1つの配列を含む、本発明1053の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1055]
前記第2のFcポリペプチドが、SEQ ID NO:407の配列を含む、本発明1053または1054の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1056]
(a)TfR結合部位と、EU番号付けスキームに従ってアミノ酸改変L234A及びL235Aと、ノブ変異T366Wと、M428Lを伴うかまたは伴わないアミノ酸改変N434Sとを含む、TfRに特異的に結合する第1のFcポリペプチドと、
(b)EU番号付けスキームに従ってホール変異T366S、L368A、及びY407Vと、M428Lを伴うかまたは伴わないアミノ酸改変N434Sとを含み、TfR結合部位もFcγRの結合を低減するいかなる改変も含まない、第2のFcポリペプチドと
を含む、改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1057]
前記第1のFcポリペプチドが、SEQ ID NO:323、330、337、344、351、358、365、372、379、及び386のうちのいずれか1つの配列を含む、本発明1056の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1058]
前記第2のFcポリペプチドが、SEQ ID NO:407の配列を含む、本発明1056または1057の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1059]
(a)TfR結合部位と、EU番号付けスキームに従ってアミノ酸改変L234A及びL235Aと、ホール変異T366S、L368A、及びY407Vとを含む、TfRに特異的に結合する第1のFcポリペプチドと、
(b)EU番号付けスキームに従ってノブ変異T366Wを含み、TfR結合部位もFcγRの結合を低減するいかなる改変も含まない、第2のFcポリペプチドと
を含む、改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1060]
前記第1のFcポリペプチドが、SEQ ID NO:184、196、208、220、232、244、280、292、304、及び316のうちのいずれか1つの配列を含む、本発明1059の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1061]
前記第2のFcポリペプチドが、SEQ ID NO:391の配列を含む、本発明1059または1060の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1062]
(a)TfR結合部位と、EU番号付けスキームに従ってアミノ酸改変L234A及びL235Aと、ホール変異T366S、L368A、及びY407Vと、M428Lを伴うかまたは伴わないアミノ酸改変N434Sとを含む、TfRに特異的に結合する第1のFcポリペプチドと、
(b)EU番号付けスキームに従ってノブ変異T366Wを含み、TfR結合部位もFcγRの結合を低減するいかなる改変も含まない、第2のFcポリペプチドと
を含む、改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1063]
前記第1のFcポリペプチドが、SEQ ID NO:326、333、340、347、354、361、368、375、382、及び389のうちのいずれか1つの配列を含む、本発明1062の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1064]
前記第2のFcポリペプチドが、SEQ ID NO:391の配列を含む、本発明1062または1063の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1065]
(a)TfR結合部位と、EU番号付けスキームに従ってアミノ酸改変L234A及びL235Aと、ホール変異T366S、L368A、及びY407Vとを含む、TfRに特異的に結合する第1のFcポリペプチドと、
(b)EU番号付けスキームに従ってノブ変異T366Wと、M428Lを伴うかまたは伴わないアミノ酸改変N434Sとを含み、TfR結合部位もFcγRの結合を低減するいかなる改変も含まない、第2のFcポリペプチドと
を含む、改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1066]
前記第1のFcポリペプチドが、SEQ ID NO:184、196、208、220、232、244、280、292、304、及び316のうちのいずれか1つの配列を含む、本発明1065の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1067]
前記第2のFcポリペプチドが、SEQ ID NO:404の配列を含む、本発明1065または1066の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1068]
(a)TfR結合部位と、EU番号付けスキームに従ってアミノ酸改変L234A及びL235Aと、ホール変異T366S、L368A、及びY407Vと、M428Lを伴うかまたは伴わないアミノ酸改変N434Sとを含む、TfRに特異的に結合する第1のFcポリペプチドと、
(b)EU番号付けスキームに従ってノブ変異T366Wと、M428Lを伴うかまたは伴わないアミノ酸改変N434Sとを含み、TfR結合部位もFcγRの結合を低減するいかなる改変も含まない、第2のFcポリペプチドと
を含む、改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1069]
前記第1のFcポリペプチドが、SEQ ID NO:326、333、340、347、354、361、368、375、382、及び389のうちのいずれか1つの配列を含む、本発明1068の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1070]
前記第2のFcポリペプチドが、SEQ ID NO:404の配列を含む、本発明1068または1069の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1071]
網状赤血球を実質的に減少させない、本発明1001~1070のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1072]
前記改変Fcポリペプチド二量体の投与後に減少する網状赤血球の量が、コントロールの投与後に減少する網状赤血球の量よりも少ない、本発明1071の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1073]
前記改変Fcポリペプチド二量体の投与後に減少する網状赤血球の量が、コントロールの投与後に減少する網状赤血球の量の50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%、15%、10%、8%、5%、3%、2%、または1%よりも少ない、本発明1072の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1074]
前記改変Fcポリペプチド二量体の投与後に残留する網状赤血球の量が、コントロールの投与後に残留する網状赤血球の量よりも多い、本発明1071の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1075]
前記改変Fcポリペプチド二量体の投与後に残留する網状赤血球の量が、コントロールの投与後に残留する網状赤血球の量よりも少なくとも1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%多い、本発明1074の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1076]
骨髄中の網状赤血球を実質的に減少させない、本発明1001~1070のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1077]
前記改変Fcポリペプチド二量体の投与後に骨髄中で減少する網状赤血球の量が、コントロールの投与後に骨髄中で減少する網状赤血球の量よりも少ない、本発明1076の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1078]
前記改変Fcポリペプチド二量体の投与後に骨髄中で減少する網状赤血球の量が、コントロールの投与後に骨髄中で減少する網状赤血球の量の50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%、15%、10%、8%、5%、3%、2%、または1%よりも少ない、本発明1077の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1079]
前記改変Fcポリペプチド二量体の投与後に骨髄中に残留する網状赤血球の量が、コントロールの投与後に骨髄中に残留する網状赤血球の量よりも多い、本発明1076の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1080]
前記改変Fcポリペプチド二量体の投与後に骨髄中に残留する網状赤血球の量が、コントロールの投与後に骨髄中に残留する網状赤血球の量よりも少なくとも1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、または50%多い、本発明1079の改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1081]
前記コントロールが、完全なエフェクター機能を有する対応するTfR結合Fc二量体であり、及び/またはFcγRの結合を低減する変異を含まない、本発明1072~1075及び本発明1077~1080のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体。
[本発明1082]
(a)抗原に結合することが可能な抗体可変領域、またはその抗原結合フラグメントと、
(b)(i)TfR結合部位と、TfRに結合した時にFcγRの結合を低減する1つ以上のアミノ酸改変とを含む、TfRに特異的に結合する第1のFcポリペプチドと、
(ii)TfR結合部位もFcγRの結合を低減するいかなる改変も含まない第2のFcポリペプチドと
を含む、改変Fcポリペプチド二量体と
を含む、BBBを通過して能動的に輸送されることが可能なFcポリペプチド二量体-Fab融合タンパク質。
[本発明1083]
TfRと結合した時にFcγRの結合を低減する前記アミノ酸改変が、EU番号付けスキームに従って234位及び235位のAlaを含む、本発明1082のFcポリペプチド二量体-Fab融合タンパク質。
[本発明1084]
前記第1のFcポリペプチド及び/または前記第2のFcポリペプチドが、血清中半減期を増大させるアミノ酸改変を含む、本発明1082または1083のFcポリペプチド二量体-Fab融合タンパク質。
[本発明1085]
血清中半減期を増大させる前記アミノ酸改変が、EU番号付けスキームに従って、(i)428位のLeu及び434位のSer、あるいは(ii)434位のSerまたはAlaを含む、本発明1084のFcポリペプチド二量体-Fab融合タンパク質。
[本発明1086]
前記抗体可変領域配列がFabドメインを含む、本発明1082~1085のいずれかのFcポリペプチド二量体-Fab融合タンパク質。
[本発明1087]
前記抗体可変領域配列が、2個の抗体可変領域重鎖及び2個の抗体可変領域軽鎖、またはそれらのそれぞれのフラグメントを含む、本発明1082~1086のいずれかのFcポリペプチド二量体-Fab融合タンパク質。
[本発明1088]
本発明1001~1081のいずれかの前記改変Fcポリペプチド二量体と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
[本発明1089]
本発明1082~1087のいずれかの前記Fcポリペプチド二量体-Fab融合タンパク質と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
[本発明1090]
内皮を通過して組成物をトランスサイトーシスするための方法であって、前記内皮を、本発明1001~1081のいずれかの改変Fcポリペプチド二量体を含む組成物と接触させることを含む、前記方法。
[本発明1091]
内皮を通過して組成物をトランスサイトーシスするための方法であって、前記内皮を、本発明1082~1087のいずれかのFcポリペプチド二量体-Fab融合タンパク質を含む組成物と接触させることを含む、前記方法。
[本発明1092]
前記内皮がBBBである、本発明1090または1091の方法。

Claims (15)

  1. (a)TfRに特異的に結合し、
    (b)Fcγ受容体(FcγR)に結合することが可能であり、かつ
    (c)インビボで網状赤血球を実質的に減少させない
    、改変Fcポリペプチド二量体。
  2. (a)(i)TfR結合部位と、(ii)TfRに結合した場合にFcγR結合を低減する1つ以上のアミノ酸改変とを含む、TfRに特異的に結合する第1のFcポリペプチドと、
    (b)TfR結合部位もFcγR結合を低減するいかなる改変も含まない第2のFcポリペプチドと
    を含む、改変Fcポリペプチド二量体。
  3. 前記第1のFcポリペプチドが、前記TfR結合部位を含む改変CH3ドメインを含む、請求項1または2に記載の改変Fcポリペプチド二量体。
  4. 前記改変CH3ドメインが、EU番号付けに従って、384位、386位、387位、388位、389位、390位、413位、416位、及び421位を含むアミノ酸位置のセットにおいて5個、6個、7個、8個、または9個の置換を含み、任意で前記改変CH3ドメインが、380位、391位、392位、及び415位を含む位置に1個、2個、3個、または4個の置換を更に含む、請求項3に記載の改変Fcポリペプチド二量体。
  5. TfRのアピカルドメインに結合し、任意で
    (a)トランスフェリンのTfRへの結合を阻害することなくTfRに結合する、かつ/または
    (b)TfRのアミノ酸208を含むエピトープに結合する
    請求項1~4のいずれか1項に記載の改変Fcポリペプチド二量体。
  6. (a)前記改変CH3ドメインが388位にTrpを、及び/もしくは421位にTrpもしくはPheを含む、または
    (b)前記改変CH3ドメインが、以下から選択される1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、もしくは8つの位置を含む:
    384位がLeu、Tyr、Met、もしくはVal、
    386位がLeu、Thr、His、もしくはPro、
    387位がVal、Pro、もしくは酸性アミノ酸、
    388位がTrp、
    389位がVal、Ser、もしくはAla、
    413位がGlu、Ala、Ser、Leu、Thr、もしくはPro、
    416位がThr、もしくは酸性アミノ酸、及び、
    421位がTrp、Tyr、His、もしくはPhe、または
    (c)前記改変CH3ドメインが、384位にTyrを、386位にThrを、387位にGluもしくはValを、388位にTrpを、389位にSerを、413位にSerもしくはThrを、416位にGluを、及び/もしくは421位にPheを含む、または
    (d)前記改変CH3ドメインが、384位にTyrを、386位にThrを、387位にGluもしくはValを、388位にTrpを、389位にSerを、413位にSerもしくはThrを、415位にGluを、416位にGluを、及び/もしくは421位にPheを含む、または
    (e)前記改変CH3ドメインが、384位にTyrを、386位にThrを、387位にGluもしくはValを、388位にTrpを、389位にSerを、390位にAsnを、413位にSerもしくはThrを、416位にGluを、及び/もしくは421位にPheを含む、または
    (f)前記改変CH3ドメインが、384位にTyrを、386位にThrを、387位にGluもしくはValを、388位にTrpを、389位にSerを、390位にAsnを、413位にSerもしくはThrを、415位にGluを、416位にGluを、及び/もしくは421位にPheを含む、
    請求項4または5に記載の改変Fcポリペプチド二量体。
  7. (a)前記改変CH3ドメインが、SEQ ID NO:13、24~29、64~69及び76~127のうちのいずれか1つのアミノ酸111~217と少なくとも85%の同一性、少なくとも90%の同一性、もしくは少なくとも95%の同一性を有する、
    (b)前記改変CH3ドメインが、SEQ ID NO:66、68、94、107~109、119、及び268~270のうちのいずれか1つのアミノ酸111~217と少なくとも85%の同一性、少なくとも90%の同一性、もしくは少なくとも95%の同一性を有する、
    (c)パーセント同一性がEU番号付けに従って384位、386位、387位、388位、389位、390位、413位、416位、及び421位のセットを含まないことを条件として、前記改変CH3ドメインが、SEQ ID NO:1のアミノ酸111~217と少なくとも85%の同一性を有する、または
    (d)前記改変CH3ドメインが、以下から選択される、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10個、もしくは11個の位置を含む:
    380位がTrp、Leu、もしくはGlu、
    384位がTyrもしくはPhe、
    386位がThr、
    387位がGlu、
    388位がTrp、
    389位がSer、Ala、Val、もしくはAsn、
    390位がSerもしくはAsn、
    413位がThrもしくはSer、
    415位がGluもしくはSer、
    416位がGlu、及び
    421位がPhe、
    請求項46のいずれか1項に記載の改変Fcポリペプチド二量体。
  8. (a)TfRと結合した時にFcγRの結合を低減する前記アミノ酸改変が、EU番号付けスキームに従って234位及び235位のAlaを含む、
    (b)前記第1のFcポリペプチド及び/もしくは前記第2のFcポリペプチドが、EU番号付けスキームに従って、(i)428位のLeu及び434位のSer、もしくは(ii)434位のSerもしくはAlaを含む、血清中半減期を増大させるアミノ酸改変を含む、かつ/または
    (c)
    (i)EU番号付けスキームに従って、前記第1のFcポリペプチドがノブ変異T366Wを含み、かつ前記第2のFcポリペプチドがホール変異T366S、L368A、及びY407Vを含む、もしくは
    (ii)EU番号付けスキームに従って、前記第1のFcポリペプチドがホール変異T366S、L368A、及びY407Vを含み、かつ前記第2のFcポリペプチドがノブ変異T366Wを含む、
    請求項2~7のいずれか1項に記載の改変Fcポリペプチド二量体。
  9. (a)
    )TfR結合部位と、EU番号付けスキームに従ってアミノ酸改変L234A及びL235Aと、ノブ変異T366Wとを含、TfRに特異的に結合し、SEQ ID NO:202の配列を含む、第1のFcポリペプチドと、
    ii)EU番号付けスキームに従ってホール変異T366S、L368A、及びY407Vを含み、TfR結合部位もFcγRの結合を低減するいかなる改変も含まず、SEQ ID NO:397の配列を含む、第2のFcポリペプチドと
    を含む、または
    (b)
    (i)TfR結合部位と、EU番号付けスキームに従ってアミノ酸改変L234A及びL235Aと、ノブ変異T366Wとを含み、TfRに特異的に結合し、SEQ ID NO:214の配列を含む、第1のFcポリペプチドと、
    (ii)EU番号付けスキームに従ってホール変異T366S、L368A、及びY407Vを含み、TfR結合部位もFcγRの結合を低減するいかなる改変も含まず、SEQ ID NO:397の配列を含む、第2のFcポリペプチドと
    を含む、または
    (c)
    (i)TfR結合部位と、EU番号付けスキームに従ってアミノ酸改変L234A及びL235Aと、ノブ変異T366Wと、M428Lを伴うかもしくは伴わないアミノ酸改変N434Sとを含み、TfRに特異的に結合し、SEQ ID NO:337の配列を含む、第1のFcポリペプチドと、
    (ii)EU番号付けスキームに従ってホール変異T366S、L368A、及びY407Vと、M428Lを伴うかもしくは伴わないアミノ酸改変N434Sとを含み、TfR結合部位もFcγRの結合を低減するいかなる改変も含まず、SEQ ID NO:407の配列を含む、第2のFcポリペプチドと
    を含む、または
    (d)
    (i)TfR結合部位と、EU番号付けスキームに従ってアミノ酸改変L234A及びL235Aと、ノブ変異T366Wと、M428Lを伴うかもしくは伴わないアミノ酸改変N434Sとを含み、TfRに特異的に結合し、SEQ ID NO:344の配列を含む、第1のFcポリペプチドと、
    (ii)EU番号付けスキームに従ってホール変異T366S、L368A、及びY407Vと、M428Lを伴うかもしくは伴わないアミノ酸改変N434Sとを含み、TfR結合部位もFcγRの結合を低減するいかなる改変も含まず、SEQ ID NO:407の配列を含む、第2のFcポリペプチドと
    を含む、
    請求項1または2に記載の改変Fcポリペプチド二量体。
  10. 前記第1のFcポリペプチド及び/または前記第2のFcポリペプチドが更にFabに融合されている、請求項1~9のいずれか1項に記載の改変Fcポリペプチド二量体。
  11. (a)網状赤血球を実質的に減少させず、任意で
    (i)前記改変Fcポリペプチド二量体の投与後に減少する網状赤血球の量が、コントロールの投与後に減少する網状赤血球の量よりも少ない、もしくは
    (ii)前記改変Fcポリペプチド二量体の投与後に残留する網状赤血球の量が、コントロールの投与後に残留する網状赤血球の量よりも多い、または
    (b)骨髄中の網状赤血球を実質的に減少させず、任意で
    (i)前記改変Fcポリペプチド二量体の投与後に骨髄中で減少する網状赤血球の量が、コントロールの投与後に骨髄中で減少する網状赤血球の量よりも少ない、もしくは
    (ii)前記改変Fcポリペプチド二量体の投与後に骨髄中に残留する網状赤血球の量が、コントロールの投与後に骨髄中に残留する網状赤血球の量よりも多い、
    任意で前記コントロールが、完全なエフェクター機能を有する対応するTfR結合Fc二量体であり、及び/もしくはFcγRの結合を低減する変異を含まない、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の改変Fcポリペプチド二量体。
  12. (a)抗原に結合することが可能な抗体可変領域、またはその抗原結合フラグメントと、
    (b)(i)TfR結合部位と、TfRに結合した時にFcγRの結合を低減する1つ以上のアミノ酸改変とを含む、TfRに特異的に結合する第1のFcポリペプチドと、
    (ii)TfR結合部位もFcγRの結合を低減するいかなる改変も含まない第2のFcポリペプチドと
    を含む、改変Fcポリペプチド二量体と
    を含む、BBBを通過して能動的に輸送されることが可能なFcポリペプチド二量体-Fab融合タンパク質。
  13. (a)TfRと結合した時にFcγRの結合を低減する前記アミノ酸改変が、EU番号付けスキームに従って234位及び235位のAlaを含む、かつ/または
    (b)前記第1のFcポリペプチド及び/または前記第2のFcポリペプチドが、EU番号付けスキームに従って、(i)428位のLeu及び434位のSer、もしくは(ii)434位のSerもしくはAlaを含む、血清中半減期を増大させるアミノ酸改変を含む、
    請求項12に記載のFcポリペプチド二量体-Fab融合タンパク質。
  14. 請求項1~11のいずれか1項に記載の前記改変Fcポリペプチド二量体または請求項12もしくは13に記載の前記Fcポリペプチド二量体-Fab融合タンパク質と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
  15. 請求項1~11のいずれか1項に記載の改変Fcポリペプチド二量体または請求項12もしくは13に記載のFcポリペプチド二量体-Fab融合タンパク質を含む、内皮を通過して組成物をトランスサイトーシスすることを含む処置方法に使用するための医薬組成物であって、該方法が、前記内皮を前記組成物と接触させることを含み、任意で該内皮がBBBである、医薬組成物
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