JPWO2019111607A1 - エポキシ樹脂硬化剤、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物、並びに繊維強化複合材 - Google Patents

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Abstract

N−アミノエチルピペラジン及びイソホロンジアミンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物(A)と、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(B)とを含有するエポキシ樹脂硬化剤、該エポキシ樹脂硬化剤とエポキシ樹脂とを含有するエポキシ樹脂組成物及びその硬化物、並びに、該エポキシ樹脂組成物の硬化物と強化繊維とを含む繊維強化複合材である。

Description

本発明は、エポキシ樹脂硬化剤、該エポキシ樹脂硬化剤とエポキシ樹脂とを含有するエポキシ樹脂組成物及びその硬化物、並びに、該エポキシ樹脂組成物の硬化物と、強化繊維とを含む繊維強化複合材に関する。
炭素繊維強化複合材(以下「CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)」ともいう)は、非常に高い弾性率、強度を有し、かつ軽量であることから金属代替材料として注目されている。CFRPは特に自動車構造材用途、風力発電ブレード用途、圧力容器用途、航空宇宙用途への需要が加速することが見込まれており、CFRPに用いられる炭素繊維と、エポキシ樹脂等のマトリクス樹脂の需要も近年増大している。
ところで、自動車構造材用途、風力発電ブレード用途、圧力容器用途、航空宇宙用途それぞれにおいてCFRPの成形方法が異なることから、CFRP用のマトリクス樹脂に対する要求特性も用途によって異なっている。
例えば風力発電ブレードは、インフュージョン成形、Va−RTM法(Vacuum Assist Resin Transfer Molding)又はLight−RTM法にて成形されるようになってきた。これらの方法では、例えば、フィルムやFRPを使用した上型と、下型とからなる型内に予め強化繊維を配置し、この金型内を真空引きし、マトリクス樹脂となるエポキシ樹脂組成物を常圧で充填して強化繊維へ含浸させ、次いで、該エポキシ樹脂を硬化させて成形する。
インフュージョン成形やVa−RTM法、Light−RTM法による成形では、その成形法の特徴上、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤とを混合したエポキシ樹脂組成物を金型内へ充填するのに、通常は数十分程度かかる。そのため、これらの成形法に使用されるエポキシ樹脂組成物には低粘度でかつポットライフが長いことが要求される。エポキシ樹脂硬化剤としては、イソホロンジアミン、ポリエーテル骨格のポリアミン化合物等が使用されている。
また、圧力容器用途のCFRPにおいては、フィラメントワインディング法による成形が用いられる。フィラメントワインディング法は、強化繊維糸にエポキシ樹脂組成物などのマトリクス樹脂を含浸させた強化繊維糸を用いてライナーの外表面を被覆した後、該マトリクス樹脂を硬化させる方法である。この方法に用いるエポキシ樹脂組成物は、ポットライフが短く速硬化性であると、成形前の段階でエポキシ樹脂が硬化してしまう。したがってフィラメントワインディング法には速硬化性のエポキシ樹脂組成物は適用できない。
これに対し自動車構造材用途のCFRPは、ハイサイクルRTM法にて成形されている。これは従来のRTM法を改良したものである。
従来のRTM法は上下一対の金型を使用した密閉型成形の一つであり、該金型内に繊維強化プリフォームを配置し、金型をクランプして密閉した後、注入孔からエポキシ樹脂組成物等の樹脂を金型内に注入して繊維強化プリフォームに含浸させ、次いで該樹脂を硬化させた後、離型するという方法である。しかしながら従来のRTM法では、成形時間(プリフォームの配置、樹脂含浸、樹脂硬化、及び離型まで)に数時間を要するため、自動車構造材用途のCFRPの製造では、より生産性の高いハイサイクルRTM法が用いられている。
ハイサイクルRTM法による成形技術は、繊維強化プリフォームの配置時間、樹脂の含浸時間、樹脂の硬化時間、及び離型時間のすべてを大幅に短縮し、トータルの成形時間を10分程度まで短縮したものである。ハイサイクルRTM法において、樹脂の含浸から硬化までの工程では、例えばハイサイクルRTM法の一種である高圧RTM法において、上下一対の金型内に強化繊維を配置して密閉し、金型内を減圧にする。次いで、エポキシ樹脂組成物の主剤であるエポキシ樹脂と、エポキシ樹脂硬化剤とを、別々のタンクからミキシングヘッドへミスト状態で圧送し、衝突混合後に速やかに金型内に注入して炭素繊維に含浸させ、エポキシ樹脂を硬化させる。衝突混合後のエポキシ樹脂組成物は、金型内への充填速度及び炭素繊維への含浸速度を高めるため、複数の注入孔から高圧注入される。
従来のRTM法向けのエポキシ樹脂組成物に用いるエポキシ樹脂硬化剤として、汎用品であるN−アミノエチルピペラジン(AEP)、イソホロンジアミン(IPDA)、又はこれらの混合物を用いることが知られている(例えば、特許文献1及び非特許文献1を参照)。
特表平9−507262号公報
小川、「エポキシ樹脂を中心としたRIM成形について」、熱硬化性樹脂、1986年、Vol.7、No.2、p.87−99
ハイサイクルRTM法などによる成形に用いられるエポキシ樹脂硬化剤、及び該硬化剤とエポキシ樹脂とを含有するエポキシ樹脂組成物においては、速硬化性でかつ低粘度であること、ポットライフが長いこと、及び、硬化物のガラス転移温度(Tg)が高く耐熱性が良好であることが望まれる。
しかしながら、AEPは速硬化性であり初期粘度が低い一方で、ポットライフが短く、得られるエポキシ樹脂組成物の硬化物のTgが低くなるという問題がある。またIPDAはポットライフが長く、得られるエポキシ樹脂組成物の硬化物のTgは比較的高くなるが、硬化速度が遅く初期粘度が高いという問題があった。AEPとIPDAのそれぞれの欠点を改善すべくこれらを混合したとしても、ハイサイクルRTM法などによる成形に用いられるエポキシ樹脂硬化剤としては十分満足のいく性能は得られなかった。
本発明の課題は、エポキシ樹脂硬化剤成分として汎用されているN−アミノエチルピペラジン及び/又はイソホロンジアミンを含有し、速硬化性でかつ低粘度であり、得られるエポキシ樹脂組成物のポットライフ及び硬化物の耐熱性を改善し得るエポキシ樹脂硬化剤、これを含有するエポキシ樹脂組成物及びその硬化物、並びに、該エポキシ樹脂組成物の硬化物と強化繊維とを含む繊維強化複合材を提供することにある。
本発明者は上記課題を解決するため鋭意検討した結果、N−アミノエチルピペラジン及びイソホロンジアミンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとを含有するエポキシ樹脂硬化剤により、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は下記[1]〜[9]に関する。
[1]N−アミノエチルピペラジン及びイソホロンジアミンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物(A)と、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(B)とを含有するエポキシ樹脂硬化剤。
[2]前記(A)成分と(B)成分との質量比が0.575<(A)/[(A)+(B)]<1を満たす、上記[1]に記載のエポキシ樹脂硬化剤。
[3]前記(A)成分がN−アミノエチルピペラジンである、上記[1]又は[2]に記載のエポキシ樹脂硬化剤。
[4]前記(B)成分が1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンである、上記[1]〜[3]のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂硬化剤。
[5]前記(A)成分及び(B)成分の合計含有量が50質量%以上である、上記[1]〜[4]のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂硬化剤。
[6]上記[1]〜[5]のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂硬化剤と、エポキシ樹脂とを含有するエポキシ樹脂組成物。
[7]上記[6]に記載のエポキシ樹脂組成物の硬化物。
[8]上記[6]に記載のエポキシ樹脂組成物の硬化物と、強化繊維とを含む繊維強化複合材。
[9]前記強化繊維が炭素繊維である、上記[8]に記載の繊維強化複合材。
本発明によれば、エポキシ樹脂硬化剤成分として汎用されているN−アミノエチルピペラジンやイソホロンジアミンをエポキシ樹脂硬化剤として用いながら、ハイサイクルRTM法などによって自動車用構造材や建材などのCFRPを生産性よく製造できるエポキシ樹脂硬化剤及びエポキシ樹脂組成物を提供することができる。
当該エポキシ樹脂組成物はポットライフが長いため作業性が良好である。また、CFRPをはじめとするFRPのマトリクス樹脂として用いると、強化繊維への含浸性に優れ、速硬化性であることから金型からの離型が可能になるまでの時間も短く、FRPの生産性を向上させることができる。さらに、得られるFRPの耐熱性も良好になる。
[エポキシ樹脂硬化剤]
本発明のエポキシ樹脂硬化剤は、N−アミノエチルピペラジン(AEP)及びイソホロンジアミン(IPDA)からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物(A)と、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(B)とを含有する。
本発明は、エポキシ樹脂硬化剤成分として汎用されているAEPやIPDAを含有するエポキシ樹脂硬化剤において、ビス(アミノメチル)シクロヘキサンを配合することにより、AEPとIPDAに由来する諸特性を改善し、得られるエポキシ樹脂組成物の速硬化性、低粘度、ロングポットライフを達成し、硬化物の耐熱性も向上できることを見出したものである。
<(A)成分>
本発明のエポキシ樹脂硬化剤は、(A)成分として、N−アミノエチルピペラジン(AEP)及びイソホロンジアミン(IPDA)からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を含有する。これらの化合物はエポキシ樹脂硬化剤成分として汎用されており経済性に優れる。
エポキシ樹脂硬化剤の性能として、AEPは速硬化性かつ低粘度であり、得られるエポキシ樹脂組成物の硬化物の靭性が向上するという利点を有する。またIPDAは、得られるエポキシ樹脂組成物のポットライフが長くなり、かつ硬化物の耐熱性が高くなるという利点を有する。これらの特性を考慮し、所望する性能及び用途に応じて、本発明に用いる(A)成分としてAEP及びIPDAからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を適宜選択することができる。
AEPとIPDAを併用する場合、その含有量比にも特に制限はなく、例えば、AEPとIPDAを質量比で1/99〜99/1、好ましくは5/95〜95/5の割合で用いることができる。
ハイサイクルRTM法などによる成形に用いられるエポキシ樹脂硬化剤である場合、速硬化性でかつ低粘度であるという点から、(A)成分はN−アミノエチルピペラジン、又はN−アミノエチルピペラジンとイソホロンジアミンの混合物であることが好ましく、N−アミノエチルピペラジンであることがより好ましい。
<(B)成分>
本発明のエポキシ樹脂硬化剤は、(B)成分として所定量のビス(アミノメチル)シクロヘキサンを含有する。これにより、前記(A)成分を含有するエポキシ樹脂硬化剤を含むエポキシ樹脂組成物において速硬化性、低粘度、ロングポットライフを達成し、硬化物の耐熱性も向上させることができる
ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとしては、1,2−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンが挙げられ、これらのうち1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンが好ましい。
なおビス(アミノメチル)シクロヘキサンは、シス体、トランス体、又はこれらの混合物のいずれであってもよい。ビス(アミノメチル)シクロヘキサンがシス体とトランス体の混合物である場合、シス体/トランス体のモル比は、好ましくは5/95〜95/5、より好ましくは10/90〜90/10である。
本発明のエポキシ樹脂硬化剤は、(A)成分と(B)成分との質量比が0.575<(A)/[(A)+(B)]<1を満たすことが好ましい。質量比(A)/[(A)+(B)]が1、すなわち(B)成分を含有しない場合は、得られるエポキシ樹脂組成物の速硬化性、低粘度、ロングポットライフ、又は硬化物の高耐熱性のいずれかが達成できなくなる。また、質量比(A)/[(A)+(B)]が0.575を超える場合は、エポキシ樹脂硬化剤中のAEP又はIPDAの割合が高くなるため経済性に優れる。また、AEP又はIPDAに由来する諸特性を発現し易くなる。
得られるエポキシ樹脂組成物において速硬化性、低粘度、ロングポットライフ、及び硬化物の高耐熱性を得る観点から、本発明のエポキシ樹脂硬化剤における質量比(A)/[(A)+(B)]は、好ましくは0.95以下、より好ましくは0.90以下、さらに好ましくは0.85以下であり、AEP又はIPDAに由来する諸特性を発現する観点からは、より好ましくは0.60以上、さらに好ましくは0.65以上、よりさらに好ましくは0.70以上、よりさらに好ましくは0.75以上である。
本発明のエポキシ樹脂硬化剤は、前記(A)成分及び(B)成分以外の公知の硬化剤や、公知の硬化促進剤、添加剤、及び溶剤等を含有していてもよい。
前記(A)成分及び(B)成分以外の硬化剤としては、前記(A)成分及び(B)成分以外の、分子内に2つ以上のアミノ基を有するポリアミン化合物又はその変性体などが挙げられる。当該ポリアミン化合物としては、例えば、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ヘキサメチレンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン等の鎖状脂肪族ポリアミン化合物;o−キシリレンジアミン、m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン等の芳香環含有脂肪族ポリアミン化合物;メンセンジアミン、ノルボルナンジアミン、トリシクロデカンジアミン、アダマンタンジアミン、ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノ−2−メチルシクロヘキサン、1,4−ジアミノ−3,6−ジエチルシクロヘキサン、ジアミノジエチルメチルシクロヘキサン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン等の脂環式構造を有するポリアミン化合物;フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、ジエチルトルエンジアミン、2,2’−ジエチル−4,4’−メチレンジアニリン等の芳香族ポリアミン化合物;N,N’−ビス(アミノエチル)ピペラジン等の複素環式構造を有するポリアミン化合物;ポリエーテルポリアミン化合物等が挙げられる。また、当該ポリアミン化合物の変性体としては、上記化合物のマンニッヒ変性物、エポキシ変性物、マイケル付加物、マイケル付加・重縮合物、スチレン変性物、ポリアミド変性物等が挙げられる。これらは1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の効果を効率的に発現する観点から、当該硬化剤を含有する場合、その含有量は、本発明のエポキシ樹脂硬化剤全量に対して好ましくは50質量%以下、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下、よりさらに好ましくは15質量%以下、よりさらに好ましくは10質量%以下、よりさらに好ましくは5質量%以下、よりさらに好ましくは1質量%以下である。また、下限は0質量%である。
公知の硬化促進剤としては、ビスフェノールA、スチレン化フェノール等のフェノール系化合物及びその塩;p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸等のスルホン酸系化合物及びその塩あるいはエステル化物;サリチル酸、安息香酸等のカルボン酸系化合物及びその塩;メルカプタン末端ポリサルファイド化合物;グアニジン系化合物;アルカノールアミン系化合物等が挙げられる。これらは1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の効果を効率的に発現する観点から、当該硬化促進剤を含有する場合、その含有量は、本発明のエポキシ樹脂硬化剤全量に対して好ましくは50質量%以下、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下、よりさらに好ましくは15質量%以下、よりさらに好ましくは10質量%以下、よりさらに好ましくは5質量%以下、よりさらに好ましくは1質量%以下、よりさらに好ましくは0.5質量%以下である。また、下限は0質量%である。
エポキシ樹脂硬化剤中の硬化促進剤の含有量は最終的に上記範囲となればよく、エポキシ樹脂硬化剤の調製時又は使用時に硬化促進剤の濃度を適宜変動させてもよい。例えば、硬化促進剤のエポキシ樹脂硬化剤に対する配合割合は該硬化剤を含有するエポキシ樹脂組成物の成形中、一定であってもよいし、成形中に硬化促進剤を濃度勾配をつけながら供給するなどして変動させてもよい。
但し、本発明の効果を効率的に発現する観点からは、前記(A)成分及び(B)成分の合計含有量を、本発明のエポキシ樹脂硬化剤全量に対して好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上、よりさらに好ましくは85質量%以上、よりさらに好ましくは90質量%以上、よりさらに好ましくは95質量%以上、特に好ましくは99質量%以上(上限は100質量%)となるようにする。
本発明のエポキシ樹脂硬化剤は、温度25℃における粘度が好ましくは150mPa・s以下、より好ましくは100mPa・s以下、さらに好ましくは60mPa・s以下である。温度25℃における粘度が150mPa・s以下であると、エポキシ樹脂との混和が容易であり、FRP用途に用いた際には生産性が向上する。エポキシ樹脂硬化剤の温度25℃における粘度の下限値には特に制限はないが、エポキシ樹脂との混和性の点から、好ましくは10mPa・s以上である。エポキシ樹脂硬化剤の粘度は、E型粘度計を用いて測定できる。
本発明のエポキシ樹脂硬化剤の製造方法には特に制限はなく、使用形態や使用装置、配合成分の種類及び配合割合等に応じて適宜選択することができる。例えば(A)成分、(B)成分、及び必要に応じその他の配合成分を同時に接触させて混合してもよいし、エポキシ樹脂硬化剤を構成する一部の成分を濃度勾配をつけながら供給し、混合してもよい。また後述するように、エポキシ樹脂組成物の調製時に、エポキシ樹脂硬化剤に含まれる各成分とエポキシ樹脂とを同時に混合して調製してもよい。
使用前にゲル化が進行するのを避ける観点から、エポキシ樹脂硬化剤に含まれる各成分は使用直前に接触させて混合することが好ましい。エポキシ樹脂硬化剤を単独で調製する場合、エポキシ樹脂硬化剤に含まれる各成分を混合する際の温度は、粘度上昇を抑制する観点から、好ましくは5〜30℃、より好ましくは10〜25℃である。また、混合時間は好ましくは0.1〜15分、より好ましくは0.2〜10分、さらに好ましくは0.5〜5分の範囲である。
[エポキシ樹脂組成物]
本発明のエポキシ樹脂組成物は、前記本発明のエポキシ樹脂硬化剤とエポキシ樹脂とを含有するものである。該エポキシ樹脂としては、本発明のエポキシ樹脂硬化剤中の活性アミン水素と反応するグリシジル基を持つエポキシ樹脂であればいずれも使用することができるが、硬化物の機械的強度に優れる観点からは、分子内に芳香環又は脂環式構造を含むエポキシ樹脂であることが好ましく、ビスフェノールA型エポキシ樹脂及びビスフェノールF型エポキシ樹脂からなる群から選ばれる1種以上がより好ましく、ビスフェノールA型エポキシ樹脂がさらに好ましい。中でも、低粘度でかつ硬化物の機械的強度を確保できる観点から下記一般式(1)で示されるエポキシ樹脂が特に好ましい。
Figure 2019111607
(式(1)中、R11〜R14はそれぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基であり、p、q、r、及びsはそれぞれ独立に0〜4の整数である。複数のR11、複数のR12、複数のR13、及び複数のR14はすべて同一でもよく、互いに異なってもよい。Y及びYはそれぞれ独立に、単結合、−CH−、−CH(CH)−、又は−C(CH−である。R15は−CHCH(OH)−、又は−CH(OH)CH−である。mは平均繰り返し単位数を示し、0〜0.2の数である。)
11〜R14は炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましく、メチル基、エチル基、イソプロピル基、及びt−ブチル基からなる群から選ばれる少なくとも1種がより好ましい。
p、q、r、及びsはいずれも0〜2の整数であることが好ましく、0又は1であることがより好ましく、すべて0であることがさらに好ましい。
及びYは−CH−、又は−C(CH−であることが好ましく、−C(CH−であることがより好ましい。
また、低粘度でかつ硬化物の機械的強度を確保できる観点から、mは0〜0.15であることが好ましく、0.01〜0.1であることがより好ましい。
また、エポキシ樹脂のエポキシ当量は、エポキシ樹脂組成物の低粘度性及び速硬化性を両立する観点から、好ましくは300g/当量以下、より好ましくは220g/当量以下、さらに好ましくは200g/当量以下、よりさらに好ましくは180g/当量以下である。
エポキシ樹脂は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明のエポキシ樹脂組成物には、さらに、充填材、可塑剤などの改質成分、揺変剤などの流動調整成分、顔料、レベリング剤、粘着付与剤、エラストマー微粒子などのその他の成分を用途に応じて含有させてもよい。
本発明のエポキシ樹脂組成物中の前記エポキシ樹脂硬化剤の含有量は、エポキシ樹脂中のエポキシ基の数に対するエポキシ樹脂硬化剤中の活性アミン水素数の比(エポキシ樹脂硬化剤中の活性アミン水素数/エポキシ樹脂中のエポキシ基数)が、好ましくは1/0.8〜1/1.2、より好ましくは1/0.9〜1/1.1、さらに好ましくは1/1となる量である。当該比は最終的に上記範囲となればよく、エポキシ樹脂組成物の成形中一定であってもよいし、成形中に変動させてもよい。
本発明のエポキシ樹脂組成物の温度40℃における粘度は、好ましくは400mPa・s以下、より好ましくは350mPa・s以下、さらに好ましくは300mPa・s以下である。温度40℃における粘度が400mPa・s以下であると、FRP用途に用いた際には生産性が向上する。エポキシ樹脂組成物の温度40℃における粘度の下限値には特に制限はないが、FRPの成形において、レイノルズ数の上昇により金型内で乱流が生じて強化繊維に乱れが生じることを抑制する点から、好ましくは150mPa・s以上である。エポキシ樹脂組成物の粘度は、E型粘度計を用いて、具体的には実施例に記載の方法で測定できる。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、速硬化性の観点から、温度80℃におけるゲル化時間が、好ましくは30分以下、より好ましくは25分以下、さらに好ましくは20分以下、よりさらに好ましくは15分以下である。また、作業性の観点からは、当該ゲル化時間は、好ましくは0.5分以上、より好ましくは1.0分以上である。
また、温度120℃におけるゲル化時間は、好ましくは10分以下、より好ましくは8.0分以下、さらに好ましくは5.0分以下、よりさらに好ましくは3.0分以下である。また、作業性の観点からは、当該ゲル化時間は、好ましくは0.2分以上、より好ましくは0.5分以上である。
上記ゲル化時間はレオメーターを用いて、実施例に記載の方法で測定できる。具体的には、レオメーターを用いて温度80℃(又は120℃)、周波数1Hz、プレート間距離0.5mmでエポキシ樹脂組成物の貯蔵弾性率G’、損失弾性率G’’を測定し、G’とG’’とが交差する点をゲル化時間とする。
本発明のエポキシ樹脂組成物の製造方法には特に制限はなく、エポキシ樹脂硬化剤、エポキシ樹脂、及び必要に応じ他の成分を公知の方法及び装置を用いて混合し、製造することができる。エポキシ樹脂組成物に含まれる各成分の混合順序にも特に制限はなく、前記エポキシ樹脂硬化剤を調製した後、これをエポキシ樹脂と混合してもよく、エポキシ樹脂硬化剤を構成する各成分及びエポキシ樹脂を同時に混合してもよい。
使用前にゲル化が進行するのを避ける観点から、エポキシ樹脂組成物に含まれる各成分は使用直前に接触させて混合することが好ましい。エポキシ樹脂組成物に含まれる各成分を混合する際の温度は、エポキシ樹脂の粘度に応じて適宜調整できるが、粘度上昇を抑制する観点から、好ましくは120℃以下、より好ましくは100℃以下であり、エポキシ樹脂の混和性の観点から、好ましくは30℃以上、より好ましくは50℃以上である。また、混合時間は好ましくは0.1〜15分、より好ましくは0.2〜10分、さらに好ましくは0.5〜5分の範囲である。装置としては、例えば後述する各種成形方法において例示される装置を用いることができる。
[硬化物]
本発明のエポキシ樹脂組成物の硬化物(以下、単に「本発明の硬化物」ともいう)は、上述した本発明のエポキシ樹脂組成物を公知の方法で硬化させたものである。エポキシ樹脂組成物の硬化条件は用途、形態に応じて適宜選択され、特に限定されない。
本発明の硬化物の形態も特に限定されず、用途に応じて選択することができる。例えばエポキシ樹脂組成物の用途が塗料である場合、当該組成物の硬化物は通常、膜状である。なお本発明の効果を有効に発揮する観点からは、本発明の硬化物は後述する繊維強化複合材のマトリックス樹脂であることが好ましい。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、繊維強化複合材などに用いた際の成形品の生産性を向上させる観点、及び成形品の耐熱性の観点から、硬化物のガラス転移温度(Tg)が高い方が好ましい。エポキシ樹脂組成物の硬化物のTgが高いと、繊維強化複合材などに用いた際に金型を低い温度まで冷却しなくても離型可能であるため、成形サイクルを短縮できる。また、成形品の耐熱性も良好になる。
例えば本発明のエポキシ樹脂組成物は、温度120℃で15分硬化させて得られた硬化物について、示差走査熱量計を用いて、昇温速度5℃/分の条件で30〜250℃まで示差走査熱分析を行うことにより求められるTgが好ましくは100℃以上、より好ましくは110℃以上、さらに好ましくは120℃以上、よりさらに好ましくは123℃以上である。硬化物のTgは、具体的には実施例に記載の方法で測定できる。
[繊維強化複合材(FRP)]
本発明のエポキシ樹脂硬化剤を含有するエポキシ樹脂組成物は、速硬化性、低粘度、ロングポットライフであり、及び硬化物が高耐熱性であるという特徴を有することから、繊維強化複合材用であることが好ましく、特に、炭素繊維強化複合材(CFRP)用であることが好ましい。
繊維強化複合材は、前記エポキシ樹脂組成物の硬化物と、強化繊維とを含むものであり、強化繊維に前記エポキシ樹脂組成物を含浸させた後、該組成物を硬化させることにより得ることができる。FRPは、前記エポキシ樹脂組成物の硬化物と強化繊維の他に、さらに発泡材を含んでもよい。
強化繊維としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、ボロン繊維、アラミド繊維、セルロース繊維、ナノセルロース繊維及び金属繊維などが挙げられる。強化繊維は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、得られる複合材の強度及び軽量性の観点からは炭素繊維が好ましい。
CFRPに用いられる炭素繊維は、レーヨンやポリアクリロニトリル(PAN)などを原料として製造したものであってもよいし、石油や石炭などのピッチを原料として紡糸して製造したものであってもよい。また、炭素繊維の端材を再利用した再生品や、CFRPから樹脂を除去した再生品の炭素繊維を用いることもできる。
強化繊維は、連続繊維と非連続繊維のいずれを用いることもできる。非連続繊維を用いる場合、その繊維長は、得られるFRPの強度の観点から、使用する非連続繊維の平均繊維長として好ましくは1mm以上、より好ましくは3mm以上、さらに好ましくは6mm以上、よりさらに好ましくは10mm以上である。また、使用する非連続繊維の平均繊維長の上限は、賦型性の観点から、好ましくは500cm以下、より好ましくは300cm以下、さらに好ましくは100cm以下である。なお、平均繊維長は、目視、光学顕微鏡、走査型電子顕微鏡(SEM)などによる観察によって測定することが可能である。100本の繊維を無作為に選んで長さを測定し、個数平均の平均繊維長を算出することができる。
強化繊維の平均繊維径は、1〜100μmであることが好ましく、3〜50μmがより好ましく、4〜20μmであることがさらに好ましい。平均繊維径がこの範囲であると、加工が容易であり、得られるFRPの弾性率及び強度が優れたものとなる。なお、平均繊維径は走査型電子顕微鏡(SEM)などによる観察によって測定することが可能である。50本以上の繊維を無作為に選んで長さを測定し、個数平均の平均繊維径を算出することができる。
強化繊維の繊度は、20〜4,500texが好ましく、50〜4,000texがより好ましい。繊度がこの範囲であると、エポキシ樹脂組成物の含浸が容易であり、得られるFRPの弾性率及び強度が優れたものとなる。なお、繊度は任意の長さの長繊維の重量を求めて、1,000m当たりの重量に換算して求めることができる。フィラメント数は通常、500〜60,000程度の強化繊維を好ましく用いることができる。
強化繊維の形態としては、例えば単にモノフィラメント又はマルチフィラメントを一方向又は交互に交差するように並べたもの、編織物等の布帛、不織布あるいはマット等の種々の形態が挙げられる。これらのうち、モノフィラメント、布帛、不織布あるいはマットの形態が好ましく、布帛の形態がより好ましい。
発泡材としては特に制限はないが、例えばポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ポリメタクリルイミド樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂材料から構成される発泡材が挙げられる。
繊維強化複合材の製造方法には特に制限はないが、本発明のエポキシ樹脂硬化剤及びエポキシ樹脂組成物は速硬化性であるため、エポキシ樹脂硬化剤と、エポキシ樹脂とを成形の直前に混合した後、好ましくは10分以内、より好ましくは5分以内に、強化繊維への含浸及び硬化を行うことが好ましい。
この観点から、繊維強化複合材の製造方法は、低圧RTM法、中圧RTM法、高圧RTM法、コンプレッションRTM法、リキッドコンプレッションモールディング法、リキッドレイダウン法、スプレーレイダウン法、サーフェイスRTM法、プリプレグコンプレッションモールディング法又はウェットコンプレッションモールディング(WCM)法、及びDynamic Fluid Compression Molding法により成形する工程を有することが好ましい。これらの成形法の中でも、ハイサイクルRTM法に適用する観点から、低圧RTM法、中圧RTM法、又は高圧RTM法が好ましく、中圧RTM法又は高圧RTM法がより好ましく、成形速度の観点からは高圧RTM法がさらに好ましい。
なお本明細書において、低圧RTM法における「低圧」とは、エポキシ樹脂組成物の主剤であるエポキシ樹脂と、エポキシ樹脂硬化剤とを圧送して混合する際の圧送時の圧力が0.5MPa未満であることをいう。同様に、中圧RTM法における「中圧」とは上記圧力が0.5MPa以上、7MPa未満、高圧RTM法における「高圧」とは上記圧力が7MPa以上、20MPa以下であるものを指す。
本発明のエポキシ樹脂組成物は速硬化性でかつ低粘度であるため、金型内への充填及び強化繊維への含浸が速く、速やかに硬化するため、成形時間を大幅に短縮できる。したがって本発明のエポキシ樹脂硬化剤及びエポキシ樹脂組成物は、上記成形法に特に好適である。また、上記成形法を用いることにより、本発明のエポキシ樹脂硬化剤及びエポキシ樹脂組成物を適用して、自動車用構造材や建材用などの中〜大型のFRPを生産性よく製造することができる。
高圧RTM法では、エポキシ樹脂組成物の主剤であるエポキシ樹脂と、エポキシ樹脂硬化剤とを混合する装置として衝突混合ミキサーを使用することが好ましい。例えば、上下一対の金型内に強化繊維を配置して密閉し、金型内を減圧にする。次いで、エポキシ樹脂組成物の主剤であるエポキシ樹脂と、エポキシ樹脂硬化剤とを別々のタンクに充填し、それぞれを非常に小さい穴(オリフィス)から高速で吐出し、衝突混合ミキサーのミキシングチャンバー内で衝突混合させる。このようにして調製したエポキシ樹脂組成物を金型内に高圧注入して強化繊維に含浸させ、次いで、エポキシ樹脂を硬化させる。
低圧RTM法では、エポキシ樹脂組成物の主剤であるエポキシ樹脂と、エポキシ樹脂硬化剤とを混合する装置としてダイナミックミキサーを使用することが好ましい。ダイナミックミキサーは、表面に凹凸を有する筒状の高速回転体を備えている。例えば、エポキシ樹脂組成物の主剤であるエポキシ樹脂と、エポキシ樹脂硬化剤とを別々のタンクに充填し、それぞれをダイナミックミキサーに送液して前記回転体により主剤と硬化剤の2液を混合する。このようにして調製したエポキシ樹脂組成物を金型内に注入して強化繊維に含浸させ、次いで、エポキシ樹脂を硬化させる。低圧RTM法は、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤との配合比が大きく異なる場合や、装置コスト、装置の省スペース化の観点で有利である。
中圧RTM法では、エポキシ樹脂組成物の主剤であるエポキシ樹脂と、エポキシ樹脂硬化剤とを混合する装置としてスタティックミキサーを使用することが好ましい。スタティックミキサーは、多数のミキシングエレメントからなる静止型混合器を1個以上組み込んだ管型反応器である。例えば、エポキシ樹脂組成物の主剤であるエポキシ樹脂と、エポキシ樹脂硬化剤とを別々のタンクに充填し、それぞれをスタティックミキサーに送液する。スタティックミキサーのねじれたエレメントに主剤と硬化剤の2液を通すことで、分割・転換・反転等の作用より2液が混合される。このようにして調製したエポキシ樹脂組成物を金型内に注入して強化繊維に含浸させ、次いで、エポキシ樹脂を硬化させる。中圧RTM法は、金型内にエポキシ樹脂組成物を圧送できること、及び、装置コストの観点で有利である。
FRPが前記エポキシ樹脂組成物の硬化物と強化繊維の他にさらに発泡材を含む場合は、前記金型内に強化繊維及び発泡材を配置して、前記と同様にFRPの製造を行うことができる。
リキッドコンプレッションモールディング(LCM)法、リキッドレイダウン法、及びウェットコンプレッションモールディング(WCM)法にも本発明のエポキシ樹脂硬化剤及びエポキシ樹脂組成物を好適に用いることができる。LCM法、リキッドレイダウン法、及びWCM法では、強化繊維上(FRPがさらに発泡材を含む場合は、強化繊維及び発泡材上)にエポキシ樹脂組成物を流延させた後、加熱圧縮して強化繊維へ含浸させながらエポキシ樹脂を硬化させる。Dynamic Fluid Compression Molding法は、LCM法、リキッドレイダウン法、及びWCM法の改良方法であり、加熱圧縮の際に金型内を減圧することが特徴である。
FRPの成形において、エポキシ樹脂組成物を金型内に注入、又は強化繊維に含浸させる際の温度は、好ましくは30〜120℃、より好ましくは50〜100℃である。エポキシ樹脂硬化剤とエポキシ樹脂とを別々のタンクから供給して成形直前に混合する場合、エポキシ樹脂硬化剤とエポキシ樹脂との混合時の温度は、個別に設定することもできる。エポキシ樹脂硬化剤の混合時の温度は、粘度上昇を抑制する観点から、好ましくは5〜30℃、より好ましくは10〜25℃である。またエポキシ樹脂の混合時の温度は、エポキシ樹脂の粘度に応じて適宜調整できるが、好ましくは30〜120℃、より好ましくは50〜100℃である。上記温度は成形中一定であってもよいし、成形中に変動させてもよい。
エポキシ樹脂組成物の強化繊維への含浸時間は、成形性及び生産性の観点から、好ましくは0.1〜15分、より好ましくは0.2〜10分、さらに好ましくは0.5〜5分である。
エポキシ樹脂組成物を金型内に注入する際の吐出速度は、成形性及び生産性の観点から、好ましくは毎秒5〜400g、より好ましくは毎秒10〜100g、さらに好ましくは毎秒20〜60gである。上記速度は成形中一定であってもよいし、成形中に変動させてもよい。
エポキシ樹脂組成物の硬化温度は、好ましくは50〜200℃、より好ましくは80〜150℃、さらに好ましくは100〜150℃である。硬化温度は成形中一定であってもよいし、成形中に変動させてもよい。硬化温度が50℃以上であれば、エポキシ樹脂の硬化が十分に進み、得られるFRPの機械的特性が優れたものとなる。また、200℃以下であれば、金型温度調整にかかるコストが低く済む。エポキシ樹脂組成物の硬化時間は、成形性及び生産性の観点から、好ましくは0.1〜15分、より好ましくは0.2〜10分、さらに好ましくは0.5〜5分である。
本発明のエポキシ樹脂硬化剤又はエポキシ樹脂組成物を用いて、上記の成形法によりFRPを生産性よく製造することができる。本発明の繊維強化複合材は、自動車用構造材や建材、特に自動車用構造材であることが好ましい。自動車用構造材としては、バンパー、スポイラー、カウリング、フロントグリル、ガーニッシュ、ボンネット、トランクリッド、フェンダーパネル、ドアパネル、ルーフパネル、インストルメントパネル、ドアトリム、クオータートリム、ルーフライニング、ピラーガーニッシュ、デッキトリム、トノボード、パッケージトレイ、ダッシュボード、コンソールボックス、キッキングプレート、スイッチベース、シートバックボード、シートフレーム、アームレスト、サンバイザ、インテークマニホールド、エンジンヘッドカバー、エンジンアンダーカバー、オイルフィルターハウジング等が挙げられる。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。なお、各種測定及び評価は以下の方法に従って行った。
(粘度)
E型粘度計「TVE−22H型粘度計 コーンプレートタイプ」(東機産業(株)製)を用いて、40℃及び80℃にてそれぞれエポキシ樹脂組成物の粘度を測定した。80℃での測定においては、エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂硬化剤を混合してエポキシ樹脂組成物を調製した直後に測定を開始し、30秒ごとに測定値を読み取って粘度の経時変化を確認した。
40℃における粘度、及び80℃30秒経過後における粘度が低いほど、初期粘度が低く、成形時の充填性が高くなり成形性が良好であることを示す。また、80℃での測定における粘度の経時変化が少なく、低粘度を維持しているほどポットライフが長いことを示す。
(ゲル化時間)
レオメーター「ARES−G2」(TAインスツルメント製)を用いて、80℃及び120℃で測定を行った。80℃(又は120℃)に加温したアルミプレート間にエポキシ樹脂組成物を充填し、温度80℃(又は120℃)、周波数1Hz、プレート間距離0.5mmで貯蔵弾性率G’、損失弾性率G’’を測定して、G’とG’’とが交差する点をゲル化時間とした。ゲル化時間が短いほど速硬化性であることを示す。
(ガラス転移温度(Tg))
エポキシ樹脂組成物の硬化物のTgは、120℃で15分加熱して硬化させたエポキシ樹脂組成物について、示差走査熱量計「DSC 6200」(セイコーインスツル(株)製)を用いて、昇温速度5℃/分の条件で30〜250℃まで示差走査熱分析を行うことにより求めた。
実施例1〜7及び比較例1〜3(エポキシ樹脂硬化剤及びエポキシ樹脂組成物の調製)
(A)成分であるN−アミノエチルピペラジン(AEP、東ソー(株)製)及びイソホロンジアミン(IPDA、EVONIK製)、並びに成分(B)である1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(1,3−BAC、三菱瓦斯化学(株)製、シス/トランス比=77/23)を、表1に示す質量部で配合して混合し、エポキシ樹脂硬化剤を得た。
さらに、このエポキシ樹脂硬化剤と、主剤であるビスフェノールA型液状エポキシ樹脂(「jER825」、三菱化学(株)製)とを、エポキシ樹脂硬化剤中の活性アミン水素数と、主剤であるエポキシ樹脂中のエポキシ基数とが等モルとなるよう配合して混合し、エポキシ樹脂組成物を調製した。
得られたエポキシ樹脂硬化剤及びエポキシ樹脂組成物について、前述の方法で評価を行った。結果を表1に示す。なお、エポキシ樹脂jER825は下記構造式で示され、エポキシ当量は175g/当量、m=0.035である。
Figure 2019111607
上記式中、R15は−CHCH(OH)−、又は−CH(OH)CH−である。
Figure 2019111607
表1より、エポキシ樹脂硬化剤として(A)成分であるAEPのみを用いた比較例1のエポキシ樹脂組成物と比較して、実施例1〜3のエポキシ樹脂組成物は速硬化性を維持しつつ、低粘度化され、ポットライフが長くなり、さらに硬化物の耐熱性が向上した。また、エポキシ樹脂硬化剤として(A)成分であるIPDAのみを用いた比較例2のエポキシ樹脂組成物と比較して、実施例4〜6のエポキシ樹脂組成物はポットライフを維持しつつ、低粘度化され、硬化速度及び硬化物の耐熱性が向上した。
比較例3のエポキシ樹脂組成物と比較して、実施例7のエポキシ樹脂組成物は粘度、ポットライフ、硬化速度及び硬化物の耐熱性がいずれも改善された。
実施例8(CFRPの製造)
実施例1のエポキシ樹脂組成物を、室温でのハンドレイアップ成形により、炭素繊維織物(東レ(株)製「CO6343」、T300平織りクロス、3K、198g/m、0.25mm厚、4ply)に含浸させてCFRP基材を作製した。続いて、オーブン内で予め120℃に加熱したアルミ上下型にCFRP基材を載せ、速やかに型を閉じ、3分加熱してエポキシ樹脂組成物を硬化させてCFRPを得た。得られたCFRPはアルミ上下型から容易に離型することができ、エポキシ樹脂組成物の硬化が短時間で進行していることが確認できた。またエポキシ樹脂組成物の炭素繊維への含浸性が低いことなどによる欠陥もなく、外観が良好であった。
本発明によれば、エポキシ樹脂硬化剤成分として汎用されているN−アミノエチルピペラジンやイソホロンジアミンをエポキシ樹脂硬化剤として用いながら、ハイサイクルRTM法などによって自動車用構造材や建材などのCFRPを生産性よく製造できるエポキシ樹脂硬化剤及びエポキシ樹脂組成物を提供することができる。
当該エポキシ樹脂組成物はポットライフが長いため作業性が良好である。また、CFRPをはじめとするFRPのマトリクス樹脂として用いると、強化繊維への含浸性に優れ、速硬化性であることから金型からの離型が可能になるまでの時間も短く、FRPの生産性を向上させることができる。さらに、得られるFRPの耐熱性も良好になる。

Claims (9)

  1. N−アミノエチルピペラジン及びイソホロンジアミンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物(A)と、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(B)とを含有するエポキシ樹脂硬化剤。
  2. 前記(A)成分と(B)成分との質量比が0.575<(A)/[(A)+(B)]<1を満たす、請求項1に記載のエポキシ樹脂硬化剤。
  3. 前記(A)成分がN−アミノエチルピペラジンである、請求項1又は2に記載のエポキシ樹脂硬化剤。
  4. 前記(B)成分が1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂硬化剤。
  5. 前記(A)成分及び(B)成分の合計含有量が50質量%以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂硬化剤。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂硬化剤と、エポキシ樹脂とを含有するエポキシ樹脂組成物。
  7. 請求項6に記載のエポキシ樹脂組成物の硬化物。
  8. 請求項6に記載のエポキシ樹脂組成物の硬化物と、強化繊維とを含む繊維強化複合材。
  9. 前記強化繊維が炭素繊維である、請求項8に記載の繊維強化複合材。
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