JPWO2019064599A1 - 異常検知装置、異常検知方法、及びプログラム - Google Patents

異常検知装置、異常検知方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

異常検知装置100は、検査対象が写っている検査画像、検査対象が正常な状態を示す基準画像及び画像変換パラメータ算出用パラメータに基づいて、画像変換パラメータを算出し、画像変換パラメータを用いて、検査画像を画像変換する、画像変換部103と、基準画像と画像変換後の検査画像とを、変化検出パラメータを用いて照合して、検査画像の特定の領域における変化の有無を示す異常確信度を算出する、画像変化検出部104と、変化の正解値を示す教師画像と異常確信度との差分に基づいて、変化検出パラメータを学習する、変化検出パラメータ学習部106と、教師画像と異常確信度との差分から求められた、画像変換された検査画像に与えるべき修正量に基づいて、画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、画像変換パラメータ学習部108とを備えている。

Description

本発明は、対象物が撮影されている基準画像と検査画像とを照合して、対象物の異常を検知するための、異常検知装置、及び異常検知方法に関し、更には、これらを実現するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
従来から、工業部品、インフラ構造物などの外観からわかる異常を画像によって自動的に検知することを目的とした装置が提案されている。このような装置は、正常時の対象物を撮影した基準画像と、検査時の対象物を撮影した検査画像とを対応づけし、その差異から異常を検出する。また、このような装置は、検査画像中の対象物の位置が、基準画像中の対象物の位置と異なる場合は、位置の変換(位置合わせ)を行った後に、異常検出を実行する(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、特許文献1は、基準画像(モデル画像)と検査画像(入力画像)とを用いて欠陥を検出する欠陥検出装置を開示している。特許文献1に開示された欠陥検出装置は、基準画像と検査画像とを、それぞれから抽出される特徴点群に基づいて対応づけて、両画像の座標系を共通座標系に変換し、その後、両画像の差分を求めて欠陥を検出する。
また、異常を検知するための技術ではないが、特許文献2は、2つの画像の位置合わせを行う技術を開示している。特許文献2に開示された技術では、基準画像(第一画像)と検査画像(第二画像)とからエッジを抽出し、各画像から抽出されたエッジの特徴量が互いに類似するような位置変換を推定することで位置合わせが行われる。
ところで、特許文献1に開示された装置、又は特許文献2に開示された技術では、2つの画像間において、大きな輝度変化又は異常による大きな差異が発生している場合に、一方の画像の特徴点に対する他方の画像の局所特徴量が、対応点間において一致しないという事態が生じる可能性がある。また、上述の場合には、一方の画像から他方の画像への各画素の対応関係が、アフィン変換又はホモグラフィ変換で表現できるレベルよりも複雑となる事態、例えば、対応関係が非線形変換で表現されている事態が生じる可能性もある。これらの事態が発生した場合は、位置合わせは困難となる。
従って、画像による異常検知においては、特許文献1で開示されている特徴点による位置合わせと、特許文献2で開示されているエッジによる位置合わせとを、併用できるようにすることが望ましいと考えられる。
しかしながら、実際には、特許文献1に開示されている位置合わせと、特許文献2に開示されている位置合わせとを、併用することは困難である。両者においては、一致しているかどうかの評価基準が互いに異なり、単純に両者の特徴を併用して位置合わせ精度を高めることはできないためである。その理由について以下に具体的に説明する。
まず、特徴点に基づく位置合わせでは、一般的に、2つの画像間において特徴点の対応づけが行われた後、対応する対応点の組毎に、位置合わせのパラメータを変数とした方程式が作成され、最小二乗法などで連立方程式を解くことによって、位置合わせのパラメータが解析的に求められる。代表例として、非特許文献1に記載されているDLTアルゴリズムによるホモグラフィ行列の解法などが挙げられる。
一方、エッジに基づく位置合わせでは、連立方程式を解くような解法では変換パラメータを求めることができない。よって、エッジに基づく位置合わせでは、特許文献2の段落[0018]に記載されているように、一方の画像から抽出したエッジ画像を実際に変形して他方のエッジ画像に重ね、エッジ画像間の差分が小さくなる変換を試行錯誤的に求める必要がある。
このように、特許文献1に開示されている位置合わせと特許文献2に開示されている位置合わせとでは、変換パラメータの推定方法がまったく異なり、これらの手法を拡張して、特徴点とエッジとの両方を使った位置合わせを行うことは困難である。
これに対して、非特許文献2は、基準画像の画像特徴量と検査画像の画像特徴量との差分が小さくなるような位置変換を求め、求めた位置変換に基づいて、各画像の座標系を共通座標系に変換する、画像変換方法を開示している。また、非特許文献2に開示された画像変換方法では、特徴点又ははエッジに限定せず、画像認識に有効なさまざまな特徴量を事前に学習し、学習した特徴量を用いて、座標系を変換することができる。このため、非特許文献2に開示された手法では、特徴点及びエッジなどの画像認識に有効なさまざまな特徴を併用した位置合わせを行える可能性がある。
特開2012−032370号公報 特開2014−126445号公報
Richard Hartley, Andrew Zisserman, "Multiple View Geometry inComputer Vision Second Edition",[online], Cambridge University Press,2004,p.91, Algorithm 4.1, Inter Net<URL: http://cvrs.whu.edu.cn/downloads/ebooks/Multiple%20View%20Geometry%20in%20Computer%20Vision%20(Second%20Edition).pdf> Angjoo Kanazawa, David W.Jacobs, Manmohan Chandraker, "WarpNet:Weakly Supervised Matching for Single-view Reconstruction", [online], Universityof Maryland, College Park,20 Jun 2016, Inter Net<URL:https://arxiv.org/abs/1604.05592>
ここで、非特許文献2に示されている位置合わせ技術と、今日知られている既存のパターン識別技術を用いて、予め位置合わせされた画像対から異常を検出するように学習した識別器とを組み合わせて、異常を検知する異常検知装置を想定する。なお、既存のパターン識別技術としては、例えば、SUPPORT VECTOR MACHINE、DEEP LEARNING、ADA BOOST等が挙げられる。このような異常検知装置によれば、さまざまな特徴が位置合わせに利用できる可能性がある。
しかしながら、このような異常検知装置であっても、利用できる特徴が、異常検知に適した特徴であるとは限られないため、精度の高い異常検知を行えない場合がある。なぜなら、非特許文献2における変換パラメータは、本来対応すべき点が対応づくように学習されるが、異常検知に適したものに最適化されていないためである。つまり、異常箇所を含む画像の対には互いに対応しない画素が含まれるが、本来対応すべき点が対応づくように学習されただけであると、互いに対応しない画素がどのように対応付けられるかが不確かだからである。
例えば、異常箇所を隠蔽するような過剰な画像変換が実行される可能性があり、このような場合は、異常検知が困難となる。逆に、照明の当たり方が違うだけで異常ではない検査画像に対して、輝度値の差異に起因する誤った対応付けがされる可能性もある。このような事態は、とりもなおさず、位置合わせのパラメータの学習において、検査画像と基準画像との間にある差異が検出したい異常によるものか否かを示す情報が、用いられていないことに起因する。
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、異常検知に適した画像変換のためのパラメータと、画像変換が施された画像の異常又は正常を識別するためのパラメータとを、同時に最適化することで、高精度な異常検知を可能にし得る、異常検知装置、異常検知方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における異常検知装置は、検査対象が写っている検査画像と、前記検査対象が正常な状態を示す基準画像とを用いて、前記検査対象の異常を検知するための装置であって、
前記検査画像、前記基準画像、及び画像変換パラメータ算出用パラメータに基づいて、画像変換パラメータを算出し、算出した前記画像変換パラメータを用いて、前記検査画像中の前記検査対象が、前記基準画像中の前記検査対象に重なるように、前記検査画像を画像変換する、画像変換部と、
前記基準画像と画像変換された前記検査画像とを、変化検出パラメータを用いて照合して、前記検査画像の特定の領域における変化の有無を示す異常確信度を算出する、画像変化検出部と、
前記特定の領域における変化の正解値を示す教師画像と、前記画像変化検出部が算出した前記異常確信度との差分に基づいて、前記変化検出パラメータを学習する、変化検出パラメータ学習部と、
前記教師画像と前記画像変化検出部が算出した前記異常確信度との差分から求められた、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量に基づいて、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、画像変換パラメータ学習部と、
を備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における異常検知方法は、検査対象が写っている検査画像と、前記検査対象が正常な状態を示す基準画像とを用いて、前記検査対象の異常を検知するための方法であって、
(a)前記検査画像、前記基準画像、及び画像変換パラメータ算出用パラメータに基づいて、画像変換パラメータを算出し、算出した前記画像変換パラメータを用いて、前記検査画像中の前記検査対象が、前記基準画像中の前記検査対象に重なるように、前記検査画像を画像変換する、ステップと、
(b)前記基準画像と画像変換された前記検査画像とを、変化検出パラメータを用いて照合して、前記検査画像の特定の領域における変化の有無を示す異常確信度を算出する、ステップと、
(c)前記特定の領域における変化の正解値を示す教師画像と、前記画像変化検出部が算出した前記異常確信度との差分に基づいて、前記変化検出パラメータを学習する、ステップと、
(d)前記教師画像と前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分から求められた、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量に基づいて、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、ステップと、
を有することを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータによって、検査対象が写っている検査画像と、前記検査対象が正常な状態を示す基準画像とを用いて、前記検査対象の異常を検知するためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータに、
(a)前記検査画像、前記基準画像、及び画像変換パラメータ算出用パラメータに基づいて、画像変換パラメータを算出し、算出した前記画像変換パラメータを用いて、前記検査画像中の前記検査対象が、前記基準画像中の前記検査対象に重なるように、前記検査画像を画像変換する、ステップと、
(b)前記基準画像と画像変換された前記検査画像とを、変化検出パラメータを用いて照合して、前記検査画像の特定の領域における変化の有無を示す異常確信度を算出する、ステップと、
(c)前記特定の領域における変化の正解値を示す教師画像と、前記画像変化検出部が算出した前記異常確信度との差分に基づいて、前記変化検出パラメータを学習する、ステップと、
(d)前記教師画像と前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分から求められた、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量に基づいて、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、ステップと、
を実行させる、命令を含むプログラムを記録している、ことを特徴とする。
以上のように本発明によれば、異常検知に適した画像変換のためのパラメータと、画像変換が施された画像の異常又は正常を識別するためのパラメータとを、同時に最適化することで、高精度な異常検知が可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1における異常検知装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1における異常検知装置の具体的構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態で用いられる検査画像の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態で用いられる基準画像の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態において画像変換された検査画像と基準画像との一例を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態で得られる異常確信度画像の一例を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態1における異常検知装置の学習モードにおける動作を示すフロー図である。 図8は、本発明の実施の形態1における異常検知装置の異常検知モードにおける動作を示すフロー図である。 図9は、本発明の実施の形態1における異常検知装置の具体的構成を示すブロック図である。 図10は、本発明の実施の形態2における異常検知装置の学習モードにおける動作を示すフロー図である。 図11は、本発明の実施の形態1及び2における異常検知装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における異常検知装置、異常検知方法、及びプログラムについて、図1〜図8を参照しながら説明する。
[装置構成]
最初に、本実施の形態1における異常検知装置の構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における異常検知装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す、本実施の形態1における異常検知装置100は、検査対象が写っている検査画像と、検査対象が正常な状態を示す基準画像とを用いて、検査対象の異常を検知するための装置である。図1に示すように、異常検知装置100は、画像変換部103と、画像変化検出部104と、変化検出パラメータ学習部106と、画像変換パラメータ学習部108とを備えている。
画像変換部103は、検査画像、基準画像、及び画像変換パラメータ算出用パラメータに基づいて、画像変換パラメータを算出し、算出した画像変換パラメータを用いて、検査画像中の検査対象が、基準画像中の検査対象に重なるように、検査画像を画像変換する。
画像変化検出部104は、基準画像と画像変換された検査画像とを、変化検出パラメータを用いて照合して、検査画像の特定の領域における変化の有無を示す異常確信度を算出する。
変化検出パラメータ学習部106は、特定の領域における変化の正解値を示す教師画像と、画像変化検出部104が算出した異常確信度との差分に基づいて、変化検出パラメータを学習する。
画像変換パラメータ学習部108は、教師画像と画像変化検出部104が算出した異常確信度との差分から求められた、画像変換された検査画像に与えるべき修正量に基づいて、画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する。
このように、本実施の形態1では、異常検知装置は、教師画像を用いた学習によって、異常検知に適した画像変換のためのパラメータ(画像変換パラメータ)と、画像変換が施された画像の異常又は正常を識別するためのパラメータ(変化検出パラメータ)とを、同時に最適化する。このため、本実施の形態1によれば、高精度な異常検知が可能となる。
続いて、図2〜図6を用いて、本実施の形態1における異常検知装置の構成をより具体的に説明する。図2は、本発明の実施の形態1における異常検知装置の具体的構成を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施の形態1においては、異常検知装置100は、図1に示した構成に加えて、検査画像入力部101と、基準画像入力部102と、教師画像入力部105と、修正量算出部107とを更に備えている。
また、本実施の形態1において、異常検知装置は、各パラメータの学習を行うための学習モードと、検査対象の異常を検知するための異常検知モードとの、2つの動作モードで動作する。よって、まず、両モードで機能する検査画像入力部101から画像変化検出部104までについて具体的に説明する。
検査画像入力部101は、外部から検査画像を取得し、取得した検査画像を画像変換部103に入力する。検査画像は、撮像装置によって検査対象を撮影することによって得られた画像である。また、検査画像は、カラー画像であっても良いし、輝度画像、又は遠赤外線画像等であっても良い。図3は、本発明の実施の形態で用いられる検査画像の一例を示す図である。図3の例では、検査対象は、傷302が付いた部品301である。また、図3の例では、検査画像は輝度画像である。更に、図3に示す検査画像において、検査対象である部品301は、反時計回りに数度程度回転している。
基準画像入力部102は、外部から基準画像を取得し、取得した基準画像を画像変換部103に入力する。基準画像は、検査画像との比較に用いられる画像であり、上述したように、検査対象が正常な状態を表している。また、基準画像は、基本的には、検査画像と同種類の画像である。図4は、本発明の実施の形態で用いられる基準画像の一例を示す図である。図4の例では、正常な状態の部品301が被写体となって写っている。
また、図3及び図4に示すように、基準画像に写っている検査対象と、検査画像に写っている検査対象物とは、それぞれの撮影時のカメラとの相対位置関係の違いにより、画像中での位置及び向きが異なっていても良い。位置及び向きの違いは、画像変換部103による検査画像の画像変換によって解消される。
画像変換部103は、上述したように、検査画像中の検査対象が基準画像中の検査対象と重なるように、検査画像を画像変換する。また、図2に示すように、本実施の形態1では、画像変換部103は、大きく分けて、画像変換パラメータを算出する画像変換パラメータ算出部601と、画像変換パラメータ算出部601が算出した画像変換パラメータに基づいて検査画像を変換し、変換後の検査画像を生成する、変換後検査画像生成部602とを備えている。
画像変換パラメータ算出部601は、基準画像、検査画像、及び画像変換部103に保持される画像変換パラメータ算出用パラメータに基づいて、画像変換パラメータを算出する。以下に、画像変換パラメータについて、数式を用いて具体的に説明する。
画像変換パラメータは、例えば、拡大縮小を想定する場合は、x軸方向に関する拡大率と、y軸方向に関する拡大率と、スケール変換の中心のx座標と、同じくスケール変換の中心のy座標との4つのパラメータの集合で表される。例えば、アフィン変換を想定する場合は、画像変換パラメータθijは、以下の数1に対応する6つのパラメータ{θ11、θ12、θ13、θ21、θ22、θ23}で表される。
また、画像変換パラメータθijは、基準画像Iと、検査画像Iと、画像変換パラメータ算出用パラメータωとを用いて、下記の数2により算出される。
上記の数2において、関数fij はωに関して偏微分可能な関数である。例えば、関数fij を基準画像Iと検査画像Iとの画素値を入力とするニューラルネットワークで構成する場合は、その重みパラメータをωとすれば良い。
また、変換後検査画像生成部602は、画像変換パラメータが算出されると、算出された画像変換パラメータに基づいて、検査画像に対して画像変換を実行する。ここで、変換後の検査画像を変換後検査画像Iと表記することとする。図5に示すように、画像変換により、検査画像中の部品301の位置及び向きは補正され、基準画像中の部品301の位置及び向きと揃った状態となる。図5は、本発明の実施の形態において画像変換された検査画像と基準画像との一例を示す図である。
なお、本実施の形態1において、変化後検査画像生成部602による画像変換は、固定的なパラメータ値による変換ではない。本実施の形態1では、基準画像Iと検査画像Iとの内容によって変換パラメータが変化する点に特徴がある。
画像変化検出部104は、画像変換部103が出力する変換後の検査画像と、基準画像入力部102が出力する基準画像とに、それが記憶している変化検出パラメータを適用して、異常確信度を算出する。
異常確信度は、上述したように、検査画像の特定の領域における変化の有無を示している。より具体的には、異常確信度は、検査画像を構成する画素毎、又は小領域毎に、異常な変化が起きている確からしさを示す数値Dであり、下記の数3によって算出される。また、異常確信度は、画像毎又は小領域毎の数値Dの集合であり、異常な変化を示す画像としても構成される。以下において、異常確信度の集合によって構成された画像を、「異常確信度画像」と表記する。
上記数3において、関数fk2は、異常確信度画像におけるk番目の画素の異常確信度値を算出する関数を示し、ωは変化検出パラメータを示す。関数f は、変化検出パラメータωおよび変換後検査画像Iについて偏微分可能な関数である。また、関数fk2は、例えば、CONVOLUTIONAL NEURAL NETWORK等のニューラルネットワークを用いて構成されていても良い。
図5に示した基準画像と検査画像とから得られた異常確信度画像は、図6に示す通りとなる。図6は、本発明の実施の形態で得られる異常確信度画像の一例を示す図である。図6の例では、白色で示された部分は、異常確信度が0(最小値)に近い画素で構成された領域を示している。また、黒色で示された部分は、異常確信度が1(最大値)に近い画素で構成された領域を示している。更に、灰色で示された部分は、異常確信度の値が0と1との中間値となる画素で構成された領域を示している。また、図6からわかるように、画像変化検出部104の出力は、位置情報を含まないスカラ値というよりも、位置情報を保持したスカラ値の集合となる。図6において501は、異常が生じた部分を示している。
続いて、学習モードのみ機能する、教師画像入力部105から画像変換パラメータ学習部108までについて具体的に説明する。
教師画像入力部105は、外部から教師画像を取得し、取得した教師画像を変化検出パラメータ学習部106に入力する。教師画像は、上述したように特定の領域における変化の正解値を示す画像であり、具体的には、画像変化検出部104の出力する異常確信度画像(2次元状の異常確信度値)に対する理想的出力値の集合である。例えば、図6に示した異常確信度画像に対応して、異常に対応する図形全体、即ち、内部及び輪郭の部分を構成する画素の値が「1」となり、それ以外の領域を構成する画素の値が「0」となった画像が、理想的な教師画像として挙げられる。
変化検出パラメータ学習部106は、本実施の形態では、まず、教師画像入力部105から入力された教師画像と、画像変化検出部104が算出した異常確信度画像との差分の二乗和(Sとする)を求める。次いで、変化検出パラメータ学習部106は、二乗和Sが現状よりも小さくなるように、画像変化検出部104に記憶されている変化検出パラメータωを修正する。
上述した数3から分かるように、Sの計算式は、変化検出パラメータωと、入力データである変換後検査画像Iについて偏微分可能な関数Dとで表される。このため、本実施の形態1では、最急降下法を用いてSが減少するように変化検出パラメータω、および変換後検査画像Iを修正することが可能である。従って、変化検出パラメータ学習部106では変化検出パラメータの修正を以下の数4により行う。
ここで、εは1回の修正量を制御する定数である。修正後の変化検出パラメータの値は記憶される。このようなパラメータ修正方法は、畳み込みニューラルネットワークにおける誤差逆伝播法などでも用いられている。
修正量算出部107は、教師画像と画像変化検出部104が算出した異常確信度との差分が減少するように、画像変換された検査画像に与えるべき修正量を算出する。具体的には、修正量算出部107は、教師画像入力部105から入力された教師画像と、画像変化検出部104が算出した異常確信度画像との差分の二乗和Sが減少するように、画像変換後の検査画像Iの修正量Dを以下の数5により算出する。
は、画像変換後の検査画像Iの各画素又はそのうちの一部に対してそれぞれ得られる変化量である。修正量算出部107は、算出したDを画像変換パラメータ学習部108へ出力する。
画像変換パラメータ学習部108は、画像変換後の検査画像の修正量が、修正量算出部107から入力された修正量Dに近づくように、画像変換部103に記憶されている画像変換パラメータ算出用パラメータを修正して、これを更新する。
具体的には、画像変換パラメータ学習部108は、まず、修正量算出部107から入力された修正量(即ち、画素値を増減させる割合に応じた増減)を実現するような、変換後の検査画像のx軸方向への移動量及びy軸方向への移動量を算出する。これは、変換後の検査画像上でx軸方向の微分とy軸方向の微分とをそれぞれ求めることで実現できる。
次に、画像変換パラメータ学習部108は、様々な画素位置に対して算出され、且つ変換後の検査画像のx軸方向への移動量及びy軸方向への移動量を実現する、画像変換パラメータ算出用パラメータωを最小二乗法により求める。画像変換部103の説明で述べたように、x、y軸方向への移動量(x−x’,y―y’)と、画像変換パラメータ算出用パラメータωとは関係性を持っている。従って、容易に画像変換パラメータ算出用パラメータωの更新量を算出することができる(下記の参照文献を参照)。また、画像変換パラメータ学習部108は、求めた画像変換パラメータ算出用パラメータωを画像変換部103に渡し、そこで記憶させる
参照文献:Spatial Transformer Networks, Max jaderberg, Karen Simonyan, AndrewZisserman, Koray Kavakcouglu, 式(7),式(10)、https://arxiv.org/abs/1506.02025
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態1における異常検知装置100の動作について図7及び図8を用いて説明する。以下の説明においては、適宜図1〜図6を参酌する。また、本実施の形態1では、異常検知装置100を動作させることによって、異常検知方法が実施される。よって、本実施の形態1における異常検知方法の説明は、以下の異常検知装置100の動作説明に代える。
最初に、図7を用いて異常検知装置100が学習モードで動作する場合について説明する。図7は、本発明の実施の形態1における異常検知装置の学習モードにおける動作を示すフロー図である。
図7に示すように、まず、検査画像入力部101が、学習用の検査画像を取得し、取得した検査画像を画像変換部103に入力する(ステップS701)。続いて、基準画像入力部102が、学習用の基準画像を取得し、取得した基準画像を画像変換部103に入力する(ステップS702)。
なお、学習モードにおいては、ステップS701で取得される検査画像と、ステップS702で取得される基準画像とは、特定の画像に限定される必要はなく、これらの画像として、様々な画像が用いられても良い。
次に、画像変換部103は、学習用の検査画像と、学習用の基準画像と、現在保持している変換パラメータ算出用パラメータとを用いて、変換パラメータを算出し、更に、算出した変換パラメータに基づいて学習用の検査画像に対して画像変換を実行する(ステップS703)。これにより、学習に用いられる変換後の検査画像が生成される。
続いて、画像変化検出部104は、現時点における変化検出パラメータを用いて、ステップS703で生成された変換後の検査画像と基準画像とを照合し、特定の領域毎(具体的には、画素毎)に異常確信度を算出する(ステップS704)。
次に、教師画像入力部105は、教師画像を取得し、取得した教師画像を変化検出パラメータ学習部106に入力する(ステップS705)。ステップS705において取得される教師画像は、学習用の検査画像と基準画像との組み合わせに対する、画素毎の理想的な異常確信度値の集合である。
次に、変化検出パラメータ学習部106は、ステップS704で算出された異常確信度と、ステップS705で取得された教師画像(理想的な異常確信度)との差分を求め、求めた差分に基づいて、変化検出パラメータを学習する(ステップS706)。
具体的には、変化検出パラメータ学習部106は、求めた差分の二乗和(二乗誤差)が、現状よりも小さくなるように、画像変化検出部104に記憶されている変化検出パラメータの更新量を算出し、算出した更新量を用いて、変化検出パラメータを更新する。
次に、修正量算出部107は、ステップS704で算出された異常確信度と、ステップS705で取得された教師画像(理想的な異常確信度)との差分を求める。次いで、修正量算出部107は、求めた差分の二乗和(二乗誤差)が現状よりも減少するように、画像変化検出部104に入力される画像変換後の学習用の検査画像について修正量(画素値の変化量)を算出する(ステップS707)。また、修正量算出部107は、算出した修正量を画像変換パラメータ学習部108へ出力する。
次に、画像変換パラメータ学習部108は、画像変換後の学習用の検査画像において各画素値に変化を発生させる、x軸方向及びy軸方向への移動量を、画素毎に求める。そして、画像変換パラメータ学習部108は、求めた移動量が発生するように、画像変換部103に記憶されている画像変換パラメータ算出用パラメータωを更新して、これを学習する(ステップS708)。
その後、画像変換パラメータ学習部108は、学習処理が終了したかどうかを判定する(ステップS709)。ステップS709の判定の結果、学習処理が終了していない場合は、再度ステップS701が実行される。一方、ステップS709の判定の結果、学習処理が終了している場合は、学習モードは終了する。
上述のステップS701からステップS708の処理は、一組の学習用の検査画像、基本画像、及び教師画像毎に実行されても良い。また、ミニバッチと呼ばれる手法に従って、まず、所定数の学習用の検査画像、基本画像、教師画像の組データについて、ステップS701からステップS704が実行されても良い。この場合、その後、各データ組に対する異常確信度と理想的な異常確信度との二乗誤差を累積した値が計算され、得られた乗誤差の累積値に基づいて、ステップS705からS708が一回実行されても良い。
また、上述のステップS701からステップS708の処理は、所定回数繰り返し実行されても良いし、誤差が閾値以下になるまで繰り返し実行されても良い。これらの処理が繰り返し実行された後、最終的に、画像変換部103に記憶される画像変換パラメータ算出用パラメータと、画像変化検出部104に記憶される変化検出パラメータとが、学習モードで出力される学習結果となる。
続いて、図8を用いて異常検知装置100が異常検知モードで動作する場合について説明する。図8は、本発明の実施の形態1における異常検知装置の異常検知モードにおける動作を示すフロー図である。
異常検知モードは、検査画像入力部101、基準画像入力部102、画像変換部103、及び画像変化検出部104によって実行される。また、異常検知モードでは、学習モードで生成された変換パラメータ算出用パラメータ及び変化検出パラメータが用いられて、検査画像から異常個所が検出される。
図8に示すように、検査画像入力部101が、検査画像を取得し、取得した検査画像を画像変換部103に入力する(ステップS801)。続いて、基準画像入力部102が、基準画像を取得し、取得した基準画像を画像変換部103に入力する(ステップS802)。
次に、画像変換部103は、ステップS801で取得された検査画像と、ステップS802で取得された基準画像と、変換パラメータ算出用パラメータとを用いて、変換パラメータを算出する。そして、画像変換部103は、算出した変換パラメータに基づいて検査画像に対して画像変換を実行する(ステップS803)。これにより、変換後の検査画像が生成される。
次に、画像変化検出部104は、変化検出パラメータを用いて、ステップS803で生成された変換後の検査画像と、ステップS802で取得された基準画像とを照合し、特定の領域毎(具体的には、画素毎)に異常確信度を算出する(ステップS804)。また、画像変化検出部104は、算出した異常確信度を、表示装置等の画面上に表示させる。これにより、異常検知装置100の利用者は、検査対象に異常が生じているかどうかを確認することができる。
その後、画像変化検出部104は、検知処理が終了したかどうかを判定する(ステップS805)。ステップS805の判定の結果、検知処理が終了していない場合は、再度ステップS801が実行される。一方、ステップS805の判定の結果、検知処理が終了している場合は、異常検知モードは終了する。
[実施の形態1における効果]
このように、本実施の形態1で述べた構成をとることによって、検査対象に生じた変化を敏感に検出することができる。なぜならば、画像変化検出部104の出力と教師画像との差が小さくなるように、前段の画像変換部103における変換パラメータ算出用パラメータが修正され、結果、変化検知に適した画像変換パラメータ算出用パラメータが学習されるためである。即ち、本実施の形態1によれば、変化検知に適した画像変換が実現されているからである。
また、上述した例では、画素毎又は小領域毎に異常確信度が1つ定義されているとして説明されているが、本実施の形態1では、上述の異常確信度に代えて、異常の種類を示すラベル毎に定義された異常確信度が用いられても良い。例えば、正常と異常との2種類のラベルを想定すると、画素毎又は小領域毎に2つの確信度を定義し、正常であれば正常ラベルに対する確信度を1、異常ラベルに対する異常確信度を0とする。そして、異常であれば正常ラベルに対する確信度を0、異常ラベルに対する異常確信度を1としても良い。また、正常、異常、考慮外といった3種類のラベルが想定されていても良い。
[プログラム]
本実施の形態1におけるプログラムは、コンピュータに、図7に示すステップS701〜S709、及び図8に示すステップS801〜S805を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態1における異常検知装置100と異常検知方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、検査画像入力部101、基準画像入力部102、画像変換部103、画像変化検出部104、教師画像入力部105、変化検出パラメータ学習部106、修正量算出部107及び画像変換パラメータ学習部108として機能し、処理を行なう。
また、本実施の形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、検査画像入力部101、基準画像入力部102、画像変換部103、画像変化検出部104、教師画像入力部105、変化検出パラメータ学習部106、修正量算出部107及び画像変換パラメータ学習部108のいずれかとして機能しても良い。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における異常検知装置、異常検知方法、及びプログラムについて、図9〜図10を参照しながら説明する。
[装置構成]
最初に、本実施の形態2における異常検知装置の構成について図9を用いて説明する。図9は、本発明の実施の形態1における異常検知装置の具体的構成を示すブロック図である。
上述した実施の形態1では、学習のための教師画像として、基準画像の座標系における異常領域の正解値を示すラベル画像のみが用いられているが、これに対して、本実施の形態2においては、更に、理想的な変換後の検査画像も用いられる。
このため、図9に示すように、本実施の形態2における異常検知装置200は、理想的変換後検査画像入力部201を備えている。理想的変換後検査画像入力部201は、学習用の検査画像と基準画像との組に対応する、理想的な変換が行われた場合の検査画像(以下「理想的変換後検査画像」と表記する)を取得し、これを、画像変換パラメータ学習部108に入力する。
また、「理想的変換後検査画像」とは、検査対象の位置及び向きが、基準画像における検査対象の位置及び向きと一致するように予め画像変換された、検査画像である。
更に、本実施の形態2では、上述の構成により、画像変換パラメータ学習部108の機能と、学習モードでの動作とが、実施の形態1と異なっている。なお、これら以外については、実施の形態2は、実施の形態1と同様である。以下、実施の形態1との相違点を中心に詳しく説明する。
画像変換パラメータ学習部108は、本実施の形態2では、学習モードを第1のステップと第2のステップとの2つのステップに分けて実行する。画像変換パラメータ学習部108は、学習モードの第2ステップにおいては、実施の形態1で述べた処理を実行する。
一方、学習モードの第1のステップでは、画像変換パラメータ学習部108は、まず、画像変換部103が出力する変換後の検査画像と理想的変換後検査画像入力部201から入力された理想的変換後検査画像との差分を求める。次いで、画像変換パラメータ学習部108は、求めた差分に基づいて画像変換パラメータを求める。
その後、画像変換パラメータ学習部108は、求めた画像変換パラメータを得ることが可能な画像変換パラメータ算出用パラメータを求め、求めた画像変換パラメータ算出用パラメータを画像変換部103に記憶させる。
また、本実施の形態2では、理想的変換後検査画像入力部201は、理想的変換後検査画像と基準画像との間における対応点毎(例えば、対応する画素毎)に、基準画像から理想的変換後検査画像までのx軸及びy軸における移動量を求めることができる。なお、この移動量を第1の移動量と表記する。
更に、本実施の形態2では、画像変換部103は、学習モードにおいて、画像変換後の検査画像と基準画像との間における対応点毎(例えば、対応する画素毎)に、基準画像から画像変換後の検査画像までの移動量を求めることができる。なお、この移動量を第2の移動量と表記する。
この場合、画像変換パラメータ学習部108は、共通の対応点毎(画素毎)に、第1の移動量と第2の移動量との差分を求め、更に、求めた各差分の総和(重み付け和)が減少するように画像変換パラメータ算出用パラメータを更新する。
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態2における異常検知装置200の動作について図10を用いて説明する。以下の説明においては、適宜図9を参酌する。また、本実施の形態2では、異常検知装置200を動作させることによって、異常検知方法が実施される。よって、本実施の形態2における異常検知方法の説明は、以下の異常検知装置200の動作説明に代える。
また、本実施の形態2において、異常検知モードでの処理は、実施の形態1と同様である。このため、以下においては、学習モードについて図10を参照しつつ説明する。図10は、本発明の実施の形態2における異常検知装置の学習モードにおける動作を示すフロー図である。
図10に示すように、まず、学習モードの第1ステップの実行のため、検査画像入力部101が、学習用の検査画像を取得し、取得した検査画像を画像変換部103に入力する(ステップS901)。続いて、基準画像入力部102が、学習用の基準画像を取得し、取得した基準画像を画像変換部103に入力する(ステップS902)。
次に、理想的変換後検査画像入力部201は、理想的変換後検査画像を取得し、取得した理想的変換後検査画像を画像変換パラメータ学習部108に入力する(ステップS903)。また、ステップS903では、理想的変換後検査画像入力部201は、理想的変換後検査画像を構成する画素毎に、それに対応する基準画像の画素のx座標及びy座標を読み込み、基準画像から理想的な変換後の検査画像までの第1の移動量を算出する。
次に、画像変換部103は、学習用の検査画像と、学習用の基準画像と、現在保持している変換パラメータ算出用パラメータとを用いて、変換パラメータを算出し、更に、算出した変換パラメータに基づいて学習用の検査画像に対して画像変換を実行する(ステップS904)。また、ステップS904では、画像変換部103は、変換後の検査画像の画素毎に、基準画像から変換後の検査画像までの第2の移動量を算出する。
次に、画像変換パラメータ学習部108は、ステップS903で取得された理想的変換後検査画像と、ステップS904で生成された画像変換後の検査画像との差分を求め、求めた差分が減少するように、画像変換パラメータ算出用パラメータを更新する(ステップS905)。
具体的には、ステップS904では、画像変換パラメータ学習部108は、画素毎に、第1の移動量と第2の移動量との差分を求め、求めが差分の総和が小さくなるように、誤差逆伝播法等を用いて画像変換パラメータを算出し、算出した画像変換パラメータが得られるように、画像変換パラメータ算出用パラメータを更新する。この後、再度画像変換部103は、更新された画像変換パラメータ算出用パラメータを記憶する。
次に、画像変換パラメータ学習部108は、終了条件が満たされているかどうかを判定する(ステップS906)。なお、この場合の終了条件としては、ステップS901〜ステップS905が所定回数実行されていること、全学習パターンに対する誤差(差分)の合計が所定の閾値以下になっていること、等が挙げられる。
ステップS905の判定の結果、終了条件が満たされていない場合は、再度ステップS901が実行される。一方、ステップS905の判定の結果、終了条件が満たされている場合は、処理は終了する。その後、異常検知装置200においては、学習モードの第2ステップとして、実施の形態1において図7に示したステップS701からステップS708が実行される。
[実施の形態2における効果]
このように、本実施の形態2で述べた構成によれば、実施の形態1に比べ、学習モードの第1ステップにおいて画像変換パラメータの学習を積極的に進めることができ、画像変換パラメータをより高速に学習することができる。加えて、比較的良好に検査画像と基準画像との位置合わせが行われた後に、学習モードの第2ステップにおいて、変化検出パラメータの学習と画像変換パラメータの画像変化検知への適応学習とが行われる。このため、本実施の形態2によれば、後半の学習にかかる時間を短縮化でき、学習処理を高速化することが可能となる。
[変形例1]
本実施の形態2では、学習モードを2段階のステップに分けない態様であっても良い。この態様では、学習モードは、実施の形態1において図7に示した態様と同様に、End-to-Endで学習が行われる。また、この場合、差分としては、下記の(a)及び(b)の2種類が算出可能となる。
(a)画像変換部103が出力する画像変換後の検査画像の画素毎のx座標及びy座標と、理想的変換後検査画像の画素毎のx座標及びy座標の正解値との差分の総和。
(b)画像変化検出部104が算出する異常確信度と、教師画像として入力される理想的な異常確信度との二乗誤差の総和
このため、本実施の形態2では、差分の総和(a)及び(b)に重み付けを行い、重み付け後の各差分の総和の合計値を減少させるように、変化検出パラメータ学習部106および画像変換パラメータ学習部108の双方がパラメータを修正する態様であっても良い。
[変形例2]
また、本実施の形態2では、異常検知モードとして、2種類の方式が考えられる。1つの方式は、学習モード時においてのみ、理想的変換後検査画像入力部201を動作させ、異常検知モード時においては、理想的変換後検査画像入力部201からの入力を行わない方式である。この方式によれば、検査画像と基準画像とを入力すれば、異常を検知することが可能となる。
もう1つの方式は、異常検知モード時においても、学習モード時と同様に、理想的変換後検査画像入力部201からの理想的変換後検査画像が、画像変換部103及び画像変化検出部104の演算に利用される方式である。この方式によれば、学習モードの第1ステップと同じ要領で、画像変換部103にて、より適切な画像変換を行うことができるので、更に確実に異常を検知しやすくなる。
[変形例3]
上述した例では、理想的変換後検査画像として、検査対象の画素位置が基準画像における検査対象の画素位置に変換された検査画像が用いられている。但し、本実施の形態2では、理想的変換後検査画像として、理想的変換後検査画像における検査画像との各対応点(点対)におけるx座標及びy座標が用いられていても良い。
また、この場合、画像変換パラメータ学習部108は、画像変換パラメータ算出部601が出力する画像変換パラメータに基づく画素の移動量と、各対応点のx座標及びy座標から算出される対応点における移動量との差分を求める。そして、画像変換パラメータ学習部108は、求めた対応点毎の差分の総和が小さくなるように、画像変換パラメータ算出用パラメータを更新し、学習を行う。
また、理想的変換後検査画像として、理想的変換後検査画像における検査画像との各対応点(点対)におけるx座標及びy座標が用いられる場合、画像変換部103と画像変換パラメータ学習部108の機能は、以下の通りとなる。
画像変換部103において、画像変換パラメータ算出部601は、検査画像および基準画像それぞれから、予め定めた個数の特徴点のx座標及びy座標を算出する。このとき、特徴点は対応するもの同士が対になって抽出される。
また、特徴点のx座標及びy座標を算出するための演算では、x軸方向及びy軸方向への移動について偏微分可能であるとする。変換後検査画像生成部602は、対になった特徴点の情報に基づいて、Thin Plate Spline法などの制御点ベースの非線形画像変換アルゴリズムを用いて、検査画像に対して画像変換を行い、画像変換後の検査画像を出力する。
画像変換パラメータ学習部108は、学習の第1ステップでは、理想的変換後検査画像入力部201から入力された対応点対のx座標及びy座標それぞれを出力するように、画像変換パラメータ算出用パラメータを更新し、学習を行う。
また、画像変換パラメータ学習部108は、学習の第2のステップでは、上記の変形例1と同様に、差分の総和(a)及び(b)に重み付けを行い、重み付け後の各差分の総和の合計値が減少するように、変化検出パラメータ学習部106および画像変換パラメータ学習部108の双方にパラメータを修正させる
[プログラム]
本実施の形態2におけるプログラムは、コンピュータに、図10に示すステップS901〜S906、及び図8に示すステップS801〜S805を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態2における異常検知装置200と異常検知方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、検査画像入力部101、基準画像入力部102、画像変換部103、画像変化検出部104、教師画像入力部105、変化検出パラメータ学習部106、修正量算出部107、画像変換パラメータ学習部108及び理想的変換後検査画像入力部201として機能し、処理を行なう。
また、本実施の形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、検査画像入力部101、基準画像入力部102、画像変換部103、画像変化検出部104、教師画像入力部105、変化検出パラメータ学習部106、修正量算出部107、画像変換パラメータ学習部108及び及び理想的変換後検査画像入力部201のいずれかとして機能しても良い。
(物理構成)
ここで、実施の形態1及び2におけるプログラムを実行することによって、異常検知装置を実現するコンピュータについて図11を用いて説明する。図11は、本発明の実施の形態1及び2における異常検知装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図11に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記録媒体、又はCD−ROM(Compact DiskRead Only Memory)などの光学記録媒体が挙げられる。
なお、実施の形態1及び2における異常検知装置は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、異常検知装置は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記12)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
検査対象が写っている検査画像と、前記検査対象が正常な状態を示す基準画像とを用いて、前記検査対象の異常を検知するための装置であって、
前記検査画像、前記基準画像、及び画像変換パラメータ算出用パラメータに基づいて、画像変換パラメータを算出し、算出した前記画像変換パラメータを用いて、前記検査画像中の前記検査対象が、前記基準画像中の前記検査対象に重なるように、前記検査画像を画像変換する、画像変換部と、
前記基準画像と画像変換された前記検査画像とを、変化検出パラメータを用いて照合して、前記検査画像の特定の領域における変化の有無を示す異常確信度を算出する、画像変化検出部と、
前記特定の領域における変化の正解値を示す教師画像と、前記画像変化検出部が算出した前記異常確信度との差分に基づいて、前記変化検出パラメータを学習する、変化検出パラメータ学習部と、
前記教師画像と前記画像変化検出部が算出した前記異常確信度との差分から求められた、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量に基づいて、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、画像変換パラメータ学習部と、
を備えていることを特徴とする異常検知装置。
(付記2)
前記変化パラメータ学習部が、前記教師画像と前記異常確信度との差分を求め、求めた前記差分が減少するように前記変化検出パラメータの値を更新することによって、変化検出パラメータを学習し、
当該異常検知装置が、前記教師画像と前記画像変化検出部が算出した前記異常確信度との差分が減少するように、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量を算出する、修正量算出部を更に備え、
前記画像変換パラメータ学習部が、前記修正量算出部が算出した前記修正量を生じさせる画像変換が行われるように、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新することによって、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、
付記1に記載の異常検知装置。
(付記3)
予め作成されている、理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像を前記画像変換パラメータに入力する、入力部を更に備え、
前記画像変換パラメータ学習部が、前記理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像と、前記画像変換部によって画像変換された前記検査画像との差分を求め、求めた差分が減少するように、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新する、
付記2に記載の異常検知装置。
(付記4)
前記入力部が、前記理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像と前記基準画像との間における対応点毎に、前記基準画像から前記理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像までの第1の移動量を求め、
前記画像変換部が、画像変換後の前記検査画像と前記基準画像との間における対応点毎に、前記基準画像から画像変換後の前記検査画像までの第2の移動量を求め、
前記画像変換パラメータ学習部が、共通の対応点毎に、前記第1の移動量と前記第2の移動量との差分を求め、更に、求めた各差分の総和が減少するように前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新する、
付記3に記載の異常検知装置。
(付記5)
検査対象が写っている検査画像と、前記検査対象が正常な状態を示す基準画像とを用いて、前記検査対象の異常を検知するための方法であって、
(a)前記検査画像、前記基準画像、及び画像変換パラメータ算出用パラメータに基づいて、画像変換パラメータを算出し、算出した前記画像変換パラメータを用いて、前記検査画像中の前記検査対象が、前記基準画像中の前記検査対象に重なるように、前記検査画像を画像変換する、ステップと、
(b)前記基準画像と画像変換された前記検査画像とを、変化検出パラメータを用いて照合して、前記検査画像の特定の領域における変化の有無を示す異常確信度を算出する、ステップと、
(c)前記特定の領域における変化の正解値を示す教師画像と、前記画像変化検出部が算出した前記異常確信度との差分に基づいて、前記変化検出パラメータを学習する、ステップと、
(d)前記教師画像と前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分から求められた、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量に基づいて、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、ステップと、
を有することを特徴とする異常検知方法。
(付記6)
前記(c)のステップにおいて、前記教師画像と前記異常確信度との差分を求め、求めた前記差分が減少するように前記変化検出パラメータの値を更新することによって、変化検出パラメータを学習し、
当該異常検知方法が、(e)前記教師画像と前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分が減少するように、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量を算出する、ステップを更に有し、
前記(d)のステップにおいて、前記(e)のステップで算出した前記修正量を生じさせる画像変換が行われるように、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新することによって、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、
付記5に記載の異常検知方法。
(付記7)
(f)予め作成されている、理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像を前記画像変換パラメータに入力する、ステップと、
(g)前記理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像と、前記(a)のステップによって画像変換された前記検査画像との差分を求め、求めた差分が減少するように、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新する、ステップと、
を更に有する、
付記6に記載の異常検知方法。
(付記8)
(h)前記理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像と前記基準画像との間における対応点毎に、前記基準画像から前記理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像までの第1の移動量を求める、ステップと、
(i)画像変換後の前記検査画像と前記基準画像との間における対応点毎に、前記基準画像から画像変換後の前記検査画像までの第2の移動量を求める、ステップと、を更に有し、
前記(g)のステップにおいて、共通の対応点毎に、前記第1の移動量と前記第2の移動量との差分を求め、更に、求めた各差分の総和が減少するように前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新する、
付記7に記載の異常検知方法。
(付記9)
コンピュータによって、検査対象が写っている検査画像と、前記検査対象が正常な状態を示す基準画像とを用いて、前記検査対象の異常を検知するためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータに、
(a)前記検査画像、前記基準画像、及び画像変換パラメータ算出用パラメータに基づいて、画像変換パラメータを算出し、算出した前記画像変換パラメータを用いて、前記検査画像中の前記検査対象が、前記基準画像中の前記検査対象に重なるように、前記検査画像を画像変換する、ステップと、
(b)前記基準画像と画像変換された前記検査画像とを、変化検出パラメータを用いて照合して、前記検査画像の特定の領域における変化の有無を示す異常確信度を算出する、ステップと、
(c)前記特定の領域における変化の正解値を示す教師画像と、前記画像変化検出部が算出した前記異常確信度との差分に基づいて、前記変化検出パラメータを学習する、ステップと、
(d)前記教師画像と前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分から求められた、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量に基づいて、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、ステップと、
を実行させる、命令を含むプログラムを記録している、ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記10)
前記(c)のステップにおいて、前記教師画像と前記異常確信度との差分を求め、求めた前記差分が減少するように前記変化検出パラメータの値を更新することによって、変化検出パラメータを学習し、
前記プログラムが、前記コンピュータに、(e)前記教師画像と前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分が減少するように、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量を算出する、ステップを更に実行させる命令を含み、
前記(d)のステップにおいて、前記(e)のステップで算出した前記修正量を生じさせる画像変換が行われるように、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新することによって、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、
付記9に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記11)
前記プログラムが、前記コンピュータに、
(f)予め作成されている、理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像を前記画像変換パラメータに入力する、ステップと、
(g)前記理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像と、前記(a)のステップによって画像変換された前記検査画像との差分を求め、求めた差分が減少するように、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新する、ステップと、
を更に実行させる命令を含む、
付記10に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記12)
前記プログラムが、前記コンピュータに、
(h)前記理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像と前記基準画像との間における対応点毎に、前記基準画像から前記理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像までの第1の移動量を求める、ステップと、
(i)画像変換後の前記検査画像と前記基準画像との間における対応点毎に、前記基準画像から画像変換後の前記検査画像までの第2の移動量を求める、ステップと、を更に実行させる命令を含み、
前記(g)のステップにおいて、共通の対応点毎に、前記第1の移動量と前記第2の移動量との差分を求め、更に、求めた各差分の総和が減少するように前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新する、
付記11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
以上のように本発明によれば、異常検知に適した画像変換のためのパラメータと、画像変換が施された画像の異常又は正常を識別するためのパラメータとを、同時に最適化することで、高精度な異常検知が可能となる。本発明は、画像による異常検知が求められている分野、例えば、品質管理の分野に有用である。
100 異常検知装置
101 検査画像入力部
102 基準画像入力部
103 画像変換部
104 画像変化検出部
105 教師画像入力部
106 変化検出パラメータ学習部
107 修正量算出部
108 画像変換パラメータ学習部
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス
200 異常検知装置(実施の形態2)
201 理想的変換後検査画像入力部
301 部品
302 傷
501 異常が生じた部分
601 画像変換パラメータ算出部
602 変換後検査画像生成部
本発明は、対象物が撮影されている基準画像と検査画像とを照合して、対象物の異常を検知するための、異常検知装置、及び異常検知方法に関し、更には、これらを実現するためのプログラムに関する。
一方、エッジに基づく位置合わせでは、連立方程式を解くような解法では変換パラメータを求めることができない。よって、エッジに基づく位置合わせでは、特許文献2の段落[0018]に記載されているように、一方の画像から抽出したエッジ画像を実際に変形して他方のエッジ画像に重ね、エッジ画像間の差分が小さくなる変換パラメータを試行錯誤的に求める必要がある。
これに対して、非特許文献2は、基準画像の画像特徴量と検査画像の画像特徴量との差分が小さくなるような位置変換を求め、求めた位置変換に基づいて、各画像の座標系を共通座標系に変換する、画像変換方法を開示している。また、非特許文献2に開示された画像変換方法では、特徴点又はエッジに限定せず、画像認識に有効なさまざまな特徴量を事前に学習し、学習した特徴量を用いて、座標系を変換することができる。このため、非特許文献2に開示された手法では、特徴点及びエッジなどの画像認識に有効なさまざまな特徴を併用した位置合わせを行える可能性がある。
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、異常検知に適した画像変換のためのパラメータと、画像変換が施された画像の異常又は正常を識別するためのパラメータとを、同時に最適化することで、高精度な異常検知を可能にし得る、異常検知装置、異常検知方法、及びプログラムを提供することにある。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における異常検知方法は、検査対象が写っている検査画像と、前記検査対象が正常な状態を示す基準画像とを用いて、前記検査対象の異常を検知するための方法であって、
(a)前記検査画像、前記基準画像、及び画像変換パラメータ算出用パラメータに基づいて、画像変換パラメータを算出し、算出した前記画像変換パラメータを用いて、前記検査画像中の前記検査対象が、前記基準画像中の前記検査対象に重なるように、前記検査画像を画像変換する、ステップと、
(b)前記基準画像と画像変換された前記検査画像とを、変化検出パラメータを用いて照合して、前記検査画像の特定の領域における変化の有無を示す異常確信度を算出する、ステップと、
(c)前記特定の領域における変化の正解値を示す教師画像と、前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分に基づいて、前記変化検出パラメータを学習する、ステップと、
(d)前記教師画像と前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分から求められた、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量に基づいて、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、ステップと、
を有することを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、コンピュータによって、検査対象が写っている検査画像と、前記検査対象が正常な状態を示す基準画像とを用いて、前記検査対象の異常を検知するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記検査画像、前記基準画像、及び画像変換パラメータ算出用パラメータに基づいて、画像変換パラメータを算出し、算出した前記画像変換パラメータを用いて、前記検査画像中の前記検査対象が、前記基準画像中の前記検査対象に重なるように、前記検査画像を画像変換する、ステップと、
(b)前記基準画像と画像変換された前記検査画像とを、変化検出パラメータを用いて照合して、前記検査画像の特定の領域における変化の有無を示す異常確信度を算出する、ステップと、
(c)前記特定の領域における変化の正解値を示す教師画像と、前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分に基づいて、前記変化検出パラメータを学習する、ステップと、
(d)前記教師画像と前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分から求められた、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量に基づいて、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、ステップと、
を実行させる、プログラム。
図1は、本発明の実施の形態1における異常検知装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1における異常検知装置の具体的構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態で用いられる検査画像の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態で用いられる基準画像の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態において画像変換された検査画像と基準画像との一例を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態で得られる異常確信度画像の一例を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態1における異常検知装置の学習モードにおける動作を示すフロー図である。 図8は、本発明の実施の形態1における異常検知装置の異常検知モードにおける動作を示すフロー図である。 図9は、本発明の実施の形態における異常検知装置の具体的構成を示すブロック図である。 図10は、本発明の実施の形態2における異常検知装置の学習モードにおける動作を示すフロー図である。 図11は、本発明の実施の形態1及び2における異常検知装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
また、図3及び図4に示すように、基準画像に写っている検査対象と、検査画像に写っている検査対象とは、それぞれの撮影時のカメラとの相対位置関係の違いにより、画像中での位置及び向きが異なっていても良い。位置及び向きの違いは、画像変換部103による検査画像の画像変換によって解消される。
なお、本実施の形態1において、変後検査画像生成部602による画像変換は、固定的なパラメータ値による変換ではない。本実施の形態1では、基準画像Iと検査画像Iとの内容によって変換パラメータが変化する点に特徴がある。
異常確信度は、上述したように、検査画像の特定の領域における変化の有無を示している。より具体的には、異常確信度は、検査画像を構成する画素毎、又は小領域毎に、異常な変化が起きている確からしさを示す数値Dであり、下記の数3によって算出される。また、異常確信度は、画毎又は小領域毎の数値Dの集合であり、異常な変化を示す画像としても構成される。以下において、異常確信度の集合によって構成された画像を、「異常確信度画像」と表記する。
上述のステップS701からステップS708の処理は、一組の学習用の検査画像、基画像、及び教師画像毎に実行されても良い。また、ミニバッチと呼ばれる手法に従って、まず、所定数の学習用の検査画像、基画像、教師画像の組データについて、ステップS701からステップS704が実行されても良い。この場合、その後、各データ組に対する異常確信度と理想的な異常確信度との二乗誤差を累積した値が計算され、得られた乗誤差の累積値に基づいて、ステップS705からS708が一回実行されても良い。
[装置構成]
最初に、本実施の形態2における異常検知装置の構成について図9を用いて説明する。図9は、本発明の実施の形態における異常検知装置の具体的構成を示すブロック図である。
具体的には、ステップS904では、画像変換パラメータ学習部108は、画素毎に、第1の移動量と第2の移動量との差分を求め、求め差分の総和が小さくなるように、誤差逆伝播法等を用いて画像変換パラメータを算出し、算出した画像変換パラメータが得られるように、画像変換パラメータ算出用パラメータを更新する。この後、再度画像変換部103は、更新された画像変換パラメータ算出用パラメータを記憶する。
また、画像変換パラメータ学習部108は、学習の第2のステップでは、上記の変形例1と同様に、差分の総和(a)及び(b)に重み付けを行い、重み付け後の各差分の総和の合計値が減少するように、変化検出パラメータ学習部106および画像変換パラメータ学習部108の双方にパラメータを修正させる
また、本実施の形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、検査画像入力部101、基準画像入力部102、画像変換部103、画像変化検出部104、教師画像入力部105、変化検出パラメータ学習部106、修正量算出部107、画像変換パラメータ学習部108及び理想的変換後検査画像入力部201のいずれかとして機能しても良い。
(付記2)
前記変化検出パラメータ学習部が、前記教師画像と前記異常確信度との差分を求め、求めた前記差分が減少するように前記変化検出パラメータの値を更新することによって、変化検出パラメータを学習し、
当該異常検知装置が、前記教師画像と前記画像変化検出部が算出した前記異常確信度との差分が減少するように、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量を算出する、修正量算出部を更に備え、
前記画像変換パラメータ学習部が、前記修正量算出部が算出した前記修正量を生じさせる画像変換が行われるように、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新することによって、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、
付記1に記載の異常検知装置。
(付記3)
予め作成されている、理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像を前記画像変換パラメータ学習部に入力する、入力部を更に備え、
前記画像変換パラメータ学習部が、前記理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像と、前記画像変換部によって画像変換された前記検査画像との差分を求め、求めた差分が減少するように、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新する、
付記2に記載の異常検知装置。
(付記5)
検査対象が写っている検査画像と、前記検査対象が正常な状態を示す基準画像とを用いて、前記検査対象の異常を検知するための方法であって、
(a)前記検査画像、前記基準画像、及び画像変換パラメータ算出用パラメータに基づいて、画像変換パラメータを算出し、算出した前記画像変換パラメータを用いて、前記検査画像中の前記検査対象が、前記基準画像中の前記検査対象に重なるように、前記検査画像を画像変換する、ステップと、
(b)前記基準画像と画像変換された前記検査画像とを、変化検出パラメータを用いて照合して、前記検査画像の特定の領域における変化の有無を示す異常確信度を算出する、ステップと、
(c)前記特定の領域における変化の正解値を示す教師画像と、前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分に基づいて、前記変化検出パラメータを学習する、ステップと、
(d)前記教師画像と前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分から求められた、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量に基づいて、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、ステップと、
を有することを特徴とする異常検知方法。
(付記9)
コンピュータによって、検査対象が写っている検査画像と、前記検査対象が正常な状態を示す基準画像とを用いて、前記検査対象の異常を検知するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)前記検査画像、前記基準画像、及び画像変換パラメータ算出用パラメータに基づいて、画像変換パラメータを算出し、算出した前記画像変換パラメータを用いて、前記検査画像中の前記検査対象が、前記基準画像中の前記検査対象に重なるように、前記検査画像を画像変換する、ステップと、
(b)前記基準画像と画像変換された前記検査画像とを、変化検出パラメータを用いて照合して、前記検査画像の特定の領域における変化の有無を示す異常確信度を算出する、ステップと、
(c)前記特定の領域における変化の正解値を示す教師画像と、前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分に基づいて、前記変化検出パラメータを学習する、ステップと、
(d)前記教師画像と前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分から求められた、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量に基づいて、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、ステップと、
を実行させる、プログラム。
(付記10)
前記(c)のステップにおいて、前記教師画像と前記異常確信度との差分を求め、求めた前記差分が減少するように前記変化検出パラメータの値を更新することによって、変化検出パラメータを学習し、
記コンピュータに、(e)前記教師画像と前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分が減少するように、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量を算出する、ステップを更に実行させ、
前記(d)のステップにおいて、前記(e)のステップで算出した前記修正量を生じさせる画像変換が行われるように、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新することによって、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、
付記9に記載のプログラム
(付記11)
記コンピュータに、
(f)予め作成されている、理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像を前記画像変換パラメータに入力する、ステップと、
(g)前記理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像と、前記(a)のステップによって画像変換された前記検査画像との差分を求め、求めた差分が減少するように、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新する、ステップと、
を更に実行させる、
付記10に記載のプログラム
(付記12)
記コンピュータに、
(h)前記理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像と前記基準画像との間における対応点毎に、前記基準画像から前記理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像までの第1の移動量を求める、ステップと、
(i)画像変換後の前記検査画像と前記基準画像との間における対応点毎に、前記基準画像から画像変換後の前記検査画像までの第2の移動量を求める、ステップと、を更に実行させ、
前記(g)のステップにおいて、共通の対応点毎に、前記第1の移動量と前記第2の移動量との差分を求め、更に、求めた各差分の総和が減少するように前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新する、
付記11に記載のプログラム

Claims (6)

  1. 検査対象が写っている検査画像と、前記検査対象が正常な状態を示す基準画像とを用いて、前記検査対象の異常を検知するための装置であって、
    前記検査画像、前記基準画像、及び画像変換パラメータ算出用パラメータに基づいて、画像変換パラメータを算出し、算出した前記画像変換パラメータを用いて、前記検査画像中の前記検査対象が、前記基準画像中の前記検査対象に重なるように、前記検査画像を画像変換する、画像変換部と、
    前記基準画像と画像変換された前記検査画像とを、変化検出パラメータを用いて照合して、前記検査画像の特定の領域における変化の有無を示す異常確信度を算出する、画像変化検出部と、
    前記特定の領域における変化の正解値を示す教師画像と、前記画像変化検出部が算出した前記異常確信度との差分に基づいて、前記変化検出パラメータを学習する、変化検出パラメータ学習部と、
    前記教師画像と前記画像変化検出部が算出した前記異常確信度との差分から求められた、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量に基づいて、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、画像変換パラメータ学習部と、
    を備えていることを特徴とする異常検知装置。
  2. 前記変化パラメータ学習部が、前記教師画像と前記異常確信度との差分を求め、求めた前記差分が減少するように前記変化検出パラメータの値を更新することによって、変化検出パラメータを学習し、
    当該異常検知装置が、前記教師画像と前記画像変化検出部が算出した前記異常確信度との差分が減少するように、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量を算出する、修正量算出部を更に備え、
    前記画像変換パラメータ学習部が、前記修正量算出部が算出した前記修正量を生じさせる画像変換が行われるように、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新することによって、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、
    請求項1に記載の異常検知装置。
  3. 予め作成されている、理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像を前記画像変換パラメータに入力する、入力部を更に備え、
    前記画像変換パラメータ学習部が、前記理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像と、前記画像変換部によって画像変換された前記検査画像との差分を求め、求めた差分が減少するように、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新する、
    請求項2に記載の異常検知装置。
  4. 前記入力部が、前記理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像と前記基準画像との間における対応点毎に、前記基準画像から前記理想的な前記画像変換が行われた場合の検査画像までの第1の移動量を求め、
    前記画像変換部が、画像変換後の前記検査画像と前記基準画像との間における対応点毎に、前記基準画像から画像変換後の前記検査画像までの第2の移動量を求め、
    前記画像変換パラメータ学習部が、共通の対応点毎に、前記第1の移動量と前記第2の移動量との差分を求め、更に、求めた各差分の総和が減少するように前記画像変換パラメータ算出用パラメータを更新する、
    請求項3に記載の異常検知装置。
  5. 検査対象が写っている検査画像と、前記検査対象が正常な状態を示す基準画像とを用いて、前記検査対象の異常を検知するための方法であって、
    (a)前記検査画像、前記基準画像、及び画像変換パラメータ算出用パラメータに基づいて、画像変換パラメータを算出し、算出した前記画像変換パラメータを用いて、前記検査画像中の前記検査対象が、前記基準画像中の前記検査対象に重なるように、前記検査画像を画像変換する、ステップと、
    (b)前記基準画像と画像変換された前記検査画像とを、変化検出パラメータを用いて照合して、前記検査画像の特定の領域における変化の有無を示す異常確信度を算出する、ステップと、
    (c)前記特定の領域における変化の正解値を示す教師画像と、前記画像変化検出部が算出した前記異常確信度との差分に基づいて、前記変化検出パラメータを学習する、ステップと、
    (d)前記教師画像と前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分から求められた、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量に基づいて、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、ステップと、
    を有することを特徴とする異常検知方法。
  6. コンピュータによって、検査対象が写っている検査画像と、前記検査対象が正常な状態を示す基準画像とを用いて、前記検査対象の異常を検知するためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記コンピュータに、
    (a)前記検査画像、前記基準画像、及び画像変換パラメータ算出用パラメータに基づいて、画像変換パラメータを算出し、算出した前記画像変換パラメータを用いて、前記検査画像中の前記検査対象が、前記基準画像中の前記検査対象に重なるように、前記検査画像を画像変換する、ステップと、
    (b)前記基準画像と画像変換された前記検査画像とを、変化検出パラメータを用いて照合して、前記検査画像の特定の領域における変化の有無を示す異常確信度を算出する、ステップと、
    (c)前記特定の領域における変化の正解値を示す教師画像と、前記画像変化検出部が算出した前記異常確信度との差分に基づいて、前記変化検出パラメータを学習する、ステップと、
    (d)前記教師画像と前記(b)のステップで算出した前記異常確信度との差分から求められた、画像変換された前記検査画像に与えるべき修正量に基づいて、前記画像変換パラメータ算出用パラメータを学習する、ステップと、
    を実行させる、命令を含むプログラムを記録している、ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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