JPWO2019017290A1 - 立体画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】広い範囲から立体画像を観察することが可能であり、どの位置から立体画像を観察しても逆視が発生することがなく、より自然で眼にも優しい立体画像を表示して、観察者の眼の衛生状態を向上させることが可能な裸眼式の立体画像表示装置を提供する。【解決手段】この立体画像表示装置は、m個(mは3以上の整数)のピクセルを各々が含む複数の立体画素を水平方向及び垂直方向に並べて構成される画像表示パネルと、画像信号の右眼用画像フレーム及び左眼用画像フレームから画素ごとの奥行き情報を求め、奥行き情報に基づいて、画素画像を水平方向に展開して表示するためのm個の視点画像フレームを生成する画像処理装置と、前記画像表示パネルの複数の立体画素において、前記m個の視点画像フレームによって表されるm個の視点画像を前記m個のピクセルにそれぞれ表示させる表示制御装置とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、立体画像表示装置に関し、特に、光線再生方式を用いた裸眼式の立体画像表示装置に関する。
従来から、立体画像表示技術は、エンターテインメントの道具として利用されることが多かった。しかし、近年においては、その有用性から医療分野などにおける利用が注目されるようになっている。
現在普及している立体画像表示装置として、アナグリフ方式、偏光方式、又は、シャッター方式などの眼鏡を使用する立体画像表示装置と、眼鏡を使用することなくパララックスバリヤー又はレンチキラーレンズによって裸眼で立体画像を認識させる立体画像表示装置とがある。これらの立体画像表示装置は、右眼と左眼とに少しずれた2つの画像をそれぞれ投入して、左右眼における視差の大小に基づいて奥行き量の大小を認識させるものである(2眼式)。
人の視覚システムにおいて、立体は、奥行き知覚と立体知覚とにより認識されるが、これまで開発されてきた立体画像制作技術や3D技術の多くは、奥行き知覚を利用するものである。しかし、人は、通常、視野中の注視点に左右眼を不随意に輻輳させて奥行き感や立体感を得る。この場合に、注視点に視差が生じなくても、人は立体知覚により立体感を伴って対象物を見ることができる。このように、日常生活の中で立体認識に頻繁に利用されるのは立体知覚であり、眼精疲労などは遥かに小さく、長時間の観察が可能である。
従来の立体画像表示装置において利用されている奥行き知覚は、自然には発生しない状況を人為的に作って非日常的な立体認識をさせるもので、左右眼における視差の大小に基づき注視点に左右眼を輻輳させることによって奥行き感が生じ、その頻度と量が生理的に疲れを発生させることとなる。このため、長時間の視聴が前提となる利用において、眼精疲労の抑制などの安全性が問題となり、従来技術では活用の幅が制限される。
また、眼鏡を使用しない立体画像表示装置として、インテグラルフォトグラフィーの原理を活用したレンチキラーレンズを用いる2次元インテグラル方式、レンズアレーを用いる3次元インテグラル方式、光線再生方式、及び、波面再生方式などの立体画像表示装置があげられる。ここで、市場でみられるインテグラル方式は、レンチキラーレンズ又はレンズアレーによって光線の方向を制御することにより、少なくとも水平方向に視差を有する2つの視差画像を左右両眼に提供するものであって、結局、実質的には2眼式に基づくものと変わらない。
図14は、レンズアレーを使用する従来の3次元インテグラル方式の原理を説明するための図面である。撮影装置においては、被写体と高精細カメラとの間に屈折率分布レンズアレーが配置されている。屈折率分布レンズアレーの前方に配置された奥行き制御レンズは、被写体から発せられる光線を屈折率分布レンズアレーの表面に入射させる。屈折率分布レンズアレーの後方に配置された集光レンズは、屈折率分布レンズアレーを通過した光線を高精細カメラに集光し、高精細カメラは、屈折率分布レンズアレーの裏面に形成される要素画像を撮影する。
高精細カメラで取得された要素画像を表す画像信号は、表示装置に送られる。画像信号に基づいて表示装置の平面ディスプレーに表示される要素画像は、平面ディスプレーの前方に配置されたレンズアレーにより、被写体から各方向に放射される光線を代替する光線の一部として観察者の目に到達する。それにより、観察者は、立体像を認識することができる。
3次元インテグラル方式は、水平方向のみならず垂直方向の立体感をも実現しようとするものであるが、人の両眼は水平方向に沿って配置されているので垂直方向の奥行きを認知することは難しく、自然姿勢による認知可能性は残すものの、実質的には水平方向の視差に基づいて奥行きを知覚するものである。なお、パースによる奥行き知覚は、先験的知識に基づくものである。結局、この3次元インテグラル方式も、2眼式の立体認識と同様に、自然視にはない不具合を有する。
特許文献1には、インテグラルフォトグラフィー法あるいは光線再生法を用いた裸眼式の立体像表示装置が記載されている。特許文献1に記載された立体像表示装置においては、立体像に対応した複数のパターンを平面的に分割された小領域に表示する液晶表示装置の前面に、小領域に対応した複数のピンホールあるいはマイクロレンズが平面的に配置されたアレイ板が設けられている。特許文献1の発明は、表示されるべき立体像に対応した複数のパターンを離散コサイン変換して圧縮し、表示のために圧縮画像データを逆離散コサイン変換により伸張するに際し、離散コサイン変換あるいは逆離散コサイン変換を施すブロック単位と要素画像の単位とを一致させることにより、ブロックノイズを抑制して、高精細な立体像を表示できるようにすることを特徴とする。
しかし、特許文献1に係る立体像表示装置では、ピンホールあるいはマイクロレンズの密度に制約があるため、立体ディスプレーとしての画素数及び光線数に限度が生じて、十分な精細度を達成することが困難である。また、観察者の眼が想定観察位置から外れると立体画像にならない問題や、観察者の左右眼に左右の画像が逆に入射して奥行き感が逆転するいわゆる逆視が発生する問題があって、観察位置に制約がある。
そこで、上記の点に鑑み、本発明の解決しようとする課題は、広い範囲から立体画像を観察することが可能であり、どの位置から立体画像を観察しても逆視が発生することがなく、より自然で眼にも優しい立体画像を表示して、観察者の眼の衛生状態を向上させることが可能な裸眼式の立体画像表示装置を提供することである。
以上の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の1つの観点に係る立体画像表示装置は、m個(mは3以上の整数)のピクセルを各々が含む複数の立体画素を水平方向及び垂直方向に並べて構成される画像表示パネルと、画像信号の右眼用画像フレーム及び左眼用画像フレームから画素ごとの奥行き情報を求め、奥行き情報に基づいて、画素画像を水平方向に展開して表示するためのm個の視点画像フレームを生成する画像処理装置と、前記画像表示パネルの複数の立体画素において、前記m個の視点画像フレームによって表されるm個の視点画像を前記m個のピクセルにそれぞれ表示させる表示制御装置とを備える。
本発明の1つの観点に係る立体画像表示装置は、自然視における視野角から注がれる光束をサンプリングし、自然光に似せた光の配列を作り、自然視と近似する状況を作り出すことができる。右眼画像と左眼画像との位置的なずれが像の奥行きに対応することに注目して、立体画像表示装置は、右眼画像と左眼画像との内の一方の画像を基準画像として、基準画像中の画素が他方の画像においてずれている量を求めて視点の位置に換算し、それに基づいて設定されたm個の視点に対応するm個の視点画像フレームを生成してもよい。なお、それらの視点の位置は、自然視で発生する立体知覚に係る固視微動(通常約0.05度)による微小な視点移動に基づいて定められることが望ましい。
両眼球の輻輳・開散運動、随従眼球運動、及び、衝動的眼球運動は、Heringの法則に従っており、注視点を両眼視する際に発生する固視微動は、注視点における輻輳運動の微動となって現れる。例えば、画像表示パネルの水平方向画素数が1920の場合に、画像表示パネルから距離2H〜3H(Hは画像表示パネルの縦幅)だけ離れて観察者が位置すると、固視微動によって発生する視点の移動は、画像表示パネルの立体画素の3〜5個分に相当する。通常の固視微動の1周期は約5m秒といわれており、m個の視点画像があるときに、立体画素において、約5m秒間で(1サブピクセル当たり約0.33m〜約0.56m秒の短い時間で)m個の視点画像が認知されて運動視差を生じ、それに基づいて相対的な立体感や奥行き感が知覚される。
こうして生成されたm個の視点画像が、仮想上のm個のカメラの位置から撮影された画像として、複数の立体画素においてm個のピクセルの対応位置に表示される。従って、m個の視点画像から放射される光線が同時に観察者の眼に入ることになり、観察者が自然界で観察する対象物から立体感や奥行き感を知覚する状態を光線再生法により再現することができる。
このように、本発明の1つの観点によれば、広い範囲から立体画像を観察することが可能であり、どの位置から立体画像を観察しても逆視が発生することがなく、より自然で眼にも優しい立体画像を表示して、観察者の眼の衛生状態を向上させることが可能な裸眼式の立体画像表示装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る立体画像表示装置は、左右眼に視差を有する画像を与えることで奥行き知覚をもたらす従来装置に対して、立体知覚の原理に基づき、より自然で眼にも優しい裸眼式の立体画像表示を実現して、観察者の眼精疲労を解消するとともに、観察位置の制約を緩和するものである。以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る立体画像表示装置の構成例を示すブロック図であり、図2は、本発明の一実施形態に係る立体画像表示装置において画像信号を入力してから立体画像を表示するまでの工程を示す工程図である。
図1に示す立体画像表示装置は、対象物から全方向に放射される光をm個(mは3以上の整数)の視点においてサンプリング(畳み込み)して得られたm個の光線で画像を表示する光線再生法を用いたもので、画像表示パネル100と、画像処理装置200と、表示制御装置300とを含んでいる。画像処理装置200及び表示制御装置300は、それぞれの信号処理プロセッサー又は一体の信号処理プロセッサーで構成して、画像信号の1フレームごとに一連の処理を可能にすることが好ましい。
画像表示パネル100は、m個のピクセルを各々が含む複数の立体画素(ポリゴン)を水平方向及び垂直方向に並べて構成される。立体画素は、m個の視点画像(多視点画像)を1つの画面に重畳して表示するために用いられる。m個のピクセルの各々は、光の3原色を表示する複数のサブピクセルを含んでもよい。サブピクセルは、画像信号で変調される各色の光を放射する最小画素要素である。
例えば、画像表示パネル100として、透過型又は反射型の液晶や有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)などの2D用表示パネル、特に、高精細テレビ用の表示パネルを利用することができる。あるいは、ランプと、画像表示パネル100と、投射レンズ部とを含み、ランプの光を画像表示パネル100及び投射レンズ部を介してスクリーンに向けて射出するビデオプロジェクターが、立体画像表示装置に設けられてもよい。
画像表示パネル100が表示する画像は、視点数(m個)の視点画像を複合したものであり、各々の立体画素がm個のピクセルを含むので、2K、4K、又は、8Kテレビなどにも使用される高精細表示パネルを使うことが好ましい。画像表示パネル100においては、光の3原色RGBを表示する各色のサブピクセルが、表示領域の全面に亘って配置されている。
画像処理装置200は、画像信号の右眼用画像フレーム及び左眼用画像フレームから、画素ごとの奥行き情報として視差マトリックス(R−Lマトリックス)を求め、奥行き情報に基づいて、画素画像を水平方向に展開して表示するためのm個の視点画像フレームを生成する。画像処理装置200は、アナログ回路、デジタル回路、又は、CPUとソフトウェアで構成することができる。
図1に示すように、画像処理装置200は、機能ブロックとして、分配部1と、フレームメモリー2及び3と、列総和算定部4及び5と、列総和比較部6と、視差マトリックス生成部7と、視点画像生成部8と、重み付け関数発生部10とを含み、画像信号変換部11及びフレーム選択部12をさらに含んでも良い。
例えば、画像処理装置200は、右眼用画像フレーム及び左眼用画像フレームを格納し、各フレームの画素値を列ごとに垂直方向に積算して列総和を求め、列総和を両フレーム間で比較することによって両フレームの画像中の重複領域を特定し、両フレームの画像の位置関係を調整する。
その後、画像処理装置200は、両フレームにおいて対応する画素画像の位置のずれに基づいて画素ごとの奥行き情報を求め、重み付けされた奥行き情報に基づいて一方のフレーム中の画素画像を水平方向に移動させることにより、一方のフレームを含めてm個の視点画像フレームを生成する。
表示制御装置300は、画像表示パネル100の複数の立体画素において、m個の視点画像フレームによって表されるm個の視点画像をm個のピクセルにそれぞれ表示させる。そのために、表示制御装置300は、m個の視点画像フレームを格納する画像メモリー9を含み、デジタル回路等で構成される。
図3は、人が対象物から放射される光を眼で受ける状況を説明するための図面である。自然界では、360度あらゆる方向から光が来る。しかし、人が対象物を注視するときには、1〜2度程度の視野角内の領域(注視点)しか見えない。注視点に輻輳される視線によって注視点視野内で見える奥行き情報により立体知覚がもたらされ、この視野外の画像は立体知覚に寄与しない。従って、1〜2度程度の視野角内に収まる複数の光線を画像表示パネル100(図1)の表示精度内で畳み込む(サンプリングする)ことにより、画像表示パネル100から放射される光線を自然の光線に似せることができる。なお、サンプル光の数が多いほど、違和感の少ない画像再現が可能になる。
奥行き情報は、眼球に配置された6本の筋肉の内で、眼球を水平方向に回転させる内直筋及び外直筋の収縮・伸張情報からもたらされる。内直筋及び外直筋の収縮・伸張は、両眼球の輻輳・開散運動、随従眼球運動(パシュート)、及び、衝動的眼球運動(サッカード)で起こる。ここで注目されるものが、固視微動である。眼球は、それぞれ異なる周期を持った瞳孔揺動、微動調節運動、及び、固視微動などで常に動揺している。固視微動としては、マイクロサッカード、ドリフト、及び、トレモアなどが知られている。眼球が動揺すると、視線の奥行きが変化し、複数の視点画像を取得することができる。
立体知覚に特に関係が深いのは、不随意に発生する微弱な動揺であるマイクロサッカードであり、1〜3Hz程度の周期で眼球が動揺する。眼球の固視微動による回転角は、通常0.05度程度と計測されている。また、その速度は、10度/秒程度と計測されている。固視微動によって眼球が回転すると、対象物に対する観察者の視線も変化する。例えば、観察者における観察点A(i)から対象物における注視点Bに向かう視線L(i)が、観察点A(i)から距離Dだけ離れたもう1つの観察点A(i+1)から注視点Bに向かう視線L(i+1)に変化する。ここで、対象物が観察者に近いほど、視線L(i)と視線L(i+1)とがなす角が大きくなる。
視線が変化することによって観察者が認識する注視点Bの位置が変化すると仮定して、視線L(i)及びL(i+1)を平行移動することにより、観察点A(i)の位置と観察点A(i+1)の位置とが一致する状態を考える。そのような状態においては、注視点Bが、距離Dだけ離れた2つの注視点B(i)及びB(i+1)として見えることになる。固視微動は所定の周期で繰り返されるので、m個の注視点B(i)、B(i+1)、B(i+2)、・・・に対応するm個の視点画像を1つの画面に表示することにより、自然視における固視微動によって発生する注視点の移動を表示画面上に具現化することができる。ここで、対象物が観察者に近いほど、視点画像間の距離が大きくなる。
基本的に、身体の知覚センサーは、刺激が閾値を超えるときに着火するようにできている。固視微動により注視領域からの光の変化を検知し、脳に伝達することにより立体知覚が生まれる。なお、相対的な奥行きを弁別するための最小遅延時間は約160μ秒であり、両眼視差に換算して約2秒とされている。
次に、図4〜図7を参照しながら、対象物から放射される光を画像表示パネルの複数の立体画素に表示させる手法を説明する。
図4は、図1に示す画像表示パネルにおけるサブピクセルとピクセルと立体画素との関係を説明するための図面である。図4に示す画像表示パネルにおいては、同じ色を表示する複数のサブピクセルが、縦方向(垂直方向)に並ぶように配置されている。
図4は、図1に示す画像表示パネルにおけるサブピクセルとピクセルと立体画素との関係を説明するための図面である。図4に示す画像表示パネルにおいては、同じ色を表示する複数のサブピクセルが、縦方向(垂直方向)に並ぶように配置されている。
図4には、赤を表示するサブピクセルRと、緑を表示するサブピクセルGと、青を表示するサブピクセルBとが、横方向(水平方向)に隣り合わせて繰り返し並んだストライプ型配置が示されている。各々のピクセルは、1個のサブピクセルRと、1個のサブピクセルGと、1個のサブピクセルBとで構成される。また、各々の立体画素は、視点数(m個)のピクセルで構成される。図4は、視点数が6の場合を例示するもので、1個の立体画素中に6個のピクセル、すなわち、18個のサブピクセルが含まれている。
一般的なテレビ受像機の表示パネルにおけるピクセルは、水平方向に並んだRGBサブピクセルで構成されるが、図4に示す画像表示パネルで利用されるピクセルは、立体画素の横幅を抑えるために、画像表示パネルにおいて隣り合う複数のライン(行)に配置された複数のサブピクセルを含んでいる。例えば、図中に線分でつないで示すように、隣の行かつ隣の列の互いに近い位置にあるサブピクセルが斜めに並ぶように選択される。
各々のピクセルに含まれている複数のサブピクセルがすべて点灯したときにピクセルの発光の中心として観察される位置を光重心と呼ぶと、図中に白丸で示すように、画像表示パネルの各々の立体画素において、m個のピクセルは、ピクセルの光重心が順次隣接して水平方向に並ぶように配置されていることが好ましい。なお、図4に示す例においては、ピクセルが右上がりに傾くようにサブピクセルを選択しているが、ピクセルが反対方向に傾くようにサブピクセルを選択してもよい。
立体画素は、画像表示パネルの表示領域の全面に亘り水平方向及び垂直方向に繰り返し並んで、行列を形成している。例えば、2Kテレビ用の表示パネルの場合には、RGBサブピクセルが横に並んで構成されるピクセルが水平方向に1920個、垂直方向に1080個並んでいるので、立体画素は、水平方向に960個、垂直方向に360個配置された行列を形成する。立体画素の大きさを、視力1.0で画像表示パネルを見る観察者にとって視線の見込み角が1分程度以下になるようにすると、観察者は、立体画素内のピクセルを区別することができず、立体画素を点として認識することになる。
立体画素に対する視線の見込み角は、立体画素のサイズに応じて観察距離を選択することにより、適切に調整することができる。例えば、画像表示パネルの水平方向画素数が1920の場合に、画像表示パネルから距離2H〜3H(Hは画像表示パネルの縦幅)だけ離れて観察者が位置することにより、固視微動によって発生する視点の移動は、画像表示パネルの立体画素の3〜5個分に相当する。
パネルの精細度が上がれば、より多くの視点画像を表示することが可能になる。視点数が大きくなるほど、より自然な立体感が得られる。また、スクリーン中の立体画素の数が大きくなるほど、精細な画像を得ることができる。例えば、4Kテレビ用の表示パネルにおいては、水平方向に3840個、垂直方向に2160個のピクセルが並んでいるので、水平方向に並んだ9個のピクセルを用いて9個の視点画像を表示するようにしたものでも、立体画素が水平方向に1280個、垂直方向に720個配置された十分精細な立体画像表示パネルとなる。
また、8Kテレビ用の表示パネルにおいては、水平方向に7680個、垂直方向に4320個のピクセルが並んでいるので、水平方向に並んだ12個のピクセルを用いて12個の視点画像を表示するようにしたものでも、立体画素が水平方向に1920個、垂直方向に1440個配置された高精細な立体画像表示パネルとなる。なお、視点数が多くなったときに立体画素の広がりを抑えたい場合には、各々の立体画素を構成する複数のサブピクセルを画像表示パネルにおいて隣り合う6ラインに配置することで、立体画素の横幅を半分にすることができる。
図5は、図1に示す画像表示パネルにおける立体画素中のサブピクセルの別の配置例を示す図面である。図5に示す画像表示パネルで利用されるピクセルは、立体画素の横幅を半分にするために、画像表示パネルにおいて1ラインおきに複数のラインに配置された複数のサブピクセルを含んでいる。すなわち、第1段目と第3段目と第5段目のサブピクセルで構成されるピクセルと、第2段目と第4段目と第6段目のサブピクセルで構成されるピクセルとが、水平方向に交互に並んで立体画素を構成している。
図5に示す例においては、各々の立体画素が24個のピクセルを含み、24個の視点画像を表示することができるが、水平方向における立体画素の広がりはサブピクセル12個分に抑えられている。ピクセルの光重心は、水平方向に一直線に並ぶのではなく、中央2段のサブピクセルの位置に交互に並んで幅を有するが、大きく見れば小さな幅の中でピクセルの光重心が水平方向に連なっているので許容できる。
図6及び図7は、図1に示す画像表示パネルにおける立体画素中のサブピクセルのさらに別の配置例を示す図面である。
図6に示す画像表示パネルにおいては、同じ色を表示する複数のサブピクセルが、横方向(水平方向)に並ぶように配置されている。すなわち、サブピクセルR、G、Bが、それぞれ色ごとに水平方向に配置されて行を形成し、サブピクセルR、G、Bの行が、垂直方向に隣り合わせに繰り返して配置されるようにしてもよい。この場合には、図中に垂直方向の線分で示すように、各々のピクセルは、垂直方向に並んだ3色のサブピクセルで構成され、光重心が水平方向に並んだm個のピクセルで立体画素が構成される。
図6に示す画像表示パネルにおいては、同じ色を表示する複数のサブピクセルが、横方向(水平方向)に並ぶように配置されている。すなわち、サブピクセルR、G、Bが、それぞれ色ごとに水平方向に配置されて行を形成し、サブピクセルR、G、Bの行が、垂直方向に隣り合わせに繰り返して配置されるようにしてもよい。この場合には、図中に垂直方向の線分で示すように、各々のピクセルは、垂直方向に並んだ3色のサブピクセルで構成され、光重心が水平方向に並んだm個のピクセルで立体画素が構成される。
あるいは、図7に示すように、画像表示パネルのサブピクセルは、モザイク型配置であってもよい。この場合においても、各々のピクセルを構成する複数のサブピクセルを、垂直方向に隣り合う3ラインから選択すれば、光重心が水平方向に並んだm個のピクセルで横幅の狭い立体画素が構成される。
次に、図1及び図2を参照しながら、上記の画像表示パネルに多視点画像を表示する工程を説明する。
(ステップ1)
図1に示す立体画像表示装置に、右眼用画像及び左眼用画像を表す左右眼用画像信号RLが入力される場合に、分配部1は、入力される左右眼用画像信号RLから右眼用画像フレーム(Rフレーム)及び左眼用画像フレーム(Lフレーム)を抽出して、フレームレートに従って、それらをフレームマトリックス記憶部(Rフレーム用のフレームメモリー2及びLフレーム用のフレームメモリー3)に順次格納する。
(ステップ1)
図1に示す立体画像表示装置に、右眼用画像及び左眼用画像を表す左右眼用画像信号RLが入力される場合に、分配部1は、入力される左右眼用画像信号RLから右眼用画像フレーム(Rフレーム)及び左眼用画像フレーム(Lフレーム)を抽出して、フレームレートに従って、それらをフレームマトリックス記憶部(Rフレーム用のフレームメモリー2及びLフレーム用のフレームメモリー3)に順次格納する。
それにより、フレームマトリックス記憶部において、Rフレーム及びLフレームとして、3原色(RGB)のサブピクセルごとに色彩強度を適宜の分解能で表す画素値が記憶される。例えば、各色の色彩強度を(0〜FF)の256値、(−1,0,+1)の3値、又は、(0,1)の2値などで表す画素値が記憶される。
また、輝度信号(Y信号)及び2つの色差信号(Pr信号、Pb信号)を用いるコンポーネント画像信号が入力される場合には、分配部1が、Y信号、Pr信号、Pb信号の画素値をRGBの画素値に変換することにより、RGBの画素値を用いてもよい。一方、サイドバイサイド形式(SbyS)、トップアンドボトム形式(Top&Bottom)、又は、フレームパッキング方式(FP)などの放送用の画像信号が入力される場合には、画像信号変換部11が、入力される画像信号における右眼用画像と左眼用画像とを分離することにより、入力される画像信号を左右眼用画像信号RLに変換して分配部1に供給する。
さらに、図1に示す立体画像表示装置は、従来型テレビ放送における2次元画像を加工して3次元画像化してから表示するために使用することもできる。この場合には、フレーム選択部12が、2次元画像信号(2D)のフレーム列から、基準フレームと該基準フレームに対して所定数のフレーム差を有する参照フレームとを選択し、基準フレーム及び参照フレームに基づいて、右眼用画像フレーム及び左眼用画像フレームを有する左右眼用画像信号RLを生成して分配部1に供給する。例えば、フレーム選択部12は、選択された基準フレームの画像を右眼用画像とし、これに対して所定数のフレーム差をおいて選択された参照フレームの画像を左眼用画像としてもよい。
通常のテレビ放送波が搬送するテレビ画像は2次元画像であり、被写体の奥行き情報を有していない。しかし、被写体がカメラに対して移動したり被写体に対してカメラが移動したりすると、2次元画像中の異なるフレームにおける被写体の位置が変化して、被写体の像に時間的ずれが生じる。被写体の像が水平方向にずれた2つの画像を左右の眼に振り分けて供給すると、2つの画像における被写体を両眼で見るときの輻輳角が、基準フレームの画像における被写体を両眼で見るときの輻輳角と異なるので、被写体の像が表示画面に対して奥行き方向に変位して見えるようになり、画像に立体感が付与される。このような原理に基づいて、2次元画像信号に基づいて左右眼用画像信号RLを生成することができる。
(ステップ2)
画像処理装置200が、Rフレーム及びLフレームの撮影領域について水平方向のずれ量を算定し、左右の画像が重なる重複領域を特定する。本実施形態に係る立体画像表示装置は、例えば、左右の2台のカメラがそれぞれ撮影した左右の画像が重なる重複領域を検出し、重複領域における左右の画像の視差に基づいて画像に立体感を生じさせる。左右の画像においては、カメラの視野が一致するわけではない。しかし、視野中の重複領域では、左眼用画像と右眼用画像とが同じ対象物を表示するので、左右の画像において画素値がほぼ同じになることが期待される。
画像処理装置200が、Rフレーム及びLフレームの撮影領域について水平方向のずれ量を算定し、左右の画像が重なる重複領域を特定する。本実施形態に係る立体画像表示装置は、例えば、左右の2台のカメラがそれぞれ撮影した左右の画像が重なる重複領域を検出し、重複領域における左右の画像の視差に基づいて画像に立体感を生じさせる。左右の画像においては、カメラの視野が一致するわけではない。しかし、視野中の重複領域では、左眼用画像と右眼用画像とが同じ対象物を表示するので、左右の画像において画素値がほぼ同じになることが期待される。
そこで、列総和算定部4及び5が、フレームマトリックスの画素値を列ごとに縦方向に積算して求めた列総和について、列総和比較部6が、Rフレームの列とLフレームの列とを水平方向にずらしながら比較していくと、左右の画像が重なっている領域(重複領域)においては列総和の差がゼロに近くなる。従って、列総和比較部6は、列総和の差が最も小さくなる列のペアを特定し、及び/又は、列総和の差が所定の値よりも小さくなる領域を特定することにより、左右の画像が重なっている領域と重なっていない領域とを判別することができる。列総和比較部6は、Rフレーム及びLフレームにおける重複領域の水平座標の差を左右の画像のずれ量として算定する。
ここで、列総和を求めるために用いられるサブピクセルは、3原色全てのサブピクセルであってもよいが、3原色の内のいずれか1色のサブピクセルであってもよい。また、画像信号として輝度信号(Y信号)及び2つの色差信号(Pr信号、Pb信号)を用いるコンポーネント画像信号が立体画像表示装置に入力される場合には、輝度信号について列総和を求めて重複領域を特定してもよい。また、立体画像表示装置に入力する左右眼用画像信号は、対象物を平行法で撮影しても、交差法で撮影しても得ることができる。
図8は、平行法で対象物を撮影したときの画像のずれを説明するための図面である。平行法は、2台のカメラL及びRを光軸が平行になるように配置して、左右のカメラが撮影した左右の画像をそれぞれ左右の眼に提供し、観察者が左右の画像中の注目点に左右の視線を合わせたときの輻輳角から奥行きを感知するようにしたものである。実際のカメラ間隔が眼の間隔より広ければ、観察者には奥行き量が大きく感じられて、立体感が誇張されることになる。
平行法では、右のカメラRの画像においては左の部分に、左のカメラLの画像においては右の部分に重複領域が現れる。例えば、右のカメラRを左のカメラLの位置までずらせば同じ画像を取得することになるので、左右の画像のずれΔはカメラ間隔に相当する。左右の画像がどれだけのカメラ間隔を伴って撮影されたものかは、画像信号からは分からないが、上記手順によれば、カメラ間隔によらずに、左右の画像のずれ量を高速で算定することができる。
図9は、交差法で対象物を撮影したときの画像のずれを説明するための図面である。交差法は、2台のカメラL及びRの光軸を輻輳させて配置して、左右のカメラが撮影した左右の画像をそれぞれ左右の眼に提供する。観察者は両眼の像を一致させる為に必要な輻輳角に基づいて奥行き感を得る。交差法による画像では、左右のカメラの光軸が交差するので、右のカメラRの画像は右の部分に、左のカメラLの画像は左の部分に重複領域が現れる。また、左右のカメラの光軸が交差する点(輻輳点)が遠くなるほど、画像中の重複領域が大きくなる。この場合においても、左右の画像がどれだけの輻輳角を伴って撮影されたものかは、画像信号からは分からないが、上記手順によれば、2台のカメラの輻輳角によらずに、左右の画像のずれ量を高速で算定することができる。
このように、本実施形態に係る立体画像表示装置では、上記手順を用いて、入力された画像信号がどのような手段で取得されたものかによらず、同じ手順で高速に処理することができる。
(ステップ3)
図1に示す視差マトリックス生成部7が、ずれ量を補償したRフレーム及びLフレームにおける対象物の視差に基づき、画素ごとの奥行き情報である視差マトリックス(R−Lマトリックス)を生成する。Rフレーム及びLフレームについて、先に算定されたずれ量だけ位置を修正して画像を重ねると、左右の画像が重なった領域が中央部に位置し、左右の画像が重ならない領域が両端部に位置する画像マップが形成される。その上で、視差マトリックス生成部7は、2つのカメラが撮影した画像の内で同じ領域において取得した画像信号について、左右の画像の間で個々の画素が表す対象物の位置に変化がある部分の変位量を算定する。一方のカメラが撮影した画像しか存在しない領域の変位量は、0(ゼロ)とすればよい。
図1に示す視差マトリックス生成部7が、ずれ量を補償したRフレーム及びLフレームにおける対象物の視差に基づき、画素ごとの奥行き情報である視差マトリックス(R−Lマトリックス)を生成する。Rフレーム及びLフレームについて、先に算定されたずれ量だけ位置を修正して画像を重ねると、左右の画像が重なった領域が中央部に位置し、左右の画像が重ならない領域が両端部に位置する画像マップが形成される。その上で、視差マトリックス生成部7は、2つのカメラが撮影した画像の内で同じ領域において取得した画像信号について、左右の画像の間で個々の画素が表す対象物の位置に変化がある部分の変位量を算定する。一方のカメラが撮影した画像しか存在しない領域の変位量は、0(ゼロ)とすればよい。
視差マトリックス生成部7は、左右の画像の間における個々の画素の変位量に基づいて、視差マトリックスの要素値(視差値)を算定する。なお、左右の画像における対象物は、画像中で水平方向に変位するばかりでなく、垂直方向にも変位成分を有する場合がある。その場合に、変位はベクトルとして得られるので、変位ベクトルの長さを視差マトリックスの要素値としてもよい。人の眼が奥行きを認識するのは、水平方向の視差によるからである。
視差マトリックスは、左右両画像中の対象物ごとの視差を示すもので、視差は、近くに存在する対象物ほど大きく、遠くに存在する対象物ほど小さく、画像中の対象物の奥行きを規定するものとなる。なお、視差マトリックスの要素値は、正負いずれの値も取ることができ、ある対象物を表示する画素について、輻輳点を基準として対象物を前方に見せるときはプラスの値、後方に見せるときはマイナスの値を要素値に持たせればよい。
また、重み付け関数発生部10は、視差マトリックス生成部7が視差マトリックスを生成する際に、視差マトリックスの要素値に対して適宜な重み付けを行うことにより、撮影条件を調整したり対象物に関する奥行き視覚を調整したりすることができる。例えば、要素値に適宜な値を加算すれば輻輳点が手前に移動して対象物の像が近づき、要素値に適宜な値を減算すれば輻輳点が遠ざかって対象物の像が後退する。また、要素値に1より大きな適宜な値を乗じた領域は立体感が強調され、要素値に1より小さな値を乗じた場合は立体感が緩和される。さらに、視差マトリックスの要素値に上限や下限を設けたり、ガンマ関数などの適宜な関数を使用して要素値の大きさに応じて適宜な値を選択するようにしてもよい。
(ステップ4)
視点画像生成部8が、視差マトリックスに基づいて、画素画像を水平方向に展開して表示するためのm個の視点画像フレームを、画像表示パネル100に表示する画像の1コマ(1画面)ごとに生成する。例えば、視点画像生成部8は、フレームマトリックス記憶部に格納されているRフレーム及びLフレームの内のいずれか一方(図1においてはRフレーム)を基準画像フレームとして、基準画像フレーム中の画素画像を視差マトリックスの要素値(視差値)だけ水平方向に移動させた参照画像フレームを生成する。
視点画像生成部8が、視差マトリックスに基づいて、画素画像を水平方向に展開して表示するためのm個の視点画像フレームを、画像表示パネル100に表示する画像の1コマ(1画面)ごとに生成する。例えば、視点画像生成部8は、フレームマトリックス記憶部に格納されているRフレーム及びLフレームの内のいずれか一方(図1においてはRフレーム)を基準画像フレームとして、基準画像フレーム中の画素画像を視差マトリックスの要素値(視差値)だけ水平方向に移動させた参照画像フレームを生成する。
さらに、視点画像生成部8は、基準画像フレームと視差マトリックスの要素値(視差値)とに基づいて、基準画像フレームと参照画像フレームとの間を補間する(m−2)個の補間画像フレームを生成する。例えば、視点画像生成部8は、視差マトリックスの要素値を(m−1)で割った値を視点画像ごとの水平移動量として、基準画像フレーム中の画素画像を水平方向に順次移動させることにより、基準画像フレームから順に(m−2)個の補間画像フレームを生成してもよい。
あるいは、視点画像生成部8は、参照画像フレームを生成することなく、基準画像フレームから順に(m−1)個の補間画像フレームを生成してもよい。ここで、m個の視点画像は、左右どちらか一方の画像を基準として生成される。他方の画像は、基準画像中の各画素に関する奥行き情報を取得するためだけに使用される。従って、基準画像から最も遠い視点画像は、右眼用画像を基準画像とした場合においても左眼用画像と同じものにはならず、基準画像から奥行き情報に基づいて生成される。
(ステップ5)
視点画像生成部8が、m個の視点画像を表すm個の視点画像フレームを、表示制御装置300の画像メモリー9に格納する。それにより、表示制御装置300が、画像表示パネル100の複数の立体画素において、m個の視点画像フレームによって表されるm個の視点画像をm個のピクセルにそれぞれ表示させる。画像メモリー9は、表示画面の全部のサブピクセルについて、その発色の強度を指定する画素値を記憶することができる。表示制御装置300は、画像メモリー9に格納されている画素値に従って、画像表示パネル100のサブピクセルを発色させる。
視点画像生成部8が、m個の視点画像を表すm個の視点画像フレームを、表示制御装置300の画像メモリー9に格納する。それにより、表示制御装置300が、画像表示パネル100の複数の立体画素において、m個の視点画像フレームによって表されるm個の視点画像をm個のピクセルにそれぞれ表示させる。画像メモリー9は、表示画面の全部のサブピクセルについて、その発色の強度を指定する画素値を記憶することができる。表示制御装置300は、画像メモリー9に格納されている画素値に従って、画像表示パネル100のサブピクセルを発色させる。
画像メモリー9において、m個の視点画像フレームは、1画面分の記憶領域に格納される。画像表示パネル100の各々の立体画素は、m個の視点画像中で同じ位置にある画素画像をほぼ同時に表示する。ただし、立体画素が画像表示パネル100の3〜6ラインに亘って配置される場合に、3〜6ラインを走査するための時間差は生じる。表示制御装置300は、画像表示パネル100の複数の立体画素において、m個の視点画像をm個のピクセルに割り当てて表示させる。各々のピクセル中の複数のサブピクセルは、それぞれ多段階で指定された強度の原色で発色し、3原色が光重心位置において混色して見えるので、指定された色を表示することができる。
このように、本実施形態に係る立体画像表示装置においては、画像表示パネル100に表示される1画面の画像がm個の視点画像で構成され、m個の視点画像は、画像表示パネル100の立体画素を構成するm種類のピクセルによってそれぞれ表示される。立体画素中の各々のピクセルは、例えば、斜め垂直方向に並んだ3個のサブピクセルからなり、m個のピクセルは、例えば、水平方向に整列している。m個のピクセルを各々が含む複数の立体画素がm個の視点画像を水平方向に展開して表示することにより、固視微動によって観察者に立体感や奥行き感を知覚させる。
図10は、視点が6個の場合における視点画像とピクセルとの関係を説明するための概念図である。図10には、ある水平面で切った対象物の断面と視点画像の画素との位置関係が示されている。2つのカメラで撮影された対象物の画像は、奥行きに応じてずれを生じる。このずれの大きさを水平方向に取って視差Pとし、この間に水平方向に並んだA、B、C、D、E、Fの6個の視点画像が示されている。
6個の視点画像は1画面に表示されるので、画像メモリー9における1画面分の記憶領域には、対応する位置に投影されるべき6個の視点画像の画素情報が格納される。各々の立体画素中に水平方向に並んだ6個のピクセルは、対象物の視点画像A、B、C、D、E、Fに対応して画面上の視点画像a、b、c、d、e、fを表示する。これらの視点画像は、固視微動によって生成される複数の視点に対応するものである。
それにより、画像表示パネル100は、自然界で対象物から全方位に放射される光線の内から適切なm個をサンプリングして光線再生した対象物の像を表示する。ここで、サンプリングとは、全方向から放出される光線を畳み込み(コンボルージョン)原理を用いて表示パネルの精細度に合わせて圧縮することをいう。観察者の眼には、m個の視点画像に係る複数の光線が同時に入射するので、自然界で感知するものと同等の自然な立体感が形成される。
なお、人の眼が注視する点に対する視野角は1〜2度程度とされており、これより大きく広がる範囲においては画像すら知覚できないので(トロクスラー効果)、視点画像の広がりを1〜2度程度の範囲内に収めることが好ましい。すなわち、図10における視差Pを、観察者の位置からの視野角1〜2度程度の範囲内に収めることが好ましい。実際の画像において視差Pが大きすぎる場合には、適当な重み付け関数を用いて視差マトリックスの要素値を重み付けすることにより視差の値を調整することができる。
そのために、重み付け関数発生部10は、視差マトリックスの要素値に対して加減算、乗除算、又は、適宜な関数の作用などを施して、2台のカメラの輻輳角を調整したり、視点画像の視差を調整したり、被写体の奥行き感を調整したりすることができる。例えば、要素値に正数を加算すると、視差が大きくなって立体感を強調することができる。これは、撮影条件を調整して、カメラの光軸をより傾け、輻輳位置を近づけたことと同じ効果を奏する。また、要素値に適宜な値を乗除することにより、画像全体の奥行き感を伸張したり圧縮したりすることができる。
さらに、飛びぬけて大きい視差や小さい視差の存在が、出力頻度の高い中間値を持つ視差における立体感を過度に抑制することがないように、ガンマ特性やS字トーンカーブを活用したフィルターなどを用いて、画像の奥行きに対応して輻輳角を調整することもできる。また、注目部分の立体感を強調する一方、近い部分と遠い部分との立体感を抑制するなどの機能を重み付け関数発生部10に持たせることができる。また、周囲の状況と相容れない極大値や極小値を検出した場合に、これらを異常値として除去することも可能である。変位量の偏差値σ、2σ、又は、3σから外れる変位を非線形的に圧縮したり、視差量を0とおいて無視したりすることもできる。
図11は、本発明の一実施形態に係る立体画像表示装置の作用を説明するための概念図である。図11には、外界の対象物(被写体)を撮像する撮像装置の撮像光学系及び撮像面と、撮像装置によって得られた画像を表示する表示装置の光線再生表示スクリーンとが示されている。
光線再生表示スクリーンには、設定された視点数m個だけサンプリングして得られた視点画像が表示され、光線再生表示スクリーンの立体画素からは、前方に光線が放射される。このとき、観察者の眼には1か所から放射されるm個の視点画像に係る複数の光線が同時に入射するので、固視微動による画像変化認識と相俟って、サンプリングによる光線再生法に基づく、より自然な立体感や奥行き感を感知することができる。それらの光線は、別アングルの視線によっても捉えることができる。
図12及び図13は、固視微動による立体知覚の発生メカニズムを説明するための概念図である。図12及び図13には、光線再生方式で画像がサンプリングされて画像表示パネルに表示された状況が示されているが、この状況は、自然光における知覚メカニズムを模擬するものとなっている。
図12は、立体画素中に6個のピクセルを設けた場合を例示している。1個の立体画素には視点Aから視点Fまでの画像に対応する6個のピクセル(視点ピクセル)が並んでおり、立体画素の集合によって6個の視点画像を表示する。図12においては、各画像のつながりを見やすく示すために、立体画素中のピクセルを垂直方向にずらして描いているが、表示面においてはピクセルがほぼ水平方向に並んでいてもよい。
このような状況において、固視微動により、網膜上に映り込む画像が、視線が微動した分だけ左右に幾何学的に移動する。図12の下側に示すように、網膜像は、基準とするステージ1の受像ピクセル(a1、b1、c1、d1、e1、f1)に対して、例えば、±0.05度微動して、ステージ2の左眼受像ピクセル(b1、c1、d1、e1、f1、a2)、及び、右眼受像ピクセル(f0、a1、b1、c1、d1、e1)のように変化する。なお、左眼と右眼とでは、画像のずれる方向が反対になる。
図13は、左眼と右眼の画像のずれから微動分に相当する奥行き知覚が発生する機構を説明するための概念図である。
ヒトの視神経は、脳の中で半交叉しており、右眼の網膜の鼻側の神経は交叉して左脳の一次視覚野につながり、左眼の網膜の耳側の神経は交叉しないで左脳の一次視覚野につながり、右眼の網膜の耳側の神経は交叉しないで右脳の一次視覚野につながり、左眼の網膜の鼻側の神経は交叉して右脳の一次視覚野につながっている。従って、視野の右半分の像は左脳で、視野の左半分の像は右脳で処理される。
ヒトの視神経は、脳の中で半交叉しており、右眼の網膜の鼻側の神経は交叉して左脳の一次視覚野につながり、左眼の網膜の耳側の神経は交叉しないで左脳の一次視覚野につながり、右眼の網膜の耳側の神経は交叉しないで右脳の一次視覚野につながり、左眼の網膜の鼻側の神経は交叉して右脳の一次視覚野につながっている。従って、視野の右半分の像は左脳で、視野の左半分の像は右脳で処理される。
それにより、ステージ2における左眼の画像と右眼の画像とのずれが検出され、そのずれ量に基づいて奥行き知覚が生じる。図13では、例えば、右脳で知覚されるb1の画像のずれと、左脳で知覚されるe1の画像のずれとによって、立体知覚を得ることになる。このずれは、注視点視野内で発生する固視微動で引き起こされる輻輳微動であり、対象物が遠い場合には小さくずれ、対象物が近い場合には大きくずれる運動視差となり、小さい注視点視野における立体知覚が得られる。
例えば、10m先の対象物を自然視する場合に、視野角1.6度で直径28cmの範囲を見ることができ、固視微動による視点移動距離は1.78cmであり、奥行き移動距離は約3mとなる。また、3m先の対象物を自然視する場合には、同じ視野角で直径8.4cmの範囲を見ることができ、固視微動による視点移動距離は0.52cmであり、奥行き移動距離は約26cmとなる。これをピクセルに換算して移動速度に変換すると、運動視差が求められる。なお、固視微動の速度は約10度/秒とされている。ヒトの脳は、入力する情報に変化がないときは無視して、情報が変化したことをトリガーとして情報処理を開始するので、固視微動に伴って出入りする各視点画像の構成要素の変化を捉えて立体感や奥行き感を知覚する。
本実施形態に係る立体画像表示装置は、自然視における固視微動により発生する注視対象物の移動を画像表示パネル上に具現化するものであり、水平方向に複数(少なくとも3個)の視点画像を等間隔で並べることによって実現される。なお、左右眼用画像を両端の視点画像に振り分けただけでは、自然視のシミュレーションにはならない。
レンチキラー方式やパララックスバリヤー方式(光線の放出制御)などの二眼式では、左右眼用画像を左右の眼に振り分けて表示することにより得られる輻輳角によって立体視を実現する。しかし、従来から知られている裸眼式の立体画像表示装置は、光の方向に力点が置かれているので、光線再生による立体知覚がうまくできないという欠点を有している。
一方、本実施形態に係る立体画像表示装置は、二眼式とは異なる手法を用いて立体感や奥行き感を実現するものであり、二眼式に比べて立体感が弱いものの、自然視に近いという特徴を有している。本実施形態における光線再生は、自然視を十分に模擬できており、例えば、固視微動によって発生する視点の変化は立体画素の3〜5個分であって、この変化は、対象物における視点移動距離に換算して0.52〜1.78cm程度に相当し、この変化内に光を畳み込んでいる。
本実施形態に係る立体画像表示装置は、左右どちらかの画像フレームにおいて視点を定め、複数の視点画像を生成する。その際に、画像中の各点から放射される多数の光線を視野角1〜2度の範囲内に収めることによって光線再生法が作用するので、観察位置による制約が緩く、観察者の顔位置が変化した場合でも、また、複数の観察者が同時に立体画像を観察する場合でも、自然な立体視が可能である。
本発明は、立体画像表示装置、特に、光線再生方式を用いた裸眼式の立体画像表示装置において利用することが可能である。
1…分配部、2、3…フレームメモリー、4、5…列総和算定部、6…列総和比較部、7…視差マトリックス生成部、8…視点画像生成部、9…画像メモリー、10…重み付け関数発生部、11…画像信号変換部、12…フレーム選択部、100…画像表示パネル、200…画像処理装置、300…表示制御装置
Claims (10)
- m個(mは3以上の整数)のピクセルを各々が含む複数の立体画素を水平方向及び垂直方向に並べて構成される画像表示パネルと、
画像信号の右眼用画像フレーム及び左眼用画像フレームから画素ごとの奥行き情報を求め、奥行き情報に基づいて、画素画像を水平方向に展開して表示するためのm個の視点画像フレームを生成する画像処理装置と、
前記画像表示パネルの複数の立体画素において、前記m個の視点画像フレームによって表されるm個の視点画像を前記m個のピクセルにそれぞれ表示させる表示制御装置と、
を備える立体画像表示装置。 - 前記画像表示パネルの各々の立体画素において、前記m個のピクセルは、光重心が水平方向に並ぶように配置されている、請求項1に記載の立体画像表示装置。
- 前記m個のピクセルの各々は、光の3原色を表示する複数のサブピクセルを含む、請求項1に記載の立体画像表示装置。
- 前記複数のサブピクセルは、前記画像表示パネルにおいて隣り合う複数のラインに配置されている、請求項3に記載の立体画像表示装置。
- 前記複数のサブピクセルは、前記画像表示パネルにおいて1ラインおきに複数のラインに配置されている、請求項3に記載の立体画像表示装置。
- 前記画像表示パネルにおいて、同じ色を表示する複数のサブピクセルが垂直方向に並ぶように配置されている、請求項3に記載の立体画像表示装置。
- 前記画像表示パネルにおいて、同じ色を表示する複数のサブピクセルが水平方向に並ぶように配置されている、請求項3に記載の立体画像表示装置。
- 前記画像処理装置は、前記右眼用画像フレーム及び前記左眼用画像フレームを格納し、各フレームの画素値を列ごとに垂直方向に積算して列総和を求め、列総和を両フレーム間で比較することによって両フレームの画像中の重複領域を特定し、両フレームの画像の位置関係を調整した後に、両フレームにおいて対応する画素画像の位置のずれに基づいて画素ごとの奥行き情報を求め、重み付けされた奥行き情報に基づいて一方のフレーム中の画素画像を水平方向に移動させることにより、前記一方のフレームを含めてm個の視点画像フレームを生成する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
- 前記画像処理装置は、2次元画像信号のフレーム列から、基準フレームと該基準フレームに対して所定数のフレーム差を有する参照フレームとを選択し、前記基準フレーム及び前記参照フレームに基づいて、前記右眼用画像フレーム及び前記左眼用画像フレームを有する画像信号を生成する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
- 前記表示制御装置は、前記画像表示パネルの複数の立体画素において、前記m個の視点画像を前記m個のピクセルに割り当てて表示させる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
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