JPWO2019003506A1 - 断層像生成方法および放射線撮影装置 - Google Patents

断層像生成方法および放射線撮影装置 Download PDF

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Abstract

断層像生成方法では、微細構造情報(M)および第1リプルアーチファクト(R1)を含む第1断層像(T1)を取得し、第2リプルアーチファクト(R2)を含む第2断層像(T2)を取得し、第1断層像から第2断層像を減算することにより減算断層像(T3)を取得する。

Description

本発明は、断層像生成方法および放射線撮影装置に関し、特に、被検体にX線を照射することにより取得される投影像に基づいて断層像を取得する断層像生成方法および放射線撮影装置に関する。
従来、被写体(被検体)にX線(放射線)を照射することにより取得される透視像(投影像)に基づいてトモシンセシス像(断層像)を取得するX線透視装置が知られている。このようなX線透視装置は、たとえば、特開2016−127870号公報に開示されている。ここで、トモシンセシス像とは、異なった角度から撮影された被写体の投影像を再構成することにより得られる任意の高さの断層像である。
上記特開2016−127870号公報に記載のX線透視装置は、被写体にX線を照射するX線源と、X線を検出する検出器と、検出器により検出されたX線を強度に応じた電気信号に変換して投影像を取得する制御装置とを備えている。ここで、制御装置は、取得された投影像に対して前処理を施し、前処理を施した投影像を所定数用いてトモシンセシス像を生成するように構成されている。
上記特開2016−127870号公報に記載のX線透視装置における制御装置は、透視像に対してノイズを低減させるための前処理を行うように構成されている。具体的には、制御装置は、前処理において、所定数の透視像のそれぞれに対して構造領域とその他の領域とを判別する。より詳細には、制御装置は、取得された所定数の透視像に対して差分処理を行い、差分値が閾値より大きい領域を構造領域として判別している。そして、制御装置は、前処理において、構造領域に対して何も処理を行わず、その他の領域に対してのみ平滑化処理を行うように構成されている。
特開2016−127870号公報
しかしながら、上記特開2016−127870号公報に記載のX線透視装置における制御装置では、前処理において、差分値が閾値より大きい領域を構造領域として判別している。これにより、制御装置では、透視像の数が少ないため高コントラスト領域に起因するアーチファクトの影響が大きくなり、構造領域を判別するのが困難になる場合が発生するという不都合がある。また、制御装置は、構造領域において何も処理をしていないので、トモシンセシス像の構造領域に高コントラスト領域に起因するアーチファクトが生じるという不都合があると考えられる。このため、少ない数の透視像(投影像)であっても、画質の低下を抑制したトモシンセシス画像(断層像)を確実に取得することができないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、少ない数の投影像であっても、高コントラスト領域に起因するアーチファクトによる、画質の低下を抑制した断層像を確実に取得することが可能な断層像生成方法および放射線撮影装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における断層像生成方法は、被検体に複数の異なる角度で放射線を照射することにより、被検体を透過した放射線を検出して微細構造情報を含む複数の投影像を取得し、複数の投影像をそのまま再構成することにより、微細構造情報および第1アーチファクト情報を含む第1断層像を取得し、複数の投影像のそれぞれに対して、高コントラスト領域を維持し、かつ、高コントラスト領域以外をぼかす第1ぼかし処理を行い、第1ぼかし処理を行った複数の投影像を再構成することにより、第2アーチファクト情報を含む第2断層像を取得し、第1断層像から第2断層像を減算することにより減算断層像を取得する。
この発明の第1の局面による断層像生成方法では、上記のように、複数の投影像に基づいて、微細構造情報および第1アーチファクト情報を含む第1断層像と、第2アーチファクト情報を含む第2断層像とを取得し、第1断層像から第2断層像を減算することにより減算断層像を取得している。ここで、第2断層像では、高コントラスト領域以外をぼかすことにより、高コントラスト領域に起因する第2アーチファクト情報を取得している。これらにより、第1断層像の第1アーチファクト情報から第2断層像の第2アーチファクト情報を減算することにより、減算断層像において高コントラスト領域に起因するアーチファクト情報を低減することができる。その結果、少ない数の投影像であっても、高コントラスト領域に起因するアーチファクトによる、画質の低下を抑制した減算断層像を確実に取得することが可能な断層像生成方法を得ることができる。
上記第1の局面による断層像生成方法において、好ましくは、第1断層像から第2断層像を減算することにより、第1アーチファクト情報と第2アーチファクト情報との差分と、微細構造情報とが含まれる減算断層像が取得される。このように構成すれば、第1アーチファクト情報という不要な情報が第2アーチファクト情報により低減されるので、高コントラスト領域に起因するアーチファクトによる画質の低下を抑制するとともに、必要な情報が残された減算断層像を取得することが可能な断層像生成方法を得ることができる。
この場合、好ましくは、複数の投影像のそれぞれに対して、全体的にぼかす第2ぼかし処理を行い、第2ぼかし処理を行った複数の投影像を再構成することにより第3断層像を取得し、減算断層像に第3断層像を加算することにより加算断層像を取得する。ここで、減算断層像では、微細構造情報が残り、高コントラスト領域以外の領域の情報が低減されている。一方、第3断層像では、高コントラスト領域以外の領域の情報を有している。したがって、減算断層像と第3断層像とを加算することにより、アーチファクト情報のみが低減され高コントラスト領域以外の領域の情報が含まれた加算断層像を取得することが可能な断層像生成方法を得ることができる。
上記第1断層像、第2断層像および第3断層像を有する断層像生成方法において、好ましくは、第1断層像が有する第1輝度値情報から第2断層像が有する第2輝度値情報を減算し、第3断層像が有する第3輝度値情報を加算することにより加算断層像を取得する。このように構成すれば、第1断層像、第2断層像および第3断層像のそれぞれが有する輝度値情報のみを演算することにより加算断層像を取得することができるので、簡易な方法により加算断層像を取得することが可能な断層像生成方法を得ることができる。
上記第1の局面による断層像生成方法において、好ましくは、第1ぼかし処理では、微細構造情報よりもコントラストが大きい領域を高コントラスト領域として維持し、それ以外の領域をぼかす。このように構成すれば、第1ぼかし処理により微細構造情報を確実に低減させることができるので、第1断層像から第2断層像を減算し減算断層像を取得する際に微細構造情報の低減を抑制することが可能な断層像生成方法を得ることができる。
上記第2の局面による放射線撮影装置は、被検体に複数の異なる角度で放射線を照射するとともに被検体を透過した放射線を検出して微細構造情報を含む複数の投影像を撮影する撮影部と、撮影部により撮影された複数の投影像を処理する画像処理部とを備え、画像処理部は、複数の投影像をそのまま再構成することにより、微細構造情報および第1アーチファクト情報を含む第1断層像を取得するとともに、複数の投影像のそれぞれに対して、高コントラスト領域を維持し、かつ、高コントラスト領域以外をぼかす第1ぼかし処理を行い、第1ぼかし処理を行った複数の投影像を再構成することにより、第2アーチファクト情報を含む第2断層像を取得し、第1断層像から第2断層像を減算することにより減算断層像を取得するように構成されている。
この発明の第2の局面による放射線撮影装置では、上記のように、画像処理部は、複数の投影像に基づいて、微細構造情報および第1アーチファクト情報を含む第1断層像と、第2アーチファクト情報を含む第2断層像とを取得し、第1断層像から第2断層像を減算することにより減算断層像を取得するように構成されている。ここで、第2断層像では、高コントラスト領域以外をぼかすことにより、高コントラスト領域に起因する第2アーチファクト情報を取得している。これらにより、第1断層像の第1アーチファクト情報から第2断層像の第2アーチファクト情報を減算することにより、減算断層像において高コントラスト領域に起因するアーチファクト情報を低減することができる。その結果、少ない数の投影像であっても、高コントラスト領域に起因するアーチファクトによる、画質の低下を抑制した減算断層像を確実に取得することができる。
上記第2の局面における放射線撮影装置において、好ましくは、減算断層像は、第1アーチファクト情報と第2アーチファクト情報との差分と、微細構造情報とを有する。このように構成すれば、第1アーチファクト情報という不要な情報が第2アーチファクト情報により低減されるとともに、微細構造情報という必要な情報を残しているので、高コントラスト領域に起因するアーチファクトによる画質の低下を抑制するとともに、必要な情報が残された減算断層像を取得することができる。
この場合、好ましくは、画像処理部は、複数の投影像のそれぞれに対して、全体的にぼかす第2ぼかし処理を行い、第2ぼかし処理を行った複数の投影像を再構成することにより第3断層像を取得し、減算断層像に第3断層像を加算することにより加算断層像を取得するように構成されている。ここで、減算断層像では、微細構造情報が残り、高コントラスト領域以外の領域の情報が低減されている。一方、第3断層像では、高コントラスト領域以外の領域の情報のみを有している。したがって、減算断層像と第3断層像とを加算することにより、アーチファクト情報のみが低減され必要な情報が含まれた加算断層像を取得することができる。
本発明によれば、上記のように、少ない数の投影像であっても、高コントラスト領域に起因するアーチファクトによる、画質の低下を抑制した断層像を確実に取得することができる。
本発明の一実施形態によるX線撮影装置の全体構成を示した模式図である。 図2(A)はX線撮影装置により膝関節部分を3回の照射により撮影している状態を示した模式的な側面図である。図2(B)は図2(A)において撮影したX線画像を再構成した断層像を示した模式的な正面図である。 図3(A)はX線撮影装置により膝関節部分を複数の照射により撮影している状態を示した模式的な側面図である。図3(B)は図3(A)において撮影したX線画像を再構成した断層像を示した模式的な正面図である。 本発明の一実施形態によるX線撮影装置により撮影された微細構造情報および第1リプルアーチファクトを含む第1断層像を示した模式的な正面図である。 本発明の一実施形態によるX線撮影装置により撮影された第2リプルアーチファクトを含む第2断層像を示した模式的な正面図である。 本発明の一実施形態によるX線撮影装置により撮影された微細構造情報を含む減算断層像を示した模式的な正面図である。 本発明の一実施形態によるX線撮影装置により撮影された第3断層像を示した模式的な正面図である。 本発明の一実施形態によるX線撮影装置により撮影された加算断層像を示した模式的な正面図である。 本発明の一実施形態によるX線撮影装置の断層像生成処理を示したフローチャートである。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[本実施形態]
図1〜図9を参照して、本実施形態によるX線撮影装置1の構成について説明する。なお、X線撮影装置1は、特許請求の範囲の「放射線撮影装置」の一例である。
図1に示すように、X線撮影装置1は、撮影台11に横臥した被検体12にX線を照射し、被検体12を透過したX線を検出することにより被検体12を撮影するように構成されている。なお、X線は、特許請求の範囲の「放射線」の一例である。
具体的には、X線撮影装置1は、撮影部13と、撮影台11と、照射部移動機構15と、制御部2と、表示部16および操作部17とを備えている。ここで、撮影部13は、被検体12に対して複数の異なる角度においてX線を照射するとともに被検体12を透過したX線を検出して複数のX線画像を撮影するように構成されている。具体的には、撮影部13は、X線照射部18と、受像器19とを含んでいる。
X線撮影装置1では、撮影台11の上方に配置されたX線照射部18から照射され、被検体12を透過したX線を受像器19により受像して、X線画像が撮影される。このX線撮影装置1は、いわゆるアイランド型のX線撮影装置1の例を示している。なお、X線画像は、特許請求の範囲の「投影像」の一例である。ここで、撮影台11の長さ方向をX方向とし、その一方をX1方向とし、他方をX2方向とする。また、水平方向においてX方向に垂直な方向をY方向とし、その一方をY1方向とし、他方をY2方向とする。また、X方向およびY方向に垂直な方向をZ方向(上下方向)とし、その一方をZ1方向とし、他方をZ2方向とする。
X線照射部18は、X線を発生させるX線管18aと、X線を遮蔽することによりX線の照射範囲を制限するコリメータ18bとを含んでいる。照射部移動機構15は、X線照射部18をX方向に移動させる第1ガイド機構15aと、X線照射部18をY方向に移動させる第2ガイド機構15bと、第1ガイド機構15aをZ方向に移動させる第3ガイド機構15cとを含んでいる。また、第1ガイド機構15aは、X線照射部18を回転軸回りに回転させる回転機構15dを有している。照射部移動機構15は、制御部2により自動で制御される。
受像器19は、X線照射部18により照射されて被検体12を透過したX線を受像して、受像したX線を電気信号に変換する。受像器19は、FPD(フラットパネルディテクタ)などのX線検出器である。また、受像器19は制御部2に電気的に接続され、電気信号に変換されたX線の情報(検出信号)は、制御部2に送信される。撮影台11は、平坦な上面上に被検体12をX方向に沿って体軸が延びる横臥状態(臥位)で被検体12が載置されるように構成されている。
制御部2は、PC(Personal Computer)などの情報処理装置からなり、CPU(Central Processing Unit)などの主制御部21と、HDD(Hard Disc Drive)およびメモリなどの記憶部22と、画像処理部3とを主として含んでいる。主制御部21は、X線照射部18によるX線照射に関する制御や、受像器19による検出信号の読み出し制御を行うように構成されている。具体的には、主制御部21は、記憶部22に格納された制御プログラム2aを実行することによって、X線撮影装置1を制御する。画像処理部3は、撮影部13により撮影された複数のX線画像を処理するように構成されている。画像処理部3は、受像器19から取得された検出信号(電気信号)を処理しX線画像を生成する。また、画像処理部3は、記憶部22に格納された断層像生成プログラム3aを実行することによってX線画像から断層像T(トモシンセシス画像)を生成させる。なお、画像処理部3に関しては、後に詳細に説明する。記憶部22には、撮影されたX線画像を含む各種のデータ22aが格納されている。
表示部16は、たとえば液晶モニタなどの画像表示装置からなり、制御部2の画像出力に基づき画面表示を行う。また、操作部17は、ユーザの操作入力を受け付けるキーボード、マウスおよび操作レバーなどからなる。制御部2は、この操作部17を介して、撮影モードのモード選択、各種撮影条件の入力や撮影開始の指示を受け付けるように構成されている。
〈画像処理部〉
画像処理部3は、複数のX線画像に基づいて断層像Tを取得するように構成されている。一例として、画像処理部3では、図2(A)に示すように、被検体12(膝関節)に対して複数(3個)の異なる角度からX線を照射することにより、被検体12を透過したX線を受像器19が検出して複数(3枚)のX線画像が取得される。X線照射部18は、頭側から順に第1照射位置E1、第2照射位置E2および第3照射位置E3の順に被検体12に対してX線を照射する。このとき、X線照射部18は、第1ガイド機構15aにより走査方向(X2方向)に沿って移動させられ、照射位置において回転機構15dにより回動軸回りに適切な角度に回動させられる。
そして、画像処理部3では、取得された複数(3枚)のX線画像を再構成(たとえば、シフト加算法など)することにより断層像Tが取得される。ここで、第1照射位置E1において取得された被検体12のX線画像を第1X線画像X1とし、第2照射位置E2において取得された被検体12のX線画像を第2X線画像X2とし、第3照射位置E3において取得された被検体12のX線画像を第3X線画像X3とする。しかし、受像器19が検出する被検体12のX線画像の位置が異なるので、図2(B)に示すように、取得された断層像Tでは、X線画像がリプルアーチファクトRとして断層像T上に現れてしまう。すなわち、第1X線画像X1および第3X線画像X3が、第2X線画像X2からずれた位置に断層像T上に現れることになる。リプルアーチファクトRは、断層像T上においてずれた位置に生成された被検体12の虚像である。また、リプルアーチファクトRは、X線画像における輝度値の差が大きい部分である高コントラスト領域HCに起因して生成されるアーチファクトである。そのため、リプルアーチファクト自体も、他の領域よりも輝度値が高くなっている。
ここで、図2(B)に示すリプルアーチファクトRを断層像T上に現れないようにするためには、図3(A)に示すように、X線照射部18が被検体12に対してX線を照射する照射位置を増やすことが考えられる。なお、図3(A)において、図面のスペースの関係上照射位置が5箇所となっているが、照射位置の数は6箇所以上であってもよい。これにより、図3(B)に示すように、断層像T上に現れていたリプルアーチファクトRをぼかすことが可能となる。しかし、照射位置を増やすことにより、X線撮影装置1による被検体12の断層像Tを得るための作業時間が増加することになってしまう。X線撮影装置1の受像器19の読み込みの時間を短くすることにより、X線撮影装置1の作業時間の増加は抑制される。しかし、従前の設備では受像器19の性能に起因して読み込みの時間を十分に短くすることができない場合も考えられ、この場合にはX線撮影装置1の設備を変更する必要が生じる。このため、リプルアーチファクトRが十分に低減された断層像Tを得るためには、既存の設備を用いることができない可能性がある。
そこで、本実施形態のX線撮影装置1は、X線照射部18の照射位置を増加させることなく、リプルアーチファクトRを低減させた断層像Tを取得可能に構成されている。以下に、本実施形態のX線撮影装置1による画像処理部3について説明する。なお、以下の説明において、図4〜図8の断層像Tでは、図面の見やすさのため、実際の断層像T上では黒色に表示される部分を白色で示し、実際の断層像T上では白色に表示される部分を黒色で示している。
画像処理部3は、リプルアーチファクトRを低減させた断層像Tを取得するため、図1に示すように、記憶部22から画像再構成処理(画像再構成方法)に基づく断層像生成プログラム3aを読み出して実行するように構成されている。具体的には、画像処理部3は、複数のX線画像から第1断層像T1(図4参照)、第2断層像T2(図5参照)および第3断層像T4(図7参照)を生成し、第1断層像T1から第2断層像T2を減算し減算断層像T3(図6参照)を生成し、減算断層像T3に第3断層像T4を加算し加算断層像T5(図8参照)を生成するように構成されている。
画像処理部3は、複数の異なる角度からX線照射部18によりX線を照射させて、微細構造情報Mを含む複数のX線画像を取得する。ここで、微細構造情報Mは、たとえば骨の組織のうちのいわゆる骨梁の画像情報である。そして、画像処理部3は、図4に示すように、複数のX線画像をそのまま再構成することにより、微細構造情報Mおよび第1リプルアーチファクトR1を含む第1断層像T1を取得するように構成されている。このとき、画像処理部3は、第1断層像T1が有している第1輝度値情報を取得する。第1輝度値情報は、第1リプルアーチファクトR1および微細構造情報Mのそれぞれの輝度値情報を有している。なお、第1リプルアーチファクトR1は、特許請求の範囲の「第1アーチファクト情報」の一例である。
また、画像処理部3は、複数のX線画像のそれぞれに対して、高コントラスト領域HCを維持し、かつ、高コントラスト領域HC以外をぼかす第1ぼかし処理を行う。ここで、高コントラスト領域HCは、X線照射部18から照射されるX線が被検体12を透過する際に吸収され、X線画像において白く現れる部分と、X線が被検体12を透過する際にX線が吸収されないため、X線画像において黒く現れる部分との輝度値の差が大きい部分である。また、第1ぼかし処理では、高コントラスト領域HCを減衰させず、高コントラスト領域HC以外を減衰させる非線形フィルタ(たとえば、TVM(Total Variation Minimization)フィルタ)により処理が行なわれる。具体的には、第1ぼかし処理では、微細構造情報Mよりもコントラストが大きい領域を高コントラスト領域HCとして維持し、それ以外の領域をぼかす処理が行なわれる。
そして、画像処理部3は、図5に示すように、第1ぼかし処理を行った複数のX線画像を再構成することにより、微細構造情報Mは低減されている(ぼかされている)が、第2リプルアーチファクトR2を含む第2断層像T2を取得する。このとき、画像処理部3は、第2断層像T2が有している第2輝度値情報を取得する。第2輝度値情報は、第2リプルアーチファクトR2および低減された微細構造情報Mの輝度値情報を有している。なお、第2リプルアーチファクトR2は、特許請求の範囲の「第2アーチファクト情報」の一例である。
また、画像処理部3は、図6に示すように、第1断層像T1から第2断層像T2を減算することにより減算断層像T3を取得する。すなわち、画像処理部3は、微細構造情報Mおよび第1リプルアーチファクトR1を含む第1断層像T1が有する第1輝度値情報から第2リプルアーチファクトR2を含む第2断層像T2が有する第2輝度値情報を減算する処理を行う。このとき、画像処理部3は、減算断層像T3が有している減算輝度値情報を取得する。減算輝度値情報は、第1リプルアーチファクトR1と第2リプルアーチファクトR2の差分情報および微細構造情報Mのそれぞれの差分情報を有している。
これにより、減算断層像T3には、第1リプルアーチファクトR1と第2リプルアーチファクトR2との差分情報と、微細構造情報Mの差分情報とが含まれている。ここで、第2断層像T2を生成するための複数のX線画像は、第1ぼかし処理を行っている。したがって、第1断層像T1の第1リプルアーチファクトR1と第2断層像T2の第2リプルアーチファクトR2とは略同じリプルアーチファクトRとなっている。この結果、第1リプルアーチファクトR1と第2リプルアーチファクトR2との差分情報は十分に低減される。一方、微細構造情報Mの差分情報は、あまり低減されずに残る。
この結果、減算断層像T3は、図6に示すように、第1断層像T1から第1リプルアーチファクトR1が低減された断層像Tになる。しかし、第1断層像T1から第2断層像T2を減算した際に、第1リプルアーチファクトR1の情報だけでなく、画像のコントラスト情報も減算されてしまう。そのため、減算断層像T3は、十分に画像情報を含んでいる断層像Tであるとは言いがたい。そこで、本実施形態の画像処理部3は、減算断層像T3(T1−T2)に、コントラスト情報を含んだ断層像Tを加算するように構成されている。具体的には、画像処理部3は、コントラスト情報を含み、微細構造情報Mを保持し、リプルアーチファクトRが低減された断層像Tを生成する。
画像処理部3は、複数のX線画像のそれぞれに対して、全体的にぼかす第2ぼかし処理を行うように構成されている。ここで、第2ぼかし処理では、微細構造情報MおよびリプルアーチファクトRが低減された第3断層像T4を取得するための処理が行われる。具体的には、第2ぼかし処理では、X線画像の全体を減衰させるフィルタ(たとえば、平均化フィルタ)により処理が行なわれる。
そして、画像処理部3は、図7に示すように、第2ぼかし処理を行った複数のX線画像を再構成することにより第3断層像T4を取得する。このとき、画像処理部3は、第3断層像T4が有している第3輝度値情報を取得する。ここで、第3断層像T4は、微細構造情報MおよびリプルアーチファクトRが低減された断層像Tである。第3断層像T4は、第2断層像T2と同程度の微細構造情報Mの輝度値情報を有している。
また、画像処理部3は、図8に示すように、減算断層像T3に第3断層像T4を加算することにより加算断層像T5を取得する。このとき、画像処理部3は、加算断層像T5が有している加算輝度値情報を取得する。加算輝度値情報は、微細構造情報Mの輝度値情報を有している。これにより、第2断層像T2の低減された微細構造情報Mの輝度値情報と、第3断層像T4の低減された微細構造情報Mの輝度値情報とが相殺されるので、第1断層像T1の微細構造情報Mが明確に表示されることになる。
すなわち、画像処理部3は、微細構造情報Mを含む減算断層像T3が有する減算輝度値情報に微細構造情報MおよびリプルアーチファクトRが低減された第3断層像T4が有する第3輝度値情報を加算する処理を行う。このように、画像処理部3は、リプルアーチファクトRが低減され、微細構造情報Mおよび低コントラスト領域の画像情報を含む加算断層像T5を生成することが可能となっている。
〈断層像生成処理のフローチャート〉
次に、図9を参照して、本実施形態の画像処理部3による断層像生成処理のフローチャートについて説明する。フローチャートの各処理は、画像処理部3により行われる。
図9に示すように、まず、ステップS1では、X線照射部18が、被検体12に対して複数の異なる角度でX線を照射する。ステップS2では、画像処理部3は、受像器19により微細構造情報Mを含む複数のX線画像を取得する。ステップS3では、画像処理部3は、画像処理を行っていない複数のX線画像を再構成し、複数のX線画像を再構成することにより微細構造情報Mおよび第1リプルアーチファクトR1を含む第1断層像T1を取得する。ステップS4では、画像処理部3は、第1断層像T1の第1輝度値情報を取得する。
ステップS5では、画像処理部3は、複数のX線画像のそれぞれに対して第1ぼかし処理を行う。ステップS6では、画像処理部3は、第1ぼかし処理を行った複数のX線画像を再構成し、第2リプルアーチファクトR2を含む第2断層像T2を取得する。ステップS7では、画像処理部3は、第2断層像T2の第2輝度値情報を取得する。
ステップS8では、画像処理部3は、複数のX線画像のそれぞれに対して第2ぼかし処理を行う。ステップS9では、画像処理部3は、第2ぼかし処理を行った複数のX線画像を再構成し、微細構造情報MおよびリプルアーチファクトRを低減した第3断層像T4を取得する。ステップS10では、画像処理部3は、第3断層像T4の第3輝度値情報を取得する。
ステップS11では、画像処理部3は、第1輝度値情報から第2輝度値情報を減算し、減算輝度値情報を取得する。ステップS12では、画像処理部3は、減算輝度値情報を有する減算断層像T3を取得する。ステップS13では、画像処理部3は、減算輝度値情報に第3輝度値情報を加算し、加算輝度値情報を取得する。ステップS14では、画像処理部3は、加算輝度値情報を有する加算断層像T5を取得する。そして、加算断層像T5が、表示部16に表示されて断層像生成処理が終了する。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、画像処理部3は、複数のX線撮影像に基づいて、微細構造情報Mおよび第1リプルアーチファクトR1を含む第1断層像T1と、第2リプルアーチファクトR2を含む第2断層像T2とを取得し、第1断層像T1から第2断層像T2を減算することにより減算断層像T3を取得するように構成されている。ここで、第2断層像T2では、高コントラスト領域HC以外をぼかすことにより、高コントラスト領域HCに起因するリプルアーチファクトRを取得している。これらにより、第1断層像T1の第1リプルアーチファクトR1から第2断層像T2の第2リプルアーチファクトR2を減算することにより、減算断層像T3において高コントラスト領域に起因するリプルアーチファクトRを低減することができる。その結果、少ない数のX線撮影像であっても、高コントラスト領域HCに起因するリプルアーチファクトRによる、画質の低下を抑制した減算断層像T3を確実に取得することができる。
また、本実施形態では、上記のように、画像処理部3では、第1断層像T1から第2断層像T2を減算することにより、第1リプルアーチファクトR1と第2リプルアーチファクトR2との差分と、微細構造情報Mとが含まれる減算断層像T3が取得される。これにより、第1リプルアーチファクトR1という不要な情報が第2リプルアーチファクトR2により低減されるとともに、微細構造情報Mという必要な情報を残しているので、リプルアーチファクトに起因する画質の低下を抑制するとともに必要な情報が残された減算断層像T3を取得することができる。
また、本実施形態では、上記のように、画像処理部3は、第2ぼかし処理を行った複数のX線画像を再構成することにより第3断層像T4を取得し、減算断層像T3に第3断層像T4を加算することにより加算断層像T5を取得するように構成されている。ここで、減算断層像T3では、微細構造情報Mが残り、第1断層像T1と第2断層像T2とが共通して有している情報が低減されている。一方、第3断層像T4では、コントラスト情報を有している。したがって、減算断層像T3と第3断層像T4とを加算することにより、アーチファクト情報のみが除かれ必要な情報が含まれた加算断層像T5を取得することができる。
また、本実施形態では、上記のように、画像処理部3は、第1輝度値情報から第2輝度値情報を減算し、第3輝度値情報を加算することにより加算断層像T5を取得する。これにより、第1断層像T1、第2断層像T2および第3断層像T4のそれぞれが有する輝度値情報のみを演算することにより加算断層像T5を取得することができるので、簡略な方法により加算断層像T5を取得することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1ぼかし処理では、微細構造情報Mよりもコントラストが大きい領域を高コントラスト領域HCとして維持し、それ以外の領域をぼかす。これにより、第1ぼかし処理により微細構造情報Mを確実に除くことができるので、第1断層像T1から第2断層像T2を減算する際に微細構造情報Mが低減してしまうことを抑制することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、複数のX線画像から断層像Tを生成するにはシフト加算法を用いているが、本発明はこれに限られない。本発明では、複数のX線画像から断層像を生成するには、フィルタ補正逆投影法、逐次近似法などを用いてもよい。
また、上記実施形態では、複数のX線画像のそれぞれに対して行われる第1ぼかし処理にはTVMフィルタが用いられているが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1ぼかし処理にはTVMフィルタ以外の非線形フィルタが用いられてもよい。
また、上記実施形態では、複数のX線画像のそれぞれに対して行われる第2ぼかし処理には平均化フィルタが用いられているが、本発明はこれに限られない。本発明では、平均化フィルタ以外のフィルタが用いられてもよい。
また、上記実施形態では、被検体12として膝関節を示しているが、本発明はこれに限られない。本発明では、被検体は膝関節以外の体の部位であってもよい。
また、上記実施形態では、断層像TはリプルアーチファクトRを含んでいるが、本発明はこれに限られない。本発明では、断層像はブラーアーチファクトを含んでいてもよい。
また、上記実施形態では、X線照射部18は、制御部2により自動で制御される照射部移動機構15により動かされているが、本発明はこれに限られない。本発明では、X線照射部は、手動で動かすように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、画像処理部3は、加算断層像T5を生成し表示部16に出力しているが、本発明はこれに限られない。本発明では、画像処理部は、減算断層像を生成し表示部に表示してもよい。この場合、減算断層像をそのまま表示部に表示してもよいし、画像処理部において画像処理(たとえば、低コントラスト領域を補充するようなプログラム処理)を行った上で処理後の減算断層像を表示部に表示してもよい。
また、上記実施形態では、微細構造情報Mは、たとえば骨の組織のうちのいわゆる骨梁の画像情報であるが、本発明はこれに限られない。本発明では、微細構造情報は、骨梁以外の画像情報(たとえば、骨折の画像情報)であってもよい。
また、上記実施形態では、第1リプルアーチファクトR1と第2リプルアーチファクトR2とは略同じアーチファクトとなっているが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1リプルアーチファクトと第2リプルアーチファクトとは同じアーチファクトとなっていてもよい。
また、上記実施形態では、画像処理部3は、複数のX線画像から第1断層像T1、第2断層像T2および第3断層像T4を生成し、第1断層像T1から第2断層像T2を減算し減算断層像T3を生成し、減算断層像T3に第3断層像T4を加算し加算断層像T5を生成するように構成されているが、本発明はこれに限られない。本発明では、画像処理部は、第1断層像、第2断層像および第3断層像を生成し、第1断層像から第2断層像を減算するとともに、減算結果に第3断層像を加算し加算断層像を生成するように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、説明の便宜上、画像処理部3の制御処理を、処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、画像処理部の制御処理を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
また、上記実施形態では、アイランド型のX線撮影装置を例に示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、回診用のX線撮影装置にも適用することができる。
1 X線撮影装置(放射線撮影装置)
3 画像処理部
12 被検体
13 撮影部
HC 高コントラスト領域
M 微細構造情報
R1 第1リプルアーチファクト(第1アーチファクト情報)
R2 第2リプルアーチファクト(第2アーチファクト情報)
T1 第1断層像
T2 第2断層像
T3 減算断層像
T4 第3断層像
T5 加算断層像

Claims (8)

  1. 被検体に複数の異なる角度で放射線を照射することにより、前記被検体を透過した放射線を検出して微細構造情報を含む複数の投影像を取得し、
    前記複数の投影像をそのまま再構成することにより、前記微細構造情報および第1アーチファクト情報を含む第1断層像を取得し、
    前記複数の投影像のそれぞれに対して、高コントラスト領域を維持し、かつ、前記高コントラスト領域以外をぼかす第1ぼかし処理を行い、
    前記第1ぼかし処理を行った前記複数の投影像を再構成することにより、第2アーチファクト情報を含む第2断層像を取得し、
    前記第1断層像から前記第2断層像を減算することにより減算断層像を取得する、断層像生成方法。
  2. 前記第1断層像から前記第2断層像を減算することにより、前記第1アーチファクト情報と前記第2アーチファクト情報との差分と、前記微細構造情報とが含まれる前記減算断層像が取得される、請求項1に記載の断層像生成方法。
  3. 前記複数の投影像のそれぞれに対して、全体的にぼかす第2ぼかし処理を行い、
    前記第2ぼかし処理を行った前記複数の投影像を再構成することにより第3断層像を取得し、
    前記減算断層像に前記第3断層像を加算することにより加算断層像を取得する、請求項2に記載の断層像生成方法。
  4. 前記第1断層像が有する第1輝度値情報から前記第2断層像が有する第2輝度値情報を減算し、前記第3断層像が有する第3輝度値情報を加算することにより前記加算断層像を取得する、請求項3に記載の断層像生成方法。
  5. 前記第1ぼかし処理では、前記微細構造情報よりもコントラストが大きい領域を前記高コントラスト領域として維持し、それ以外の領域をぼかす、請求項1に記載の断層像生成方法。
  6. 被検体に複数の異なる角度で放射線を照射するとともに前記被検体を透過した放射線を検出して微細構造情報を含む複数の投影像を撮影する撮影部と、
    前記撮影部により撮影された前記複数の投影像を処理する画像処理部とを備え、
    前記画像処理部は、前記複数の投影像をそのまま再構成することにより、前記微細構造情報および第1アーチファクト情報を含む第1断層像を取得するとともに、前記複数の投影像のそれぞれに対して、高コントラスト領域を維持し、かつ、前記高コントラスト領域以外をぼかす第1ぼかし処理を行い、前記第1ぼかし処理を行った前記複数の投影像を再構成することにより、第2アーチファクト情報を含む第2断層像を取得し、前記第1断層像から前記第2断層像を減算することにより減算断層像を取得するように構成されている、放射線撮影装置。
  7. 前記減算断層像は、前記第1アーチファクト情報と前記第2アーチファクト情報との差分と、前記微細構造情報とを有する、請求項6に記載の放射線撮影装置。
  8. 前記画像処理部は、前記複数の投影像のそれぞれに対して、全体的にぼかす第2ぼかし処理を行い、前記第2ぼかし処理を行った前記複数の投影像を再構成することにより第3断層像を取得し、前記減算断層像に前記第3断層像を加算することにより加算断層像を取得するように構成されている、請求項7に記載の放射線撮影装置。
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