JPWO2018221266A1 - エポキシ樹脂系防食塗料組成物、防食塗膜、積層防汚塗膜、および防汚基材、ならびにこれらの製造方法 - Google Patents
エポキシ樹脂系防食塗料組成物、防食塗膜、積層防汚塗膜、および防汚基材、ならびにこれらの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2018221266A1 JPWO2018221266A1 JP2019522114A JP2019522114A JPWO2018221266A1 JP WO2018221266 A1 JPWO2018221266 A1 JP WO2018221266A1 JP 2019522114 A JP2019522114 A JP 2019522114A JP 2019522114 A JP2019522114 A JP 2019522114A JP WO2018221266 A1 JPWO2018221266 A1 JP WO2018221266A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating film
- epoxy resin
- antifouling
- anticorrosion
- anticorrosion coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05D—PROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05D1/00—Processes for applying liquids or other fluent materials
- B05D1/36—Successively applying liquids or other fluent materials, e.g. without intermediate treatment
- B05D1/38—Successively applying liquids or other fluent materials, e.g. without intermediate treatment with intermediate treatment
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05D—PROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05D7/00—Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05D—PROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05D7/00—Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
- B05D7/24—Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials for applying particular liquids or other fluent materials
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D127/00—Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Coating compositions based on derivatives of such polymers
- C09D127/02—Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Coating compositions based on derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
- C09D127/04—Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Coating compositions based on derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing chlorine atoms
- C09D127/06—Homopolymers or copolymers of vinyl chloride
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D163/00—Coating compositions based on epoxy resins; Coating compositions based on derivatives of epoxy resins
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D5/00—Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
- C09D5/08—Anti-corrosive paints
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
エポキシ樹脂系防食塗料に関する文献は多数存在している。例えば特許文献1には、エポキシ樹脂、脂環式アミン、及びアクリレートモノマーを含有する防食塗料組成物が開示され、特許文献2には、塩化ビニル系樹脂などを含むエポキシ樹脂重防食塗料が開示されている。これらの文献には、防食塗料の塗装後、上塗り塗料(防汚塗料)の塗装を行い、防食塗膜と上塗り塗膜との間の付着性を評価したことが記載されている。防汚塗料としては、長期防汚性能が良好である加水分解型防汚塗料を使用することが現在主流である。
上記の対策として塗装間隔が長くなっても十分な付着性を有する防食塗膜を形成可能な防食塗料の開発が強く望まれる。
エポキシ樹脂系防食塗料は、エポキシ樹脂とアミンなどの硬化剤とが反応し、硬化、乾燥するというメカニズムによって防食塗膜を形成する。その後塗装される防汚塗料に含まれる溶剤によって防食塗膜表面が軟化され、防食塗膜と防汚塗膜との間の付着性が発現する。特許文献2([0045])にも記載されているように、熱可塑性樹脂(B)は防汚塗料中の溶剤により溶解され、防食塗膜の防汚塗膜への付着性を向上させる。
本発明者らは、これらの知見に基づいて本発明を完成させた。本発明は以下のとおりである。
エポキシ樹脂(A)、熱可塑性樹脂(B)(ただし、ロジン類(C)を除く。)、ロジン類(C)、および硬化剤(D)を含有し、
前記熱可塑性樹脂(B)の含有量が前記エポキシ樹脂(A)の100質量部に対して35質量部以上であり、
前記ロジン類(C)の含有量が前記エポキシ樹脂(A)と前記熱可塑性樹脂(B)との合計100質量部に対して5〜30質量部である
エポキシ樹脂系防食塗料組成物。
前記エポキシ樹脂(A)が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、およびビスフェノールF型エポキシ樹脂、ならびにこれらのエポキシ樹脂を変性した変性エポキシ樹脂からなる群から選ばれる1種または2種以上である前記[1]のエポキシ樹脂系防食塗料組成物。
さらに顔料(E)を含有する前記[1]または[2]のエポキシ樹脂系防食塗料組成物。
下記式(2)で表される顔料体積濃度(PVC)が25〜50%である前記[3]のエポキシ樹脂系防食塗料組成物。
顔料体積濃度(%)
=防食塗料組成物中の顔料の体積/(防食塗料組成物中の樹脂類の体積+防食塗料組成物中の顔料の体積)×100・・・式(2)
前記熱可塑性樹脂(B)が石油樹脂、ケトン系樹脂、塩素化ポリオレフィン、アクリル系樹脂、酢酸ブチル系樹脂、スチレン系樹脂、および塩化ビニル系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする前記[1]〜[4]のいずれかのエポキシ樹脂系防食塗料組成物。
前記熱可塑性樹脂(B)が塩化ビニル系樹脂を含み、前記塩化ビニル系樹脂が塩化ビニル/ビニルイソブチルエーテル共重合体であることを特徴とする前記[5]のエポキシ樹脂系防食塗料組成物。
前記[1]〜[6]のいずれかのエポキシ樹脂系防食塗料組成物の硬化物からなる防食塗膜。
基材と基材表面に設けられた前記[7]の防食塗膜とを有する防食塗膜付き基材。
基材に、前記[1]〜[6]のいずれかのエポキシ樹脂系防食塗料組成物を塗装する工程、および塗装された前記防食塗料組成物を硬化させて防食塗膜を形成する工程を有する防食塗膜付き基材の製造方法。
基材表面に前記基材側から前記[7]の防食塗膜、防汚塗膜の順序で積層して設けられる積層防汚塗膜。
前記防汚塗膜が加水分解型防汚塗膜である前記[10]の積層防汚塗膜。
前記加水分解型防汚塗膜がロジン類を含有する前記[11]の積層防汚塗膜。
基材表面に前記基材側から防食塗膜、防汚塗膜の順序で積層して設けられる積層防汚塗膜を製造する方法であって、前記[1]〜[6]のいずれかのエポキシ樹脂系防食塗料組成物からなる膜を硬化させて前記防食塗膜を形成する工程、および前記防食塗膜の表面に前記防汚塗膜を形成する工程を含む積層防汚塗膜の製造方法。
基材表面に、前記[10]〜[12]のいずれかの積層防汚塗膜が、前記基材側から前記防食塗膜、前記防汚塗膜の順序となるように積層されてなる防汚基材。
海水または真水と接触する前記[14]の防汚基材。
前記基材が、船舶、水中構造物、および漁具からなる群から選択される少なくとも一つである前記[14]または[15]の防汚基材。
基材表面に前記[10]〜[12]のいずれかの積層防汚塗膜を形成する工程を含む防汚基材の製造方法。
[エポキシ樹脂系防食塗料組成物]
本発明に係るエポキシ樹脂系防食塗料組成物(以下、単に「防食塗料組成物」ともいう。)は、エポキシ樹脂(A)、熱可塑性樹脂(B)、ロジン類(C)および硬化剤(D)を含有している。
なお、「(メタ)アクリル((meth)acryl)」は、アクリル(acryl)およびメタクリル(methacryl)を総称する語句である。
前記エポキシ樹脂(A)としては、1分子内に2個以上のエポキシ基を含むポリマーまたはオリゴマー、およびそのエポキシ基の一部の開環反応によって生成するポリマーまたはオリゴマーが挙げられる。
前記エポキシ樹脂(A)としては、エポキシ当量が150〜700g/eqであるビスフェノールA型エポキシ樹脂が好ましい。
常温で半固形状のものでは、「jER834−X90」(三菱ケミカル(株)、不揮発分エポキシ当量230〜270g/eq、キシレンカット品 NV90%)、「E−834−85X」(大竹明新化学(株)、不揮発分エポキシ当量約230〜270g/eq、キシレンカット品 NV85%)などが挙げられ、
常温で固形状のものでは、「jER1001−X75」(三菱ケミカル(株)、不揮発分エポキシ当量450〜500g/eq、キシレンカット品 NV75%)、「E−001−75X」(大竹明新化学(株)、不揮発分エポキシ当量約450〜500g/eq、キシレンカット品 NV75%)などが挙げられる。
前記エポキシ樹脂(A)は、前記防食塗料組成物中に好ましくは5〜80質量%、より好ましくは7〜50質量%含まれる。
前記熱可塑性樹脂(B)としては、石油樹脂、ケトン系樹脂、塩素化ポリオレフィン、アクリル系樹脂、酢酸ブチル系樹脂、スチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などが挙げられる。前記防食塗料組成物から形成された防食塗膜を、有機溶剤を含む防汚塗料で塗装する場合、特許文献2([0045])にも記載されているように、熱可塑性樹脂(B)は防汚塗料中の有機溶剤により溶解され、防食塗膜の防汚塗膜への付着性を向上させる。
前記熱可塑性樹脂(B)としては、前記の樹脂の中でも、特に防汚塗料との付着性、塗膜の防汚性への影響が少ない点で塩化ビニル系樹脂が好ましい。
エポキシ樹脂系防食塗料組成物に所定量のロジン類(C)を配合することにより、防食塗膜の乾燥性を向上させ、防食塗膜の防汚塗膜(特に、ロジン類を多く含む有機溶剤型防汚塗料から形成される防汚塗膜)への付着性を大幅に向上させることが可能となる。
前記硬化剤(D)は、活性水素を含有し前記エポキシ樹脂(A)と反応するものであれば特に限定されることはなく、例えば、ポリアミン類、ポリアミド樹脂類、イミン類、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、炭素原子数4〜18の脂肪族炭化水素基を芳香核上の置換基として有するフェノールノボラック樹脂、ポリカルボン酸類、ポリカルボン酸無水物類、イミダゾール類、ジシアンジアミド類等が挙げられ、特に、防食塗膜の付着性および防食塗料組成物の乾燥性の観点から、一分子中に2つ以上のアミノ基を有する化合物であるアミン系硬化剤が好ましい。アミン系硬化剤を構成する前記化合物としては、脂肪族アミン、脂環式アミン、芳香族アミン、および複素環アミン、ならびにこれらのアミンのポリアミド、その変性物、エポキシ樹脂アダクト変性物、およびマンニッヒ変性物等が挙げられる。
が挙げられる。
前記硬化剤(D)としては、市販品であれば、「ラッカマイドTD−966」(DIC(株)製、ポリアミド、不揮発分活性水素当量226g/eq NV60%)、「PA−66」(大竹明新化学(株)製、ポリアミド、不揮発分活性水素当量226g/eq NV60%)、「PA−290(A)」(大竹明新化学(株)製、不揮発分活性水素当量166g/eq NV60%)、「アンカマイド2050」(エアープロダクツ社製、ポリアミドアダクト、活性水素当量150g/eq NV100%)、「NX−4918」(カードライト製、フェナルカミン(カルダノールとアミンとのマンニッヒ変性物)アダクト、不揮発分活性水素当量204g/eq NV80%)などが挙げられる。
前記顔料(E)としては、体質顔料、着色顔料、および防錆顔料などが挙げられる。
体質顔料としては、具体的には、硫酸バリウム、カリ長石、バライト粉、シリカ、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、ガラスフレーク、ステアリン酸アルミなどが挙げられる。着色顔料としては、具体的には、チタン白(酸化チタン)、弁柄、黄色弁柄、カーボンブラックなどが挙げられる。防錆顔料としては、アルミペースト、ジンククロメート、リン酸亜鉛などが挙げられる。これらの顔料の中で、塗膜物性、防食性の面で鱗片状であるマイカ、アルミペーストを添加することが好ましい。
前記硬化促進剤(F)としては、たとえば3級アミン類が挙げられ、3級アミンとしては具体的には、トリエタノールアミン(N(C2H5OH)3)、ジアルキルアミノエタノール([CH3(CH2)n]2NCH2OH、n:繰返し数)、トリエチレンジアミン(1,4−ジアザビシクロ(2,2,2)オクタン)、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール(C6H5−CH2N(CH3)2)、「バーサミンEH30」(BASFジャパン(株)製)、「アンカミンK−54」(エアープロダクツ社製)などが挙げられる。
前記防食塗料組成物中の前記硬化促進剤(F)の量は、前記硬化剤(D)による前記エポキシ樹脂(A)の硬化の速度を高め、防食塗膜と上塗り塗膜、すなわち防汚塗膜との付着性に優れ、防食塗膜の柔軟性に優れた防食塗膜が得られることから、防食塗料組成物の不揮発分の量を100質量%とすると好ましくは0.1〜5質量%である。
前記付着強化剤(G)としては、有機酸類、キレート化剤、シランカップリング剤などが挙げられ、中でも防食塗料組成物の貯蔵安定性の点で、シランカップリング剤が好ましい。
可塑剤(H)としては、塩化パラフィン(塩素化パラフィン)、TCP(トリクレジルホスフェート)、ポリビニルエチルエーテル、ジアルキルフタレート等が挙げられ、塗膜耐水性(機械的特性)という観点からは、これらの中でも、塩化パラフィン(塩素化パラフィン)、ポリビニルエチルエーテルが好ましい。
前記防食塗料組成物中の前記可塑剤(H)の不揮発分の量は、防食塗料組成物の不揮発分の量を100質量%とすると好ましくは0.1〜20質量%である。
前記溶剤(I)としては、たとえば、キシレン、トルエン、メチルイソブチルケトン(MIBK)、メトキシプロパノール、メチルエチルケトン(MEK)、酢酸ブチル、n−ブタノール、イソブタノール、イソプロピルアルコール(IPA)などが挙げられる。
これら溶剤は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いられる。
主剤成分中の前記溶剤(I)の含有量は、たとえば0.1〜80質量%であり、硬化剤成分中の前記溶剤(I)の含有量は、たとえば0.1〜80質量%である。
前記タレ止めまたは沈降防止剤(揺変剤)(J)としては、具体的には、ポリアマイドワックス、ポリエチレンワックス、ベントナイト系のもの、OH含有ナノ粒子(エロジール、樹脂ビーズ)などが挙げられる。
前記防食塗料組成物中の前記タレ止めまたは沈降防止剤(J)の不揮発分の量は、防食塗料組成物の不揮発分の量を100質量%とすると好ましくは0.1〜30質量%である。
本発明の防食塗料組成物は、必要に応じて脱水剤(安定剤)(K)を添加することにより、更に優れた長期貯蔵安定性を得ることが可能となる。
脱水剤(K)としては、無機系脱水剤および有機系脱水剤が挙げられる。前記無機系脱水剤としては、好ましくは合成ゼオライト、無水石膏または半水石膏が挙げられ、有機系脱水剤としては、好ましくはテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシシラン、テトラフェノキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、およびトリメチルエトキシシラン等のアルコキシシラン類またはその縮合物であるポリアルコキシシラン類、ならびにオルト蟻酸メチル、およびオルト蟻酸エチル等のオルト蟻酸アルキルエステル類が挙げられる。
前記防食塗料組成物中の前記脱水剤(K)の量は、エポキシ樹脂(A)100質量部に対して好ましくは0.1〜50質量部である。
本発明に係る防食塗料組成物は、上述のエポキシ樹脂(A)と、熱可塑性樹脂(B)と、ロジン類(C)と、硬化剤(D)と、任意に他の成分とを含有し、これらを通常の方法に従い混合・攪拌して調製することができる。
前記エポキシ樹脂(A)は前記硬化剤(D)と反応し、塗膜を形成する。
本発明に係る防食塗料組成物においては、下記式(1)で表される反応比が、好ましくは0.3〜1.0、より好ましくは0.4〜0.9の範囲にある。
本発明の防食塗料組成物の不揮発分の、下記式(2)で定義される顔料体積濃度(以下「PVC」ともいう。)は、好ましくは25〜50%、より好ましくは30〜45%である。
顔料体積濃度(%)
=防食塗料組成物中の顔料の体積/(防食塗料組成物中の樹脂類の体積+防食塗料組成物中の顔料の体積)×100・・・式(2)
PVCが前記下限値以上であると、得られる塗膜は乾燥性に優れる。
PVCが前記上限値以下であると、防食塗料組成物の粘度が著しく高くその塗装作業性が低下するという不具合、あるいは塗膜のレベリング性の低下またはピンホールなどの発生により防食性が低下するという不具合を防ぐことができる。
本発明に係る防食塗膜は、上述した本発明に係るエポキシ樹脂系防食塗料組成物の硬化物からなる。
本発明に係る防食塗膜は、エポキシ樹脂硬化物と、前記熱可塑性樹脂(B)(ただし、前記エポキシ樹脂(A)の硬化物および前記ロジン類(C)を除く。)と、前記ロジン類(C)とを含有してなるマトリックスを含有してなるものでもある。
本発明に係る防食塗膜は、好ましくは、基材表面に前記基材側から防食塗膜、防汚塗膜の順序で積層して設けられる積層防汚塗膜の前記防食塗膜として用いられる。本発明に係る防食塗膜は、積層防汚塗膜において防汚塗膜との付着性に優れており、防汚塗膜がロジンを多く含む有機溶剤型防汚塗料から形成される場合であっても、付着性に優れている。
また、本発明に係る前記防食塗膜の製造方法は、本発明に係る防食塗料組成物からなる膜を硬化させる工程を含んでいる。本発明に係る前記防食塗膜は、防食塗料として本発明に係る防食塗料組成物を用いる点を除いて、従来の防食塗膜の製造方法と同様の方法で製造することができる。
前記防食塗膜の厚さ(乾燥膜厚)は、通常50〜800μm程度である。
本発明に係る積層防汚塗膜は、基材表面に前記基材側から防食塗膜、防汚塗膜の順序で積層して設けられる積層防汚塗膜であって、前記防食塗膜が上述した本発明に係る防食塗膜である積層防汚塗膜である。
また、本発明に係る防汚基材は、基材表面に、本発明に係る積層防汚塗膜が、前記基材側から前記防食塗膜、前記防汚塗膜の順序となるように積層されてなる。
前記防食塗膜に上塗りして防汚塗膜を形成するための防汚塗料組成物としては、従来公知の防汚塗料組成物が挙げられる。
アクリル樹脂またはポリエステル樹脂であって、一般式(I):
COO−M−O−COR1・・・(I)
[式(I)中のMは亜鉛または銅を示し、R1は有機基を示す。]
で表される側鎖末端基を有する金属塩含有共重合体、
一般式(II):
CH2=C(R2)−COO−M−O−CO−C(R2)=CH2・・・(II)
[式(II)中のMは亜鉛または銅を示し、R2は水素原子またはメチル基を示す。]
で表される単量体から誘導される構成単位と、前記単量体と共重合し得る他の不飽和単量体から誘導される構成単位とを含む金属塩含有共重合体、および
一般式(III):
R3−CH=C(R4)−COO−SiR5R6R7・・・(III)
[式(III)中のR4は水素原子またはメチル基を示し、R5、R6およびR7はそれぞれ独立にヘテロ原子を有してもよい炭素数1〜20の1価の有機基を示し、R3は水素原子またはR8−O−CO(但し、R8は独立にヘテロ原子を有してもよい炭素数1〜20の1価の有機基またはSiR9R10R11で示されるシリル基を示し、R9、R10およびR11はそれぞれ独立にヘテロ原子を有してもよい炭素数1〜20の1価の有機基を示す。)を示す。]
で表される単量体から誘導される構成単位と、前記単量体と共重合し得る他の不飽和単量体から誘導される構成単位とを含むシリルエステル含有共重合体が挙げられる。
前記一般式(II)または一般式(III)で表される単量体と共重合し得る他の不飽和単量体としては、(メタ)アクリル酸エステル類、モノカルボン酸類、ジカルボン酸類またはこれらのハーフエステル(モノエステル)やジエステル、ビニルエステル類、スチレン類が挙げられる。
ロジン類としては、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン等のロジン、および水添ロジン、不均化ロジン等のロジン誘導体、ならびにそれらのエステル類および金属塩などが挙げられる。ロジンは松化の植物の樹液である松脂を蒸留した後に残る残留物で、ロジン酸(アビエチン酸、パラストリン酸、イソピマール酸等)を主成分とする天然樹脂である。
銅化合物としては、有機系または無機系の何れの銅化合物であってもよく、たとえば、粉末状の銅(銅粉)、亜酸化銅、チオシアン酸銅、キュプロニッケル、銅ピリチオン等が挙げられる。
有機防汚剤としては、たとえば、ジンクピリチオン等の金属ピリチオン類(銅ピリチオンを除く)、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、4−ブロモ−2−(4−クロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピロール−3−カルボニトリル、ピリジントリフェニルボラン、4−イソプロピルピリジンジフェニルメチルボラン、N,N−ジメチル−N'−(3,4−ジクロロフェニル)尿素、N−(2,4,6−トリクロロフェニル)マレイミド、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル、2−メチルチオ−4−tert−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−1,3,5−トリアジン、(+/−)−4−[1−(2,3−ジメチルフェニル)エチル]−1H−イミダゾール(別名:メデトミジン)、ビスジメチルジチオカルバモイルジンクエチレンビスジチオカーバメート、クロロメチル−n−オクチルジスルフィド、N',N'−ジメチル−N−フェニル−(N−フルオロジクロロメチルチオ)スルファミド、テトラアルキルチウラムジスルフィド、ジンクジメチルジチオカーバメート、ジンクエチレンビスジチオカーバメート、2,3−ジクロロ−N−(2',6'−ジエチルフェニル)マレイミド、2,3−ジクロロ−N−(2'−エチル−6'−メチルフェニル)マレイミドなどが挙げられる。
前記防汚塗料組成物は、塗膜への着色や下地の隠ぺいを目的として、また塗膜を適度な強度に調整することを目的として、顔料を含有してもよい。
顔料としては、例えば、タルク、マイカ、クレー、カリ長石、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、カオリン、アルミナホワイト、ホワイトカーボン、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫化亜鉛等の体質顔料や、弁柄、チタン白(酸化チタン)、黄色弁柄、カーボンブラック、ナフトールレッド、フタロシアニンブルー等が挙げられ、中でもタルクおよび酸化亜鉛が好ましい。これらの顔料は、1種単独で、又は2種以上組み合わせて用いることができる。なお、炭酸カルシウムおよびホワイトカーボンは、それぞれ後述する沈降防止剤としても使用される。
脱水剤としては、従来公知の石膏、テトラエトキシシランなどを用いることができる。
前記防汚塗料組成物中の脱水剤の量は、貯蔵中の粘度上昇防止効果という観点からは、防汚塗料組成物の不揮発分の量を100質量%とすると、好ましくは0.01〜30質量%、より好ましくは0.1〜20質量%である。
可塑剤としては、塩化パラフィン(塩素化パラフィン)、TCP(トリクレジルホスフェート)、ポリビニルエチルエーテル、ジアルキルフタレート等が挙げられ、塗膜耐水性(機械的特性)、塗膜加水分解性(消耗性)という観点からは、これらの中でも、塩化パラフィン(塩素化パラフィン)、ポリビニルエチルエーテルが好ましい。
顔料分散剤としては、公知の有機系または無機系の各種顔料分散剤が挙げられ、たとえば、脂肪族アミンまたは有機酸類(たとえば、「レオミックスTDO」(ライオン・スペシャリティ・ケミカル(株)製)、「Disperbyk−101」(ビックケミー・ジャパン(株)製))が挙げられる。
本発明の防汚塗料組成物は、塗料組成物の粘度を調整することを目的として、タレ止めまたは沈降防止剤(揺変剤)を含有してもよい。
タレ止めまたは沈降防止剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
防汚塗料組成物は、分散性を向上させたり、該組成物の粘度を調整したりするために、必要に応じて、水または有機溶剤等の溶剤を含んでいてもよい。本発明に係る防食塗膜の防汚塗膜への付着性を高める観点からは、溶剤としては有機溶剤、具体的には本発明に係る防食塗膜をその表面付近において軟化させることのできる有機溶剤が好ましい。
本発明に係る積層防汚塗膜の製造方法は、本発明に係るエポキシ樹脂系防食塗料組成物からなる膜を硬化させて前記防食塗膜を形成する工程、および前記防食塗膜の表面に前記防汚塗膜を形成する工程を含んでいる。また、本発明に係る防汚基材の製造方法は、基材表面に本発明に係る積層防汚塗膜を形成する工程を含んでいる。
前記防汚塗膜の膜厚(乾燥膜厚)は特に限定されないが、基材が船舶や水中構造物である場合、たとえば、50〜2000μm程度である。
<防食塗料組成物の調製>
[実施例1]
防食塗料組成物を以下のようにして調製した。
ポリ容器にMIBK(メチルイソブチルケトン)を5質量部、n−ブタノールを4質量部、キシレンを14質量部、jER1001−X75を12質量部、ラロフレックスMP−25を6質量部、ガムロジンを1質量部、TTKタルクを15質量部、バリコ#300Wを15質量部、Unisper PG−K10を10質量部、チタン白R−930を0.5質量部、弁柄404を1質量部、A−S−A T−55−20BXを4質量部、およびKBM−403を0.5質量部配合し、ガラスビーズを添加し、常法により1時間分散操作を行った。原材料の一覧を表1示す。得られた分散液を60メッシュの濾過網で濾過し、防食塗料の主剤成分を調製した。
ポリ容器にキシレンを2.5質量部、n−ブタノールを1.4質量部、ラッカマイドTD−966を6質量部、およびアンカミンK−54を0.1質量部配合し、常法により10分間分散操作を行った。原材料の一覧を表1に示す。得られた分散液を60メッシュの濾過網で濾過し、防食塗料の硬化剤成分を調製した。
得られた主剤成分と硬化剤成分とを塗装の直前に常法により混合して、防食塗料組成物を調製した。
主剤成分と硬化剤成分の配合を表2に示したように変更した以外は、実施例1と同様にして防食塗料組成物を調製した。
[金属塩含有共重合体溶液(A1)の製造]
金属塩含有共重合体の製造にあたり、まず、金属塩含有単量体(a1)を以下のとおり調製した。
撹拌機、コンデンサー、温度計、滴下装置、窒素導入管、及び加熱冷却ジャケットを備えた反応容器に、プロピレングリコールモノメチルエーテル85.4質量部及び酸化亜鉛40.7質量部を仕込み、撹拌しながら75℃に昇温した。続いて、メタクリル酸43.1質量部、アクリル酸36.1質量部、及び水5.0質量部からなる混合物を滴下装置から3時間かけて等速滴下した。滴下終了後、更に2時間撹拌した後、プロピレングリコールモノメチルエーテルを36.0質量部添加して、金属塩含有単量体(a1)を含む反応液を得た。
撹拌機、コンデンサー、温度計、滴下装置、窒素導入管、及び加熱冷却ジャケットを備えた反応容器に、プロピレングリコールモノメチルエーテル15.0質量部、キシレン57.0質量部及びエチルアクリレート4.0質量部を仕込み、撹拌しながら100±5℃に昇温した。同温度を保持しつつ、滴下装置より、前記反応容器内に前記調製例1で得た金属塩含有単量体(a1)を含む反応液52.0質量部、メチルメタクリレート1.0質量部、エチルアクリレート66.2質量部、2−メトキシエチルアクリレート5.4質量部、並びに重合開始剤(2,2'−アゾビスイソブチロニトリル)2.5質量部、重合開始剤(2,2'−アゾビス(2−メチルブチロニトリル))7.0質量部、連鎖移動剤(「ノフマーMSD」(日油(株)製))1.0質量部、及びキシレン10.0質量部を6時間かけて滴下した。滴下終了後に重合開始剤(t−ブチルパーオキシオクトエート(TBPO))0.5質量部とキシレン7.0質量部とを30分かけて滴下し、更に1時間30分撹拌した後、キシレンを4.4質量部添加して、金属塩含有共重合体を含む淡黄色透明の金属塩含有共重合体溶液(A1)を調製した。
使用した単量体の構成、及び金属塩含有共重合体溶液(A1)の特性値を表3に示す。なお、表中、各単量体の理論配合量(質量部)が記載されている。
[製造例2]
攪拌機、還流冷却器、温度計、窒素導入管および滴下ロートを備えた反応容器に、キシレン67質量部を仕込み、窒素雰囲気下で、キシレンを攪拌機で攪拌しながら、常圧下に、反応容器内のキシレンの温度が85℃になるまで加熱した。反応容器内のキシレンの温度を85℃に維持しながら、TIPSMA(トリイソプロピルシリルメタクリレート)50質量部、MEMA(2−メトキシエチルメタクリレート)30質量部、およびMMA(メチルメタクリレート)10質量部および、BA(ブチルアクリレート)10質量部、およびAMBN(2,2'−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル))1質量部からなるモノマー混合物を、滴下ロートを用いて2時間かけて反応容器内に添加した。
金属塩含有共重合体溶液(A1)およびシリルエステル含有共重合体溶液(A2)の上述の各特性は以下の方法で測定した。
共重合体溶液1.5g(X1(g))を、恒温槽内で、1気圧、108℃の条件下で3時間保持して揮発分を除去して加熱残分(不揮発分)を得た。次いで、残った加熱残分(不揮発分)の量(X2(g))を測定し、下記式に基づいて、共重合体溶液に含まれる加熱残分の含有率(%)を算出した。
加熱残分の含有率(%)=X2/X1×100
共重合体の平均分子量(数平均分子量(Mn)または重量平均分子量(Mw))を下記条件におけるGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)を用いて測定した。測定条件は以下の通りである。
GPC条件
装置 :「HLC−8120GPC」(東ソー(株)製)
カラム :「TSKgel SuperH2000」及び「TSKgel SuperH4000」を連結(いずれも、東ソー(株)製、6mm(内径)×15cm(長さ))
溶離液 :テトラヒドロフラン(THF)
流速 :0.500ml/min
検出器 :RI
カラム恒温槽温度 :40℃
標準物質 :ポリスチレン
サンプル調製法 :共重合体溶液に少量の塩化カルシウムを加えて脱水した後、メンブレムフィルターで濾過して得られた濾物をGPC測定サンプルとした。
B型粘度計〔東京計器(株)製〕を用いて液温25℃の共重合体溶液の粘度(単位:mPa・s)を測定した。
[製造例3]
ポリ容器にキシレン9.5を質量部、金属塩含有共重合体溶液(A1)溶液を20質量部、ガムロジンを6.5質量部、エチルシリケート28を0.5質量部、酸化亜鉛を4.0質量部、TTKタルクを4.0質量部、チタン白R−930を2.0質量部、弁柄404を2.0質量部、カッパーオマジンを2.0質量部、亜酸化銅NC−301を48質量部、およびA−S−A D−120を0.5質量部配合し、ガラスビーズを添加し、常法により1時間分散操作を行った。その後、ディスパロンA630−20Xを1.0質量部添加し、さらに15分間分散操作を行った。得られた分散液を60メッシュの濾過網で濾過し、金属塩含有加水分解型防汚塗料S1を調製した。原材料の一覧を表1に示す。
各成分配合を表5に示したように変更した以外は製造例3と同様にしてシリルエステル含有加水分解型防汚塗料S2、S3を調製した。
(1)主剤成分および混合物(塗料組成物)の粘度
前記各主剤成分および硬化剤成分を23℃に保ち、主剤成分の粘度、および主剤成分と硬化剤成分とを混合して得られた混合物の粘度を、粘度計であるビスコメーターVT−04F(リオン(株)製)の1号ローターを用いて測定した(単位:dPa・s)。
前記各主剤成分および硬化剤成分を23℃に保ち、主剤成分と硬化剤成分とを混合し、得られた混合物をエアースプレーで噴霧し、スプレーパターンの広がりを確認し、以下の基準に従ってスプレー霧化性を評価した。
(評価基準)
A:混合塗料をエアースプレーを用いて基材を塗装した際に、混合塗料が微細な粒子として(霧状で)噴霧され、かつスプレーパターンがスジ等を生じることなく、均一なパターンであった(霧化性が良好である)。
B:混合塗料をエアースプレーを用いて基材を塗装した際に、混合塗料が微細な粒子として(霧状で)噴霧されず、スプレーパターンは広がるが、スジを引いたようなパターンである(霧化性が不良である)。
C:混合塗料をエアースプレーを用いて基材を塗装した際に、混合塗料が微細な粒子として(霧状で)噴霧されず、スプレーパターンが全く広がらず塗装が不可能である(霧化しない)。
前記各防食塗料組成物を、348mm×25mm×2mm(厚)のガラス板に、乾燥塗膜厚が150μmになるようにフィルムアプリケータで塗布し、5℃の温度下でRC型ドライングタイムレコーダー(コーティングテスター(株)製)を用いて、塗膜が半硬化または完全硬化するまでの時間を測定した。
なお、乾燥性は、5℃下での完全硬化時間が24時間未満であれば、実用上問題ないと判断した。
<耐塩水性試験>
防食塗膜の耐塩水性を、JIS K5600−6−1に準拠して測定した。具体的には以下のようにして行った。寸法が150mm×70mm×1.6mm(厚)のブラスト処理された鋼板(以下「試験板」ともいう。)上に、実施例および比較例で得られた各防食塗料組成物を、それぞれ乾燥膜厚が約250μmとなるようにスプレー塗装し、スプレー塗装された試験板を、23℃、50%RHの雰囲気で7日間乾燥することで防食塗膜付試験板を作製した。この防食塗膜付試験板を用い、40℃の3%塩水中に浸漬し、浸漬開始から30日後、および60日後の防食塗膜の外観を以下の基準に従って目視評価した。
(評価基準)
A:フクレ、割れ、サビ、はがれ、色相のいずれも変化なし。
B:フクレ、割れ、サビ、はがれ、色相のいずれかに若干の欠陥(変化)が認められる。
C:フクレ、割れ、サビ、はがれ、色相の変化のいずれかが明らかに認められる。
電気電流密度が5mA/m2以下になるよう亜鉛陽極を、耐塩水性試験と同様にして作製した防食塗膜付試験板に接続し、40℃の3%塩水中に浸漬した後に30日後および60日後の防食塗膜の外観を耐塩水性試験と同じ上記の基準に従って目視評価した。
JIS K5600−7−1に準拠して、耐塩水性試験と同様にして作成した防食塗膜付試験板に、35℃の条件下で、塩水濃度5%の溶液を連続的に噴霧し、その30日後および60日後の防食塗膜の外観を耐塩水性試験と同じ上記の基準に従って目視評価した。
上記試験の結果を表6に記載する。
サンドブラスト板(150mm×70mm×1.6mm)上に、実施例および比較例の各防食塗料組成物を乾燥膜厚で150μmになるように塗布し硬化塗膜を形成させ、その後、直ちに屋外にて、硬化塗膜付きサンドブラスト板を、硬化塗膜側を上として南向きに地面に対して45°の角度で傾けて暴露した。
得られた積層防汚塗膜付試験板を、40℃人工海水に浸漬し、浸漬開始から30日後および60日後の防食塗膜と防汚塗膜との間の付着性を下記評価基準に基づいて評価した。
NTカッターを使用し、積層防汚塗膜付試験板の防汚塗膜面に、4mm間隔で縦横に各4本の切れ目を入れ9個の升目を作成し、その升目が作成された塗膜表面にセロテープ(登録商標)を圧着させた後、すばやく剥離し、升目を観察した。次いで、9個の升目の面積を100%とした場合における、剥離操作後の升目において防食塗膜と防汚塗膜との層間で剥離している塗膜の面積(剥離面積)の比率(%)を算出し、下記評価基準に基づいて付着性を評価した。その結果を表7に示す。
(評価基準)
0:塗膜の層間剥離面積が5%未満である。
1:塗膜の層間剥離面積が5%以上25%未満である。
2:塗膜の層間剥離面積が25%以上50%未満である。
3:塗膜の層間剥離面積が50%以上である。
100mm×300mm×3.2mmのサンドブラスト処理鋼板に、実施例および比較例のした各防食塗料組成物をそれぞれ乾燥膜厚150μmになるようにエアースプレーを用いて塗布し、塗装間隔1日で防汚塗料S1を、エアースプレーで防汚塗膜の乾燥膜厚が100μmになるように塗布し、これを23℃で7日間乾燥させ、積層防汚塗膜を有する試験板を作製した。
(評価基準)
0:水棲生物の付着無し。
0.5:水棲生物の付着面積が0%を超え10%以下。
1:水棲生物の付着面積が10%を超え20%以下。
2:水棲生物の付着面積が20%を超え30%以下。
3:水棲生物の付着面積が30%を超え40%以下。
4:水棲生物の付着面積が40%を超え50%以下。
5:水棲生物の付着面積が50%を超える。
2 … ガラス板
3 … 試験針が通った痕
a … 試験針の移動開始位置
b … ガラス板が見えなくなった位置
c … 試験針が塗膜表面を滑り、塗膜表面に試験針の跡が完全につかなくなった位置
Claims (17)
- エポキシ樹脂(A)、熱可塑性樹脂(B)(ただし、ロジン類(C)を除く。)、ロジン類(C)、および硬化剤(D)を含有し、
前記熱可塑性樹脂(B)の含有量が前記エポキシ樹脂(A)の100質量部に対して35質量部以上であり、
前記ロジン類(C)の含有量が前記エポキシ樹脂(A)と前記熱可塑性樹脂(B)との合計100質量部に対して5〜30質量部である
エポキシ樹脂系防食塗料組成物。 - 前記エポキシ樹脂(A)が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、およびビスフェノールF型エポキシ樹脂、ならびにこれらのエポキシ樹脂を変性した変性エポキシ樹脂からなる群から選ばれる1種または2種以上である請求項1に記載のエポキシ樹脂系防食塗料組成物。
- さらに顔料(E)を含有する請求項1または2に記載のエポキシ樹脂系防食塗料組成物。
- 下記式(2)で表される顔料体積濃度(PVC)が25〜50%である請求項3に記載のエポキシ樹脂系防食塗料組成物。
顔料体積濃度(%)
=防食塗料組成物中の顔料の体積/(防食塗料組成物中の樹脂類の体積+防食塗料組成物中の顔料の体積)×100・・・式(2) - 前記熱可塑性樹脂(B)が石油樹脂、ケトン系樹脂、塩素化ポリオレフィン、アクリル系樹脂、酢酸ブチル系樹脂、スチレン系樹脂、および塩化ビニル系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂系防食塗料組成物。
- 前記熱可塑性樹脂(B)が塩化ビニル系樹脂を含み、前記塩化ビニル系樹脂が塩化ビニル/ビニルイソブチルエーテル共重合体であることを特徴とする請求項5に記載のエポキシ樹脂系防食塗料組成物。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂系防食塗料組成物の硬化物からなる防食塗膜。
- 基材と基材表面に設けられた請求項7に記載の防食塗膜とを有する防食塗膜付き基材。
- 基材に、請求項1〜6のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂系防食塗料組成物を塗装する工程、および塗装された前記防食塗料組成物を硬化させて防食塗膜を形成する工程を有する防食塗膜付き基材の製造方法。
- 基材表面に前記基材側から請求項7に記載の防食塗膜、防汚塗膜の順序で積層して設けられる積層防汚塗膜。
- 前記防汚塗膜が加水分解型防汚塗膜である請求項10に記載の積層防汚塗膜。
- 前記加水分解型防汚塗膜がロジン類を含有する請求項11に記載の積層防汚塗膜。
- 基材表面に前記基材側から防食塗膜、防汚塗膜の順序で積層して設けられる積層防汚塗膜を製造する方法であって、請求項1〜6のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂系防食塗料組成物からなる膜を硬化させて前記防食塗膜を形成する工程、および前記防食塗膜の表面に前記防汚塗膜を形成する工程を含む積層防汚塗膜の製造方法。
- 基材表面に、請求項10〜12のいずれか一項に記載の積層防汚塗膜が、前記基材側から前記防食塗膜、前記防汚塗膜の順序となるように積層されてなる防汚基材。
- 海水または真水と接触する請求項14に記載の防汚基材。
- 前記基材が、船舶、水中構造物、および漁具からなる群から選択される少なくとも一つである請求項14または15に記載の防汚基材。
- 基材表面に請求項10〜12のいずれか一項に記載の積層防汚塗膜を形成する工程を含む防汚基材の製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017106688 | 2017-05-30 | ||
JP2017106688 | 2017-05-30 | ||
PCT/JP2018/019256 WO2018221266A1 (ja) | 2017-05-30 | 2018-05-18 | エポキシ樹脂系防食塗料組成物、防食塗膜、積層防汚塗膜、および防汚基材、ならびにこれらの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2018221266A1 true JPWO2018221266A1 (ja) | 2020-05-21 |
JP6990241B2 JP6990241B2 (ja) | 2022-01-12 |
Family
ID=64455469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019522114A Active JP6990241B2 (ja) | 2017-05-30 | 2018-05-18 | エポキシ樹脂系防食塗料組成物、防食塗膜、積層防汚塗膜、および防汚基材、ならびにこれらの製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6990241B2 (ja) |
WO (1) | WO2018221266A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102391000B1 (ko) * | 2020-03-06 | 2022-04-27 | 한국조선해양 주식회사 | 에폭시 도료 조성물 및 이의 도막을 갖는 해양 구조물 |
EP4190865A4 (en) | 2020-07-30 | 2024-06-19 | Chugoku Marine Paints, Ltd. | EPOXY RESIN-BASED ANTI-CORROSIVE COATING COMPOSITION, ANTI-CORROSIVE COATING FILM, LAMINATED ANTI-FLOTATION COATING FILM, ANTI-FLOTATION SUBSTRATE AND METHOD FOR PRODUCING THE ANTI-FLOTATION SUBSTRATE |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09151240A (ja) * | 1995-11-29 | 1997-06-10 | Hitachi Chem Co Ltd | 変性ポリアミド樹脂の製造法、その製造法により得られる変性ポリアミド樹脂、これを用いた接着剤及びフィルム |
JPH10259351A (ja) * | 1997-01-17 | 1998-09-29 | Chugoku Marine Paints Ltd | 非タール系エポキシ樹脂塗料組成物およびそれから形成された重防食塗膜 |
JP2000129168A (ja) * | 1998-10-26 | 2000-05-09 | Chugoku Marine Paints Ltd | 防食塗料組成物、防食塗膜および金属基材表面の防食方法 |
JP2002121351A (ja) * | 2000-10-06 | 2002-04-23 | Three M Innovative Properties Co | 熱硬化性組成物、それを用いたシーリング物品及びシーリング構造体 |
JP2002167548A (ja) * | 2000-12-01 | 2002-06-11 | Nippon Paint Marine Kk | エポキシ塗料組成物並びに防食塗装方法及び被塗物 |
JP2011116973A (ja) * | 2009-11-06 | 2011-06-16 | Kansai Paint Co Ltd | エポキシ樹脂塗料組成物 |
JP2012233101A (ja) * | 2011-05-02 | 2012-11-29 | Hitachi Chemical Co Ltd | 接着補助層用樹脂組成物 |
WO2014136753A1 (ja) * | 2013-03-08 | 2014-09-12 | 中国塗料株式会社 | 防食塗料組成物、防食塗膜および基材の防食方法 |
CN104356862A (zh) * | 2014-11-10 | 2015-02-18 | 合肥宏图彩印有限公司 | 一种耐紫外老化的防锈环氧面漆及其制备方法 |
CN105238224A (zh) * | 2015-11-20 | 2016-01-13 | 天津美士邦涂料化工有限公司 | 一种防锈蚀涂料 |
JP2017088824A (ja) * | 2015-11-17 | 2017-05-25 | 日本ペイントマリン株式会社 | 防食塗料組成物、塗膜、船舶及び海洋構造物 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5114936A (ja) * | 1974-07-26 | 1976-02-05 | Shinto Paint Co Ltd | Senteibootoryo |
JPS60221472A (ja) * | 1984-04-18 | 1985-11-06 | Toagosei Chem Ind Co Ltd | 金属防錆用組成物 |
CN104693970A (zh) * | 2013-12-10 | 2015-06-10 | 上海开林造漆厂 | 接触型近海渔船防污漆及制备方法 |
CN105368275A (zh) * | 2015-12-11 | 2016-03-02 | 天津璞誉环保科技开发有限公司 | 一种新型油漆 |
-
2018
- 2018-05-18 JP JP2019522114A patent/JP6990241B2/ja active Active
- 2018-05-18 WO PCT/JP2018/019256 patent/WO2018221266A1/ja active Application Filing
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09151240A (ja) * | 1995-11-29 | 1997-06-10 | Hitachi Chem Co Ltd | 変性ポリアミド樹脂の製造法、その製造法により得られる変性ポリアミド樹脂、これを用いた接着剤及びフィルム |
JPH10259351A (ja) * | 1997-01-17 | 1998-09-29 | Chugoku Marine Paints Ltd | 非タール系エポキシ樹脂塗料組成物およびそれから形成された重防食塗膜 |
JP2000129168A (ja) * | 1998-10-26 | 2000-05-09 | Chugoku Marine Paints Ltd | 防食塗料組成物、防食塗膜および金属基材表面の防食方法 |
JP2002121351A (ja) * | 2000-10-06 | 2002-04-23 | Three M Innovative Properties Co | 熱硬化性組成物、それを用いたシーリング物品及びシーリング構造体 |
JP2002167548A (ja) * | 2000-12-01 | 2002-06-11 | Nippon Paint Marine Kk | エポキシ塗料組成物並びに防食塗装方法及び被塗物 |
JP2011116973A (ja) * | 2009-11-06 | 2011-06-16 | Kansai Paint Co Ltd | エポキシ樹脂塗料組成物 |
JP2012233101A (ja) * | 2011-05-02 | 2012-11-29 | Hitachi Chemical Co Ltd | 接着補助層用樹脂組成物 |
WO2014136753A1 (ja) * | 2013-03-08 | 2014-09-12 | 中国塗料株式会社 | 防食塗料組成物、防食塗膜および基材の防食方法 |
CN104356862A (zh) * | 2014-11-10 | 2015-02-18 | 合肥宏图彩印有限公司 | 一种耐紫外老化的防锈环氧面漆及其制备方法 |
JP2017088824A (ja) * | 2015-11-17 | 2017-05-25 | 日本ペイントマリン株式会社 | 防食塗料組成物、塗膜、船舶及び海洋構造物 |
CN105238224A (zh) * | 2015-11-20 | 2016-01-13 | 天津美士邦涂料化工有限公司 | 一种防锈蚀涂料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2018221266A1 (ja) | 2018-12-06 |
JP6990241B2 (ja) | 2022-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107022273B (zh) | 环氧树脂类防腐蚀涂料组合物及防腐蚀涂膜、层叠防污涂膜、防污基材及其制造方法 | |
JP6663928B2 (ja) | 防汚性複合塗膜、防汚基材、および該防汚基材の製造方法 | |
JP4558737B2 (ja) | ハイソリッド防食塗料組成物及びハイソリッド急速硬化性防食塗料組成物、船舶等の塗装方法、得られるハイソリッド防食塗膜及びハイソリッド急速硬化防食塗膜、これらの塗膜で被覆されている塗装船舶および水中構造物 | |
US9845395B2 (en) | Antifouling coating composition, antifouling film, composite film, and in-water structure | |
JP6707123B2 (ja) | 防食塗料組成物、防食塗膜、防食塗膜付き基材およびその製造方法 | |
JP7030116B2 (ja) | 新規な炭素ベースの加水分解可能ポリマーを含む防汚塗料組成物 | |
JP6103964B2 (ja) | 2成分型プライマー、プライマー塗膜、積層防汚塗膜および基材の防汚方法 | |
KR101761497B1 (ko) | 방식 도료 조성물, 방식 도막 및 기재의 방식방법 | |
JP6676654B2 (ja) | 防汚塗料組成物、防汚塗膜、防汚基材、および該防汚基材の製造方法 | |
EP3222682A1 (en) | Two-part anti-fouling paint composition, anti-fouling paint film, anti-fouling base member, and method for manufacturing anti-fouling base member | |
US20210301153A1 (en) | Waterborne antifouling coating material composition | |
JP6990241B2 (ja) | エポキシ樹脂系防食塗料組成物、防食塗膜、積層防汚塗膜、および防汚基材、ならびにこれらの製造方法 | |
JP7440642B2 (ja) | エポキシ樹脂系防食塗料組成物、防食塗膜、積層防汚塗膜、防汚基材および防汚基材の製造方法 | |
JP2018070685A (ja) | 防汚塗料組成物、防汚塗膜、防汚塗膜付き基材及びその製造方法、並びに防汚方法 | |
KR102680739B1 (ko) | 방오성 복합 도막, 방오기재 및 그 방오기재의 제조방법 | |
JPWO2018221641A1 (ja) | 積層防汚塗膜、積層防汚塗膜付き基材及びその製造方法、積層防汚塗膜形成用塗料キット、上層防汚塗料組成物、並びに防汚方法 | |
JP6976495B1 (ja) | 防汚塗料組成物 | |
JP2024017095A (ja) | 非鉄金属基材用プライマー組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190926 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201027 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20210601 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210824 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20210824 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20210906 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20210907 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211124 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211203 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6990241 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |