JPWO2018220890A1 - 運行システム、電子鍵、車載機、産業用車輌、フォークリフト及び運行方法 - Google Patents
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Abstract
複数の電子鍵と、複数の電子鍵との間で信号を送受信する産業用車輌に搭載される車載機とを含み、複数の電子鍵は夫々、産業用車輌の運転可否に係る鍵側属性情報を記憶しており、鍵側属性情報を車載機へ向けて送信する送信部を備え、車載機は、搭載される産業用車輌の運転可否を判断するための車載機側属性情報を書き換え可能に記憶する記憶部と、電子鍵から送信される鍵側属性情報を受信する受信部と、記憶部に記憶してある車載機側属性情報、及び、受信部にて受信した鍵側属性情報を比較した結果に基づいて、産業用車輌の運転可否を判断する判断部とを備える。
Description
本発明は、運行システム、電子鍵、車載機、産業用車輌、フォークリフト及び運行方法に関する。本出願は、2017年5月31日出願の日本出願第2017−108519号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
FA(Factory Automation)の分野におけるセンサ技術、産業ロボット等の各要素の技術進歩により、生産の更なる効率化が推し進められている。各工程が自動化された工場においても部品の供給、工程完了品の回収及び配送、製品の配送センターへの搬入、搬送車への積み込みなどは、フォークリフトをはじめとして作業者が運転する産業用の運搬車輌が多用されている。
運搬車輌は、運転する作業者に割り当てられた作業現場で、作業者自身が何をどのように搬送するかを判断するから、複数の運搬車輌が存在する現場では運搬対象物の重複、また衝突等の事故が発生する可能性がある。
特許文献1には、各運搬車輌に搭載されている通信装置を介し、運行管理装置が運搬車輌からの指示要求に応じて行き先を送信し、運搬車輌に設けられた表示部にこの行き先を表示して作業者へ向かわせるシステムが開示されている。
本開示の運行システムは、複数の電子鍵と、該複数の電子鍵との間で信号を送受信する産業用車輌に搭載される車載機とを含み、前記複数の電子鍵は夫々、前記産業用車輌の運転可否に係る鍵側属性情報を記憶しており、該鍵側属性情報を前記車載機へ向けて送信する送信部を備え、前記車載機は、搭載される産業用車輌の運転可否を判断するための車載機側属性情報を書き換え可能に記憶する記憶部と、前記電子鍵から送信される前記鍵側属性情報を受信する受信部と、前記記憶部に記憶してある前記車載機側属性情報、及び、前記受信部にて受信した前記鍵側属性情報を比較した結果に基づいて、前記産業用車輌の運転可否を判断する判断部とを備える。
本開示の車載機は、産業用車輌に搭載される車載機であって、前記産業用車輌の運転可否を判断するための車載機側属性情報を書き換え可能に記憶する記憶部と、複数の電子鍵の内のいずれか1つの電子鍵から送信される鍵側属性情報を受信する受信部と、前記記憶部に記憶してある前記車載機側属性情報、及び、前記受信部にて受信した前記鍵側属性情報を比較した結果に基づいて、前記1つの電子鍵に対する産業用車輌の運転可否を判断する判断部とを備える。
本開示の運行方法は、複数の電子鍵と、該複数の電子鍵との間で信号を送受信する産業用車輌に搭載される車載機とを含み、前記車載機は、搭載される産業用車輌の運転可否を判断するための車載機側属性情報を書き換え可能に記憶部に記憶しておき、前記複数の電子鍵は夫々、記憶してある前記産業用車輌の運転可否に係る鍵側属性情報を車載機へ向けて送信し、前記車載機は、前記複数の電子鍵の内の1つの電子鍵から送信される前記鍵側属性情報を受信し、前記記憶部に記憶してある前記車載機側属性情報、及び、前記1つの電子鍵から受信した前記鍵側属性情報を比較した結果に基づいて、前記産業用車輌の運転可否を判断する。
[本開示が解決しようとする課題]
フォークリフト等の産業用運搬車輌の管理は、各車輌の運行を管理する管理装置からの指示に基づく効率化のみならず、データを収集し、そのデータに基づく車輌及び作業者の配置を、事故発生防止、運搬車輌の盗難防止等をも考慮して行なう総合的な管理を必要とする。
フォークリフト等の産業用運搬車輌の管理は、各車輌の運行を管理する管理装置からの指示に基づく効率化のみならず、データを収集し、そのデータに基づく車輌及び作業者の配置を、事故発生防止、運搬車輌の盗難防止等をも考慮して行なう総合的な管理を必要とする。
本開示は、産業用車輌の効率的利用を可能とする運行システム、電子鍵、車載機、産業用車輌、フォークリフト及び運行方法を提供することを目的とする。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
本実施の形態に係る運行システムは、複数の電子鍵と、該複数の電子鍵との間で信号を送受信する産業用車輌に搭載される車載機とを含み、前記複数の電子鍵は夫々、前記産業用車輌の運転可否に係る鍵側属性情報を記憶しており、該鍵側属性情報を前記車載機へ向けて送信する送信部を備え、前記車載機は、搭載される産業用車輌の運転可否を判断するための車載機側属性情報を書き換え可能に記憶する記憶部と、前記電子鍵から送信される前記鍵側属性情報を受信する受信部と、前記記憶部に記憶してある前記車載機側属性情報、及び、前記受信部にて受信した前記鍵側属性情報を比較した結果に基づいて、前記産業用車輌の運転可否を判断する判断部とを備える。
本開示の車載機は、産業用車輌に搭載される車載機であって、前記産業用車輌の運転可否を判断するための車載機側属性情報を書き換え可能に記憶する記憶部と、複数の電子鍵の内のいずれか1つの電子鍵から送信される鍵側属性情報を受信する受信部と、前記記憶部に記憶してある前記車載機側属性情報、及び、前記受信部にて受信した前記鍵側属性情報を比較した結果に基づいて、前記1つの電子鍵に対する産業用車輌の運転可否を判断する判断部とを備える。
本開示の運行方法は、複数の電子鍵と、該複数の電子鍵との間で信号を送受信する産業用車輌に搭載される車載機とを含み、前記車載機は、搭載される産業用車輌の運転可否を判断するための車載機側属性情報を書き換え可能に記憶部に記憶しておき、前記複数の電子鍵は夫々、記憶してある前記産業用車輌の運転可否に係る鍵側属性情報を車載機へ向けて送信し、前記車載機は、前記複数の電子鍵の内の1つの電子鍵から送信される前記鍵側属性情報を受信し、前記記憶部に記憶してある前記車載機側属性情報、及び、前記1つの電子鍵から受信した前記鍵側属性情報を比較した結果に基づいて、前記産業用車輌の運転可否を判断する。
車載機は、産業用車輌に搭載され、対応する電子鍵との間で無線信号を送受信し、電子鍵からの信号に応じて産業用車輌の運転可否を判断する。車載機に対応する電子鍵は複数である。
車載機の受信部は、無線により電子鍵から情報を受信する。受信部は電子鍵から発せられる無線信号のUHF帯等の周波数帯に対応する電波を受信するパッシブ型の電波方式か、又は、アンテナコイルを有して、該アンテナコイルから電子鍵からの信号を復調する電磁誘導方式のものでよい。そして車載機の受信部に対応する電子鍵の送信部は、車載機へ向けて情報を送信する。電子鍵の送信部は車載機の受信部に対応して例えばUHF帯の電波を送信する電波方式か、又はトランスポンダコイルを有して、キーシリンダに挿入された場合にトランスポンダコイルから信号を読み取り可能とする電磁誘導方式のものでよい。その他相互に情報を交換できるものであれば、受信部及び送信部は、これらの構成には限られない。
車載機の記憶部には、産業用車輌の運転を可と判断するための車載機側属性情報が書き換え可能に記憶されている。電子鍵にも鍵側属性情報が記憶されている。
車載機の判断部は、記憶部に記憶されている車載機側属性情報と、電子鍵から取得できる鍵側属性情報とを比較した結果に基づいて運転の可否を判断する。車載機側属性情報も電子鍵側属性情報も書き換えが可能であるから、判断部は、車載機側属性情報と電子鍵側属性情報とを多様な条件にて比較して判断する。産業用車輌とそれに対応する電子鍵に、適正な情報を各々記憶させておくことで、産業用車輌の運転者、運転期間、又は運転場所等の属性情報に応じて運転可否の判断を行なうことができる。
本実施の形態に係る運行システムは、前記複数の電子鍵には、夫々異なる鍵側属性情報が記憶されており、前記車載機の記憶部には、前記複数の電子鍵に記憶してある異なる鍵側属性情報の内の全部又は一部の複数の鍵側属性情報に対応する異なる車載機側属性情報が記憶されており、前記車載機は、外部から入力した情報によって前記複数の異なる車載機側属性情報の内の一部を書き換える。
鍵側属性情報は、複数の電子鍵夫々で異なるようにしてあってよい。産業用車輌の車載機には、対応すべき複数の電子鍵夫々に記憶してある異なる鍵側属性情報に対応する異なる車載機側属性情報を記憶させておくことで、比較に基づき、鍵側属性情報と車載機側属性情報とが対応すると判断されて運転が可と判断される。全ての電子鍵により運転が可能な産業用車輌には、全ての電子鍵の鍵側属性情報に対応する車載機側属性情報を記憶しておけばよく、特定の複数の電子鍵のみで運転が可能な産業用車輌には、その特定の複数の電子鍵夫々に記憶してある鍵側属性情報に対応する車載機側属性情報のみを記憶しておけば、運転の可否を適切に判断させることができる。
本実施の形態に係る運行システムは、前記複数の電子鍵の内の全部又は一部には、同一の鍵側属性情報が記憶されており、前記車載機の記憶部には、前記同一の鍵側属性情報に対応する車載機側属性情報が記憶されている。
異なる電子鍵に記憶されている鍵側属性情報は、1つの産業用車輌に対して同一のものであってもよい。当該1つの産業用車輌に対応する複数の電子鍵にはその同一の属性情報が記憶してある。複数の電子鍵で1台の産業用車輌が共有される。
本実施の形態に係る運行システムは、前記複数の電子鍵に各記憶されている鍵側属性情報は、個別に書き換えが可能である。
電子鍵と車載機の記憶部とでは、記憶される鍵側属性情報及び車載機側属性情報は個別に書き換えが可能である。車載機の記憶部に記憶されている車載機側属性情報の一部のみを書き換えて、運転可と判断させる運転者、運転期間、運転場所を変更したり、同一の電子鍵でも運転可とする産業用車輌が別の車輌となるように変更したりすることが可能である。
本実施の形態に係る運行システムは、前記車載機の記憶部には、前記記憶部に記憶してある車載機側属性情報に対応付けて、該車載機側属性情報との比較を元に運転可と判断する期間が記憶されており、前記判断部は、記憶されている期間に基づいて運転の可否を判断する。
車載機に記憶されている車載機側属性情報には、運転可と判断するための期間が対応付けて記憶されている。これにより、対応する鍵側属性情報毎に、即ち電子鍵毎に、運転が可能な期間を限定することができる。
本実施の形態に係る運行システムは、前記車載機側属性情報及び鍵側属性情報は、運転者を識別する識別情報、運転者の技能情報、又は運転者の運転範囲のいずれか1つ又は複数であり、前記判断部は、鍵側属性情報と車載機側属性情報とが対応する場合に運転可と判断する。
車載機側属性情報及び鍵側属性情報は、運転者を識別する識別情報、運転者の技能情報、又は運転者の運転範囲のいずれか1つ又は複数であり、運転可と判断させる運転者、運転期間、運転場所を適切且つ柔軟に設定することができる。
本実施の形態に係る運行システムは、前記車載機は、前記電子鍵へ向けて応答を要求する無線信号を、搭載されている産業用車輌の運転席近傍に届く範囲に送信する送信部を備え、前記電子鍵は記憶してある鍵側属性情報を前記無線信号への応答信号に含めて送信する。
車載機と電子鍵との通信は、車載機からの要求信号(リクエスト信号)に応じて電子鍵が応答する電波式(パッシブ式)で実現される。これにより電子鍵を所持していれば、運転者は例えば鍵をキーシリンダに挿入するといった操作をしなくとも産業用車輌の運転が可能になる。しかも、パッシブ方式で実現される車載機と電子鍵との通信範囲は、運転席近傍とする。運転席近傍とは車載機が搭載される産業用車輌の大きさに応じた範囲であってよい。運転席近傍は例えば、車載機の送信アンテナを中心に、車輌の運転席で運転する作業者の身体をその中に含むことができる範囲とする。運転者の衣服のポケットに入っている電子鍵と通信ができる程度の範囲内である。フォークリフトの部位で言えば例えば、イグニッションスイッチ又はパワーオン(メイン)スイッチ付近に配置された送信アンテナを中心として、ヘッドガードの柱までの距離を半径とする範囲内であってもよい。
本実施の形態に係る運行システムは、前記産業用車輌は、フォークリフトである。
本実施の形態に係るフォークリフトは、上述の車載機のいずれかを搭載している。
産業用車輌はフォークリフトである。乗り降りが頻繁に行なわれるフォークリフトの運行にて、鍵側属性情報及び車載機側属性情報に基づき運転の可否が判断される電子鍵が共有される。
本実施の形態に係る電子鍵は、上述の運行システムのいずれかで使用される。
本実施の形態に係る運行方法は、複数の電子鍵と、該複数の電子鍵との間で信号を送受信する産業用車輌に搭載される車載機とを含み、前記車載機は、搭載される産業用車輌の運転可否を判断するための車載機側属性情報を書き換え可能に記憶部に記憶しておき、前記複数の電子鍵は夫々、記憶してある前記産業用車輌の運転可否に係る鍵側属性情報を車載機へ向けて送信し、前記車載機は、前記複数の電子鍵の内の1つの電子鍵から送信される前記鍵側属性情報を受信し、前記記憶部に記憶してある前記車載機側属性情報、及び、前記1つの電子鍵から受信した前記鍵側属性情報を比較した結果に基づいて、前記産業用車輌の運転可否を判断する。
電子鍵に記憶される鍵側属性情報と車載機の記憶部に記憶される車載機側属性情報は個別に書き換えが可能である。書き換えは、外部の通信装置から送信される属性情報によって書き換えられる。車載機の記憶部に記憶されている車載機側属性情報の一部のみを書き換えて、運転可と判断させる運転者、運転期間、運転場所を変更したり、同一の電子鍵でも運転可とする産業用車輌が別の車輌となるように変更したりが可能である。
なお本願は、このような特徴的な選択部を備える運行システム、車載機、及び運行方法として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をコンピュータに実現させるためのプログラムとして実現したりすることができる。また車載機における処理の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、運行システムと更に他の装置とが連携して機能を発揮する他のシステムとして実現したりすることができる。
[本開示の効果]
本開示によれば、フォークリフトを始めとする産業用車輌の効率的利用を可能とする。
本開示によれば、フォークリフトを始めとする産業用車輌の効率的利用を可能とする。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本開示に係る運行システムについて、実施の形態を示す図面に基づいて説明する。以下の実施の形態では、産業用の運搬車輌であるフォークリフトの運行管理を実現するためのシステムを例に説明する。
以下、本開示に係る運行システムについて、実施の形態を示す図面に基づいて説明する。以下の実施の形態では、産業用の運搬車輌であるフォークリフトの運行管理を実現するためのシステムを例に説明する。
図1は、本開示の車輌運行システムの概要を示す説明図である。車輌運行システムでは、フォークリフト1を識別する情報を用いて、フォークリフト1の稼働状況を記録する。稼働状況とは例えば、運転している作業者を識別し、積み込み、積み下ろしを行なった場所及び時刻、移動の軌跡(導線)の情報、衝突若しくは危険の検知結果等を含む。記録された稼働状況に基づき、事後的に作業現場における衝突事故、事故に至る前の危険が検知されたときの車輌の情報及び運転者の識別情報の対応関係から運転の傾向を分析して、安全管理の強化を図るなどの対策が可能になる。また、稼働状況は管理者がリアルタイムに把握できるようにモニタへ出力するようにしてもよい。フォークリフト1のリアルタイムに稼働状況を把握することで、作業者の勤怠管理、事故予防、車輌の盗難防止等が実現可能になる。また、作業現場におけるフォークリフト1の導線のデータも稼働状況として記録しておき、その解析を行なうことで配置されるべきフォークリフト1の数、被移載物である荷物の保管位置及び保管量の適正配置など、種々の応用が可能になる。
本開示の車輌運行システムでは、上述したような稼働状況の把握及び稼働の効率化を、フォークリフト1を運転するための電子鍵2を利用して実現する。電子鍵2の利用により第1に、フォークリフト1を運転する作業者の利便性を向上させることができる。図1の例を挙げて説明すれば、作業者A、作業者B、作業者Cは、複数の鍵を個別に識別するための鍵識別情報、又は作業者A、作業者B、作業者Cを識別するための作業者識別情報等の属性情報を記憶した電子鍵2を所持する。フォークリフト1は自身に搭乗した作業者が所持する電子鍵2から読み取ることができる属性情報に基づき運転の可否を判断し、可の場合にエンジン又は駆動モータを始動させる。例えば図1中の作業者Bの電子鍵2に記憶されている属性情報と、作業者Cの電子鍵2に記憶されている属性情報との両方に基づいて運転可とするようにフォークリフト1側で対応する属性情報を記憶しておく。そして電子鍵2に記憶されている属性情報で可否を判断するから、作業者Cは、作業者Bから「02」番のフォークリフト1と1対1に対応する鍵を受けとらずに、そのまま自身が所持する「02」番のフォークリフト1で運転が可能になる。
更にフォークリフト1又は電子鍵2で記憶されている属性情報に対応付けて運転履歴を記録することにより、各フォークリフト1の稼働状況の記録が可能になる。またフォークリフト1又は電子鍵2から通信モジュールを介して属性情報、又は車輌の識別情報と対応付けて他装置へ始動開始及び始動終了、並びに稼働中の状況を逐次送信させることで、他装置にてリアルタイムに各フォークリフト1の稼働状況のモニタが可能になる。
そして本開示では、フォークリフト1を運転可とする属性情報を、期間を区切って可変とすることができる。図2は、本開示の車輌運行システムの適用によるフォークリフト1の運用を示す説明図である。図2ではまず、2台のフォークリフト1のリースに関し、期間Aでは「01」、及び「02」番の2台のフォークリフト1を作業現場(location)F1で作業者A,B,Cによって運転可能に設定することができる。そして期間Bでは、「01」、及び「02」番の2台のフォークリフト1を作業現場F2で作業者D,E,F,Gによって運転可能に設定し、期間Cでは「01」番のフォークリフト1を作業現場F3で作業者H及び作業者Iにて運転可能に設定することができる。
このような車輌運行システムを実現するための具体的構成について複数の実施の形態を例に挙げて説明する。
(実施の形態1)
図3A及び図3Bは、実施の形態1の車輌運行システムの構成を示すブロック図である。車輌運行システムは、フォークリフト1に組み込まれている車載機10と、電子鍵2とを含む。図3Aは、車載機10側から電子鍵2へ問い合わせるパッシブ型の電波方式を採る場合のシステムの構成を示し、図3Bは、キーシリンダに挿入された電子鍵2から発信される信号を車載機10側で受信する電磁誘導方式を採る場合のシステムの構成を示す。
図3A及び図3Bは、実施の形態1の車輌運行システムの構成を示すブロック図である。車輌運行システムは、フォークリフト1に組み込まれている車載機10と、電子鍵2とを含む。図3Aは、車載機10側から電子鍵2へ問い合わせるパッシブ型の電波方式を採る場合のシステムの構成を示し、図3Bは、キーシリンダに挿入された電子鍵2から発信される信号を車載機10側で受信する電磁誘導方式を採る場合のシステムの構成を示す。
車載機10は、制御部100、記憶部101、送信部102、受信部103、入力部104及び出力部105を備える。制御部100は、例えば1若しくは複数のCPU(Central Processing Unit)又はマルチコアCPUを用い、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インタフェース、タイマ等を有するマイクロコントローラである。制御部100は内蔵ROMに記憶されている制御プログラムを実行することにより各構成部の動作を制御し、後述する運転可否の判断を実行する。
記憶部101は、フラッシュメモリ又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory )等の不揮発性メモリである。記憶部101は、後述の運転可否の判断にて可と判断する対象の属性情報1C(車載機側属性情報)を記憶している。なお記憶部101には、フォークリフト1を相互に識別するための車体識別情報を記憶していてもよい。
送信部102は、制御部100から入力する信号を、搬送波を用いて変調して送信アンテナから無線信号を送信する回路である。送信部102は搬送波の周波数帯として30kHzから300MHzのLow Frequency 帯(LF帯)又は3kHzから30kHzのVery Low Frequency帯(VLF帯)を使用する。なお送信部102の信号の出力パワーは、例えば送信部102のアンテナの箇所を中心に、フォークリフト1の運転席で運転する作業者の身体をその中に含むような範囲とする。つまり運転者の衣服のポケットに入っている電子鍵2と通信ができる程度の範囲内とする。フォークリフトの部位で言えば例えば、送信部102のアンテナをイグニッションスイッチ又はパワーオン(メイン)スイッチ付近に配置し、そこからヘッドガードの柱までの距離を半径とする範囲内としてもよい。このように範囲を絞ることで、運転席に乗っている運転者が所持する電子鍵2のみと通信が可能である。
受信部103は、アンテナにて300MHzから3GHzのUltra High Frequency帯(UHF帯、RF帯ともいう)の信号を受信して復調し、制御部100へ出力する回路である。
入力部104は、外部からの信号を入力するインタフェースである。制御部100は外部からの情報を入力部104から受信することが可能である。出力部105は、運転制御装置5へ向けて運転の可否を示す信号を出力するインタフェースである。なお出力部105は車内LAN(Local Area Network)に接続された通信部であってもよく、なお入力部104と合わせて通信部であってもよい。
車載機10及び電子鍵2との間の信号のやりとりが図3Bに示す電磁誘導方式である場合、図3Aに示すパッシブ式と比較して車載機10は送信部102を有さない。電磁誘導式では受信部103は、キーシリンダに設けられたアンテナコイル31で読み出した信号を復調する。
運転制御装置5は、フォークリフト1のエンジン又は駆動モータによる運転を制御する装置である。運転制御装置5は、イグニッションスイッチ32又はパワーオンスイッチの状態と、車載機10が出力する運転の可否を示す信号とに基づいてエンジン又は駆動モータを始動させ、状態に応じて自動停止等を行なうことも可能である。図3Bに示す電磁誘導方式である場合の運転制御装置5は、キーシリンダにおけるキーの位置でイグニッションスイッチ32の状態を検知する。
電子鍵2は制御部20、記憶部21、受信部22及び送信部23を備える。制御部20は、例えば1若しくは複数のCPU又はマルチコアCPUを用い、ROM、RAM、入出力インタフェース、タイマ等を有するマイクロコントローラである。
記憶部21は、フラッシュメモリ又はEEPROM等の不揮発性メモリを用いる。記憶部21には、電子鍵2を各々識別する固有の情報が記憶されている。その他、後述の運転可否の判断のための属性情報2C(鍵側属性情報)を記憶している。
受信部22は、車載機1の送信部102と対応する受信アンテナ及び復調器を含むモジュールを用いる。受信部22が用いる周波数帯域は、LF帯又はVLF帯である。携帯機1の送信部102と対応するのであればこの周波数帯に限定されないことは勿論である。
送信部23は、車載機1の受信部103と対応する周波数用の送信アンテナと接続されており、送信アンテナにて送信する信号を変調する変調器を含むモジュールを用いる。送信部23が用いる周波数帯域は、UHF帯(RF帯)である。車載機1の受信部103と対応するのであればこの周波数帯に限定されないことは勿論である。
そして車載機10及び電子鍵2との間の信号のやりとりが図3Bに示す電磁誘導方式である場合、図3Aに示すパッシブ式と比較して電子鍵2は制御部20及び受信部22を有さない。電磁誘導式では送信部23はトランスポンダコイルであり、電子鍵2の鍵部分が車輌のキーシリンダに挿入されることで記憶部21から識別情報又は属性情報2Cが、車載機1側から読み出される。
このように構成されるシステムにおける車載機10での運転可否の判断についてフローチャートを参照して説明する。図4は、実施の形態1における車載機10による運転の可否判断の処理手順の一例を示すフローチャートである。フォークリフト1のエンジン(又は駆動モータ)が停止している状態で車載機10の制御部100は以下の処理を実行する。なお図4のフローチャートが示す処理手順はパッシブ型電波方式の電子鍵2を使用する場合に対応する。
制御部100は、送信部102から定期的に、電子鍵2が出力範囲内に存在するか否かを確認するためのリクエスト信号を送信する(ステップS101)。制御部100は、リクエスト信号に対する応答信号を受信部103にて受信したか否かを判断し(ステップS102)、受信しないと判断した場合(S102:NO)、処理をステップS101へ戻す。
ステップS102にて受信したと判断された場合(S102:YES)、制御部100は、受信した応答信号に含まれる属性情報2Cを取り出す(ステップS103)。ステップS103で制御部100は、応答信号に電子鍵2を識別する固有の情報が含まれている場合はこれも取り出しておくとよい。
制御部100は、ステップS103で取り出した属性情報2Cと記憶部101に記憶してある運転可と判断する対象の属性情報1Cとを比較し(ステップS104)、取り出した属性情報2Cが、可と判断する対象の属性情報1Cと条件が合致するか否かを判断する(ステップS105)。ステップS105で合致しないと判断された場合(S105:NO)、制御部100はそのまま処理を終了する。なおこのとき車載機100は、運転する作業者が確認可能なディスプレイ、又は音声出力部等のユーザインタフェースを有している場合に、当該ユーザインタフェースから運転が許可されない旨のメッセージが表示、又は音声が出力されるように出力部105からメッセージを出力するとよい。
ステップS105で合致すると判断された場合(S105:YES)、制御部100は運転可を示す信号を出力部105から運転制御装置5へ向けて出力し(ステップS106)、判断の処理を終了する。なおステップS106にて運転可を示す信号を出力する際には、カウンター型では座席への着座、リーチ型では立ち位置に人が立っているか否かを、座席又は立ち位置に重量センサを設けるなどして検知し、着座又は立ち位置に人が適正な姿勢で存在する場合のみに出力するようにしてもよい。
以後、制御部100はエンジン(駆動モータ)始動後も定期的にステップS101のリクエスト信号を送信し、応答信号を受信できるか否かを確認するとよい。そして応答信号を受信できない場合には電子鍵2が座席付近から離れた、即ち運転者が離れたことを検知したとしてエンジンは停止したと判断する。
電磁誘導方式の電子鍵2及び車載機10を用いる場合、ステップS101及びステップS102は不要であり、制御部100はステップ103にて受信部103にて属性情報2Cを取り出す。
上述のような処理手順により、適正な電子鍵2を所持する作業者が乗ったフォークリフト1のみ運転が可能となる。電子鍵2から受信した属性情報2Cが属性情報1Cのいずれかと条件が合致しなければ運転は不可としてあるから、例えばエンジンを始動不可としたり、エンジンは始動できても走行禁止としたり、又はギアチェンジ若しくはステアリング操作を不可としたりするなど動作が禁止される。これによりフォークリフト1の盗難を抑制することも可能である。
図5及び図6は、本開示のシステムにおける電子鍵2の利用方法の説明図である。図5及び図6ではいずれも、作業者A、作業者B、作業者Cが作業する作業現場における2台のフォークリフト1の共有方法を示している。図5及び図6では左側に作業者及び各作業者が所持する電子鍵2、右側に使用されるフォークリフト1を夫々模式的に示すイラストを示している。イラスト間を結ぶ線分は、電子鍵2から送信される属性情報2Cによって運転可が判断される組み合わせを示している。図5の場合は全ての組み合わせにおいて運転可であり、図6の場合は作業者Cが所持する電子鍵2では「01」番目のフォークリフト1の運転は不可である。
図5の例では、運転の可否を判断するための属性情報は、電子鍵2又は作業者の識別情報である。作業者Aが所持する電子鍵2の記憶部21には識別情報「0001」が属性情報2Cとして記憶されており、作業者Bが所持する電子鍵2の記憶部21には識別情報「0002」が属性情報2Cとして記憶され、作業者Cが所持する電子鍵2の記憶部21には識別情報「0003」が属性情報2Cとして記憶されている。2台のフォークリフト1の車載機10の記憶部101には、運転可と判断する属性情報1Cとして「0001」、「0002」及び「0003」の全てが記憶されている。したがって全てのフォークリフト1は、いずれの電子鍵2によって運転が可能となる。ただし、本開示のシステムでは、少なくとも車載機10側の属性情報1Cの書き換えが可能である。例えば別の作業期間へ移った場合に、「01」番のフォークリフト1の車載機10は、管理者の操作等に基づいて運転可と判断する属性情報1Cを「0001」、及び「0002」のみとする指示を受信する。これに基づいて制御部100は、記憶部101に記憶してある運転可の属性情報1Cから「0003」を削除して「0001」及び「0002」とする。この場合、「01」番のフォークリフト1では、以後作業者Cが所持する識別情報「0003」を記憶している電子鍵2による運転は不可と判断される。
なお図5の例では、電子鍵2の記憶部21に記憶されている属性情報2Cと、車載機10側に記憶されている属性情報1Cとでは、内容が合致するか否かの判断で運転の可否の判断が可能である。しかしながらこのように、記憶されている具体的情報が合致している必要はない。例えば、図5の例で言えば車載機10側に記憶されている属性情報1Cは、「全て」、「『0003』以外」など、属性情報2Cと一致する各識別情報ではなく、属性情報2Cに対する判断条件の内容であってもよい。
図6の例では、運転の可否を判断するための属性情報は、電子鍵2が対応可能なフォークリフト1のタイプ(必要な技能)の識別情報である。「01」番のフォークリフト1はタイプ「X」であり、「02」番のフォークリフト1はタイプ「Y」である。タイプは例えば重量、特殊車輌であるか否か等での種別である。なおタイプ「X」は、タイプ「Y」よりも上位機種であってタイプ「X」のフォークリフト1の運転技能がある作業者は、タイプ「Y」のフォークリフト1の運転も可能である。このような場合例えば作業者A及び作業者Bには、タイプ「X」が属性情報2Cとして記憶されているタイプ「X」用の電子鍵2が渡され、作業者Cにはタイプ「Y」が属性情報2Cとして記憶されているタイプ「Y」用の電子鍵2が渡される。そして2台のフォークリフト1の内、「01」番のフォークリフト1の車載機10の記憶部101には、運転可と判断する属性情報1Cとして「X」が記憶されている。一方「02」番のフォークリフト1の車載機10の制御部100には、運転可と判断する属性情報1Cとして「X」及び「Y」の両方が記憶されている。これにより、作業者A及び作業者Bは自身が所持する電子鍵2によって、「01」番目及び「02」番目の両方のフォークリフト1を運転することができる。その一方で作業者Cは、自身が所持する電子鍵2により、「02」番目のフォークリフトのみを運転することができる。
なお図6の例においても、電子鍵2の記憶部21に記憶されている属性情報2Cと、車載機10側に記憶されている属性情報1Cとでは具体的情報が合致している必要はない。例えば、図6の例で言えば、「02」番のフォークリフト1の車載機10側に記憶されている属性情報1Cは「Y」のみであってもよい。この場合制御部100が、タイプ「X」がタイプ「Y」の上位機種であることを認識可能として、属性情報2Cがタイプ「X」であれば、属性情報1Cとして記憶されているタイプ「Y」の条件を満たすと判断できるようにしてあってもよい。これに関し、フォークリフト1のタイプがタイプ「X」、タイプ「Y」のような種別ではなく、重量である場合の例を挙げるとすれば、「01」番のフォークリフト1は重量3t(トン)であり、「02」番のフォークリフト1は重量1t(トン)であるとする。この場合属性情報1Cとして夫々重量「3」及び「1」が記憶されていてもよい。そして電子鍵2に記憶されている属性情報2Cとして運転可能な重量(技能)が記憶されていればよい。例えば作業者A及び作業者Bの電子鍵2は「4t以下」、作業者Cの電子鍵2は「1t以下」を記憶している。制御部100は、属性情報1Cと属性情報2Cとが同一でなくとも、「01」番のフォークリフト1について作業者Aの電子鍵2から「4t以下」の属性情報2Cを受信した場合には、属性情報1Cが「3」であるから条件が合致すると判断することができる。
このように図5及び図6のいずれの場合でも作業者A,B,Cは夫々、物理的に異なる電子鍵2を所持しているが、互いに同一の鍵(コピー)を共有しているようにフォークリフト1を運転することができ、利便性が向上する。作業者は自身に配布された電子鍵2を所持しておけばよく、パッシブ型電波方式であれば衣服のポケットに入れたままで適切なフォークリフト1を運転することができる。抜き差しが煩雑であるからと言って鍵を差したままとせずとも利便性が低下しないので不注意又は管理不足を抑制することができ、勿論、盗難を防止することも可能である。したがって産業用車輌であるフォークリフト1の運行の効率化を図ることができ、工場等の作業現場全体の稼働の効率化に貢献する。
そして本開示のシステムでは、車載機10の記憶部101に記憶されている運転可と判断する属性情報1Cの書き換えを受け入れることができる。これにより、図2で示したように、「01」番及び「02」番の2台のフォークリフト1をリース業者が所有してリースする事業形態にてリース業者は、作業期間A,B,Cによって全く異なる作業現場へその2台のフォークリフト1をリースするに際し、期間前に各作業現場から人員の配置をヒアリングし、車載機1側の属性情報1Cを逐次適正に書き換えればよい。これにより、適切かつ柔軟性のある組み合せでのフォークリフト1の効率的な運用が図られる。
なお電子鍵2側の記憶部21に記憶されている属性情報2Cも、無線通信などの通信を介して書き換えができるようにしておいてもよい。これにより、上述のリース業者等では、異なる作業現場毎に作業者の識別情報を属性情報2Cとするのか、技能情報を属性情報2Cとするのか多様な構成に合わせて記憶させ、対応するように車載機1側の属性情報1Cを記憶しておけばよい。
なお実施の形態1において属性情報1C(2C)は、電子鍵2の識別情報、作業員の識別情報、技能の識別情報のみならず、例えば作業現場を区分けしたその区分情報(場所の情報)であってもよい。多様な条件によって運転を可と判断するように設定することができ、柔軟な運用が実現される。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2における車輌運行システムの構成を示すブロック図である。実施の形態2では、車載機10は外部メモリ106を備える。実施の形態2におけるシステムのハードウェア構成は、外部メモリ106の有無以外については実施の形態1と同様の構成である。共通する構成については実施の形態1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図7は、実施の形態2における車輌運行システムの構成を示すブロック図である。実施の形態2では、車載機10は外部メモリ106を備える。実施の形態2におけるシステムのハードウェア構成は、外部メモリ106の有無以外については実施の形態1と同様の構成である。共通する構成については実施の形態1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
外部メモリ106は、記憶部101とは別途設けられ、例えばSDメモリカードを使用する。なお記憶部101に記憶する運転可と判断する属性情報1Cは、この外部メモリ106に記憶して書き換える(入れ替える)ようにしてもよい。外部メモリ106は、車載機10自体がフォークリフト1の内装の内側に設けられている一方で、フォークリフト1の管理者によって着脱が可能な場所に挿入可能な小型のメモリとする。
図8は、実施の形態2における車載機10による運転の可否判断及び情報記録の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお図8のフローチャートに示す処理手順の内、実施の形態1における図4のフローチャートに示した処理手順と共通する手順については、同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
実施の形態2では、車載機10は外部メモリ106にログデータを記録する。制御部100は、運転可を示す信号を運転制御装置5へ出力すると(S106)、内蔵タイマにより取得される時刻情報(タイムスタンプ)を対応付けて始動開始を示すログデータを外部メモリ106に記憶させる(ステップS107)。
その後制御部100は、エンジンが停止したか否かを判断する(ステップS108)。ステップS108において例えばパッシブ型電波方式では、制御部100はパワーオンスイッチがオフ状態となったか、電磁誘導方式ではイグニッションスイッチ32がオフ状態となったか否かで判断する。運転制御装置5から状態を取得するようにしてもよい。またパッシブ式では、制御部100はエンジン(駆動モータ)始動後も定期的にステップS101のリクエスト信号を送信し、応答信号を受信できるか否かを確認し、応答信号を受信できない場合には電子鍵2が座席付近から離れた、即ち運転者が離れたことを検知したとしてエンジンは停止したと判断するようにしてもよい。
ステップS108で停止していないと判断された場合(S108:NO)、制御部100は処理をステップS108へ戻し、運転中の動作を続ける。ステップS108で停止したと判断された場合(S108:YES)、制御部100は内蔵タイマにより取得される時刻情報を対応付けて停止を示すログデータを外部メモリ106に記憶させ(ステップS109)、処理を終了する。
このように実施の形態2では、電子鍵2に記憶されている属性情報2Cが適正な場合のみに運転が許可されるようにして実施の形態1同様に作業者の利便性を向上させつつ安全性を高めることができる。更に実施の形態2では、その電子鍵2から得られる属性情報2Cに対応付けてエンジン(又は駆動モータ)の始動時刻及び停止時刻が記録される。したがって、これにより例えば、管理者が外部メモリ106を1日に1度など定期的に取り出して記録を閲覧、他の管理用のPC等にその記録を転送することが可能であり、フォークリフト1毎に、いずれの属性情報(作業者の識別情報、技能情報、電子鍵2の識別情報)を有する作業者によって運転がされたかを把握することが可能である。なおこれらの情報は、以下の実施の形態3にて示される無線通信用のモジュールを用いた通信部107により管理用のPCへ送信されるなどするようにしてもよい。
(実施の形態3)
図9は、実施の形態3における車輌運行システムの構成を示すブロック図である。実施の形態3の車輌運行システムでは車載機10は無線通信用のモジュールを用いる通信部107を備え、無線通信によって通信装置8との間で情報を送受信する。その他の構成については実施の形態1と同様であるから共通する構成については実施の形態1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。なお図9及び以下の説明ではパッシブ型電波方式の電子鍵2を使用する例を挙げて説明するが、電磁誘導方式の電子鍵2及び車載機10を用いるようにしてもよい。
図9は、実施の形態3における車輌運行システムの構成を示すブロック図である。実施の形態3の車輌運行システムでは車載機10は無線通信用のモジュールを用いる通信部107を備え、無線通信によって通信装置8との間で情報を送受信する。その他の構成については実施の形態1と同様であるから共通する構成については実施の形態1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。なお図9及び以下の説明ではパッシブ型電波方式の電子鍵2を使用する例を挙げて説明するが、電磁誘導方式の電子鍵2及び車載機10を用いるようにしてもよい。
実施の形態3において車載機10の記憶部101には、運転可と判断される属性情報1Cは記憶されていない。記憶部101には、フォークリフト1を夫々識別するための車体識別情報が記憶されている。また実施の形態3では、電子鍵2の記憶部21に記憶されている鍵を各々識別する固有の情報を属性情報2Cとする。
通信部107は、Wi-Fi 等による無線通信デバイスを用い、工場内の各所に配設されているアクセスポイントAPを経由して工場内ネットワークN1に通信接続することが可能である。なおアクセスポイントAPは、工場内の異なる場所に配設されており、通信部107は、通信接続するアクセスポイントを識別する情報を取得するようにしてもよい。なお通信部107は、通信装置8と直接的に通信接続するようにしてもよく、この場合、通信部107は、Bluetooth(登録商標)を用いるようにしてもよい。制御部100の通信装置8との通信を実現するものであれば通信部107の方式は問わない。
通信装置8は例えば、作業現場の管理者の権限を有したユーザにより使用されるPC(Personal Computer )である。通信装置8は、制御部80、記憶部81、通信部82、操作部83、及び出力部84を備え、出力部はモニタ85と接続されている。
制御部80は、CPUを用いて各部を構成する。制御部80は、記憶部81に記憶されているプログラムに基づいて後述の処理手順を実行し、運行管理装置として動作する。
記憶部81は、フラッシュメモリ又はハードディスク等の不揮発性の記憶装置を用いる。記憶部81には、フォークリフト1の車体識別情報と対応付けてこれを運転することが可能な作業者の属性情報1Cが記憶されている。例えば記憶部81には、作業者の識別情報と対応付けて、各々の技能情報が属性情報1Cとして記憶されている。また記憶部81には、制御部80の処理により作業現場におけるフォークリフト1の運行記録が運行管理DB811として記憶される。
通信部82は、無線又は有線により工場内ネットワークN1に通信接続することが可能である。制御部80は、通信部82により工場内ネットワークN1を介して、車載機10から送信される情報を受信することができる。
操作部83は、マウス、又はキーボード等のユーザインタフェースであり、制御部80は操作部83にて検知された操作に応じて処理を実行する。出力部84はモニタ85との間のインタフェースであり、制御部80は記憶部81に記憶されている情報又は通信部82により受信した情報をモニタ85へイメージ出力することができる。管理者によるモニタ85に表示されるグラフィカルユーザインタフェースに対する操作部83の操作により、記憶部81に記憶されている属性情報1Cの編集等が可能である。
図10は、実施の形態3におけるフォークリフト1の運転の可否判断及び情報記録の処理手順の一例を示すフローチャートである。各フォークリフト1のエンジン(又は駆動モータ)が停止している状態で車載機10と通信装置8との間で以下の処理が実行される。なお図10のフローチャートに示す処理手順の内、車載機10側の処理で実施の形態2における図8のフローチャートに示した処理手順と共通する手順については、同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
車載機10の制御部100は、ステップS103にて電子鍵2より受信した応答信号から属性情報2C(鍵の固有情報)を取り出すと(S103)、通信部107から通信装置8へ向けて運転の可否の問い合わせを行なう(ステップS114)。問い合わせには車載機10の記憶部101に予め記憶されている自身が搭載されているフォークリフト1の車体識別情報と、ステップS103で取り出した属性情報2Cが含まれる。制御部100は、通信部107により工場内ネットワークN1における通信装置8の宛先情報(アドレス等)を取得しておき、また通信装置8側でも通信部82により、各フォークリフト1の車載機10の通信部107の宛先情報を取得しておく。ステップS114の問い合わせ及びその応答は、宛先情報を含むメッセージとして送受信されるとよい。
通信装置8では、制御部80が通信部82により問い合わせを受信すると(ステップS201)、問い合わせに含まれる車体識別情報に対応付けられている運転可の属性情報1Cを記憶部81から読み出す(ステップS202)。制御部80は読み出した属性情報1Cと、ステップS201で受信した問い合わせに含まれていた電子鍵2の属性情報2Cとを比較し(ステップS203)、比較の結果(運転可、又は不可)を示す情報を通信部82から問い合わせ元の車載機10へ向けて送信する(ステップS204)。
車載機10では制御部100が問い合わせに対する応答として運転可を示す情報を受信したか否かを判断する(ステップS115)。運転可を示す情報を受信していない、即ち運転不可を示す情報を受信したと判断された場合(S115:NO)、制御部100は処理をそのまま終了する。このとき車載機100は、運転する作業者が確認可能なディスプレイ、又は音声出力部等のユーザインタフェースを有している場合に、当該ユーザインタフェースから運転が許可されない旨のメッセージが表示、又は音声が出力されるように出力部105からメッセージを出力するとよい。
ステップS115にて運転可を示す情報を受信したと判断された場合(S115:YES)、制御部100は運転可を示す信号を運転制御装置5へ向けて出力する(S106)。これと共に制御部100は、内蔵タイマにより取得される時刻情報(タイムスタンプ)を対応付けて始動開始を示すログデータを、自身が搭載されているフォークリフト1の車体識別情報と対応付けて通信装置8宛てに送信する(ステップS117)。
通信装置8では、制御部80が送信された始動開始のログデータを通信部82にて受信し、記憶部81の運行管理DB811に記憶する(ステップS205)。
その後車載機10の制御部100は、エンジンが停止したか否かを判断し(S108、停止されたと判断されるまで処理をステップS108へ戻して待機する。なおこの間に、車載機10がWi-Fi を利用する通信部107又は他のモジュールを用いて、フォークリフト1が工場内のいずれの場所を通過したかを示す運行履歴(移動軌跡)を取得することができる場合であれば車体識別情報と対応付けて逐次通信装置8へ向けて送信するとよい。
制御部100は、エンジンが停止したと判断された場合(S108:YES)、フォークリフト1の停止を示すログデータを車体識別情報と対応付けて通信装置8宛てに送信し(ステップS119)、処理を終了する。
通信装置8では、制御部80が送信された停止のログデータを通信部82にて受信し、記憶部81の運行管理DB811に記憶する(ステップS206)。そして運行管理DB811に記憶されたログデータは、管理者によりモニタ85から確認が可能にしてある。モニタ85による確認はリアルタイムで実行できるように、ログデータが受信される都度に制御部80が表示するようにしてもよい。また、車載機10から運行履歴が逐次送信されている場合、制御部80は運行履歴(移動軌跡)を受信する都度、出力部84から文字又は画像によりモニタ85に表示させるようにしてもよい。
上述のフローチャートに示した通信装置8へ問い合わせる手順を踏むことで、以下のようなケースでのフォークリフト1の有効利用が可能になる。図11は、実施の形態3のシステムでのフォークリフト1の運用を示す説明図である。図11では、上部に通信装置8で記憶される工程管理表と対応付けられた運転可の属性情報1Cが示されている。図11に示す通り、各フォークリフト1に対する属性情報1Cの内の技能情報についてはフォークリフト1によって決まっているので変化はない。一方で作業者識別情報「0001」、「0002」及び「0003」についてはその一日(2017/06/01)内であっても特定の期間は運転が不可であるから属性情報1Cから除外されるようにしてある。図11に示す例において例えばその日(2017/06/01)の午前の後半は、作業者識別情報が「0002」である作業者Bは、他の工程又は休憩を取らせるためにフォークリフト1の使用が禁止されるように、属性情報1Cが「0002」以外としてある。
図11では、下部には各作業者A,B,Cが実際にどのような稼働をしたのかが示されている。まず実施の形態3では上述したように、電子鍵2の固有の識別情報が属性情報2Cとして予め記憶されている。車載機10からのリクエスト信号に対する電子鍵2からの応答信号には、例えば「key001」等の固有の識別情報が属性情報2Cとして含まれている。車載機10は、「key001」である属性情報2C及び車体識別情報「01」を含む問い合わせを通信装置8に送信する。通信装置8では、電子鍵2をいずれの作業者へ所持させたかが、その日毎に記憶部81に記憶されることとする。制御部80は、問い合わせを受けた時間帯における車体識別情報「01」に対応する属性情報1Cを、図11の上部に示すように例えば、タイプ「X」の技能情報が対応付けられている「0001」又は「0002」である作業者識別情報と特定する。記憶部81では、識別情報が「0001」の作業者Aは、図11の下部に示す通り「key001」が記憶されている電子鍵2を所持しており、作業者識別情報が「0002」の作業者Bは「key002」が記憶されている電子鍵2を所持しているはずである。制御部80は、車体識別情報「01」のフォークリフト1に対する運転可の属性情報1Cは「key001」又は「key002」であるとして(S202)、問い合わせに含まれる属性情報2Cは「key001」であるから運転可と判断してこれを示す情報を車載機10へ送信する(S204)。なおこのとき制御部80は、「key001」の属性情報2Cが対応する電子鍵2は既に「01」のフォークリフト1の運転に使用されていることから、始動前の車体識別情報「02」のフォークリフト1に対する運転可の属性情報1Cから「key001」は削除するとよい。
なお図10及び図11を参照して説明した手順は一例である。制御部80は、問い合わせに含まれる「key001」の属性情報2Cから対応する作業者Aの作業者識別情報「0001」を特定してから、更に対応する技能情報であるタイプ「X」を読み出してもよい。そして車体識別情報「01」に対応する属性情報1Cであるタイプ「X」の技能情報と比較して運転の可否を判断してもよい。
更に、車載機10からの問い合わせには、通信部107が通信接続しているアクセスポイントAPの識別情報が含まれるようにしてもよい。この場合、問い合わせを受けた通信装置8では、アクセスポイントAPの識別情報に対応付けて記憶してある各アクセスポイントAPの位置情報(場所)を属性情報2Cとして用いる。車体識別情報に対応付けられている運転可の属性情報1Cとして、フォークリフト1の稼働が許可されている範囲が記憶されており、位置情報がその範囲内である場合に運転可の判断がされる。
このように、通信を介して問い合わせを行なう構成により、一元的に管理を行なっている通信装置8にて時刻、期間、作業場所、工程等の各種条件に応じて運転可と判断させる属性情報1Cを変化させることが可能である。また同一の時間帯に同一の作業者識別情報(不正な利用等)にて運転が試みようとされた場合にはこれを排除するなどの対応が可能である。このように、工場全体としての安全且つ効率的なフォークリフト1の運用が期待される。
実施の形態3では、電子鍵2には固有の識別情報が記憶されるのみで、その他の情報が記憶されない構成としたが、これに限らず電子鍵2の記憶部21には、所持する作業者の作業者識別情報、及び技能情報とが記憶されていてもよい。
(実施の形態4)
図12は、実施の形態4における車輌運行システムの構成を示すブロック図である。実施の形態4の車輌運行システムでは、電子鍵2は端末装置2aの1つの機能として実現される。そして端末装置2aが外部装置である通信装置8と通信を行なう。その他の構成については実施の形態1又は実施の形態3と同様であるから共通する構成については実施の形態1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。なお図12及び以下の説明では、電子鍵2は端末装置2aであるから、パッシブ型電波方式による信号の送受信手順を例に挙げて説明する。
図12は、実施の形態4における車輌運行システムの構成を示すブロック図である。実施の形態4の車輌運行システムでは、電子鍵2は端末装置2aの1つの機能として実現される。そして端末装置2aが外部装置である通信装置8と通信を行なう。その他の構成については実施の形態1又は実施の形態3と同様であるから共通する構成については実施の形態1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。なお図12及び以下の説明では、電子鍵2は端末装置2aであるから、パッシブ型電波方式による信号の送受信手順を例に挙げて説明する。
端末装置2aは、所謂スマートフォンにLF帯及びUHF帯のアンテナを設けたものである。端末装置2aは、制御部20、記憶部21、受信部22、送信部23、通信部24、表示部25、及び操作部26を備える。
制御部20は、CPU、ROM、クロック等を含む。制御部20は、記憶部21に記憶されている鍵アプリ(アプリケーションプログラム)2Pを含む各種プログラムに基づき、汎用コンピュータである端末装置2aを後述するような電子鍵2の機能を発揮する特定の処理装置として動作させる。
記憶部21は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含む。実施の形態4における記憶部21は予め、鍵アプリ2Pを含む各種プログラムと、端末装置2aを所持する作業者を識別する作業者識別情報(作業者ID)210を鍵アプリ2Pと対応付けて記憶しておく。実施の形態4では、この作業者識別情報が属性情報2Cとして利用される。
受信部22及び送信部23は、実施の形態1におけるパッシブ式の電子鍵2における構成部と同様のものである。スマートフォンである端末装置2aの筐体内に、LF帯からVLF帯のアンテナ及び該アンテナに接続される復調器を含むモジュールと、UHF帯のアンテナ及び該アンテナに接続される変調器を含むモジュールとを設け、各モジュールを制御部20から制御可能にしてある。
通信部24は、Wi-Fi 等に対応する無線通信デバイスであり、アクセスポイントAPを経由して工場内ネットワークN1への通信接続を実現する。
表示部25は、液晶ディスプレイ、又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイを用いたタッチパネル内蔵型ディスプレイである。表示部25は制御部20の処理に基づき、鍵アプリ2Pに基づくアプリケーション用の受け付け用のボタン等の各種情報を表示する。
操作部26は、表示部25に内蔵されているタッチパネル及び装置の筐体に備えられた物理ボタンである。その他、ユーザの操作入力を受け付けるデバイス(キーボード、ポインティングデバイス)でもよい。
このように構成される端末装置2aでは、作業者が鍵アプリ2Pを起動させる操作を行なった場合に制御部20がこれを読み出して実行し、送信部23から施錠又は開錠を指示する信号を出力させるなどの電子鍵2としての機能を発揮することが可能である。本実施の形態4では、車載機10の記憶部101には、運転可と判断する属性情報1Cとして作業者識別情報(作業者ID)が記憶されているものとする。実施の形態4では、端末装置2aは鍵アプリ2を起動中の端末装置2aが車載機10からのリクエスト信号に応答し、且つ鍵アプリ2に対応付けて記憶されている作業者識別情報210が運転可と判断される属性情報1Cと合致する場合には、車載機10が運転を許可する。
実施の形態4において通信装置8では、記憶部81に、端末装置2aにおける鍵アプリ2P(クライアントプログラム)と対応するサーバプログラム8Pが記憶されている。そして記憶部81には、作業者識別情報(作業者ID)毎に技能情報を対応付けて記憶した作業者DB(データベース)812、及び各作業者の作業内容、フォークリフト1の運転履歴等を記憶した運行管理DB811が含まれる。
図13は、実施の形態4におけるフォークリフト1の運転の可否判断及び情報記録の処理手順の一例を示すフローチャートである。各フォークリフト1のエンジン(又は駆動モータ)が停止している状態で、電子鍵2である端末装置2aと車載機10との間で以下の処理が実行される。なお図13のフローチャートに示す処理手順の内、車載機10側の処理で実施の形態2における図8のフローチャートに示した処理手順と共通する手順については、同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
車載機10の制御部100から送信されたリクエスト信号を、端末装置2aの受信部22にて受信すると(ステップS301)、制御部20は記憶部21に記憶されている作業者識別情報210を読み出す(ステップS302)。制御部20は、読み出した作業者識別情報210を属性情報2Cとして含む応答信号を送信部23から送信させる(ステップS303)。
車載機10では、受信した応答信号から取り出した属性情報2Cである作業者の作業者識別情報と、属性情報1Cの作業者識別情報とを比較する(S104)。そして制御部100は、比較の結果を示す信号を端末装置2aへ向けて送信部102から送信し(ステップS125)、比較の結果が合致しているか否かを判断する(S105)。このとき制御部100は、車体識別情報を信号に含めて端末装置2aへ送信するとよい。制御部100はステップS105で合致していると判断された場合(S105:YES)、運転可を示す信号を出力する(S106)。実施の形態4ではログは通信装置8にて記憶するので、その後制御部100はエンジンが停止したか否かを判断し(S108)、停止したと判断された場合に(S108:YES)、停止したことを示す信号を送信部102から端末装置2aへ向けて送信し(ステップS129)、処理を終了する。
端末装置2aでは、制御部20は比較の結果を示す信号を受信し(ステップS304)、受信した信号が示す比較の結果、車体識別情報及び、記憶部21に記憶してある作業者の作業者識別情報を、時刻情報と共に対応付けてログデータとして通信装置8宛てに送信する(ステップS305)。
車載機10で運転可と判断された場合にはその後端末装置2aでもエンジンの停止を示す信号を受信する(ステップS306)。エンジン停止を示す信号を受信すると制御部20は、エンジン停止のログデータとして、作業者の作業者識別情報と共に通信装置8宛てに送信する(ステップS307)。
通信装置8では、端末装置2aから送信された比較結果を示すログデータを受信して運行管理DB811に記憶し(ステップS215)、運転が可の場合はその後にエンジン停止のログデータを受信して記憶する(ステップS216)。
なお制御部20は、運転が開始された後は、フォークリフト1の運転中に定期的に所定範囲内における電子鍵2(端末装置2a)の存在確認の為に車載機10から送信され続けるリクエスト信号に対し、応答信号を送信する。
端末装置2aの制御部20にて読み出される属性情報2Cは、予め記憶部21に記憶してある作業者識別情報(作業者ID)210、即ち車載機10側で記憶している属性情報1Cと合致するものとは限られない。例えば制御部20は、記憶部21に鍵アプリ2Pと対応付けて記憶してある作業者識別情報210について、予め通信装置8に対応する属性情報を問い合わせておき、技能情報等を取得して属性情報2Cとして記憶部21に記憶して利用してもよい。
このようにスマートフォンである端末装置2aが標準的に備える通信モジュールを用いて、対応するフォークリフト1からの運転可否の判断結果に基づくログデータを通信装置8へ送信することで、複数のフォークリフト1の運行履歴が運行管理DB811に記憶される。運行管理DB811の内容は、管理者によりモニタ85から確認が可能である。またスマートフォンである端末装置2aを用いることにより、標準的に備えられるGPS(Global Positioning System)の受信モジュール又はアクセスポイントAPから得られる位置情報をログデータと共に通信装置8宛てに送信するようにすることも容易になる。
(実施の形態5)
図14は、実施の形態5における車輌運行システムの構成を示すブロック図である。実施の形態5において車輌運行システムは、フォークリフト1に組み込まれている車載機10と、作業者が所持するスマートフォンである電子鍵2(端末装置2a)と、例えばフォークリフト1のリース業者で管理されるサーバ装置7とを含む。実施の形態5では、上述の実施の形態1−4における処理と同様に、フォークリフト1側の車載機10が、電子鍵2から送信される属性情報2Cに基づいて運転の可否を判断するが、電子鍵2側でも車載機10側でも属性情報の書き換えが可能な構成とする。具体的には、サーバ装置7が期間限定で運転可とする属性情報1CをネットワークN経由で車載機10へ送信して記憶部101に記憶させ、この属性情報1Cと合致する属性情報2Cを電子鍵2、即ち端末装置2aから車載機10へ送信させる。つまりサーバ装置7にて発行されたチケットに基づいてリースされたフォークリフト1を運転させることができる仕組みである。
図14は、実施の形態5における車輌運行システムの構成を示すブロック図である。実施の形態5において車輌運行システムは、フォークリフト1に組み込まれている車載機10と、作業者が所持するスマートフォンである電子鍵2(端末装置2a)と、例えばフォークリフト1のリース業者で管理されるサーバ装置7とを含む。実施の形態5では、上述の実施の形態1−4における処理と同様に、フォークリフト1側の車載機10が、電子鍵2から送信される属性情報2Cに基づいて運転の可否を判断するが、電子鍵2側でも車載機10側でも属性情報の書き換えが可能な構成とする。具体的には、サーバ装置7が期間限定で運転可とする属性情報1CをネットワークN経由で車載機10へ送信して記憶部101に記憶させ、この属性情報1Cと合致する属性情報2Cを電子鍵2、即ち端末装置2aから車載機10へ送信させる。つまりサーバ装置7にて発行されたチケットに基づいてリースされたフォークリフト1を運転させることができる仕組みである。
実施の形態5に示す構成の内、実施の形態3又は実施の形態4と共通する構成については、実施の形態3又は実施の形態4と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。なお実施の形態5ではパッシブ式の電子鍵2を使用する例を挙げて説明する。
上述の仕組みを実現するために、実施の形態5における車載機10は、実施の形態3同様の通信部107を備え、そしてフォークリフト1にはカメラ4が搭載される。通信部107は、工場内の各所に配設されているアクセスポイントAPを経由して工場内ネットワークN1に通信接続することが可能であり、所定の安全な経路により公衆網N3を介したサーバ装置7との通信接続が可能としてある。なお通信部107は、通信事業者が提供するキャリアネットワークN2を経由して公衆網N3を介してサーバ装置7と通信接続が可能な構成としてもよい。
カメラ4は、フォークリフト1の運行について映像での記録を実現するためのカメラを兼用する。カメラ4はフォークリフト1の前部に前方を向けて撮影可能な第1カメラと、後部に後方を向けて撮影可能な第2カメラと、運転席に着座又は運転席に立つ作業者を撮影する第3カメラとを含む。第1カメラ及び第2カメラのみであってもよい。なお第1カメラ及び第2カメラは、その画角が合わせてフォークリフト1の周辺360度を撮影できるように設定してあり、充分な防塵防水の耐久性を持つものであるとよい。なおカメラ4には内部メモリが設けられており、逐次内部メモリに映像信号に基づく映像データが記憶され、古いデータから順に上書きされるようにしてある。
車載機10の制御部100は、入力部104を介してカメラ4から出力される映像信号を入力し、記憶部101の一部をバッファとして用いて映像をキャプチャする処理を実行することが可能である。
電子鍵2として機能する端末装置2aが備える通信部24は、実施の形態4における構成同様に、工場内の各所に配設されているアクセスポイントAPを経由して工場内ネットワークN1に通信接続することが可能である。更に、制御部20は通信部24を介して所定の安全な経路により公衆網N3を介したサーバ装置7との通信接続が可能である。なお通信部24は、通信事業者が提供するキャリアネットワークN2を経由して公衆網N3を介して、サーバ装置7と通信接続することも可能である。
ネットワークNは、上述の工場内ネットワークN1及びアクセスポイントAPと、キャリアネットワークN2及び基地局BSと、公衆網N3とを含む通信経路である。
サーバ装置7は、リース会社により管理されるサーバコンピュータである。サーバ装置7は、制御部70、記憶部71、通信部72を備える。制御部70は、CPUを用いて各部を構成する。制御部70は、端末装置2aの鍵アプリ2Pと対応して記憶部71に記憶してあるサーバプログラム7Pに基づき処理を実行し、リースチケット発行装置として動作する。
記憶部71は、ハードディスク等の不揮発性の記憶装置を用いる。記憶部71には、サーバプログラム7Pの他、フォークリフト1の運行管理DB711が記憶されている。運行管理DB711は、作業現場毎に情報が分別されて記憶されているとよい。
通信部72は、安全に接続するためのネットワーク機器を介して公衆網N3へ有線又は無線により通信接続する通信モジュールである。制御部70は、通信部72により、公衆網N3経由で端末装置2a又は車載機10との間で情報の送受信が可能である。
このように構成される車輌運行システムではまず、上述したようにサーバ装置7が期間限定で運転可と判断する属性情報1Cを発行する。図15は、サーバ装置7における属性情報1C,2Cの発行処理手順の一例を示すフローチャートである。
例えばリース業者は、ある期間の約2週間、車体識別情報が「01」及び「02」のフォークリフト1を作業現場F1へリースする。リース業者の管理者は、サーバ装置7のサーバプログラム7Pで提供される管理者用Webページから、「01」及び「02」のフォークリフト1を運転させるための属性情報1C及び2Cの発行手続きを行なう。
サーバ装置7の制御部70は、発行手続きの中でリース対象のフォークリフト1の車体識別情報を取得する(ステップS401)。制御部70は、車体識別情報に対応してリース対象のフォークリフト1を運転できる技能の情報を、予め記憶してある対応テーブルから取得する(ステップS402)。
制御部70は、リース対象の作業現場F1の作業者情報を受け付ける(ステップS403)。作業者情報とは、リース対象のフォークリフト1を運転する予定の作業者の作業者識別情報のリストと、各作業者の技能情報(免許情報)とを含む。制御部70は、リストに含まれる作業者識別情報を、対応する技能情報が示す技能によって分別する(ステップS404)。ステップS402で取得した技能の情報に基づき、受け付けた作業者情報の中から、リース対象のフォークリフト1を運転することが可能な作業者の作業者識別情報を、フォークリフト1毎に抽出する(ステップS405)。
制御部70は、抽出した作業者識別情報に基づいてリース対象の1又は複数のフォークリフト1夫々に対し、車載機10向けの属性情報1Cを作成する(ステップS406)。ステップS406で作成される属性情報1Cは例えば、対応するフォークリフト1を運転することが可能な作業者識別情報とする。
次に制御部70は、受け付けた作業者情報に含まれる作業者識別情報夫々に対し、電子鍵2向けの属性情報2Cを作成する(ステップS407)。ステップS407で作成される属性情報2Cは、例えば各作業者の作業者識別情報及び対応する技能情報を、リース対象期間及びリース期間限定の鍵情報に基づき符号化したものとする。なお実施の形態5では更に、カメラ4で撮影して復号できるように二次元バーコードとする。
制御部70は、作成した属性情報1Cを、リース期間及びリース期間限定の鍵情報と共に通信部72から対象のフォークリフト1の車載機10に向けて送信する(ステップS408)。また制御部70は、作成した属性情報2Cを、作業者識別情報が記憶されている電子鍵2(端末装置2a)へ向けてメッセージとして送信し(ステップS409)、処理を終了する。
リース業者の上述のような処理手続きにより、車載機10の記憶部101に属性情報1Cが記憶された状態でフォークリフト1が作業現場へ運送される。車載機10では制御部100が、送信された属性情報1C、リース期間及び鍵情報を通信部107から受信すると、記憶部101に記憶し、共に送信されるリース期間が経過すると自動的に属性情報1C及び鍵情報を削除する。
端末装置2aでは、作業者が鍵アプリ2Pを起動させることで、制御部20がステップS409で送信されるメッセージを受信し、メッセージに含まれる属性情報2Cを記憶部21に記憶する。なお制御部20は、登録することを作業者に確認するメッセージを表示部25に表示した後に、記憶の処理を行なってもよい。
図16及び図17は、実施の形態5におけるフォークリフト1の運転の可否判断及び情報記録の処理手順の一例を示すフローチャートである。図16のフローチャートには、車載機10側の処理手順を示し、図17のフローチャートには、端末装置2a側の処理手順を示す。図16のフローチャートに示す車載機10側の処理手順の内、実施の形態2における図8のフローチャートに示した処理手順と共通する手順については同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
実施の形態5における車載機10の制御部100は、リクエスト信号を送信し(S101)、応答信号を受信したと判断すると(S102:YES)、応答信号に含まれる電子鍵2(端末装置2a)の識別情報を取り出して内蔵メモリ又は記憶部101に一時的に記憶する(ステップS133)。
続けて制御部100は、電子鍵2から出力される符号化された属性情報2Cを取得できたか否かを判断する(ステップS134)。ステップS134では例えば制御部100は、カメラ4から入力される第3カメラの映像信号のキャプチャを実行して、二次元バーコードから符号を取得できたか否かを判断する。又は制御部100は、音声又は文字で属性情報2Cが出力されている場合には、これらの入力がされたか否かを判断してもよい。入力は入力部104を介してテンキー入力、又はマイクロフォン入力であってもよい。
ステップS134にて取得できないと判断された場合(S134:NO)、制御部100は、処理をステップS134へ戻して取得できたと判断されるまで待機する。取得できたと判断された場合(S134:YES)、制御部100は、取得した属性情報2Cの符号を、予めサーバ装置7から送信されてある期間限定の鍵情報を用いて復号する(ステップS135)。制御部100は、復号した属性情報2C、即ち作業者の識別情報及び技能情報と、予めサーバ装置7から送信されて記憶部101に記憶してある属性情報1Cとを比較する(S104)。比較の結果、合致する場合には(S105:YES)、制御部100は運転可を示す信号を運転制御装置5へ出力し(S106)、始動開始のログデータを時刻情報と共に通信部107からサーバ装置7へ向けて送信する(ステップS137)。
その後制御部100は、入力部104にて入力するカメラ4からの映像信号を定期的にキャプチャして、位置のログデータとして時刻情報と共に通信部107からサーバ装置7へ向けて送信する(ステップS138)。また、図示しない加速度センサで衝撃を検知した場合、映像信号に基づき危険が検知された場合には、検知内容をログデータとして時刻情報と共に通信部107からサーバ装置7へ向けて送信する(ステップS139)。
その次に実行されるステップS108で停止していないと判断された場合(S108:NO)、制御部100は処理をステップS137へ戻し、ログデータの情報送信を続ける。
ステップS108で停止したと判断された場合(S108:YES)、制御部100は、エンジンの停止のログデータを時刻情報と共に通信部107からサーバ装置7へ向けて送信し(ステップS140)、処理を終了する。
ステップS138では制御部100は、映像信号をキャプチャした際のキャプチャ画像内に、特定の二次元バーコード、特定の色の組み合わせを含むカラーラベル等の識別画像が写っているか否かを判定するようにしてもよい。この場合制御部100は、写っている場合には写っている識別画像から得られる位置情報をログデータとしてサーバ装置7へ送信する。
端末装置2a側では、制御部20はリクエスト信号を受信すると(S301)、制御部20は、記憶部21に記憶されている端末装置2a固有の識別情報を読み出す(ステップS312)。制御部20は、読み出した識別情報を含む応答信号を送信部23から送信させる(ステップS313)。
また制御部20は、リクエスト信号へ応答すると、予めサーバ装置7から受信して記憶部21に記憶してある属性情報2Cを出力する(ステップS314)。ステップS314では、制御部20は、属性情報2Cが単なるコードである場合には文字として表示部25に表示させるか、音声としてスピーカから出力させてもよい。又は、属性情報2Cが二次元バーコード等の画像である場合には、表示部25に表示させる。
その後制御部20は、出力させた属性情報2Cに基づく比較結果を受信する(S304)。出力した属性情報2Cが合致してフォークリフト1の運転が許可された場合は、車載機10のアンテナから所定範囲以内に存在するかを確認するために定期的に送信されるリクエスト信号を受信する都度に、制御部20はステップS312で読み出した識別情報を含む応答信号を送信する(ステップS315)。制御部20は、停止を示す信号を受信したか、所定期間以上リクエスト信号を受信部22にて受信できないかを判断し(ステップS316)、いずれか一方でもYESと判断された場合(S316:YES)、処理を終了する。いずれもNOと判断された場合(S316:NO)、制御部20は処理をステップS315へ戻して処理を継続する。
このようにして車載機10の通信部107からサーバ装置7へ向けてログデータが送信され、作業現場用の運行管理DB711に記憶される。また端末装置2a側からログデータが送信される実施の形態4における処理手順と同様の処理を行なうようにしてもよい。運行管理DB711にログデータが記録されることで、例えば作業現場の管理者が利用する端末装置2aが標準的に備えているブラウザプログラムからサーバプログラム7P及び図示しないWebサーバプログラムが提供するページにアクセスした場合に、対象の期間の各フォークリフト1の運行履歴の閲覧が可能である。
実施の形態5の構成により、サーバ装置7にて発行されたチケットに基づいてリースされたフォークリフト1を各作業現場との契約に基づき期間限定で適切な作業者の操作に対してのみ運転が可と判断される。フォークリフト1のような産業用車輌の効率的な運用が実現できる。
なお実施の形態5の構成は、フォークリフトの運行についてのみならず他の産業用車輌、特に運搬車輌の運行管理にも適用可能である。例えばリースされるバス車輌、自動車であってもよい。
開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 フォークリフト(運搬車輌)
10 車載機
100 制御部
101 記憶部
1C 属性情報(車載機側属性情報)
102 送信部
103 受信部
104 入力部
105 出力部
106 外部メモリ
107 通信部
2 電子鍵
2a 端末装置(電子鍵)
20 制御部
21 記憶部
2C 属性情報(鍵側属性情報)
210 作業用ID(作業者の識別情報)
22 受信部
23 送信部
24 通信部
25 表示部
26 操作部
2P 鍵アプリ
31 アンテナコイル
32 イグニッション(IG)スイッチ
4 カメラ
5 運転制御装置
7 サーバ装置
70 制御部
71 記憶部
7P サーバプログラム
711 運行管理DB
8 通信装置
80 制御部
81 記憶部
811 運行管理DB
812 作業者DB
8P サーバプログラム
82 通信部
83 操作部
84 出力部
85 モニタ
N 工場内ネットワーク
N2 キャリアネットワーク
N3 公衆網
AP アクセスポイント
BS 基地局
10 車載機
100 制御部
101 記憶部
1C 属性情報(車載機側属性情報)
102 送信部
103 受信部
104 入力部
105 出力部
106 外部メモリ
107 通信部
2 電子鍵
2a 端末装置(電子鍵)
20 制御部
21 記憶部
2C 属性情報(鍵側属性情報)
210 作業用ID(作業者の識別情報)
22 受信部
23 送信部
24 通信部
25 表示部
26 操作部
2P 鍵アプリ
31 アンテナコイル
32 イグニッション(IG)スイッチ
4 カメラ
5 運転制御装置
7 サーバ装置
70 制御部
71 記憶部
7P サーバプログラム
711 運行管理DB
8 通信装置
80 制御部
81 記憶部
811 運行管理DB
812 作業者DB
8P サーバプログラム
82 通信部
83 操作部
84 出力部
85 モニタ
N 工場内ネットワーク
N2 キャリアネットワーク
N3 公衆網
AP アクセスポイント
BS 基地局
本開示の車輌運行システムでは、上述したような稼働状況の把握及び稼働の効率化を、フォークリフト1を運転するための電子鍵2を利用して実現する。電子鍵2の利用により第1に、フォークリフト1を運転する作業者の利便性を向上させることができる。図1の例を挙げて説明すれば、作業者A、作業者B、作業者Cは、複数の鍵を個別に識別するための鍵識別情報、又は作業者A、作業者B、作業者Cを識別するための作業者識別情報等の属性情報を記憶した電子鍵2を所持する。フォークリフト1は自身に搭乗した作業者が所持する電子鍵2から読み取ることができる属性情報に基づき運転の可否を判断し、可の場合にエンジン又は駆動モータを始動させる。例えば図1中の作業者Bの電子鍵2に記憶されている属性情報と、作業者Cの電子鍵2に記憶されている属性情報との両方に基づいて運転可とするようにフォークリフト1側で対応する属性情報を記憶しておく。そして電子鍵2に記憶されている属性情報で可否を判断するから、作業者Cは、作業者Bから「02」番のフォークリフト1と1対1に対応する鍵を受けとらずに、そのまま自身が所持する電子鍵2で「02」番のフォークリフト1の運転が可能になる。
受信部22は、車載機10の送信部102と対応する受信アンテナ及び復調器を含むモジュールを用いる。受信部22が用いる周波数帯域は、LF帯又はVLF帯である。車載機10の送信部102と対応するのであればこの周波数帯に限定されないことは勿論である。
送信部23は、車載機10の受信部103と対応する周波数用の送信アンテナと接続されており、送信アンテナにて送信する信号を変調する変調器を含むモジュールを用いる。送信部23が用いる周波数帯域は、UHF帯(RF帯)である。車載機10の受信部103と対応するのであればこの周波数帯に限定されないことは勿論である。
そして車載機10及び電子鍵2との間の信号のやりとりが図3Bに示す電磁誘導方式である場合、図3Aに示すパッシブ式と比較して電子鍵2は制御部20及び受信部22を有さない。電磁誘導式では送信部23はトランスポンダコイルであり、電子鍵2の鍵部分が車輌のキーシリンダに挿入されることで記憶部21から識別情報又は属性情報2Cが、車載機10側から読み出される。
制御部100は、ステップS103で取り出した属性情報2Cと記憶部101に記憶してある運転可と判断する対象の属性情報1Cとを比較し(ステップS104)、取り出した属性情報2Cが、可と判断する対象の属性情報1Cと条件が合致するか否かを判断する(ステップS105)。ステップS105で合致しないと判断された場合(S105:NO)、制御部100はそのまま処理を終了する。なおこのとき車載機10は、運転する作業者が確認可能なディスプレイ、又は音声出力部等のユーザインタフェースを有している場合に、当該ユーザインタフェースから運転が許可されない旨のメッセージが表示、又は音声が出力されるように出力部105からメッセージを出力するとよい。
図6の例では、運転の可否を判断するための属性情報は、電子鍵2が対応可能なフォークリフト1のタイプ(必要な技能)の識別情報である。「01」番のフォークリフト1はタイプ「X」であり、「02」番のフォークリフト1はタイプ「Y」である。タイプは例えば重量、特殊車輌であるか否か等での種別である。なおタイプ「X」は、タイプ「Y」よりも上位機種であってタイプ「X」のフォークリフト1の運転技能がある作業者は、タイプ「Y」のフォークリフト1の運転も可能である。このような場合例えば作業者A及び作業者Bには、タイプ「X」が属性情報2Cとして記憶されているタイプ「X」用の電子鍵2が渡され、作業者Cにはタイプ「Y」が属性情報2Cとして記憶されているタイプ「Y」用の電子鍵2が渡される。そして2台のフォークリフト1の内、「01」番のフォークリフト1の車載機10の記憶部101には、運転可と判断する属性情報1Cとして「X」が記憶されている。一方「02」番のフォークリフト1の車載機10の記憶部101には、運転可と判断する属性情報1Cとして「X」及び「Y」の両方が記憶されている。これにより、作業者A及び作業者Bは自身が所持する電子鍵2によって、「01」番目及び「02」番目の両方のフォークリフト1を運転することができる。その一方で作業者Cは、自身が所持する電子鍵2により、「02」番目のフォークリフトのみを運転することができる。
そして本開示のシステムでは、車載機10の記憶部101に記憶されている運転可と判断する属性情報1Cの書き換えを受け入れることができる。これにより、図2で示したように、「01」番及び「02」番の2台のフォークリフト1をリース業者が所有してリースする事業形態にてリース業者は、作業期間A,B,Cによって全く異なる作業現場へその2台のフォークリフト1をリースするに際し、期間前に各作業現場から人員の配置をヒアリングし、車載機10側の属性情報1Cを逐次適正に書き換えればよい。これにより、適切かつ柔軟性のある組み合せでのフォークリフト1の効率的な運用が図られる。
なお電子鍵2側の記憶部21に記憶されている属性情報2Cも、無線通信などの通信を介して書き換えができるようにしておいてもよい。これにより、上述のリース業者等では、異なる作業現場毎に作業者の識別情報を属性情報2Cとするのか、技能情報を属性情報2Cとするのか多様な構成に合わせて記憶させ、対応するように車載機10側の属性情報1Cを記憶しておけばよい。
通信装置8は例えば、作業現場の管理者の権限を有したユーザにより使用されるPC(Personal Computer )である。通信装置8は、制御部80、記憶部81、通信部82、操作部83、及び出力部84を備え、出力部84はモニタ85と接続されている。
車載機10では制御部100が問い合わせに対する応答として運転可を示す情報を受信したか否かを判断する(ステップS115)。運転可を示す情報を受信していない、即ち運転不可を示す情報を受信したと判断された場合(S115:NO)、制御部100は処理をそのまま終了する。このとき車載機10は、運転する作業者が確認可能なディスプレイ、又は音声出力部等のユーザインタフェースを有している場合に、当該ユーザインタフェースから運転が許可されない旨のメッセージが表示、又は音声が出力されるように出力部105からメッセージを出力するとよい。
このように構成される端末装置2aでは、作業者が鍵アプリ2Pを起動させる操作を行なった場合に制御部20がこれを読み出して実行し、送信部23から施錠又は開錠を指示する信号を出力させるなどの電子鍵2としての機能を発揮することが可能である。本実施の形態4では、車載機10の記憶部101には、運転可と判断する属性情報1Cとして作業者識別情報(作業者ID)が記憶されているものとする。実施の形態4では、端末装置2aは鍵アプリ2Pを起動中の端末装置2aが車載機10からのリクエスト信号に応答し、且つ鍵アプリ2Pに対応付けて記憶されている作業者識別情報210が運転可と判断される属性情報1Cと合致する場合には、車載機10が運転を許可する。
Claims (14)
- 複数の電子鍵と、該複数の電子鍵との間で信号を送受信する産業用車輌に搭載される車載機とを含み、
前記複数の電子鍵は夫々、
前記産業用車輌の運転可否に係る鍵側属性情報を記憶しており、
該鍵側属性情報を前記車載機へ向けて送信する送信部を備え、
前記車載機は、
搭載される産業用車輌の運転可否を判断するための車載機側属性情報を書き換え可能に記憶する記憶部と、
前記電子鍵から送信される前記鍵側属性情報を受信する受信部と、
前記記憶部に記憶してある前記車載機側属性情報、及び、前記受信部にて受信した前記鍵側属性情報を比較した結果に基づいて、前記産業用車輌の運転可否を判断する判断部と
を備える産業用車輌の運行システム。 - 前記複数の電子鍵には、夫々異なる鍵側属性情報が記憶されており、
前記車載機の記憶部には、前記複数の電子鍵に記憶してある異なる鍵側属性情報の内の全部又は一部の複数の鍵側属性情報に対応する異なる車載機側属性情報が記憶されており、
前記車載機は、外部から入力した情報によって前記複数の異なる車載機側属性情報の内の一部を書き換える請求項1に記載の運行システム。 - 前記複数の電子鍵の内の全部又は一部には、同一の鍵側属性情報が記憶されており、
前記車載機の記憶部には、前記同一の鍵側属性情報に対応する車載機側属性情報が記憶されている請求項1に記載の運行システム。 - 前記複数の電子鍵に各記憶されている鍵側属性情報は、個別に書き換えが可能である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の運行システム。
- 前記車載機の記憶部には、前記記憶部に記憶してある車載機側属性情報に対応付けて、該車載機側属性情報との比較を元に運転可と判断する期間が記憶されており、
前記判断部は、記憶されている期間に基づいて運転の可否を判断する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の運行システム。 - 前記車載機側属性情報及び鍵側属性情報は、運転者を識別する識別情報、運転者の技能情報、又は運転者の運転範囲のいずれか1つ又は複数であり、
前記判断部は、鍵側属性情報と車載機側属性情報とが対応する場合に運転可と判断する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の運行システム。 - 前記車載機は、前記電子鍵へ向けて応答を要求する無線信号を、搭載されている産業用車輌の運転席近傍に届く範囲に送信する送信部を備え、
前記電子鍵は記憶してある鍵側属性情報を前記無線信号への応答信号に含めて送信する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の運行システム。 - 前記産業用車輌は、フォークリフトであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の運行システム。
- 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の運行システムで使用される電子鍵。
- 産業用車輌に搭載される車載機であって、
前記産業用車輌の運転可否を判断するための車載機側属性情報を書き換え可能に記憶する記憶部と、
複数の電子鍵の内のいずれか1つの電子鍵から送信される鍵側属性情報を受信する受信部と、
前記記憶部に記憶してある前記車載機側属性情報、及び、前記受信部にて受信した前記鍵側属性情報を比較した結果に基づいて、前記1つの電子鍵に対する産業用車輌の運転可否を判断する判断部と
を備える車載機。 - 請求項10に記載の車載機を搭載した産業用車輌。
- 請求項10に記載の車載機を搭載したフォークリフト。
- 複数の電子鍵と、該複数の電子鍵との間で信号を送受信する産業用車輌に搭載される車載機とを含み、
前記車載機は、搭載される産業用車輌の運転可否を判断するための車載機側属性情報を書き換え可能に記憶部に記憶しておき、
前記複数の電子鍵は夫々、記憶してある前記産業用車輌の運転可否に係る鍵側属性情報を車載機へ向けて送信し、
前記車載機は、
前記複数の電子鍵の内の1つの電子鍵から送信される前記鍵側属性情報を受信し、
前記記憶部に記憶してある前記車載機側属性情報、及び、前記1つの電子鍵から受信した前記鍵側属性情報を比較した結果に基づいて、前記産業用車輌の運転可否を判断する産業用車輌の運行方法。 - 前記複数の電子鍵、及び前記車載機のいずれとも異なる装置であって、前記電子鍵及び車載機と通信する通信部を備える通信装置が、前記複数の電子鍵及び車載機夫々に書き換え用の属性情報を送信し、
前記複数の電子鍵及び車載機は、記憶してある属性情報を前記通信装置から受信した属性情報に書き換える請求項13に記載の運行方法。
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