JPWO2018167953A1 - 通信システム及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

複数の無線端末と、前記無線端末と無線で接続可能な複数の親局と、前記無線端末からのデータ収集を制御する制御局とを備える通信システムであって、前記無線端末は、マルチホップデータ伝送機能を有し、前記制御局は、前記親局の各々に共通の第1の識別子と第1の周波数を設定し、所定の手順で前記親局と前記無線端末との通信を行わせ、前記親局毎に前記無線端末との間のホップ数を取得し、前記取得したホップ数に基づいて、前記無線端末をグループ化して、該グループ内の無線端末と直接又は間接に接続する親局を決定することによって、各前記グループの無線端末を一つの親局に収容するセルを形成し、前記各グループの親局に、前記グループ毎に異なる第2の識別子と第2の周波数を設定する。

Description

本発明は、通信システムに関し、特に、マルチホップを行う複数の無線端末を含むマルチセルシステムに好適である。
本技術分野の背景技術として、以下の先行技術がある。特許文献1(特開2016−100803号公報)には、データ収集無線通信システムが開示されている。このデータ収集無線通信システムでは、収集管理局A(基地局)は、センサーネットワークの無線センサー間の接続状況に応じて無線センサーのグループを構築し、各グループの代表無線センサーを設定し、代表無線センサーに対してグループ間で共有している計測データの送信を要求する。例えば、代表無線センサーEに対してグループ内無線センサーで共有化されているデータ送信を要求する。代表無線センサーに異常が生じてもグループ内でデータが共有化されているので、グループ内のいずれかの無線センサーを代表無線センサー候補として設定し、データ送信を要求することで基地局はデータ収集を継続して行う。
特開2016−100803号公報
マルチホップを行う複数の無線端末を含むマルチセルシステムにおいて、先に電源が投入された親局と無線端末との接続が確立している場合、後に電源が投入された親局とのホップ数が現在の接続より少なくても、現在の親局との間で確立した接続で通信を継続するので、無駄に多いホップ数を用いて通信が行われ、中継する無線端末の電力を浪費する。
本発明は、親局の起動タイミングによらず、無駄なホップ数を低減した通信システムの提供を目的とする。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、複数の無線端末と、前記無線端末と無線で接続可能な複数の親局と、前記親局と接続され、前記無線端末からのデータ収集を制御する制御局とを備える通信システムであって、前記無線端末は、他の無線端末が送信したデータを前記親局又は上位の無線端末に転送するマルチホップデータ伝送機能を有し、前記制御局は、前記親局の各々に共通の第1の識別子と第1の周波数を設定し、所定の手順で前記親局と前記無線端末との通信を行わせ、前記親局毎に前記無線端末との間のホップ数を取得し、前記取得したホップ数に基づいて、前記無線端末をグループ化して、該グループ内の無線端末と直接又は間接に接続する親局を決定することによって、各前記グループの無線端末を一つの親局に収容するセルを形成し、前記各グループの親局に、前記グループ毎に異なる第2の識別子と第2の周波数を設定し、前記グループ内の無線端末と親局とは、前記第2の識別子と前記第2の周波数を使用して通信する。
本発明の一態様によれば、ホップ数が少ない通信システムを構築できる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第一の実施例のマルチセルシステムの構成図である。 第一の実施例のID・周波数表の一例を示す図である。 第一の実施例のマルチセルシステムの動作シーケンス図である。 第一の実施例のホップ数情報の例を示す図である。 第一の実施例のホップ数情報の例を示す図である。 第一の実施例の接続先親局情報の例を示す図である。 第一の実施例のマルチセルシステムの構成を示す図である。 第一の実施例の制御局の機能構成図である。 第一の実施例の親局の機能構成図である。 第一の実施例の無線端末の機能構成図である。 第一の実施例の制御局のハードウェア構成図である。 第一の実施例の親局のハードウェア構成図である。 第二の実施例の無線端末の機能構成図である。 第三の実施例のマルチセルシステムの動作のフローチャートである。 第三の実施例の異常判定基準の例を示す図である。 第三の実施例の異常レベル判定結果を示す図である。 第三の実施例における部分最適化実行時の親局のセルIDと使用周波数を示す図である。 第四の実施例のマルチセルシステムの個別最適化処理のフローチャートである。 第五の実施例の無線端末がビーコンを送信して親局と無線端末との間で接続を確立するシーケンスを示す図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施例を説明する。
なお、以下の実施例においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施例に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互い無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明などの関係にある。各実施例は、個別で実施してもよいが、組合せて実施してもよい。
また、以下の実施例において、要素の数など(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよいものとする。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップなどを含む)は、特に明示した場合及び原理的に明らかに必須であると考えられる場合などを除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施例において、構成要素などの形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合などを除き、実質的にその形状などに近似または類似するものなどを含むものとする。このことは前記数値及び範囲についても同様である。
以下、種々の実施例を詳述する。
<実施例1>
以下では、センサ等が取得したデータを無線通信により他の無線機に伝達する装置を無線端末、複数のセンサ等が取得したデータを収集する装置を親局、親局と当該親局に収容される一つ又は複数の無線端末から構成される網の単位をセル、複数のセルから構成されるシステムをマルチセルシステムと称する。
図1は、本発明の第一の実施例によるマルチセルシステムの構成図である。
第一の実施例のマルチセルシステムは、マルチセルシステムの動作を制御する制御局1、複数の親局2、3、4、5、及び複数の無線端末6によって構成される。本実施例では、図示したように、4台の親局と32台の無線端末6により四つのマルチセルが形成されており、各セルに無線端末6が収容されている。本実施例の無線端末6は、他の無線端末が送信したデータを親局2〜5又は上位の無線端末6に転送するマルチホップによる情報伝送機能を有しており、また、親局2〜5または無線端末6からの信号には親局からのホップ数の情報が含まれており、この信号を受信した親局2〜5及び無線端末6は、親局までのホップ数を判定できる、また、無線端末6は、親局2〜5または無線端末6からの信号に含まれるホップ数の情報に1を加え、他の無線端末6に転送する。
本実施例におけるマルチセルシステムの制御局1、親局2〜5及び無線端末6は、GPS受信機が実装されており、GPS受信機を用いて時刻を同期する。
親局2〜5は有線7(または、無線などの他の通信手段によって)で制御局1と接続しており、親局2〜5の一部の動作は制御局1によって制御可能でもよい。親局2〜5と無線端末6との間、また無線端末6の間は、無線通信8によって接続される。親局2〜5から距離が離れた場所に設置された無線端末6は、途中の無線端末6を中継機として、すなわち途中の無線端末6をホップして、親局2〜5に情報を伝送する。親局2〜5が収集した情報は、制御局1に集約されてもよいし、また、有線または無線によって図示されていない別の装置に集約されてもよい。
本実施例では、32個の無線端末のIDを#1から#32とする。第一の実施例では、一般的な無線通信と同様に、親局2〜5が送信するビーコンの情報を用いて無線端末6と親局2〜5との間の通信を確立する。
第一の実施例のマルチセルシステムには、マルチセルを形成するセル形成フェーズと無線端末6を用いて情報を収集する運用フェーズの二つのフェーズがある。本実施例のマルチセルシステムは、マルチセル形成後に、無線端末6からデータを収集する運用フェーズに移る。
図2は、第一の実施例の制御局1が保持する親局のセルIDと使用周波数の一覧を示すID・周波数表200の一例を示す図である。
ID・周波数表200は、セル形成フェーズ206で親局がビーコンを送信する時刻であるビーコン送信時刻201、セル形成フェーズで用いる親局のセルIDであるセル形成用仮想ID202、セル形成フェーズで用いるビーコンの周波数であるセル形成用ビーコン周波数203、運用フェーズ207での親局のセルIDである運用ID204、及び運用フェーズで用いる周波数である運用周波数205が示されている。
本実施例では、セル形成フェーズ206では、複数の親局2〜5は同一のセル形成用仮想ID#XをセルIDとし、セル形成用ビーコン周波数f1を用いてビーコンを送信する。また、運用フェーズ207では、複数の親局2〜5は異なる運用IDをセルIDとし、異なる運用周波数を用いてビーコンを送信し、無線端末6と通信する。運用フェーズでは、各親局2〜5は異なる周波数を用いて無線端末6と通信するが、干渉が生じない程度に離れた(すなわち、セルが重ならない)親局間では、同じ周波数を繰り返し使用してもよい。
なお、セル形成フェーズのセルIDと運用フェーズのセルIDとは異なるものを用いるが、運用フェーズの周波数はセル形成フェーズの周波数と同じ周波数でも、異なる周波数でもよい。
図3は、第一の実施例のマルチセルシステムの動作シーケンス図である。図3を用いて、第一の実施例のマルチセルシステムの動作を説明する。
本実施例では、親局2〜5は、電源投入後に、セル形成フェーズに設定され、具体的にはセルIDをセル形成用仮想ID(#X)に設定し、ビーコン周波数をセル形成用ビーコン周波数(f1)に設定する(401)。また、無線端末は、電源投入後に、使用する周波数を初期値であるセル形成用ビーコン周波数(f1)に設定する(402)。本実施例では、セル形成用仮想ID(#X)とセル形成用ビーコン周波数(f1)は予め定められている。
制御局1は、ビーコン送信時刻を決定し(403)、複数の親局2〜5にそれぞれのビーコン送信時刻を通知する(404)。各親局2〜5は、制御局1から通知されたビーコン送信時刻が到来したら、セルIDを#Xとして、周波数f1を用いてビーコンを送信する(405)。本実施例では、親局のビーコン送信時刻の情報が格納されたビーコンを送信する。
無線端末6は、親局2〜5から送信されたビーコンを受信すると、親局との接続シーケンスを実行する。具体的には、図3に示すように、無線端末S#1は、親局2から送信されたビーコンを受信すると、親局2との接続を決定し(406)、接続要求を親局に送信する(407)。親局2は、無線端末S#1から送信された接続要求を受信すると、接続応答(408)を送信する。このシーケンスによって、親局2と無線端末S#1との間の接続が確立する(409)。本実施例では、マルチホップを行うため、親局2と接続を確立した無線端末S#1が、ビーコンを送信し(405)、親局からのビーコンが受信できなかった他の無線端末6との接続を確立する(図示省略)。このシーケンスを繰り返すことによって、親局2〜5から遠距離の無線端末6も、複数のホップを経て親局2〜5と通信可能となる。親局2は、所定時間の経過後、無線端末6に対するホップ数の通知要求の開始を決定し(410)、ホップ数通知要求を送信する(411)。
本実施例では、無線端末6は、ビーコン送信時刻501と親局までのホップ数502とを対応付けて記録するホップ数情報500(図4)を保存する。無線端末6は、保存したホップ数情報500に基づいて、親局2にホップ数情報を通知する(412)。
親局2は複数の無線端末6からホップ数情報を収集し(413)、収集したホップ数情報を制御局1に通知する(414)。制御局1は、各親局2〜5のビーコン送信時刻を指標として、複数の無線端末6のホップ数情報を保存する(415)。各親局2〜5は、次の親局がビーコンを送信する前に、無線端末6からホップ数情報を取得するため、ビーコンの送信時刻を指標として、各無線端末6から親局2〜5までのホップ数情報を保存できる。また、無線端末6は、ホップ数情報を通知するときに、他の親局のビーコンと明確に区別するため、親局2〜5のビーコン受信時刻を送信してもよい。
異なるビーコン送信時刻が通知されている他の親局3〜5も、同じシーケンスの処理を実行する(416)。本実施例では、無線端末が32台であるが、さらに大規模なシステムの場合、ホップ数に限度を設けるとよい。ホップ数に限度を設けると、無線端末6は、最初にビーコンを送信した親局2と接続を確立できない場合がある。他の親局3〜5が、ホップ数の限度内で無線端末6と通信できれば、他の親局3〜5がビーコンを送信することによって、親局2と接続を確立できなかった無線端末6が他の親局3〜5と接続できる。他の親局3〜5は、接続が確立した無線端末6から、当該親局3〜5までのホップ数を収集し、収集したホップ数を制御局1に通知する。
制御局1は、各親局2〜5と各無線端末6との間のホップ数を収集、保存し、親局のビーコン送信時刻501と各無線端末のホップ数601を対応付けたホップ数情報600(図5)を作成する(417)。
制御局1は、ホップ数情報600を用いて、各無線端末6が最小のホップ数で親局2〜5に接続するように、接続する親局2〜5を決定し、その結果を、親局のビーコン送信時刻501と、当該親局に接続する無線端末701を対応付けた接続先親局情報700(図6)としてメモリ1302に保存する(418)。
制御局1は、各無線端末6が接続する親局2〜5を決定した後、運用フェーズの情報(親局に接続する無線端末、運用フェーズへの切替時刻(T=tB)、運用セルID、運用周波数)を親局2〜5に通知する(419)。
本実施例では、ホップ数を評価指標として、ホップ数が最も少ない親局に接続するように、無線端末6が接続する親局2〜5を決定したが、制御局1が、ホップ数及びネクストホップの無線端末6からの受信電力の情報を収集し、管理してもよい。ネクストホップの無線端末6からの受信電力を評価指標として接続する親局を決定することによって、同じホップ数で接続できる親局が複数ある場合、ネクストホップとなる無線端末6からの受信電力が大きくなる経路を選択でき、安定したネットワークを構成できる。
また、ホップ数に加えて親局に接続する端末数の情報を収集し、管理してもよい。接続端末数を評価指標として接続する親局を決定することによって、親局に接続される端末数を均等化できる。また、ホップ数に加えて、中継機となる無線端末の情報を収集し、管理してもよい。中継機となる無線端末も考慮して親局を決定することで、ホップ数が多い場合でも、親局まで安定した経路を確立することができる。
親局2は、各無線端末が接続する親局の運用セルID、運用周波数、及び運用フェーズ切替時刻を、当該親局に接続する無線端末6に通知する(420)。他の親局3〜5も当該親局に接続する無線端末6に同様の通知を行う(421)。本実施例では、各無線端末6が接続する親局2〜5の運用セルID、運用周波数、及び運用フェーズ切替時刻を、一つの親局からの通知だけでは一部の無線端末に伝達されない場合があるので、セル形成用周波数を用いて全ての親局2〜5から情報を通知する。各親局2〜5は送信時刻をずらして通知してもよく、同時に通知してもよい。
親局2〜5のそれぞれが、全ての無線端末6の接続する親局の運用セルID、運用周波数、及び運用フェーズ切替時刻の情報を送る構成とした場合、親局2〜5から無線端末6に向けて通知する情報の量が大きくなる。従って、情報量を低減するために、親局2〜5それぞれが、接続する無線端末6にだけ情報を通知する構成としてもよい。
制御局1が指定した運用フェーズへの切替時刻(T=tB)が到来した時点で、親局2〜5は運用フェーズのセルID及び周波数に切り替え、無線端末6は使用する周波数を通知された運用フェーズの周波数に切り替える(422)。その状態で、親局2〜5は運用周波数でビーコンを送信し(423)、当該周波数に設定された無線端末6がビーコンを受信する。無線端末6は、ビーコンに含まれる情報から、予め通知されたセルIDであることを確認し、例えば、本実施例では無線端末S#1は親局2と接続する無線端末6であるため、親局2との接続を決定し(424)、接続要求を親局2に送信する(425)。親局2は、接続要求を受信すると、接続応答を送信する(426)。このシーケンスによって、親局2と無線端末S#1との間の接続が確立し(427)、運用フェーズで通信が可能となる。他の親局3〜5と無線端末6との間でも同じ通信を行い、接続を確立する。
以上の動作によって図7に示すような四つのセルが形成されたマルチセルシステムが構成される。図7において、無線端末6の下に表示した四つの記号及び数字は、△の横の数字はビーコン送信時刻T=t(A+n*1)の親局までの最小ホップ数、○の横の数字はビーコン送信時刻T=t(A+n*2)の親局までの最小ホップ数、×の横の数字はビーコン送信時刻T=t(A+n*3)の親局までの最小ホップ数、□の横の数字はビーコン送信時刻T=t(A+n*4)の親局までの最小ホップ数を示す。また四つの数字の中で、最小のホップ数となる親局とホップ数に下線を付している。
本実施例では、各運用セルでは異なる周波数を使用して無線通信するように構成するため、運用時は隣接するセルとの干渉の発生を抑えることができる。なお、他のセルからの電波が干渉として通信に影響を及ぼす場所では、異なる周波数を使用することが望ましく、例えば、他のセルからの電波が雑音と同程度まで小さくなる場所では、同じ周波数を繰り返し使用してもよい。
上記の動作を実施するための、制御局1、親局2〜5、無線端末6の機能構成を説明する。
図8は、第一の実施例の制御局1の機能構成図である。
制御局1は、親局とのインタフェースやユーザとのインタフェースとなるインタフェース1001、GPS受信機を用いてマルチセルシステム全体の時間管理、制御を行う時間管理部1002、動作制御部1003、マルチセルシステムにおける他の制御を行うその他の制御部1004で構成される。各部はバス1005で接続される。
動作制御部1003は、動作フェーズ管理部1006、周波数管理部1007、セルID管理部1008、無線端末管理部1009及び設定情報読み込み部1010を含む。動作フェーズ管理部1006は、動作フェーズ(セル形成フェーズ、運用フェーズ)の変更を管理する。周波数管理部1007は、二つの動作フェーズで各親局2〜5が使用する周波数を設定し管理する。セルID管理部1008は、二つの動作フェーズで各親局2〜5が使用するセルIDを設定し管理する。無線端末管理部1009は、各親局2〜5から収集した無線端末6のホップ数を保存及び管理し、かつ、保存したホップ数に基づいて、各無線端末6が接続する親局を設定し、親局へ結果を通知する。設定情報読み込み部1010は、親局2〜5や無線端末6の数、使用できる周波数帯域など、インタフェース1001等を介して入力された本システムの設定情報を読み込む。無線端末管理部1009は、ネクストホップの無線端末6からの受信電力の情報など、ホップ数以外の情報も管理してもよい。
図9は、第一の実施例の親局2の機能構成図である。なお、親局2について説明するが、他の親局3〜5も同じ構成である。
親局2は、無線端末6との間で無線信号を送受信する親局無線信号送受信部1113、制御局1とのインタフェースである親局通信インタフェース1101、GPS受信機を用いて親局2の各種動作の時間を管理する親局時間管理部1102、親局2の動作を制御する親局動作制御部1103で構成される。各部はバス1114で接続される。
親局動作制御部1103は、親局2の動作フェーズを管理する親局動作フェーズ管理部1104、制御局1との通信等の有線通信を制御する親局有線通信制御部1105、及び無線通信を制御する親局無線通信制御部1106を含む。
親局無線通信制御部1106は、使用する周波数を管理、制御する親局周波数制御部1107、セルIDを管理、制御する親局セルID制御部1108、接続する無線端末6の情報を管理する親局無線端末管理部1109、各無線端末6のホップ数や経路を管理する親局ホップ数・経路管理部1110、及びビーコンの送信を制御するビーコン制御部1111、無線端末6と送受信する信号を処理する無線情報処理部1112を含む。
図10は、第一の実施例の無線端末6の機能構成図である。
無線端末6は、親局2〜5や他の無線端末6と無線通信する無線信号送受信部1210、無線端末6の各種動作の時間を管理する無線端末時間管理部1201、他の装置(例えばセンサ等)と接続するためのインタフェース1211、無線端末6の動作を制御する無線端末動作制御部1202を含む。各部はバス1212で接続される。
無線信号送受信部1210は、マルチホップ機能を実装する。無線端末動作制御部1202は、無線端末6の動作フェーズを管理する無線端末動作フェーズ管理部1203、無線端末状態管理部1205、及び無線端末6の無線通信を制御する無線通信制御部1209を含む。無線端末状態管理部1205は、各親局2〜5へのホップ数を記録する経路情報記憶部1206、無線端末6が使用する周波数を制御する無線端末周波数制御部1207、及び運用フェーズで接続する親局2〜5の情報を管理する接続親局情報管理部1208を含む。
なお、図8から図10で説明した装置の構成は一例であり、動作に必要な機能をさらに追加してもよい。例えば、無線端末6は、消費電力を低減するために、通信時だけ必要な機能が起動し、通信終了後又は所定時間経過後に機能が停止するような電力制御機能を有してもよい。また、経路情報記憶部1206は、ネクストホップとなる無線端末6の情報や、ネクストホップとなる無線端末6からの受信電力の情報なども記録してもよい。
次に、制御局1、親局2〜5、無線端末6のハードウェア構成を説明する。
図11は、制御局1のハードウェア構成図である。
制御局1は、各種情報を保持し、制御局1の機能を実装するためのプログラムを格納するメモリ1302、メモリ1302に格納されたプログラムを実行する中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)1301、他の装置とのインタフェースとなるインタフェース1303を含み、各部がバス1005で接続された計算機で構成される。
図12は、親局2のハードウェア構成図である。なお、親局2について説明するが、他の親局3〜5も同じ構成である。
親局2は、中央演算処理装置(CPU)1401、メモリ1402、信号処理部1403、インタフェース1405及び無線部1406を含む。各部はバス1114によって接続される。
メモリ1402は、各種情報を保持及び処理し、親局2〜5の機能を実装するためのプログラムを格納する。CPU1401は、メモリ1402に格納されたプログラムを実行する。信号処理部1403は、DSP(digital signal processor)や、FPGA(field−programmable gate array)によって構成され、親局2〜5の信号処理機能を実装する。インタフェース1405は制御局1とのインタフェースである。無線部1406は、アンテナを含み、無線信号を送受信するインタフェースである。本実施例における親局2〜5のハードウェア構成は、一般的な無線機の構成と同等である。
無線端末6にはマルチホップ機能が必要であるが、ハードウェアの構成は親局2〜5とほぼ同一でよいため、説明を省略する。
以上、説明したように、第一の実施例では、マルチホップ機能を有する複数の無線端末6に対して、複数の親局2〜5が同じセルIDと同じ周波数を使用して異なるタイミングでビーコンを送信して、親局2〜5と無線端末6との間の接続を確立し、さらに、各親局2〜5と各無線端末6との間のホップ数を制御局1が収集し、管理する。このため、制御局1は、無線端末6からのホップ数が最小の親局2〜5を接続先として選択でき、ホップ数を低減したマルチセルを構成できる。さらに、ホップ数の低減によって、無線端末6の消費電力を低減できる。
また、同じホップ数で接続可能な親局が複数ある場合、ホップ数に加えて受信電力を無線端末6から親局2〜5に通知させ、受信電力が大きい方の経路を用いて親局に接続させてもよい。又は、複数の親局2〜5の負荷が平準化するように無線端末6の接続を決めてもよい。このようにすれば、例えば、無線端末6の通信の安定化をはかる、又は複数の親局2〜5の負荷の不均一を緩和できる。さらに、無線端末6間での接続において、同じホップ数となるネクストホップの無線端末6に複数の候補がある場合は、受信電力の大きさを考慮して、ネクストホップとなる無線端末6を選択してもよい。
また、本実施例では、一つの周波数f1を使用してセル形成のためホップ数の情報を収集し、運用時は予め決められた周波数を使用する。
マルチセルの形成時には、システムで使用可能な二つ以上の周波数を使用してホップ数を収集し、収集したホップ数を使用してセルを構築し、運用時の周波数を決めるとよい。セル形成時に使用する周波数f1と運用時に使用する周波数が異なると、伝搬環境の違いにより、周波数f1では最適な経路が構築できても、周波数f2では構築した経路が最適ではない可能性がある。多くの周波数を使用して、セル形成のためのホップ数を収集することによって、セル形成用の周波数から運用周波数に変更しても、セル形成時と運用時とで無線経路の特性の変化が小さく、接続できない無線端末6が少ない運用周波数を設定できる。
<実施例2>
次に、本発明の第二の実施例を説明する。図13は、第二の実施例の無線端末6の機能構成図である。
第二の実施例の無線端末6は、第一の実施例と異なり、運用ID読み取り部1501が実装されている。第一の実施例では、ビーコン送信時刻を指標としてホップ数を管理したが、第二の実施例では、親局2〜5が運用IDをビーコンに格納する。無線端末6は、ビーコンに格納された運用IDを使用して親局を特定し、運用IDと共にホップ数を親局2〜5に通知する。
このような構成によって、ビーコン送信元の親局が確実に定まるので、親局2〜5と無線端末6と間の時刻同期の精度を緩和できる。
<実施例3>
次に、本発明の第三の実施例を説明する。図14は、第三の実施例のマルチセルシステムの動作のフローチャートである。
本実施例のマルチセルシステムは、監視フェーズ(1602)において、制御局1は、最新のコンフィグレーション情報を読み込み(1603)、起動済みの親局を確認し(1604)、起動している親局が形成する各セルの通信品質をチェックする(1605)。
具体的には、通信品質のチェック(1605)では、制御局1は、親局2〜5ごとの通信品質として、親局から制御局1へのスループットの平均値をチェックする。また、制御局1は、無線端末6ごとの通信品質として、無線端末が信号を送受信するためのネクストホップとなる無線端末又は親局からの受信電力の大きさをチェックする。無線端末6ごとの通信品質の情報は、親局2〜5が集約し統計処理を行い、制御局1にその結果を送信するとよい。
次に、制御局1は、収集した通信品質について異常の有無を判定する(1606)。異常の有無は、図15に示す異常判定基準2000に従って判定できる。例えば、図15に示す基準では、通信品質チェックの対象2001が親局の場合は、チェック項目2002として親局のスループットの平均値をチェックし、あらかじめ決められた値の範囲内であれば異常なし、あらかじめ決められた値の範囲外であれば異常ありと判定する判定基準2003を使用する。異常の判定基準とする値は、コンフィグレーション情報としてシステムに設定するとよい。
例えば、図15に示す項目の他に、親局については、スループットの平均値の親局間での偏りの程度をチェック項目とし、異常の判定基準に用いてもよい。また、無線端末については、無線端末が信号を送信した回数や、時間内到達率(定められた時間内に信号の送信に成功した確率)などをチェック項目とし、異常の判定基準に用いてもよい。
親局は、自己につながる無線端末6の経路情報を保持していれば、到達した信号から、親局に到達するまでに経由した無線端末6、すなわち、信号を送信した無線端末6を把握できる。無線端末6が信号の送受信に必要な機能に、送受信時のみに通電する仕組みを有する場合、制御局1は、信号の送信回数から無線端末の消費電力の情報を取得できる。また、制御局1は、通信品質のチェックに、これらの項目を適宜組み合わせてもよい。
この結果、いずれのセルでも異常がなければ、運用フェーズ(1613)に移行する。一方、いずれかのセルで異常があれば、制御フェーズ(1607)に移行し、異常レベル判定(1608)の結果に応じて、マルチセルシステムの全体の最適化を行う全体最適化(1609)、マルチセルシステムを構成する複数のセルを対象にして最適化を行う部分最適化(1610)又は一つのセルを対象にして最適化を行う個別最適化(1611)のいずれかを実行する。
図16に異常レベルの判定結果2100を示す。本実施例における異常レベルの判定には優先度2101が設けられている。例えば、親局と無線端末との両方の異常が有ると判定された場合、親局の異常に対する最適化を実行する。なお、図16に示した判定の結果は一例であり、複雑な条件を組み合わせて異常レベルを判定してもよい。
また、制御局1が最適化を実行しても、親局の故障や、センサの故障や、伝搬環境の変化により無線端末が経路を確立できない状態などの原因によって、同じ異常状態が継続することがある。このため、予め定められた回数以上に、同一の異常を繰り返し発生する場合は、アラームを報知してもよい。
その後、運用フェーズ(1613)に移行する。
運用フェーズ(1613)において、所定の条件を満たしたら、再び監視フェーズ(1602)に移行する。例えば、所定の時間間隔毎に定期的に監視フェーズを実行し、各セルの通信品質をチェックするとよい。また、所定のイベント(スループットの低下、時間内到達率の低下等)を検出した場合や、オペレータの指示によって、監視フェーズを実行してもよい。
第一の実施例で説明したマルチセルの形成は、第三の実施例における、全体最適化(1609)又は部分最適化(1610)に適用できる。部分最適化(1610)では、最適化対象となるセル以外は運用フェーズにあるため、セル形成フェーズでは、運用フェーズで使用する周波数と異なる周波数を使用する。
図17に部分最適化実行時の親局のセルIDと使用周波数の具体例を示す。親局番号#0から#9の10個の親局が存在し、親局番号#0から#3の親局が提供するセルが部分最適化の対象となる場合、セル形成用の仮想ID(#X)と周波数f1を用いてセルを形成する。一方、最適化対象外のセル(親局番号#4から#9の親局が提供するセル)は運用フェーズであるため、各セルで個別の運用IDを使用し、f2、f3、f4のいずれかの周波数を使用して通信する。また、部分最適化によりセルが形成された後は、親局番号#0から#3の親局は、周波数f2、f3、f4のいずれかの周波数を用いて無線端末6と通信し、周波数f1はセル形成用の専用の周波数とするとよい。
第三の実施例では、セル形成用に専用の周波数を設けることによって、運用フェーズとセル形成フェーズ(セルの最適化)を同時に実行しても、互いの干渉を低減できる。また、運用フェーズとセル形成フェーズとが同時に実行可能なので、システムのダウンタイムを低減できる。
<実施例4>
本発明の第四の実施例では、第三の実施例の個別最適化処理1611の詳細を説明する。図18は、第四の実施例のマルチセルシステムの個別最適化処理のフローチャートである。
第三の実施例の個別最適化処理1611は、一つの無線端末6の通信特性が劣化した場合に、当該無線端末6の通信を改善するために実行される。
以下は、制御局1が無線端末6の経路に関する情報を管理し、個別最適化処理の制御を行う実施例である。通信特性が劣化し、個別最適化を実行すると判定された場合、制御局1は、収集した経路に関する情報(ネクストホップの候補となる無線端末6やそのホップ数などの情報)に基づいて、同一セル内で他に選択できる経路候補があるかを判定する(1802)。同一セル内に他の経路候補がある場合、親局2〜5に経路候補を通知する(1803)。親局2〜5は、経路候補が通知されると、経路を変更する。経路を変更した結果、通信状況が改善された場合(1804でYes)、経路管理情報を更新する(1810)。
同一セル内に他の経路候補がない場合、制御局1は無線端末6の所属変更を決定(1805)する。制御局1は、当該無線端末6が所属可能な他の親局の候補があるかを判定し、その結果を親局2〜5に通知する。
親局2〜5は、当該無線端末6が所属可能な他の親局の候補が通知された場合(1806でYes)、通知された他の親局の候補の情報(運用IDや運用周波数など)を当該無線端末6に通知する。当該無線端末6は、通知された他の親局の運用周波数を設定して、当該他の親局との接続を試みて、通信状況を確認し、結果を制御局1に送信する。制御局1は、他の親局と接続するように経路を変更することで無線端末6の通信状況が改善された場合(1807でYes)、無線端末に、他の親局との接続を通知し、経路管理情報を更新する(1810)。
一方、他の親局の候補がなければ、接続しているセルの運用周波数の変更を決定し(1808)、通信状況が改善された場合(1809でYes)、経路管理情報を更新する(1810)。一方、通信状況が改善されない場合、個別最適化処理による通信状況の改善は困難と判断し、アラームを発報する(1811)。
このような個別最適化処理によって、無線端末6の通信周波数をセル形成用周波数から運用周波数に変更することや、伝搬環境の変化による、通信状況の劣化を改善できる。また、通信状況が改善できない場合、アラームの発報によって、ユーザに通信状況を報知できる。また、本実施例では、制御局1が、上記の制御を行うが、上記の制御の一部を親局が行うように構成してもよい。
<実施例5>
次に、本発明の第五の実施例では、無線端末6からビーコンを送信し、親局2と無線端末6との間で接続を確立するシーケンスを説明する。
図19は、第五の実施例の親局2と無線端末6との間の接続を確立する処理のシーケンス図であり、第一の実施例における図3のステップ405からステップ409に代えて実行される。
前述した第一の実施例では、親局2〜5がビーコンを送信する。これに対し、第五の実施例では、無線端末6がセルIDを要求するビーコンを送信し、周辺の無線端末6と接続し、さらに周辺の無線端末6に対して、所定のセルIDの親局2までのホップ数の情報を要求する。そして、無線端末6は、ホップ数応答を受信して、親局2までのルートを決定し、その結果を他の無線端末6経由で親局2に伝達することによって、所定のセルIDを有する親局2までのホップ数を、親局2経由で制御局1に伝える。
具体的には、図19に示すように、無線端末S#2がセルIDを要求するビーコンを送信する(1901)。周辺の無線端末S#1は、ビーコン(セルID要求)を受信すると、無線端末S#1が所属するセルIDを含むビーコン応答を送信する(1902)。その後、無線端末S#2がホップ数要求を送信する(1903)。無線端末6(S#1)は、所属するセルIDのホップ数を応答する(1904)。
その後、無線端末S#2は、無線端末S#1との接続を決定し、無線端末S#1に親ルート情報(ホップ数)を送信する(1905)。無線端末S#1は、無線端末S#2から親ルート情報を受信すると、親局2に親ルート情報(ホップ数)を送信する(1906)。無線端末S#2が親局2に送信する親ルート情報には、ネクストホップが無線端末S#1であることを示す情報が含まれていてもよい。
以上に説明したように、本発明の実施例によると、制御局1は、親局2〜5の各々に共通の第1の識別子(セル形成用仮想ID202)と第1の周波数(セル形成用ビーコン周波数203)を設定し、所定の手順で親局2〜5と無線端末6との通信を行わせ、親局2〜5ごとに無線端末6との間のホップ数を取得し、取得したホップ数に基づいて、無線端末6をグループ化して、該グループ内の無線端末と直接又は間接に接続する親局を決定することによって、各前記グループの無線端末を一つの親局に収容するセルを形成し、各グループの親局に、グループ毎に異なる第2の識別子(運用ID204)と第2の周波数(運用周波数205)を設定し、グループ内の無線端末6と親局とは、第2の識別子と第2の周波数を使用して通信するので、親局の起動のタイミングによらず、無駄なホップ数を低減した通信システムを構成できる。さらに、無線端末6の消費電力を低減でき、無線端末6の稼動時間を長くできる。このため、資源探査用などの無線端末として長期間データを収集するために好適である。
また、制御局1は、親局毎に基準信号(ビーコン)を送信するタイミング(ビーコン送信時刻201)を割り当て、親局2〜5の各々は、割り当てられたタイミングにおいて、第1の周波数203を使用して基準信号を送信し、無線端末6との間のホップ数を取得するので、同じ第1の識別子(セル形成用仮想ID202)及び第1の周波数(セル形成用ビーコン周波数203)が設定された親局を、ビーコン送信タイミングによって区別できる。
また、制御局1、親局2〜5及び無線端末6は、GPS受信機(時間管理部1002、親局時間管理部1102、無線端末時間管理部1201)を有し、GPS受信機を用いて時刻を同期するので、制御局1、親局2〜5及び無線端末6において、正確に時間を同期できる。
また、前記第2の周波数は第1の周波数と異なる周波数であり、親局の少なくとも一つは、第1の識別子202と第1の周波数203を使用して、無線端末6との間のホップ数を取得し、他の親局の各々は、親局毎に異なる第2の識別子204と第2の周波数205を使用して、無線端末6と通信するので、運用フェーズの通信への影響を最小限にしてセル形成フェーズの通信ができる。
また、制御局1は、ネクストホップ(すなわち、直接の下位)の無線端末6からの受信電力及び親局に接続する無線端末の数の少なくとも一つ、及び取得したホップ数に基づいて、無線端末6をグループ化して、セルを形成するので、ホップ数が同じ場合でも適切な接続先の親局を選択できる。また、セル間での無線端末の数の偏りを低減でき、セル間の負荷の偏りを低減できる。
また、制御局1は、所定のタイミングで、親局2〜5の通信品質及び無線端末6の通信品質を判定し、通信品質が低いと判定された親局2〜5及び無線端末6が属するセルの親局2〜5に第1の識別子202と第1の周波数203を設定し、所定の手順で当該親局と無線端末6との通信を行わせ、当該親局と無線端末6との間のホップ数を取得し、取得したホップ数の情報に基づいて、無線端末6をグループ化して、該グループ内の無線端末6と直接又は間接に接続する親局を決定することによって、各グループの無線端末6を一つの親局に接続するセルを形成するので、セル形成後に伝搬環境が変化しても、セルを最適化して、無駄なホップ数を低減し、無線端末6の消費電力を低減できる。
また、制御局は、第2の周波数(運用周波数205)として使用されていない周波数を第1の周波数(セル形成用ビーコン周波数203)として選択して、通信品質が低いと判定された親局及び無線端末が属するセルの親局に設定するので、運用フェーズの通信への影響を最小限にしてセルを再形成できる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の趣旨内における様々な変形例及び同等の構成が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに本発明は限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えてもよい。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えてもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をしてもよい。
また、前述した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により、ハードウェアで実現してもよく、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、実装上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。

Claims (14)

  1. 複数の無線端末と、
    前記無線端末と無線で接続可能な複数の親局と、
    前記親局と接続され、前記無線端末からのデータ収集を制御する制御局とを備える通信システムであって、
    前記無線端末は、他の無線端末が送信したデータを前記親局又は上位の無線端末に転送するマルチホップデータ伝送機能を有し、
    前記制御局は、
    前記親局の各々に共通の第1の識別子と第1の周波数を設定し、所定の手順で前記親局と前記無線端末との通信を行わせ、前記親局毎に前記無線端末との間のホップ数を取得し、
    前記取得したホップ数に基づいて、前記無線端末をグループ化して、該グループ内の無線端末と直接又は間接に接続する親局を決定することによって、各前記グループの無線端末を一つの親局に収容するセルを形成し、
    前記各グループの親局に、前記グループ毎に異なる第2の識別子と第2の周波数を設定し、
    前記グループ内の無線端末と親局とは、前記第2の識別子と前記第2の周波数を使用して通信することを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記制御局は、前記親局毎に基準信号を送信するタイミングを割り当て、
    前記親局の各々は、前記割り当てられたタイミングにおいて、第1の周波数を使用して基準信号を送信し、前記無線端末との間のホップ数を取得することを特徴とする通信システム。
  3. 請求項2に記載の通信システムであって、
    前記制御局、前記親局及び前記無線端末は、GPS受信機を有し、前記GPS受信機を用いて時刻を同期することを特徴とする通信システム。
  4. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記第2の周波数は、前記第1の周波数と異なるものであり、
    前記親局の少なくとも一つは、前記第1の識別子と前記第1の周波数を使用して、前記無線端末との間のホップ数を取得し、
    他の親局の各々は、前記親局毎に異なる第2の識別子と第2の周波数を使用して、前記無線端末と通信することを特徴とする通信システム。
  5. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記制御局は、ネクストホップの無線端末からの受信電力及び親局に接続する無線端末の数の少なくとも一つ、及び前記取得したホップ数に基づいて、前記無線端末をグループ化して、セルを形成することを特徴とする通信システム。
  6. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記制御局は、
    所定のタイミングで、前記親局の通信品質及び前記無線端末の通信品質を判定し、
    通信品質が低いと判定された親局及び無線端末が属するセルの親局に前記第1の識別子と前記第1の周波数を設定し、所定の手順で当該親局と前記無線端末との通信を行わせ、当該親局と前記無線端末との間のホップ数を取得し、
    前記取得したホップ数の情報に基づいて、前記無線端末をグループ化して、該グループ内の無線端末と直接又は間接に接続する親局を決定することによって、各前記グループの無線端末を一つの親局に接続するセルを形成することを特徴とする通信システム。
  7. 請求項6に記載の通信システムであって、
    前記制御局は、前記第2の周波数として使用されていない周波数を前記第1の周波数として選択して、前記通信品質が低いと判定された親局及び当該親局が形成するセルの無線端末に設定することを特徴とする通信システム。
  8. 通信システムにおける通信方法であって、
    前記通信システムは、複数の無線端末と、前記無線端末と無線で接続可能な複数の親局と、前記親局と接続され、前記無線端末からのデータ収集を制御する制御局とを有し、
    前記無線端末は、他の無線端末が送信したデータを前記親局又は上位の無線端末に転送するマルチホップデータ伝送機能を有し、
    前記方法は、
    前記制御局が、前記親局の各々に共通の第1の識別子と第1の周波数を設定し、所定の手順で前記親局と前記無線端末との通信を行わせ、前記親局毎に前記無線端末との間のホップ数を取得するホップ数取得手順と、
    前記制御局が、前記取得したホップ数に基づいて、前記無線端末をグループ化して、該グループ内の無線端末と直接又は間接に接続する親局を決定することによって、各前記グループの無線端末を一つの親局に収容するセルを形成するセル形成手順と、
    前記制御局が、前記各グループの親局に、前記グループ毎に異なる第2の識別子と第2の周波数を設定する設定手順とを含み、
    前記グループ内の無線端末と親局とは、前記第2の識別子と前記第2の周波数を使用して通信することを特徴とする通信方法。
  9. 請求項8に記載の通信方法であって、
    前記制御局は、前記親局毎に基準信号を送信するタイミングを割り当て、
    前記ホップ数取得手順において、前記親局の各々は、前記割り当てられたタイミングにおいて、第1の周波数を使用して基準信号を送信し、前記無線端末との間のホップ数を取得することを特徴とする通信方法。
  10. 請求項9に記載の通信方法であって、
    前記制御局、前記親局及び前記無線端末は、GPS受信機を用いて時刻を同期することを特徴とする通信方法。
  11. 請求項8に記載の通信方法であって、
    前記第2の周波数は、前記第1の周波数と異なるものであり、
    前記ホップ数取得手順において、前記親局の少なくとも一つは、前記第1の識別子と前記第1の周波数を使用して、前記無線端末との間のホップ数を取得し、
    他の親局の各々は、前記親局毎に異なる第2の識別子と第2の周波数を使用して、前記無線端末と通信することを特徴とする通信方法。
  12. 請求項8に記載の通信方法であって、
    前記セル形成手順において、前記制御局は、ネクストホップの無線端末からの受信電力及び親局に接続する無線端末の数の少なくとも一つ、及び前記取得したホップ数に基づいて、前記無線端末をグループ化して、セルを形成することを特徴とする通信方法。
  13. 請求項8に記載の通信方法であって、
    前記制御局は、所定のタイミングで、前記親局の通信品質及び前記無線端末の通信品質を判定し、
    前記制御局は、通信品質が低いと判定された親局及び無線端末が属するセルの親局に前記第1の識別子と前記第1の周波数を設定し、所定の手順で当該親局と前記無線端末との通信を行わせ、当該親局と前記無線端末との間のホップ数を取得し、
    前記制御局は、前記取得したホップ数の情報に基づいて、前記無線端末をグループ化して、該グループ内の無線端末と直接又は間接に接続する親局を決定することによって、各前記グループの無線端末を一つの親局に接続するセルを形成することを特徴とする通信方法。
  14. 請求項13に記載の通信方法であって、
    前記制御局は、前記第2の周波数として使用されていない周波数を前記第1の周波数として選択して、前記通信品質が低いと判定された親局及び当該親局が形成するセルの無線端末に設定することを特徴とする通信方法。
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