JPWO2017199461A1 - 電子部品 - Google Patents

電子部品 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017199461A1
JPWO2017199461A1 JP2018518069A JP2018518069A JPWO2017199461A1 JP WO2017199461 A1 JPWO2017199461 A1 JP WO2017199461A1 JP 2018518069 A JP2018518069 A JP 2018518069A JP 2018518069 A JP2018518069 A JP 2018518069A JP WO2017199461 A1 JPWO2017199461 A1 JP WO2017199461A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
electrode
electronic component
conductor
metal film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018518069A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6721044B2 (ja
Inventor
上田 佳功
佳功 上田
▲高▼志 姫田
▲高▼志 姫田
工藤 敬実
敬実 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Publication of JPWO2017199461A1 publication Critical patent/JPWO2017199461A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6721044B2 publication Critical patent/JP6721044B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F17/0013Printed inductances with stacked layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F17/0033Printed inductances with the coil helically wound around a magnetic core
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/08Cooling; Ventilating
    • H01F27/22Cooling by heat conduction through solid or powdered fillings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2804Printed windings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
    • H01F27/292Surface mounted devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/32Insulating of coils, windings, or parts thereof
    • H01F27/323Insulation between winding turns, between winding layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/04Fixed inductances of the signal type  with magnetic core
    • H01F2017/048Fixed inductances of the signal type  with magnetic core with encapsulating core, e.g. made of resin and magnetic powder

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

電子部品は、交互に積層された絶縁層および導体層を含む本体部を有する。絶縁層および導体層の一部は、本体部の積層方向に直交する方向の側面に露出する。本体部の側面には、積層方向に延在して、側面に露出する絶縁層および導体層を覆う金属膜を設けている。

Description

本発明は、電子部品に関する。
従来、電子部品の一例としてのコイル部品には、特開2014−197590号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この電子部品は、基板と、基板の上面に設けられた第1導体層と、第1導体層上に設けられた第1絶縁層と、基板の下面に設けられた第2導体層と、第2導体層下に設けられた第2絶縁層とを有する。第1絶縁層上に、第1外部電極および第2外部電極が設けられている。第1外部電極は、第1引出電極を介して、第1導体層に電気的に接続される。第2外部電極は、第2引出電極を介して、第2導体層に電気的に接続される。
特開2014−197590号公報
ところで、前記従来のコイル部品では、基板の両面に導体層を設けているが、低背化などのため、例えば、基板上に複数の導体層と複数の絶縁層を交互に設け、導体層間をビア電極で接続する構成(ビルドアップ構成)も考えられる。この場合、導体層間の絶縁層は導体層よりも熱膨張係数が高く、熱による膨張率の差異により、導体層間、例えば導体層とビア電極との界面などで層間剥離が発生するおそれがある。
そこで、本発明の課題は、導体層間の層間剥離を低減できる電子部品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明の電子部品は、
交互に積層された絶縁層および導体層を含む本体部を備え、
前記絶縁層および前記導体層の一部は、前記本体部の積層方向に直交する方向の側面に露出し、
前記本体部の前記側面には、積層方向に延在して、前記側面に露出する前記絶縁層および前記導体層を覆う金属膜を設けている。
ここで、露出とは、電子部品の外部への露出だけではなく、他の部材への露出、つまり、他の部材との境界面での露出も含むものとする。覆うとは、部材の少なくとも一部を覆うことを含む。
前記電子部品によれば、金属膜は、絶縁層および導体層の積層方向に延在して、本体部の側面の絶縁層および導体層を覆っているので、金属膜は、絶縁層および導体層の積層方向の移動を拘束する。したがって、電子部品に熱が加わっても、絶縁層および導体層の熱膨張係数の違いによる導体層間の層間剥離を低減できる。
また、電子部品の一実施形態では、前記本体部の積層方向の一面に設けられ、前記導体層に電気的に接続された外部電極を有し、前記金属膜は、前記外部電極に接続する。
前記実施形態によれば、金属膜は、外部電極に接続し、本体部の側面の絶縁層および導体層を覆っているので、金属膜は、外部電極と導体層を電気的にバイパスする。したがって、外部電極と導体層との電気抵抗(特に、直流電気抵抗Rdc)を低減できる。
また、電子部品の一実施形態では、
前記本体部は、前記外部電極と前記導体層の間に位置し、前記外部電極と前記導体層を電気的に接続する柱状電極を有し、
前記柱状電極の一部は、前記本体部の前記側面および前記一面に露出し、前記金属膜は、前記側面に露出する前記柱状電極を覆う。
前記実施形態によれば、柱状電極の一部は、本体部の側面および一面に露出し、金属膜は、側面および一面に露出する柱状電極を覆う。ここで、電子部品の製造工程において、本体部の側面(カット面)においてダイシングする際、本体部の側面側における柱状電極を切削する負荷が大きくなる。柱状電極への負荷が大きくなると、柱状電極が導体層から剥離する恐れや、層間の電気抵抗が大きくなる恐れがある。しかし、金属膜は柱状電極を覆っているので、柱状電極の剥離を補強しつつ、層間の電気抵抗を小さくすることができる。
また、電子部品の一実施形態では、
前記本体部は、前記絶縁層に埋め込まれ、前記導体層に電気的に接続するビア電極を有し、
前記ビア電極の一部は、前記本体部の前記側面に露出し、前記金属膜は、前記側面に露出する前記ビア電極を覆う。
前記実施形態によれば、ビア電極の一部は、本体部の側面に露出し、金属膜は、側面に露出するビア電極を覆う。これにより、ビア電極の一部と金属膜とが接続され、熱による導体層とビア電極との層間剥離を低減できる。特に、電子部品が小型となり、ビア電極が一層小さくなっても、効果的に剥離を低減できる。
また、電子部品の一実施形態では、前記ビア電極の積層方向の一方側の幅は、前記ビア電極の積層方向の他方側の幅より小さい。
前記実施形態によれば、ビア電極の積層方向の一方側の幅は、ビア電極の積層方向の他方側の幅より小さい。この場合、ビア電極の一方側の導体層との接続面において層間剥離が発生しやすくなるため、金属膜による層間剥離の低減効果がより一層効果的となる。
また、電子部品の一実施形態では、
前記側面に露出する前記導体層は、積層方向に複数あり、
前記本体部は、前記積層方向に隣り合う導体層の間を接続するビア電極を有し、
前記金属膜は、前記積層方向に隣り合う導体層の間を接続する。
前記実施形態によれば、通常、ビア電極は小さく、導体層とビア電極との接続面の面積も小さくなるため、絶縁層の熱膨張により、当該接触面での層間剥離が発生しやすいが、金属膜は、積層方向に隣り合う導体層の間を接続するので、熱による導体層とビア電極との層間剥離を低減できる。
また、電子部品の一実施形態では、前記側面に露出する前記導体層は、積層方向に3層以上ある。
前記実施形態によれば、導体層が3層以上の場合、さらに層間剥離が発生しやすくなるが、金属膜により、層間剥離の低減効果がより一層効果的となる。
また、電子部品の一実施形態では、前記外部電極は、前記本体部の前記一面に、複数並列に配置され、前記金属膜は、前記本体部の前記側面に、複数並列に配置され、各外部電極は、各金属膜に接続されている。
前記実施形態によれば、外部電極は、本体部の一面に、複数並列に配置され、金属膜は、本体部の側面に、複数並列に配置され、各外部電極は、各金属膜に接続されている。このように、外部電極および金属膜の数量が増加すると、電子部品の大きさに制約があるため、導体層の他の部材との接続面が小さくなり、層間剥離が発生しやすくなるため、金属膜による層間剥離の低減効果がより一層効果的となる。
また、電子部品の一実施形態では、前記導体層は、螺旋状の配線を構成する。
前記実施形態によれば、導体層は、幅の細い配線を構成するため、導体層の他の部材との接続面が小さくなりやすく、層間剥離が発生しやすくなるため、金属膜による層間剥離の低減効果がより一層効果的となる。
上記態様の電子部品によれば、本体部の側面には、積層方向に延在して、側面に露出する絶縁層および導体層を覆う金属膜を設けているので、導体層の層間剥離を低減できる。
電子部品の第1実施形態を示す斜視図である。 電子部品のXZ断面図である。 電子部品の製造方法を説明する説明図である。 電子部品の製造方法を説明する説明図である。 電子部品の製造方法を説明する説明図である。 電子部品の製造方法を説明する説明図である。 電子部品の製造方法を説明する説明図である。 電子部品の製造方法を説明する説明図である。 電子部品の製造方法を説明する説明図である。 電子部品の製造方法を説明する説明図である。 電子部品の製造方法を説明する説明図である。 電子部品の製造方法を説明する説明図である。 電子部品の製造方法を説明する説明図である。 電子部品の第2実施形態を示すX方向矢視図である。 電子部品の第3実施形態を示す斜視図である。 実施例のリフロー回数と電気抵抗との関係を示すグラフである。 比較例のリフロー回数と電気抵抗との関係を示すグラフである。
以下、本発明の一態様を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、電子部品の第1実施形態を示す斜視図である。図2は、電子部品のXZ断面図である。図1と図2に、電子部品の一例として、コイル部品1を示す。コイル部品1は、例えば、パソコン、DVDプレーヤー、デジカメ、TV、携帯電話、カーエレクトロニクスなどの電子機器に搭載され、例えば全体として直方体形状の部品である。ただし、コイル部品1の形状は、特に限定されず、円柱状や多角形柱状、円錐台形状、多角形錐台形状であってもよい。
図1と図2に示すように、コイル部品1は、交互に積層された絶縁層41,42,43および導体層201,202を含む本体部10と、本体部10の積層方向の一面103に設けられ、導体層201,202に電気的に接続された外部電極61,62とを有する。
ここで、積層方向とは、絶縁層41,42,43および導体層201,202が、延在する方向(XY方向)でなく、積み重なる方向(Z方向)である。つまり、第1絶縁層41、第1導体層201、第2絶縁層42、第2導体層202および第3絶縁層43が、順に、積層方向に積層される。
絶縁層41,42,43および導体層201,202の一部は、本体部10の積層方向に直交する方向の側面101,102に露出する。本体部10の側面101,102には、金属膜80が設けられている。金属膜80は、外部電極61,62に接続し、積層方向に延在して、側面101,102に露出する絶縁層41,42,43および導体層201,202を覆う。なお、図1では、分かりやすくするために、外部電極61,62を省略し、金属膜80を二点鎖線にて描いている。
したがって、金属膜80は、絶縁層41,42,43および導体層201,202の積層方向に延在して、本体部10の側面101,102の絶縁層41,42,43および導体層201,202を覆っているので、金属膜80は、絶縁層41,42,43および導体層201,202の積層方向の移動を拘束する。したがって、コイル部品1に熱が加わっても、絶縁層41,42,43および導体層201,202の熱膨張係数の違いによる導体層201,202の層間剥離を低減できる。なお、金属膜80の代わりに、金属粉を含有する導電性樹脂を用いても、導電性樹脂は、絶縁層41,42,43に近い熱膨張係数を有し、絶縁層41,42,43の膨張収縮を拘束できないため、層間剥離を低減する効果は得られない。
また、金属膜80は、外部電極61,62に接続し、本体部10の側面101,102の絶縁層41,42,43および導体層201,202を覆っているので、金属膜80は、外部電極61,62と導体層201,202を電気的にバイパスする。したがって、外部電極61,62と導体層201,202との電気抵抗(特に、直流電気抵抗Rdc)を低減できる。
さらに、コイル部品1の外部電極61,62を、はんだを介して、実装基板に実装したとき、はんだが、金属膜80を伝って、積層方向の外部電極61,62と離れる方向に濡れ上がり、フィレット状になることで、コイル部品1の強度が向上する。これにより、はんだ接続の信頼性が向上し、例えばリフローなどの熱によって、はんだにクラックなどが発生することが抑制される。
また、前記コイル部品1では、本体部10は、外部電極61,62と導体層201,202の間に位置し、外部電極61,62と導体層201,202を電気的に接続する柱状電極11,12を有する。柱状電極11,12の一部は、本体部10の側面101,102および一面103に露出し、金属膜80は、側面101,102に露出する柱状電極11,12を覆う。
ここで、コイル部品1の製造工程において、本体部10の側面101,102(カット面)においてダイシングする際、本体部10の側面101,102側における柱状電極11,12を切削する負荷が大きくなる。柱状電極11,12への負荷が大きくなると、柱状電極11,12が導体層201,202から剥離する恐れや、層間の電気抵抗が大きくなる恐れがある。しかし、金属膜80は柱状電極11,12を覆っているので、柱状電極11,12の剥離を補強しつつ、層間の電気抵抗を小さくすることができる。
また、前記コイル部品1では、本体部10は、絶縁層42,43に埋め込まれ、導体層201,202を電気的に接続するビア電極271,272,273を有する。ビア電極271,272の一部は、本体部10の側面101,102に露出し、金属膜80は、側面101,102に露出するビア電極271,272を覆う。
これにより、ビア電極271,272と金属膜80とが接続され、熱による導体層201,202とビア電極271,272との層間剥離を低減できる。特に、コイル部品1が小型となり、ビア電極271,272が一層小さくなっても、効果的に剥離を低減できる。
以下、コイル部品1について詳細に説明する。
図1と図2に示すように、コイル部品1は、本体部10と、本体部10の一面103に設けられた第1外部電極61および第2外部電極62と、本体部10の第1側面101および第2側面102に設けられた金属膜80と、本体部10に設けられ、第1外部電極61に接続された第1柱状電極11および第2外部電極62に接続された第2柱状電極12とを有する。
本体部10は、略直方体状に形成され、長さと幅と高さを有する。本体部10の長さ方向をX方向とし、本体部10の幅方向をY方向とし、本体部10の高さ方向をZ方向とする。第1側面101と第2側面102とは、X方向に位置する。
本体部10は、第1導体層201および第2導体層202と、第1、第2導体層201,202を覆う絶縁体40と、絶縁体40を覆う磁性体30とを有する。絶縁体40は、第1絶縁層41、第2絶縁層42および第3絶縁層43から構成される。第1絶縁層41、第1導体層201、第2絶縁層42、第2導体層202および第3絶縁層43は、下層から上層に順に積層される。なお、本明細書においては、コイル部品1における上下を、図1の紙面上下(Z方向)と一致するものとして記載する。Z方向は、層が積み重なる方向(積層方向)に一致する。
第1導体層201は、第1スパイラル配線21を含む。第2導体層202は、第2スパイラル配線22を含む。第1、第2スパイラル配線21,22は、それぞれ、平面においてスパイラル状に形成されている。第1スパイラル配線21は、例えば、上方からみて、時計回りに旋回しながら中心に近づく渦巻き状に形成される。第2スパイラル配線22は、例えば、上方からみて、時計回りに旋回しながら中心から遠ざかる渦巻き状に形成される。
第1、第2スパイラル配線21,22は、例えば、Cu、Ag、Auなどの低抵抗な金属によって構成される。好ましくは、セミアディティブ工法によって形成されるCuめっきを用いることで、低抵抗でかつ狭ピッチなスパイラル配線を形成できる。
第1スパイラル配線21は、第1絶縁層41上に積層される。第2絶縁層42は、第1絶縁層41上に積層され、第1スパイラル配線21を覆う。第2スパイラル配線22は、第2絶縁層42上に積層される。第3絶縁層43は、第2絶縁層42上に積層され、第2スパイラル配線22を覆う。このように、第1、第2スパイラル配線21,22と第1〜第3絶縁層41,42,43とは、交互に積層される。言い換えると、第1、第2スパイラル配線21,22のそれぞれは、絶縁層上に積層されると共に、当該絶縁層より上層の絶縁層に覆われる。
第2スパイラル配線22は、積層方向に延在する内周側の第3ビア電極273を介して、第1スパイラル配線21に電気的に接続される。第3ビア電極273は、第2絶縁層42内に設けられる。第1スパイラル配線21の内周部21aと第2スパイラル配線22の内周部22aとは、第3ビア電極273を介して、電気的に接続される。これにより、第1スパイラル配線21及び第2スパイラル配線22は一つのインダクタを構成する。
第1スパイラル配線21の外周部21bと第2スパイラル配線22の外周部22bは、積層方向からみて、絶縁体40の両端側に位置する。第1スパイラル配線21の外周部21bは、第1柱状電極11側に位置し、第2スパイラル配線22の外周部22bは、第2柱状電極12側に位置する。
第1スパイラル配線21の外周部21bは、第2絶縁層42内に設けられた外周側の第2ビア電極272と、第2絶縁層42上に設けられた第1接続配線25と、第3絶縁層43内に設けられた外周側の第1ビア電極271とを介して、第1柱状電極11に電気的に接続される。
第2スパイラル配線22の外周部22bは、第3絶縁層43内に設けられた第1ビア電極271を介して、第2柱状電極12に電気的に接続される。なお、第2スパイラル配線22の外周部22bは、第2絶縁層42内に設けられた第2ビア電極272を介して、第1絶縁層41上に設けられた第2接続配線26にも電気的に接続されるが、この構成は必須ではない。ただし、第2接続配線26を設け、外周部22bと接続することで、コイル部品1内の対称性を高め、電気的特性や信頼性のばらつきを低減することができる。
ここで、第2接続配線26および第1スパイラル配線21は、第1導体層201を構成し、第1接続配線25および第2スパイラル配線22は、第2導体層202を構成する。
ただし、第1導体層201において、第2接続配線26と第1スパイラル配線21とは電気的に接続されておらず、第2導体層202において、第1接続配線25と第2スパイラル配線22とは電気的に接続されていない。
絶縁体40は、無機フィラーおよび樹脂のコンポジット材料からなる。樹脂は、例えば、エポキシ系樹脂やビスマレイミド、液晶ポリマ、ポリイミドなどからなる有機絶縁材料である。無機フィラーは、SiOなどの絶縁層である。なお、絶縁体40は、コンポジット材料に限定されず、樹脂のみから構成されるようにしてもよい。絶縁体40(第1、第2、第3絶縁層41,42,43)の熱膨張係数は、通常、30ppm/k以上であるが、この場合でも、金属膜80により効果的に層間剥離を低減できる。絶縁体40は、第1、第2スパイラル配線21,22の内径よりも内側に、内径孔部40aを有する。
磁性体30は、樹脂35および金属磁性粉36のコンポジット材料からなる。樹脂35は、例えば、エポキシ系樹脂やビスマレイミド、液晶ポリマ、ポリイミドなどからなる有機絶縁材料である。金属磁性粉36は、例えば、FeSiCrなどのFeSi系合金、FeCo系合金、NiFeなどのFe系合金、または、それらのアモルファス合金である。
磁性体30は、内磁路37aと外磁路37bを有する。内磁路37aは、第1、第2スパイラル配線21,22の内径および絶縁体40の内径孔部40aに位置する。外磁路37bは、第1、第2スパイラル配線21,22および絶縁体40の上下に位置するとともに、絶縁体40の外径側にも位置している(不図示)。
第1、第2柱状電極11,12は、第1、第2スパイラル配線21,22の積層方向の上方に設けられる。第1柱状電極11は、本体部10の第1側面101側に位置する。第2柱状電極12は、本体部10の第2側面102側に位置する。柱状電極11,12は、例えば、スパイラル配線21,22と同じ材料から構成される。
第1柱状電極11は、第1柱状電極11の一部が本体部10の第1側面101および一面103に露出するように、本体部10の磁性体30に埋め込まれている。第2柱状電極12は、第2柱状電極12の一部が本体部10の第2側面102および一面103に露出するように、本体部10の磁性体30に埋め込まれている。
第1柱状電極11は、第1スパイラル配線21に電気的に接続され、第2柱状電極12は、第2スパイラル配線22に電気的に接続される。第1柱状電極11の上面には、第1外部電極61が設けられ、第2柱状電極12の上面には、第2外部電極62が設けられる。第1、第2外部電極61,62は、コイル部品1を実装基板に実装する際に、実装基板の電極にはんだを介して接続される。
金属膜80は、本体部10の第1側面101において、第1柱状電極11、第1ビア電極271、第1接続配線25、第2ビア電極272、および、第1スパイラル配線21の外周部21bに接触し、さらに、第1外部電極61に接触する。金属膜80は、例えば、Cu、Ag、Auなどの低抵抗な金属によって構成される。金属膜80は、例えば、電解めっき、無電解めっき、または、スパッタにより形成される。
同様に、金属膜80は、本体部10の第2側面102において、第2柱状電極12、第1ビア電極271、第2スパイラル配線22の外周部22b、第2ビア電極272および第2接続配線26に接触し、さらに、第2外部電極62に接触する。
次に、図3Aから図3Kを用いてコイル部品1の製造方法について説明する。
図3Aに示すように、基台50を準備する。この実施形態では、1枚の基台50により複数のコイル部品1を製造する。基台50は、絶縁基板51と、絶縁基板51の両面に設けられたベース金属層52とを有する。この実施形態では、絶縁基板51は、ガラスエポキシ基板であり、ベース金属層52は、Cu箔であり、上面が円滑面となっている。後述するように基台50が剥離されることにより、基台50の厚みは、コイル部品1の厚みに影響を与えないため、加工上のそりなどの理由から適宜取り扱いやすい厚さのものを用いればよい。
そして、図3Bに示すように、基台50の一面上にダミー金属層60を接着する。この実施形態では、ダミー金属層60は、Cu箔である。ダミー金属層60は、基台50のベース金属層52と接着されるので、ダミー金属層60は、ベース金属層52の円滑面に接着される。このため、ダミー金属層60とベース金属層52の接着力を弱くすることができて、後工程において、基台50をダミー金属層60から容易に剥がすことができる。好ましくは、基台50とダミー金属層60を接着する接着剤は、低粘着接着剤とする。また、基台50とダミー金属層60の接着力を弱くするために、基台50とダミー金属層60の接着面を光沢面とすることが望ましい。
その後、基台50に仮止めされたダミー金属層60上に第1絶縁層41を積層する。このとき、第1絶縁層41を、真空ラミネータやプレス機などにより、熱圧着し熱硬化する。その後、内磁路(磁芯)に相当する第1絶縁層41の中央部分を、レーザ等により除去し、開口部41aを形成する。
そして、図3Cに示すように、第1絶縁層41上に、セミアディティブ工法を用いて、第1導体層201としての第1スパイラル配線21および第2接続配線26を積層する。
第1スパイラル配線21および第2接続配線26は、互いに接触しないように形成する。
第2接続配線26は、外周部21bと反対側に設ける。詳しくは、まず、第1絶縁層41上に無電解メッキやスパッタリング、蒸着などにより給電膜を形成する。給電膜の形成後、給電膜上に感光性のレジストを塗布や貼り付け、フォトリソグラフィーにより配線パターンを形成する。その後、電解めっきによって、第1スパイラル配線21と第2接続配線26に相当するメタル配線を形成する。メタル配線の形成後、感光性レジストを薬液により剥離除去し、給電膜をエッチング除去する。なお、その後、さらにこのメタル配線を給電部として、追加のCu電解メッキを施すことでより狭スペースな配線21,26を得ることが可能である。また、第1絶縁層41の開口部41a内のダミー金属層60上に、セミアディティブ工法を用いて、内磁路に対応する第1犠牲導体71を設ける。
そして、図3Dに示すように、第1絶縁層41に第2絶縁層42を積層して、第1スパイラル配線21、第2接続配線26及び第1犠牲導体71を第2絶縁層42で覆う。さらに、第2絶縁層42を、真空ラミネータやプレス機などにより、熱圧着し熱硬化する。
そして、図3Eに示すように、第2絶縁層42に、レーザ加工などにより、第2ビア電極272、第3ビア電極273を充填するためのビアホール42bを形成する。また、内磁路(磁芯)に相当する第2絶縁層42の部分を、レーザ等により除去し、開口部42aを形成する。
そして、図3Fに示すように、ビアホールに第2ビア電極272、第3ビア電極273を充填し、第2絶縁層42上に、第2導体層202としての第2スパイラル配線22および第1接続配線25を積層する。第2スパイラル配線22および第1接続配線25は、互いに接触しないように形成する。第1接続配線25は、外周部22bと反対側に設ける。
また、第2絶縁層42の開口部42a内の第1犠牲導体71上に、内磁路に対応する第2犠牲導体72を設ける。このとき、第2ビア電極272、第3ビア電極273、第2スパイラル配線22、第1接続配線25及び第2犠牲導体72は、第1スパイラル配線21、第2接続配線26及び第1犠牲導体71と同様の処理にて設けることができる。
そして、図3Gに示すように、第2絶縁層42に第3絶縁層43を積層して、第2スパイラル配線22、第1接続配線25及び第2犠牲導体72を第3絶縁層43で覆う。さらに、第3絶縁層43を、真空ラミネータやプレス機などにより、熱圧着し熱硬化する。
そして、図3Hに示すように、内磁路(磁芯)に相当する第3絶縁層43の部分を、レーザ等により除去し、開口部43aを形成する。
その後、基台50(ベース金属層52)の一面とダミー金属層60との接着面で基台50をダミー金属層60から剥がす。そして、ダミー金属層60をエッチングなどにより取り除く。この際、第1、第2犠牲導体71,72をエッチングなどにより取り除いて、図3Iに示すように、絶縁体40に、内磁路に対応する内径孔部40aを設ける。その後、第3絶縁層43に、レーザ加工などにより、第1ビア電極271を充填するためのビアホール43bを形成する。さらに、ビアホール43bに第1ビア電極271を充填し、第3絶縁層43上に、柱状の第1、第2柱状電極11,12を積層する。このとき、第1ビア電極271及び第1、第2柱状電極11、12は第1スパイラル配線21と同様の処理にて設けることができる。
そして、図3Jに示すように、第1、第2柱状電極11,12および絶縁体40の上下面側を磁性体30で覆い、磁性体30を、真空ラミネータやプレス機などにより、熱圧着し熱硬化することにより、コイル基板5を形成する。この際、磁性体30は、絶縁体40の孔部40aにも充填される。
そして、図3Kに示すように、コイル基板5の上下の磁性体30を研削工法により薄層化する。このとき、第1、第2柱状電極11,12の一部を露出させることで、第1、第2柱状電極11,12の上側面は、磁性体30の上側面と同一平面上に位置する。そして、第1、第2柱状電極11,12の上側面に、第1、第2外部電極61,62(図2参照)を設ける。
その後、コイル基板5(本体部10)を、ダイシングやスクライブにより、カット面Cにて個片化する。このとき、カット面Cが、本体部10の第1、第2側面101,102を構成する。つまり、第1柱状電極11、第1ビア電極271、第1接続配線25、第2ビア電極272、および、第1スパイラル配線21の外周部21bが、本体部10の第1側面101に露出する。第2柱状電極12、第1ビア電極271、第2スパイラル配線22の外周部22b、第2ビア電極272、および、第2接続配線26が、本体部10の第2側面102に露出する。
その後、本体部10の第1、第2側面101,102に、金属膜80(図2参照)を設ける。金属膜80は、例えば、Cuめっき処理により形成される。このめっき処理は、無電解めっき、電解めっきのいずれであってもよい。これにより、第1側面101において、金属膜80は、第1外部電極61、第1柱状電極11、第1ビア電極271、第1接続配線25、第2ビア電極272、および、第1スパイラル配線21の外周部21bを覆う。第2側面102において、金属膜80は、第2外部電極62、第2柱状電極12、第1ビア電極271、第2スパイラル配線22の外周部22b、第2ビア電極272、および、第2接続配線26を覆う。このようにして、図2に示すコイル部品1を形成する。
なお、上記例示した製造方法では、基台50の両面のうちの一面にコイル基板5を形成しているが、基台50の両面のそれぞれにコイル基板5を形成するようにしてもよい。また、多数のコイル基板5を同時に形成できるように、基台50の一面に、複数の第1、第2スパイラル配線21,22や絶縁体40などを並列に形成し、これらを個片化してもよい。これにより、一つの基台50を用いて、同時に複数のコイル部品1を形成することができ、高い生産性を得ることができる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の電子部品の第2実施形態を示すX方向矢視図である。第2実施形態は、第1実施形態とは、ビア電極の構成が相違する。この相違する構成を以下に説明する。
なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図4に示すように、電子部品としてのコイル部品1Aでは、第1ビア電極271Aの積層方向の一方側の幅は、第1ビア電極271Aの積層方向の他方側の幅より小さい。具体的に述べると、第1ビア電極271Aの下端(Z方向下方側)の幅は、第1ビア電極271Aの上端(Z方向上方側)の幅よりも小さい。つまり、第1ビア電極271Aの形状は、X方向からみて、台形となる。この場合、接触面積の関係から、第1ビア電極271Aの下端側(一方側)である第1接続配線25との接続面において層間剥離が発生しやすくなる。
したがって、この構成では金属膜80の層間剥離低減効果をより効果的に発揮させることができる。また、第2ビア電極272Aについても、第1ビア電極271Aと同様の構成である。また、第2側面102についても、第1側面101と同様の構成である。
なお、第1ビア電極の上端の幅は、第1ビア電極の下端の幅よりも小さくてもよい。また、第1、第2ビア電極の少なくとも一方が、上述の構成であってもよい。
(第3実施形態)
図5は、本発明の電子部品の第3実施形態を示す斜視図である。第3実施形態は、第1実施形態とは、外部電極および金属膜の数量が相違する。この相違する構成を以下に説明する。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図5に示すように、電子部品としてのコイル部品1Bでは、第1外部電極61は、本体部10の一面103に、Y方向に沿って、複数(この実施形態では、4つ)並列に配置されている。金属膜80は、本体部10の第1側面101に、Y方向に沿って、複数(この実施形態では、4つ)並列に配置されている。各第1外部電極61は、各金属膜80に接続される。
同様に、第2外部電極62は、本体部10の一面103に、Y方向に沿って、複数(この実施形態では、4つ)並列に配置されている。金属膜80は、本体部10の第2側面102に、Y方向に沿って、複数(この実施形態では、4つ)並列に配置されている。各第2外部電極62は、各金属膜80に接続される。
このように、第1、第2外部電極61,62および金属膜80の数量が増加すると、コイル部品1の大きさに制約があるため、柱状電極11,12、スパイラル配線21,22、ビア電極271,272、および、接続配線25,26が小さくなる。
しかし、第1実施形態で説明したように、金属膜80は、柱状電極11,12、スパイラル配線21,22、ビア電極271,272、および、接続配線25,26を覆うので、これらの層間剥離を効果的に低減できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1から第3実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
前記第1実施形態では、金属膜と外部電極とが別部材としているが、金属膜と外部電極とが同一部材(一体化)であってもよい。また、前記第1実施形態では、柱状電極を設けているが、柱状電極を省略するようにしてもよい。
前記第1実施形態では、柱状電極およびビア電極を側面に露出させているが、柱状電極およびビア電極を側面に露出させないで、導体層のみを側面に露出させてもよい。このとき、金属膜は、絶縁層の両側の導体層からめっき成長して、絶縁層を跨ぐように形成される。この結果、金属膜は、導体層間の絶縁層を覆う。つまり、ビア電極を絶縁層で覆って本体部の側面に露出させないようにしてもよい。この場合、側面に露出する導体層は、積層方向に複数あり、本体部は、積層方向に隣り合う導体層の間を接続するビア電極を有し、金属膜は積層方向に隣り合う導体層の間を接続する構成となる。ここで、金属膜が無い場合、通常、ビア電極は導体層よりも小さく、導体層とビア電極との接続面の面積も小さくなるため、絶縁層の熱膨張により、当該接触面での層間剥離が発生しやすくなる。一方、上記構成では、金属膜は、積層方向に隣り合う導体層の間を接続するので、熱による導体層の間の絶縁層の膨張圧縮を拘束する。よって、ビア電極を本体部の側面に露出させない構成、すなわち金属膜とビア電極とが接触していない構成であっても、導体層とビア電極との層間剥離を低減できる。
前記第2実施形態では、金属膜、柱状電極および台形のビア電極の構成を説明しているが、金属膜および台形のビア電極の構成のみでもよい。
前記第3実施形態では、複数の金属膜、複数の外部電極、柱状電極およびビア電極の構成を説明しているが、複数の金属膜および複数の外部電極の構成のみでもよい。
前記第1実施形態では、2層のスパイラル配線を含んでいるが、3層以上のスパイラル配線を含んでいてもよい。つまり、導体層を2層としているが、3層以上としてもよく、導体層が3層以上になると、絶縁層が多数積層されることで、熱による膨張収縮が大きくなり、より層間剥離が発生しやすいため、金属層による層間剥離の低減効果がより一層効果的である。また、絶縁層を3層としているが、4層以上としてもよい。
前記第1実施形態では、電子部品を、コイル部品としているが、コンデンサなどとしてもよい。コイル部品の場合、導体層が、螺旋状の配線、すなわち幅の細い配線を構成するため、導体層の他の部材との接続面が小さくなりやすく、層間剥離が発生しやすくなるため、金属膜による層間剥離の低減効果がより一層効果的となる。
(実施例)
次に、第1実施形態の実施例について説明する。
図6Aは、第1実施形態の実施例であるコイル部品について、はんだを介して実装基板に実装するときの、リフロー回数と直流電気抵抗Rdcとの関係を示す。なお、直流電気抵抗Rdcは外部電極間(コイル部品1における外部電極61、62間)の直流電気抵抗値(単位:Ω)として測定した。図6Aに示すように、実施例では、リフロー前後において、直流電気抵抗Rdcはほとんど変化しなかった。
図6Bは、第1実施形態の比較例である金属膜を設けないコイル部品について、リフロー回数と直流電気抵抗Rdcとの関係を示す。なお、直流電気抵抗Rdcの測定方法は図6Aと同様とした。図6Bに示すように、比較例では、リフロー前後において、直流電気抵抗Rdcが増加した。これはリフロー時の熱による導体層間の層間剥離が発生していることを意味している。
このように、金属膜を設けた実施例では、導体層間の層間剥離を低減できる。なお、実施例では、比較例に対し、リフロー前の直流電気抵抗Rdcも低い結果となった。これは、実施例では外部電極と導体層との間に金属膜を経由する経路ができ、該経路では直流電気抵抗Rdcが高くなりやすい導体層とビア電極との界面を経由しないため、直流電気抵抗Rdcが小さくなったものと考えられる。したがって、実施例の構成は、外部電極と導体層との間の直流電気抵抗を小さくする効果も有する。
1,1A,1B コイル部品(電子部品)
10 本体部
101 第1側面
102 第2側面
103 一面
11 第1柱状電極
12 第2柱状電極
21 第1スパイラル配線
21a 内周部
21b 外周部
22 第2スパイラル配線
22a 内周部
22b 外周部
25 第1接続配線
26 第2接続配線
30 磁性体
40 絶縁体
41 第1絶縁層
42 第2絶縁層
43 第3絶縁層
61 第1外部電極
62 第2外部電極
80 金属膜
201 第1導体層
202 第2導体層
271 第1ビア電極
272 第2ビア電極
C カット面

Claims (9)

  1. 交互に積層された絶縁層および導体層を含む本体部を備え、
    前記絶縁層および前記導体層の一部は、前記本体部の積層方向に直交する方向の側面に露出し、
    前記本体部の前記側面には、積層方向に延在して、前記側面に露出する前記絶縁層および前記導体層を覆う金属膜を設けている、電子部品。
  2. 前記本体部の積層方向の一面に設けられ、前記導体層に電気的に接続された外部電極を有し、前記金属膜は、前記外部電極に接続する、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記本体部は、前記外部電極と前記導体層の間に位置し、前記外部電極と前記導体層を電気的に接続する柱状電極を有し、
    前記柱状電極の一部は、前記本体部の前記側面および前記一面に露出し、前記金属膜は、前記側面に露出する前記柱状電極を覆う、請求項2に記載の電子部品。
  4. 前記本体部は、前記絶縁層に埋め込まれ、前記導体層に電気的に接続するビア電極を有し、
    前記ビア電極の一部は、前記本体部の前記側面に露出し、前記金属膜は、前記側面に露出する前記ビア電極を覆う、請求項1から3の何れか一つに記載の電子部品。
  5. 前記ビア電極の積層方向の一方側の幅は、前記ビア電極の積層方向の他方側の幅より小さい、請求項4に記載の電子部品。
  6. 前記側面に露出する前記導体層は、積層方向に複数あり、
    前記本体部は、前記積層方向に隣り合う導体層の間を接続するビア電極を有し、
    前記金属膜は、前記積層方向に隣り合う導体層の間を接続する、請求項1から3の何れか一つに記載の電子部品。
  7. 前記側面に露出する前記導体層は、積層方向に3層以上ある、請求項6に記載の電子部品。
  8. 前記外部電極は、前記本体部の前記一面に、複数並列に配置され、前記金属膜は、前記本体部の前記側面に、複数並列に配置され、各外部電極は、各金属膜に接続されている、請求項2に記載の電子部品。
  9. 前記導体層は、螺旋状の配線を構成する、請求項1から8の何れか一つに記載の電子部品。
JP2018518069A 2016-05-16 2017-01-04 電子部品 Active JP6721044B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016098192 2016-05-16
JP2016098192 2016-05-16
PCT/JP2017/000045 WO2017199461A1 (ja) 2016-05-16 2017-01-04 電子部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017199461A1 true JPWO2017199461A1 (ja) 2018-11-22
JP6721044B2 JP6721044B2 (ja) 2020-07-08

Family

ID=60325803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018518069A Active JP6721044B2 (ja) 2016-05-16 2017-01-04 電子部品

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11398341B2 (ja)
JP (1) JP6721044B2 (ja)
CN (2) CN109074947B (ja)
WO (1) WO2017199461A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6828555B2 (ja) 2017-03-29 2021-02-10 Tdk株式会社 コイル部品およびその製造方法
JP6627819B2 (ja) * 2017-04-27 2020-01-08 株式会社村田製作所 電子部品およびその製造方法
KR102004812B1 (ko) 2018-02-08 2019-07-29 삼성전기주식회사 인덕터
US11631529B2 (en) * 2019-03-19 2023-04-18 Tdk Corporation Electronic component and coil component
KR102178528B1 (ko) * 2019-06-21 2020-11-13 삼성전기주식회사 코일 전자부품
JP7313207B2 (ja) * 2019-06-25 2023-07-24 新光電気工業株式会社 インダクタ、及びインダクタの製造方法
US11189563B2 (en) * 2019-08-01 2021-11-30 Nanya Technology Corporation Semiconductor structure and manufacturing method thereof
KR102230044B1 (ko) 2019-12-12 2021-03-19 삼성전기주식회사 코일 부품
KR102335427B1 (ko) * 2019-12-26 2021-12-06 삼성전기주식회사 코일 부품
KR20220042633A (ko) * 2020-09-28 2022-04-05 삼성전기주식회사 코일 부품

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10335142A (ja) * 1997-05-29 1998-12-18 Citizen Electron Co Ltd チップインダクタとその製造方法
JP2007059539A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Tdk Corp 積層型コモンモードフィルタ
JP2013219295A (ja) * 2012-04-12 2013-10-24 Panasonic Corp コモンモードノイズフィルタ
JP2013219029A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 電子部品及び電子部品製造方法
JP2014120759A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd コモンモードフィルタ及びその製造方法
JP2014170917A (ja) * 2013-02-28 2014-09-18 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd コモンモードフィルター及びその製造方法
JP2014197590A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 Tdk株式会社 コイル部品
JP2015130472A (ja) * 2014-01-07 2015-07-16 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. コイル部品及びその実装基板
US20160104565A1 (en) * 2014-10-14 2016-04-14 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic component
JP2016082016A (ja) * 2014-10-15 2016-05-16 株式会社村田製作所 電子部品

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3197022B2 (ja) * 1991-05-13 2001-08-13 ティーディーケイ株式会社 ノイズサプレッサ用積層セラミック部品
CN100573759C (zh) * 2003-01-30 2009-12-23 威盛电子股份有限公司 叠层电容器的工艺与结构
JP2005217268A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Tdk Corp 電子部品
JP2007109935A (ja) 2005-10-14 2007-04-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品及びその製造方法
JP4400612B2 (ja) 2006-10-31 2010-01-20 Tdk株式会社 積層コンデンサ、および積層コンデンサの製造方法
JP2011071457A (ja) * 2008-12-22 2011-04-07 Tdk Corp 電子部品及び電子部品の製造方法
KR101365368B1 (ko) * 2012-12-26 2014-02-24 삼성전기주식회사 공통모드필터 및 이의 제조방법
JP5831498B2 (ja) * 2013-05-22 2015-12-09 Tdk株式会社 コイル部品およびその製造方法
JP5888289B2 (ja) 2013-07-03 2016-03-16 株式会社村田製作所 電子部品
KR101762027B1 (ko) * 2015-11-20 2017-07-26 삼성전기주식회사 코일 부품 및 그 제조 방법
JP6668723B2 (ja) * 2015-12-09 2020-03-18 株式会社村田製作所 インダクタ部品
KR20170074590A (ko) * 2015-12-22 2017-06-30 삼성전기주식회사 공통모드필터

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10335142A (ja) * 1997-05-29 1998-12-18 Citizen Electron Co Ltd チップインダクタとその製造方法
JP2007059539A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Tdk Corp 積層型コモンモードフィルタ
JP2013219029A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 電子部品及び電子部品製造方法
JP2013219295A (ja) * 2012-04-12 2013-10-24 Panasonic Corp コモンモードノイズフィルタ
JP2014120759A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd コモンモードフィルタ及びその製造方法
JP2014170917A (ja) * 2013-02-28 2014-09-18 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd コモンモードフィルター及びその製造方法
JP2014197590A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 Tdk株式会社 コイル部品
JP2015130472A (ja) * 2014-01-07 2015-07-16 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. コイル部品及びその実装基板
US20160104565A1 (en) * 2014-10-14 2016-04-14 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic component
JP2016082016A (ja) * 2014-10-15 2016-05-16 株式会社村田製作所 電子部品

Also Published As

Publication number Publication date
CN109074947A (zh) 2018-12-21
US20190066908A1 (en) 2019-02-28
WO2017199461A1 (ja) 2017-11-23
US11398341B2 (en) 2022-07-26
JP6721044B2 (ja) 2020-07-08
CN112992504A (zh) 2021-06-18
CN109074947B (zh) 2021-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6721044B2 (ja) 電子部品
JP6668723B2 (ja) インダクタ部品
CN107068351B (zh) 电感元件、封装部件以及开关调节器
JP6627819B2 (ja) 電子部品およびその製造方法
JP2017011185A (ja) コイル部品の製造方法およびコイル部品
JPWO2008120755A1 (ja) 機能素子内蔵回路基板及びその製造方法、並びに電子機器
JP5363384B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP5367523B2 (ja) 配線基板及び配線基板の製造方法
WO2007126090A1 (ja) 回路基板、電子デバイス装置及び回路基板の製造方法
KR102194722B1 (ko) 패키지 기판, 패키지 기판의 제조 방법 및 이를 포함하는 적층형 패키지
US20180108475A1 (en) Method of manufacturing coil component
US8302298B2 (en) Process for fabricating circuit substrate
US20210125776A1 (en) Inductor array component and inductor array component built-in substrate
US20110248408A1 (en) Package substrate and fabricating method thereof
JP2023065654A (ja) インダクタ部品およびインダクタ部品内蔵基板
JP2009267149A (ja) 部品内蔵配線板、部品内蔵配線板の製造方法
US9824964B2 (en) Package substrate, package structure including the same, and their fabrication methods
JP6293436B2 (ja) 配線基板の製造方法
US11289825B2 (en) Radio frequency module and method of manufacturing radio frequency module
JP2006344631A (ja) 部品内蔵基板
JP5997200B2 (ja) 配線基板
JP6007956B2 (ja) 部品内蔵配線板
JP2019004177A (ja) コイル部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190827

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200326

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6721044

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150