JPWO2017187569A1 - 予約管理装置、予約管理方法及び予約管理プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
ところが、一般的な予約システムでは、予約時にサービス提供計画が確定されるため、後からサービス提供計画を変更することができないという課題がある。
特許文献1の技術では、予約後にサービス提供計画を変更することは可能であるが、予約者が予約時に承認していないサービス提供条件を用いてサービス提供計画を変更することができないという課題がある。
サービスの予約者が予約時に承認しているサービス提供条件である承認条件を用いて、前記予約者へのサービスの提供計画を生成する計画生成部と、
前記予約者が予約時に承認していない、前記予約者にとって前記承認条件よりも不利であり、サービス提供者にとって前記承認条件よりも有利なサービス提供条件である代替条件を、前記予約者が前記代替条件を許容する場合に前記予約者に与えられる報酬とともに生成する条件生成部と、
前記予約者が前記代替条件及び前記報酬を許容するか否かの問い合わせが行われた結果、前記予約者から前記代替条件及び前記報酬を許容する回答が得られた場合に、前記代替条件を用いて、前記予約者へのサービスの提供計画を更新する計画更新部とを有する。
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係る予約システム100の構成例を示す。
予約システム100では、複数の予約装置200と予約管理装置300がネットワーク800を介して接続されている。
予約装置200は、サービスの利用者がサービスの予約を行うために用いるコンピュータである。なお、以下では、利用者は、予約者ともいう。
予約管理装置300は予約を受け付けるコンピュータである。予約管理装置300で行われる動作は、予約管理方法の例に相当する。
本実施の形態に係る予約システム100では、利用者が予約装置200を用いてオンデマンドでサービスの予約を行い、予約管理装置300が、予約状況に応じてサービスの提供計画が生成される。以下では、デマンドカー等の輸送サービスを例として説明を行う。
図2に示すように、予約装置200は、ハードウェアとして、プロセッサ201、メモリ202、入力器203、表示器204及び通信器205を備える。
メモリ202は、演算に必要な情報を記憶する。また、メモリ202は、予約送信部210、予約変更結果受信部220、調整依頼受信部230及び調整回答送信部240の機能を実現するプログラムを記憶する。メモリ202は、具体的には、RAM(Random Access Memory)である。
入力器203は、ユーザが予約内容を予約装置200に入力するために用いられる。入力器203は、キーボード、マウス等のインタフェースである。
表示器204は、予約の入力画面や結果画面などを表示する。表示器204は、ディスプレイとのインタフェースである。
通信器205は、予約管理装置300と通信を行う回路である。通信器205は、具体的には、通信チップ又はNIC(Network Interface Card)である。
図3に示すように、予約管理装置300は、ハードウェアとして、プロセッサ301、メモリ302、入力器303、表示器304、通信器305及びストレージ306を備える。
メモリ302は、演算に必要な情報を記憶する。また、メモリ302には、予約管理制御部310、予約受信部311、計画立案部320、計画確定部321、調整内容生成部330、調整依頼送信部350及び調整回答受信部360の機能を実現するプログラムがロードされる。メモリ302は、具体的にはRAMである。
ストレージ306は、大量の情報を蓄積する。また、ストレージ306は、予約管理制御部310、予約受信部311、計画立案部320、計画確定部321、調整内容生成部330、調整依頼送信部350及び調整回答受信部360の機能を実現するプログラムを記憶する。ストレージ306は、具体的にはフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)である。
ストレージ306には、OS(Operating System)も記憶されている。そして、OSの少なくとも一部がプロセッサ301により実行される。プロセッサ301はOSの少なくとも一部を実行しながら、予約管理制御部310、予約受信部311、計画立案部320、計画確定部321、調整内容生成部330、調整依頼送信部350及び調整回答受信部360の機能を実現するプログラムを実行する。
プロセッサ301がOSを実行することで、タスク管理、メモリ管理、ファイル管理、通信制御等が行われる。
予約管理制御部310、予約受信部311、計画立案部320、計画確定部321、調整内容生成部330、調整依頼送信部350及び調整回答受信部360の機能を実現するプログラムは、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD等の可搬記憶媒体に記憶されてもよい。
入力器303は、予約管理装置300のオペレータが各種指示を予約管理装置300に入力するために用いられる。
表示器304は、各種情報を予約管理装置300のオペレータに表示する。
通信器305は、予約装置200と通信を行う回路である。
また、予約管理装置300は、ロジックIC(Integrated Circuit)、GA(Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)といった電子回路により実現されてもよい。
なお、プロセッサ301及び上記の電子回路を総称してプロセッシングサーキットリーともいう。
予約装置200は、図4に示すように、予約送信部210、予約変更結果受信部220、調整依頼受信部230及び調整回答送信部240を含む。
これら出発地コード、目的地コード、出発希望時刻、到着希望時刻は、輸送サービスを提供するための条件(サービス提供条件)である。また、これら出発地コード、目的地コード、出発希望時刻、到着希望時刻は、予約者が予約時に指定したサービス提供条件であり、予約条件という。
また、予約データに承認条件が記述されていてもよい。承認条件は、予約者が予約時に承認している、予約条件よりも予約者にとって不利であり、事業者にとって有利な条件である。承認条件は、予め予約管理装置300に保持されていてもよい。承認条件が予約管理装置300に保持されている場合は、予約データに承認条件が記述されていなくてもよい。
なお、条件は、条件コードと条件値で構成される。後述するように、図16の条件管理テーブル381では、承認条件が列挙されている。つまり、図16の承認条件は、「条件コード」(例えば、「TYPE」)と「承認条件値」(例えば、[2])で構成されている。以下では、ある条件が他の条件よりも大きい/小さいと表記することがある。ある条件(例えば条件A)が他の条件(例えば条件B)よりも大きい/小さいとは、条件Aの条件コードと条件Bの条件コードが同じであり、条件Aの条件値が条件Bの条件値よりも大きい/小さいことを意味する。
予約管理装置300は、図5に示すように、予約管理制御部310、予約受信部311、計画立案部320、計画確定部321、調整内容生成部330、調整依頼送信部350、調整回答受信部360、予約管理部370、運行計画管理部375、条件管理部380、調整管理部385及び調整成功率管理部390を含む。
より具体的には、計画立案部320は、予約条件及び承認条件を用いて、予約者へのサービスの提供計画を生成する。また、計画立案部320は、予約者から代替条件及び報酬を許容する回答が得られた場合に、代替条件を用いて、予約者へのサービスの提供計画を更新する。
計画立案部320は、計画生成部及び計画更新部に相当する。また、計画立案部320により行われる動作は、計画生成処理及び計画更新処理に相当する。
具体的には、調整内容生成部330は、予約者への問い合わせが過去に行われたことがあるサービス提供条件である過去実績条件に基づき、代替条件を生成する。例えば、調整内容生成部330は、後述する調整成功率管理部390で記憶されている調整成功率管理テーブル391(過去実績条件情報の例)を参照し、複数の過去実績条件の中から、成功率が閾値以上であって、事業者にとって最も有利な過去実績条件を選択する。調整成功率管理テーブル391では、複数の過去実績条件が記述され、複数の過去実績条件の各々に予約者への問い合わせに対する回答の成功率が記述される。そして、調整内容生成部330は、選択した選択過去実績条件をそのまま代替条件として用いてもよいし、選択過去実績条件よりも予約者にとって不利であり、サービス提供者にとって有利なサービス提供条件を、代替条件として生成してもよい。
調整内容生成部330は、条件生成部に相当する。また、調整内容生成部330により行われる動作は、条件生成処理に相当する。
調整回答受信部360は、調整回答データを予約装置200から受信する。
また、条件管理部380は、条件コードテーブル382を記憶する。条件コードテーブル382は図17に例示するテーブルである。条件コードテーブル382の詳細は後述する。
図14において、「予約番号」の列には、予約を一意に識別するための識別子(予約番号)が格納される。
「予約状態」の列には、予約が確定しているか否かを判別するための値が格納される。
「利用者番号」の列には、予約者を一意に識別するための番号である利用者番号が格納される。
「出発地コード」の列には、出発地のコード(出発地コード)が格納される。
「目的地コード」には、目的地のコード(目的地コード)が格納される。出発地コード及び目的地コードはX、Y座標等で表すことができる。
「出発希望時刻」の列には、予約者が希望する、車両が出発地から出発する時刻(出発希望時刻)が格納される。
「到着希望時刻」の列には、予約者が希望する、車両が目的地に到着する時刻(到着希望時刻)が格納される。
「運賃」の列には、予約時に暫定的に決定されている運賃が格納される。
「割当運行番号」の列には、運行計画テーブル376の運行番号に対応する番号が格納される。
「出発予想時刻」の列には、調整の結果、最終的に決定された車両が出発地を出発する予想時刻が格納される。調整が行われていない段階では、「出発予想時刻」には、出発希望時刻が格納されている。
「目的地到着予想時刻」の列には、調整の結果、最終的に決定された車両が目的地に到着する予想時刻(目的地到着予想時刻)が格納される。調整が行われていない段階では、「目的地到着予想時刻」には、到着希望時刻が格納されている。
「最終運賃」の列には、調整の結果、最終的に決定された運賃が格納される。調整において、運賃の割引がなされた場合は、「最終運賃」には、割引後の運賃が格納される。
図15において、「運行番号」の列には、車両の運行を一意に識別するための識別子(運行番号)が格納される。
「登録状態」の列には、運行が確定しているかを判別するための値が格納される。
「車両番号」の列には、使用される車両の番号(車両番号)が格納される。
「運転手番号」の列には、車両を運転する運転手の番号(運転手番号)が格納される。
「出発地コード」の列には、出発地のコード(出発地コード)が格納される。
「予約目的地移動時間」の列には、予約の出発地から目的地までの移動に要する時間(予約目的地移動時間)が格納される。
「運転開始時刻」の列には、運転手が車両の運転を開始する必要がある時刻(運転開始時刻)が格納される。
「運転完了時刻」の列には、運転手が車両の運転を完了する時刻(運転完了時刻)が格納される。
「到着地コード」の列には、運転手が車両の運転を完了した到着地のコード(到着地コード)が格納される。
図16において、「予約番号」の列には、予約管理テーブル371(図14)に記述される予約番号が格納される。
「条件コード」の列には、条件を一意に識別するためのコード(条件コード)が格納される。より具体的には、「条件コード」の列には、条件コードテーブル382(図17)に記述される条件コードが格納される。
「条件値」の列には、条件の値(条件値)が格納される。より具体的には、「条件値」の列には、条件コードテーブル382(図17)の「設定可能値」のいずれかの値が格納される。
「割引率」の列には、「条件値」に示される条件値で予約が確定した場合に適用される割引率が格納される。
図17において、「条件コード」の列には、予約条件を一意に識別するためのコード(条件コード)が格納される。
「上限値」の列には、対応する条件コードで設定可能な条件値の上限値が格納される。「説明」及び「設定可能値」の列は、説明のために記載している。予約管理装置300の動作においては、「説明」及び「設定可能値」の列は必要ではない。
図18において、「調整番号」の列では、調整内容を一意に識別するための識別子(調整番号)が格納される。
「調整状況」の列では、調整の状況を示す値が格納される。
「予約番号」の列では、調整対象の予約の予約番号が格納される。
「利用者番号」の列では、調整対象の利用者の利用者番号が格納される。
「条件コード」の列では、調整対象の予約の条件コードが格納される。
「調整前条件値」の列では、調整前の条件値が格納される。
「調整後条件値」の列では、調整後の条件値が格納される。
「調整依頼送信時刻」の列では、調整依頼データを予約装置200に送信した時刻が格納される。
「調整回答受信時刻」の列は、予約装置200から調整回答データを受信した時刻が格納される。
図19において、「利用者番号」の列では、予約者を一意に識別するための番号(利用者番号)が格納される。
「条件コード」の列では、条件コードテーブル382に記述される条件コードが格納される。
「過去実績条件値」の列では、過去に利用者への問合せが行われた条件値が格納される。
「調整回数」の列では、利用者への問合せが行われた回数が格納される。
「成功回数」の列では、調整に成功した回数が格納される。
「調整成功率」の列では、調整に成功した確率(調整成功率)が格納される。調整成功率は、「成功回数」÷「調整回数」×100で得られる。
「成功平均割引率」の列では、調整に成功した際の割引率の平均値が格納される。
「平均回答時間」の列では、調整依頼データを送信してから調整回答データを受信するまでに要した時間の平均値が格納される。
次に、予約装置200及び予約管理装置300の動作を説明する。
利用者は、予約装置200の入力器203を用いて、当該利用者の利用者番号:U003と、予約条件を入力する。
利用者は、例えば以下のような予約条件を入力する。
出発地コード:L003
目的地コード:L008
出発希望時刻:2015/12/22 10:30
到着希望時刻:2015/12/22 11:10
利用者は、出発地コード及び目的地コードとして、GPS(Global Positioning System)情報などを用いてもよい。また、利用者は、GPS情報から変換したコード値を用いてもよい。
また、利用者は、承認条件を予約装置200に入力してもよい。利用者は、例えば、以下のような承認条件を入力する。
車両タイプ:一般、調整時割引率:10%
喫煙:喫煙不可、調整時割引率:調整に応じない
相乗り可否:相乗り可、調整時割引率:10%
出発時刻過早:1分−5分、調整時割引率:10%
出発時刻遅延:1分−5分、調整時割引率:10%
到着時刻過早:1分−5分、調整時割引率:10%
到着時刻遅延:1分−5分、調整時割引率:10%
なお、予約管理装置300において承認条件が既に登録されている場合は、利用者は承認条件を入力しなくてもよい。
予約送信部210は、利用者から入力された利用者番号、予約条件が記述される予約データを生成し、生成した予約データを予約管理装置300に送信する。利用者が承認条件を入力した場合は、予約送信部210は、利用者から入力された承認条件も予約データに含ませる。
予約受信処理(ステップS302)では、予約受信部311は、主に、予約データに記載されている利用者番号、予約条件を予約管理テーブル371に登録する。また、予約受信部311は、予約データに承認条件が含まれている場合は、条件管理テーブル381に承認条件を登録する。
1回目の計画立案処理(ステップS305)では、計画立案部320が、予約条件及び承認条件用いて運行計画(サービス提供計画)を生成する。
2回目以降の計画立案処理(ステップS305)では、計画立案部320は、予約者により許容された代替条件を用いて、運行計画を更新する。
計画確定処理(ステップS306)では、計画確定部321が、出発時刻が間近に迫った予約の運行計画を確定する。計画確定処理(ステップS306)では、計画確定部321は、主に、最終運賃を決定する。
なお、計画確定部321は、出発時刻が間近に迫っていない予約に対しては、計画確定処理(ステップS306)では、実質的に何もしない。
調整内容生成処理(ステップS307)は、計画確定処理(ステップS306)で確定されなかった予約、すなわち、出発時刻が間近に迫っていない予約に対して行われる。
調整内容生成処理(ステップS307)では、調整内容生成部330が、予約者に問合せを行う代替条件を生成する。
ステップS308では、調整依頼送信部350が、代替条件を許容するか否かを予約者に問い合わせる調整依頼データを送信する。
調整依頼送信部350が調整依頼データを送信すると、再び、計画立案部320が、一定時間の経過を待つ(ステップS304)。
ステップS308で送信された調整依頼データに対して予約装置200から調整回答データが応答された場合は、後述するステップS30Aにおいて、調整回答受信部360が調整回答データを受信する。調整回答データで代替条件が予約者により許容されている場合は、前述したように、次のループの計画立案処理(ステップS305)では、計画立案部320は、予約者により許容された代替条件を用いて、運行計画を更新する。
出発時刻が間近に迫るまで、1つの予約に対して、ステップS304からステップS308の手順が繰り返される。
また、調整回答データで代替条件が予約者により許容されている場合は、調整回答受信部360は、条件管理テーブル381を代替条件で更新する。調整回答受信処理(ステップS30B)では、例えば、図16の条件管理テーブル381が図22の条件管理テーブル383に更新される。図16では、矢印を付している予約番号:Y003、条件コード:DEP_EARのレコードの条件値は1であったが、図22では、条件値が4に更新されている。つまり、図22の例では、予約者は、DEP_EAR=3という代替条件を許容した例が示されている。
調整回答受信処理(ステップS30B)の実施後、再び、調整回答受信部360は、調整回答データの受信を待つ(ステップS30A)。
予約受信部311は、ステップS312において、運行可能な車両及び運転手が存在するかを判定する。
予約受信部311は、例えば、運行に必要な時間帯において、運行計画管理テーブル376に記載されていない車両があれば、運行可能な車両が存在すると判定する。
また、予約受信部311は、例えば、運行に必要な時間帯と勤務時間が重複している運転手がおり、かつ、当該運転手が運行計画管理テーブル376に記載されていない場合に、運行可能な運転手が存在すると判定する。
予約受信部311は、ステップS313において、例えば、図14の予約管理テーブル371にレコード372を登録する。また、予約受信部311は、ステップS313において、例えば、図15の運行計画管理テーブル376にレコード377を登録する。
また、予約データに承認条件が含まれている場合は、予約受信部311は、ステップS313において、図16の条件管理テーブル381に、符号381aのように承認条件を登録する。
Tdep(Yi)−Tdep_ear(Yi)≦Tdep(Yi,Vj)
Tdep(Yi)+Tdep_late(Yi)≧Tdep(Yi,Vj)
ここで、Tdep(Y)は、予約Yの出発希望時刻である。計画立案部320は、Tdep(Y)として、予約管理テーブル371に記載されている出発希望時刻を用いる。
Tdep_ear(Y)は予約Yの予約者が許容可能な出発時刻過早の大きさである。計画立案部320は、Tdep_ear(Y)として、承認条件に含まれる出発時刻過早の値を用いる。
Tdep_late(Y)は予約Yの予約者が許容可能な出発時刻遅延の大きさである。計画立案部320は、Tdep_late(Y)として、承認条件に含まれる出発時刻遅延の値を用いる。
Tdep(Y,V)は、車両Vが予約Yの出発地を出発する時刻である。
また、ステップS325aでは、計画立案部320は、ステップS324aにおいて得られた最新の運行計画に合せて、予約管理テーブル371を更新する。計画立案部320は、例えば、図14の予約管理テーブル371を図20の予約管理テーブル371aのように更新する。
図20及び図21の例では、利用者番号:U003の利用者と利用者番号:U010の利用者との相乗りの調整が成功したことを想定している。図21では、図15で存在していたレコード377aとレコード378aがキャンセルされ、代わりに相乗りに対応するレコード379aが追加されている。また、図20では、図14に存在していたレコード372とレコード373を、図21のレコードS379aに対応させて、レコード372aとレコード373aに更新している。また、計画立案部320は、この時、必要であれば、相乗りに対応させて車両到着時刻を更新する。
「出発時刻」と現在時刻との差が規定時間よりも大きい場合(ステップS322bでNO)は、計画確定部321は、ステップS32Abの処理を行う。ステップS32Abの詳細は後述する。
一方、「出発時刻」と現在時刻との差が規定時間以下である場合(ステップS322bでYES)は、計画確定部321は、ステップS323bにおいて、運行計画管理テーブル376aの該当する運行の「登録状態」を「確定済」に更新する。つまり、計画確定部321は、ステップS321bで取得した運行計画管理テーブル376aのレコードの「登録状態」を「確定済」に更新する。また、計画確定部321は、予約管理テーブル371aの該当する予約の「予約状態」を「確定済」に更新する。つまり、計画確定部321は、「登録状態」が「確定済」に更新された運行計画管理テーブル376aのレコードの「運行番号」の値が記載されている予約管理テーブル371aのレコードを取得する。そして、計画確定部321は、取得したレコードの「予約状態」を「確定済」にする。
つまり、計画確定部321は、ステップS322bにおいて「予約状態」を「確定済」に更新した予約管理テーブル371aのレコードの「予約番号」の値が記載されている調整管理テーブル386のレコードを取得する。そして、計画確定部321は、取得したレコードの「調整状況」の値を取得する。
「調整状況」が「成功」であれば(ステップS325bでYES)は、計画確定部321は、ステップS326bの処理を行う。一方、「調整状況」が「成功」でなければ(ステップS325bでNO)は、計画確定部321は、ステップS328bの処理を行う。
より具体的には、計画確定部321は、調整管理テーブル386と条件管理テーブル381から、調整が成功した条件の割引率を取得する。つまり、計画確定部321は、調整管理テーブル386の該当するレコードの「予約番号」及び「条件コード」と一致する条件管理テーブル381のレコードの「割引率」を取得する。
更に、計画確定部321は、取得した「割引率」の値を、予約管理テーブル371aの同じ「予約番号」のレコードの「運賃」に適用して、割引後の運賃を算出する。そして、計画確定部321は、算出した割引後の運賃を、予約管理テーブル371aの「最終運賃」に登録する。
計画確定部321は、例えば、図18の1行目(調整番号:A001)の「予約番号:Y003」及び「条件コード:SHARE」と2行目(調整番号:A002)の「予約番号:Y003」及び「条件コード:DEP_EAR」に対応する「割引率」を、図22の条件管理テーブル381から取得する。「予約番号:Y003」の「条件コード:SHARE」と「条件コード:DEP_EAR」の「割引率」は、それぞれ10%であるため、合計20%を元々の運賃3000円(図20のレコード372aの運賃)に適用する。この結果、図20のレコード372aの「最終運賃」は2400円となる。
なお、計画確定部321は、調整管理テーブル386の「調整依頼送信時刻」と「調整回答受信時刻」との差である回答時間が短いほど割引率が高くなる、あるいは、回答時間が長いほど割引率が小さくなるように調整してもよい。
一方、予約の変更がない場合は、計画確定部321はステップS32Abの処理を行う。
一方、未実施の運行がある場合には、計画確定部321は、ステップS321bの処理を行う。
なお、「緩和」とは、予約者の自由度を制限し、事業者の自由度を拡張することを意味する。条件Bが条件Aの緩和条件であれば、条件Bは、予約者の自由度が条件Aよりも狭く(予約者にとって不利)、事業者の自由度が条件Aよりも広い(事業者にとって有利)条件である。
具体的には、図17の設定可能値が大きくなるにつれて、条件が緩和されていく(事業者の自由度が増す)。
なお、緩和条件生成処理(ステップS333)の詳細は後述する。
全ての予約についてステップS336以降の処理を実施している場合は、調整内容生成部330は、動作フローを終了する。ステップS336以降の処理を実施していない予約があれば、調整内容生成部330は、該当する予約に対してステップS336以降の処理を実施する。
修正条件は、(1)緩和条件、(2)承認条件のいずれかである。
緩和条件とは、ステップS333で生成される条件である。
修正条件の値が承認条件の値よりも大きい場合、すなわち、修正条件が承認条件よりも予約者にとって不利であり、事業者にとって有利なサービス提供条件である場合は、調整が必要であるため、調整内容生成部330は、ステップS339の処理を行う。
一方、修正条件の値が承認条件の値以下であれば、調整が不要なため、調整内容生成部330は、未処理の予約条件に対してステップS336を行う。
具体的には、調整内容生成部330は、承認条件の値を「調整前条件値」に登録し、修正条件の値を調整管理テーブル386の「調整後条件値」に登録する。
なお、前述したように、図6のステップS308において、調整依頼送信部350が、調整依頼データを生成し、生成した調整依頼データを予約装置200の調整依頼受信部230に送信する。調整依頼データでは修正条件が代替条件として予約装置200のユーザである予約者に通知される。
予約者は、入力器203を用いて、予約装置200に調整回答を入力する。
そして、調整回答送信部240が、予約者からの調整回答を通知する調整回答データを生成し、生成した調整回答データを予約管理装置300の調整回答受信部360に送信する。
なお、調整内容生成部330は、ステップS341を1度行えばよく、2回目以降のステップS341は省略することができる。
なお、調整内容生成部330は、ステップS342を1度行えばよく、2回目以降のステップS342は省略することができる。
全ての予約についてステップS345以降の処理を実施している(ステップS343でYES)場合は、調整内容生成部330は、動作はフローを終了する。
ステップS344以降の処理を実施していない予約がある場合(ステップS343でNO)は、調整内容生成部330は、ステップS344の処理を行う。
例えば、ステップS344で取得したレコードが図20のレコード372aであれば、調整内容生成部330は、図16の符号381aで表される7行分のレコードにつき、「条件コード」ごとに「条件値」の値を取得する。つまり、調整内容生成部330は、1回のステップS345につき、1行の「条件値」の値を取得する。
全ての条件コードについてステップS347以降の処理を実施している場合(ステップS346でYES)は、調整内容生成部330は、再び、ステップS343の処理を行う。
ステップS347以降の処理を実施していない条件コードが存在する場合(ステップS346でNO)は、調整内容生成部330は、該当する条件コードに対して、ステップS347の処理を行う。
成功率基準値は、ステップS341で設定した値である。
現在、調整内容生成部330が図16の4行目の「DEP_EAR」に対してステップS347を実施しているものとする。また、ステップS341で設定された成功率基準値は、70%であるとする。
また、図16の4行目の「予約番号:Y003」に対応する「利用者番号」は、図20の3行目(レコード372a)より「U003」である。
調整内容生成部330は、図19において、「U003」と「DEP_EAR」が記述されている4行のレコードのうち、成功率が成功率基準値(=70%)以上であって、過去実績条件値が最大である3行目のレコード(DEP_EAR=3)を選択する。
選択過去実績条件値が承認条件値よりも大きい場合(ステップS348でYES)は、調整内容生成部330は、ステップS349の処理を行う。一方、選択過去実績条件値が承認条件値以下である場合(ステップS348でNO)は、調整内容生成部330は、ステップS34Bの処理を行う。選択過去実績条件値である「DEP_EAR=3」は、図16の承認条件値である「DEP_EAR=1」よりも大きいため、この例では、ステップS348はYESと判定される。
なお、上昇幅は1つでなくてもよい。
なお、上昇幅は10%でなくてもよい。
また、調整依頼送信部350は、緩和条件が修正条件に該当する場合に、修正条件の値が承認条件の値よりも大きければ(図11のステップS338でYES)、図11のステップS333(図12及び図13)の手順で生成された緩和条件を代替条件として通知する調整依頼データを生成する。
つまり、調整依頼送信部350は、承認条件よりも予約者にとって不利であり事業者にとって有利な緩和条件を代替条件として通知する調整依頼データを生成する。そして、予約者により緩和条件が許容された場合に、計画立案部320は、緩和条件を用いて運行計画を更新する(図9のステップS324a)。
ステップS333(図12及び図13)の手順で生成された緩和条件が既に予約者に問合せ済みの緩和条件以下であれば、調整内容生成部330は、新たに生成された緩和条件についてS334以降の処理を以下のように行う。
新たに生成された緩和条件が既に予約者に問合せ済みの緩和条件と同じであれば、調整内容生成部330は、新たに生成された緩和条件についてS334以降の処理は行わない。このようにすることで、予約者に同じ緩和条件についての問い合わせを繰り返すことを避けることができる。
一方、新たに生成された緩和条件が予約者に問合せ済みの緩和条件よりも低く、予約者が問合せ済みの緩和条件を既に許容している場合は、調整内容生成部330は、新たに生成された緩和条件についてS334以降の処理は行わない。このようにすることで、予約者が許容している緩和条件によりも低い緩和条件についての問い合わせを避けることができる。また、新たに生成された緩和条件が予約者に問合せ済みの緩和条件よりも低く、予約者が問合せ済みの緩和条件を既に拒絶している場合は、調整内容生成部330は、新たに生成された緩和条件についてS334以降の処理を行う。新たに生成された緩和条件は拒絶された緩和条件よりも低いため、予約者が新たに生成された緩和条件を許容する可能性がある。
また、新たに生成された緩和条件が予約者に問合せ済みの緩和条件よりも大きい場合は、調整内容生成部330は、新たに生成された緩和条件についてS334以降の処理を行う。
また、1回目のステップS333の処理において、調整内容生成部330が、緩和条件値を「DEP_EAR=3」に設定し、図6のステップS308において、調整依頼送信部350が「DEP_EAR=3」を通知する調整依頼データを予約装置200に送信している場合とする。2回目のステップS333の処理において、調整内容生成部330が、ステップS34Fで、緩和条件値を「DEP_EAR=4」に設定した場合は、調整内容生成部330は、「DEP_EAR=4」についてS334以降の処理を行う。
具体的には、調整回答受信部360は、調整回答データで通知された予約者の回答(許容/拒絶)を調整管理テーブル386の「調整状況」に登録する。また、調整回答受信部360は、調整回答データの受信時刻を、調整管理テーブル386の「調整回答受信時刻」に登録する。
具体的には、調整回答受信部360は「調整回数」の値を1つ増やす。また、予約者の回答が許容であれば、調整回答受信部360は「成功回数」の値を1つ増やす。また、調整回答受信部360は、「調整成功率」、「成功平均割引率」、「平均回答時間」を算出し、それぞれの値を更新する。
また、調整回答受信部360は、予約者の回答が許容であれば(ステップS363でYES)は、ステップS364において、条件管理テーブル381を代替条件で更新する。すなわち、図16の条件管理テーブル381を、例えば、図22の条件管理テーブル383に更新する。
以上のように、本実施の形態では、予約管理装置300は、予約者が予約時に承認していない、予約者にとって承認条件よりも不利であり、事業者にとって承認条件よりも有利なサービス提供条件である代替条件を、報酬とともに生成する。更に、予約管理装置300は、予約者から代替条件及び報酬を許容する回答が得られた場合に、代替条件を用いて運行計画を更新する。このため、本実施の形態によれば、予約者が予約時に承認していないサービス提供条件を用いて運行計画を変更することができ、この結果、予約者の満足度を向上させ、事業者の利益を向上させることができる。
また、本実施の形態では、たとえ全ての調整が時間内に完了しなかったとしても、予約管理装置300は、調整に成功した代替条件を利用することができるので、何も調整されなかった場合に比べ、予約者と事業者にとって望ましい運行計画を持つことができる。
また、本実施の形態では、過去の調整成功率に基づき、成功報酬を設定するようにしているので、予約者が調整に協力しやすい。
また、本実施の形態では、早く回答するほど成功報酬が大きくなるように設定しているので、予約者が調整に協力しやすい。
Claims (7)
- サービスの予約者が予約時に承認しているサービス提供条件である承認条件を用いて、前記予約者へのサービスの提供計画を生成する計画生成部と、
前記予約者が予約時に承認していない、前記予約者にとって前記承認条件よりも不利であり、サービス提供者にとって前記承認条件よりも有利なサービス提供条件である代替条件を、前記予約者が前記代替条件を許容する場合に前記予約者に与えられる報酬とともに生成する条件生成部と、
前記予約者が前記代替条件及び前記報酬を許容するか否かの問い合わせが行われた結果、前記予約者から前記代替条件及び前記報酬を許容する回答が得られた場合に、前記代替条件を用いて、前記予約者へのサービスの提供計画を更新する計画更新部とを有する予約管理装置。 - 前記条件生成部は、
前記予約者への問い合わせが過去に行われたことがあるサービス提供条件である過去実績条件に基づき、前記代替条件を生成する請求項1に記載の予約管理装置。 - 前記条件生成部は、
複数の過去実績条件が記述され、前記複数の過去実績条件の各々に前記予約者への問い合わせに対する回答の成功率が記述される過去実績条件情報を参照し、
前記複数の過去実績条件の中から、成功率が閾値以上の過去実績条件を選択し、
選択した選択過去実績条件に基づき、前記代替条件を生成する請求項2に記載の予約管理装置。 - 前記条件生成部は、
前記複数の過去実績条件の中から、成功率が前記閾値以上であって、前記サービス提供者にとって最も有利な過去実績条件を選択する請求項3に記載の予約管理装置。 - 前記条件生成部は、
前記選択過去実績条件よりも前記予約者にとって不利であり、前記サービス提供者にとって有利なサービス提供条件を、前記代替条件として生成する請求項3に記載の予約管理装置。 - コンピュータが、サービスの予約者が予約時に承認しているサービス提供条件である承認条件を用いて、前記予約者へのサービスの提供計画を生成し、
前記コンピュータが、前記予約者が予約時に承認していない、前記予約者にとって前記承認条件よりも不利であり、サービス提供者にとって前記承認条件よりも有利なサービス提供条件である代替条件を、前記予約者が前記代替条件を許容する場合に前記予約者に与えられる報酬とともに生成し、
前記予約者が前記代替条件及び前記報酬を許容するか否かの問い合わせが行われた結果、前記予約者から前記代替条件及び前記報酬を許容する回答が得られた場合に、前記コンピュータが、前記代替条件を用いて、前記予約者へのサービスの提供計画を更新する予約管理方法。 - サービスの予約者が予約時に承認しているサービス提供条件である承認条件を用いて、前記予約者へのサービスの提供計画を生成する計画生成処理と、
前記予約者が予約時に承認していない、前記予約者にとって前記承認条件よりも不利であり、サービス提供者にとって前記承認条件よりも有利なサービス提供条件である代替条件を、前記予約者が前記代替条件を許容する場合に前記予約者に与えられる報酬とともに生成する条件生成処理と、
前記予約者が前記代替条件及び前記報酬を許容するか否かの問い合わせが行われた結果、前記予約者から前記代替条件及び前記報酬を許容する回答が得られた場合に、前記代替条件を用いて、前記予約者へのサービスの提供計画を更新する計画更新処理とをコンピュータに実行させる予約管理プログラム。
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