JPWO2017115746A1 - ゲフィチニブ含有錠剤 - Google Patents

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Abstract

過飽和維持特性を向上させるとともに、錠剤としての安定性を向上させたゲフィチニブ含有錠剤を提供することを目的とする。本発明のゲフィチニブ含有錠剤は、ゲフィチニブを含む素錠部と、ポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体を含むコーティング部と、を含むことを特徴とする。ゲフィチニブ100重量%に対して、ポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体を0.5重量%以上8.0重量%以下含んでもよい。

Description

本発明は、ゲフィチニブ含有錠剤に関する。特に、本発明は、pH変化に対するゲフィチニブの過飽和維持特性を向上させるとともに、崩壊時間の延長がない安定なゲフィチニブ含有フィルムコーティング錠に関する。
ゲフィチニブ(4−(3’−クロロ−4’−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン)は、上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害剤であり、以下の化学式1の構造を有する。
Figure 2017115746
EGFRは、固形癌細胞に過剰発現し、癌の増殖シグナル伝達の起点となる。ゲフィチニブは、EGFRを標的としていることから、優れた腫瘍増殖抑制作用を有する分子標的治療薬であり、実際、EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌の治療薬としてアストラゼネカ株式会社よりイレッサ(登録商標)錠(IRESSA(登録商標))が販売されている。
ゲフィチニブは、化合物としての安定性は比較的高いが、溶解性に問題がある。ゲフィチニブは弱い塩基性化合物であり、pKaが5.42および7.24の2つの塩基性官能基を有する。これらの塩基性官能基のプロトン化および脱プロトン化は、水性媒体へのゲフィチニブの溶解度に関し著しい影響を及ぼす。その結果として、ゲフィチニブの溶解度はpHに高度に依存する。
経口用医薬組成物の場合、体内を通過する際に、消化管からの吸収効率、肝臓・消化管での代謝の影響を受けるため、投与した薬剤すべてが利用されるわけではない。特に、薬剤は消化管を通過する際に、著しいpH変化を受ける。胃から小腸にかけては、pHが大きく上昇することから、ゲフィチニブの溶解度が著しく低下し、析出が起こる。その結果、小腸での吸収性が低下し、生物学的利用率(バイオアベイラビリティー)が低下するという問題が生じる。
特許文献1には、胃内から小腸内にかけたpH上昇に伴うゲフィチニブの析出抑制を実現するため、4−(3’−クロロ−4’−フルオロアニリノ)−7−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン、および水溶性セルロースエーテルまたは水溶性セルロースエーテルのエステルを含む医薬組成物が開示されている。現在市販されている製剤は特許文献1に基づいており、添加物であるラウリル硫酸ナトリウム、コーティング剤であるヒドロキシプロピルメチルセルロースが、pH上昇時のゲフィチニブの析出抑制(過飽和維持特性)に寄与していると考えられる。
特許第4544863号公報
ゲフィチニブは抗がん剤であることから、医療従事者に対する被曝を防ぐために錠剤をコーティングすることは必須である。しかしながら、一般的にコーティング剤としてヒドロキシプロピルメチルセルロースを用いた場合、ヒドロキシプロピルメチルセルロースは防湿性が高くないことから、錠剤を長期保存した後に溶出率の低下や崩壊時間の延長が認められることがある。
現在市販されている製剤は、40℃、相対湿度75%で保存した苛酷試験において、溶出率の低下や崩壊時間の延長が認められることが報告されている(非特許文献;医薬品インタビューフォーム イレッサ(登録商標)錠250)。
本発明は、pH変化に対するゲフィチニブの過飽和維持特性を向上させるとともに、各種条件下で保存した場合であっても崩壊時間の延長がない、錠剤としての安定性を向上させたゲフィチニブ含有錠剤を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態よると、ゲフィチニブを含む素錠部と、ポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体を含むコーティング部とを含むゲフィチニブ含有錠剤が提供される。
本発明の一実施形態に係るゲフィチニブ含有錠剤は、ゲフィチニブ100重量%に対して、ポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体を0.5重量%以上8.0重量%以下含んでもよい。
本発明の一実施形態に係るゲフィチニブ含有錠剤の素錠部は、ポリビニルピロリドンをさらに含んでもよい。
本発明の一実施形態に係るゲフィチニブ含有錠剤は、ゲフィチニブ100重量%に対して、ポリビニルピロリドンを4重量%以上12重量%以下含んでもよい。
本発明の一実施形態に係るゲフィチニブ含有錠剤の素錠部は、ラウリル硫酸ナトリウムをさらに含んでもよい。
本発明の一実施形態に係るゲフィチニブ含有錠剤は、ゲフィチニブ100重量%に対して、ラウリル硫酸ナトリウムを0.6重量%以上1.8重量%以下含んでもよい。
本発明の一実施形態に係るゲフィチニブ含有錠剤は、コーティング部にポリエチレングリコールをさらに含んでもよい。
本発明によると、pH変化に対するゲフィチニブの過飽和維持特性を向上させるとともに、錠剤としての安定性を向上させたゲフィチニブ含有錠剤が提供される。
本発明の一実施形態に係るゲフィチニブ含有錠剤の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施例に係るゲフィチニブ含有錠剤のpH変化させたときの溶出率を示す図である。 本発明の一実施例に係るゲフィチニブ含有素錠のpH変化させたときの溶出率を示す図である。 本発明の一実施例に係るゲフィチニブ含有素錠のpH変化させたときの溶出率を示す図である。 本発明の一実施例に係るゲフィチニブ含有整粒物のpH変化させたときの溶出率を示す図である。 本発明の一実施例に係るゲフィチニブ含有錠剤の苛酷試験後の崩壊時間の延長を示す図である。
以下、本発明に係るゲフィチニブ含有錠剤および製造方法について説明する。但し、本発明のゲフィチニブ含有錠剤および製造方法は、以下に示す実施の形態及び実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。
本発明に係るゲフィチニブ含有錠剤は、ゲフィチニブを含む素錠部と、ポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体を含むコーティング部を含むことを特徴とする。
本実施形態に係るゲフィチニブ含有錠剤は、例えば、1錠あたりのゲフィチニブ250mgとなるよう含有してもよいが、これに限定されるものではない。本発明に使用するゲフィチニブ原薬の粒子径は比較的均一で、小さいものが好ましい。
本発明者らは、ゲフィチニブ含有錠剤において種々のコーティング基剤を用いることを検討した。結果、ゲフィチニブ含有錠剤におけるコーティング部にポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体を用いることにより、pH変化に対するゲフィチニブの過飽和維持特性を向上させ、各種保存条件においても崩壊時間の延長を生じないことを初めて見出した。
本実施形態に係るゲフィチニブ含有錠剤は、コーティング部にポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体を含む。ゲフィチニブ100重量%に対して、ポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体を0.5重量%以上8.0重量%以下の範囲で含有することにより、pH変化に対するゲフィチニブの過飽和維持特性を向上させ、崩壊時間の延長を改善することができる。
また、ポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体は、フィルム強度が高く、錠剤の割れを防ぐ等の錠剤の物理的安定性にも寄与する。さらにはポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体は、溶液での粘性が低いため、優れたフィルム形成特性と製造性を有する。
本実施形態に係るゲフィチニブ含有錠剤はコーティング部に、ポリエチレングリコール、酸化チタン、色素をさらに含有するが、これらに限定されるものではない。また、ポリエチレングリコールのグレードはPEG300〜PEG6000の範囲で特に限定されない。
一実施形態において、フィルムコート部は、ゲフィチニブ含有素錠部100重量%に対して、2重量%であるが、これに限定されない。
本発明に係るゲフィチニブ含有錠剤は、素錠部にラウリル硫酸ナトリウム及びポリビニルピロリドンを含有する。一実施形態においてゲフィチニブ含有錠剤は、ゲフィチニブ100重量%に対して、ラウリル硫酸ナトリウムを0.6重量%以上含有し、より好ましくはラウリル硫酸ナトリウムを0.6重量%以上1.8重量%以下含有する。ラウリル硫酸ナトリウムは、ゲフィチニブ含有錠剤の素錠部に含まれることによって、pH変化に対するゲフィチニブの過飽和維持特性を向上させることができる。一実施形態においてゲフィチニブ含有錠剤は、ポリビニルピロリドンを4重量%以上12重量%以下含有し、より好ましくはポリビニルピロリドンを8重量%以上12重量%以下含有する。ポリビニルピロリドンはゲフィチニブ含有錠剤の素錠部における含有量に依存して、pH変化に対するゲフィチニブの過飽和維持特性を向上させることができる。
本実施形態に係るゲフィチニブ含有錠剤は素錠部に、賦形剤として乳糖水和物および結晶セルロース、崩壊剤としてクロスカルメロースナトリウム、滑沢剤としてステアリン酸マグネシウムをさらに含有するが、これらに限定されるものではない。
賦形剤は、例えば、乳糖、D−マンニトール、結晶セルロース、果糖、精製白糖、白糖、精製白糖球状顆粒、無水乳糖、白糖・デンプン球状顆粒、半消化体デンプン、ブドウ糖、ブドウ糖水和物、粉糖、プルラン、β−シクロデキストリン、アミノエチルスルホン酸、アメ粉、塩化ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、グリシン、グルコン酸カルシウム、L−グルタミン、酒石酸、酒石酸水素カリウム、炭酸アンモニウム、デキストラン40、デキストリン、乳酸カルシウム、ポビドン、マクロゴール(ポリエチレングリコール)1500、マクロゴール1540、マクロゴール4000、マクロゴール6000、無水クエン酸、DL−リンゴ酸、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、L−アスパラギン酸、アルギン酸、カルメロースナトリウム、含水二酸化ケイ素、クロスポビドン、グリセロリン酸カルシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、小麦粉、コムギデンプン、コムギ胚芽粉、小麦胚芽油、米粉、コメデンプン、酢酸フタル酸セルロース、酸化チタン、酸化マグネシウム、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、第三リン酸カルシウム、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、天然ケイ酸アルミニウム、トウモロコシデンプン、トウモロコシデンプン造粒物、バレイショデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、無水リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム造粒物、リン酸二水素カルシウム等が挙げられ、乳糖水和物及び結晶セルロースが好ましい。
崩壊剤は、例えば、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロース、カルシウム、クロスカルメロースナトリウム、トウモロコシデンプン等が挙げられ、クロスカルメロースナトリウムが好ましい。
滑沢剤は、例えば、ステアリン酸金属塩、ショ糖脂肪酸エステル、タルク、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ素、硬化油等が挙げられ、ステアリン酸マグネシウムが好ましい。
(製造方法)
本発明に係るゲフィチニブ含有錠剤は、薬学分野において公知の製造方法に従って製造することができる。図1は、本発明の実施形態に係るゲフィチニブ含有錠剤の製造方法の一例を示すフローチャートである。図1に示すように、まずゲフィチニブ、賦形剤及び崩壊剤を混合し、この混合物に結合剤を添加し、練合造粒し、乾燥、整粒して整粒物を得る。得られた整粒物に滑沢剤を混合して、ゲフィチニブを含む打錠前粉末を得ることができる。このゲフィチニブを含む打錠前粉末を打錠することにより、本発明に係るゲフィチニブ含有錠剤の素錠を製造することができる。なお、撹拌造粒機としてはハイシェアーグラニュレーター等を用いることができる。また、打錠は、市販の打錠機を使用して、常法により行うことができる。打錠によって形成された素錠は、パンコーターによってフィルムコーティングされる。
本発明の実施形態に係るゲフィチニブ含有錠剤は、コーティング部にポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体を含むことで、pH変化に対するゲフィチニブの過飽和維持特性を向上させ、崩壊時間の延長を抑制することができる。さらにはポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体は、錠剤に物理的安定性を与える。
本発明の実施形態に係るゲフィチニブ含有錠剤は、素錠部にポリビニルピロリドンを所定量含有することにより、pH変化に対するゲフィチニブの過飽和維持特性を向上させることができる。本発明の実施形態に係るゲフィチニブ含有錠剤は、素錠部にラウリル硫酸ナトリウムを含有することにより、pH変化に対するゲフィチニブの過飽和維持特性を向上させることができる。本発明の実施形態に係るゲフィチニブ含有錠剤は、コーティング部にポリエチレングリコールを含有することにより、pH変化に対するゲフィチニブの過飽和維持特性を向上させることができる。なお、本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上述した本発明に係るゲフィチニブ含有錠剤の具体的な実施例及び試験結果を示して、より詳細に説明する。
(実施例1)
実施例1においては、ゲフィチニブ 250.0mg、乳糖水和物(DFE Pharma製、Pharmatose 200M) 153.5mg、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、KG−802) 50.0mg、クロスカルメロースナトリウム(FMC International製、アクジゾル) 20.0mgを混合した。この混合物にラウリル硫酸ナトリウム 1.5mg、ポリビニルピロリドン(第一工業製薬製、アイフタクト K30PH) 20mgを含む結合液を加えて練合し、練合物を8号篩にて解砕した後、小型熱風循環式恒温器(ミニジェットオーブン/富山産業MO-921)にて乾燥し、スクリーン径φ1.2mmで整粒して、整粒物を得た。この整粒物に、ステアリン酸マグネシウム 5mgを混合して、打錠することにより、実施例1の素錠を得た。この素錠を、ポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体(BASF製、コリコートIR) 6.7mg、ポリエチレングリコール(PEG400) 1.3mg、酸化チタン(NA−61) 0.4mg、黄色三二酸化鉄 0.8mg、三二酸化鉄 0.8mgを含むコーティング剤でコーティングして、実施例1に係るゲフィチニブ含有錠剤を得た。
(比較例1)
比較例1においては、ゲフィチニブ 250.0mg、乳糖水和物(DFE Pharma製、Pharmatose 200M) 153.5mg、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、KG−802) 50.0mg、クロスカルメロースナトリウム(FMC International製、アクジゾル) 20.0mgを混合した。この混合物にラウリル硫酸ナトリウム 1.5mg、ポリビニルピロリドン(第一工業製薬製、アイフタクト K30PH) 20mgを含む結合液を加えて練合し、練合物を8号篩にて解砕した後、小型熱風循環式恒温器(ミニジェットオーブン/富山産業MO-921)にて乾燥し、スクリーン径φ1.2mmで整粒して、整粒物を得た。この整粒物に、ステアリン酸マグネシウム 5mgを混合して、打錠することにより、比較例1の素錠を得た。この素錠を、ポリビニルアルコール(日本合成化学工業製、EG−05T) 6.7mg、ポリエチレングリコール(PEG400) 1.3mg、酸化チタン(NA−61) 0.4mg、黄色三二酸化鉄 0.8mg、三二酸化鉄 0.8mgを含むコーティング剤でコーティングして、比較例1に係るゲフィチニブ含有錠剤を得た。
(pH変化溶解法)
実施例1及び比較例1のゲフィチニブ含有錠剤を、500mlの溶出試験第1液(pH1.2)中、37℃で30分以上撹拌し、溶解した(パドル速度200rpm)。12mLのサンプルを取り、孔径0.45μmのメンブランフィルターでろ過し、UV測定法により波長390nmにおける吸光度を測定した(0分のサンプルとする)。
その後pHを6.5まで変化させるために、12.5mLの2.5M KH2PO4および16.72重量% NaOH溶液を加えた。その後、60分後まで、5分または10分おきに継時的に12mLのサンプルを抜き取り、孔径0.45μmのメンブランフィルターでろ過し、ろ液2.5mLに10倍濃縮溶出試験第1液(塩化ナトリウム20.0g及び塩酸70mLを水1Lに溶かした液)0.5mLを加えた液について、UV測定法により波長390nmにおける吸光度から溶出率を算出した。
実施例1及び比較例1のゲフィチニブ含有錠剤において、pH変化させたときの溶出率の測定結果を図2に示す。
図2の結果から、コーティング部にポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体であるコリコートIRを用いた実施例1のゲフィチニブ含有錠では、コーティング部にポリビニルアルコールを用いた比較例1のゲフィチニブ含有錠より優れた過飽和維持特性を有することが明らかとなった。
(実施例2)
実施例2においては、ポリビニルピロリドン(第一工業製薬製、アイフタクト K30PH)を30mg、乳糖水和物(DFE Pharma製、Pharmatose 200M)を143.5mgに変更したこと以外は、実施例1と同様の方法でゲフィチニブ含有素錠を得た。
(実施例3)
実施例3として、ポリビニルピロリドン(第一工業製薬製、アイフタクト K30PH)を20mgのまま、実施例1と同様の方法でゲフィチニブ含有素錠を得た。
(実施例4)
実施例4として、ポリビニルピロリドン(第一工業製薬製、アイフタクト K30PH)を10mg、乳糖水和物(DFE Pharma製、Pharmatose 200M)を163.5mgに変更したこと以外は、実施例1と同様の方法でゲフィチニブ含有素錠を得た。
実施例2〜4のゲフィチニブ含有素錠において、上記pH変化溶解法によりpH変化させたときの溶出率の測定結果を図3に示す。
図3の結果から、ゲフィチニブ100重量%に対して、ポリビニルピロリドンの含有量が4重量%(10mg)の実施例4、ポリビニルピロリドンの含有量が8重量%(20mg)の実施例3及びポリビニルピロリドンの含有量が12重量%(30mg)の実施例2は原薬と比較して、ゲフィチニブの過飽和維持特性が向上し、その効果が含有量に依存することが明らかとなった。
次に、ゲフィチニブ含有素錠について、ラウリル硫酸ナトリウムの含有の有無と過飽和維持特性との関係について検討した。
(実施例5)
実施例5においては、ラウリル硫酸ナトリウムを添加せず、乳糖水和物(DFE Pharma製、Pharmatose 200M)を145.0mgに変更した以外は、実施例2と同様にゲフィチニブ含有素錠を得た。
実施例2および5のゲフィチニブ含有素錠において、上記方法におけるpH変化させたときの溶出率の測定結果を図4に示す。
図4の結果から、ラウリル硫酸ナトリウムを添加することにより、ゲフィチニブの過飽和維持特性を向上可能であることが明らかとなった。
次に、実施例に係るゲフィチニブ含有整粒物を用いて、ラウリル硫酸ナトリウムの含有量と過飽和維持特性との関係について検討した。
(実施例6)
実施例6においては、ゲフィチニブ 250.0 mg、乳糖水和物(DFE Pharma製、Pharmatose 200M) 163.5 mg、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、KG−802) 50.0 mg、クロスカルメロースナトリウム(FMC International製、アクジゾル) 20.0 mg、ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 mg、ポリビニルピロリドン(第一工業製薬製、アイフタクト K30PH) 20mgの比率となる量を混合し、水を加えて練合し、小型熱風循環式恒温器(ミニジェットオーブン/富山産業MO-921)にて乾燥して、篩22号で整粒して、実施例6に係るゲフィチニブ含有整粒物を得た。
(実施例7)
実施例7においては、ラウリル硫酸ナトリウムを3.0mgに変更したこと以外は、実施例6と同様にゲフィチニブ含有整粒物を得た。
(実施例8)
実施例8においては、ラウリル硫酸ナトリウムを4.5mgに変更したこと以外は、実施例6と同様にゲフィチニブ含有整粒物を得た。
以下に詳細を説明するpH変化溶解法2を用いた。
(pH変化溶解法2)
実施例6〜8に記載したゲフィチニブ含有整粒物を、200mLの0.008N HCl(約pH2.1)および塩化ナトリウム(0.054%w/v)を含む媒体中に30分間37℃で溶解した(パドル速度225rpm)。試験中UVプローブを用いて、245−250nmにおける吸光度から溶出率を算出した。ゲフィチニブ含有整粒物が溶解したのを確認した後、パドル速度を75rpmに変更した。
その後、pHを4.5付近まで変化させるために、10mLの0.21M CH3COONa/0.224%(w/v)NaOH溶液を加えた。さらに20分後、pHを6.5付近まで変化させるために、10mLの0.18M Na2HPO4/0.04M NaH2PO4溶液を加えた。ゲフィチニブ含有整粒物において、pHを6.5付近まで変化させたときの溶出率の測定結果を図5に示す。
図4、5の結果から、ラウリル硫酸ナトリウムの添加はゲフィチニブの過飽和維持特性に影響あるが、1.5mg以上の量の増加による過飽和維持特性への影響は認められなかった。
(崩壊性試験)
実施例1について、60℃、湿度60%で2週間保存した苛酷試験後の崩壊性について検討した。ゲフィチニブ含有錠剤の崩壊性試験は、日本薬局方に準じて実施した。実施例1のゲフィチニブ含有錠剤の崩壊時間の延長の評価結果を図6に示す。
図6は実施例1のゲフィチニブ含有錠剤の製造後(イニシャル)の錠剤と、苛酷試験後(60℃、60%RH、2週間(W)、または40℃、75%RH、3ヶ月間(M))の錠剤の崩壊時間の測定結果を示す。図6から明らかなように、フィルムコーティング部にポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体を含有する実施例1のゲフィチニブ含有錠剤において、過酷試験条件下における崩壊時間の延長を抑制することができた。

Claims (7)

  1. ゲフィチニブを含む素錠部と、
    ポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体を含むコーティング部と、
    を含むことを特徴とする、ゲフィチニブ含有錠剤。
  2. 前記ゲフィチニブ100重量%に対して、前記ポリビニルアルコール―ポリエチレングリコール―グラフト共重合体を0.5重量%以上8.0重量%以下含むことを特徴とする、請求項1に記載のゲフィチニブ含有錠剤。
  3. 前記素錠部は、ポリビニルピロリドンをさらに含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のゲフィチニブ含有錠剤。
  4. 前記ゲフィチニブ100重量%に対して、前記ポリビニルピロリドンを4重量%以上12重量%以下含むことを特徴とする、請求項3に記載のゲフィチニブ含有錠剤。
  5. 前記素錠部は、ラウリル硫酸ナトリウムをさらに含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のゲフィチニブ含有錠剤。
  6. 前記ゲフィチニブ100重量%に対して、前記ラウリル硫酸ナトリウムを0.6重量%以上1.8重量%以下含むことを特徴とする、請求項5に記載のゲフィチニブ含有錠剤。
  7. 前記コーティング部は、ポリエチレングリコールをさらに含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のゲフィチニブ含有錠剤。
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