JPWO2017033432A1 - 縮毛矯正処理またはパーマネントウェーブ処理である毛髪成形処理方法、及び毛髪成形処理用毛髪処理液 - Google Patents

縮毛矯正処理またはパーマネントウェーブ処理である毛髪成形処理方法、及び毛髪成形処理用毛髪処理液 Download PDF

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Abstract

還元剤を含有する第1剤を毛髪に塗布し、所定の時間放置する工程と、毛髪に塗布された第1剤を洗い流す工程と、毛髪に酸化剤を含有する酸化性第2剤を塗布し、所定の時間放置する工程と、第2剤を洗い流す工程と、を少なくとも備える毛髪成形処理方法において、金ナノ粒子を含む毛髪処理液を毛髪に塗布する工程をさらに備える縮毛矯正処理やパーマネントウェーブ処理である毛髪成形処理方法。また、毛髪成形処理において、毛髪に塗布される毛髪処理液であって、金ナノ粒子を含む毛髪成形処理用毛髪処理液。

Description

本発明は、縮毛矯正処理やパーマネントウェーブ処理のような毛髪成形処理において、施術時の毛髪が受けるダメージを緩和するための毛髪処理液及びそれを用いた毛髪成形処理方法に関する。
従来、還元剤を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤との組み合わせからなるパーマ液を用いた毛髪成形処理方法が広く知られている。具体的には、縮毛を直毛に矯正する美容技術である縮毛矯正処理や、毛髪にカールやウェーブ等の形状を与えるパーマネントウェーブ処理が知られている。毛髪成形処理方法には、概ね、次のような基本原理が用いられている。はじめに、毛髪にチオグリコール酸等の還元剤を含む第1剤を塗布することにより、毛髪を構成するケラチンを架橋するジスルフィド結合(シスチン結合)が切断される。ジスルフィド結合を切断してケラチンの架橋構造を解消させることにより、ケラチンの架橋による拘束が解消される。ケラチンの架橋構造を解消させた状態で毛髪に賦形した後、過酸化水素水や臭素酸ナトリウム等の酸化剤を含む第2剤を塗布することにより、ジスルフィド結合が再形成される。賦形された状態でジスルフィド結合を再形成させてケラチンを架橋することにより、賦形後の毛髪の形状が固定化される。縮毛矯正処理の場合には、ジスルフィド結合を切断させた後の毛髪にアイロンプレス処理を施すことにより直毛に賦形した後、ジスルフィド結合を再形成させる。毛髪を直毛に賦形した後に、ジスルフィド結合を再形成させることにより、毛髪のストレート形状が固定化される。また、パーマネントウェーブ処理の場合には、第1剤を毛髪に塗布し、所定の時間放置することにより、ジスルフィド結合が切断される。そして、第1剤を洗い流した後、ウェーブ等の形状を与えるための円筒状のロッドに毛髪を巻き付けた状態で毛髪に第2剤を塗布することにより、ジスルフィド結合が再形成されて、毛髪のパーマネントウェーブが固定化される。
このようなパーマ液を用いた毛髪成形処理方法においては、施術前の想定に反して髪に大きな負担を与えてしまうことがあった。具体的には、毛髪の強度が低下して切れる切れ毛(split hair)が発生したり、細かく波打ってちりちりになってビリ毛(brittle hair)が発生したりすることがあった。とくに、前髪や襟足の毛髪のようにダメージを受けやすい部分においては、ビリ毛や切れ毛が発生しやすかった。このようなビリ毛や切れ毛の発生の原因は、染毛や過去の毛髪成形処理によりダメージを受けてきた毛髪に対して、第1剤を塗布した後の放置時間が長すぎたり、薬剤の選定が不適合であったりすること等により、さらに大きなダメージを与えてしまうことによると考えられている。
施術者は施術を行うに際し、被施術者に対し時間をかけてカウンセリングを行い、髪質、くせの強さ、毛髪が受けてきた施術の履歴などを把握し、薬剤の選定、薬剤を塗布する個所の決定、放置時間の選定等を行う。また、施術者は、第1剤を塗布した後の毛髪の軟化度等の状態を確認しながら細心の注意を払って施術を行う。しかしながら、想定外にビリ毛や切れ毛が発生する事例が後を絶たなかった。
下記特許文献1は、適切な縮毛矯正、髪の感触の悪化抑制又は髪へのダメージ抑制を実現できる縮毛矯正処理方法として、還元剤およびアルカリ剤が配合された第1剤と酸化剤が配合された第2剤とを用いた縮毛矯正処理方法であって、第1剤を髪に塗布する前、第1剤を髪に塗布してその放置中、第2剤を髪に塗布する前の少なくともいずれかにおいて、水素水を含有する水素濃度が1質量%以上の縮毛矯正用補助剤を髪に塗布する方法を開示する。また、縮毛矯正用補助剤が白金コロイドやパラジウムコロイドなどの貴金属コロイドを含む場合には、貴金属コロイドが、高濃度水素水とヒドロキシラジカルの反応を促進する触媒として働いたり、酸化剤としての過酸化水素を分解する触媒として働いたりすることを開示する。
特開2015−17064号公報
本発明は、縮毛矯正処理やパーマネントウェーブ処理のような毛髪成形処理において、施術により生じるダメージを抑制するための毛髪処理液及び毛髪成形処理方法を提供することを目的とする。
本発明の一局面は、還元剤を含有する第1剤を毛髪に塗布し、所定の時間放置する工程と、毛髪に塗布された第1剤を洗い流す工程と、毛髪に酸化剤を含有する第2剤を塗布し、所定の時間放置する工程と、第2剤を洗い流す工程と、を少なくとも備える毛髪成形処理方法において、金ナノ粒子を含む毛髪処理液を毛髪に塗布する工程をさらに備える毛髪成形処理方法である。このような毛髪成形処理方法によれば、ビリ毛や切れ毛の発生の頻度を著しく低減することができる。また、金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布された毛髪は賦形性やくし通りに優れる。
縮毛矯正処理やパーマネントウェーブ処理のような毛髪成形処理においては、ケラチンのジスルフィド結合(−S−S−)を第1剤に含まれる還元剤によりチオール基(−SH)に還元する。ジスルフィド結合の還元によりケラチンの架橋構造が解消される。そして、ケラチンの架橋構造を解消させた状態で毛髪に賦形し、賦形された毛髪を第2剤で処理することによりケラチンのチオール基(−SH)が酸化されてジスルフィド結合(−S−S−)が再形成される。この反応は、下記化1:
に示すような可逆的な酸化還元反応である。
本発明者らは、上述した方法により、ビリ毛や切れ毛の発生の頻度が著しく低減できることを見出した。そして、そのメカニズムを以下のように考えた。毛髪に第1剤を塗布してジスルフィド結合を還元することにより高い求核性を有するチオール基が生じる。チオール基は高い求核性を有するために、速やかに安定な酸化状態に移行しようとする。このとき、還元が急速に進み過ぎた場合、酸化反応も急速に進むことにより本来反応すべきではないチオール基間でジスルフィド結合が再形成したり、毛髪中に含まれる酸化性物質や空気と反応して架橋構造を形成しない酸化生成物を生じたりする。その結果、ケラチン内に歪みを残すような架橋構造を形成させたり、架橋構造を形成できなかった酸化生成物を生じさせたりすることにより、ビリ毛や切れ毛を発生させると考えている。
ビリ毛や切れ毛の発生は、第1剤の塗布後の還元状態における放置時間が適切な時間よりも長すぎたり、強い薬剤を選択したりすることにより生じやすい。第1剤の塗布後の適切な放置時間や最適な薬剤は、毛髪の受けてきたダメージの大きさによって異なる。ダメージの小さい毛髪に対しては、比較的長く放置したり、アルカリ性の強い薬剤を用いたりしてもダメージが顕在化しにくい。一方、ダメージの大きい毛髪に対しては、ダメージが短時間で顕在化しやすい。すなわち、ダメージの大きい毛髪は、歪みを残すような架橋構造を形成させたり、架橋構造を形成できなかった酸化生成物を生じやすかったりしやすくなると考えた。
本発明者らは、縮毛矯正処理やパーマネントウェーブ処理において、第1剤を塗布する際に金ナノ粒子が存在する場合、下記化2:
に示すように、チオール基(−SH)の硫黄に金が配位して安定化することにより、求核性が抑制されると考える。このことは、金ナノ粒子が存在する場合にはチオール基(−SH)の還元速度が緩やかになるという知見から得られた。そして、還元反応を緩やかに進めることにより、チオール基(−SH)の求核性による急速な酸化反応も抑制されて、その結果、歪みを残すような架橋構造が形成させたり、好ましくない酸化生成物が形成されたりしにくくなる。その結果、金ナノ粒子の存在下で第1剤を塗布して縮毛矯正処理やパーマネントウェーブ処理を行った場合には、ビリ毛や切れ毛の発生の頻度が著しく低減されることを見出した。
毛髪処理液の金ナノ粒子の濃度は、0.0001質量%以上であることが、好ましくない反応を充分に制御することにより、ビリ毛の発生や切れ毛の発生をより抑制できる点から好ましい。また、毛髪処理液が白金ナノ粒子をさらに含む場合には、白金ナノ粒子が酸化剤である過酸化水素を分解する触媒として作用する点から好ましい。
また、毛髪処理液を毛髪に塗布する工程を、第2剤を毛髪に塗布する前までに備えることが、ケラチンのジスルフィド結合の還元反応が急速に進みすぎることを抑制できる点から好ましい。
また、第1剤は、pH5〜8であることがビリ毛や切れ毛の発生の一因にもなるケラチンのイオン結合の切断を抑制する点から好ましい。
また、毛髪成形処理方法は、縮毛矯正処理方法であり、第1剤を洗い流された毛髪を、加熱しながら直毛に矯正する工程をさらに備えることが好ましい。このような縮毛矯正処理方法によれば、ビリ毛や切れ毛の発生の頻度を著しく低減することができる。また、副次的な効果として、金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布された毛髪はくし通りに優れるために、賦形性が向上する。
また、縮毛矯正処理方法は、第1剤を洗い流された毛髪を乾燥し、毛髪処理液を毛髪にスプレー塗布しながらコーミングする工程をさらに備えることが好ましい。縮毛矯正処理においては、第1剤を洗い流した後の毛髪を乾燥する前に、毛髪をストレートに賦形するコーミングする工程を設ける場合が多い。このようなコーミングする工程においては、毛髪の受けるダメージが大きくなることがある。状態の良い毛髪の場合には、コーミングの際にもつれにくく、くしどおりが良い。一方、施術する前に既にビリ毛や切れ毛、多くの枝毛を含んでいるような状態の悪い毛髪の場合、コーミングの際にもつれやすく、くしどおりがひどくわるくなるときがある。このような場合に、くしを動かすスピードが速すぎた場合には、髪にもつれが頻繁に発生することにより、毛髪はダメージを受けることがある。コーミングの前、またはコーミングの際に、金ナノコロイドを毛髪に塗布することにより、髪のくしどおりが著しく良好になる。その結果、コーミングにおいて毛髪に与えられるダメージを抑制することができる。
また、毛髪の加熱は、110〜180℃に設定されたヘアアイロンで行うことが好ましい。縮毛矯正処理におけるヘアアイロンによる加熱は、180〜200℃程度の高温が採用されることが多い。高温のヘアアイロンによる加熱は毛髪にダメージをあたえる。金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布された髪は賦形性が向上するために110〜180℃の低温に設定したヘアアイロンでも充分に賦形できる。本発明者らは、その理由は、極めて高い熱伝導率を有する金が、ヘアアイロンの伝熱効率を向上させるためであると考えている。
また、毛髪成形処理方法は、パーマネントウェーブ処理方法であり、毛髪をロッドに巻いて賦形する工程をさらに備えることが好ましい。このようなパーマネントウェーブ処理方法によれば、切れ毛やビリ毛の発生の頻度を著しく低減することができる。また、ロッドに巻かれた毛髪からロッドを外したときに毛髪にコシが維持されている。そのために、リッジ感をしっかり保持することができるパーマネントウェーブ処理が実現できる。
また、いわゆる、デジタルパーマのように、毛髪をロッドに巻いた状態で、ロッドを50℃以上に加熱する工程をさらに備える場合においても、毛髪に付与されるダメージを小さくすることができる点から好ましい。
また、本発明の他の一局面は、パーマネントウェーブ処理又は縮毛矯正処理である毛髪成形処理において、毛髪に塗布される毛髪処理液であって、金ナノ粒子を含む毛髪成形処理用毛髪処理液である。このような毛髪処理液は、縮毛矯正処理やパーマネントウェーブ処理のような毛髪成形処理の施術中、または、施術後においても、毛髪が受けるダメージを小さくすることができる点から好ましい。
本発明によれば、縮毛矯正処理やパーマネントウェーブ処理の施術において、ビリ毛や切れ毛の発生の原因になる毛髪に与えるダメージを小さくすることができる。
第1実施形態の縮毛矯正処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第2実施形態のパーマネントウェーブ処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第2実施形態のパーマネントウェーブ処理の際のロッドから毛髪を外したときの毛髪のリッジ感の保持を説明するための説明図である。
[第1実施形態]
本発明に係る毛髪成形処理方法として、縮毛矯正処理方法の一実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。
図1は、本実施形態の縮毛矯正処理方法の工程の流れを説明するためのフローチャートである。
本実施形態の縮毛矯正処理方法においては、はじめに、還元剤を含有する第1剤を毛髪に塗布し(s1)、所定の時間放置すること(s2)により毛髪を形成するケラチンを架橋するジスルフィド結合をチオール基(−SH)に還元する。この工程においては、縮毛を形成するように歪んだ状態で形成されたジスルフィド結合による架橋構造を切断することにより、ケラチンの分子鎖の自由度を向上させる。
第1剤は、還元剤と必要に応じて配合されるその他の成分とを含有する。
還元剤の具体例としては、例えば、チオグリコール酸、チオグリコール酸ナトリウム塩やチオグリコール酸アンモニウム塩等のチオグリコール酸塩、チオ乳酸、システイン、システアミン、アセチルシステイン、チオグリセリン、亜硫酸塩等が挙げられる。
また、必要に応じて配合されるその他の成分としては、セタノール等のクリーム基材や、毛髪を膨潤させてキューティクルを開くことにより還元剤の浸透を促す成分であるアルカリ剤、還元剤の浸透性を向上させるとともに各成分の乳化剤として機能するノニオン界面活性剤、髪に滑りを付与するためカチオン界面活性剤、ラノリンなどの油性成分、NMF(天然保湿因子)その他の保湿剤や、タンパク質やその加水分解物であるポリペプチド、アミノ酸等からなるトリートメント成分等が挙げられる。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
アルカリ剤の具体例としては、例えば、アンモニア水、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、モノエタノールアミン、炭酸水素アンモニウム、アルギニン等が挙げられる。これらの中ではアンモニア水、炭酸水素アンモニア水が特に好ましい。
なお、本実施形態の縮毛矯正処理方法においては、毛髪に与えるダメージを小さくする点から、アルカリ剤を含有しない、またはアルカリ剤が少ないことが好ましい。アルカリ性の強い第1剤を用いた場合には、ケラチンのイオン結合が切断されてビリ毛や切れ毛が発生しやすくなる傾向がある。従って、本実施形態の縮毛矯正処理方法においては、第1剤は、pH5〜8、さらにはpH5〜7、とくにはpH5〜6.5であることが好ましい。
第1剤を塗布された毛髪は、必要に応じてラッピングされた後、所定の時間、放置される(s2)。このとき、必要に応じて、コーミングすることにより毛髪を直毛に賦形することが好ましい。放置時間は、髪質、くせの強さ、毛髪が受けてきたダメージの大きさ等により、毛髪の軟化度の変化を確認しながら決定される。一般的には5〜30分間、さらには10〜30分間、とくには15〜20分間程度放置することが好ましい。また、毛髪のくせが強い場合等には、必要に応じて、毛髪にダメージを与えない範囲で加熱しながら放置してもよい。
そして、上述したような第1剤を毛髪に塗布して、所定の時間放置した後、水洗、または必要に応じて、シャンプーを行うことにより、第1剤を洗い流す(s3)。
そして、好ましくは、洗浄後の濡れた髪をコーミングしながら、またはコーミングする前に、縮毛矯正用補助剤として金ナノ粒子を含む毛髪処理液を、髪の一部または全体に塗布する(s4)。洗浄後の濡れた髪をコーミングして伸ばすことにより、縮毛矯正処理の効果が向上する。この際に、金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布することにより、ビリ毛や切れ毛の発生を抑制することができる。
金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布された髪はコーミング性が良好になる。コーミングの際には、毛髪のダメージの状態がある程度顕在化することがある。状態の良い毛髪の場合には、コーミングの際にもつれにくく、くしどおりが良い。一方、状態の悪い毛髪の場合には、コーミングの際にもつれやすく、くしどおりがわるいことが多い。くしどおりがわるい場合には、くしを速く動かすと髪にもつれが頻繁に発生して引っかかり、さらに毛髪にダメージが与えられることになる。このような場合において、金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布された髪はくしどおりが著しく良好になる。その結果、ビリ毛や切れ毛の発生の一因になる、コーミングにおけるダメージの発生を抑制することができる。
金ナノ粒子を含む毛髪処理液は、例えば、粒径が数十nm程度の金ナノ粒子を水系媒体に分散させた金ナノコロイドを含む水系の処理液である。金ナノ粒子の粒径は、コロイドを形成する金ナノ粒子である限り特に限定されないが、入手しやすい点から、1〜500nm、さらには5〜300nm、とくには10〜100nm、ことには10〜50nm程度の金ナノ粒子を含むコロイドが好ましい。
塗布される毛髪処理液は、0.00001質量%以上、さらには、0.0001質量%以上、とくには0.001質量%以上の高濃度の金ナノ粒子を含むことがとくに好ましい。高濃度の金ナノ粒子を含む毛髪処理液を用いた場合には、ビリ毛や切れ毛の発生を抑制したり、くしどおりを改善したりる効果が顕著に高くなる。また、毛髪処理液中の金ナノ粒子の上限は特に限定されないが、コスト性やコロイドの安定性の観点から0.1質量%、さらには0.01質量%であることが好ましい。
また、毛髪処理液には、金ナノコロイドとともに、白金ナノコロイドを含んでもよい。白金ナノコロイドは、酸化剤として過酸化水素水を用いた場合に、過酸化水素の分解を促進する触媒として機能する点から好ましい。
なお、本実施形態においては、洗浄(s3)後の濡れた髪に、金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布する例を説明した。金ナノ粒子を含む毛髪処理液は、第2剤を塗布する工程よりも前の工程、とくには、第1剤を洗浄した後の濡れた髪に塗布した場合には、ビリ毛や切れ毛が顕在化する前に還元反応が急速に進行しすぎることを抑制できる点からとくに好ましい。一方、金ナノ粒子を含む毛髪処理液の塗布は、第1剤の塗布前から、施術終了までのいずれの工程であっても、また、施術後に塗布してもよい。また、一度ではなく、複数回に分けて塗布してもよい。縮毛矯正処理による酸化還元反応は、施術直後に完結するものではなく、施術後も数日間、進行していると思われる。従って、施術前、施術中、施術後のいずれの時点においても、好ましくない酸化還元反応を抑制する効果を発揮する。
なお、髪に対して金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布する量は、髪の量にもよるために一概に特定できないが、一回の施術において、少しずつ繰り返し、スプレー等により塗布することが好ましい。具体的には、例えば、金ナノ粒子が、例えば、0.01〜100mg、さらには1〜10mg、とくには、2〜10mg程度付着するように、塗布することが好ましい。
そして、ヘアドライアーを用いて乾燥する(s5)。乾燥条件は特に限定されないが、例えば、100〜150℃程度の温度で、髪を乾燥させることが好ましい。また、乾燥の際に、ダメージの大きな部分が顕在化することがある。このような場合には、ビリ毛や切れ毛の発生をより効果的に抑制するために、ダメージが顕在化した部分に局所的に、金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布してもよい。
そして、乾燥後の毛髪を直毛に加熱矯正する(s6)。毛髪をストレートに加熱矯正する工程は、第1剤によりジスルフィド結合による架橋構造を解消させたケラチンを含む毛髪をアイロンプレス処理することによりストレートに賦形する工程である。アイロンプレス処理の設定温度は特に限定されないが、100〜200℃程度の温度で行うことが好ましい。また、加熱矯正の際にも、ダメージの大きな部分が顕在化することがある。このような場合には、ビリ毛や切れ毛の発生をより効果的に抑制するために、ダメージが顕在化した部分に局所的に、金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布してもよい。
なお、本実施形態の縮毛矯正処理においては、とくに、設定温度110〜180℃、さらには150〜170℃程度の低温のヘアアイロンで行うことが好ましい。ヘアアイロンを用いた加熱矯正処理においては、180〜200℃程度の高温が広く採用されている。しかしながら、金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布された毛髪は賦形性が向上するために低温のヘアアイロンでも充分に賦形できる。本発明者らは、その理由は、金が他の多くの金属よりも高い熱伝導率(318W/(m/K)300K)を有するために、ヘアアイロンの伝熱効率を向上させるためであると考えている。
そして、ストレートに矯正された毛髪に酸化剤を含む第2剤を塗布し、所定の時間放置する(s7)。
第2剤は、従来から縮毛矯正処理に用いられている酸化剤であれば特に限定なく用いられる。このような酸化剤の具体例としては、例えば過酸化水素水や臭素酸塩等が挙げられる。過酸化水素水としては、通常、2.5%以下でpH2.5〜4.5の範囲内で含有され、臭素酸塩としては、通常、3.2%以上、pH4.0〜9.0の範囲内で含有されることが好ましい。
そして、毛髪に第2剤を塗布した後、所定の時間放置することにより、直毛に矯正された毛髪にジスルフィド結合を再形成させる(s8)。そして、所定の時間放置後、髪を洗浄することにより第2剤を洗い流す(s9)。洗浄においては、必要に応じてシャンプー及びトリートメントを行う。そして、洗浄後に、タオルドライ及び通風乾燥等の乾燥を行う(s10)。以上のような工程により、ビリ毛や切れ毛の発生を抑制した本実施形態の縮毛矯正処理が行われる。
[第2実施形態]
本発明に係る毛髪成形処理方法として、パーマネントウェーブ処理方法の一実施形態について、詳しく説明する。従来、パーマネントウェーブ処理する際に、施術者は施術を行うに際し、被施術者に対し時間をかけてカウンセリングを行い、髪質、くせの強さ、毛髪が受けてきたダメージの履歴などを把握し、パーマネントウェーブ処理した場合にビリ毛や切れ毛等のダメージが生じる可能性が高いと判断した場合には、施術を断念することがあった。本実施形態のパーマネントウェーブ処理方法によれば、ダメージの大きい毛髪に対してもビリ毛や切れ毛等のダメージを発生させることが抑制できるために、このような施術を断念する判断のレベルをより緩和することができる。また、本実施形態のパーマネントウェーブ処理方法によれば、パーマネントウェーブ処理する際の賦形性に優れ、施術前に想定した状態に近い、ウェーブのリッジ感を出すことができる。さらに、施術後の手触りもよい。
図2は、本実施形態のパーマネントウェーブ処理方法の工程の流れを説明するためのフローチャートである。
本実施形態のパーマネントウェーブ処理方法においては、パーマネントウェーブ処理における第1剤を毛髪に塗布する工程の前から第2剤を毛髪に塗布する前までに、第1実施形態で説明したものと同様の、金ナノ粒子を含む毛髪処理液を毛髪に塗布する工程を備える。
本実施形態のパーマネントウェーブ処理方法においては、一例として、はじめに、金ナノ粒子を含む毛髪処理液を毛髪に塗布する(s11)。そして、金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布された毛髪をウェーブの形状を与えるための適切な直径を有する円筒状のロッドに巻き付ける(ワインディング)(s12)。そして、ロッドに巻き付けられた毛髪に第1剤を塗布し(s13)、所定の時間放置する(s14)。第1剤を塗布し、所定の時間放置することによりケラチンを架橋するジスルフィド結合がチオール基に還元される。この工程においては、ジスルフィド結合による架橋構造を切断することにより、ケラチンの分子鎖に自由度を与える。このとき、第1剤を塗布された毛髪に、さらに金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布してもよい。
第1剤は、第1実施形態で説明した縮毛矯正処理方法において説明したものと同様のものが用いられる。また、ビリ毛や切れ毛の発生を抑制する観点から、アルカリ剤を含有しないことが好ましい。アルカリ剤を含有させて第1剤をアルカリ性にした場合には、ケラチンのイオン結合が切断されて毛髪の強度が低下してビリ毛や切れ毛が発生しやすくなる傾向がある。従って、本実施形態のパーマネントウェーブ処理方法においても、第1剤は、pH5〜8、さらにはpH5〜7、とくにはpH5〜6.5であることが好ましい。
第1剤及び金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布されたロッドに巻き付けられた毛髪は、必要に応じてラッピングされた後、所定の時間、放置される(s14)。放置時間は、髪質、第1剤の還元力の強さ、毛髪が受けてきたダメージの大きさ等により、毛髪の軟化度の変化を確認しながら決定される。一般的には5〜30分間、さらには10〜30分間、とくには15〜20分間程度放置することが好ましい。
そして、上述したような第1剤及び金ナノ粒子を含む毛髪処理液を髪に塗布して、所定の時間放置した後は、必要に応じて、水洗やシャンプーを行うことにより、第1剤を濯ぐ(s15)。
そして、ロッドに巻き付けられた毛髪に酸化剤を含む第2剤を塗布し(s16)、所定の時間放置する(s17)。
第2剤も第1実施形態で説明した縮毛矯正処理方法において説明したものと同様のものが用いられる。
髪に第2剤を塗布した後、所定の時間放置することにより、ロッドに巻き付けられた毛髪にジスルフィド結合を再形成させる(s17)。そして、所定の時間放置した後、ロッドに巻き付けられた毛髪からロッドを除去する(s18)。本実施形態のパーマネントウェーブ処理方法における金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布することによる効果は、ロッドを除去したときのウェーブのリッジ感の保持性にも顕著に認められる。ロッドに巻きつけられた毛髪からロッドを除去したときのリッジ感の保持性に関し、金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布しない場合には、図3(a)に示したように、カールが重力により緩やかになる”だれる”という現象が生じやすかった。本実施形態のパーマネントウェーブ処理方法における金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布することにより、図3(b)に示したように、毛髪にコシが維持されて”だれにくく”なり、リッジ感がしっかり保持されることが認められた。
そして、髪を洗浄する(s19)。洗浄においては、必要に応じてシャンプー及びトリートメントを行う。そして、洗浄後に、タオルドライ及び通風乾燥等の乾燥を行う(s20)。このような工程により、ビリ毛や切れ毛の発生を抑制した本実施形態のパーマネントウェーブ処理が施術される。
本実施形態においては、第1剤を塗布する前や塗布中及び塗布した直後に、金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布することにより、第1剤による反応を緩やかにしてジスルフィド結合の急速な切断を抑制することができるために、好ましくない反応が速やかに生じることを抑制でき、毛髪に与えられるダメージを制御しやすくなる点から好ましい。なお、金ナノ粒子を含む毛髪処理液は、施術終了までのいずれの工程においても、また、施術後においてもさらに塗布してもよい。また、一度ではなく、複数回に分けて塗布してもよい。パーマネントウェーブ処理における酸化還元反応は、施術直後で完結するものではなく、施術後も数日間、進行する。従って、施術前、施術中、施術後のいずれ時点においても、好ましくない酸化還元反応を抑制する効果を発揮する。
[第3実施形態]
第2実施形態においては、パーマネントウェーブ処理の代表例として、一般的なパーマネントウェーブ処理について説明した。強いカールや形状記憶的なカールが求められるようなより強い賦形が必要な場合には、毛髪を巻いた状態でロッドに備えらえたヒータで加熱する工程を備える、所謂、デジタルパーマと称されるホットパーマネントを採用してもよい。以下、デジタルパーマを採用したパーマネントウェーブ処理方法について説明する。
本実施形態のパーマネントウェーブ処理方法においては、はじめに、毛髪に万遍なく金ナノ粒子を含む毛髪処理液をスプレー塗布する。そして、毛髪処理液を塗布された毛髪に還元剤を含有する第1剤を塗布し、所定の時間放置することによりジスルフィド結合を還元させて架橋構造を解消させる。このとき、放置する時間は毛髪の軟化度をモニターしながら、5〜20分間、さらには10〜15分間程度の範囲で、適度な柔らかさになるように放置することが好ましい。そして、所定の時間放置した後、第1剤を洗い流す。なお、第1剤を洗い流したウエット状態の毛髪にも、金ナノ粒子を含む毛髪処理液をスプレー塗布することが好ましい。
そして、第1剤を洗い流され、さらに、万遍なく金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布されたウエット状態の毛髪は、加熱用のヒータを備えた複数のロッドに巻かれる。そして、各ロッドの電極をコントローラに接続し、コントローラの温度制御により所定の時間加熱する。加熱の設定温度としては、40〜60℃、さらには45〜55℃であることが好ましい。また、加熱時間としては5〜25分間、さらには10〜20分間程度であることが好ましい。そして、加熱した後、毛髪からロッドを取り外す。そして、毛髪に、金ナノ粒子を含む毛髪処理液及び必要に応じてその他のトリートメント剤を塗布する。そして、毛髪に第2剤を塗布し、所定の時間放置することにより、チオール基を酸化させて架橋構造を形成させる。そして、放置時間としては0〜10分間、さらには5〜10分間程度であることが好ましい。そして、放置した後、第2剤を洗い流す。第2剤を洗い流した後に、さらに、金ナノ粒子を含む毛髪処理液を塗布することが好ましい。そして、仕上げに乾燥しながら髪をブローすることにより整える。
本実施形態のパーマネントウェーブ処理方法として、このようなデジタルパーマ等のホットパーマネントを採用する場合にも、ビリ毛や切れ毛が抑制されるとともに、毛髪にコシが維持されて”だれにくく”なり、リッジ感がしっかり保持されることが認められた。
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。なお、本発明の範囲は、本実施例により何ら限定されるものではない。
(実施例1)
モニターの女性の、受けてきたダメージがやや大きい枝毛が多少目立つ髪で、且つ、縮毛の髪に、コーミングしながら第1剤を塗布した。なお、第1剤は、セタノールを主成分とするクリーム基材に、チオグリコール酸アンモニウム塩6質量%を含むpH4.5になる処方で調製した。
そして、毛髪の軟化度を確認しながら、約20分間自然放置した。そして、シャンプーした。そして、シャンプー後の濡れた髪の全体に万遍なく、金ナノコロイドの原液(金含有濃度0.005質量%)をスプレーした。そして、くしでコーミングすることにより、毛髪をまっすぐにした。このときの、コーミング性を以下の基準で判定した。
(コーミング性)
A:毛髪のもつれによるくしの引っ掛かりがほとんど感じられず、くしどおりが極めてよかった。
B:Aよりはやや劣るものの、毛髪のもつれによるくしの引っ掛かりが少なく、くしどおりはよかった。
C:しばしば毛髪のもつれによるくしの引っ掛かりが発生する程度にくしどおりが悪く、くしをゆっくり動かさなければ、コーミングできなかった。
コーミング性を判定したところ、Aであった。
そして、コーミング後の髪を、ヘアドライアーで乾燥した。そして、乾燥後の髪を160℃に設定したヘアアイロンで伸ばすようにしてストレートに賦形した。そして、ストレートに賦形された毛髪に第2剤を塗布し、約10分間自然放置した後、水洗し、さらに、ヘアドライアーで乾燥した。なお、第2剤は、6質量%の過酸化水素水を約1.5質量%に水で調整した処方で調製したものを用いた。
このようにして、縮毛矯正を施術した。そして、得られた髪を以下の基準で判定した。
(切れ毛又はビリ毛の発生)
A:切れ毛又はビリ毛が注意深く観察してもほぼ認められなかった。
B:切れ毛又はビリ毛が注意深く観察したときに認識できる程度に発生した。
C:切れ毛及びビリ毛が外観上顕著に認識できる程度に発生した。
得られた髪は、ビリ毛や切れ毛の発生もなく、自然なストレートのヘアーに矯正されていた。また、施術後1週間たっても、ビリ毛の発生はなかった。結果を下記表1に示す。
(実施例2)
実施例1のモニターの女性よりもさらに受けてきたダメージが大きい、枝毛が目立ち且つ縮毛の毛髪を有する別のモニターの女性の髪に、第1剤の塗布後の放置時間を約30分間に代えた以外は、実施例1と同様にして、縮毛矯正を施術した。なお、コーミングの際には、実施例1と同様に、くしどおりが極めてよく、コーミング性の判定はAであった。また、得られた髪は、ビリ毛や切れ毛の発生もなく、自然なストレートのヘアーに矯正されていた。また、施術後1週間たっても、ビリ毛の発生はなかった。
(実施例3)
実施例2のモニターの女性よりもさらにダメージが大きい、枝毛が目立ち且つ毛髪を有する別のモニターの女性に、実施例2と同様にして、縮毛矯正を施術した。なお、コーミングの際には、実施例2と同様に、くしどおりが極めてよく、コーミング性の判定はAであった。また、得られた髪は、ビリ毛や切れ毛の発生もなく、自然なストレートのヘアーに矯正されていた。また、施術後1週間たっても、ビリ毛の発生はなかった。
(実施例4)
実施例2のモニターの女性と同程度のダメージを受けた毛髪を有する別のモニターの女性に、金ナノコロイドの原液を塗布する代わりに、原液を10倍希釈した金ナノコロイドを塗布した以外は、実施例2と同様にして、縮毛矯正を施術した。実施例2と同様に、くしどおりが極めてよく、コーミング性の判定はAであった。また、得られた髪は、ビリ毛や切れ毛の発生もなく、自然なストレートのヘアーに矯正されていた。また、施術後1週間たっても、ビリ毛の発生はなかった。
(実施例5)
実施例2のモニターの女性と同程度のダメージを受けた毛髪を有する別のモニターの女性に、金ナノコロイドの原液を塗布する代わりに、原液を100倍希釈した金ナノコロイドを塗布した以外は、実施例2と同様にして、縮毛矯正を施術した。なお、コーミングの際には、くしどおりが実施例4よりはやや劣るものの良好であり、もつれによるくしの引っ掛かりも少なく、コーミング性の判定はBであった。また、得られた髪は、ビリ毛や切れ毛の発生もなく、自然なストレートのヘアーに矯正されていた。しかし、施術後1週間たったときに、ビリ毛の発生の傾向がわずかに見られた。
(比較例1)
実施例1のモニターの女性と同程度のダメージを受けた毛髪を有する別のモニターの女性に、金ナノコロイドを塗布する工程を省略した以外は、実施例1と同様にして、縮毛矯正を施術した。このとき、コーミングの際のくしどおりがわるく、コーミング性の判定はCであった。また、得られた髪は、襟足の部分にビリ毛が発生した。また、やや縮毛が残ったストレートのヘアーに矯正されていた。
(比較例2)
実施例2のモニターの女性と同程度のダメージを受けた毛髪を有する別のモニターの女性に、金ナノコロイドを塗布する代わりに、白金ナノコロイド(白金含有濃度0.005質量%)を原液で塗布した以外は、実施例2と同様にして、縮毛矯正を施術した。このとき、コーミングの際のくしどおりがわるく、コーミング性の判定はCであった。得られた髪は、襟足の部分にビリ毛が発生した。
以上の実施例においては、第1剤を塗布した後、20〜30分間放置している。これは、評価のために、通常の縮毛施術における放置時間よりも、やや長く設定している。
実施例の結果から、次のことがわかる。金ナノコロイドの原液をスプレーした実施例1〜3及び金ナノコロイドの原液を10倍希釈した金ナノコロイドをスプレーした実施例4の女性のモニターにおいては、ダメージの強さ及び放置時間にかかわらず、ビリ毛や切れ毛の発生のない、自然なストレートのヘアーに仕上げることができた。また、コーミングにおけるくしどおりも良好であった。一方、実施例5に示したように、金ナノコロイドの濃度が薄いときには、施術後に、ビリ毛が発生する傾向があった。
一方、ダメージの強さ及び放置時間が実施例1と同程度で、金ナノコロイドをスプレーしなかった比較例1の女性のモニターにおいては、襟足にビリ毛が発生した。また、コーミングにおけるくしどおりもわるかった。一方、ダメージの強さ及び放置時間が実施例2と同程度で、金ナノコロイドの代わりに白金ナノコロイドをスプレーした比較例2の女性のモニターにおいても、襟足にビリ毛が発生した。また、コーミングにおけるくしどおりの改善も認められなかった。
(実施例6)
モニターの女性の、縮毛矯正処理の履歴を有するダメージがやや大きい枝毛が多少目立つ髪の全体に万遍なく、金ナノコロイドの原液(金含有濃度0.005質量%)をスプレーした。そして、金ナノコロイドを塗布された毛髪をロッドに巻き付けた後、第1剤を塗布し、さらに、金ナノコロイドの原液をスプレーした後、15分間放置した。なお、第1剤は、セタノールを主成分とするクリーム基材に、チオグリコール酸アンモニウム6質量%を含むpH4.5になる処方で調製した。
そして、ロッドに巻きつけられた毛髪を湯で濯ぐことにより第1剤を洗い流した。そして、濯ぎ後の濡れた毛髪に第2剤を塗布し、途中でカール具合をチェックしながら、約10分間自然放置した。なお、第2剤は、6質量%の過酸化水素水を約1.5質量%に水で調整した処方で調製したものを用いた。そして、毛髪からロッドを取り除いた。そして、毛髪にシャンプーを施すことにより第2剤を除去した。そして、毛髪をヘアドライアーで乾燥しながらブローした。そして、実施例1と同様の基準で切れ毛又はビリ毛の発生を判定した。また、下記の基準で、ロッドを外した直後の施術者による賦形感及び仕上がり感を判定した。
(ロッドを外した直後の施術者による賦形感)
A:毛髪に強いコシとカールがしっかりと賦形されていた。
B:毛髪にコシがなく、毛髪が重力で垂れてカールが緩かった。
(仕上がり感)
A:ロッドの直径から目的とした通りの弾力のあるリッジ感の高いしっかりとしたカールが得られた。
B:ロッドの直径から目的とした程度のカールが得られず、リッジ感の低い緩いカールが得られた。
ロッドを外した直後の施術者の判定によれば毛髪には強いコシとカールがしっかりと賦形されていた。また、仕上げ後の髪にはビリ毛や切れ毛の発生もなく、また、リッジ感の高いパーマネントウェーブが賦形されていた。結果をまとめて下記表2に示す。
(実施例7)
実施例6のモニターの女性と同程度のダメージを受けた毛髪を有する別のモニターの女性に、金ナノコロイドの原液を塗布する代わりに、原液を10倍希釈した金ナノコロイドを塗布した以外は、実施例6と同様にして、パーマネントウェーブ処理を施術した。結果を表2に示す。
(実施例8)
実施例6のモニターの女性と同程度のダメージを受けた毛髪を有する別のモニターの女性に、金ナノコロイドの原液を塗布する代わりに、原液を100倍希釈した金ナノコロイドを塗布した以外は、実施例6と同様にして、パーマネントウェーブ処理を施術した。結果を表2に示す。
(比較例3)
実施例6のモニターの女性と同程度のダメージを受けた毛髪を有する別のモニターの女性に、金ナノコロイドを塗布する工程を省略した以外は、実施例6と同様にして、パーマネントウェーブ処理を施術した。結果を表2に示す。
(比較例4)
実施例6のモニターの女性と同程度のダメージを受けた毛髪を有する別のモニターの女性に、金ナノコロイドを塗布する代わりに、白金ナノコロイド(白金含有濃度0.005質量%)を原液で塗布した以外は、実施例6と同様にして、パーマネントウェーブ処理を施術した。結果を表2に示す。
実施例6〜8、比較例3及び比較例4の結果から、次のことがわかる。金ナノコロイドの原液をスプレーした実施例6及び金ナノコロイドの原液を10倍希釈した金ナノコロイドをスプレーした実施例7の女性のモニターにおいては、切れ毛やビリ毛の発生が認められず、また、カールがしっかり賦形された。また、施術者は、ロッドを外した直後に毛髪に強いコシがあり、カールが重力で垂れないと判定した。一方、実施例8に示したように、金ナノコロイドの濃度が薄いときには、効果がやや不充分であった。
一方、金ナノコロイドをスプレーしなかった比較例3の女性のモニター及び金ナノコロイドの代わりに白金ナノコロイドをスプレーした比較例4の女性のモニターにおいては、切れ毛やビリ毛が発生し、また、リッジ感が出にくい緩やかなカールが賦形された。また、施術者は、ロッドを外した直後に毛髪にコシがなく、カールが重力で垂れていたと判定した。
(実施例9)
モニターの女性の、ダメージがやや大きい枝毛が多少目立つ髪の全体に万遍なく、金ナノコロイドの原液(金含有濃度0.005質量%)である毛髪処理液をスプレーした。そして、毛髪処理液を塗布された毛髪に第1剤を塗布し、さらに、毛髪処理液をスプレーした後、15分間放置した。なお、第1剤は、セタノールを主成分とするクリーム基材に、チオグリコール酸アンモニウム6質量%を含むpH4.5になる処方で調製した。そして、毛髪を湯で濯ぐことにより第1剤を洗い流した。そして、さらに、毛髪処理液をスプレーした。
そして、第1剤を洗い流し且つ万遍なく毛髪処理液を塗布されたウエット状態の毛髪に第2剤を塗布した。なお、第2剤は、6質量%の過酸化水素水を約1.5質量%に水で調整した処方で調製したものを用いた。そして、第2剤を塗布された毛髪を加熱用のヒータを備えた複数のロッドに巻いた。そして、各ロッドの電極を45℃に設定したコントローラに接続し、20分間加熱した。そして、加熱した後、毛髪からロッドを取り外し、第2剤を洗い流した。そして、毛髪をヘアドライアーで乾燥しながらブローした。そして、実施例6と同様の基準で、ロッドを外した直後の施術者による賦形感及び仕上がり感を判定した。
(ロッドを外した直後の施術者による賦形感)
A:毛髪に強いコシとカールがしっかりと賦形されていた。
B:毛髪にコシがなく、毛髪が重力で垂れてカールが緩かった。
(仕上がり感)
A:ロッドの直径から目的とした通りの弾力のあるリッジ感の高いしっかりとしたカールが得られた。
B:ロッドの直径から目的とした程度のカールが得られず、リッジ感の低い緩いカールが得られた。
ロッドを外した直後の施術者の判定によれば毛髪には強いコシとカールがしっかりと賦形されていた。また、仕上げ後の髪にはビリ毛や切れ毛の発生もなく、また、リッジ感の高いパーマネントウェーブが賦形されていた。結果をまとめて下記表3に示す。
(実施例10)
実施例9のモニターの女性と同程度のダメージを受けた毛髪を有する別のモニターの女性に、金ナノコロイドの原液を塗布する代わりに、原液を10倍希釈した金ナノコロイドを塗布した以外は、実施例6と同様にして、パーマネントウェーブ処理を施術した。結果を表3に示す。
(実施例11)
実施例9のモニターの女性と同程度のダメージを受けた毛髪を有する別のモニターの女性に、金ナノコロイドの原液を塗布する代わりに、原液を100倍希釈した金ナノコロイドを塗布した以外は、実施例6と同様にして、パーマネントウェーブ処理を施術した。結果を表3に示す。
(比較例5)
実施例9のモニターの女性と同程度のダメージを受けた毛髪を有する別のモニターの女性に、金ナノコロイドを塗布する工程を省略した以外は、実施例6と同様にして、パーマネントウェーブ処理を施術した。結果を表3に示す。
(比較例6)
実施例9のモニターの女性と同程度のダメージを受けた毛髪を有する別のモニターの女性に、金ナノコロイドを塗布する代わりに、白金ナノコロイド(白金含有濃度0.005質量%)を原液で塗布した以外は、実施例6と同様にして、パーマネントウェーブ処理を施術した。結果を表3に示す。
本発明によれば、縮毛矯正処理やパーマネントウェーブ処理のような毛髪処理において、施術時に生じるダメージの顕在化を著しく低減することができる。
本発明の一局面は、還元剤を含有する第1剤を毛髪に塗布し、所定の時間放置する工程と、毛髪に塗布された第1剤を洗い流す工程と、毛髪に酸化剤を含有する第2剤を塗布し、所定の時間放置する工程と、第2剤を洗い流す工程と、を少なくとも備える毛髪成形処理方法において、金ナノコロイド液を毛髪に塗布する工程をさらに備える毛髪成形処理方法である。このような毛髪成形処理方法によれば、ビリ毛や切れ毛の発生の頻度を著しく低減することができる。また、金ナノコロイド液を塗布された毛髪は賦形性やくし通りに優れる。金ナノコロイド液は、スプレーで塗布することが好ましい。
に示すように、チオール基(−SH)の硫黄に金が配位して安定化することにより、求核性が抑制されると考える。このことは、金ナノ粒子が存在する場合にはチオール基(−SH)の還元速度が緩やかになるという知見から得られた。そして、還元反応を緩やかに進めることにより、チオール基(−SH)の求核性による急速な酸化反応も抑制されて、その結果、歪みを残すような架橋構造が形成させたり、好ましくない酸化生成物が形成されたりしにくくなる。その結果、金ナノコロイド液を毛髪に塗布しながら縮毛矯正処理やパーマネントウェーブ処理を行った場合には、ビリ毛や切れ毛の発生の頻度が著しく低減されることを見出した。
金ナノコロイド液の金ナノ粒子の濃度は、0.0001質量%以上であることが、好ましくない反応を充分に制御することにより、ビリ毛の発生や切れ毛の発生をより抑制できる点から好ましい。また、金ナノコロイド液が白金ナノ粒子をさらに含む場合には、白金ナノ粒子が酸化剤である過酸化水素を分解する触媒として作用する点から好ましい。
また、金ナノコロイド液を毛髪に塗布する工程を、第2剤を毛髪に塗布する前までに備えることが、ケラチンのジスルフィド結合の還元反応が急速に進みすぎることを抑制できる点から好ましい。
また、毛髪成形処理方法は、縮毛矯正処理方法であり、第1剤を洗い流された毛髪を、加熱しながら直毛に矯正する工程をさらに備えることが好ましい。このような縮毛矯正処理方法によれば、ビリ毛や切れ毛の発生の頻度を著しく低減することができる。また、副次的な効果として、金ナノコロイド液を塗布された毛髪はくし通りに優れるために、賦形性が向上する。
また、縮毛矯正処理方法は、第1剤を洗い流された毛髪を乾燥し、金ナノコロイド液を毛髪にスプレー塗布しながらコーミングする工程をさらに備えることが好ましい。縮毛矯正処理においては、第1剤を洗い流した後の毛髪を乾燥する前に、毛髪をストレートに賦形するコーミングする工程を設ける場合が多い。このようなコーミングする工程においては、毛髪の受けるダメージが大きくなることがある。状態の良い毛髪の場合には、コーミングの際にもつれにくく、くしどおりが良い。一方、施術する前に既にビリ毛や切れ毛、多くの枝毛を含んでいるような状態の悪い毛髪の場合、コーミングの際にもつれやすく、くしどおりがひどくわるくなるときがある。このような場合に、くしを動かすスピードが速すぎた場合には、髪にもつれが頻繁に発生することにより、毛髪はダメージを受けることがある。コーミングの前、またはコーミングの際に、金ナノコロイド液を毛髪に塗布することにより、髪のくしどおりが著しく良好になる。その結果、コーミングにおいて毛髪に与えられるダメージを抑制することができる。
また、毛髪の加熱は、110〜180℃に設定されたヘアアイロンで行うことが好ましい。縮毛矯正処理におけるヘアアイロンによる加熱は、180〜200℃程度の高温が採用されることが多い。高温のヘアアイロンによる加熱は毛髪にダメージをあたえる。金ナノコロイド液を塗布された髪は賦形性が向上するために110〜180℃の低温に設定したヘアアイロンでも充分に賦形できる。本発明者らは、その理由は、極めて高い熱伝導率を有する金が、ヘアアイロンの伝熱効率を向上させるためであると考えている。
また、本発明の他の一局面は、パーマネントウェーブ処理又は縮毛矯正処理である毛髪成形処理において、毛髪にスプレー塗布される毛髪処理液であって、金ナノ粒子を含む金ナノコロイド液である毛髪成形処理用毛髪処理液である。このような毛髪処理液は、縮毛矯正処理やパーマネントウェーブ処理のような毛髪成形処理の施術中、または、施術後においても、毛髪が受けるダメージを小さくすることができる点から好ましい。
そして、好ましくは、洗浄後の濡れた髪をコーミングしながら、またはコーミングする前に、縮毛矯正用補助剤として金ナノ粒子を含む金ナノコロイド液を、髪の一部または全体に塗布する(s4)。洗浄後の濡れた髪をコーミングして伸ばすことにより、縮毛矯正処理の効果が向上する。この際に、金ナノコロイド液を塗布することにより、ビリ毛や切れ毛の発生を抑制することができる。
金ナノコロイド液を塗布された髪はコーミング性が良好になる。コーミングの際には、毛髪のダメージの状態がある程度顕在化することがある。状態の良い毛髪の場合には、コーミングの際にもつれにくく、くしどおりが良い。一方、状態の悪い毛髪の場合には、コーミングの際にもつれやすく、くしどおりがわるいことが多い。くしどおりがわるい場合には、くしを速く動かすと髪にもつれが頻繁に発生して引っかかり、さらに毛髪にダメージが与えられることになる。このような場合において、金ナノコロイド液を塗布された髪はくしどおりが著しく良好になる。その結果、ビリ毛や切れ毛の発生の一因になる、コーミングにおけるダメージの発生を抑制することができる。
金ナノコロイド液は、例えば、粒径が数十nm程度の金ナノ粒子を水系媒体に分散させた金ナノコロイドを含む水系の液である。金ナノ粒子の粒径は、コロイドを形成する金ナノ粒子である限り特に限定されないが、入手しやすい点から、1〜500nm、さらには5〜300nm、とくには10〜100nm、ことには10〜50nm程度の金ナノ粒子を含むコロイドが好ましい。
塗布される金ナノコロイド液は、0.00001質量%以上、さらには、0.0001質量%以上、とくには0.001質量%以上の高濃度の金ナノ粒子を含むことがとくに好ましい。高濃度の金ナノ粒子を含む金ナノコロイド液を用いた場合には、ビリ毛や切れ毛の発生を抑制したり、くしどおりを改善したりる効果が顕著に高くなる。また、金ナノコロイド液中の金ナノ粒子の上限は特に限定されないが、コスト性やコロイドの安定性の観点から0.1質量%、さらには0.01質量%であることが好ましい。
また、金ナノコロイド液には、金ナノコロイドとともに、白金ナノコロイドを含んでもよい。白金ナノコロイドは、酸化剤として過酸化水素水を用いた場合に、過酸化水素の分解を促進する触媒として機能する点から好ましい。
なお、本実施形態においては、洗浄(s3)後の濡れた髪に、金ナノコロイド液を塗布する例を説明した。金ナノコロイド液は、第2剤を塗布する工程よりも前の工程、とくには、第1剤を洗浄した後の濡れた髪に塗布した場合には、ビリ毛や切れ毛が顕在化する前に還元反応が急速に進行しすぎることを抑制できる点からとくに好ましい。一方、金ナノコロイド液の塗布は、第1剤の塗布前から、施術終了までのいずれの工程であっても、また、施術後に塗布してもよい。また、一度ではなく、複数回に分けて塗布してもよい。縮毛矯正処理による酸化還元反応は、施術直後に完結するものではなく、施術後も数日間、進行していると思われる。従って、施術前、施術中、施術後のいずれの時点においても、好ましくない酸化還元反応を抑制する効果を発揮する。
なお、髪に対して金ナノコロイド液を塗布する量は、髪の量にもよるために一概に特定できないが、一回の施術において、少しずつ繰り返し、スプレー等により塗布することが好ましい。具体的には、例えば、金ナノ粒子が、例えば、0.01〜100mg、さらには1〜10mg、とくには、2〜10mg程度付着するように、塗布することが好ましい。
そして、ヘアドライアーを用いて乾燥する(s5)。乾燥条件は特に限定されないが、例えば、100〜150℃程度の温度で、髪を乾燥させることが好ましい。また、乾燥の際に、ダメージの大きな部分が顕在化することがある。このような場合には、ビリ毛や切れ毛の発生をより効果的に抑制するために、ダメージが顕在化した部分に局所的に、金ナノコロイド液を塗布してもよい。
そして、乾燥後の毛髪を直毛に加熱矯正する(s6)。毛髪をストレートに加熱矯正する工程は、第1剤によりジスルフィド結合による架橋構造を解消させたケラチンを含む毛髪をアイロンプレス処理することによりストレートに賦形する工程である。アイロンプレス処理の設定温度は特に限定されないが、100〜200℃程度の温度で行うことが好ましい。また、加熱矯正の際にも、ダメージの大きな部分が顕在化することがある。このような場合には、ビリ毛や切れ毛の発生をより効果的に抑制するために、ダメージが顕在化した部分に局所的に、金ナノコロイド液を塗布してもよい。
なお、本実施形態の縮毛矯正処理においては、とくに、設定温度110〜180℃、さらには150〜170℃程度の低温のヘアアイロンで行うことが好ましい。ヘアアイロンを用いた加熱矯正処理においては、180〜200℃程度の高温が広く採用されている。しかしながら、金ナノコロイド液を塗布された毛髪は賦形性が向上するために低温のヘアアイロンでも充分に賦形できる。本発明者らは、その理由は、金が他の多くの金属よりも高い熱伝導率(318W/(m/K)300K)を有するために、ヘアアイロンの伝熱効率を向上させるためであると考えている。
本実施形態のパーマネントウェーブ処理方法においては、パーマネントウェーブ処理における第1剤を毛髪に塗布する工程の前から第2剤を毛髪に塗布する前までに、第1実施形態で説明したものと同様の、金ナノコロイド液を毛髪に塗布する工程を備える。
本実施形態のパーマネントウェーブ処理方法においては、一例として、はじめに、金ナノコロイド液を毛髪に塗布する(s11)。そして、金ナノコロイド液を塗布された毛髪をウェーブの形状を与えるための適切な直径を有する円筒状のロッドに巻き付ける(ワインディング)(s12)。そして、ロッドに巻き付けられた毛髪に第1剤を塗布し(s13)、所定の時間放置する(s14)。第1剤を塗布し、所定の時間放置することによりケラチンを架橋するジスルフィド結合がチオール基に還元される。この工程においては、ジスルフィド結合による架橋構造を切断することにより、ケラチンの分子鎖に自由度を与える。このとき、第1剤を塗布された毛髪に、さらに金ナノコロイド液を塗布してもよい。
第1剤及び金ナノコロイド液を塗布されたロッドに巻き付けられた毛髪は、必要に応じてラッピングされた後、所定の時間、放置される(s14)。放置時間は、髪質、第1剤の還元力の強さ、毛髪が受けてきたダメージの大きさ等により、毛髪の軟化度の変化を確認しながら決定される。一般的には5〜30分間、さらには10〜30分間、とくには15〜20分間程度放置することが好ましい。
そして、上述したような第1剤及び金ナノコロイド液を髪に塗布して、所定の時間放置した後は、必要に応じて、水洗やシャンプーを行うことにより、第1剤を濯ぐ(s15)。
髪に第2剤を塗布した後、所定の時間放置することにより、ロッドに巻き付けられた毛髪にジスルフィド結合を再形成させる(s17)。そして、所定の時間放置した後、ロッドに巻き付けられた毛髪からロッドを除去する(s18)。本実施形態のパーマネントウェーブ処理方法における金ナノコロイド液を塗布することによる効果は、ロッドを除去したときのウェーブのリッジ感の保持性にも顕著に認められる。ロッドに巻きつけられた毛髪からロッドを除去したときのリッジ感の保持性に関し、金ナノコロイド液を塗布しない場合には、図3(a)に示したように、カールが重力により緩やかになる”だれる”という現象が生じやすかった。本実施形態のパーマネントウェーブ処理方法における金ナノコロイド液を塗布することにより、図3(b)に示したように、毛髪にコシが維持されて”だれにくく”なり、リッジ感がしっかり保持されることが認められた。
本実施形態においては、第1剤を塗布する前や塗布中及び塗布した直後に、金ナノコロイド液を塗布することにより、第1剤による反応を緩やかにしてジスルフィド結合の急速な切断を抑制することができるために、好ましくない反応が速やかに生じることを抑制でき、毛髪に与えられるダメージを制御しやすくなる点から好ましい。なお、金ナノコロイド液は、施術終了までのいずれの工程においても、また、施術後においてもさらに塗布してもよい。また、一度ではなく、複数回に分けて塗布してもよい。パーマネントウェーブ処理における酸化還元反応は、施術直後で完結するものではなく、施術後も数日間、進行する。従って、施術前、施術中、施術後のいずれ時点においても、好ましくない酸化還元反応を抑制する効果を発揮する。
本実施形態のパーマネントウェーブ処理方法においては、はじめに、毛髪に万遍なく金ナノコロイド液をスプレー塗布する。そして、金ナノコロイド液を塗布された毛髪に還元剤を含有する第1剤を塗布し、所定の時間放置することによりジスルフィド結合を還元させて架橋構造を解消させる。このとき、放置する時間は毛髪の軟化度をモニターしながら、5〜20分間、さらには10〜15分間程度の範囲で、適度な柔らかさになるように放置することが好ましい。そして、所定の時間放置した後、第1剤を洗い流す。なお、第1剤を洗い流したウエット状態の毛髪にも、金ナノコロイド液をスプレー塗布することが好ましい。
そして、第1剤を洗い流され、さらに、万遍なく金ナノコロイド液を塗布されたウエット状態の毛髪は、加熱用のヒータを備えた複数のロッドに巻かれる。そして、各ロッドの電極をコントローラに接続し、コントローラの温度制御により所定の時間加熱する。加熱の設定温度としては、40〜60℃、さらには45〜55℃であることが好ましい。また、加熱時間としては5〜25分間、さらには10〜20分間程度であることが好ましい。そして、加熱した後、毛髪からロッドを取り外す。そして、毛髪に、金ナノコロイド液及び必要に応じてその他のトリートメント剤を塗布する。そして、毛髪に第2剤を塗布し、所定の時間放置することにより、チオール基を酸化させて架橋構造を形成させる。そして、放置時間としては0〜10分間、さらには5〜10分間程度であることが好ましい。そして、放置した後、第2剤を洗い流す。第2剤を洗い流した後に、さらに、金ナノコロイド液を塗布することが好ましい。そして、仕上げに乾燥しながら髪をブローすることにより整える。

Claims (13)

  1. 還元剤を含有する第1剤を毛髪に塗布し、所定の時間放置する工程と、
    前記毛髪に塗布された前記第1剤を洗い流す工程と、
    前記毛髪に酸化剤を含有する第2剤を塗布し、所定の時間放置する工程と、
    前記第2剤を洗い流す工程と、を少なくとも備える毛髪成形処理方法において、
    金ナノ粒子を含む毛髪処理液を前記毛髪に塗布する工程をさらに備えることを特徴とする毛髪成形処理方法。
  2. 前記毛髪処理液の金ナノ粒子の濃度が0.0001質量%以上である請求項1に記載の毛髪成形処理方法。
  3. 前記毛髪処理液が白金ナノ粒子をさらに含む請求項1または2に記載の毛髪成形処理方法。
  4. 前記毛髪処理液を前記毛髪に塗布する工程を、前記第2剤を塗布する前までに備える、請求項1〜3の何れか1項に記載の毛髪成形処理方法。
  5. 前記第1剤は、pH5〜8である請求項1〜4の何れか1項に記載の毛髪成形処理方法。
  6. 前記毛髪成形処理方法は、縮毛矯正処理方法であり、
    前記第1剤を洗い流された前記毛髪を、加熱しながら直毛に矯正する工程をさらに備える、請求項1〜5の何れか1項に記載の毛髪成形処理方法。
  7. 前記第1剤を洗い流された前記毛髪を乾燥し、前記毛髪処理液を前記毛髪にスプレー塗布しながらコーミングする工程をさらに備える請求項6に記載の毛髪成形処理方法。
  8. 前記加熱を110〜180℃に設定されたヘアアイロンで行う請求項6または7に記載の毛髪成形処理方法。
  9. 前記毛髪成形処理方法は、パーマネントウェーブ処理方法であり、
    前記毛髪をロッドに巻いて賦形する工程をさらに備える請求項6〜8の何れか1項に記載の毛髪成形処理方法。
  10. 前記毛髪を前記ロッドに巻いた状態で、前記ロッドを50℃以上に加熱する工程をさらに備える請求項9に記載の毛髪成形処理方法。
  11. 縮毛矯正処理又はパーマネントウェーブ処理である毛髪成形処理において、毛髪に塗布される毛髪処理液であって、
    金ナノ粒子を含むことを特徴とする毛髪成形処理用毛髪処理液。
  12. 0.0001質量%以上の前記金ナノ粒子を含む請求項11に記載の毛髪成形処理用毛髪処理液。
  13. 白金ナノ粒子をさらに含む請求項11または12に記載の毛髪成形処理用毛髪処理液。
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