JPWO2016117064A1 - カップ部を有する衣類 - Google Patents

カップ部を有する衣類 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2016117064A1
JPWO2016117064A1 JP2016570407A JP2016570407A JPWO2016117064A1 JP WO2016117064 A1 JPWO2016117064 A1 JP WO2016117064A1 JP 2016570407 A JP2016570407 A JP 2016570407A JP 2016570407 A JP2016570407 A JP 2016570407A JP WO2016117064 A1 JPWO2016117064 A1 JP WO2016117064A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bust
cup
pair
covering portion
shoulder strap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016570407A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6508218B2 (ja
Inventor
沙戸子 足立
沙戸子 足立
明美 山本
明美 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wacoal Corp
Original Assignee
Wacoal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wacoal Corp filed Critical Wacoal Corp
Publication of JPWO2016117064A1 publication Critical patent/JPWO2016117064A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6508218B2 publication Critical patent/JP6508218B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41CCORSETS; BRASSIERES
    • A41C3/00Brassieres

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Corsets Or Brassieres (AREA)
  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Abstract

ブラジャー(1)は、一対のカップ部(2)と、一対のカップ部(2)にそれぞれ接続する一対の肩ストラップ部(4)と、一対のカップ部(2)の上縁(21)に沿って左右方向に連続して設けられ、一対の肩ストラップ部(4)にそれぞれ接続し、カップ部(2)の上側のバストに沿わせ左右方向に伸縮性を有する上バスト被覆部(3)を備える。上バスト被覆部(3)は、カップ部(2)の上側のバストに沿わせてバストを体の中心に向かう方向に押圧可能な伸縮部材で形成される。

Description

本発明は、バストを被覆するカップ部を有する衣類に関する。
一般的に、バストを美しく造形する効果を有するブラジャーが普及している。高い造形性を実現するために、ワイヤーでバストを支えるワイヤー入りブラジャー、3/4カップ、1/2カップブラジャーなど、様々なブラジャーが普及している。
また、着用者の動きに適応し、スポーツ時の着用に好適なスポーツ用ブラジャーも普及している。スポーツ用ブラジャーは、動きやすい効果のみならず、バストの揺れを抑制し、着用者の動きによっても着崩れしにくい効果が期待される。このためスポーツ用ブラジャーは、バストを押さえつける構造を有するものが多い(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−104613号公報
一般的なブラジャーは、造形性が高いものの、バストの揺れに対応しづらい場合がある。特に、一般的なブラジャーは、スポーツ用のブラジャーに比べて、バストを押さえつけたり、揺れを軽減したりする機能が弱く、スポーツ時の着用には向かない。
従って着用者は、日常シーンでは造形性の高いブラジャーを着用し、スポーツ時にはスポーツ用ブラジャーを着用する場合がある。着用者は、スポーツクラブへの移動に一般的なブラジャーを着用し、スポーツクラブ内でスポーツ用ブラジャーを着用するなど、一般的なブラジャーとスポーツ用ブラジャーを、シーンを分けて着用する場合がある。特に、気軽にスポーツを楽しむことのできる、ウォーキング等の軽スポーツが普及しているものの、軽スポーツ時においてもスポーツ用ブラジャーに着替える必要が生じ、着用者が不便に感じる場合がある。
また、造形性の高いブラジャーは、一般的に着用者のサイズに敏感で、許容範囲が狭い場合がある。
そこで、日常生活にも軽スポーツにも対応できるように、一般的なブラジャーに、バストの揺れを抑制する機能を備え、着用者のサイズの許容範囲の大きいブラジャーの開発が期待されている。
従って本発明の目的は、造形性を保ちながらバストの揺れを抑制し、着用者によるサイズの差も許容するカップ部を有する衣類を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の特徴は、バストを被覆するカップ部を有する衣類に関する。本発明の特徴に係るカップ部を有する衣類は、一対のカップ部と、一対のカップ部にそれぞれ接続する一対の肩ストラップ部と、一対のカップ部の上縁に沿って左右方向に連続して設けられ、一対の肩ストラップ部にそれぞれ接続し、カップ部の上側のバストに沿わせて左右方向に伸縮性を有する上バスト被覆部を備える。
本発明によれば、造形性を保ちながらバストの揺れを抑制し、着用者によるサイズの差も許容するカップ部を有する衣類を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るブラジャーを着用者が着用した斜視図である。 本発明の実施の形態に係るブラジャーを着用者が着用した正面図である。 本発明の実施の形態に係るブラジャーを平置きした図である。 本発明の実施の形態に係るブラジャーの上バスト被覆部の着用状態を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るブラジャーの上バスト被覆部の型紙と着用状態を比較して説明する図である。 第1の変形例に係るブラジャーを着用者が着用した正面図である。 第2の変形例に係るブラジャーを着用者が着用した正面図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。
(実施の形態)
本発明の実施の形態において、バストを被覆するカップ部を有する衣類の一例であるブラジャー1を説明する。図1および図2に示すように、ブラジャー1は、カップ部2、上バスト被覆部3、肩ストラップ部4およびバック部5を備える。
カップ部2は、それぞれ左右のバストを立体的に被覆する一対の釣鐘形状により、バストの造形性および保形性を担保するように形成される。本発明の実施の形態においてカップ部2は、バージスラインにワイヤーを設けず、カップ部および土台部が一体形成されたモールド成型部材からなる。カップ部2のモールド成形部材成型部材は、その厚みが、土台部<上カップ部<下カップ部となるように成型されることにより、高い造形性を担保するように形成される。
本発明の実施の形態に係るカップ部2は、ノンワイヤーでモールド成型部材からなる場合を説明するが、造形性を担保できれば、これに限られない。バージスラインをワイヤーで支えるタイプや、ノンワイヤータイプなどの、カップ部2の構成を問わない。また、フルカップ、3/4カップなどの、カップ部2の形状も問わない。
上バスト被覆部3は、カップ部2の上側のバストを覆い、バストの揺れやバストの皮膚の伸びに追従可能な伸縮素材で形成される。上バスト被覆部3は、着用者の体の幅やバストのボリュームにあわせて、左右方向に伸長して、着用者のバストにフィットする。
肩ストラップ部4は、一対のカップ部にそれぞれ接続する一対の肩ストラップで構成される。肩ストラップ部4は、カップ部2の上辺から肩の稜線を経由して、バック部5に接続する。肩ストラップ部4は、カップ部2を引き上げるために、伸縮性ないし難伸縮素材で形成される。なお、肩ストラップ部4は、一部に非伸縮性素材を含んでいても全体として伸縮性もしくは難伸縮性を有するように形成されていればよい。また肩ストラップ部4は、カップ部2を肩の稜線から持ち上げることを可能とする長さになるように、エイト鐶などにより調節可能に形成される。
バック部5は、一対の帯状部材で形成される。帯状部材の一端は、一対のカップ部2にそれぞれ接続し、他端は、ホックなどの係止部(図示せず)を設け、背中心近辺で着脱可能な構成とされる。
本発明の実施の形態においてバック部5は、一対の帯状部材が背中心で着脱可能な構成をとる場合を説明するがこれに限られない。バック部5は、係止部を備えず、一つの帯状部材で形成され、各端がカップ部2に接続しても良い。
(肩ストラップ部)
本発明の実施の形態に係る肩ストラップ部4は、肩ストラップ本体部41と、肩ストラップ上接続部42と、肩ストラップ下接続部43と、肩ストラップ連結部44を備える。肩ストラップ上接続部42は、上バスト被覆部3の上縁31と固着する。肩ストラップ下接続部43は、カップ部2の上縁21と固着する。肩ストラップ連結部44は、肩ストラップ上接続部42および肩ストラップ下接続部43の2つの固着部分の間に形成される。
肩ストラップ部4は、上バスト被覆部3の上縁31とカップ部2の上縁21が、それぞれ肩ストラップ上接続部42と肩ストラップ下接続部43と固着し、肩ストラップ連結部44は、上バスト被覆部3に固着しない。これにより、肩ストラップ部4は、肩ストラップ上接続部42で、上バスト被覆部3を左右方向に引き延ばして支持するとともに、肩ストラップ下接続部43で、上バスト被覆部3の伸縮と非同期にカップ部2を引き上げることを可能にする。
(上バスト被覆部)
上バスト被覆部3は、一対のカップ部2の上縁21に沿って左右方向に連続して設けられ、一対の肩ストラップ部4の肩ストラップ上接続部42にそれぞれ接続する。上バスト被覆部3は、左右のカップ部2を接続するように、カップ部2の上側に設けられる。
上バスト被覆部3は、伸縮部材で形成されるので、カップ部2の上側のバストに沿わせてバストを体の中心に向かう方向に押圧して、立体的なバストにフィットする形状を形成する。本発明の実施の形態において「体の中心に向かう方向」は、バスト近辺において、後ろ斜め下方に向かう方向を示す。具体的には、上バスト被覆部3は、バストの上側を前方斜め上方向から後ろ斜め下方向に向かう方向に押下して、バストを体に密着させる。
上バスト被覆部3は、肩ストラップ部4の支持により、左右方向に伸長してその回復力により、バストを体の中心に向かう方向に押圧する。上バスト被覆部3は、着用者の静止時において、着用者の様々な体型にフィットするとともに、着用者の動作時において、素材の伸縮によりバストの揺れを吸収し着崩れを防ぐことができる。ここで上バスト被覆部3は、左右のバストのふくらみに接すればよく、正中線近辺では、体から浮いていても良い。また上バスト被覆部3の下縁32は、カップ部2の上方のバストをサポートするので、カップ部2により生まれた造形性を、維持することができる。
上バスト被覆部3は、高い伸縮性を有する部材で形成される。上バスト被覆部3は、パワーネット、トリコット等の着用者のサイズや動きに追従するように、滑らかに伸びて縮む素材で形成されることが好ましい。伸びにくい素材や縮みやすい素材は、着用者に窮屈さを与え、サイズや動きに追従しづらい場合がある。従って、上バスト被覆部3を高い伸縮性を有する部材で形成することにより、着用感や動きやすさを向上するとともに、バストの揺れにフィットすることができる。
上バスト被覆部3の素材として、バストの揺れを抑制するとともに、着用者のバストの形状に馴染むことのできる素材がよく、例えば伸長回復性が55cNから80cN程度の素材が好適である。なお、伸長回復性が大きすぎる場合、着用者のバストの形状に馴染まず、伸長回復性が小さすぎる場合、押さえる力が弱いので、揺れを抑制する効果が少ない。伸長回復性は、試験片を定速伸長形引張試験機に取り付け、300mm/分程度の速度で伸長回復を複数回繰り返し、50%伸長した際の伸長力(cN)と、50%回復した際の回復力(cN)の平均により算出される。ここで試験片は、160mm×25mmであって、試験片は、上部つかみ25mm、下部つかみ35mmおよびつかみ間隔100mmで、定速伸長形引張試験機に取り付けられる。
また上バスト被覆部3の素材として、左右方向の伸び率は、200%から250%程度で、上下方向の伸び率は、50%から70%程度の素材が好まれる。この伸び率は、伸長回復性で用いた試験片と同様の試験片を、伸長回復性の試験と同様に定速伸長形引張試験機に取り付け、試験片を左右方向および上下方向にそれぞれ加重14.7Nをかけて測定されたものである。
上バスト被覆部3の上縁31は、バストトップT位置より上方に形成される。図2に示すように、上バスト被覆部3の上縁31と正中線とが交わる位置は、バストトップTと正中線が交わる位置よりも上方に設けられる。また、胸骨柄B(図2参照)の中心と、バストトップTと正中線が交わる位置とを結ぶ渡りの長さで、上から75%程度の位置に設けられる。換言すると、上バスト被覆部3の上縁31は、バストトップTと、バストのふくらみの上端の中間位置近傍に、設けられる。これにより、上バスト被覆部3は、バストの揺れやバストの皮膚の伸びに、効率的に追従することができる。
上バスト被覆部3の上縁31および左右縁33は、上バスト被覆部3が伸縮する動きを阻害することなく、上バスト被覆部3の本体部分の伸縮性に追従するように、伸縮性を有するテープ等により端始末がなされる。
上バスト被覆部3において、上バスト被覆部3の左右方向の伸縮率は、上下方向の伸縮率に比べて高いことが好ましい。着用時の上バスト被覆部3の上縁31の長さは、図3に示す平置き時の上バスト被覆部3の上縁31の長さと比べて、1.2〜1.8倍程度に伸びるように形成される。この伸び率は、着用者の体の幅のサイズやバストのボリュームによって異なる。上バスト被覆部3は、左右方向に高い伸縮性を有することにより、着用者の様々な幅やボリュームに対応し、カップ部2により造形されたバストを維持することができる。このような上バスト被覆部3の左右方向の大きな伸縮性と、肩ストラップ部4の支持により、上バスト被覆部3は、様々な体型の着用者にフィットすることができる。さらに、上バスト被覆部3は、動きによりバストのボリュームが移動しても、素材の伸縮により、バストにフィットしながら体の中心に向かう方向に押し、バストの揺れを吸収して軽減し、着くずれを防ぐことを可能にする。
図4を参照して、上バスト被覆部3の着用状態を説明する。
図4(a)は、カップ部2および上バスト被覆部3を、右側から見た図である。図4(b)は、上バスト被覆部3を、右側から見た図であって、図4(a)からカップ部2および端始末のテープを取り除いた状態を示す。図4(b)において、上バスト被覆部3の裏側は、表側よりも薄いハッチを付している。図4(c)は、図2と同様に、上バスト被覆部3の着用状態を正面から見た図であって、図4(a)および(b)に対応する。また図4においてL1は、上バスト被覆部3の上端位置を示し、L2は、バストトップ位置を示し、L3は、上バスト被覆部3の下端を示す。
図4(c)の上バスト被覆部3は、説明のために、バストのふくらみにあわせて、正方形の目で構成されるメッシュが伸縮された状態の正面図で、図示される。図4(c)に示すように、上バスト被覆部3の中心近辺は、正方形の目で構成されるメッシュ状であるのに対し、左右端近辺では、上下方向に目が詰まった状態となる。上バスト被覆部3の中心近辺は、バストトップT近辺を外側から背面方向にほぼ水平に押すので、正方形の目で構成されるメッシュ状態が維持されやすい。これに対し上バスト被覆部3の左右端近辺は、図1および図4(a)に示すように、バストのふくらみの上端近辺の背面方向に向かうカーブ(前方斜め下方から後方斜め上方に向かうカーブ)に沿って配設される。従って、上バスト被覆部3を正面から見ると、図4(c)に示すように、上バスト被覆部3の左右端は、背面方向に向かうカーブに沿って、目がつまった様に観察される。
図1、図2および図4(c)に示すように、上バスト被覆部3の上縁31は、正面から観察すると、バストトップTを結ぶ線と正中線とが交わる点よりも上位置から、左右のバストの上側のふくらみを経由して、左右の脇下近傍のふくらみのない部分へ、緩やかな凹形状のカーブを描くように配設される。また図1、図2および図4(a)に示すように、上縁31は、片側から観察すると、バストトップTを結ぶ線と正中線とが交わる点よりも上位置から、背面方向にカーブして配設される。
また、図1、図2および図4(c)に示すように、上バスト被覆部3の下縁32は、正面から観察すると、バストトップTを結ぶ線L2と正中線が交わる点よりも下位置から、左右のバストの内側ないし上側のふくらみを経由して、左右の脇下近傍のふくらみのない部分へ、下方向に凸形状の大きなカーブを描くように配設される。また図1、図2および図4(b)に示すように、下縁32は、片側から観察すると、バストトップTを結ぶ線L2と正中線が交わる点よりも下位置から、バストトップTを結ぶ線L2近傍のふくらみまで前方向へ、さらに、脇下近辺まで背面方向に、大きくカーブして配設される。
図5を参照して、上バスト被覆部3の型紙3Cと着用状態を比較して説明する。図5(a)は、上バスト被覆部3の生地を裁断するための型紙3Cを示し、図5(b)は、上バスト被覆部3の着用状態を正面から観察した図を示す。図5(a)の型紙3Cは、正方形の眼で構成されるメッシュのハッチが付されて図示され、図5(b)の上バスト被覆部3は、説明のために、バストのふくらみにあわせて、図5(a)に図示するメッシュが伸縮された状態の正面図で、図示される。
なお、上バスト被覆部3は、バストのカーブに沿ってフィットするので、着用状態の上縁31および下縁32の渡り長さは、図4に示すように、着用状態を正面から観察した場合の長さより長い。また、図5に示す型紙3Cおよび着用状態において、ほぼ同じ幅を持つように開示されているが、これに限るものではない。上バスト被覆部3は、左右方向の高い伸縮性により着用者サイズに適合するので、図5(b)の着用状態の幅は、着用者の体型に依存する。
型紙3Cは、全体として略V字形状を有する。上縁31Cは、急な凹曲線で形成され、下縁32Cは、傾斜の急なV字で形成される。上バスト被覆部3は、左右方向に高い伸縮性を有する伸縮素材で形成される。従って、この型紙3Cで裁断された上バスト被覆部3は、着用者が着用すると、図5(b)に示すように、左右方向に伸長し、上縁31は、なだらかな凹曲線状に遷移し、下縁32は、傾斜の緩やかV字に遷移して、バストにフィットする。
上バスト被覆部3の素材は、高い伸縮性を有するので、着用時にバストにフィットするように、型紙3Cは、着用時の上バスト被覆部3のサイズよりも小さいサイズを有する。これにより、上バスト被覆部3が、バストのボリュームに対して大きすぎる状態で形成されバストから浮いてしまう状態を避け、上バスト被覆部3の伸縮性によりバストにフィットし、また、様々なサイズの着用者に快適な着用感を与えることができる。
型紙3Cにおいて、カップ部2の上縁21と接続する下縁32の長さは、カップ部2の上縁21の長さよりも短く、例えば、0.90〜0.98倍程度の長さである。上バスト被覆部3の下縁32は、カップ部2の上縁21と縫着する際、上バスト被覆部3の下縁32と、カップ部2の上縁21の長さが一致するように、生地の伸縮性を利用して伸ばしながら縫着される。この結果、図3に示すように平置き時には、上バスト被覆部3に弛みが生じるものの、ブラジャー1を着用すると、図1に示すように上バスト被覆部3は、伸縮してバストのボリュームを受け止め、バストの揺れに追従することができる。さらに、上バスト被覆部3は、カップ部2の上縁21よりも上側のバストのカーブに沿った立体的な形状を形成しやすくする。
(バック部)
次にバック部5を説明する。本発明の実施の形態に係るブラジャー1のバック部5は、バック下部51と、バック上部52を備える。
バック下部51は、着用者に押圧して装着可能で、緊締力を有する部材で形成される。バック下部51は、例えば、幅広ゴムであって、幅2センチから4センチ程度の幅を有する。バック下部51がパワーの強い部材で形成されることから、着用者の動きによって着くずれしたり、ずれたりすることなく、着用者の胴体に、安定して配設される。バック下部51の肌側に、糸刺繍による凹凸などにより、滑り止め加工がなされても良い。
バック上部52は、バック下部51の上縁に接続し、着用者の動きに追従しやすい伸縮部材で形成される。バック上部52は、例えば、上バスト被覆部3と同様の素材で形成される。バック上部52の上縁53は、バック上部52が伸縮する動きを阻害することないように、伸縮性を有するテープ等により端始末がなされる。
バック部5の上縁53は、カップ部2の左右端22に対して、50〜70%程度の高さ位置になるように、形成される。本発明の実施の形態に係るカップ部2は、バストをしっかりと収め、脇下からバック部5の間に開口を設けることにより、着くずれのしにくさを実現する。
このように本発明の実施の形態に係るブラジャー1は、左右のカップ部2の上縁を接続する上バスト被覆部3が、バストの上側を被覆する。上バスト被覆部3が高い伸縮性を有することにより、着用時に上バスト被覆部3が左右方向に伸長して着用者の肌に当接し、着用者の動きに追従して、バストの上側の揺れを抑えることを可能とする。また、上バスト被覆部3は、高い伸縮性を有するので、肌への馴染みがよく、着用者の動きを阻害することなく、心地よい着用感を与える。
さらにバック部5が、バック下部51で着用者に押圧するホールド力を有し、バック上部52が着用者の動きに追従して伸縮するので、バック部5全体として、動きやすさと、動きによる着くずれにくさを実現する。
(変形例)
図6および図7を参照して、変形例に係るブラジャー1aおよび1bを説明する。変形例に係るブラジャー1aおよび1bは、本発明の実施の形態に係るブラジャー1と比べて、上バスト被覆部3の上縁位置が異なる。
図6は、第1の変形例に係るブラジャー1aを示す。ブラジャー1aの上バスト被覆部3aの上縁31aは、図2に示す上縁31と比べて、低い位置に設けられる。図6の上縁31aは、バストトップTを結ぶ線と、正中線の交点を通るように設けられる。カップ部2の上側に隣接するバストは、比較的ボリュームが大きく、揺れが生じやすいので、上バスト被覆部3aは、この揺れを効果的に抑え、着くずれを防止することができる。第1の変形例に係るブラジャー1aは、本発明の実施の形態に係るブラジャー1と比べて、着用者に与える窮屈感を軽減することができる。
図7は、第2の変形例に係るブラジャー1bを示す。ブラジャー1bの上バスト被覆部3bの上縁31bは、図2に示す上縁31と比べて、高い位置に設けられる。図7の上縁31bは、バストのふくらみの上縁近辺を通るように設けられる。これにより、上バスト被覆部3bは、バスト全体を覆いフィットすることができるので、バスト全体の揺れを抑え、着くずれを防止することができる。第2の変形例に係るブラジャー1bは、本発明の実施の形態に係るブラジャー1と比べて、バストの揺れをさらに抑えることができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の実施の形態とその変形例によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなる。
例えば、本発明の実施の形態において、カップ部を有する衣類は、ブラジャーの場合を説明したが、カップ部を有するキャミソール等の下着であっても良い。
本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1 ブラジャー
2 カップ部
3 上バスト被覆部
4 肩ストラップ部
5 バック部
21 カップ部の上縁
31 上バスト被覆部の上縁
32 上バスト被覆部の下縁
33 上バスト被覆部の左右縁
41 肩ストラップ本体部
42 肩ストラップ上接続部
43 肩ストラップ下接続部
44 肩ストラップ連結部
51 バック下部
52 バック上部
53 バック上部の上縁

Claims (7)

  1. バストを被覆するカップ部を有する衣類であって、
    一対のカップ部と、
    前記一対のカップ部にそれぞれ接続する一対の肩ストラップ部と、
    前記一対のカップ部の上縁に沿って左右方向に連続して設けられ、前記一対の肩ストラップ部にそれぞれ接続し、前記カップ部の上側のバストに沿わせて左右方向に伸縮性を有する上バスト被覆部と
    を備えることを特徴とするカップ部を有する衣類。
  2. 前記上バスト被覆部は、前記カップ部の上側のバストに沿わせてバストを体の中心に向かう方向に押圧可能な伸縮部材で形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のカップ部を有する衣類。
  3. 前記上バスト被覆部は、前記肩ストラップ部の支持により、左右方向に伸長してその回復力により、前記バストを体の中心に向かう方向に押圧する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のカップ部を有する衣類。
  4. 前記上バスト被覆部の左右方向の伸縮率は、上下方向の伸縮率に比べて高い
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
  5. 前記上バスト被覆部の上縁は、バストトップ位置より上方に形成される
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
  6. 前記肩ストラップ部は、前記上バスト被覆部の上縁と前記カップ部の上縁で、それぞれ固着し、前記肩ストラップ部の2つの固着部分の間は、前記上バスト被覆部に固着しない
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
  7. 前記一対のカップ部にそれぞれ接続するバック部を備え、
    前記バック部は、
    着用者に押圧して装着可能で、緊締力を有する部材で形成されるバック下部と、
    前記バック下部の上縁に接続し、前記着用者の動きに追従しやすい伸縮部材で形成されるバック上部
    を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
JP2016570407A 2015-01-22 2015-01-22 カップ部を有する衣類 Active JP6508218B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2015/051615 WO2016117064A1 (ja) 2015-01-22 2015-01-22 カップ部を有する衣類

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016117064A1 true JPWO2016117064A1 (ja) 2017-11-30
JP6508218B2 JP6508218B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=56416630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016570407A Active JP6508218B2 (ja) 2015-01-22 2015-01-22 カップ部を有する衣類

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6508218B2 (ja)
WO (1) WO2016117064A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6847001B2 (ja) * 2017-07-14 2021-03-24 株式会社ゴールドウイン 女性用上衣
WO2019026730A1 (ja) * 2017-07-31 2019-02-07 旭化成株式会社 インナー及びブラジャー
KR200494842Y1 (ko) * 2019-06-18 2022-01-10 주식회사 동경모드 브래지어
JP7130211B2 (ja) * 2020-08-28 2022-09-05 株式会社シーエス 加圧下着

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5643043A (en) * 1995-05-31 1997-07-01 Pflum; Trish Winsche Brassiere for female athletes
JP3175704U (ja) * 2012-03-06 2012-05-24 富士紡ホールディングス株式会社 ハーフトップ
US8523629B2 (en) * 2011-03-25 2013-09-03 Glamorise Foundations, Inc. Variable compression hybrid design sports bra
JP2014070287A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Wacoal Corp カップ部を有する衣類

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5643043A (en) * 1995-05-31 1997-07-01 Pflum; Trish Winsche Brassiere for female athletes
US8523629B2 (en) * 2011-03-25 2013-09-03 Glamorise Foundations, Inc. Variable compression hybrid design sports bra
JP3175704U (ja) * 2012-03-06 2012-05-24 富士紡ホールディングス株式会社 ハーフトップ
JP2014070287A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Wacoal Corp カップ部を有する衣類

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016117064A1 (ja) 2016-07-28
JP6508218B2 (ja) 2019-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6406463B2 (ja) カップ部を有する衣類
WO2016117064A1 (ja) カップ部を有する衣類
WO2015064415A1 (ja) カップ部を有する衣類
JP6569031B1 (ja) 調整式ブラジャー
JP4806620B2 (ja) カップ付き女性用衣類
JP6427943B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP5565078B2 (ja) カップ部を有する衣類
KR200485000Y1 (ko) 브래지어
JP2009133027A (ja) スポーツ用ブラジャー
JP2008121126A (ja) ブラジャー
JP2009030203A (ja) ブラジャー
JP6233513B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP6016063B2 (ja) カップ部を有する衣類
KR102390620B1 (ko) 기능성 브래지어
JP3202589U (ja) カップ及び該カップ婦人下着
JP2007154326A (ja) ブラジャー
WO2019211977A1 (ja) カップ部を有する衣類
JP4410511B2 (ja) バスト部を構成するブラジャー等のトップ
JP6644393B1 (ja) カップ部を有する衣類
JP5835782B2 (ja) 胸の谷間強調ブラジャー
JP7469676B2 (ja) カップ部を有する衣類
TW201626911A (zh) 具有罩杯部之衣物
KR101271907B1 (ko) 브래지어
JP6638336B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP3177060U (ja) 女性用肌着

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6508218

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250