JPWO2016063418A1 - 偏心光学系、及び偏心光学系を用いた画像投影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型、且つ、簡単な構造でありながら、高解像度で、画像を投影又は撮像することが可能となる偏心光学系、及び偏心光学系を用いた画像投影装置を提供する。【解決手段】 偏心光学系1は、光が透過可能な第1面11、光が透過及び反射可能な第2面12、並びに、光が透過及び内面反射可能な第3面13を含む相互に偏心した少なくとも3つの光学面を持ち、内部が屈折率1より大きい媒質で満たされ、3つの光学面のうち少なくとも1つの光学面が回転非対称な形状を有する第1光学素子10と、第1光学素子10の第2面12側に配置され、光が透過可能な第1面11及び光が透過可能であって外部側に向けて凹形状を有する第2面12を含む相互に偏心した少なくとも2つの光学面を持ち、内部が屈折率1より大きい媒質で満たされる第2光学素子20と、第1光学素子10の第3面13側に配置され、光が透過可能なであって外部側に向けて凸形状を有する第1面31及び光が透過可能な第2面32を含む相互に偏心した少なくとも2つの光学面を持ち、内部が屈折率1より大きい媒質で満たされる第3光学素子と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、光学面を偏心して配置する偏心光学系、及び偏心光学系を用いた画像投影装置に関するものである。
従来、小型画像表示素子を用い、これらの表示素子の原画像を光学系によって拡大した像を投影する画像投影装置が知られている。この画像投影装置は、携帯性の高いものとするために装置全体の小型化、軽量化が要望されている。また、画像を呈示するには、表示素子の原画像をある程度の大きさに拡大して、広い画角で投影すると共に、高い解像度で表現できる光学系が求められる。このような要求を満たすための手段として、投影光学系を観察者視軸に対して偏心したプリズムを配備し、画像表示素子の拡大した虚像を投影するようにしたものが知られている。
例えば、特許文献1には、ホログラム素子を有するプリズムを備える画像投影装置が開示されている。また、特許文献2には、凹面で形成した反射面の外側に赤外線のみを反射する凹面を離間して配置し、使用者の視線を検出する装置が記載されている。
特開2010−92061号公報 特開平3−101709号公報
非許文献
回折光学素子入門,(株)オプトロニクス社,平成9年5月20日発行,P18〜P29
しかしながら、特許文献1のような画像投影装置では、ホログラム素子を使用するので、製造が非常に困難となり、コストが高くなる。また、波長選択性が高いため、波長の非常に狭いレーザ光のような光源を用いることとなるが、3原色の小型化されたチップは開発途上であり、高コストで消費電力が多い。さらに、LEDの一部の波長のみを使用する場合、狭帯域のバンドパスフィルターを通過させるため、光の利用効率が低くなる。また、特許文献2のような技術では、両凹面の間に空気層が存在するので、外界像が歪んで見えることになる。
本発明は、小型、且つ、簡単な構造でありながら、広視野、高解像度で、画像を投影又は撮像することが可能となる偏心光学系を提供することを目的としている。また、偏心光学系を眼球投影型の画像投影装置に用いた際に、収差の少ない良好な外界像を観察可能とする画像投影装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態である偏心光学系は、
光が透過可能な第1面、光が透過及び内面反射可能な第2面、並びに、光が透過及び内面反射可能な第3面を含む相互に偏心した少なくとも3つの光学面を持ち、内部が屈折率1より大きい媒質で満たされ、3つの光学面のうち少なくとも1つの光学面が回転非対称な形状を有する第1光学素子と、
光が透過可能であって前記第1光学素子側に向けて配置される第1面及び光が透過可能であって前記第1光学素子とは反対側に向けて配置され平面からなる第2面を含む相互に偏心した少なくとも2つの光学面を持ち、内部が屈折率1より大きい媒質で満たされ、前記第1光学素子の第2面側に配置される第2光学素子と、
光が透過可能であって前記第1光学素子とは反対側に向けて配置され平面からなる第1面及び光が透過可能であって前記第1光学素子の第3面に接合される第2面を含む相互に偏心した少なくとも2つの光学面を持ち、内部が屈折率1より大きい媒質で満たされる第3光学素子と、
を備える
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態である偏心光学系では、
物体面から像面に至る光路中に回折光学面を備える
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態である偏心光学系では、
前記第1光学素子の第1面の外部側に前記回折光学面を有する回折光学素子を備える
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態である偏心光学系では、
前記回折光学面は、屈折率が異なる複数の光学部材を積層して形成される
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態である偏心光学系では、
前記回折光学面は、前記第2光学素子の第2面に形成される
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態である偏心光学系では、
前記第1光学素子の第2面と前記第2光学素子の第1面は、離間している
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態である偏心光学系では、
前記第1光学素子の第2面と前記第2光学素子の第1面は、有効領域における面形状が同じである
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態である偏心光学系では、
前記第1光学素子の第2面は、回転非対称面である
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態である偏心光学系では、
前記第3光学素子の第1面に入射する中心主光線に対する光学系全体の屈折力は、以下の条件式(1)を満足する
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の偏心光学系。
−0.05 < φg < 0.05 (1)
ただし、
光学系全体の屈折力φgは、光学系全体の焦点距離をfgとすると、φg=1/fg
である。
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態である画像投影装置は、
前記偏心光学系と、
前記第1光学素子の第1面に対向する位置に配置されて画像を表示する画像表示素子と、
を備える
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態である偏心光学系によれば、小型、且つ、簡単な構造でありながら、高解像度で、画像を投影することが可能となる偏心光学系、及び偏心光学系を用いた画像投影装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る偏心光学系の断面図である。 本発明の一実施形態に係る偏心光学系の回折光学面を示す。 本発明の一実施形態に係る偏心光学系の複数の光学部材が積層された回折光学面を示す。 実施例1の偏心光学系の中心主光線を含む断面図である。 実施例1の偏心光学系の平面図である。 実施例1の偏心光学系の収差図である。 実施例1の偏心光学系の収差図である。 実施例1の偏心光学系の直視光路の中心主光線を含む断面図である。 実施例1の偏心光学系の直視光路の平面図である。 実施例1の偏心光学系の直視光路の収差図である。 実施例1の偏心光学系の直視光路の収差図である。 実施例2の偏心光学系の中心主光線を含む断面図である。 実施例2の偏心光学系の平面図である。 実施例2の偏心光学系の収差図である。 実施例2の偏心光学系の収差図である。 実施例2の偏心光学系の直視光路の中心主光線を含む断面図である。 実施例2の偏心光学系の直視光路の平面図である。 実施例2の偏心光学系の直視光路の収差図である。 実施例2の偏心光学系の直視光路の収差図である。 実施例3の偏心光学系の中心主光線を含む断面図である。 実施例3の偏心光学系の平面図である。 実施例3の偏心光学系の収差図である。 実施例3の偏心光学系の収差図である。 実施例3の偏心光学系の直視光路の中心主光線を含む断面図である。 実施例3の偏心光学系の直視光路の平面図である。 実施例3の偏心光学系の直視光路の収差図である。 実施例3の偏心光学系の直視光路の収差図である。 実施例4の偏心光学系の中心主光線を含む断面図である。 実施例4の偏心光学系の平面図である。 実施例4の偏心光学系の収差図である。 実施例4の偏心光学系の収差図である。 実施例4の偏心光学系の直視光路の中心主光線を含む断面図である。 実施例4の偏心光学系の直視光路の平面図である。 実施例4の偏心光学系の直視光路の収差図である。 実施例4の偏心光学系の直視光路の収差図である。 本実施形態の偏心光学系を眼鏡に内蔵して用いる画像投影装置を示す。
本発明の実施形態に係る偏心光学系、及び偏心光学系を用いた画像投影装置について図面を参照して以下に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る偏心光学系の断面図である。
本実施形態の偏心光学系1は、光が透過可能な第1面11、光が透過及び反射可能な第2面12、並びに、光が透過及び内面反射可能な第3面13を含む相互に偏心した少なくとも3つの光学面を持ち、内部が屈折率1より大きい媒質で満たされ、3つの光学面のうち少なくとも1つの光学面が回転非対称な形状を有する第1光学素子10と、第1光学素子10の第2面12側に配置され、光が透過可能な第1面11及び光が透過可能であって平面からなる第2面12を含む相互に偏心した少なくとも2つの光学面を持ち、内部が屈折率1より大きい媒質で満たされる第2光学素子20と、第1光学素子10の第3面13側に配置され、光が透過可能であって平面からなる第1面31及び第1光学素子10の第3面13に接合し、光が透過可能な第2面32を含む相互に偏心した少なくとも2つの光学面を持ち、内部が屈折率1より大きい媒質で満たされる第3光学素子30と、を備えることが好ましい。
ここで、このような偏心光学系1で構成することのメリットについて説明する。
まず、本実施形態の偏心光学系1は、光が透過可能な第1面11、光が透過及び反射可能な第2面12、並びに、光が透過及び内面反射可能な第3面13を含む相互に偏心した少なくとも3つの光学面を持ち、内部が屈折率1より大きい媒質で満たされる第1光学素子10を用いることで、偏心プリズムにより内部反射の光路をとる構成とすることができ、観察または撮影画像の色収差の発生を低減させることが可能となる。色収差補正のための光学素子の構成枚数の増大を抑えることが可能となる。光路を反射により折り畳むことができ、屈折光学系に比べて光学系自身を小さくすることが可能となる。
また、第1光学素子10は、3つの光学面のうち少なくとも1つの光学面が回転非対称な形状を有するので、構成する面の面形状として、光束に光学的パワーを与え、かつ、偏心収差を補正する上で好ましい。
さらに、第1光学素子10の第2面12側に配置され、光が透過可能な第1面21及び光が透過可能であって平面からなる第2面22を含む相互に偏心した少なくとも2つの光学面を持ち、内部が屈折率1より大きい媒質で満たされる第2光学素子20を用いるので、第2光学素子20を相互に偏心した2面で構成することができ、第1光学素子10と第2光学素子20の双方の向き合う面を、近くに配置することができ、且つ近似した形状にすることが可能となる。また、第2光学素子20の第2面22を観察者眼球(撮影光学系とする場合は入射瞳(絞り))に対して、光軸上で正対する位置に平面を配置でき、目に対して平面の形状にできる。したがって、これらの2面の工夫によりそれぞれで収差の発生を低減でき、広視野化に有利になる。また、第2光学素子20の第2面22を平面に形成することで、容易に加工できコストを抑えることが可能となると共に、外界光に対してパワーが0になるため、自然な外界像を観察することが可能となる。
さらに、第1光学素子10の第3面13側に配置され、光が透過可能であって外部側に平面からなる第1面31及び光が透過可能であって第1光学素子10の第3面13に接合される第2面32を含む相互に偏心した少なくとも2つの光学面を持ち、内部が屈折率1より大きい媒質で満たされる第3光学素子30を用いるので、外界光に対して合成パワーを小さく(好ましくは略ゼロ)することになり、観察者は歪曲がほとんど無く、倍率略1倍に近づけた自然な光学シースルーが可能となる。
ここで、偏心光学系1を画像投影装置に使用する場合の光線追跡について説明する。画像表示素子50の表示面としての像面Imを射出した光線は、第1光学素子10へ第1面11から入射し、第2面12で反射する。第2面12で反射した光線は、第3面13でさらに反射し、第2面12から第1光学素子10を射出する。第1光学素子10を射出した光線は、第2光学素子20へ第1面21から入射し、第2面22から射出する。第2光学素子20を射出した光線は、射出瞳としての開口絞りSを通過して、観察者の瞳Eに投影される。
また、偏心光学系1の直視光路では、図示しない像面を射出した光線は、第3光学素子30へ第1面31から入射し、第2面32から射出する。第3光学素子30を射出した光線は、第1光学素子10へ第3面13から入射し、第2面12から射出する。第1光学素子10を射出した光線は、第2光学素子20へ第1面21から入射し、第2面22から射出する。第2光学素子20を射出した光線は、射出瞳としての開口絞りSを通過して、観察者の瞳Eに投影される。
すなわち、本実施形態の偏心光学系1によれば、小型、且つ、簡単な構造でありながら、高解像度で、画像を投影又は撮像することが可能となる。
図2は、本発明の一実施形態に係る偏心光学系の回折光学面を示す。
本実施形態の偏心光学系1では、物体面から像面に至る光路中に回折光学面60を備えることが好ましい。このように、物体面から像面に至る光路中に回折光学面60を備えることで、色収差を補正することが可能となる。回折光学面60の材料は、低融点ガラス又は熱可塑性樹脂でよい。
回折光学面6としては、フレネルゾーンプレート、キノフォーム、バイナリオプティックス、ホログラム等を用いる。例えば、図2(a)に示す回折光学面60は、透明部6aと不透明部6bとが交互に配設される振幅変調型である。不透明部6bの厚みは、略0である。図2(b)に示す回折光学面60は、屈折率が異なる高屈折率6cと低屈折率6dとが交互に配設され、屈折率差による位相差によって回折作用を持たせる。図2(c)に示す回折光学面60は、矩形状の凹凸が交互に配設され、厚みの差による位相差によって回折作用を持たせる。図2(d)に示す回折光学面60は、表面を鋸歯状に形成したものであり、キノフォームと呼ばれ、連続的な厚みの差による位相差によって回折作用を持たせる。図2(e)及び図2(f)は、キノフォームをそれぞれ4段階、8段階で近似したバイナリー素子である。
また、本実施形態の偏心光学系1では、第1光学素子10の第1面11の外部側に回折光学面60を有する回折光学素子61を備えることが好ましい。第1光学素子10の第1面11の外部側に回折光学素子61を備えるので、入射角のバラツキが小さくなり、回折光学素子61の回折効果が瞳面内において均一となる。
また、本実施形態の偏心光学系1では、回折光学面60は、第2光学素子20の第2面22に形成されることが好ましい。回折光学面60が第2光学素子20の第2面22に形成されることで、光学素子を増やすことなく、回折による収差補正効果を得ることが可能となる。
図3は、本発明の一実施形態に係る偏心光学系の複数の光学部材が積層された回折光学面を示す。
回折光学面60は、屈折率が異なる複数の光学部材6e,6fを積層して形成されることが好ましい。光学部材6e,6fは、それぞれ、一方の面が平面、他方の面がキノフォーム面であって、それぞれのキノフォーム面をあわせて回折光学面60を構成する。屈折率が異なる複数の光学部材6e,6fを積層して回折光学面60を形成するので、通常の回折光学素子と比較して波長に依存した不要次数光の発生が抑制され、解像力がより向上する。
また、本実施形態の偏心光学系1では、第1光学素子10の第2面12と第2光学素子20の第1面21は、離間していることが好ましい。第1光学素子10の第2面12と第2光学素子20の第1面21が離間していることで、第1光学素子10の第2面12での内部反射が全反射となる。
また、本実施形態の偏心光学系1では、第1光学素子10の第2面12と第2光学素子20の第1面21は、有効領域における面形状が同じであることが好ましい。第1光学素子10の第2面12と第2光学素子20の第1面21の面形状が同じなので、収差発生を抑えることが可能となる。
また、本実施形態の偏心光学系1では、第1光学素子10の第2面12は、回転非対称面であることが好ましい。第1光学素子10の第2面12は、内部反射と共に射出透過する2つの光学作用を有する面であるため、2回の収差補正効果を有することになる。この面では第3面と同様に、偏心収差を含めた収差補正に大きく作用するため、回転非対称面とすることで、光学系全体の光学性能の向上に寄与する。
また、本実施形態の偏心光学系1では、第3光学素子30の第1面31に入射する中心主光線Lcに対する光学系全体の屈折力は、以下の条件式(1)を満足することが好ましい。
−0.05 < φg < 0.05 (1)
ただし、
光学系全体の屈折力φgは、光学系全体の焦点距離をfgとすると、φg=1/fg
である。
観察者が本光学系を用いて自然な外界像を観察するために必要な条件である。条件式(1)の上限を超えて大きくなると、外界光に対する光学系のパワーが大きくなり、視度がプラスになるため、ピントがボケて見にくい外界像になる。条件式(1)の下限を超えて小さくなると、光学系のパワーが負に大きくなり、視度がマイナスになるため、フォーカスするのが困難になり、観察者に負担をかけるまたは、外界像が見られないことになる。
次に、本発明の一実施形態に係る各実施例について説明する。
図4は、実施例1の偏心光学系の中心主光線を含む断面図である。図5は、実施例1の偏心光学系の平面図である。図6及び図7は、実施例1の偏心光学系の収差図である。
実施例1の偏心光学系1は、像面Im1(投影光学系においては画像表示面、撮像光学系においては結像(撮像)面)から物体面(投影光学系においては虚像または実像の投影像面、撮像光学系においては物体面)へ向かって順に、第1光学素子10と、第2光学素子20と、を有し、第2光学素子20の物体面側に射出瞳としての開口絞りSが形成される。像面Im1から射出瞳の中心を通り、物体面の中心までの光線を中心主光線Lcとしたとき、第1光学素子10と第2光学素子20の各面は、それぞれ中心主光線Lcに対して偏心して配置される。
第1光学素子10の第1面11、第2面12、及び第3面13は、回転非対称な自由曲面からなる。第2光学素子20の第1面21は、回転非対称な自由曲面、第2光学素子20の第2面22は、平面からなる。
偏心光学系1を画像投影装置に使用する場合の光線追跡について説明する。画像表示素子50の表示面としての像面Im1を射出した光線は、カバーガラス51の入射面51a及び射出面51bを通過し、第1光学素子10へ第1面11から入射する。第1面11から入射した光線は、第2面12で反射し、第3面13でさらに反射し、第2面12から第1光学素子10を射出する。第1光学素子10を射出した光線は、第2光学素子20へ第1面21から入射し、第2面22から射出する。第2光学素子20を射出した光線は、射出瞳としての開口絞りSを通過して、観察者の瞳又はスクリーン等に投影される。
また、実施例1の偏心光学系1は、第1光学素子10の第3面13を透過面として使用する直視光路を有する。
図8は、実施例1の偏心光学系の直視光路の中心主光線を含む断面図である。図9は、実施例1の偏心光学系の直視光路の平面図である。図10及び図11は、実施例1の偏心光学系の直視光路の収差図である。
偏心光学系1を直視光路として使用する場合、外界側の仮想像面Im2から観察眼球側の仮想物体面へ向かって順に、第3光学素子30と、第1光学素子10と、第2光学素子20と、を有し、第2光学素子20の物体面側に射出瞳としての開口絞りSが形成される。像面Im2から射出瞳の中心を通り、物体面の中心までの光線を中心主光線Lcとしたとき、第3光学素子30、第1光学素子10、及び第2光学素子20の各面は、それぞれ中心主光線Lcに対して偏心して配置される。
第1光学素子10の第2面12及び第3面13は、回転非対称な自由曲面からなる。第2光学素子20の第1面21は、回転非対称な自由曲面、第2光学素子20の第2面22は、平面からなる。第3光学素子30の第1面31は、平面、第3光学素子30の第2面32は、回転非対称な自由曲面からなる。
偏心光学系1の直視光路の光線追跡について説明する。像面Im2を射出した光線は、図1に示したように、光量調整部60を透過し、第3光学素子30へ第1面31から入射し、第2面32から射出する。第3光学素子30の第2面32から射出した光線は、第1光学素子10へ第3面13から入射する。第3面13から入射した光線は、第2面12から第1光学素子10を射出する。第1光学素子10を射出した光線は、第2光学素子20へ第1面21から入射し、第2面22から射出する。第2光学素子20を射出した光線は、射出瞳としての開口絞りSを通過して、観察者の瞳又はスクリーン等に投影される。
なお、実施例1の偏心光学系1は、像面Im1に画像表示素子50を配置した画像投影装置に使用する場合と、Im1に画像撮像素子を配置した画像撮像装置に使用する場合と、がある。また、図8及び図9では、理想レンズILを図示しているが、実際には、理想レンズILが無い状態にして、像面Im2がより遠方に存在することになる。なお、実施例の開口絞りSの位置を結像面(撮像面)、像面Im1の位置を開口絞りに置き換えても結像光学系として成立する。
実施例1の偏心光学系1を観察光学系とした場合、の仕様は、
水平画角、34.0°、
垂直画角、21.0°、
瞳径、8mm、
画像表示素子の大きさ、15.7mm×9.7mm、
である。
図12は、実施例2の偏心光学系の中心主光線を含む断面図である。図13は、実施例2の偏心光学系の平面図である。図14及び図15は、実施例2の偏心光学系の収差図である。
実施例2の偏心光学系1は、像面Im1から物体面へ向かって順に、回折光学面60を形成する回折光学素子61と、第1光学素子10と、第2光学素子20と、を有し、第2光学素子20の物体面側に射出瞳としての開口絞りSが形成される。像面Im1から射出瞳の中心を通り、物体面の中心までの光線を中心主光線Lcとしたとき、第1光学素子10と第2光学素子20の各面は、それぞれ中心主光線Lcに対して偏心して配置される。
第1光学素子10の第1面11、第2面12、及び第3面13は、回転非対称な自由曲面からなる。第2光学素子20の第1面21は、回転非対称な自由曲面、第2光学素子20の第2面22は、平面からなる。回折光学素子61の第1面61aは、図2に示したような回折光学面60からなる。
偏心光学系1を画像投影装置に使用する場合の光線追跡について説明する。画像表示素子50の表示面としての像面Im1を射出した光線は、カバーガラス51の入射面51a及び射出面51bを通過し、回折光学素子61の第1面61a及び第2面61bを通過し、第1光学素子10へ第1面11から入射する。第1面11から入射した光線は、第2面12で反射し、第3面13でさらに反射し、第2面12から第1光学素子10を射出する。第1光学素子10を射出した光線は、第2光学素子20へ第1面21から入射し、第2面22から射出する。第2光学素子20を射出した光線は、射出瞳としての開口絞りSを通過して、観察者の瞳又はスクリーン等に投影される。
また、実施例2の偏心光学系1は、第1光学素子10の第3面13を透過面として使用する直視光路を有する。
図16は、実施例2の偏心光学系の直視光路の中心主光線を含む断面図である。図17は、実施例2の偏心光学系の直視光路の平面図である。図18及び図19は、実施例1の偏心光学系の直視光路の収差図である。
偏心光学系1を直視光路として使用する場合、像面Im2から物体面へ向かって順に、第3光学素子30と、第1光学素子10と、第2光学素子20と、を有し、第2光学素子20の物体面側に射出瞳としての開口絞りSが形成される。像面Im2から射出瞳の中心を通り、物体面の中心までの光線を中心主光線Lcとしたとき、第3光学素子30、第1光学素子10、及び第2光学素子20の各面は、それぞれ中心主光線Lcに対して偏心して配置される。
第1光学素子10の第2面12及び第3面13は、回転非対称な自由曲面からなる。第2光学素子20の第1面21は、回転非対称な自由曲面、第2光学素子20の第2面22は、平面からなる。第3光学素子30の第1面31は、平面、第3光学素子30の第2面32は、回転非対称な自由曲面からなる。
偏心光学系1の直視光路の光線追跡について説明する。像面Im2を射出した光線は、第3光学素子30へ第1面31から入射し、第2面32から射出する。第3光学素子30の第2面32から射出した光線は、第1光学素子10へ第3面13から入射する。第3面13から入射した光線は、第2面12から第1光学素子10を射出する。第1光学素子10を射出した光線は、第2光学素子20へ第1面21から入射し、第2面22から射出する。第2光学素子20を射出した光線は、射出瞳としての開口絞りSを通過して、観察者の瞳又はスクリーン等に投影される。
なお、実施例2の偏心光学系1は、像面Im1に画像表示素子50を配置した画像投影装置に使用する場合と、Im1に画像撮像素子を配置した画像撮像装置に使用する場合と、がある。また、図16及び図17では、理想レンズILを図示しているが、実際には、理想レンズILが無い状態にして、像面Im2がより遠方に存在することになる。
実施例2の偏心光学系1を観察光学系とした場合、の仕様は、
水平画角、34.0°、
垂直画角、21.0°、
瞳径、12mm、
画像表示素子の大きさ、15.7mm×9.7mm、
アスペクト比、4:3、
である。
図20は、実施例3の偏心光学系の中心主光線を含む断面図である。図21は、実施例3の偏心光学系の平面図である。図22及び図23は、実施例3の偏心光学系の収差図である。
実施例3の偏心光学系1は、像面Im1から物体面へ向かって順に、第1光学素子10と、第2光学素子20と、を有し、第2光学素子20の物体面側に射出瞳としての開口絞りSが形成される。像面Im1から射出瞳の中心を通り、物体面の中心までの光線を中心主光線Lcとしたとき、第1光学素子10と第2光学素子20の各面は、それぞれ中心主光線Lcに対して偏心して配置される。
第1光学素子10の第1面11、第2面12、及び第3面13は、回転非対称な自由曲面からなる。第2光学素子20の第1面21は、回転非対称な自由曲面、第2光学素子20の第2面22は、回折光学面60からなる。
偏心光学系1を画像投影装置に使用する場合の光線追跡について説明する。画像表示素子50の表示面としての像面Im1を射出した光線は、カバーガラス51の入射面51a及び射出面51bを通過し、第1光学素子10へ第1面11から入射する。第1面11から入射した光線は、第2面12で反射し、第3面13でさらに反射し、第2面12から第1光学素子10を射出する。第1光学素子10を射出した光線は、第2光学素子20へ第1面21から入射し、第2面22から射出する。第2光学素子20を射出した光線は、射出瞳としての開口絞りSを通過して、観察者の瞳又はスクリーン等に投影される。
また、実施例3の偏心光学系1は、第1光学素子10の第3面13を透過面として使用する直視光路を有する。
図24は、実施例3の偏心光学系の直視光路の中心主光線を含む断面図である。図25は、実施例3の偏心光学系の直視光路の平面図である。図26及び図27は、実施例3の偏心光学系の直視光路の収差図である。
偏心光学系1を直視光路として使用する場合、像面Im2から物体面へ向かって順に、第3光学素子30と、第1光学素子10と、第2光学素子20と、を有し、第2光学素子20の物体面側に射出瞳としての開口絞りSが形成される。像面Im2から射出瞳の中心を通り、物体面の中心までの光線を中心主光線Lcとしたとき、第3光学素子30、第1光学素子10、及び第2光学素子20の各面は、それぞれ中心主光線Lcに対して偏心して配置される。
第1光学素子10の第2面12及び第3面13は、回転非対称な自由曲面からなる。第2光学素子20の第1面21は、回転非対称な自由曲面、第2光学素子20の第2面22は、回折光学面60からなる。第3光学素子30の第1面31は、回折光学面60、第3光学素子30の第2面32は、回転非対称な自由曲面からなる。
偏心光学系1の直視光路の光線追跡について説明する。像面Im2を射出した光線は、第3光学素子30へ第1面31から入射し、第2面32から射出する。第3光学素子30の第2面32から射出した光線は、第1光学素子10へ第3面13から入射する。第3面13から入射した光線は、第2面12から第1光学素子10を射出する。第1光学素子10を射出した光線は、第2光学素子20へ第1面21から入射し、第2面22から射出する。第2光学素子20を射出した光線は、射出瞳としての開口絞りSを通過して、観察者の瞳又はスクリーン等に投影される。
なお、実施例3の偏心光学系1は、像面Im1に画像表示素子50を配置した画像投影装置に使用する場合と、Im1に画像撮像素子を配置した画像撮像装置に使用する場合と、がある。また、図24及び図25では、理想レンズILを図示しているが、実際には、理想レンズILが無い状態にして、像面Im2がより遠方に存在することになる。
実施例3の偏心光学系1を観察光学系とした場合、の仕様は、
水平画角、34.0°、
垂直画角、21.0°、
瞳径、8mm、
画像表示素子の大きさ、15.7mm×9.7mm、
である。
図28は、実施例4の偏心光学系の中心主光線を含む断面図である。図29は、実施例4の偏心光学系の平面図である。図30及び図31は、実施例4の偏心光学系の収差図である。
実施例4の偏心光学系1は、像面Im1から物体面へ向かって順に、第1光学素子10と、第2光学素子20と、を有し、第2光学素子20の物体面側に射出瞳としての開口絞りSが形成される。像面Im1から射出瞳の中心を通り、物体面の中心までの光線を中心主光線Lcとしたとき、第1光学素子10と第2光学素子20の各面は、それぞれ中心主光線Lcに対して偏心して配置される。
第1光学素子10の第1面11、第2面12、及び第3面13は、回転非対称な自由曲面からなる。第2光学素子20の第1面21は、回転非対称な自由曲面、第2光学素子20の第2面22は、平面からなる。回折光学素子61は、図3に示したような回折光学面60を形成する。
偏心光学系1を画像投影装置に使用する場合の光線追跡について説明する。画像表示素子50の表示面としての像面Im1を射出した光線は、カバーガラス51の入射面51a及び射出面51bを通過し、回折光学素子61の第1面61a、接合面61c、及び第2面61bを通過し、第1光学素子10へ第1面11から入射する。第1面11から入射した光線は、第2面12で反射し、第3面13でさらに反射し、第2面12から第1光学素子10を射出する。第1光学素子10を射出した光線は、第2光学素子20へ第1面21から入射し、第2面22から射出する。第2光学素子20を射出した光線は、射出瞳としての開口絞りSを通過して、観察者の瞳又はスクリーン等に投影される。
また、実施例4の偏心光学系1は、第1光学素子10の第3面13を透過面として使用する直視光路を有する。
図32は、実施例4の偏心光学系の直視光路の中心主光線を含む断面図である。図33は、実施例4の偏心光学系の直視光路の平面図である。図34及び図35は、実施例4の偏心光学系の直視光路の収差図である。
偏心光学系1を直視光路として使用する場合、像面Im2から物体面へ向かって順に、第3光学素子30と、第1光学素子10と、第2光学素子20と、を有し、第2光学素子20の物体面側に射出瞳としての開口絞りSが形成される。像面Im2から射出瞳の中心を通り、物体面の中心までの光線を中心主光線Lcとしたとき、第3光学素子30、第1光学素子10、及び第2光学素子20の各面は、それぞれ中心主光線Lcに対して偏心して配置される。
第1光学素子10の第2面12及び第3面13は、回転非対称な自由曲面からなる。第2光学素子20の第1面21は、回転非対称な自由曲面、第2光学素子20の第2面22は、平面からなる。第3光学素子30の第1面31は、平面、第3光学素子30の第2面32は、回転非対称な自由曲面からなる。
偏心光学系1の直視光路の光線追跡について説明する。像面Im2を射出した光線は、第3光学素子30へ第1面31から入射し、第2面32から射出する。第3光学素子30の第2面32から射出した光線は、第1光学素子10へ第3面13から入射する。第3面13から入射した光線は、第2面12から第1光学素子10を射出する。第1光学素子10を射出した光線は、第2光学素子20へ第1面21から入射し、第2面22から射出する。第2光学素子20を射出した光線は、射出瞳としての開口絞りSを通過して、観察者の瞳又はスクリーン等に投影される。
なお、実施例4の偏心光学系1は、像面Im1に画像表示素子50を配置した画像投影装置に使用する場合と、Im1に画像撮像素子を配置した画像撮像装置に使用する場合と、がある。また、図32及び図33では、理想レンズILを図示しているが、実際には、理想レンズILが無い状態にして、像面Im2がより遠方に存在することになる。
実施例4の偏心光学系1を観察光学系とした場合、の仕様は、
水平画角、34.0°
垂直画角、21.0°
瞳径、12mm
画像表示素子の大きさ、15.7mm×9.7mm
である。
以下に、上記実施例1〜実施例4の構成パラメータを示す。
ここで、本実施形態で用いる座標系について説明する。
図1に示すように、中心主光線Lcが、偏心光学系1の第2光学素子20の第2面22に交差するまでの直線によって定義される光軸をZ軸とし、そのZ軸と直交し、かつ、光学系を構成する各面の偏心面内の軸をY軸と定義し、光軸と直交し、かつ、Y軸と直交する軸、すなわち図1において紙面手前から奥に向かう軸をX軸とする。光線の追跡方向は、射出瞳側の図示しない物体面から像面Imに向かう光線追跡で説明する。
また、本実施形態で用いる回転非対称面は、自由曲面であることが好ましい。
本実施形態で用いられる自由曲面FFSの形状は、以下の式(a)で定義されるものである。なお、その定義式のZが自由曲面FFSのZ軸となる。なお、データの記載されていない係数項は0である。
Z=cr2 /[1+√{1−(1+k)c22 }]
66
+Σ Cj m n (a)
j=2
ここで、(a)式の第1項は球面項、第2項は自由曲面項である。
また、球面項中、
c:頂点の曲率
k:コーニック定数(円錐定数)
r=√(X2 +Y2
である。
自由曲面項は、
66
Σ Cj m n
j=2
=C2 X+C3
+C4 2 +C5 XY+C6 2
+C7 3 +C8 2 Y+C9 XY2 +C103
+C114 +C123 Y+C132 2 +C14XY3 +C154
+C165 +C174 Y+C183 2 +C192 3 +C20XY4
+C215
+C226 +C235 Y+C244 2 +C253 3 +C262 4
+C27XY5 +C286
+C297 +C306 Y+C315 2 +C324 3 +C333 4
+C342 5 +C35XY6 +C367
・・・・・・
ただし、Cj(jは2以上の整数)は係数である。上記自由曲面は、一般的には、X−Z面、Y−Z面共に対称面を持つことはないが、本実施形態では、Xの奇数次項を全て0にすることによって、Y−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例えば、上記定義式(a)においては、C2 、C5 、C7 、C9 、C12、C14、C16、C18、C20、C23、C25、C27、C29、C31、C33、C35・・・の各項の係数を0にすることによって可能である。
また、Yの奇数次項を全て0にすることによって、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例えば、上記定義式においては、C3 、C5、C8 、C10、C12、C14、C17、C19、C21、C23、C25、C27、C30、C32、C34、C36・・・の各項の係数を0にすることによって可能である。
また、上記対称面の方向の何れか一方を対称面とし、それに対応する方向の偏心、例えば、Y−Z面と平行な対称面に対して光学系の偏心方向はY軸方向に、X−Z面と平行な対称面に対しては光学系の偏心方向はX軸方向にすることで、偏心により発生する回転非対称な収差を効果的に補正しながら同時に製作性をも向上させることが可能となる。
なお、上記定義式(a)は、前述のように1つの例として示したものであり、本発明の自由曲面は、回転非対称な面を用いることで偏心により発生する回転非対称な収差を補正し、同時に製作性も向上させるということが特徴であり、他のいかなる定義式に対しても同じ効果が得られることは言うまでもない。
また、回折光学面は、位相差関数法を用いて定義する。回折光学素子の設計においては、その回折光学面に光路差関数を付加して表すことができ(非特許文献1参照)、その光路長の付加量は、光軸からの高さh、n次(偶数次)の光路差関数係数Pnを用いて、以下の式(b)で表すことができる。
φ(h)=P2h2+P4h4+P6h6+・・・ (b)

ただし、P2、P4、P6、・・・は、それぞれ2次、4次、6次、・・・の係数である。
光路差関数φ(h)は、回折面上での光軸からの高さhの点において、回折光学素子構造により回折されなかった場合の仮想的な光線と、回折光学素子構造により回折された光線との光路差を示す。
各実施例では、このY−Z平面内で各面の偏心を行っている。偏心面については、対応する座標系の原点から、その面の面頂位置の偏心量(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向をそれぞれX,Y,Z)と、その面の中心軸(自由曲面については、前記(a)式のZ軸)のX軸、Y軸、Z軸それぞれを中心とする傾き角(それぞれα,β,γ(°))とが与えられている。なお、その場合、αとβの正はそれぞれの軸の正方向に対して反時計回りを、γの正はZ軸の正方向に対して時計回りを意味する。
また、各実施例の光学系を構成する光学作用面の中、特定の面(仮想面を含む。)とそれに続く面が共軸光学系を構成する場合に、面間隔が与えられている。また、偏心後は、偏心前の原点に戻り、面間隔で与えられたZ軸方向に進んで次の面の原点とする。
屈折率、アッベ数については、d線(波長587.56nm)に対するものを表記してある。長さの単位はmmである。各面の偏心は、上記のように、基準面からの偏心量で表わす。曲率半径に記載する“∞”は、無限大であることを示している。
なお、記号“e”は、それに続く数値が10を底にもつ、べき指数であることを示している。例えば「1.0e−5」は「1.0×10-5」であることを意味している。
実施例1(電子像観察)
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ -1000.00
1 絞り面 0.00
2 ∞ 0.00 偏心(1) 1.5254 56.2
3 FFS[1] 0.05 偏心(2)
4 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
5 FFS[2] 0.00 偏心(3) 1.5254 56.2
6 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
7 FFS[3] 0.00 偏心(4)
8 ∞ 8.07 偏心(5)
9 ∞ 1.10 1.5163 64.1
10 ∞ 0.00
像 面 ∞ 0.00

FFS[1]
C4 -4.2863e-003 C6 -1.3959e-003 C8 -3.9491e-005
C10 -1.0646e-004 C11 1.7841e-006 C13 3.3026e-006
C15 -1.7526e-006 C17 -3.4738e-007 C19 2.3458e-007
C21 -6.3352e-008 C22 -2.2115e-009 C24 -1.3047e-008
C26 6.4137e-009 C28 -8.7516e-010 C30 1.3231e-010
C32 -5.2597e-011 C34 7.0339e-011 C36 5.3328e-011

FFS[2]
C4 -7.6464e-003 C6 -6.7293e-003 C8 -1.3155e-005
C10 -9.2812e-005 C11 1.8078e-007 C13 1.0283e-006
C15 3.2919e-006 C17 -1.3339e-007 C19 -2.8011e-008
C21 -1.3364e-007 C22 2.6476e-010 C24 4.1315e-009
C26 -2.1428e-009 C28 3.3556e-009

FFS[3]
C4 -1.4606e-002 C6 -2.8786e-003 C8 2.0132e-004
C10 -9.4027e-004 C11 2.1591e-005 C13 3.4944e-005
C15 -1.2805e-005 C17 -2.4519e-006 C19 1.1114e-005
C21 -1.1433e-005 C22 -4.8092e-008 C24 -3.4380e-007
C26 -2.8262e-007 C28 1.3987e-006 C30 6.4424e-009
C32 6.4127e-009 C34 -1.8332e-009 C36 -4.7097e-008

偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 27.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y 2.00 Z 30.31
α 14.02 β 0.00 γ 0.00

偏心[3]
X 0.00 Y -4.73 Z 37.81
α -21.43 β 0.00 γ 0.00

偏心[4]
X 0.00 Y 15.48 Z 38.18
α 60.21 β 0.00 γ 0.00

偏心[5]
X 0.00 Y 17.77 Z 33.73
α 64.71 β 0.00 γ 0.00

実施例1(直視光路)
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ -1000.00
1 絞り面 0.00
2 ∞ 0.00 偏心(1) 1.5254 56.2
3 FFS[1] 0.05 偏心(2)
4 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
5 FFS[2] 0.00 偏心(3)
6 FFS[2] 0.00 偏心(3) 1.5254 56.2
7 ∞ 0.00 偏心(4)
8 ∞ 100.00
9 理想レンズ 89.61
像 面 ∞ 0.00

FFS[1]
C4 -4.2863e-003 C6 -1.3959e-003 C8 -3.9491e-005
C10 -1.0646e-004 C11 1.7841e-006 C13 3.3026e-006
C15 -1.7526e-006 C17 -3.4738e-007 C19 2.3458e-007
C21 -6.3352e-008 C22 -2.2115e-009 C24 -1.3047e-008
C26 6.4137e-009 C28 -8.7516e-010 C30 1.3231e-010
C32 -5.2597e-011 C34 7.0339e-011 C36 5.3328e-011

FFS[2]
C4 -7.6464e-003 C6 -6.7293e-003 C8 -1.3155e-005
C10 -9.2812e-005 C11 1.8078e-007 C13 1.0283e-006
C15 3.2919e-006 C17 -1.3339e-007 C19 -2.8011e-008
C21 -1.3364e-007 C22 2.6476e-010 C24 4.1315e-009
C26 -2.1428e-009

偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 27.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y 2.00 Z 30.31
α 14.02 β 0.00 γ 0.00

偏心[3]
X 0.00 Y -4.73 Z 37.81
α -21.43 β 0.00 γ 0.00

偏心[4]
X 0.00 Y 0.00 Z 43.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
実施例2(電子像観察)
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ -2000.00
1 絞り面 0.00
2 ∞ 0.00 偏心(1) 1.5254 56.2
3 FFS[1] 0.05 偏心(2)
4 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
5 FFS[2] 0.00 偏心(3) 1.5254 56.2
6 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
7 FFS[3] 0.00 偏心(4)
8 ∞ 1.00 偏心(5)
9 ∞ 1.40 1.5254 56.2
10 回折面[1] 9.20
11 ∞ 1.10 1.5163 64.1
12 ∞ 0.00
像 面 ∞ 0.00

FFS[1]
C4 -2.4994e-003 C6 -7.4348e-005 C8 -1.6275e-005
C10 -4.1818e-005 C11 7.7689e-007 C13 -1.7201e-006
C15 3.0768e-006 C17 -8.3817e-008 C19 5.7713e-008
C21 -1.2903e-007 C22 -4.3804e-011 C24 1.0352e-009
C26 -1.3970e-009 C28 8.9016e-010 C30 1.0389e-010
C32 4.2045e-012 C34 1.0038e-010 C36 2.5564e-011

FFS[2]
C4 -5.8445e-003 C6 -4.7597e-003 C8 -1.2885e-005
C10 -2.4683e-005 C11 2.1300e-007 C13 1.2206e-006
C15 1.7599e-007 C17 -4.3260e-008 C19 1.2616e-008
C21 -6.3515e-009 C22 8.5223e-010 C24 3.2789e-009
C26 8.8298e-010 C28 7.7033e-009 C30 1.8234e-011
C32 -4.6299e-011 C34 -6.6938e-011 C36 -2.8363e-010

FFS[3]
C4 -1.3066e-002 C6 -1.8572e-002 C8 7.9275e-004
C10 3.6511e-004 C11 -3.7518e-006 C13 3.3436e-005
C15 3.0838e-005 C17 -1.4250e-006 C19 9.3135e-007
C21 2.7063e-006 C22 4.0253e-009 C24 -3.9068e-008
C26 -1.3621e-008 C28 2.6593e-008 C30 1.1021e-009
C32 -2.6400e-010 C34 -1.7730e-009 C36 -2.5628e-009

偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 27.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y -4.85 Z 32.04
α 14.23 β 0.00 γ 0.00

偏心[3]
X 0.00 Y -2.18 Z 40.01
α -17.67 β 0.00 γ 0.00

偏心[4]
X 0.00 Y 22.04 Z 30.68
α 77.37 β 0.00 γ 0.00

偏心[5]
X 0.00 Y 20.46 Z 35.45
α 60.91 β 0.00 γ 0.00

回折面[1]
P2 : -1.8010e-03 P4 : 3.9920e-06 P6 : -8.4264e-09

実施例2(直視光路)
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ -2000.00
1 絞り面 0.00
2 ∞ 0.00 偏心(1) 1.5254 56.2
3 FFS[1] 0.05 偏心(2)
4 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
5 FFS[2] 0.00 偏心(3)
6 FFS[2] 0.00 偏心(3) 1.5254 56.2
7 ∞ 100.00 偏心(4)
8 理想レンズ 95.02
像 面 ∞ 0.00

FFS[1]
C4 -2.4994e-003 C6 -7.4348e-005 C8 -1.6275e-005
C10 -4.1818e-005 C11 7.7689e-007 C13 -1.7201e-006
C15 3.0768e-006 C17 -8.3817e-008 C19 5.7713e-008
C21 -1.2903e-007 C22 -4.3804e-011 C24 1.0352e-009
C26 -1.3970e-009 C28 8.9016e-010 C30 1.0389e-010
C32 4.2045e-012 C34 1.0038e-010 C36 2.5564e-011

FFS[2]
C4 -5.8445e-003 C6 -4.7597e-003 C8 -1.2885e-005
C10 -2.4683e-005 C11 2.1300e-007 C13 1.2206e-006
C15 1.7599e-007 C17 -4.3260e-008 C19 1.2616e-008
C21 -6.3515e-009 C22 8.5223e-010 C24 3.2789e-009
C26 8.8298e-010 C28 7.7033e-009 C30 1.8234e-011
C32 -4.6299e-011 C34 -6.6938e-011 C36 -2.8363e-010

偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 27.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y -4.85 Z 32.04
α 14.23 β 0.00 γ 0.00

偏心[3]
X 0.00 Y -2.18 Z 40.01
α -17.67 β 0.00 γ 0.00

偏心[4]
X 0.00 Y 0.00 Z 45.30
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
実施例3(電子像観察)
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ -1000.00
1 絞り面 0.00
2 回折面[1] 0.00 偏心(1) 1.5254 56.2
3 FFS[1] 0.05 偏心(2)
4 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
5 FFS[2] 0.00 偏心(3) 1.5254 56.2
6 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
7 FFS[3] 0.00 偏心(4)
8 ∞ 11.45 偏心(5)
9 ∞ 1.10 1.5163 64.1
10 ∞ 0.00
像 面 ∞ 0.00

FFS[1]
C4 -2.1406e-003 C6 5.8792e-004 C8 -5.9741e-005
C10 -5.8674e-005 C11 2.0872e-006 C13 1.8477e-006
C15 1.2982e-006 C17 -2.3559e-007 C19 -2.0487e-008
C21 8.7185e-009 C22 1.0423e-010 C24 -1.0526e-008
C26 2.8592e-009 C28 -8.4148e-009 C30 5.3857e-010
C32 6.0293e-010 C34 -8.9376e-011 C36 2.6273e-010

FFS[2]
C4 -5.7991e-003 C6 -4.7242e-003 C8 -2.6683e-005
C10 -7.2210e-005 C11 1.0535e-006 C13 2.9845e-006
C15 1.9944e-006 C17 -1.5914e-007 C19 -9.9972e-008
C21 -2.0927e-007 C22 2.0063e-009 C24 7.3711e-009
C26 4.3437e-009 C28 2.1705e-008 C30 1.1101e-010
C32 1.3722e-011 C34 -1.0434e-010 C36 -5.6626e-010

FFS[3]
C4 -2.0078e-002 C6 -1.6534e-002 C8 1.4219e-004
C10 -4.8762e-004 C11 8.6784e-006 C13 4.3244e-005
C15 -3.1846e-005 C17 -1.3482e-006 C19 4.4177e-007
C21 1.4790e-006 C22 -8.9668e-009 C24 -6.9363e-008
C26 -1.7529e-007 C28 3.2984e-007 C30 2.1599e-009
C32 8.6523e-009 C34 -4.0534e-009 C36 4.5554e-009

偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 22.84
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y -4.19 Z 27.82
α 15.74 β 0.00 γ 0.00

偏心[3]
X 0.00 Y -4.38 Z 33.51
α -18.97 β 0.00 γ 0.00

偏心[4]
X 0.00 Y 17.20 Z 31.54
α 64.13 β 0.00 γ 0.00

偏心[5]
X 0.00 Y 17.79 Z 30.22
α 63.37 β 0.00 γ 0.00

回折面[1]
P2 : -4.7267e-04 P4 : 7.2787e-08
実施例3(直視光路)
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ -1000.00
1 絞り面 0.00
2 回折面[1] 0.00 偏心(1) 1.5254 56.2
3 FFS[1] 0.05 偏心(2)
4 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
5 FFS[2] 0.00 偏心(3)
6 FFS[2] 0.00 偏心(3) 1.5254 56.2
7 回折面[2] 0.00 偏心(4)
8 ∞ 100.00
9 理想レンズ 90.91
像 面 ∞ 0.00

FFS[1]
C4 -2.1406e-003 C6 5.8792e-004 C8 -5.9741e-005
C10 -5.8674e-005 C11 2.0872e-006 C13 1.8477e-006
C15 1.2982e-006 C17 -2.3559e-007 C19 -2.0487e-008
C21 8.7185e-009 C22 1.0423e-010 C24 -1.0526e-008
C26 2.8592e-009 C28 -8.4148e-009 C30 5.3857e-010
C32 6.0293e-010 C34 -8.9376e-011 C36 2.6273e-010

FFS[2]
C4 -5.7991e-003 C6 -4.7242e-003 C8 -2.6683e-005
C10 -7.2210e-005 C11 1.0535e-006 C13 2.9845e-006
C15 1.9944e-006 C17 -1.5914e-007 C19 -9.9972e-008
C21 -2.0927e-007 C22 2.0063e-009 C24 7.3711e-009
C26 4.3437e-009 C28 2.1705e-008 C30 1.1101e-010
C32 1.3722e-011 C34 -1.0434e-010 C36 -5.6626e-010

偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 22.84
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y -4.19 Z 27.82
α 15.74 β 0.00 γ 0.00

偏心[3]
X 0.00 Y -4.38 Z 33.51
α -18.97 β 0.00 γ 0.00

偏心[4]
X 0.00 Y 0.00 Z 41.32
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

回折面[1]
P2 : -4.7267e-04 P4 : 7.2787e-08

回折面[2]
P2 : 5.3652e-04 P4 : -9.6322e-08
実施例4(電子像観察)
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ -2000.00
1 絞り面 0.00
2 ∞ 0.00 偏心(1) 1.5254 56.2
3 FFS[1] 0.05 偏心(2)
4 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
5 FFS[2] 0.00 偏心(3) 1.5254 56.2
6 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
7 FFS[3] 0.00 偏心(4)
8 ∞ 1.00 偏心(5)
9 ∞ 1.40 1.7331 48.9
10 回折面[1] 0.01 1.5839 30.2
11 ∞ 9.20
12 ∞ 1.10 1.5163 64.1
13 ∞ 0.00
像 面 ∞ 0.00

FFS[1]
C4 -2.9115e-003 C6 -7.5330e-005 C8 -1.0606e-006
C10 -4.5703e-005 C11 1.1273e-006 C13 -2.8994e-006
C15 2.8997e-006 C17 -1.4190e-007 C19 6.3776e-008
C21 -1.2740e-007 C22 6.0481e-011 C24 4.4652e-009
C26 -1.5146e-010 C28 7.1438e-010 C30 5.5080e-011
C32 -2.7545e-011 C34 9.6825e-011 C36 3.5293e-011

FFS[2]
C4 -6.1023e-003 C6 -5.0647e-003 C8 -1.4210e-005
C10 -3.2754e-005 C11 1.8585e-007 C13 1.1720e-006
C15 7.9267e-007 C17 -4.9506e-008 C19 3.1952e-008
C21 1.9647e-009 C22 1.0437e-009 C24 5.9020e-009
C26 5.8321e-010 C28 6.7480e-009 C30 2.7311e-012
C32 -1.6257e-010 C34 -5.9592e-011 C36 -2.8335e-010

FFS[3]
C4 -1.1853e-002 C6 -1.9751e-002 C8 7.6282e-004
C10 3.6930e-004 C11 -5.3533e-006 C13 4.1536e-005
C15 4.7303e-005 C17 -1.1901e-006 C19 1.8677e-006
C21 3.3394e-006 C22 3.1796e-009 C24 -4.0130e-008
C26 -1.7468e-008 C28 2.9978e-009 C30 6.1395e-010
C32 -1.0933e-009 C34 -3.0620e-009 C36 -4.2073e-009

偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 26.28
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y -4.85 Z 31.32
α 14.26 β 0.00 γ 0.00

偏心[3]
X 0.00 Y -1.85 Z 39.12
α -17.74 β 0.00 γ 0.00

偏心[4]
X 0.00 Y 21.73 Z 30.28
α 75.71 β 0.00 γ 0.00

偏心[5]
X 0.00 Y 20.26 Z 34.43
α 62.42 β 0.00 γ 0.00

回折面[1]
P2 : -1.8385e-03 P4 : 3.8537e-06 P6 : -1.2947e-08

実施例4(直視光路)
面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数
物体面 ∞ -2000.00
1 絞り面 0.00
2 ∞ 0.00 偏心(1) 1.5254 56.2
3 FFS[1] 0.05 偏心(2)
4 FFS[1] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2
5 FFS[2] 0.00 偏心(3)
6 FFS[2] 0.00 偏心(3) 1.5254 56.2
7 ∞ 0.00 偏心(4)
8 ∞ 100.00
9 ∞ 94.90
像 面 ∞ 0.00

FFS[1]
C4 -2.9115e-003 C6 -7.5330e-005 C8 -1.0606e-006
C10 -4.5703e-005 C11 1.1273e-006 C13 -2.8994e-006
C15 2.8997e-006 C17 -1.4190e-007 C19 6.3776e-008
C21 -1.2740e-007 C22 6.0481e-011 C24 4.4652e-009
C26 -1.5146e-010 C28 7.1438e-010 C30 5.5080e-011
C32 -2.7545e-011 C34 9.6825e-011 C36 3.5293e-011

FFS[2]
C4 -6.1023e-003 C6 -5.0647e-003 C8 -1.4210e-005
C10 -3.2754e-005 C11 1.8585e-007 C13 1.1720e-006
C15 7.9267e-007 C17 -4.9506e-008 C19 3.1952e-008
C21 1.9647e-009 C22 1.0437e-009 C24 5.9020e-009
C26 5.8321e-010 C28 6.7480e-009 C30 2.7311e-012
C32 -1.6257e-010 C34 -5.9592e-011 C36 -2.8335e-010

偏心[1]
X 0.00 Y 0.00 Z 26.28
α 0.00 β 0.00 γ 0.00

偏心[2]
X 0.00 Y -4.85 Z 31.32
α 14.26 β 0.00 γ 0.00

偏心[3]
X 0.00 Y -1.85 Z 39.12
α -17.74 β 0.00 γ 0.00

偏心[4]
X 0.00 Y 0.00 Z 45.00
α 0.00 β 0.00 γ 0.00
上記実施例1〜4について、条件式(1)の値を下記に示しておく。
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4

φg(X) 0 0 0.00002 0
φg(Y) 0 0 0.00001 0
図36は、本実施形態の偏心光学系1を眼鏡Gに内蔵して用いる画像投影装置100を示す。
本実施形態の画像投影装置100では、本実施形態の偏心光学系1と、第1光学素子10の第1面11に対向する物体面に配置されて画像を表示する画像表示素子50と、を備えるので、小型、且つ、簡単な構造でありながら、高解像度で投影することが可能となる。
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
1…偏心光学系
50…画像表示素子(画像投影装置の場合),画像撮像素子(画像撮像装置の場合)
10…第1光学素子
20…第2光学素子
30…第3光学素子
Im…像面(画像投影装置の場合画像表示面,画像撮像装置の場合結像面)
S…開口絞り
60…回折光学面

Claims (9)

  1. 光が透過可能な第1面、光が透過及び内面反射可能な第2面、並びに、光が透過及び内面反射可能な第3面を含む相互に偏心した少なくとも3つの光学面を持ち、内部が屈折率1より大きい媒質で満たされ、3つの光学面のうち少なくとも1つの光学面が回転非対称な形状を有する第1光学素子と、
    光が透過可能であって前記第1光学素子側に向けて配置される第1面及び光が透過可能であって前記第1光学素子とは反対側に向けて配置され平面からなる第2面を含む相互に偏心した少なくとも2つの光学面を持ち、内部が屈折率1より大きい媒質で満たされ、前記第1光学素子の第2面側に配置される第2光学素子と、
    光が透過可能であって前記第1光学素子とは反対側に向けて配置され平面からなる第1面及び光が透過可能であって前記第1光学素子の第3面に接合される第2面を含む相互に偏心した少なくとも2つの光学面を持ち、内部が屈折率1より大きい媒質で満たされる第3光学素子と、
    を備える
    ことを特徴とする偏心光学系。
  2. 物体面から像面に至る光路中に回折光学面を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の偏心光学系。
  3. 前記第1光学素子の第1面の外部側に前記回折光学面を有する回折光学素子を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の偏心光学系。
  4. 前記回折光学面は、屈折率が異なる複数の光学部材を積層して形成される
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の偏心光学系。
  5. 前記回折光学面は、前記第2光学素子の第2面に形成される
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1つに記載の偏心光学系。
  6. 前記第1光学素子の第2面と前記第2光学素子の第1面は、離間している
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の偏心光学系。
  7. 前記第1光学素子の第2面と前記第2光学素子の第1面は、有効領域における面形状が同じである
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の偏心光学系。
  8. 前記第1光学素子の第2面は、回転非対称面である
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の偏心光学系。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の偏心光学系と、
    前記第1光学素子の第1面に対向する位置に配置されて画像を表示する画像表示素子と、
    を備える
    ことを特徴とする画像投影装置。
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