JPWO2015178029A1 - 有機el表示パネル及び有機el表示装置 - Google Patents

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Abstract

赤色サブ画素21R、緑色サブ画素21G、濃青色光を発する第1青色サブ画素21DB、及び淡青色光を発する第2青色サブ画素21LBを含む画素23を複数有し、第1青色サブ画素の領域内に、基板側から順に配された、第1青色画素電極12DB、第1青色有機発光層17DBと、基板上の第2青色サブ画素の領域内に、基板側から順に配された、第2青色画素電極12LB、第2青色有機発光層17LBとを備え、第1青色有機発光層17DB及び第2青色有機発光層17LBは同じ材料から構成されており、基板11と垂直な方向において、第1青色有機発光層17DB上面と第1青色画素電極12DB上面との距離は、第2青色有機発光層17LB上面と第2青色画素電極12LB上面との距離よりも小さい。

Description

本発明は、有機材料の電界発光現象を利用した有機EL(Electro Luminescence)素子を用いた、及びそれを用いた有機EL表示装置に関し、特に表示パネルの寿命を改善する技術に関する。
近年、デジタルテレビ等の表示装置に用いられる表示パネルとして、基板上に有機発光素子をマトリックス状に複数配列し有機EL素子を利用したパネル(以後、「有機EL表示パネル」と略称する)が実用化されている。
有機EL表示パネルにおいては、赤色、緑色、青色の有機EL素子がサブ画素を形成し、隣り合う赤色、緑色、青色のサブ画素の組み合わせで1画素を形成している。この有機EL表示パネルでは、発光効率の向上や有機EL素子の長寿命化に向けて、赤色、緑色、青色各色の有機EL素子中、寿命が最も短い青色有機EL素子の長寿命化が課題となっていた。
これに対し、例えば、特許文献1では、赤色サブ画素、緑色サブ画素の他に、2つの青色サブ画素を備えた有機EL表示パネルが提案されている。2つの青色サブ画素の構造はカラーフィルタを除いて同じである。カラーフィルタを異ならせることでCIExy色度座標系におけるy値が異なる青色光を2つの青色サブ画素から取り出している。この特許文献1には、y値が低い青色サブ画素により青色方向に色表現領域を拡大し、y値が高い青色サブ画素はカラーフィルタの光の取り出し効率を上げ、2つの青色サブ画素を選択して用いることにより色再現性を向上するとともに、消費電力が低く抑えられて発光素子の長寿命化を達成できることが記載されている。
特開2008−225179号公報
しかしながら、上記構成においては、2つの青色画素のうちの少なくとも一方における光取り出し側にカラーフィルタを設けてCIExy色度座標系におけるy値が異なる青色光を2つの青色画素から取り出すために、y値が低い濃青色サブ画素、y値が高い淡青色サブ画素ともに発光効率が高まらず、さらなる発光効率の向上や有機EL素子の長寿命化に向けた障害となっていた。
本発明は、上記課題に鑑み、さらなる発光効率の向上と有機EL表示パネルの長寿命化に資する有機EL表示パネル及びそれを用いた有機EL表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る有機EL表示パネルは、赤色光を発する赤色サブ画素、緑色光を発する緑色サブ画素、濃青色光を発する第1青色サブ画素、及び淡青色光を発する第2青色サブ画素を含む画素が複数行列状に配された有機EL表示パネルであって、基板と、前記基板上の前記第1青色サブ画素の領域内に、前記基板側から順に設けられた、第1青色画素電極、第1青色有機発光層と、前記基板上の前記第2青色サブ画素の領域内に、前記基板側から順に設けられた、第2青色画素電極、第2青色有機発光層とを備え、前記第1青色有機発光層及び前記第2青色有機発光層は同じ材料から構成されており、前記基板平面と垂直な方向において、前記第1青色有機発光層上面と前記第1青色画素電極上面との距離は、前記第2青色有機発光層上面と前記第2青色画素電極上面との距離よりも小さいことを特徴とする。
上記態様に係る有機EL表示パネルでは、第1サブ画素と第2サブ画素とで、有機発光層から出射される直接光と反射光との光路長差を異ならせることにより両サブ画素の有機発光層から出射される光の色自体を異ならせた。これにより、画素の発光効率を向上することができる。そのため、従来に比べさらなる発光効率の向上と有機EL素子の長寿命化を図ることができる。
実施の形態1に係る表示装置1の構成を示す模式ブロック図である。 表示装置1に用いる有機EL表示パネル10の各サブ画素10aにおける回路構成を示す模式回路図である。 実施の形態1に係る有機EL表示パネルの一部を示す模式平面図である。 図1におけるA−A断面模式図である。 図1におけるB−B断面模式図である。 (a)〜(d)は、有機EL表示パネルの製造工程を示すA−A断面模式図である。 (a)〜(e)は、有機EL表示パネルの製造工程を示すB−B断面模式図である。 パネル10に形成された光共振器構造における直接光C1と反射光C2を示す概略図である。 第2青色サブ画素21LBにおけるサブ画素から放出される光の色とサブ画素の発光効率との関係を示す特性図である。 表示装置1の色再現範囲をCIE色度図上に示した特性図である。
≪本発明の態様の概要≫
本発明の一態様に係る有機EL表示パネルは、赤色光を発する赤色サブ画素、緑色光を発する緑色サブ画素、濃青色光を発する第1青色サブ画素、及び淡青色光を発する第2青色サブ画素を含む画素が複数行列状に配された有機EL表示パネルであって、基板と、前記基板上の前記第1青色サブ画素の領域内に、前記基板側から順に設けられた、第1青色画素電極、第1青色有機発光層と、前記基板上の前記第2青色サブ画素の領域内に、前記基板側から順に設けられた、第2青色画素電極、第2青色有機発光層とを備え、前記第1青色有機発光層及び前記第2青色有機発光層は同じ材料から構成されており、前記基板平面と垂直な方向において、前記第1青色有機発光層上面と前記第1青色画素電極上面との距離は、前記第2青色有機発光層上面と前記第2青色画素電極上面との距離よりも小さいことを特徴とする。
また、別の態様では、前記第1青色有機発光層の厚さは、前記第2青色有機発光層の厚さよりも小さい構成であってもよい。
また、別の態様では、前記第1青色有機発光層の厚さは45nm未満であり、前記第2青色有機発光層の厚さは45nm以上65nm以下である構成であってもよい。
また、別の態様では、前記第1青色サブ画素から出射される光のCIE色度のy値が前記第2青色サブ画素から出射される光の色のCIE色度のy値よりも小さい構成であってもよい。
また、別の態様では、前記第1青色有機発光層上方に、前記第1青色有機発光層の発する光のCIE色度のy値を低下させる第1フィルタを備える構成であってもよい。
また、別の態様では、前記第2青色有機発光層上方に、前記第1フィルタよりも波長300〜800nmの光の透過率が高い第2フィルタを備える構成であってもよい。
また、別の態様では、前記第1フィルタの波長300〜800nmの光の透過率は0.5以下であり、前記第2フィルタの透過率は0.7以上である構成であってもよい。
また、別の態様では、前記第1青色サブ画素において前記第1フィルタから上方に出射される光の色は、前記第2青色サブ画素において前記第2フィルタから上方に出射される光の色よりもCIE色度のy値が小さい構成であってもよい。
また、別の態様では、前記第1青色サブ画素において前記第1フィルタから上方に出射される光をCIE色度のy値は0.1未満であり、前記第2青色サブ画素において前記第2フィルタから上方に出射される光をCIE色度のy値は0.1以上0.18以下である構成であってもよい。
本発明の一態様に係る有機EL表示パネルの製造方法は、赤色光を発する赤色サブ画素、緑色光を発する緑色サブ画素、濃青色光を発する第1青色サブ画素、及び淡青色光を発する第2青色サブ画素を含む画素が複数行列状に配された有機EL表示パネルの製造方法であって、基板上の前記第1青色サブ画素領域内に、前記基板側から順に、第1青色画素電極、第1青色有機発光層とを形成し、前記基板上の前記第2青色サブ画素領域内に、前記基板側から順に、第2青色画素電極、前記第1青色有機発光層と同じ材料から構成されている第2青色有機発光層を形成する工程を含み、前記第1及び第2青色有機発光層を形成する工程では、前記基板上面と垂直な方向において、前記第1青色有機発光層上面と前記第1青色画素電極上面との距離は、前記第2青色有機発光層上面と前記第2青色画素電極上面との距離よりも小さく形成することを特徴とする。
なお、本願において、「上方」とは、絶対的な空間認識における上方向(鉛直上方)を指すものではなく、積層構成における積層順を基に、相対的な位置関係により規定されるものである。また、「上方」という用語は、互いの間に間隔を空けた場合のみならず、互いに密着する場合にも適用する。
≪実施の形態1≫
1.表示装置1の構成
以下では、実施の形態1に係る表示装置1の全体構成について、図1を用い説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る表示装置1は、有機EL表示パネル10と、これに接続された駆動制御回路部30とを有し構成されている。
有機EL表示パネル10は、有機材料の電界発光現象を利用した有機EL(Electro Luminescence)パネルであって、複数の有機EL素子が、例えば、マトリクス状に配列され構成されている。駆動制御回路部30は、4つの駆動回路31〜34と制御回路35とにより構成されている。
なお、表示装置1において、有機EL表示パネル10に対する駆動制御回路部30の各回路の配置形態については、図1に示した形態に限定されない。
2.有機EL表示パネル10における回路構成
有機EL表示パネル10における各画素10aの回路構成について、図2を用い説明する。
図2に示すように、本実施の形態に係る有機EL表示パネル10では、各サブ画素10aが2つのトランジスタTr1、Tr2と一つの容量C、および発光部としてのEL素子部ELとを有し構成されている。トランジスタTr1は、駆動トランジスタであり、トランジスタTr2は、スイッチングトランジスタである。
スイッチングトランジスタTr2のゲートG2は、走査ラインVscnに接続され、ソースS2は、データラインVdatに接続されている。スイッチングトランジスタTr2のドレインD2は、駆動トランジスタTr1のゲートG1に接続されている。
駆動トランジスタTr1のドレインD1は、電源ラインVaに接続されており、ソースS1は、EL素子部ELのアノードに接続されている。EL素子部ELにおけるカソードは
、接地ラインVcatに接続されている。
なお、容量Cは、スイッチングトランジスタTr2のドレインD2および駆動トランジスタTr1のゲートG1と、電源ラインVaとを結ぶように設けられている。
有機EL表示パネル10においては、隣接する複数のサブ画素10a(例えば、赤色(R)と緑色(G)と濃青色(DB)と淡青色(LB)の発光色の4つのサブ画素10a)を組合せて1の画素を構成し、各画素がマトリクス状に配されて画素領域を構成している。そして、マトリクス状に配された各画素のゲートG2からゲートラインGLが各々引き
出され、有機EL表示パネル10の外部から接続される走査ラインVscnに接続されている。同様に、各画素のソースS2からソースラインSLが各々引き出され有機EL表示パネル10の外部から接続されるデータラインVdatに接続されている。
また、各画素の電源ラインVa及び各画素の接地ラインVcatは集約され電源ラインVa及び接地ラインVcatに接続されている。
2.有機EL表示パネル10の構成
本発明の一態様である実施の形態1に係る有機EL表示パネル10について、図面を用いて説明する。なお、図面は模式図であって、その縮尺は実際とは異なる場合がある。
<全体構成>
図3は、実施の形態1に係る有機EL表示パネルの一部を示す模式平面図である。図3に示すように、有機EL表示パネル10(以下、「パネル10」という。)は、有機化合物の電界発光現象を利用した有機EL表示パネルである。パネル10では、ラインバンクを採用し、各条が列方向(図3の紙面縦方向)に延伸する第1隔壁16が複数並設されている。また、隣り合う第1隔壁16間の各々を、間隙20と定義した場合、パネル10は、このような第1隔壁16と間隙20が交互に多数並んだ構成を有する。
間隙20のそれぞれでは、複数のサブ画素21と、隣り合うサブ画素21同士の間である複数の画素間領域22とが、列方向に交互に並んでいる。サブ画素21は、上述の図2におけるサブ画素10aに対応する。また、間隙20内の複数の画素間領域22には、各条が行方向(図3の紙面横方向)に延伸する第2隔壁14が複数並設されている。列方向に設けられた第1隔壁16と行方向に設けられた第2隔壁14とは直交している。
本実施の形態では、サブ画素21は、赤色に発光する赤色サブ画素21R、緑色に発光する緑色サブ画素21G、濃青色に発光する第1青色サブ画素21DB、淡青色に発光する第2青色サブ画素21LB(以後、21R、21G、21DB、21LBを区別しない場合は、「サブ画素21」と略称する)である。また、間隙20には、内部がすべて赤色サブ画素21Rである赤色間隙20R、緑色サブ画素21Gである緑色間隙20G、第1青色サブ画素21DBである第1青色間隙20DB、第2青色サブ画素21LBである第2青色間隙20LB(以後、間隙20R、間隙20G、間隙20DB、間隙20LBを区別しない場合は、「間隙20」と略称する)が存在する。さらに、赤色サブ画素21R、緑色サブ画素21G、濃青色サブ画素21DB、淡青色サブ画素21LBの4つのサブ画素21が行方向に並んで組となっており、1画素23を構成している。
各色サブ画素21の列方向における外縁の位置は、後述する第2隔壁14により規定され、各色サブ画素21において列方向の同一位置に存在している。また、各色サブ画素21の行方向における外縁の位置は、後述する各色有機発光層の行方向における外縁により規定される。各色有機発光層の行方向における外縁は第1隔壁16により規定される。
<各部構成>
パネル10の各部構成を図4及び図5を用いて説明する。図4は、図3におけるA−A断面模式図である。図5は、図3におけるB−B断面模式図である。
パネル10は、一例として、図4及び図5の紙面上側を表示面とする、いわゆるトップエミッション型を採用している。なお、以下においては、図4及び図5の紙面上側をパネル10の上方として説明する。
パネル10は、基板11、画素電極12、下地層13、第2隔壁14、第1隔壁16、発光層17、対向電極18、封止層19を備える。
(1)基板
基板11は、基材(不図示)と、基材上に形成された薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor) 層(不図示)と、基材上及びTFT層上に形成された層間絶縁層(不図示)とを有する。
基材は、パネル10の支持部材であり、平板状である。基材の材料としては、電気絶縁性を有する材料、例えば、ガラス材料、樹脂材料、半導体材料、絶縁層をコーティングした金属材料などを用いることができる。
TFT層は、基材上面に形成された複数のTFT及び配線からなる。TFTは、パネル10の外部回路からの駆動信号に応じ、自身に対応する画素電極12と外部電源とを電気的に接続するものであり、電極、半導体層、絶縁層などの多層構造からなる。配線は、TFT、画素電極12、外部電源、外部回路などを電気的に接続している。
層間絶縁層は、TFT層によって凹凸が存在する基板11の上面の少なくともサブ画素21を平坦化するものである。また、層間絶縁層は、配線及びTFTの間を埋め、配線及びTFTの間を電気的に絶縁している。層間絶縁層の材料としては、例えば電気絶縁性を有するポジ型の感光性有機材料、具体的には、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、シロキサン系樹脂、フェノール系樹脂などを用いることができる。
(2)画素電極
基板11上の赤色サブ画素21Rの領域に赤色画素電極12Rが、緑色サブ画素21Gの領域に緑色画素電極12Gが、第1青色サブ画素21DBの領域に第1青色画素電極12DBが、第2青色サブ画素21LBの領域に第4画素電極12LB(以後、赤色画素電極12R、緑色画素電極12G、第1青色画素電極12DB、第4画素電極12LBを区別しない場合は、「画素電極12」と略称する)が各々形成されている。画素電極12は、発光層17へキャリアを供給するためのものであり、例えば陽極として機能した場合は、発光層17へ正孔を供給する。画素電極12の形状は、平板状であるが、例えば、TFTとの接続を層間絶縁層に開口したコンタクトホールを通じて行う場合は、コンタクトホールに沿った凹凸部を有する。画素電極12は、間隙20のそれぞれにおいて、列方向に間隔をあけて基板11上に配されている。
画素電極12の材料としては、パネル10がトップエミッション型であるため、光反射性を有する導電材料、例えば銀、アルミニウム、モリブデンなどの金属や、これらを用いた合金などを用いることが好ましい。
(3)下地層
下地層13は、例えば、本実施の形態では正孔注入層であって、画素電極12の上方に連続したべた膜として形成されている。このように、下地層13が連続したべた膜として形成されていれば、製造工程の簡略化を図ることができる。
また、下地層13は、遷移金属酸化物からなり、正孔注入層として機能する。ここで遷移金属とは、周期表の第3族元素から第11族元素までの間に存在する元素である。遷移金属の中でも、タングステン、モリブデン、ニッケル、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニオブ、ハフニウム、タンタル等は、酸化した後に高い正孔注入性を有するため好ましい。特に、タングステンは、高い正孔注入性を有する正孔注入層を形成するのに適している。なお、下地層13は、遷移金属酸化物からなる場合に限定されず、例えば遷移金属の合金等、遷移金属酸化物以外の酸化物からなっていてもよい。また、下地層13は、正孔注入層に限定されず、画素電極12と発光層17との間に形成される層であればどのような層であってもよい。
(4)第2隔壁
第2隔壁14は、発光層17形成時に、その材料となる有機化合物を含んだインクの列方向への流動を制御するためのものである。第2隔壁14は、画素電極12の列方向における周縁部上方に存在し、画素電極12の一部と重なった状態で形成されている。そのため、上述のとおり列方向における各色サブ画素21の外縁を規定している。第2隔壁14の形状は、行方向に延伸する線状であり、列方向の断面は上方を先細りとする順テーパー台形状である。第2隔壁14は、各第1隔壁16を貫通するようにして、列方向と直交する行方向に沿った状態で設けられており、各々が第1隔壁16の上面16aよりも低い位置に上面14aを有する。
第2隔壁14の材料としては、電気絶縁性を有する材料、例えば酸化シリコン、窒化シリコンなどの無機材料、並びに、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、シロキサン系樹脂、フェノール系樹脂など有機材料などを用いることができる。
(5)第1隔壁
第1隔壁16は、発光層17形成時に、インクが間隙20内において行方向へ流動することを規制するためのものである。第1隔壁16は、画素電極12の行方向における周縁部上方に存在し、画素電極12の一部と重なった状態で形成されている。そのため、上述のとおり行方向における各色サブ画素21の外縁を規定している。第1隔壁16の形状は、列方向に延伸する線状であり、行方向の断面は上方を先細りとする順テーパーの台形状である。第1隔壁16は、各画素電極12を行方向から挟むように、且つ、各第2隔壁14を乗り越えるように、下地層13上に形成されている。
第1隔壁16の材料としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、シロキサン系樹脂、フェノール系樹脂など有機材料などを用いることができる。なお、第1隔壁16は、有機溶剤への耐性を有し、エッチング処理やベーク処理に対して過度に変形、変質などをしない材料で形成されることが好ましい。また、表面に撥液性をもたせるために、表面をフッ素処理してもよい。
(6)発光層
基板11上の赤色サブ画素21R内の赤色画素電極12R上方には赤色有機発光層17Rが、緑色サブ画素21G内の緑色画素電極12G上方には緑色有機発光層17Gが、第1青色サブ画素21DB内の第1青色画素電極12DB上方には第1青色有機発光層17DBが、第2青色サブ画素21LB内の第4画素電極12LB上方には第2青色有機発光層17LB(以後、赤色有機発光層17R、緑色有機発光層17G、第1青色有機発光層17DB、第2青色有機発光層17LBを区別しない場合は、「発光層17」と略称する)が各々形成されている。発光層17は、有機化合物からなる層であり、内部で正孔と電子が再結合することで光を発する機能を有する。各発光層17は、間隙20内に列方向に延伸するように線状に設けられており、サブ画素21においては下地層13の上面13a上に位置し、画素間領域22においては第2隔壁14の上面14a及び側面14b上に位置する。
ここで、発光層17は、画素電極12からキャリアが供給される部分のみが発光する。したがって、図3に示すように、発光層17のうち、画素電極12上にあるサブ画素21の部分のみが発光し、第2隔壁14上にある画素間領域22の部分は発光しない。
なお、図3に示すように、発光層17は、サブ画素21だけでなく、隣接する画素間領域22まで延伸されている。このようにすると、発光層17の形成時に、サブ画素21に塗布されたインクが、画素間領域22に塗布されたインクを通じて列方向に流動でき、列方向のサブ画素21間でその膜厚を平準化することができる。但し、画素間領域22では、第2隔壁14によって、インクの流動が程良く抑制される。よって、列方向に大きな膜厚むらが発生しにくい。
発光層17の材料としては、湿式プロセスを用いて成膜できる発光性の有機材料を用いる。具体的には、例えば、オキシノイド化合物、ペリレン化合物、クマリン化合物、アザクマリン化合物、オキサゾール化合物、オキサジアゾール化合物、ペリノン化合物、ピロロピロール化合物、ナフタレン化合物、アントラセン化合物、フルオレン化合物、フルオランテン化合物、テトラセン化合物、ピレン化合物、コロネン化合物、キノロン化合物及びアザキノロン化合物、ピラゾリン誘導体及びピラゾロン誘導体、ローダミン化合物、クリセン化合物、フェナントレン化合物、シクロペンタジエン化合物、スチルベン化合物、ジフェニルキノン化合物、スチリル化合物、ブタジエン化合物、ジシアノメチレンピラン化合物、ジシアノメチレンチオピラン化合物、フルオレセイン化合物、ピリリウム化合物、チアピリリウム化合物、セレナピリリウム化合物、テルロピリリウム化合物、芳香族アルダジエン化合物、オリゴフェニレン化合物、チオキサンテン化合物、アンスラセン化合物、シアニン化合物、アクリジン化合物、8−ヒドロキシキノリン化合物の金属鎖体、2−ビピリジン化合物の金属鎖体、シッフ塩とIII族金属との鎖体、オキシン金属鎖体、希土類鎖体等の蛍光物質(いずれも特開平5−163488号公報に記載)の化合物、誘導体、錯体など、公知の蛍光物質、燐光物質を用いることができる。
ここで、第1青色有機発光層17DB、及び第2青色有機発光層17LBは同じ材料から構成されていることが好ましい。また、その場合、第1青色有機発光層17DBの厚さは第2青色有機発光層17LBの厚さよりも小さく構成されており、例えば、第2青色有機発光層17LBの厚さは45nm以上65nm以下であり、第1青色有機発光層17DBの厚さは45nm未満であることが好ましい。
(7)対向電極
赤色有機発光層17R、緑色有機発光層17G、第1青色有機発光層17DB及び第2青色有機発光層17LBの上方に、赤色サブ画素21Rの領域内において赤色画素電極12Rと対向し、緑色サブ画素21Gの領域内において緑色画素電極12Gと対向し、第1青色サブ画素21DBの領域内において第1青色画素電極12DBと対向し、第2青色サブ画素21LBの領域内において第4画素電極12LBと対向する対向電極18とを備えている。対向電極18は、画素電極12と対になって発光層17を挟むことで通電経路を作り、発光層17へキャリアを供給するものであり、例えば陰極として機能した場合は、発光層17へ電子を供給する。対向電極18は、各発光層17の上面17a及び発光層17から露出する各第1隔壁16の表面に沿って形成され、各発光層17に共通の電極となっている。
対向電極18の材料としては、パネル10がトップエミッション型であるため、光透過性を有する導電材料が用いられる。例えば、酸化インジウムスズ(ITO)や酸化インジウム亜鉛(IZO)などを用いることができる。
(8)封止層
封止層19は、発光層17が水分や空気などに触れて劣化することを抑制するためのものである。封止層19は、対向電極18の上面を覆うようにパネル10全面に渡って設けられている。封止層19の材料としては、パネル10がトップエミッション型であるため、例えば窒化シリコン、酸窒化シリコンなどの光透過性材料が用いられる。
(9)カラーフィルタ、その他
なお、図2及び図3では図示しないが、封止層19の上にカラーフィルタや上部基板を設置・接合してもよい。これにより、パネル10の表示色の調整や、剛性向上、水分や空気などの侵入防止などを図ることができる。
カラーフィルタは、赤色サブ画素21Rの領域である赤色間隙20R、緑色サブ画素21Gの領域である緑色間隙20G、第1青色サブ画素21DBの領域である第1青色間隙20DB、第2青色サブ画素21LBの領域である第2青色間隙20LBの上方に、赤色フィルタ24R、緑色フィルタ24G、濃青色フィルタである第1青色フィルタ24DB、淡青色フィルタである第2青色フィルタ24LBが各々形成されている。
カラーフィルタ24B、24G、24DB、24LBは、R、G、DB、LBに対応する波長の可視光を透過させるために設けられる透明層であり、各色サブ画素から出射された光を透過させて、その色度を矯正する機能を有する。カラーフィルタ24G、24R、24DB、24LBは、具体的には、例えば、複数の開口部をサブ画素21単位に行列状に形成した隔壁が設けられたカラーフィルタ形成用のカバーガラスに対し、カラーフィルタ材料および溶媒を含有したインクを塗布する工程により形成される。
ここで、第2青色フィルタ24LBは、第1青色フィルタ24DBよりも波長600〜800nmの透過率が高く構成されている。例えば、第1青色フィルタの波長600〜800nmの透過率は0.5以下であり、第2青色フィルタの透過率は0.7以上であることが好ましい。
2.有機EL表示パネルの製造方法
パネル10の製造方法について図6及び図7を用いて説明する。図6は、有機EL表示パネルの製造工程を示すA−A断面模式図である。図7は、有機EL表示パネルの製造工程を示すB−B断面模式図である。
(1)基板準備工程
まず、基板11を用意する。具体的には、例えば、基材にスパッタリング法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、スピンコート法などによって必要な膜を形成し、フォトリソグラフィー法によって膜をパターニングすることでTFT層及び層間絶縁層を形成する。この際、必要に応じて、プラズマ処理、イオン注入、ベーキングなどの処理を行ってもよい。
(2)画素電極形成工程
次に、基板11上に画素電極12を形成する。具体的には、例えば、まず真空蒸着法又はスパッタリング法によって基板11上に金属膜を形成する。次に、フォトリソグラフィー法によって金属膜をパターニングし、基板11上に間隔をあけて列方向に画素電極12を複数並べ、さらにそのような画素電極12の列を複数並設する。このようにして、基板11上に二次元配置された画素電極12を形成する。
(3)下地層形成工程
次に、図6(a)及び図7(a)に示すように、画素電極12を形成後の基板11上に下地層13を形成する。具体的には、例えば、スパッタリング法により全ての画素電極12を覆い隠すようにべた膜の酸化物層(下地層13)を基板11上に成膜する。
(4)第2隔壁形成工程
次に、図7(b)に示すように、下地層13上に第2隔壁14を形成する。具体的には、例えば、CVD法によって下地層13上に、無機絶縁膜(酸化シリコンなど)を形成する。そして、フォトリソグラフィー法によって無機絶縁膜をパターニングし、画素電極12行のそれぞれを挟む位置に、行方向に延伸するように線状の第2隔壁14を形成する。
第2隔壁14を形成後は、第2隔壁14の親液性を高めるために、まずは上方からUVを照射し、その後ベーク処理を行う。
(5)第1隔壁形成工程
次に、図6(b)及び図7(c)に示すように、下地層13上の一部及び第2隔壁14上の一部に第1隔壁16を形成する。具体的には、例えば、スピンコート法によって、ポジ型の感光性有機材料(アクリル系樹脂など)を塗布する。この際、塗布した材料の膜厚は第2隔壁14の膜厚よりも大きくする。そして、フォトリソグラフィー法によって感光性有機材料をパターニングし、画素電極12列のそれぞれを挟む位置に、列方向に延伸するように線状の第1隔壁16を形成する。
なお、印刷法などによって直接第1隔壁16を形成してもよい。また、第1隔壁16に対し、アルカリ性溶液、水、有機溶媒、プラズマなどによる表面処理を行って、第1隔壁16の表面に以降の工程で塗布するインクに対する撥液性を付与してもよい。このようにすることで、以降の発光層形成工程で、インクが第1隔壁16を超えて流動することを抑制できる。
なお、この工程により、隣り合う第1隔壁16間の間隙20が形成され、画素21と画素間領域22とがなす列は、それぞれ間隙20内に存在することになる。
(6)発光層形成工程
次に、図6(c)及び図7(d)に示すように、間隙20内にインク17Aを塗布する。具体的には、例えば、発光層17の材料となる有機化合物と溶媒とを所定の比率で混合してインク17Aを作成し、インクジェット法を用いて、このインク17Aを間隙20内に塗布する。インク17Aの上面が、第2隔壁14の上面14aよりも高くなるよう塗布することで、第2隔壁14を乗り越えるインク17Aの流動を可能にしている。そして、インク17Aに含まれる溶媒を蒸発乾燥させることにより、発光層17を形成する。なお、インク17Aの塗布方法としては、ディスペンサー法、ノズルコード法、スピンコート法、印刷法などを用いてもよい。発光層17が第2隔壁14の上方で途切れるのを防止するために、インク17Aは第2隔壁14の表面(上面14a及び側面14b)に対して濡れ性の良いものが好ましい。
また、本実施の形態では、発光層17は、赤、緑、濃青、淡青の4色のサブ画素21を有するため、それぞれ異なるインク17Aを用いて形成する。具体的には、例えば、赤、緑、濃青、淡青のいずれかに対応するインク17Aのみを吐出するノズル(吐出口)を用いて、4色のインク17Aを順に塗布する方法や、赤、緑、濃青、淡青の各色に対応するインク17Aを同時に吐出可能な4連ノズルを用いて、4色のインク17Aを同時に塗布する方法などがある。
パネル10では、第1青色有機発光層17DBと第2青色有機発光層17LBは同じ材料から構成することが好ましい。第1青色有機発光層17DBと第2青色有機発光層17LBのインク17を同時に塗布することができ製造が容易となり低コスト化に資するからである。また、第1青色間隙20DBに塗布するインクの量を制御して第2青色間隙20LBに塗布するインクの量よりも少なくすることにより、第1青色有機発光層17DBの厚さを第2青色有機発光層17LBの厚さよりも小さく構成することができる。この場合、塗布するインクの量を設定により形成する第2青色間隙20LBの膜厚を制御することができる。第1青色有機発光層17DBについても同様である。
また、ラインバンクを採用したパネル10であるため、同色のインク17Aのみを吐出する複数のノズルを列方向に並べ、列方向と交差する方向に移動させながら、間隙20内へインク17Aを吐出して発光層17を形成する方法が好ましい。この方法によると、まず複数のノズルを用いるため、インク17Aの塗布時間が短くなり工程を短縮できる。次に、複数のノズルから吐出されたインク17Aが間隙20で列方向に連結するため、各ノズルのインク17Aの吐出量がばらついても、その後にインク17Aが列方向へ流動でき、塗布量が平準化されることで、画素21間の膜厚むら、すなわち輝度むらの発生を低減できる。
塗布したインク17Aが乾燥すると、図6(d)及び図7(e)に示すように、間隙20に発光層17が形成される。間隙20では、第2隔壁14に被覆されていない下地層13が存在する画素21と、第2隔壁14が存在する画素間領域22とに跨って線状の発光層17を形成することができる。
(7)対向電極形成工程
その後、各発光層17の上面17a及び発光層17から露出する各第1隔壁16の表面に沿って、対向電極18を形成する。具体的には、例えば、真空蒸着法又はスパッタリング法などによって、各発光層17の上面17a及び発光層17から露出する各第1隔壁16の表面に沿って、ITO、IZOなどの光透過性導電材料からなる膜を形成する。
(8)封止層形成工程
次に、対向電極18の上面を覆う封止層19を形成する。具体的には、例えば、スパッタリング法又はCVD法によって、対向電極18上に無機絶縁膜(酸化シリコンなど)を形成する。
3.有機EL表示パネルの要部構成
(1)第2青色サブ画素における発光効率の改善
各色サブ画素21において、画素電極12と対抗電極18との間に各色の発光層17が存在し、以下のように、発光層17からの光を共振させて対抗電極18側から出射させる光共振器構造が形成されている。発光層17において発生した光は、対抗電極18から外部に出射されるが、その光には、発光層17から対抗電極18に向けて直接出射される「直接光」と、発光層17から画素電極12に向けて出射され、画素電極12で反射されてから対抗電極18に向かう「反射光」の両方の成分が含まれる。
図8は、パネル10に形成された光共振器構造における直接光と反射光を示す図である。なお、当図では青色の発光層17DB、17LBを有する青色素子を示しているが、赤色、緑色の素子においても同様である。
パネル10の光共振器構造においては、発光層17から出射された光の一部が、画素電極12側に進行することなく対向電極18側に進行し、対向電極18を通じて有機発光素子の外部に出射される第1光路C1と、発光層17から出射された光の残りの一部が画素電極12側に進行し、画素電極12により反射された後発光層17および対向電極18を通じて有機発光素子の外部に出射される第2光路C2とが形成される。
この直接光と反射光との干渉によって、各色に対応する光成分が強め合うように、発光層17上面と画素電極12上面との間の光学距離LDB、LLBが設定されている。具体的には、上述のとおり、第1青色有機発光層17DBの厚さは第2青色有機発光層17LBの厚さよりも小さい。例えば、第2青色有機発光層17LBの厚さは45nm以上65nm以下であり、第1青色有機発光層17DBの厚さは45nm未満である。そのため、発光層17上面と画素電極12上面との間の光学距離は、第1青色サブ画素21DBにおける光学距離LDBが第2青色サブ画素21LBにおける光学距離LLBよりも小さい構成となる。
これにより、第1青色サブ画素21DB及び第2青色サブ画素21LBにおいて、第1光路C1と第2光路C2との長さの差に違いが生じ、第1青色サブ画素21DBと第2青色サブ画素21LBとの間で、直接光と反射光により強め合う光の波長と弱め合う光の波長に違いが生じる。その結果、第1青色サブ画素21DBと第2青色サブ画素21LBとから対向電極18上方に出射される光のCIE色度のy値は、第1青色サブ画素21DBから出射される光のCIE色度のy値が第2青色サブ画素21LBから出射される光のCIE色度のy値よりも小さい特性を有する。
これを検証するために、第2青色サブ画素21LBにおいて光学距離LLBを異ならせて、サブ画素から放出される光の色とサブ画素の発光効率との関係を調べた。図9は、第2青色サブ画素21LBにおけるサブ画素から放出される光の色とサブ画素の発光効率との関係を示す特性図である。各プロットは、光学距離LLBを45nmから94nmまで異ならせた場合の実験結果を表す。このとき、第2青色有機発光層17LBの膜厚を45m、から65mmまで異ならせる構成を採った。膜厚は、45m、55nm、65mm該順にNo.1、No.2、No.3とし、各番号を各プロットの添え字として表記した。併せて、下地層13の膜厚を0nm(下地層13なし)から29mmまで異ならせる構成を採った。下地層13の膜厚は各プロットの形状として表記した。これらにより図中のマトリックス部分に示すように光学距離LLBを45nmから94nmまで異ならせる構成とした。図中の曲線は第2青色サブ画素21LBから出射される光のCIE色度のy値を変化させたとき、IEC動画基準における消費電力が同等になるために必要な効率を示す基準曲線である。
図9に示すとおり、光学距離LLBを45nmから94nmまで増加するにしたがって、第2青色サブ画素21LBから放出される光の色のy値は増加する。また、y値が0.18以下の範囲では、y値と発光効率との関係を示す基準曲線よりも発光効率が高い(領域F)が、y値が0.18を超えて増加すると基準曲線よりも発光効率が低下する(領域G)。
すなわち、第2青色サブ画素21LBから放出される淡青色光のy値が0.18以下である光学距離LLBが45nm以上65nm以下である場合(図9中において*を付した場合)に、第2青色サブ画素21LBとして比較的発光効率を低めに設定しても基準曲線を上回ることができる。すなわち、第2青色有機発光層17LB上面17aと第4画素電極12LB上面との垂直方向の距離が45nm以上65nm以下である場合に、第2青色サブ画素21LBとして比較的発光効率を低めに設定しても基準曲線を上回ることができる。これにより、色再現範囲確保の理由から第1青色サブ画素21DBから放出される濃青色光のy値が好ましくは0.06、最大で0.1未満である点を考慮すると、第2青色サブ画素21LBから放出される淡青色光のy値は0.1以上0.18以下とするであることが好ましい。この範囲とすることで、パネル10において第2青色サブ画素21LBを用いることによる電力削減効果を得ることができる。
また、第1青色サブ画素21DBから放出される濃青色光のy値0.1未満とし、第2青色サブ画素21LBから放出される淡青色光のy値は0.1以上0.18以下とするために、下地層13を用いないか又は数nm程度に薄く構成した場合には、第1青色有機発光層17DBの厚さは45nm未満であり、第2青色有機発光層17LBの厚さは45nm以上65nm以下であることが好ましい。
(2)フィルタを用いた場合の色純度と発光効率の向上
パネル10は、上述のとおり、対向電極18上方の第1青色サブ画素21DB内に、当該サブ画素領域内にある第1青色有機発光層17DBの発する青色光のCIE色度のy値を低下させる第1フィルタ24DBを備える構成としてもよい。この構成により、第1青色サブ画素21DBでは、第1青色有機発光層17DBから発された濃青色光が第1フィルタ24DBに向けて出射され、第1フィルタ24DBに向けて出射された濃青色光は第1フィルタ24DBにて濃青色以外の色成分が吸収され色純度を増した濃青色光として上方に出射される。その結果、第1青色有機発光層17DBから外部へ出射される濃青色光も色純度が高めることができる。
さらに、パネル10は、対向電極18上方の第2青色サブ画素21LB内に、第1フィルタ24DBよりも波長300〜800nmの透過率が高い第2フィルタ24LBを備える構成としてもよい。このとき、第1フィルタ24DBの波長300〜800nmの透過率は0.5以下であり、第2フィルタ24LBの透過率は0.7以上であることが好ましい。この構成により、第2青色サブ画素21LBでは、第2青色有機発光層17LBから発された淡青色光が第2フィルタ24LBに向けて出射され、第2フィルタ24LBに向けて出射された淡青色光は第2フィルタ24LBにて淡青色以外の色成分が吸収され色純度を増した淡青色光として上方に出射される。その結果、第2青色有機発光層17LBから外部へ出射される淡青色光も色純度が高めることができる。
これにより、パネル10では、第1青色サブ画素21DBにおいて第1フィルタ24DBから上方に出射される光の色は、第2青色サブ画素21LBにおいて第2フィルタ24LBから上方に出射される光の色よりもCIE色度のy値が小さい特性を示す。具体的には、第1青色サブ画素において第1フィルタ24DBから上方に出射される光をCIE色度のy値は0.1未満であり、第2青色サブ画素において第2フィルタ24LBから上方に出射される光をCIE色度のy値は0.1以上0.18以下となる。
また、パネル10では、第1青色有機発光層17DBと第2青色有機発光層17LBから出射される光の色が異なる構成としたことにより、仮に両発光層から出射される光の色が同じである構成とした場合と比べて、第1フィルタ24DB及び第2フィルタ24LBによって吸収される光の光量を減少することができ、サブ画素の発光効率を向上することができる。
4.表示装置1におけるパネル10の駆動方法
以上のような構成のパネル10は、表示装置1において次のように駆動する。図10は表示装置1の色再現範囲をCIE色度図上に示した特性図である。例えば、図10に示した色度座標系であれば、4種類のサブ画素21から放出される各色光のうち、赤色サブ画素21Rから放出される赤色光、緑色サブ画素21Gから放出される緑色光、、第2青色サブ画素21LBから放出される淡青色光により色表現可能な表示範囲(図10の斜線部D)においては、第1青色サブ画素21DBを使用せず、これらの光が得られる3画素のみを駆動して表示を行う。また、第1青色サブ画素21DBから放出される濃青色光を用いないと表現できない表示範囲(図10の格子部E)においては、第1青色サブ画素21DBから放出される淡青色光を使用せず、赤色サブ画素21R、緑色サブ画素21G、第1青色サブ画素21DBの3画素のみを駆動して表示を行う。
5.効 果
以上、説明したとおり、実施の形態に係るパネル10では、赤色サブ画素21R、緑色サブ画素21G、濃青色光を発する第1青色サブ画素21DB、及び淡青色光を発する第2青色サブ画素21LBを含む画素23を複数有し、第1青色サブ画素の領域内に、基板側から順に配された、第1青色画素電極12DB、第1青色有機発光層17DBと、基板上の第2青色サブ画素の領域内に、基板側から順に配された、第2青色画素電極12LB、第2青色有機発光層17LBとを備え、第1青色有機発光層17DB及び第2青色有機発光層17LBは同じ材料から構成されており、基板11と垂直な方向において、第1青色有機発光層17DB上面と第1青色画素電極12DB上面との距離は、第2青色有機発光層17LB上面と第2青色画素電極12LB上面との距離よりも小さい構成とした。これにより、パネル10では、y値が高い淡青色に発光する第2青色サブ画素21LBにおいて、有機発光層から出射される直接光と反射光との光路長差を、濃青色に発光する第1青色サブ画素21DBと異ならせて、両画素の有機発光層から出射される光の色を異ならせる構成と採る。
そのため、第2青色サブ画素21LBの光の取り出し効率を向上することができ、従来に比べさらなる発光効率を向上することができる。また、発光効率の向上により低電流化を図れ、第2青色サブ画素21LBの輝度半減寿命を増加することができる。その結果、第2青色サブ画素21DBにおける駆動時の消費電力の低減に伴うさらなる発光効率の向上と有機EL素子の高寿命化を図ることができる。
また、表示装置1において、濃青色光を放出する第1青色サブ画素21DBと、それよりも発光効率の高い淡青色光を放出する第2青色サブ画素21LBとを制御して画像表示させることで、従来により一層消費電力を抑制することが可能となる。例えば、濃い青色が必要でない画像を出力するときは、より一層発光効率の高い淡青色光を放出する第2青色サブ画素21LBのみを発光させて画像表示することができる。さらに、第2青色サブ画素21LBは第1青色サブ画素21DBと比べて輝度半減寿命が長いので、第2青色サブ画素21LBの使用比率を高めることにより表示装置1の長寿命化を図ることができる。
また、表示装置1では、第1青色サブ画素21DBから出射される濃青色光と第2青色サブ画素21LBから出射される濃青色光淡青色光とを、表示すべき画像に応じて使い分けることにより、全体として出射される青色光の色純度を向上し、色再現範囲を拡大することができる。
≪変形例≫
実施の形態1では、本発明の一態様に係るパネル10を説明したが、本発明は、その本質的な特徴的構成要素を除き、以上の実施の形態に何ら限定を受けるものではない。例えば、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。以下では、そのような形態の一例として、パネル10の変形例を説明する。
1.フィルタがない構成
実施の形態1に係るパネル10では、第1青色サブ画素21DBである第1青色間隙20DB、第2青色サブ画素21LBである第2青色間隙20LBの上方に、濃青色フィルタである第1青色フィルタ24DB、淡青色フィルタである第2青色フィルタ24LBが各々形成されている構成とした。しかしながら、例示したパネル10において、第1青色サブ画素21DBである第1青色間隙20DB上方にのみ濃青色フィルタ設け、第2青色サブ画素21LBである第2青色間隙20LBの上方には第2青色フィルタ24LBを設けない構成としてもよい。この場合も、第1青色サブ画素21DBから放出される濃青色光のy値0.1未満とし、第2青色サブ画素21LBから放出される淡青色光のy値は0.1以上0.18以下とするために、下地層13を用いないか又は数nm程度に薄く構成した場合には、第1青色有機発光層17DBの厚さは45nm未満であり、第2青色有機発光層17LBの厚さは45nm以上65nm以下であることが好ましい。これにより、第2青色間隙20LBの上方に第2青色フィルタ24LBを設けた場合に比べて第2青色サブ画素21LBの発光効率を向上できる。その結果、濃青色サブ画素と淡青色サブ画素とを制御して画像表示させることでパネル10の消費電力をさらに抑制し、第2青色サブ画素21LBの輝度半減寿命をより一層増加させることができる。
2.下地層がない構成他
上記実施の形態1では、画素電極12と対向電極18の間に、及び発光層17のみが存在する構成であったが、本発明はこれに限られない。例えば、正孔注入層である下地層13を用いずに、画素電極12と対向電極18の間に発光層17のみが存在する構成としてもよい。この場合には、第1青色有機発光層17DBの厚さは45nm未満であり、第2青色有機発光層17LBの厚さは45nm以上65nm以下であることが好ましい。これにより、第2青色サブ画素21LBの発光効率を向上でき第2青色サブ画素21LBの寿命を向上させることができる。
また、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層などを備える構成や、これらの複数又は全部を同時に備える構成であってもよい。また、これらの層はすべて有機化合物からなる必要はなく、無機物などで構成されていてもよい。
3.その他の変形例
また、上記実施の形態1では、画素21には、赤色画素21R、緑色画素21G、青色画素21Bの3種類があったが、本発明はこれに限られない。例えば、発光層が1種類であってもよいし、発光層が赤、緑、青、黄色に発光する4種類であってもよい。
また、上記実施の形態1では、画素21が、マトリクス状に並んだ構成であったが、本発明はこれに限られない。例えば、画素領域の間隔を1ピッチとするとき、隣り合う間隙同士で画素領域が列方向に半ピッチずれている構成に対しても、本発明は効果を有する。高精細化が進む表示パネルにおいて、多少の列方向のずれは視認上判別が難しく、ある程度の幅を持った直線上(あるいは千鳥状)に膜厚むらが並んでも、視認上は帯状となる。したがって、このような場合も輝度むらが上記千鳥状に並ぶことを抑制することで、表示パネルの表示品質を向上できる。
また、上記実施の形態1では、発光層17の形成方法としては、印刷法、スピンコート法、インクジェット法などの湿式成膜プロセスを用いる構成であったが、本発明はこれに限られない。例えば、真空蒸着法、電子ビーム蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、イオンプレーティング法、気相成長法等の乾式成膜プロセスを用いることもできる。
また、上記実施の形態1に係るパネル1では、すべての間隙20に画素電極12が配されていたが、本発明はこの構成に限られない。例えば、バスバーなどを形成するために、画素電極12が形成されない間隙20が存在してもよい。
また、上記実施の形態1では、パネル10がトップエミッション型の構成であったが、ボトムエミッション型を採用することもできる。その場合には、各構成について、適宜の変更が可能である。
また、上記実施の形態1では、パネル10がアクティブマトリクス型の構成であったが、本発明はこれに限られず、例えば、パッシブマトリクス型の構成であってもよい。具体的には、第1隔壁の延伸方向と平行な線状の電極と、第1隔壁の延伸方向と直交する線状の電極とを発光層を挟むようにそれぞれ複数並設すればよい。このとき、第1隔壁の延伸方向と直交する線状の電極を下部側とすれば、各間隙では、複数の下部側の電極が、互いに間隔をあけて第1隔壁の延伸方向に並び、本発明の一態様となる。その場合には、各構成について、適宜の変更が可能である。なお、上記実施の形態1では、基板11がTFT層を有する構成であったが、上記パッシブマトリクス型の例などから分かるように、基板11はTFT層を有する構成に限られない。
本発明に係る有機EL表示パネル、及び有機EL表示装置は、テレビジョンセット、パーソナルコンピュータ、携帯電話などの装置、又はその他表示パネルを有する様々な電子機器に広く利用することができる。
1 有機EL表示装置
10 有機EL表示パネル
11 基板
12 画素電極
13 下地層
14 第2隔壁
16 第1隔壁
17 発光層
18 対向電極
19 封止層
20 間隙
21 サブ画素
22 画素間領域
23 画素
24 フィルタ

Claims (10)

  1. 赤色光を発する赤色サブ画素、緑色光を発する緑色サブ画素、濃青色光を発する第1青色サブ画素、及び淡青色光を発する第2青色サブ画素を含む画素が複数行列状に配された有機EL表示パネルであって、
    基板と、
    前記基板上の前記第1青色サブ画素の領域内に、前記基板側から順に設けられた、第1青色画素電極、第1青色有機発光層と、
    前記基板上の前記第2青色サブ画素の領域内に、前記基板側から順に設けられた、第2青色画素電極、第2青色有機発光層とを備え、
    前記第1青色有機発光層及び前記第2青色有機発光層は同じ材料から構成されており、
    前記基板平面と垂直な方向において、前記第1青色有機発光層上面と前記第1青色画素電極上面との距離は、前記第2青色有機発光層上面と前記第2青色画素電極上面との距離よりも小さい
    有機EL表示パネル。
  2. 前記第1青色有機発光層の厚さは、前記第2青色有機発光層の厚さよりも小さい
    請求項1に記載の有機EL表示パネル。
  3. 前記第1青色有機発光層の厚さは45nm未満であり、前記第2青色有機発光層の厚さは45nm以上65nm以下である
    請求項2に記載の有機EL表示パネル。
  4. 前記第1青色サブ画素から出射される光のCIE色度のy値が前記第2青色サブ画素から出射される光の色のCIE色度のy値よりも小さい
    請求項1に記載の有機EL表示パネル。
  5. 前記第1青色有機発光層上方に、前記第1青色有機発光層の発する光のCIE色度のy値を低下させる第1フィルタを備える
    請求項1に記載の有機EL表示パネル。
  6. 前記第2青色有機発光層上方に、前記第1フィルタよりも波長600〜800nmの光の透過率が高い第2フィルタを備える
    請求項5に記載の有機EL表示パネル。
  7. 前記第1フィルタの波長300〜800nmの光の透過率は0.5以下であり、前記第2フィルタの透過率は0.7以上である
    請求項6に記載の有機EL表示パネル。
  8. 前記第1青色サブ画素において前記第1フィルタから上方に出射される光の色は、前記第2青色サブ画素において前記第2フィルタから上方に出射される光の色よりもCIE色度のy値が小さい
    請求項6に記載の有機EL表示パネル。
  9. 前記第1青色サブ画素において前記第1フィルタから上方に出射される光をCIE色度のy値は0.1未満であり、前記第2青色サブ画素において前記第2フィルタから上方に出射される光をCIE色度のy値は0.1以上0.18以下である
    請求項6に記載の有機EL表示パネル。
  10. 赤色光を発する赤色サブ画素、緑色光を発する緑色サブ画素、濃青色光を発する第1青色サブ画素、及び淡青色光を発する第2青色サブ画素を含む画素が複数行列状に配された有機EL表示パネルの製造方法であって、
    基板上の前記第1青色サブ画素領域内に、前記基板側から順に、第1青色画素電極、第1青色有機発光層とを形成し、前記基板上の前記第2青色サブ画素領域内に、前記基板側から順に、第2青色画素電極、前記第1青色有機発光層と同じ材料から構成されている第2青色有機発光層を形成する工程を含み、
    前記第1及び第2青色有機発光層を形成する工程では、前記基板上面と垂直な方向において、前記第1青色有機発光層上面と前記第1青色画素電極上面との距離は、前記第2青色有機発光層上面と前記第2青色画素電極上面との距離よりも小さく形成する
    有機EL表示パネルの製造方法。
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